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特許7540546インストールシステム、サーバ装置、ユーザ側装置及びインストール方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-19
(45)【発行日】2024-08-27
(54)【発明の名称】インストールシステム、サーバ装置、ユーザ側装置及びインストール方法
(51)【国際特許分類】
   G06F 8/61 20180101AFI20240820BHJP
【FI】
G06F8/61
【請求項の数】 8
(21)【出願番号】P 2023095977
(22)【出願日】2023-06-12
(62)【分割の表示】P 2019113348の分割
【原出願日】2019-06-19
(65)【公開番号】P2023118741
(43)【公開日】2023-08-25
【審査請求日】2023-07-06
(73)【特許権者】
【識別番号】000001443
【氏名又は名称】カシオ計算機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001254
【氏名又は名称】弁理士法人光陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】村上 文吾
(72)【発明者】
【氏名】大隅 剛志
【審査官】久々宇 篤志
(56)【参考文献】
【文献】特開2004-185083(JP,A)
【文献】特開2010-108032(JP,A)
【文献】特開2016-115168(JP,A)
【文献】特開2011-238004(JP,A)
【文献】特開2001-195249(JP,A)
【文献】国際公開第2013/047769(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 8/61
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザ側装置からの配信要求に応じて、サーバ装置から前記ユーザ側装置に対して所定のプログラムを配信させ、前記ユーザ側装置において前記所定のプログラムをダウンロードさせるインストールシステムであって、
ユーザの操作ログ情報を取得する操作ログ取得手段と、
前記所定のプログラムによって実現される複数の機能を機能毎に映像及び/又は音声で説明可能とするための機能説明用データであって前記所定のプログラムの前記ユーザ側装置におけるダウンロード及び/又はインストール時に再生される機能説明用データを、前記サーバ装置から前記ユーザ側装置へ配信させる配信手段と、
を備え、
前記ユーザ側装置は、前記配信手段により配信された前記機能説明用データを前記所定のプログラムのダウンロード及び/又はインストール時に映像及び/又は音声として再生する際には、前記操作ログ取得手段により取得された操作ログ情報に基づいて説明の順序が決定された前記複数の機能に対する説明映像及び/又は説明音声を再生し、
前記操作ログ取得手段は、前記所定のプログラムの配信要求を行った前記ユーザ側装置において、前記所定のプログラムのダウンロード前に経由されたサイト情報を操作ログ情報として取得し、
前記ユーザ側装置は、前記配信手段により配信された前記機能説明用データを前記所定のプログラムのダウンロード及び/又はインストール時に映像及び/又は音声として再生する際には、前記操作ログ取得手段により取得された操作ログ情報に基づいて、前記複数の機能の中から前記ダウンロード前に経由されたサイト情報に係る機能に対する説明映像及び/又は説明音声を再生する、
ことを特徴とするインストールシステム。
【請求項2】
前記操作ログ取得手段は、前記所定のプログラムによって実現される前記複数の機能を利用したユーザの操作ログ情報を取得し、
前記ユーザ側装置は、前記配信手段により配信された前記機能説明用データを前記所定のプログラムのダウンロード及び/又はインストール時に映像及び/又は音声として再生する際には、前記操作ログ取得手段により取得された操作ログ情報に基づいて、前記複数の機能の中から当該機能の利用度が所定の基準を満たす機能に対する説明映像及び/又は説明音声を再生する、
ことを特徴とする請求項1に記載のインストールシステム。
【請求項3】
前記所定のプログラムは、製品版のアプリケーションプログラムと、前記製品版のアプリケーションプログラムによって実現可能な機能の一部を体験可能な体験版のアプリケーションプログラムと、を含み、
前記操作ログ取得手段は、前記体験版のアプリケーションプログラムのインストールを行ったのちに前記製品版のアプリケーションプログラムの配信要求を行った前記ユーザ側装置におけるユーザが、当該体験版において操作を行った場合の前記操作ログ情報を取得し、
前記ユーザ側装置は、前記配信手段により配信された前記機能説明用データを前記所定のプログラムのダウンロード及び/又はインストール時に映像及び/又は音声として再生する際には、前記操作ログ取得手段により取得された操作ログ情報に基づいて、前記複数の機能の中から前記体験版における当該機能の利用度が所定の基準を満たす機能に対する説明映像及び/又は説明音声を再生する、
ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のインストールシステム。
【請求項4】
前記操作ログ取得手段は、前記所定のプログラムの配信要求を行った前記ユーザ側装置において、前記所定のプログラムのダウンロード前に入力されたユーザの種別情報を操作ログ情報として取得し、
前記ユーザ側装置は、前記配信手段により配信された前記機能説明用データを前記所定のプログラムのダウンロード及び/又はインストール時に映像及び/又は音声として再生する際には、前記操作ログ取得手段により取得された操作ログ情報に基づいて、前記複数の機能の中から前記ダウンロード前に入力されたユーザの種別情報に係る機能に対する説明映像及び/又は説明音声を再生する、
ことを特徴とする請求項1に記載のインストールシステム。
【請求項5】
前記操作ログ情報は、前記複数の機能のそれぞれを説明するページの閲覧回数を含む、ことを特徴とする請求項1から請求項のいずれか一項に記載のインストールシステム。
【請求項6】
ユーザ側装置からの配信要求に応じて、所定のプログラムを前記ユーザ側装置に対して配信するサーバ装置であって、
ユーザの操作ログ情報を取得する操作ログ取得手段と、
前記所定のプログラムによって実現される複数の機能を機能毎に映像及び/又は音声で説明可能とするための機能説明用データであって前記所定のプログラムの前記ユーザ側装置におけるダウンロード及び/又はインストール時に再生される機能説明用データを、前記ユーザ側装置へ配信する配信手段と、
を備え、
前記ユーザ側装置は、前記配信手段により配信された前記機能説明用データを前記所定のプログラムのダウンロード及び/又はインストール時に映像または音声として再生する際には、前記操作ログ取得手段により取得された操作ログ情報に基づいて説明の順序が決定された前記複数の機能に対する説明映像及び/又は説明音声を再生し、
前記操作ログ取得手段は、前記所定のプログラムの配信要求を行った前記ユーザ側装置において、前記所定のプログラムのダウンロード前に経由されたサイト情報を操作ログ情報として取得し、
前記ユーザ側装置は、前記配信手段により配信された前記機能説明用データを前記所定のプログラムのダウンロード及び/又はインストール時に映像及び/又は音声として再生する際には、前記操作ログ取得手段により取得された操作ログ情報に基づいて、前記複数の機能の中から前記ダウンロード前に経由されたサイト情報に係る機能に対する説明映像及び/又は説明音声を再生する、
ことを特徴とするサーバ装置。
【請求項7】
所定のプログラムをサーバ装置からダウンロードするユーザ側装置であって、
前記所定のプログラムによって実現される複数の機能を機能毎に映像及び/又は音声で説明可能とするための機能説明用データであって前記所定のプログラムのダウンロード及び/又はインストール時に再生される機能説明用データを、前記サーバ装置からダウンロードするダウンロード手段と、
前記ダウンロード手段でダウンロードされた前記機能説明用データを再生する再生手段と、
を備え、
前記再生手段は、前記ダウンロード手段でダウンロードされた前記機能説明用データを前記所定のプログラムのダウンロード及び/又はインストール時に映像及び/又は音声として再生する際には、前記サーバ装置において取得された所定の操作ログ情報に基づいて説明の順序が決定された前記複数の機能に対する説明映像及び/又は説明音声を再生し、
ユーザの操作ログ情報を取得する操作ログ取得手段が、前記所定のプログラムの配信要求を行った前記ユーザ側装置において、前記所定のプログラムのダウンロード前に経由されたサイト情報を操作ログ情報として取得し、
前記ユーザ側装置は、配信手段により配信された前記機能説明用データを前記所定のプログラムのダウンロード及び/又はインストール時に映像及び/又は音声として再生する際には、前記操作ログ取得手段により取得された操作ログ情報に基づいて、前記複数の機能の中から前記ダウンロード前に経由されたサイト情報に係る機能に対する説明映像及び/又は説明音声を再生する、
を備えることを特徴とするユーザ側装置。
【請求項8】
ユーザ側装置からの配信要求に応じて、サーバ装置から前記ユーザ側装置に対して所定のプログラムを配信させ、前記ユーザ側装置において前記所定のプログラムをダウンロードさせるインストールシステムにおけるインストール方法であって、
ユーザの操作ログ情報を取得する操作ログ取得工程と、
前記所定のプログラムによって実現される複数の機能を機能毎に映像及び/又は音声で説明可能とするための機能説明用データであって前記所定のプログラムの前記ユーザ側装置におけるダウンロード及び/又はインストール時に再生される機能説明用データを、前記サーバ装置から前記ユーザ側装置へ配信させる配信工程と、
を含み、
前記ユーザ側装置は、前記配信工程において配信された前記機能説明用データを前記所定のプログラムのダウンロード及び/又はインストール時に映像及び/又は音声として再生する際には、前記操作ログ取得工程において取得された操作ログ情報に基づいて説明の順序が決定された前記複数の機能に対する説明映像及び/又は説明音声を再生し、
ユーザの操作ログ情報を取得する操作ログ取得手段が、前記所定のプログラムの配信要求を行った前記ユーザ側装置において、前記所定のプログラムのダウンロード前に経由されたサイト情報を操作ログ情報として取得し、
前記ユーザ側装置は、配信手段により配信された前記機能説明用データを前記所定のプログラムのダウンロード及び/又はインストール時に映像及び/又は音声として再生する際には、前記操作ログ取得手段により取得された操作ログ情報に基づいて、前記複数の機能の中から前記ダウンロード前に経由されたサイト情報に係る機能に対する説明映像及び/又は説明音声を再生する、
ことを特徴とするインストール方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、インストールシステム、サーバ装置、ユーザ側装置及びインストール方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
各種のアプリケーションプログラム等をユーザの端末装置で動作させるためには、プログラムをダウンロードし、インストールする必要がある。
プログラムが複雑・多機能なものである場合には、インストールに要する時間も長くなり、ユーザにとって無駄な待ち時間が生じてしまう。
【0003】
この点、特許文献1には、ネットワークを経由して最新の内容の広告等を取得し、これをインストール中に表示又は再生することが提案されている。
インストール中に広告等の表示又は再生を行うようにすれば、インストール時の待ち時間にユーザが退屈してしまうことを防ぐ効果をある程度期待することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2004-185083号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、アプリケーションプログラム等を提供する側から一方的に提供される広告等は、必ずしもユーザの求めるものとは限らない。
ユーザとしては、インストール時等の待ち時間を有意義に過ごすために、待ち時間を利用して、できるだけ興味の持てる有益な情報を取得したいとの要望がある。
【0006】
本発明は以上のような事情に鑑みてなされたものであり、アプリケーションプログラムのダウンロード・インストール時の待ち時間を有効活用することのできるインストールシステム、サーバ装置、ユーザ側装置及びインストール方法を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記課題を解決するために、本発明のインストールシステムは、
ユーザ側装置からの配信要求に応じて、サーバ装置から前記ユーザ側装置に対して所定のプログラムを配信させ、前記ユーザ側装置において前記所定のプログラムをダウンロードさせるインストールシステムであって、
ユーザの操作ログ情報を取得する操作ログ取得手段と、
前記所定のプログラムによって実現される複数の機能を機能毎に映像及び/又は音声で説明可能とするための機能説明用データであって前記所定のプログラムの前記ユーザ側装置におけるダウンロード及び/又はインストール時に再生される機能説明用データを、前記サーバ装置から前記ユーザ側装置へ配信させる配信手段と、
