(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-19
(45)【発行日】2024-08-27
(54)【発明の名称】提供装置、提供方法、及び提供プログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/10 20120101AFI20240820BHJP
【FI】
G06Q50/10
(21)【出願番号】P 2021118982
(22)【出願日】2021-07-19
【審査請求日】2022-05-18
【審判番号】
【審判請求日】2023-08-31
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】500257300
【氏名又は名称】LINEヤフー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】駒宮 大己
(72)【発明者】
【氏名】李 ナレ
(72)【発明者】
【氏名】劉 静瑛
(72)【発明者】
【氏名】上杉 堅生
【合議体】
【審判長】佐藤 智康
【審判官】安井 雅史
【審判官】相崎 裕恒
(56)【参考文献】
【文献】特開2003-76760(JP,A)
【文献】特開2021-68171(JP,A)
【文献】国際公開第2020/162486(WO,A1)
【文献】株式会社ビズヒッツ,[年収300万円台の職業ランキング]男女500人アンケート調査,[online],2021年06月01日,インターネット<URL:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000066.000041309.html>
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
利用者に関する属性であって所定のカテゴリに属する複数の属性について、当該属性ごとに、当該属性を有する利用者の数を集計し、集計した利用者の数に基づいて、前記属性と前記利用者との関連性の強さを示すスコアを特定する特定部と、
前記属性と、当該属性について特定された前記スコアを他の属性について特定された前記スコアに対して相対的に示す図形要素とを含む属性要素を、特定された前記スコアに応じた順序で並べたコンテンツを生成する生成部と、
前記生成部により生成された前記コンテンツを提供する提供部と
を備え、
前記特定部は、
端末装置から取得されるターゲット条件を満たす利用者の利用者情報を収集し、前記端末装置から取得されるコンテンツ条件において前記端末装置の操作者により前記所定のカテゴリとして指定された各項目に属する複数の属性について、当該属性ごとに、前記利用者情報に基づいて前記利用者の数を集計し、集計した利用者の数に基づいて、前記スコアを特定し、
前記生成部は、
前記各項目の各々に対応する文字列を表示する複数のブロックで構成される行と、前記スコアの順位を示す指標の各々を個別に表示する複数のブロックで構成される列と、前記各項目に属する各属性のデータの各々を個別に表示する複数のブロックで構成される列とを含む所定のテーブルフォーマットを用いて、前記項目に対応する列を構成する複数のブロックであって前記各項目に属する各属性のデータの各々を個別に表示する複数のブロックごとに、当該項目に属する各属性のデータを当該属性に対応する前記スコアの順位に対応する前記指標を表示するブロックに対応するブロックに対応付けるとともに、前記各属性のデータの各々を個別に表示する複数のブロックにおいて、前記属性について特定された前記スコアを他の属性について特定された前記スコアに対して相対的に示すスコアバーを、前記属性を示す文字列の下に割り付けたテーブルを、前記コンテンツとして生成する
ことを特徴とする提供装置。
【請求項2】
前記生成部は、
複数の前記カテゴリについて、前記属性要素を並べて表示可能に構成した前記コンテンツを生成する
ことを特徴とする請求項1に記載の提供装置。
【請求項3】
前記生成部は、
前記図形要素と前記属性を示す文字とを並べて表示可能に構成した前記コンテンツを生成する
ことを特徴とする請求項1
または2に記載の提供装置。
【請求項4】
前記生成部は、
複数の日時における前記スコアを特定し、操作内容に応じて表示位置を変更可能に構成した前記コンテンツを生成する
ことを特徴とする請求項1に記載の提供装置。
【請求項5】
前記生成部は、
再生ボタンに対する操作に応じて、前記スコアの順位の時系列変化に応じて前記属性要素の表示位置を変更可能に構成した前記コンテンツを生成する
ことを特徴とする請求項
4に記載の提供装置。
【請求項6】
前記生成部は、
前記属性要素が移動する態様で前記表示位置を入れ替えて表示可能に構成した前記コンテンツを生成する
ことを特徴とする請求項
5に記載の提供装置。
【請求項7】
前記生成部は、
前記スコアの順位の変動を示す画像を前記属性要素に含めて表示可能に構成した前記コンテンツを生成する
ことを特徴とする請求項
6に記載の提供装置。
【請求項8】
コンピュータが実行する提供方法であって、
利用者に関する属性であって所定のカテゴリに属する複数の属性について、当該属性ごとに、当該属性を有する利用者の数を集計し、集計した利用者の数に基づいて、前記属性と前記利用者との関連性の強さを示すスコアを特定する特定工程と、
前記属性と、当該属性について特定された前記スコアを他の属性について特定された前記スコアに対して相対的に示す図形要素とを含む属性要素を、特定された前記スコアに応じた順序で並べたコンテンツを生成する生成工程と、
前記生成工程により生成された前記コンテンツを提供する提供工程と
を含み、
前記特定工程は、
端末装置から取得されるターゲット条件を満たす利用者の利用者情報を収集し、前記端末装置から取得されるコンテンツ条件において前記端末装置の操作者により前記所定のカテゴリとして指定された各項目に属する複数の属性について、当該属性ごとに、前記利用者情報に基づいて前記利用者の数を集計し、集計した利用者の数に基づいて、前記スコアを特定し、
