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特許7540687情報処理装置、情報処理方法、およびプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-19
(45)【発行日】2024-08-27
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法、およびプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/0251 20230101AFI20240820BHJP
【FI】
G06Q30/0251
【請求項の数】 8
(21)【出願番号】P 2020062037
(22)【出願日】2020-03-31
(65)【公開番号】P2021162991
(43)【公開日】2021-10-11
【審査請求日】2023-03-27
(73)【特許権者】
【識別番号】512182441
【氏名又は名称】Okage株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100115749
【弁理士】
【氏名又は名称】谷川 英和
(72)【発明者】
【氏名】内田 善久
【審査官】前田 侑香
(56)【参考文献】
【文献】特開2017-138955(JP,A)
【文献】特開2019-036277(JP,A)
【文献】特開2014-059786(JP,A)
【文献】特開2017-049721(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2007/0088624(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザが用いたメニュー情報に対応する店舗識別子と前記ユーザのユーザ識別子とを有する1以上の訪問店舗情報が格納される訪問店舗情報格納部と、
一のユーザ識別子に対応する訪問店舗情報を用いて、前記一のユーザ識別子に対応するユーザ端末に送信する広告情報を決定する広告決定部と、
前記広告情報を前記ユーザ端末に送信する広告送信部と、
前記ユーザ端末から会計時であることを特定する会計時情報を受信する会計時情報受信部と、を具備し、
前記広告決定部は、
前記会計時情報の受信に応じて、会計時に対応する広告情報を決定する情報処理装置。
【請求項2】
店舗識別子と店舗の属性値である1以上の店舗属性値とを有する1以上の店舗情報が格納される店舗情報格納部をさらに備え、
前記広告決定部は、一のユーザ識別子に対応する1以上の店舗識別子を前記訪問店舗情報格納部から取得し、当該1以上の各店舗識別子と対になる1以上の店舗属性値を前記店舗情報格納部から取得し、当該1以上の店舗属性値を用いて、前記一のユーザ識別子に対応するユーザ端末に送信する広告情報を決定する請求項1記載の情報処理装置。
【請求項3】
ユーザの位置を特定する位置情報をユーザ端末から受信する位置情報受信部と、
前記位置情報を用いて、前記ユーザが予め決められた店舗に居るか否かを判断するユーザ場所判断部をさらに具備し、
前記広告決定部は、
前記ユーザ場所判断部が、前記ユーザが予め決められた店舗に居ると判断した場合、当該店舗とは異なる店舗の店舗識別子と対になる広告情報を決定しない請求項1または請求項2記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記広告決定部は、
前記会計時情報に対応する会計時の時刻、会計時の曜日、または会計時情報そのもののうち、1以上の情報を用いて、広告情報を決定する請求項1から請求項3いずれか一項記載の情報処理装置。
【請求項5】
メニュー情報が有するメニュー項目に対する指示であるメニュー項目指示を、ユーザから受け付ける指示受付部と、
前記指示受付部が受け付けたメニュー項目指示を入力したユーザのユーザ識別子と、当該メニュー項目指示に対応するメニュー項目を有するメニュー情報に対応する店舗識別子と、を有する訪問店舗情報を、前記訪問店舗情報格納部に蓄積する訪問店舗情報蓄積部と、をさらに備えた請求項1から請求項4いずれか一項記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記訪問店舗情報は、当該訪問店舗情報が有する店舗識別子が示す店舗に対して、当該訪問店舗情報が有するユーザ識別子が示すユーザがメニュー情報を用いて注文した注文内容に関する注文内容情報をさらに有し、
前記広告決定部は、一のユーザ識別子に対応する訪問店舗情報が有する店舗識別子と注文内容情報とを用いて、当該一のユーザ識別子に対応するユーザ端末に送信する広告情報を決定する請求項1から請求項5いずれか一項記載の情報処理装置。
【請求項7】
ユーザが用いたメニュー情報に対応する店舗識別子と前記ユーザのユーザ識別子とを有する1以上の訪問店舗情報が格納される訪問店舗情報格納部と、広告決定部と、広告送信部と、会計時情報受信部を具備する情報処理装置を用いて行われる情報処理方法であって、
前記広告決定部が、一のユーザ識別子に対応する訪問店舗情報を用いて、前記一のユーザ識別子に対応するユーザ端末に送信する広告情報を決定する広告決定ステップと、
前記広告送信部が、前記広告情報を前記ユーザ端末に送信する広告送信ステップと、
前記会計時情報受信部が、前記ユーザ端末から会計時であることを特定する会計時情報を受信する会計時情報受信ステップから構成され
前記広告決定ステップは、
前記会計時情報の受信に応じて、会計時に対応する広告情報を決定する情報処理方法。
【請求項8】
ユーザが用いたメニュー情報に対応する店舗識別子と前記ユーザのユーザ識別子とを有する1以上の訪問店舗情報が格納される訪問店舗情報格納部にアクセス可能なコンピュータを、
一のユーザ識別子に対応する訪問店舗情報を用いて、前記一のユーザ識別子に対応するユーザ端末に送信する広告情報を決定する広告決定部と、
前記広告情報を前記ユーザ端末に送信する広告送信部と、
前記ユーザ端末から会計時であることを特定する会計時情報を受信する会計時情報受信部として機能させ、
前記広告決定部
前記会計時情報の受信に応じて、会計時に対応する広告情報を決定させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ユーザに広告情報を送信する情報処理装置等に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の技術として、ユーザが使用する端末装置の位置を示す位置情報を受信する受信部と、前記受信部によって受信された前記位置情報に基づいて、前記端末装置から所定距離内に位置する店舗の商品についての広告を示す第1広告情報を取得する広告情報取得部と、前記広告情報取得部によって取得された前記第1広告情報から、前記ユーザによって指定された項目に対応する部分広告情報を取得する部分広告情報取得部と、前記部分広告情報取得部によって取得された前記部分広告情報を合成して、第2広告情報を生成する広告情報生成部と、前記広告情報生成部によって生成された前記第2広告情報を、前記端末装置に送信する送信部と、を備える広告配信装置が知られていた(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特許第6185138号公報(第1頁、第1図等)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の情報処理装置においては、ユーザが実際に利用した店舗等に応じた広告情報をユーザに提供することができない、という課題があった。
【0005】
本発明は、このような課題を解消するためになされたものであり、ユーザが実際に利用した店舗に応じた広告情報を、ユーザに提供できる情報処理装置等を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の情報処理装置は、ユーザが用いたメニュー情報に対応する店舗識別子とユーザのユーザ識別子とを有する1以上の訪問店舗情報が格納される訪問店舗情報格納部と、一のユーザ識別子に対応する訪問店舗情報を用いて、一のユーザ識別子に対応するユーザ端末に送信する広告情報を決定する広告決定部と、広告情報をユーザ端末に送信する広告送信部とを具備する情報処理装置である。
【0007】
かかる構成により、ユーザが実際に利用した店舗に応じた広告情報をユーザに提供することができる。
【0008】
また、本発明の情報処理装置は、前記情報処理装置において、店舗識別子と店舗の属性値である1以上の店舗属性値とを有する1以上の店舗情報が格納される店舗情報格納部をさらに備え、広告決定部は、一のユーザ識別子に対応する1以上の店舗識別子を訪問店舗情報格納部から取得し、当該1以上の各店舗識別子と対になる1以上の店舗属性値を店舗情報格納部から取得し、当該1以上の店舗属性値を用いて、一のユーザ識別子に対応するユーザ端末に送信する広告情報を決定するようにしてもよい。
【0009】
かかる構成により、ユーザが実際に利用した店舗の店舗属性値に応じた広告情報をユーザに提供することができる。
【0010】
また、本発明の情報処理装置は、前記情報処理装置において、ユーザの位置を特定する位置情報をユーザ端末から受信する位置情報受信部と、位置情報を用いて、ユーザが予め決められた店舗に居るか否かを判断するユーザ場所判断部をさらに具備し、広告決定部は、ユーザ場所判断部が、ユーザが予め決められた店舗に居ると判断した場合、この店舗とは異なる店舗の店舗識別子と対になる広告情報を決定しないようにしてもよい。
【0011】
かかる構成により、ユーザが居る店舗以外の他の店舗の広告情報を、ユーザに提供しないようにすることができる。
【0012】
また、本発明の情報処理装置は、前記情報処理装置において、ユーザ端末から会計時であることを特定する会計時情報を受信する会計時情報受信部をさらに具備し、広告決定部は、会計時情報の受信に応じて、会計時に対応する広告情報を決定するようにしてもよい。
【0013】
かかる構成により、会計時にタイミングよく、広告情報を提供することができる。
【0014】
また、本発明の情報処理装置は、前記情報処理装置において、広告決定部は、会計時情報に対応する会計時の時刻、会計時の曜日、または会計時に適した広告情報を決定するようにしてもよい。
【0015】
かかる構成により、会計時の時刻、曜日、または会計時情報そのものに適した店舗についての広告情報をユーザに提供できることができる。
【0016】
また、本発明の情報処理装置は、前記情報処理装置において、メニュー情報が有するメニュー項目に対する指示であるメニュー項目指示を、ユーザから受け付ける指示受付部と、
指示受付部が受け付けたメニュー項目指示を入力したユーザのユーザ識別子と、当該メニュー項目指示に対応するメニュー項目を有するメニュー情報に対応する店舗識別子と、を有する訪問店舗情報を、訪問店舗情報格納部に蓄積する訪問店舗情報蓄積部と、をさらに備えるようにしてもよい。
【0017】
かかる構成により、ユーザが実際に店舗を利用したことを示す情報を適切に取得することができる。
【0018】
また、本発明の情報処理装置は、前記情報処理装置において、訪問店舗情報は、この訪問店舗情報が有する店舗識別子が示す店舗に対して、この訪問店舗情報が有するユーザ識別子が示すユーザがメニュー情報を用いて注文した注文内容に関する注文内容情報をさらに有し、広告決定部は、一のユーザ識別子に対応する訪問店舗情報が有する店舗識別子と注文内容情報とを用いて、この一のユーザ識別子に対応するユーザ端末に送信する広告情報を決定するようにしてもよい。
【0019】
かかる構成により、ユーザが利用した店舗と、注文内容との組み合わせに応じて、適切な広告情報をユーザに提供することができる。
【発明の効果】
【0020】
本発明による情報処理装置等によれば、ユーザが実際に利用した店舗に応じた広告情報を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1】本発明の実施の形態1における情報処理システムのブロック図
図2】同情報処理システムの情報処理装置1の動作について説明するフローチャート
図3】同情報処理システムの概念図
図4】同情報処理システムの情報処理装置のユーザ位置管理表の一例を示す図
図5】同情報処理システムの情報処理装置の訪問店舗情報管理表の一例を示す図(図5(a)および図5(b))
図6】同情報処理システムの情報処理装置の店舗情報管理表の一例を示す図
図7】同情報処理システムの情報処理装置の広告情報管理表の一例を示す図
図8】同情報処理システムの情報処理装置の店舗領域管理表の一例を示す図
図9】同情報処理システムのユーザ端末の表示例を示す図
図10】同情報処理システムのユーザ端末の表示例を示す図
図11】同情報処理システムのユーザ端末の表示例を示す図
図12】同情報処理システムの情報処理装置の注文管理表の一例を示す図
図13】本発明の実施の形態2における情報処理システムのブロック図
図14】同情報処理システムの情報処理装置の訪問店舗情報管理表の一例を示す図(図14(a)および図14(b))
図15】同情報処理システムの情報処理装置の広告情報管理表の一例を示す図(図15(a)および図15(b))
図16】同情報処理システムのユーザ端末の表示例を示す図
図17】同情報処理システムのユーザ端末の表示例を示す図
図18】同情報処理システムのユーザ端末の表示例を示す図
図19】同情報処理システムのユーザ端末の表示例を示す図
図20】本発明の実施の形態におけるコンピュータシステムの外観の一例を示す図
図21】同コンピュータシステムの構成の一例を示す図
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、情報処理装置等の実施形態について図面を参照して説明する。なお、実施の形態において同じ符号を付した構成要素は同様の動作を行うので、再度の説明を省略する場合がある。
【0023】
(実施の形態1)
図1は、本実施の形態における情報処理システム1000のブロック図である。
情報処理システム1000は、情報処理装置1および1または2以上のユーザ端末2を備える。情報処理装置1と、1または2以上のユーザ端末2とは、例えば、無線または有線の通信回線等を介して接続される。例えば、情報処理装置1と、1または2以上のユーザ端末2とは、インターネット等のネットワークにより接続される。ここでは、ユーザ端末2が3以上である場合を例に挙げて示している。
【0024】
情報処理装置1は、訪問店舗情報格納部101、店舗情報格納部102、位置情報受信部103、店舗領域格納部104、ユーザ場所判断部105、会計時情報受信部106、広告情報格納部107、広告決定部108、広告送信部109、指示受付部110、および訪問店舗情報蓄積部111を備える。
【0025】
ユーザ端末2は、端末受信部201、端末表示部202、端末受付部203、位置情報取得部204、および端末送信部205を備える。
【0026】
情報処理装置1は、通常、サーバ装置である。例えば、情報処理装置1は、クラウドサーバや、ASP(アプリケーションサーバ装置)である。情報処理装置1は、サーバ装置でなくてもよく、例えば、情報処理端末装置であってもよい。情報処理装置1は、例えば、コンピュータ等により実現される。
【0027】
訪問店舗情報格納部101には、1以上の訪問店舗情報が格納される。訪問店舗情報は、ユーザが用いたメニュー情報に対応する店舗識別子と、このユーザのユーザ識別子とを有する。
【0028】
メニュー情報は、メニューに関する情報である。メニュー情報は、例えば、メニューの出力(例えば、表示)に用いられる情報である。ここでのメニューとは、例えば、店舗において商品やサービスの注文に用いられるメニューである。ここでのメニューは、例えば、ユーザ端末2等においてモニタ等に表示されるメニューである。メニューは、例えば、商品やサービス等と対応付けられた1以上のメニュー項目を有している。ユーザが用いたメニュー情報とは、例えば、ユーザが商品やサービス等の注文に用いたメニュー情報である。注文に用いたメニュー情報とは、例えば、注文に用いたメニューの出力に用いられたメニュー情報である。メニュー情報は、例えば、このメニュー情報が有する1以上のメニュー項目に対する指示であるメニュー項目指示に応じて、メニュー項目に対応する商品やサービスの注文を受付可能な情報であってもよい。メニュー情報には、例えば、メニュー情報の識別子であるメニュー識別子およびメニューに対応する店舗識別子の少なくとも一方が対応付けられている。メニュー情報の識別子は、以下、メニュー識別子と呼ぶ場合がある。メニュー識別子は、メニュー情報に割り当てられた名称やコードである。メニュー情報に対応する店舗識別子とは、メニュー情報に対応する店舗の店舗識別子である。メニュー情報に対応する店舗とは、例えば、メニュー情報に対応するメニューが示す商品やサービスを提供する店舗や、このメニューに応じた注文を受け付ける店舗である。店舗識別子は、例えば、店舗に対応付けられたコードや、店舗名や、店舗のメールアドレスや電話番号等である。
【0029】
なお、以下、本実施の形態においては、店舗識別子が示す店舗が、例えば、飲食店の店舗であり、メニュー情報が、飲食店の店舗において提供される物やサービスの注文等に利用されるメニューに関する情報である場合を例に挙げて説明する。飲食店とは、例えば、レストラン、食堂、喫茶店、居酒屋、バー等である。ただし、店舗は、飲食店の店舗に限定されるものではない。また、メニュー情報も、飲食店の店舗において利用されるメニューに関する情報に限定されるものではない。
【0030】
ユーザ識別子は、例えば、ユーザ名や、ユーザに割り当てられたコード、ユーザの電話番号、ユーザのメールアドレス、ユーザのSMS(ショートメッセージングサービス)のアカウント、ユーザのSNS(ソーシャルネットワークサービス)のアカウント、ユーザのクレジットカード番号、ユーザの会員番号等である。ユーザ識別子は、ユーザが利用するユーザ端末2の端末識別子であってもよい。端末識別子は、例えば、ユーザ端末2に割り当てられたコードや、ユーザ端末2のMACアドレスやIPアドレス等である。
【0031】
