(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-19
(45)【発行日】2024-08-27
(54)【発明の名称】無線ネットワークにおける不連続複数リソース・ユニットのための装置及び方法
(51)【国際特許分類】
H04W 72/0453 20230101AFI20240820BHJP
H04W 28/06 20090101ALI20240820BHJP
H04W 84/12 20090101ALI20240820BHJP
【FI】
H04W72/0453
H04W28/06 110
H04W84/12
(21)【出願番号】P 2021564669
(86)(22)【出願日】2020-04-28
(86)【国際出願番号】 EP2020061721
(87)【国際公開番号】W WO2020221726
(87)【国際公開日】2020-11-05
【審査請求日】2021-12-08
【審判番号】
【審判請求日】2023-07-21
(31)【優先権主張番号】PCT/CN2019/085181
(32)【優先日】2019-04-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】503433420
【氏名又は名称】華為技術有限公司
【氏名又は名称原語表記】HUAWEI TECHNOLOGIES CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】Huawei Administration Building, Bantian, Longgang District, Shenzhen, Guangdong 518129, P.R. China
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】レートリッヒ,オーデッド
(72)【発明者】
【氏名】シロ,シモン
(72)【発明者】
【氏名】ユィ,ジエン
(72)【発明者】
【氏名】リ,ユンボ
(72)【発明者】
【氏名】ツソディク,ジェナディ
【合議体】
【審判長】廣川 浩
【審判官】中木 努
【審判官】圓道 浩史
(56)【参考文献】
【文献】特表2019-503151(JP,A)
【文献】国際公開第2020/019928(WO,A1)
【文献】特表2021-532660(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2019/0110261(US,A1)
【文献】Edward Au (Huawei),Compendium of straw polls and potential changes to the Specification Framework Document,IEEE 802.11-20/0566r9,IEEE,2020年04月24日アップロード,インターネット<URL:https://mentor.ieee.org/802.11/dcn/20/11-20-0566-09-00be-compendium-of-straw-polls-and-potential-changes-to-the-specification-framework-document.docx>
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04W4/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
リソース割り当てのための方法であって、
1つのチャネルの帯域幅における不連続複数リソース・ユニット(MRU)を定義することであって、
前記
1つのチャネルは、複数のリソース・ユニット(RU)を含み、
前記MRUは、前記
1つのチャネルの前記RUのうちの1つ以上をパンクチャした後のパンクチャされていないRUに基づいて定義される、および/または前記
1つのチャネルの2つ以上の隣接しないRUをアグリゲートすることによって定義される、定義することと、
前記MRUを無線局に割り当てることと、を含み、
前記RUは、サブチャネルである、方法。
【請求項2】
前記MRUは、1つの26トーンRUおよび1つの52トーンRUを含むか、
前記MRUは、1つの26トーンRUおよび1つの106トーンRUを含むか、または
前記MRUは、1つの242トーンRUおよび1つの484トーンRUを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記MRUは、少なくとも2つの連続部および/または不連続部を含む、請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
前記定義されたMRUを利用してパケットを前記無線局に送信することをさらに含む、請求項1~3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
前記パケットのプリアンブルは、前記定義されたMRUを利用して前記パケットを前記無線局に送信するために、使用されるRUおよび/またはパンクチャされていないRUおよび/またはパンクチャされたRUを示す情報を含む、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記パケットは、物理層適合手順(PLCP)プロトコル・データ・ユニット(PPDU)であり、前記情報は、前記PPDUの前記プリアンブルのユニバーサル・シグナリング(U-SIG)、または超高スループット・シグナリング(EHT-SIG)フィールドに含まれる、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記パケットは、マルチユーザPPDUであり、
