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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-16
(45)【発行日】2024-08-26
(54)【発明の名称】電動車輪付き乗用装置
(51)【国際特許分類】
   A63H 17/00 20060101AFI20240819BHJP
   A63H 17/25 20060101ALI20240819BHJP
   B62K 17/00 20060101ALI20240819BHJP
【FI】
A63H17/00 E
A63H17/25 B
B62K17/00
【請求項の数】 13
(21)【出願番号】P 2022507750
(86)(22)【出願日】2020-04-21
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-10-17
(86)【国際出願番号】 US2020029033
(87)【国際公開番号】W WO2020219403
(87)【国際公開日】2020-10-29
【審査請求日】2023-04-13
(31)【優先権主張番号】63/006,344
(32)【優先日】2020-04-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】521460343
【氏名又は名称】エムブイエヌ エンターテインメント エル.ピー.
(74)【代理人】
【識別番号】100114775
【弁理士】
【氏名又は名称】高岡 亮一
(74)【代理人】
【識別番号】100121511
【弁理士】
【氏名又は名称】小田 直
(74)【代理人】
【識別番号】100202751
【弁理士】
【氏名又は名称】岩堀 明代
(74)【代理人】
【識別番号】100208580
【弁理士】
【氏名又は名称】三好 玲奈
(74)【代理人】
【識別番号】100191086
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 香元
(72)【発明者】
【氏名】モンジデリス,ミア
(72)【発明者】
【氏名】モンジデリス,クリス
(72)【発明者】
【氏名】グッドハンド,スティーブ
【審査官】鈴木 崇雅
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2017/0203811(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2002/0125653(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2015/0115558(US,A1)
【文献】特表2021-529064(JP,A)
【文献】特開2018-065544(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63H 1/00-37/00
B62K 17/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
電動車輪付き乗用装置であって、前記乗用装置は、
り手を支持するように構成されたサドルを支持し、複数の後脚を画定するフレーム構造を備える乗用玩具部と、
前記複数の後脚の各々に取り付けられた車輪構造であって、各車輪構造は、転輪、および前記転輪が任意の回転方向に回転することができるように構成された回転マウントを有する、車輪構造と、
左部上に配置された左フットパッドおよび右部上に配置された右フットパッドを備える電動車輪付き自己平衡スクータであって、前記スクータは、前記フットパッドおよび前記右フットパッドを介して乗り手入力を受け取るように構成され、前記左部は、左部内端を有し、前記右部は、右部内端を有し、前記スクータは、前記左部内端と前記右部内端との間に挟まれたインサートをさらに備え、前記左部、前記右部、および前記インサートは、互いに対して回転可能であるように共に連結され、前記インサートは、前記乗用玩具部が前記スクータと共に動くように前記フレーム構造に取り付けられる、スクータと、
を備える、乗用装置。
【請求項2】
前記フレーム構造は、複数の前脚を画定し、前記複数の前脚は、前記スクータの前に配置される、請求項に記載の乗用装置。
【請求項3】
前記フットパッドおよび前記右フットパッドは、前記サドルの前かつ前記複数の前脚の後ろに位置する、請求項に記載の乗用装置。
【請求項4】
マウントポストは、前記フレーム構造の本体に配置されたマウント構造から伸び、前記マウントポストは、前記インサートに取り付けられる、請求項に記載の乗用装置。
【請求項5】
前記乗用装置は、車軸をさらに備え、前記左部および前記右部は、前記車軸の周りに回転し、前記インサートは、前記車軸に対して回転しないように前記車軸に取り付けられる、請求項1に記載の乗用装置。
【請求項6】
前記車軸は、車軸開口を有し、前記インサートは、マウントポスト受けを有し、前記車軸開口は、前記マウントポスト受けと整列し、前記フレーム構造は、前記マウントポスト受けに嵌るように構成されるマウントポストを有する、請求項5に記載の乗用装置。
【請求項7】
電動車輪付き乗用装置であって、前記乗用装置は、
乗り手を支持するように構成されたサドルを支持し、複数の後脚を画定するフレーム構造を備える乗用玩具部と、
前記複数の後脚の各々に取り付けられた車輪構造であって、各車輪構造は、転輪、および前記転輪が任意の回転方向に回転することができるように構成された回転マウントを有する、車輪構造と、
左フットパッドおよび右フットパッドを備える電動車輪付き自己平衡スクータであって、前記スクータは、前記左フットパッドおよび前記右フットパッドを介して乗り手入力を受け取るように構成され、前記スクータは、前記乗用玩具部が前記スクータと共に動くように前記フレーム構造に取り付けられる、スクータと、
を備え、
前記乗用玩具部の玩具コントローラは、前記スクータのスクータコントローラと通信し、前記スクータコントローラは、前記スクータの動きを制御するように適合され、かつ前記スクータに関する動きのデータを前記玩具コントローラに通信し、前記玩具コントローラは、前記動きのデータに基づいて前記乗用玩具部の1つ以上の効果を作動させるように構成される、乗用装置。
【請求項8】
前記玩具コントローラは、複数の制御モードの1つに従って前記スクータの動きを制御するよう、前記スクータコントローラに指示するように構成される、請求項7に記載の乗用装置。
【請求項9】
前記玩具コントローラは、リモートコンピューティング装置と無線通信するように構成され、その結果、前記リモートコンピューティング装置は、前記玩具コントローラの動作を構成することができる、請求項8に記載の乗用装置。
【請求項10】
電動車輪付き乗用装置であって、前記乗用装置は、
り手を支持するように構成されたサドルを支持し、複数の後脚ならびに左前脚および右前脚を画定するフレーム構造を備える乗用玩具部であって、前記フレーム構造は、前記サドル、前記左前脚、前記右前脚、および前記複数の後脚が単一体として共に動くように構成される、乗用玩具部と、
前記複数の後脚の各々に取り付けられた車輪構造であって、各車輪構造は、転輪、および回転マウントが垂直軸の周りに自由に回転することができるように構成された回転マウントを有する、車輪構造と、
左輪を回転させるように構成され、前記左前脚に取り付けられている左モータと、