訪問店舗情報格納部101に、訪問店舗情報がどのように蓄積されるかは問わない。例えば、一のユーザが、店舗識別子と対応付けられたメニュー情報を用いてユーザ端末2や、メニュー出力端末(図示せず)等にメニューを表示し、自分のユーザ識別子を入力したうえで、このメニューを用いて店舗で提供される商品やサービスを注文した場合に、情報処理装置1の指示受付部110や、受信部(図示せず)等が、上記の店舗識別子とユーザ識別子とを有する情報をユーザ端末2やメニュー出力端末等から受信し、受信した店舗識別子とユーザ識別子とを有する訪問店舗情報を、訪問店舗情報蓄積部111が訪問店舗情報格納部101に蓄積してもよい。なお、訪問店舗情報を蓄積する処理の一例については後述する。
【0032】
訪問店舗情報は、ユーザが店舗を訪問した訪問日時を示す情報をさらに有していてもよい。訪問日時を示す情報は、訪問日と、訪問時刻との少なくとも一方を有する情報である。
【0033】
訪問店舗情報格納部101は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。かかることは、他の格納部についても同様である。
【0034】
店舗情報格納部102には、1以上の店舗情報が格納される。店舗情報は、店舗識別子と1または2以上の店舗属性値とを有する。店舗属性値とは、店舗の属性値である。店舗情報が有する店舗属性値は、例えば、店舗位置情報、店舗種類情報、店舗ランク情報、店舗利用時間帯情報等の1以上である。ただし、店舗属性値は、これら以外の情報であってもよい。
【0035】
店舗位置情報は、店舗の位置を示す属性値である。店舗位置情報は、例えば、店舗の位置を示す緯度と経度との組み合わせ等で表される座標や、住所であってもよく、「銀座」や「六本木」等の店舗が位置する地域名や地域の俗称を示す情報であってもよく、「東京駅」、「国立競技場」等の店舗の近くのランドマーク名であってもよい。
【0036】
店舗種類情報は、店舗の種類を示す属性値である。店舗種類情報は、例えば、「フランス料理店」、「日本料理店」等の、店舗で扱う商品やサービスの種類で店舗を分類した業種を示す情報である。業種を示す情報は、例えば、業種名や業種を示すコードである。また、店舗種類情報は、「ファストフード店」、「ファミリーレストラン」等の店舗を商品やサービスの提供方法等で分類した業態を示す情報である。業態を示す情報は、例えば、業態名や業態を示すコードである。ただし、店舗種類情報は、これらに限定されるものではない。
【0037】
店舗ランク情報は、店舗のランクを示す属性値である。店舗ランク情報は、例えば、店舗のランクを、1位、2位や、グレード1、グレード2等の数字や、A、B、Cや、特上、上、並み等の文字列や、星やハート等のランクを表す指標の数で表した情報である。店舗ランク情報が示すランクは、例えば、店舗を、店舗で提供する商品やサービスの価格帯や、ユーザの平均的な利用価格帯の高低でランク付けしたランクであってもよい。利用価格帯によるランクは、店舗が提供する価格帯を表す情報と考えてもよい。また、店舗ランク情報が示すランクは、店舗が提供する商品やサービスの質や量で、店舗をランク付けしたランクであってもよい。また、店舗ランク情報は、店舗を利用したユーザの評判の高低でランク付けしたランクであってもよく、格付けを行う企業や団体等が付与したランクであってもよい。
【0038】
店舗利用時間帯情報は、店舗の利用が好ましい時間帯を示す属性値である。店舗利用時間帯情報は、例えば、店舗の利用が好ましい時間帯として、店舗の管理者や、情報処理装置1のシステム提供者等が設定した時間帯を示す情報である。店舗利用時間帯情報は、例えば、店舗の利用が好ましい時間帯を、開始時刻と終了時刻とを示す情報で表した情報であってもよく、複数の時間帯を、「夕方」、「夜(前半)」、「夜(後半)」、「深夜」等の文字列やコードで表した情報であってもよい。また、店舗利用時間帯情報は、「一次会」、「二次会」等の、店舗の利用が好ましい時間帯を、店舗が利用される順番や、おおよその時間帯が決まっている利用用途等で表した情報であってもよい。また、店舗利用時間帯情報は、例えば、店舗の利用が好ましい曜日であってもよく、時間帯と曜日とを組み合わせた情報であってもよい。なお、店舗利用時間帯情報は、対応する店舗の営業時間であってもよく、店舗の営業時間内の一部の時間帯であってもよい。
【0039】
なお、店舗情報が有する店舗属性値の1以上は、例えば、店舗で受付可能な支払方法を示す支払方法情報をであってもよい。支払方法とは、例えば、クレジットカード払いや、電子マネー払い、現金払い、代金引き落とし、代金着払い等である。
【0040】
また、店舗情報が有する店舗属性値の1以上は、例えば、店舗の営業時間や営業日、休業日等を示す店舗営業情報であってもよい。
【0041】
また、店舗情報が有する店舗属性値の1以上は、店舗で提供される商品名やサービス名、商品の種類やサービスの種類を示す情報であってもよい。
【0042】
位置情報受信部103は、ユーザの位置を特定する位置情報を、このユーザのユーザ端末2から受信する。位置情報は、例えば、ユーザの位置を示す緯度と経度との組み合わせ等で表される座標や、住所である。また、位置情報は、ユーザが位置する地域名や地域の俗称を示す情報であってもよく、ユーザの近くのランドマーク名であってもよい。位置情報受信部103は、例えば、ユーザ識別子とともに、このユーザ識別子と対応付けられた位置情報を受信する。ユーザ識別子と対応付けられた位置情報は、このユーザ識別子が示すユーザの位置を特定する位置情報である。位置情報受信部103は、受信した位置情報を、図示しない格納部に蓄積してもよい。例えば、位置情報受信部103は、位置情報をユーザ識別子と対応付けて蓄積する。位置情報受信部103は、例えば、有線または無線の通信手段により実現される。
【0043】
なお、図示しない送信部が、位置情報を要求する情報を、予め決められたタイミング等に、1または2以上のユーザ端末2に送信し、位置情報受信部103が、この情報に応じて各ユーザ端末2から送信される位置情報を受信するようにしてもよい。
【0044】
店舗領域格納部104には、1または2以上の店舗領域情報が格納される。例えば、店舗領域格納部104には、1または2以上の店舗の店舗領域情報が、各店舗の店舗識別子と対応付けて格納されている。店舗領域情報は、店舗の領域を示す情報である。店舗の領域は、店舗の敷地の領域等と考えてもよい。店舗領域情報は、例えば、店舗の領域を示す複数の座標群である。ここでの座標は、例えば、緯度と経度とで表される座標である。また、店舗領域情報は、店舗内の1以上の座標(例えば、店舗の中心の座標)であってもよい。この場合、例えば、店舗内の1以上の座標までの距離が、予め決められた距離以内となる領域を、店舗の領域と考える。なお、この場合、店舗領域情報は、中心からの距離を示す情報をさらに有していてもよい。また、店舗領域情報は、店舗の住所であってもよい。この場合、例えば、住所が示す位置(例えば、座標)までの距離が、予め決められた距離以内となる領域を、店舗領域情報が示す店舗の領域と考える。なお、店舗領域情報は、店舗の領域を示すことができれば、上記の情報に限定されるものではない。また、店舗領域情報が示す領域は、実際の店舗の領域よりも大きくても小さくてもよい。
【0045】
なお、店舗領域格納部104に店舗識別子と格納されている店舗領域情報と、この店舗識別子と同じ店舗識別子を有する上述した店舗情報が有する店舗位置情報とが、共用可能な情報である場合、これらを共用するようにして、店舗領域情報と、店舗位置情報とのいずれか一方を省略してもよい。店舗領域情報を省略する場合、店舗領域格納部104は省略してもよい。
【0046】
ユーザ場所判断部105は、位置情報受信部103が受信した位置情報を用いて、ユーザが1または2以上の店舗に居るか否かを判断する。ここでのユーザは、受信した位置情報に対応するユーザ(例えば、受信した位置情報に対応付けられたユーザ識別子が示すユーザ)である。1または2以上の店舗は、例えば、予め決められた1または2以上の店舗である。例えば、ユーザが予め決められた1つの店舗に居るか否かを判断する場合、ユーザ場所判断部105は、予め決められた1つの店舗の店舗領域情報を取得し、取得した店舗領域情報が示す領域内に、位置情報受信部103が受信した位置情報が示す位置が含まれるか判断し、含まれる場合、この1つの店舗に位置情報受信部103が受信した位置情報に対応するユーザが居ると判断し、含まれない場合、ユーザが居ないと判断する。
【0047】
また、ユーザが予め決められた2以上の店舗に居るか否かを判断する場合、ユーザ場所判断部105は、例えば、2以上の店舗のそれぞれ対応する店舗領域情報を、店舗毎に取得し、取得した店舗領域情報がそれぞれ示す領域内に、位置情報受信部103が受信した位置情報が示す位置が位置するか否かを判断する。いずれか一つの店舗領域情報が示す領域に、受信した位置情報が示す位置が含まれる場合、ユーザ場所判断部105は、予め決められた2以上の店舗のいずれかにユーザが居ると判断してもよく、位置情報が示す位置が含まれる領域に対応する店舗にユーザが居ると判断してもよい。また、いずれの領域にも位置情報が示す位置が含まれない場合、ユーザ場所判断部105は、予め決められた2以上の店舗にユーザが居ないと判断する。
【0048】
なお、店舗領域情報は、店舗の住所である場合、位置情報受信部103が受信した位置情報である住所が、店舗領域情報が示す店舗の住所と一致する場合に、ユーザが店舗に居ると判断し、一致しない場合、ユーザが店舗に居ないと判断してもよい。
【0049】
ユーザ場所判断部105は、例えば、上記の判断に用いる1または2以上の店舗領域情報を、店舗領域格納部104から読み出して取得する。店舗領域格納部104に、1または2以上の店舗の店舗領域情報が、各店舗の店舗識別子と対応付けて格納されている場合において、ユーザ場所判断部105が、一の店舗領域情報が示す領域に、受信した位置情報が示す位置が含まれると判断した場合に、ユーザ場所判断部105は、この一の店舗領域情報に対応付けて格納されている店舗識別子を、ユーザが居る店舗の店舗識別子として取得するようにしてもよい。
【0050】
会計時情報受信部106は、ユーザ端末2から会計時情報を受信する。会計時情報は、会計時であることを特定する情報である。会計時情報は、例えば、会計時情報の受信時が会計時であることを示す情報である。会計時情報は、例えば、決済を行う決済指示や、決済に用いられるクレジットカード番号や電子マネーに対応するユーザの識別子等を有していてもよく、決済される金額の情報等を有していてもよい。また、会計時情報は、領収書や請求書の発行を要求する情報であってもよく、ユーザが店舗で利用した代金の算出を、店舗に要求する情報や、代金の支払いを行ったことを示す情報であってもよい。ただし、会計時情報は、ユーザ端末2を利用するユーザが会計時であることを結果的に特定可能な情報であれば上記以外の情報であってもよい。また、会計の終了直前や直後であることを示す情報も会計時情報と考えてもよい。
【0051】
会計時情報受信部106は、会計時情報に対応する会計時の時刻や、会計時の曜日の情報を取得してもよい。例えば、会計時情報受信部106は、会計時情報を受信した時刻や曜日を、会計時情報に対応する会計時の時刻や曜日として取得してもよい。受信した時刻は、例えば、図示しない時計から取得可能である。受信した曜日は、例えば、図示しないカレンダーから取得可能である。なお、会計時情報は、会計時情報を送信する操作等が行われた時刻や曜日の情報を会計時の時刻や会計時の曜日として有していてもよく、会計時情報を送信する時刻や曜日の情報を、会計時の時刻や会計時の曜日として有していてもよく、この場合、会計時情報受信部106は、受信した会計時情報が有する会計時の時刻や曜日を、会計時情報に対応する会計時の時刻や、会計時の曜日の情報取得するようにしてもよい。
【0052】
会計時情報は、会計が行われる店舗の店舗識別子を有していてもよい。会計が行われる店舗は、ユーザが利用した店舗と考えてもよい。また、会計時情報は、ユーザが購入した商品やサービス等の内容を示す情報を有していてもよい。購入した商品やサービス等の内容を示す情報は、例えば、ユーザが購入した商品名やサービス名、ユーザが購入した商品やサービスの種類を示す情報である。会計時情報受信部106は、例えば、有線または無線の通信手段により実現される。
【0053】
なお、会計時情報受信部106が受信した会計時情報を情報処理装置1がどのように扱うかは問わない。例えば、情報処理装置1は、受信した会計時情報を削除してもよい。また、情報処理装置1の図示しない処理部が、受信した会計時情報を用いて、決済や会計等の処理を行うようにしてもよい。また、情報処理装置1は、受信した情報を出力(例えば、表示や、図示しない格納部への蓄積等)してもよい。
【0054】
広告情報格納部107には、1または2以上の広告情報が格納される。広告情報は、広告に関する情報である。広告情報は、例えば、広告を出力するための情報である。ここでの出力は、例えば、表示、印刷および音声出力の少なくとも一方である。広告は、例えば、1または2以上の店舗に関する広告である。店舗に関する広告は、例えば、店舗自体の広告であってもよく、店舗で提供される商品やサービスについての広告であってもよい。広告情報は、例えば、店舗が提供する広告である。なお、ここでの広告情報は、1または2以上の店舗で利用可能なクーポン券や無料券の情報も含むと考えてもよく、含まないと考えてもよい。また、広告は、店舗に関する広告以外の広告であってもよい。例えば、広告や、商品やサービス等に関する広告であって、特定の店舗に関連付けられていない広告であってもよい。
【0055】
広告情報格納部107には、例えば、1または2以上の広告情報が、それぞれ、店舗の店舗識別子と対応付けられて格納されている。店舗識別子と対応付けられて格納されている広告情報は、例えば、店舗識別子が示す店舗に関する広告の情報である。なお、広告情報格納部107には、例えば、1または2以上の広告情報が、それぞれ、1または2以上の店舗属性値と対応付けられて格納されていてもよい。一の広告情報に対応付けられている店舗属性値は1つであってもよく、2以上であってもよい。店舗属性値と対応付けられて格納されている広告情報は、例えば、店舗属性値が示す属性を有する店舗に関する広告の情報である。なお、店舗属性値と対応付けられて格納されている広告情報は、例えば、店舗属性値が示す属性を有する店舗に関する広告の情報でなくてもよく、例えば、店舗属性が示す属性を有する店舗が扱う商品やサービスに関連した広告情報であってもよい。例えば、アルコール飲料に関する広告情報が、レストランやバーであることを示す店舗属性値と対応付けられて格納されていてもよく、紅茶やコーヒーに関する広告情報が、カフェであることを示す店舗属性値と対応付けられていてもよい。広告情報格納部107には、例えば、1または2以上の広告情報が、それぞれ、店舗属性値以外の属性値と対応付けられて格納されていてもよい。
【0056】
なお、本実施の形態においては、情報処理装置1が広告情報格納部107を有する場合を例に挙げて説明するが、情報処理装置1以外の情報処理装置1がアクセス可能なサーバ装置または情報処理端末装置(図示せず)が、広告情報格納部107を有していてもよい。この場合、情報処理装置1が、必要に応じて、広告情報格納部107にアクセスするための送受信部等を有していてもよい。
【0057】
広告決定部108は、一のユーザ識別子に対応するユーザ端末2に送信する広告情報を決定する。例えば、広告決定部108は、一のユーザ識別子に対応する訪問店舗情報を用いて、送信する広告情報を決定する。一のユーザ識別子に対応する訪問店舗情報とは、一のユーザ識別子と同じユーザ識別子を有する訪問店舗情報である。例えば、広告決定部108は、一のユーザ識別子に対応する1または2以上の店舗識別子を訪問店舗情報格納部101から取得し、取得した1または2以上の各店舗識別子と対になる1または2以上の店舗属性値を店舗情報格納部102から取得する。そして、広告決定部108は、取得した1または2以上の店舗属性値を用いて、上記の一のユーザ識別子に対応するユーザ端末2に送信する広告情報を決定する。広告情報を決定するということは、例えば、広告情報を取得することや広告情報を特定することである。一のユーザ識別子に対応するユーザ端末2とは、一のユーザ識別子が示すユーザが利用するユーザ端末2である。
【0058】
広告決定部108が、送信する広告情報をどのようなタイミングで、どのように決定するかは問わない。例えば、情報処理装置1のシステム提供者により予め決められた日時等や、予め決められた一定または不定のタイミングを、訪問店舗情報格納部101に格納されている各ユーザ識別子について広告情報を決定するタイミングと判断してもよい。または訪問店舗情報格納部101に格納されている各店舗識別子に対応する店舗の管理者により予め決められた日時を、各店舗識別子に対応づけられて訪問店舗情報格納部101に格納されているユーザ識別子について広告情報を決定するタイミングと判断してもよい。また、広告決定部108は、ユーザ場所判断部105が、ユーザが予め決められた店舗に居ると判断した場合に、このユーザに対応するユーザ識別子について広告情報を決定するタイミングであると判断してもよく、ユーザが予め決められた店舗に居ないと判断した場合に、このユーザに対応するユーザ識別子について広告情報を決定するタイミングであると判断してもよい。また、一のユーザが一の店舗に来店した場合や、退店した場合に、この一のユーザに対応するユーザ識別子について広告情報を決定するタイミングであると判断してもよい。また、会計時情報受信部106が一のユーザ識別子と対応付けられた会計時情報を受信した場合に、この一のユーザに対応するユーザ識別子について広告情報を決定するタイミングであると判断してもよい。また、一のユーザ端末2から広告情報の送信を要求する指示を図示しない受信部が受信した場合に、このユーザ端末2に送信する広告情報を決定するタイミングであると判断してもよい。
【0059】