を備え、
前記ユーザ側装置は、前記配信手段により配信された前記機能説明用データを前記所定のプログラムのダウンロード及び/又はインストール時に映像及び/又は音声として再生する際には、前記操作ログ取得手段により取得された操作ログ情報に基づいて説明の順序が決定された前記複数の機能に対する説明映像及び/又は説明音声を再生し、
前記操作ログ取得手段は、前記所定のプログラムの配信要求を行った前記ユーザ側装置において、前記所定のプログラムのダウンロード前に経由されたサイト情報を操作ログ情報として取得し、
前記ユーザ側装置は、前記配信手段により配信された前記機能説明用データを前記所定のプログラムのダウンロード及び/又はインストール時に映像及び/又は音声として再生する際には、前記操作ログ取得手段により取得された操作ログ情報に基づいて、前記複数の機能の中から前記ダウンロード前に経由されたサイト情報に係る機能に対する説明映像及び/又は説明音声を再生する、ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、アプリケーションプログラムのダウンロード・インストール時の待ち時間を有効活用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本実施形態におけるインストールシステムの全体構成を示した概略構成図である。
図2】本実施形態における販売支援・管理システムのWEBサイトのトップページを示す画面例である。
図3】機能説明画面の一例を示す図である。
図4】各機能の閲覧数を示す閲覧数リストの一例を示す図である。
図5】関連情報画面の一例を示す図である。
図6】テーマと機能との対応付けと各機能の閲覧数を示す閲覧数リストの一例を示す図である。
図7】体験版アプリをダウンロード・インストールする一連の処理を示すフローチャートである。
図8】体験版アプリのダウンロード及びインストール時に再生されるインストール時用動画の一例を示した説明図である。
図9】販売支援・管理システムの体験版のメニュー画面の一例を示す図である。
図10】体験版における機能説明画面の一例を示す図である。
図11】製品版アプリをダウンロード・インストールする一連の処理を示すフローチャートである。
図12】申し込みページの一例を示す図である。
図13】製品版アプリのダウンロード及びインストール時に再生されるインストール時用動画の一例を示した説明図である。
図14】販売支援・管理システムにおけるデフォルトの製品版のメニュー画面の一例を示す図である。
図15】販売支援・管理システムの製品版のメニュー画面のレイアウトに操作ログ情報を反映させた例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
<インストールシステムの構成>
まず、本実施形態におけるインストールシステム(情報処理システム)の概略構成について、図1を参照して説明する。
図1は、インストールシステムの概略構成を示す図である。
本実施形態のインストールシステム100は、ユーザの各種事業活動、経営活動等を支援・管理するシステムである「販売支援・管理システム」を導入するための所定のプログラムをユーザの端末装置2(ユーザ側装置)にインストールするシステムである。
ここで、本実施形態において所定のプログラムは、「販売支援・管理システム」を導入するためのアプリケーションプログラムである製品版のアプリケーションプログラム(なお、以下において「製品版のアプリケーションプログラム」を「製品版アプリ」ともいう。)と、この製品版アプリによって実現可能な機能の一部を体験可能な体験版のアプリケーションプログラム(なお、以下において「体験版のアプリケーションプログラム」を「体験版アプリ」ともいう。)と、を含んでいる。
体験版アプリは、製品版アプリによって実現可能な機能の一部を体験可能な試用版のアプリケーションプログラムである。
【0011】
図1に示すように、本実施形態のインストールシステム100は、サーバ装置1と、ユーザ側装置としての端末装置2とを備えている。
なお、図1では、3つの端末装置2を図示しているが、インストールシステム100を構成する(すなわち、サーバ装置1に接続される)端末装置2の数は図示例に限定されない。
サーバ装置1と端末装置2とは、例えば、インターネット5を介して情報通信可能に接続されている。
サーバ装置1は、例えば「クラウドコンピューティングサービス」をユーザに提供するクラウドサーバである。なお、サーバ装置1は、クラウドコンピューティングを利用するものに限定されない。
【0012】
サーバ装置1は、CPU(Central Processing Unit)11、記憶部12、RAM(Random Access Memory)13等を備えるコンピュータである。また、サーバ装置1は、入力デバイス14と、出力デバイス15と、通信部16とを備えている。サーバ装置1の各部は、バス17を介して接続されている。
【0013】
CPU11は、サーバ装置1の各部を制御する。CPU11は、記憶部12に記憶されているシステムプログラム及びアプリケーションプログラムのうち、指定されたプログラムを読み出して、RAM13のワークエリアに展開し、当該プログラムに従って各種処理を実行する。
特に本実施形態のCPU11は、種々のプログラムを実行することで、新規のユーザの端末装置2(ユーザ側装置)に対する「販売支援・管理システム」の導入に関する処理や、既存のユーザの業務情報データベース122(なお、本実施形態において、以下「データベース」を「DB」とする。)に関する各種データ処理(例えば、取引先や商品の情報照会、伝票や請求書等の閲覧、経営分析などに係る機能を実現するための処理)等を行う。
また後述するように、本実施形態では、端末装置2から体験版アプリの配信要求があったときに、サーバ装置1が、体験版アプリのダウンロード及びインストール時に再生される第1の機能説明用データと、製品版アプリのダウンロード及びインストール時に再生される第2の機能説明用データとを、体験版アプリとともに配信するようになっており、CPU11が、配信手段として機能して、これらの配信処理が実現されるように装置各部を制御する。
【0014】
さらに、本実施形態では、CPU11は、ユーザの操作ログ情報を取得する操作ログ取得手段として機能する。
また、CPU11は、操作ログ取得手段として取得した操作ログ情報を解析する解析手段としても機能する。
なお、CPU11の操作ログ取得手段としての機能及び解析手段としての機能については後述する。
本実施形態では、後述するように操作ログ情報に基づいて、所定の機能に対する説明映像や説明音声を再生したり、後述のメニュー画面のレイアウトを変えるようになっている。なお、操作ログ情報に基づいてこれらの設定を行えばよく、CPU11が解析手段として機能することは必須ではない。
【0015】
記憶部12は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)等により構成され、データ及びプログラムを書き込み及び読み出し可能な記憶手段である。
本実施形態において、記憶部12は、各種プログラムを記憶する領域であるプログラム記憶部121の他、業務情報DB122、ユーザ情報DB123等を含んでいる。
【0016】
プログラム記憶部121には、CPU11により実行される上述の各種システムプログラム及びアプリケーションプログラム等が記憶されている。
業務情報DB122は、インストールシステム100において提供される販売支援・管理システムを利用する顧客(すなわち、各端末装置2を所有しているユーザ(クライアント))の各種業務情報が登録されたデータベースである。
ここで、業務情報とは、本実施形態において提供される「販売支援・管理システム」に関する各種の情報であり、例えば、取引先や商品の情報、伝票や請求書、経営分析等に関する各種データ等である。
サーバ装置1では、業務情報に係る業務情報DB122をユーザごとに記憶し管理する。
なお、後述するように、サーバ装置1の業務情報DB122に登録される内容は、ユーザ側装置である端末装置2の業務情報DB222と同期され、サーバ装置1の業務情報DB122と端末装置2の業務情報DB222とが随時最新の登録情報を共有するようになっている。
ユーザ情報DB123は、「販売支援・管理システム」を利用するにあたって登録を行ったユーザのユーザ情報、認証情報等が登録されたデータベースである。
ユーザ情報とは、例えば、ユーザの氏名、メールアドレス、パスワード、住所、電話番号といった個人情報や、ユーザの行う事業の事業種、事業規模といった情報等である。これらは、ユーザが後述する所定のプログラムをダウンロードする前に入力したユーザの種別情報である。なお、ユーザ情報DB123に登録されているユーザ情報はここに挙げたものに限定されず、これらのうちの一部であってもよいし、これ以外の情報が含まれてもよい。
【0017】
RAM13は、例えば、揮発性のメモリであり、CPU11により読み出された各種のプログラムやデータを一時的に格納するワークエリアを有する。
【0018】
入力デバイス14は、例えば、キーボード等のキー入力部、マウス等のポインティングデバイス等である。
入力デバイス14は、キー入力及び位置入力等を受け付け、その操作情報をCPU11に出力する。
【0019】
出力デバイス15は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)や有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ等から構成される表示部である。
出力デバイス15が表示部である場合、出力デバイス15は、CPU11から入力される表示指示信号に従って、各種画面を表示する。
【0020】
通信部16は、例えば、ネットワークカード等により構成されている。また、通信部16は、インターネット5に通信接続されて、インターネット5上の機器(例えば、ユーザ側装置としての端末装置2等)との通信を行う。
なお、通信部16は、サーバ装置1が端末装置2等の外部の機器との間で各種情報の送受信を行うことのできるものであればよく、例えば、有線LAN、無線LAN等各種の手段を採用しうる。
【0021】
端末装置2は、例えば、個人企業のオーナー、中小企業のオーナー、個人商店の店主等のユーザの拠点に設置されるユーザ側装置である。
本実施形態では、前述のように、複数の端末装置2がインターネット5を介してサーバ装置1と接続されることが想定されている。
端末装置2は、例えば、タブレットPC(Personal Computer)、ノートPC、デスク
トップPC等である。なお、端末装置2は、例えば、スマートフォン、タブレットPC、携帯電話機、PDA等、ユーザが外出先において使用することのできる携帯型の端末装置を含んでいてもよい。
【0022】
図1に示すように、端末装置2は、CPU21と、記憶部22と、RAM23と、入力デバイス24と、出力デバイス25と、通信部26とを備えている。また、端末装置2の各部は、バス27を介して接続されている。
【0023】
CPU21は、端末装置2の各部を制御する。CPU21は、記憶部22に記憶されているシステムプログラム及びアプリケーションプログラムのうち、指定されたプログラムを読み出し、RAM23のワークエリアに展開し、当該プログラムに従って各種処理を実行する。その際に、CPU21は、RAM23内に各種処理結果を格納させ、必要に応じてその処理結果を表示部251に表示させたり、スピーカ252から音声出力させる。
また後述するように、本実施形態では、サーバ装置1から体験版アプリとともに、体験版アプリのダウンロード及びインストール時に再生される第1の機能説明用データと、製品版アプリのダウンロード及びインストール時に再生される第2の機能説明用データとが、ともに配信されるようになっており、CPU21は、これらを受信して適宜プログラムのダウンロード及びインストールを行うとともに、ダウンロード及びインストール時に動画等による機能説明が再生されるように装置各部を制御する。
また、本実施形態のCPU21は、操作ログ情報に基づいて、より具体的には、解析手段であるサーバ装置1のCPU11による操作ログ情報の解析結果に基づいて決定される再生態様で、機能説明用データ(第1の機能説明用データ、第2の機能説明用データ)に基づく機能説明の再生を実行する。
さらに本実施形態では、CPU21は、表示部251の表示を制御する表示制御手段として機能する。表示制御手段としてのCPU21は、解析手段であるサーバ装置1のCPU11による操作ログ情報の解析結果に基づいて決定されるレイアウトで、メニュー画面(図9のメニュー画面251d、図14図15のメニュー画面251g)を表示させるように表示部251を制御する。
なお、CPU21の表示制御手段としての機能等の詳細については後述する。
【0024】
記憶部22は、例えば、HDD、SSD等により構成され、データ及びプログラムを書き込み及び読み出し可能な記憶部である。
本実施形態において、記憶部22は、各種プログラムを記憶する領域であるプログラム記憶部221、業務情報DB222等を含んでいる。
【0025】
プログラム記憶部221には、CPU21により実行される上述の各種システムプログラム及びアプリケーションプログラム等が記憶されている。
本実施形態では、「販売支援・管理システム」の体験版アプリ、製品版アプリ等がプログラム記憶部221に記憶される。
