(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-16
(45)【発行日】2024-08-26
(54)【発明の名称】光コネクタ用フェルール、光コネクタ、および光コネクタの製造方法
(51)【国際特許分類】
G02B 6/40 20060101AFI20240819BHJP
【FI】
G02B6/40
(21)【出願番号】P 2023500519
(86)(22)【出願日】2021-10-07
(86)【国際出願番号】 JP2021037103
(87)【国際公開番号】W WO2022176259
(87)【国際公開日】2022-08-25
【審査請求日】2023-02-10
(31)【優先権主張番号】P 2021023589
(32)【優先日】2021-02-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】000005186
【氏名又は名称】株式会社フジクラ
(74)【代理人】
【識別番号】100141139
【氏名又は名称】及川 周
(74)【代理人】
【識別番号】100169764
【氏名又は名称】清水 雄一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100206081
【氏名又は名称】片岡 央
(74)【代理人】
【識別番号】100188891
【氏名又は名称】丹野 拓人
(72)【発明者】
【氏名】木村 陽文
【審査官】川村 大輔
(56)【参考文献】
【文献】特開2003-029087(JP,A)
【文献】特開2003-029089(JP,A)
【文献】特開平09-292547(JP,A)
【文献】特開2005-309009(JP,A)
【文献】特許第5075562(JP,B2)
【文献】特開平11-084177(JP,A)
【文献】特開2013-171208(JP,A)
【文献】特開2011-013635(JP,A)
【文献】米国特許第05815621(US,A)
【文献】米国特許第06604866(US,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G02B 6/24
G02B 6/255
G02B 6/36-6/40
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の光ファイバが挿通される複数のファイバ孔と、前記複数のファイバ孔が開口する接続端面と、を有する本体部を備え、
前記複数のファイバ孔は、
前記接続端面で第1方向に所定のピッチで並べられた複数の第1ファイバ孔と、
前記第1方向に対して直交する第2方向において前記複数の第1ファイバ孔とは異なる位置に配置され、前記第1方向に前記ピッチで並べられた複数の第2ファイバ孔と、を有し、
前記複数の第2ファイバ孔は前記複数の第1ファイバ孔に対して前記第1方向において前記ピッチの略半分ずれた位置に配置され、
前記複数のファイバ孔の挿通方向において前記接続端面の反対側を後方とするとき、前記本体部の内部には、
前記複数の第1ファイバ孔の後方の各端部から後方に向けて延びる複数の第1ガイド溝と、
前記複数の第2ファイバ孔の後方の各端部から後方に向けて延びる複数の第2ガイド溝と、が形成され、
前記第1ファイバ孔および前記第1ガイド溝と、前記第2ファイバ孔および前記第2ガイド溝と、が前記第2方向に隣り合い、
前記複数の第2ガイド溝は前記複数の第1ガイド溝よりも前記挿通方向における寸法が長
く、前記第1ガイド溝と前記第2ガイド溝とが階段状に形成される、光コネクタ用フェルール。
【請求項2】
前記複数のファイバ孔は、前記第2方向において前記複数の第1ファイバ孔および前記複数の第2ファイバ孔とは異なる位置に配置され、前記第1方向に前記ピッチで並べられた複数の第3ファイバ孔を有し、
前記第2方向において、前記複数の第2ファイバ孔は前記複数の第1ファイバ孔と前記複数の第3ファイバ孔との間に位置し、
前記本体部の内部には、前記複数の第3ファイバ孔の後方の各端部から後方に向けて延びる複数の第3ガイド溝が形成され、
前記第2ファイバ孔および前記第2ガイド溝と、前記第3ファイバ孔および前記第3ガイド溝と、が前記第2方向に隣り合い、
前記複数の第3ガイド溝は前記複数の第1ガイド溝よりも前記挿通方向における寸法が長
く、前記第1ガイド溝と前記第2ガイド溝と前記第3ガイド溝とが階段状に形成される、請求項1に記載の光コネクタ用フェルール。
【請求項3】
前記第2方向における前記複数の第1ファイバ孔側を上方、前記複数の第2ファイバ孔側を下方とするとき、前記本体部の上面には、前記本体部の内部空間に連通する窓が形成されている、請求項1または2に記載の光コネクタ用フェルール。
