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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-19
(45)【発行日】2024-08-27
(54)【発明の名称】排気装置
(51)【国際特許分類】
   F01N 13/08 20100101AFI20240820BHJP
   F02D 9/04 20060101ALI20240820BHJP
【FI】
F01N13/08 B
F02D9/04 Z
【請求項の数】 3
(21)【出願番号】P 2021150529
(22)【出願日】2021-09-15
(65)【公開番号】P2023043045
(43)【公開日】2023-03-28
【審査請求日】2023-09-01
(73)【特許権者】
【識別番号】391002498
【氏名又は名称】フタバ産業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000578
【氏名又は名称】名古屋国際弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】辻 芳樹
【審査官】前田 浩
(56)【参考文献】
【文献】特開2001-323815(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F01N 13/08
F02D 9/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
排気ガスが流れる排気通路を構成する排気管と、
前記排気通路内に位置する弁体を有し、前記弁体の開閉角度によって前記排気通路を流れる前記排気ガスの流量を調整するバルブと、
前記バルブを駆動するための駆動部と、
前記駆動部の駆動力を前記弁体に伝えるための連動部と、
前記排気管の外側に設けられたケースと
備え、
前記連動部は、前記排気管を貫通し、前記弁体とともに回転して前記弁体の回転の中心となるシャフトを含み、
前記排気管の側面には、
前記シャフトが貫通し、前記ケースの内部と前記排気管の内部とを連通する第1貫通孔と、
前記ケースの内部と前記排気管の内部とを連通し、前記第1貫通孔よりも下流側に位置する第2貫通孔と、が形成され、
前記ケースは、前記第1貫通孔及び前記第2貫通孔を覆っており、
前記駆動部は、前記ケースの外部に配置されており、
前記ケースの壁面には開口部が形成され、前記開口部を貫通して配置される前記連動部によって、前記弁体と前記駆動部とがつながっており、
前記ケースの内部の前記排気ガスの流路において、前記第1貫通孔の出口から前記第2貫通孔の出口までの長さが、前記第1貫通孔の出口から前記開口部の出口までの長さよりも短く、
前記ケースの内部に設けられ、前記第1貫通孔の出口から前記開口部の出口までの流路の長さを長くする遮蔽部材を更に備える、排気装置。
【請求項2】
請求項1に記載の排気装置であって、
前記遮蔽部材は、
主たる面の一方が前記第1貫通孔を向く板状部と、
前記板状部の外周部に設けられ、前記排気管側に向かって突出する突出部と、を有する、排気装置。
【請求項3】
請求項2に記載の排気装置であって、
前記突出部は、前記シャフト側に延び出す延出部を更に備える、排気装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、排気装置に関する。
【背景技術】
【0002】
内燃機関の燃焼室から排出された排気ガスが流れる排気通路には、例えば、弁体の駆動によって排気ガスが通る通路を切り替えたり、排気ガスの流量を制御したりするためのバルブが設けられることがある。バルブは高温にさらされることから、バルブを構成する弁体などの熱膨張による動作不良や固着を防止し適正な動作性を確保するため、排気管と弁体の駆動軸との間にクリアランスが設けられる。ところが、通常、このような排気通路内では排気圧が大気圧よりも高くなるため、排気通路内を流れ、バルブに至った排気ガスがクリアランスを介して外部に漏れてしまうことがある。その結果、有害物質を多く含む排気ガスが外部に漏れてしまうという問題が生じ得る。
