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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-19
(45)【発行日】2024-08-27
(54)【発明の名称】駐車支援システム及び管理装置
(51)【国際特許分類】
   G08G 1/14 20060101AFI20240820BHJP
   G08G 1/00 20060101ALI20240820BHJP
   G08G 1/09 20060101ALI20240820BHJP
   B60W 60/00 20200101ALI20240820BHJP
   B60W 30/06 20060101ALI20240820BHJP
【FI】
G08G1/14 A
G08G1/00 X
G08G1/09 F
B60W60/00
B60W30/06
【請求項の数】 14
(21)【出願番号】P 2023038623
(22)【出願日】2023-03-13
(62)【分割の表示】P 2021533958の分割
【原出願日】2020-07-13
(65)【公開番号】P2023078264
(43)【公開日】2023-06-06
【審査請求日】2023-06-13
(31)【優先権主張番号】P 2019133832
(32)【優先日】2019-07-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】000004260
【氏名又は名称】株式会社デンソー
(74)【代理人】
【識別番号】110000578
【氏名又は名称】名古屋国際弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】日▲高▼ 貴雅
【審査官】武内 俊之
(56)【参考文献】
【文献】特開2019-026067(JP,A)
【文献】特開2008-015839(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G08G 1/14
G08G 1/00
G08G 1/09
B60W 60/00
B60W 30/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両の駐車を支援するように構成された駐車支援システム(1)であって、
駐車場内の降車エリアから駐車位置まで自動運転を実施可能に構成された自動運転車両(18)と、
前記自動運転車両と通信可能に構成され、前記自動運転車両に対して前記駐車位置までの誘導経路及び駐車開始指示を送信するように構成された管理装置(39)と、
前記自動運転車両のユーザが所持し、前記管理装置と通信可能に構成された携帯端末装置(45)と、
を備え、
前記管理装置は、
前記携帯端末装置で前記ユーザが駐車開始する旨の入力を行うと、前記自動運転車両から前記自動運転車両の位置情報を取得するように構成された位置取得部(47A:S11,S13)と、
前記位置情報に基づき、前記自動運転車両が前記降車エリア内であるか否かを判定するように構成された位置判定部(47B:S14)と、
前記位置判定部による判定結果により、前記自動運転車両が前記降車エリア内である場合に前記自動運転車両に駐車開始を指示し、前記自動運転車両が前記降車エリア外である場合に前記自動運転車両に駐車開始を指示しないように構成された運転設定部(47C:S23)と、
を備え、
前記自動運転車両は、
前記管理装置から前記駐車開始を指示されたことに基づいて自動運転を開始し、前記誘導経路に従って、前記自動運転車両を走行させる運転実施部、
を備える駐車支援システム。
【請求項2】
請求項1に記載の駐車支援システムであって、
前記位置取得部は、前記位置情報として、前記自動運転車両の位置を繰り返し取得するように構成され、
前記位置判定部は、前記自動運転車両の位置が前記降車エリア内であるか否かを繰り返し判定するように構成され、
前記運転設定部は、前記自動運転車両の位置が前記降車エリア内である場合、前記駐車開始を指示する
ように構成された駐車支援システム。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載の駐車支援システムであって、
前記位置取得部は、前記ユーザによる前記自動運転車両の駐車要求の入力に応じて、前記位置情報として前記自動運転車両の位置をさらに取得し、
前記位置判定部は、前記自動運転車両の位置が前記降車エリア内であるか否かを判定する駐車支援システム。
【請求項4】
請求項に記載の駐車支援システムであって、
前記位置判定部が、前記自動運転車両の位置が前記降車エリア内であると判定した場合、前記運転設定部は、前記自動運転車両に対する前記駐車位置を選定し前記自動運転車両に駐車開始を指示し、
前記位置判定部が、前記自動運転車両の位置が前記降車エリア外であると判定した場合、前記自動運転車両に駐車開始を指示しない駐車支援システム。
【請求項5】
請求項に記載の駐車支援システムであって、