右輪を回転させるように構成され、前記右前脚に取り付けられている右モータと、
ユーザの右足を受け入れるように構成され、前方または後方のユーザ右入力を受け取るように構成された右足入力部を備える右足受けと、
ユーザの左足を受け入れるように構成され、前方または後方のユーザ左入力を受け取るように構成された左足入力部を備える左足受けと、
前記ユーザ左入力および前記ユーザ右入力に従って前記左輪および前記右輪の各々を旋回させるよう、前記左モータおよび前記右モータに指示するように構成されたコントローラと、
を備える、乗用装置。
【請求項11】
前記右足受けは、右プレートを備え、前記左足受けは、左プレートを備え、前記左プレートおよび前記右プレートの各々は、軸の周りに回転するように構成され、前記軸は、その周りに前記左輪が回転する輪軸から離間されており、前記コントローラは、前記軸の周りでの前記右プレートの角度位置に基づいて前記右モータの前後運動を制御し、前記軸の周りでの前記左プレートの角度位置に基づいて前記左モータの前後運動を制御するように構成される、請求項10に記載の乗用装置。
【請求項12】
前記右足受けおよび前記左足受けは、前記サドルの前かつ前記左輪および前記右輪の後ろに配置される、請求項11に記載の乗用装置。
【請求項13】
前記フレーム構造は、前記サドルの前方かつ上方にある頭部構造を備え、前記頭部構造は、前記頭部構造でのまたは前記頭部構造に隣接する手綱入力を備え、前記コントローラは、前記手綱入力を検出し、かつ、前記手綱入力を考慮して前記左モータおよび前記右モータの制御を修正するように構成される、請求項12に記載の乗用装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、電動車輪付き乗用玩具の分野に関する。
【背景技術】
【0002】
車輪付き乗用馬などの車輪付き乗用玩具が、よく知られている。そのような玩具では、子供は、馬のサドルに座る。車輪は、乗り手を支持するための強固な内部フレームを有する馬の4つの足すべてに配置される。したがって、乗り手は、馬に乗ることができ、足を使用して馬をあちこちに推進する。これは、一部の人にとっては楽しい可能性があるが、ユーザは、この手法を取る玩具に飽きる傾向にある。
【0003】
しばしばホバーボードとも呼ばれる二輪自己平衡スクータも、よく知られている。典型的なホバーボードは、車輪およびフットパッドを各々有する右部および左部を含む。ユーザは、典型的にはフットパッドの上に立ち、センサなどの電子機器は、ユーザの足の動きを検出する。ホバーボードコントローラは、そのようなユーザ入力に基づいて、車輪を駆動するモータの制御を指示する。人気があるが、ホバーボードは、汎用性が限られる。
【発明の概要】
【0004】
本明細書は、自己平衡スクータおよびテーマを有する車輪付き乗用玩具の技術的態様を用いる実施形態を記載する。
【0005】
一実施形態によれば、本明細書は、その上に乗り手を支持するように構成されたサドルを支持し、複数の後脚を画定するフレーム構造を備える乗用玩具部と、後脚の各々に取り付けられた車輪構造であって、各車輪構造は、転輪、および転輪が任意の回転方向に回転することができるように構成された回転マウントを有する、車輪構造と、左右のフットパッドを備える電動車輪付き自己平衡スクータであって、スクータは、フットパッドを介して乗り手の入力を受け取るように構成される、スクータとを備える、電動車輪付き乗用装置を提供する。スクータは、乗用玩具部がスクータと共に動くようにフレーム構造に取り付けられ得る。
【0006】
いくつかの実施形態では、スクータは、フレームに強固に取り付けられる。いくつかのそのような実施形態では、フレームは、複数の前脚を画定し、前脚は、スクータの前に配置される。さらなる実施形態では、スクータフットパッドは、サドルの前かつ前脚の後ろに位置する。さらなる実施形態では、マウントポストは、スクータと、フレームの本体に配置されたマウント構造との間に伸びる。さらなるそのような実施形態では、スクータは、互い対して回転可能な右部および左部を備え、インサートが、右部と左部との間に配置され、マウントポストは、インサートに接続される。
【0007】
さらなる実施形態では、乗用玩具部の玩具コントローラは、スクータのスクータコントローラと通信し、スクータコントローラは、スクータの動きを制御するように適合され、かつスクータに関する動きのデータを玩具コントローラに通信し、玩具コントローラは、動きのデータに基づいて乗用玩具部の1つ以上の効果を作動させるように構成される。いくつかのそのような実施形態では、玩具コントローラは、複数の制御モードの1つに従ってスクータの動きを制御するよう、スクータコントローラに指示するように構成される。さらなる実施形態では、玩具コントローラは、リモートコンピューティング装置と無線通信するように構成され、その結果、リモートコンピューティング装置は、玩具コントローラの動作を構成することができる。
【0008】
別の実施形態によれば、本明細書は、自己平衡スクータに取り付けられるように構成されたコネクタと、コネクタから伸びるポストと、ポストによって支持され、自己平衡スクータの上に立っているユーザによって保持されるように構成されたテーマ要素とを備える、電動自己平衡スクータを伴う使用のために構成されたテーマ構造を提供する。ポストは、スクータの動作に影響することなくポストがコネクタに対して動くことができるように構成された継手で、コネクタに取り付けられる。
【0009】
さらに別の実施形態によれば、本明細書は、その上に乗り手を支持するように構成されたサドルを支持し、複数の後脚ならびに左前脚および右前脚を画定するフレーム構造を備える乗用玩具部と、後脚の各々に取り付けられた車輪構造であって、各車輪構造は、転輪、および回転マウントが垂直軸の周りに自由に回転することができるように構成された回転マウントを有する、車輪構造と、左輪を回転させるように構成され、左前脚に取り付けられている左モータと、右輪を回転させるように構成され、右前脚に取り付けられている右モータと、ユーザの右足を受け入れるように構成され、前方または後方のユーザ右入力を受け取るように構成された右足入力部を備える右足受けと、ユーザの左足を受け入れるように構成され、前方または後方のユーザ左入力を受け取るように構成された左足入力部を備える左足受けと、ユーザ左入力およびユーザ右入力に従って左輪および右輪をそれぞれ旋回させるよう、左モータおよび右モータに指示するように構成されたコントローラとを備える、電動車輪付き乗用装置を提供する。
【0010】
さらなる実施形態によれば、本明細書は、電動車輪付き乗用装置を提供し、前輪は、操舵するように回転はしないが、車輪の相対運動によって操舵するように独立して制御され、後輪は、電動ではなく、任意の方向に自由に回転するように構成され、その結果、乗用装置は、電動前輪と共に動く。
【0011】
いくつかのそのような実施形態では、電動前輪を制御するためのユーザ入力は、ユーザの足入力から得られる。
【0012】
他の実施形態では、電動前輪を制御するためのユーザ入力は、ユーザの手からのユーザ入力から得られる。
【0013】
さらに別の実施形態によれば、本明細書は、二輪自己平衡スクータに選択的に取り付け可能なテーマ付属品を提供する。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】典型的な自己平衡スクータの斜視図である。
