(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-16
(45)【発行日】2024-08-26
(54)【発明の名称】船舶の居住区支持構造
(51)【国際特許分類】
B63B 29/02 20060101AFI20240819BHJP
【FI】
B63B29/02 Z
(21)【出願番号】P 2023105769
(22)【出願日】2023-06-28
【審査請求日】2023-06-28
(73)【特許権者】
【識別番号】000146814
【氏名又は名称】株式会社新来島どっく
(74)【代理人】
【識別番号】100090044
【氏名又は名称】大滝 均
(72)【発明者】
【氏名】河上 誉昭
【審査官】福田 信成
(56)【参考文献】
【文献】特開2020-050135(JP,A)
【文献】特開2018-144723(JP,A)
【文献】特開2021-109475(JP,A)
【文献】特開2018-062313(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B63B 29/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
船舶前方から見てT字形状の上甲板上に配置されるT字型居住区と、
T字型居住区の船幅方向の張り出しオーバーハング下に船幅方向離間スペース及び高さ方向離間スペースを介してT字型居住区の両側に配置される燃料タンクと、
高さ方向離間スペース間に配置される支持部材と、を有
し、T字型居住区及び燃料タンクは、内作された燃料タンクを上甲板上に設置し、しかる後に、支持部材付きのT字型居住区を上甲板上に搭載したT字型居住区及び燃料タンクであることを特徴とする船舶の居住区支持構造。
【請求項2】
T字型居住区の両側に配置される燃料タンクは、舷側舷梯への乗込み間隔を介して配置される燃料タンクであることを特徴とする請求項1に記載の船舶の居住区支持構造。
【請求項3】
支持部材は、燃料タンク外壁上に立設する複数の支持柱又は平板であることを特徴とする請求項1に記載の船舶の居住区支持構造。
【請求項4】
燃料タンクは、外壁面に遮熱塗装された燃料タンクであることを特徴とする請求項1に記載の船舶の居住区支持構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、船舶の居住区支持構造に関し、より詳細には、船舶居住区を前方から見てT字型とすると共に、船幅方向のT字張り出しオーバーハング下に燃料タンクを配置して居住区を強固に支持する船舶の居住区支持構造に関する。
【背景技術】
【0002】
船舶の居住区は、航海区域(操船室等)、作業区域(空調機室、洗濯室等)、居住区域(居室(乗組員の部屋))、公室(食堂、娯楽室等)、衛生区画(公共用便所、公共用浴室等)、調理区画(調理室)などから構成され、船尾近傍に配置されるものの操船のための船舶前方の見通しの確保が必要となる。
従来、船舶の居住区は、前方見通しへの考慮から上甲板上に配置され、その形状は、前方から見て箱型形状が一般的である。また、通常は、船舶の燃料タンクを上甲板上に配置する例は少なく、居住区横に燃料タンクが配置される例は少ない。
このような前方から見て箱型形状の上甲板上の居住区の横に燃料タンクを配置した場合、居住区幅を小さくして船長方向に細長い構造にしなければならず、その場合には、船舶の復原性(重心上昇)やエアードラフトを勘案すると居住区高さを出来るだけ低くする必要がある。そこで、前方から見てT字型の居住区構造とすることもあり得る。
【0003】