前記運転設定部による、前記駐車開始の指示は、前記降車エリアから前記駐車位置までの経路情報である駐車支援システム。
【請求項6】
請求項1から請求項5までの何れか1項に記載の駐車支援システムであって、
前記管理装置は、駐車場についての地図情報を前記自動運転車両に送信するように構成された地図送信部(47D:S12)をさらに備え、
前記自動運転車両は、
前記管理装置から前記地図情報を受信し、その後、当該自動運転車両の位置情報を前記管理装置に送信するように構成された位置送信部(69A:S42)をさらに備え、
前記管理装置の位置取得部は、前記自動運転車両から送信された位置情報を取得する
ように構成された駐車支援システム。
【請求項7】
請求項に記載の駐車支援システムであって、
前記管理装置の地図送信部は、前記携帯端末装置で前記ユーザが駐車開始する旨の入力を行うと、前記地図情報を前記自動運転車両に送信する
ように構成された駐車支援システム。
【請求項8】
車両の駐車を支援するように構成された管理装置(39)であって、
前記管理装置と通信可能に構成され駐車場内の降車エリアから駐車位置まで自動運転を実施可能に構成された車両を自動運転車両(18)とし、前記自動運転車両のユーザが所持し、前記管理装置と通信可能に構成された装置を携帯端末装置(45)として、
当該管理装置は、前記自動運転車両に対して前記駐車位置までの誘導経路及び駐車開始指示を送信するように構成され、
前記携帯端末装置で前記ユーザが駐車開始する旨の入力を行うと、前記自動運転車両から前記自動運転車両の位置情報を取得するように構成された位置取得部(47A:S11,S13)と、
前記位置情報に基づき、前記自動運転車両が前記降車エリア内であるか否かを判定するように構成された位置判定部(47B:S14)と、
前記位置判定部による判定結果により、前記自動運転車両が前記降車エリア内である場合に前記自動運転車両に駐車開始を指示し、前記自動運転車両が前記降車エリア外である場合に前記自動運転車両に駐車開始を指示しないように構成された運転設定部(47C:S23)と、
備える管理装置。
【請求項9】
請求項8に記載の管理装置であって、
前記位置取得部は、前記位置情報として、前記自動運転車両の位置を繰り返し取得するように構成され、
前記位置判定部は、前記自動運転車両の位置が前記降車エリア内であるか否かを繰り返し判定するように構成され、
前記運転設定部は、前記自動運転車両の位置が前記降車エリア内である場合、前記駐車開始を指示する
ように構成された管理装置。
【請求項10】
請求項8又は請求項9に記載の管理装置であって、
前記位置取得部は、前記ユーザによる前記自動運転車両の駐車要求の入力に応じて、前記位置情報として前記自動運転車両の位置をさらに取得し、
前記位置判定部は、前記自動運転車両の位置が前記降車エリア内であるか否かを判定する管理装置。
【請求項11】
請求項10に記載の管理装置であって、
前記位置判定部が、前記自動運転車両の位置が前記降車エリア内であると判定した場合、前記運転設定部は、前記自動運転車両に対する前記駐車位置を選定し前記自動運転車両に駐車開始を指示し、
前記位置判定部が、前記自動運転車両の位置が前記降車エリア外であると判定した場合、前記自動運転車両に駐車開始を指示しない管理装置。
【請求項12】
請求項11に記載の管理装置であって、
前記運転設定部による、前記駐車開始の指示は、前記降車エリアから前記駐車位置までの経路情報である管理装置。
【請求項13】
請求項8から請求項12までの何れか1項に記載の管理装置であって、
前記管理装置は、駐車場についての地図情報を前記自動運転車両に送信するように構成された地図送信部(47D:S12)をさらに備え、
前記自動運転車両は、
前記管理装置から前記地図情報を受信し、その後、当該自動運転車両の位置情報を前記管理装置に送信するように構成された位置送信部(69A:S42)をさらに備え、
前記管理装置の位置取得部は、前記自動運転車両から送信された位置情報を取得する
ように構成された管理装置。
【請求項14】
請求項13に記載の管理装置であって、
前記管理装置の地図送信部は、前記携帯端末装置で前記ユーザが駐車開始する旨の入力を行うと、前記地図情報を前記自動運転車両に送信する
ように構成された管理装置。
【発明の詳細な説明】
【関連出願の相互参照】
【0001】
本国際出願は、2019年7月19日に日本国特許庁に出願された日本国特許出願第2019-133832号に基づく優先権を主張するものであり、日本国特許出願第2019-133832号の全内容を本国際出願に参照により援用する。
【技術分野】
【0002】
本開示は、車両の駐車を支援するように構成された駐車支援システム及び管理装置に関する。
【背景技術】
【0003】
上記の駐車支援システムとして、駐車場側の管理装置が自動運転車両に対して指令を送信することを条件として自動運転車両を駐車枠まで誘導する技術が知られている。例えば、下記特許文献1には、駐車場に設置された端末装置をユーザが操作すると、入庫、すなわち、乗員が降車する降車エリアから自動運転車両を駐車しておく駐車エリア内の駐車位置まで自動運転車両を移動させる動作を、自動運転車両に開始させる構成が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2011-054116号公報
