IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ トライ アルファ エナジー, インコーポレイテッドの特許一覧

特許7541026カスケード接続され相互接続された構成が可能なモジュールベースのエネルギーシステムおよびそれに関連する方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-19
(45)【発行日】2024-08-27
(54)【発明の名称】カスケード接続され相互接続された構成が可能なモジュールベースのエネルギーシステムおよびそれに関連する方法
(51)【国際特許分類】
   H02J 7/00 20060101AFI20240820BHJP
   H02J 3/32 20060101ALI20240820BHJP
【FI】
H02J7/00 302C
H02J3/32
【請求項の数】 46
(21)【出願番号】P 2021557640
(86)(22)【出願日】2020-03-27
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-06-01
(86)【国際出願番号】 US2020025366
(87)【国際公開番号】W WO2020205574
(87)【国際公開日】2020-10-08
【審査請求日】2023-03-27
(31)【優先権主張番号】62/826,158
(32)【優先日】2019-03-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】62/826,238
(32)【優先日】2019-03-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】62/906,007
(32)【優先日】2019-09-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】515056990
【氏名又は名称】ティーエーイー テクノロジーズ, インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100078282
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 秀策
(74)【代理人】
【識別番号】100113413
【弁理士】
【氏名又は名称】森下 夏樹
(74)【代理人】
【識別番号】100181674
【弁理士】
【氏名又は名称】飯田 貴敏
(74)【代理人】
【識別番号】100181641
【弁理士】
【氏名又は名称】石川 大輔
(74)【代理人】
【識別番号】230113332
【弁護士】
【氏名又は名称】山本 健策
(72)【発明者】
【氏名】スレプチェンコフ, ミハイル
(72)【発明者】
【氏名】ナデリ, ルーズベ
【審査官】麻生 哲朗
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2016/0126737(US,A1)
【文献】国際公開第2015/056491(WO,A1)
【文献】国際公開第2010/086929(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H02J 7/00
H02J 3/32
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
モジュールベースのエネルギーシステムであって、
カスケード型モジュールの第1のアレイであって、前記第1のアレイ内の各モジュールは、前記第1のアレイの少なくとも1つの他のモジュールに切替可能に接続され、負荷のための第1の多重レベル電圧波形を発生させる、カスケード型モジュールの第1のアレイと、
カスケード型モジュールの第2のアレイであって、前記第2のアレイ内の各モジュールは、前記第2のアレイの少なくとも1つの他のモジュールに切替可能に接続され、負荷のための第2の多重レベル電圧波形を発生させ、前記第1および第2の多重レベル電圧波形はそれぞれ、異なる位相角を有する、カスケード型モジュールの第2のアレイと、
前記第1のアレイおよび前記第2のアレイの両方に結合される相互接続モジュールであって、前記相互接続モジュールは、エネルギー源と、スイッチ回路とを備え、前記相互接続モジュールは、前記エネルギー源によって前記第1および/または第2のアレイに供給されるエネルギーの量を調節するように構成される、相互接続モジュールと、
前記スイッチ回路を制御し、前記エネルギー源を前記第1および/または第2のアレイに選択的に結合するように構成される制御回路と
を備え、
前記制御回路は、マスタ制御デバイスと、前記マスタ制御デバイスと通信可能に結合される複数のローカル制御デバイスとを備え、前記システムの各モジュールは、前記複数のローカル制御デバイスのうちの少なくとも1つと関連付けられ
前記マスタ制御デバイスは、前記第1のアレイおよび第2のアレイが不平衡条件にあるかどうかを決定することと、前記複数のローカル制御デバイスに、前記エネルギー源によって前記第1および第2のアレイのうちの1つに供給されるエネルギーの調節を引き起こす前記スイッチ回路のための1つ以上の制御信号を発生させることとを行うように構成される、システム。
【請求項2】
前記第1のアレイおよび第2のアレイの全てのカスケードモジュールは、前記相互接続モジュールから前記負荷への電流が、第1の時間において前記第1のアレイの全てのカスケード型モジュールを通過し、第2の時間において前記第2のアレイの全てのカスケード型モジュールを通過するように、前記負荷と前記相互接続モジュールとの間に電気的に存在する、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
第1の接続ノードが、前記相互接続モジュールの第1のスイッチ回路出力を前記第1のアレイの第1のモジュールの第1のスイッチ回路出力に電気的に接続し、
前記相互接続モジュールの第1のスイッチ回路出力および前記第1のモジュールの第1のスイッチ回路出力は、別のモジュールを横断することなく前記第1の接続ノードに電気的に接続される前記エネルギーシステムの唯一のスイッチ回路出力であり、
前記第1のアレイおよび前記第2のアレイはそれぞれ、同一量のカスケード型モジュールを有し、
前記第1のアレイの全てのカスケード型モジュールは、前記相互接続モジュールから前記負荷まで直列であり、
前記第2のアレイの全てのカスケード型モジュールは、前記相互接続モジュールから前記負荷まで直列である、請求項1に記載のシステム。
【請求項4】
前記制御回路は、前記エネルギー源が、前記不平衡条件に応答して、比較的により多くのエネルギーを前記第2のアレイよりも前記第1のアレイに放出するように、前記第1のアレイと前記第2のアレイとの間の前記不平衡条件を検出し、前記スイッチ回路を制御するように構成される、請求項3に記載のシステム。
【請求項5】
前記不平衡条件は、充電状態、温度、容量、健全性状態、電圧、および/または電流に関する、請求項4に記載のシステム。
【請求項6】
前記不平衡条件は、前記第1のアレイが前記第2のアレイよりも比較的に低い全体的エネルギーレベルを有することである、請求項4に記載のシステム。
【請求項7】
前記マスタ制御デバイスは、前記第1および第2のアレイの各カスケード型モジュールから充電状態情報を受信し、前記第1のアレイまたは前記第2のアレイが比較的により低い全体的充電状態条件を有するかどうかを決定し、存在する場合に、前記相互接続モジュールの前記エネルギー源に、より多くのエネルギーを、前記比較的により低い全体的充電状態条件を有する前記第1および第2のアレイのうちの1つに放出させるように構成される、請求項4に記載のシステム。
【請求項8】
前記不平衡条件は、前記第1のアレイが前記第2のアレイよりも比較的に高い温度を有することである、請求項4に記載のシステム。
【請求項9】
前記マスタ制御デバイスは、前記第1および第2のアレイの各カスケード型モジュールから温度情報を受信し、前記第1のアレイまたは前記第2のアレイが比較的により高い温度を有するかどうかを決定し、前記相互接続モジュールの前記エネルギー源に、より多くのエネルギーを、前記比較的により高い温度を有する前記第1および第2のアレイのうちの1つに放出させるように構成される、請求項4に記載のシステム。
【請求項10】
前記制御回路は、前記相互接続モジュールの前記エネルギー源を用いて、前記第1のアレイと第2のアレイとの間の相間エネルギーの平衡を制御するように構成される、請求項4に記載のシステム。
【請求項11】
前記制御回路は、前記第1および第2のアレイの中性点への偏移を用いて、前記第1のアレイと第2のアレイとの間の相間エネルギーの平衡を制御するように構成される、請求項4に記載のシステム。
【請求項12】
前記システムは、パルス幅変調技法に従って、前記第1および第2の電圧波形を発生させるように構成される、請求項4に記載のシステム。
【請求項13】
前記制御回路は、前記相互接続モジュールが前記第1および第2のアレイの両方にエネルギーを供給するように、平衡相間条件下で前記スイッチ回路を制御するように構成される、請求項12に記載のシステム。
【請求項14】
前記制御回路は、前記スイッチ回路の動作の周波数を変調させ、前記第2のアレイへのものに対して前記エネルギー源によって前記第1のアレイに供給される前記エネルギーを調節するように構成される、請求項12に記載のシステム。
【請求項15】
前記制御回路は、平衡相間条件と比較して、不平衡相間条件下で、比較的により多くのエネルギーを前記相互接続モジュールによって前記第1のアレイに出力させるように構成される、請求項12に記載のシステム。
【請求項16】
前記制御回路は、平衡相間条件と比較して、前記不平衡相間条件下で、比較的により少ないエネルギーを前記第1のアレイの1つ以上のモジュールによって出力させるように構成される、請求項15に記載のシステム。
【請求項17】
前記制御回路は、平衡相間条件と比較して、前記不平衡相間条件下で、前記第2のアレイの1つ以上のモジュールによって、および前記相互接続モジュールによって前記第2のアレイに出力される同一のエネルギーを維持するように構成される、請求項16に記載のシステム。
【請求項18】
前記制御回路は、平衡相間条件と比較して、不平衡相間条件下で、比較的により少ないエネルギーを前記相互接続モジュールによって前記第2のアレイに出力させるように、かつ比較的により多くのエネルギーを前記第2のアレイの1つ以上のモジュールによって出力させるように構成される、請求項16に記載のシステム。
【請求項19】
前記負荷は、一次負荷であり、前記相互接続モジュールは、補助負荷に電気的に結合するように構成され、前記ローカル制御デバイスは、前記補助負荷のための測定された電圧および/または測定された電流を査定し、応答して、前記相互接続モジュールのスイッチ回路を制御し、前記補助負荷への電圧または電流供給を調整するように構成される、請求項1に記載のシステム。
【請求項20】
前記制御回路は、
前記第1のアレイと第2のアレイとの間の相間不平衡の量を決定することと、
前記相互接続モジュールに正味エネルギー出力を調節させ、閾値を下回る場合、前記相間不平衡の量を減少させることと、
前記システムの中性点への偏移を引き起こし、正味エネルギー出力を調節し、前記閾値を上回る場合、前記相間不平衡の量を減少させることと
を行うように構成される、請求項1に記載のシステム。
【請求項21】
前記制御回路はまた、前記相互接続モジュールに正味エネルギー出力を調節させ、前記相間不平衡の量が前記閾値を上回る場合、前記相間不平衡の量の減少を支援するように構成される、請求項20に記載のシステム。
【請求項22】
システム内の相間平衡の方法であって、前記システムは、負荷のための第1の多重レベル電圧波形を出力するように構成されるカスケード型切替可能モジュールの第1のアレイと、前記負荷のための第2の多重レベル電圧波形を出力するように構成される切替可能カスケード型モジュールの第2のアレイであって、前記第1および第2の多重レベル電圧波形はそれぞれ、異なる位相角を有する、切替可能カスケード型モジュールの第2のアレイと、エネルギー源およびスイッチ回路を備える相互接続モジュールであって、前記スイッチ回路は、前記エネルギー源を前記第1および/または第2のアレイに選択的に結合するように構成される、相互接続モジュールと、前記スイッチ回路を制御するように構成される制御回路であって、前記制御回路は、マスタ制御デバイスと、前記マスタ制御デバイスと通信可能に結合される複数のローカル制御デバイスとを備え、前記システムの各モジュールは、前記複数のローカル制御デバイスのうちの1つと関連付けられる、制御回路とを備え、前記方法は、
前記マスタ制御デバイスが、不平衡条件が前記第1のアレイと第2のアレイとの間に存在することを決定することと、
前記マスタ制御デバイスが、前記複数のローカル制御デバイスに、前記相互接続モジュールの前記エネルギー源から前記第1および第2のアレイのうちの1つに供給されるエネルギーの調節を引き起こす前記スイッチ回路のための1つ以上の制御信号を発生させることと、
前記相互接続モジュールの前記エネルギー源から前記第1のアレイに供給されるエネルギーを調節することと
を含む、方法。
【請求項23】
前記エネルギー源から供給されるエネルギーを調節することは、前記エネルギー源から前記第1のアレイに供給される正味エネルギーを増加させることを含む、請求項22に記載の方法。
【請求項24】
前記第1のアレイの少なくとも1つのモジュールによって出力される正味エネルギーを低減させることをさらに含む、請求項23に記載の方法。
【請求項25】
前記正味エネルギーの増加は、前記正味エネルギーの低減と同等である、請求項24に記載の方法。
【請求項26】
前記第1のアレイの全てのモジュールによって供給される正味エネルギーを低減させることをさらに含む、請求項24に記載の方法。
【請求項27】
前記第1のアレイの少なくとも1つのモジュールによって出力される正味エネルギーを低減させている間に、前記相互接続モジュールから前記第2のアレイに、および前記第2のアレイのモジュールから出力される正味エネルギーの相対量を一定のレベルで維持することをさらに含む、請求項24に記載の方法。
【請求項28】
前記相互接続モジュールから前記第2のアレイに出力される正味エネルギーを低減させることと、
前記不平衡条件が持続している間に、前記第2のアレイの少なくとも1つのモジュールによって出力される正味エネルギーを増加させることと
をさらに含む、請求項23に記載の方法。
【請求項29】
前記相互接続モジュールの前記エネルギー源から前記第1のアレイに供給される正味エネルギーを増加させるために、前記第1のアレイに結合される前記相互接続モジュールのスイッチ回路のための変調指数を増加させることと、前記第1のアレイの少なくとも1つのモジュールの変調指数を減少させ、前記第1のアレイの少なくとも1つのモジュールによって出力される正味エネルギーを低減させることとをさらに含む、請求項23に記載の方法。
【請求項30】
前記不平衡条件は、前記第1のアレイが前記第2のアレイよりも比較的に低い全体的エネルギーレベルまたは前記第2のアレイよりも比較的高い温度を有することである、請求項23に記載の方法。
【請求項31】
前記制御回路が、前記第1および第2のアレイの各モジュールから充電状態情報を受信することと、
前記制御回路が、前記相互接続モジュールの前記エネルギー源から前記第1のアレイに供給される正味エネルギーを増加させることに先立って、前記第1のアレイが比較的により低い全体的充電状態を有するかどうかを決定することと
をさらに含む、請求項23に記載の方法。
【請求項32】
前記不平衡条件は、前記第1のアレイが前記第2のアレイよりも比較的に高い温度を有することである、請求項23に記載の方法。
【請求項33】
前記第1および第2のアレイの各モジュールから温度情報を受信することと、
前記相互接続モジュールの前記エネルギー源から前記第1のアレイに供給される正味エネルギーを増加させることに先立って、前記第1のアレイが前記第2のアレイよりも比較的に高い温度を有するかどうかを決定することと
をさらに含む、請求項23に記載の方法。
【請求項34】
前記制御回路は、前記相互接続モジュールを使用し、前記第1のアレイと第2のアレイとの間の相間エネルギーの平衡を制御するように構成される、請求項23に記載の方法。
【請求項35】
前記マスタ制御デバイスが、前記第1のアレイおよび第2のアレイが前記不平衡条件にあるかどうかを決定することをさらに含む、請求項22に記載の方法。
【請求項36】
前記負荷は、一次負荷であり、前記相互接続モジュールから補助負荷に電圧を提供することをさらに含む、請求項22に記載の方法。
【請求項37】
前記相互接続モジュールによって前記補助負荷に供給される前記電圧を調整することをさらに含む、請求項36に記載の方法。
【請求項38】
前記補助負荷のための電圧および/または電流を測定することと、
前記ローカル制御デバイスを用いて、前記測定された電圧および/または電流に基づいて、前記相互接続モジュールのスイッチ回路を制御し、前記補助負荷に供給される前記電圧を調整することと
をさらに含む、請求項36に記載の方法。
【請求項39】
前記マスタ制御デバイスが、前記第1および第2のアレイを平衡条件に収束させるエネルギー出力調節を決定または推定することをさらに含む、請求項22に記載の方法。
【請求項40】
前記制御回路は、前記相互接続モジュールおよび中性点偏移を使用し、前記第1のアレイと第2のアレイとの間の相間エネルギーの平衡を制御するように構成される、請求項22に記載の方法。
【請求項41】
1つ以上の変調指数を調節することによって、相間平衡を実施することをさらに含む、請求項22に記載の方法。
【請求項42】
前記制御回路が、不平衡条件が前記第1のアレイと第2のアレイとの間に存在することを決定することは、少なくとも1つの異なるアレイまたは全体としての前記システムのSOCパラメータ、またはそれに関して前記SOCパラメータ未満である、それを上回る、またはそれと実質的に異なる1つのアレイを特性評価するものを参照することを含む、請求項22に記載の方法。
【請求項43】
前記制御回路が、不平衡条件が前記第1のアレイと第2のアレイとの間に存在することを決定することは、少なくとも1つの異なるアレイまたは全体としての前記システムの温度パラメータ、またはそれに関して前記温度パラメータ未満である、それを上回る、またはそれと実質的に異なる1つのアレイを特性評価するものを参照することを含む、請求項22に記載の方法。
【請求項44】
前記第1のアレイと第2のアレイとの間の相間不平衡の量を決定することと、
前記相互接続モジュールの正味エネルギー出力を調節し、閾値を下回る場合、前記相間不平衡の量を減少させることと、
前記システムの中性点を偏移させ、正味エネルギー出力を調節し、前記閾値を上回る場合、前記相間不平衡の量を減少させることと
をさらに含む、請求項22に記載の方法。
【請求項45】
モジュールベースのエネルギー貯蔵システムのための制御を提供するように構成される制御システムであって、前記モジュールベースのエネルギー貯蔵システムは、第1の多重レベル電圧波形を負荷に出力するように構成されるカスケード型切替可能モジュールの第1のアレイと、第2の多重レベル電圧波形を前記負荷に出力するように構成されるカスケード型切替可能モジュールの第2のアレイであって、前記第1および第2の電圧波形はそれぞれ、異なる位相角を有する、カスケード型切替可能モジュールの第2のアレイと、エネルギー源およびスイッチ回路を備える相互接続モジュールであって、前記スイッチ回路は、前記エネルギー源を前記第1および/または第2のアレイに選択的に結合するように構成される、相互接続モジュールとを備え、前記制御システムは、
前記エネルギー貯蔵システムの全てのモジュールと関連付けられる複数のローカル制御デバイスと、
前記複数のローカル制御デバイスと通信可能に結合されるマスタ制御デバイス
を備え、前記マスタ制御デバイスは、非一過性のメモリを備え、複数の命令が、前記非一過性のメモリ上に記憶され、前記命令は、前記マスタ制御デバイスによって実行されると、
不平衡条件が前記第1のアレイと第2のアレイとの間に存在することを決定することと、
前記複数のローカル制御デバイスに、前記相互接続モジュールの前記エネルギー源から前記第1および第2のアレイのうちの1つに供給されるエネルギーの調節を引き起こす前記スイッチ回路のための1つ以上の制御信号を発生させることと
を前記マスタ制御デバイスに行わせ、
前記複数のローカル制御デバイスに前記1つ以上の制御信号を発生させることは、
1のローカル制御デバイスに、前記相互接続モジュールの前記エネルギー源から前記第1のアレイに供給されるエネルギーの調節を引き起こすように前記第1のローカル制御デバイスに命令する情報を出力することを含む、制御システム。
【請求項46】
第1の接続ノードが、前記相互接続モジュールの第1のスイッチ回路出力を前記第1のアレイの第1のモジュールの第1のスイッチ回路出力に電気的に接続し、
前記相互接続モジュールの第1のスイッチ回路出力および前記第1のモジュールの第1のスイッチ回路出力は、別のモジュールを横断することなく前記第1の接続ノードに電気的に接続される前記エネルギーシステムの唯一のスイッチ回路出力であり、
前記第1のアレイおよび前記第2のアレイはそれぞれ、同一量のカスケード型モジュールを有し、
前記第1のアレイの全てのカスケード型モジュールは、前記相互接続モジュールから前記負荷まで直列であり、
前記第2のアレイの全てのカスケード型モジュールは、前記相互接続モジュールから前記負荷まで直列である、請求項25に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本願は、全てがあらゆる目的のために参照することによって本明細書に組み込まれる、2019年3月29日に出願された、米国仮出願第62/826,158号、2019年3月29日に出願された、米国仮出願第62/826,238号、および2019年9月25日に出願された、米国仮出願第62/906,007号の利益および優先権を主張する。
【0002】
本明細書に説明される主題は、概して、モジュールベースのエネルギーシステムおよびその中で使用するためのモジュール、およびモジュールベースのエネルギーシステム内のモジュールの接続および制御を促進する、システム、デバイス、および方法に関する。
【背景技術】
【0003】