前記生成工程は、
前記各項目の各々に対応する文字列を表示する複数のブロックで構成される行と、前記スコアの順位を示す指標の各々を個別に表示する複数のブロックで構成される列と、前記各項目に属する各属性のデータの各々を個別に表示する複数のブロックで構成される列とを含む所定のテーブルフォーマットを用いて、前記項目に対応する列を構成する複数のブロックであって前記各項目に属する各属性のデータの各々を個別に表示する複数のブロックごとに、当該項目に属する各属性のデータを当該属性に対応する前記スコアの順位に対応する前記指標を表示するブロックに対応するブロックに対応付けるとともに、前記各属性のデータの各々を個別に表示する複数のブロックにおいて、前記属性について特定された前記スコアを他の属性について特定された前記スコアに対して相対的に示すスコアバーを、前記属性を示す文字列の下に割り付けたテーブルを、前記コンテンツとして生成する
ことを特徴とする提供方法。
【請求項9】
コンピュータに、
利用者に関する属性であって所定のカテゴリに属する複数の属性について、当該属性ごとに、当該属性を有する利用者の数を集計し、集計した利用者の数に基づいて、前記属性と前記利用者との関連性の強さを示すスコアを特定する特定手順と、
前記属性と、当該属性について特定された前記スコアを他の属性について特定された前記スコアに対して相対的に示す図形要素とを含む属性要素を、特定された前記スコアに応じた順序で並べたコンテンツを生成する生成手順と、
前記生成手順により生成された前記コンテンツを提供する提供手順と
を実行させ、
前記特定手順は、
端末装置から取得されるターゲット条件を満たす利用者の利用者情報を収集し、前記端末装置から取得されるコンテンツ条件において前記端末装置の操作者により前記所定のカテゴリとして指定された各項目に属する複数の属性について、当該属性ごとに、前記利用者情報に基づいて前記利用者の数を集計し、集計した利用者の数に基づいて、前記スコアを特定し、
前記生成手順は、
前記各項目の各々に対応する文字列を表示する複数のブロックで構成される行と、前記スコアの順位を示す指標の各々を個別に表示する複数のブロックで構成される列と、前記各項目に属する各属性のデータの各々を個別に表示する複数のブロックで構成される列とを含む所定のテーブルフォーマットを用いて、前記項目に対応する列を構成する複数のブロックであって前記各項目に属する各属性のデータの各々を個別に表示する複数のブロックごとに、当該項目に属する各属性のデータを当該属性に対応する前記スコアの順位に対応する前記指標を表示するブロックに対応するブロックに対応付けるとともに、前記各属性のデータの各々を個別に表示する複数のブロックにおいて、前記属性について特定された前記スコアを他の属性について特定された前記スコアに対して相対的に示すスコアバーを、前記属性を示す文字列の下に割り付けたテーブルを、前記コンテンツとして生成する
ことを特徴とする提供プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、提供装置、提供方法、及び提供プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、各種情報を利用者が認識しやすい形で表示する技術が知られている。このような技術の一例として、利用者の属性に関する情報を理解しやすい形式で提供する技術が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述した技術では、利用者の属性に関する情報の表示態様に改善の余地がある。例えば、上述した従来技術では、ユーザの動作を評価するものにすぎない。
【0005】
本願は、上記に鑑みてなされたものであって、利用者の属性に関する情報の表示態様を改善できる提供装置、提供方法、及び提供プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願に係る提供装置は、特定部と、生成部と、提供部とを備える。特定部は、利用者に関する属性であって所定のカテゴリに属する複数の属性について、当該属性を有する利用者の数に基づく値を特定する。生成部は、属性と、当該属性について特定された値を他の属性について特定された値に対して相対的に示す図形要素とを含む属性要素を、特定された値に応じた順序で並べたコンテンツを生成する。提供部は、生成部により生成されたコンテンツを提供する。
【発明の効果】
【0007】
実施形態の態様の1つによれば、利用者の属性に関する情報の表示態様を改善できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】
図1は、実施形態に係る情報処理システムの一例を説明する図である。
【
図2】
図2は、実施形態に係る情報提供装置が生成するテーブルの一例を示す図である。
【
図3】
図3は、実施形態に係る情報提供装置が生成するテーブルの他の例を示す図である。
【
図4】
図4は、実施形態に係る情報提供装置の構成例を示す図である。
【
図5】
図5は、実施形態に係る情報提供装置による処理手順の一例を示すフローチャートである。
【
図6】
図6は、実施形態に係る情報提供装置の機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、本願に係る提供装置、提供方法、及び提供プログラムを実施するための形態(以下、「実施形態」と呼ぶ)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、以下に説明する実施形態により本願に係る提供装置、提供方法、及び提供プログラムが限定されるものではない。また、以下に説明する実施形態は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。また、以下に説明する実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