【発明の概要】
【0005】
しかしながら、発明者の詳細な検討の結果、入庫の際に、自動運転車両の周囲にユーザや通行人等の人が存在すると、これらの人の安全性が阻害される可能性があるという課題が見出された。
【0006】
本開示の1つの局面は、車両の駐車を支援するように構成された駐車支援システムにおいて、入庫の際に、自動運転車両の周囲にいる人の安全性をより確保できるようにすることにある。
【0007】
本開示の一態様は、車両の駐車を支援するように構成された駐車支援システムであって、自動運転車両と、管理装置と、携帯端末装置と、を備える。自動運転車両は、駐車場内の降車エリアから駐車位置まで自動運転を実施可能に構成される。管理装置は、自動運転車両に対して駐車位置までの誘導経路及び駐車開始指示を送信するように構成される。携帯端末装置は、自動運転車両のユーザが所持し、管理装置と通信可能に構成される。
【0008】
管理装置は、位置取得部と、位置判定部と、運転設定部と、を備える。位置取得部は、携帯端末装置でユーザが駐車開始する旨の入力を行うと、自動運転車両又は携帯端末装置の位置を表す対象物位置を取得するように構成される。位置判定部は、対象物位置が予め設定された所定エリア内であるか否かを判定するように構成される。運転設定部は、対象物位置が所定エリア内である場合に自動運転車両に駐車開始を指示し、対象物位置が所定エリア外である場合に自動運転車両に駐車開始を指示しないように構成される。
【0009】
このような駐車支援システムによれば、対象物位置が所定エリア内である場合にだけ自動運転車両が駐車開始するようにすることができる。この際、所定エリアを、通行人と自動運転車両とが接近しにくいように、或いは、ユーザが充分に自動運転車両から離れるように、設定することができる。このようにすれば、自動運転車両の周囲にいる人の安全性をより確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】駐車支援システム全体の概要を示す平面図である。
図2】駐車支援システムの構成を示すブロック図である。
図3】管理装置の制御部の構成を示すブロック図である。
図4】車両の制御部の構成を示すブロック図である。
図5】駐車設定処理のフローチャートである。
図6】自動駐車処理のフローチャートである。
図7】駐車設定処理及び自動駐車処理が実施される際のシーケンスの一例である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、図面を参照しながら、本開示の実施形態を説明する。
【0012】
[1.実施形態]
[1-1.駐車支援システムの構成]
駐車支援システム1の構成を、図1図3に基づき説明する。図1に示すように、駐車支援システム1は、ユーザが降車する領域である降車エリアに設定された入庫車室3と、ユーザが乗車する領域である乗車エリアに設定された出庫車室5と、駐車場7と、を備える。なお、以下では、入庫車室3、出庫車室5、及び駐車場7を含む領域を、当該駐車場とも表記する。
【0013】
入庫車室3及び出庫車室5には、複数の区画がそれぞれ設けられている。入庫車室3は、入口15を介して、駐車支援システム1の外部と接続している。自動運転車両18は、外部から、入口15を通り、入庫車室3に入ることができる。自動運転車両18は、自動バレー駐車機能を備える。
【0014】
なお、自動運転車両18は、当該駐車場内での自動バレー駐車機能が実施できればよく、当該駐車場外で自動運転を行う機能を備える必要はない。また、自動バレー駐車機能は、自動運転により、入庫車室3から駐車場7における駐車位置に走行し、駐車する機能と、駐車場7における駐車位置から出庫車室5に走行する機能とを含む。
【0015】
自動バレー駐車機能は、特に、繰り返し、自動運転車両18の位置情報を取得し、管理装置39に送信する機能、並びに、管理装置39から誘導経路を受け取り、誘導経路に従って自動運転車両18を制御し、走行する機能を含む。なお、自動運転車両18の位置情報とは、自動運転車両18の現在地の推定結果を示し、例えば、当該駐車場の領域内での座標値を含む。
【0016】
入庫車室3及び出庫車室5は、店舗等の施設22の入口23と隣接している。入庫車室3に入庫した自動運転車両18の乗員は、自動運転車両18から降り、徒歩で入口23に進むことができる。
【0017】
出庫車室5は、出口27を介して、駐車支援システム1の外部と接続している。自動運転車両18は、出庫車室5から、出口27を通り、駐車支援システム1の外部に進むことができる。出庫車室5は、入口23と隣接している。乗員は、入口23から、徒歩で出庫車室5に進むことができる。
【0018】
駐車場7は、複数の自動運転車両18を駐車可能な場所である。駐車場7の内部に、複数の区画が設けられている。入庫車室3、出庫車室5、及び駐車場7に設けられたそれぞれの区画は、1台の自動運転車両18を駐車可能な領域である。