【0026】
業務情報DB222は、端末装置2を所有しているユーザが、インストールシステム100において提供される「販売支援・管理システム」を利用する中で入力等した各種の業務情報が登録されるデータベースである。
業務情報DB222に随時登録される内容は、サーバ装置1の業務情報DB122に同期され、サーバ装置1の業務情報DB122と端末装置2の業務情報DB222とが随時最新の登録情報を共有するようになっている。
【0027】
RAM23は、例えば、揮発性のメモリであり、CPU21により読み出された各種のプログラムやデータを一時的に格納するワークエリアを有する。
【0028】
入力デバイス24は、例えば、キーボード等のキー入力部、マウス等のポインティングデバイス等である。
入力デバイス24は、キー入力及び位置入力を受け付け、その操作情報をCPU21に出力する。
【0029】
出力デバイス25は、表示部251及びスピーカ252を含んでいる。
表示部251は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)や有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ等から構成されている。
表示部251は、CPU21から入力される表示指示信号に従って、各種画面(図2図3図5図8図10図12図15参照)を表示する表示手段である。
本実施形態では、表示部251は、所定のプログラムとしての体験版アプリや製品版アプリがインストールされた後に、これらのプログラムによって実現される複数の機能の全部又は一部を一覧表示させるメニュー画面(図9のメニュー画面251d、図14図15のメニュー画面251g)を表示可能となっている。
表示部251の画面には、後述するように、イラストや文字等からなる静止画の他、動画(アニメーション画面、図5及び図10参照)も表示可能となっている。
スピーカ252は、音声や音楽、各種の効果音、アラート等を出力するものである。
なお、出力デバイス25は、表示部251、スピーカ252以外の出力手段を含んでいてもよい。
【0030】
なお、通信部26の構成は、サーバ装置1の通信部16の構成と同様であるため、詳細な説明は省略する。
【0031】
<インストール方法>
本実施形態において、サーバ装置1は、ユーザ側装置としての端末装置2に対して、「販売支援・管理システム」に関する各種プログラム等を提供する。すなわち、インターネット5等を介して端末装置2から配信要求があると、サーバ装置1は、これに応じて、要求に対応するアプリケーションプログラム(アプリ)及び当該アプリをコンピュータ(本実施形態ではユーザ側装置としての端末装置2)に導入して起動できるよう構成するためのインストーラを、要求元の端末装置2に送信する。
【0032】
本実施形態では、「販売支援・管理システム」に関して、WEB(World Wide Web)上において閲覧可能なWEBサイトが用意されている。
図2は、このWEBサイトを構成するWEBページの一例を示した図である。
ユーザが端末装置2を操作することによりWEBサイトにアクセスすると、図2に示すように、「販売支援・管理システム」に関するWEBサイトのトップページ251aが端末装置2の表示部251に表示される。
このトップページ251aには、「販売支援・管理システム」を利用することで実現することのできる機能を示す複数の機能メニューボタン31や、「販売支援・管理システム」を体験するためのアプリ(体験版アプリ)をダウンロードするためのダウンロードボタン32が設けられている。
【0033】
機能メニューボタン31は、「販売支援・管理システム」を利用することで実現することのできる機能のすべてについて設けられていてもよいが、WEBサイトを閲覧する一般ユーザにとって見やすく、分かりやすいように、主要な機能等に絞って表示させることが好ましい。図2では、「伝票作成」「請求書発行」「伝票フォーム」等、8つの機能について機能メニューボタン31が設けられている例を示している。
ユーザが図示しないキーボードやマウス等の入力デバイス24を操作することで、いずれかの機能メニューボタン31を選択・操作すると、WEBサイトのページが、トップページ251aから当該操作された機能メニューボタン31に対応する機能説明画面251b(図3参照)に遷移するようになっている。
【0034】
図3は、機能メニューボタンが操作された場合に表示される機能説明画面の一例を示す図である。
図3では、図2に示すトップページ251a等において、仕入・買掛に対応する機能メニューボタン31が選択・操作された場合に表示される機能説明画面251bの例を示している。
図3に示すように、機能説明画面251bでは、当該機能の特長や具体的な活用方法等が示される。
また、機能説明画面251b内にもトップページ251aと同様に、体験版アプリをダウンロードするためのダウンロードボタン32が設けられている。
【0035】
ユーザがWEBサイト上でいずれの機能メニューボタン31を選択・操作したか等の情報は、前述の操作ログ取得手段としてのCPU11によって取得され、ユーザの操作ログ情報として記憶部12等に蓄積される。
【0036】
ここでユーザの操作ログ情報とは、例えば「販売支援・管理システム」に関するWEBサイト等にアクセスしたユーザがどのような機能に関する項目(機能説明画面等)を閲覧したのかといった閲覧履歴の情報や、どのような経路で当該項目に行き着いたのかといった閲覧経路の情報等である。
項目の閲覧履歴は、例えば、図2に示すWEBサイトのトップページ251aに複数表示されている機能メニューボタン31のうち、いずれの機能メニューボタン31が何回操作されたかの閲覧回数(図4等において閲覧数)である。
この場合のユーザは、例えばWEBサイトにアクセスした一般ユーザを広く含み、CPU11は、「販売支援・管理システム」に関する一般的な関心傾向、閲覧傾向としてこれらの閲覧回数の情報を取得する。
【0037】
CPU11は、操作ログ取得手段として操作ログ情報を取得すると、解析手段としてこの情報を解析する。
例えば、CPU11は、機能メニューボタン31等について、各機能ごとの閲覧回数(アクセス回数)等を集計し、図4に例示するような、機能ごとの閲覧数をリスト化した閲覧数リストを生成する。
【0038】
さらに、WEBサイト内には、「販売支援・管理システム」を利用することで実現することのできる各種機能等を紹介する機能説明・解説の他、一般ユーザの体験談、お悩み相談、コラム等の各種関連情報が掲載された関連情報ページが設けられていてもよい。
図5は、「販売支援・管理システム」に関連する各種の情報を掲載した関連情報ページ251cの例を示す図である。
例えば図5では、「よくあるお悩み」や「コラム」等の欄を設けて、個人事業主等が解決したいと考えるテーマに関して、各種情報を参照できるようにした関連情報ページ251cの一例を示している。
図5に示す関連情報ページ251cには、例えば、「人手が足りない」「正確な買掛管理がしたい」等、テーマごとにテーマボタン33が設けられており、テーマボタン33を操作すると、各テーマに沿った解説ページやコラムページ(いずれも図示せず)等に遷移するように構成されている。
この場合、関連情報ページ251cに示されたテーマのうちいずれのテーマについて、閲覧・アクセスが多いか、各テーマボタン33についての閲覧回数(アクセス回数)等を操作ログ取得手段としてのCPU11が取得してもよい。
WEBサイトに設けられる関連情報ページ等の構成は例示したものに限定されず、その他各種の情報をユーザに提供するページ等が設けられていてもよい。
【0039】
例えば図5に示す関連情報ページ251cにおいて、ユーザがいずれかの項目にアクセスすると(すなわち、いずれかのテーマボタン33が操作されると)、そのアクセス情報(いずれの項目に何回アクセスがあったか等)が操作ログ取得手段としてのCPU11によって取得され、一般アクセス情報としてサーバ装置1の記憶部12に記憶、蓄積されるようになっていることが好ましい。
【0040】
この場合にも、CPU11は、解析手段としてこの情報を解析する。
具体的には、CPU11は、まず各テーマがいずれの機能に関するものであるかを解析し、ユーザが閲覧したテーマを対応する機能に変換する。
例えば、「人材が足りない」「伝票の手書きが面倒」とのテーマであれば、CPU11は「伝票作成」の機能に関わるものであると解析し、「売上が伸びない」「売上・集客を増やしたい」とのテーマであれば、CPU11は「経営分析ツール」の機能に関わるものであると解析する(図6参照)。
なお、各テーマと機能とは予め対応関係が紐づけられていることが好ましい。
そして、CPU11は、各テーマに対応する機能について閲覧回数(アクセス回数)等を集計してリスト化し、図6に例示するような閲覧数リストを生成する。
【0041】
なお、閲覧数リストは、図4図6に例示したものに限定されない。例えば、閲覧数リストは、閲覧数の多い順に機能を並べたリストでもよい。
例えば、図4及び図6に示す例では、「仕分け・買掛」の閲覧数が1,200回と最も多く、次いで「伝票作成」の閲覧数が1,000回、「請求書発行」の閲覧数が800回となっている。この場合には、閲覧数リストも、閲覧数の多い順にリストの上位から「仕分け・買掛」「伝票作成」「請求書発行」…というように並べてもよい。
また、閲覧数リストにおける閲覧数は、各種のページ等において取得された操作ログ情報(すなわち、図4図6における機能ごとの閲覧数)を合算したものであってもよい。
また、閲覧数リストは、CPU11は、操作ログ取得手段として新たに操作ログ情報を取得すると随時更新される。
なお、操作ログ情報はここに例示したものに限定されず、例えば、既に体験版アプリ又は製品版アプリをインストールしたユーザの操作ログ情報を取得して、利用している順(利用度が高い順)にリストを作成してもよい。即ち、操作ログ情報は、ユーザの関心項目が何であるかを読み取ることのできるような操作に関する情報を広く含む。
【0042】
また、閲覧経路からユーザがどのような機能に関心を持っているのかを読み取ることができる場合には、これを機能ごとの閲覧数を示す数値に換算して、閲覧数リストにおける閲覧数に合算してもよい。
例えばユーザが人材募集広告のページを多く閲覧している場合であれば、「人手不足」とのテーマに関心があると推測され、CPU11は伝票作成等を機械化して人材不足を解消することが期待できる「伝票作成」に関するものであると解析する。
【0043】
このような閲覧経路の情報を操作ログ情報として取得する場合には、操作ログ取得手段としてのCPU11は、体験版アプリ又は製品版アプリ(所定のプログラム)の配信要求を行った端末装置2(ユーザ側装置)におけるユーザが、体験版アプリ又は製品版アプリのダウンロード前に経由したサイト情報を操作ログ情報として取得してもよい。
この場合、解析手段としてのCPU11は、例えば操作ログ情報からユーザが閲覧したページと閲覧しなかったページとを判別し、閲覧したページに対応する機能が何であるかを解析する。そして、閲覧したページに対応する機能説明が先に再生されるように重み付けする。なお、ユーザが複数の機能に関するページを閲覧している場合、どの機能に関するページをより多く閲覧しているか等に応じて、再生順序についての重み付けを行うことが好ましい。
また、例えば操作ログ取得手段としてのCPU1が、どのページのダウンロードボタン32が選択されたのかを操作ログ情報として取得してもよい。そして、解析手段としてのCPU11がこの操作ログ情報に基づいてどの機能についての説明を優先させるか等を解析する。この場合、例えばページごとに予め機能説明順序(どのような順序で機能説明を行うか)を対応付けておき、CPU11は予め定められている機能説明順序にしたがって機能説明が再生されるように再生順序を決定してもよい。
【0044】
このようにユーザの閲覧経路情報を操作ログ情報として取得して、これを解析手段としてのCPU11が解析することにより、一般ユーザではなく、配信要求を行った当該ユーザ自身の興味・関心事項を反映した解析結果を得ることができる。
ユーザ自身の操作ログ情報と一般ユーザの操作ログ情報との両方を取得した場合には、これらを区別して保存し、ユーザ自身の操作ログ情報に基づく解析結果(ユーザ固有の閲覧数リスト)のみをその後の処理に用いてもよいし、ユーザ自身の操作ログ情報と一般ユーザの操作ログ情報とを合算して合算後の操作ログ情報に基づく解析結果(広く一般的な閲覧数リスト)をその後の処理に用いてもよい。
【0045】
なお、ユーザが個人を特定可能な何らかの情報をサーバ装置1に把握できる形で登録している場合(例えばメールアドレス等の登録を行っている場合)には、当該情報に基づいて、サーバ装置1のCPU11においてユーザの閲覧経路や閲覧履歴を把握・追跡することが可能であるが、このような登録情報がない場合には、通常、閲覧経路は、ブラウザを立ち上げたまま一連の動作(すなわち、1つのセッション)として各種WEBサイトにアクセスした場合にのみ、特定ユーザの閲覧経路・閲覧履歴を把握することができる。
このため、あるユーザが、ブラウザを立ち上げ、各種のWEBサイトを閲覧し、当該セッションの中で「販売支援・管理システム」のWEBサイトにアクセスし、各機能を閲覧等した後にダウンロードボタン32を操作した場合に、CPU11は、当該ユーザ閲覧経路や閲覧履歴を、配信要求をしたユーザ自身の操作ログ情報として取得する。