複数のエネルギー源またはシンクを有する、エネルギーシステムが、多くの業界でよく見られる。一実施例は、自動車産業である。過去1世紀にわたって発展されたような現在の自動車技術は、とりわけ、モータ、機械的要素、および電子機器の相互作用によって特徴付けられる。これらは、車両性能および運転者体験に影響を及ぼす、主要なコンポーネントである。モータは、燃焼および電気タイプであり、通常、車あたり1つのモータが見出されるが、例外は、1つまたは2つの電気モータを伴う燃焼エンジンの組み合わせを特徴とする、ハイブリッド駆動系を伴う車、または2つのモータを装備した性能重視の電気自動車である。ほぼ全ての場合において、モータからの回転エネルギーは、クラッチ、変速装置、差動装置、駆動シャフト、トルクチューブ、結合器等の極めて精巧な機械的要素のセットを介して送達される。これらの部品は、車輪へのトルク変換および配電を大いに制御し、車の性能を定義するための主要な要素である。それらはまた、道路取扱にも影響を及ぼす。長年にわたって、個々の車製造業者は、より良好な性能、より高い燃料効率、最終的に、市場における差別化を提供するように、これらの機械的部品を非常に最適化してきた。制御側では、娯楽、ナビゲーション、ヒューマンマシンインターフェース要素等の運転者快適性以外に、典型的には、モータ、クラッチ/変速装置動作および道路保持/取扱を制御/最適化する、いくつかの特殊電子機器ソフトウェアおよび組み込みソフトウェア群のみが存在する。
【0004】
EVは、とりわけ、バッテリ、充電器、およびモータ制御を含む、駆動系に関連する種々の電気システムを含む。現在の能力の不足およびこれらの電気システムの欠点が、下記に説明される。
(従来のバッテリ設計)
【0005】
高電圧バッテリパックは、典型的には、低電圧バッテリモジュールの直列連鎖に編成される。各そのようなモジュールはさらに、充電状態および電圧等の基本的な電池関連特性を調整するように、個々の電池の直列に接続されたセットと、単純な組み込みバッテリ管理システムとを含む。より精巧な能力またはある形態の高性能相互接続性を伴う電子機器が、欠如している。結果として、任意の監視または制御機能は、車内の他の場所に存在したとしても、個々の電池健全性、充電状態、温度、および他の性能に影響を及ぼすメトリックを監視する能力が欠けている、別個のシステムによって対処される。また、任意の形態の個々の電池あたりの電力引き込みを調節する能力が存在しない。主要な結果のうちのいくつかは、(1)最も弱い電池がバッテリパック全体の全体的性能を制約する、(2)任意の電池またはモジュールの故障がパック全体の交換の必要性につながる、(3)バッテリ信頼性および安全性が著しく低減される、(4)バッテリ寿命が限定される、(5)熱管理が困難である、(6)バッテリパックが、常に、最大能力を下回って動作する、(7)回生制動由来の電力のバッテリパックへの急激な突入が、バッテリ内に容易に貯蔵されることができず、ダンプ抵抗器を介した散逸を要求するであろうことである。
(従来の充電器設計)
【0006】
充電回路は、典型的には、別個の車載システムで実現される。それらは、AC信号またはDC信号の形態でEVの外側から来る電力を段階化し、それをDCに変換し、それをバッテリパックに送給する。充電システムは、電圧および電流を監視し、典型的には、着実な一定の送給量を供給する。バッテリパックおよび典型的充電回路の設計を前提として、電池健全性、性能特性、温度等に基づいて、個々のバッテリモジュールへの充電流を合わせる能力が殆どない。充電サイクルはまた、典型的には、充電システムおよびバッテリパックに、達成可能な電荷移動または全電荷を最適化するであろうパルス充電または他の技法を可能にするための回路が欠けているため、長い。
(従来のモータ制御設計)
【0007】
従来の制御は、バッテリパック電圧レベルをEVの電気システムのバス電圧に調節するためのDC-DC変換段階を含有する。モータは、ひいては、次いで、要求されるAC信号を電気モータに提供する、単純な2段多相コンバータによって駆動される。各モータは、3相設計でモータを駆動する、別個のコントローラによって従来的に制御される。二重モータEVが、2つのコントローラを要求するであろう一方、4つのインホイールモータを使用するEVは、4つの個々のコントローラを要求するであろう。従来のコントローラ設計はまた、より多数の極片によって特徴付けられる、スイッチリラクタンスモータ(SRM)等の次世代モータを駆動する能力も欠けている。適合は、高次相設計を要求し、本システムをより複雑にし、最終的に、高いトルクリップルおよび音響雑音等の電気雑音および駆動性能に対処することをできなくさせるであろう。
【0008】
これらの欠陥の多くは、自動車だけではなく、他のモータ駆動車両、また、定常用途にもある程度適用される。これらおよび他の理由により、移動および定常用途のための改良されたシステム、デバイス、およびエネルギーシステムのための方法の必要性が存在する。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0009】
システム、デバイス、および方法の例示的実施形態が、多くの用途に広く関連性があるモジュールベースのエネルギーシステムのために本明細書で提供される。これらの実施形態の多くでは、モジュールベースのエネルギーシステムは、複数のモジュールを含み、各モジュールは、少なくとも、エネルギー源と、コンバータとを含む。各モジュールのより複雑な構成もまた、開示される。本システムのモジュールは、システムが適用される特定の技術的用途に特有の機能を実施するように、種々の複雑性の異なる配列でともに接続されることができる。本システムは、システムの使用の間に繰り返して、ステータス情報、少なくとも1つの動作特性、または各モジュールの他のパラメータを監視し、その監視されたステータス情報、動作特性、または他のパラメータに基づいて、各モジュールの状態を査定し、とりわけ、電気的性能、熱的性能、寿命等の1つ以上の所望の標的を達成および/または維持しようと努力して、各モジュールを独立して制御するように構成されることができる。本制御は、システムからのエネルギー提供(例えば、放電)および/またはエネルギー消費(例えば、充電)を促進するように生じることができる。これらのシステム、デバイス、および方法の多数の例示的用途が、説明される。
【0010】
多くの例示的実施形態では、モジュールの少なくとも1つのエネルギー源は、コンデンサ(ウルトラキャパシタまたはスーパーキャパシタ等)、バッテリ、または燃料電池を含むことができる。
【0011】
多くの例示的実施形態では、本システムは、1次元アレイで、または多次元アレイで接続される、少なくとも2つのコンバータ・ソースモジュールを含むことができる。少なくとも2つの1次元アレイは、例えば、直接、または1つ以上の付加的コンバータ・ソースモジュールによって、異なる行および列においてともに接続されることができる。そのような構成では、任意の形状および周波数の出力電圧が、個々のコンバータ・ソースモジュールの出力電圧の重畳として、モジュールベースのエネルギーシステムの出力において発生されることができる。
【0012】
多くの例示的実施形態では、本システムは、電力をモジュールの2つ以上のアレイのうちの1つに選択的に供給することが可能な1つ以上の相互接続モジュールを含む。相互接続モジュールは、アレイの間のエネルギーの効率的な交換を許容し、また、異なるアレイの間で生じる、充電状態または温度等の動作パラメータの不平衡を補償するために使用されることもできる。相互接続モジュールは、したがって、アレイ間平衡のために使用されることができる。それらのアレイが、異なる位相角の出力波形を生成することに向けられている場合、相互接続モジュールは、相間平衡のために使用されることができる。
【0013】
例示的実施形態の種々の相互接続されたアーキテクチャは、単一のモジュールベースのエネルギーシステム(例えば、バッテリパック)内のアレイ間または相間電力管理および複数のモジュールベースのエネルギーシステム(例えば、バッテリパック)の間のシステム間電力管理、およびシステムへの補助負荷の接続、およびそのようなシステムの全てのコンバータ・ソースモジュールからそれらの負荷に提供されるエネルギーの一様な分配の維持を可能にする。
【0014】
例示的実施形態の種々の接続されたアーキテクチャはまた、コンバータ・ソースモジュールの間の電力共有の制御も可能にする。そのような制御は、例えば、リアルタイムで、および循環の間に継続的に、および静止時に、コンバータ・ソースモジュールのエネルギー源の充電状態のようなパラメータの調整が平衡を保たれることを可能にし、これは、それらの容量の可能性として考えられる差異にかかわらず、各エネルギー源の全容量の利用を助長する。加えて、そのような制御は、コンバータ・ソースモジュールのエネルギー源の温度の平衡を保つために使用されることができる。温度平衡は、例えば、システム(例えば、バッテリパック)の電力能力を増加させ、システム内のそれらの物理的場所およびそれらの熱抵抗性の差異にかかわらず、エネルギー源のより一様な経年劣化を提供し得る。
【0015】
本明細書に説明される主題の他のシステム、デバイス、方法、特徴、および利点が、以下の図および詳細な説明の検討に応じて、当業者に明白であろう、または明白となるであろう。全てのそのような付加的システム、方法、特徴、および利点は、本説明内に含まれ、本明細書に説明される主題の範囲内であり、付随する請求項によって保護されることが意図される。例示的実施形態の特徴は、請求項にそれらの特徴の明示的記載がない場合、いかようにも添付の請求項を限定するものとして解釈されるべきではない。
本発明は、例えば、以下を提供する。
(項目1)
モジュールベースのエネルギーシステムであって、
第1の電圧波形を負荷に出力するように構成されるカスケード型モジュールの第1のアレイと、
第2の電圧波形を前記負荷に出力するように構成されるカスケード型モジュールの第2のアレイであって、前記第1および第2の電圧波形はそれぞれ、異なる位相角を有する、カスケード型モジュールの第2のアレイと、
前記第1のアレイおよび前記第2のアレイの両方に結合される相互接続モジュールであって、前記相互接続モジュールは、エネルギー源と、スイッチ回路とを備え、前記相互接続モジュールは、前記エネルギー源によって前記第1および/または第2のアレイに供給されるエネルギーの量を調節するように構成される、相互接続モジュールと
を備える、システム。
(項目2)
前記第1のアレイおよび第2のアレイは、前記負荷と前記相互接続モジュールとの間に電気的に位置付けられる、項目1に記載のシステム。
(項目3)
前記スイッチ回路を制御するように構成される制御回路をさらに備え、前記エネルギー源は、正のノードと、負のノードとを有し、前記相互接続モジュールのスイッチ回路は、前記第1および/または第2のアレイを前記エネルギー源の第1および/または第2のノードに選択的に結合するように制御可能である、項目1に記載のシステム。
(項目4)
前記制御回路は、前記エネルギー源が、前記第1のアレイと第2のアレイとの間の不平衡条件下で比較的により多くのエネルギーを前記第2のアレイよりも前記第1のアレイに放出するように、前記スイッチ回路を制御するように構成される、項目3に記載のシステム。
(項目5)
前記不平衡条件は、充電状態、温度、容量、健全性状態、電圧、および/または電流に関する、項目4に記載のシステム。
(項目6)
前記制御回路は、前記エネルギー源が、前記第1のアレイから前記負荷への供給のために、比較的により多くのエネルギーを前記第1のアレイに放出するように、前記スイッチ回路を制御するように構成される、項目4に記載のシステム。
(項目7)
前記不平衡条件は、前記第1のアレイが前記第2のアレイよりも比較的に低い全体的エネルギーレベルを有することである、項目3に記載のシステム。
(項目8)
前記制御回路は、前記第1および第2のアレイの各カスケード型モジュールから充電状態情報を受信し、前記第1のアレイまたは前記第2のアレイが比較的により低い全体的充電状態を有するかどうかを決定し、前記相互接続モジュールのエネルギー源に、より多くのエネルギーを、前記比較的により低い充電状態を有する前記第1および第2のアレイのうちの1つに放出させるように構成される、項目3に記載のシステム。
(項目9)
前記不平衡条件は、前記第1のアレイが前記第2のアレイよりも比較的に高い温度を有することである、項目3に記載のシステム。
(項目10)
前記制御回路は、前記第1および第2のアレイの各カスケード型モジュールから温度情報を受信し、前記第1のアレイまたは前記第2のアレイが比較的により高い温度を有するかどうかを決定し、前記相互接続モジュールのエネルギー源に、より多くのエネルギーを、前記比較的により高い温度を有する前記第1および第2のアレイのうちの1つに放出させるように構成される、項目3に記載のシステム。
(項目11)
前記制御回路は、前記相互接続モジュールのエネルギー源を用いて、前記第1のアレイと第2のアレイとの間の相間エネルギーの平衡を制御するように構成される、項目3に記載のシステム。
(項目12)
前記制御回路は、前記第1および第2のアレイの中性点への偏移を用いて、前記第1のアレイと第2のアレイとの間の相間エネルギーの平衡を制御するように構成される、項目3に記載のシステム。
(項目13)
前記制御回路は、パルス幅変調またはヒステリシス技法に従って、前記スイッチ回路を制御するように構成される、項目3に記載のシステム。
(項目14)
前記システムは、パルス幅変調技法に従って、前記第1および第2の電圧波形を発生させるように構成される、項目3に記載のシステム。
(項目15)
前記制御回路は、前記相互接続モジュールが前記第1および第2のアレイの両方のためのエネルギーを供給するように、平衡相間条件下で前記スイッチ回路を制御するように構成される、項目14に記載のシステム。
(項目16)
前記第1のアレイに供給される前記エネルギーは、前記第2のアレイへのものと同一である、項目15に記載のシステム。
(項目17)
前記制御回路は、前記スイッチ回路の動作の周波数を変調させ、前記第2のアレイへのものに対して前記エネルギー源によって前記第1のアレイに供給される前記エネルギーを調節するように構成される、項目14に記載のシステム。
(項目18)
前記制御回路は、平衡相間条件と比較して、不平衡相間条件下で、比較的により多くのエネルギーを前記相互接続モジュールによって前記第1のアレイに出力させるように構成される、項目14に記載のシステム。
(項目19)
前記制御回路は、平衡相間条件と比較して、前記不平衡相間条件下で、比較的により少ないエネルギーを前記第1のアレイの1つ以上のモジュールによって出力させるように構成される、項目18に記載のシステム。
(項目20)
前記制御回路は、平衡相間条件と比較して、前記不平衡相間条件下で、前記第2のアレイの1つ以上のモジュールによって、および前記相互接続モジュールによって前記第2のアレイに出力される同一のエネルギーを維持するように構成される、項目19に記載のシステム。
(項目21)
前記制御回路は、平衡相間条件と比較して、不平衡相間条件下で、比較的により少ないエネルギーを前記相互接続モジュールによって前記第2のアレイに出力させるように、かつ比較的により多くのエネルギーを前記第2のアレイの1つ以上のモジュールによって出力させるように構成される、項目19に記載のシステム。
(項目22)
前記制御回路は、平衡相間条件と比較して、不平衡相間条件下で、比較的により少ないエネルギーを前記相互接続モジュールによって前記第1のアレイに出力させるように構成される、項目14に記載のシステム。
(項目23)
前記制御回路は、平衡相間条件と比較して、前記不平衡相間条件下で、比較的により多くのエネルギーを前記第1のアレイの1つ以上のモジュールによって出力させるように構成される、項目22に記載のシステム。
(項目24)
前記制御回路は、マスタ制御デバイスと、前記マスタ制御デバイスと通信可能に結合されるローカル制御デバイスとを備える、項目3-23のいずれかに記載のシステム。
(項目25)
前記マスタ制御デバイスは、前記第1のアレイおよび第2のアレイが不平衡条件にあるかどうかを決定するように構成される、項目24に記載のシステム。
(項目26)
前記マスタ制御デバイスは、前記ローカル制御デバイスに、前記エネルギー源によって前記第1および第2のアレイのうちの1つに供給されるエネルギーの調節を引き起こす前記スイッチ回路のための1つ以上の制御信号を発生させるように構成される、項目24に記載のシステム。
(項目27)
前記マスタ制御デバイスは、正規化基準信号を変調させ、前記変調された信号を前記ローカル制御デバイスに出力するように構成される、項目24に記載のシステム。
(項目28)
前記マスタ制御デバイスは、基準信号および変調指数を前記ローカル制御デバイスに出力するように構成され、前記ローカル制御デバイスは、前記変調指数に基づいて前記基準信号を調節するように構成される、項目24に記載のシステム。
(項目29)
前記制御回路は、1つ以上の変調指数を調節することによって、相関平衡を実施するように構成される、項目24に記載のシステム。
(項目30)
前記負荷は、一次負荷であり、前記相互接続モジュールは、補助負荷に電気的に結合するように構成される、項目1-29のいずれかに記載のシステム。
(項目31)
前記相互接続モジュールは、前記補助負荷への電圧供給を調整するようにインダクタと結合されるスイッチ回路を備える、項目30に記載のシステム。
(項目32)
前記負荷は、一次負荷であり、前記相互接続モジュールは、補助負荷に電気的に結合するように構成され、前記制御回路は、前記補助負荷のための電圧および/または電流を測定し、前記相互接続モジュールのスイッチ回路を制御し、前記補助負荷への電圧または電流供給を調整するように構成される、項目3に記載のシステム。
(項目33)
前記第1のアレイの各モジュールは、エネルギー源と、スイッチ回路とを備え、前記第2のアレイの各モジュールは、エネルギー源と、スイッチ回路とを備える、項目1-32のいずれかに記載のシステム。
(項目34)
前記システム内の各モジュールは、ローカル制御デバイスと、共通筐体とを備え、そのモジュールのための前記スイッチ回路、エネルギー源、およびローカル制御デバイスは、前記共通筐体内に収納される、項目1に記載のシステム。
(項目35)
前記システム内の各モジュールは、ローカル制御デバイスと、第1の筐体と、第2の筐体とを備え、そのモジュールのための前記ローカル制御デバイスおよびスイッチ回路は、前記第1の筐体内に位置し、そのモジュールのための前記エネルギー源は、前記第2の筐体内に位置し、前記第1および第2の筐体は、相互に物理的に継合される、項目1に記載のシステム。
(項目36)
前記システム内の各モジュールは、ローカル制御デバイスと、第1の筐体と、第2の筐体と、第3の筐体とを備え、そのモジュールのための前記ローカル制御デバイスは、前記第1の筐体内に位置し、そのモジュールのための前記スイッチ回路は、前記第2の筐体内に位置し、そのモジュールのための前記エネルギー源は、前記第3の筐体内に位置し、前記第1、第2、および第3の筐体は、ともに物理的に継合される、項目1に記載のシステム。
(項目37)
前記システムのモジュール毎に、前記スイッチ回路およびローカル制御デバイスは、第1のプリント回路基板上に位置する、項目34-35のいずれかに記載のシステム。
(項目38)
前記制御回路は、
前記第1のアレイと第2のアレイとの間の相間不平衡の量を決定することと、
前記相互接続モジュールに正味エネルギー出力を調節させ、閾値を下回る場合、前記相間不平衡の量を減少させることと、
前記システムの中性点への偏移を引き起こし、正味エネルギー出力を調節し、前記閾値を上回る場合、前記相間不平衡の量を減少させることと
を行うように構成される、項目3に記載のシステム。
(項目39)
前記制御回路はまた、前記相互接続モジュールに正味エネルギー出力を調節させ、前記相間不平衡の量が前記閾値を上回る場合、前記相間不平衡の量の減少を支援するように構成される、項目38に記載のシステム。
(項目40)
システム内の相間平衡の方法であって、前記システムは、第1の電圧波形を負荷に出力するように構成されるカスケード型モジュールの第1のアレイと、第2の電圧波形を前記負荷に出力するように構成されるカスケード型モジュールの第2のアレイであって、前記第1および第2の電圧波形はそれぞれ、異なる位相角を有する、カスケード型モジュールの第2のアレイと、前記第1のアレイおよび前記第2のアレイの両方に結合される相互接続モジュールと、制御回路とを備え、前記方法は、
前記制御回路によって、不平衡条件が前記第1のアレイと第2のアレイとの間に存在することを決定することと、
前記相互接続モジュールのエネルギー源から前記第1のアレイに供給されるエネルギーを調節することと
を含む、方法。
(項目41)
前記エネルギー源から供給されるエネルギーを調節することは、前記エネルギー源から供給される正味エネルギーを増加させることを含む、項目40に記載の方法。
(項目42)
前記第1のアレイの少なくとも1つのモジュールによって出力される正味エネルギーを低減させることをさらに含む、項目41に記載の方法。
(項目43)
前記正味エネルギーの増加は、前記正味エネルギーの低減と同等である、項目42に記載の方法。
(項目44)
前記第1のアレイの全てのモジュールによって供給される正味エネルギーを低減させることをさらに含む、項目42に記載の方法。
(項目45)
前記相互接続モジュールから前記第2のアレイに、および前記第2のアレイのモジュールから出力される正味エネルギーの相対量を一定のレベルで維持することをさらに含む、項目42に記載の方法。
(項目46)
前記相互接続モジュールから前記第2のアレイに出力される正味エネルギーを低減させることと、
前記第2のアレイの少なくとも1つのモジュールによって出力される正味エネルギーを増加させることと
をさらに含む、項目41に記載の方法。
(項目47)
前記相互接続モジュールのエネルギー源から前記第1のアレイに供給される正味エネルギーを増加させるために、前記第1のアレイに結合される前記相互接続モジュールのスイッチ回路のための変調指数を増加させることをさらに含む、項目41に記載の方法。
(項目48)
前記第1のアレイの少なくとも1つのモジュールのための変調指数を減少させ、前記第1のアレイの少なくとも1つのモジュールによって出力される正味エネルギーを低減させることをさらに含む、項目42に記載の方法。
(項目49)
前記不平衡条件は、前記第1のアレイが前記第2のアレイよりも比較的に低い全体的エネルギーレベルを有することである、項目41に記載の方法。
(項目50)
前記制御回路によって、前記第1および第2のアレイの各モジュールから充電状態情報を受信することと、
前記制御回路によって、前記相互接続モジュールのエネルギー源から前記第1のアレイに供給される正味エネルギーを増加させることに先立って、前記第1のアレイが比較的により低い全体的充電状態を有するかどうかを決定することと
をさらに含む、項目41に記載の方法。
(項目51)
前記不平衡条件は、前記第1のアレイが前記第2のアレイよりも比較的に高い温度を有することである、項目41に記載の方法。
(項目52)
前記第1および第2のアレイの各モジュールから温度情報を受信することと、
前記相互接続モジュールのエネルギー源から前記第1のアレイに供給される正味エネルギーを増加させることに先立って、前記第1のアレイが前記第2のアレイよりも比較的に高い温度を有するかどうかを決定することと
をさらに含む、項目41に記載の方法。
(項目53)
前記制御回路は、前記相互接続モジュールを使用し、前記第1のアレイと第2のアレイとの間の相間エネルギーの平衡を制御するように構成される、項目41に記載の方法。
(項目54)