【0019】
自動運転車両18は、入庫車室3から、駐車場7へ走行可能である。自動運転車両18は、駐車場7から、出庫車室5へ走行可能である。
【0020】
図2に示すように、駐車支援システム1は、管理装置39と、インフラ41と、固定端末装置43と、携帯端末装置45と、を備える。
【0021】
管理装置39は、制御部47と、通信部49と、を備える。制御部47は、CPU51と、例えば、RAM又はROM等の半導体メモリ(以下、メモリ53とする)と、を有するマイクロコンピュータを備える。
【0022】
制御部47の各機能は、CPU51が非遷移的実体的記録媒体に格納されたプログラムを実行することにより実現される。この例では、メモリ53が、プログラムを格納した非遷移的実体的記録媒体に該当する。また、このプログラムが実行されることで、プログラムに対応する方法が実行される。なお、制御部47は、1つのマイクロコンピュータを備えてもよいし、複数のマイクロコンピュータを備えてもよい。
【0023】
制御部47は、自動運転車両18に対して駐車位置までの誘導経路及び駐車開始指示を送信するための構成を備え、例えば、図3に示すように、位置取得部47Aと、位置判定部47Bと、運転設定部47Cと、地図送信部47Dと、を備える。制御部47を構成する各部47A~47Dの作動については後述する。
【0024】
メモリ53には、当該駐車場の地図情報が記憶されている。また、地図情報は、駐車場7における区画の状態を表す情報を含む。区画の状態として、空いている状態(以下では空き状態とする)と、自動運転車両18によって占められている状態(以下では占有状態とする)とがある。通信部49は、自動運転車両18と通信を行うことができる。
【0025】
インフラ41は、駐車支援システム1の内部の状況を表す情報(以下では駐車場内情報とする)を取得し、駐車場内情報を管理装置39に供給するものを含む。なお、駐車支援システム1の内部は、入庫車室3および出庫車室5を含む。インフラ41は、駐車支援システム1の内部を撮影するカメラ、ライダー等に加え、駐車支援システム1の内部を検出範囲とする超音波センサ、赤外線を用いた光センサ等を含む。
【0026】
駐車場内情報として、例えば、障害物の位置を表す情報、駐車場7における区画の状態を表す情報、駐車支援システム1の内部に存在する自動運転車両18の位置情報等が挙げられる。
【0027】
固定端末装置43は、図1に示すように、入庫車室3の付近に設置されている。固定端末装置43は、乗員による入力操作を受け付ける。固定端末装置43は、入力操作に応じた信号を管理装置39に出力する。
【0028】
固定端末装置43は、例えば、入力操作に応じて、駐車要求信号を出力する。駐車要求信号とは、入庫車室3にある自動運転車両18を、駐車場7に搬送し、駐車することを要求する信号である。また、固定端末装置43は、入力操作に応じた信号を管理装置39に出力するに際して、自動運転車両18の識別情報等を出力する。
【0029】
固定端末装置43は、例えば、入力操作に応じて、出庫要求信号等を出力する。出庫要求信号とは、駐車場7に駐車されている自動運転車両18を、出庫車室5に搬送することを要求する信号である。また、固定端末装置43は、例えば、入力操作に応じて、自動運転車両18の識別情報を出力する。識別情報とは、例えば、自動運転車両18を一意に特定するためのナンバプレート等の情報である。
【0030】
携帯端末装置45は、制御部45Aと、通信部45Bと、入力部45Cと、報知部45Dと、を備える。携帯端末装置45は、自動運転車両18の乗員に所持される機器であり、管理装置39と通信可能に構成される。携帯端末装置45は、例えば、スマートフォンとして構成される。携帯端末装置45では、制御部45Aが上述の固定端末装置43と同様の機能を実行する。すなわち、入力部45Cへの入力操作に応じて、制御部45Aが駐車要求信号を出力する機能、入力部45Cへの入力操作に応じて、制御部45A出庫要求信号を出力する機能等を備える。
【0031】
特に、携帯端末装置45は、管理装置39に駐車要求信号又は出庫要求信号を送信するに際して、周知の測位システムを用いて当該携帯端末装置45の位置を取得し、管理装置39に当該携帯端末装置45の位置を送信する。例えば、携帯端末装置45は、GNSS(Global Navigation Satellite System)信号の受信回路を備え、受信したGNSS信号に基づき位置の情報を取得する。
【0032】
また、報知部45Dは、ディスプレイ及びスピーカとして構成されており、制御部45Aからの指令に応じて、画像や音声で乗員に対する報知を行う。
【0033】
自動運転車両18は、上述したように、自動バレー駐車機能を備える。図2に示すように、自動運転車両18は、制御部69と、センサ群71と、位置情報取得部73と、通信部75と、を備える。制御部69は、図4に示すように、位置送信部69A及び運転実施部69Bを備える。制御部69を構成する各部69A,69Bの作動については後述する。
【0034】