【請求項4】
複数の光ファイバと、
請求項1から3のいずれか1項に記載の光コネクタ用フェルールと、を備え、
前記複数の光ファイバはそれぞれ、ベア部と、前記ベア部を覆う被覆部と、を有し、
前記被覆部の外径と前記ピッチとが略同じである、光コネクタ。
【請求項5】
請求項1から3のいずれか1項に記載の光コネクタ用フェルールを用意し、
前記複数の第2ガイド溝を通して、複数の第2光ファイバを前記複数の第2ファイバ孔に挿入し、
前記複数の第2光ファイバの表面に沿って複数の第1光ファイバを移動させ、前記複数の第1ファイバ孔にそれぞれ挿入する、光コネクタの製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、光コネクタ用フェルール、光コネクタ、および光コネクタの製造方法に関する。
本願は、2021年2月17日に日本に出願された特願2021-023589号に基づき優先権を主張し、その内容をここに援用する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、接続端面上に2次元配列された複数のファイバ孔を有する光コネクタ用フェルールが開示されている。複数のファイバ孔の挿通方向後方の各端部には、後方に向けて延びる複数のガイド溝が設けられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1のフェルールにおいて、複数のガイド溝は階段状に形成され、各段の挿通方向における寸法は一定である。この場合、ファイバ孔の列数、すなわちガイド溝の段数に応じて挿通方向におけるフェルールのサイズが大きくなる。
【0005】
本発明はこのような事情を考慮してなされ、ファイバ孔が多列化しても挿通方向における光コネクタ用フェルールのサイズが大きくなるのを抑制することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明の一態様に係る光コネクタ用フェルールは、複数の光ファイバが挿通される複数のファイバ孔と、前記複数のファイバ孔が開口する接続端面と、を有する本体部を備え、前記複数のファイバ孔は、前記接続端面で第1方向に所定のピッチで並べられた複数の第1ファイバ孔と、前記第1方向に対して直交する第2方向において前記複数の第1ファイバ孔とは異なる位置に配置され、前記第1方向に前記ピッチで並べられた複数の第2ファイバ孔と、を有し、前記複数の第2ファイバ孔は前記複数の第1ファイバ孔に対して前記第1方向において前記ピッチの略半分ずれた位置に配置され、前記複数のファイバ孔の挿通方向において前記接続端面の反対側を後方とするとき、前記本体部の内部には、前記複数の第1ファイバ孔の後方の各端部から後方に向けて延びる複数の第1ガイド溝と、前記複数の第2ファイバ孔の後方の各端部から後方に向けて延びる複数の第2ガイド溝と、が形成され、前記複数の第2ガイド溝は前記複数の第1ガイド溝よりも前記挿通方向における寸法が長い。
【0007】
上記態様の光コネクタ用フェルールによれば、複数の光ファイバのそれぞれを、挿通方向における寸法が長い第2ガイド溝に沿わせることによって、第2ファイバ孔へと容易に挿通させることができる。このとき、第2ファイバ孔に挿通された複数の光ファイバ(以下、第2光ファイバという)の各上面は、凹部を形成する。第1ファイバ孔および第2ファイバ孔はいわゆる俵積み配置(Hexagonal packing arrangement)となっているため、
第2光ファイバが形成する凹部に他の光ファイバ(以下、第1光ファイバという)の下面を沿わせることによって、第1光ファイバを、第1ファイバ孔の後方に位置する第1ガイド溝へと案内することができる。その後、第1ガイド溝によって第1光ファイバを第1ファイバ孔へと案内することができる。このように、第1光ファイバを第1ファイバ孔へとガイドする役割を、第2光ファイバにより形成される凹部に担わせることで、第1ガイド溝の挿通方向における寸法が短くても、第1光ファイバを第1ファイバ孔にスムーズに挿通できる。そして、第1ガイド溝と第2ガイド溝の寸法が等しい場合と比べて、光コネクタ用フェルールの挿通方向における寸法を小さく抑えることができる。
【0008】
ここで、前記複数のファイバ孔は、前記第2方向において前記複数の第1ファイバ孔および前記複数の第2ファイバ孔とは異なる位置に配置され、前記第1方向に前記ピッチで並べられた複数の第3ファイバ孔を有し、前記第2方向において、前記複数の第2ファイバ孔は前記複数の第1ファイバ孔と前記複数の第3ファイバ孔との間に位置し、前記本体部の内部には、前記複数の第3ファイバ孔の後方の各端部から後方に向けて延びる複数の第3ガイド溝が形成され、前記複数の第3ガイド溝は前記複数の第1ガイド溝よりも前記挿通方向における寸法が長くてもよい。
