(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-19
(45)【発行日】2024-08-27
(54)【発明の名称】無線ネットワークにおける複数のリソースユニットのための変調及びバイナリ畳み込みコーディング
(51)【国際特許分類】
H04L 27/26 20060101AFI20240820BHJP
【FI】
H04L27/26 113
H04L27/26 310
(21)【出願番号】P 2022554865
(86)(22)【出願日】2021-03-15
(86)【国際出願番号】 CN2021080862
(87)【国際公開番号】W WO2021180236
(87)【国際公開日】2021-09-16
【審査請求日】2022-11-10
(32)【優先日】2020-03-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2021-03-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】503433420
【氏名又は名称】華為技術有限公司
【氏名又は名称原語表記】HUAWEI TECHNOLOGIES CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】Huawei Administration Building, Bantian, Longgang District, Shenzhen, Guangdong 518129, P.R. China
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】ソ,ジョンフン
(72)【発明者】
【氏名】シン,イエン
(72)【発明者】
【氏名】アボウル‐マグド,オサマ
【審査官】阿部 弘
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2020/007271(WO,A1)
【文献】米国特許出願公開第2018/0248591(US,A1)
【文献】Quantenna/ON Semiconductor,Further considerations for multi-RU, IEEE 802.11-20/0109r0 ,IEEE, インターネット<URL:https://mentor.ieee.org/802.11/dcn/20/11-20-0109-00-00be-further-considerations-for-multi-ru.pptx>,2020年01月12日,pp. 1-13
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L 27/26
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1,4
IEEE 802.11
15
16
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
直交周波数分割多元接続(OFDMA)無線ネットワークにおける送信用データを処理する方法であって、
複数のリソースユニットを割り当てられたターゲット局へ送信用のデータビットの複数のシーケンスを含むソースデータビットの入力データストリームを受信するステップと、
データビットの複数のインターリーブされたシーケンスを生成するために、前記データビットの複数のシーケンスをエンコーディングし、かつ、インターリーブするステップと、
変調されたシーケンスのストリームを生成する
ために、前記データビットの複数のインターリーブされたシーケンスを変調するステップで
あり、
前記変調されたシーケンスは、
同じ変調およびコーディング方式を使用して、コーディングされ、変調されており、かつ、サブキャリアのセットについてのコンステレーションシンボルのセットを含む、ステップと、
OFDMシンボルに対応するそれぞれのリソースユニットへの前記コンステレーションシンボルを解析する
ために、前記変調されたシーケンスのストリームを解析するステップと、
を含む、方法。
【請求項2】
サブキャリアの各セットは、それぞれのリソースユニットに対応し、合計242個までの隣接するサブキャリアを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記それぞれのリソースユニットは、互いに隣接していない、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記サブキャリアのセットのうちの少なくとも1つは、サブキャリアの1つ以上の他のセットと比べて異なる数のサブキャリアを含む、請求項1~3のいずれか1項に記載の方法。
【請求項5】
前記サブキャリアのセットは、すべて20MHzチャネル内に入る、請求項2~4のいずれか1項に記載の方法。
【請求項6】
前記データビットのそれぞれのシーケンスをコーディングした後且つ変調する前の前記データビットのそれぞれのシーケンスの各々をインターリーブするステップを含む、請求項1~5のいずれか1項に記載の方法。
【請求項7】
前記インターリーブは、共通のインターリーバを使用して実行され、かつ、前記エンコーディングは、共通のエンコーダを使用して実行される、請求項1~6のいずれか1項に記載の方法。
【請求項8】
エンコーダ/変調器を備える無線送信局であって、
複数のリソースユニットを割り当てられたターゲット局への送信用のデータビットの複数のシーケンスを含むソースデータビットの入力データストリームにエンコーディングを適
用するための共通のエンコーダと、
変調されたシーケンスのストリームを生成するために、データビットの複数のインターリーブされたシーケンスを変調する変調器であり、
前記変調されたシーケンスは、同じ変調およびコーディング方式を使用して、コーディングされ、変調されており、かつ、サブキャリアのセットについてのコンステレーションシンボルのセットを含む、変調器と、
前記変調されたシーケンスを、OFDMシンボルにおいてサブキャリアのそれぞれのセットにマッピングされた並列の変調されたシーケンスへ解析するためのパーサと、を含む、無線送信局。
【請求項9】
前記サブキャリアのそれぞれのセットは、互いに隣接していない、請求項8記載の無線送信局。
【請求項10】
サブキャリアの各セットは、合計242個までの隣接するサブキャリアを含むそれぞれのリソースユニットに対応する、請求項8
または9に記載の無線送信局。
【請求項11】
前記サブキャリアのセットのうちの少なくとも1つは、前記サブキャリアの1つ以上の他のセットとは異なる数のサブキャリアを含む、請求項
9または10に記載の無線送信局。
【請求項12】
前記サブキャリアのセットは、すべて20MHzチャネル内に入る、請求項
9~11のいずれか1項に記載の無線送信局。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、モバイル・エア・インターフェース技術に関し、特に、無線ネットワークにおける送信用のデータを変調及びバイナリ畳み込みコーディングするための方法及びシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
IEEEドラフトP802.11ax_D6.0で規定されているIEEE 802.11axのようなIEEE 802.11プロトコルを含むWi-Fiプロトコルに従って動作するネットワークは、物理層変調とエンコーディングのために使用されるプロパティを規定する定義された変調とコーディング方式(MCS)を使用する。
【0003】
新しいプロトコルIEEE 802.11bは、現在、IEEE 802.11タスクグループTGbeによって開発中であり、IEEE 802.11ax (現在のIEEEドラフトP802.11ax_D8.0)より後の次世代のWi-Fiを定義するための次の主要なIEEE 802.11改正となるであろう。IEEE 802.11be(Extremely High Throughput (EHT)とも呼ばれる)は、少なくとも30Gbpsのデータ転送速度をサポートすることが期待されており、IEEE 802.11axが現在意図している最大帯域幅の160MHzの倍の320MHzまでの帯域幅を、免許を持たない動作のために使用することができる。
【0004】
IEEE 802.11axは直交周波数分割多元接続(OFDMA)送信をサポートし、異なる局を意図したデータをサブキャリアの異なるサブセット(トーン)の割り当てを通してOFDMシンボル内で多重化することができる。IEEE 802.11axでは、リソースユニット(RU)は周波数ドメインで定義された隣接サブキャリアのグループで構成されている。PPDU内の異なる局に異なるRUを割り当てることができる。各RUは、1つの局(ステーション(STA)とも呼ばれる)に対する1つのOFDMシンボルに使用される。
図1は、IEEE 802.11axにおける局(STA)リソース割り当ての例を示す。割り当てられたRUでは、各局のMCSは、1つのPPDU内のすべてのOFDMシンボルにわたって同じである(すなわち、各局に単一のMCSが使用される)。異なる局のRUに使用されるMCSは、1つのPPDU内で異なる可能性がある。
【0005】
IEEE 802.11axでは、RUは、26トーンRU、52トーンRU、106トーンRU、242トーンRU、484トーンRU、996トーンRU、2×996トーンRUなどのRUサイズに基づいて定義される。各RU、RU位置およびRUサイズのような局に割り当てられたマルチRUに関する情報、および割り当てられたマルチRU上で送信されたデータに対する変調およびコーディング方式(MCS)は、IEEE 802.11axの物理層(PHY)プロトコルデータユニット(PPDU)のHE-SIG-Bフィールドに示される。MCS情報は、変調および前方誤り訂正(FEC)コーディングのレートRを含む物理層特性のセットを指定するMCSインデックスの形式で提供される。IEEE 802.11axで利用可能な2種類のFECコーディングは、バイナリ畳み込みコーディング(BCC)および低密度パリティチェック(LDPC)コーディングである。用例として、
図2は、各々が変調タイプおよびコードレートに対応するMCSインデックスの例を示す。
【0006】
IEEE 802.11axでは、RUに使用されるMCSは、データ送信のためのチャネル条件に基づいて決定される。特に、チャンネル条件は測定され、局に割り当てられたすべてのリソースにわたって平均化され、平均結果は適切なMCSを選択するために使用される。
【0007】