なお、ダウンロードボタン32が操作されるまでの間にセッションが切れた場合でも、サーバ装置1のCPU11において閲覧経路や閲覧履歴の把握・追跡が可能な構成となっている場合であれば、1つのセッションの中でなくても当該ユーザの操作ログ情報(閲覧経路等)として取得し、閲覧数に換算して当該ユーザ固有の閲覧数リストに加算してもよい。
【0046】
本実施形態では、サーバ装置1のCPU11は、図4及び図6に示す閲覧数リストを生成すると、これに基づいて機能説明用データ(ここでは特に、体験版アプリのインストール時に再生される第1の機能説明用データ)に基づく機能説明をどのような順序で行うか(再生させるか)の再生順序を決定する。
すなわち、操作ログ取得手段として取得した操作ログ情報を解析手段として解析した結果に基づいて、サーバ装置1のCPU11が機能説明用データに基づく機能説明の再生順序を決定し、機能説明の再生順序に関する情報(機能説明を再生する順番等、再生態様を指示するファイル)を生成する。
【0047】
WEBサイトのトップページ251aや機能説明画面251b、関連情報ページ251c等においてダウンロードボタン32が操作されると、ユーザ側装置である端末装置2に体験版アプリをダウンロード及びインストールするための一連の処理が開始される。
【0048】
図7は、体験版アプリをダウンロード・インストールする一連の処理を示すフローチャートである。
図7に示すように、本実施形態では、ユーザによるダウンロードボタン32の操作の有無に関わらず、サーバ装置1のCPU11が一般ユーザの操作ログ情報を随時取得・解析しており(ステップS1)、解析結果として例えば図4図6に示すような閲覧数リストを生成し、こうした解析結果に基づいて機能説明用データ(ここでは特に、体験版アプリのインストール時に再生される第1の機能説明用データ)に基づく機能説明の再生順序を決定する(ステップS2)。なお、解析結果としての閲覧数リストは新たな操作ログ情報が取得されると随時更新されることが好ましい。
端末装置2では、CPU21が、体験版アプリのダウンロードボタン32が操作されたか否かを判断し(ステップS3)、操作されない場合(ステップS3;NO)には、判断処理を繰り返す。
他方、操作された場合(ステップS3;YES)には、体験版アプリのダウンロード・インストールに関するプログラムやデータを配信するように、端末装置2からサーバ装置1に対して配信要求がなされる(ステップS4)。
そして、端末装置2における体験版アプリのダウンロードの際に、第1の機能説明用データ及び第2の機能説明用データが、端末装置2にともにダウンロードされる。
【0049】
すなわち、サーバ装置1では、端末装置2から配信要求があると、当該要求に対応して、体験版アプリと、これをインストールするためのインストーラと、機能説明の再生順序に関する情報(例えば、再生順序を示すファイル等)と、第1の機能説明用データと、第2の機能説明用データとを、ともに要求元の端末装置2に対して配信し(ステップS5)、端末装置2はサーバ装置1から配信された体験版アプリ等のプログラム等を受信する(ステップS6)。
なお、図7では、端末装置2からの配信要求の前に機能説明の再生順序に関する情報を決定するように図示しているが、機能説明の再生順序に関する情報は、端末装置2から配信要求があった時点における最新の閲覧数リストに基づいて再生順序が決定されたものであることが好ましい。このため、機能説明の再生順序に関する情報を決定するタイミングは図示例に限定されない。例えばCPU11は、端末装置2からの配信要求があってから、その時点での最新の閲覧数リストに基づいて機能説明の再生順序を決定し、機能説明の再生順序に関する情報を生成してもよい。
【0050】
ここで、機能説明用データとは、所定のプログラムによって実現される複数の機能を機能毎に映像及び/又は音声で説明可能とするためのデータであり、所定のプログラムの端末装置2におけるダウンロード・インストール時に再生されるものである。
サーバ装置から機能説明用データが配信されると、端末装置2は、所定のプログラムのダウンロード・インストール時に、当該データに基づいて映像や音声として再生する。
特に本実施形態では、端末装置2は、操作ログ取得手段としてのCPU11により取得された操作ログ情報に基づいて複数の機能の中から選択された所定の機能に対する紹介情報としての説明映像や説明音声を再生する。
前述のように、本実施形態の機能説明用データは、第1の機能説明用データと第2の機能説明用データとを含んでいる。
【0051】
第1の機能説明用データは、体験版アプリのダウンロード及びインストール時に再生されるインストール時用動画(アニメーション)のデータである。また、第2の機能説明用データは、製品版アプリのダウンロード及びインストール時に再生されるインストール時用動画(アニメーション)のデータである。
本実施形態において、第1の機能説明用データ及び第2の機能説明用データは、体験版アプリや製品版アプリによって実現される複数の機能を各機能単位で説明する機能説明群で構成され、体験版アプリや製品版アプリをユーザ側装置である端末装置2にダウンロード及びインストールするときに再生される機能説明用データである。
なお、第1の機能説明用データ及び第2の機能説明用データは、動画データ及び音声データのうち少なくともいずれかを含んでいることが好ましいが、動画(すなわち、アニメーション等の映像と音声とが合わさった画像)のデータに限定されない。静止画のデータや音声データ、静止画と音声の組み合わせのデータ等であってもよい。
【0052】
第1の機能説明用データ及び第2の機能説明用データに基づく動画(アニメーション)の内容は特に限定されないが、ダウンロードされるアプリによって実現される「販売支援・管理システム」の各機能について、その特長や操作方法、使用例(例えば「販売支援・管理システム」の機能を用いて作成可能な伝票等の作成例)等を説明、紹介する紹介情報を含むものが好ましい。
なお、本実施形態において、第1の機能説明用データに基づく動画(アニメーション)と第2の機能説明用データに基づく動画(アニメーション)とは、その機能説明の内容が異なるものであることが好ましい。本実施形態における動画の具体的な内容については後述する。
【0053】
サーバ装置1からプログラム等を受信すると、端末装置2は、まず、体験版アプリのインストーラを起動させる(ステップS7)。
インストーラが起動すると、端末装置2に体験版アプリを動作させる環境が整っているか否か等がチェックされる(ステップS8)。なお、このとき端末装置2に製品版アプリを導入した場合に製品版を動作させる環境が整っているか否か等についてもチェックしてもよい。ここで動作環境とは、例えば、端末装置2に搭載されているオペレーティングシステム(OS: Operating System)や端末装置2の記憶部22のメモリ容量等である。
そして、動作環境が適合しない場合(ステップS8;NO)には、エラーとなって(ステップS9)、その後のダウンロード及びインストールが中止され、処理が終了する。
【0054】
他方、端末装置2に体験版アプリ等を動作させる環境が整っている場合(ステップS8;YES)には、CPU11によって決定された機能説明の再生順序にしたがって、体験版アプリのインストール時用動画の再生が開始される(ステップS10)。具体的には、端末装置2のCPU21がサーバ装置1から受信した、機能説明の再生順序に関する情報(再生順序を示すファイル等)を参照して出力デバイス25である表示部251の表示制御を行う。これにより、表示部251に所定の再生順序で機能説明の動画が表示され、スピーカ252から適宜説明音声や背景音楽、効果音等が出力される。
そして、体験版アプリのダウンロード(ステップS11)及びインストール(ステップS12)が行われる。
なお、体験版アプリのダウンロード・インストール中の画面には、ダウンロード・インストールの進捗状況を示すバー表示等が行われてもよい。これにより、ユーザは進捗状況を直感的に把握することができ、待ち時間のストレス軽減が期待できる。
【0055】
図8は、本実施形態において、第1の機能説明用データに基づき、体験版アプリのダウンロード及びインストール時に再生されるインストール時用動画の一例を示した説明図である。
体験版アプリのダウンロード及びインストール時には、第1の機能説明用データに基づき、例えば図5に示すように、「スタート動画M1」「基本操作説明動画M2」「仕入・買掛説明動画M3」「伝票作成説明動画M4」「請求書発行説明動画M5」で構成される一連のインストール時用動画が再生される。
インストール時用動画は、初心者でも馴染みやすいように、例えば図5の「基本操作説明動画M2」に示すように、女性のインストラクター等のキャラクタが各機能について説明する等の構成となっている。なお、例えば複数のキャラクタによる対話形式で各機能を解説するような構成となっていてもよい。
インストール時用動画は、体験版アプリのダウンロード及びインストールにかかる時間に合わせた長さとなっていてもよいし、これより短いもの、長いものであってもよい。インストール時用動画の長さが、体験版アプリのダウンロード及びインストールにかかる時間よりも短い場合には、例えば「基本操作説明動画M2」や「仕入・買掛説明動画M3」に戻って再度再生を繰り返してもよい。また、インストール時用動画が何種類か用意されており、それらが順次再生されるようになっていてもよい。
【0056】
なお、本実施形態においてCPU11が機能説明の再生順序に関する情報(再生順序を示すファイル等)を生成する際に参照される解析結果は、一般ユーザの操作ログ情報に基づくものでもよいし、アプリをダウンロードしたユーザ自身の操作ログ情報を特定できる場合には、ユーザ自身の操作ログ情報に基づくもの(すなわち、ユーザ固有の閲覧数リスト)であってもよいし、両者を合算したものであってもよい。
具体的には、例えば図4及び図6に示す例では、「仕分け・買掛」「伝票作成」「請求書発行」の順に閲覧数が多くなっている。
このため、CPU11は、第1の機能説明用データに基づいてインストール時用動画を再生する際の再生順序を決定するにあたっても、「仕入・買掛説明動画M3」「伝票作成説明動画M4」「請求書発行説明動画M5」の順に再生されるように再生順序を決定する。
【0057】
なお、第1の機能説明用データが、各機能についての説明動画として、ロングバージョンとショートバージョン、詳細バージョンと簡易バージョン等のように、複数のバージョンを含んでいてもよく、この場合には、サーバ装置1のCPU11は、例えば閲覧数1位の機能については、ロングバージョンや詳細バージョンの説明動画を選択し、2位以下については、ショートバージョンや簡易バージョンの説明動画を選択して、閲覧数の多い順に順次再生されるように再生順序を決定してもよい。
また、インストール時用動画がダウンロード及びインストールにかかる時間よりも短く、時間が余ってしまうような場合に、閲覧数の多い順に説明動画をリピート再生したり、閲覧数上位の機能の別バージョンの説明動画を再生させるように再生順序を決定してもよい。
【0058】
端末装置2のCPU21は、体験版アプリのダウンロード及びインストールが完了したか否かを判断し(ステップS13)、完了していない場合(ステップS13;NO)には、インストール時用動画の再生を続けながら体験版アプリのダウンロード(ステップS11)及びインストール(ステップS12)を継続する。
他方、体験版アプリのダウンロード及びインストールが完了した場合(ステップS13;YES)には、端末装置2のCPU21は、体験版アプリのインストール時用動画の再生を停止させ(ステップS14)、体験版アプリを起動させて、「販売支援・管理システム」の体験版のメニュー画面251d(図9参照)を表示部251に表示させる(ステップS15)。
【0059】
図9は、「販売支援・管理システム」の体験版のメニュー画面の一例を示す図である。
メニュー画面251dは、体験版アプリ(所定のプログラム)がインストールされた後に起動した際に表示部251に表示されるスタート画面であり、メニュー画面251dには、体験版アプリによって実現される複数の機能の全部又は一部がメニューボタン34として一覧表示される。
【0060】
本実施形態では、端末装置2の表示部251を制御する表示制御手段としてのCPU21は、メニュー画面251dにおけるレイアウトを、サーバ装置のCPU11によって取得された操作ログ情報(本実施形態では操作ログ情報の解析結果)に応じて変化させる。
具体的には、サーバ装置1のCPU11が、操作ログ情報(操作ログ情報の解析結果)に基づいてメニュー画面251dのレイアウトを決定し、体験版アプリのダウンロードの際等にメニュー画面251dのレイアウト指示情報(レイアウト指示ファイル等)を端末装置2に送る。
CPU11がレイアウトを決定する際に参照される操作ログ情報(操作ログ情報の解析結果)は、前述のように、一般ユーザの操作ログ情報に基づくものでもよいし、アプリをダウンロードしたユーザ自身の操作ログ情報を特定できる場合には、ユーザ自身の操作ログ情報に基づくもの(すなわち、ユーザ固有の閲覧数リスト)であってもよいし、両者を合算したものであってもよい。
解析結果に応じてレイアウトをどのように変化させるかは適宜設定されるが、複数の機能のうち、CPU11によってユーザの操作ログ情報が多いと判断された機能に対応するメニューボタン34ほど目立つようにレイアウトしてメニュー画面251dに表示させるようになっている。
ここで、レイアウトは、メニュー画面251dにおける各機能に対応するメニューボタン34の配置及び大きさのうち少なくとも一方である。