前記マルチユーザPPDUの前記EHT-SIGフィールドは、1つ以上の無線局の各々に対するサブフィールドを含み、前記情報は、前記定義されたMRUを利用して前記パケットが送信される前記無線局に関連する前記サブフィールドに含まれる、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記パケットは、シングルユーザPPDUまたはマルチユーザPPDUであり、
前記情報は、前記シングルユーザPPDUまたはマルチユーザPPDUの前記U-SIGフィールドにビットマップとして含まれる、請求項6に記載の方法。
【請求項9】
前記1つのチャネルは、1、2、3、または4つの80MHzセグメントを含み、各80MHzセグメントは、4つの20MHzサブチャネルを含む、請求項1~8のいずれか一項に記載の方法。
【請求項10】
前記RUは、各々、複数の連続周波数トーンを含む、請求項1~9のいずれか一項に記載の方法。
【請求項11】
前記
複数の連続周波数トーンは、各々、78.125kHzの帯域幅を有する、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記方法は、Wi-Fiネットワークのアクセス・ポイントで実行される、請求項1~11のいずれか一項に記載の方法。
【請求項13】
リソース割り当てのためのWi-Fi装置である無線ネットワーク装置であって、請求項1~12のいずれか一項に記載の方法を実装するように構成されている無線ネットワーク装置。
【請求項14】
コンピュータ上で動作するときに、請求項1~12のいずれか一項に記載の方法を実行するためのプログラム・コードを含むコンピュータ・プログラム。
【請求項15】
プロセッサによって実行されるときに、請求項1~12のいずれか一項に記載の方法を実行させる実行可能なプログラム・コードを記憶する非一時な記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、通信分野に関係し、特に、802.11be標準のための不連続リソース・ユニット(RU)に関係する方法および無線ネットワーク装置に関係する。特に、本開示は、リソース割り当てのための無線ネットワーク装置を提供する。無線ネットワーク装置は、不連続複数リソース・ユニット(MRU)を定義し、MRUを無線局に割り当てるように構成されている。無線ネットワーク装置は、802.11ax標準または802.11be標準と互換性があり、すなわち、それは、Wi-Fi装置と呼ばれてもよい。
【背景技術】
【0002】
現在の802.11ax標準では、いくつかのサイズのRUが定義されており、各RUは、連続周波数トーンからなる(中型小型RUに関するまれなケースを除く)。
【0003】
特に、現在の802.11ax標準では、6つの異なるサイズのRUが存在する。リソース割り当てプロセスでは、スケジューラ、例えばアクセス・ポイント(AP)は、複数のユーザ(MU‐PPDU)伝送のために送信されるPPDUについて、単一のRUのみを所与の無線局(STA)に割り当てることができる。すなわち、各非AP STAには単一のRUが割り当てられることに制限される。これは、APが、たとえ利用可能であり、かつ占有されていないRUが存在していても、潜在的に複数の関連するSTAの各々に単一のRUしか割り当てることができないことを意味する。この制限は、特にチャネル・パンクチャが適用されるとき、および/またはチャネルが比較的選択的である(すなわち、所与のSTAの最適なRUが周波数領域において必ずしも近接していない)ときに、リソース割り当てプロセスを非効率にする。
【0004】
さらに、シングルユーザPPDU (すなわち、SU-PPDU伝送に対して)を使用して単一のSTAに対して伝送が行われるときに、802.11ax標準では、信号がチャネルの全帯域幅(BW)、より具体的には、利用可能なBW全体を占めることが必須である。これは、SU-PPDUに対してRUとの関連性がないことを意味する。
【0005】
その結果、MU-PPDU伝送の場合に特に不利な点は、選択的なチャネルが存在し、比較的高い信号対雑音比(SNR)を経験するチャネルの複数の不連続部分が存在し得る場合、これらの部分のうちの1つのみが使用され得ることである。例えば、
図1に示すように、所与の非AP STAについての最高のSNRは、RU#1、RU#3およびRU#8において達成され得るが、APは、これらのRUのうちの1つのみでこのSTAに送信することができる。
【0006】
結果として、SU-PPDU伝送の場合の特に不利な点は、チャネルの一部分がビジーである場合(例えば、その一部分が重複基地局サービス(OBSS)によって使用される場合)、伝送がより小さなBWに縮小されることである。例えば、
図2に示すように、チャネルの一部分(ボックスによって囲まれている)は、OBSSによって取得されてもよく、したがって、SU-PPDU伝送には利用できない。この場合、SU-PPDUの伝送は左側の2つのフリー・チャネルに限定される。右側のチャネルもフリーであるが、使用できない。
【発明の概要】
【0007】
本発明の実施形態は、さらに以下の検討に基づいている。
【0008】