船舶居住区を前方から見てT字型形状とする先行例としては、例えば、特開2018-62313号公報に開示のものが知られている。特開2018-62313号公報の開示は、発明名称「船舶の居住区構造及び貨物運搬船」に係り、「・・・船体の復原性、エアードラフト、貨物の搭載量、救命艇等の装備に影響を及ぼすことを抑えつつ、居室を有効に増やすことができる船舶の居住区構造及び貨物運搬船を提供することを目的とする」発明解決課題において(同公報明細書段落南郷)0004参照)、「船幅方向両側に設けられた一対の舷側とこれら舷側を接続する上甲板とを有し、船首尾方向の前方から後方に延びて貨物を積載するホールド、及び前記ホールドよりも船首尾方向の後方に配置された機関区域が内部に形成された船体を備える船舶の居住区構造であって、 前記上甲板上における前記機関区域の上方の部分に前記一対の舷側から船幅方向の内側に離れて設けられた下層甲板室、及び前記下層甲板室上に設けられて前記下層甲板室よりも船幅方向外側に張り出した上層甲板室を有する甲板室部と、 前記上甲板上における前記舷側と前記下層甲板室との間であって、前記上層甲板室の前記下層甲板室よりも船幅方向外側に張り出した部分の下方に形成され、艤装品を搭載する艤装搭載部と、を備える船舶の居住区構造」とすることにより(同公報特許請求の範囲請求項1の記載等参照)、「船体の復原性、エアードラフト、貨物の搭載量、救命艇等の装備に影響を及ぼすことを抑えつつ、居室を有効に増やすことができる」との効果を奏するものである(同公報明細書段落番号0012参照)。
【0004】
図3は、特開2018-62313号公報に
図3として添付される開示発明の一実施形態における貨物運搬船の上部構造の構成を示す正面図であり、
図3において、符号101は、貨物運搬船、110は、船体、110sは、舷側、115は、上甲板、120は、上部構造、121は、艦橋、122は、ブリッジウイング、122tは、先端部、123は、甲板室部、124は、艤装搭載部、125は、下層甲板室、125wは、側壁部、126は、上層甲板室、126hは、オーバーハング部、126wは、側壁部、129は、支柱、1100は、居室、RBは、救命艇、Wは、船幅方向である(符号は、先行技術であることを明らかにするために、本願出願人において、2桁表示を3桁に、3桁表示を4桁に変更して説明した。)
【0005】
しかしながら、特開2018-62313号公報に開示のものは、「・・・船幅方向の内側に離れて設けられた下層甲板室及び下層甲板室よりも船幅方向外側に張り出した上層甲板室を有する、いわゆる前方から見てT字型居住区形状の船幅方向に張り出しオーバーハング部の下方に艤装品たる救助艇等を搭載するものであり、救助艇等の艤装品は一般的に横幅6mx高さ8m程度の開口スペースとなるので、T字型居住区形状の船幅方向に張り出したオーバーハング部の強度支持に問題がある。
そこで、本願発明者は、当該T字型居住区形状の船幅方向に張り出しオーバーハング部の下方に燃料タンクを配置して、当該T字型居住区形状の船幅方向に張り出しオーバーハング部への強度を高めた船舶の居住区支持構造を案出するに至ったものである。
【0006】
なお、船舶上甲板に燃料タンクを配置する例としては、例えば、特許第6780813号公報に開示のものが知られている。特許第6780813号公報の開示は、発明名称「船舶」に係り、「・・液化ガス燃料タンクを船尾暴露甲板上で、かつ、居住区、サービススペース、制御室、避難通路、機械室の周囲に配置した場合でも、これらの区画において防熱処理を施す必要がある面積を最小限とするタンク配置を実現できる船舶を提供する」ことを目的とする発明解決課題において(同公報明細書段落番号0006参照)、「液化ガス燃料タンクを備えた船舶において、前記液化ガス燃料タンクを、上甲板上もしくは上甲板の上方でかつ船尾側に設けられた上部構造物よりも後方の暴露甲板上に配設すると共に、前記液化ガス燃料タンクのタンク本体とタンクドームとからなるタンク構造物を設ける範囲を、前記上部構造物を前方から見たときに前記タンク構造物の露出部分が見えない範囲内とし、前記タンク構造物の露出部分と、前記上部構造物における前記タンク構造物の露出部分に対向する面である要防熱面との間に、前記タンク構造物を覆うタンクカバーではない防熱壁を設けて、防熱処理をした前記防熱壁により