【0010】
[1.情報処理システム]
図1は、実施形態に係る情報処理システムの一例を説明する図である。
図1に示すように、実施形態に係る情報処理システムSYSは、端末装置10および情報提供装置100を有する。なお、情報処理システムSYSは、
図1に示す例に限られず、複数の端末装置10、及び情報提供装置100を有していてもよい。
【0011】
端末装置10、及び情報提供装置100は、それぞれ有線又は無線によりネットワークN(
図4参照)に接続される。ネットワークNは、LAN(Local Area Network)や、WAN(Wide Area Network)や、電話網(携帯電話網、固定電話網等)や、地域IP(Internet Protocol)網や、インターネットなどの通信ネットワークである。ネットワークNは、有線ネットワークが含まれていてもよいし、無線ネットワークが含まれていてもよい。端末装置10、及び情報提供装置100は、ネットワークNを通じて、相互に通信できる。
【0012】
端末装置10は、情報提供装置100から提供されるサービスを利用するために、操作者U1が使用する情報処理装置である。端末装置10は、スマートフォンや、タブレット型端末や、ノート型PC(Personal Computer)や、デスクトップPCや、携帯電話機や、PDA(Personal Digital Assistant)などにより実現される。
【0013】
端末装置10は、情報提供装置100から提供される各種サービスを利用するための情報を、ウェブブラウザやアプリケーションにより表示できる。なお、端末装置10は、情報の表示処理を実現する制御情報を情報提供装置100などから受け取った場合には、制御情報に従って表示処理を実現する。
【0014】
情報提供装置100は、実施形態に係る情報処理を実行する情報処理装置である。情報提供装置100は、典型的にはサーバ装置である。情報提供装置100がサーバ装置で実現される場合、単独のサーバにより実現されてもよいし、複数のサーバ装置及び複数のストレージ装置が協働して動作するクラウドシステムなどにより実現されてもよい。なお、情報提供装置100は、操作者U1が使用する端末装置10に制御情報を配信する配信装置として機能してもよい。ここで、制御情報は、例えば、JavaScript(登録商標)等のスクリプト言語やCSS(Cascading Style Sheets)などのスタイルシート言語により記述される。なお、情報提供装置100から配信されるアプリケーションそのものを制御情報とみなしてもよい。
【0015】
[2.情報提供装置について]
以下、提供装置の一例である情報提供装置100が実行する処理の一例を説明する。なお、情報提供装置100は、以下に説明する例に限られず、任意の数の端末装置10について、以下に説明する情報処理を並列して実行できる。
【0016】
[2-1.利用者情報の収集について]
例えば、情報提供装置100は、利用者に関する各種統計情報を生成し提供する機能を有する。例えば、情報提供装置100は、各利用者が入力した検索クエリの履歴、各利用者の購買履歴、電子商店街で閲覧した取引対象の履歴、購入した取引対象の履歴である購買履歴、閲覧したニュース等のコンテンツの履歴である閲覧履歴、SNS(Social Networking Service)に投稿したテキストや画像等の履歴である投稿履歴、位置履歴等を利用者情報として収集する。また、情報提供装置100は、例えば、利用者が保有するスマートフォンを用いて店舗に設置されたQRコード(登録商標)を読み取り、読み取り結果を用いて実現する決済サービスの利用履歴や、利用者が保有するスマートフォンにQRコード(登録商標)を表示させ、かかるQRコード(登録商標)を店舗端末が読み込むことで行われる決済サービスの利用履歴(例えば、購入日時、購入商品、購入額等)を利用者情報として収集してもよい。また、情報提供装置100は、利用者が保有するクレジットカードの利用履歴や銀行口座の利用履歴等を収集してもよい。
【0017】
また、情報提供装置100は、収集した情報に基づいて推定された情報を利用者情報としてもよい。例えば、情報提供装置100は、購買履歴から、毎月の食料品の平均的な購入総額が10万円以上である場合、たとえば、世帯月収若しくは個人月収が30万円以上であるといった収入や、3人家族であるといった家族構成、もしくは同居人構成等を推定してもよい。また、情報提供装置100は、例えば、位置履歴や購入履歴から、利用者が所有する物品や、利用者の居住地、職場等を推定し、推定した情報を利用者情報としてもよい。
【0018】
また、情報提供装置100は、例えば、各種サービスを提供するサーバ装置から、サービスの利用履歴を利用者情報として取得してもよく、このようなサービスを提供するサーバ装置、又はこのサーバ装置とは別に単独のサーバ装置が、サービスの利用履歴から推定した各種情報を利用者情報として収集してもよい。また、情報提供装置100は、利用者が登録あるいは推定された各種のジオグラフィック属性や趣味嗜好といったサイコグラフィック属性を示す情報を利用者情報として収集してもよい。
【0019】
[2-2.統計情報について]
上述のように収集された利用者情報は、個人情報に該当するため、そのままの状態で、たとえば
図1に示す操作者に提供するのは、不適切であると考えられる。また、利用者情報量が多い場合、より詳細な分析を行うことができるが、多くの利用者情報をそのまま操作者U1に提供した場合、たとえば、どのような傾向を有する利用者がどれくらいいるのか、ある行動を行った利用者がどのような傾向を有するのかといった分析が困難となる。
【0020】