上述のように、IEEE 802.11beは320MHzまでの広帯域幅をサポートする。より大きな帯域幅は、より狭い帯域幅システムには存在しない機会と問題をもたらす。この点に関して、IEEE 802.11bのために、複数のRU(マルチRU)と呼ばれる動作機能が提案されており、ここでは、各々が隣接するサブキャリアのそれぞれのサブセットを有する複数のRUを、OFDMシンボル内では1つの局に割り当てることができる。しかしながら、マルチRUについての既存の提案は、特定の局に割り当てられた複数のRUに割り当てられたそれぞれのサブキャリアグループにわたって発生し得るリンクまたはチャネル条件の変化を考慮に入れていない。従って、異なるRUチャネル内で性能(例えば、チャネル利得、グッドプット、信号対雑音比(SNR)、信号対干渉+雑音比(SINR))を最適化することは、特に周波数ドメインにおいて遠く離れた周波数リソースを有するRUに対して課題を提起する。
【0008】
従って、マルチRUアプリケーションにおいてチャネル効率を最適化し、サブキャリア間の干渉を緩和することができるシステムを提供することが望ましい。
【発明の概要】
【0009】
本開示は、直交周波数分割多元接続(OFDMA)無線ローカルエリアネットワークにおいてデータを送信するための方法およびシステムを提供する。特に、BCCエンコーディングが送信器において適用される場合、単一のSTAに割り当てられたマルチRUに対して、送信器の異なる構成が本明細書に開示される。しかしながら、本出願に記載される解決策は、BCCに限定されるものではなく、任意のFEC方式に適用可能である。
【0010】
本発明の態様は、添付の特許請求の範囲に記載されており、そこでは、直交周波数分割多元接続(OFDMA)無線ネットワークにおける送信用のデータをエンコーディング、インターリービング、変調、および解析するための方法および装置が開示されている。
【0011】
本開示の第1の態様によると、直交周波数分割多元接続(OFDMA)無線ネットワークにおける送信用のデータを処理するための方法が開示されている。第1の態様によると、当該方法は、第1のコードレートを使用してソースデータビットの入力データストリームをエンコーディングし、複数のリソースユニットが割り当てられているターゲット局に対して複数のコーディングされたビットのセットのデータストリームを生成するステップであって、コーディングされたビットの各セットは、前記リソースユニットのそれぞれの一つに対応する、ステップと、それぞれのパンクチャリングパターンを使用して前記データストリーム内の前記複数のコーディングされたビットのセットうちの各々をパンクチャリングして、各々がそれぞれのコードレートに対応するそれぞれのパンクチャリングされたコーディングされたデータビットシーケンスを生成するステップであって、前記それぞれのパンクチャリングパターンの少なくとも1部は異なる、ステップと、前記複数のリソースユニットのそれぞれのリソースに対応するサブキャリアのそれぞれのセットに各々マッピングされたそれぞれの変調されたコードシーケンスを生成するために、それぞれの変調タイプを使用して前記パンクチャリングされたコーディングされたデータビットシーケンスの各々を変調するステップと、を含む。
【0012】
第1の態様のいくつかの例では、前記方法は、前記複数のリソースユニットに対応する前記サブキャリアのそれぞれのセットのための前記無線ネットワーク内のチャネル条件に基づいて、前記それぞれのコードレートおよび前記それぞれの変調タイプを選択し、異なるコードレートおよび変調タイプが、異なるリソースユニットに対応する前記コーディングされたビットのセットに適用されることを可能にするステップを含む。
【0013】
第1の態様の先行する例のうちの1つ以上では、前記それぞれのコードレートおよび前記それぞれの変調タイプは、予め定義された変調およびコーディング方式(MCS)によって指定され、コーディングされたビットの1つ以上の他のセットに対して使用されるMCSとは異なるMCSがそれぞれのリソースユニットに対応するコーディングされたビットのセットの1つに対して使用される。
【0014】
第1の態様の先行する例のうちの1つ以上では、前記サブキャリアのそれぞれのセットは、互いに隣接していない。
【0015】
第1の態様の先行する例のうちの1つ以上では、それぞれのリソースユニットに対応するサブキャリアの各セットは、合計242個までの隣接するサブキャリアを含む。
【0016】
第1の態様の先行する例のうちの1つ以上では、前記サブキャリアのセットのうちの少なくとも1つは、前記サブキャリアの1つ以上の他のセットとは異なる数のサブキャリアを含む。
【0017】
第1の態様の先行する例のうちの1つ以上では、前記サブキャリアのセットは、すべて20MHzチャネル内に入る。
【0018】
第1の態様の先行する例のうちの1つ以上では、前記入力データストリームをエンコーディングすることは、コーディングされたビットの各セットに対して、前記入力データストリーム内のビットのそれぞれのシーケンスに第1の生成多項式および第2の生成多項式を適用することによって、レート1/2バイナリ畳込みコーディングを適用して、コーディングされたビットのセットを生成することを含み、前記方法は、前記変調するステップのためにそれぞれの変調動作に提供される前記パンクチャリングされたコーディングされたデータビットシーケンスのそれぞれの1つを各々が含む別々のストリームへの、前記パンクチャリングされたコーディングされたデータビットシーケンスを含むストリームを解析するステップと、前記無線ネットワーク内で、前記変調されたコードシーケンスを含む直交周波数分割多元(OFDM)シンボルを送信するステップをさらに含む。
【0019】
本開示の第2の態様によれば、直交周波数分割多元接続(OFDMA)無線ネットワークにおける送信用のデータを処理する方法が開示されている。第2の態様によると、当該方法は、入力データストリームを解析して、複数のリソースユニットが割り当てられたターゲット局に対するソースデータビットの複数のシーケンスを生成するステップであって、ソースデータビットの各シーケンスは、前記リソースユニットのそれぞれ1つに対応する、ステップと、それぞれのコードレートに基づいてソースデータビットの前記複数のシーケンスのソースデータビットの各シーケンスをエンコーディングして、それぞれのコーディングされたデータビットシーケンスを生成するステップと、それぞれの変調タイプを使用して前記コーディングされたデータビットシーケンスの各々を変調して、前記複数のリソースユニットのそれぞれのリソースユニットに対応するサブキャリアのそれぞれのセットへ各々マッピングされるそれぞれの変調されたコードシーケンスを生成するステップと、を含む。
【0020】
第2の態様のいくつかの例では、前記方法は、前記複数のリソースユニットに対応する前記サブキャリアのそれぞれのセットのための前記無線ネットワーク内のチャネル条件に基づいて、前記それぞれのコードレートおよび前記それぞれの変調タイプを選択し、異なるコードレートおよび変調タイプが、異なるリソースユニットに対応するソースデータビットの前記シーケンスに適用されることを可能にするステップを含む。
【0021】
第2の態様の先行する例のうちの1つ以上では、前記それぞれのコードレートおよび前記それぞれの変調タイプは、予め定義された変調およびコーディング方式(MCS)によって指定され、コーディングされたビットの1つ以上の他のセットに対して使用されるMCSとは異なるMCSがそれぞれのリソースユニットに対応するソースデータビットの前記シーケンスの1つに対して使用される。
【0022】
第2の態様の先行する例のうちの1つ以上では、前記サブキャリアのそれぞれのセットは、互いに隣接していない。
【0023】
第2の態様の先行する例のうちの1つ以上では、それぞれのリソースユニットに対応するサブキャリアの各セットは、合計242個までの隣接するサブキャリアを含む。
【0024】
第2の態様の先行する例のうちの1つ以上では、前記サブキャリアのセットのうちの少なくとも1つは、前記サブキャリアの1つ以上の他のセットとは異なる数のサブキャリアを含む。
【0025】
第2の態様の先行する例のうちの1つ以上では、前記サブキャリアのセットは、すべて20MHzチャネル内に入る。
【0026】
第2の態様の先行する例のうちの1つ以上では、前記方法は、前記それぞれのコーディングされたデータビットシーケンスを変調する前に、前記それぞれのコーディングされたデータビットシーケンスの各々をインターリーブするステップを含む。
【0027】
本開示の第2の態様によれば、直交周波数分割多元接続(OFDMA)無線ネットワークにおける送信用のデータを処理する方法が開示されている。第2の態様によると、本方法は、複数のリソースユニットを割り当てられたターゲット局へ送信用のデータビットの複数のシーケンスを含むソースデータビットの入力データストリームを受信するステップと、前記データビットの複数のシーケンスをエンコーディングおよび変調して、変調されたシーケンスのストリームを生成するステップであって、前記変調されたシーケンスは、同じ変調およびコーディング方式を使用してコーディングおよび変調され、サブキャリアのセットについてのコンステレーションシンボルのセットを含む、ステップと、前記変調されたシーケンスのストリームを解析して、OFDMシンボルに対応するそれぞれのリソースユニットへの前記変調されたシーケンスを解析するステップと、を含む。
【0028】
さらなる例示的な態様によると、直交周波数分割多元接続(OFDMA)無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)におけるデータを送信するための送信局について記載されている。当該送信局は、前記WLANにおいて信号を送信および受信するように構成されたネットワークインターフェースと、前記ネットワークインターフェースと結合している処理デバイスと、前記処理デバイスと結合し、前記処理デバイスによって実行されると、前記送信局を、先行する態様の方法のうちのいずれかを実行するように構成する命令を記憶する非一時的記憶装置と、を含む。
【0029】