制御部69は、自動運転車両18の各部を制御する。自動運転の機能は、制御部69が行う制御により実現される。自動運転車両18は、管理装置39から、当該駐車場の地図情報、及び誘導経路を取得し、自動運転を行うとき、当該駐車場の地図情報、及び誘導経路を使用する。
【0035】
センサ群71は、自動運転車両18の周辺の状況を表す周辺情報を取得する。周辺情報の内容として、例えば、自動運転車両18の周辺に存在する障害物の位置等が挙げられる。センサ群71は、例えば、カメラ、ライダー等を含む。自動運転車両18は、自動運転を行うとき、周辺情報を使用する。
【0036】
位置情報取得部73は、自動運転車両18の位置情報を取得する。位置情報取得部73は、例えば、ライダーと地図とによる位置推定システムである。自動運転車両18は、自動運転を行うとき、位置情報を使用する。通信部75は、管理装置39と通信を行うことができる。
【0037】
なお、自動運転車両18の通信部75と携帯端末装置45の通信部45Bとは、所定の近距離無線通信規格に準拠した通信が実施可能に構成されてもよい。この場合、携帯端末装置45の位置の情報が、自動運転車両18を介して管理装置39に送信されてもよい。具体的には、通信部75と通信部45Bとがペアリングしたのち、携帯端末装置45の位置の情報が、通信部45Bを介して自動運転車両18に送信されてもよい。自動運転車両18は、携帯端末装置45の位置の情報を管理装置39に送信してもよい。所定の近距離無線通信規格とは見通し内における通信距離が5m以上(例えば10m)となる通信規格である。例えば、Bluetooth Low Energy(Bluetoothは登録商標)、Wi-Fi(登録商標)、ZigBee(登録商標)等を採用することができる。
【0038】
[1-2.処理]
[1-2-1.管理装置39が実行する処理]
管理装置39が実行する駐車設定処理を、図5を用いて説明する。駐車設定処理は、例えば、管理装置39の電源が投入されると開始され、その後、繰り返し実行される処理である。
【0039】
管理装置39の位置取得部47Aは、図5に示す駐車設定処理のステップ(以下「S」とする)11で、駐車要求信号を受信したか否かを判定する。
【0040】
ここで、ユーザが固定端末装置43又は携帯端末装置45を操作することで駐車要求を入力すると、固定端末装置43又は携帯端末装置45は、この入力に対応する駐車要求信号を管理装置39に送信する。この際、ユーザは、車両を特定するためのナンバプレート等の車両情報、ユーザを特定するためのユーザID、パスワード等のユーザ情報、その他、必要な情報を固定端末装置43又は携帯端末装置45に対して入力する。
【0041】
固定端末装置43が操作された場合には、当該固定端末装置43を特定するための識別ID等の固有情報、車両情報、ユーザ情報等が管理装置39に送信される。また、携帯端末装置45が操作された場合には、当該携帯端末装置45を特定するための識別ID等の固有情報、当該携帯端末装置45の位置情報、車両情報、ユーザ情報等が管理装置39に送信される。ユーザは、駐車要求の操作後、当該駐車場から離れて目的地へ向かうことができる。
【0042】
続いて、管理装置39の地図送信部47Dは、S12で、当該駐車場の地図情報を自動運転車両18に送信する。つまり、地図送信部47Dは、固定端末装置43又は携帯端末装置45でユーザが駐車開始する旨の入力を行うと、当該駐車場の地図情報を自動運転車両18に送信する。
【0043】
地図情報を受けた自動運転車両18は、後述するように位置情報を返すように設定されている。そこで、管理装置39の位置取得部47Aは、S13で、位置情報を受信したか否かを判定する。S13で位置情報を受信していなければ、S13を繰り返す。このようにして、位置取得部47Aは、自動運転車両18から送信された位置情報を取得する。
【0044】
また、S13で、位置情報を受信していれば、S14に移行し、管理装置39の位置判定部47Bは、ユーザに駐車要求の操作がされた固定端末装置43又は携帯端末装置45、及び自動運転車両18が、所定エリア内に位置するか否かを判定する。
【0045】
ここで、位置判定部47Bは、自動運転車両18については、入庫車室3内に位置するか否かを判定する。自動運転車両18が安全な場所に停車していることを確認し、また、誘導経路を小さな誤差で設定できるようにするためである。
【0046】
また、携帯端末装置45が操作された場合には、位置判定部47Bは、携帯端末装置45を所持するユーザが、図1に示す所定の待機エリア24に位置するか否かを判定する。所定の待機エリア24は、入庫車室3及び出庫車室5外であって、入庫車室3及び出庫車室5よりも施設22側の領域である。なお、待機エリア24は、図1に示すように、車両の走行が禁止されている歩行者専用の領域25として設定されていてもよい。
【0047】
ユーザが、無人運転で移動する自動運転車両18と接触することを抑制し、ユーザの安全を確保するためである。この待機エリア24は、施設22内でも施設22外でも良いが、歩行者専用の領域とし、有人運転で移動する自動運転車両18と接触することも抑制すると良い。なお、固定端末装置43が操作され、固定端末装置43の識別IDが受信された場合には、固定端末装置43が所定エリア内にあると判定される。駐車支援システム1において、待機エリア24と降車エリアとは所定の距離だけ離れて設定されている。
