IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社セブン−イレブン・ジャパンの特許一覧

<>
  • 特許-システム 図1
  • 特許-システム 図2
  • 特許-システム 図3
  • 特許-システム 図4
  • 特許-システム 図5
  • 特許-システム 図6
  • 特許-システム 図7
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-16
(45)【発行日】2024-08-26
(54)【発明の名称】システム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/06 20230101AFI20240819BHJP
【FI】
G06Q30/06
【請求項の数】 4
(21)【出願番号】P 2023181821
(22)【出願日】2023-10-23
【審査請求日】2023-11-08
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 令和4年11月1日に、株式会社セブン‐イレブン・ジャパンが、ウェブサイトにて、新居義典、安達到、由井大輔、中島崇博、阿部光太郎、及び葛西昭芳が発明した作業支援プログラムについて公開した。
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】591156788
【氏名又は名称】株式会社セブン-イレブン・ジャパン
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【弁理士】
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【弁理士】
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【弁理士】
【氏名又は名称】内藤 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100139066
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 健太郎
(72)【発明者】
【氏名】新居 義典
(72)【発明者】
【氏名】安達 到
(72)【発明者】
【氏名】由井 大輔
(72)【発明者】
【氏名】中島 崇博
(72)【発明者】
【氏名】阿部 光太郎
(72)【発明者】
【氏名】葛西 昭芳
【審査官】小山 和俊
(56)【参考文献】
【文献】特開2005-202665(JP,A)
【文献】特開2023-031943(JP,A)
【文献】特開2023-045588(JP,A)
【文献】特開2022-014485(JP,A)
【文献】特開2020-191073(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
実店舗で取り扱っている商品を顧客に届けるサービスを提供する情報処理装置と、前記実店舗の店員が用いる店舗用端末装置と、を備えるシステムであって、
前記情報処理装置が、
前記サービスを提供するウェブサイトにネットワークを介してアクセスしている顧客の利用状況を前記店舗用端末装置に提供する手段
前記実店舗で取り扱っている商品が、当該実店舗に対応するネットワーク上の仮想店舗で注文された場合に、商品の注文に関する情報を前記店舗用端末装置に提供する手段と、
を備え
前記店舗用端末装置が、
前記情報処理装置から提供される前記顧客の利用状況に基づいて、前記実店舗に対応するネットワーク上の仮想店舗に来訪している前記顧客の利用状況を、待ち受け画面に表示する手段と、
前記待ち受け画面を表示しているときに、前記実店舗で取り扱っている商品が注文された場合に、受け付け音を鳴らし、注文内容を確認できる画面を表示する手段と、
前記情報処理装置から提供される前記注文に関する情報に基づいて、前記注文により発生する前記実店舗でやるべき作業に含まれる前記注文された商品を取り揃えて保管する作業、配送員に配送を依頼する作業、配送員を評価する作業、及び商品のキャンセルに対応する作業、をそれぞれ表示する領域に対し、それぞれの作業の対象になっている注文を、注文ごとに区別して表示する手段と、
を備える、
システム
【請求項2】
前記顧客の利用状況には、実店舗に対応するネットワーク上の仮想店舗に来訪している顧客の人数が含まれる、
請求項1記載のシステム
【請求項3】
前記顧客の利用状況には、実店舗に対応するネットワーク上の仮想店舗に来訪している顧客のうち、ショッピングカートに商品を投入している人数が含まれる、
請求項1記載のシステム
【請求項4】
前記顧客の利用状況には、実店舗に対応する仮想店舗においてネットワークを介した注文の受け付けが停止され、顧客が前記商品を注文できない状況であることが含まれる、
請求項1記載のシステム
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、店舗用端末装置、作業支援プログラム及び情報処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