このような点を鑑みて、情報提供装置100は、各種利用者情報をそのまま操作者U1には提供せず、利用者情報から統計情報を生成し、生成した統計情報を操作者U1に提供する。例えば、情報提供装置100は、所定のクラスタに属する複数の利用者について利用者情報を収集し、収集した利用者情報が有する特徴(すなわち、同一クラスタに属する利用者の傾向)を特定する。換言すると、情報提供装置100は、同一クラスタに属する複数利用者のペルソナ(仮想的な人物像)を特定する。そして、情報提供装置100は、特定したペルソナに関する情報を提供することとなる。
【0021】
以下、情報提供装置100が提供する統計情報の一例について説明する。たとえば、情報提供装置100は、端末装置10の操作者U1から、統計情報の生成対象となる利用者群を指定するための検索クエリをターゲット条件として受け付ける。たとえば、情報提供装置100は、「直近3か月で冷蔵庫を購入した人」や、「東京都千代田区に在住の男性で、車を所有している人」といったターゲットとなる利用者に関する条件を受け付ける。このような場合、情報提供装置100は、利用者情報を参照し、ターゲット条件を満たす利用者を検索する。なお、このような検索処理は、各種公知の検索技術が採用可能である。
【0022】
続いて、情報提供装置100は、ターゲット条件を満たす利用者をターゲットユーザとし、ターゲットユーザの利用者情報を抽出する。そして、情報提供装置100は、抽出した利用者の情報に基づいて、ターゲットユーザの傾向を示す統計情報を生成する。たとえば、情報提供装置100は、各ターゲットユーザの購買履歴や、閲覧履歴や、投稿履歴や、位置履歴などの各種属性の共通性に基づいて、ターゲットユーザの傾向を推定する。たとえば、情報提供装置100は、ターゲット条件を満たす利用者の過半数が「40代」の「男性」であり、年収が「1000万円以上」であり、「投資」関連のコンテンツを閲覧している、すなわち、「投資」に興味があるといった複数項目に渡る傾向を推定する。また、情報提供装置100は、「投資」や「銀行/金融」、「ニュース/情報メディア」といった分野に対してどれくらい興味を有するかを示すスコアを算出してもよい。このような推定技術は、各種クラスタリングに関する公知技術や、スコア算出技術等、情報分析技術を採用可能である。
【0023】
そして、情報提供装置100は、推定した複数項目にわたる傾向を示す情報をターゲット情報、すなわち、ターゲット条件を満たす利用者の統計情報として操作者U1に提供する。このような処理の結果、操作者U1は、例えば、所定の商品のマーケティングにおいて、どのような利用者をターゲットとすればよいかといった分析を容易に行うことができる。
【0024】
[2-3.提供処理について]
以下、
図1を用いて、情報提供装置100が実行する提供処理の一例について説明する。まず、情報提供装置100は、利用者情報を収集する(ステップS1)。続いて、情報提供装置100は、端末装置10から、生成するコンテンツに関するコンテンツ条件と、ターゲットごとのターゲット条件とを取得する(ステップS2)。
【0025】
ここで、コンテンツ条件とは、どのような統計情報をどのような形態で表示するコンテンツを作成するかを示す情報である。例えば、操作者U1は、テーブルとして表示する各項目(カテゴリ)と、各項目に関する属性を指定する。このような場合、端末装置10は、指定された各項目と属性とを示すコンテンツ条件を生成し、生成したコンテンツ条件を情報提供装置100へと送信する。
【0026】
続いて、情報提供装置100は、ターゲット条件ごとに、ターゲット条件を満たす利用者の利用者情報を収集する(ステップS3)。そして、情報提供装置100は、指定された各項目(所定のカテゴリ)に属する複数の属性について利用者の数に基づくスコア(値)を特定する(ステップS4)。
【0027】
たとえば、操作者U1は、同一のターゲット条件を満たすターゲットユーザ群(以下、「ターゲット」と総称する。)を有する属性の分野を分析する場合、分析対象とする属性を項目として指定する。たとえば、操作者U1は、分析対象の候補としてあらかじめ設定された属性の分野の中から、「個人年収」、「家族構成」、「職業」、「趣味嗜好」といった分野を項目として選択する。
【0028】
一方、情報提供装置100は、操作者U1により指定された各項目に属する複数の属性ごとに利用者の数を集計し、集計した利用者の数に基づいて、ターゲットユーザとの関連性の強さを示すスコアを算出する。たとえば、「個人年収」という項目(カテゴリ)に属する「600万円以上800万円未満」や、「800万円以上1000万円未満」や、「1000万円以上」といった各属性と、ターゲットユーザとの関連性が強いほど、より高い値の数値を算出する。なお、このような項目ごとの数値計算については、例えば、スコア算出モデル等、ある項目に対する関連性を数値化する各種の公知技術が採用可能である。
【0029】
続いて、情報提供装置100は、各項目に属する複数の属性と、これらの属性について特定されたスコアを他の属性について特定されたスコアに対して相対的に示す図形要素とを含む属性要素を、特定されたスコアに応じた順序で並べたコンテンツであるテーブルを生成する(ステップS5)。
【0030】
そして、情報提供装置100は、生成したテーブルを端末装置10に提供し(ステップS6)、端末装置10に表示させる。
【0031】
[2-4.テーブルの一例について]
以下、
図2を用いて、
図1のステップS5において生成されるテーブル生成処理の一例について説明する。
図2は、実施形態に係る情報提供装置が生成するテーブルの一例を示す図である。
図2に示す例では、
図2を示す紙面に向かって、上段側に例示するテーブルTB(t1)と、下段側に例示するテーブルTB(t2)とが示されている。なお、テーブルTB(t1)およびテーブルTB(t2)は、同一のターゲットユーザの属性を示すテーブルである。
【0032】
たとえば、情報提供装置100は、
図2に示すような所定のテーブルフォーマットを用いて、テーブルTBを生成する。