【0009】
また、前記第2方向における前記複数の第1ファイバ孔側を上方、前記複数の第2ファイバ孔側を下方とするとき、前記本体部の上面には、前記本体部の内部空間に連通する窓が形成されていてもよい。
【0010】
また、本発明の一態様に係る光コネクタは、複数の光ファイバと、上記いずれかの光コネクタ用フェルールと、を備え、前記複数の光ファイバはそれぞれ、ベア部と、前記ベア部を覆う被覆部と、を有し、前記被覆部の外径と前記ピッチとが略同じであってもよい。
【0011】
また、本発明の一態様に係る光コネクタの製造方法は、上記いずれかの光コネクタ用フェルールを用意し、前記複数の第2ガイド溝を通して、複数の第2光ファイバを前記複数の第2ファイバ孔に挿入し、前記複数の第2光ファイバの表面に沿って複数の第1光ファイバを移動させ、前記複数の第1ファイバ孔にそれぞれ挿入する。
【発明の効果】
【0012】
本発明の上記態様によれば、ファイバ孔が多列化しても挿通方向における光コネクタ用フェルールのサイズが大きくなるのを抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】第1実施形態における光コネクタの斜視図である。
【
図2】
図1におけるII-II断面矢視図であって、光ファイバを省略した図である。
【
図3】第1実施形態における光ファイバの斜視図である。
【
図4A】
図2のフェルールおよびブーツに光ファイバが挿入される様子を示した図である。
【
図5】第2実施形態におけるフェルールを接続端面側から見た図である。
【
図7】第3実施形態におけるフェルールを接続端面側から見た図である。
【
図8】
図7におけるVIII-VIII断面矢視図である。
【
図9A】
図8のフェルールおよびブーツに光ファイバが挿入される様子を示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
(第1実施形態)
以下、第1実施形態の光コネクタ用フェルール、光コネクタ、および光コネクタの製造方法について図面に基づいて説明する。
図1に示すように、光コネクタCは、光コネクタ用フェルール(以下、単にフェルール1Aという)と、複数の光ファイバ20と、ブーツ30と、2本のガイドピン40と、を備える。フェルール1Aは、本体部10を備える。
【0015】
本体部10は、複数の光ファイバ20が挿通される複数のファイバ孔11と、複数のファイバ孔11が開口する接続端面10aと、を有する。複数のファイバ孔11は、複数(本実施形態では2つ)の孔群を構成している。本明細書では、説明を容易とするために各孔群を「第1孔群G1」「第2孔群G2」等と呼ぶ場合がある。各孔群には、所定の方向に所定のピッチPで並べて配置された複数のファイバ孔11が含まれる。また、
図2に示すように、複数のファイバ孔11の接続端面10aとは反対側の端部には、それぞれガイド溝12が設けられている。第1孔群G1、第2孔群G2に含まれるファイバ孔を、第1ファイバ孔、第2ファイバ孔、などと呼ぶ場合がある。加えて、第1ファイバ孔の後端に設けられるガイド溝12を「第1ガイド溝12A」、第2ファイバ孔の後端に設けられるガイド溝12を「第2ガイド溝12B」と呼ぶ場合がある。第1孔群G1、第2孔群G2に挿通される光ファイバ20をそれぞれ「第1ファイバ群F1」「第2ファイバ群F2」と呼ぶ場合がある。
なお、各孔群に含まれるファイバ孔の数は適宜変更可能であり、2以上であればよい。また、フェルール1Aは本体部10以外の部位を備えてもよい。
【0016】
(方向定義)
ここで本実施形態では、ファイバ孔11に光ファイバ20が挿通される方向を挿通方向Xという。挿通方向Xに沿って、接続端面10a側を(+X側)を前方または先端側といい、その反対側(-X側)を後方または基端側という。複数のファイバ孔11は、接続端面10aにおいて、第1方向Yおよび第2方向Zに二次元配列されている。第1方向Yは、各ファイバ群において複数のファイバ孔11が並べられた方向でもある。第1方向Yにおける一方側を+Y側といい、他方側を-Y側ともいう。第2方向Zは、接続端面10aにおいて第1方向Yと直交する方向である。第2方向Zにおける第1孔群G1側(+Z側)を上方といい、第2孔群G2側(-Z側)を下方という。挿通方向Xに垂直な断面を、「横断面」という。
本実施形態においては、挿通方向Xが第1方向Yおよび第2方向Zに対して直交している。ただし、挿通方向Xは第1方向Yおよび第2方向Zに対して交差していれば、必ずしも直交していなくてもよい。