下記特許文献1には、コンビニエンスストアなどで販売している商品をネットワーク上でも販売するシステムが開示されている。この特許文献1には、顧客から注文を受け付けると、店舗の係員が、注文された商品を店頭の陳列棚などから取り出し、指定された住所の顧客に商品を配達することが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2002-366623号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、店舗の店員が、ネットワーク上で注文された商品を店舗で取り揃えることにすると、店員は、実店舗に来店する顧客の対応に加え、ネットワーク上で注文された商品を取り揃える作業にも対応することになる。
【0005】
しかし、実店舗に来店した顧客の状況を実店舗で把握することは比較的容易にできるのに対し、ネットワーク上の仮想店舗に来訪している顧客の状況を実店舗で把握することは難しい。したがって、ネットワーク上で注文された商品に対する店員の作業に遅延が生ずるおそれがある。
【0006】
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、ネットワーク上の仮想店舗に来訪している顧客の状況を実店舗で把握し易くすることができる店舗用端末装置、作業支援プログラム及び情報処理装置を提供することを目的の一つとする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様に係る店舗用端末装置は、実店舗の店員が用いる店舗用端末装置であって、実店舗で取り扱っている商品を顧客に届けるサービスを提供するウェブサイトにネットワークを介してアクセスしている顧客の利用状況を表示する手段、を備える。
【0008】
本発明の他の態様に係る作業支援プログラムは、実店舗の店員が用いる店舗用端末装置におけるコンピュータを、実店舗で取り扱っている商品を顧客に届けるサービスを提供するウェブサイトにネットワークを介してアクセスしている顧客の利用状況を表示する手段、として機能させる。
【0009】
本発明の他の態様に係る情報処理装置は、実店舗の店員が用いる店舗用端末装置に、実店舗で取り扱っている商品を顧客に届けるサービスを提供するウェブサイトにネットワークを介してアクセスしている顧客の利用状況を提供する手段、を備える。
【0010】
これらの態様によれば、実店舗の店員は、上記サービスを提供するウェブサイトにアクセスしている顧客の利用状況を、店舗用端末装置で確認することができる。
【0011】
上記態様において、利用状況には、実店舗に対応するネットワーク上の仮想店舗に来訪している顧客の人数が含まれてもよい。
【0012】
この態様によれば、実店舗の店員は、実店舗に対応する仮想店舗に来訪している顧客の人数を、店舗用端末装置で確認することができる。
【0013】
上記態様において、利用状況には、実店舗に対応するネットワーク上の仮想店舗に来訪している顧客のうち、ショッピングカートに商品を投入している人数が含まれてもよい。
【0014】
この態様によれば、実店舗の店員は、実店舗に対応する仮想店舗に来訪している顧客のうち、ショッピングカートに商品を投入している人数を、店舗用端末装置で確認することができる。
【0015】
上記態様において、利用状況には、実店舗に対応する仮想店舗においてネットワークを介した注文の受け付けが停止され、顧客が商品を注文できない状況であることが含まれてもよい。
【0016】
この態様によれば、実店舗の店員は、実店舗に対応する仮想店舗で、現在注文の受け付けが停止されている状態であることを、店舗用端末装置で確認することができる。
【0017】
上記態様において、表示する手段は、利用状況を待機画面に表示してもよい。
【0018】
この態様によれば、実店舗の店員は、作業が発生するのを待っているときでも、実店舗に対応する仮想店舗に来訪している顧客の利用状況を、店舗用端末装置の待機画面で確認することができる。
【0019】
上記態様において、表示する手段は、実店舗に対応するネットワーク上の仮想店舗への注文により発生する実店舗でやるべき作業を確認するための作業確認画面を、さらに表示してもよい。
【0020】
この態様によれば、実店舗の店員は、実店舗に対応する仮想店舗への注文により発生する実店舗での作業を、店舗用端末装置の作業確認画面で確認することができる。
【0021】
上記態様において、表示する手段は、実店舗でやるべき作業を、作業の内容ごとに区別して表示してもよい。
【0022】
この態様によれば、実店舗の店員は、実店舗に対応する仮想店舗への注文により発生する実店舗での作業を、作業の内容ごとに区別して表示する作業確認画面で確認することができる。
【0023】
上記態様において、作業の内容には、注文された商品を取り揃えて保管する作業、配送員に配送を依頼する作業、配送員を評価する作業、又は商品のキャンセルに対応する作業の少なくともいずれか一つが含まれてもよい。