図2に示すテーブルフォーマットは、
図2を示す紙面に向かって最上段の行を構成する各ブロックに複数の項目に対応する文字列を表示する。また、
図2に示すテーブルフォーマットは、
図2を示す紙面に向かって一番左の列を構成する各ブロックにスコアの順位を示す指標SHを表示する。また、
図2に示すテーブルフォーマットは、
図2を示す紙面に向かって左から2番目の列から、複数の項目に属する各属性のデータを各ブロックに表示するように構成される。また、
図2に示すテーブルフォーマットは、
図2に示す紙面に向かって、最下部の左側に、操作者U1から再生指示操作を受け付けるための再生ボタンBと、再生ボタンBに対する操作に連動して動作するタイムスライダーTSとが予め設けられている。
【0033】
また、情報提供装置100は、予め定められるルールに従って、複数の項目(カテゴリ)の各々を示す文字列CTを、テーブルフォーマットの最上段の行を構成する各ブロックに対応付ける。
図2に示す例では、
図2に示す紙面の左から順に、「個人年収」、「家族構成」、「職業」、及び「趣味嗜好」の各項目が対応付けられている。
【0034】
また、情報提供装置100は、各項目に属する複数の属性のうち、スコアが大きい属性から順に、各項目に対応する列を構成する各ブロックに対応付ける。たとえば、情報提供装置100は、「個人年収」の項目を示す列の最上段のブロックから、「600万円以上800万円未満」の属性を示す文字列、「1000万円以上」の属性を示す文字列、及び「800万円以上1000万円未満」の属性を示す文字列を順に対応付ける。
【0035】
また、情報提供装置100は、各属性の各々について特定されたスコアを他の属性について特定されたスコアに対して相対的に示す図形要素であるスコアバーFを、属性を示す文字列の下部に割り付ける。たとえば、情報提供装置100は、「個人年収」の項目において、「600万円以上800万円未満」の文字列の下部にスコアバーF-1を割り付け、「1000万円以上」の文字列の下部にスコアバーF-2を割り付け、「800万円以上1000万円未満」の文字列の下部にスコアバーF-3を割り付ける。他の項目に属する各属性についても、同様にスコアバーFを割り付ける。このようにして、情報提供装置100は、図形要素と属性を示す文字とを並べて表示可能に構成したテーブルTBを端末装置10に提供する。
【0036】
このような情報処理の結果、項目(カテゴリ)ごとに、ターゲットユーザとの関連性の強さや、属性間の相対的な関係を直感的に把握可能なテーブルを生成できる。
図2に示す例では、テーブルTBにおいて、「個人年収」の項目に属する属性の中でターゲットユーザと最も関係性が強い属性は「600万円以上800万円未満」であり、「家族構成」の項目に属する属性の中でターゲットユーザと最も関係性が強い属性は「子供あり(大学生又はその他学学生)」であり、「職業」の項目に属する属性の中でターゲットユーザと最も関係性が強い属性は「経営者、会社役員」であり、「趣味嗜好」の項目に属する属性の中でターゲットユーザと最も関係性が強い属性は「メディア/エンターテイメント」であることが示されている。このようにして、情報提供装置100は、項目(カテゴリ)ごとに、ターゲットユーザとの関連性の強さや、属性間の相対的な関係を直感的に把握可能なテーブルを提供する。
【0037】
また、情報提供装置100は、複数の日時におけるスコアを特定し、操作内容に応じて表示を変更可能なテーブルを生成できる。たとえば、情報提供装置100は、タイムスライダーTSが示す日時:「2020/06/28」に対応するテーブルTB(t1)が表示されている状態で、テーブルTB(t1)に設けられている再生ボタンBの操作を受け付けると(ステップS11)、テーブルTB(t2)に示すように表示を変更する(ステップS12)。
【0038】
具体的には、情報提供装置100は、
図2に示す紙面の右側に向かって、タイムスライダーTSのポインターPが一定の速度で移動する様子を表示可能に構成する。これと同時に、情報提供装置100は、タイムスライダーTSが示す日時に対応する各属性のスコアに応じて、ポインターPの移動に連動して、属性要素を移動させる態様で、属性要素の表示位置を入れ替えて表示可能に構成する。
【0039】
たとえば、
図2に示す例では、テーブルTB(t2)のタイムスライダーTSのポインターPに対応する日時:「2020/09/28」において、「個人年収」の項目に属する「600万円以上800万円未満」の属性を示す文字列とスコアバーFとを含む属性要素の表示位置と、「1000万円以上」の属性を示す文字列とスコアバーFとを含む属性要素の表示位置とが入れ替わっている。このようにして、情報提供装置100は、再生ボタンBに対する操作に応じて、スコアの順位の時系列変化に応じて属性要素の表示位置を変更可能に構成したテーブルを端末装置10に提供する。
【0040】
また、情報提供装置100は、属性要素の表示位置の入れ替えに伴って、スコアの順位の変動を示す画像Gを、属性要素に含めたテーブルTBを提供する。たとえば、
図2に示す例では、テーブルTB(t2)のタイムスライダーTSのポインターPに対応する日時(たとえば、2020/09/28)において、「1000万円以上」の属性を示す文字列に並べて順位の上昇を示す画像G-1(G)が表示され、「600万円以上800万円未満」の属性を示す文字列に並べて順位の下降を示す画像G-2(G)が表示されている。このようにして、情報提供装置100は、スコア順位の変動を示す画像Gを属性要素に含めたテーブルを端末装置10に提供する。
【0041】
[2-5.テーブル構成の他の例]
また、情報提供装置100が生成するテーブルの構成は、
図2に示す例には限られない。
図3は、実施形態に係る情報提供装置が生成するテーブルの他の例を示す図である。
【0042】