現在の802.11ax標準では、直交周波数分割多重アクセス(OFDMA)変調が最初に導入された。標準は、各非AP STAが(例えば、連続サブキャリアで構成される)連続周波数トーンで構成される単一のRUを使用することに制限する。現在の標準において様々なRUサイズ(それぞれ、26、52、106、242、484、996の周波数トーン)が定義されているが、単一のRUへの割り当てを制限することで、選択的なチャネルの処理が非効率にしている。
【0009】
特に、20MHzより小さいチャネルBWについて、26トーン、52トーン、および102トーンを有するRUが定義されている。20MHz以上のチャネルBWについて、242トーン(20MHz)、484トーン(40MHz)、996トーン(80MHz)、または2996トーン(160MHz)を有するRUが定義されている。さらに、2X996トーンより大きいサイズを有するRU、例えば、2X1992トーン(320MHZの場合)を有するRUも超高スループット(EHT)のために想定されている。これらのRUの組み合わせ、特に、異なるサイズ(周波数トーンの数)を有するRUの組み合わせは、現在の標準では不可能であるか、または想定されていない。
【0010】
上述の欠点及び検討を考慮して、本発明の実施形態は、無線ネットワークにおけるリソース割り当てを改善することを目的とする。不連続MRUをチャネルのBWに定義することを可能にすることを目的とする。したがって、目標は、チャネルの利用を改善することである。しかし、現在の802.11ax標準への変更が多くなりすぎることを避けることも目的とする。
【0011】
この目的は、同封の独立請求項に記載されている本発明の実施形態によって達成される。本発明の実施形態の有利な実装は、従属請求項においてさらに定義される。
【0012】
特に、本発明の実施形態は、同じSTAへのMRUの割り当てを可能にするが、現行標準のRU(RU構造)が維持されてもよい。
【0013】
本開示の第1の態様は、リソース割り当てのための無線ネットワーク装置、特にWi-Fi装置であって、チャネルの帯域幅における不連続複数リソース・ユニットMRUを定義することであって、チャネルは、複数のリソース・ユニットRUを含み、MRUは、チャネルのRUのうちの1つ以上をパンクチャした後のパンクチャされていないRUに基づいて定義され、および/またはチャネルの2つ以上の隣接しないRUをアグリゲートすることによって定義される、定義することと、MRUを無線局に割り当てることと、を行うように構成されている、無線ネットワーク装置を提供する。
【0014】
第1の態様の無線ネットワーク装置は、複数のRUに基づいてMRUを定義することを可能にする。これらのRUは、各々、現在の802.11ax標準において定義されているようなものであってもよい。すなわち、各RUは、ある数の周波数トーンまたはサブキャリアを含んでもよい。また、MRU定義は、パンクチャされた「より大きなRU」(例えば、チャネル全体または複数のRUを含むチャネル・セグメント)をMRUとして使用することができるという点で、チャネル・パンクチャをサポートする。さらに、MRUを無線局(STA)に割り当てることができる。すなわち、STAはもはや802.11ax標準のように単一のRUが割り当てられることに制限されない。
【0015】
さらに、無線ネットワーク装置は、連続MRUを定義し、STAに割り当てることも行うように構成されてもよく、連続MRUは、複数の異なるサイズのRUを含む(例えば、MRUの少なくとも2つのRUは、異なる数の周波数トーンを含む)。追加的に、無線ネットワーク装置は、単一のRUをSTAに割り当てるようにも構成されてもよい。すなわち、無線ネットワーク装置は、現在の802.11ax標準と互換性があってもよい。
【0016】
第1の態様の実装形態では、RUは、サブチャネルである。
【0017】
例えば、チャネルは、80MHz、160MHz、240MHz、または320MHzチャネルであってもよく、サブチャネルは、20MHzおよび/または40MHzの帯域幅を有してもよい。
【0018】
第1の態様の実装形態では、チャネルは、1、2、3、または4つの80MHzセグメントを含み、各80MHzセグメントは、4つの20MHzサブチャネルを含む。
【0019】
すなわち、一般に、チャネルは、複数のチャネル・セグメントに分割されてもよい。
【0020】
他の実装では、チャネルはまた、1つの80MHzセグメントおよび1つの160MHzセグメントを含んでもよく、またはそれぞれ、2つの160MHzセグメントを含んでもよい。これは、3つまたは4つの80MHzセグメントに類似するが、同一ではない。なぜなら、標準は、3つまたは4つのスタンドアロンの80MHzセグメントが存在することができないことを定義してもよいためである。したがって、BWが240MHzである場合、1つのセグメントが連続160MHzセグメントであることが必須であってもよい。BWが320MHzである場合、各々が160MHz(連続)である2つのセグメントを使用することが必須であってもよい。
【0021】
第1の態様の実装形態では、RUは、各々、複数の連続周波数トーンを含む。
【0022】
第1の態様の実装形態では、周波数トーンは、各々、78.125kHzの帯域幅を有する。
【0023】
第1の態様の実装形態では、各RUは、26、52、106、または242の周波数トーンを含む。
【0024】
したがって、RUは802.11ax標準で定義されるようなRUであってもよい。
【0025】