【0024】
この態様によれば、実店舗の店員は、実店舗に対応する仮想店舗への注文により発生する実店舗での作業を、例えば、注文された商品を取り揃えて保管する作業、配送員に配送を依頼する作業、配送員を評価する作業、又は商品のキャンセルに対応する作業の少なくともいずれかに区別して表示する作業確認画面で確認することができる。
【発明の効果】
【0025】
本発明によれば、ネットワーク上の仮想店舗に来訪している顧客の状況を実店舗で把握し易くすることができる店舗用端末装置、作業支援プログラム及び情報処理装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
図1】実施形態に係る店舗用端末装置を含むシステム構成を例示する図である。
図2】店舗用端末装置の構成を例示する図である。
図3】店舗用端末装置に表示される画面の一例である。
図4】(A)乃至(C)は、図3の店舗用端末装置に表示される画面の一部の例示である。
図5】店舗用端末装置に表示される画面の一例である。
図6】店舗用端末装置に表示される画面の一例である。
図7】店舗用端末装置に表示される画面の一例である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下、本発明の実施形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
【0028】
[店舗用端末装置の概要]
図1を参照して、実施形態に係る店舗用端末装置1を含むシステムについて説明する。本実施形態では、例示的に、コンビニエンスストアの各店舗に一台以上の店舗用端末装置1を備える場合について説明する。店舗用端末装置1として、例えば、スマートフォンやタブレット端末を用いることができる。
【0029】
店舗用端末装置1は、例えば、実店舗で取り扱っている商品がネットワーク上(電子商取引)で注文されてから顧客に届けられるまでの作業を実店舗で行う際に、店員が用いる端末装置である。実店舗で行う作業として、例えば、ネットワーク上で注文された商品に関する作業が該当する。この作業には、例示的に、注文された商品を取り揃えて保管する作業、配送員に配送を依頼する作業、配送員を評価する作業、商品のキャンセルに対応する作業などが含まれる。
【0030】
店舗用端末装置1は、実店舗での作業を支援するための作業支援用のアプリケーション(以下、「作業支援アプリ」ともいう。)をインストールする。店舗用端末装置1は、作業支援アプリを実行することで表示される各種の画面を用いてサーバ装置2とデータをやり取りしながら、店員が実店舗でやるべき作業を支援する。
【0031】
店舗用端末装置1は、ネットワークNを介して接続可能なサーバ装置2から、例えば、ネットワーク上の顧客の状況や、商品の注文状況、商品の配送状況など、店員が実店舗で作業するために必要となる各種の情報を取得する。
【0032】
なお、店舗用端末装置1に作業支援アプリをインストールしない場合にも本発明を適用することができる。この場合、例えば、店舗用端末装置1がサーバ装置(情報処理装置)2の指定サイトに接続することによって店舗用端末装置1に表示される各種の画面を用いて、店舗用端末装置1とサーバ装置2との間でデータをやり取りしながら、店員が実店舗でやるべき作業を支援することが好ましい。
【0033】
ここで、店舗用端末装置1は、各実店舗に構築される店舗システムを構成する装置の一つとなる。店舗システムは、店舗用端末装置1の他に、例えば、パーソナルコンピュータなどの店舗装置や、POS(Point Of Sales)レジなどを備える。店舗システムに含まれる装置は、店舗での運用形態に合わせて適宜追加や除去することができる。店舗システムを構成する各装置は、ネットワークNを介してサーバ装置2に接続可能であり、相互に通信できるように構成される。
【0034】
サーバ装置2は、例えば、演算処理能力の高いプロセッサ及びメモリを含むコンピュータにより構成され、そのコンピュータにおいて所定のサーバ用プログラムを実行することで、サーバ機能を実現する。ここで、サーバ装置2を構成するコンピュータは、必ずしも1台である必要はなく、役割などに応じて設けられる複数のコンピュータにより分散して構成されてもよい。
【0035】
サーバ装置2は、例えば、特定サイト(ウェブサイト)にアクセスしてきた顧客に対し、実店舗で取り扱っている商品を届けるサービス(以下、「お届けサービス」ともいう。)を提供する。顧客は、このお届けサービスを、例えば、以下のように利用することができる。
【0036】
顧客は、スマートフォンなどの端末装置を操作して、サーバ装置2の特定サイトにネットワークを介してアクセスし、例えば、現在地の周辺にある実店舗の中から所望の実店舗をネットワーク上の仮想店舗として選択することで、所望の実店舗に対応する仮想店舗に来訪(入店)する。顧客は、選択した実店舗で取り扱われている商品の中から所望の商品を選択して注文する。顧客が注文した商品は、選択した実店舗で確保され、顧客が指定したお届け先に配送される。