【0061】
例えばサーバ装置1のCPU11は、操作ログ情報(操作ログ情報の解析結果)に基づいて、どの機能に関するメニューボタン34を目立つようにレイアウトするか、目立たせたい順番等を決定し、これを示す情報(レイアウト指示ファイル等)を生成し、これを体験版アプリ等を配信する際にともに端末装置2に対して配信してもよい。
また、前述の機能説明の再生順序に関する情報(再生順序を示すファイル等)と、メニュー画面251dのレイアウトを決めるための、メニューボタン34の目立たせたい順番を示す情報(レイアウト指示ファイル等)とは共通でもよい。すなわち、CPU11は、各機能について閲覧数等が多く重要性の高い順を示す情報(重要度ファイル等)を生成して体験版アプリ等とともに端末装置2に配信し、端末装置2のCPU21がこの情報(ファイル等)を参照して、CPU11によって決定された重要度に応じた順序での機能説明の再生及びメニュー画面251dにおけるメニューボタン34の表示を実行してもよい。
【0062】
図9では、メニュー画面251dに8つの機能についてメニューボタン34が設けられている例を示し、閲覧数の多かった上位3つの機能(すなわち、「仕入・買掛」「伝票作成」「請求書発行」)に対応するメニューボタン34を、画面内においてより目立つ位置である上の段に左から順に配置し、それ以外を下の段に閲覧数に応じた順で配置している。
また、メニューボタン34の大きさも、上の段3つが、他のメニューボタン34よりも大きくなっており、目立つように表示されている。
なお、メニューボタン34のレイアウトは図示例に限定されず、配置順のみを閲覧数に応じた順とし、大きさはすべて同じにそろえてもよい。また、閲覧数の多い機能のメニューボタン34ほど大きくし、ボタン配置はランダムとしてもよい。その他、閲覧数の多い機能のメニューボタン34を左端又は右端に縦に並べる等としてもよい。
なお、メニューボタン34のレイアウトは、例えば図9に示す体験版起動直後の初期の状態から、ユーザが自由に移動・変更させてカスタマイズできるようになっていてもよい。
【0063】
ユーザがキーボードやマウス等の入力デバイス24を操作することで、いずれかのメニューボタン34を選択・操作すると、表示部25の表示画面が、メニュー画面251dから当該操作されたメニューボタン34に対応する機能説明画面251e(図10参照)に遷移するようになっている。
【0064】
また、既に体験版アプリをインストールしている一般ユーザによって体験版のメニュー画面251d(図9参照)に複数表示されているメニューボタン34のうち、いずれのメニューボタン34が何回操作されたかの閲覧回数をCPU11が取得してもよい。
また、既に体験版アプリをインストールしているユーザがその後製品版に進んだ場合には、当該ユーザが体験版において操作・閲覧した各項目の閲覧回数等をCPU11が取得してもよい。
【0065】
図10は、メニューボタンが操作された場合に表示される機能説明画面の一例を示す図である。
図10では、図9に示すメニュー画面251dにおいて、伝票作成に対応するメニューボタン34が選択・操作された場合に表示される機能説明画面251eの例を示している。
図10に示すように、機能説明画面251eでは、当該機能の特長や具体的な活用方法等が示される。
また、機能説明画面251e内には、当該機能を実際に体験してみることのできる試用ボタン35が設けられている。この試用ボタン35が操作されると、実際に製品版で行うことができるのと同様の伝票作成の作業等を体験することができる画面(図示せず)に遷移するように構成されている。なお、試用ボタン35は、すべての機能説明画面251eに設けられていてもよいし、主要な機能に対応する機能説明画面251eのみに設けられていてもよい。
さらに、機能説明画面251e内には製品版アプリをダウンロードするためのボタンである製品版導入ボタン36が設けられている。なお、メニュー画面251dにも機能説明画面251eと同様の製品版導入ボタン36が設けられていてもよい。
なお、メニュー画面251dや機能説明画面251eにおけるレイアウトは図示例に限定されない。
【0066】
機能説明画面251e等において製品版導入ボタン36が操作されると、ユーザ側装置である端末装置2に製品版アプリをダウンロード及びインストールするための一連の処理が開始される。
【0067】
図11は、製品版アプリをダウンロード・インストールする一連の処理を示すフローチャートである。
図11に示すように、本実施形態では、ユーザによる後述の申し込みボタン40の操作の有無に関わらず、サーバ装置1のCPU11がユーザの操作ログ情報を随時取得・解析しており(ステップS21)、解析結果として例えば図4図6に示すような閲覧数リストを生成し、こうした解析結果に基づいて機能説明用データ(ここでは特に、製品版アプリのインストール時に再生される第2の機能説明用データ)に基づく機能説明の再生順序を決定する(ステップS22)。なお、解析結果としての閲覧数リストは新たな操作ログ情報が取得されると随時更新されることが好ましい。
【0068】
なお、製品版ダウンロード時に参照されるユーザの操作ログ情報は、例えば体験版における当該ユーザの操作ログ情報である。すなわち、体験版アプリのインストールを行ったのちに製品版アプリのインストールへと進む場合には、ユーザが体験版において各種操作を行っていることが想定される。このため、この操作ログ情報(閲覧回数、アクセス回数等)を取得することができる場合には、操作ログ取得手段としてのCPU11が体験版における操作ログ情報を取得し、取得した操作ログ情報が、体験版アプリ(すなわち、「販売支援・管理システム」)によって実現される複数の機能のうち、いずれの機能に関するものであるかを解析する。
【0069】
本実施形態では、体験版アプリは、ユーザ登録を行うことなしにダウンロード可能である。この場合でも、ユーザが体験版アプリを起動させて各種の操作を行い、そのまま製品版アプリのインストールへと進むような場合には、製品版アプリの配信要求を行ったユーザの操作ログ情報をCPU11において把握することが可能である。
なお、体験版アプリにおいてユーザ登録が行われていないため、CPU11が、ユーザのメールアドレス等のアカウントの取得なしには当該ユーザの操作ログ情報を取得することが難しい場合には、CPU11は、既に体験版を体験して製品版のユーザ登録を行っている一般ユーザ(すなわち、サーバ装置1側でアカウント情報を取得済みのユーザ)の操作ログ情報(体験版や製品版における一般ユーザの閲覧回数やアクセス回数)を取得し、これを解析して閲覧数リストを生成し、これに基づいて機能説明の再生順序等を決定する。
【0070】
端末装置2では、CPU21が、製品版導入ボタン36が操作されたか否かを判断し(ステップS23)、操作されない場合(ステップS23;NO)には、判断処理を繰り返す。
他方、製品版導入ボタン36が操作された場合(ステップS23;YES)には、CPU21は、表示部251に申し込みページ251f(図12参照)を表示させる(ステップS24)。
【0071】
図12は、申し込みページの一例を示す図である。
図12に示すように、申し込みページ251fには、例えば、ユーザがアカウント情報としてメールアドレスを入力するメール入力欄37、任意のパスワードを入力するパスワード設定欄38等が設けられている。この他、申し込みページ251fには、ユーザの氏名や住所、電話番号等を入力する欄が設けられていてもよい。
また、申し込みページ251fには、図12に示すように、ユーザの事業種や事業規模等の情報を入力する業務情報入力欄39が設けられていてもよい。
【0072】
さらに、申し込みページ251fには、製品版の申し込みを決定する申し込みボタン40が設けられている。
CPU21は、申し込みボタン40が操作されたか否かを判断し(ステップS25)、申し込みボタン40の操作が行われるまで判断処理を繰り返す。
他方、申し込みボタン40が操作された場合(ステップS25;YES)には、CPU21は、メール入力欄37に入力されたメールアドレスといったユーザのアカウント情報等、ユーザによって申し込みページ251fにおいて入力された内容をサーバ装置1に送信する(ステップS26)。
【0073】
サーバ装置1に送信されたユーザのアカウント情報等(ユーザ情報)や業務情報は、サーバ装置1の記憶部12(ユーザ情報DB123)等に記憶、登録される(ステップS27)。なお、本実施形態では、申し込みボタン40が操作され、端末装置2からユーザのアカウント情報等がサーバ装置に送信されることで製品版アプリの配信要求があったものとされる。
ユーザのアカウント情報が登録されると、サーバ装置1のCPU11は、当該アカウント情報と紐づけたパスコードを発行し(ステップS28)、このパスコードを確認メールによりユーザが入力したメールアドレス宛に送信する(ステップS29)。
サーバ装置1からパスコードが送信されると、ユーザは端末装置2の入力デバイス24等を操作して、所定欄にパスコードを入力する。入力されたパスコードはサーバ装置1に送られて正しいパスコードが入力されたか否かがCPU11によって確認され(ステップS30)、正しいパスコードが入力されていないと判断された場合(ステップS30;NO)には、エラーとなり(ステップS31)、処理が終了する。このように正しいパスコードの入力を必要とすることにより、登録されたメールアドレスの真偽を確認することができる。
【0074】
他方、正しいパスコードが入力されたと判断された場合(ステップS30;YES)には、サーバ装置1は、端末装置2に対して製品版アプリを、機能説明の再生順序に関する情報(例えば、再生順序を示すファイル等)とともに配信する(ステップS32)。
なお、図11では、図7に示す体験の版と同様に、端末装置2からの配信要求の前に機能説明の再生順序に関する情報を決定するように図示しているが、製品版の場合にも、機能説明の再生順序に関する情報は、端末装置2から配信要求があった時点における最新の閲覧数リストに基づいて再生順序が決定されたものであることが好ましい。このため、機能説明の再生順序に関する情報を決定するタイミングは図示例に限定されない。例えばCPU11は、端末装置2からの配信要求があってから、その時点での最新の閲覧数リストに基づいて機能説明の再生順序を決定し、機能説明の再生順序に関する情報を生成してもよい。
【0075】
端末装置2は、サーバ装置1から製品版アプリ及び再生順序に関する情報を受信すると
(ステップS33)、CPU11によって決定された機能説明の再生順序にしたがって、製品版アプリのインストール時用動画の再生が開始される(ステップS34)。具体的には、端末装置2のCPU21がサーバ装置1から受信した、機能説明の再生順序に関する情報(再生順序を示すファイル等)を参照して出力デバイス25である表示部251の表示制御を行う。これにより、表示部251に所定の再生順序で機能説明の動画が表示され、スピーカ252から適宜説明音声や背景音楽、効果音等が出力される。
そして、製品版アプリのダウンロード(ステップS35)及びインストール(ステップS36)が行われる。
なお、製品版アプリのダウンロード・インストール中の画面には、体験版アプリのダウンロード・インストール時と同様に、ダウンロード・インストールの進捗状況を示すバー表示等が行われてもよい。これにより、ユーザは進捗状況を直感的に把握することができ、待ち時間のストレス軽減が期待できる。
【0076】
図13は、本実施形態において、第2の機能説明用データに基づき、製品版アプリのダウンロード及びインストール時に再生されるインストール時用動画の一例を示した説明図である。
製品版アプリのダウンロード及びインストール時には、第2の機能説明用データに基づき、例えば図13に示すように、「スタート動画M1」「仕入・買掛説明動画M3」「伝票作成説明動画M4」「請求書発行説明動画M5」「在庫管理説明動画M6」「経営分析説明動画M7」で構成される一連のインストール時用動画が再生される。
【0077】
本実施形態では、第2の機能説明用データに基づく機能説明の再生順序が、解析手段であるサーバ装置1のCPU11による操作ログ情報の解析結果に基づいて決定され、ユーザ側装置である端末装置2のCPU21は、決定された再生順序で機能説明の再生を実行する。
【0078】
なお、本実施形態においてCPU11が機能説明の再生順序に関する情報(再生順序を示すファイル等)を生成する際に参照される解析結果は、前述のように、CPU11が製品版アプリをダウンロードしたユーザ自身の操作ログ情報を取得できる場合にはこれに基づくもの(すなわち、ユーザ固有の閲覧数リスト)であることが好ましく、CPU11においてユーザ自身の操作ログ情報を特定・取得できない場合には、一般ユーザの操作ログ情報に基づくものでもよい。また、アプリをダウンロードしたユーザ自身の操作ログ情報を特定できる場合でも操作ログ数が所定数に満たない場合等、参照する情報として一定の条件を満たさない場合等には、ユーザ自身の操作ログ情報に一般ユーザの操作ログ情報を合算したものであってもよい。
例えば、図4及び図6に示す例では、「仕分け・買掛」「伝票作成」「請求書発行」の順に閲覧数が多くなっている。
このため、CPU11は、第2の機能説明用データに基づいてインストール時用動画を再生する際の再生順序を決定するにあたっても、「仕入・買掛説明動画M3」「伝票作成説明動画M4」「請求書発行説明動画M5」の順に再生されるように再生順序を決定する。