第1の態様の実装形態では、無線ネットワーク装置は、異なる数の周波数トーンを含む2つ以上のRUをアグリゲートするようにさらに構成されている。
【0026】
これにより、RUは、チャネルBW、特にチャネル・セグメントにおいて、隣接していても、隣接していなくてもよい。異なるサイズのRUをアグリゲートすることが可能となるが、これは、802.11ax標準では不可能である。
【0027】
第1の態様の実装形態では、MRUは、少なくとも2つの連続部および/または不連続部を含み、これらの部は、異なる帯域幅を有する。
【0028】
例えば、802.11ax標準とは対照的に、無線ネットワーク装置によってSTAに定義され割り当てられたMRUは、不連続であってもよい。しかし、無線ネットワーク装置はまた、連続MRUを定義し、STAに割り当ててもよい。したがって、一般に、MRUは、複数のRUを含んでもよい。それにより、各RUは、例えば、26、52、106、242などのように、その周波数トーンの数によって定義されてもよい。したがって、例えば、MRUは、それぞれ106トーンおよび26トーンを有する2つのRUによって、すなわち、合計132の周波数トーンで定義されてもよい。現在の802.11ax標準では、132の周波数トーンを有するRUの定義はない。132トーンを有するRU(一般に、MRUは複数のサブRUを含むRUとも考えることができる)を持つ唯一の方法は、このような2つのRUを組み合わせることである。与えられた例では、106の周波数トーンを有するRUおよび26の周波数トーンを有するRUは、連続または不連続のいずれかであってもよい。
【0029】
第1の態様の実装形態では、無線ネットワーク装置は、判定されたMRUを利用してパケットを無線局に送信するようにさらに構成されている。
【0030】
第1の態様の実装形態では、パケットのプリアンブルは、判定されたMRUを利用してパケットを無線局に送信するために、使用されるRUおよび/またはパンクチャされていないRU および/またはパンクチャされたRUを示す情報を含む。
【0031】
したがって、STAは、使用されるRU、すなわちMRUの定義および割り当ても知っている。
【0032】
第1の態様の実装形態では、パケットは、物理層適合手順(PLCP)プロトコル・データ・ユニット(PPDU)であり、情報は、PPDUのプリアンブルのユニバーサル・シグナリング(U-SIG)、または超高スループット・シグナリング(EHT-SIG)フィールドに含まれる。
【0033】
PPDUは、MU-PPDUまたはSU-PPDUであってもよい。
【0034】
第1の態様の実装形態では、パケットは、MU-PPDUであり、MU-PPDUのEHT-SIGフィールドは、1つ以上の無線局の各々に対するサブフィールドを含み、情報は、判定されたMRUを利用してパケットが送信される無線局に関連するサブフィールドに含まれる。
【0035】
第1の態様の実装形態では、パケットは、SU-PPDUまたはMU-PPDUであり、情報はSU-PPDUまたはMU-PPDUのU-SIGフィールドにビットマップとして含まれる。
【0036】
第1の態様の実装形態では、無線ネットワーク装置は、Wi-Fiネットワークのアクセス・ポイントである。
【0037】
すなわち、無線ネットワーク装置は、Wi-Fi標準、特に802.11axまたは802.11be標準に従って構成されている。
【0038】
本開示の第2の態様は、リソース割り当てのための方法であって、チャネルの帯域幅における不連続複数リソース・ユニットMRUを定義することであって、チャネルは、複数のリソース・ユニットRUを含み、MRUは、チャネルの1つ以上のRUをパンクチャした後のパンクチャされていないRUに基づいて定義され、および/またはチャネルの2つ以上の隣接しないRUをアグリゲートすることによって定義される、定義することと、MRUを無線局に割り当てることと、を含む、方法を提供する。
【0039】
第2の態様の実装形態では、RUは、サブチャネルである。
【0040】
第2の態様の実装形態では、チャネルは、1、2、3、または4つの80MHzセグメントを含み、各80MHzセグメントは、4つの20MHzサブチャネルを含む。
【0041】
第2の態様の実装形態では、RUは、各々、複数の連続周波数トーンを含む。
【0042】
第2の態様の実装形態では、周波数トーンは、各々、78.125kHzの帯域幅を有する。
【0043】
第2の態様の実装形態では、各RUは、26、52、106、または242の周波数トーンを含む。
【0044】
第2の態様の実装形態では、方法は、異なる数の周波数トーンを含む2つ以上のRUをアグリゲートすることをさらに含む。
【0045】
第2の態様の実装形態では、MRUは、少なくとも2つの連続部および/または不連続部を含み、これらの部は、異なる帯域幅を有する。
【0046】
第2の態様の実装形態では、方法は、判定されたMRUを利用してパケットを無線局に送信することをさらに含む。
【0047】
第2の態様の実装形態では、パケットのプリアンブルは、判定されたMRUを利用してパケットを無線局に送信するために、使用されるRUおよび/またはパンクチャされていないRU および/またはパンクチャされたRUを示す情報を含む。
【0048】
第1の態様の実装形態では、パケットは、物理層適合手順PLCPプロトコル・データ・ユニットPPDUであり、情報は、PPDUのプリアンブルのユニバーサル・シグナリングU-SIG、または超高スループット・シグナリングEHT-SIGフィールドに含まれる。