【0048】
位置判定部47Bは、S14で、操作がされた固定端末装置43又は携帯端末装置45、及び自動運転車両18のうちの少なくとも一方が所定エリア外に位置すると判定された場合には、S11に戻る。また、S14で、操作がされた固定端末装置43又は携帯端末装置45、及び自動運転車両18のうちの両方が所定エリア内に位置すると判定された場合には、S21に移行し、管理装置39の運転設定部47Cは、駐車位置を選定する。
【0049】
駐車位置としては、駐車場7における、空きの状態である区画が選定される。運転設定部47Cは、例えば、以下のようにして、それぞれの区画の状態を判定する。自動運転車両18は、ある区画に駐車するとき、その区画の識別情報と、駐車開始の情報とを管理装置39に送る。また、自動運転車両18は、それまで駐車していた区画から出るとき、その区画の識別情報と、駐車終了の情報とを管理装置39に送る。
【0050】
運転設定部47Cは、自動運転車両18から送られた情報の履歴に基づき、それぞれの区画の状態を判定する。また、運転設定部47Cは、インフラ41が供給する情報に基づき、それぞれの区画の状態を判断してもよい。
【0051】
空きの状態である区画が1のみである場合、運転設定部47Cは、その区画を駐車位置とする。空きの状態である区画が複数である場合、運転設定部47Cは、所定の基準に基づき、空きの状態である複数の区画の中から、1つの区画を駐車位置として選定する。基準として、例えば、入庫車室3に最も近い区画を選定するという基準、出庫車室5に最も近い区画を選定するという基準、空きの状態である区画が集まっているエリアにある区画を選定するという基準等がある。
【0052】
S22では、運転設定部47Cは、自動運転車両18の現在位置から、前記S21で選定した駐車位置までの誘導経路を、当該駐車場の地図情報を用いて設定する。
【0053】
S23では、運転設定部47Cが、前記S22で設定した誘導経路を表す情報(以下では誘導経路情報とする)を、通信部49を用いて送信する。なお、誘導経路情報は、自動運転車両18に対する駐車開始の指示を兼ねる。つまり、運転設定部47Cは、S23で、自動運転車両18及び携帯端末装置45の位置が所定エリア内である場合に自動運転車両18に駐車開始を指示するように構成される。また、運転設定部47Cは、自動運転車両18及び携帯端末装置45の位置が所定エリア外である場合に自動運転車両18に駐車開始を指示しないように構成される。
【0054】
なお、後述するように、自動運転車両18は、誘導経路情報を受信し、誘導経路に従う自動運転が開始される。
【0055】
続いて、位置取得部47Aは、S24で、自動運転車両18から送信された位置情報を取得する。そして、運転設定部47Cは、S25で、通信部49が駐車完了通知を受信したか否かを判定する。駐車完了通知は、自動運転車両18が誘導経路の終点である駐車位置に駐車したとき、自動運転車両18が送信する通知である。駐車完了通知を受信した場合、運転設定部47Cは本処理を終了する。駐車完了通知を受信しなかった場合、S24に戻る。
【0056】
[1-2-2.自動運転車両18が実行する自動駐車処理]
自動運転車両18が実行する自動駐車処理を、図6を用いて説明する。自動駐車処理は、管理装置39が実行する駐車設定処理に応じて、自動運転車両18が、入庫車室3から駐車位置まで自動運転する処理である。
【0057】
制御部69の位置送信部69Aは、S51で、当該駐車場の地図情報を通信部75が受信したか否かを判定する。また、地図情報を受信していない場合、S51に戻る。
【0058】
地図情報を受信した場合、S41に移行し、位置送信部69Aは、自動運転車両18の現在地を推定する。そして、S42で、現在地の推定結果を自動運転車両18の位置情報として、管理装置39に送信する。
【0059】
続いて、制御部69の運転実施部69Bは、S43で、誘導経路情報を受信したか否かを判定する。誘導経路情報は、管理装置39が送信する。S43で、誘導経路情報を受信していなければ、運転実施部69Bは、S43を繰り返す。S43で、誘導経路情報を受信していれば、運転実施部69Bは、S52で、自動運転車両18の自動運転を開始する。自動運転を行うとき、運転実施部69Bは、誘導経路情報に含まれる経路に従って、自動運転車両18を走行させる。
【0060】
続いて、運転実施部69Bは、S53で、自動運転車両18の自動運転を継続する。運転実施部69Bは、後述するS54で駐車完了と判定するまで、自動運転車両18の位置情報を繰り返し送信する。送信された位置情報は、管理装置39により受信される。
【0061】
続いて、運転実施部69Bは、S54で、駐車が完了したか否かを判定する。駐車が完了するとは、管理装置39に設定された駐車位置に自動運転車両18が駐車することである。駐車が完了していない場合、S54に戻る。