前記タンク構造物の露出部分から前記要防熱面への輻射熱を遮る」構成とすることにより(同公報特許請求の範囲請求項1の記載等参照)、「液化ガス燃料タンクのタンク構造の露出部分からの輻射熱を防熱処理を施した要防熱面で、又は、防熱処理をした防熱壁で遮ることができ、要防熱面を持つ上部構造物等におけるレイアウトの自由度を増すことができ、また、この要防熱面の防熱処理または防熱壁により、居住区、サービススペース、避難通路、制御室、機械室等を、液化ガス燃料タンクの事故による火災などから防護できる」等の効果を有するものである(同公報明細書段落番号0016参照)。
【0007】
しかしながら、特許第6780813号公報に開示の上甲板上の燃料タンクは、「タンク本体とタンクドームとからなるタンク構造物を設ける範囲を、前記上部構造物を前方から見たときに前記タンク構造物の露出部分が見えない範囲内」とするなど、船舶居住区の前方視界を阻害しないものとしている(同請求項1の記載参照)。
そこで、本願発明者は、上述するように、当該T字型居住区形状の船幅方向に張り出しオーバーハング部の下方に船舶燃料タンクを配置して、居住区の前方視界を確保すると共に、当該T字型居住区形状の船幅方向の張り出しオーバーハング部への高さ支持をできるだけ短くすると共に、この間に支持柱又は支持壁を配置する構造としたT字型居住区の張り出しオーバーハング部への強度を高めた船舶の居住区支持構造を案出するに至ったものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【文献】特開2018-62313号公報
【文献】特許第6780813号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
船舶上甲板上に前方から見てT字型居住区形状の船幅方向の張り出しオーバーハング部の下方に船舶燃料タンクを配置して、居住区の前方視界を確保すると共に、T字型居住区の張り出しオーバーハング部への強度を高めた船舶の居住区支持構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決するために、本願請求項1に係る発明は、船舶の居住区支持構造において、船舶前方から見てT字形状の上甲板上に配置されるT字型居住区と、T字型居住区の船幅方向の張り出しオーバーハング下に船幅方向離間スペース及び高さ方向離間スペースを介してT字型居住区の両側に配置される燃料タンクと、高さ方向離間スペース間に配置される支持部材と、を有し、T字型居住区及び燃料タンクは、内作された燃料タンクを上甲板上に設置し、しかる後に、支持部材付きのT字型居住区を上甲板上に搭載したT字型居住区及び燃料タンクであることを特徴とする。
また、本願請求項2に係る発明は、前記請求項1に記載の船舶の居住区支持構造において、T字型居住区の両側に配置される燃料タンクは、舷側舷梯への乗込み間隔を介して配置される燃料タンクであることを特徴とする。
さらに本願請求項3に係る発明は、前記請求項1に記載の船舶の居住区支持構造において、支持部材は、燃料タンク外壁上に立設する複数の支持柱又は平板であることを特徴とする。
そして、本願請求項4に係る発明は、前記請求項1に記載の船舶の居住区支持構造において、燃料タンクは、外壁面に遮熱塗装された燃料タンクであることを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
(1)船舶上甲板上に前方から見てT字型居住区形状の船幅方向に張り出しオーバーハング部の下方に船舶燃料タンクを配置したので、居住区の前方視界を確保できると共に、T字型居住区の張り出しオーバーハング部への支持強度を高めることができる。
(2)また、燃料タンクの燃料容量を増やすことができると共に、居住区本体の剛性確保のための補強重量が過度に増えることがなく、さらに過度な重心上昇を防ぐことができることとなる。