【0049】
第2の態様の実装形態では、パケットは、マルチユーザPPDUであり、マルチユーザPPDUのEHT-SIGフィールドは、1つ以上の無線局の各々に対するサブフィールドを含み、情報は、判定されたMRUを利用してパケットが送信される無線局に関連するサブフィールドに含まれる。
【0050】
第2の態様の実装形態では、パケットは、シングルユーザPPDUまたはマルチユーザPPDUであり、情報はシングルユーザPPDUまたはマルチユーザPPDUのU-SIGフィールドにビットマップとして含まれる。
【0051】
第2の態様の実施形態では、方法は、無線ネットワーク装置、特にWi-Fiネットワークのアクセス・ポイントによって実行される。
【0052】
第2の態様およびその実装形態の方法は、第1の態様およびそのそれぞれの実装形態による、無線ネットワーク装置のすべての利点および効果を達成する。
【0053】
本開示の第3の態様は、コンピュータ上で動作するときに、第2の態様またはそのいずれかの実装形態による方法を実行するためのプログラム・コードを含むコンピュータ・プログラムを提供する。
【0054】
本開示の第4の態様は、プロセッサによって実行されるときに、第2の態様またはそのいずれかの実装形態による方法を実行するための実行可能なプログラム・コードを記憶する非一時的な記憶媒体を提供する。
【0055】
本開示の第5の態様は、特に、802.11beにおいて、複数の単一リソース・ユニットのアグリゲーションである不連続リソース・ユニットを定義することを含み、単一リソース・ユニットの各々は、連続サブキャリアのグループ、例えば、周波数領域において不連続であり得る802.11axにおいて定義されたRUを含む、方法を提供する。
【0056】
第5の態様の実装形態では、複数の不連続RUは、異なるサイズであってもよい。
【0057】
本開示の第6の態様は、単一のパンクチャされたRUを使用することによって不連続RUを定義することを含み、そのパンクチャされていない部分は、複数の別個の(不連続) RUとして見えてもよい、第2の方法を提供する。
【0058】
本開示の第7の態様は、信号の伝送を提供し、伝送は、不連続RUを同時に使用して、それぞれ、第2の態様もしくはそのいずれかの実装形態、第5の態様もしくはそのいずれかの実装形態、または第6の態様もしくはそのいずれかの実装形態を利用する。
【0059】
本出願に記載される全ての装置、要素、ユニット及び手段は、ソフトウェア要素もしくはハードウェア要素、またはそれらの任意の種類の組み合わせで実装することができることに留意しなくてはならない。本出願に記載された様々なエンティティによって実行される全てのステップ、ならびに様々なエンティティによって実行されるように記載された機能は、それぞれのエンティティがそれぞれの工程および機能を実行するように適合されるかまたは構成されていることを意味することが意図されている。たとえ、以下の特定の実施形態の記載において、外部エンティティによって実行される特定の機能またはステップが、その特定のステップまたは機能を実行するそのエンティティの特定の詳細な要素の記載に反映されていないとしても、これらの方法および機能が、それぞれのソフトウェアまたはハードウェアにおいて実装可能であることは、当業者にとって明らかであるはずである。
【図面の簡単な説明】
【0060】
上記の態様および実装形態の形式は、同封の図面に関係して、以下の特定の実施形態の記載において説明されるだろう。
【0061】
【
図1】不連続高信号対雑音比(SNR)部分を有する選択的なチャネルを示す。
【
図2】チャネルの一部分がビジーであるときのSU-PPDUを示す。
【
図3】本発明の一実施形態による無線ネットワーク装置を示す。
【
図4】
図3の無線ネットワーク装置によって定義されるMRUを示す。
【
図5】本発明の一実施形態による無線ネットワーク装置によって実行され得る、不連続MRUを定義するための第1の選択肢を示す。
【
図6】本発明の一実施形態による無線ネットワーク装置によって実行され得る、不連続MRUを定義するための第2の選択肢を示す。
【
図7】パケットのプリアンブルに含まれるRU割り当てサブフィールドの例を示す。
【
図9】SU-PPDUに対して不連続MRUをシグナリングし、使用する例を示す。
【
図10】不連続MRUを定義し、それを同じSTAに割り当てるためのアグリゲーションの第1の例を示す。
【
図11】不連続MRUを定義し、それを同じSTAに割り当てるためのアグリゲーションの第2の例を示す。
【
図12】不連続MRUを定義し、それを同じSTAに割り当てるためのアグリゲーションの第2の例を示す。
【
図13】不連続MRUを定義するための両方の選択肢を同時に別個に使用する例を示す。
【
図14】不連続MRUを定義するための両方の選択肢を混合したフォーマットで使用する例を示す。
【発明を実施するための形態】
【0062】
図3は、本発明の一実施形態による無線ネットワーク装置300を示す。無線ネットワーク装置300は、無線ネットワークにおいて、例えば、STA303へのリソース割り当てに好適である。無線ネットワーク装置300は、例えば、802.11ax標準または802.11be標準に従ったWi-Fi装置であってもよい。特に、無線ネットワーク装置300は、無線ネットワークのAPであってもよい。
【0063】