図2】自己平衡スクータと組み合わせた、テーマを有する車輪付き乗用玩具にユーザが乗っている実施形態の側面図である。
図3】構成の動きの選択肢を示す、図2の構成の上面図である。
図4】テーマを有する車輪付き乗用玩具が自己平衡スクータに強固に取り付けられる別の実施形態の側面図である。
図5図4の構成の斜視図である。
図6図4の構成の正面図である。
図7】ゴースト線のテーマ要素を有する構成の内部を示す、図4の構成の側面図である。
図8】一実施形態に従って構成された自己平衡スクータの特定の要素の分解斜視図である。
図9図8の構成の端面図である。
図10図9の線10-10で取られた断面図である。
図11図8の構成の別の分解斜視図である。
図12】自己平衡スクータの左部と右部との間に配置されたインサートの別の実施形態の一部の拡大断面図である。
図13】自己平衡スクータに選択的に取り付け可能なフレームを示す、電動テーマ玩具の別の実施形態の斜視図である。
図14図13の線14-14に沿って取られた断面図である。
図15】自己平衡スクータの実施形態の車軸アセンブリの分解斜視図である。
図16A図15の車軸アセンブリを有するスクータの端面図である。
図16B図16Aの線16B-16Bに沿って取られた断面図である。
図17】クランプを有する車輪付き乗用玩具の別の実施形態の斜視図である。
図18】自己平衡スクータ上に締結された図17の玩具を示す。
図19A】自己平衡スクータの別の実施形態で使用するために構成された取り付け装置の別の実施形態の斜視図を示す。
図19B図19Aの構成に取り付けられた車輪付き乗用玩具を示す。
図20】取り付け装置のさらに別の実施形態を介して自己平衡スクータに取り付けられた車輪付き乗用玩具の斜視図を示す。
図21】取り付け装置のさらに別の実施形態の斜視図、および取り付け装置を介して自己平衡スクータに取り付けられた車輪付き乗用玩具を示す。
図22】クランプを有する車輪付き乗用玩具の別の実施形態の斜視図である。
図23】自己平衡スクータに取り付けられ、装着付属品を有する図22の構成の斜視図である。
図24】自己平衡スクータに取り付けられた車輪付き乗用玩具の別の実施形態の斜視図である。
図25】自己平衡スクータに取り付けられたテーマ付属品の斜視図である。
図26】電動車輪付き乗用装置の別の実施形態の斜視図である。
図27】内部構造を示す、図26の構成を示す。
【発明を実施するための形態】
【0015】
最初に図1を参照すると、しばしばホバーボードと呼ばれる、典型的な自己平衡スクータ30は、右輪34および右フットパッド36を有する右部32、ならびに左輪44および左フットパッド46を有する左部42を含む。ユーザは、典型的にはフットパッド36、46の上に立つ。センサなどの電子部品は、ユーザの足の動きを検出する。スクータコントローラは、マイクロプロセッサを備え、そのような足の動きを示す信号を受信し、そのようなユーザ入力に基づいて、車輪を駆動するモータの制御を指示する。例えば、ユーザはスクータ30の上に立ち、スクータ30は、ユーザが前方に傾いたら前方に動き、ユーザが後方に傾いたら後方に動くように指示される。示された実施形態では、スクータ30の対向する右部および左部32、42は、フットパッド34、44へのユーザ入力に従って、互いに対してねじれる。例えば、右部32が前方に回転し、同時に左部42が後方に回転する場合、右輪36は前方に動き、左輪46は後方に動き、その結果、スクータ30は、(反時計回りに)左へ旋回し、かつ/またはねじれるであろう。
【0016】
次に図2および図3を参照すると、一実施形態では、二輪自己平衡スクータ30は、車輪付き乗用玩具50と併せて使用され得る。示されるように、車輪付き乗用玩具50は、馬をテーマとして構成される。フレーム60(図7参照)は、ユーザが座ることができるサドル54を支持する。車輪62は、前脚および後脚56、58の各々に配置される。各車輪62は、車輪マウント66によって支持された車軸64の周りに回転する。好ましくは、各車輪マウント66は、各車輪62が実質的に垂直な軸の周りに自由に回転することができるように、関連する脚に対して回転可能である。1つの好ましい実施形態では、車輪マウント66および車輪62は、キャスタである。示された実施形態では、スクータ30は、ユーザの足が本物の馬に付けた鐙で配置されるであろう場所と同様の場所-サドル54の下かつわずかに前方で、ユーザの足がフットパッド34、44の上に乗るように、乗用玩具50の前脚56のすぐ後ろに配置される。
【0017】
ユーザが、足入力を介してスクータ30を制御すると、乗用玩具50は、スクータ30の動きに追従する。例えば、図3に示すように、乗用玩具50は、ユーザからスクータ30に提供される入力に従って、前後に動き、左右に旋回し、さらにはスピンする。
【0018】
図2および図3に示す実施形態では、乗用玩具50は、スクータ30から独立し、乗り手以外を通してそれらの間に直接の物理的または電気的接続はない。さらなる実施形態では、乗用玩具50の前脚56は、スクータ30を助ける物理的接続を提供するようにスクータ30に接続されて、スクータ30は乗用玩具50の動きを指示および制御し得る。そのような接続は、様々な形態を取る。例えば、いくつかの実施形態では、ストラップが、スクータの左部および右部が制限なく動くように、前脚からスクータおよびその周辺に伸び得る。他の実施形態では、前脚の1つ以上は、乗用玩具をスクータに物理的かつ強固に接続するように、スクータのケーシングおよび/またはシャシに取り付けられ得、スクータおよび乗用玩具の動きの間の直接的な相関を強化する。
【0019】
次に図4~11を参照すると、インサート70が、スクータ30の左部および右部32、42の間に配置され、スクータ30の車軸72の周りに回転するように構成されるが、いかなる他の軸の周りにも回転しないように制限される、別の実施形態が示される。好ましくは、インサート70は、(動作範囲内で)スクータ部32、42のいずれとも共に回転しない。ポスト80は、インサート70から上方に伸びて乗用玩具50を支持する。インサート70および乗用玩具50に強固に取り付けられたポスト80を用いて、乗用玩具50の前脚56は、好ましくは、スクータ30の前にあり、地面より上に立ち上がり、車輪を含まない。後脚58は、乗用玩具50が、旋回およびスピンを含むスクータ30の動きに追従し続けるのを可能とするように、垂直軸-または後脚58の軸-の周りに回転可能な車輪34、44によって支持されたままである。好ましくは、後輪58は、乗用玩具50の操舵または方向決定に関与しない。
【0020】
特に図7を参照すると、好ましい実施形態では、乗用玩具50は、支柱78によって相互接続され得る複数の上部フレーム要素74および下部フレーム要素76を備える、フレーム構造60を備える。支持プレート82は、ポスト80を受け入れるように構成されたマウント構造83を備える。フレーム60は、テーマのある外観(すなわち、馬、竜、ユニコーン、象、ラクダ、車、宇宙船等)を維持し、テーマのある乗用玩具50のサドル54上のユーザを支持し、乗用玩具50がスクータ30と協調して動くように、スクータ30の動きを乗用玩具50および後脚58に安全かつ有効に伝えるように構成される。
【0021】
特に図8~11を参照すると、一実施形態では、典型的なスクータの一部は、マウントポスト80を支持するように改造され得る。示されるように、スクータシャシ84は、車軸72を介して互いに回転可能に接続される左右のシャシ部85、86を備える。示された実施形態では、車軸72は、在庫のスクータに比べて長くなり、車軸72上に配置されるインサート70中に形成された車軸受け88を通って伸びる。ワッシャ89は、インサート70の両側で車軸72上に配置される。ポスト受け90は、インサート70の頂部に配置され、マウントポスト80を受け入れるように成形および構成される。