【0079】
なお、第2の機能説明用データが、各機能についての説明動画として、ロングバージョンとショートバージョン、詳細バージョンと簡易バージョン等のように、複数のバージョンを含んでいてもよく、この場合には、端末装置2のCPU21は、例えば閲覧数1位の機能については、ロングバージョンや詳細バージョンの説明動画を選択し、2位以下については、ショートバージョンや簡易バージョンの説明動画を選択して、閲覧数の多い順に順次生成させてもよい。
また、インストール時用動画がダウンロード及びインストールにかかる時間よりも短く、時間が余ってしまうような場合に、閲覧数の多い順に説明動画をリピート再生したり、閲覧数上位の機能の別バージョンの説明動画を再生させたりしてもよい。
【0080】
また、前述のように、本実施形態では、第1の機能説明用データに基づく動画(アニメーション)と第2の機能説明用データに基づく動画(アニメーション)とは、その機能説明の内容が異なっている。
例えば、図8に示す例のように、体験版アプリのダウンロード及びインストール時に再生される第1の機能説明用データに基づく動画(アニメーション)では、「スタート動画M1」の後、「販売支援・管理システム」の基本的な使い方等を全体的に説明する「基本操作説明動画M2」が再生され、その後、「販売支援・管理システム」の基本的な機能である「仕入・買掛」「伝票作成」「請求書発行」について説明する説明動画M3~M5が再生される。このように、第1の機能説明用データにおける機能説明の内容は、基本的な機能の説明にとどまっている。
【0081】
これに対して、図13に示す例のように、製品版アプリのダウンロード及びインストール時に再生される第2の機能説明用データに基づく動画(アニメーション)では、「スタート動画M1」の後は、体験版ですでに説明が行われている「基本操作説明動画M2」は省略されて、各機能を説明する動画が再生されるようになっている。また、再生される機能説明も、「販売支援・管理システム」の基本的な機能である「仕入・買掛」「伝票作成」「請求書発行」を説明する説明動画M3~M5にとどまらず、応用的な機能である「在庫管理」「経営分析」を説明する説明動画M6、M7も再生される。このように、第2の機能説明用データにおける機能説明の内容は、基本的な機能の説明の他、応用的な機能の説明も含んでいる。
【0082】
また、同じ機能について説明する動画であっても、第1の機能説明用データに基づく動画と第2の機能説明用データに基づく動画とで、内容を変えてもよい。
例えば、第1の機能説明用データにおける機能説明の内容は、第2の機能説明用データにおける機能説明の内容よりも詳細なものとしてもよい。
このようにすることで、「販売支援・管理システム」を初めて体験するユーザにも分かりやすく、気軽に試すことができる。
【0083】
なお、第1の機能説明用データにおける機能説明の内容と第2の機能説明用データにおける機能説明の内容とをどのように異ならせるかは、上記の例に限定されない。
「販売支援・管理システム」の体験版は、製品版アプリ導入への誘引の役割を有する。そこで、体験版アプリをインストールする際にどのような動画等によって、どのような機能を、どの程度詳細に説明することがユーザにとって分かりやすく、「販売支援・管理システム」への興味を高めることができるかにより、体験版と製品版の機能説明の内容も適宜設定されることが好ましい。
【0084】
例えば、上記とは逆に、第1の機能説明用データにおける機能説明の内容の方が、基本的な機能の説明の他、応用的な機能の説明も含んでいるものとしてもよい。この場合には、「販売支援・管理システム」を利用することによって可能となる機能を体験版アプリのインストール時に広くユーザに紹介することができ、「販売支援・管理システム」へのユーザの興味を高めることが期待できる。
また、第2の機能説明用データにおける機能説明の内容を、第1の機能説明用データにおける機能説明の内容よりも詳細なものとしてもよい。製品版アプリのダウンロード及びインストールには、体験版よりも長い時間がかかる。このため、第2の機能説明用データに基づいて再生される機能説明の内容を詳細なものとすることで、インストール等にかかる時間を利用して、「販売支援・管理システム」についてのユーザの理解を十分に深めることが期待できる。
【0085】
端末装置2のCPU21は、製品版アプリのダウンロード及びインストールが完了したか否かを判断し(ステップS37)、完了していない場合(ステップS37;NO)には、インストール時用動画の再生を続けながら製品版アプリのダウンロード(ステップS35)及びインストール(ステップS36)を継続する。
他方、製品版アプリのダウンロード及びインストールが完了した場合(ステップS37;YES)には、端末装置2のCPU21は、製品版アプリのインストール時用動画の再生を停止させ(ステップS38)、製品版アプリを起動させて、「販売支援・管理システム」の製品版のメニュー画面251g(図14及び図15参照)を表示部251に表示させる。
【0086】
図14及び図15は、「販売支援・管理システム」の製品版のメニュー画面の一例を示す図である。
メニュー画面251gは、製品版アプリが起動した際に表示部251に表示されるスタート画面であり、メニュー画面251gには、製品版アプリによって実現される複数の機能の全部又は一部がメニューボタン41として一覧表示される。
図14及び図15では、「伝票作成」等、8つの機能についてメニューボタン41が設けられている例を示している。
【0087】
本実施形態では、サーバ装置のCPU11により取得された操作ログ情報(操作ログ情報の解析結果)に基づいてメニュー画面251gにおけるレイアウトが決定され、端末装置2の表示部251を制御する表示制御手段としてのCPU21は、決定されたレイアウトでメニュー画面251gを表示させる。
具体的には、サーバ装置1のCPU11が、操作ログ情報(操作ログ情報の解析結果)に基づいてメニュー画面251gのレイアウトを決定し、製品版アプリのダウンロードの際等にメニュー画面251dのレイアウト指示情報(レイアウト指示ファイル等)を端末装置2に送る。
CPU11がレイアウトを決定する際に参照される操作ログ情報(操作ログ情報の解析結果)は、前述のように、アプリをダウンロードしたユーザ自身の操作ログ情報を特定できる場合には、ユーザ自身の操作ログ情報に基づくもの(すなわち、ユーザ固有の閲覧数リスト)であってもよいし、一般ユーザの操作ログ情報に基づくものでもよいし、両者を合算したものであってもよい。
解析結果に応じてレイアウトをどのように変化させるかは適宜設定されるが、複数の機能のうち、CPU11によってユーザの操作ログ情報が多いと判断された機能に対応するメニューボタン41ほど目立つようにレイアウトしてメニュー画面251gに表示させるようになっている。
ここで、レイアウトは、メニュー画面251gにおける各機能に対応するメニューボタン41の配置及び大きさのうち少なくとも一方である。
【0088】
例えばサーバ装置1のCPU11は、操作ログ情報(操作ログ情報の解析結果)に基づいて、どの機能に関するメニューボタン41を目立つようにレイアウトするか、目立たせたい順番等を決定し、これを示す情報(レイアウト指示ファイル等)を生成し、これを体験版アプリ等を配信する際にともに端末装置2に対して配信してもよい。
また、前述の機能説明の再生順序に関する情報(再生順序を示すファイル等)と、メニュー画面251gのレイアウトを決めるための、メニューボタン41の目立たせたい順番を示す情報(レイアウト指示ファイル等)とは共通でもよい。すなわち、CPU11は、各機能について閲覧数等が多く重要性の高い順を示す情報(重要度ファイル等)を生成して製品版アプリ等とともに端末装置2に配信し、端末装置2のCPU21がこの情報(ファイル等)を参照して、CPU11によって決定された重要度に応じた順序での機能説明の再生及びメニュー画面251gにおけるメニューボタン41の表示を実行してもよい。
【0089】
図14では、メニュー画面251gに8つの機能についてメニューボタン41が、デフォルトとして縦に2列並べられており、左側の列に「伝票作成」「伝票フォーム」「請求書発行」「仕入・買掛」…、右側の列に「日報・月報」…が配置されている例を示している。
これに対して、図15では、CPU11による操作ログ情報の解析結果に応じてCPU11が決定したレイアウト指示情報にしたがって、端末装置2のCPU21が、メニュー画面251gにおけるレイアウトを変化させた例を示している。
すなわち、図15では、「仕入・買掛」が最も閲覧数が多く、次いで「請求書発行」「伝票作成」「伝票フォーム」…の順に閲覧数が多かった場合を例示している。
この場合には、図15にしめすように、多くのユーザにとって目立ちやすく、使いやすいメニュー画面251gの左上から順に閲覧数が多かった機能に対応するメニューボタン41を配置している。
【0090】
なお、図15では、操作ログ情報の解析結果に基づいてメニューボタン41の配置を変える場合を例示したが、体験版のメニュー画面251d(図9参照)の場合と同様に、CPU21は、メニューボタン41の配置と大きさの両方を変化させるようにしてもよい。
また、特に閲覧頻度が高いもの等については、図15に示すように、線で囲んだり色を変化させる等、メニュー画面251g内での配置や大きさ以外の手法によって目立つように表示させてもよい。
その他、メニュー画面251gにおけるメニューボタン41のレイアウトは図示例に限定されず、適宜設定される。
なお、メニューボタン41のレイアウトは、製品版起動直後に自動的に設定される初期の状態(例えば図14図15参照)から、ユーザが自由に移動・変更させてカスタマイズできるようになっていてもよい。
【0091】
メニュー画面251gにおいて、ユーザがキーボードやマウス等の入力デバイス24を操作することで、いずれかのメニューボタン41を選択・操作すると、表示部251の表示画面が、メニュー画面251gから当該操作されたメニューボタン41に対応する各機能の画面(図示せず)に遷移するようになっている。
なお、製品版のメニュー画面のレイアウトは図示例に限定されない。例えば体験版のメニュー画面251dのようにイラストやキャラクタの表示されたメニューボタン等で構成された画面としてもよい。
【0092】
<効果>
以上のように、本実施形態のインストールシステムは、ユーザ側装置である端末装置2からの配信要求に応じて、サーバ装置1から端末装置2に対して所定のプログラムを配信させ、端末装置2において所定のプログラムをダウンロードさせるインストールシステム100であって、所定のプログラムによって実現される複数の機能を機能毎に映像や音声で説明可能とするための機能説明用データであって所定のプログラムの端末装置2におけるダウンロード・インストール時に再生される機能説明用データを、所定のタイミングでサーバ装置1から端末装置2へ配信させ、端末装置2が、配信された機能説明用データを所定のプログラムのダウンロード・インストール時に映像や音声として再生する際には、操作ログ取得手段としてのサーバ装置1のCPU11により取得された操作ログ情報に基づいて複数の機能の中から選択された所定の機能に対する説明映像及び/又は説明音声を再生する。
これにより、体験版アプリや製品版アプリのダウンロード及びインストール時に再生される動画では、閲覧数の多い機能に関する説明等、ユーザの関心の高さに応じて再生させることが可能となる。
特に本実施形態のように、機能説明の再生順序が操作ログ情報の解析結果に基づいて決定される場合には、ユーザの関心の高い項目から優先的に再生させることが可能となる。
このため、インストール時等の待ち時間にユーザにとって有益な情報を提供することができ、待ち時間にユーザが飽きるのを防ぐとともに、有意義に過ごすことが可能となる。
【0093】
また本実施形態では、機能説明用データは、動画データ及び音声データのうち少なくともいずれかを含んでいる。すなわち、機能説明用データに基づいて機能を紹介する説明映像や説明音声を再生することができる。
このため、体験版アプリや製品版アプリのダウンロード・インストールに時間がかかる場合でも、ユーザは、その待ち時間に動画や音声による「販売支援・管理システム」の機能説明を受けることができ、退屈せず、有意義に待ち時間を過ごすことができる。
【0094】
また本実施形態では、CPU11は、操作ログ取得手段として一般ユーザの操作ログ情報を取得し、解析手段として、当該操作ログ情報が所定のプログラムによって実現される複数の機能のうち、いずれの機能に関するものであるかを解析する。そして、ユーザ側装置である端末装置2は、機能説明用データに基づく機能説明を、機能説明群のうち、CPU11によって一般ユーザの操作ログ情報が多いと判断された機能に関するものから順に再生させる。
このため、「販売支援・管理システム」に関するアプリをインストール時等に、一般ユーザが興味・関心を持っている機能を中心に機能説明を受けることができ、「販売支援・管理システム」についての理解を深めることができる。
【0095】
また本実施形態では、所定のプログラムとして、製品版アプリと、この製品版アプリによって実現可能な機能の一部を体験可能な体験版アプリと、を含み、CPU11は、体験版アプリのインストールを行ったのちに製品版アプリの配信要求を行った端末装置2におけるユーザが、体験版において操作を行った場合の操作ログ情報を取得・解析するものであり、製品版アプリのダウンロード及びインストール時に再生される機能説明用データに基づく機能説明を、体験版においてユーザの操作ログ情報が多いと判断された機能に関するものから順に再生させる。