【0003】
特許文献1には、クリアランスを覆うように密閉ケースを設けた排気装置が開示されている。当該排気装置は、排気通路内の排気ガスの流れ方向に対してバルブより下流側と密閉ケースの内部とを連通する排出通路を備える。これにより、クリアランスから漏れて密閉ケースの内部に流れ込んだ排気ガスは、排出通路を介して排気通路の下流側に放出されるため、外部へ排気ガスが漏れるのを抑制できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2008-75466号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載の排気装置では、バルブを駆動するアクチュエータとバルブとを連結するアクチュエータロッドが密閉ケースを貫通している。この貫通箇所はクリアランスに近い位置にあるため、この貫通箇所から排気ガスが外部に漏れる可能性があった。
【0006】
本開示の一局面は、排気ガスが外部に漏れるのを抑制することができる排気装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の一態様は、排気装置であって、排気管と、バルブと、駆動部と、連動部と、ケースと、を備える。排気管は、排気ガスが流れる排気通路を構成する。バルブは、排気通路内に位置する弁体を有し、弁体の開閉角度によって排気通路を流れる排気ガスの流量を調整する。駆動部は、バルブを駆動する。連動部は、駆動部の駆動力を弁体に伝える。ケースは、排気管の外側に設けられる。連動部は、排気管を貫通し、弁体とともに回転して弁体の回転の中心となるシャフトを含む。排気管の側面には、シャフトが貫通し、ケースの内部と排気管の内部とを連通する第1貫通孔と、ケースの内部と排気管の内部とを連通し、第1貫通孔よりも下流側に位置する第2貫通孔と、が形成される。ケースは、第1貫通孔及び第2貫通孔を覆っている。駆動部は、ケースの外部に配置されている。ケースの壁面には開口部が形成され、開口部を貫通して配置される連動部によって、弁体と駆動部とがつながっている。ケースの内部の排気ガスの流路において、第1貫通孔の出口から第2貫通孔の出口までの長さが、第1貫通孔の出口から開口部の出口までの長さよりも短い。
【0008】
このような構成によれば、第1貫通孔からケースの内部へと流入した排気ガスは、開口部よりも、第1貫通孔により近い位置にある第2貫通孔に向かいやすい。よって、排気ガスは第2貫通孔から排気通路に戻りやすくなる。したがって、排気ガスが外部に漏れるのを抑制することができる。
【0009】
本開示の一態様は、ケースの内部に設けられ、第1貫通孔の出口から開口部の出口までの流路の長さを長くする遮蔽部材を更に備えてもよい。このような構成によれば、第1貫通孔からケースの内部へと流入した排気ガスが開口部へ至るまでの流路が長くなる。よって、排気ガスが外部に漏れるのを抑制することができる。
【0010】
本開示の一態様では、遮蔽部材は、板状部と、突出部と、を有してもよい。板状部は、主たる面の一方が第1貫通孔を向く。突出部は、板状部の外周部に設けられ、排気管側に向かって突出する。このような構成によれば、第1貫通孔からケースの内部へと流入した排気ガスが、開口部の方へ流れるのをより抑制することができる。よって、排気ガスが外部に漏れるのを抑制することができる。
【0011】
本開示の一態様は、突出部は、シャフト側に延び出す延出部を更に備えてもよい。このような構成によれば、第1貫通孔からケースの内部へと流入した排気ガスが、開口部の方へ流れるのをより抑制することができる。よって、排気ガスが外部に漏れるのを抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1図1Aは排気装置の斜視図であり、図1Bは排気装置の側面図であり、図1Cは排気装置の平面図である。
図2図1CのII-II断面図であって、弁体が閉じているときの図である。
図3図1CのII-II断面図であって、弁体が開いているときの図である。