【0022】
典型的なスクータでは、シャシの右部85上のピンは、動作範囲を超えたシャシ部の互いに対する回転を制限するために、左部86中の溝に嵌る。示された実施形態では、ピン92は、シャシ84の右部85から伸び、溝94は、インサート70中に形成される。好ましくは、インサート溝94は、シャシの左部86中の典型的な溝の長さの約半分であり、一方、左部86中の溝96は、通常の長さのままである。示された実施形態では、インサート70は、左部溝96に嵌るように構成された2つのピン98を有する。ピン98は、典型的な溝の長さの約半分の移動を可能とするように構成される。したがって、この構成では、インサート70が所定の位置にある状態で、左部および右部85、86の間の全動作回転は、インサートのない在庫のスクータの場合とほぼ同じになるであろう。そのような効果を得るために、他の特定の構造が用いられ得ることを理解すべきである。
【0023】
乗用玩具50が、ポスト80を介してスクータ30に装着される場合、乗用玩具50は、スクータ30と共に動く。マウントポスト80は、スクータ30の動きを、好ましくは後脚58を通してそのような動きを伝達するのに十分に強固であるフレーム60、ならびに脚の軸(および/または垂直軸)の周りに自由に回転するそれらのキャスタ様能力のため、スクータ30が伝達する動きによって誘導される通りに転がるように車輪62を位置付ける車輪マウント66に伝達する。したがって、足をスクータ30の上に乗せて乗用玩具50に座っているユーザは、スクータ30のフットパッド36、46上の足を操作することによって、乗用玩具50の動きを制御することができる。
【0024】
引き続き図8~11を参照すると、スクータ30は、好ましくは様々な電子部品を含み、例えば、メモリを有するプロセッサを備えるコントローラ100を含む。電池102は、電力を供給する。ワイヤ104は、コントローラ100からそのような電子機器に通信し、好ましくは中空である車軸72を貫通することを含む。例えば、左右のフットパッドセンサ106、108は、ユーザ入力を感知し、それらをコントローラ100に通信する。好ましくは、車軸開口110が、車軸72を通して形成され、インサート70のポスト受け90と整列する。配線は、コントローラ100から車軸開口110を通ってポスト受け90およびポスト80中に伸び、ポスト80に形成された電子コネクタ112で終端する。もちろん、他の実施形態では、そのような配線は、フリーハンギングコネクタなどの異なるタイプのコネクタで終端し得る。
【0025】
さらに図7を参照すると、乗用玩具50のマウント構造83は、好ましくは、ポストコネクタ112と相補的な電子コネクタ114も有する。したがって、ポスト80がマウント構造83に受け入れられると、電子コネクタ112、114は係合する。配線は、マウント構造電子コネクタ114から、好ましくはメモリを有するマイクロプロセッサを含む、乗用玩具コントローラ120に伸びる。したがって、玩具コントローラ120は、スクータコントローラ100に電子的に接続される。好ましい実施形態では、玩具コントローラ120は、電力、およびスクータコントローラ100からの制御データを受け取る。したがって、玩具コントローラ120は、スクータ30の動きのデータを与えられ、したがって、乗用玩具50がどのように動いているか(すなわち、前進、後退、速く、遅く、旋回、ねじれ等)を認識する。
【0026】
再び図7を特に参照すると、好ましくは、乗用玩具50は、玩具コントローラ120に接続され、好ましくは、取り付けられたスクータの電池102によって供給される電力を使用して、玩具コントローラ120により作動および制御される、視覚、聴覚、および触覚効果などの複数の効果を備える。例えば、第1の照明効果124は、馬の目126に位置するLEDライトの集まりであり得、一方、第2の照明効果128は、馬のたてがみ130(またはユニコーンの角、車のダッシュボード等)に沿って位置するライトの帯を含み得、第3の照明効果132は、馬の尾134に沿って伸びるライトの帯を備え得る。第1のスピーカ136は、いななき、鼻息等をシミュレートするように馬の口138に隣接して位置し得、第2のスピーカ140は、ユーザの下の本体内に位置し得る。振動モータ142などの触覚効果は、馬のサドル54および/またはサドルに隣接するフレーム60に取り付けられ得、第2の触覚効果144は、馬の尾134を振るように構成されたモータを備え得る。別の触覚効果は、馬の鼻孔148に隣接して配置された煙発生器146を備え得る。さらに別の触覚効果は、ヒンジ継手に配置されたモータ150を含み得る。さらに別の触覚効果は、馬の首のヒンジ継手152に配置され、馬の頭部154を上下に回転させるように構成されたモータ150を含み得る。
【0027】
いくつかの実施形態では、玩具コントローラ120は、スクータコントローラ100から受信したデータに応じて、効果の1つ以上を作動させることになる。例えば、スクータのデータが、玩具50が前方に動いていることを示す場合、コントローラは、馬の目のライト124を点灯させ、たてがみ130上の「動く」ライト128を起動し、本体スピーカ140を作動させて馬の蹄のパカパカ音を鳴らすであろう。スクータのデータが、スクータが全速力で動いていることを示す場合、玩具コントローラ120は、本体スピーカ140が発する蹄の音の速度を上げ、動くライト128の速度を上げ、煙発生器146を周期的に作動させて鼻孔148から煙を吐くであろう。ユーザが次いで、急に停止するように入力を変更した場合、玩具コントローラ120は、サドル振動モータ142を作動させてサドル54を振動させ、頭部スピーカ136を作動させて大きないななき音を発し、たてがみライト128を点滅させ、本体スピーカ140を作動させて、急減速する馬に対応するパカパカ音を発し、頭部モータ150を作動させて頭部154を後方に回転させ、煙発生器146を作動させて、鼻孔148から煙の吐き出しを立て続けに発するであろう。好ましい実施形態では、玩具コントローラ120は、口スピーカ136を作動させていななきを発し、サドルモータ142を作動させてサドル54を振動させることなどの、方向および加速度の考慮を含む、動きに対応する聴覚、視覚、および他の効果を作動させるようにさらに構成される。他の効果、および効果の様々な構成が用いられ得ることを理解すべきである。また、他のテーマ(例えば、ユニコーン、象、ペガサス、車、宇宙船等)を有する実施形態では、テーマと一致し、様々な動きの条件に対応する異なる効果が、用いられ得る。
【0028】
引き続き図7を参照すると、好ましい実施形態では、玩具コントローラ120は、リモコン、スマートフォン、タブレット、またはラップトップコンピュータなどのリモートコンピューティング装置160と無線通信するように構成された、アンテナおよび送受信機などの無線通信構造を備える。リモートコンピューティング装置は、そのような無線通信を介して玩具コントローラ120と通信することができる。いくつかの実施形態では、リモート装置160は、コントローラ120のメモリにアクセスし、玩具コントローラ120のプログラミングを修正することができる。
【0029】