さらなる例示的な態様によると、直交周波数分割多元接続(OFDMA)無線ローカルエリアネットワークにおいてデータを送信するための送信器について記載されている。当該送信器は、STAに割り当てられた複数のリソースユニット(RU)上で送信されるデータビットのシーケンスにバイナリ畳み込みコーディング(BCC)エンコーディングを実行するように構成されたBCCエンコーダを含み、前記BCCエンコーディングは、前記データビットのシーケンスに1/2BCCエンコーディングを適用するステップと、各RUに対するコーディングされたビットの第1および第2のシーケンスを生成し、パンクチャリング動作を実行して、前記複数のRUの各々に対して選択された対応する変調およびコーディング方式(MCS)において示されるコードレートに基づいて決定されたパンクチャリングパターンに従って各RUに対する前記コーディングされたビットの第1および第2のシーケンスを組み合わせるステップであって、RUの少なくともいくつかは、異なる選択されたMCSを有する、ステップと、によって実行される。いくつかの例では、前記BCCエンコーダは、それぞれのパンクチャリングパターンを使用して、前記対応するコードレートに基づいてそれぞれのパンクチャリングを実行するように各々構成された複数のパンクチャリング動作を含む。
【0030】
いくつかの例では、前記送信器は、各RUに対してインターリービングを実行するように各々構成された複数のインターリーバをさらに含む。
【0031】
いくつかの例では、前記複数のRUのうちの一つに対して選択された前記MCSタイプは、他のRUのそれとは異なる。
【0032】
さらなる例示的な態様によると、STAに割り当てられた複数のリソースユニット(RU)上で送信されるようにデータビットを処理する複数のRU処理経路を備える送信器について記載され、各処理経路は、空間ストリーム上にバイナリ畳み込みコーディング(BCC)エンコーディングを実行し、前記空間ストリーム上にコーディングされたビットを生成するように構成されたBCCエンコーダであって、前記BCCエンコーディングは、対応するMCSによって示されるコードレートに依存し、前記対応するMCSは、前記複数のRUの各々に対して選択される、BCCエンコーダと、前記空間ストリーム上に生成されたコーディングされたビットのインターリービングを実行するように構成されたインターリーバと、を含む。
【0033】
さらなる例示的な態様によると、データビットのシーケンス上にバイナリ畳み込みコーディング(BCC)エンコーディングを実行し、STAに割り当てられた複数のリソースユニット(RU)上で送信されるコーディングされたビットのシーケンスを生成するように構成されたBCCエンコーダと、行列を使用することによって前記コーディングされたビットのシーケンス上にインターリービングを実行し、インターリーブされたシーケンスを生成するように構成されたインターリーバであって、前記行列の行の数と列の数は、前記複数のRUに対して選択されたそれぞれのMCSによって示されるそれぞれの変調タイプに基づいて決定される、インターリーバと、を含む送信器について記載されている。
【0034】
さらなる例示的な態様によると、無線ローカルエリアネットワークにおいて使用するために上記で説明されたような送信器を局について記載されている。
【図面の簡単な説明】
【0035】
以下では、例として、本出願の例示的な実施形態を示す添付の図面を参照する。
【0036】
【
図1】802.11axにおける局(STA)リソース割り当ての例を示す。
【
図2】それぞれの変調タイプおよびコードレートに各々対応するMCSインデックス値の例を示す。
【
図3】例示的な実施形態による一つの局に割り当てられた複数のRUの例を示す。
【
図4】例示的な実施形態による一つの局に割り当てられた複数のRUの詳細な例を示す。
【
図5A】本開示の一実装形態による例示的通信ネットワークを示すブロック図である。
【
図5B】通信ネットワークに使用され得る送信器の例を示すブロック図である。
【
図6A】本開示の一実装形態による送信器の構成要素を示すブロック図である。
【
図6B】
図6Aの送信器のBCCエンコーダを示すブロック図である。
【
図7】本開示の代替の一実装形態による送信器の構成要素を示すブロック図である。
【
図8】本開示のさらなる代替の一実装形態による送信器の構成用を示すブロック図である。
【
図9】
図8の送信器のインターリーバを示すブロック図である。
【
図10】表を示す表において
図8および
図9のインターリーバにおいて適用される表を示す。
【
図11】例示的な実施形態において
図8のインターリーバによって実施される方法を示す。
【
図12A】本開示の一実装形態による受信器の構成要素を示すブロック図である。
【
図12B】本開示のさらなる実装形態による受信器の構成要素を示すブロック図である。
【
図12C】本開示のさらなる実装形態による受信器の構成要素を示すブロック図である。
【
図13】
図5Aの通信ネットワークの無線媒体を介して情報を交換するための例示的なフレームフォーマットを示す。
【
図14】例示的な実施形態による、
図5Aの通信ネットワークの1つ以上の局で使用され得る処理システムを示すブロック図である。
【0037】
同様の参照番号は、類似の要素及び特徴を示すために、図全体で使用される。本発明の態様は、図示された実施形態と共に説明されるが、本発明をそのような実施形態に限定することを意図していないことが理解されるであろう。
【発明を実施するための形態】
【0038】
本開示は、例えば、開発中のIEEE 802.11beプロトコルの下で提案されたEHTシステムのような次世代Wi-Fiシステムを含む、次世代無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)システムのような無線ネットワークにおいてデータを送信するための方法、デバイス、およびシステムを教示する。
【0039】
IEEE 802.11axでは、MCSはデータ送信のためのチャネルまたはリンク条件に基づいてRUに対して選択される。特に、チャンネル条件は測定され、局に割り当てられたRUの全てのサブキャリアにわたって平均化され、平均結果は適切なMCSを選択するために使用される。しかしながら、IEEE 802.11beの下で提案されたマルチRU送信に対しては、周波数帯域内の特定の局に割り当てられた異なるRUに割り当てられたそれぞれのサブキャリアグループにわたるリンクまたはチャネルの状態は、実質的に変化する可能性がある。従って、全ての局固有RUに対して共通のMCSを選択することは、チャネルデコーディング性能がマルチRUの中で最悪のチャネルによって支配されるので、最適以下の結果を提供する可能性がある。対照的に、各RUに対して異なるMCSが選択される場合、各RU内のチャネル性能は、そのRUについて測定されたチャネル条件に基づいて最適化され得る。
【0040】
従って、例示的な実施形態において、本開示は、OFDMシンボルのための局に割り当てられた異なるRUに対して異なるMCSをサポートする送信器構成の例を提供する。開示された送信器及びデータを送信する方法は、間隔を置いた部分RUを使用することから生じる干渉及びチャネル利得の差を緩和するのに役立つことができる。
【0041】
以下により詳細に説明されるように、第1のマルチRUの例では、送信器は、受信局向けのすべてのRUのデータにBCCコーディングを適用するために使用される共通のBCCエンコーダを含み、続いて、各RUのデータをインターリーブし変調して、各RUに対して異なるそれぞれのMCSを使用することを可能にするRU固有のインターリーバ及び変調器動作を行う。このような例では、共通BCCエンコーダは、単一のOFDMシンボルのデータ内のパンクチャリングパターンを変更して、各RUについてそれぞれのMCSによって示される対応するコードレートを可能にするように構成される。
【0042】
第2のマルチRUの例示的な実施形態では、それぞれのインターリーバおよびBCCエンコーダおよび変調器動作が、各RUに対して適用され、RUが異なるそれぞれのMCSによって送信されることを可能にする。
【0043】
第3の例示的な実施形態では、共通のBCCエンコーダ、インターリーバ、および変調器動作が、同一のMCSを用いてマルチRUに対して使用される。インターリーバ動作を使用して、周波数ダイバーシチ利得を実現し、たとえ同じMCSが複数のRUに適用されるとしても、複数のRU間の異なるSINRレベルから生じる性能損失を最小化する。第3の例の目的は、技術的には複数のRUにわたって同じMCSを適用することであるが、複数のRUにわたって異なるMCSを適用することも可能である。
【0044】
図3は、例示的な実施形態に従って、単一の局(ユーザ0)に割り当てられた複数のRUの例を示す。
図3の例では、STA (ユーザ0)は、2つの非隣接RU、すなわち、52トーンRU1および26トーンRU9を割り当てられており、これらの各々は、PPDU内で複数のOFDMシンボルSym 0からSym N-1を含む(例えば、送信するために使用することができる)。第1のMCS、すなわちMCS(i)は、第1のリソースユニット(例えば、RU1)を使用して送信されるデータを変調およびエンコーディングするために使用され、第2のMCS、すなわち、MCS(j)は、第2のリソースユニット(例えば、RU9)を使用して送信されるデータを変調およびエンコーディングするために使用される。例示的な実施形態では、MCS(i)は、RU1と関連付けられたサブキャリアのセットに関して測定されたリンク条件に基づいて第1のRU1に対して選択され、MCS(j)は、RU9と関連付けられたサブキャリアのセットに関して測定された無線チャネル条件に基づいて第2のRU9に対して選択される。いくつかの例において、第1のRU1に対するMCS(i)および第2のRU9に対するMCS(j)は、同一であってもよく、または異なるものであってもよく、これは、
図2に示されるような任意のタイプのMCSであってもよい。
【0045】
図4を参照すると、
図3のRU割り当てが異なるフォーマットで示されている。複数のRU52トーンRU1および26トーンRU9が、20MHz動作チャネルに割り当てられる。RU1とRU9は、各々小さいサイズのRUである。本開示において、小型RUは242個以下のサブキャリアを有するRUであり、大型RUは242個より多いサブキャリアを有するRUである。小型マルチRUとは、小型RUを組み合わせたものを指す。例示的な実施形態では、局に割り当てられたマルチRUは、小型RUの異なるサイズの組み合わせを含むことができる。例示を容易にするために、小型マルチRUは、52トーンRUと26トーンRUとの組み合わせ、および106トーンRUと26トーンRUとの組み合わせを以下で説明する。
【0046】
図5を用いて、局に小型マルチRUを割り当てたネットワーク環境の例を示す。
図5は、固定局、携帯局、および移動局を含むことができる複数の局(STA)(例えば、502(1)~(3)、総称して502と称する)を備える無線通信ネットワーク500を示す。ネットワーク500は、1つまたは複数の通信またはデータ標準または技術に従って動作することができるが、少なくともいくつかの例では、ネットワーク500は無線LANであり、少なくともいくつかの例では、802.11ファミリのプロトコルの1つまたは複数のプロトコルに従って動作する次世代のWi-Fi準拠ネットワークである。