広告決定部108は、例えば、一のユーザ識別子に対応する1または2以上の店舗識別子を訪問店舗情報格納部101に格納されている1または2以上の訪問店舗情報から、検索により取得する。広告決定部108が各ユーザ識別子について取得する1または2以上の店舗識別子は、各ユーザ識別子に対応するすべての店舗識別子であってもよく、一部の店舗識別子であってもよい。広告決定部108が一部の店舗識別子を取得する場合、どのように、取得する一部の店舗識別子を決定するかは問わない。例えば、広告決定部108は、一のユーザ識別子に対応する最新の予め決められた1または2以上の数の訪問店舗情報からそれぞれ店舗識別子を取得してもよい。また、例えば、広告決定部108は、一のユーザ識別子に対応する訪問店舗情報であって、店舗識別子を取得する当日や、1年以内等の予め決められた期間の日時と対応付けられた訪問店舗情報からそれぞれ店舗識別子を取得してもよい。
【0060】
広告決定部108は、例えば、上記のように取得した一のユーザ識別子に対応する1または2以上の店舗識別子のそれぞれと対になる1または2以上の店舗属性値を店舗情報格納部102に格納されている店舗情報から検索により取得する。以下、このように取得した1または2以上の店舗属性値を、以下、一のユーザ識別子について取得した店舗属性値、または一のユーザ識別子について取得した1または2以上の店舗属性値等と呼ぶ場合がある。
【0061】
広告決定部108が上記のように一のユーザ識別子について取得した店舗属性値を用いて、どのように一のユーザ端末2に送信する広告情報を決定するかは問わない。
【0062】
例えば、広告決定部108は、一のユーザ識別子について取得した1または2以上の店舗属性値に関連する1または2以上の店舗属性値と対応付けられた広告情報を広告情報格納部107から取得する。一の店舗属性値と対応付けられた広告情報は、例えば、広告情報が店舗属性値と対応付けられて広告情報格納部107に格納されている場合、一の店舗属性値と対応付けられて広告情報格納部107に格納されている広告情報である。また、広告情報が店舗識別子と対応付けられて広告情報格納部107に格納されている場合、一の店舗属性値と対応付けられた広告情報は、店舗識別子を介して一の店舗属性値と対応付けられた広告情報であり、具体的には、店舗情報格納部102に格納されている店舗情報により一の店舗属性値と対応付けられた店舗識別子と対応付けられて広告情報格納部107に格納されている広告情報である。かかることは、広告情報に対応付けられた店舗属性値についても同様である。
【0063】
例えば、広告決定部108は、一のユーザ識別子について取得した1または2以上の店舗属性値と一致する1または2以上の店舗属性値と対応付けられた広告情報を広告情報格納部107において特定または取得する。ここでの一致とは、例えば、属性が同じ店舗属性値同士の一致である。ここでの一致は、完全一致であってもよく、部分一致であってもよい。例えば、一のユーザ識別子について取得した一の属性の店舗属性値の1以上が、広告情報に対応付けられたこの一の属性と同じ属性の店舗属性値の1以上と一致すれば、一のユーザ識別子について取得した一の属性の店舗属性値と、広告情報に対応するこの一の属性についての店舗属性値とが一致すると考えてもよい。また、広告決定部108は、取得した1または2以上の店舗属性値と一致しない店舗属性値と対応付けられた広告情報を広告情報格納部107から検索等により特定または取得してもよい。なお、2以上の店舗属性値が一致するということは、2以上の店舗属性値がすべて一致することであってもよく、2以上の店舗属性値の少なくとも一部が一致することであってもよい。
【0064】
また、広告決定部108は、一のユーザ識別子について取得した1または2以上の店舗属性値と、広告情報に対応付けられた1または2以上の店舗属性値とを用いて、公知のレコメンドの技術を利用して、一のユーザ端末2に送信する広告情報、またはその候補を決定してもよい。例えば、広告決定部108は、一のユーザ識別子について取得した1または2以上の店舗属性値と予め決められた条件を満たすほど近似する1または2以上の店舗属性値を、各広告情報と対応付けられた1または2以上の店舗属性値の中から検出し、検出した1または2以上の店舗属性値と対応付けられた広告情報を、一のユーザ端末2に送信する広告情報、またはその候補に決定する。例えば、一のユーザ識別子について取得した1または2以上の店舗属性値を用いて構成されるベクトルと、各広告情報と対応付けられた1または2以上の店舗属性値を用いて構成されるベクトルとの距離を算出し、当該距離が予め決められた条件を満たすほど短い場合、この1または2以上の店舗属性値と対応付けられた広告情報を一のユーザ端末2に送信する広告情報、またはその候補として決定する。なお、公知のレコメンド技術とは、例えば、協調フィルタリング、特許第5064063号、特許第5140289号等に記載のレコメンド技術、「情報推薦システム入門-理論と実践-(共立出版)」等の書籍に記載された技術である。
【0065】
なお、広告決定部108が決定する一のユーザ端末2に送信する広告情報は、この一のユーザ端末2を利用するユーザが直前に利用していた店舗の店舗識別子と対応付けられた広告情報を含んでもよく、直前に利用していた店舗の店舗識別子と対応付けられた広告情報を含まないようにしてもよい。
【0066】
以下、広告決定部108が、一のユーザ識別子について取得した1また2以上の店舗属性値を用いて、広告情報を決定する処理の例について説明する。
【0067】
例えば、広告決定部108は、一のユーザ識別子について取得する店舗属性値として店舗位置情報を取得し、この店舗位置情報が示す位置に対して、近い位置を示す店舗位置情報と対応付けられた1または2以上の広告情報を取得する。例えば、店舗位置情報が店舗の位置を示す座標である場合、ここでの近い位置を示す店舗位置情報は、一のユーザ識別子について取得した店舗位置情報が示す座標との距離が、閾値以下となる座標である。また、例えば、店舗位置情報が店舗の位置を示す地名、ランドマーク名または住所である場合、ここでの近い位置を示す店舗位置情報は、一のユーザ識別子について取得した店舗位置情報が示す地名、ランドマーク名または住所と一致する地名または住所であるである。ここでの住所の一致は、例えば、住所の所望の階層(例えば、市町村区名や、番地、通り)等までの一致であればよい。
【0068】
また、広告決定部108は、例えば、一のユーザ識別子について取得する店舗属性値として店舗種類情報を取得し、この店舗種類情報に対して予め決められた関係を有する店舗属性値である店舗種類情報と対応付けられた1または2以上の広告情報を取得する。例えば、予め決められた関係を有する店舗種類情報とは、一致する店舗種類情報である。ここでの一致は完全一致であってもよく、部分一致であってもよい。また、予め決められた関係を有する店舗種類情報は、一致しない店舗種類情報であってもよい。例えば、一のユーザ識別子について取得した店舗属性値である店舗種類情報が、「フランス料理店」という店舗の業種を示す情報であった場合、広告決定部108は、対応する店舗属性値である店舗種類情報がこれと一致する「フランス料理店」である1または2以上の広告情報を広告情報格納部107から取得する。あるいは、例えば、一のユーザ識別子について取得した店舗属性値である店舗種類情報が、「中華料理店」という店舗の業種を示す情報であった場合、広告決定部108は、対応する店舗属性値である店舗種類情報が「中華料理店」以外である1または2以上の広告情報を広告情報格納部107から取得してもよい。
【0069】
また、広告決定部108は、例えば、予め決められた関係を有する店舗属性情報である店舗種類情報として、図示しない格納部に予め格納されている直前に利用した店舗の店舗種類情報と、その次に利用する店舗としてレコメンドされる店舗の店舗識別子情報との1または2以上の組の情報から、直前に利用した店舗の店舗種類情報が、一のユーザ識別子について取得した、ユーザが直前に利用した店舗の店舗種類情報と一致する組を検出し、検出した組のレコメンドされる店舗の店舗識別子と対応付けられた1または2以上の広告情報を取得してもよい。例えば、図示しない格納部に、直前に利用した店舗が、「フランス料理店」である場合に、次に「喫茶店」をレコメンドする、という店舗種類情報の組の情報が格納されている場合において、一のユーザ識別子について取得した、ユーザが直前に利用した店舗の店舗種類情報が「フランス料理店」であった場合に、広告決定部108は、上記の格納されている組の情報を、直前に利用した店舗の店舗種類情報「フランス料理店」を用いて検出し、検出した組の情報が有するレコメンドする店舗の店舗種類情報「喫茶店」と対応付けられた広告情報を、広告情報格納部107から取得してもよい。
【0070】
また、例えば、広告決定部108は、一のユーザ識別子について取得する店舗属性値として店舗ランク情報を取得し、この店舗ランク情報に対して予め決められた関係を有する店舗属性値である店舗ランク情報と対応付けられた1または2以上の広告情報を取得する。例えば、予め決められた関係を有する店舗ランク情報とは、一致する店舗ランク情報であってもよく、予め決められたラック数だけ上のランクを示す店舗ランク情報であってもよい。また、予め決められた関係を有する店舗種類情報は、一致しない店舗種類情報であってもよい。例えば、一のユーザ識別子について取得した店舗属性値である店舗ランク情報が、「Aランク」という情報であった場合、広告決定部108は、対応する店舗属性値である店舗ランク情報がこれと一致する「Aランク」である1または2以上の広告情報を広告情報格納部107から取得する。あるいは、例えば、一のユーザ識別子について取得した店舗属性値である店舗ランク情報が、「Aランク」という情報であった場合、広告決定部108は、対応する店舗属性値である店舗ランク情報がこれよりも1ランク上である「Sランク」である1または2以上の広告情報を広告情報格納部107から取得してもよい。なお、例えば、訪問店舗情報を用いて検出される一のユーザ識別子に対応する店舗ランク情報が、異なる複数の店舗ランク情報である場合、広告決定部108は、訪問店舗情報を用いて検出される数が最も多い店舗ランク情報や、最もランクが高い店舗ランク情報、または、最もランクが低い店舗ランク情報を、一のユーザ識別子に対応する店舗ランク情報として取得するようにしてもよい。
【0071】
例えば、広告決定部108は、一のユーザ識別子について取得する店舗属性値として店舗利用時間帯情報を取得し、この店舗利用時間帯情報に対して予め決められた関係を有する店舗属性値である店舗利用時間帯情報と対応付けられた1または2以上の広告情報を取得する。例えば、予め決められた関係を有する店舗利用時間帯情報とは、一致する店舗利用時間帯情報である。ここでの一致は完全一致であってもよく、部分一致であってもよい。例えば、一部が重なる時間帯を示す2以上の店舗利用時間帯情報は、一致する店舗利用時間帯情報と考えてもよく、一致しない店舗利用時間帯情報と考えてもよい。また、予め決められた関係を有する店舗利用時間帯情報は、一致しない店舗利用時間帯情報であってもよい。例えば、一のユーザ識別子について取得した1または2以上の店舗属性値である店舗利用時間帯情報が、「7時から9時」という時間帯を示す情報であった場合、広告決定部108は、対応する店舗属性値である店舗利用時間帯情報が示す時間帯がこれと一致する「7時から9時」である1または2以上の広告情報を広告情報格納部107から取得する。あるいは、例えば、一のユーザ識別子について取得した店舗属性値である最新の利用時間帯情報が、「一次会」という、店舗の利用が好ましい時間帯を店舗が利用される順番等で表した情報であった場合、広告決定部108は、対応する店舗属性値である店舗利用時間帯情報が上記の利用時間帯情報が示す時間帯の次の順番の時間帯を示す「二次会」である1または2以上の広告情報を広告情報格納部107から取得してもよい。
【0072】
なお、広告決定部108は、広告情報に対応付けられた店舗営業情報を用いて、現在営業中の店舗についての広告情報を取得するようにしてもよい。
【0073】
なお、広告決定部108は、一のユーザ識別子に対応する訪問店舗情報が有する店舗識別子と同じ店舗識別子と対応付けられた広告情報を、このユーザ識別子に対応するユーザ端末に送信する広告情報に決定してもよい。また、広告決定部108は、一のユーザ識別子に対応する訪問店舗情報が有する店舗識別子と異なる店舗識別子と対応付けられた広告情報を、このユーザ識別子に対応するユーザ端末に送信する広告情報に決定してもよい。
【0074】
例えば、広告決定部108が、送信する広告情報を決定する際に利用する店舗属性値を指定する情報や、広告情報を取得するためのルールや、取得する際に利用する条件等の情報は、例えば、図示しない格納部に予め決められたルール情報等により予め決められていてもよい。広告決定部108は、例えば、送信する広告情報を決定する際に、適宜ルール情報を読み出し、読み出したルール情報が示すルールに従って、送信する広告情報を決定するようにしてもよい。
【0075】
広告情報を決定するということは、広告情報によっては、例えば、所望の広告情報を検索する検索式を構成することと考えてもよい。例えば、広告決定部108は、一のユーザ識別子について取得する店舗属性値として店舗種類情報を取得し、この店舗種類情報に対して予め決められた関係を有する店舗属性値である店舗種類情報(例えば、一致する店舗種類情報)と対応付けられた1または2以上の広告情報を検索するための検索式を構成してもよい。
【0076】
なお、広告決定部108は、一のユーザ識別子について取得する店舗属性値として属性が異なる2以上の店舗属性値を取得し、この2以上の店舗属性値のそれぞれについて予め決められた関係を有する2以上の店舗属性値と対応付けられた広告情報を決定するようにしてもよい。例えば、広告決定部108は、一のユーザ識別子について取得する店舗属性値として「店舗位置情報」と「店舗種類情報」と「店舗ランク情報」を取得し、取得した「店舗位置情報」が示す位置に対して、近い位置を示す店舗位置情報と対応付けられた1または2以上の広告情報であって、取得した「店舗ランク情報」と同じ「店舗ランク情報」と対応付けられており、かつ、取得した「店舗種類情報」とは異なる「店舗種類情報」と対応付けられた広告情報を、送信する広告情報に決定するようにしてもよい。
【0077】
また、広告決定部108は、一のユーザ識別子と対応付けられたユーザ端末2に送信する広告情報を決定する場合において、ユーザ場所判断部105が、この一のユーザ識別子が示すユーザが予め決められた店舗に居ると判断した場合に、この店舗とは異なる店舗の店舗識別子と対になる広告情報を、ユーザ端末2に送信する広告情報に決定しないようにすることが好ましい。例えば、ユーザが居ると判断された店舗以外の店舗の店舗識別子と対になる広告情報を送信しないようにすることで、ユーザが居ると判断された店舗以外の、競合する他の店舗の広告情報を送信しないようにすることができる。この場合、広告決定部108は、ユーザが居ると判断された店舗とは異なる店舗の店舗識別子と対になる広告情報以外の広告情報を、送信する広告情報に決定してもよく、上述したような1または2以上の店舗属性値を用いて決定した送信する広告情報のうちの、ユーザが居ると判断された店舗とは異なる店舗の店舗識別子と対になる広告情報を除いた広告情報を送信する広告情報に決定してもよい。
【0078】
また、広告決定部108は、一のユーザ識別子と対応付けられたユーザ端末2に送信する広告情報を決定する場合において、ユーザ場所判断部105が、この一のユーザ識別子が示すユーザが予め決められた店舗に居ると判断した場合に、この店舗とは異なる店舗の店舗識別子と対になる広告情報を、ユーザ端末2に送信する広告情報に決定してもよい。この場合、広告決定部108は、例えば、ユーザが居ると判断された店舗以外の店舗と対になる広告情報のすべてや一部を、送信する広告情報に決定してもよく、上述したような1または2以上の店舗属性値を用いて決定した送信する広告情報のうちの、ユーザが居ると判断された店舗以外の店舗と対になる広告情報だけを送信する広告情報に決定してもよい。
【0079】
なお、広告決定部108が、店舗属性値を用いて決定した送信する広告情報のうちの、ユーザが居ると判断された店舗以外の店舗と対になる広告情報を送信する広告情報に決定しない、ということは、結果的に同様の広告情報を決定しないことであればよく、その処理の手順等は問わない。例えば、広告決定部108は、一のユーザのユーザ識別子を有する訪問店舗情報が有する1または2以上の店舗属性値と、広告情報と対応付けられた1または2以上の店舗属性値を用いて、送信する候補となる広告情報を選択した後、選択した広告情報のうちの、ユーザが居ると判断された店舗の店舗識別子以外の店舗識別子と対応付けられた広告情報を、送信する広告情報に決定しないようにし、それ以外の広告情報を送信する広告情報に決定してもよい。また、広告情報格納部107に格納されている広告情報の中から、ユーザが居ると判断された店舗の店舗識別子とは異なる店舗識別子と対応付けられた広告情報を、送信対象の広告情報から除外し、除外した広告情報の中から、一のユーザのユーザ識別子を有する訪問店舗情報が有する1または2以上の店舗属性値と、選択した広告情報に対応づけられた1または2以上の店舗属性値と、を用いて、送信する広告情報を決定してもよい。かかることは、広告決定部108が、店舗属性値を用いて決定した送信する広告情報のうちの、ユーザが居ると判断された店舗とは異なる店舗の店舗識別子と対になる広告情報を、送信する広告情報に決定する処理においても同様である。
【0080】
また、広告決定部108は、会計時情報の受信に応じて、会計時に対応する広告情報を決定してもよい。会計時に対応する広告情報とは、例えば、ユーザが店舗において利用料金の会計を行う際や、その直後に、ユーザが利用するユーザ端末2に送信される広告情報である。会計時情報の受信に応じて広告情報を決定する、ということは、会計時情報を受信した場合に、広告情報を決定することであってもよく、受信した会計時情報等を利用して、広告情報を決定することであってもよく、その両方であってもよい。会計時に対応する広告情報を決定する、ということは、例えば、会計時に対応する広告情報を、ユーザ端末2に送信する広告情報に決定することである。
【0081】