図3に示すテーブルフォーマットは、複数の項目に対応する文字列を表示しない代わりに、各項目に対応する表示態様(たとえば、色やパターンなど)を示す凡例情報LBが設けられる。このように、情報提供装置100は、項目ごとに異なる表示態様(色やパターンなど)で表示可能に構成されたテーブルを提供する。
【0043】
また、
図3に示すように、情報提供装置100は、各属性の各々について特定されたスコアを他の属性について特定されたスコアに対して相対的に示す図形要素であるスコアバーFを用いない。その代わりとして、情報提供装置100は、図形要素として矩形画像を用いる。そして、情報提供装置100は、矩形画像に対応属性の文字列を重畳させるとともに、スコアに応じた面積で割り付ける。このように、情報提供装置100は、図形要素に属性を示す文字を重畳させたテーブルを提供する。
【0044】
情報提供装置100は、図形要素として矩形画像を用いることにより、操作内容に応じて表示を変更する際、スコアバーFの長さの変化でスコアを表現する代わりに、矩形画像の面積の拡縮で表現できる。これにより、スコアの変化を端末装置10の操作者U1により分かりやすく提示する。
【0045】
[3.提供装置の構成]
図4を用いて、実施形態に係る情報提供装置100の構成について説明する。
図4は、実施形態に係る情報提供装置の構成例を示す図である。
【0046】
図4に示すように、情報提供装置100は、通信部110と、記憶部120と、制御部130とを備える。なお、
図4は、情報提供装置100の構成例を示すものであり、
図4に示す形態には限られず、
図4に示す以外の他の機能部を備える形態であってもよい。
【0047】
(通信部110)
通信部110は、例えば、ネットワークNと有線または無線で接続され、ネットワークNを介して、端末装置10などの他の装置との間で情報の送受信を行う。通信部110は、例えば、NIC(Network Interface Card)やアンテナなどによって実現される。ネットワークNは、LAN(Local Area Network)や、WAN(Wide Area Network)や、電話網(携帯電話網や固定電話網など)や、地域IP(Internet Protocol)網や、インターネットなどの通信ネットワークである。ネットワークNには、有線ネットワークが含まれていてもよいし、無線ネットワークが含まれていてもよい。
【0048】
通信部110は、端末装置10から、コンテンツ条件のデータや、ターゲット条件のデータを受信する。また、通信部110は、各項目に属する複数の属性と、これらの属性について特定されたスコアを他の属性について特定されたスコアに対して相対的に示す図形要素とを含む属性要素を、特定されたスコアに応じた順序で並べたコンテンツであるテーブルのデータを送信する。
【0049】
(記憶部120)
記憶部120は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリなどの半導体メモリ素子、または、ハードディスクや光ディスクなどの記憶装置によって実現される。記憶部120は、制御部130の各部により実行される情報処理を実現するためのプログラム及びデータを記憶する。
【0050】
図4に示すように、記憶部120は、利用者情報データベース121を有する。利用者情報データベース121には、各種の利用者情報が任意の形式で登録されているものとする。なお、利用者情報データベース121は、例えば、各種外部のストレージサーバ等に登録されていてもよい。
【0051】
(制御部130)
制御部130は、情報提供装置100を制御するコントローラ(controller)である。制御部130は、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)などによって、情報提供装置100内部の記憶装置に記憶されている各種プログラム(例えば、情報提供プログラム)がRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部130は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)などの集積回路により実現されてもよい。
【0052】
図4に示すように、制御部130は、特定部131と、生成部132と、提供部133とを有する。制御部130は、これらの各部により、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。なお、制御部130の内部構成は、
図4に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。また、制御部130が有する各部の接続関係は、
図4に示した接続関係に限られず、他の接続関係であってもよい。
【0053】
(特定部131)
特定部131は、利用者に関する属性であって所定の項目(カテゴリ)に属する複数の属性について、当該属性を有する利用者の数に基づく値を特定する。たとえば、特定部131は、通信部110を介して、端末装置10から送信されたコンテンツ条件やターゲット条件を取得する。たとえば、特定部131は、ターゲット条件として、テーブルの表示対象となる利用者に関する条件を取得する。このような場合、特定部131は、利用者情報データベース121を参照し、ターゲット条件を満たす利用者の利用者情報を抽出する。なお、特定部131は、外部のストレージサーバなどに対して、ターゲット条件に基づく検索クエリを提供することにより、ターゲット条件を満たす利用者の利用者情報を取得してもよい。
【0054】
また、特定部131は、コンテンツ条件として、端末装置10の操作者U1から項目の指定を受け付ける。なお、特定部131は、端末装置10の操作者U1から属性の指定を受け付けてもよい。そして、特定部131は、取得した利用者情報を用いて、所定の項目(カテゴリ)に属する複数の属性について、当該属性を有する利用者の数に基づく値を特定する。
【0055】
(生成部132)