【0047】
図5を参照して、局に小型マルチRUを割り当てたネットワーク環境の例を示す。
図5は、固定局、携帯局、および移動局を含むことができる複数の局(STA)(例えば、502(1)~(3)、総称して502と称する)を備える無線通信ネットワーク500を示す。ネットワーク500は、1つ以上の通信またはデータ標準または技術に従って動作することができるが、少なくともいくつかの例では、ネットワーク500はWLANであり、少なくともいくつかの例では、802.11ファミリのプロトコルのうちの1つ以上のプロトコルに従って動作する次世代のWi-Fi準拠ネットワークである。
【0048】
各STA 502は、ラップトップ、デスクトップPC、PDA、Wi-Fi電話、無線送受信ユニット(WTRU)、移動局(MS)、移動端末、スマートフォン、携帯電話、センサ、モノのインターネット(IOT)デバイス、または他の無線イネーブルド・コンピューティングまたはモバイル・デバイスであってもよい。いくつかの実施形態では、STA 502は、通信ネットワーク500内でデータを送信、受信または送受信する能力を有するが、通信以外の主要機能を実行するマシンを含む。アクセスポイント局(AP-STA)504は、ネットワーク500内のSTA502のための無線送信および/または無線受信ポイントとして機能するネットワークアクセスインターフェースを備えることができる。AP-STA 504は、バックホールネットワーク510に接続することができ、これにより、AP-STA 504と他のリモートネットワーク(例えば、インターネットを含む)、ノード、AP、およびデバイス(図示せず)との間でデータを交換することができる。AP-STA 504は、
図5の矢印によって表されるように、各STA 502との上り及び下り通信リンク又はチャネルを確立することによって、各STA 502との免許不要の無線周波数スペクトル無線媒体506を介した通信をサポートすることができる。いくつかの例において、STA502は、互いに通信するように構成されてもよい。ネットワーク500内の通信は、スケジューリングされていない通信か、或いはAP-STA 504によって、またはネットワーク500内のスケジューリングまたは管理エンティティ(図示せず)によってスケジューリングされている通信か、或いはスケジューリングされている通信とスケジューリングされていない通信との混合であってもよい。
【0049】
本開示の3つの異なる例示的な態様が、それぞれの送信器600、700、および800の文脈で説明される。文脈上、
図5Bは、STAに存在し得る送信器600、700、または800のうちの選択された構成要素の一例、例えば、例示的な実施形態によるAP-STA 504を示す。例示的な実施形態では、RUは、複数のSTA 502間のデータ送信に使用するために割り当てられており、複数の非隣接RU(例えば、RUiおよびRUj)は、同じSTA 502に割り当てられている。例示的な実施形態では、AP-STA 504は、STA102に割り当てられたRU用の無線媒体506を介して、リンク条件に関する情報を取得する。その情報に基づいて、AP-STA 504は、予め定義された利用可能なMCSのセットから、各RUについて最適なMCSを選択する。例示的な実施形態では、RUiおよびRUjに対するリンク条件は、RUiおよびRUjについてエンコーディングおよび変調するために異なる最適なMCS(例えば、MCS(i)およびMCS(j))が選択されているほど十分に異なっていると判定される。
【0050】
送信器600、700または800は、入力602としてデータビットのシリアルストリームを受信する。例示的な実施形態では、入力602は、物理層(PHY)ペイロード(例えば、マルチRU物理層(PHY)プロトコルデータユニット(PPDU)のPHYサービスデータユニット(PSDU))に含まれるべきデータビットを含む。送信器のエンコーダ/変調器520は、変調されたコードシーケンスMCS1~MCSnのn個のそれぞれのセットの出力613を生成するように構成され、それらのうちの各々が、それぞれのRU1~RUnに対応する。変調されたコードシーケンスMCS1~MCSnの各々は、それぞれの変調コンステレーション(例えば、BPSK、QPSK、16-QAM、64-QAM、256-QAM、1024-QAM、2048-QAM、4096-QAM)を使用して、RU1~RUnに対応するサブキャリアまたはトーンのそれぞれのセットにマッピングされた、それぞれのコーディングされたビットシーケンスを含む。
【0051】
以下により詳細に説明するように、各送信器600、700、800は、異なるエンコーダ/変調器520構成を組み込む。例示的な実施形態では、さらなる処理動作528が、n個の出力613に適用されて、出力530を生成する。例示的な実施形態では、さらなる処理動作528は、n個のサブキャリアの各々に対する逆高速フーリエ変換(IFFT)動作と、それに続く並列-直列(p/s)変換およびガード間隔(GI)の追加を含む。その結果の出力は、PPDUのPHYペイロード(例えば、PSDU)に含めるためのOFDMシンボルのストリームである。
【0052】
例示的な実施形態では、PPDUのデータ部分(例えば、PHYペイロード)に対応する出力530は、PHYヘッダに付加されて、搬送波周波数に変調され、無線媒体506を介して送信されるPPDUを提供する。
【0053】
以下に、第1の態様によるエンコーダ/変調器520の構成の例を、
図6Aを参照して説明し、それは、STAに存在し得る送信器600の選択された構成要素、例えばAP-STA504を示す。送信器600は、異なるMCSを適用して、同一のSTA(例えば、ユーザ0)に割り当てられた小型RU内の複数のRU(例えば、非隣接)にわたるデータを変調し、エンコーディングする。MCSの数は複数のRUの数(例:n)に等しい。AP-STA504は、単一のSTA502に割り当てられた小型RUのうちの複数のRUに対する無線媒体506を介するリンク条件に基づいて、予め定義された利用可能なMCSのセット(例えば、
図2に示すようなMCSインデックス)から小型RUの各RUに対するそれぞれのMCSを選択する。
図6Aの例では、n個の選択されたMCS(例えば、変調タイプおよび/またはコードレート)は、互いに異なっていてもよい。
【0054】
出力613は、物理層(PHY)サービスデータユニット(PSDU)に含まれることになる1つ以上のOFDMシンボルについてのコンステレーションマッピングされた情報の形態をとる。これに関して、送信器600は、入力602としてPSDUのためのデータビットのシリアルストリームを受信する。入力602は、PHYペイロードに含まれるべきデータビット(例えば、物理層プロトコルデータユニットのPSDU)を含む。BCCエンコーダ604は、入力602のデータビットにn個の異なるBCCエンコードレートを適用し、n個のRUに対してコーディングされたビットシーケンスCを生成する。各RUについて、それぞれのBCCエンコーディング(例えば、コードレート)は、RUに対して選択された対応するMCSに基づいて決定される。n個の異なるMCSに基づく単一のOFDMシンボルに対する入力602のデータビットに適用されるBCCエンコーディングは、以下に、より詳細に説明される。次に、ビットパーサ606は、BCCエンコーダ604からのコーディングされたビットシーケンスCを、それぞれのRU(例えば、RU1~RUn)に各々対応するそれぞれのコーディングされたビットシーケンスS1~Snに分割する。コーディングされたビットシーケンスS1~Snはそれぞれのインターリーバ608(i)と、それぞれのMCSによって指定される異なる変調タイプが適用されるそれぞれの変調器610(i)とを含むそれぞれの処理経路612(i)によって各々処理される。
【0055】
インターリーバ608は、パーサ606から受信した対応するコーディングされたビットSiのビットの順序を変更し、インターリーブされたシーケンスIiを生成し、それは、隣接するノイズの多いビットの長いシーケンスがBCCデコーダに入るのを防止するのに役立つ。変調器610(i)――例示的な実施形態では、コンステレーションマッパーであるが――は、次に、インターリーブされたビットシーケンスIiを、RUiに対して選択されたMCSに関連する変調タイプに基づいて、コンステレーションポイント(複素数)にマッピングする。
【0056】
ここで
図6Bを参照すると、入力ソースデータビットストリーム602のデータビットにBCCエンコーディングを実行するように構成されたBCCエンコーダ604が示される。例示的な実施形態では、BCCエンコーダ604は、各RUに対するそれぞれのMCSに基づいてマルチRUの異なるRUに割り当てられたビットに異なるコードレートを適用するように構成される。BCCエンコーダ604は、BCC動作6041と、異なるパンクチャリングパターン61(i)を選択的に適用するように構成可能なパンクチャリング動作6042とを含む。ここで、
【数1】
である。以下で説明する例では、n=2であり、RU1およびRU2は、PPDUに含まれるOFDMシンボルに対して単一のSTA502に割り当てられた2つの非隣接小型RUを参照する。K=N
info1+N
info2ビットの入力シーケンスは、BCCエンコーダ604で受信される。ここで、N
info1は、RU0を用いて送信される情報において表されるソースデータビットの数であり、N
info2は、RU1を用いて送信される情報において表されるソースデータビットの数である。それぞれのRUiに対するBCCエンコーダ604で受信されたソースデータビットの数N
info(i)は、次の式(1)で表される。
N
info(i)=(N
DSRU(i)×N
BPSC(i))×C
r(i) (1)
ここで、この例では、
【数2】
であり、N
DSRU(i)は、N
DSRU(i)はRUiに対するRUあたりのサブキャリア数を定義し、N
BPSC(i)はサブキャリアあたりのビット数を表し、C
r(i)はRUiに対して選択されたMCSに基づいて決定されたコードレートである
【0057】