広告決定部108は、例えば、会計時情報受信部106が受信した会計時情報に対応する会計時の時刻、曜日、または会計時情報そのもののうちの1以上の情報を用いて、広告情報を決定する。例えば、広告決定部108は、会計時情報受信部106が受信した会計時情報に対応する会計時の時刻を取得し、この時刻に対して予め決められた関係を有する店舗利用時間帯情報または店舗営業情報と対応付けられた1または2以上の広告情報を取得する。ここでの、予め決められた関係を有する店舗利用時間帯情報または店舗営業情報とは、例えば、会計時情報に対応する会計時の時刻が、店舗利用時間帯情報が示す時間帯内である店舗利用時間帯情報、または店舗営業情報が示す営業時間内である店舗営業情報である。広告決定部108は、例えば、会計時情報受信部106が受信した会計時情報に対応する会計時の時刻として、例えば、会計時情報受信部106が取得した会計時情報を受信した時刻を、会計時情報受信部106から取得してもよく、会計時情報が有する会計時の時刻を、会計時情報から読み出してもよい。かかることは、後述する会計時情報に対応する会計時の曜日についても同様である。
【0082】
また、例えば、広告決定部108は、会計時情報受信部106が受信した会計時情報に対応する会計時の曜日を取得し、この曜日に対して予め決められた関係を有する店舗利用時間帯情報または店舗営業情報と対応付けられた1または2以上の広告情報を取得する。ここでの、予め決められた関係を有する店舗営業情報とは、例えば、会計時の曜日が、店舗営業情報が示す店舗が営業している曜日のいずれかと一致する店舗営業情報である。
【0083】
なお、広告決定部108は、会計時情報に対応する会計時の時刻と曜日との組み合わせに対して予め決められた関係を有する店舗利用時間帯情報または店舗営業情報と対応付けられた1または2以上の広告情報を取得してもよい。
【0084】
また、例えば、広告決定部108は、会計時情報受信部106が受信した会計時情報そのものが有するユーザが購入に利用したクレジットカード番号等の情報が示す支払方法の情報を用いて、同じ支払方法が利用可能であることを示す店舗属性値と対応付けられた広告情報を決定してもよい。
【0085】
また、例えば、広告決定部108は、会計時情報受信部106が受信した会計時情報そのものが有するユーザが購入した商品名や、サービス名や、商品の種類や、サービスの種類を示す情報を用いて、広告情報を決定してもよい。例えば、広告決定部108は、これらの情報と一致しない店舗属性値と対応付けられた広告情報をユーザ端末2に送信する広告情報に決定してもよい。また、広告決定部108はこれらの情報と、広告情報と対応付けられた店舗属性値である店舗で提供される商品名やサービス名、商品の種類やサービスの種類を示す情報とを用いて、上記と同様にレコメンドの技術を利用して、広告情報を決定してもよい。
【0086】
また、広告決定部108は、例えば、会計時に対応する広告情報を、会計の対象となった店舗以外の店舗の店舗識別子と対応付けられた広告情報の中から決定するようにしてもよい。つまり、会計を行う店舗以外の店舗の広告情報を、ユーザ端末2に送信する広告情報に決定するようにしてもよい。
【0087】
なお、広告決定部108が、会計時情報の受信に応じて、会計時に対応する広告情報を、送信する広告情報に決定する場合においても、上述したように、訪問店舗情報を用いて1または2以上の店舗属性値を取得するようにし、取得した店舗属性値をさらに用いて、会計時に対応する広告情報を、送信する広告情報を決定してもよい。
【0088】
また、会計時情報の受信に応じて、会計時に対応する広告情報を決定する処理は、上記の処理に限定されるものではない。
【0089】
なお、広告決定部108は、上記で説明した広告情報を決定する2以上の処理を適宜組み合わせて、広告情報を決定するようにしてもよい。例えば、広告決定部108は、上記のような会計時情報の受信に応じていて広告情報を決定する1以上の処理と、上述したような会計時情報の受信と関係なく広告情報を決定する1以上の処理とを適宜組み合わせて、広告情報を決定してもよい。
【0090】
広告送信部109は、広告情報をユーザ端末2に送信する。具体的には、広告送信部109は、広告決定部108が決定した一のユーザ識別子に対応するユーザ端末2に送信する広告情報を、このユーザ端末2に送信する。ユーザ端末2を宛先に指定する情報は、例えば、図示しない格納部にユーザ識別子と対応付けて格納されているユーザ端末2の宛先を指定する情報から、送信先のユーザ端末2に対応するユーザ識別子を用いて、検索等により取得する。また、ユーザ識別子がユーザ端末2の宛先を指定する情報である場合、この宛先を指定する情報を用いて、広告情報を送信すればよい。また、ユーザ端末2から送信された会計時情報に応じて決定された広告情報を送信する場合、会計時情報受信部106が受信した会計時情報の送信元のユーザ端末2を特定する情報(例えば、送信元のIPアドレス等)を、宛先を指定する情報として用いてもよい。宛先を指定する情報は、例えば、ユーザのメールアドレスや、ユーザのSMSやSNSのアカウント、ユーザの携帯電話番号、ユーザ端末2のIPアドレス等である。
【0091】
なお、広告決定部108が、広告情報として、上述したように広告情報の検索式を構成して取得する場合、広告送信部109は、この広告情報の検索式を、広告情報としてユーザ端末2に送信するようにしてもよい。広告送信部109は、例えば、有線または無線の通信手段等により実現可能である。
【0092】
指示受付部110は、メニュー情報が有する一または二以上のメニュー項目に対する指示であるメニュー項目指示を、ユーザから受け付ける。例えば、指示受付部110は、後述するように、ユーザ端末2を介してユーザからメニュー項目指示を受け付ける。メニュー項目指示は、メニュー項目に対する指示である。メニュー項目指示の受け付けは、例えば、メニュー項目指示に対応する商品やサービスの注文の受付と考えてもよい。
【0093】
指示受付部110は、上記のようなメニュー項目指示を受け付ける際に、このメニュー項目指示に関連する情報をさらに受け付けるようにしてもよい。例えば、メニュー項目指示に関連する情報は、メニュー項目指示に対応する対象の注文量である。対象の注文量とは、例えば、注文する対象の量(例えば、物の数や、重さ、体積等)を指定する情報である。
【0094】
ユーザ端末2からメニュー項目指示を受け付ける場合に、指示受付部110は、メニュー項目指示に対応するメニュー項目を有するメニューのメニュー識別子およびメニューに対応する店舗の店舗識別子の少なくとも一方、および指示受付部110は、例えば、メニュー項目に対する指示を行ったユーザのユーザ識別子をさらに受け付けることが好ましい。メニュー項目に対する指示を行ったユーザは、メニュー項目指示を入力したユーザと考えてもよい。メニュー項目に対する指示を行ったユーザのユーザ識別子は、ユーザ端末2を利用するユーザのユーザ識別子であってもよい。ここで受け付けるメニュー識別子や店舗識別子は、例えば、ユーザ端末2が、メニューの出力に用いるメニュー情報から取得して送信するメニュー識別子や店舗識別子である。また、ここでのユーザ識別子は、メニュー項目指示を受け付ける際に、ユーザ端末2がユーザから入力を受け付けたユーザ識別子であってもよく、ユーザ端末2の図示しない格納部に予め格納されているユーザ識別子をメニュー項目指示の受付時に読み出したものであってもよい。なお、メニュー情報には、上述したように、メニュー識別子およびメニューに対応する店舗識別子の少なくとも一方が対応付けられている。なお、メニュー識別子や店舗識別子は、各メニュー項目に対応付けられていてもよく、この場合も、メニュー情報に、メニュー識別子およびメニューに対応する店舗識別子の少なくとも一方が対応付けられていると考えてもよい。
【0095】
なお、ユーザ端末2の代わりに、メニュー情報を用いてメニューを表示するメニュー出力端末(図示せず)を介してメニュー項目指示を受け付けてもよい。この場合、メニュー出力装置は、例えば、ユーザ端末2と同様の構成を備えているようにすればよい。
【0096】
ここでの受け付けは、例えば、入力手段からの受付や、他の機器等から送信される入力信号の受信や、記録媒体等からの情報の読み出し等である。例えば、指示受付部110は、ユーザ端末2を介して、ユーザ等から上記のようなメニュー項目指示を受け付ける。例えば、メニュー情報を有するユーザ端末2が、このメニュー情報を用いて出力(例えば、表示)する1または2以上のメニュー項目を有するメニューについてユーザから1以上のメニュー項目を指定する指示する操作を受け付けた場合に、指示受付部110は、この1以上のメニュー項目についてのメニュー項目指示を、ユーザ端末2を介して受け付ける。ユーザ端末2を介してメニュー項目指示を受け付ける、ということは、例えば、ユーザ端末2から、1以上のメニュー項目についてのメニュー項目指示を入力することを示す情報を受信することであってもよく、指示の対象となるメニュー項目が対応付けられた注文の対象を示す注文対象識別子を受信することであってもよく、指示の対象となるメニュー項目を示すための、メニュー項目識別子等を有する情報を受信することであってもよく、メニュー項目に対応付けられた所望の処理を実行する指示(例えば、所望の商品やサービスを注文する処理の実行指示等)を、受信することであってもよい。注文対象識別子は、例えば、注文の対象となる商品またはサービスと対応付けられた識別子である。注文対象識別子は、注文対象に割り当てられたコードや、注文対象名である。注文対象識別子は、例えば、注文の対象となる商品の商品識別子や、注文の対象となるサービスのサービス識別子等を含む概念である。商品識別子は、商品に割り当てられたコードや商品名である。サービス識別子は、サービスに割り当てられたコードやサービス名である。メニュー項目識別子は、例えば、注文の対象となる商品やサービスと対応付けられたメニュー項目の識別子であり、例えば、注文対象識別子と対応付けられている。
【0097】
ただし、指示受付部110によるメニュー項目指示等の受け付けは、上記のような受け付けに限定されるものではない。
【0098】
指示受付部110は、例えば、ユーザ端末2やメニュー出力端末等から送信される情報を受信する通信手段(図示せず)や、タッチパネルやキーボード等の入力手段のデバイスドライバーや、メニュー画面の制御ソフトウェア等で実現される。
【0099】
訪問店舗情報蓄積部111は、指示受付部110が受け付けたメニュー項目指示を入力したユーザのユーザ識別子と、このメニュー項目指示に対応するメニュー項目を有するメニュー情報に対応する店舗識別子と、を有する訪問店舗情報を、訪問店舗情報格納部101に蓄積する。例えば、メニュー項目指示の受付時に、指示受付部110が、ユーザ端末2から、メニュー項目指示とともに店舗識別子とユーザ識別子とを受信する場合、訪問店舗情報蓄積部111は、この店舗識別子とユーザ識別子とを有する訪問店舗情報を、訪問店舗情報格納部101に蓄積する。また、例えば、メニュー項目指示の受付時に、指示受付部110が、ユーザ端末2から、メニュー項目指示とともにメニュー識別子とユーザ識別子とを受信する場合、訪問店舗情報蓄積部111は、図示しない格納部に格納されているメニュー識別子と、このメニュー識別子に対応する店舗の店舗識別子とを対応付けて有する情報から、受信したメニュー識別子に対応する店舗識別子を取得し、この店舗識別子と、メニュー項目指示とともに受信したユーザ識別子とを有する訪問店舗情報を、訪問店舗情報格納部101に蓄積する。ただし、訪問店舗情報蓄積部111が訪問店舗情報を蓄積する処理は、上記の処理に限定されるものではない。
【0100】
なお、情報処理装置1の指示受付部110が、メニュー項目指示を受け付けた場合に、情報処理装置1が、このメニュー項目指示に応じてどのような処理を行うかは問わない。例えば、情報処理装置1の図示しない注文処理部が、指示受付部110によるメニュー項目指示の受け付けに応じて、このメニュー項目指示に対応するメニュー項目に対応する対象の注文のための注文処理を行う。注文処理は、例えば、注文を行うために用いられる情報を取得して、店舗や店舗の厨房等に対して出力する処理である。店舗や厨房に対して情報を出力する、ということは、店舗や厨房が利用する情報処理端末(図示せず)等に情報を出力することと考えてもよい。ここでの出力は、例えば、注文を行うための情報の注文を受け付けるもの等への送信や、図示しない格納部等への蓄積である。ここでの注文処理は、例えば、注文を店舗や、店舗の厨房等に発注する処理と考えてもよく、店舗や、店舗の厨房等が注文を受注する処理と考えてもよく、その両方であると考えてもよい。
【0101】
また、情報処理装置1の課金制御部(図示せず)が、例えば、指示受付部110が受け付けるメニュー項目指示について発生する代金について課金処理を行ってもよい。ここでの課金処理は、例えば、ユーザに対して課金を行うために用いられる課金情報を取得する処理である。ユーザに対する課金処理とは、例えば、ユーザに対する課金情報を取得する処理である。課金情報は、例えば、課金する金額を特定する情報である。課金する金額を特定する情報は、結果的に課金する金額を特定可能な情報であればよく、例えば、注文した対象の単価と、注文した対象の個数とを有する情報であってもよく、これらを乗算して得られる金額であってもよい。課金情報は、例えば、課金する金額である。
【0102】
また、課金処理は、さらに、上記で取得した課金情報を出力する処理であってもよい。課金情報の出力は、例えば、課金情報の図示しない格納部等への蓄積であってもよく、課金情報のモニタ等への表示や、課金情報のプリンタによる印刷や、課金情報の、ユーザ端末2や、メニュー出力端末(図示せず)等への送信であってもよく、これらの2以上の組み合わせであってもよい。
【0103】
また、課金処理は、ユーザに対して、課金情報で特定される金額を請求する処理であってもよく、ユーザから課金情報で特定される金額の決済を行う処理であってもよい。課金情報を請求する処理は、課金情報で特定される金額を請求金額としてユーザに提示する処理や、請求書を発行する処理であってもよい。課金情報で特定される金額を請求する処理は、課金情報で特定される金額を請求金額としてユーザに提示する処理や、請求書を発行する処理であってもよい。課金情報で特定される金額の決済を行う処理は、課金情報で特定される金額を、ユーザのクレジットカードや、電子マネー、プリペイドカード、銀行口座等から引き落とす処理であってもよい。この決済に用いられるユーザのクレジットカード番号や、電子マネーの識別子や、銀行の口座番号等の情報は、例えば、ユーザ識別子と対応付けられて、図示しない格納部に予め蓄積しておくようにし、一のユーザについて決済の処理を行う際に、この一のユーザのユーザ識別子を用いて適宜読み出すようにすればよい。
【0104】
ユーザ端末2は、ユーザが利用する情報端末装置である。ユーザ端末2は、例えば、コンピュータや、いわゆるスマートフォン等の多機能携帯電話機、タブレット型端末、携帯電話等により実現可能である。
【0105】
端末受信部201は、例えば、情報処理装置1から送信される広告情報を受信する。ここでの広告情報は、広告情報の検索式であってもよい。また、端末受信部201は、これら以外の情報を受信してもよい。例えば、端末受信部201は、メニュー情報を情報処理装置1や、他のサーバ装置(図示せず)等から受信してもよい。また、受信したメニュー情報を格納部(図示せず)に蓄積してもよい。メニュー情報は、例えば、メニューが示す商品やサービスを提供する店舗の店舗識別子を有していてもよい。端末受信部201は、受信した広告情報等の情報を、図示しない格納部に蓄積してもよい。端末受信部201は、有線または無線の通信手段等により実現可能である。
【0106】
端末表示部202は、例えば、端末受信部201が受信した広告情報を用いて、モニタ(図示せず)等に広告を表示する。例えば、後述する端末受付部203が、広告情報を表示する操作を受け付けた場合に、広告情報を表示する。広告情報の表示は広告情報を用いた広告の表示と考えてもよい。端末受信部201が受信した広告情報が、広告情報の検索式である場合、端末表示部202は、この検索式を用いて、上述した広告情報格納部107と同様の、ユーザ端末2が有する図示しない格納部から、検索を行って広告情報を取得し、取得した広告情報を用いて広告を表示してもよい。なお、上述した広告情報格納部107と同様の格納部(図示せず)を有するサーバ装置(図示せず)に、検索式を送信して検索を実行させ、その検索結果としてこのサーバ装置から送信され、端末受信部201が受信した広告情報を、端末表示部202が表示してもよい。
【0107】
なお、端末表示部202は、上記以外の情報を表示してもよい。例えば、会計時情報を送信するための操作を受け付けるための入力インターフェースとして用いられる画面を、図示しない格納部に予め格納されている情報を用いて表示してもよい。また、端末表示部202は、端末受信部201が受信したメニュー情報や、図示しない格納部に予め格納されているメニュー情報を用いて、1以上のメニュー項目を有するメニューを表示してもよい。端末表示部202が表示する端末受信部201が受信した広告情報等の情報は、端末受信部201が受信して、図示しない格納部に蓄積した情報であってもよい。
【0108】
端末表示部202は、表示デバイスを有していてもよく、有していなくてもよい。端末表示部202は、表示デバイスのドライバーソフトウェア、または表示デバイスとそのドライバーソフトウェアとの組み合わせ等により実現可能である。
【0109】
端末受付部203は、ユーザからの入力を受け付ける。ここでの受付とは、例えば、入力手段からの受付等である。端末受付部203は、例えば、端末受信部201が受信した広告情報を表示する操作を受け付けてもよい。端末受付部203は、例えば、会計時情報を送信するための操作を受け付けてもよい。会計時情報を送信する操作は、例えば、決済を行うことを指示する操作や、ユーザのクレジットカード番号等を入力し、送信する操作である。
【0110】