玩具コントローラはまた、好ましくは、スクータコントローラ100に-有線接続を介して-指示を通信して、スクータ30がユーザ入力にどのように応答するかを変更することができる。例えば、一実施形態では、スマートフォンのユーザは、ユーザが、初心者モード、中間モード、および上級モードの中から選択することを可能とするアプリを有してよい。スマートフォンが、初心者モードで動作するように信号を送ると、玩具コントローラ120は、幼い子供により適した方法で動作するように構成されてよい。例えば、サドル54の振動は、最小限にされてよく、音声は、幼い子供にアピールするために、現実的というよりも風変わりであってよい。音声は、歌さえ含んでよく、テーマ玩具は、動物の動きをシミュレートするのではなく、話す、笑う等をしてもよい。また、初心者モードでは、玩具コントローラ120は、スクータコントローラ100に、ユーザ入力へのその応答を変更するように指示するであろう。例えば、ユーザの足の動きへのスクータの反応速度は、ミュートされ、意図的に遅くされてよく、動作速度は、幼い子供による安全な使用を可能とするために、半減、3分の2低減等が行われてよい。さらに、後退またはスピンなどの特定の動きは、排除され、かつ/または4分の1の速度に遅くされてよい。
【0030】
中間モードでは、音声および反応は、より現実的であり得るが、速度および反応時間は、依然として制限され得る。上級モードは、全速力、および最も高度かつ現実的な効果を期待することができる。別の実施形態では、アプリは、聴覚効果の音量を下げるか、またはミュートするための機構を含む、静音モードを有し得、特定の効果をオンまたはオフにする選択肢を含み得る。いくつかの実施形態では、玩具コントローラは、リモート装置に状態または警告を通信し得る。例えば、玩具コントローラは、煙発生装置が煙流体の補充を必要とする場合に、リモート装置に信号を送ることができる。さらなる実施形態では、乗用玩具50は、外部の物体の接近を玩具コントローラ120に通信する、近接センサなどのさらなるセンサを含み得る。そのような実施形態では、玩具コントローラ120は、玩具50に非常に近い物体を認識した場合、スクータコントローラ100に指示を通信して特定の動作を制限するであろう。例えば、玩具コントローラ120は、感知された物体への衝突を避けるために、-ユーザ入力にかかわらず-スピンを誘発しないようにスクータコントローラ100に指示し得る。そのような実施形態は、この機能を作動させる「内部」モード、および近接センサ機能が無効な場合の「外部」モードを含み得る。
【0031】
さらなる実施形態では、ユーザプロファイルが、特定のユーザに好ましい設定を有して作成され得る。例えば、家族の第1のメンバーは、常に初心者モードで動作することになり、一方、家族の第2のメンバーは、上級モードで動作するが、すべての後方への動きを半分の速度に設定し、振動モータをオフにすることを好む。特定のユーザのプロファイルの選択の結果として、ユーザは、選択されたプロファイルの動作設定を採用することになる。いくつかの実施形態では、ユーザプロファイルは、玩具コントローラ120のメモリに保存され得る。他の実施形態では、ユーザプロファイルは、オンラインアプリに保存され得、乗用玩具50の制御を開始する時にリモート装置160を介してアクセスされ得る。
【0032】
さらなる実施形態では、リモートコンピューティング装置160は、リモコンとして動作し得る。したがって、玩具コントローラ120は、リモート装置160から入力指示を受信し、ユーザの足入力にかかわらずスクータ30を制御する方法をスクータコントローラ100に指示することになる。代わりに、リモコン160が、玩具コントローラ120に動き方を指示することになり、玩具コントローラ120は、そのような動きの指示をスクータコントローラ100に伝えることになり、スクータコントローラ100は、そのような制御指示を適用するように車輪モータ52を制御することになる。
【0033】
次に図12を参照すると、インサート70の別の実施形態が示される。この実施形態では、インサート70は、一体に形成され、(別個に形成された車軸ではなく)左右の中空車軸部164を備える。制御ワイヤ166は、中空車軸部およびポスト受け90を通って、玩具コントローラ120をスクータコントローラ100と接続する。示された実施形態では、フリーハンギングワイヤコネクタ168が、玩具コントローラ120から伸びるワイヤに接続するために設けられる。別の実施形態では、玩具コントローラ120およびスクータコントローラ100は、データを無線で共有してやり取りするように構成され得る。そのような実施形態では、好ましくは、乗用玩具50は、自らの電池も含む。
【0034】
好ましい実施形態では、マウントポスト80は、インサートポスト受け90および/または乗用玩具マウント構造83に解放可能に取り付け可能である。電子コネクタは、図7に示すように玩具マウント構造に、または所望によりインサートのポスト受け内に、係合するように構成されてよい。いくつかの実施形態では、ユーザは、第2のテーマのある乗用玩具構造(スクータなし)を得ることができ、スクータ30から元の乗用玩具50を取り外すことができ、第2の乗用玩具を電気的に接続することを含めて、スクータに第2の乗用玩具を係合させることができる。したがって、スクータは、複数の異なる乗用玩具と交換可能に、動きおよび電力を提供し、乗用玩具の各々は、自らのテーマ効果のカスタマイズされたセットを有するであろう。
【0035】
さらなる実施形態では、ショックアブソーバなどの構造が、乗り心地を滑らかにするために、マウントポストおよび/または後脚に組み込まれ得る。さらに、マウントポストおよび/または脚は、乗用玩具に上/下動を与えるために、モータで動く伸縮構造を有し得る。そのような上/下動は、速度と共に頻度が変化するように構成され得、個人用設定およびモードに基づいて、かつまたは検出された動きと関連して、振幅が変化するように構成され得る。
【0036】
図8~11に示す実施形態では、マウントポストは、円形断面を有する。他の実施形態では、マウントポストは、例えば正方形、六角形等の、他の断面形状を有し得ることを理解すべきである。そのような形状は、スクータから乗用玩具への回転運動の伝達を促進し得る。さらなる実施形態では、キー付き構造などの他の構造は、マウント構造および/またはポスト受けを、マウントポストがそのようなマウント構造に対して回転するのを防ぐように係合し得る。さらなる実施形態では、インサートは、スクータと乗用玩具本体との間に通るマウントポストを用いるのではなく、乗用玩具フレームの前脚に強固に接続するように構成され得る。
【0037】
次に図13~16を参照すると、マウントポスト80が、フレーム60、特に支持プレート82に強固かつ永久的に取り付けられる、別の実施形態が示される。示された実施形態では、マウントポスト80は、非円形断面を有する。より具体的には、マウントポストは、略楕円形または楕円形断面であり、(インサート70を係合する)その下端から、(支持プレート82に取り付けられる)その上端へ、長軸および短軸の両方が増加する。ポストインタフェース170は、下端に画定され、インサート70の相補的に形成されたポスト受け90中に受け入れられるように構成される。したがってマウントポスト80が、インサート70のポスト受け90中にある場合、その楕円形状のため、マウントポスト80は、遊びがほとんどなく、効率的かつ効果的にスクータ30の回転を乗用玩具50に伝達する。示された実施形態では、一対の締結具172も、マウントポスト80をインサート70に垂直に接続するために設けられる。