【0017】
図3に示すように、光ファイバ20は、ベア部21と、ベア部21を覆う被覆部22とを有する。ベア部21には、不図示のコアおよびクラッドが含まれる。クラッドは、コアよりも屈折率が小さく、コアを覆っている。このため、コアの内側に光を閉じ込めることができる。ベア部21の材質は、ガラスであってもよいし、プラスチックであってもよい。各光ファイバ20の前方の端部では、被覆部22が除去されており、ベア部21が露出している。同一の孔群に挿通される複数の光ファイバ20は、互いに連結されてテープ心線の状態となっていてもよい。例えば、本実施形態の光コネクタCは、第1孔群G1に挿通される第1のテープ心線と、第2孔群G2に挿通される第2のテープ心線と、を備えてもよい。
【0018】
図1に示すように、本体部10は、接続端面10aと、本体上面(上面)10bと、本体下面(下面)10cと、を有する。本体上面10bには、本体部10の内部空間Sに連通する窓14が形成されている。窓14は、第2孔群G2よりも第1孔群G1に近い位置にある。窓14が形成されていることで、光ファイバ20をファイバ孔11に挿通する際の視認性が良好になる。また、窓14を通して内部空間Sに接着剤を注入することで、光ファイバ20をフェルール1Aに固定することができる。ただし、本体部10に窓14が形成されていなくてもよい。接続端面10aには複数のファイバ孔11と2つのガイドピン孔13が開口している。各ガイドピン孔13にはガイドピン40が挿通される。また、本体部10の後方にはブーツ30が挿入されるブーツ挿入口15が設けられる。ブーツ挿入口15の内面先端部には当接面15aが設けられている。
図1の光コネクタCはオス側でありガイドピン40を備えているが、メス側の光コネクタC(不図示)はガイドピン40を備えていない。オス側の光コネクタCのガイドピン40が、メス側の光コネクタCのガイドピン孔13に挿入されることで、2つの光コネクタCが位置合わせされる。
【0019】
本実施形態において、複数のファイバ孔11の二次元配列にはいわゆる「俵積み(Hexagonal packing arrangement)」配置が採用されている。具体的には、第1孔群G1と第
2孔群G2とでは、第1方向Yにおける各ファイバ孔11の位置が、ピッチPの略半分ずれている。なお、「略半分」には、製造誤差を取り除けば、第1方向Yにおけるファイバ孔11のずれ量がピッチPの半分であるとみなせる場合も含む。ピッチPは、光ファイバ20の被覆部22の外径R(
図4D参照)と略等しいことが望ましい。「略等しい」には、製造誤差を取り除けば、ピッチPと外径Rが等しいとみなせる場合も含む。例えば、光ファイバ20の被覆部22の外径Rが200μmである場合には、ピッチPは200μmであることが望ましい。
【0020】
図2に示すように、ファイバ孔11は、小径部11aと、大径部11bと、を有する。小径部11aは、接続端面10aに開口するとともに、挿通方向Xに沿って延びている。大径部11bは、小径部11aに連通し、小径部11aの後端から後方に延びている。小径部11aの内径は、挿通方向Xに沿って一定である。大径部11bの前端部における内面は、前方に向かうにしたがって内径が小さくなるテーパ状である。大径部11bの前端における内径は小径部11aの内径と等しく、大径部11bの後端における内径は小径部11aの内径よりも大きい。
【0021】
ガイド溝12は、ファイバ孔11(大径部11b)の後方の端部から、後方に向けて延びている。ガイド溝12は、横断面視において、上方に向けて開口する円弧状(U字状)である。ガイド溝12の前端における内径は大径部11bの後端における内径と等しく、ガイド溝12が後方に向かうに従って内径が大きくなるテーパ構造を有してもよい。ガイド溝12の後端では、第2方向Zの溝の深さがガイド溝12の前端の溝の深さよりも小さくなっていてもよい。なお、ガイド溝12は、横断面視において上方に向けて開口するV字状などであってもよい。
複数のガイド溝12は階段状に形成されている。具体的には、第1ガイド溝12Aの後端は、第2ガイド溝12Bの後端よりも前側に形成される。これにより、全てのガイド溝12は内部空間Sに露出し、作業者によって窓14を通して視認されやすくなる。また、
図2に示すように、第1ガイド溝12Aの挿通方向Xにおける寸法は第2ガイド溝12Bよりも短く設定される。
【0022】
ガイド溝12は、後方から挿入された光ファイバ20をファイバ孔11に案内する役割を果たす。なお、ファイバ孔11とガイド溝12の構造に適宜変更を加えてもよい。例えば、大径部11bを取り除き、小径部11aにガイド溝12が直接接続されていてもよい。ガイド溝12が、後方に向かうに従って内径が大きくなるテーパ構造を有してもよい。