また、端末受付部203は、端末表示部202が表示するメニューを介して、メニューが有するメニュー項目についての指示を受け付けてもよい。メニュー項目についての指示とは、例えばメニュー項目が示す商品またはサービスを注文する操作等と考えてもよい。また、端末受付部203は、ユーザ識別子の入力や、注文する商品に関する情報(例えば、商品の量を指定する情報)の入力を受け付けてもよい。端末受付部203の入力手段は、タッチパネルやキーボードやマウスやメニュー画面によるもの等、何でも良い。端末受付部203は、入力手段を備えていてもよく、備えていなくてもよい。端末受付部203は、例えば、タッチパネルやキーボード等の入力手段のデバイスドライバーや、メニュー画面の制御ソフトウェア等で実現され得る。
【0111】
位置情報取得部204は、自装置であるユーザ端末2の位置情報を取得する。この位置情報を、ユーザ端末2を利用するユーザの位置情報と考えてもよい。位置情報取得部204は、例えば、GPS(グローバルポジショニングシステム)等を用いて位置情報を取得する。位置情報取得部204は、例えば、携帯電話の位置情報を複数の基地局との位置関係等から取得する構成等を利用して位置情報を取得してもよい。なお、位置情報を取得する処理は、上記に限定されるものではなく、通常の、携帯型の情報処理端末等に利用可能な処理や手段が利用可能である。
【0112】
位置情報取得部204が位置情報を取得するタイミング等は問わない。例えば、位置情報取得部204は、一定または不定のタイミングで繰り返し位置情報を取得してもよく、予め決められた時刻等に位置情報を取得してもよい。また、端末受信部201等が、情報処理装置1等から、位置情報の送信を要求する指示等を受け付けた場合に、位置情報を取得してもよい。
【0113】
位置情報取得部204は、例えば、GPS送受信機等の、上記のような位置情報を取得するために必要な手段で実現される。また、位置情報取得部204は、これらの手段を制御するドライバーや制御ソフトウェア等を有していてもよい。
【0114】
端末送信部205は、位置情報取得部204が取得した位置情報を、情報処理装置1に送信する。例えば、端末送信部205は、位置情報を、ユーザ端末2を利用するユーザのユーザ識別子と対応付けて送信する。ユーザ識別子は、上述したように、ユーザが利用するユーザ端末の端末識別子であってもよい。端末送信部205は、例えば、図示しない格納部に予め格納されているユーザ識別子を適宜読み出し、位置情報と対応付けて送信してもよい。
【0115】
また、端末送信部205は、端末受付部203が受け付けた会計時情報を送信する操作に応じて、会計時情報を情報処理装置1に送信する。例えば、端末送信部205は、位置情報と同様に、ユーザ識別子と対応付けて会計時情報を送信してもよい。なお、端末送信部205は、端末受付部203が会計時情報を送信する操作を受け付けた時刻や曜日を、会計時の時刻や曜日の情報として有する会計時情報を送信してもよい。また、端末送信部205は、会計時情報を送信する時刻や曜日を、会計時を示す時刻や曜日の情報として有する会計時情報を送信するようにしてもよい。時刻や曜日は、例えば、図示しない時計やカレンダー等から取得できる。
【0116】
なお、端末送信部205は、上記以外の情報を送信するようにしてもよい。例えば、端末送信部205は、端末受付部203が一以上のメニュー項目についての指示を受け付けた場合に、この指示に応じた情報を、情報処理装置1に送信する。一以上のメニュー項目についての指示に応じた情報とは、例えば、一以上のメニュー項目に対するメニュー項目指示を受け付けたことを示す情報であってもよく、指示を受け付けたメニュー項目のメニュー項目識別子等であってもよい。また、一以上のメニュー項目に対して受け付けた指示に応じた情報を送信する場合に、例えば、一のメニュー項目に関連してユーザからの入力を受け付けた情報(例えば、ユーザ識別子や、対象の注文量を示す情報や、対象のプレゼント先を示す情報等)を、メニュー項目指示を受け付けたことを示す情報と対応付けて送信してもよく、指示の受け付け対象となるメニュー項目に対応するメニュー情報が有する(あるいはメニュー情報に対応付けられた)メニュー識別子や店舗識別子を送信してもよく、ユーザがメニュー項目についての指示等を入力する際に入力したユーザ識別子や、図示しない格納部に格納されたユーザ識別子を、メニュー項目指示を受け付けたことを示す情報と対応付けて送信してもよい。なお、ユーザ識別子は、ユーザが利用するユーザ端末2の端末識別子等であってもよい。端末送信部205は、有線または無線の通信手段等により実現可能である。
【0117】
次に、情報処理システム1000の情報処理装置1の動作の一例について図2のフローチャートを用いて説明する。
【0118】
(ステップS101)位置情報受信部103は、ユーザ端末2から位置情報を受信したか否かを判断する。受信した場合、ステップS102に進む。また、受信していない場合、ステップS103に進む。
【0119】
(ステップS102)位置情報受信部103は、ステップS101で受信した位置情報を、位置情報とともに受信したユーザ識別子と対応付けて図示しない格納部に蓄積する。すでに同じユーザ識別子と対応付けて格納されている位置情報がある場合には、その位情報を、ステップS101で受信した位置情報で更新する。そして、ステップS101に戻る。
【0120】
(ステップS103)広告決定部108は、広告情報を送信するタイミングであるか否かを判断する。広告決定部108は、広告情報を送信するタイミングであるか否かをどのように判断してもよい。例えば、情報処理装置1のシステム提供者から送信する指示を受け付けた場合に、送信するタイミングであると判断してもよい。また、例えば、広告決定部108は、予め決められた広告情報を送信する日時となったか時計等を用いて判断し、日時となった場合に、送信するタイミングであると判断してもよい。送信するタイミングである場合、ステップS104に進み、タイミングでない場合、ステップS111に進む。
【0121】
(ステップS104)広告決定部108は、カウンターmの値として1を代入する。
【0122】
(ステップS105)広告決定部108は、訪問店舗情報格納部101に、m番目のユーザ識別子を有する訪問店舗情報が格納されているか判断し、格納されている場合、m番目のユーザのユーザ識別子を取得してステップS106に進み、格納されていない場合、ステップS101に戻る。
【0123】
(ステップS106)ユーザ場所判断部105は、m番目のユーザが1または2以上の特定の店舗に居るか判断する。具体的には、ユーザ場所判断部105は、ステップS102で位置情報受信部103が図示しない格納部に蓄積した位置情報から、m番目のユーザ識別子と対応付けられた最新の位置情報を取得する。そして、この位置情報が、店舗領域格納部104に格納されている各店舗の店舗領域情報が示す領域に含まれているか判断する。含まれている場合、特定の店舗にユーザが居ると判断して、含まれている店舗領域情報に対応する店舗識別子を取得し、ステップS107に進み、いずれの店舗の領域にも含まれていない場合、ユーザが特定の店舗に居ないと判断して、ステップS108に進む。
【0124】
(ステップS107)広告決定部108は、ステップS106でm番目のユーザが居ると判断された店舗以外の店舗の店舗識別子と対応付けられて広告情報格納部107に格納されている広告情報以外の広告情報の中から、m番目のユーザのユーザ端末2に送信する広告情報を決定する処理を行う。例えば、広告決定部108は、ステップS106でm番目のユーザが居ると判断された店舗の店舗識別子と対応付けられて広告情報格納部107に格納されている広告情報を、m番目のユーザのユーザ端末2に送信する広告情報に決定してもよく、いずれの店舗にも関連づけられていない広告情報を送信する広告情報に決定してもよい。
【0125】
また、例えば、広告決定部108は、ステップS106でm番目のユーザが居ると判断された店舗の店舗識別子と対応付けられて広告情報格納部107に格納されている広告情報の中から、m番目のユーザのユーザ識別子を有する訪問店舗情報が有する1または2以上の店舗属性値と、広告情報に対応付けられた1または2以上の店舗属性値とを用いて、m番目のユーザのユーザ端末2に送信する広告情報を決定するようにしてもよい。そして、ステップS109に進む。
【0126】
(ステップS108)広告決定部108は、m番目のユーザのユーザ識別子を有する訪問店舗情報が有する1または2以上の店舗属性値を用いて、広告情報格納部107に格納されている広告情報から、このユーザ識別子が示すユーザが利用するユーザ端末2に送信する広告情報を決定する処理を行う。ここでは、ステップS107とは異なり、ユーザが居る店舗の店舗識別子に対応付けられた広告情報と、ユーザが居ない店舗の店舗識別子に対応付けられた広告情報との中から、送信する広告情報を決定する。
【0127】
(ステップS109)広告送信部109は、ステップS107またはステップS108で決定された広告情報を、m番目のユーザが利用するユーザ端末2に送信する。なお、ステップS107またはステップS108で決定された広告情報がない場合、広告情報の送信は行わず、ステップS110に進む。
【0128】
(ステップS110)広告決定部108は、カウンターmの値を1インクリメントする。そして、ステップS105に戻る。
【0129】
(ステップS111)会計時情報受信部106は、会計時情報を受信したか否かを判断する。受信した場合、ステップS112に進み、受信していない場合、ステップS114に進む。
【0130】
(ステップS112)広告決定部108は、会計時に対応する広告情報を、会計時情報の送信元であるユーザ端末2に送信する広告情報に決定する。広告決定部108は、例えば、会計時に対応する広告情報として、会計の対象となった店舗以外の店舗の店舗識別子と対応付けられた広告情報の中から、ユーザ端末2送信する広告情報を決定してもよい。なお、広告決定部108は、会計時情報の送信元であるユーザ端末2を利用するユーザのユーザ識別子を有する訪問店舗情報が有する1または2以上の店舗属性値と、広告情報に対応付けられた1または2以上の店舗属性値とをさらに用いて、会計時に対応する広告情報を決定してもよい。
【0131】
(ステップS113)広告送信部109は、ステップS112で決定した広告情報を、会計時情報の送信元であるユーザ端末2に送信する。そしてステップS101に戻る。
【0132】
(ステップS114)指示受付部110は、メニュー項目指示とともに、メニュー識別子および店舗識別子の少なくとも一方と、ユーザ識別子とを受け付けたか否かを判断する。受け付けた場合、ステップS115に進み、受け付けていない場合、ステップS101に戻る。
【0133】
(ステップS115)訪問店舗情報蓄積部111は、ステップS114で受け付けたメニュー識別子および店舗識別子の少なくとも一方と、ユーザ識別子とに対応する訪問店舗情報を訪問店舗情報格納部101に蓄積する。例えば、ステップS114で店舗識別子を受け付けた場合、訪問店舗情報蓄積部111は、この店舗識別子と、上記で受け付けたユーザ識別子とを有する訪問店舗情報を訪問店舗情報格納部101に蓄積する。また、例えば、ステップS114でメニュー識別子を受け付けた場合、訪問店舗情報蓄積部111は、図示しない格納部にあらかじめ格納されているメニュー識別子と、店舗識別子とを有する1以上の情報から、受け付けたメニュー識別子に対応する店舗識別子を取得し、取得した店舗識別子と上記で受け付けたユーザ識別子とを有する訪問店舗情報を訪問店舗情報格納部101に蓄積する。そして、ステップS101に戻る。なお、情報処理装置1は、ステップS114で受け付けたメニュー情報等を用いて、注文処理や課金処理等を行うようにしてもよいが、ここではこれらの処理についての説明は省略する。
【0134】
なお、図2のフローチャートにおいては、ステップS103等において、すべてのユーザに対して広告情報を送信するタイミングであるか判断し、送信するタイミングである場合に、各ユーザに広告情報を送信するようにしたが、個々のユーザ毎に、広告情報を送信するか否かの判断を行うタイミングやトリガー等を個別に設定(例えば、異なるタイミングやトリガー等に個別に設定)できるようにして、広告決定部108等が、個々のユーザ毎に、広告情報を送信するタイミングであるか判断するようにしてもよい。この場合、広告決定部108は、広告情報を送信するタイミングであると判断されたユーザについて送信する広告情報を決定して、決定した広告情報を送信すればよい。
【0135】
また、図2のフローチャートにおいて、広告送信部109は、一のユーザ端末2から位置情報を受信した場合に、このユーザ端末2に送信する広告情報を送信するタイミングであると判断して、このユーザ端末2に送信する広告情報を決定し、広告送信部109が、決定された広告情報を送信してもよい。この場合、ユーザ場所判断部105は、受信した位置情報を用いて、ユーザが特定の店舗に居るか判断するようにしてよい。なお、広告送信部109は、一のユーザに送信した広告情報を、同じユーザに送信しないよう、広告情報の送信先であるユーザ識別子と、送信済みの広告情報と、を対応付けた情報を、図示しない格納部等に蓄積して管理することが好ましい。
【0136】
また、図2のフローチャートのステップS107においては、ユーザが居る店舗の店舗識別子と対応付けられた広告情報から、ユーザ端末2に送信する広告情報を決定したが、ステップS107において、広告決定部108は、ユーザが居る店舗以外の店舗の店舗識別子と対応付けられた広告情報から、ユーザ端末2に送信する広告情報を決定するようにしてもよい。
【0137】
なお、図2のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
【0138】
次に、ユーザ端末2の主要な動作について簡単に説明する。端末受信部201が情報処理装置1から広告情報を受信すると、端末表示部202は、受信された広告情報が示す広告を表示する。また、端末受付部203が、会計時情報を送信するための操作を受け付けると、端末送信部205は、受け付けた操作に応じて会計時情報をユーザ識別子と対応付けて情報処理装置1に送信する。また、位置情報取得部204は、位置情報を取得するタイミングになった場合に、ユーザ端末2の位置情報を取得し、取得した位置情報を、端末送信部205が、ユーザ識別子と対応付けて情報処理装置1に送信する。また、端末表示部202が、格納部(図示せず)に格納されているメニュー情報を用いて1以上のメニュー項目を有するメニュー情報を表示し、端末受付部203がこのメニューのメニュー項目についての指示を受け付け、端末送信部205がこのメニュー項目について指示を受け付けたことを示す情報等を、ユーザ識別子と、メニュー情報に対応付けられたメニュー識別子および店舗識別子の少なくとも一方と対応付けて、情報処理装置1に送信してもよい。ただし、ユーザ端末2の動作は、上記の動作に限定されるものではない。
【0139】
以下、本実施の形態における情報処理システム1000の具体的な動作について説明する。情報処理システム1000の概念図は図3である。ここでは、情報処理装置1がサーバ装置であり、ユーザ端末2がいわゆるスマートフォンであるとする。また、ここでは、店舗が飲食店の店舗である場合を例に挙げて説明する。
【0140】
ユーザAが携行しているユーザ端末2の位置情報取得部204は、予め決められた時間が経過するごとに、GPSシステム等を利用してユーザ端末2の位置情報を取得する。そして、端末送信部205が、位置情報取得部204が取得した位置情報「(x101、y101)」を、図示しない格納部に予め格納されているユーザAのユーザ識別子である「U001」と対応付けて送信したとする。なお、x101は、緯度を表す任意の値であり、y101は、経度を表す任意の値であるとする。
【0141】
位置情報受信部103は、ユーザAが利用するユーザ端末2から、ユーザAのユーザ識別子「U001」と対応付けられた位置情報「(x101、y101)」を受信すると、図示しない格納部に、ユーザ識別子と対応付けて格納されている位置情報の中から、受信したユーザ識別子「U001」と対応付けて格納されている位置情報があるか判断する。ここでは、位置情報があったとすると、ユーザ識別子「U001」と対応付けて既に格納されている位置情報を、新たに受信した位置情報「(x101、y101)」で更新(例えば、上書き)する。なお、位置情報がない場合、受信した位置情報と、この位置情報に対応付けられたユーザ識別子とを有するレコード(行)を追記する。
【0142】
図4は、図示しない格納部に格納されているユーザ識別子と位置情報とを対応付けて管理するユーザ位置管理表である。ユーザ位置管理表は、ユーザ識別子である「ユーザID」と、位置情報である「位置」という属性を有している。「位置」の属性値は、ここでは座標であるとする。なお、x102、y102等の値は、緯度および経度を表す任意の値であるとする。ここでは、上記の位置情報で更新された最新のユーザ位置管理表を示しているものとする。
【0143】
ここで、現在の日時が、広告情報を送信する日時として予め決められた日時の一つになったとする。この日時は、例えば、情報処理装置1の図示しない格納部に予め格納されているものとする。
【0144】
図5(a)は、訪問店舗情報格納部101に格納されている訪問店舗情報を管理する訪問店舗情報管理表である。訪問店舗情報管理表は、ユーザ識別子である「ユーザID」と、ユーザが訪問し、メニュー情報を用いて注文を行った店舗の店舗識別子である「店舗ID」という属性を有している。
【0145】
図6は、店舗情報格納部102に格納されている店舗情報を管理する店舗情報管理表である。店舗情報管理表は、店舗識別子である「店舗ID」と、店舗属性値である「店舗属性」という属性を有している。「店舗属性」はさらに、店舗位置情報である「位置」と、店舗種類情報である「種類」と、店舗ランク情報である「ランク」と、利用時間帯情報である「利用時間帯」という属性を有している。
【0146】
図7は、広告情報格納部107に格納されている広告情報を管理する広告情報管理表である。広告情報管理表は、店舗識別子である「店舗ID」と、広告情報である「広告」と、送信可能であるか否かを示すフラグの情報である「送信」という属性を有している。「広告」は、ここでは、広告の画像データのファイル名であるとする。「送信」は、ここでは、広告情報が送信不可であることを示す値「1」と、送信可能であることを示す値「0」とを有している。「送信」のデフォルト値は、「0」であるとする。「送信」の属性値は、広告情報の配信期間が終了した時点で、システム提供者等による操作により、値「0」から「1」に更新されるものとする。