BCC動作6041は、入力ビットストリームのK=Ninfo1+Ninfo2個のビットにレート1/2BCCエンコーディングを実行し、2(Ninfo1+Ninfo2)個のコーディングされたビットを生成する。特に、n=2の場合、BCC動作6041は、第1の生成多項式goおよび第2の生成多項式g1をRU1に対応するNinfo1個のビットに適用することによって、そのNinfo1個のビットにレート1/2BCCエンコーディングを実行して、第1のNinfo1ビット長シーケンスA1および第2のNinfo1ビット長シーケンスB1を生成する。BCC動作6041は、また第1の生成多項式goおよび第2の生成多項式g1をRU2に対応するNinfo2個のビットに適用することによって、そのNinfo2個のビットにレート1/2BCCエンコーディングを実行して、第1のNinfo2ビット長シーケンスA2および第2のNinfo2ビット長シーケンスB2を生成する。コーディングされたシーケンス(A1、B1)および(A2、B2)は、各々、それぞれが、パンクチャリング動作6042によってパンクチャリングされる。
【0058】
図6Bの例では、パンクチャリング動作6042は、RU1に対するMCS指定コードレートに対応する第1のパンクチャリグパターン61(1)に従って、シーケンスA1およびB1からビットを二者択一的に選択することによって、シーケンスA1、B1からのビットを組み合わせ、N
code1個のビットの第1のコーディングされパンクチャリングされたシーケンスC1をもたらす。次に、パンクチャリング動作6042は、RU2に対するMCS指定コードレートに対応する第2のパンクチャリグパターン61(2)に従って、シーケンスA2およびB2からビットを二者択一的に選択することによって、シーケンスA2、B2からのビットを組み合わせ、N
code2個のビットの第2のコーディングされパンクチャリングされたシーケンスC2をもたらす。パンクチャリングパターンは、結合されたシーケンス2(N
info1 +N
info2)から省略されるビットを指定します。ビット数N
code(i)は次式(2)で定義される:
N
code(i)=N
info(i)/C
r(i) (2)
【0059】
BCCエンコーダ604の出力は、長さNcode1+Ncode2のパンクチャリングされコーディングされたシーケンスCであり、それは、RU1のためのビットに対応する長さNcode1のパンクチャリングされコーディングされたビットシーケンスC1と、RU2のためのビットに対応する長さNcode2のパンクチャリングされコーディングされたビットシーケンスC2とを含む。従って、BCCエンコーダ604は、適用されているパンクチャリングパターン61(i)が、単一のOFDMシンボルに対応するビットがエンコーディングされている間に、変化することを可能にするように構成され、それによって、異なるコーディング速度が、特定のSTAに対するOFDMシンボルに対して割り当てられた異なるRUについての異なるビットのグループに適用されることが可能になる。
【0060】
再び
図6Aを参照すると、上述のように、パーサ606は、BCCエンコーダ604からのコーディングされたビットシーケンスCをコーディングされたビットシーケンスS1、S2に分割し、ここで、パンクチャリングされコーディングされたシーケンスC1のビットはシーケンスS1に解析され、パンクチャリングされコーディングされたシーケンスC2のビットはシーケンスS2に解析される。送信器600のBCCエンコーダ604の構成は、小型のマルチRU内の単一のRU毎に、異なるそれぞれのMCS指定コードレートを共通のBCCエンコーダ604において適用することを可能にする。さらに、RU固有の変調器610(1)~610(n)において異なるMCS指定の変調を適用され得る。
【0061】
一例を挙げると、
図4に示すように、26-RU9と52-RU1とを備えて構成された小型のマルチRUに対して、各RUは、異なるそれぞれのMCSでスケジューリングされ(26-RU9はMCS5(6-直交振幅変調(QAM)、コードレート:3/4)でスケジューリングされ、52-RU1はMCS7(64-直交振幅変調(QAM)、コードレート:5/6)でスケジューリングされ)、少なくともいくつかのシナリオにおいては、小型のマルチRUにわたる平均SNRは、低減されてもよく、それは、小型のマルチRU上で送信のチャネル利得を改善するのに役立つ。「グッドプット」は、パケットあたりの正しくデコーディングされた情報ビット数をパケットあたりの総通信時間で割ったものとして定義される性能パラメータである。小型マルチRUの構成(26-RUはMCS5に関連し、52-RUはMCS7に関連する)についてのグッドプットは、少なくともいくつかの場合に、複数のパンクチャリング動作6042を有するBCCエンコーダ604を使用することによって改善され得る。例示的な実施形態によれば、本明細書に開示された「複数」は、数が2以上であることを意味することに留意されたい。
【0062】
無線ネットワーク506における送信用のデータを処理するために送信器600によって実行される方法は、以下のように要約することができる。ソースデータビットの入力データストリーム602は、第1のコードレート(例えば、1/2レート)を使用してエンコーディングされ、複数のリソースユニットRU1~RUnを割り当てられたターゲット局502に対するコーディングされたビットの複数のセット(例えば、[A1,B1]、[A2,B2])のデータストリームを生成し、コーディングされたビットの各セットは、リソースユニットRU1~RUnのそれぞれの1つに対応する。データストリーム内のコーディングされたビットの複数のセットの各々は、それぞれのパンクチャリングパターン(例えば、61(1)、61(2))を使用してパンクチャリングされて、各々がそれぞれのコードレートに対応するそれぞれのパンクチャリングされコーディングされたデータビットシーケンス(例えば、C1、C2)を生成する。ここで、それぞれのパンクチャリングパターンのうちの少なくともいくつかは異なる。パンクチャリングされコーディングされたデータビットシーケンスの各々は、それぞれの変調タイプを使用して(例えば、変調器610(1)~610(n)によって)変調されて、各々が複数のリソースユニットRU1~RUnのそれぞれのリソースユニットに対応するサブキャリアのそれぞれのセットにマッピングされるそれぞれの変調されたコードシーケンスを生成する。
【0063】
図7は、送信器700の文脈でのエンコーダ/変調器520のための構成の別の例を示しており、送信器700は、単一のSTAについての小型マルチRUのうちの複数のRUにわたって割り当てられたペイロードデータを送信するために使用することができる。送信器700は、各RUが異なるMCSに対応する場合にも使用することができる。送信器700は、AP、例えば、例示的な実施形態によるAP-STA504内に存在してもよい。
図7の例では、送信器700は、送信器700のエンコーダ/変調器520が、各単一RU処理経路712(i)上で異なるそれぞれのBCCエンコーダ704(1)~(n)(総称してBCCエンコーダ704と呼ぶ)を適用することを除いて、
図6Aに記載された送信器600と動作の点で類似している
【0064】
これに関して、送信器700は、入力602としてマルチRU PPDUのPSDUに含まれるべきデータビットの直列ストリームを受信する。パーサ606は、入力602のデータビットを、それぞれがそれぞれのRU1~RUnに対応するn個の平行S1~Snに解析する。例示的な実施形態では、少なくとも2つのデータ・ビット・シーケンス(例えば、SiおよびSj)は、同じSTA502のために意図されるデータを含む。各RU処理経路712上で、BCCエンコーディングは、それぞれのBCCエンコーダ704によって、データビットシーケンスS1~Snのそれぞれに適用される。いくつかの例示的な実施形態では、データ・ビット・シーケンスS1~Snは各々、レート1/2BCCエンコーディング動作によってエンコーディングされ、それぞれのパンクチャリングパターンによって、それぞれのパンクチャリングされたシーケンス(例えば、コーディングされたビット・シーケンスCとも呼ばれる)にパンクチャリングされる。各RU処理経路712上のパンクチャリングパターンは、コードレート(例えば、1/2、2/3、3/4、5/6)によって決定され、コードレートは、対応するRUに関連するMCS(例えば、MCS(i)またはMCS(j))によって特定される。いくつかの例において、MCSは、AP-STA504と単一のSTA502との間の送信のために割り当てられた対応するRUのリンク条件に基づいて選択されてもよい。破線のボックスで示されるRU処理経路712(1)は、それぞれのRU処理経路712の一例として示されている。次いで、コーディングされたビットシーケンスC1のコーディングされたビットは、長いシーケンスにおける隣接ノイズビットを緩和するために、それぞれのインターリーバ608(1)で再順序付けされ、それぞれのインターリーブ列I1は、モジュレータ610(1)での入力として生成される。変調器610(1)は、インターリーブされたシーケンスI1を変調し、シーケンスを各サブキャリアについての配置シンボルにマッピングする。各変調器610で適用される変調タイプは、それぞれのRUに対して選択されるMCSによって決定される。従って、インターリーブされたシーケンスIに適用される変調は、それぞれMCS(i)及びMCS(j)によって指定される変調コンステレーションによって決定され、それぞれのRUi及びRU jが得られる。
【0065】
送信器700は、選択されたMCSに関連する単一のRU毎に、異なるそれぞれのBCCエンコーダ704および対応するインターリーバ608を提供する。したがって、小型マルチRUの各RUが、小型マルチRUの他のRUとは異なるMCSでスケジューリングされる場合、このような構成は、送信器700の任意のRU処理経路上のBCCエンコーダ702またはインターリーバ608のいずれにも変更を加えることなく、グッドプットを改善し、SNRを低減するのに役立つ。
【0066】
無線ネットワーク506における送信用のデータを処理するために送信器700によって実行される方法は、以下のように要約される。入力データストリーム602は、複数のリソース・ユニットRU1~RUnに割り当てられたターゲット局のためのソース・データ・ビットの複数のシーケンスS1~Snを生成するために解析され、ソース・データ・ビットS1~Snの各シーケンスは、リソース・ユニットRU1~RUのそれぞれの1つに対応する。ソースデータビットの複数のシーケンスのソースデータビットS1~Snの各シーケンスは、それぞれのコードレートに基づいてエンコーディングされ、それぞれのコーディングされたデータビットシーケンスC1~Cnを生成する。コーディングされたデータ・ビット・シーケンスC1~Cnの各々は、それぞれの変調タイプを使用して変調され(例えば、それぞれの変調器610(1)~610(n)によって)、それぞれの変調されたコード・シーケンスMCS1~MCSnを生成し、これらの各々は、複数のリソース・ユニットのそれぞれのリソース・ユニットRU1~RUnに対応するそれぞれのサブキャリアセットにマッピングされる。