【0023】
ブーツ30は、挿通方向Xに沿って延びる筒状である。ブーツ30は、ブーツ30の前面が当接面15aに当接するように、本体部10に挿入される。ブーツ30の内部は本体部10の内部空間Sに連通しており、光ファイバ20の挿入口としての役割を果たす。
【0024】
次に、以上のように構成された光コネクタCの製造方法の一例について説明する。
【0025】
本実施形態において、ファイバ群が対応する孔群に挿通される過程は2つ存在する。本明細書では、各過程を「第1挿通プロセス」「第2挿通プロセス」と呼ぶ場合がある。
【0026】
第1挿通プロセスは、主にガイド溝12を用いて、ファイバ群を対応する孔群へと挿通させる過程である。本実施形態においては、第2ファイバ群F2に対してこの過程が適用される。以下、第1挿通プロセスを
図4Aおよび
図4Bを用いて具体的に説明する。
【0027】
まず、作業者は第2ファイバ群F2の各ベア部21を第2ガイド溝12Bの内面に当接させる。第2ファイバ群F2の各光ファイバ20が連結されてテープ心線の状態となっている場合、複数の光ファイバ20を同時に移動させて各第2ガイド溝12Bの内面に当接させてもよい。あるいは、各光ファイバ20を個別に移動させてもよい。このとき、作業者は各ベア部21と第2ガイド溝12Bとを窓14を通して視認できる。この状態で光ファイバ20を前方に向けて押し込むと、ベア部21は第2ガイド溝12Bの内面および大径部11bの内面に沿って移動し、小径部11aに挿通される。
【0028】
第2挿通プロセスは、第1挿通プロセスの後で、ファイバ孔11に既に挿入されている光ファイバ20の上面が形成する凹部22aを用いて、ファイバ群を対応する孔群へと挿通させる過程である。本実施形態においては、第1ファイバ群F1に対してこの過程が適用される。以下、第2挿通プロセスを
図4B、
図4C、および
図4Dを用いて具体的に説明する。
【0029】
図4Dに示すように、第1挿通プロセスによって既にファイバ孔11に挿通されている第2ファイバ群F2の上部には、複数の凹部22aが形成される。各凹部22aは、第1方向Yにおいて隣り合う2つの光ファイバ20の被覆部22の各上面によって形成されている。第1ファイバ群F1を第1孔群G1に挿通する際には、第1ファイバ群F1の各被覆部22の下面22bを、第2ファイバ群F2の各凹部22aに嵌め合わせる。この状態で、第1ファイバ群F1に含まれる光ファイバ20(第1光ファイバ)を前方に向かって移動させる。言い換えると、第1ファイバ群F1および第2ファイバ群F2が俵積み配置となった状態で、第1ファイバ群F1を第2ファイバ群F2に対して前方に移動させる(
図4D参照)。ここで、各ファイバ孔11の配列ピッチPは光ファイバ20の被覆部22の外径Rと略等しい。このため、第2ファイバ群F2が第2孔群G2に挿通済みであるとき、ガイド溝12を使わなくとも、第1ファイバ群F1の各ベア部21と第1ファイバ孔との第1方向Yおよび第2方向Zにおける相対位置を定めることができる。
【0030】
第1ファイバ群F1の光ファイバ20(第1光ファイバ)が所定量前方に移動すると、第1光ファイバが第1ガイド溝12Aの内側に到達する。以降は、第1ガイド溝12Aおよび大径部11bを通して、ベア部21を小径部11aに向けてガイドすることができる。
上記のように、第2挿通プロセスでは、凹部22aによって光ファイバ20をファイバ孔11に案内することができる。したがって、第1ガイド溝12Aの挿通方向Xにおける寸法が第2ガイド溝12Bより短くても、第1ファイバ群F1を第1孔群G1にスムーズに挿通できる。
【0031】
光ファイバ20をファイバ孔11に挿通した後、
図4Cに示すようにベア部21が接続端面10aから突出している場合は、突出したベア部21を切除する。ベア部21の切除は、接続端面10aの研磨と同時に行ってもよい。この場合、各ベア部21の端面の位置を接続端面10aの位置に高精度に合わせることができる。
【0032】
以上説明したように、本実施形態のフェルール1Aは、複数の光ファイバ20が挿通される複数のファイバ孔11と、複数のファイバ孔11が開口する接続端面10aと、を有する本体部10を備え、複数のファイバ孔11は、接続端面10aで第1方向YにピッチPで並べられた複数の第1ファイバ孔(第1孔群G1)と、第1方向Yに対して直交する第2方向Zにおいて複数の第1ファイバ孔とは異なる位置に配置され、第1方向YにピッチPで並べられた複数の第2ファイバ孔(第2孔群G2)と、を有し、複数の第2ファイバ孔は複数の第1ファイバ孔に対して第1方向YにおいてピッチPの略半分ずれた位置に配置され、複数のファイバ孔11の挿通方向Xにおいて接続端面10aの反対側を後方とするとき、本体部10の内部には、複数の第1ファイバ孔の後方の各端部から後方に向けて延びる複数の第1ガイド溝12Aと、複数の第2ファイバ孔の後方の各端部から後方に向けて延びる複数の第2ガイド溝12Bと、が形成され、複数の第2ガイド溝12Bは複数の第1ガイド溝12Aよりも挿通方向Xにおける寸法が長い。