【0147】
図8は、店舗領域格納部104に格納されている店舗領域情報を管理する店舗領域管理表である。店舗領域管理表は、店舗識別子である「店舗ID」と、店舗領域情報である「領域」という属性を有している。「領域」の属性値は、ここでは、領域の輪郭を示す複数の座標であるとする。なお、x01、x02等は、緯度を表す任意の値であり、y01、y02等は、経度を表す任意の値であるとする。
【0148】
広告決定部108は、図5(a)に示した訪問店舗情報管理表において、「ユーザID」の属性値であるユーザ識別子を、重複がないようユニーク処理等を行って取り出し、取り出した中から、1番目の「ユーザID」の値を取得する。ここでは、一例として、取り出したユーザ識別子を文字列の昇順にソートした場合に配列順が1番目となる「U001」を、1番目のユーザ識別子として取得したとする。
【0149】
次に、ユーザ場所判断部105は、図4に示した最新のユーザ位置管理表において、「ユーザID」の値が「U001」であるレコード(行)を検出し、検出したレコードの「位置」の属性値である「(x101、y101)」を、ユーザ識別子が「U001」であるユーザの現在位置の位置情報として取得する。そして、図8に示した店舗領域管理表の各レコード(行)の「領域」の属性値が示す領域のいずれかに、この位置情報「(x101、y101)」が示す位置が含まれるか、順次判断する。ここでは、いずれの領域にも、位置情報「(x101、y101)」が示す位置が含まれなかったとする。このため、広告決定部108は、ユーザ識別子が「U001」であるユーザが、1以上の特定の店舗に居ないと判断し、特定の店舗の店舗識別子と対応付けられていない広告情報から、ユーザ識別子が「U001」であるユーザが利用するユーザ端末2に送信する広告情報を決定する処理を行う。
【0150】
ここでは、一例として、広告決定部108は、一のユーザ識別子に対応する1または2以上の店舗識別子を訪問店舗情報格納部101から取得し、取得した1または2以上の各店舗識別子と対になる店舗属性値である店舗位置情報、店舗種類情報、および店舗ランク情報を店舗情報格納部102から取得し、取得した店舗属性値と一致する店舗位置情報、店舗種類情報、および店舗ランク情報と対応付けられた広告情報を、上記の一のユーザ識別子に対応するユーザ端末2に送信する広告情報に決定する場合について説明する。
【0151】
なお、ここでは、一のユーザ識別子について取得した店舗位置情報が、複数の属性値を有する場合、そのうちの一つが一致すれば、一のユーザ識別子について取得した店舗位置情報と、広告情報に対応付けられた店舗位置情報とが一致していると考える。かかることは、一のユーザ識別子について取得した店舗種類情報、および店舗ランク情報についても同様であるとする。また、広告情報に対応付けられた店舗位置情報、店舗種類情報、および店舗ランク情報としては、広告情報に対応付けられた店舗識別子を用いて店舗情報格納部102から検索により取得した店舗位置情報、店舗種類情報、および店舗ランク情報を用いるものとする。
【0152】
広告決定部108は、図5(a)に示した訪問店舗情報管理表において、「ユーザID」が「U001」であるレコード(行)を検出し、検出したレコードの「店舗ID」の属性値である店舗識別子を取得する。ここでは、店舗識別子「S001」および「S005」を取得したとする。
【0153】
次に、図6に示した店舗情報管理表において、「店舗ID」が、取得した「S001」および「S005」のいずれかと一致する全てのレコードを検出し、検出したレコードから、「位置」の属性値、「種類」の属性値、および「ランク」の属性値を取得する。取得する際には、例えば、ユニーク処理を行って、重複した属性値が存在しないようにする。ここでは、「位置」の属性値として「銀座」、「種類」の属性値として「フレンチ」および「バー」、「ランク」の属性値として「A」がそれぞれ取得されたとする。
【0154】
また、広告決定部108は、図7に示した広告情報管理表において、「送信」の値が「0」、すなわち広告情報が送信可能であることを示すレコード(行)を検出し、検出したレコードの「店舗ID」の属性値である店舗識別子を取得する。ここでは、店舗識別子として「S002」、「S003」、「S004」および「S005」を取得したとする。
【0155】
次に、広告決定部108は、図6に示した店舗情報管理表において、取得した「店舗ID」のうちの1つである「S002」と、「店舗ID」の値が一致するレコードを検出し、検出したレコードの「位置」の属性値である「銀座」、「種類」の属性値である「フレンチ」、および「ランク」の属性値である「A」が、それぞれ、上記でユーザ識別子「U001」について取得した「位置」の属性値である「銀座」、「種類」の属性値である「フレンチ」および「バー」の一方、および「ランク」の属性値である「A」と一致するか判断する。ここでは、いずれの属性値も一致するため、広告決定部108は、図6に示した広告情報管理表の、「店舗ID」の属性値が「S002」であるレコードの「広告」の属性値が示すファイル名「S0020022.jpg」を有する広告情報を、ユーザ識別子「U001」が示すユーザが利用するユーザ端末2に送信する広告情報に決定する。
【0156】
さらに、上記で広告情報管理表から取得した「店舗ID」のうちの、広告情報を決定する処理が行われていない残りの「店舗ID」の属性値についてもそれぞれ、上記と同様の判断処理を行う。例えば、広告決定部108は、図6に示した店舗情報管理表において、「店舗ID」の値が、広告情報を決定する処理が行われていない残りの「店舗ID」の属性値である「S003」と一致するレコードを検出し、検出したレコードの「位置」の属性値である「六本木」、「種類」の属性値である「フレンチ」、および「ランク」の属性値である「B」が、それぞれ、上記でユーザ識別子「U001」について取得した「位置」の属性値である「銀座」、「種類」の属性値である「フレンチ」および「バー」の一方、および「ランク」の属性値「A」と一致するか判断する。ここでは、「位置」および「ランク」が一致しないため、広告決定部108は、図6に示した広告情報管理表の、「店舗ID」の属性値が「S003」であるレコードの「広告」の属性値が示す広告情報を、ユーザ識別子「U001」が示すユーザが利用するユーザ端末2に送信する広告情報に決定しない。同様に、残りの「店舗ID」の属性値である「S004」および「S005」についても、それぞれに対応する「種類」の属性値が「フレンチ」および「バー」のいずれでもないことから、この店舗識別子に対応する広告情報を、送信する広告情報に決定しない。
【0157】
そして、広告送信部109は、上記で決定したファイル名が「S0020022.jpg」である広告情報を、広告情報格納部107から読み出し、ユーザ識別子「U001」が示すユーザが利用するユーザ端末2に送信する。例えば、図示しない格納部にユーザ識別子「U001」と対応付けて格納されているユーザ識別子「U001」が示すユーザが利用するユーザ端末2のアドレス情報等を読み出し、読み出したアドレス情報を用いて、読み出した広告情報を送信する。
【0158】
ユーザ識別子「U001」が示すユーザであるユーザAのユーザ端末2の端末受信部201は、情報処理装置1の広告送信部109からファイル名が「S0020022.jpg」である広告情報を受信する。そして、端末表示部202は、受信した広告情報を用いて、図9に示すように、ユーザAのユーザ端末2のモニタ202aに広告を表示する。
【0159】
なお、ここでは受信した広告情報が一つである場合について説明しているが、複数の広告情報(例えば、複数の店舗にそれぞれ対応付けられた複数の広告情報)を受信した場合、端末表示部202は、各広告情報に対応する広告を表示する。例えば、複数の広告を、並べて表示してもよく、切り替え可能に表示するようにしてもよい。
【0160】
また、広告決定部108は、上記で、図5(a)に示した訪問店舗情報管理表から重複がないようユニーク処理等を行って取出した「ユーザID」の中から、2番目の「ユーザID」の値である「U002」を取得する。
【0161】
次に、ユーザ場所判断部105は、図4に示した最新のユーザ位置管理表において、「ユーザID」の値が「U002」であるレコード(行)を検出し、検出したレコードの「位置」の属性値である「(x102、y102)」を、ユーザ識別子が「U002」であるユーザの現在位置の位置情報として取得する。そして、図8に示した店舗領域管理表の各レコード(行)の「領域」の属性値が示す領域のいずれかに、この位置情報「(x102、y102)」が示す位置が含まれるか、順次判断する。ここでは、「店舗ID」が「S004」であるレコードの「領域」の属性値が示す領域に、位置情報「(x102、y102)」が示す位置が含まれていたとする。このため、広告決定部108は、ユーザ識別子が「U001」であるユーザが、店舗識別子「S004」が示す店舗に居ると判断し、店舗識別子「S004」以外の店舗識別子と対応付けられた広告情報を、と対応付けられている広告情報を取得しないようにする。具体的には、図7に示した広告情報管理表の、「店舗ID」が「S004」以外であるレコード(行)を除いたレコードであって、「送信」の属性値が「0」であるレコードから、「広告」の属性値である広告情報をユーザ識別子が「U002」であるユーザが利用するユーザ端末2に送信する広告情報に決定する。ここでは、ファイル名が「S0040018.jpg」である広告情報を、ユーザ識別子が「U002」であるユーザが利用するユーザ端末2に送信する広告情報に決定する。
【0162】
そして、広告送信部109は、ファイル名が「S0040018.jpg」である広告情報を広告情報格納部107から読み出し、ユーザ識別子「U002」が示すユーザが利用するユーザ端末2に送信する。
【0163】
ユーザ識別子「U002」が示すユーザであるユーザAのユーザ端末2の端末受信部201は、情報処理装置1の広告送信部109からファイル名が「S0040018.jpg」である広告情報を受信し、端末表示部202は、上記の場合と同様に、受信した広告情報を表示する。
【0164】
広告決定部108は、さらに、上記で、図5(a)に示した訪問店舗情報管理表から重複がないようユニーク処理等を行って取出した「ユーザID」のうちの、3番目以降の「ユーザID」の値についても、それぞれ、上記で説明したような広告情報を取得し送信する処理を行う。ここでは、3番目以降の「ユーザID」の値についての処理の説明は省略する。
【0165】
なお、広告決定部108が、送信する広告情報を決定できなかった場合には、情報処理装置1は、広告情報の送信等を行わない。
【0166】
ここで、仮に、店舗識別子が「S002」である店舗を利用していたユーザ識別子が「U003」であるユーザCが、会計を行うために、ユーザCが利用するユーザ端末2の端末表示部202に決済を行うための決済画面を表示させ、タッチパネル(図示せず)を操作して、この画面に対してユーザCが利用するクレジットカードのクレジットカード番号を入力し、決済を行うための情報を入力する操作を行ったとすると、端末受付部203は、入力された情報を受け付け、端末送信部205は、会計時であることを特定する情報であって、入力されたクレジットカード番号と、図示しない格納部に予め格納されたユーザCのユーザ識別子「U003」と、ユーザCが利用した会計の対象となる店舗の店舗識別子「S002」を有する情報である会計時情報を、情報処理装置1に送信する。
【0167】
情報処理装置1の会計時情報受信部106は、ユーザCのユーザ識別子「U003」と店舗識別子「S002」とを有する会計時情報を受信すると、図示しない時計から受信時刻を、会計時情報に対応する会計時の時刻として取得する。会計時情報を受信した時刻は、例えば、「21時15分」であったとする。
【0168】
会計時情報受信部106が、会計時情報を受信したため、広告決定部108は、広告情報を取得する処理を行う。ここでは、一例として、会計時情報を受信した場合においては、広告決定部108は、会計時情報を送信したユーザのユーザ識別子に対応する1または2以上の店舗識別子を訪問店舗情報格納部101から取得し、取得した1または2以上の各店舗識別子と対になる店舗属性値である店舗ランク情報を店舗情報格納部102から取得するとともに、会計時情報に対応する会計時の時刻と、会計時情報が有する会計の対象となる店舗の店舗識別子と、店舗情報によりこの店舗識別子と対応付けられた店舗位置情報とを取得し、取得した店舗ランク情報と一致する店舗ランク情報と対応付けられた広告情報であって、取得した会計時情報に対応する会計時の時刻を含む店舗利用時間帯情報と、取得した店舗識別子以外の店舗識別子と、取得した店舗位置情報と一致する店舗位置情報と、に対応付けられた広告情報を、会計時情報を送信したユーザのユーザ端末2に送信する広告情報に決定する場合について説明する。
【0169】
広告決定部108は、会計時情報からユーザ識別子「U003」を取得し、図5(a)に示した訪問店舗情報管理表の「ユーザID」が「U003」と一致するレコードの「店舗ID」の属性値である「S001」、「S002」、および「S005」を取得する。そして、図6に示した店舗情報管理表の、「店舗ID」の属性値が、ここで取得した「S001」、「S002」、および「S005」のそれぞれと一致するレコード(行)から、「ランク」の属性値である店舗ランク情報を、重複がないようユニーク処理を行って取得する。ここでは、店舗ランク情報として「A」が取得されたとする。また、広告決定部108は、会計時情報受信部106が取得した会計時情報に対応する会計時の時刻「21時15分」を取得する。また、広告決定部108は、会計時情報から会計の対象となる店舗の店舗識別子「S002」を取得する。また、広告決定部108は、図6に示した店舗情報管理表の、「店舗ID」が、会計時情報から取得された店舗識別子「S002」と一致するレコードの「位置」の属性値である店舗位置情報「銀座」を取得する。この店舗位置情報は、会計を行ったユーザが会計時に居る店舗の店舗位置情報である。
【0170】
広告決定部108は、図7に示した広告情報管理表の、「送信」の値が「0」であるレコードから、上記で取得した会計の対象となる店舗の店舗識別子「S002」を除いて、「店舗ID」の属性値を取得する。ここでは、このような「店舗ID」の属性値である店舗識別子として、「S003」、「S004」および「S005」が取得されたとする。
【0171】
次に、広告決定部108は、取得した店舗識別子「S003」、「S004」および「S005」に対応する「位置」、「ランク」、および「利用時間帯」の属性値を、図6に示した店舗情報管理表から取得し、店舗識別子ごとに、取得した「位置」が上記で取得した「銀座」と一致し、取得した「ランク」が上記で取得した「A」と一致し、かつ、取得した「利用時間帯」に、上記で取得した会計時の時刻「21時15分」を含むか判断し、いずれも満たすと判断された場合(すなわち、一致する、または値を含むと判断された場合)に、その店舗識別子を取得する。ここでは、店舗識別子「S003」については、対応する「位置」が「六本木」であって、「銀座」ではなく、対応する「ランク」が「B」であって「A」でないことから、広告決定部108は、この店舗識別子「S003」を取得しない。また、店舗識別子「S004」については、対応する「位置」が「新橋」であって、「銀座」ではなく、対応する「利用時間帯」が「19~21時」であって、会計時の時刻「21時15分」を含まないことから、広告決定部108は、この店舗識別子「S004」を取得しない。一方、「店舗識別子「S005」については、対応する「位置」は「銀座」と一致し、「ランク」も「A」と一致し、「利用時間帯」も、「21~24時」であり、会計時の時刻「21時15分」を含むことから、広告決定部108は、この店舗識別子「S005」を取得する。そして、広告決定部108は、図7に示した広告情報管理表の、「店舗ID」が「S005」であるレコード(行)の「広告」の属性値であるファイル名「S0050192.jpg」を有する広告情報を、ユーザ識別子が「U003」であるユーザが利用するユーザ端末2に送信する広告情報に決定する。そして、広告送信部109は、ファイル名が「S0050192.jpg」である広告情報を広告情報格納部107から読み出し、ユーザ識別子が「U003」であるユーザが利用するユーザ端末2に送信する。
【0172】
ユーザ識別子「U003」が示すユーザであるユーザCのユーザ端末2の端末受信部201は、情報処理装置1の広告送信部109からファイル名が「S0050192.jpg」である広告情報を受信し、端末表示部202は、図10に示すように受信した広告情報をモニタ202aに表示する。
【0173】
なお、ここでは、会計時情報を受信した場合、広告決定部108が、会計時情報が有するユーザ識別子に対応する店舗属性値である店舗ランク情報を訪問店舗情報から取得し、この店舗ランク情報も用いて、会計時情報が有するユーザ識別子が示すユーザのユーザ端末2に送信する広告情報を決定するようにしたが、広告決定部108は、ユーザ端末2に送信する広告情報を決定する際に、訪問店舗情報により会計時情報が有するユーザ識別子と対応付けられた店舗属性値を利用しないようにしてもよい。
【0174】
次に、ユーザがメニュー情報を用いて行った注文に応じて、情報処理装置1がユーザに関する訪問店舗情報を蓄積する処理の一例について説明する。
【0175】
ユーザAが、店舗識別子が「S152」である店舗Fに入店し、ユーザ端末2に対して、予め格納部(図示せず)に格納されているこの店舗Fの店舗識別子「S152」と対応付けられたメニュー情報を用いて、メニューを表示する操作を行ったとすると、ユーザ端末2の端末受付部203はこの操作を受け付け、端末表示部202は、店舗識別子「S152」と対応付けられたメニュー情報を用いて、図11に示すように、店舗Fでの注文に利用可能なメニューをモニタ202aに表示する。
【0176】