前記制御回路は、マスタ制御デバイスと、前記マスタ制御デバイスと通信可能に結合されるローカル制御デバイスとを備える、項目40-53のいずれかに記載の方法。
(項目55)
前記マスタ制御デバイスによって、前記第1のアレイおよび第2のアレイが不平衡条件にあるかどうかを決定することをさらに含む、項目54に記載の方法。
(項目56)
前記ローカル制御デバイスに、前記相互接続モジュールによって前記第1および第2のアレイのうちの1つに供給されるエネルギーの調節を引き起こす前記スイッチ回路のための1つ以上の制御信号を発生させることをさらに含む、項目54に記載の方法。
(項目57)
正規化基準信号を変調させ、前記変調された信号を前記ローカル制御デバイスに出力することをさらに含む、項目54に記載の方法。
(項目58)
基準信号および変調指数を前記ローカル制御デバイスに出力することと、
前記変調指数に基づいて前記基準信号を調節することと
をさらに含む、項目54に記載の方法。
(項目59)
前記負荷は、一次負荷であり、前記相互接続モジュールから補助負荷に電圧を提供することをさらに含む、項目40-58のいずれかに記載の方法。
(項目60)
前記相互接続モジュールによって前記補助負荷に供給される前記電圧を調整することをさらに含む、項目59に記載の方法。
(項目61)
前記補助負荷のための電圧および/または電流を測定することと、
前記相互接続モジュールのスイッチ回路を制御し、前記補助負荷に供給される前記電圧を調整することと
をさらに含む、請項目59に記載の方法。
(項目62)
前記相互接続モジュールのエネルギー源から前記第1のアレイに供給されるエネルギーを調節することは、前記エネルギー源から供給される正味エネルギーを低減させることを含む、項目40に記載の方法。
(項目63)
前記相互接続モジュールは、平衡条件の間に前記第1および第2のアレイの両方のためのエネルギーを供給する、項目62に記載の方法。
(項目64)
前記第1のアレイの少なくとも1つのモジュールによって出力される正味エネルギーを増加させることをさらに含む、項目62に記載の方法。
(項目65)
前記正味エネルギーの増加は、前記正味エネルギーの低減と同等である、項目64に記載の方法。
(項目66)
前記第1のアレイの全てのモジュールによって供給される正味エネルギーを増加させることをさらに含む、項目62に記載の方法。
(項目67)
前記相互接続モジュールから前記第2のアレイに、および前記第2のアレイのモジュールから出力される正味エネルギーの相対量を一定のレベルで維持することをさらに含む、項目62に記載の方法。
(項目68)
前記相互接続モジュールから前記第2のアレイに出力される正味エネルギーを増加させることと、
前記第2のアレイの少なくとも1つのモジュールによって出力される正味エネルギーを低減させることと
をさらに含む、項目62に記載の方法。
(項目69)
前記相互接続モジュールのエネルギー源から前記第1のアレイに供給される正味エネルギーを低減させるために、前記第1のアレイに結合される前記相互接続モジュールのスイッチ回路のための変調指数を減少させることをさらに含む、項目62に記載の方法。
(項目70)
前記制御回路によって、前記第1および第2のアレイを平衡条件に収束させるエネルギー出力調節を決定または推定することをさらに含む、項目40に記載の方法。
(項目71)
前記不平衡条件は、充電状態、温度、容量、健全性状態、電圧、および/または電流に関する、項目40に記載の方法。
(項目72)
前記制御回路は、前記相互接続モジュールおよび中性点偏移を使用し、前記第1のアレイと第2のアレイとの間の相間エネルギーの平衡を制御するように構成される、項目40に記載の方法。
(項目73)
前記第1および第2の電圧波形は、パルス幅変調またはヒステリシス技法に従って発生される、項目40に記載の方法。
(項目74)
平衡条件の間に前記相互接続モジュールから前記第1および第2のアレイの両方にエネルギーを供給することをさらに含む、項目40に記載の方法。
(項目75)
1つ以上の変調指数を調節することによって、相間平衡を実施することをさらに含む、項目40に記載の方法。
(項目76)
前記制御回路によって、不平衡条件が前記第1のアレイと第2のアレイとの間に存在することを決定することは、1つ以上のタイプの定性的または定量的情報を参照することを含む、項目40に記載の方法。
(項目77)
前記制御回路によって、不平衡条件が前記第1のアレイと第2のアレイとの間に存在することを決定することは、少なくとも1つの異なるアレイまたは全体としての前記システムのSOCパラメータ、またはそれに関して前記SOCパラメータ未満である、それを上回る、またはそれと実質的に異なる1つのアレイを特性評価するものを参照することを含む、項目40に記載の方法。
(項目78)
前記制御回路によって、不平衡条件が前記第1のアレイと第2のアレイとの間に存在することを決定することは、少なくとも1つの異なるアレイまたは全体としての前記システムの温度パラメータ、またはそれに関して前記温度パラメータ未満である、それを上回る、またはそれと実質的に異なる1つのアレイを特性評価するものを参照することを含む、項目40に記載の方法。
(項目79)
前記制御回路によって、不平衡条件が前記第1のアレイと第2のアレイとの間に存在することを決定することは、少なくとも1つの異なるアレイまたは全体としての前記システムの健全性状態(SOH)パラメータ、またはそれに関して前記SOHパラメータ未満である、それを上回る、またはそれと実質的に異なる1つのアレイを特性評価するものを参照することを含む、項目40に記載の方法。
(項目80)
前記制御回路によって、不平衡条件が前記第1のアレイと第2のアレイとの間に存在することを決定することは、少なくとも1つの異なるアレイまたは全体としての前記システムの電圧パラメータ、またはそれに関して前記電圧パラメータ未満である、それを上回る、またはそれと実質的に異なる1つのアレイを特性評価するものを参照することを含む、項目40に記載の方法。
(項目81)
前記制御回路によって、不平衡条件が前記第1のアレイと第2のアレイとの間に存在することを決定することは、少なくとも1つの異なるアレイまたは全体としての前記システムの電流パラメータ、またはそれに関して前記電流パラメータ未満である、それを上回る、またはそれと実質的に異なる1つのアレイを特性評価するものを参照することを含む、項目40に記載の方法。
(項目82)
前記制御回路によって、不平衡条件が前記第1のアレイと第2のアレイとの間に存在することを決定することは、障害または劣化条件を参照することを含む、項目40に記載の方法。
(項目83)
不平衡条件が前記第1のアレイと第2のアレイとの間に存在するという前記決定は、前記第1のアレイと第2のアレイとの間の相対的差異または絶対要因に基づく、項目40に記載の方法。
(項目84)
前記第1のアレイと第2のアレイとの間の相間不平衡の量を決定することと、
前記相互接続モジュールの正味エネルギー出力を調節し、閾値を下回る場合、前記相間不平衡の量を減少させることと、
前記システムの中性点を偏移させ、正味エネルギー出力を調節し、前記閾値を上回る場合、前記相間不平衡の量を減少させることと
をさらに含む、項目40に記載の方法。
(項目85)
前記相互接続モジュールの正味エネルギー出力を調節し、前記閾値を上回る場合、前記相間不平衡の量を減少させることを支援することをさらに含む、項目84に記載の方法。
(項目86)
モジュールベースのエネルギー貯蔵システムのための制御を提供するように構成される制御システムであって、前記モジュールベースのエネルギー貯蔵システムは、第1の電圧波形を負荷に出力するように構成されるカスケード型モジュールの第1のアレイと、第2の電圧波形を前記負荷に出力するように構成されるカスケード型モジュールの第2のアレイであって、前記第1および第2の電圧波形はそれぞれ、異なる位相角を有する、カスケード型モジュールの第2のアレイと、前記第1のアレイおよび前記第2のアレイの両方に結合される相互接続モジュールとを備え、前記制御システムは、
制御回路と、前記制御回路に通信可能に結合される非一過性のメモリと
を備え、
複数の命令が、前記メモリ上に記憶され、前記命令は、前記制御回路によって実行されると、前記制御回路に、
不平衡条件が前記第1のアレイと第2のアレイとの間に存在することを決定することと、
前記相互接続モジュールのエネルギー源から前記第1のアレイに供給されるエネルギーの調節を引き起こすことと
を行わせる、制御システム。
(項目87)
前記複数の命令はさらに、前記制御回路に、前記相互接続モジュールのエネルギー源から前記第1のアレイに供給される正味エネルギーの増加を引き起こさせる、項目86に記載の制御システム。
(項目88)
前記複数の命令はさらに、前記制御回路に、前記第1のアレイの少なくとも1つのモジュールによって出力される正味エネルギー出力の低減を引き起こさせる、項目87に記載の制御システム。
(項目89)
前記正味エネルギーの増加は、前記正味エネルギーの低減と同等である、項目87に記載の制御システム。
(項目90)
前記複数の命令はさらに、前記制御回路に、前記第1のアレイの全てのモジュールによって供給される正味エネルギーの低減を引き起こさせる、項目87に記載の制御システム。
(項目91)
前記複数の命令はさらに、前記制御回路に、前記相互接続モジュールから前記第2のアレイに、および前記第2のアレイのモジュールから出力される正味エネルギーの相対量を一定のレベルにさせる、項目87に記載の制御システム。
(項目92)
前記複数の命令はさらに、前記制御回路に、前記相互接続モジュールから前記第2のアレイに出力される正味エネルギーの低減、および前記第2のアレイの少なくとも1つのモジュールによって出力される正味エネルギーの増加を引き起こさせる、項目87に記載の制御システム。
(項目93)
前記複数の命令はさらに、前記制御回路に、前記相互接続モジュールのエネルギー源から前記第1のアレイに供給される正味エネルギーを増加させるために、前記第1のアレイに結合される前記相互接続モジュールのスイッチ回路のための変調指数を増加させる、項目87に記載の制御システム。
(項目94)
前記複数の命令はさらに、前記制御回路に、前記第1のアレイの少なくとも1つのモジュールのための変調指数を減少させ、前記第1のアレイの少なくとも1つのモジュールによって出力される正味エネルギーを低減させる、項目93に記載の制御システム。
(項目95)
前記不平衡条件は、前記第1のアレイが前記第2のアレイよりも比較的に低い全体的エネルギーレベルを有することである、項目87に記載の制御システム。
(項目96)
前記複数の命令はさらに、前記制御回路に、前記相互接続モジュールのエネルギー源から前記第1のアレイに供給される正味エネルギーの増加を引き起こすことに先立って、前記第1のアレイが比較的により低い全体的充電状態を有するかどうかを決定させる、項目87に記載の制御システム。
(項目97)
前記不平衡条件は、前記第1のアレイが前記第2のアレイよりも比較的に高い温度を有することである、項目87に記載の制御システム。
(項目98)
前記複数の命令はさらに、前記制御回路に、前記相互接続モジュールのエネルギー源から前記第1のアレイに供給される正味エネルギーの増加を引き起こすことに先立って、前記第1のアレイが前記第2のアレイよりも比較的に高い温度を有するかどうかを決定させる、項目87に記載の制御システム。
(項目99)
前記複数の命令はさらに、前記制御回路に、前記第1のアレイと第2のアレイとの間の相間エネルギーの平衡を引き起こさせる、項目87に記載の制御システム。
(項目100)
前記制御回路は、マスタ制御デバイスと、前記マスタ制御デバイスと通信可能に結合されるローカル制御デバイスとを備える、項目86-99のいずれか記載の制御システム。
(項目101)
前記複数の命令はさらに、前記制御回路に、前記相互接続モジュールによって前記第1および第2のアレイのうちの1つに供給されるエネルギーの調節を引き起こす前記スイッチ回路のための1つ以上の制御信号を発生させる、項目100に記載の制御システム。
(項目102)
前記複数の命令はさらに、前記制御回路に、変調指数を用いて正規化基準信号を変調させる、項目86に記載の制御システム。
(項目103)
前記負荷は、一次負荷であり、前記複数の命令はさらに、前記制御回路に、前記相互接続モジュールから補助負荷に提供される電圧を調整させる、項目87-102のいずれか記載の制御システム。
(項目104)
前記複数の命令はさらに、前記制御回路に、前記相互接続モジュールのスイッチ回路を制御させ、前記補助負荷に提供される前記電圧を調整させる、項目103に記載の制御システム。
(項目105)
前記複数の命令はさらに、前記制御回路に、前記相互接続モジュールのエネルギー源から前記第1のアレイに供給される正味エネルギーを低減させる、項目86に記載の制御システム。
(項目106)
前記複数の命令はさらに、前記制御回路に、前記相互接続モジュールに平衡条件の間に前記第1および第2のアレイの両方のためのエネルギーを供給させる、項目105に記載の制御システム。
(項目107)
前記複数の命令はさらに、前記制御回路に、前記第1のアレイの少なくとも1つのモジュールによって出力される正味エネルギーの増加を引き起こさせる、項目105に記載の制御システム。
(項目108)
前記正味エネルギーの増加は、前記正味エネルギーの低減と同等である、項目107に記載の制御システム。
(項目109)
前記複数の命令はさらに、前記制御回路に、前記第1のアレイの全てのモジュールによって供給される正味エネルギーを増加させる、項目105に記載の制御システム。
(項目110)
前記複数の命令はさらに、前記制御回路に、前記相互接続モジュールから前記第2のアレイに、および前記第2のアレイのモジュールから出力される正味エネルギーの相対量を一定のレベルに留まらせる、項目105に記載の制御システム。
(項目111)
前記複数の命令はさらに、前記制御回路に、
前記相互接続モジュールから前記第2のアレイに出力される正味エネルギーを増加させることと、
前記第2のアレイの少なくとも1つのモジュールによって出力される正味エネルギーを低減させることと
を行わせる、項目105に記載の制御システム。
(項目112)
前記複数の命令はさらに、前記制御回路に、前記相互接続モジュールのエネルギー源から前記第1のアレイに供給される正味エネルギーを低減させるために、前記第1のアレイに結合される前記相互接続モジュールのスイッチ回路のための変調指数を減少させる、項目105に記載の制御システム。
(項目113)
前記複数の命令はさらに、前記制御回路に、前記第1および第2のアレイを平衡条件に収束させるエネルギー出力調節を決定または推定させる、項目86に記載の制御システム。
(項目114)
前記複数の命令はさらに、前記制御回路に、前記不平衡条件を充電状態、温度、容量、健全性状態、電圧、および/または電流に関連させる、項目86に記載の制御システム。
(項目115)
前記複数の命令はさらに、前記制御回路に、前記エネルギー貯蔵システムを制御させ、パルス幅変調またはヒステリシス技法に従って、前記第1および第2の電圧波形を発生させる、項目86に記載の制御システム。
(項目116)
前記複数の命令はさらに、前記制御回路に、前記相互接続モジュールに平衡条件の間に前記第1および第2のアレイの両方のためのエネルギーを供給させる、項目86に記載の制御システム。
(項目117)
前記複数の命令はさらに、前記制御回路に、前記システムを制御させ、前記システムの変調指数の調節によって相間平衡条件に向かって収束させる、項目86に記載の制御システム。
(項目118)
前記複数の命令はさらに、前記制御回路に、少なくとも1つの異なるアレイまたは全体としての前記システムのSOCパラメータ、またはそれに関してSOCパラメータ未満である、それを上回る、またはそれと実質的に異なる1つのアレイを特性評価するものを参照することによって、前記不平衡条件が前記第1のアレイと第2のアレイとの間に存在することを決定させる、項目86に記載の制御システム。
(項目119)
前記複数の命令はさらに、前記制御回路に、少なくとも1つの異なるアレイまたは全体としての前記システムの温度パラメータ、またはそれに関して前記温度パラメータ未満である、それを上回る、またはそれと実質的に異なる1つのアレイを特性評価するものを参照することによって、前記不平衡条件が前記第1のアレイと第2のアレイとの間に存在することを決定させる、項目86に記載の制御システム。
(項目120)
前記複数の命令はさらに、前記制御回路に、障害または劣化条件を参照することによって、前記不平衡条件が前記第1のアレイと第2のアレイとの間に存在することを決定させる、項目86に記載の制御システム。
(項目121)
前記複数の命令はさらに、前記制御回路に、前記相互接続モジュールおよび中性点偏移を使用させ、前記第1のアレイと第2のアレイとの間の相間エネルギーの平衡を制御させる、項目86に記載の制御システム。
(項目122)
前記複数の命令はさらに、前記制御回路に、
前記第1のアレイと第2のアレイとの間の相間不平衡の量を決定することと、
前記相互接続モジュールに正味エネルギー出力を調節させ、閾値を下回る場合、前記相間不平衡の量を減少させることと、
前記システムの中性点への偏移を引き起こさせ、正味エネルギー出力を調節させ、前記閾値を上回る場合、前記相間不平衡の量を減少させることと
を行わせる、項目86に記載の制御システム。
(項目123)
前記複数の命令はさらに、前記制御回路に、前記相互接続モジュールも使用させ、正味エネルギー出力を調節させ、前記相間不平衡の量が前記閾値を上回る場合、前記相間不平衡の量を減少させる、項目122に記載の制御システム。
(項目124)
前記処理回路は、複数のプロセッサを備え、前記メモリは、複数の離散メモリデバイスを備える、項目86に記載の制御システム。
(項目125)
モジュールベースのエネルギーシステムであって、
第1の電圧波形を負荷に出力するように構成されるカスケード型モジュールの第1のアレイと、
第2の電圧波形を前記負荷に出力するように構成されるカスケード型モジュールの第2のアレイと、
第3の電圧波形を前記負荷に出力するように構成されるカスケード型モジュールの第3のアレイであって、前記第1、第2、および第3の電圧波形はそれぞれ、異なる位相角を有する、カスケード型モジュールの第3のアレイと、
前記第1のアレイおよび前記第2のアレイの両方に結合される第1の相互接続モジュールであって、前記第1の相互接続モジュールは、第1のエネルギー源と、第1のスイッチ回路とを備える、第1の相互接続モジュールと、
前記第3のアレイに結合される第2の相互接続モジュールであって、前記第2の相互接続モジュールは、第2のエネルギー源と、第2のスイッチ回路とを備え、前記第1および第2のエネルギー源は、ともに電気的に結合され、前記第1の相互接続モジュールは、前記第1および第2のエネルギー源によって前記第1および/または第2のアレイに供給されるエネルギーの量を調節するように構成され、前記第2の相互接続モジュールは、前記第1および第2のエネルギー源によって前記第3のアレイに供給されるエネルギーの量を調節するように構成される、第2の相互接続モジュールと
を備える、システム。
(項目126)
前記第1のアレイおよび第2のアレイは、前記負荷と前記第1の相互接続モジュールとの間に電気的に位置付けられ、前記第3のアレイは、前記負荷と前記第2の相互接続モジュールとの間に電気的に位置付けられる、項目125に記載のシステム。
(項目127)
前記第1および第2のスイッチ回路を制御するように構成される制御回路をさらに備え、前記第1のエネルギー源は、前記第2のエネルギー源と共有される正のノードと、負のノードとを有し、前記第1のスイッチ回路は、前記第1および/または第2のアレイを前記第1および/または第2のノードに選択的に結合するように制御可能であり、前記第2のスイッチ回路は、前記第3のアレイを前記第1および/または第2のノードに選択的に結合するように制御可能である、項目125に記載のシステム。
(項目128)
前記制御回路は、前記第1および第2のスイッチ回路を制御し、前記第1および第2のエネルギー源から前記第1、第2、および第3のアレイのうちの1つに出力される相対的エネルギーを調節し、前記第1、第2、および第3のアレイのうちの少なくとも2つの間の充電または温度の不平衡を軽減するように構成される、項目127に記載のシステム。
(項目129)
前記制御回路は、前記第1、第2、および第3のアレイの中性点への偏移を用いて、前記第1、第2、および第3のアレイの間の相間エネルギーの平衡を制御するように構成される、項目127に記載のシステム。
(項目130)
前記制御回路は、前記第1の相互接続モジュールが、前記第1および第2のアレイの両方のためのエネルギーを供給し、前記第2の相互接続モジュールが前記第3のアレイのためのエネルギーを供給するように、平衡相間条件下で前記第1および第2のスイッチ回路を制御するように構成される、項目127に記載のシステム。
(項目131)
前記第1、第2、および第3のアレイに供給される前記正味エネルギーは、ある時間周期にわたって同一である、項目130に記載のシステム。
(項目132)
モジュールベースのエネルギーシステムであって、
第1のバッテリパックであって、前記第1のバッテリパックは、第1の複数の電圧波形を出力し、第1のモータに給電するように構成されるカスケード型コンバータモジュールの第1の複数のアレイを備え、前記第1の複数の電圧波形はそれぞれ、異なる位相角を有する、第1のバッテリパックと、
第2のバッテリパックであって、前記第2のバッテリパックは、第2の複数の電圧波形を出力し、第2のモータに給電するように構成されるカスケード型コンバータモジュールの第2の複数のアレイを備え、前記第2の複数の電圧波形はそれぞれ、異なる位相角を有する、第2のバッテリパックと、
前記第1の複数のアレイのうちの第1のアレイおよび前記第2の複数のアレイのうちの第2のアレイに結合される相互接続モジュールであって、前記相互接続モジュールは、エネルギー源と、スイッチ回路とを備え、前記相互接続モジュールは、前記エネルギー源によって前記第1および/または第2のアレイに供給されるエネルギーの量を調節するように構成される、相互接続モジュールと
を備える、システム。
(項目133)
項目3-39のいずれかに従って構成され、前記負荷は、前記第1および第2のモータを備える、項目132に記載のシステム。
(項目134)
前記第1のバッテリパックは、第1の筐体を備え、前記第1の複数のアレイは、前記第1の筐体内に共同設置され、前記第2のバッテリパックは、第2の筐体を備え、前記第2の複数のアレイは、前記第2の筐体内に共同設置される、項目132に記載のシステム。
(項目135)
前記相互接続モジュールは、前記第1の筐体内に位置する、項目134に記載のシステム。
(項目136)
前記第1および第2のモータは、電気自動車のインホイールモータである、項目132に記載のシステム。
(項目137)
制御回路をさらに備え、前記制御回路は、前記第1および第2のバッテリパックの動作パラメータを監視するように、かつ前記システムに、前記相互接続モジュールを用いて前記第1のバッテリパックと前記第2のバッテリパックとの間のエネルギーの平衡を保たせるように構成される、項目132に記載のシステム。