【0033】
このような構成を有するフェルール1Aは、第2ファイバ群F2(第1挿通プロセスで
孔群に挿通されるファイバ群)を、挿通方向Xにおける寸法が長い第2ガイド溝12Bに
沿わせることによって、第2孔群G2へと容易に挿通させることができる。また、第1ファイバ群F1(第2挿通プロセスで孔群に挿通されるファイバ群)を、第2ファイバ群F2の上部に形成された凹部22aによって、第1孔群G1の近くまでガイドすることができる。したがって、挿通方向Xにおける第1ガイド溝12Aの寸法が短くても、第1ファイバ群F1を第1孔群G1へとスムーズに挿通させることができる。そして、第1ガイド溝12Aと第2ガイド溝12Bの寸法が等しい場合と比べて、フェルール1Aの挿通方向Xにおける寸法を小さく抑えることができる。
【0034】
また、第2方向Zにおける第1孔群G1側を上方、第2孔群G2側を下方とするとき、本体上面10bには、本体部10の内部空間Sに連通する窓14が形成されている。この構成によれば、各光ファイバ20と各ガイド溝12との相対位置を、窓14を通して作業者が視認しやすくなるため、光ファイバ20の挿入性がより高まる。さらに、第2ファイバ群F2を第2孔群G2に挿通した後で第1ファイバ群F1を第1孔群G1に挿通する際、第2ファイバ群F2が視界を遮ることを抑制できる。これにより、光ファイバ20の挿入性をより高めることができる。
【0035】
また、本実施形態の光コネクタCは、複数の光ファイバ20と、フェルール1Aと、を備え、複数の光ファイバ20はそれぞれ、ベア部21と、ベア部21を覆う被覆部22と、を有し、被覆部22の外径RとピッチPとが略同じである。この構成によれば、凹部22aを用いて第1ファイバ群F1をガイドする際に、第1孔群G1と第1ファイバ群F1との第1方向Yおよび第2方向Zにおける位置のずれを抑制できる。したがって、凹部22aを用いた光ファイバ20の案内をより確実に行うことができる。
【0036】
(第2実施形態)
次に、本発明に係る第2実施形態について説明するが、第1実施形態と基本的な構成は同様である。このため、同様の構成には同一の符号を付してその説明は省略し、異なる点についてのみ説明する。
図5および
図6に示すように、本実施形態のフェルール1Bにおいて、複数のファイバ孔11は3つの孔群を構成している。本実施形態では、各孔群を上から順に第1孔群G1、第2孔群G2、第3孔群G3と呼ぶ。第1孔群G1および第2孔群G2と同様に、第3孔群G3の各ファイバ孔11の後方にも、ガイド溝12が設けられている。第3孔群G3の後方に設けられたガイド溝12を「第3ガイド溝12C」と呼ぶ場合がある。また、第3孔群G3に含まれるファイバ孔11を「第3ファイバ孔」、第3孔群G3に挿通される光ファイバ20を「第3ファイバ群F3」、と呼ぶ場合がある。
【0037】
図5に示すように、第3孔群G3と第2孔群G2とでは、第1方向Yにおける各ファイバ孔11の位置が、ピッチPの略半分ずれている。第3孔群G3と第1孔群G1とでは、第1方向Yにおける各ファイバ孔11の位置が略等しい。なお、「略等しい」には、製造誤差を取り除けば、第1方向Yにおける第3孔群G3および第1孔群G1の位置が等しいとみなせる場合も含む。
【0038】
図6に示すように、第3ガイド溝12Cの挿通方向Xにおける寸法は、第1ガイド溝12Aよりも長く設定される。例えば、第3ガイド溝12Cの挿通方向Xにおける寸法は、第2ガイド溝12Bと等しく設定されていてもよく、つまり、ガイド溝12の挿通方向Xにおけるそれぞれの寸法は、第3ガイド溝12C≧第2ガイド溝12B>第1ガイド溝12Aの関係が好ましい。
【0039】
次に、以上のように構成されたフェルール1Bの作用について説明する。
【0040】
本実施形態において、第3ファイバ群F3には第1挿通プロセスが適用される。一方、第2ファイバ群F2および第1ファイバ群F1には第2挿通プロセスが適用される。
まず、第1挿通プロセスによって第3ファイバ群F3を第3孔群G3に挿通する。具体的には、第3ガイド溝12Cによって、第3ファイバ群F3の各ベア部21を、第3孔群G3の大径部11bにガイドする。その後、大径部11bから小径部11aへと各ベア部21を挿通させる。
【0041】