【0038】
示された実施形態では、乗用玩具50の頭部154は、フレーム60によって支持された頭部受け176により受け入れられるように構成された頭部ポスト174を備える。頭部ポスト174は、締結具178を介して、頭部受け176の所定の位置に固定され得る。加えて、示された実施形態では、非荷重支持前脚56は、ばね荷重ディテント182を備える回転可能コネクタ180によって各々支持される。実際には、脚56は、(示された位置の反対側の)格納位置から、示されている伸長位置へ、垂直軸の周りに各々回転され得る。前脚56が、所望の伸長位置にある場合、ばね荷重ディテント182が作動し、前脚56を伸長位置に保つであろう。好ましくは、ばね荷重ディテント182はまた、前脚56を格納位置に解放可能に保つように作動するであろう。このように、本乗用玩具50は、より容易な格納および出荷のために、部分的に分解および小型化され得る。
【0039】
図13および14は、テーマ特徴のカバーリングのない乗用玩具50のフレーム60を示す。そのような基礎フレーム60は、馬のテーマを含む、テーマカバーの複数のバリエーションに対応し得、選ばれたテーマに適した様々な視覚、聴覚、および触覚効果にも対応し得ることを理解すべきである。例えば、頭部を頭部受け176に付けるのではなく、玩具レーザー銃が、頭部ポスト174に付けられ得、フレーム60は、宇宙船と一致するテーマ装飾で覆われ得る。宇宙飛行/宇宙戦争ゲームに特に適した視覚、聴覚、および触覚効果が含まれてよく、チームメイトからの無線伝送と共に、ロケットエンジン音、レーザー射撃音、および照明効果、さらには他のレーザーによる船の被弾およびまたは疑似隕石衝突による触覚振動を含む。
【0040】
次に図15および図16A~Bを特に参照すると、示された実施形態は、インサート70、車軸72、および左右のシャシ部85、86の間に軸受支持インタフェースを備える。具体的には、左右のシャシ部85、86の各々は、インサート側壁192および車輪側壁194を有するマウントブロック190、ならびにそれを通って伸びる車軸通路196を備える。車軸72は、車軸通路196、およびインサート70の車軸受け88を通って伸びる。複数の軸受アセンブリ200は、各々が軸受カップ202、軸受キット204、および軸受レース206を備え、インサート側壁192および車輪側壁194の各々に1つずつ、マウントブロック190に対して車軸72を回転可能に支持するように設けられる。インサート側壁192の軸受アセンブリ200はまた、インサート70中に形成された軸受座208に受け入れられ、インサート70と、隣接するマウントブロック190のインサート側壁192との間に、限定的な隙間空間を提供するように構成される。スペーサ209は、車軸上で軸受アセンブリ200間に設けられ得る。
【0041】
軸受支持インタフェースは、好ましくは、遊びがほとんどないか全くないように構成される。そのため、車軸72の一端は、止め輪210、ワッシャ212、およびレースストッパ214を含み、車軸72の反対端で、ねじ付き軸受レース216が、レース206を置き換え、ロックナット218は、インタフェース全体を共に固定する。軸受支持インタフェースは、遊びがほとんどないか全くないため、スクータ30のスピンなどの、車軸72を横断する軸の周りの回転は、より容易であり、マウントポスト80および乗用玩具50に予想通りに伝達される。
【0042】
別の実施形態では、止め輪、ワッシャ、およびレースストッパを用いるのではなく、車軸の第1の端部は、軸受アセンブリを保持するための凸状フランジを設けられ得る。
【0043】
本明細書で論じられた実施形態は、概して、インサート70を介してスクータ30に取り付けられた乗用玩具50を提供している。さらなる実施形態では、異なる構造が、スクータ30に乗用玩具50を取り付けるために用いられ得る。例えば、次に図17および図18を参照すると、乗用玩具50の実施形態は、レバー224を用いて開閉可能に構成されたカラー222を画定するクランプ220を含んでよい。使用時、カラー222は開かれて、典型的なスクータ30の中央部の周りを囲み得、次いで、レバー224は、カラー222を閉じてスクータ30の中央部の周りにある程度締め付けるように作動され得る。次いで、スクータ30は、乗用玩具50に取り付けられ、乗用玩具50は、上で論じられた実施形態と同様の方法で、スクータ30と共に動くことになる。
【0044】
上で論じられた実施形態は、左部および右部が互いに対して回転するスクータを用いている。本明細書で論じられた原理は、左部および右部が互いに対して回転しない構成などの、二輪自己平衡スクータの他の構成に適用され得ることを理解すべきである。
【0045】
次に図19A~Bを参照すると、スクータの本体226が一体型である、自己平衡スクータ30の実施形態が示される。したがって、左右のフットパッド36、46のセンサは、ユーザ入力を検出してスクータコントローラに通信するが、本体226は、互いに対して回転する右部および左部に分離していない。示された実施形態では、取り付け部材230は、スクータ30の本体226の一部を囲むように構成された上部232および下部234を備える。上部および下部232、234は、好ましくは、互いに締結され、それらの間に本体226を挟む。上部232は、乗用玩具50のマウントポスト80の実施形態におけるメス受け部(図示せず)によって受け入れられるように構成されたオスインタフェース部材238を備える、インタフェース236を含む。したがって、乗用玩具50は、複数のタイプのスクータ30に選択的に取り付けられ得、それらと連動し得る。
【0046】
図20は、取り付け部材230が、スクータ本体226に直接ボルト締めされるように構成され、乗用玩具50のマウントポスト80を受け入れるように構成されたポスト受け90を備える、別の実施形態を示す。ボルト締めの代替として、示された取り付け部材230は、左右のフットパッド36、46の下に嵌るように構成されたタブ240を含み、その結果、フットパッドは、取り付け部材230を、スクータ本体226の所定の位置に保つ。
【0047】
次に図21を参照すると、タブ240を有する取り付け部材230の別の実施形態は、摺動受け部242を有するインタフェース236を備える。乗用玩具50のマウントポスト80は、その下端の周りにフランジ244を含み、そのフランジ244は、乗用玩具50をスクータ30にしっかりと固定するために、摺動受け部242に受け入られるように構成される。
【0048】
さらなる実施形態は、インサート70を介するか、または取り付け部材230を介するかにかかわらず、乗用玩具をスクータに固定するためにさらなる構造を用いてよいことを理解すべきである。そして、例えば、マウントポスト80を接続するためのインタフェース236は、示されたような取り付け部材230と共に用いられるか、またはインサート70を用いる実施形態で用いられるかにかかわらず、様々な特定の構造形状を取り得る。
【0049】
次に図22および図23を参照すると、乗用玩具50の別の実施形態は、マウントポスト80を介してスクータ30に取り付け可能なフレーム60を備える。示されたフレーム60は、単一の車輪マウント66および車輪62によって支持され、車輪マウント66は、垂直軸の周りの自由回転を可能とするように構成される。示された車輪62は、比較的大きく、例えば、スクータ30の車輪34、44の直径と同じ大きさか、またはそれより大きい直径を有する。好ましい実施形態では、車輪62は、より大きい子供、10代の少年等の体重を支持するように構成された膨張式タイヤを含む。サドル54は、フレーム60によって支持される。示された実施形態では、サドル54は、典型的な自転車のシートに似ている。