図4】排気装置の斜視図の分解図である。
図5図5Aは遮蔽部材の平面図であり、図5Bは遮蔽部材の側面図であり、図5Cは遮蔽部材の底面図である。
図6図1CのII-II断面図であって、排気ガスの流れを説明するための図である。
図7】延出部を備える排気装置の断面図である。
図8】リンク部がケースの外側に配置される排気装置の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本開示の例示的な実施形態について図面を参照しながら説明する。
[1.実施形態]
[1-1.構成]
図1A図1Cに示す排気装置1は、内燃機関の燃焼室から排出された排気ガスが通る装置である。排気ガスは、矢印の方向に流れる。一例として、排気装置1は、排気流路に設置される第1触媒と第2触媒との間に設けられる。図2図4に示すように、排気装置1は、排気管2と、バルブ3と、アクチュエータ4と、リンク部5と、ケース6と、を備える。
【0014】
排気管2は、排気ガスが流れる排気通路を構成するパイプである。排気管2の一端は、第1触媒の下流側に連結しており、他端は、第2触媒の上流側に連結している。なお、例えば、第1触媒及び第2触媒は、ハニカム形状のように、排気ガスの流れ方向と垂直な断面形状が多角形状である筒体が集合した立体形状を有してもよい。
【0015】
バルブ3は、弁体31と、シャフト32と、を備える。バルブ3は、弁体31の開閉角度によって、排気管2における排気ガスの流量を調整するための部材である。
弁体31は、排気管2内に位置する。弁体31は、排気管2の断面形状に対応する曲面形状を有する部材である。弁体31は、シャフト32を介して回転可能に支持され、排気管2を閉塞又は開放し、下流側へ流れる排気ガスの流量を調整する。これにより、第1触媒に、内燃機関の運転状態等に応じた適切な流量の排気ガスを送ることができる。
【0016】
シャフト32は、弁体31の回転の中心となる部材であって、弁体31とともに駆動可能である。シャフト32は、排気管2を径方向に貫通する、棒状の部材である。シャフト32のリンク部5側の端部は、軸受け35とワッシャ36とによって支持される。シャフト32は、軸受け35及びワッシャ36内を摺動可能である。シャフト32のリンク部5とは反対側の端部は、軸受け38により支持され、囲い37により覆われている。
【0017】
アクチュエータ4は、バルブ3を駆動するためのモータを備える装置である。本実施形態では、アクチュエータ4は、モータの回転運動に基づき、モータ軸41を回転させる。そして、アクチュエータ4は、モータ軸41に連結するリンク部5と、リンク部5に連結するシャフト32とを回転させる。モータ軸41は、ベアリング45により支持される。モータ軸41は、ベアリング45内を摺動可能である。
【0018】
リンク部5は、アクチュエータ4の駆動力を弁体31に伝えるための部材である。リンク部5は、遮蔽部材51と、回転体52と、を備える。
遮蔽部材51は、後述する第1貫通孔21からケース6の内部に流入した排気ガスの流路を変更する。具体的には、遮蔽部材51は、ケース6の内部に設けられ、第1貫通孔21の出口から開口部61の出口までの流路の長さを長くする。図5に示すように、遮蔽部材51は、主たる面の一方が後述する第1貫通孔21を向く板状部53と、板状部53の外周部に設けられ、排気管2側に向かって突出する突出部54と、を有する。遮蔽部材51の中心部には、シャフト32が貫通する第1穴部511が形成されている。また、遮蔽部材51には、回転体52の脚部521が貫通する第2穴部512が形成されている。
【0019】
図2図4に戻り、回転体52は、アクチュエータ4のモータ軸41と遮蔽部材51とを連結する部材である。回転体52の脚部521は、遮蔽部材51の第2穴部512に刺さって固定される。
【0020】
ケース6は、排気管2の外側に設けられる。ケース6は、バルブ3のうち排気管2の外側に位置する部分を覆っている。本実施形態では、ケース6は、リンク部5も覆っている。ケース6の壁面には、モータ軸41が貫通する開口部61が形成されている。開口部61を通じてアクチュエータ4とリンク部5とがつながっている。当該開口部61には前述したベアリング45が配置されている。