このため、体験版アプリを経由して製品版アプリをインストール場合に、体験版においてユーザが興味・関心を持った機能を中心に機能説明を受けることができ、「販売支援・管理システム」についてユーザごとの興味に合わせた説明を聞くことができる。
【0096】
また本実施形態では、CPU11は、プログラムの配信要求を行ったユーザがプログラムのダウンロード前に経由したサイト情報を操作ログ情報として取得し、当該操作ログ情報が所定のプログラムによって実現される複数の機能のうち、いずれの機能に関するものであるかを解析する。そして、アプリのダウンロード及びインストール時に再生される機能説明用データに基づく機能説明を、ユーザの操作ログ情報が多いと判断された機能に関するものから順に再生させる。
このため、ユーザが興味・関心を持っている事項に対応する機能を中心に機能説明を受けることができ、「販売支援・管理システム」についてユーザごとの興味に合わせた有意義な説明を聞くことができる。
【0097】
<変形例>
なお、以上本発明の実施形態について説明したが、本発明は、かかる実施形態に限定されず、その要旨を逸脱しない範囲で、種々変形が可能であることは言うまでもない。
【0098】
例えば、本実施形態では、操作ログ情報(本実施形態では、操作ログ情報の解析結果)に基づいて機能説明の順番(再生順序)が変更されることとしたが、操作ログ情報やその解析結果に基づいて機能説明の再生態様が変更されればよく、変更される再生態様は再生順序に限定されない。
端末装置2は、サーバ装置1から配信された機能説明用データを所定のプログラムのダウンロード・インストール時に映像や音声として再生する際に、操作ログ取得手段としてのCPU11により取得された操作ログ情報に基づいて複数の機能の中から選択された所定の機能に対する説明映像や説明音声を再生する。
例えば、機能説明の内容そのものが操作ログ情報に基づいて変更されてもよい。
具体的には、最も閲覧数の多かった機能の説明のみを繰り返し再生するような構成としてもよい。また、ダウンロード・インストールにかかる時間がインストール時用動画よりも長い場合に、1巡目は閲覧数の多かった機能から順に再生し、2巡目以降は最も閲覧数の多かった機能の説明のみを繰り返し再生してもよい。さらに、1つの機能についてロングバージョン、ショートバージョン等、複数のバージョンが用意されている場合に、閲覧数の多かった機能(例えば上位3つ等)については、ロングバージョンが選択されるようにしてもよい。
【0099】
また、本実施形態では、サーバ装置1のCPU11が、解析結果(閲覧数リスト等)に基づいて第1の機能説明用データ、第2の機能説明用データに基づく機能説明の再生順序を決定し、この機能説明の再生順序の情報を端末装置2に送信して、端末装置2では、CPU11によって決定された再生順序にしたがってインストール時用動画を再生する場合を例示したが、機能説明の再生順序(再生態様)の決定の仕方はこれに限定されない。
例えば、サーバ装置1のCPU11は解析結果としての閲覧数リストを作成してこれを端末装置2に配信し、ユーザ側装置である端末装置2のCPU21において、第1の機能説明用データ、第2の機能説明用データに基づく機能説明の再生順序(再生態様)を、解析手段であるサーバ装置1のCPU11による操作ログ情報の解析結果(すなわち、閲覧数リスト)に基づいて決定し、この再生順序(再生態様)にしたがって機能説明用データに基づく機能説明の再生を実行してもよい。
【0100】
また、本実施形態では、サーバ装置1のCPU11が、操作ログ情報(操作ログ情報の解析結果)に基づいてメニュー画面251d,251gのレイアウトを決定し、レイアウト指示情報として端末装置2に配信して、端末装置2のCPU21が、このレイアウト指示情報に基づいて表示部251にメニュー画面251d,251gを表示させる場合を例示したが、操作ログ情報(操作ログ情報の解析結果)に基づいたレイアウトでメニュー画面251d,251gを表示させる手法はこれに限定されない。
例えば、サーバ装置1のCPU11は解析結果としての閲覧数リストを作成してこれを端末装置2に配信し、ユーザ側装置である端末装置2のCPU21において、解析手段であるサーバ装置1のCPU11による操作ログ情報の解析結果(すなわち、閲覧数リスト)に基づいてメニュー画面251d,251gのレイアウトを決定し、決定されたレイアウトにしたがって表示部251に表示させてもよい。
【0101】
また、機能説明用データ(第1の機能説明用データ、第2の機能説明用データ)によって、所定のプログラムによって実現される機能をユーザのスキルレベルに応じた映像や音声で説明可能としてもよい。
この場合、配信手段としてのサーバ装置1のCPU11により配信された機能説明用データを所定のプログラムのダウンロード・インストール時に映像や音声として再生する際には、端末装置2は、操作ログ取得手段としてのCPU11により取得された操作ログ情報に基づいて複数のスキルレベルの中から選択された所定のスキルレベルに対応する説明映像や説明音声を再生する。
【0102】
具体的には、例えば図11のステップS21において、当該ユーザが体験版で利用した機能の数を、CPU11が操作ログ情報に基づいて特定し、その利用した機能の数が多ければスキルレベルを上級者に設定する。他方で、利用した機能の数が少なければスキルレベルを初級者に設定する。
そして、設定されたスキルレベルが上級者である場合には、図11のステップS22において、上級者向けの複雑な機能を紹介したり、機能の応用例などを紹介したりするように機能説明用データに基づく機能説明の内容を決定する。他方、図11のステップS21において設定されたスキルレベルが初心者である場合には、図11のステップS22において、初心者向けの簡単な機能を紹介したり、機能の基本的な使い方を紹介したりするように機能説明用データに基づく機能説明の内容を決定する。
なお、スキルレベルの決定方法は、特に限定されるものではなく、例えば、体験版の使用時間などに基づいて決定されてもよい。また、スキルレベルを決定する際に参照される情報は、体験版における操作ログ情報に限定されず、図3に示すような機能説明ページをどれだけの回数閲覧したか、などの各種操作ログ情報を使用してもよい。
このように、操作ログ情報からユーザのスキルレベルを特定し、当該スキルレベルに対応した説明映像や説明音声を再生する、とした場合には、説明を受ける側のユーザにとって、より理解しやすく、有益な情報を提供することができる。
【0103】
また、この設定されたスキルレベルを図11のステップS39におけるメニュー画面251dのレイアウトの決定に利用してもよい。
すなわち、スキルレベルが上級者であるならば、より多くのメニューボタン41をメニュー画面251dに含めて表示させることで、より少ない操作手順で複数の機能を利用させることができる。
他方、スキルレベルが初心者であるならば、使用頻度の高い機能のメニューボタン41に絞ってメニュー画面251dに表示させることで、操作が不慣れなユーザにも使い易い印象を与えることができる。
【0104】
また、本実施形態では、ユーザが体験版を経て製品版に移行する場合を例示したが、「販売支援・管理システム」は必ずしも体験版を経由することを要件としていない。
例えば、「販売支援・管理システム」の導入について説明する説明会において説明を受けた後、体験版を経由せずに製品版アプリをインストール等することも可能である。
この場合には、製品版アプリの配信をサーバ装置1に要求した際に製品版アプリのダウンロード及びインストール時に再生される第2の機能説明用データが、製品版アプリとともに配信されて、製品版アプリのダウンロード及びインストール時に第2の機能説明用データに基づく機能説明が端末装置にて再生される。
この場合、ユーザはすでに体験版に相当する情報や知識を得ていることから、効率よく必要な情報の提供を受けることができる。
このように、体験版を経て製品版を導入するユーザと、体験版を経由せずに製品版を導入するユーザとで、アプリのダウンロード及びインストール時に再生する機能説明の内容を異ならせることで、「販売支援・管理システム」に対する知識や理解に応じた内容の機能説明を提供することができる。このため、各ユーザに向けた有意義な情報を提供することが可能となる。
【0105】
また、本実施形態では、WEBサイト上から体験版アプリのダウンロード等をする場合を例示したが、「販売支援・管理システム」の導入はWEBサイトを契機としたものに限定されない。
例えば、体験版アプリや製品版アプリをダウンロードするための各種記憶媒体(例えば、CD-ROM等)をユーザの端末装置2にセットすることによって、体験版アプリや製品版アプリ、及びこれらをダウンロード・インストールする際に再生される機能説明用データが端末装置2にダウンロードされるようにしてもよい。
この場合には、WEBサイトを探す等の手間なく、容易に「販売支援・管理システム」を導入することができる。
そしてこの場合にも、機能説明の再生を行うことで、ダウンロード及びインストールの際に生じる待ち時間をユーザが有効に活用することができる。
【0106】
また、本実施形態では、「所定のプログラム」が体験版アプリと製品版アプリの両方を含み、「機能説明用データ」として体験版のインストール時等に再生されるインストール時用動画のデータと製品版のインストール時等に再生されるインストール時用動画のデータとがある場合を例示したが、「機能説明用データ」は上記の2種類ある場合に限定されない。
体験版のインストール時と製品版のインストール時とでインストール時用動画の内容を変えることは必須ではなく、同じ内容の動画を、ユーザの操作ログ情報の解析結果に応じて再生順だけを入れ替えて再生してもよい。
【0107】
また「機能説明用データ」をダウンロードするタイミングは、所定のタイミングでよく、本実施形態に例示したものに限定されない。
すなわち、例えば、製品版のインストール時等に再生される第2の機能説明用データを体験版のインストール時等に再生される第1の機能説明用データとともに体験版アプリとともにダウンロードすることは必須ではない。
第1の機能説明用データについては体験版アプリをダウンロードする際にダウンロードし、第2の機能説明用データについては製品版アプリをダウンロードする際にダウンロードしてもよい。
【0108】
また、本実施形態では、操作ログ情報の解析結果に基づいて、インストール時用動画の内容を変化させる(機能説明群の内容を入れ替える等、再生態様を変える)とともに、アプリのインストール後に、メニュー画面251d,251gのレイアウトも変化させる場合を例示したが、メニュー画面251d,251gのレイアウトを変化させることは必須ではない。
【0109】
また、本実施形態では、操作ログ情報の解析結果に基づいて、機能説明用データに基づく機能説明の再生順序等を変化させる場合を例示したが、機能説明用データに基づく機能説明の再生順序等に反映させるのは、操作ログ情報の解析結果に限定されない。
例えば、サーバ装置1のCPU11が、所定のプログラム(体験版アプリ、製品版アプリ)のダウンロード前に入力されたユーザ情報を取得するユーザ情報取得手段として機能し、ユーザ側装置としての端末装置2は、機能説明用データに基づく機能説明の再生順序等を、ユーザ情報取得手段としてのCPU11によって取得された情報に基づいて変化させるとしてもよい。
【0110】
すなわち、図12に示す申し込みページ251fの業務情報入力欄39からユーザの事業種や事業規模等の情報入力された場合には、これらの情報に基づいて、機能説明用データに基づく機能説明の再生順序等を変化させてもよい。
例えば、ユーザの事業種が「食品業」である場合には、手書き伝票をデジタル化するための「伝票作成」の機能に重み付けし、「卸売業」である場合には、主要な業務となる「仕入・買掛」の機能に重み付けする。そして重み付けされた機能についての機能説明から順に再生する。なお、この重み付けと操作ログ情報の解析結果とを組み合わせて、重み付けと操作ログ情報の解析結果とを掛け合わせた結果、ポイントが最も高い機能を、ユーザにとって最も関心が高い機能であると判断して、機能説明の再生順序等に反映させてもよい。
このようにユーザの事業種や事業規模等についても考慮して機能説明の再生順序等を変化させることにより、より一層ユーザのニーズに応じた有意義な情報を提供することができる。
なお、図12に示す申し込みページ251fの業務情報入力欄39からユーザの事業種や事業規模等の情報入力された場合には、これらの情報に基づいて、メニュー画面251d,251gのレイアウト等についても変化させてもよい。
【0111】
また本実施形態では、第1の機能説明用データに基づく動画等の再生、第2の機能説明用データに基づく動画等の再生が、それぞれ体験版アプリ、製品版アプリのダウンロード及びインストール時に行われる場合を例示したが、これらの動画等が再生されるタイミングはこれに限定されない。
例えばこれらの動画等の再生は、体験版アプリ、製品版アプリのダウンロード時のみ、又はインストール時のみ等に行われてもよく、ダウンロード及びインストールの間中行われていなくてもよい。
【0112】
また本実施形態では、体験版アプリ、製品版アプリともに、そのダウンロード及びインストール時に動画等の再生が行われる場合を例示したが、機能説明用データに基づく動画等の再生は、製品版アプリのダウンロード時やインストール時のみに行われてもよい。