(3)そして、重量増加を抑制することができるため、居住区横の燃料タンク上部と居住区張出部下部の間に支持部材を設けて剛性確保のための重量軽減を計ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】
図1は、実施例1に係る船舶の居住区支持構造1を示す船舶前方から見た正面図である。
【
図2】
図2は、実施例1に係る船舶の居住区支持構造1の側面図である。
【
図3】
図3は、特開2018-62313号公報に
図3として添付される開示発明の一実施形態における貨物運搬船の上部構造の構成を示す正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本発明に係る船舶の居住区支持構造を実施するための一実施例を図面に基づき詳細に説明する。
【実施例1】
【0014】
図1、
図2は、本発明に係る船舶の居住区支持構造の実施例1を示す図であり、そのうち、
図1は、実施例1に係る船舶の居住区支持構造1を示す船舶前方から見た正面図であり、
図2は、同、当該構造1の側面図である。
図1、
図2において、符号1は、本実施例1に係る船舶の居住区支持構造、2は、船体、3は、T字型居住区、3a、3bは、T字型居住区3の船幅方向張り出し部、4、4a、4bは、燃料タンク、5a(5a1,5a2,5a3)、5b、5c、5dは、支持部材たる支持柱、6a、6bは、舷梯、7a、7bは、空所、8は、機関室、9は、貨物区画、10は、船底燃料タンク、11は、プロペラ、12は、舵、13は、煙突である。
【0015】
また、
図1,
図2において、符号la、lbは、T字型居住区3と燃料タンク4a、4bとの間の船幅方向離間スペース、h、ha、hbは、T字型居住区3の張り出し部3a、3bの下端と燃料タンク4a、4bとの間の高さ方向離間スペースである。
図1に示すように、本実施例1に係る船舶の居住区支持構造1は、船舶上甲板上の居住区3について、前方から見てT字型形状とし、その船幅方向の張り出し部3a、3bオーバーハング下の両舷にそれぞれ燃料タンク4a、4bを配置し、かつ、当該燃料タンク4a、4bとT字型居住区3の船幅方向張り出し部3a、3bとの間に支持部材5(支持柱5a(5a1,5a2,5a3)、5b、5c、5d)を設け、船幅方向張り出し部3a、3bの強度、ひいてはT字型居住区3本体の剛性を確保することができ、剛性確保のための補強で重量が増加することや補強重量増加による重心上昇を抑制することができる。
【0016】
図1に示すように、本実施例1に係る船舶の居住区支持構造1は、船舶上甲板上の居住区3について、船舶前方から見てT字型形状のT字型居住区構造とし、また、当該T字型居住区3の船幅方向張り出し部3a、3bのオーバーハング下に船幅方向離間スペースla、lb及び高さ方向離間スペースh、ha、hbを介してT字型居住区3の両側に燃料タンク4a、4bを配置したものである。
そして、燃料タンク4a、4bの周壁上の高さ離間スペースh、ha、hb内にT字型居住区3の船幅方向張り出し部3a、3bを支持するため支持柱複数本(本実施例1に係る船舶の居住区支持構造1においては、
図1に示すように燃料タンク4a、4bの四隅と長辺中央の2本の合計12本の支持柱5a(5a1,5a2,5a3)、5b、5c、5d)を配置したものである。
【0017】
この結果、本実施例1に係る船舶の居住区支持構造1においては、船舶上甲板上の居住区3について、前方から見てT字型形状としたので、船舶前方の視界を確保することができ、船舶操船に支障をきたすことはなく、さらには、T字型居住区3の下部両側には、
図1に示すように、両舷側に配置される燃料タンク4a、4bとの間に船幅方向離間スペースla、lb及びT字型居住区3の張り出し部3a、3bの下端と燃料タンク4a、4bとの間に高さ方向離間スペースh、ha、hbを設けたので、燃料タンク4a、4bの破損等においてもT字型居住区3への影響を軽減することができる。
【0018】