【0021】
排気管2の側面には、第1貫通孔21と、第2貫通孔22と、が形成されている。
第1貫通孔21は、ケース6の内部と排気管2の内部とを連通し、シャフト32が貫通する孔である。第1貫通孔21近傍には、前述した軸受け35及びワッシャ36が配置されている。
第2貫通孔22は、ケース6の内部と排気管2の内部とを連通し、第1貫通孔21よりも下流側に位置する孔である。
【0022】
[1-2.作用]
排気管2内では排気圧が大気圧よりも高くなるため、排気管2を流れる排気ガスは、軸受け35及びワッシャ36と、シャフト32との間のわずかな隙間から、ケース6の内部へと流入する可能性がある。この場合、ケース6の内部へ流入した排気ガスは拡散するが、遮蔽部材51が配置されていることによって、開口部61の方へ流れるのを抑制される。つまり、図6の経路Aに示すように、排気ガスは、遮蔽部材51を迂回しなければ開口部61に至らない。遮蔽部材51に阻まれた排気ガスは、経路Bに示すように、第2貫通孔22を通って負圧となっている下流側に戻っていく。要するに、ケース6の内部の排気ガスの流路において、第1貫通孔21の出口から第2貫通孔22の出口までの長さが、第1貫通孔21の出口から開口部61の出口までの長さよりも短くなっている。一例として、経路の長さの比較は、最短の経路同士で行われる。具体的には、第1貫通孔21の出口から開口部61の出口までの長さ、つまり経路Aの長さは、第1貫通孔21の排気管2の外側の縁から開口部61の大気側の縁までの最短の長さである。第1貫通孔21の出口から第2貫通孔22の出口までの長さ、つまり経路Bの長さは、第1貫通孔21の排気管2の外側の縁から第2貫通孔22の排気流路側の縁までの最短の長さである。第2貫通孔22の排気流路側の縁とは、第2貫通孔22の排気管2の内側の縁のことである。なお、第1貫通孔21の排気管2の外側の縁が、第1貫通孔21の出口に相当し、第2貫通孔22の排気流路側の縁が、第2貫通孔22の出口に相当し、開口部61の大気側の縁が、開口部61の出口に相当する。
【0023】
[1-2.効果]
以上詳述した実施形態によれば、以下の効果が得られる。
(1a)ケース6の内部の排気ガスの流路において、第1貫通孔21の出口から第2貫通孔22の出口までの長さが、第1貫通孔21の出口から開口部61の出口までの長さよりも短くなっている。このような構成によれば、第1貫通孔21から開口部61までの流路が長いため、圧力損失が大きくなる。よって、第1貫通孔21からケース6の内部へと流入した排気ガスは、開口部61よりも、第1貫通孔21により近い位置にある第2貫通孔22に向かいやすい。したがって、排気ガスが外部に漏れるのを抑制することができる。
【0024】
特に、ベアリング45が外輪と内輪、玉軸受と、カバーとを有するベアリング、例えばボールベアリングである場合、本発明によってベアリングの外輪、内輪付近からの排気ガスの漏れに十分な効果を発揮する。
【0025】
(1b)排気装置1は遮蔽部材51を備える。遮蔽部材51は、第1貫通孔21の出口から開口部61の出口までの流路の長さを長くする。このような構成によれば、第1貫通孔21からケース6の内部へと流入した排気ガスが開口部61に至るまでの流路が長くなる。よって、排気ガスが外部に漏れるのを抑制することができる。
【0026】
(1c)遮蔽部材51は突出部54を有する。このような構成によれば、第1貫通孔21からケース6の内部へと流入した排気ガスが、突出部54の下方に回り込み迂回しなければ開口部61に至らない。よって、開口部61の方へ流れるのをより抑制することができる。したがって、排気ガスが外部に漏れるのを抑制することができる。
【0027】
[1-3.対応関係]
アクチュエータ4が駆動部に相当し、モータ軸41、リンク部5及びシャフト32が連動部に相当する。
【0028】
[2.他の実施形態]
以上、本開示の実施形態について説明したが、本開示は、上記実施形態に限定されることなく、種々の形態を採り得ることは言うまでもない。
【0029】