そして、ユーザAが、メニューから、メニュー項目の一つである「生ビール」を注文するボタン150を指で押したとすると、端末受付部203が、この操作を受け付ける。そして、端末送信部205は、この操作が指示するメニュー項目に対応する注文対象の識別子である注文対象識別子「beer」を取得して、この注文対象識別子「beer」と対応付けられたメニュー項目についてのメニュー項目指示を受け付けたことを示す情報を、メニュー情報に対応付けられた店舗識別子「S152」と、図示しない格納部に予め格納されているユーザ識別子「U001」とに対応付けて、情報処理装置1に送信する。
【0177】
情報処理装置1の指示受付部110は、ユーザ端末2から、注文対象識別子「beer」と対応付けられたメニュー項目についての指示を受け付けたことを示す情報と、店舗識別子「S152」とユーザ識別子「U001」とを受信する。ここでは、この注文対象識別子「beer」と対応付けられたメニュー項目についての指示を受け付けたことを示す情報の受信が、メニュー項目指示の受け付けに相当する。
【0178】
図示しない処理部は、メニュー項目指示の受け付けに応じて、注文処理等を行うために、指示受付部110が受け付けたメニュー項目指示に対応する注文対象識別子「beer」と、上記で受信した店舗識別子「S152」と、ユーザ識別子「U001」と、これらの受信時刻とを、有する注文情報を格納部(図示せず)に蓄積する。受信時刻は、図示しない時計等から取得する。
【0179】
図12は、格納部(図示せず)に格納されている注文情報を管理する注文管理表を示す図である。注文管理表は、店舗識別子である「店舗ID」と、ユーザ識別子である「ユーザID」と、注文対象識別子である「注文対象ID」と、受信時刻である「時刻」を有している。ここでは、各レコード(行)が、それぞれ注文情報を示している。なお、この注文情報を用いた処理等はここでは省略する。
【0180】
訪問店舗情報蓄積部111は、指示受付部110が受信した店舗識別子「S152」とユーザ識別子「U001」とを有する訪問店舗情報が、訪問店舗情報格納部101に格納されているか否かを判断し、格納されていない場合、訪問店舗情報を追記する。具体的には、図5(a)に示した訪問店舗情報管理表において、「ユーザID」が「U001」と一致し、「店舗ID」が「S152」と一致するレコードが格納されているか判断し、格納されていない場合は、「ユーザID」が「U001」であり、「店舗ID」が「S152」であるレコード(行)を追記し、格納されている場合は追記しない。ここでは、一致するレコードが格納されていないため、訪問店舗情報のレコードを追記する。追記した訪問店舗情報管理表は、図5(b)のようになる。
【0181】
以上、本実施の形態によれば、ユーザが実際に利用した店舗に応じた広告情報を提供することができる。
【0182】
(実施の形態2)
本実施の形態は、上記実施の形態において、訪問店舗情報が、この訪問店舗情報が有する店舗識別子が示す店舗に対して、この訪問店舗情報が有するユーザ識別子が示すユーザがメニュー情報を用いて注文した注文内容に関する注文内容情報をさらに有するようにし、一のユーザ識別子に対応する訪問店舗情報が有する店舗識別子と注文内容情報とを用いて、当該一のユーザ識別子に対応するユーザ端末に送信する広告情報を決定するようにしたものである。
【0183】
図13は、本実施の形態の情報処理システム1001の構成を示すブロック図である。図において、図1と同一符号は同一または相当する部分を示している。情報処理システム1000aは、上記実施の形態において説明した情報処理システム1000において、情報処理装置1の代わりに、情報処理装置1aを設けたものである。
【0184】
情報処理装置1aは、情報処理装置1において、訪問店舗情報格納部101の代わりに、訪問店舗情報格納部101aを設け、広告情報格納部107の代わりに、広告情報格納部107aを設け、広告決定部108の代わりに、広告決定部108aを設け、訪問店舗情報蓄積部111の代わりに、訪問店舗情報蓄積部111aを設けたものである。
【0185】
訪問店舗情報格納部101aには、ユーザが用いたメニュー情報に対応する店舗識別子と、このユーザがこのメニュー情報を用いて注文した注文内容に関する注文内容情報と、このユーザのユーザ識別子とを有する1以上の訪問店舗情報が格納される。注文内容情報は、例えば、ユーザにより注文された注文対象である商品やサービス等の識別子である注文対象識別子であってもよく、注文対象の種類や分類、一般名称、ブランド名、商品名等の属性を示す情報であってもよい。また、注文内容情報は、注文対象となる飲食物のカロリーや成分、材料等の情報であってもよい。一の訪問店舗情報が有する注文内容情報は、一の注文対象についての注文内容情報であってもよく、複数の注文対象についての注文内容情報であってもよい。また、一の注文対象についての注文内容情報は、一つの情報のみで構成されていてもよく、異なる複数の情報で構成されていてもよい。注文内容情報は、注文対象識別子と、この識別子が示す注文対象についての属性を示す情報等とを対応付けて有する情報であってもよい。また、注文内容情報は、注文内容情報を構成する情報についての1以上の属性名とその属性値とを対応付けて有する情報であってもよい。
【0186】
広告情報格納部107aには、1または2以上の広告情報が、それぞれ、店舗識別子と、注文内容情報と対応付けて格納されている。例えば、広告情報格納部107aには、広告情報が、飲食店である店舗の店舗識別子と、飲食物についての注文内容情報である注文対象識別子、注文対象の種類等の属性を示す情報、およびカロリーを示す情報の1以上が対応付けられていてもよい。例えば、広告情報格納部107aには、ワインの広告情報が、ワインを提供する特定の飲食店の店舗識別子と、注文対象の種類がワインであることを示す注文内容情報とに対応付けられて格納されていてもよい。また、広告情報格納部107aには、特定の料理を示す注文対象識別子と、この料理を提供する飲食店の店舗の店舗識別子と、が、この特定の料理の冷凍食品の広告情報や、この特定の領域に利用されている野菜や調味料等の素材の広告情報と対応付けられて格納されていてもよい。
【0187】
また、スポーツジムやフィットネスクラブ等の広告情報が、特定の飲食店の店舗識別子と、カロリーを示す注文内容情報とに対応付けられて格納されていてもよい。
【0188】
なお、広告情報格納部107aには、1または2以上の広告情報が、それぞれ、店舗属性情報と、注文内容情報と対応付けて格納されていてもよい。
【0189】
なお、ここでの広告情報が、商品についての広告情報である場合、広告情報は、この商品を図示しないeコマース(電子商取引)サイトに注文するための、注文受付用のボタン等の部品が配置された広告や、図示しないeコマースサイトの、この商品の注文画面へのリンク等を有する広告を出力するための情報(例えば、HTML等のマークアップ言語等で記述された情報)であってもよい。かかる広告情報を用いることで、広告情報を受け取ったユーザが、広告情報を介して、この広告情報が示す商品を、通信販売により注文して、宅配便等で自宅等に送付させることができる。なお、上記実施の形態1において説明した広告情報として、このような広告情報を利用するようにしてもよい。
【0190】
また、ここでの広告情報が、飲食店やスポーツジムやフィットネスセンター等の店舗についての広告情報である場合、広告情報は、この店舗を予約するための指示や、店舗を利用するためのメンバーに入会するための指示等を受け付けるためのボタン等の部品や、図示しないウェブサーバ等が提供するこの店舗の予約画面へのリンク等を有する広告を出力するための情報であってもよい。かかる広告情報を用いることで、広告情報を受け取ったユーザが、広告情報を介して、この広告情報が示す店舗を予約することができる。なお、上記実施の形態1において説明した広告情報として、このような広告情報を利用するようにしてもよい。
【0191】
広告決定部108aは、一のユーザ識別子に対応する訪問店舗情報が有する店舗識別子と注文内容情報とを用いて、この一のユーザ識別子に対応するユーザ端末2に送信する広告情報を決定する。
【0192】
例えば、広告決定部108aは、一のユーザ識別子に対応する一の訪問店舗情報が有する店舗識別子と同じ店舗識別子と対応付けられた広告情報であって、この一の訪問店舗情報が有する注文内容情報のうちの1以上と同じ注文内容情報と対応付けられた広告情報を、この一のユーザ識別子に対応するユーザ端末に送信する広告情報に決定する。例えば、広告決定部108aは、一のユーザ識別子に対応する一の訪問店舗情報が有する店舗識別子と同じ店舗識別子に対応付けられた広告情報であって、この一の訪問店舗情報が有する一の注文内容情報と、同じ注文内容情報に対応付けられた広告情報を、この一のユーザ識別子に対応するユーザ端末に送信する広告情報に決定する。
【0193】
また、例えば、広告決定部108aは、一のユーザ識別子に対応する一の店舗識別子を有する訪問店舗情報が、複数の注文内容情報と対応付けられている場合、この複数の注文内容情報を利用して取得した一の注文内容情報と対応付けられた広告情報であって、上記の一の店舗識別子と対応付けられた広告情報を、この一のユーザ識別子に対応するユーザ端末2に送信する広告情報に決定してもよい。例えば、広告決定部108aは、一のユーザ識別子に対応する一の店舗識別子を有する訪問店舗情報が、複数の注文内容情報として、ユーザが注文した飲食物のカロリーの値と対応付けられている場合、この複数の注文内容情報を合計したカロリーの値の範囲と対応付けられた広告情報であって、上記の一の店舗識別子と対応付けられた広告情報(例えば、特定のスポーツジムの広告情報)を、この一のユーザ識別子に対応するユーザ端末2に送信する広告情報に決定してもよい。
【0194】
また、広告決定部108aは、一のユーザ識別子に対応する訪問店舗情報が有する店舗識別子に対応する店舗属性値を、上記実施の形態1と同様に取得し、取得した店舗属性値のうちの1以上と同じ店舗属性値と対応付けられた広告情報であって、一のユーザ識別子に対応する訪問店舗情報が有する注文内容情報のうちの1以上と同じ注文内容情報と対応付けられた広告情報を、この一のユーザ識別子に対応するユーザ端末2に送信する広告情報に決定してもよい。
【0195】
また、広告決定部108aは、上記実施の形態1と同様に取得した一のユーザ識別子に対応する店舗属性値と、この一のユーザ識別子に対応する訪問店舗情報から取得した1または2以上の注文内容情報とを用いて、公知のレコメンドの技術を利用して、一のユーザ端末2に送信する広告情報を決定してもよい。例えば、広告決定部108は、一のユーザ識別子に対応する訪問店舗情報が有する店舗識別子を用いて、上記実施の形態1と同様に取得した1または2以上の店舗属性値と予め決められた条件を満たすほど近似する1または2以上の店舗属性値を、各広告情報と対応付けられた1または2以上の店舗属性値の中から検出する。また、広告決定部108は、この一のユーザ識別子に対応する訪問店舗情報から取得した1または2以上の注文内容情報と予め決められた条件を満たすほど近似する1または2以上の注文内容情報を、各広告情報と対応付けられた1または2以上の注文内容情報の中から検出する。そして、検出した1または2以上の店舗属性値のいずれかに対応付けられた広告情報であって、検出した1または2以上の注文内容情報のいずれかに、対応付けられた広告情報を、この一のユーザ識別子に対応するユーザ端末2に送信する広告情報に決定してもよい。この場合の注文内容情報は、例えば、注文対象の属性を示す情報であることが好ましい。
【0196】
なお、上記で説明したような、訪問店舗情報が有する店舗識別子と注文内容情報とを用いて、広告情報を決定する処理以外の、広告決定部108aが行う処理については、上記実施の形態1の広告決定部108が行う処理と同様であるため、ここでは詳細な説明を省略する。例えば、広告決定部108aが、広告情報を決定するタイミングやトリガー等は、上記実施の形態と同様であってもよい。例えば、上記実施の形態1と同様に、ユーザが会計を行う際に、このユーザに送信する広告情報を決定するようにしてもよい。
【0197】
また、広告決定部108aが決定する一のユーザ端末2に送信する広告情報は、この一のユーザ端末2を利用するユーザが直前に利用していた店舗の店舗識別子と対応付けられた広告情報を含んでもよく、直前に利用していた店舗の店舗識別子と対応付けられた広告情報を含まないようにしてもよい。
【0198】
訪問店舗情報蓄積部111aは、指示受付部110が受け付けたメニュー項目指示を入力したユーザのユーザ識別子と、このメニュー項目指示に対応するメニュー項目を有するメニュー情報に対応する店舗識別子と、このメニュー項目指示に対応する注文内容情報と、を有する訪問店舗情報を、訪問店舗情報格納部101aに蓄積する。訪問店舗情報蓄積部111aは、例えば、指示受付部110が受け付けたメニュー項目指示を入力したユーザのユーザ識別子と、このメニュー項目指示に対応するメニュー項目を有するメニュー情報に対応する店舗識別子と、このメニュー項目指示に対応する注文内容情報と、を取得し、これらを有する訪問店舗情報を、訪問店舗情報格納部101aに蓄積する。メニュー項目指示を入力したユーザのユーザ識別子と、このメニュー項目指示に対応するメニュー項目を有するメニュー情報に対応する店舗識別子とを取得する処理等は、上記実施の形態1の訪問店舗情報蓄積部111が行う処理等と同様であるため、ここでは詳細な説明は省略する。
【0199】
例えば、指示受付部110によるメニュー項目指示の受け付けが、メニュー項目識別子の受け付け(例えば、受信)である場合、訪問店舗情報蓄積部111aは、このメニュー項目識別子を、メニュー項目指示に対応する注文内容情報として取得してもよい。このメニュー項目識別子が、注文対象識別子である場合、訪問店舗情報蓄積部111aは、メニュー項目識別子である注文対象識別子を、メニュー項目指示に対応する注文内容情報として取得してもよい。また、訪問店舗情報蓄積部111aは、指示受付部110が受け付けたメニュー項目識別子等を、予め図示しない格納部等に格納されたメニュー項目識別子と、注文内容情報とを対応付けて有する変換表等を用いて注文内容情報に変換して、メニュー項目指示に対応する注文内容情報を取得してもよい。例えば、訪問店舗情報蓄積部111aは、注文内容情報である料理の注文対象識別子を、予め用意された変換表を用いて、中華料理、日本料理、フランス料理等の、料理のジャンルを示す注文内容情報に変換し、変換した注文内容情報を有する訪問店舗情報を、訪問店舗情報格納部101aに蓄積してもよい。
【0200】
なお、訪問店舗情報蓄積部111aは、例えば、指示受付部110が受け付けたメニュー項目指示等に応じて取得したユーザ識別子と店舗識別子と注文内容情報とを有する新たな訪問店舗情報と、ユーザ識別子および店舗識別子が一致する訪問店舗情報が訪問店舗情報格納部101aに既に蓄積されている場合、新たな訪問店舗情報を追記してもよく、新たな訪問店舗情報で、既に蓄積されているユーザ識別子および店舗識別子が一致する訪問店舗情報を更新してもよい。
【0201】
情報処理装置1aの動作は、例えば、広告決定部108aが、訪問店舗情報格納部101aに格納されている訪問店舗情報を用いて、上記で説明したように、広告情報格納部107aに格納されている広告情報からユーザ端末2に送信する広告情報を決定する点、訪問店舗情報蓄積部111aが、上記で説明したように、訪問店舗情報格納部101aに蓄積する点、を除けば、上記実施の形態1において説明した情報処理装置1の動作と同様である。
【0202】
次に、本実施の形態2の情報処理システム1001の情報処理装置1aが広告情報を取得する動作等の具体例について説明する。
【0203】
まず、ユーザがメニュー情報を用いて行った注文に応じて、情報処理装置1aが訪問店舗情報を蓄積する処理の一例について説明する。
【0204】
例えば、上記実施の形態1の具体例と同様に、ユーザAの操作に応じて、ユーザ端末2が、メニュー情報を用いて、図11に示すような店舗Fでの注文に利用可能なメニューをユーザ端末2のモニタ202aに表示したとする。そして、ユーザAが、メニュー項目の一つである「生ビール」を注文するボタン150を指で押したとすると、端末送信部205が、注文対象識別子「beer」と対応付けられたメニュー項目についてのメニュー項目指示を受け付けたことを示す情報を、メニュー情報に対応付けられた店舗識別子「S152」と、ユーザ識別子「U001」とに対応付けて、情報処理装置1aに送信する。
【0205】
情報処理装置1aの指示受付部110が、ユーザ端末2から、注文対象識別子「beer01」と対応付けられたメニュー項目についての指示を受け付けたことを示す情報と、店舗識別子「S152」とユーザ識別子「U001」とを受信すると、情報処理装置1aの図示しない処理部は、注文対象識別子「beer」と、店舗識別子「S152」と、ユーザ識別子「U001」と、これらの受信時刻「2020年2月19日21時25分」とを、有する注文情報を格納部(図示せず)に蓄積する。注文情報は、例えば、図12に示すような注文管理表により管理される。
【0206】
図14(a)は、訪問店舗情報格納部101aに格納されている訪問店舗情報を管理する訪問店舗情報管理表である。この訪問店舗情報管理表は、図5(a)等に示した訪問店舗情報管理表において、注文内容情報である「注文内容」と、訪問店舗情報が更新された更新日である「更新日」という属性をさらに有するようにしたものである。
【0207】
訪問店舗情報蓄積部111は、指示受付部110が受信した店舗識別子「S152」と、ユーザ識別子「U001」と、を有する訪問店舗情報が、訪問店舗情報格納部101に格納されているか否かを判断する。格納されていない場合、指示受付部110が受信した店舗識別子「S152」およびユーザ識別子「U001」と、上記の受信時刻が示す日付「2020年2月19日」と、指示受付部110が受信した注文対象識別子「beer」とを有する訪問店舗情報を訪問店舗情報格納部101aに追記する。格納されている場合、その訪問店舗情報の「更新日」が、上記の受信時刻が示す日付「2020年2月19日」と、一致するか判断し、一致しない場合、指示受付部110が受信した店舗識別子「S152」およびユーザ識別子「U001」と、上記の受信時刻が示す日付「2020年2月19日」と、指示受付部110が受信した注文対象識別子「beer」とを有する訪問店舗情報で、「更新日」が一致しない既存の訪問店舗情報を更新(例えば、上書き)する。これにより、同じ店舗について、最新の訪問時の訪問店舗情報が格納されることとなる。「更新日」が、上記の受信時刻が示す日付「2020年2月19日」と一致する場合、その訪問店舗情報の「注文対象ID」の値に、指示受付部110が受信した注文対象識別子「beer」を追記する。これにより、最新の訪問時に、順次注文した注文対象の注文対象識別子が、訪問店舗情報に追記されていくこととなる。