また、両舷側に配置する燃料タンク4a、4bは、船舶に備えなければならない舷梯6a、6bとの間にも
図1に示すように所定の離間間隔で設置するようにしたので、停泊中の船舶への乗込み等の乗船・下船に影響を及ぼすことはない。
なお、本実施例1に係る船舶の居住区支持構造1においては、前記船幅方向離間スペースla、lb、高さ方向離間スペースh、ha、hb及び舷梯6a、6bとの間の離間間隔は、船舶の大きさ及び燃料タンク4a、4bへの燃料貯蔵の必要等に応じて、適宜の離間間隔とすることが可能であり、また、本実施例1に係る船舶の居住区支持構造1においては、燃料タンク4a、4bと張り出し部3a、3bの下端との間の高さ方向離間スペースh、ha、hbの支持部材として、支持柱5a(5a1,5a2,5a3)、5b、5c、5dとしたが、これは、柱材からなるピラー構造に限るものではなく、平板構造であっても良い。
【0019】
さらに、
図1、
図2に示すように、通常、船底に配置される燃料タンク10に加えて燃料タンク4a、4bを上甲板に搭載したので、燃料を増量搭載できることとなる。なお、燃料としては、従来どおりの重油又はメタノール燃料であっても良く、燃料の揮発抑制(燃料が気化して放出されることに伴う危険性の抑制)のため、燃料タンク4a、4bの外面には遮熱塗料を塗装するようにしても良い。
【0020】
また、T字型居住区3の張り出し部3a、3bのオーバーハング下に燃料タンク4a、4bを設置するには、所定形状の角形の燃料タンクを内作し、当該燃料タンク4a、4bを先に上甲板上のT字型居住区3の張り出し部3a、3bのオーバーハング下に燃料タンク4a、4bの設置位置に設置し、しかる後に、支持部材5a(5a1,5a2,5a3)、5b、5c、5d付きの居住区3を燃料タンク4a、4bの間に搭載するようにしても良く、従来の居住区周辺の艤装品を通常どおりに配置した上で、居住区3の両横に設けた燃料タンク4a、4bを利用して居住区3を支える新構造としたので、支持部材がない場合には、T字型居住区3の張り出し部3a、3bの下部が片持ち梁構造となり、強度的に問題があり、これを是正するための補強が必要となり、補強重量が高い位置とならざるをえないこととなるが、上述する新構造によれば、高い位置の補強重量を要しないので、船舶復原性の観点では有利となる。
【産業上の利用可能性】
【0021】
本発明は、船舶の居住区支持構造に利用され、より詳細には、船舶居住区を前方から見てT字型とすると共に、船幅方向のT字張り出しオーバーハング下に燃料タンクを配置して居住区を強固に支持する船舶の居住区支持構造に利用される。
【符号の説明】
【0022】
1 実施例1に係る船舶の居住区支持構造
2 船体
3 T字型居住区
3a、3b T字型居住区3の船幅方向張り出し部
4、4a、4b 燃料タンク
5a(5a1,5a2,5a3)、5b、5c、5d 支持柱
6a、6b 舷梯
7a、7b 空所
8 機関室
9 貨物区画
10 船底燃料タンク
11 プロペラ
12 舵
13 煙突
101 貨物運搬船
110 船体
110s 舷側
115 上甲板
120 上部構造
121 艦橋
122 ブリッジウイング
122t 先端部
123 甲板室部
124 艤装搭載部
125 下層甲板室
125w 側壁部
126 上層甲板室
126h オーバーハング部
126w 側壁部
129 支柱
1100 居室
RB 救命艇
W 船幅方向。
la、lb 船幅方向離間スペース
h、ha、hb高さ方向離間スペース
【要約】
【課題】
居住区の前方視界を確保すると共に、T字型居住区の張り出しオーバーハング部への強度を高めた船舶の居住区支持構造を提供する。
【解決手段】
船舶の居住区支持構造において、船舶前方から見てT字形状の上甲板上に配置されるT字型居住区と、T字型居住区の船幅方向の張り出しオーバーハング下に船幅方向離間スペース及び高さ方向離間スペースを介してT字型居住区の両側に配置される燃料タンクと、高さ方向離間スペース間に配置される支持部材と、を有する。
【選択図】
図1