(項目138)
前記制御回路は、前記エネルギー源が、前記第1のアレイと第2のアレイとの間の不平衡条件下で比較的により多くのエネルギーを前記第2のアレイよりも前記第1のアレイに放出するように、前記スイッチ回路を制御するように構成される、項目137に記載のシステム。
(項目139)
前記相互接続モジュールは、第1の相互接続モジュールであり、前記エネルギー源は、第1のエネルギー源であり、前記スイッチ回路は、第1のスイッチ回路であり、前記システムはさらに、
第3のバッテリパックであって、前記第3のバッテリパックは、第3の複数の電圧波形を出力し、第3のモータに給電するように構成されるカスケード型コンバータモジュールの第3の複数のアレイを備え、前記第3の複数の電圧波形はそれぞれ、異なる位相角を有する、第3のバッテリパックと、
第4のバッテリパックであって、前記第4のバッテリパックは、第4の複数の電圧波形を出力し、第4のモータに給電するように構成されるカスケード型コンバータモジュールの第4の複数のアレイを備え、前記第4の複数の電圧波形はそれぞれ、異なる位相角を有する、第4のバッテリパックと、
前記第3の複数のアレイのうち第3のアレイおよび前記第4の複数のアレイのうちの第4のアレイに結合される第2の相互接続モジュールであって、前記第2の相互接続モジュールは、第2のエネルギー源と、第2のスイッチ回路とを備え、前記第2の相互接続モジュールは、前記第2のエネルギー源によって前記第3および/または第4のアレイに供給されるエネルギーの量を調節するように構成される、第2の相互接続モジュールと
を備える、項目132に記載のシステム。
(項目140)
前記第1、第2、第3、および第4のモータは、4輪電気自動車のインホイールモータである、項目139に記載のシステム。
【図面の簡単な説明】
【0016】
その構造および動作の両方に関して、本明細書に記載される主題の詳細は、同様の参照番号が同様の部品を指す、付随する図面の考察によって明白であり得る。図内のコンポーネントは、必ずしも一定の縮尺ではなく、代わりに、主題の原理を例証することに重点が置かれている。さらに、全ての説明図は、相対サイズ、形状、および他の詳細な属性が、文字通りに、または精密にではなく、図式的に図示され得る、概念を伝えることを意図している。
【0017】
図1A図1A、1B、および1Cは、モジュールベースのエネルギーシステムの例示的実施形態を描写する、ブロック図である。
図1B図1A、1B、および1Cは、モジュールベースのエネルギーシステムの例示的実施形態を描写する、ブロック図である。
図1C図1A、1B、および1Cは、モジュールベースのエネルギーシステムの例示的実施形態を描写する、ブロック図である。
【0018】
図2図2は、本開示の実施形態による、マスタ制御デバイス(MCD)に相互接続されたローカル制御デバイス(LCD)を伴うコンバータ・ソースモジュール(コンソースV1)の例示的実施形態を描写する、ブロック図である。
【0019】
図3図3は、本開示の実施形態による、MCDに接続されたLCDを伴うコンバータ・ソースモジュール(コンソースV2)の別の例示的実施形態を描写する、ブロック図である。
【0020】
図4図4は、本開示の実施形態による、MCDおよび随意の補助負荷に接続されたLCDを伴うコンバータ・ソースモジュール(コンソースV3)の別の例示的実施形態を描写する、ブロック図である。
【0021】
図5A図5Aは、本開示の実施形態による、図2に示されるコンバータ(コンバータV1)の例示的実施形態を描写する、概略図である。
【0022】
図5B図5Bは、本開示の実施形態による、図2および3に示されるコンバータ(コンバータV2)の例示的実施形態を描写する、概略図である。
【0023】
図6図6A、6B、および6Cは、本開示の実施形態による、図1、2、および3に示されるエネルギー源として使用するためのエネルギー貯蔵要素の例示的実施形態を描写する、略図である。
【0024】
図7図7A、7B、および7Cは、本開示の実施形態による、図1、2、および3に示されるエネルギーバッファとして使用するための例示的実施形態を描写する、概略図である。
【0025】
図8図8A、8B、8C、8D、8E、および8Fは、本開示の実施形態による、図3に示されるエネルギー源2として使用するための例示的実施形態を描写する、略図である。
【0026】
図9図9は、本開示の実施形態による、例示的コンバータからの出力電圧を描写する、グラフである。
【0027】
図10図10は、本開示の実施形態による、6つの例示的コンバータ・ソースモジュールを有する、例示的モジュールベースのエネルギー貯蔵システムからの出力電圧を描写する、グラフである。
【0028】
図11図11は、本開示の実施形態による、図3に示される例示的コンバータ・ソースモジュール(コンソースV2)のための電力潮流管理の例示的実施形態を描写する、ブロック図である。
【0029】
図12図12Aおよび12Bは、コンバータV2が二次電流高調波の低減という二次機能を提供する、図3に示されるコンバータ・ソース(コンソースV2)モジュールの例示的波形を描写する、グラフである。
【0030】
図13図13は、本開示の実施形態による、図4に示されるコンバータ・ソース(コンソースV3)モジュールのための電力潮流管理の例示的実施形態を描写する、ブロック図である。
【0031】
図14図14A、14B、14C、および14Dは、モジュールベースのエネルギーシステムの例示的実施形態に適用可能なパルス幅変調の例示的実施形態を描写する、グラフである。
【0032】
図15図15は、本開示の例示的実施形態による、接続された例示的コンバータ・ソースモジュールの例示的1次元アレイを描写する、概略図である。
【0033】
図16図16は、本開示の例示的実施形態による、接続された例示的コンバータ・ソースモジュールの例示的2次元アレイを描写する、概略図である。
【0034】
図17図17は、本開示の例示的実施形態による、接続された例示的コンバータ・ソースモジュールの別の例示的2次元アレイを描写する、概略図である。
【0035】
図18図18は、本開示の例示的実施形態による、3次元アレイで接続される複数の例示的コンバータ・ソースモジュールを有する、例示的システムを描写する、概略図である。
【0036】
図19図19は、本開示の例示的実施形態による、3次元アレイで接続される複数の例示的コンバータ・ソースモジュールを有する、別の例示的システムを描写する、概略図である。
【0037】
図20図20は、本開示の例示的実施形態による、3次元アレイで接続される複数の例示的コンバータ・ソースモジュールを有する、別の例示的システムを描写する、概略図である。
【0038】
図21図21は、本開示の例示的実施形態による、多次元アレイで接続される複数の例示的コンバータ・ソースモジュールを有する、例示的システムを描写する、概略図である。
【0039】
図22図22は、本開示の例示的実施形態による、3次元アレイで接続され、電気モータに接続される、複数の例示的コンバータ・ソースモジュールを有する、例示的システムを描写する、概略図である。
【0040】
図23図23は、本開示の例示的実施形態による、3次元アレイで接続され、電気モータに接続される、複数の例示的コンバータ・ソースモジュールを有する、別の例示的システムを描写する、概略図である。
【0041】
図24図24は、本開示の例示的実施形態による、3次元アレイで接続され、電気モータおよび補助負荷に接続される、複数の例示的コンバータ・ソースモジュールを有する、別の例示的システムを描写する、概略図である。
【0042】
図25図25は、本開示の例示的実施形態による、3次元アレイで接続され、電気モータおよび補助負荷に接続される、複数の例示的コンバータ・ソースモジュールを有する、別の例示的システムを描写する、概略図である。
【0043】
図26図26は、本開示の例示的実施形態による、6次元アレイで接続され、6相電気モータおよび補助負荷に接続される、複数の例示的コンバータ・ソースモジュールを有する、別の例示的システムを描写する、概略図である。
【0044】
図27A図27Aおよび27Bは、本開示の例示的実施形態による、3次元アレイで接続され、複数の3相電気モータおよび補助負荷に接続される、複数の例示的コンバータ・ソースモジュールを有する、付加的な例示的システムを描写する、概略図である。
図27B図27Aおよび27Bは、本開示の例示的実施形態による、3次元アレイで接続され、複数の3相電気モータおよび補助負荷に接続される、複数の例示的コンバータ・ソースモジュールを有する、付加的な例示的システムを描写する、概略図である。
【0045】
図28図28は、本開示の例示的実施形態による、3次元アレイで接続され、3相開巻線電気モータおよび補助負荷に接続される、複数の例示的コンバータ・ソースモジュールを有する、別の例示的システムを描写する、概略図である。
【0046】
図29図29は、本開示の例示的実施形態による、3次元アレイで接続され、2つの3相開巻線電気モータおよび補助負荷に接続される、複数の例示的コンバータ・ソースモジュールを有する、別の例示的システムを描写する、概略図を図示する。
【0047】
図30図30は、本開示の例示的実施形態と併用するための単相平衡コントローラの例示的実施形態を描写する、概略図である。
【0048】
図31図31は、本開示の例示的実施形態と併用するための例示的単相システムのための電圧共有制御のフェーザ図を描写する。
【0049】
図32図32は、本開示の例示的実施形態と併用するための単相平衡コントローラの例示的実施形態を描写する、概略図を描写する。
【0050】
図33図33Aおよび33Bは、(A)相内平衡のみおよび(B)相内および相間平衡のための3相構造のための電圧共有制御のフェーザ図を描写する。
【0051】
図34図34Aおよび34Bは、(A)共通モジュールおよび(B)共通モジュールおよび中性点偏移を通した相内および相間平衡を用いた相互接続モジュール(または共通モジュール)を伴う3相構造のための電圧共有制御のフェーザ図を描写する。
【0052】
図35図35Aおよび35Bは、(A)中性点偏移および(B)相互接続モジュールおよび中性点偏移を伴う4相システムのための相内および相間平衡を伴う電圧共有制御のフェーザ図を描写する。
【0053】
図36図36Aおよび36Bは、(A)中性点偏移および(B)相互接続モジュールおよび中性点偏移を伴う5相システムのための相内および相間平衡を伴う電圧共有制御のフェーザ図を描写する。
【0054】
図37図37Aおよび37Bは、(A)中性点偏移および(B)相互接続モジュールおよび中性点偏移を伴う6相システムのための相内および相間平衡を伴う電圧共有制御のフェーザ図を描写する。
【0055】
図38図38Aおよび38Bは、(A)相互接続モジュールおよび(B)相互接続モジュールおよび中性点偏移を通した、図27に示される例示的システムのための相内および相間平衡を伴う電圧共有制御のフェーザ図を描写する。
【0056】
図39図39Aおよび39Bは、(A)相互接続モジュールおよび(B)相互接続モジュールおよび中性点偏移を通した、図28に示されるシステムのための相内および相間平衡を伴う電圧共有制御のフェーザ図を描写する。
【0057】
図40図40Aおよび40Bは、(A)相互接続モジュールおよび(B)相互接続モジュールおよび中性点偏移を通した、図29に示されるシステムのための相内および相間平衡を伴う電圧共有制御のフェーザ図を描写する。
【0058】
図41A図41A-41Fは、相互接続モジュールを伴うエネルギー供給システムの例示的実施形態を描写する、ブロックおよび概略図である。
図41B図41A-41Fは、相互接続モジュールを伴うエネルギー供給システムの例示的実施形態を描写する、ブロックおよび概略図である。
図41C図41A-41Fは、相互接続モジュールを伴うエネルギー供給システムの例示的実施形態を描写する、ブロックおよび概略図である。
図41D図41A-41Fは、相互接続モジュールを伴うエネルギー供給システムの例示的実施形態を描写する、ブロックおよび概略図である。
図41E図41A-41Fは、相互接続モジュールを伴うエネルギー供給システムの例示的実施形態を描写する、ブロックおよび概略図である。
図41F図41A-41Fは、相互接続モジュールを伴うエネルギー供給システムの例示的実施形態を描写する、ブロックおよび概略図である。
【0059】
図42A図42A-42Bは、相互接続モジュールを用いて相間平衡を実施する方法の例示的実施形態を描写する、フロー図である。
図42B図42A-42Bは、相互接続モジュールを用いて相間平衡を実施する方法の例示的実施形態を描写する、フロー図である。
【0060】
図43A図43A-43Cは、コンバータ・ソースモジュールの例示的実施形態を描写する、ブロック図である。
図43B図43A-43Cは、コンバータ・ソースモジュールの例示的実施形態を描写する、ブロック図である。
図43C図43A-43Cは、コンバータ・ソースモジュールの例示的実施形態を描写する、ブロック図である。
【0061】
図44図44Aおよび44Bは、1つ以上の基板上に搭載されるコンバータ・ソースモジュールのコンポーネントの例示的実施形態を描写する、概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0062】
本主題が詳細に説明される前に、本開示は、説明される特定の実施形態に限定されず、したがって、当然ながら変動し得ることを理解されたい。本明細書で使用される用語は、特定の実施形態のみを説明する目的のためであり、本開示の範囲が添付の請求項のみによって限定されるであろうため、限定的であることを意図していないことを理解されたい。
【0063】
そのようなシステム内のデバイス、回路、ソフトウェア、およびコンポーネントの例示的実施形態、そのようなシステムを動作させ、使用する方法の例示的実施形態、そのようなシステムが実装される、または組み込まれ得る、またはそのようなシステムがともに利用され得る、用途(例えば、装置、機械、グリッド、場所、構造、環境等)の例示的実施形態であるような、モジュールベースのエネルギーシステムの例示的実施形態が、本明細書に説明される。多くの場合、これらの用途は、移動用途または定常用途として分類されることができる。
(用途の実施例)
【0064】
移動用途は、概して、モジュールベースのエネルギーシステムが、エンティティ上または内に位置し、モータによる原動力への変換のために電気エネルギーを貯蔵および提供し、そのエンティティを移動させる、または移動させることを支援するものである。本明細書に開示される実施形態が併用され得る、移動エンティティの実施例は、限定ではないが、陸にわたって、または地下で、海にわたって、または海中で、陸または海の上方でそれと接触せずに(例えば、空中を飛行またはホバリングする)、または宇宙空間を通して移動する、電気および/またはハイブリッドエンティティを含む。本明細書に開示される実施形態が併用され得る、移動エンティティの実施例は、限定ではないが、車両、列車、船、船舶、航空機、および宇宙船を含む。本明細書に開示される実施形態が併用され得る、移動車両の実施例は、限定ではないが、1つだけの車輪または軌道を有するもの、2つだけの車輪または軌道を有するもの、3つだけの車輪または軌道を有するもの、4つだけの車輪または軌道を有するもの、および5つ以上の車輪または軌道を有するものを含む。本明細書に開示される実施形態が併用され得る、移動エンティティの実施例は、限定ではないが、車、バス、トラック、バイク、スクータ、産業用車両、鉱業車両、飛行体(例えば、飛行機、ヘリコプタ、ドローン等)、船舶(例えば、商業用輸送船、船、ヨット、ボート、または他の水上乗物)、潜水艦、機関車またはレールベースの車両(例えば、列車等)、軍用車両、宇宙船、および衛星を含む。
【0065】
定常用途は、概して、移動用途以外の用途である。概して、定常用途では、モジュールベースのエネルギーシステムは、1つ以上の他のエンティティによる消費のための電気エネルギーを提供しながら、静的場所に常駐する。本明細書に開示される実施形態が使用または併用され得る、定常用途の実施例は、限定ではないが、1つ以上の住宅構造または場所による、またはその内側での使用のためのエネルギーシステム、1つ以上の産業用構造または場所による、またはその内側での使用のためのエネルギーシステム、1つ以上の商業用構造または場所による、またはその内側での使用のためのエネルギーシステム、1つ以上の政府構造または場所による、またはその内側での使用のためのエネルギーシステム(軍用および非軍用使用の両方を含む)、および貯蔵のために太陽光、風力、地熱エネルギー、化石燃料、または核反応を電気に変換するシステムを含む。本明細書に開示される実施形態が使用または併用され得る、定常用途の実施例は、限定ではないが、上記に説明される移動用途を充電するためのエネルギーシステム(例えば、充電ステーション)を含む。本明細書に開示される実施形態が使用または併用され得る、定常用途の他の実施例は、限定ではないが、データセンター貯蔵システム、送電網、またはマイクログリッドを含む。定常エネルギーシステムは、貯蔵または非貯蔵役割のいずれかで使用されることができる。
【0066】
本明細書の実施形態を説明する際に、特定の移動用途(例えば、電気自動車(EV))または定常用途(例えば、グリッド)が、参照され得る。そのような参照は、解説を容易にするために行われ、特定の実施形態が、使用のためにその特定の移動または定常用途のみに限定されることを意味しない。電力をモータに提供するシステムの実施形態は、移動および定常用途の両方で使用されることができる。ある構成は、他のものと比べていくつかの用途により好適であり得るが、本明細書に開示される全ての例示的実施形態は、別様に記述されない限り、移動および定常用途の両方での使用が可能である。
(モジュールベースのエネルギーシステムの例示的実施形態)
【0067】
図1Aは、モジュールベースのエネルギーシステム100の例示的実施形態を描写する。ここでは、システム100は、それぞれ、通信経路またはリンク106-1から106-Nを経由して、N個のコンバータ・ソースモジュール108-1から108-Nと通信可能に結合される、制御回路102を含む。これらの実施形態では、任意の数の2つ以上のコンバータ・ソースモジュール108が、使用されることができる(例えば、Nは、2以上である)。本明細書では「コンソース(ConSource)」モジュールまたはモジュール108と称される、コンバータ・ソースモジュール108は、図15-29に関してより詳細に説明されるであろうように、種々の様式で相互に接続されることができる。例証を容易にするために、図1A-1Cでは、モジュール108は、直列に接続されて、または1次元アレイとして示され、第Nモジュール108が、負荷101に結合される。負荷101は、システム100が、電力を提供するために使用されるときに電力を出力する、電気負荷である。負荷101は、限定ではないが、モータまたはグリッドを含む、任意のタイプの負荷であり得る。充電のために、モジュール108は、負荷101に加えて、またはその代わりにのいずれかで、充電源(図示せず)と結合されることができる。本明細書にさらに詳細に説明されるであろうように、システム100は、一次および補助負荷の両方を含む、複数の負荷101を供給するように構成されることができる。
【0068】
図1Aの実施形態では、制御回路102は、モジュール108のうちの同一のまたは異なる1つ以上のものから受信される、ステータス情報に基づいて、1つ以上のモジュール108を制御するように構成される。制御はまた、負荷101の要件等の1つ以上の他の要因に基づくこともできる。多くの実施形態では、制御される側面は、経時的な各モジュール108の出力電力であるが、しかしながら、他の側面も、出力電力の代替として、またはそれに加えて、制御されることができる。
【0069】
負荷要件情報109が、通信経路またはリンク107を経由して、制御回路102によって受信されることができる。負荷要件情報109は、任意の特定の時間における負荷101の要件に関して制御回路102に知らせることができる。いくつかの例示的実施形態では、負荷要件情報109は、移動エンティティのためのコントローラ(例えば、EVの1つ以上の他の機能(例えば、モータ制御、ドライバインターフェース制御、牽引制御等)に対する責任を有する、電子制御ユニット(ECU)またはマスタ制御ユニット(MCU))、またはグリッドまたは他の定常エネルギー貯蔵システムのためのコントローラによって提供され得るような、1つ以上のアナログまたはデジタル制御信号波形の形態(例えば、位相毎の異なる制御信号波形)をとることができる。別のコントローラによって供給される情報の代替として、またはそれに加えて、いくつかの実施形態では、負荷要件情報109は、システム100の1つ以上のセンサによって得られる負荷測定値(例えば、電圧、電流)を含むことができ、それらの測定値は、ある電力供給条件を維持するためのフィードバックループにおいて制御回路102に戻るように供給される。
【0070】
多くの実施形態では、システム100内の全モジュール108のステータス情報が、制御回路102に通信され、そこから、制御回路102が、全モジュール108-1…108-Nを独立して制御するであろう。他の変形例も、可能性として考えられる。例えば、特定のモジュール108(またはモジュール108のサブセット)の制御は、その特定のモジュール108(またはコンソースモジュール108のサブセット)のステータス情報に基づく、特定のモジュール108(またはモジュール108のサブセット)ではない、異なるモジュール108のステータス情報に基づく、特定のモジュール108(またはモジュール108のサブセット)以外の全てのモジュール108のステータス情報に基づく、その特定のモジュール108(またはモジュール108のサブセット)のステータス情報およびその特定のモジュール108(またはモジュール108のサブセット)ではない少なくとも1つの他のモジュール108のステータス情報に基づく、またはシステム100内の全てのモジュール108のステータス情報に基づくことができる。これは、複数の負荷またはモータに供給し、複数のパックに配列されるモジュール108を有する、システム100を含む。
【0071】
本明細書に説明されるであろうように、ステータス情報は、各モジュール108の1つ以上の側面についての情報であり得る。ステータス情報は、動作特性または他のパラメータであり得る。ステータス情報のタイプは、限定ではないが、モジュール108またはそのコンポーネントの以下の側面、すなわち、充電状態(SOC)(例えば、分数またはパーセント等のその容量に対するエネルギー源の充電のレベル)、健全性状態(SOH)(例えば、その理想的条件と比較したエネルギー源の条件の性能指数)、容量(Q)、温度(T)、電圧(V)、電流(I)、または障害の存在または非存在を含む。各モジュール108は、ステータス情報を構成する、またはステータス情報に変換され得る、感知または測定信号またはデータを収集するための1つ以上のセンサまたは他の測定要素を含む。1つを上回るタイプのステータス情報が、単一のセンサを用いて感知または測定される、または別様に付加的センサを必要とすることなくアルゴリズムで決定されることができるため、別個のセンサが、各タイプのステータス情報を収集するために必要とされない。