生成部132は、属性と、当該属性について特定されたスコアを他の属性について特定されたスコアに対して相対的に示す図形要素とを含む属性要素を、特定されたスコアに応じた順序で並べたコンテンツであるテーブルを生成する。たとえば、生成部132は、予め定められるルールに従って、複数の項目(カテゴリ)の各々を示す文字列を、テーブルフォーマット(たとえば、
図2参照)の最上段の行を構成する各ブロックに対応付ける。
【0056】
また、生成部132は、各項目に属する複数の属性のうち、スコアが大きい属性から順に、各項目に対応する列を構成する各ブロックに対応付ける。また、生成部132は、各属性の各々について特定されたスコアを他の属性について特定されたスコアに対して相対的に示す図形要素であるスコアバーFを、属性を示す文字列の下部に割り付ける。このような処理の結果、生成部132は、項目(カテゴリ)ごとに、ターゲットユーザとの関連性の強さや、属性間の相対的な関係を直感的に把握可能なテーブルを生成できる。
【0057】
また、生成部132は、複数の日時におけるスコアを特定し、操作内容に応じて表示を変更可能なテーブルを生成できる。たとえば、生成部132は、再生ボタン(たとえば、
図2に示す再生ボタンB)に対する操作に応じて、スコアの順位の時系列変化に応じて属性要素の表示位置を変更可能に構成したテーブルを生成する。このようなテーブルの一例として、たとえば、生成部132は、属性要素が移動する態様で、属性要素の表示位置を入れ替えて表示可能に構成したテーブルを生成できる。このような処理の結果、生成部132は、各属性の時系列変化を直感的に把握可能なテーブルを生成できる。
【0058】
また、生成部132は、スコアの順位の変動を示す画像を属性要素に含めて表示可能に構成したテーブルを生成する。このような処理の結果、生成部132は、各属性の時系列の順位変動を直感的に把握可能なテーブルを生成できる。
【0059】
(提供部133)
提供部133は、生成部132により生成されたコンテンツであるテーブルを提供する。たとえば、提供部133は、生成部132により生成されたコンテンツであるテーブルのデータを、通信部110を通じて、端末装置10に送信する。
【0060】
[4.処理手順]
以下、
図5を用いて、実施形態に係る情報提供装置100による処理手順について説明する。
図5は、実施形態に係る情報提供装置による処理手順の一例を示すフローチャートである。
図5に示す処理手順は、情報提供装置100の制御部130により実行される。
図5に示す処理手順は、情報提供装置100の稼働中、繰り返し実行される。
【0061】
図5に示すように、特定部131は、通信部110を通じて、端末装置10からコンテンツ条件およびターゲット条件を取得する(ステップS101)。
【0062】
また、特定部131は、利用者情報データベース121を参照し、ターゲット条件を満たす利用者の利用者情報を取得する(ステップS102)。
【0063】
また、特定部131は、所定の項目(カテゴリ)に属する複数の属性について、利用者の数に基づくスコアを特定する(ステップS103)。なお、特定部131は、複数の項目について、各項目に属する複数の属性に対応するスコアを特定する。
【0064】
また、生成部132は、属性と図形要素とを含む属性要素を、ステップS103で特定されたスコアに応じた順序で並べたコンテンツであるテーブルを生成する(ステップS104)。
【0065】
また、提供部135は、ステップS104で生成したテーブルを提供し(ステップS105)、
図5に示す処理手順を終了する。
【0066】
[5.ハードウェア構成]
実施形態に係る情報提供装置100は、たとえば、
図6に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。
図6は、実施形態に係る情報提供装置の機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。
【0067】
コンピュータ1000は、出力装置1010、入力装置1020と接続され、演算装置1030、一次記憶装置1040、二次記憶装置1050、出力IF(Interface)1060、入力IF1070、ネットワークIF1080がバス1090により接続された形態を有する。
【0068】
演算装置1030は、一次記憶装置1040や二次記憶装置1050に格納されたプログラムや入力装置1020から読み出したプログラム等に基づいて動作し、各種の処理を実行する。一次記憶装置1040は、RAM等、演算装置1030が各種の演算に用いるデータを一次的に記憶するメモリ装置である。また、二次記憶装置1050は、演算装置1030が各種の演算に用いるデータや、各種のデータベースが登録される記憶装置であり、ROM(Read Only Memory)、HDD、フラッシュメモリ等により実現される。
【0069】
出力IF1060は、モニタやプリンタといった各種の情報を出力する出力装置1010に対し、出力対象となる情報を送信するためのインターフェイスであり、例えば、USB(Universal Serial Bus)やDVI(Digital Visual Interface)、HDMI(登録商標)(High Definition Multimedia Interface)といった規格のコネクタにより実現される。また、入力IF1070は、マウス、キーボード、およびスキャナ等といった各種の入力装置1020から情報を受信するためのインターフェイスであり、例えば、USB等により実現される。
【0070】
なお、入力装置1020は、例えば、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等から情報を読み出す装置であってもよい。また、入力装置1020は、USBメモリ等の外付け記憶媒体であってもよい。
【0071】