【0062】
駐車が完了した場合、S55に移行し、運転実施部69Bは、通信部75を用いて、駐車完了通知を送信する。なお、管理装置39は、送信された駐車完了通知を受信する。
【0063】
[1-2-3.シーケンスの例示]
固定端末装置43又は携帯端末装置45を示す端末装置、管理装置39、及び自動運転車両18が実行するシーケンスの一例を、図7に示す。このシーケンスでは、携帯端末装置45等の端末装置でユーザが駐車開始する旨の入力を行うと、管理装置39が地図情報を自動運転車両18に送信すること、自動運転車両18が管理装置39から地図情報を受信すると、自動運転車両18が自動運転車両18の位置情報を管理装置39に送信すること、管理装置39が自動運転車両18から送信された位置情報を取得すること等、が明示されている。
【0064】
[1-3.効果]
以上詳述した実施形態によれば、以下の効果を奏する。
【0065】
(1a)本開示の一態様は、車両の駐車を支援するように構成された駐車支援システム1である。駐車支援システム1は、自動運転車両18と、管理装置39と、携帯端末装置45と、を備える。自動運転車両18は、駐車場内の降車エリアから駐車位置まで自動運転を実施可能に構成される。管理装置39は、自動運転車両18に対して駐車位置までの誘導経路及び駐車開始指示を送信するように構成される。携帯端末装置45は、自動運転車両18のユーザが所持し、管理装置39と通信可能に構成される。
【0066】
管理装置39は、位置取得部47Aと、位置判定部47Bと、運転設定部47Cと、を備える。位置取得部47Aは、携帯端末装置45でユーザが駐車開始する旨の入力を行うと、自動運転車両18又は携帯端末装置45の位置を表す対象物位置を取得するように構成される。位置判定部47Bは、対象物位置が予め設定された所定エリア内であるか否かを判定するように構成される。運転設定部47Cは、対象物位置が所定エリア内である場合に自動運転車両18に駐車開始を指示し、対象物位置が所定エリア外である場合に自動運転車両18に駐車開始を指示しないように構成される。
【0067】
このような駐車支援システム1によれば、対象物位置が所定エリア内である場合にだけ自動運転車両18が駐車開始するようにすることができる。この際、所定エリアを、通行人と自動運転車両18とが接近しにくいように、或いは、ユーザが充分に自動運転車から離れるように、設定することができる。このようにすれば、自動運転車両18の周囲にいる人の安全性をより確保することができる。また、このような駐車支援システム1によれば、ユーザは携帯端末装置45を操作して入庫要求を送信できるので、固定端末装置43のみから入庫要求を送信できる構成と比較して、利便性を向上させることができる。
【0068】
(1b)本開示の一態様では、位置判定部47Bは、少なくとも自動運転車両18の位置が、ユーザが降車する位置として予め設定された降車エリア内であるか否かを判定する。
【0069】
このような駐車支援システム1によれば、自動運転車両18の位置が降車エリア内である場合に、駐車開始することができる。
【0070】
(1c)本開示の一態様では、管理装置39は、地図送信部47Dをさらに備える。地図送信部47Dは、駐車場についての地図情報を自動運転車両18に送信するように構成される。また、自動運転車両18は、位置送信部69Aをさらに備える。位置送信部69Aは、管理装置39から地図情報を受信し、その後、当該自動運転車両18の位置情報を管理装置39に送信するように構成される。管理装置39の位置取得部47Aは、自動運転車両18から送信された位置情報を取得する。
【0071】
このような駐車支援システム1によれば、自動運転車両18は、管理装置39から地図情報を受ける作動をトリガとして位置情報を管理装置39に提供することができる。よって、管理装置39が自動運転車両18に対して別途位置情報を要求する作動を省略することができる。
【0072】
(1d)本開示の一態様では、管理装置39の地図送信部47Dは、携帯端末装置45でユーザが駐車開始する旨の入力を行うと、地図情報を自動運転車両18に送信するように構成される。
【0073】
このような駐車支援システム1によれば、ユーザが駐車開始する旨の入力を行うことをトリガとして、管理装置39、及び自動運転車両18の作動を開始する構成とすることができる。よって、管理装置39、及び自動運転車両18が、ユーザの入力前に無駄な通信を行うことを抑制することができる。
【0074】
(1e)本開示の一態様では、管理装置39の位置取得部47Aは、対象物位置として、自動運転車両18及び携帯端末装置45の位置を取得するように構成される。位置判定部47Bは、自動運転車両18の位置が降車エリア内であり、かつ携帯端末装置45の位置が降車エリア外に設定された待機エリア24内であるか否かを判定するように構成される。
【0075】
このような駐車支援システム1によれば、自動運転車両18が降車エリア内であり、携帯端末装置45が待機エリア24内である場合、自動運転車両18に駐車開始させることができる。よって、自動運転車両18とユーザとが離れているときに、自動運転車両18に駐車開始させることができ、より安全性を向上させることができる。