【0072】
図1Bは、システム100の別の例示的実施形態を描写する。ここでは、制御回路102は、それぞれ、通信経路またはリンク115-1から115-Nを経由して、N個の異なるローカル制御デバイス114-1から114-Nと通信可能に結合される、マスタ制御デバイス112として実装される。各ローカル制御デバイス114-1から114-Nは、ローカル制御デバイス114とコンバータ・ソースモジュール108との間に1:1の関係が存在するように、それぞれ、通信経路またはリンク116-1から116-Nを経由して、1つのコンバータ・ソースモジュール108-1から108-Nと通信可能に結合される。マスタ制御デバイス112は、それらのローカル制御デバイス114が同一の負荷に電力を供給しているかどうかにかかわらず、システム内の全てのローカル制御デバイス114に通信可能に結合されることができる。例えば、1つのマスタ制御デバイス112が、情報を受信し、複数の異なるサブシステムおよびパックのローカル制御デバイス114に送信することができる。
【0073】
図1Cは、システム100の別の例示的実施形態を描写する。ここでは、マスタ制御デバイス112は、それぞれ、通信経路またはリンク115-1から115-Mを経由して、M個の異なるローカル制御デバイス114-1から114-Mと通信可能に結合される。ローカル制御デバイス114は、2つ以上のコンバータ・ソースモジュール108と結合され、それらを制御することができる。ここに示される実施例では、各ローカル制御デバイス114は、M個のローカル制御デバイス114-1から114-Mが、それぞれ、通信経路またはリンク116-1から116-2Mを経由して、2M個のコンバータ・ソースモジュール108-1から108-2Mと結合されるように、2つのコンバータ・ソースモジュール108と通信可能に結合される。
【0074】
通信経路またはリンク106、107、115、および116はそれぞれ、並列または直列様式で、データまたは情報を双方向に通信する、有線または無線通信経路またはリンクであり得る。データは、標準またはカスタム形式で通信されることができる。いくつかの(例えば、自動車)用途では、通信経路またはリンク115は、FlexRayまたはCANプロトコルに従ってデータを通信するように構成されることができる。
【0075】
図1Bおよび1Cに関して説明される実施形態では、ローカル制御デバイス114は、各モジュール108からステータス情報を受信する、または各モジュール108から受信される感知または測定信号またはデータからステータス情報を決定し、その情報をマスタ制御デバイス112に通信する。いくつかの実施形態では、ローカル制御デバイス114は、測定または感知されたデータを制御デバイス112に通信し、これは、次いで、その未加工データに基づいてステータス情報をアルゴリズムで決定する。マスタ制御デバイス112は、次いで、モジュール108の全てに関するステータス情報を使用し、それに応じて制御決定を行うことができる。制御決定は、モジュール108の動作または寄与を維持するか、または調節するかのいずれかのためにローカル制御デバイス114によって解釈または利用され得る、命令、コマンド、または他の情報(下記に説明される変調指数等)の形態をとってもよい。
【0076】
例えば、SOCに関して、全てのモジュール108に関してSOC測定値を読み出すことに応じて、マスタ制御デバイス112が、第1のモジュール108がシステム100の位相のために電力を供給する他のモジュール108よりも比較的に低いSOCにおいて動作しているという査定を行う場合、マスタ制御デバイス112は、その電力出力を減少させるようにその第1のモジュール108に命令することができ、補償するためにその位相内の電力出力を増加させるように1つ以上の他のモジュール108に命令することができる。これは、他のモジュール108のSOCを第1のモジュール108のものよりも速く減少させ、したがって、平衡条件に収束させるべきである。温度に関して、全てのモジュール108に関して温度測定値を読み出すことに応じて、マスタ制御デバイス112が、第1のモジュール108がシステム100内の位相のために電力を供給する他のモジュール108よりも比較的に高い温度において動作しているという査定を行う場合、マスタ制御デバイス112は、その電力出力を減少させるようにその第1のモジュール108に命令することができ、補償するためにその位相内の電力出力を増加させるように1つ以上の他のモジュール108に命令することができる。これは、(第1のモジュール108の冷却および/または他のモジュール108の加熱によって)第1のモジュール108の温度を他のモジュール108のものに接近させ、したがって、平衡条件に収束させるべきである。
【0077】
例えば、マスタ制御デバイス112は、特定のモジュール108(またはそのコンポーネント)がシステム100内の1つ以上の他のモジュール108に対して動作している、以下の条件、すなわち、比較的により低いSOCを伴う、比較的により低いSOHを伴う、比較的により低い容量を伴う、比較的により低い電圧を伴う、比較的により低い電流を伴う、比較的により高い温度を伴う、または障害を伴うもののうちの1つ以上のものを示す、ステータス情報を受信してもよい。そのような実施例では、マスタ制御デバイス112は、特定のモジュール108の電力出力を低減させる(またはある場合には、条件に応じて上昇させる)、制御情報を出力することができる。このように、例えば、より高い温度で動作しているモジュール108の電力出力は、そのモジュール108の温度を1つ以上の他のモジュール108の温度に向かって収束させるように、低減されることができる。
【0078】
他の実施形態では、特定のモジュール108の動作を調節するかどうかの決定は、必ずしも他のモジュール108のステータスとの比較ではなく、事前決定された閾値、限界、または条件とのステータス情報の比較によって行われることができる。事前決定された閾値、限界、または条件は、使用の間に変化しない、製造業者によって設定されるもの等の静的閾値、限界、または条件であり得る。事前決定された閾値、限界、または条件は、使用の間に変化することが許容される、または変化する、動的閾値、限界、または条件であり得る。例えば、マスタ制御デバイス112は、そのモジュール108に関するステータス情報が、それが事前決定された閾値または限界に違反して(例えば、それを上回って、または下回って)、または許容動作条件の事前決定された範囲外で動作していることを示す場合、モジュール108の動作を調節することができる。同様に、マスタ制御デバイス112は、そのモジュール108に関するステータス情報が、実際のまたは潜在的障害の存在(例えば、アラームまたは警告)を示す、または実際のまたは潜在的障害の非存在または除去を示す場合、モジュール108の動作を調節することができる。障害の実施例は、限定ではないが、コンポーネントの実際の故障、コンポーネントの潜在的故障、短絡または他の過剰電流条件、開回路、過剰電圧条件、通信を受信できないこと、破損したデータの受信、および同等物を含む。
【0079】
ローカル制御デバイス114は、モジュール108の種々のセンサ(例えば、温度、電圧、および電流センサ)からの信号、半導体スイッチへおよびそれからの切替(例えば、トリガ)および障害信号、エネルギー貯蔵およびバッファリング要素の基本電池の電圧、および他の信号を受信、処理、および伝送することができる。ローカル制御デバイス114は、マスタ制御デバイス112との通信と、そこへおよびそれからの対応する制御信号の伝送とを実施することができる。
【0080】
このように、マスタ制御デバイス112は、システム100内のモジュール108を制御し、所望の標的を達成する、またはそれに向かって収束することができる。標的は、例えば、相互に対して同一または類似レベルにおける、または事前決定された閾値、限定、または条件内の全てのモジュール108の動作であり得る。本プロセスはまた、モジュール108の動作または動作特性において平衡を保つこと、または平衡を達成しようと努めることとして参照される。本明細書で使用されるような用語「平衡」は、モジュール108またはそのコンポーネントの間の絶対平等性を要求せず、むしろ、システム100の動作が、別様に存在するであろうモジュール108の間の動作の相違を能動的に低減させるために使用され得ることを当業者に伝えるために、広義で使用される。
【0081】
図1Aに戻って参照すると、制御回路102は、ソフトウェア(処理回路によって実行可能である、メモリ内に記憶された命令)、ハードウェア、またはそれらの組み合わせを使用して、動作し、制御を実行するように構成されることができる。制御回路102は、ここで示されるような、処理回路120と、メモリ122とを含むことができる。処理回路120およびメモリ122の例示的実装が、下記にさらに説明される。通信経路またはリンク106はまた、1つ以上のコンバータ・ソースモジュール108から制御回路102のための動作電力を直接供給するように、有線電力を含むこともできる。ある実施形態では、制御回路102のための電力が、1つ以上のモジュール108のみから供給される。
【0082】
図1B-1Cを参照すると、マスタ制御デバイス112およびローカル制御デバイス114は、同様に、ソフトウェア(処理回路によって実行可能である、メモリ内に記憶された命令)、ハードウェア、またはそれらの組み合わせを使用して、動作し、制御を実行するように構成されることができ、それぞれは、ここで示されるような、処理回路120と、メモリ122とを含むことができる。処理回路120およびメモリ122の例示的実装が、下記にさらに説明される。通信経路またはリンク116はまた、1つ以上のモジュール108からローカル制御デバイス114のための動作電力を直接供給するように、有線電力を含むこともできる。ある実施形態では、ローカル制御デバイス114毎の動作電力は、そのローカル制御デバイス114が経路116によって接続される、1つ以上のモジュール108のみによって供給される。マスタ制御デバイス112のための動作電力は、(例えば、車の電力ネットワークを通して等)モジュール108のうちの1つ以上のものから間接的に供給されることができる。
【0083】
いくつかの実施形態では、制御回路102は、システム100全体のための単一の制御デバイスを含むことができる。他の実施形態では、制御回路は、別個のマスタ制御デバイス112が必要ではなく、システム100から省略され得るように、モジュール108と関連付けられるローカル制御デバイス114の間に分散されることができる。
【0084】
いくつかの実施形態では、システム100の制御は、システム100専用の、またはそれのローカルにある制御回路102と、用途の他の部品と共有される制御回路との間に分散されることができる。例えば、マスタ制御デバイス112は、負荷要件情報109をシステム100(例えば、ECUまたはMCU)に提供する、移動または定常コントローラの一部として実装されることができる。制御回路102は、全体的移動または定常用途の別の制御デバイスと通信するための通信インターフェースを有することができる。例えば、自動車用途では、制御回路102(例えば、マスタ制御デバイス112)は、システム100についてのデータまたは情報を車両のECUまたはMCUに出力することができる。
(モジュールベースのシステム内のコンバータ・ソースモジュールの例示的実施形態)
【0085】
図2-4は、モジュール108あたり1つのローカル制御デバイス114を伴う、図1Bに描写されるようなシステム100内のコンバータ・ソースモジュール108の例示的実施形態を描写する。図2-4の実施形態および本明細書に説明されるありとあらゆる他の実施形態は、別様に記述されない限り、図1A-1Cの構成に従って実装されることができる。
【0086】
コンソースモジュール108は、電圧コンバータまたは電流コンバータとして実装されることができる。説明を容易にするために、本明細書に説明される実施形態は、電圧コンバータを参照してそのように行われるが、実施形態は、代替的に、電流コンバータとして構成され得る。
【0087】
図2は、システム100内のコンソースモジュール108Aの例示的実施形態を描写する、ブロック図である。コンソースモジュール108Aの本実施形態は、本明細書では例示的コンソースモジュールのバージョン1(コンソースV1)と称され得、コンバータ・ソースモジュール108のタイプの実施例である。また、ローカル制御デバイス114(LCD)およびマスタ制御デバイス112(MCD)も示される。コンソースV1 108Aは、ひいては、MCD112と通信可能に結合される、LCD114と通信可能に結合される。
【0088】
コンソースV1 108Aは、1つ以上のエネルギー貯蔵要素を含み得る、エネルギー源202(エネルギー源1)を含む。エネルギー源1は、例えば、限定ではないが、以下、すなわち、ウルトラキャパシタまたはスーパーキャパシタ600等の高エネルギー密度(HED)コンデンサ(図6A)、少なくとも1つの電池、または直列および/または並列に接続された複数のバッテリ電池を含む、バッテリモジュール610(図6B)、または燃料、燃料電池、または燃料電池モジュール620(図6C)のうちの1つであり得る。HEDコンデンサ600は、固体誘電体と対照的な二重層静電容量を利用することができ、より高い容量に加えて、通常の電解コンデンサのものの10~100倍(またはそれよりも高い)エネルギー密度を有することができる。バッテリエネルギー源
【0089】
エネルギーは、第1のノード(例えば、正のノード)out1および第2のノード(例えば、負のノード)out2を通して、入力および出力されることができる。エネルギー源1の出力out1およびout2は、それぞれ、例えば、限定ではないが、以下、すなわち、電解および/またはフィルムコンデンサCEB700(図7A)、2つのインダクタLEB1およびLEB2、および2つの電解および/またはフィルムコンデンサCEB1およびCEB2によって形成される、Z源ネットワーク710(図7B)、2つのインダクタLEB1およびLEB2、2つの電解および/またはフィルムコンデンサCEB1およびCEB2、およびダイオードDEBによって形成される、準Z源ネットワーク720(図7C)に基づく、要素およびトポロジのうちの1つを含み得る、エネルギーバッファ204の入力端子in1およびin2に接続されることができる。エネルギーバッファの具体的トポロジおよびコンポーネントの選択肢は、エネルギーバッファの出力端子out1およびout2上の高周波数電圧脈動の最大許容振幅に依存する。これらの脈動は、コンソースモジュール108の性能を劣化させ得、したがって、それらは、その基礎として好適な要素およびトポロジを設計することによって、効率的にバッファリングされることができる。
【0090】
エネルギーバッファ204の出力out1およびout2は、それぞれ、コンバータV1の入力in1およびin2に接続される。コンバータV1 206の例示的実施形態の概略表現が、図5Aに示される。コンバータV1 206は、out1およびout2を横断して少なくとも3つの異なる電圧(線間電圧VDCLに基づく)、すなわち、+VDCL、-VDCL、およびゼロ(例えば、短絡条件)を加えるように構成される、スイッチ回路207を含むことができる。スイッチ回路207はまた、out1およびout2を横断する電流の流れ(例えば、開条件)を遮断するように構成されることもできる。スイッチ回路207は、多数の異なるスイッチタイプ内で多数の異なる方法で構成されることができる。例示的スイッチタイプは、限定ではないが、金属酸化膜半導体電界効果トランジスタまたはMOSFET(図5Aに示されるような)、絶縁ゲートバイポーラトランジスタ(IGBT)、または窒化ガリウム(GaN)トランジスタ等の半導体スイッチを含む。半導体スイッチは、比較的に高いスイッチング周波数において動作され、それによって、コンバータV1が、所望される場合、パルス幅変調モードで動作されること、および比較的に短い時間間隔内で制御コマンドに応答することを可能にすることができる。これは、過渡モードにおいて出力電圧調整および高速動的挙動の高い耐性を提供することができる。スイッチ回路207は、制御回路102(例えば、MCD112またはLCD114)によって生成される、1つ以上の制御または/切替信号(図示せず)によって制御されることができる。
【0091】
多くの実施形態では、スイッチ回路207は、Hブリッジとして構成され得る、少なくとも4つの独立して制御可能なスイッチS3、S4、S5、S6を含むことができる。本実施形態では、コンバータV1 206は、スイッチS3、S4、S5、S6の異なる組み合わせによって、その端子in1とin2との間のDCライン電圧VDCLを、その出力端子out1およびout2に接続することによって、3つの異なる電圧出力、すなわち、+VDCL、0、および-VDCLを発生させる。+VDCLを取得するために、スイッチS3およびS6が、オンにされる一方、-VDCLは、スイッチS4およびS5をオンにすることによって取得されることができる。S3およびS5またはS4およびS6をオンにすることによって、出力電圧は、ゼロ(例えば、短絡)または基準電圧に設定される。
【0092】
半導体スイッチS3、S4、S5、S6のための制御または切替信号(入力経路は、示されていない)は、(図2に示される)LCDおよびMCDにおける採用された制御技法の柔軟性および要件に応じて、異なる方法で発生されてもよい。1つのアプローチは、空間ベクトルパルス幅変調SVPWMまたは正弦波パルス幅変調SPWM、またはそれらの変形例等のパルス幅変調(PWM)技法を使用し、コンバータV1の出力電圧を発生させることである。コンバータV1の出力電圧波形900の実施例が、図9に示される。変調方法はまた、それが適用されるシステム100のバージョンに依存し、変調の1つの可能性として考えられるソリューションが、実施例として本明細書にさらに提示されるであろう。
【0093】
PWMを使用する、いくつかの実施形態では、(MCDではなく)LCDは、コンソースモジュール内のスイッチのために切替信号を発生させるが、PWM実施形態は、そのようなものに限定されない。ヒステリシスを使用するもの等のいくつかの実施形態では、切替信号の発生が、MCDによって実施されることができる。図2に示されるLCD114は、診断、測定、保護、および制御信号ラインのセットを介して、コンソースV1 108Aに接続されることができ、3つの主要機能のうちの1つ以上のものを実施することができる。第1の機能は、エネルギー源1の管理である。第2の機能は、過電流、過電圧、および高温条件からのエネルギーバッファ、より具体的には、そのコンポーネントの保護である。第3の機能は、コンバータV1 206の制御および保護である。
【0094】
一例示的実施形態では、LCD114による、コンソースV1モジュール108Aのためのエネルギー源1の管理の機能は、以下の通りである。LCD114は、測定信号VES1、TES1、IES1を受け入れ、VES1は、エネルギー源1の基本コンポーネントのうちの少なくとも1つ、好ましくは、全ての電圧、または、例えば、限定ではないが、バッテリ電池(個々、または直列および/または並列に接続された)、ウルトラキャパシタ電池(個々、または直列および/または並列に接続された)等の基本コンポーネント群の電圧であり、TES1は、エネルギー源1の基本コンポーネントのうちの少なくとも1つ、好ましくは、全ての温度、または基本コンポーネント群の温度であり、IES1は、エネルギー源1の出力電流である。これらの測定信号に基づいて、LCD114は、以下、すなわち、基本コンポーネントまたは基本コンポーネント群の実際の容量、実際の充電状態(SOC)、および健全性状態(SOH)の計算または決定、測定および/または計算されたデータに基づく警告またはアラーム信号の設定、および/またはMCD112への対応する信号の伝送のうちの1つ以上のものを実施することができる。
【0095】
一例示的実施形態では、LCDによる、コンソースV1モジュール108Aのためのエネルギーバッファ204の保護の機能は、以下の通りである。LCD114は、測定信号VEB、TEB、IEBを受け入れ、VEBは、エネルギーバッファ204の少なくとも1つの主要なコンポーネント、例えば、限定ではないが、コンデンサCEB、またはコンデンサCEB1、CEB2の電圧(図7A-7C参照)であり、TEBは、エネルギーバッファ204の少なくとも1つのコンポーネントの温度であり、および/またはIEBは、エネルギーバッファ204の少なくとも1つのコンポーネントを通した電流である。これらの測定信号に基づいて、LCD114は、以下、すなわち、測定されたデータに基づく警告またはアラーム信号の設定、および/またはMCD112への対応する警告またはアラーム信号の伝送を実施することができる。
【0096】
一例示的実施形態では、LCD114による、コンソースV1モジュール108AのためのコンバータV1 206の制御および保護の機能は、以下の通りである。LCDは、半導体スイッチS3、S4、S5、S6のための制御信号を発生させるために、LCDにおいてパルス幅変調技法と併用され得る、いくつかの実施形態では、変調基準信号およびイネーブル信号、または基準信号および変調指数であり得る、コマンド信号を(例えば、FlexRayまたはCANを経由して)MCDから経路115を経由して受信することができる。コンバータV1 206の統合電流センサから来る電流フィードバック信号IOUT(図2に示されていない)が、コンバータV1内の全てのスイッチの故障ステータス(例えば、短絡または開回路故障モード)についての情報を搬送し得る、コンバータV1 206のスイッチの駆動回路(図2に示されていない)から来る1つ以上の信号Fとともに、過電流保護のために使用されることができる。本データに基づいて、LCDは、バイパスするために、またはシステム100からコンバータV1およびコンソースV1モジュール108A全体を接続解除するために、対応する半導体スイッチS3、S4、S5、S6に印加されるべき切替信号の組み合わせについて決定を行うことができる。(特定のスイッチのための切替信号が、そのスイッチをオンまたはオフにすることができる。)
【0097】
図3は、本明細書ではコンソースモジュールのバージョン2(コンソースV2)と称され得、コンバータ・ソースモジュール108のタイプの実施例である、コンソースモジュール108Bの別の例示的実施形態を描写する、ブロック図である。コンソースV2 108Bが、ひいては、MCD112と通信可能に結合される、LCD114と通信可能に結合される。
【0098】
本実施形態では、コンソースV2 108Bは、一次エネルギー源1 202および二次エネルギー源2 304を伴う二重エネルギー源構成である。コンソースV1 108Aと同様に、エネルギー源1は、図6A-6Cに関して説明される実施例のうちのいずれかまたはその他であり得る、またはそれを含むことができる。