【0067】
図8を参照すると、エンコーダ/変調器520の第3の構成が、送信器800の文脈で示されている。送信器800は、さらなる例示的な実施形態に従って、小型マルチRU内の全てのRUに同一のMCSを適用する。送信器800のエンコーダ/変調器520は、共通のBCCエンコーダ804、インターリーバ808、および変調器810と、それぞれのRUに従って変調されたシンボルを解析するコンステレーションシンボルパーサ806とを含む。以下に説明するように、送信器800は、いくつかの用途において、複数のRU間の異なる干渉およびチャネル利得による性能劣化を低減するのに役立つ。送信器800は、入力602としてデータビットのシリアルストリームを受信する。共通のBCCエンコーダ804は、シリアルストリームにBCCエンコーディングを適用し、コーディングされたビットシーケンスCを出力する。共通のBCCエンコーダ804の動作は、
図7に示すように、任意のBCCエンコーダ704(1)~(n)の動作と同一である。BCC 804で使用されるパンクチャリングパターンは、小型マルチRU内の全てのRUに対して同一のMCSで指定されたコードレートに基づいて決定される。次いで、インターリーバ808は、コーディングされたビットシーケンスCのコーディングされたビットをインターリーブし、インターリーブされたシーケンスIを生成する。次いで、変調器810は、複数のサブキャリアのためのコンステレーションシンボルにインターリーブされたシーケンスIを変調し、変調されたシーケンスMを生成する。次いで、変調されたシーケンスMは、パーサ806において、n個のRUのために、MCS1からMCSnまでの並列の変調されたシーケンスに解析される。変調器810の構成および動作は、
図6に示すように、任意の変調器610の構成および動作と類似しており、パーサ806は、RU割り当てによって変調されたシーケンスMCS1~MCSnに解析するコンステレーションパーサである。
【0068】
インターリーバ808の構成と、インターリーバ808によって実装される3ステップの置換を、以下に、より詳細に説明する。上述のように、
図8のこの例におけるインターリーバ808は、ブロックインターリーバであってもよい。これは単なる例示であり、限定することを意図したものではない。他のいくつかの例では、インターリーバ808は、疑似ランダムインターリーバまたは畳み込みインターリーバであってもよい。
【0069】
この点に関し、
図9は、インターリーバ808を使用して、インターリーバ808の入力シーケンスとして作用するコーディングされたビットシーケンスCのコーディングされたビットの順序を変更し、N
ROW行およびN
COL列を有する行列900を使用することによって、インターリーブされたシーケンスを生成する方法の例を示す。
図9に示すように、コーディングされたビットシーケンスが(1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、11、13、14、15、16)である場合、インターリーバ808がインターリービングを実行すると、入力シーケンスは順次N
ROW個の行ごとにインターリーバ802に入り、次に行列900に記憶された全てのコーディングされたビットは、N
COL個の列ごとに読み出される。従って、インターリーブされたシーケンスは、(1、5、9、13、2、6、10、14、3、7、11、15、4、8、12、16)として生成される。いくつかの例において、入力シーケンスをN
ROW個の行に入力するステップは、第1の置換と呼ばれ、行列900に記憶されたコーディングされたビットをN
COL個の列から読み込むステップは、第2の置換と呼ばれる。いくつかの他の例では、第1および第2の置換が適用された後に複数の空間ストリームが存在する場合、周波数回転と呼ばれる第3の置換が追加の空間ストリームに適用される。周波数回転のパラメータは、N
ROTとして示される。
【0070】
標準802.11axでは、インターリービングに使用されるパラメータNROW、NCOL、およびNROTは、26トーン、52トーン、106トーン、または242トーンなどの個々のRUサイズに基づいて、個々のRUごとに事前に定義されている。しかしながら、例えば、26-RUと52-RUの組み合わせ、または26-RUと106-RUの組み合わせを含む小型マルチRUを単一のSTAに割り当てるために使用する場合、3つの置換に対するパラメータNROW、NCOL、およびNROTは、小型マルチRU内の組み合わされたRUまたはマルチRUのサイズ(例えば、26+52=78トーン、26+106=132トーン)に基づいて再定義される必要がある。
【0071】
この点に関し、パラメータNROW、NCOL、およびNROTは、例示的な実施形態に従って、小型マルチRU内のRUの異なる組み合わせに基づいて定義される。定義されたパラメータNROW、NCOL、およびNROTは、小型マルチRUが適用されるシナリオにおいて、インターリーバが正確かつ効率的に置換を実行するのに役立つ可能性がある。
【0072】
小型マルチRUが、2つのRU、例えば、52-RUと26-RU、または106-RUと26-RUのような第1のRUと第2のRUを含み、そして小型マルチRUに適用する送信がチャネル幅20MHz内で動作すると仮定すると、第1の置換は次式(3)で定義される:
【数3】
【0073】
ここで、kは、第1の置換が実行される前のインターリーバ808への入力シーケンスのインデックスを表し、iは、第2の置換が実行される前の第1の置換の出力としてのインデックスを表す。NROWは(RL0+RL1)/NCOLに等しく、RL0は第1のRUに対する合計のコーディングされたビット数、RL1は第2のRUに対する合計のコーディングされたビット数、N
CBPS
はOFDMシンボル当たりのコーディングされたビット数である。NROWおよびNCOLについては、以下でさらに説明する。
【0074】
【0075】
ここで、jは第2の置換の出力であり、sは、小型のマルチRUが52-RU(N
BPSC0
に対応)と26-RU(N
BPSC1
に対応)を含む場合は(2xN
BPSC0
+N
BPSC1
)/2であり、sは、小型RMUが106-RU(N
BPSC0
に対応)と26-RU(N
BPSC1
に対応)を含む場合は(51xN
BPSC0
+12xN
BPSC1
)/2である。N
BPSC0
は、第1のRUに対するサブキャリア当たりのコーディングされたビット数であり、N
BPSC1
は、第2のRUに対するサブキャリア当たりのコーディングされたビット数である。この例では、第1および第2のRUに同一のMCSが使用される。
【0076】
複数の空間的ストリームが存在する場合、次の式(5)を実行することにより、第2の置換の出力に周波数回転(第3の置換)が適用される:
【数5】
【0077】
ここで、rは第3の置換の出力であり、
N
ROT
は動作チャネル幅20MHzに対して11と設定され、i
ssはこのインターリーバが動作している空間ストリームインデックスであり、j(i
ss)は
図10で定義されるような整数である。rが0より小さくなると、r=N
CBPS+rとなる。
【0078】
この例では、インターリーバ808は、パイロットトーンのないコーディングされたビットにのみ適用される。従って、78トーンの小型マルチRUに対しては、72個のコーディングされたビットが使用され、132トーンの小型マルチRUに対しては、126個のコーディングされたビットが使用され得る。NROWとNCOLについては、以下にさらに詳しく紹介する。小型マルチRUの場合、NROWは次式(6)で定義される:
【0079】
NROW=(小型マルチRUの合計のコーディングされたビット数)/NCOL (6)
【0080】
ここで、小型マルチRUの合計のコーディングされたビット数はRL0+RL1に等しく、RL0はパイロットトーンを除いた第1のRUの合計のコーディングされたビット数であり、RL1はパイロットトーンを除いた第2のRUの合計のコーディングされたビット数である。RL0およびRL1は、以下の式(7)および(8)で表される。
RL0= DRL0×NBPSC0 (7)
RL1= DRL1×NBPSC1 (8)
ここで、DRL0は、第1のRUのパイロットトーンを除くデータトーンのみに対するサブキャリアの実際の数であり、DRL1は、第2のRUのパイロットトーンを除くデータトーンのみに対するサブキャリアの実際の数である。したがって、式(6)は以下のように式(9)に変換することができる:
NROW = (RL0+RL1)/ NCOL = (DRL0×NBPSC0 + DRL1×NBPSC1) / NCOL (9)
【0081】
従って、52-RU (4個のパイロットトーンを除いて48個のデータトーンを有する)および26-RU (2個のパイロットトーンを除いて24個のデータトーンを有する)を有する小型マルチRUの場合、DRL0= 48およびDRL1= 24である。NCOLが24に設定されている場合、式(9)にDRL0= 48、DRL1= 24、NCOL =24を適用すると、NROWは(2x NBPSC0 + NBPSC1)に等しい。NCOLが12に設定されている場合、式(9)にDRL0= 48、DRL1= 24、NCOL =12を適用することにより、NROWは(2x(2x NBPSC0 + NBPSC1))に等しい。
【0082】
上述のように、52-RU (4個のパイロットトーンを除いて、48個のデータトーンを有する)と26-RU (2個のパイロットトーンを除いて、24個のデータトーンを有する)の組み合わせの場合、NCOLは、24と設定され、NCOLの値(例えば、24)は、48と24の最大公約数に設定される。同様に、106-RU (4個のパイロットトーンを除いて、102個のデータトーンを有する)と26-RU (2個のパイロットトーンを除いて、24個のデータトーンを有する)の組み合わせの場合、NCOLの値(例えば、2)も、102と24の最大公約数に設定される。
【0083】
この点に関し、本明細書に開示されているNCOLは、第1のRUのデータトーンに対応するサブキャリアの数 (DRL0)および第2のRUのデータトーンに対応するサブキャリアの数 (DRL1)の最大公約数として定義される。
【0084】
図8~10および式(3)~(9)の例によれば、第1のRUと第2のRUを含む小型マルチRUであって、同一のMCSを有する単一のSTAに集合的に割り当てられた小型マルチRUに対して、インターリーバ808は、BCCエンコーダ804から出力されたコーディングされたビットシーケンスCのコーディングされたビットをN