次に、第2挿通プロセスによって、第2ファイバ群F2を第2孔群G2に挿通する。具体的には、第3ファイバ群F3の上部に形成された各凹部22aを用いて、第2ファイバ群F2を第2ガイド溝12Bまでガイドする。その後、第2ガイド溝12Bおよび大径部11bを通じて、第2ファイバ群F2を小径部11aに挿通する。
次に、第2挿通プロセスによって、第1ファイバ群F1を第1孔群G1に挿通する。具体的には、第2ファイバ群F2の上部に形成された各凹部22aを用いて、第1ファイバ群F1を第1ガイド溝12Aまでガイドする。その後、第1ガイド溝12Aおよび大径部11bを通じて、第1ファイバ群F1を小径部11aに挿通する。
その他の手順は、第1実施形態と同様であるため省略する。
【0042】
本実施形態の場合、第3ファイバ群F3および第2ファイバ群F2がともに対応する孔群へと挿通済みの状態で、第1ファイバ群F1を第1孔群G1へと挿通する。この場合、第2ファイバ群F2のみが孔群に挿通済みの場合と比較して、第2ファイバ群F2のふらつきやたわみが軽減される。つまり、挿通済みの第3ファイバ群F3の存在により、第2ファイバ群F2の凹部22aの位置と傾きを安定させることができ、第1ファイバ群F1を第1孔群G1へと挿通させる第2挿通プロセスをより確実に行うことができる。また、第2ファイバ群F2の凹部22aによるガイド機能が安定するため、第1ガイド溝12Aの長さをより短く設定することが可能となる。第2ファイバ群F2を第2孔群G2に挿通する際には、第3ファイバ群F3のふらつきやたわみの影響を受ける可能性がある。この点に対しては、第2ファイバ群F2をガイドする第2ガイド溝12Bを、第1ガイド溝12Aよりも長くすることで、第2ファイバ群F2の挿入性を確保することができる。
【0043】
以上説明したように、本実施形態のフェルール1Bにおいて、複数のファイバ孔11は、第2方向Zにおいて複数の第1ファイバ孔(第1孔群G1)および複数の第2ファイバ孔(第2孔群G2)とは異なる位置に配置され、第1方向YにピッチPで並べられた複数の第3ファイバ孔(第3孔群G3)を有し、第2方向Zにおいて、複数の第2ファイバ孔は複数の第1ファイバ孔と複数の第3ファイバ孔との間に位置し、本体部10の内部には、複数の第3ファイバ孔の後方の各端部から後方に向けて延びる複数の第3ガイド溝12Cが形成され、複数の第3ガイド溝12Cは複数の第1ガイド溝12Aよりも挿通方向Xにおける寸法が長い。
【0044】
この構成によれば、第3孔群G3に挿通済みの第3ファイバ群F3の存在により、第2ファイバ群F2のふらつきやたわみを軽減させることができる。これにより、第2ファイバ群F2の凹部22aの位置と傾きを安定させることができ、第1ファイバ群F1を第1孔群G1へとより確実に案内することができる。また、第2ファイバ群F2の凹部22aによるガイド機能が安定するため、第1ガイド溝12Aの長さをさらに短く設定することができる。
【0045】
(第3実施形態)
次に、本発明に係る第3実施形態について説明するが、第1、第2実施形態と基本的な構成は同様である。このため、同様の構成には同一の符号を付してその説明は省略し、異なる点についてのみ説明する。
図7および
図8に示すように、本実施形態のフェルール1Cにおいて、複数のファイバ孔11は12の孔群を構成している。本実施形態では、これらの孔群のうち最も下に位置する3つの孔群について、下から順にそれぞれ第3孔群G3、第2孔群G2、第1孔群G1と呼ぶ。
なお、孔群の数は適宜変更可能であり、3以上であればよい。
【0046】
図8に示すように、第1孔群G1よりも上方の孔群の後端に形成されるガイド溝12の挿通方向Xにおける寸法は、第2ガイド溝12Bおよび第3ガイド溝12Cよりも短く設定される。第1孔群G1よりも上方の孔群の後端に形成されるガイド溝12の挿通方向Xにおける寸法は、第1孔群G1の第1ガイド溝12Aの寸法と同等であってもよい。例えば、第3ガイド溝12Cの挿通方向Xにおける寸法は0.5mm、第2ガイド溝12Bの挿通方向Xにおける寸法は0.3mm、それ以外のガイド溝12の挿通方向Xにおける寸法は0.1mmであってもよい。
【0047】
次に、本実施形態の光コネクタCの製造方法について説明する。
まず、本体部10のブーツ挿入口15から、ブーツ30が挿入される。このとき、ブーツ30の前面は当接面15aに当接する。
次に、本体部10の内部空間Sに接着剤が注入され、各ガイド溝12に接着剤が塗布される。接着剤の注入は、窓14を通じて行われてもよいし、ブーツ挿入口15を通じて行われてもよい。
次に、複数の光ファイバ20の先端部の被覆部22が除去され、ベア部21が露出される。
【0048】
次に、