【0099】
エネルギー源1 202の出力out1およびout2は、エネルギーバッファ204の入力端子in1およびin2に接続されることができる。コンソースV1 108Aと同様に、エネルギーバッファ204は、図7A-7Cに関して説明される実施例のうちのいずれかまたはその他であり得る、またはそれを含むことができる。エネルギーバッファ204の出力out1およびout2は、それぞれ、コンバータV2 308の入力in1およびin3に接続される。
【0100】
エネルギーバッファ204の出力out2は、エネルギー源2 304の出力out2にも接続されることができる。エネルギー源2の別の出力out1が、コンバータV2 308の入力in2に接続されることができる。エネルギー源2は、例えば、限定ではないが、以下、すなわち、電解および/またはフィルムコンデンサCEB800(図8A)、高エネルギー密度(HED)コンデンサ600(図8B)、少なくとも1つのバッテリ電池または直列および/または並列に接続された複数のバッテリ電池を含む、バッテリまたはバッテリモジュール610(図8C)、高エネルギー密度コンデンサ600と並列に接続された電解および/またはフィルムコンデンサCEB800(図8D)、バッテリモジュール610と並列に接続された電解および/またはフィルムコンデンサCEB800(図8E)、高エネルギー密度コンデンサ600およびバッテリモジュール610と並列に接続された、電解および/またはフィルムコンデンサCEB800(図8F)等の貯蔵要素のうちの1つを含むことができる。
【0101】
コンバータV2 308の例示的実施形態の簡略化された概略表現が、図5Bに示される。ここでは、コンバータV2 308は、スイッチ回路207(図5Bに関して説明されるような)と、スイッチ回路208とを含む。スイッチ回路208は、任意の配列で、(Lを通して)in2をin1またはin3のいずれかに選択的に結合する任意のスイッチタイプを伴って構成されることができる。スイッチ回路208はまた、in1およびin3からin2を通した電流の流れを遮断する(すなわち、in2を単離する)ように構成されることもできる。スイッチ回路208は、本明細書に説明されるスイッチタイプのうちのいずれか(例えば、半導体MOSFET、IGBT、GaNトランジスタ、またはその他)で構成されることができる。半導体スイッチは、比較的に高いスイッチング周波数において動作され、それによって、コンバータV2 308が、要求される場合、パルス幅変調モードで動作されること、および短い時間間隔内で制御コマンドに応答することを可能にし、過渡モードにおいて出力電圧調整および高速動的挙動の高い耐性を提供することができる。
【0102】
本実施形態では、スイッチ回路208は、2つの独立して制御可能なスイッチS1およびS2を含み、仮想ゼロ電位にあり得る、入力In3に参照される、+VDCLおよび0である、2つの異なる電圧をノード1において発生させることができる。結合インダクタLは、入力In2とノード1との間に接続される。エネルギー源2の出力out1は、コンバータV2 308の入力In3において結合インダクタLに接続される。エネルギー源2 304から消費される、またはそれに発生される電流は、例えば、パルス幅変調技法、またはスイッチS1およびS2を整流するためのヒステリシス制御方法を使用して、結合インダクタL上の電圧を調整することによって、制御されることができる。他の技法も、使用されることができる。スイッチS1およびS2のための制御信号入力経路は、示されていない。
【0103】
本実施形態では、スイッチ回路207は、図5Aに示されるような類似様式で構成され、スイッチS3、S4、S5、S6の異なる組み合わせによって、端子in1とin2との間のDCライン電圧VDCLを出力端子out1およびout2に接続することによって、3つの異なる電圧出力、すなわち、+VDCL、0(または短絡条件)、および-VDCLを発生させることが可能な4つのスイッチS3、S4、S5、S6を含む。out1とout2との間で+VDCL電圧を取得するために、スイッチS3およびS6が、オンにされる一方、out1とout2との間の-VDCL電圧は、スイッチS4およびS5をオンにすることによって取得されることができる。S3およびS5またはS4およびS6をオンにすることによって、出力電圧は、ゼロまたは基準電位に設定される。半導体スイッチS1およびS2と同様に、半導体スイッチS3、S4、S5、S6の制御は、本明細書に説明される種々のPWMまたはヒステリシス技法、またはその他を使用して、実施されてもよい。スイッチS3、S4、S5、S6のための制御信号入力経路は、示されていない。
【0104】
本例示的コンソースV2モジュール108Bでは、エネルギー源1 202は、一次エネルギー源として作用し、したがって、負荷によって必要とされる平均電力を供給する。エネルギー源2 304は、負荷電力ピークにおいて付加的電力を提供すること、または過剰な電力を吸収することによって、エネルギー源1を支援する機能を伴う二次エネルギー源であり得る。
【0105】
図10は、6つの例示的コンバータ・ソースモジュール108を有する、例示的モジュールベースのエネルギー貯蔵システムからの出力電圧波形1000を示す。
【0106】
図11は、コンソースV2モジュール108Bの例示的実施形態に関して、2つのエネルギー源(エネルギー源1 202およびエネルギー源2 304)と負荷との間の電力潮流管理1100の例示的実施形態を描写するブロック図である。負荷は、例えば、限定ではないが、電気自動車モータまたは配電網の単相であり得る。本実施形態は、各エネルギー源の電気特性(端子電圧および電流)と負荷1102の電気特性との間の完全な分断を可能にする。
【0107】
これらの実施形態では、電力潮流コントローラ1 1110および電力潮流コントローラ2 1120は、LCD114およびMCD112と別個である、離散制御デバイスであり得る、LCD内のソフトウェアとして実装されることができる、LCD内のハードウェアとして実装されることができる、またはLCD内のハードウェアおよびソフトウェアの組み合わせとして実装されることができる。いくつかの実施形態では、電力潮流コントローラ1 1110および電力潮流コントローラ2 1120の機能は、LCD114とMCD112との間で共有または分散されることができる。
【0108】
電力潮流コントローラ1 1110は、LCD114からエネルギー源1の基準電力潮流の信号(PES1,REF)を受信することができる。本信号は、モータ電力または配電網電力要件、およびコンソースV2モジュール108Bのエネルギー源1 202のステータスに基づいて、MCD112内に位置する主要電力管理コントローラによって決定されることができる。電力潮流コントローラ1 1110は、エネルギー源1 202の最大許容充電および/または放電電流を推定し、エネルギー源1の実際の許容電力潮流(PES1)を計算することができる。本値は、PCONSOURCEと比較されることができ、差異は、信号(PES2,REF)として電力潮流コントローラ2 1120に印加されることができる。電力潮流コントローラ2 1120は、エネルギー源2 304の出力端子out1とout2との間の電圧に基づいて、結合インダクタL内の基準電流を計算することができ、例えば、限定ではないが、パルス幅変調またはヒステリシス制御アルゴリズムを使用して、コンバータV2 308のスイッチS1およびS2のための切替信号を決定する。したがって、全電力潮流(PCONSOURCE)が、スイッチS3、S4、S5、S6を含む、コンバータV2の切替部分によって提供されることができる。エネルギー源1 202の電力潮流(PES1)は、エネルギー源1の最大許容電流、および限定ではないが、充電状態(SOC)、健全性状態(SOH)、基本電池または並列および/または直列接続された電池群の温度、等価直列抵抗、および同等物等のエネルギー源1の実際の条件に基づいて、推定されることができる。電力潮流(PES1)は、負荷(PLOAD)およびエネルギー源2(PES2)の電流値の間の差異として維持されることができ、PES2は、スイッチS1、S2を含むコンバータV2 308の切替部分および結合インダクタLによって管理される。
【0109】
多くの実施形態では、エネルギー源2 304は、二次エネルギー源であり得、その機能は、負荷電力ピークにおいて電力を提供すること、および/または過剰な電力を吸収することによって、エネルギー源1 202を支援することである。エネルギー源2 304の二次機能は、例えば、単相システムの固有の脈動電力性質の結果として、コンバータV2の入力in1およびin3において流動する電流IDC_CONVに出現する任意の二次電流高調波を低減させる(減衰させる)、または排除する等のための能動フィルタリングであり得る。本高調波は、負荷電流振幅の2倍にまで到達し得る、著しいピーク間値を有することができる。二次電流成分は、いくつかの不利点、例えば、結果として生じる電流RMS値に関連するエネルギー源1 202内の内側損失の増加を呈する。本二次機能を実施するために、エネルギー源2 304は、独立型コンポーネントとして、または図8A、8B、および8D-8Fに示されるように、他のエネルギー貯蔵要素と並列に接続された、電解コンデンサまたはウルトラキャパシタ(またはスーパーキャパシタ)を含むことができる。
【0110】
図12Aおよび12Bは、本能動フィルタリング二次機能の実施の前および間に生じる、波形1200、1220の実施例を示す。補償が開始する前に(瞬間tの前に)、エネルギー源1 202の電流(図12A)は、DC成分(IDC=130A)と、振幅I2AC=60Aを伴う二次高調波成分とを含む。コンバータV2 308の切替挙動によって決定される高周波数高調波(図示せず)は、エネルギーバッファ204によって効率的にバッファリングされる。瞬間tから開始して、コンバータV2は、電流IES2を発生させ始め、電流IES1の二次高調波をエネルギー源2に再指向する。本電流IES2は、IES1電流の二次高調波の振幅に等しい主要高調波の振幅を有するが、エネルギー源1内の結果として生じる電流IES1が、DC成分のみ、または大部分は図12Aに示されるようにいくつかの有意に低減したACリップルを伴うDC成分のいずれかを含むような方法で、ほぼ反対の位相角を伴う。二次機能のみがコンバータV2によって実施される場合において、エネルギー源2が、コンデンサおよび/またはスーパーキャパシタ810のみを含む場合、電流IES2図12B)は、コンバータV2 308の正しい動作のために要求される、設定された値においてエネルギー源2 304のコンデンサおよび/またはスーパーキャパシタ810上の電圧を維持するために、負荷から、またはエネルギー源1 202から供給される必要がある、DC成分を含んでもよい。
【0111】
コンバータV2によって実施され、上記に説明される、一次および二次機能は両方とも、別個に、または同時にのいずれかで、実施されることができる。同時である場合、エネルギー源2 304は、好ましくは、図8A、8B、および8D-8Fに示されるように、他のエネルギー貯蔵要素と並列に接続された電解コンデンサまたはウルトラキャパシタ810を含む。
【0112】
コンソースV2モジュールのためのLCD114は、診断、測定、保護、および制御信号ラインのセットを介して、コンソースV2モジュール108Bに接続されて図3に示され、4つの主要機能のうちの少なくとも1つ、好ましくは、全てを実施することができる。第1の機能は、エネルギー源1 202の管理である。第2の機能は、エネルギー源2 304の管理である。第3の機能は、過電流、過電圧、および高温からのエネルギーバッファ204、より具体的には、そのコンポーネントの保護である。第4の機能は、コンバータV2 308の制御および保護である。
【0113】
コンソースV2モジュール108Bのためのエネルギー源1の管理の機能は、以下の通りであり得る。LCD114は、測定信号VES1、TES1、IES1を受け入れ、VES1は、エネルギー源1の全ての基本コンポーネント/電池の電圧、または、例えば、限定ではないが、個々の、または直列および/または並列に接続されたバッテリ電池、個々の、または直列および/または並列に接続されたウルトラキャパシタ電池等の基本コンポーネント/電池群の電圧であり、TES1は、エネルギー源1の全ての基本コンポーネントの温度、または基本コンポーネント群の温度であり、IES1は、エネルギー源1の出力電流である。これらの測定信号に基づいて、LCDは、以下、すなわち、基本コンポーネントまたは基本コンポーネント群の実際の容量、実際の充電状態(SOC)、および健全性状態(SOH)を計算すること、測定および計算されたデータに基づいて警告またはアラーム信号を設定すること、MCD112への対応する信号の伝送を実施することができる。
【0114】
コンソースV2モジュール108Bのためのエネルギー源2 304の管理の機能は、以下の通りであり得る。LCD114は、測定信号VES2、TES2、IES2を受信することができ、VES2は、エネルギー源2の全ての基本コンポーネントまたは電池の電圧、または、例えば、限定ではないが、個別に、または直列および/または並列に接続されたバッテリ電池、個別に、または直列および/または並列に接続されたウルトラキャパシタ電池等の基本コンポーネントまたは電池群の電圧であり、TES2は、エネルギー源2の全ての基本コンポーネントの温度、または基本コンポーネント群の温度であり、IES2は、エネルギー源2の出力電流である。これらの測定信号に基づいて、LCDは、以下、すなわち、基本コンポーネントまたは基本コンポーネント群の実際の容量、実際の充電状態(SOC)、および健全性状態(SOH)を計算すること、測定および計算されたデータに基づいて警告またはアラーム信号を設定すること、および/またはMCDへの対応する信号の通信を実施することができる。
【0115】
コンソースV2モジュール108Bのためのエネルギーバッファ204の保護の機能は、以下の通りであり得る。LCD114は、測定信号VEB、TEB、IEBを受信し、VEBは、エネルギーバッファの少なくとも1つの主要なコンポーネント、例えば、限定ではないが、コンデンサCEB、またはコンデンサCEB1、CEB2の電圧(図7A-7C参照)であり、TEBは、エネルギーバッファの少なくとも1つの主要なコンポーネントの温度であり、および/またはIEBは、エネルギーバッファの少なくとも1つの主要なコンポーネントを通した電流である。これらの測定信号に基づいて、LCDは、以下を実施する、すなわち、測定されたデータに基づいて障害(例えば、警告またはアラーム)信号を設定する、および/または対応する障害信号をMCD112に伝送することができる。
【0116】
コンソースV2モジュール108BのためのコンバータV2 308の制御および保護の機能は、以下の通りであり得る。LCD114は、上記に説明される電力管理および/または二次高調波低減技法に従って、半導体スイッチS1、S2、S3、S4、S5、S6のための制御信号を発生させるために、LCDにおいてPWMおよび/またはヒステリシス機能で使用され得る、変調基準信号およびイネーブル信号、または基準信号および変調指数であり得る、コマンド信号をMCD112から受信する。コンバータV2の統合電流センサから来る電流フィードバック信号IES2、IOUT(図3に示されていない)が、半導体スイッチのうちの1つ以上のもの、好ましくは、全ての故障ステータス(例えば、短絡または開回路故障モード)についての情報を搬送する、例えば、コンバータV2 308の半導体デバイスの駆動回路(図3に示されていない)から来る信号Fとともに、過電流保護のために使用されることができる。本具体的データに基づいて、LCD114は、バイパスする、またはシステム100(例えば、バッテリパック等)からコンバータV2およびコンソースV2モジュール全体を接続解除するために、対応する半導体スイッチに印加されるべき切替信号S1、S2、S3、S4、S5、S6の組み合わせについて決定を行うことができる。
【0117】
図4は、コンソースモジュールのバージョン3(コンソースV3)と称される、コンソースモジュール108Cの例示的実施形態を描写するブロック図であり、コンバータ・ソースモジュール108のタイプの実施例である。コンソースV3 108Cは、ひいては、MCD114と通信可能に結合される、LCD114と通信可能に結合される。
【0118】
コンソースV3モジュール108Cは、所望される場合、補助負荷2 410の接続のための付加的入力を伴って、エネルギー源、すなわち、エネルギー源1 202と、コンバータV2 308とを含むことができる。コンソースV3モジュールは、例示的システム100内の他のコンソース(例えば、V1/V2/V3)モジュールと接続するための出力ポート1および2を有する。コンソースV3の図示される出力ポート3および4は、必要とされる場合、例示的システム100の他のコンソースV3モジュールの同一の出力ポートへの例示的コンソースV3モジュールの接続のために、および/または所望される場合、補助負荷1 408への接続のために使用される。コンソースV3 108Cの図示される出力ポート5および6は、必要とされる場合、例示的システム100の他のコンソースV3モジュールの同一の出力ポートへの例示的コンソースV3モジュールの接続のために、および/または所望される場合、補助負荷2 410への接続のために使用される。
【0119】
コンソースV1 108Aと同様に、コンソースV3モジュール108Cのエネルギー源1 202は、図6A-6Cに関して説明される実施例のうちのいずれかまたはその他であり得る、またはそれを含むことができる。
【0120】
エネルギー源1 202の出力out1およびout2は、エネルギーバッファ204の入力端子in1およびin2に接続される。コンソースV1 108Aと同様に、コンソースV3モジュール108Cのエネルギーバッファ204は、図7A-7Cに関して説明される実施例のうちのいずれかまたはその他であり得る、またはそれを含むことができる。
【0121】
エネルギーバッファ204の出力out1およびout2は、それぞれ、コンバータV2 308の入力in1およびin3に接続される。コンバータV2 308は、コンソースV2モジュール108Bに関して(例えば、図5Bに関して)議論されるように構成されることができる。本実施形態では、結合インダクタLの出力は、図4に示されるように、コンバータV2 308の入力In2を通して、コンソースV3モジュール108Cのポート5に、および随意の補助負荷2 410に接続される。補助負荷2が、入力コンデンサを有するため、コンバータV2 308は、電圧をオンに調整する負荷上の要求される定電圧および結合インダクタLを通した電流を調整し、逓減し、安定させ得ると仮定される。入力コンデンサが存在しない場合、随意のコンデンサ(図示せず)が、結合インダクタLとLC回路を形成するようにIn2とIn3と(またはノード1とin3と)の間に設置されることができる。例えば、エネルギー源1が、48V標準動作電圧(例えば、直列の12個の4V電池)を伴うバッテリモジュールであり、補助負荷2が、24Vを要求する場合、S1およびS2は、50%デューティサイクルで(S1が閉鎖され、S2開放し、次いで、S1が開放し、S2が閉鎖された状態で)動作するように制御され、電流および/または電圧センサからのフィードバックに基づいて、電圧を24Vのより低い逓減されたレベルで維持するように、それに応じて調節されることができる。補助負荷1が、エネルギー源1と並列に結合され、したがって、コンバータV2 308による調整を伴わないエネルギー源1と同一の電圧において動作する。
【0122】
付加的補助負荷(例えば、補助負荷1)が、出力3および4をエネルギー源1と同一の電圧において動作する他の負荷に結合することによって、または代替として、それらの付加的負荷のために出力3および4の付加的インスタンスを提供することによって、供給されることができる。エネルギー源1からの逓減された電圧において動作する付加的補助負荷(例えば、補助負荷2)が、付加的出力ポート5および6を伴って、スイッチ回路208および結合インダクタLの付加的インスタンスを追加することによって、供給されることができる。したがって、本明細書に説明されるモジュール108は、同一の電圧レベルまたはエネルギー源1よりも低い電圧レベルにおいて動作する、任意の数の1つ以上の補助負荷に供給するように構成されることができる。
【0123】
半導体スイッチS3、S4、S5、S6のための制御切替信号は、LCD114およびMCD112における採用された制御技法の柔軟性および要件に応じて、異なる方法で発生されてもよい。
【0124】
エネルギー源1 202は、接続された場合、システム100の負荷、補助負荷1408、および/または補助負荷2 410によって必要とされる電力の対応する部分を供給することができる。図13は、エネルギー源1、補助負荷1、および補助負荷2の間の電力潮流が調節され得る、コンソースV3モジュールのための電力潮流管理の実施例を示す。補助負荷の実施例は、例えば、電気自動車の車載電気ネットワーク、電気自動車のHVACシステムであり得る。システム100の負荷は、例えば、電気自動車モータまたは配電網の位相のうちの1つであり得る。本実施形態は、エネルギー源の電気特性(端子電圧および電流)と負荷の電気特性との間の完全な分断を可能にすることができる。
【0125】
これらの実施形態では、図13を参照して、電力潮流コントローラ1 1310(PFC1)、電力潮流コントローラ2 1320(PFC2)、電力潮流推定器1(PFE1)、および電力潮流推定器2(PFE2)は、LCD114およびMCD112と別個である、離散制御デバイスであり得る、LCD内のソフトウェアとして実装されることができる、LCD内のハードウェアとして実装されることができる、またはLCD内のハードウェアおよびソフトウェアの組み合わせとして実装されることができる。いくつかの実施形態では、PFC1、PFC2、PFE1、およびPFE2の機能は、LCDとMCDとの間で共有または分散されることができる。解説を容易にするために、以下の実施形態では、PFC1、PFC2、PFE1、およびPFE2は、LCDによって実行されるソフトウェア命令として実装される。
【0126】
PFE1は、エネルギー源1 202の基準電力潮流の信号PES1,REFを、負荷電力要件および本具体的コンソースV3モジュール108Cのエネルギー源1のステータスに基づいて、MCD112内に位置する(図示されていない)主要電力管理コントローラから受信することができる。PFE1はまた、補助負荷1 408の電力消費および/または発生によって決定され、補助負荷1内の電流(例えば、コンソースV3モジュール内に統合され得る電流センサによって測定される、またはLCDによって補助負荷1から直接受電される)に基づいて電力計算ブロック(図13に示されていない)で取得される、信号PLOAD1を受信することもできる。エネルギー源1 202のための全基準電力潮流PTOT_REF_ES1は、PES1,REFおよびPLOAD1の総和であり得る。PFC1 1310は、エネルギー源1の最大許容充電および/または放電電流を推定し、エネルギー源1の実際の許容電力潮流PTOT,ES1を計算することができる。