ROW個の行ごとに行列に書き込むことによって第1の置換を実行し、式(3)で表されるような行列に記憶された中間出力を生成する。次いで、インターリーバ808は、N
COL個の列ごとに行列に記憶された各コーディングされたビットを読み出すことによって、第2の置換を実行する。N
COLは、第1のRU のデータトーンを運ぶサブキャリアの数(DRL0)と第2のRU のデータトーンを運ぶサブキャリアの数(DRL1)との最大公約数を見つけることによって定義される。N
ROWは、(第1のRUと第2のRUにわたるコーディングされたビットの総数)/N
COLに等しい。第1のRUと第2のRUにわたるコーディングされたビットの総数は、第1のRUと第2のRUの両方に使用される同一のMCSで指定された変調タイプに基づいて決定される。
【0085】
式(7)及び(8)によれば、第1のRUに対するサブキャリア当たりのコーディングされたビット数NBPSC0は、同一のMCSの変調タイプに依存し、に対するサブキャリア当たりのコーディングされたビット数NBPSC1は、同一のMCSの変調タイプに依存するため、その同一のMCSが、式(7)で示されるように、第1のRUに渡る第1のコーディングされたビット総数(RL0)と、式(8)で示されるように、第2のRUに渡る第2のコーディングされたビット総数(RL1)とを決定する。従って、NROWは、第1のRUおよび第2のRUに一括して適用されるMCSに示される変調タイプに基づいて決定される。
【0086】
この点に関し、本明細書に開示されているNCOLは、第1のRUのデータトーンに対応するサブキャリアの数(DRL0)および第2のRUのデータトーンに対応するサブキャリアの数(DRL1)の最大公約数として定義される。
【0087】
図8~10および式(3)~(9)の例によれば、第1のRUと第2のRUを含む小型マルチRUであって、同一のMCSを有する単一のSTAに集合的に割り当てられた小型マルチRUに対して、インターリーバ808は、BCCエンコーダ804から出力されたコーディングされたビットシーケンスCのコーディングされたビットをN
ROW個の行ごとに行列に書き込むことによって第1の置換を実行し、式(3)で表されるように行列に記憶された中間出力を生成する。次いで、インターリーバ808は、N
COL個の列ごと行列に記憶された各コーディングされたビットを読み出すことによって、第2の置換を実行する。N
COLは、第1のRUデータトーンを運ぶサブキャリアの数(DRL0)と第2のRUのデータトーンを運ぶサブキャリアの数(DRL1)との最大公約数を見つけることによって定義される。N
ROWは、(第1のRUと第2のRUにわたるコーディングされたビットの総数)/ N
COLに等しい。第1のRUと第2のRUにわたるコーディングされたビットの総数は、第1のRUと第2のRUの両方に使用される同一のMCSで指定された変調タイプに基づいて決定される。
【0088】
式(7)及び(8)によれば、第1のRUに対するサブキャリア当たりのコーディングされたビット数NBPSC0は、同一のMCSの変調タイプに依存し、第2のRUに対するサブキャリア当たりのコーディングされたビット数NBPSC1は、同一のMCSの変調タイプに依存するため、同一のMCSが、式(7)で示される第1のRUにわたコーディングされたビットの合計した第1の数(RL0)と、式(8)で示される第2のRUにわたコーディングされたビットの合計した第2の数(RL0)とを決定する。従って、NROWは、第1のRUおよび第2のRUに一括して適用されるMCSに示される変調タイプに基づいて決定される。
【0089】
複数のインターリーバではなく単一のインターリーバを使用するこのような構成は、小型マルチRUの複数のRUに同一のMCSを適用することを可能にする。各RUが異なるそれぞれのトーン数を有するとしても、本明細書に開示されるようなインターリーバは、複数のRUに対する行列におけるコーディングされたビットの置換の精度および効率を改善するのに役立つ。従って、ハードウェアコストは、著しく低減され得る。
【0090】
図8を再度参照すると、この例では、マルチRUのための共通マッパとして作用する変調器810が、インターリーバ808からインターリーブされたシーケンスIを受信し、インターリーブされたシーケンスIを複数のサブキャリア上に変調し、変調されたシーケンスMをパーサ806に出力することに留意されたい。いくつかの他の例では、複数の変調器810(1)~(n)(変調器810と総称する)は、それぞれ、パーサ806の後の各RU処理パス上に配置されてもよい。すなわち、インターリーバ808は、インターリーブされたシーケンスIをパーサ806に送信し、パーサ806は、インターリーブされたシーケンスIをn個のRUに対してn個の並列シーケンスに解析する。各変調器810は、各RUのデータビットを複数のサブキャリアのコンステレーションシンボルに変調する。コンステレーションマッパ810をパーサ806の前または後に配置することは、出力613の生成の影響を全く有さないことに留意されたい。
【0091】
図8の送信器800の動作の一例を要約すると、ソース・データ・ビットの入力データ・ストリーム602が受信され、これは、複数のリソース・ユニットRU1からRUnを割り当てられたターゲット局への送信用のデータ・ビットの複数のシーケンスを含む。エンコーディングおよび変調(例えば、BCCエンコーダ804および変調器810)は、データ・ビットの複数シーケンスに適用されて、それぞれの変調されたシーケンスMのストリームを生成し、変調されたシーケンスは、同じ変調およびコーディング方式を使用してコーディングおよび変調され、サブキャリアのセットのためのコンステレーション・シンボルのセットを含む。変調されたシーケンスMのストリームは、解析されて(例えば、コンステレーションシンボルパーサ806)、コンステレーションシンボルをOFDMシンボルに対応するそれぞれのリソースユニット(例えば、RU1~RUn)へ解析する。
【0092】
図11は、実施例に従った、インターリーバ、例えば、上述のようなインターリーバ808によって実装される方法1100のフローチャートを示す。方法1100は、以下を含む:
【0093】
ステップ1102で、第1の置換が実行される。インターリーバ808は、行列の行にコーディングされたビットのシーケンスを書き込む。行数NROWは、式(9)をする。いくつかの例では、第1の置換は隣接するコーディングされたビットを隣接しないサブキャリアにマッピングする。
【0094】
ステップ1104で、第2の置換が実行される。インターリーバ808は、次に、行列に記憶された行列のコーディングされたビットを列ごとに読み出すことによって、第2の置換を実行する。列数NCOLも同様に上に示されている。いくつかの例では、第2の置換は、隣接するコーディングされたビットを、コンステレーションのより小さい及びより大きい重要性を持つビット上に交互にマッピングされ、これは、低い信頼性(LSB)の長い実行を回避するのを助け得る。
【0095】
任意で、ステップ1106において、第3の置換が実行される。次に、インターリーバ808は、上述の式(5)のような第2の置換の出力に周波数回転を適用する。
【0096】
受信器として作用するSTAでは、上述の送信器600~800のいずれかから送信されるデータは、主に送信器600、700または800で行われるプロセスと逆のプロセスをAP-STA 504に適用することによって回復することができる。例えば、受信STA 502は、受信PPDUのPHYヘッダを復調し、復号して、そのSTA 502に割り当てられたRUとRUに使用されたMCSを決定することができる。次いで、STA 502は、回復されたMCS情報に示された変調タイプに基づいて、そのSTA 502に割り当てられた複数のRUに属するサブキャリアセット上の信号を復調することができる。次いで、復調されたRU信号は、それぞれ、復号され、復元されたMCSに示されるコードレートに基づいて、コーディングされたワードを復号することができる。
【0097】
図12Aは、送信器600のような送信器によって送信されたPPDUのデータ部分からデータを回復するために使用され得る受信器1010の選択された構成要素を示す。受信器1010は、デコーダ1016による処理のために、n個の脱変調ストリームおよびデインターリーブストリーム1012のセットから回復されたビットを単一ストリームの受信コードワードに結合する結合器1014(例えば、デパーサ)を含む。
図12Bは、送信器700のような送信器によって送信されたPPDUのデータ部分からデータを回復するために使用され得る受信器1050の選択された構成要素を示す。受信器1050は、n個の脱変調及びデインターリーブ及びデコードストリーム1052、1054のセットから回復されたビットを、回復されたデータの単一ストリームに結合する結合器1056(例えば、デパーサー)を含む。
図12Cは、送信器800のような送信器によって送信されたPPDUのデータ部分からデータを回復するために使用され得る受信器1080の選択された構成要素を示す。受信器1050は、FFTからの情報への結合器1082を含み、次に、単一の脱変調、インターリーブ、および復号ストリーム1084、1086に提供される。
【0098】
送信器800の場合、対応する受信器1080は、逆置換を実装することによってデインターリーブを実行するためのデインターリーバを含んでもよい。第1の動作は、インターリーバ808の第3の置換(周波数回転)を反転する。第1の動作の出力は、次の式(10)によって定義される。
【数6】
【0099】
ここで、記号r、j(iss)、NROT、NBPSC0、NBPSC1、NCBPSは、インターリーバ808の例で上述したものと同一である。
【0100】
次の式(11)によって定義される第2の動作は、インターリーバの第2の置換を反転する。
【数7】
【0101】
ここで、記号NCOL、およびNCBPSは、インターリーバ808の例で上述したものと同一である。
【0102】
第3の動作は、次の式(12)で定義されるように、インターリーバ808の第1の置換を反転する。
【数8】
【0103】
ここで、記号NCOL、NROW、およびNCBPSは、インターリーバ808の例で上述したものと同一である。
【0104】
図13は、例示的な実施形態によるEHT PPDUに使用され得る例示的なフレームフォーマット1200を示す。送信器600、700、または800のいずれかから生成される出力530は、PSDU 1208に含まれ、PHYヘッダに付加されて、搬送周波数に変調され、無線媒体506を介して送信されるPPDUを提供する。この点に関して、PSDUに付加されるPHYヘッダは