【0076】
(1f)本開示の一態様では、位置取得部47Aは、ユーザによる自動運転車両18の駐車要求の入力に応じて、対象物位置として自動運転車両18の位置をさらに取得するように構成される。また、位置判定部47Bは、自動運転車両18の位置が降車エリア内であるか否かを判定し、且つ、携帯端末装置の位置が待機エリア24内であるか否かを判定するように構成される。
【0077】
このような構成によれば、自動運転車両18の自動運転を開始する前に、自動運転車両18、及びユーザが規定の位置、例えば安全な場所に位置しているか否かを判定できるので、より安全に自動運転を開始することができる。
【0078】
(1g)本開示の一態様では、位置判定部47Bが、自動運転車両18の位置が降車エリア内であり、且つ、携帯端末装置の位置が待機エリア24内であると判定した場合、運転設定部47Cは、自動運転車両18に対する駐車位置を選定し自動運転車両18に駐車開始を指示するように構成される。また、位置判定部47Bが、自動運転車両18の位置が降車エリア外であると判定した場合、または、携帯端末装置の位置が待機エリア24外であると判定した場合、自動運転車両18に駐車開始を指示しないように構成される。
【0079】
このような構成によれば、自動運転車両18、及びユーザの位置に応じて、自動運転車両18の自動運転を介するか否かを設定することができる。
【0080】
[2.他の実施形態]
以上、本開示の実施形態について説明したが、本開示は上述の実施形態に限定されることなく、種々変形して実施することができる。
【0081】
(2a)上記実施形態では、自動運転車両18及び携帯端末装置45の両方の位置が所定エリア内である場合に、運転設定部47Cが自動運転車両18に駐車開始を指示したが、これに限定されるものではない。例えば、自動運転車両18及び携帯端末装置45のうちの一方の位置が所定エリア内である場合に、他方の位置が所定エリア外であっても、運転設定部47Cが自動運転車両18に駐車開始を指示してもよい。
【0082】
(2b)上記実施形態では、自動運転車両18及び携帯端末装置45の何れかの位置が所定エリア外である場合に、直ちに駐車を実施しないように構成したが、これに限定されるものではない。例えば、管理装置39は、自動運転車両18の位置が所定エリア内であるが、携帯端末装置45の所定の待機エリア24外である場合、運転設定部47Cは、携帯端末装置45が所定の待機エリア24内に位置するまで待ってから誘導経路情報を送信してもよい。
【0083】
具体的には、自動運転車両18の位置送信部69Aは、S43で、誘導経路情報を受信できない場合に、S42に移行し、繰り返し位置情報を送信するとよい。
【0084】
そして、管理装置39の位置取得部47Aは、S14で、否定判定された場合、S12に移行する。S12では、携帯端末装置45に位置情報の再要求を行い、必要であれば、自動運転車両18にも地図情報の再送信、すなわち位置情報の再要求を行うことで、少なくとも携帯端末装置45の位置を繰り返し取得する。位置取得部47Aは、S13で、少なくとも携帯端末装置45の位置情報を取得したか否かを判定する。
【0085】
位置判定部47Bは、S14で、自動運転車両18及び携帯端末装置45についての最新の位置情報を用いて、自動運転車両18の位置が降車エリア内であり、かつ携帯端末装置45の位置が待機エリア24内であるか否かを繰り返し判定する。さらに運転設定部47Cは、自動運転車両18の位置が降車エリア内であり、かつ携帯端末装置の位置が待機エリア24外である場合、携帯端末装置45の位置が待機エリア24内になるまで待機する。そして、運転設定部47Cは、携帯端末装置45の位置が待機エリア24内に移動してから、S23で、駐車開始を指示するように構成するとよい。
【0086】
このような構成によれば、携帯端末装置45が安全な位置まで移動するのを待って、駐車開始を指示することができる。
【0087】
(2c)上記実施形態における1つの構成要素が有する複数の機能を、複数の構成要素によって実現したり、1つの構成要素が有する1つの機能を、複数の構成要素によって実現したりしてもよい。また、複数の構成要素が有する複数の機能を、1つの構成要素によって実現したり、複数の構成要素によって実現される1つの機能を、1つの構成要素によって実現したりしてもよい。また、上記実施形態の構成の一部を省略してもよい。また、上記実施形態の構成の少なくとも一部を、他の上記実施形態の構成に対して付加又は置換してもよい。
【0088】
(2d)上述した駐車支援システム1の他、当該駐車支援システム1の構成要素となる管理装置39、自動運転車両18、或いは、当該駐車支援システム1の構成要素がコンピュータを機能させるためのプログラム、このプログラムを記録した半導体メモリ等の非遷移的実態的記録媒体、駐車支援方法など、種々の形態で本開示を実現することもできる。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7