【0208】
ここでは、指示受付部110が受信した店舗識別子「S152」およびユーザ識別子「U001」と、を有する訪問店舗情報であって、「更新日」が、上記の受信時刻が示す日付「2020年2月19日」と一致する訪問店舗情報が既に格納されているため、この訪問店舗情報の「注文内容」に、「beer」という属性値を追記する。なお、重複する注文対象識別子が蓄積されている場合、重複して注文対象識別子を蓄積してもよく、蓄積しないようにしてもよいが、ここでは、重複して蓄積する場合について説明する。
【0209】
図14(b)は、上記のように更新された訪問店舗情報管理表を示す図である。
【0210】
図15(a)は、広告情報格納部107aに格納されている広告情報を管理する広告情報管理表である。この広告情報管理表は、図7に示した広告情報管理表において、注文対象識別子である「注文内容」という属性を追加したものである。
【0211】
次に、訪問店舗情報を用いて送信する広告情報を決定し、送信する処理の一例について説明する。例えば、上記のように訪問店舗情報を更新する処理等を行った後、仮に、広告情報を決定して送信するタイミングになったとする。
広告決定部108は、まず、図15(a)に示した広告情報管理表において、「送信」が「0」であるレコード(行)をすべて検出する。ここでは、図15に示した広告情報管理表の上から3行目までのレコードが検出されたとする。
【0212】
次に、広告決定部108は、図15(a)に示した広告情報管理表の上から1行目のレコードの「店舗ID」の属性値「S152」と、「注文内容」の属性値「wine」とを取得し、図14に示した訪問店舗情報管理表において、「店舗ID」が「S152」と一致し、「注文内容」が「wine」を含むレコード(行)を検出し、検出したレコードの「店舗ID」の属性値を取得する。「wine」は、ワインの注文に対応する注文対象識別子であるとする。ここでは、図14(b)に示した訪問店舗情報管理表の上から3行目のレコードの「店舗ID」が「S152」と一致し、「注文内容」が「wine」を含むため、広告決定部108は、このレコードの「ユーザID」の属性値「U001」を、広告情報の送信先となるユーザのユーザ識別子として取得する。また、図15(a)に示した広告情報管理表の上から1行目のレコードの「広告」の属性値「S152012」が示す広告情報、すなわちファイル名が「S152012」である広告情報を、このユーザに送信する広告情報に決定する。そして、広告送信部109は、ユーザ識別子が「U001」であるユーザAが利用するユーザ端末2に、広告情報格納部107aに格納されているファイル名が「S152012」である広告情報を送信する。
【0213】
ユーザAのユーザ端末2の端末受信部201が、ファイル名が「S152012」である広告情報を受信し、端末表示部202が、この広告情報をユーザ端末2のモニタ202aに表示したとする。
【0214】
図16は、ユーザAのユーザ端末2によるファイル名が「S152012」である広告情報の表示例を示す図である。この広告情報により表示される広告は、店舗識別子が「S152」である店舗の経営者が、あるeコマースサイト(図示せず)で販売するワインの広告であり、この広告には、ワインの注文ボタン160が配置されているものとする。仮に、ユーザがこの注文ボタン160を押すと、この操作を端末受付部203が受け付け、端末送信部205が、対応するeコマースサイト(図示せず)に、上記のワインを注文する情報を送信する。そして、この注文する情報に応じて、ユーザAの自宅等に、上記のワインが宅配される。なお、注文ボタン160等を押すことで、対応する商品の注文等を行う処理は、eコマースサイト等の技術として公知であるため、ここでは詳細な説明を省略する。
【0215】
また、広告決定部108は、図15(a)に示した広告情報管理表の上から2行目のレコードの「店舗ID」の属性値「S001」と、「注文内容」の属性値「salad」とを取得し、図14に示した訪問店舗情報管理表において、「店舗ID」が「S001」と一致し、「注文内容」が「salad」を含むレコード(行)を検出し、検出したレコードの「店舗ID」の属性値を取得する。「salad」は、野菜サラダの注文に対応する注文対象識別子であるとする。ここでは、図14(b)に示した訪問店舗情報管理表の上から1行目のレコードの「店舗ID」が「S001」と一致し、「注文内容」が「salad」を含むため、広告決定部108は、このレコードの「ユーザID」の属性値「U001」を、広告情報の送信先となるユーザのユーザ識別子として取得する。また、図15(a)に示した広告情報管理表の上から2行目のレコードの「広告」の属性値「S001093」が示す広告情報、すなわちファイル名が「S001093」である広告情報を、このユーザに送信する広告情報に決定する。そして、広告送信部109は、ユーザ識別子が「U001」であるユーザAが利用するユーザ端末2に、広告情報格納部107aに格納されているファイル名が「S001093」である広告情報を送信する。
【0216】
ユーザAのユーザ端末2の端末受信部201が、ファイル名が「S001093」である広告情報を受信し、端末表示部202が、この広告情報をユーザ端末2のモニタ202aに表示したとする。
【0217】
図17は、ユーザAのユーザ端末2によるファイル名が「S152012」である広告情報の表示例を示す図である。この広告情報により表示される広告は、注文対象識別子が「salad」である野菜サラダに用いられている野菜の広告であり、この広告には、この野菜を生産販売する生産者に注文するための注文ボタン170が配置されているものとする。仮に、ユーザがこの注文ボタン170を押すと、この操作を端末受付部203が受け付け、端末送信部205が、対応する生産者が利用する情報処理端末等(図示せず)に、上記の野菜を注文する情報を送信する。そして、この注文する情報に応じて、ユーザAの自宅等に、上記の野菜が生産者から直送される。
【0218】
また、広告決定部108は、図15(a)に示した広告情報管理表の上から3行目のレコードの「店舗ID」の属性値「S005」と、「注文内容」の属性値「pizza」とを取得し、図14に示した訪問店舗情報管理表において、「店舗ID」が「S001」と一致し、「注文内容」が「pizza」を含むレコード(行)を検出し、検出したレコードの「店舗ID」の属性値を取得する。「pizza」は、ピザの注文に対応する注文対象識別子であるとする。ここでは、図14(b)に示した訪問店舗情報管理表の上から1行目のレコードの「店舗ID」が「S005」と一致し、「注文内容」が「pizza」を含むため、広告決定部108は、このレコードの「ユーザID」の属性値「U001」を、広告情報の送信先となるユーザのユーザ識別子として取得する。また、図15(a)に示した広告情報管理表の上から3行目のレコードの「広告」の属性値「S005172」が示す広告情報、すなわちファイル名が「S005172」である広告情報を、このユーザに送信する広告情報に決定する。そして、広告送信部109は、ユーザ識別子が「U001」であるユーザAが利用するユーザ端末2に、広告情報格納部107aに格納されているファイル名が「S005172」である広告情報を送信する。
【0219】
ユーザAのユーザ端末2の端末受信部201が、ファイル名が「S005172」である広告情報を受信し、端末表示部202が、この広告情報をユーザ端末2のモニタ202aに表示したとする。
【0220】
図18は、ユーザAのユーザ端末2によるファイル名が「S005172」である広告情報の表示例を示す図である。この広告情報により表示される広告は、注文対象識別子が「pizza」であるピザの冷凍食品の広告であり、この広告には、このピザの冷凍食品を販売するeコマースサイトに注文するための注文ボタン180が配置されているものとする。仮に、ユーザがこの注文ボタン180を押すと、この操作を端末受付部203が受け付け、端末送信部205が、対応するeコマースサイト(図示せず)に、上記のピザの冷凍食品を注文する情報を送信する。そして、この注文する情報に応じて、ユーザAの自宅等に、上記の冷凍食品が宅配される。
【0221】
図15(b)は、広告情報格納部107aに格納されている広告情報を管理する広告情報管理表の変形例を示す図である。この広告情報管理表は、図15(a)に示した広告情報管理表において、「注文内容」の属性値を摂取が好ましいカロリーの上限値としたものである。
【0222】
ここで、例えば、仮に、広告情報格納部107aに格納されている広告情報が、図15(b)に示すような広告情報管理表で管理されていたとする。そして、広告決定部108が、図15(b)に示す広告情報管理表の「送信」が「0」である上から1行目のレコードの「店舗ID」の属性値「S152」と、「注文内容」の属性値「700kcal」とを取得し、図14に示した訪問店舗情報管理表において、「店舗ID」が「S152」と一致し、「注文内容」の属性値である1以上の注文対象識別子に対応するカロリーの合計が、上限値である700kcalを超えるレコード(行)を検出し、検出したレコードの「店舗ID」の属性値を取得する。例えば、「注文内容」の属性値である1以上の注文対象識別子に対応するカロリーの合計が700kcalを超えるか否かは、例えば、図示しない格納部に予め格納されている注文対象識別子と、注文対象識別子が示す飲食物のカロリーとを対応付けて有するカロリー管理表を用いて、「注文内容」の属性値である各注文対象識別子に対応するカロリーを取得し、その合計が、700kcalを超えるか否かで判断する。なお、「注文内容」の属性値が、注文した商品のカロリーの値を有する場合、この値の合計が上限値である700kcalを超えるか判断すればよい。
【0223】
ここでは、図14(b)に示した訪問店舗情報管理表の上から3行目のレコードの「店舗ID」が「S152」と一致し、「注文内容」の属性値である一以上の注文対象識別子に対応するカロリーの合計が、700kcalを超えたとすると、広告決定部108は、このレコードの「ユーザID」の属性値「U001」を、広告情報の送信先となるユーザのユーザ識別子として取得する。また、図15(b)に示した広告情報管理表の上から3行目のレコードの「広告」の属性値「S152987」が示す広告情報、すなわちファイル名が「S152987」である広告情報を、このユーザに送信する広告情報に決定する。そして、広告送信部109は、ユーザ識別子が「U001」であるユーザAが利用するユーザ端末2に、広告情報格納部107aに格納されているファイル名が「S152987」である広告情報を送信する。
【0224】
ユーザAのユーザ端末2の端末受信部201が、ファイル名が「S152987」である広告情報を受信し、端末表示部202が、この広告情報をユーザ端末2のモニタ202aに表示したとする。
【0225】
図19は、ユーザAのユーザ端末2によるファイル名が「S152987」である広告情報の表示例を示す図である。この広告情報により表示される広告は、一のスポーツジムの広告であり、この広告には、一のスポーツジムに入会するための入会ボタン190が配置されているものとする。仮に、ユーザがこの入会ボタン190を押すと、この操作に応じて、一のスポーツジムの入会用のウェブページが表示される。
【0226】
以上、本実施の形態によれば、ユーザが訪問した店舗と、ユーザが注文した注文対象物との組み合わせに応じて、より適切な広告情報をユーザに提供することができる。
【0227】
なお、上記各実施の形態において、各処理(各機能)は、単一の装置(システム)によって集中処理されることによって実現されてもよく、あるいは、複数の装置によって分散処理されることによって実現されてもよい。
【0228】
また、上記各実施の形態において、一の装置に存在する2以上の通信手段(位置情報受信部や会計時情報受信部106など)は、物理的に一の媒体で実現されても良いことは言うまでもない。
【0229】
また、上記各実施の形態では、情報処理装置がサーバ・クライアントシステムにおけるサーバ装置である場合を例に挙げて説明したが、情報処理装置は、スタンドアロンの装置であってもよい。
【0230】
また、上記各実施の形態において、各構成要素は専用のハードウェアにより構成されてもよく、あるいは、ソフトウェアにより実現可能な構成要素については、プログラムを実行することによって実現されてもよい。例えば、ハードディスクや半導体メモリ等の記録媒体に記録されたソフトウェア・プログラムをCPU等のプログラム実行部が読み出して実行することによって、各構成要素が実現され得る。その実行時に、プログラム実行部は、格納部(例えば、ハードディスクやメモリ等の記録媒体)にアクセスしながらプログラムを実行してもよい。
【0231】
なお、上記各実施の形態における情報処理装置を実現するソフトウェアは、例えば、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、ユーザが用いたメニュー情報に対応する店舗識別子とユーザのユーザ識別子とを有する1以上の訪問店舗情報が格納される訪問店舗情報格納部と、店舗識別子と店舗の属性値である1以上の店舗属性値とを有する1以上の店舗情報が格納される店舗情報格納部と、にアクセス可能なコンピュータを、一のユーザ識別子に対応する1以上の店舗識別子を訪問店舗情報格納部から取得し、1以上の各店舗識別子と対になる1以上の店舗属性値を店舗情報格納部から取得し、1以上の店舗属性値を用いて、一のユーザ識別子に対応するユーザ端末に送信する広告情報を決定する広告決定部と、広告情報をユーザ端末に送信する広告送信部として機能させるためのプログラムである。
【0232】
なお、上記プログラムにおいて、上記プログラムが実現する機能には、ハードウェアでしか実現できない機能は含まれない。例えば、情報を取得する取得部や、情報を出力する出力部などにおけるモデムやインターフェースカードなどのハードウェアでしか実現できない機能は、上記プログラムが実現する機能には含まれない。
【0233】
また、このプログラムを実行するコンピュータは、単数であってもよく、複数であってもよい。すなわち、集中処理を行ってもよく、あるいは分散処理を行ってもよい。
【0234】
図20は、上記プログラムを実行して、上記実施の形態による情報処理装置を実現するコンピュータの外観の一例を示す模式図である。上記実施の形態は、コンピュータハードウェア及びその上で実行されるコンピュータプログラムによって実現されうる。
【0235】
図20において、コンピュータシステム900は、CD-ROM(Compact Disk Read Only Memory)ドライブ905を含むコンピュータ901と、キーボード902と、マウス903と、モニタ904とを備える。
【0236】
図21は、コンピュータシステム900の内部構成を示す図である。図21において、コンピュータ901は、CD-ROMドライブ905に加えて、MPU(Micro Processing Unit)911と、ブートアッププログラム等のプログラムを記憶するためのROM912と、MPU911に接続され、アプリケーションプログラムの命令を一時的に記憶すると共に、一時記憶空間を提供するRAM(Random Access Memory)913と、アプリケーションプログラム、システムプログラム、及びデータを記憶するハードディスク914と、MPU911、ROM912等を相互に接続するバス915と、を備える。なお、コンピュータ901は、LANへの接続を提供する図示しないネットワークカードを含んでいてもよい。
【0237】
コンピュータシステム900に、上記実施の形態による情報処理装置等の機能を実行させるプログラムは、CD-ROM921に記憶されて、CD-ROMドライブ905に挿入され、ハードディスク914に転送されてもよい。これに代えて、そのプログラムは、図示しないネットワークを介してコンピュータ901に送信され、ハードディスク914に記憶されてもよい。プログラムは実行の際にRAM913にロードされる。なお、プログラムは、CD-ROM921、またはネットワークから直接、ロードされてもよい。
【0238】
プログラムは、コンピュータ901に、上記実施の形態による情報処理装置の機能を実行させるオペレーティングシステム(OS)、またはサードパーティプログラム等を必ずしも含んでいなくてもよい。プログラムは、制御された態様で適切な機能(モジュール)を呼び出し、所望の結果が得られるようにする命令の部分のみを含んでいてもよい。コンピュータシステム900がどのように動作するのかについては周知であり、詳細な説明は省略する。
【0239】
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。
【産業上の利用可能性】
【0240】
以上のように、本発明にかかる情報処理装置等は、広告情報を処理する装置等として適しており、特に、広告情報を配信する装置等として有用である。
【符号の説明】
【0241】
1、1a 情報処理装置
2 ユーザ端末
101、101a 訪問店舗情報格納部
102 店舗情報格納部
103 位置情報受信部
104 店舗領域格納部
105 ユーザ場所判断部
106 会計時情報受信部
107、107a 広告情報格納部
108、108a 広告決定部
109 広告送信部
110 指示受付部
111、111a 訪問店舗情報蓄積部
201 端末受信部
202 端末表示部
202a モニタ
203 端末受付部
204 位置情報取得部
205 端末送信部
1000、1001 情報処理システム
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21