、EHTプリアンブル1202、ユニバーサル信号フィールド(U-SIG)1204、およびEHT信号フィールド(EHT-SIG)1206
などのヘッダフィールドを含むことができる。EHTプリアンブル1202は、Legacy Short Training Field (L-STF)、Legacy Long Training Field (L-LTF)、Legacy Signal Field (L-SIG)、および反復
されるL-SIG (RL-SIG)を含む。例示的な実施形態では、RU位置およびRUサイズのような、STAに割り当てられたRUに関する情報、および割り当てられたRUを介して送信されるOFDMシンボル当たりのデータ・ビットに対して選択されたMCSは、PPDUのEHT-SIGフィールドに示され得る。例えば、EHT-SIGフィールド1206は、各STA 502のためのサブフィールド(例えば、ユーザフィールド1からユーザフィールドM)を含んでもよい。各ユーザフィールドは以下を指定するサブフィールドを含むことができます:ターゲットSTAを一意に識別するSTA-ID、ターゲットSTAに割り当てられたRU、ターゲットSTAに割り当てられたそれぞれのRUに使用されるMCS(例えば、RU iの場合はMCS(i)、RU jの場合はMCS(j))。例示的な実施形態では、MCSサブフィールドには、RUに適用される特定のMCSにマップされるMCSインデックス値を入力することができる。MCSインデックスの
図2に示すように、MCS 0~MCS 9のように、10個のMCSタイプがある。2つのRUを組み合わせて小型のマルチRUを形成する場合は、100個の組み合わせが可能であり、MCSの種類を示すために7ビットを用いることができる。いくつかの例では、小型のマルチRUを形成するためのRUの組み合わせの数が、MCSインデックス/タイプを示すために使用されるビットの数を減らすことができる。STAに割り当てるために2個より多いRUを組み合わせた場合、各RUのMCSインデックスを示すために7個より多いビットが必要となる場合がある。いくつかの例において、テーブルが、マルチRUが2個より多いRUを含む場合、異なるそれぞれのRUでスケジューリングされた各MCSを示すために必要なビット数を示すために定義されることがある。
【0105】
他のいくつかの例では、2個より多いRUが組み合わされてSTAに割り当てられる場合、2個より多いRUの中からベースRUが選択され、ベースRUにスケジューリングされたMCSがEHT-SIG 1206に示されてもよい。2個より多いRUのうちの他のRUとベースRUの間のMCSの差異が、例示的な実施形態に従って、より少ないビット占有で、EHT-SIG 1206に示されてもよい。いくつかの例において、ベースRUは、2個より多いRUの組み合わせの最も左のRUであってもよい。いくつかの例では、3個のRU (例えば、第1のRU、第2のRU、および第3のRU)が組み合わされて、OFDMA送信用のSTAに割り当てられ、ベースRU (例えば、第1のRU)のMCSがMCS 7であり、残りの2つのRU (例えば、第2および第3のRU)のMCSがMCS 5およびMCS 4である場合、ベースRU (第1のRU)がMCS 7でスケジューリングされていることを示すために最初の4ビットが使用される。残りの3ビットのうち、最初のビットは、第1および第2の差異のそれぞれが正方向であるか、負方向であるかを示してもよい。残りの3ビットのうちの残りの2ビットは、それぞれのステップ(例えば、最大4ステップ)を使用して、第1および第2の差異を示してもよい。例えば、7ビットの最初の4ビットにMCS 7がベースRUでスケジューリングされていることを示されている場合、7ビットの最後の2ビットが、負方向のMCS 3(7-3=4で最大の4ステップに達する)、およびMCS 9(9-7=2、MCS 9が
図2に示すように最後のMCSタイプに達する)を示すことができる。いくつかの例において、マルチRUスケジューリングにおけるRUの数は、EHT-SIG 1206に示されるように、マルチRU割当において示されてもよい。
【0106】
図14は、STA 502またはAP-STA 504など、本明細書に記載される方法およびシステムを実施するために使用され得る処理システム1300の例を示す。本開示に記載される方法およびシステムを実施するのに適した他の処理システムを使用することができ、これには、以下に説明されるものとは異なる構成要素が含まれ得る。
図14は、各構成要素の単一のインスタンスを示すが、処理システム1300内に各構成要素の複数のインスタンスが存在してもよい。
【0107】
処理システム1300は、プロセッサ、マイクロプロセッサ、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、専用論理回路、またはそれらの組み合わせなどの1つ以上の処理デバイス1302を含んでもよい。また、処理システム1300は、1つ以上の適切な入力デバイスおよび/または出力デバイス(図示せず)とのインターフェースを可能にする1つ以上の入出力(I/O)インターフェース1314を含んでもよい。1つ以上の入力デバイスおよび/または出力デバイスは、処理システム1300の構成要素として含まれてもよく、または処理システム1300の外部にあってもよい。処理システム1300は、ネットワークとの有線または無線通信のための1つ以上のネットワークインターフェース1308を含んでもよい。例示的な実施形態では、ネットワークインターフェース1308は、ネットワーク500のような無線LAN内で通信を可能にする送信器600、700、または800のような1つ以上の無線インターフェースを含む。ネットワークインターフェース1308は、ネットワーク内および/またはネットワーク間通信のための有線リンク(例えば、イーサネットケーブル)および/または無線リンク(例えば、1つ以上の無線周波数リンク)のためのインターフェースを含んでもよい。ネットワークインターフェース1308は、例えば、1つまたは複数の送信器または送信アンテナ、1つまたは複数の受信器または受信アンテナ、および種々の信号処理ハードウェアおよびソフトウェアを介して無線通信を提供することができる。これに関して、いくつかのネットワークインターフェース1308は、処理システム1300に類似するそれぞれの処理システムを含んでもよい。この例では、単一のアンテナ1316が示されており、これは、送信アンテナおよび受信アンテナの両方として機能し得る。しかし、他の例では、送受信用の別個のアンテナが存在してもよい。ネットワークインターフェース1308は、バックホールネットワーク510またはネットワーク500内の他のSTA、ユーザデバイス、アクセスポイント、受信ポイント、送信ポイント、ネットワークノード、ゲートウェイ、またはリレー(図示せず)へデータを送受信するように構成することができる。
【0108】
処理システム1300はまた、ソリッドステートドライブ、ハードディスクドライブ、磁気ディスクドライブ、および/または光ディスクドライブのような大容量記憶ユニットを含んでもよい1つ以上の記憶ユニット1313を含んでもよい。処理システム1300は、揮発性または不揮発性メモリ(例えば、フラッシュメモリ、ランダムアクセスメモリ(RAM)、および/またはリードオンリーメモリ(ROM))を含んでもよい1つ以上のメモリ1310を含んでもよい。非一時メモリ1310は、本開示を実行するように、処理デバイス1302による実行のための命令を記憶することができる。メモリ1310は、オペレーティングシステムおよび他のアプリケーション/機能を実装するためのような、他のソフトウェア命令を含んでもよい。いくつかの例において、1つ以上のデータセットおよび/またはモジュールは、外部メモリ(例えば、処理システム1300との有線または無線通信における外部ドライブ)によって提供されてもよく、または一時的または非一時的コンピュータ読取り可能媒体によって提供されてもよい。非一時的コンピュータ読取り可能媒体の例には、RAM、ROM、消去可能プログラマブルROM(EPROM)、電気的消去可能プログラマブルROM(EEPROM)、フラッシュメモリ、CD-ROM、または他の携帯可能メモリ記憶デバイスが含まれる。
【0109】
処理デバイス1302、入出力インターフェース1304、ネットワークインターフェース1308、記憶ユニット1313、メモリ1310を含む、処理システム1300の構成要素間の通信を提供するバス1314が存在してもよい。バス1314は、例えば、メモリバス、周辺バス、またはビデオバスを含む任意の適切なバスアーキテクチャであってもよい。
【0110】
本開示は、開示された方法およびシステムの例を実施するための特定の例のアルゴリズムおよび計算を提供する。しかしながら、本開示は、特定のアルゴリズムまたは計算に拘束されない。本開示は、一定の順序でステップを有する方法およびプロセスを記載するが、方法およびプロセスの1つ以上のステップは、適宜省略または変更されてもよい。1つ又は複数のステップは、必要に応じて、それらが記載されている順序以外の順序で行うことができる。
【0111】
前述の実施形態の説明により、本発明は、ハードウェアのみを使用することによって、またはソフトウェアおよび必要な汎用ハードウェアプラットフォームを使用することによって、またはハードウェアおよびソフトウェアの組み合わせによって実施することができる。このような理解に基づいて、本発明の技術的解決策は、ソフトウェア製品の形態で具体化することができる。ソフトウェア製品は、コンパクトディスク読み出し専用メモリ(CD-ROM)、USBフラッシュドライブ、またはハードディスクであり得る不揮発性または非一時記憶媒体に記憶され得る。ソフトウェア製品は、コンピュータデバイス(パーソナルコンピュータ、サーバ、またはネットワークデバイス)が本発明の実施形態で提供される方法を実行することを可能にする多数の命令を含む。
【0112】
本発明およびその利点を詳細に説明したが、添付の特許請求の範囲によって定義される本発明から逸脱することなく、種々の変更、置換および改変を本明細書中で行うことができることは理解されるべきである。
【0113】
当業者は、本発明の開示から容易に理解するであろうが、本明細書に記載された対応する実施形態と実質的に同一の機能を実行する、または実質的に同一の結果を達成する、現存する、または後に開発される、プロセス、機械、製造、物質の組成、手段、方法、またはステップが本発明に従って利用され得る。従って、添付の特許請求の範囲は、その範囲内に、そのようなプロセス、機械、製造、物質の組成、手段、方法、またはステップを含むことが意図されている。