【0127】
PFE2 1320は、PFC1からエネルギー源1の全電力潮流の信号PTOT,ES1を受信することができる。PFE2は、補助負荷2の電力消費および/または発生によって決定され、補助負荷2内の電流(例えば、コンソースV3モジュール内に統合され得る電流センサによって測定される、またはLCDによって補助負荷2から直接受電される)に基づいて電力計算ブロック(図13に示されていない)で取得される、信号PLOAD2も受信することができる。2つの補助負荷を伴うコンソースV3モジュールのための全基準電力潮流PCONSOURCEは、PLOAD2およびPTOT,ES1の総和であり得る。全PCONSOURCE電力潮流は、そのそれぞれがスイッチS3、S4、S5、S6を含む、種々のコンバータV2の切替部分によって提供される。電力潮流PLOAD2は、スイッチS1、S2を含むコンバータV2の切替部分および結合インダクタLによって管理されることができる。
【0128】
コンソースV3モジュール180CのためのLCD114は、図4に示される。これは、診断、測定、保護、および制御信号ラインのセットを介して、コンソースV2モジュール108Bに接続されることができ、4つの主要機能のうちの少なくとも1つ、好ましくは、全てを実施することができる。第1の機能は、エネルギー源1 202の管理であり得る。第2の機能は、補助負荷2 410の管理であり得る。第3の機能は、過電流、過電圧、および高温からのエネルギーバッファ204、より具体的には、そのコンポーネントの保護であり得る。第4の機能は、コンバータV1の制御および保護であり得る。
【0129】
いくつかの例示的実施形態では、コンソースV3モジュール108Cのためのエネルギー源1 202の管理の機能は、以下の通りであり得る。LCD114は、測定信号VES1、TES1、IES1を受け入れ、VES1は、エネルギー源1 202の全ての基本コンポーネント/電池の電圧、または、例えば、限定ではないが、個々の、または直列および/または並列に接続されたバッテリ電池、個々の、または直列および/または並列に接続されたウルトラキャパシタ電池等の基本コンポーネント/電池群の電圧であり、TES1は、エネルギー源1の全ての基本コンポーネントの温度、または基本コンポーネント群の温度であり、IES1は、エネルギー源1の出力電流である。これらの測定信号に基づいて、LCDは、以下、すなわち、基本コンポーネントまたは基本コンポーネント群の実際の容量、実際の充電状態(SOC)、および健全性状態(SOH)を計算すること、測定および計算されたデータに基づいて警告またはアラーム信号を設定すること、MCDへの対応する信号の伝送を実施することができる。
【0130】
コンソースV3モジュール108Cのための補助負荷2 410の管理の機能は、以下の通りであり得る。LCDは、測定信号VAL2、IAL2を受信し、VAL2は、コンソースV3モジュールのポート5と6との間の電圧であり、IAL2は、補助負荷2の電流である、コンバータV2の結合インダクタLC内の電流である。いくつかの実施形態では、LCDは、モジュール108Cの変調指数を調節することによって補正を実施するMCDにこれらの信号(またはそれらの表現)を報告する。他の実施形態では、これらの信号に基づいて、LCDは、補助負荷2上の電圧を安定させるため、および/または制御するために、LCD内のパルス幅変調のための基準信号の補正を実施する。
【0131】
コンソースV3モジュール108Cのためのエネルギーバッファ204の保護の機能は、以下の通りであり得る。LCDは、測定信号VEB、TEB、IEBを受信することができ、VEBは、エネルギーバッファの少なくとも1つの主要なコンポーネント、例えば、限定ではないが、コンデンサCEB、またはコンデンサCEB1、CEB2の電圧(図7A-7C参照)であり、TEBは、エネルギーバッファ204の少なくとも1つの主要なコンポーネントの温度であり、IEBは、エネルギーバッファ204の少なくとも1つの主要なコンポーネントを通した電流である。これらの測定信号に基づいて、LCDは、以下を実施する、すなわち、測定されたデータに基づいて障害(例えば、警告またはアラーム)信号を設定する、および/または対応する障害信号をMCDに伝送することができる。
【0132】
コンソースV3モジュール108CのためのコンバータV2 308の制御および保護の機能は、以下の通りであり得る。LCD114は、上記に説明される電力管理および/または二次高調波低減技法に従って、半導体スイッチS1、S2、S3、S4、S5、S6のための制御信号を発生させるためにPWMおよび/またはヒステリシス機能で使用され得る、変調基準信号およびイネーブル信号、または基準信号および変調指数であり得る、コマンド信号をMCD112から受信する。コンバータV2の統合電流センサから来る電流フィードバック信号IES2、IOUT(図4に示されていない)が、半導体スイッチのうちの1つ以上のもの、好ましくは、全ての故障ステータス(例えば、短絡または開回路故障モード)についての情報を搬送する、コンバータV2の半導体デバイスの駆動回路(図4に示されていない)から来る1つ以上の信号Fとともに、過電流保護のために使用されることができる。本具体的データに基づいて、LCDは、バイパスする、またはシステム100(例えば、バッテリパック等)からコンバータV2 308およびコンソースV3モジュール全体を接続解除するために、対応する半導体スイッチに印加されるべき切替信号S1、S2、S3、S4、S5、S6の組み合わせについて決定を行うことができる。
【0133】
コンソースモジュールの一実施例は、第1のエネルギー源としてバッテリを有する、コンバータ・バッテリモジュールである。コンバータ・バッテリモジュールは、コンバット(ConBatt)モジュールと称されることができる。コンバットモジュールは、例えば、電気自動車(EV)等の移動用途のバッテリパックで使用されることができる。複数のコンバットモジュールを伴うバッテリパックとして使用するために構成されるシステム100は、コンバットパックと称されることができる。
【0134】
他の例示的実施形態では、コンソースモジュールは、光起電性パネルおよび/または無線充電受信機等の付加的電力源と接続することができる。他の例示的実施形態では、システム100は、例えば、EVの車載電気ネットワークシステムおよび空調機等の異なる電圧レベルの他の補助負荷と結合される、別のシステム100(例えば、別のコンバットパック)に接続することができる。
【0135】
コンソースモジュールV1、V2、またはV3の一例示的実施形態の特徴は、所望に応じて、コンソースモジュールV1、V2、またはV3の別の例示的実施形態の特徴と組み合わせられることができる。例えば、コンソースモジュールV1およびV2はそれぞれ、コンソースモジュールV3に対して記載されているように、補助負荷1および/または2に供給するように構成されることができる。別の実施例として、コンソースモジュールV1およびV3はそれぞれ、コンソースモジュールV2に対して記載されているように、第2のエネルギー源(エネルギー源2)を伴って構成されることができる。
モジュールベースのシステムのためのモジュール配列の例示的実施形態
【0136】
図15-29は、種々のアーキテクチャまたは構成に従って配列されるシステム100の例示的実施形態を描写する。これらの実施形態では、システム100は、1つ以上のモジュールパックとして構成され得るが、実施形態は、パックに限定されない。例証を容易にするために、各実施形態におけるMCDおよびLCDは、示されていない。分かり得るように、モジュールは、各モジュールによって寄与される電力が、例えば、単相AC出力、AC出力の複数の位相、およびDC出力のうちの1つ以上のものを形成するために合計され得るように、多数の方法で配列されることができる。
【0137】
図15は、本開示による、N個の接続されたコンソースモジュール108-1、108-2…108-Nの1次元アレイを含む、コンソースパック1500の例示的実施形態を示す。1次元アレイはまた、各段階が1つのモジュール108に対応する、N個の段階のカスケードと称されることもできる。ここで示されるモジュール108の全ては、所望される場合、単一のエネルギーパック内で組み合わせられることができ、モジュール108は、単一の共通エンクロージャまたは筐体内に共同設置される。アレイ内のコンソースモジュールはそれぞれ、図2、3、および4に関して上記に議論される3つのモジュールバージョン(V1、V2、およびV3)のうちのいずれか1つに従って構成されてもよい。複数のコンソースモジュールは、同一のモジュールバージョン(V1、V2、またはV3)に従って構成されるモジュール、または3つのモジュールバージョン(V1、V2、およびV3)のうちの2つ以上のものに従って構成されるモジュールの混合物を含んでもよい。1次元アレイの第1の行のコンソースV1/V2/V3モジュール(「第1のコンソースV1/V2/V3モジュール」)の第1のポート1が、コンソースモジュールの1次元アレイの第1の出力端子out1に接続される。第1のコンソースV1/V2/V3モジュールの第2のポート2が、第2の行内のコンソースV1/V2/V3モジュール(「第2のコンソースV1/V2/V3モジュール」)の第1のポート1に接続される。同一の順序でさらに第Nまたは最後の行内の第NコンソースV1/V2/V3モジュールまで、第2のコンソースV1/V2/V3モジュールの第2のポート2が、第3の行内のコンソースV1/V2/V3モジュール(「第3のコンソースV1/V2/V3モジュール」)の第1のポート1に接続される等である。第NコンソースV1/V2/V3モジュールの第2のポート2が、1次元アレイ1500の第2の出力端子out2に接続される。N個の接続されたコンソースモジュールの本1次元アレイは、DCまたはAC単相負荷のための定常エネルギー貯蔵用途のために、例えば、バッテリパック等のDCまたは単相ACエネルギー源として使用されることができる。DCまたはAC単相負荷が、第1および第2の出力端子out1とout2との間に接続されることができる。
【0138】
N個の接続されたコンソースモジュールの1次元アレイの出力電圧は、例えば、限定ではないが、位相偏移キャリア技法と、空間ベクトル変調または正弦パルス幅変調(「PWM」)を併用して、発生されることができる。コンソースモジュールのコンバータ毎の切替信号は、次いで、位相偏移搬送波技法を使用して発生されてもよい。本技法は、コンソースモジュールが持続的に回転され、電力がそれらの間でほぼ等しく分配されることを確実にする。
【0139】
位相偏移技法の例示的目的は、増分的に偏移した2レベル波形を使用して、多重レベル出力PWM波形を発生させることである。したがって、XレベルPWM波形が、(X-1)/2個の2レベルPWM波形の総和によって生成される。これらの2レベル波形は、基準波形Vrefを増分的に360°/(X-1)偏移される三角形の搬送波1400、1410(図14A、14B)と比較することによって発生される。9レベル実施例1400が、図14A(4つのモジュール108を使用)に示される。搬送波は、増分的に360°/(9-1)=45°偏移され、基準波形と比較される。結果として生じた2レベルPWM波形1420は、図14Cに示される。これらの2レベル波形は、各コンソースモジュール108内のコンバータの半導体スイッチのための切替信号として使用されてもよい。実施例として、(Hブリッジに配列されたS3、S4、S5を伴って)コンバータV1をそれぞれ有する、4つのカスケード接続されたコンソースモジュールを含む、1次元アレイに関して、0°信号は、第1のコンソースモジュールのS3のために、180°信号は、S6のために使用され、45°信号は、第2のコンソースモジュールのS3のために、225°信号は、S6のために使用される等である。コンバータV1/V2/V3の全てでは、各区間のシュートを回避するためのある不感時間とともに、S3のための信号は、S4を補完し、S5のための信号は、S6を補完することに留意されたい。図14Dは、4つのモジュールからの出力電圧の重畳によって生成される、例示的AC波形を描写する。
【0140】
変調を実装するために使用されるハードウェアのリソースおよび限定に応じて、代替物は、最初の(N-1)/2個の搬送波とともに、負の基準信号を発生させることである。9レベル実施例が、図14Bに示される。この場合、0°~135°PWM信号は、Vrefを対応する搬送波と比較することによって発生され、180°~315°PWM信号は、-Vrefを0°~135°の搬送波と比較することによって発生される。しかしながら、後者の場合の比較の論理は、逆転されなければならない。状態機械デコーダ等の他の技法もまた、Hブリッジのためのゲート信号を発生させるために使用されてもよい。
【0141】
多相システム実施形態では、同一の搬送波が、位相毎に使用されることができる、または搬送波のセットが、位相毎に全体として偏移されることができる。例えば、3相システムでは、各位相アレイは、図14Aおよび14Bに示されるものと同一の相対オフセットを伴って同数の搬送波を使用することができるが、第2の位相の搬送波は、第1の位相の搬送波と比較して120度偏移され、第3の位相の搬送波は、第1の位相の搬送波と比較して240度偏移される。多くの場合、搬送波周波数は、固定されるであろうが、いくつかの例示的実施形態では、搬送波周波数は、調節されることができる。搬送波周波数の調節は、高電流条件下でEVモータ内の損失を低減させることに役立ち得る。
【0142】
図15に示されるシステム100の本1次元アレイ1500実施形態は、コンソースモジュール内に有意に低減した切替および伝導損失を伴う低および/または中電圧定格エネルギー源要素および切替コンポーネント(MOSFET、JFET、IGBTS等)を使用して、第1および第2の端子out1とout2との間に非常に低い全高調波歪みを伴って任意の形状の高電圧を取得することを可能にする。
【0143】
図16は、本開示による、N個の接続されたコンソースV1/V2/V3モジュール108-1、108-2…108-Nの2次元アレイ1600または2つの1次元アレイ1500を含む、コンソースパックの第1のバージョンの例示的実施形態を示す。本2次元アレイ1600を形成する、2つの1次元アレイ1500のそれぞれのDCまたはAC電圧発生の出力が、図15に関して上記に説明される。ここで示されるモジュール108の全ては、所望される場合、単一のエネルギーパック内で組み合わせられることができ、モジュール108は、単一の共通エンクロージャまたは筐体内に共同設置される。1次元アレイの両方の第Nまたは最後の行内の第NコンソースV1/V2/V3モジュールのそれぞれの第2のポート2が、ともに、および2次元アレイの共通出力端子Out3に接続される。出力電圧が、第1および第2の出力端子Out1およびOut2と共通出力端子Out3との間に提供される。
【0144】
2N個の接続されたコンソースV1/V2/V3モジュールの本2次元アレイは、DCまたはAC単相負荷のために、定常エネルギー貯蔵用途のためにの2相ACエネルギー源として使用されることができる。負荷が、第1および第2の出力端子Out1とOut2との間に接続されることができる一方、共通端子Out3は、要求される場合、負荷の中性端子に接続されることができる。
【0145】
例示的2次元アレイベースのコンソースパックの第1および第2の出力端子out1およびout2は、結合インダクタを介してともに接続され、共通出力端子out3がACまたはDC負荷の第2の端子に接続されるときに、ACまたはDC負荷の同一の第1の端子に接続されることができる。この場合、N行を伴うそのような2次元アレイベースのコンソースパックの出力電力能力は、同数のN行を伴う1次元アレイベースのコンソースパックのうちの1つよりも2倍高い。
【0146】
図16に示されるシステム100の本2次元アレイ実施形態は、90度位相変位を伴って高電圧の2相システムを取得することを可能にする。例えば、そのようなシステムは、電気炉で使用されることができる。一般に、非常に低い全高調波歪みを伴う任意の形状の高電圧は、コンソースモジュール内に有意に低減した切替および伝導損失を伴う低および/または中電圧定格エネルギー源要素および切替コンポーネント(MOSFET、JFET、IGBTS等)を使用して、端子out1、out2と、中性端子としての役割を果たし得る共通端子out3との間で取得されることができる。
【0147】
図17は、本開示による、NおよびN+1個の接続されたコンソースモジュール108-1、108-2…108-Nの2次元アレイ1700または2つの1次元アレイを含む、コンソースパックの第2のバージョンの例示的実施形態を示す。本2次元アレイを形成する、NおよびN+1個の接続されたコンソースモジュールを伴う2つの1次元アレイ1500のそれぞれのDCまたはAC電圧発生の出力が、図15に関して上記に説明される。ここで示されるモジュール108の全ては、所望される場合、単一のエネルギーパック内で組み合わせられることができ、モジュール108は、単一の共通エンクロージャまたは筐体内に共同設置される。1次元アレイの両方の第Nまたは最後の行内の第NコンソースV1/V2/V3モジュールのそれぞれの第2のポート2が、付加的または第N+1コンソースV1/V2/V3モジュールの第1および第2のポート1および2に接続される。
【0148】
2N+1個の接続されたコンソースV1/V2/V3モジュールの本2次元アレイは、DCまたはAC単相負荷のために、定常エネルギー貯蔵用途のための単相ACエネルギー源として使用されることができる。負荷は、1次元アレイのそれぞれの第1の行内の第1のコンソースV1/V2/V3モジュールの第1および第2の出力端子Out1とOut2との間に接続されることができる。
【0149】
図18は、本開示による、3次元アレイ1800で接続される複数のコンソースV1/V2/V3モジュール108-1、108-2…108-Nを含む、コンソースパックの第1のバージョンの例示的実施形態を示す。ここで示されるモジュール108の全ては、所望される場合、単一のエネルギーパック内で組み合わせられることができ、モジュール108は、単一の共通エンクロージャまたは筐体内に共同設置される。コンソースパックの第1、第2、および第3の出力端子out1、out2、およびout3が、本3次元アレイ1800ベースのコンソースパックを形成する、3つの1次元アレイ1500のそれぞれの第1の行の第1のコンソースV1/V2/V3モジュールの第1のポートに接続される。本3次元アレイ1800ベースのコンソースパックを形成する、3つの1次元アレイ1500のそれぞれのDCまたはAC電圧発生の出力が、図15に関して上記に説明される。3つの1次元アレイのそれぞれの第Nまたは最後の行内の第NコンソースV1/V2/V3モジュールの第2のポート2が、ともに、および3次元アレイの共通出力端子out4に接続される。出力電圧は、第1、第2、および第3の出力端子out1、out2、out3と共通出力端子out4との間に提供される。
【0150】
3N個の接続されたコンソースV1/V2/V3モジュール108-1、108-2…108-Nの本3次元アレイ1800は、図22に示されるように、DCまたはAC単一負荷、3相負荷、3相送電網、または3相電気モータ2200のために、定常エネルギー貯蔵用途または電気自動車用途のための3相ACエネルギー源として使用されることができる。3相負荷が、第1、第2、および第3の出力端子out1、out2、out3の間に接続されることができる一方、共通出力端子out4は、要求される場合、負荷の中性端子に接続されることができる。
【0151】
3次元アレイベースのコンソースパックの第1、第2、および第3の出力端子out1、out2、およびout3は、結合インダクタを介してともに接続され、共通出力端子out4がDCまたは単相AC負荷の第2の端子に接続されるときに、DCまたは単相AC負荷の同一の第1の端子に接続されることができる。この場合、N行を伴うそのような3次元アレイベースのコンソースパックの出力電力能力は、同数のN行を伴う1つの1次元アレイベースのACiバッテリパックよりも3倍高い。
【0152】
図19に示されるシステム100の本3次元アレイ1900実施形態は、コンソースモジュール内に有意に低減した切替および伝導損失を伴う低および/または中電圧定格エネルギー源要素および切替コンポーネント(MOSFET、JFET、IGBTS等)を使用して、端子out1、out2、out3と、中性端子としての役割を果たし得る共通端子out3との間に非常に低い全高調波歪みを伴って任意の形状の高電圧の3相システムを取得することを可能にする。そのようなシステムは、配電網に接続されることができ、能動電源またはバッファ、無効電力補償器および力率補正器、非常に高い動的応答を伴う能動高調波フィルタ、および送電網のout1、out2、out3と位相との間の有意に縮小されたサイズの受動フィルタとして、使用されることができる。本システムはまた、バッテリ、スーパーキャパシタ、燃料電池等のエネルギー源要素からエネルギーを提供する、3相負荷に接続されることもできる。
【0153】
図19は、本開示による、3次元アレイ1900で接続される複数のコンソースモジュール108-1、108-2…108-Nを含む、コンソースパックの第2のバージョンの例示的実施形態を示す。ここで示されるモジュール108の全ては、所望される場合、単一のエネルギーパック内で組み合わせられることができ、モジュール108は、単一の共通エンクロージャまたは筐体内に共同設置される。
【0154】
3つの1次元アレイ1500のそれぞれの第1の行のコンソースV1/V2/V3モジュール108-1(「第1のコンソースV1/V2/V3モジュール」)の第1のポート1が、本3次元アレイベースのコンソースパックを形成する、3つの1次元アレイのそれぞれの第1、第2、および第3の出力端子out1、out2、およびout3に接続される。本3次元アレイを形成する、N個の接続されたコンソースV1/V2/V3モジュールを伴う3つの1次元アレイのそれぞれの出力DCまたはAC電圧発生が、図15に関して上記に説明される。第1のコンソースV1/V2/V3モジュール108-1の第2のポート2が、3つの1次元アレイの第2の行内のコンソースV1/V2/V3モジュール108-2(「第2のコンソースV1/V2/V3モジュール」)の第1のポート1に接続される。同一の順序で、Mが2以上の、さらにコンソースV1/V2/V3モジュールのMの行数まで、第2のコンソースV1/V2/V3モジュールの第2のポート2が、3つの1次元アレイの第3の行(図示せず)内のコンソースV1/V2/V3モジュールの第1のポート1に接続される等である。
【0155】