無線ネットワーク装置300は、本明細書に記載される無線ネットワーク装置300の様々な動作を実行、遂行、または開始するように構成されているプロセッサまたは処理回路(図示せず)を含んでもよい。処理回路は、ハードウェアを含んでもよいし、および/または処理回路は、ソフトウェアによって制御されてもよい。ハードウェアは、アナログ回路またはデジタル回路、あるいはアナログおよびデジタル回路の両方を含んでもよい。デジタル回路は、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブル・アレイ(FPGA)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、または多目的プロセッサなどのコンポーネントを含んでもよい。
【0064】
無線ネットワーク装置300は、特にソフトウェアの制御下で、プロセッサまたは処理回路によって実行され得る1つ以上の命令を記憶するメモリ回路をさらに含んでもよい。例えば、メモリ回路は、実行可能なソフトウェアコードを記憶する非一時的な記憶媒体を含んでもよく、実行可能なソフトウェアコードは、プロセッサまたは処理回路によって実行されるときに、無線ネットワーク装置300の様々な動作が実行されるようにする。
【0065】
一実施形態では、処理回路は、1つ以上のプロセッサと、1つ以上のプロセッサに接続された非一時的なメモリと、を含む。非一時的なメモリは、実行可能なプログラム・コードを搬送してもよく、実行可能なプログラム・コードは、1つ以上のプロセッサによって実行されるときに、無線ネットワーク装置300に本明細書に記載された動作または方法を実行、遂行、または開始させる。
【0066】
無線ネットワーク装置300は、チャネル301の帯域幅内に不連続MRU400を定義し、MRU400をSTA303にさらに割り当てるように構成されている。
図4は、
図3の無線ネットワーク装置によって定義されるこのようなMRUの例を示す。チャネル301は、複数のRU401、例えばサブチャネルを含む。各RU401は、周波数トーンを含んでもよい。異なるRUは、同じまたは異なる数の周波数トーンを含んでもよい。
【0067】
無線ネットワーク装置300は、チャネル301のRU401の1つ以上をパンクチャした後、すなわち1つ以上のパンクチャされたRU401pを取得した後、パンクチャされていないRU401に基づいて、および/またはチャネル301の2つ以上の隣接していないRU401をアグリゲートする(この場合、RU401pは、MRU400を定義するときにアグリゲートされない/外されたRUである)ことによってMRU400を定義してもよい。
【0068】
無線ネットワーク装置300は、チャネルを介してSTA303にパケット302を送信するようにさらに構成されてもよい。この伝送は、MRU400を利用してもよい。MRU400の定義は、例えばパケット302のプリアンブルにおいて、パケット302によってSTA303に示されてもよい。
【0069】
なお、本開示においては、「MRU」(例えば、チャネル301またはチャネル・セグメント内のアグリゲートされたRU401またはパンクチャされたRU401のセット)および「RU」(チャネル内で割り当て可能な最小の周波数リソース)という表記が使用される。しかし、他の表記が使用されてもよい。例えば、「MRU」は、「より大きなRU」と呼ばれることがあるし、「RU」は、「より小さなRU」と呼ばれることがある。例えば、「RUの1つ以上をパンクチャした後のパンクチャされていないRU401に基づいて」定義されたMRU400も、「いくつかの利用不可能なチャネル/トーンを有する大きなRU」と呼ばれることがあり、ここで、「チャネル/トーン」は、RU401である。さらに、「2つ以上の隣接していないRUをアグリゲートする」ことによって定義されるMRUも、「2つのチャネルのアグリゲーション」と呼ばれることがあり、ここで、「チャネル」は、RU401である。すべての表記は、同じ技術的結果をもたらす。したがって、本発明の実施形態は、使用される表記によって限定されるべきではない。
【0070】
さらに、本開示は、「チャネル」(BW全体)という表記も使用し、時には「チャネル・セグメント」(例えば、チャネルBWの論理的分離)を参照し、時には「サブチャネル」(例えば、チャネル内の最小周波数リソース、すなわち、RU401)を参照する。しかし、他の表記が使用されてもよい。例えば、「サブチャネル」も、特定のBWに含まれる「チャネル」とも呼ばれることがある。したがって、本発明の実施形態は、これらの使用される表記によって限定されるべきではない。
【0071】
一実施形態では、チャネル301は、80MHzチャネルであってもよく、4つの20MHzサブチャネル401を含んでもよい。MRU400を定義するために、チャネル301のパンクチャされた20MHz部分が定義されてもよい、すなわち、チャネル301の1つのサブチャネル401はパンクチャされた/外されたサブチャネル401pであってもよい。
【0072】
チャネル301内のMRU400の残りの60MHz (3つのパンクチャされていないRU/サブチャネル401)は、いくつかの利用不可能な/パンクチャされたサブチャネル/チャネル/トーンを有する1つの「より大きなRU」(MRU400)とみなされてもよいし(選択肢1)、「より大きなRU」(MRU400)を形成する2つのRU/サブチャネル/チャネル(例えば、20MHz+40MHz)のアグリゲーションとみなされてもよい(選択肢2)。現在の80211ax標準では、選択肢1と選択肢2の両方がサポートされていない。チャネル301内のMRU400をシングルユーザに(例えば、より大きなBW上で送信されるMU-PPDUの一部として、または80MHzのSU-PPDUとして)割り当てるために、上記の選択肢1および選択肢2の両方が考えられてもよい。