【0050】
ハンドルバー250は、ネック252によって支持され、ネック252は、マウントポスト80およびフレーム60の両方に取り付けられる。ハンドルバー250は、操舵機能を果たさず、好ましくは単純に、サドル54に座っている乗り手が乗車中に捕まるための場所を提供する。好ましい実施形態では、ネック252は、マウントポスト80およびフレーム60の両方への強固な接続を提供し、その結果、本質的に、フレーム60、ネック252、およびマウントポスト80は、一体型フレーム部材として有効に機能する。このように、および上で論じられた実施形態のように、乗用玩具50は、上で論じられた乗用玩具の実施形態と異なる形状ではあるが、スクータ30と共に動く。
【0051】
引き続き図22および図23を参照すると、示された実施形態は、テーマ要素を含まない。そのような実施形態は、テーマ要素を必要とせずに乗用玩具50の動きを楽しむ可能性がある年長の子供、10代、および大人にとって好ましい場合がある。また、付属品が加えられ得ることを理解すべきである。例えば、図23に示すように、マウント254が、ハンドルバー250に設けられてよい。マウント254は、多くの構成を有し得る。示された実施形態では、マウント254は、ウォーターライフルまたはNerf(登録商標)ダート銃などの、玩具銃を保持するように構成される。乗り手のグループは、航空機の空中戦に似たゲームバトルで、自分の乗用玩具を用いることができる。
【0052】
さらなる実施形態では、ハンドルバー250は、ユーザの快適性への対応、または例えば、マウント254に固定された遊戯銃256の狙いを定めるための可動域の提供などのために、ネック252の軸の周りに回転するように構成され得る。好ましい実施形態では、ハンドルバー250の回転範囲は、90°または60°の全回転(すなわち、各回転方向に45°または30°)などに制限される。
【0053】
さらなる実施形態では、フレーム60も、ネック252の軸の周りに回転し得る。しかしながら、ネック252の周りのフレーム60の過度の回転は、乗用玩具50を不安定にし得る。したがって、さらなる実施形態では、そのような回転は、90°または60°の全回転(すなわち、各回転方向に45°または30°)などの範囲に制限される。
【0054】
図22および図23に示す実施形態では、乗用玩具50は、クランプ22を介してスクータ30に取り付けられる。さらなる実施形態では、他の実施形態で論じられたような、いくつかの他のタイプの取り付け機構が用いられてよいことを理解すべきである。次に図24を参照すると、フレーム50がスクータ30に永久的に取り付けられる、別の実施形態が示される。この実施形態では、マウントポスト80およびインサート70は、1つの一体型部材である。
【0055】
昔からある単純なテーマ玩具は、「ポニースティック」であり、これは、基本的には、一端にテーマ特徴-馬の頭部など-を有するほうきの柄を備える。子供は、好ましくはカウボーイハットをかぶったまま-スキップしながら脚の間にスティックを保持することによって、馬に乗るふりをすることができる。
【0056】
図25を参照すると、自己平衡スクータ30に取り外し可能に取り付けられ得るテーマ玩具構造260の実施形態が示される。示されたテーマ構造260は、馬の頭部154を有するポニースティック262を含む。示された実施形態では、クランプ220は、そのようなスクータ30に右部および左部32、42の間の継手で嵌まりかつ締結するように構成される。
【0057】
ポスト264は、クランプ220から上方に伸びる。示された実施形態では、ポスト264は、主ポスト部材266および二次ポスト部材268を備える。二次ポスト部材268は、ポスト264の長さを調節するために、伸縮構成で主ポスト部材266内に部分的に摺動可能に受け入れられる。伸縮クランプ270は、ポスト264を選択された長さに維持するように、主ポスト266に対する二次ポスト268の位置を固定する。好ましくは、ポスト264は、ポスト264に、クランプ220(および関連する電動スクータ30)の周りの広い可動域および調節を与えるために、玉継手272によってクランプ220に接続される。
【0058】
引き続き図25を参照すると、示された実施形態では、ポニースティック262は、上部クランプ274を介してポスト264の頂部に取り付けられる。示された実施形態では、ポニースティック262は、所望の位置に上部クランプ274内で長手方向に摺動可能であり、上部クランプ274によってその位置で適所に選択的に保持される。上部クランプ274は、好ましくは、上部クランプ/ポニースティックが、垂直面内-すなわち、ポストに平行かつ/またはポストを含む平面内で、ヒンジ付きコネクタ276の周りに回転することができるように構成されたヒンジ付きコネクタ276で、ポスト264の上端に取り付けられる。この接続はまた、上部クランプ/ポニースティックが、水平面内-すなわち、ポストに垂直な平面内で回転することができるように構成され得る。
【0059】
図25に示す構成は、他の実施形態で論じられた取り付け構造のいずれかの示されたクランプなどによって-テーマ玩具構造260が任意のスクータに取り付けられることを可能とする。好ましくは、構造260を乗り手の大きさにカスタマイズする調節が行われ得る。使用中、ユーザは、スクータ30に垂直に-立った姿勢で乗る。しかしながら、ポニースティック262は、ユーザがポニーに乗っているかのように遊ぶのに理想的な場所で支持され、ユーザは、ポニーの頭部を上下に回転させて疾走する馬をシミュレートすることさえできる。さらに、ポニースティック262は、自己平衡スクータ30の制御に付随する、ユーザの体の前方および横方向への傾きに適応するであろう。さらに、スクータ30は、テーマ玩具構造260の重量を支持するが、ユーザは、乗っている時にそれを所定の位置に依然として保持する。
【0060】
少なくともいくつかの実施形態では、テーマ玩具構造260は、スクータ30に物理的にも電気的にも取り付けられ得、スクータの電池で動くことができる電動要素を含み得る。もちろん、他の実施形態では、構造260は、そのような要素を動かすための自らの電池を有し得、スクータ30に物理的にのみ取り付けられ得る。一実施形態では、テーマ構造260は、音響効果を起動するためにユーザによって作動可能なボタンを有し得る。他の効果は、他の実施形態でも論じられたように、例えば速度、方向等の条件によって起動され得る。そのような効果は、聴覚、視覚、および/または触覚効果を含み得る。
【0061】
本明細書で論じられた原理は、他の特定の構造および他のテーマ構造と共に用いられ得ることを理解すべきである。例えば、別の実施形態では、テーマ構造は、ポニースティックではなく航空機、宇宙船、車等の形状をシミュレートし得る。ポストの特定の構造は、若干異なってよいが、テーマ構造が、電動自己平衡スクータに取り付け可能であり、かつそれにより支持される一方で、スクータ30の上に立って乗っている間は乗り手によって保持および使用されるという原理に変わりはない。
【0062】