【0037】
ネットワークNは、サーバ装置2と店舗システムの各装置との間で情報を送受信可能な通信網を含む。ネットワークNは、例えば、インターネット、LAN、専用線、電話回線、企業内ネットワーク、移動体通信網、ブルートゥース(登録商標)、WiFi(Wireless Fidelity)、その他の通信回線、それらの組み合わせなどのいずれであってもよく、有線であるか無線であるかを問わない。
【0038】
[店舗用端末装置の構成]
図2に示すように、店舗用端末装置1は、例えば、プロセッサ11と、記憶装置12と、通信部13と、撮影部14と、表示部15と、を備える。
【0039】
プロセッサ11は、例えば、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)などである。プロセッサ11は、記憶装置12に記憶されているプログラム121を実行することで、店舗用端末装置1の各種の機能を実現する制御部111として機能する。
【0040】
記憶装置12は、例えば、半導体メモリ又はディスクドライブなどのコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。この記憶装置12には、例えば、プログラム121や、各種データなどが格納される。プログラム121には、作業支援アプリが含まれる。
【0041】
通信部13は、ネットワークNに接続し、ネットワークN上の他の装置と通信するインターフェースである。
【0042】
撮影部14は、カメラであり、レンズ及びイメージセンサ(撮像素子)を含み、レンズで受光した被写体の光を電気信号(デジタル画像データ)に変換する。
【0043】
表示部15は、例えば、タッチパネルを有するディスプレイであり、画像や画面などを表示するとともに、撮影部14による被写体の映像を表示する。表示部15は、店員による操作指示などの入力を受け付ける入力部としての機能も兼ね備える。
【0044】
[店舗用端末装置の機能]
店舗用端末装置1が作業支援アプリを実行することで実現する機能のうち、本実施形態では、(1)ネットワーク上の仮想店舗の状況を表示する機能、(2)店員が実店舗でやるべき作業を表示する機能について、以下で順に説明する。
【0045】
(1)ネットワーク上の仮想店舗の状況を表示する機能
この機能は、店員が所属する実店舗をネットワーク上の仮想店舗として選択してお届けサービスを利用している顧客の利用状況を表示する機能である。
【0046】
顧客の利用状況には、例えば、店員が所属する実店舗をネットワーク上の仮想店舗として選択している顧客の人数、選択している顧客のうちショッピングカートに商品を投入している人数、が含まれる。また、店員が所属する実店舗においてネットワークを介した注文の受け付けが停止され、顧客が商品を注文できない状態(以下、「注文停止状態」ともいう。)であることも、顧客の利用状況に含めることができる。
【0047】
顧客の利用状況は、例えば、待機画面に表示することができる。待機画面は、作業支援アプリを起動している店舗用端末装置1で作業を待機しているときなどに表示される画面であればよく、待ち受け画面やホーム画面と称してもよい。待機画面を表示しているときに、商品が注文されると、受け付け音が鳴り、注文内容を確認できる画面を表示することにしてもよい。
【0048】
図3を参照して、待機画面の一例について説明する。図3の待機画面3aには、例えば、店員に対応する仮想店舗に来店している顧客の人数(以下、「来店人数」ともいう。)を表示する表示欄3cと、来店人数に応じた人型のアイコンを表示する表示欄3bと、が含まれる。図3では、来店人数が3人であるため、表示欄3bには、人型のアイコンが3つ表示されている。
【0049】
来店人数が0人の場合には、図4(A)に示すように、表示欄3bに人型のアイコンは表示されない。来店人数が1人の場合には、図4(B)に示すように、表示欄3bに人型のアイコンが1つ表示され、来店人数が2人の場合には、図4(C)に示すように、表示欄3bに人型のアイコンが2つ表示される。これにより、店員は、仮想店舗にどの程度の数の顧客が来訪しているのかを把握することができる。
【0050】
なお、来店人数が多い場合には、例えば、5人単位用のアイコンや10人単位用のアイコンを表示するなどして、表示するアイコンの数を減らす工夫をしてもよい。また、仮想店舗から顧客が退店すると、表示欄3bの人型のアイコン及び表示欄3cの来店人数が、退店した人数の分だけ減らされて表示される。これにより、店員は、仮想店舗から顧客が退店したことを把握することが可能となる。
【0051】
図3の表示欄3bに表示されている3つのアイコンのうち、真中のアイコンは、左手に買い物かごを持っている。この買い物かごは、顧客が仮想店舗のショッピングカートに商品を投入すると表示されるマークである。これにより、店員は、仮想店舗でもうすぐ顧客が注文する状況であることを把握することができる。
【0052】
図3の例では、仮想店舗に来店している3人の顧客のうち、真中に表示されている1人の顧客がショッピングカートに商品を投入した状態であることを示している。このとき、ショッピングカートに商品を投入している人数が1人であることを、表示欄3cにさらに表示させてもよい。