図9Aに示すように、第3ファイバ群F3の各ベア部21が、各第3ガイド溝12Cの内面に当接される。このとき、作業者は窓14を通して各ベア部21と各第3ガイド溝12Cとを視認しながら、両者の相対位置の調整を行ってもよい。
次に、第3ファイバ群F3が前方に向けて押し出される。このとき、各ベア部21は各第3ガイド溝12Cの内面および第3孔群G3のファイバ孔11(第3ファイバ孔)の内面に沿って移動させられ、第3ファイバ孔の先端へ向けて案内される。すなわち、先述の第1挿通プロセスによって、第3ファイバ群F3は第3孔群G3に案内される。第3ファイバ群F3の前方への押し出しが継続されると、各ベア部21の先端部が接続端面10aより前方に突出する(
図9B参照)。
【0049】
次に、先述の第2挿通プロセスによって、第2ファイバ群F2の第2孔群G2への挿通が行われる。すなわち、第3ファイバ群F3の凹部22aおよび第2ガイド溝12Bによって、第2ファイバ群F2が第2孔群G2(第2ファイバ孔)に向けてガイドされる。その後、第2ファイバ群F2が前方に押し出され、第2孔群G2への挿通が完了する(
図9C)。
【0050】
次に、先述の第2挿通プロセスによって、第1ファイバ群F1の第1孔群G1への挿通が行われる。すなわち、第2ファイバ群F2の凹部22aおよび第1ガイド溝12Aによって、第1ファイバ群F1が第1ファイバ孔に向けてガイドされる。その後、第1ファイバ群F1が前方に押し出され、第1孔群G1への挿通が完了する(
図9D)。
以降は同様にして、第1ファイバ群F1よりも上方のファイバ群が、第2挿通プロセスによって、第1孔群G1よりも上方の孔群へと挿通される。
【0051】
すべての光ファイバ20がフェルール1Cに挿通されたのち、接着剤が加熱硬化される。これにより、光ファイバ20がフェルール1Cに固定される。ベア部21が接続端面10aから突出している場合は、突出している部分を切除する。また、必要に応じて、接続端面10aの研磨を行う。以上により、光コネクタCの製造が完了する。
なお、接着剤の注入および加熱硬化は、すべてのファイバ群をフェルール1Cに挿通した後で行われてもよい。
【0052】
以上説明したように、本実施形態のフェルール1Cにおいても、第2ガイド溝12Bは第1ガイド溝12Aよりも挿通方向Xにおける寸法が大きい。このため、第1実施形態と同様の作用効果が得られる。
また、第3ガイド溝12Cは第1ガイド溝12Aよりも挿通方向Xにおける寸法が大きい。このため、第2実施形態と同様の作用効果が得られる。
さらに、本実施形態では第1孔群G1よりも上方に複数の孔群が設けられている。このため、より多くの光ファイバ20を接続可能とすることができる。さらに、第1孔群G1よりも上方の孔群に光ファイバ20を挿入するためのガイド溝12は、第3ガイド溝12Cおよび第2ガイド溝12Bと比較して短く設定できる。したがって、各段のガイド溝12の寸法が互いに等しい場合と比べて、複数のファイバ孔11が第2方向Zにおいて多列化しても、フェルール1Cの挿通方向Xにおける寸法が大きくなることを抑制できる。
【0053】
なお、本発明の技術的範囲は前記実施形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
【0054】
例えば、前記実施形態においては第2孔群G2もしくは第3孔群G3が、複数の孔群のうち最も下方に位置していた。しかしながら、第2孔群G2または第3孔群G3より下方に他の孔群が形成されていてもよい。この場合、本体下面10cにも窓14を形成するとともに、当該他の孔群に光ファイバ20を挿通させる際には、フェルールを鉛直方向において上下反転させてもよい。そして、本体下面10cに形成された窓14を通して、フェルールの内部空間Sを視認しながら、光ファイバ20をファイバ孔11に挿通してもよい。
【0055】
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上記した実施形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、上記した実施形態や変形例を適宜組み合わせてもよい。
【符号の説明】
【0056】
1A、1B、1C…フェルール(光コネクタ用フェルール) 10…本体部 10a…接続端面 10b…本体上面(上面) 10c…本体下面(下面) 11…ファイバ孔 12…ガイド溝 12A…第1ガイド溝 12B…第2ガイド溝 12C…第3ガイド溝
14…窓 20…光ファイバ 21…ベア部 22…被覆部 G1…第1孔群 G2…第2孔群 G3…第3孔群 F1…第1ファイバ群 F2…第2ファイバ群 F3…第3ファイバ群 S…内部空間 P…ピッチ R…外径