製品版アプリは体験版アプリと比べて、ダウンロード・インストールに要する時間が長い。このため、少なくとも製品版アプリのインストール等のときには動画等を再生することで、待ち時間を有効に利用することができる。
なお、このように製品版アプリのダウンロード及びインストール時のみに機能説明用データに基づく動画等を再生するとした場合、サーバ装置1は、体験版アプリを配信する際に、製品版アプリのダウンロード・インストール時に再生される第2の機能説明用データを、体験版アプリとともに端末装置2に配信してもよいし、体験版アプリを配信する際には、当該体験版アプリのみを配信し、製品版アプリを配信する際に、第2の機能説明用データを、製品版アプリとともに端末装置2に配信してもよい。
【0113】
また、本実施形態では、インストールシステム100を構成するユーザ側装置がユーザの端末装置2のみである場合を例示したが、ユーザ側装置は端末装置2に限定されない。
例えば、ユーザの事業所等に複数の端末装置2が配置され、LAN(Local Area Network)等によってそれらの端末装置2がローカルサーバに接続され、ローカルサーバがサーバ装置1とネットワークで接続されているような場合には、当該ローカルサーバもユーザ側装置に含まれてもよい。
【0114】
以上本発明のいくつかの実施形態を説明したが、本発明の範囲は、上述の実施の形態に限定するものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲とその均等の範囲を含む。
以下に、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲に記載した発明を付記する。付記に記載した請求項の項番は、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲の通りである。
〔付記〕
<請求項1>
ユーザ側装置からの配信要求に応じて、サーバ装置から前記ユーザ側装置に対して所定のプログラムを配信させ、前記ユーザ側装置において前記所定のプログラムをダウンロードさせるインストールシステムであって、
ユーザの操作ログ情報を取得する操作ログ取得手段と、
前記所定のプログラムによって実現される複数の機能を機能毎に映像及び/又は音声で説明可能とするための機能説明用データであって前記所定のプログラムの前記ユーザ側装置におけるダウンロード及び/又はインストール時に再生される機能説明用データを、所定のタイミングで前記サーバ装置から前記ユーザ側装置へ配信させる配信手段と、
を備え、
前記ユーザ側装置は、前記配信手段により配信された前記機能説明用データを前記所定のプログラムのダウンロード及び/又はインストール時に映像及び/又は音声として再生する際には、前記操作ログ取得手段により取得された操作ログ情報に基づいて前記複数の機能の中から選択された所定の機能に対する説明映像及び/又は説明音声を再生する、
ことを特徴とするインストールシステム。
<請求項2>
前記操作ログ取得手段は、前記所定のプログラムによって実現される前記複数の機能を利用したユーザの操作ログ情報を取得し、
前記ユーザ側装置は、前記配信手段により配信された前記機能説明用データを前記所定のプログラムのダウンロード及び/又はインストール時に映像及び/又は音声として再生する際には、前記操作ログ取得手段により取得された操作ログ情報に基づいて、前記複数の機能の中から当該機能の利用度が所定の基準を満たす機能に対する説明映像及び/又は説明音声を再生する、
ことを特徴とする請求項1に記載のインストールシステム。
<請求項3>
前記所定のプログラムは、製品版のアプリケーションプログラムと、前記製品版のアプリケーションプログラムによって実現可能な機能の一部を体験可能な体験版のアプリケーションプログラムと、を含み、
前記操作ログ取得手段は、前記体験版のアプリケーションプログラムのインストールを行ったのちに前記製品版のアプリケーションプログラムの配信要求を行った前記ユーザ側装置におけるユーザが、当該体験版において操作を行った場合の前記操作ログ情報を取得し、
前記ユーザ側装置は、前記配信手段により配信された前記機能説明用データを前記所定のプログラムのダウンロード及び/又はインストール時に映像及び/又は音声として再生する際には、前記操作ログ取得手段により取得された操作ログ情報に基づいて、前記複数の機能の中から前記体験版における当該機能の利用度が所定の基準を満たす機能に対する説明映像及び/又は説明音声を再生する、
ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のインストールシステム。
<請求項4>
前記操作ログ取得手段は、前記所定のプログラムの配信要求を行った前記ユーザ側装置において、前記所定のプログラムのダウンロード前に経由されたサイト情報を操作ログ情報として取得し、
前記ユーザ側装置は、前記配信手段により配信された前記機能説明用データを前記所定のプログラムのダウンロード及び/又はインストール時に映像及び/又は音声として再生する際には、前記操作ログ取得手段により取得された操作ログ情報に基づいて、前記複数の機能の中から前記ダウンロード前に経由されたサイト情報に係る機能に対する説明映像及び/又は説明音声を再生する、
ことを特徴とする請求項1に記載のインストールシステム。
<請求項5>
前記操作ログ取得手段は、前記所定のプログラムの配信要求を行った前記ユーザ側装置において、前記所定のプログラムのダウンロード前に入力されたユーザの種別情報を操作ログ情報として取得し、
前記ユーザ側装置は、前記配信手段により配信された前記機能説明用データを前記所定のプログラムのダウンロード及び/又はインストール時に映像及び/又は音声として再生する際には、前記操作ログ取得手段により取得された操作ログ情報に基づいて、前記複数の機能の中から前記ダウンロード前に入力されたユーザの種別情報に係る機能に対する説明映像及び/又は説明音声を再生する、
ことを特徴とする請求項1に記載のインストールシステム。
<請求項6>
ユーザ側装置からの配信要求に応じて、サーバ装置から前記ユーザ側装置に対して所定のプログラムを配信させ、前記ユーザ側装置において前記所定のプログラムをダウンロードさせるインストールシステムであって、
ユーザの操作ログ情報を取得する操作ログ取得手段と、
前記所定のプログラムによって実現される機能をスキルレベルに応じた映像及び/又は音声で説明可能とするための機能説明用データであって前記所定のプログラムの前記ユー
ザ側装置におけるダウンロード及び/又はインストール時に再生される機能説明用データを、所定のタイミングで前記サーバ装置から前記ユーザ側装置へ配信させる配信手段と、を備え、
前記ユーザ側装置は、前記配信手段により配信された前記機能説明用データを前記所定のプログラムのダウンロード及び/又はインストール時に映像及び/又は音声として再生する際には、前記操作ログ取得手段により取得された操作ログ情報に基づいて複数のスキルレベルの中から選択された所定のスキルレベルに対応する説明映像及び/又は説明音声を再生する、
ことを特徴とするインストールシステム。
<請求項7>
ユーザ側装置からの配信要求に応じて、所定のプログラムを前記ユーザ側装置に対して配信するサーバ装置であって、
ユーザの操作ログ情報を取得する操作ログ取得手段と、
前記所定のプログラムによって実現される複数の機能を機能毎に映像及び/又は音声で説明可能とするための機能説明用データであって前記所定のプログラムの前記ユーザ側装置におけるダウンロード及び/又はインストール時に再生される機能説明用データを、所定のタイミングで前記ユーザ側装置へ配信する配信手段と、
を備え、
前記ユーザ側装置は、前記配信手段により配信された前記機能説明用データを前記所定のプログラムのダウンロード及び/又はインストール時に映像または音声として再生する際には、前記操作ログ取得手段により取得された操作ログ情報に基づいて前記複数の機能の中から選択された所定の機能に対する説明映像及び/又は説明音声を再生する、
ことを特徴とするサーバ装置。
<請求項8>
ユーザ側装置からの配信要求に応じて、所定のプログラムを前記ユーザ側装置に対して配信するサーバ装置であって、
ユーザの操作ログ情報を取得する操作ログ取得手段と、
前記所定のプログラムによって実現される機能をスキルレベルに応じた映像及び/又は音声で説明可能とするための機能説明用データであって前記所定のプログラムの前記ユーザ側装置におけるダウンロード及び/又はインストール時に再生される機能説明用データを、所定のタイミングで前記ユーザ側装置へ配信する配信手段と、
を備え、
前記ユーザ側装置は、前記配信手段により配信された前記機能説明用データを前記所定のプログラムのダウンロード及び/又はインストール時に映像及び/又は音声として再生する際には、前記操作ログ取得手段により取得された操作ログ情報に基づいて複数のスキルレベルの中から選択された所定のスキルレベルに対応する説明映像及び/又は説明音声を再生する、
ことを特徴とするサーバ装置。
<請求項9>
所定のプログラムをサーバ装置からダウンロードするユーザ側装置であって、
前記所定のプログラムによって実現される複数の機能を機能毎に映像及び/又は音声で説明可能とするための機能説明用データであって前記所定のプログラムのダウンロード及び/又はインストール時に再生される機能説明用データを、所定のタイミングで前記サーバ装置からダウンロードするダウンロード手段と、
前記ダウンロード手段でダウンロードされた前記機能説明用データを再生する再生手段と、
を備え、
前記再生手段は、前記ダウンロード手段でダウンロードされた前記機能説明用データを前記所定のプログラムのダウンロード及び/又はインストール時に映像及び/又は音声として再生する際には、前記サーバ装置において取得された所定の操作ログ情報に基づいて
前記複数の機能の中から選択された所定の機能に対する説明映像及び/又は説明音声を再生する、
を備えることを特徴とするユーザ側装置。
<請求項10>
所定のプログラムをサーバ装置からダウンロードするユーザ側装置であって、
前記所定のプログラムによって実現される機能をスキルレベルに応じた映像及び/又は音声で説明可能とするための機能説明用データであって前記所定のプログラムのダウンロード及び/又はインストール時に再生される機能説明用データを、所定のタイミングで前記サーバ装置からダウンロードするダウンロード手段と、
前記ダウンロード手段でダウンロードされた前記機能説明用データを再生する再生手段と、
を備え、
前記再生手段は、前記ダウンロード手段でダウンロードされた前記機能説明用データを前記所定のプログラムのダウンロード及び/又はインストール時に映像及び/又は音声として再生する際には、前記サーバ装置において取得された所定の操作ログ情報に基づいて複数のスキルレベルの中から選択された所定のスキルレベルに対応する説明映像及び/又は説明音声を再生する、
を備えることを特徴とするユーザ側装置。
<請求項11>
ユーザ側装置からの配信要求に応じて、サーバ装置から前記ユーザ側装置に対して所定のプログラムを配信させ、前記ユーザ側装置において前記所定のプログラムをダウンロードさせるインストールシステムにおけるインストール方法であって、
ユーザの操作ログ情報を取得する操作ログ取得工程と、
前記所定のプログラムによって実現される複数の機能を機能毎に映像及び/又は音声で説明可能とするための機能説明用データであって前記所定のプログラムの前記ユーザ側装置におけるダウンロード及び/又はインストール時に再生される機能説明用データを、所定のタイミングで前記サーバ装置から前記ユーザ側装置へ配信させる配信工程と、
を含み、
前記ユーザ側装置は、前記配信工程において配信された前記機能説明用データを前記所定のプログラムのダウンロード及び/又はインストール時に映像及び/又は音声として再生する際には、前記操作ログ取得工程において取得された操作ログ情報に基づいて前記複数の機能の中から選択された所定の機能に対する説明映像及び/又は説明音声を再生する、
ことを特徴とするインストール方法。
<請求項12>
ユーザ側装置からの配信要求に応じて、サーバ装置から前記ユーザ側装置に対して所定のプログラムを配信させ、前記ユーザ側装置において前記所定のプログラムをダウンロードさせるインストールシステムにおけるインストール方法であって、
ユーザの操作ログ情報を取得する操作ログ取得工程と、
前記所定のプログラムによって実現される機能をスキルレベルに応じた映像及び/又は音声で説明可能とするための機能説明用データであって前記所定のプログラムの前記ユーザ側装置におけるダウンロード及び/又はインストール時に再生される機能説明用データを、所定のタイミングで前記サーバ装置から前記ユーザ側装置へ配信させる配信工程と、を含み、
前記ユーザ側装置は、前記配信工程において配信された前記機能説明用データを前記所定のプログラムのダウンロード及び/又はインストール時に映像及び/又は音声として再生する際には、前記操作ログ取得工程において取得された操作ログ情報に基づいて複数のスキルレベルの中から選択された所定のスキルレベルに対応する説明映像及び/又は説明音声を再生する、
ことを特徴とするインストール方法。
【符号の説明】
【0115】
1 サーバ装置
2 端末装置
11 CPU
12 記憶部
21 CPU
22 記憶部
25 出力デバイス
100 インストールシステム
図1
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