さらなる実施形態は、さらなる特徴を含んでよいことを理解すべきである。例えば、いくつかの実施形態は、Nerf(登録商標)ダート銃、水鉄砲、レーザータグ、および/または他のタイプの遊戯銃などの-玩具銃構造を含んでよい。さらなる実施形態は、参加者が独自の遊戯銃構造をテーマ構造に追加することができるように、マウントを含んでよい。乗り手のグループは次いで、例えば、「空中戦」シミュレーションまたはゲームに参加することができる。
【0063】
次に図26および図27を参照すると、電動テーマ乗用玩具280の別の実施形態が提供される。示された実施形態では、乗用玩具280は、馬をテーマとして構成され、頭部54、たてがみ130、尾134等を含む。示された乗用玩具280は、本明細書で論じられた乗用玩具50の実施形態のいくつかと同様の構成要素を共有し得る。例えば、乗用玩具280のテーマ要素は、上部部材74および下部部材76、ならびに好ましくはほぼ垂直な後脚58の軸の周りに自由に回転するように構成された車輪マウント66に取り付けられた一対の後脚58を有する、フレーム60によって支持される。車輪マウント66は、水平車軸64を支持し、車輪62は、水平車軸64の周りに回転する。車輪マウント/車輪は、キャスタであり得る。
【0064】
示された実施形態では、一対の前脚56は、右輪および左輪34、44のハブに搭載されるモータ52に接続する。したがって、モータ52は、実質的に見えない。各モータは、対応する車輪34、44を前方または後方に駆動するように構成される。好ましくは、各モータ52は、モータが後輪62と同じ方法で回転しないように、対応する脚56に強固に取り付けられる。より具体的には、モータ/車輪の組み合わせが、車輪の操舵と見なされる方法で、垂直軸の周りに回転することはない。
【0065】
引き続き図26および図27を参照する。フレーム60は、好ましくは、コントローラ100および電池102を支持し、それらは、モータを制御するためにモータ52に接続される。ユーザ入力に応じて、コントローラ100は、上で論じられたような自己平衡スクータ30で使用された制御戦略と同様の方法で、乗用玩具280の動きを指示するために、右輪および左輪34、44に前後に動くように指示する。実際、動きの観点から、乗用玩具280の本実施形態は、スクータ30が前脚56に取り付けられていたとしたら、上で論じられた乗用玩具50の実施形態の動き方と同様に動く。
【0066】
鐙支持282は、フレーム60から乗用玩具280の両側に、サドル54と概ね整列して垂れ下がる。鐙284は、鐙支持体282からぶら下がり、各鐙284は、好ましくは、ユーザの足をその上に乗せて受け入れるように構成された鐙プレート286を含む。鐙プレート286と関連するセンサ288は、ユーザの足入力を測定し、そのような入力をコントローラ100に通信する。したがって、ユーザの足入力は、前進、後退、旋回、およびスピン動作を含む、乗用玩具280の制御に用いられ得る。そのような制御は、前脚56の車輪34、44によって指示され、後輪62は、乗用玩具280を単純に支持する一方で操舵制御を提供しない。様々なセンサ構成が、ユーザの足入力を得るのに用いられ得ることを理解すべきである。例えば、一実施形態では、鐙プレートセンサ288は、関連する鐙284に対する鐙プレート286の回転角をユーザ入力として測定する。さらなる実施形態では、そのような回転センサに加えて、またはその代わりに、圧力センサ290が、鐙プレート286の前部と後部との間のユーザの足圧の差を測定し得、コントローラ100は、そのような測定に基づいて制御戦略を決定し得る。
【0067】
示されたテーマ電動乗用玩具280は、他の実施形態で論じられた効果の例を含む、いくつかの視覚、聴覚、および触覚効果を用いることができ、コントローラ100は、リモートコンピューティング装置160による監視、プログラミング、さらには制御を可能とする無線通信構造を含み得ることを理解すべきである。
【0068】
さらなる実施形態では、モータ52を制御する時に、さらなる入力が、コントローラ100によって考慮されてよい。例えば、示された実施形態では、頭部54は、ヒンジ継手152で頭部ポスト174にヒンジ接続され、手綱292は、ユーザがアクセス可能であり、頭部154の鼻に接続される。したがって、ユーザが手綱292を引き上げることで、頭部154は上方に-示された図ではヒンジ継手152の周りに時計回りに回転してよく、一方、ユーザが手綱292を引き下ろすことで、頭部154は下方に-示された図ではヒンジ継手152の周りに反時計回りに回転してよい。継手センサ294は、そのような回転を測定し得、それに関するデータをコントローラ100に送信し得る。例えば、ユーザが手綱を引いて頭部154を下方に回転させることで、前進の信号を送り、一方、手綱292を引き戻して頭部154を上方に回転させることで、減速/停止、さらには後退の信号を送る。そのような構成では、手綱292は、前進/後退の誘導のみを提供し、操舵はしない。代わりに、操舵入力は、鐙286から取得される。
【0069】
いくつかの実施形態では、前進/後退入力は、手綱292および鐙286の両方から取得され得、手綱292の入力は、鐙286の入力に優先するが、前進/後退入力に関してのみである。他の実施形態では、鐙入力は、すべての制御のデフォルト入力であるが、ただし、手綱292への鋭い引き戻しが検出された場合、緊急停止制御が起動され、乗用玩具280は、すべての動きを直ちに停止することになる。もちろん、さらなる制御ルーチンおよびセンサ入力が用いられ得ることを理解すべきである。例えば、いくつかの実施形態では、センサは、方向性のある(すなわち、左右の)手綱292への引っ張りを検出するように構成され得、その結果、操舵制御は、手綱入力に基づくこともできる。
【0070】
上で論じられた実施形態は、実質的な特殊性を有する構造を開示している。これは、発明の主題を開示し、論じるためのよい文脈を提供している。しかしながら、他の実施形態は、異なる特定の構造形状および相互作用を用いてよいことを理解すべきである。
【0071】
発明の主題は、特定の好ましいまたは示された実施形態および例に関連して開示されているが、発明の主題は、特に開示された実施形態を超えて、他の代替の実施形態および/または発明の使用、ならびにそれらの明らかな修正形態および均等物に拡大することを当業者なら理解するであろう。加えて、開示された実施形態の多くの変形形態が示され、詳細に説明されているが、発明の主題の範囲内の他の修正形態は、本開示に基づいて、当業者には容易に明らかとなろう。開示された実施形態の特定の特徴および態様の様々な組み合わせまたは組合せの構成要素が作られてよく、依然として発明の主題の範囲内にあり得ることも企図される。例えば、上で論じられたように、任意の実施形態は、本明細書で論じられた様々な取り付け構造のいずれかを使用してスクータに接続するように修正され得、図26および図27で論じられたような実施形態は、特に、視覚、聴覚、および触覚効果、ならびにテーマおよび付属品の追加に関する選択肢に関連して、他の実施形態で論じられた原理の多くを用いることができる。したがって、開示された実施形態の様々な特徴および態様は、開示された発明の主題の様々なモードを形成するために、互いに組み合わされるかまたは置き換えられ得ることを理解すべきである。したがって、本明細書で開示された発明の主題の範囲は、上で論じられた特定の開示された実施形態によって限定されるべきではなく、以下の特許請求の範囲を公正に読むことによってのみ決定されるべきであることが意図される。
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