(2a)上記実施形態では、遮蔽部材51が板状部53と突出部54とを備える構成を例示したが、遮蔽部材51の構成はこれに限定されるものではない。例えば、図7に示すように、遮蔽部材51は、シャフト32に側に延び出す延出部55を備えていてもよい。延出部55は、突出部54の先端がシャフト32側に向かって湾曲した形状である。このような構成によれば、第1貫通孔21からケース6の内部へと流入した排気ガスが、延出部55に遮られるため、遮蔽部材51の下方を通って開口部61の方へ流れるのをより抑制することができる。よって、排気ガスが外部に漏れるのを抑制することができる。また、延出部55は、シャフト32を基準としたときに第2貫通孔22の側には設けられていない部分があってもよい。言い換えれば、延出部55は、シャフト32を基準としたときに第2貫通孔22とは反対側に設けられていてもよい。なお、延出部55が遮蔽部材51に伴って回転するときは、どの回転角度においても第2貫通孔22付近を塞ぐことなく隙間を形成していてもよい。このような構成によれば、第1貫通孔21からケース6の内部へと流入した排気ガスが第2貫通孔22に流れるのを妨げない。
【0030】
また、突出部54は、遮蔽部材51から排気管2の外表面近傍まで長さを有していてもよい。このような構成によれば、第1貫通孔21からケース6の内部へと流入した排気ガスが、開口部61の方へ流れる流路を塞ぐことができる。また、第1貫通孔21からケース6の内部へと流入した排気ガスが、第2貫通孔22に流れるように誘導することができる。
【0031】
また、遮蔽部材51は突出部54を備えていなくてもよい。この場合でも、第1貫通孔21からケース6の内部へと流入した排気ガスが、開口部61の方へ流れるのを板状部53により抑制することができる。また、板状部53は全体が湾曲していてもよく、シャフト32の軸方向から見たときに、円形、楕円形、多角形等でもよい。遮蔽部材51とケース6との隙間が小さい形状であると第1貫通孔21から開口部61の方へ流れる排気ガスの量が減るため、好ましい。
また、遮蔽部材51は、リンク部5とは別体に構成され、ケース6の内部で固定された部品であってもよい。また、排気装置1は遮蔽部材51を備えていなくてもよい。
【0032】
(2b)上記実施形態では、開口部61をアクチュエータ4のモータ軸41が貫通する構成を例示したが、例えば、図8に示すように、開口部61をシャフト300が貫通していてもよい。シャフト300は、開口部61に設けられたベアリング45により支持される。シャフト300は、ベアリング45内を摺動可能である。このような構成によれば、ケース6の内部の機構を簡易に構成することができる。また、リンク部500がケース6の外側に配置されていてもよい。リンク部500は、回転体501と、連結部材502と、を備える。回転体501は、アクチュエータ4のモータ軸41と連結部材502とを連結する部材である。連結部材502は、回転体501とシャフト300とを連結する部材である。このような構成によれば、リンク部500が外気に触れて冷却され、アクチュエータ4へ熱が伝導するのを抑制することができる。
【0033】
(2c)上記実施形態における1つの構成要素が有する機能を複数の構成要素として分散させたり、複数の構成要素が有する機能を1つの構成要素に統合したりしてもよい。また、上記実施形態の構成の一部を省略してもよい。また、上記実施形態の構成の少なくとも一部を、他の上記実施形態の構成に対して付加、置換等してもよい。
【符号の説明】
【0034】
1…排気装置、2…排気管、3…バルブ、4…アクチュエータ、5,500…リンク部、6…ケース、21…第1貫通孔、22…第2貫通孔、31…弁体、32,300…シャフト、35,38…軸受け、36…ワッシャ、37…囲い、41…モータ軸、45…ベアリング、51…遮蔽部材、52,501…回転体、53…板状部、54…突出部、55…延出部、61…開口部、502…連結部材、511…第1穴部、512…第2穴部、521…脚部、A,B…経路。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8