【0073】
以下、選択肢1をより詳細に記載する。すなわち、無線ネットワーク装置300の実施形態を記載し、無線ネットワーク装置300は、少なくとも選択肢1を使用して、チャネル301のBW内にMRU400を定義してもよい。
【0074】
MRU400は、
図5に示すように、パンクチャされた「より大きなRU」とすることが可能となる。特に、
図5は、MU-PPDUについての場合を示し、MRU400は、チャネル301のBW内の複数のRU401によって定義されてもよく、チャネル301のBW内のいくつかのRU401pがパンクチャされている。なお、チャネル301は、2つ以上のチャネル・セグメント500を含んでもよい。さらに、異なるSTA(
図5のSTA1およびSTA2)のための異なるMRU400が、チャネルBW内、例えば、異なるチャネル・セグメント500内に定義されてもよい。例えば、
図5では、STA1は、パンクチャされた第1のチャネル・セグメント500全体を取得し、STA2は、第1のチャネル・セグメント500内のRU401のいずれも使用できない(左側)。さらに、STA2は、パンクチャされた第2のチャネル・セグメント500全体を取得し、STA1は、第2のチャネル・セグメント500内のRU401のいずれも使用できない(右側)。RU401は、例示的には、全て同じ数、例えば、242の周波数トーンを含んでもよい。
【0075】
MRU400を定義することは、802.11ax標準と同様に、(送信パケット302、例えばMU-PPDUのプリアンブルの)SIG-BフィールドまたはU-SIGフィールド内のSTA (ここでは、STA1およびSTA2)ごとのシングルユーザフィールドが必要とされる可能性があることを意味する。しかし、RUの粒度は制限されることがある。すなわち、複数のSTA303は、非MU-MIMO(多入力多出力)割り当てにおいて同じMRU400内に共存することができないことがある。
【0076】
選択肢1は、また、
図6に示されるように、SU-PPDUに使用されて、パンクチャをサポートしてもよい。ここで、選択肢1は、チャネル利用の顕著な改善をもたらす。なお、パンクチャを有するSU-PPDUは、現在の802.11ax標準ではサポートされていないが、802.11be標準では追加されると想定される。
【0077】
802.11be標準の一部としてこのタイプの不連続MRU400を可能にするために、SIG-BまたはU-SIGのRU割り当てサブフィールドは、以下をサポートするように修正/設計されるべきである。
1. 1992-RUおよび3984-RU(すなわち、MRU400)
2. 任意のRU≧106について、16SS(すなわち、MRU400)
3. より大きなRUの一部としての空の242RU(すなわち、MRU400)
【0078】
802.11ax標準では、パケット302のプリアンブルのRU割り当てサブフィールドにおいて、上記(1)および(2)をサポートするための十分な余地がないが、802.11be標準では、この問題に対処するために、修正/設計される可能性がある。本開示では、上記(3)を取り扱う。
【0079】
RU割り当てサブフィールド(SIG-BまたはU-SIG)に新規エントリが追加されて、チャネル301またはチャネル・セグメント500の一部分であるパンクチャされた242MRUを示してもよい(「より大きなRU」または「より広いRU」と呼ばれることがある)。例えば、フィールド・コンテンツ011101x1x0は、
図7に示すように、996/1992/3984RUの一部である空の242トーンMRUを示すために使用されてもよい。例えば:
a. 01110100 - 996RUの一部として空の242トーンRU
b. 01110101 - 1992RUの一部として空の242トーンRU
c. 01110110 - 3984RUの一部として空の242トーンRU
d. 01110111 - 予約
【0080】
図8は、上述の手順を使用して、特に、サイズ160MHzの不連続MRU400(1992RU)である不連続MRU400をシグナリングする例を示す。
【0081】
MU-PPDUでは、ユーザ指定フィールドのSTA-IDフィールド(STA 303の識別)と共に、各コンテンツ・チャネルのRU割り当てサブフィールド(SIG-BまたはU-SIG)のB7~B0のコンテンツが、パンクチャされたMRU構造およびそれを取得したSTA303を判定する。SU-PPDUでは、802.11be標準で定義されるパンクチャ方法を利用して、不連続MRU400構造が可能にされてもよい。
【0082】
例えば、
図9に示すように、パンクチャ方法は、様々なRU-242の利用可能性に従って、チャネル301のどの部分が実際にSU-PPDUで使用されるかを判定するビットマップB0...B5を用いてもよい。このパンクチャ方法は一例にすぎない。
【0083】
以下、選択肢2をより詳細に記載する。すなわち、無線ネットワーク装置300の実施形態を記載し、無線ネットワーク装置300は、少なくとも選択肢2を使用して、チャネル301のBW内にMRU400を定義してもよい。
【0084】