【0053】
図5に、待機画面の他の一例を示す。図5は、仮想店舗が注文停止状態である場合に表示される待機画面5aの一例である。待機画面5aには、注文停止状態であることを表示する表示欄5bが含まれる。この表示欄5bには、例示的に、店員に対応する仮想店舗が現在注文の受け付けを停止している状態であることを示す“注文停止中”との文言と、“注文停止中”であることを表すマークと、が表示されている。加えて、注文停止状態が解除される予定時刻として“19:30まで”との文言が、表示欄5bに表示されている。
【0054】
(2)店員が実店舗でやるべき作業を表示する機能
この機能は、店員が所属する実店舗に対応する仮想店舗への注文によって発生する実店舗でやるべき作業を確認できるようにした機能である。
【0055】
実店舗でやるべき作業の内容として、例えば、注文された商品を取り揃えて保管する作業、配送員に配送を依頼する作業、商品のキャンセルに対応する作業、配送員を評価する作業などを含むことができる。
【0056】
図6に、実店舗でやるべき作業を確認するための作業確認画面6aの一例を示す。この作業確認画面6aには、例示的に、商品を取り揃えて保管する作業の対応待ちになっている注文を表示する表示領域6bと、配送員による配送待ちになっている注文を表示する表示領域6cと、キャンセルの対応待ちになっている注文を表示する表示領域6dと、配送員に対する評価待ちになっている注文を表示する表示領域6eと、が表示されている。
【0057】
各表示領域6b、6c、6d、6eには、例えば、注文番号や配送員番号など、作業内容を特定するための情報を表示することが好ましい。また、各表示領域6b、6c、6d、6eをタップ操作などで選択すると、その注文に対応する作業内容の詳細画面が表示されるようにしてもよい。
【0058】
各表示領域6b、6c、6d、6eにおいて、作業対象の注文が複数存在する場合には、例えば、古い注文が上に表示されるように少しずらして重ねて表示してもよい。この場合、上に表示されている注文の表示領域をスワイプ操作などでスライドさせて、その下に表示されている注文を順次確認できるようにしてもよい。
【0059】
図7に、作業確認画面の他の一例を示す。図7は、作業対象の注文が存在しない場合に表示される作業確認画面7aの一例である。この作業確認画面7aには、作業対象になっている注文が表示されていない。
【0060】
[実施形態の効果]
上述したように、実施形態に係る店舗用端末装置1によれば、実店舗の店員は、お届けサービスを提供する特定サイトにアクセスしている顧客のうち、店員が所属する実店舗に対応する仮想店舗を選択してお届けサービスを利用している顧客の利用状況を、待機画面3a、5aで確認することができる。
【0061】
具体的に、実店舗の店員は、実店舗に対応する仮想店舗を選択してお届けサービスを利用している顧客の人数、及びショッピングカートに商品を投入している人数を待機画面3aで確認することができ、実店舗に対応する仮想店舗で現在注文の受け付けが停止されている状態であることを待機画面5aで確認することができる。
【0062】
これにより、実施形態に係る店舗用端末装置1によれば、ネットワーク上の仮想店舗に来訪している顧客の状況を実店舗で把握し易くすることが可能となる。
【0063】
また、実施形態に係る店舗用端末装置1によれば、店員が所属する実店舗に対応する仮想店舗への注文により発生する実店舗での作業を、作業の内容ごとに区別して表示する作業確認画面6aで確認することができる。
【0064】
具体的に、実店舗の店員は、実店舗に対応する仮想店舗への注文により発生する実店舗での作業を、例えば、注文された商品を取り揃えて保管する作業、配送員に配送を依頼する作業、配送員を評価する作業、又は商品のキャンセルに対応する作業の少なくともいずれかに区別して表示する作業確認画面6aで確認することができる。
【0065】
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、他の様々な形で実施することができる。このため、上記実施形態はあらゆる点で単なる例示にすぎず、限定的に解釈されるべきではない。
【符号の説明】
【0066】
1…店舗用端末装置、2…サーバ装置、11…プロセッサ、12…記憶装置、13…通信部、14…撮影部、15…表示部、111…制御部、121…プログラム、N…ネットワーク
【要約】
【課題】ネットワーク上の仮想店舗に来訪している顧客の状況を実店舗で把握し易くすることができる店舗用端末装置を提供する。
【解決手段】店舗用端末装置1は、実店舗の店員が用いる店舗用端末装置1であって、実店舗で取り扱っている商品を顧客に届けるサービスを提供するウェブサイトにネットワークNを介してアクセスしている顧客の利用状況を表示する手段、を備える。
【選択図】図1
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7