ネットワークIF1080は、ネットワークNを介して他の機器からデータを受信して演算装置1030へ送り、また、ネットワークNを介して演算装置1030が生成したデータを他の機器へ送信する。
【0072】
演算装置1030は、出力IF1060や入力IF1070を介して、出力装置1010や入力装置1020の制御を行う。例えば、演算装置1030は、入力装置1020や二次記憶装置1050からプログラムを一次記憶装置1040上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。
【0073】
例えば、コンピュータ1000が情報提供装置100として機能する場合、コンピュータ1000の演算装置1030は、一次記憶装置1040上にロードされたプログラム(たとえば、提供プログラム)を実行することにより、制御部130と同様の機能を実現する。すなわち、演算装置1030は、一次記憶装置1040上にロードされたプログラム(たとえば、提供プログラム)との協働により、実施形態に係る情報提供装置100による処理を実現する。
【0074】
[6.その他]
上述した実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
【0075】
上述の実施形態において、情報提供装置100による提供方法(たとえば、
図5参照)を実現するために、情報提供装置100が有する制御部130の各部(特定部131、生成部132、及び提供部133)に対応する処理機能は、情報提供装置100に予めインストールされている提供プログラムに対するアドオンとして実現してもよいし、軽量なプログラミング言語などを用いて、専用の提供プログラムとして柔軟に記述することにより実現されてもよい。
【0076】
また、上述した実施形態において、情報提供装置100は、サービス利用者に対して各種サービスを提供する装置としての処理機能を有していてもよい。この場合、情報提供装置100は、サービスの提供に伴って利用者情報を取得し、記憶部120に保存することができる。
【0077】
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。たとえば、制御部130の特定部131および生成部132とは機能的に統合されていてもよい。
【0078】
また、上述の実施形態及び変形例は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
【0079】
[7.効果]
上述の実施形態に係る情報提供装置100(提供装置の一例)は、特定部131と、生成部132と、提供部133とを備える。特定部131は、利用者に関する属性であって所定のカテゴリ(項目)に属する複数の属性について、当該属性を有する利用者の数に基づく値(スコア)を特定する。生成部132は、属性と、当該属性について特定された値を他の属性について特定された値に対して相対的に示す図形要素とを含む属性要素を、特定された値に応じた順序で並べたコンテンツ(たとえば、テーブル)を生成する。提供部135は、コンテンツを提供する。
【0080】
また、実施形態に係る情報提供装置100において、生成部132は、複数のカテゴリについて、属性要素を並べた表示可能に構成したコンテンツを生成する。
【0081】
また、実施形態に係る情報提供装置100において、生成部132は、カテゴリごとに異なる態様(色やパターンなど)で表示可能に構成したコンテンツを生成する。
【0082】
また、実施形態に係る情報提供装置100において、生成部132は、図形要素(たとえば、
図2に示すスコアバーFなど)と属性を示す文字とを並べて表示可能に構成したコンテンツを生成する。
【0083】
また、実施形態に係る情報提供装置100において、生成部132は、図形要素(たとえば、
図3に示す矩形画像など)に属性を示す文字を重畳して表示可能に構成したコンテンツを生成する。
【0084】
このようにして、実施形態に係る情報提供装置100は、端末装置10の操作者U1に対して、項目(カテゴリ)ごとに、ターゲットユーザとの関連性の強さや、属性間の相対的な関係を直感的に把握可能なコンテンツ(たとえば、テーブル)を提供できる。この結果、情報提供装置100は、利用者の属性に関する情報の表示態様を改善できる。
【0085】
また、実施形態に係る情報提供装置100において、生成部132は、複数の日時における値を特定し、操作内容に応じて表示位置を変更可能に構成したコンテンツを生成する。
【0086】
また、実施形態に係る情報提供装置100において、生成部132は、再生ボタン(たとえば、
図2に示す再生ボタンB)に対する操作に応じて、値の順位の時系列変化に応じて属性要素の表示位置を変更可能に構成したコンテンツを提供する。
【0087】
また、実施形態に係る情報提供装置100において、生成部132は、属性要素が移動する態様で表示位置を入れ替えて表示可能に構成したコンテンツを提供する。
【0088】
また、実施形態に係る情報提供装置100において、生成部132は、値の順位の変動を示す画像(たとえば、
図2に示す画像G)を属性要素に含めて表示可能に構成したコンテンツを生成する。
【0089】
このようにして、実施形態に係る情報提供装置100は、スコアの変化を端末装置10の操作者U1により分かりやすく提示できる。
【0090】
以上、本願の実施形態をいくつかの図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
【0091】
また、上述してきた「部(section、module、unit)」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、制御部は、制御手段や制御回路に読み替えることができる。
【符号の説明】
【0092】
10 端末装置
100 情報提供装置
110 通信部
120 記憶部
121 利用者情報データベース
130 制御部
131 特定部
132 生成部
133 提供部