この選択肢2では、現在の802.11ax標準に反して、複数のRU401を同じSTA303に割り当てることが許可されており、これは、STA303当たりのRUの数を1に制限する。STA303ごとに複数のRU401を許可することは、制限が複数に増加されることを意味する。すなわち、特定の制限が定義されてもよい。同じSTA303に対して複数のRU401を定義することは、割り当てプロセスがより柔軟であり、周波数ダイバーシチを増加させ、それにより
図1に示された問題を解決することを意味する。
【0085】
例えば、複数のRU401をMRU400にどのようにアグリゲートするか、特に、複数のMRU400を複数のSTA303にアグリゲートする方法が
図10に与えられる。特に、選択肢2は、
図11に示すように、任意のサイズの、すなわち任意の数の周波数トーンのRU401をアグリゲートすることを可能にする。この例では、1つのSTA303に対するMRU400は、106周波数トーンを有するRU401(図中の左端のRU401)と26周波数トーンを有するRU 401(図中の右端のRU401)のアグリゲーションである。
【0086】
任意のサイズのこのようなRU401アグリゲーションを可能にするために、以下のパラメータが802.11ax標準で定義されてもよい。
【数1】
であり、N
RU,uは、uで示されるユーザ(STA)に割り当てられるRU401の数である。
【0087】
トーン・マッピング距離パラメータ(DTM)は、各RU401に対して個別に維持されてもよい。例えば、同じSTA303(例えば、u=1、N
RU,u=2、MCS3)に割り当てられる、
図12の左端及び右端のRU401を考える。この場合、例えば、
【数2】
である。
【0088】
また、2つの選択肢1および2が共存すること、すなわち、本発明の一実施形態による無線ネットワーク装置300が、両方の選択肢に従って(同時に)MRU400を定義するように構成されてもよい。特に、2つの選択肢1および2は、別個にまたは混合されて共存してもよい(すなわち、同時に使用されてもよい)。「別個」とは、所与のSTAは、チャネル301の第1の部分において、上記のうちの一方の選択肢を用いることによって定義される不連続MRU400を使用するが、第2のSTAが、チャネル301の第2の別個の部分において、他方の選択肢2によって定義される不連続MRU400を使用することを意味する。これは、
図13に示される。「混合」とは、所与のSTAが、
図14に示されるように、選択肢1および2の両方を同時に使用することによって定義されるMRU400の割り当てを有することができることを意味する。この例では、同じSTAが(混合した)選択肢1および2によって定義されるMRU400を使用してもよい(すなわち、割り当てられる)が、他のすべてのSTAは、例えば選択肢2を使用してもよい。
【0089】
図15は、本発明の一実施形態による方法1500を示す。方法1500は、リソース割り当てのためのものであり、無線ネットワーク装置300によって実行されてもよい。方法1500は、チャネル301の帯域幅内の不連続MRU400を定義するステップ1501を含む。チャネル301は、複数のRU401を含む。さらに、MRU400は、1つ以上のRUをパンクチャした後、パンクチャされていないRU401に基づいて、すなわち、チャネル301の1つ以上のパンクチャされたRU401pを取得することによって、定義される、および/またはチャネル301の2つ以上の隣接しないRU401をアグリゲートすることによって定義される。さらに、方法1500は、MRU400を無線局303(STA)に割り当てるステップ
1502を含む。
【0090】
要約すると、MRU400を定義するためにチャネル301の複数の不連続部分(RU401)の使用を可能にすることによって、802.11be標準のチャネル・リソースを利用する方法を拡張し、改善することが提案されている。MRU400および不連続RU401を同じSTA303に割り当てることをサポートすることは、チャネル選択性を利用する能力を強化することにより、チャネル利用を効率的にすることにより、チャネル利用を改善する。チャネル301の使用量を改善することで、システム全体のスループットおよび性能を向上させることができる。
【0091】
特に、802.11axのRU定義は最適からは程遠い。特に、同じSTAのためにMRUをアグリゲートすることができないことは、チャネル利用を、特に、チャネル・パンクチャが存在するときと、チャネルが選択的であるときの2つの一般的な場合において、準最適にする。
【0092】
本開示は、MU-PPDUにオーバーヘッドを追加することなく、またSU-PPDUにわずかなオーバーヘッドを追加するだけで、STAごとにMRU400を適用する2つの選択肢1および2を提示する。SU-PPDUにおけるパンクチャを可能にし、不連続RUの使用を可能にすることにより、SU-PPDUのチャネル利用を大幅に改善することができる。
【0093】
本発明は、実装形態と同様に、様々な実施形態と併せて例として記載されている。しかし、他の変形が、図面、本開示および独立請求項の研究から、当業者であって請求項に記載された発明を実施する者によって理解し、成し遂げることができる。請求項では、明細書と同様に、語句「comprising」は、他の要素又は工程を排除せず、不定冠詞「a」又は「an」は、複数を排除しない。単一要素又は他のユニットは、請求項に規定された複数のエンティティ又は項目の機能を満たすことができる。特定の措置が相互に異なる従属請求項に規定されているという事実だけでは、これらの措置の組み合わせが有利な実装形態において使用できないことを示さない。