第M+1行のコンソースV1/V2/V3モジュールの第1のポート1が、第M行(図示せず)のコンソースV1/V2/V3モジュールの第2のポート2に接続される。第M+1行内のコンソースV1/V2/V3モジュールの第2のポート2が、第M+2行(図示せず)内のコンソースV1/V2/V3モジュールの第1のポート1に接続される。同一の順序でさらにコンソースV1/V2/V3モジュールのM+Nの行数まで、第M+2行内のコンソースV1/V2/V3モジュールの第2の出力ポート2が、第M+3行(図示せず)内のコンソースV1/V2/V3モジュールの第1のポート1に接続される等である。
【0156】
3次元アレイの第1の列1500の最後の行または第M+N行内のコンソースV1/V2/V3モジュールの第2のポート2が、3次元アレイの第2の列1500’のM+1行のコンソースV1/V2/V3モジュールの第1のポート1に接続される。3次元アレイの第2の列の最後の行または第M+N行内のコンソースV1/V2/V3モジュールの第2のポート2が、3次元アレイの第3の列1500”のM+1行のコンソースV1/V2/V3モジュールの第1のポート1に接続される。3次元アレイの第3の列の最後の行または第M+N行内のコンソースV1/V2/V3モジュールの第2のポート2が、3次元アレイの第1の列のM+1行のコンソースV1/V2/V3モジュールの第1のポート1に接続される。
【0157】
接続されたコンソースV1/V2/V3モジュールの本3次元アレイは、図23に示されるように、DCまたはAC単一負荷、3相負荷、3相送電網、または3相電気モータのために、定常エネルギー貯蔵用途または電気自動車用途のための3相エネルギー源として使用されることができる。
【0158】
図18に関して述べられる利点に加えて、直列接続およびデルタ接続されたコンソースモジュールの組み合わせを伴う、図19に示されるシステム100の本3相(3次元アレイ)構成された実施形態は、システムの全てのコンソースモジュール(相間平衡)と送電網または負荷の位相との間のエネルギーの効果的な交換を可能にする。デルタおよび直列接続されたコンソースモジュールの組み合わせは、所望の出力電圧を取得するために、アレイ内のコンソースモジュールの総数を削減することを可能にする。
【0159】
図20は、本開示による、3次元アレイ2000で接続される複数のコンソースモジュールを含む、コンソースパックの第3のバージョンの例示的実施形態を示す。ここで示されるモジュール108の全ては、所望される場合、単一のエネルギーパック内で組み合わせられることができ、モジュール108は、単一の共通エンクロージャまたは筐体内に共同設置される。コンソースパックの第1、第2、および第3の出力端子out1、out2、およびout3が、本3次元アレイ2000ベースのコンソースパックを形成する、3つの1次元アレイ1500の第1の行のコンソースV1/V2/V3モジュール108-1の第1のポート1に接続される。本3次元アレイを形成する、N個の接続されたコンソースV1/V2/V3モジュール108-1、108-2…108-Nを伴う3つの1次元アレイのそれぞれのDCまたはAC電圧発生の出力が、図15に関して上記に説明される。3次元アレイの第1の列の第N行のコンソースV1/V2/V3モジュールの第2のポート2が、第N+1行の相互接続(IC)モジュール108-ICとして採用される、第1の付加的コンソースV3モジュール108Cの第1のポート1に接続される。3次元アレイの第2の列の第N行のコンソースV1/V2/V3モジュールの第2のポート2が、第N+1行の第1の付加的コンソースV3モジュール108-ICの第2のポート2に接続される。3次元アレイの第3の列の第N行のコンソースV1/V2/V3モジュールの第2のポート2が、第N+1行の第2の付加的コンソースV3モジュール108-ICの第1のポート1に接続される。第2の付加的コンソースV3モジュールの第2のポート2が、コンソースパックの第4の出力端子Out4に接続される。第N+1行の第1および第2の付加的コンソースV3モジュールの第3および第4のポート3および4は、図20に示されるように相互接続される。
【0160】
接続されたコンソースV1/V2/V3モジュールの本3次元アレイは、図24に示されるように、DCまたはAC単一負荷、3相負荷、3相送電網、または3相電気モータのために、定常エネルギー貯蔵用途または電気自動車用途のための3相エネルギー源として使用されることができる。3相負荷が、第1、第2、および第3の出力端子out1、out2、およびout3の間に接続されることができる一方、第4の出力端子out4は、充電端子としての役割を果たすことができる。
【0161】
図18に関して述べられる利点に加えて、2つの付加的相互接続コンソースV3モジュール108-ICを伴う、図20に示されるシステム100の本3相(3次元アレイ)構成された実施形態は、システムの全てのコンソースモジュール(相間平衡)と送電網または負荷の位相との間のエネルギーの効果的で高速の交換を可能にする。
【0162】
図21は、本開示による、Kが、実施例として、3以上の、K個の1次元アレイ1500を含む、多次元アレイ2100で接続される複数のコンソースモジュールを含み、提示および参照目的のみのために、複数の行およびK列を有する例示的配向で図示される、コンソースパックの第4のバージョンの例示的実施形態を示す。ここで示されるモジュール108の全ては、所望される場合、単一のエネルギーパック内で組み合わせられることができ、モジュール108は、単一の共通エンクロージャまたは筐体内に共同設置される。K個の1次元アレイ1500はそれぞれ、第1および第2のポートを有する、M+N個のコンソースV1/V2/V3モジュール108-1…108-(M+N)を含む。第1、第K、および他の奇数の整数の1次元アレイはそれぞれ、第1、第2、第3、および第4のポートを有する、第M+N+1付加的コンソースV3モジュール108-ICを含む。
【0163】
それぞれ、K個の1次元アレイのそれぞれの第1の行のコンソースV1/V2/V3モジュールの第1のポート1は、本多次元アレイベースのコンソースパックを形成する、K個の1次元アレイの第K出力端子outKまで、第1および第2の出力端子out1およびout2のうちの個々のものに接続される等である。第1の行内のコンソースV1/V2/V3モジュールの第2のポート2は、K個の1次元アレイのそれぞれの第2の行(図示せず)内のコンソースV1/V2/V3モジュールの第1のポート1に接続される。同一の順序で、Mが2以上の、さらにコンソースV1/V2/V3モジュールのMの行数まで、第2の行内のコンソースV1/V2/V3モジュールの第2のポート2が、K個の1次元アレイのそれぞれの第3の行(図示せず)内のコンソースV1/V2/V3モジュールの第1のポート1に接続される等である。
【0164】
第M行の第1のアレイ列のコンソースV1/V2/V3モジュール108-Mの第2のポート2は、第1の行の第2のアレイ列のコンソースV1/V2/V3モジュール108-1の第1のポート1に接続される。同一の順序で第Kアレイ列まで、第M行の第2のアレイ列のコンソースV1/V2/V3モジュール108-Mの第2のポート2は、第1の行の第3のアレイ列のコンソースV1/V2/V3モジュール108-1の第1のポート1に接続される等であり、第M行の第Kアレイ列内のコンソースV1/V2/V3モジュール108-Mの第2のポート2は、第1の行の第1のアレイ列のコンソースV1/V2/V3モジュール108-1の第1のポート1に接続される。
【0165】
第M+1行の第1から第Kアレイ列の全てのコンソースV1/V2/V3モジュール108-(M+1)の第1のポート1は、第M行のコンソースV1/V2/V3モジュール108-Mの第2のポート2に接続される。同一の順序で、Nが2以上の、さらにコンソースV1/V2/V3モジュールのNの行数まで、第M+1行の第1から第Kアレイ列の全てのコンソースV1/V2/V3モジュール108-(M+1)の第2のポート2は、第M+2行の第1から第K列の全てのコンソースV1/V2/V3モジュールの第1のポート1に接続される等である。
【0166】
多次元アレイの第1のアレイ列の第M+N行のコンソースV1/V2/V3モジュールの第2のポート2は、第M+N+1行の第1の付加的コンソースV3モジュールの第1のポート1に接続される。多次元アレイの第2のアレイ列の第M+N行のコンソースV1/V2/V3モジュールの第2のポート2は、第M+N+1行の第1の付加的コンソースV3モジュールの第2のポート2に接続される。多次元アレイの第K-2アレイ列の第M+N行のコンソースV1/V2/V3モジュールの第2のポート2は、第M+N+1行の第((K-1)/2)付加的コンソースV3モジュールの第1のポート1に接続される。多次元アレイの第K-1列の第M+N行のコンソースV1/V2/V3モジュールの第2のポート2は、第M+N+1行の第((K-1)/2)付加的コンソースV3モジュールの第2のポート2に接続される。多次元アレイの第K列の第M+N行のコンソースV1/V2/V3モジュールの第2のポート2は、第M+N+1行の第(K+1)/2付加的コンソースV3モジュールの第1のポート1に接続される。第(K+1)/2付加的コンソースV3モジュールの第2のポート2は、コンソースパックの第K出力端子outK+1に接続される。第M+N+1行の(K+1)/2個全ての付加的コンソースV3モジュールの出力ポート3および4は、図21に示されるように、ともに接続される。
【0167】
接続されたコンソースV1/V2/V3モジュールの本多次元アレイは、DC負荷、多相AC負荷、多相送電網、または多相電気モータのために、定常エネルギー貯蔵用途または電気自動車用途のための多相エネルギー源として使用されることができる。
【0168】
図18に関して述べられる利点に加えて、デルタ接続および直列接続されたコンソースモジュールおよび付加的相互接続コンソースV3モジュールの組み合わせを伴う、図21に示されるシステム100の本多次元アレイ2100実施形態は、システムの全てのコンソースモジュール(相間平衡)と送電網または負荷の位相との間のエネルギーの効果的で高速の交換を可能にする。デルタおよび直列接続されたコンソースモジュールの組み合わせは、所望の出力電圧を取得するために、アレイ内のコンソースモジュールの総数を削減することを可能にする。
【0169】
図22および図23は、それぞれ、図18および図19に提示され、任意のタイプの3相電気モータ2200にさらに接続されるような、それぞれ、コンソースパック1800、1900の第1および第2のバージョンの例示的実施形態を示す。図22に示されるモジュール108の全ては、所望される場合、単一のエネルギーパック内で組み合わせられることができ、モジュール108は、単一の共通エンクロージャまたは筐体内に共同設置される。同一のことが、図23に示されるモジュール108の全てに適用される。
【0170】
図22に示されるシステム100の3次元アレイ1800(3相モータ駆動システム)実施形態は、有意に低減した切替および伝導損失を伴う低および/または中電圧定格エネルギー源要素および切替コンポーネント(MOSFET、JFET、IGBTS等)を使用して、モータ位相A、B、およびCの間に非常に低い全高調波歪みを伴って任意の形状の高電圧の3相システムを取得することを可能にする。そのようなシステムは、2レベルインバータの場合のような嵩張る受動フィルタの使用を要求せず、高動的応答を有する。
【0171】
図22に関して述べられる利点に加えて、直列接続およびデルタ接続されたコンソースモジュール108の組み合わせを伴う、図23に示されるシステム100(3次元アレイ)の3相モータ駆動実施形態1900は、システムの全てのコンソースモジュール(相間平衡)と電気モータ2200の全ての位相との間のエネルギーの効果的な交換を可能にする。デルタおよび直列接続されたコンソースモジュールの組み合わせは、所望の出力モータ電圧を取得するために、アレイ内のコンソースモジュールの総数を削減することを可能にする。
【0172】
図24は、任意のタイプの3相電気モータ2200に接続されるコンソースパックの第3のバージョンの例示的実施形態を示す。ここで示されるモジュール108の全ては、所望される場合、単一のエネルギーパック内で組み合わせられることができ、モジュール108は、単一の共通エンクロージャまたは筐体内に共同設置される。コンソースパックは、図21に提示される通りであり、Kは、3に等しく、第N+1行の2つの付加的コンソースV3モジュール108-ICの第3および第4の出力ポート3および4が、ともに、および第2の補助負荷2に接続される。第N+1行の2つの付加的コンソースV3モジュールはさらに、ともに、および第1の補助負荷1 408に接続される、第5および第6の出力ポート5および6を含む。第1の補助負荷1および第2の補助負荷2 410は、異なる電圧を有し、例えば、限定ではないが、それぞれ、電気自動車の車載ネットワークシステムおよび空調機電力供給システムを表す。
【0173】
図21に関して述べられる利点に加えて、直列接続およびデルタ接続されたコンソースモジュール108および2つの付加的相互接続コンソースV3モジュール108-ICの組み合わせを伴う、図24に示されるシステム100(3次元アレイ)の本3相モータ駆動実施形態2400は、システムの全てのコンソースモジュール(相間平衡)と電気モータ2200の位相との間のエネルギーの効果的で高速の交換を可能にする。デルタおよび直列接続されたコンソースモジュールの組み合わせは、所望の出力モータ電圧を取得するために、アレイ内のコンソースモジュールの総数を削減することを可能にする。相互接続コンソースV3モジュールの付加的出力端子3、4、5、6は、ひいては、例えば、電気自動車の電気車載ネットワークおよびHVAC電力線を表す、補助負荷のための電力を提供するために使用され得る、異なるレベルの低電圧を提供する。この場合、余分な低電圧バッテリは、要求されず、上記に述べられるシステムのためのエネルギーは、コンソースモジュールのアレイ全体によって送達される。
【0174】
図25は、任意のタイプの3相電気モータ2200に接続されるコンソースパックの第4のバージョンの例示的実施形態2500を示す。ここで示されるモジュール108の全ては、所望される場合、単一のエネルギーパック内で組み合わせられることができ、モジュール108は、単一の共通エンクロージャまたは筐体内に共同設置される。コンソースパックは、図20に提示される通りであり、第N+1行の2つの付加的コンソースV3モジュール108の第3および第4の出力ポート3および4が、ともに、および第2の補助負荷410に接続される。第N+1行の2つの付加的コンソースV3モジュールはさらに、ともに、および第1の補助負荷408に接続される、第5および第6の出力ポート5および6を含む。第1の補助負荷408および第2の補助負荷410は、異なる電圧を有し、例えば、限定ではないが、それぞれ、電気自動車の車載ネットワークシステムおよび空調機電力供給システムを表す。
【0175】
図22に関して述べられる利点に加えて、2つの付加的相互接続コンソースV3モジュール108-ICを伴う、図25に示されるシステム100(3次元アレイ)の本3相モータ駆動実施形態は、システムの全てのコンソースモジュール(相間平衡)と電気モータの位相との間のエネルギーの効果的で高速の交換を可能にする。相互接続コンソースV3モジュール108-ICの付加的出力端子3、4、5、6は、ひいては、例えば、電気自動車の電気車載ネットワークおよびHVAC電力線を表す、補助負荷のための電力を提供するために使用され得る、異なるレベルの低電圧を提供する。この場合、余分な低電圧バッテリは、要求されず、上記に述べられるシステムのためのエネルギーは、コンソースモジュールのアレイ全体によって送達される。
【0176】
図26は、任意のタイプの6相電気モータ2650に接続されるコンソースパックの第5のバージョンの例示的実施形態2600を示す。ここで示されるモジュール108の全ては、所望される場合、単一のエネルギーパック内で組み合わせられることができ、モジュール108は、単一の共通エンクロージャまたは筐体内に共同設置される。コンソースパックは、図25に提示される通りであり、3次元アレイ2500の第1および第2のアレイ列が、図25に示される第1および第2のアレイ列の3つのセットを含む、6次元アレイの6つのアレイ列を形成するように2回繰り返す。第N+1行の3つの付加的コンソースV3モジュール108-ICの第3および第4のポート3および4は、ともに、および第2の補助負荷2 410に接続され、第N+1行の3つの付加的コンソースV3モジュール108-ICの第5および第6のポート5および6は、ともに、および第1の補助負荷1 408に接続される。第1の補助負荷408および第2の補助負荷410は、異なる電圧を有し、例えば、限定ではないが、それぞれ、電気自動車の車載ネットワークシステムおよび空調機電力供給システムを表す。
【0177】
図22に関して述べられる利点に加えて、3つの付加的相互接続コンソースV3モジュール108-ICを伴う、図26に示されるシステム100(3次元アレイ)の本3相モータ駆動実施形態は、システムの全てのコンソースモジュール(相間平衡)と電気モータの6つ全ての位相との間のエネルギーの効果的で高速の交換を可能にする。相互接続コンソースV3モジュールの付加的出力端子3、4、5、6は、ひいては、例えば、電気自動車の電気車載ネットワークおよびHVAC電力線を表す、補助負荷のための電力を提供するために使用され得る、異なるレベルの低電圧を提供する。この場合、余分な低電圧バッテリは、要求されず、上記に述べられるシステムのためのエネルギーは、コンソースモジュールの6次元アレイ全体によって送達される。
【0178】
図27Aは、それぞれ、3次元アレイで接続されるコンソースモジュールのN行を含む、2つのコンソースシステム2700および2700’を有する、システム100の第6のバージョンの例示的実施形態を示す。システム2700は、3相電気モータ2200のための一次電気供給部であるように構成される一方、システム2700’は、3相電気モータ2200’のための一次電気供給部であるように構成される。両方のシステム2700および2700’は、異なる電圧および周波数で動作することができる。システム2700は、補助負荷およびシステム2700’のモジュール108-Nの第N行に結合される、ICモジュール108-ICの第N+1行を含む。
【0179】
各システム2700、2700’は、モジュール108が相互と隣接または近接近して設置され、同一の冷却システムを共有する、単一の共通電気および機械的ユニット、またはパックとして、独立して構成されることができる。パック2700、2700’はそれぞれ、その独自の別個の独立したエンクロージャまたは筐体2705、2705’内に、それぞれ、位置することができる。他の実施形態では、図27Aに示されるモジュール108の全ては、1つの共通パックとして組み合わせられることができる。さらに別の実施形態では、前述の構成のいずれかが、使用されることができるが、1つ以上の別個のパック内のICモジュール108-ICは、他のカスケード型モジュール108を保持するパックから離れている。
【0180】
第1のモータ1 2200の第1、第2、および第3の端子A、B、およびCは、パック2700の第1の行のコンソースV1/V2/V3モジュール108-1の第1のポート1においてコンソースパックに接続される。パック2700の3つ全てのアレイ列の第N行のコンソースV1/V2/V3モジュールの第2のポート2は、図27Aに示されるように、第N+1行の3つの対応するICモジュール108-ICの第1のポート1に接続される。第N+1行のICモジュール108-ICのうちの3つ全ての第2のポート2は、パック2700’の第N行のコンソースV1/V2/V3モジュール108-Nの第2のポート2に接続される。モータ2200’の第1、第2、および第3の出力端子A’、B’、およびC’は、コンソースパック2700’の第1の行のコンソースV1/V2/V3モジュールの第1のポート1に接続される。図27Aに示されるように、同一の順序でさらにパック2700’の最後の行または第N行まで、第1行のコンソースV1/V2/V3モジュール108-1の第2のポート2は、パック2700’の第2の行のコンソースV1/V2/V3モジュール108-2の第2のポート2に接続される等である。
【0181】
ICモジュール108-ICの第3および第4のポート3および4は、ともに、および第1の補助負荷408に接続される。3つのICモジュール108-ICの第5および第6のポート5および6は、ともに、および第2の補助負荷410に接続される。第1の補助負荷および第2の補助負荷は、異なる電圧を有し、例えば、限定ではないが、それぞれ、電気自動車の車載ネットワークシステムおよび空調機電力供給システムを表す。
【0182】
図27Aに示される3つの付加的相互接続コンソースV3モジュール108-ICを伴うシステム100の本3次元アレイ実施形態は、少なくとも2つの独立したモータ(二重モータ駆動システム)のための独立電圧および周波数調整(制御)を提供し、そのような二重モータシステムの全てのコンソースモジュールと2つの電気モータの位相との間のエネルギーの効果的で高速の交換(相間平衡)を可能にする。相互接続コンソースV3モジュールの付加的出力端子3、4、5、6は、ひいては、例えば、電気自動車の電気車載ネットワークおよびHVAC電力線を表す、補助負荷のための電力を提供するために使用され得る、異なるレベルの低電圧を提供する。この場合、余分な低電圧バッテリは、要求されず、上記に述べられるシステムのためのエネルギーは、コンソースモジュールのアレイ全体によって送達される。本実施形態では、ICモジュール108-ICは、パック2700の一部であるものとして示されるが、他の実施形態では、ICモジュール108-ICは、独立エンティティとして、または3つのICモジュール108-ICを含有する第3のパック内のいずれかで、パック2700および2700’の外側にあり得る。図27Aの構成は、2つの前輪(前輪駆動)または2つの後輪(後輪駆動)へのモータであり得る、2つのインホイールモータ2200および2200’を有するEVを含む、複数の定常および移動用途で使用されることができる。補助負荷408および410が供給されるかどうかにかかわらず、本実施形態は、各個々のシステム内の位相の間で、および2つのシステムを横断して(例えば、システム間またはパック間平衡)相間平衡を許容する。
【0183】
図27Bは、図27Aに関して説明されるシステムが、それぞれ、4つのモータ2200、2200’、2200’’、2200’’’のための一次供給部として4つのシステム2750、2750’、2750’’、2750’’’を実装するように複製された、システム100の別の例示的実施形態を示す。各システム2750、2750’、2750’’、2750’’’は、3次元アレイに接続されるモジュール108のいくつかの行を含み、システム2750は、N行を有し、システム2750’は、M行を有し、システム2750’’は、P行を有し、システム2750’’’は、Q行を有する。各システム内の行(故に、カスケード型段階)の数は、異なり得るが、多くの実施形態では、行の数は、同一であり得る(N=M=P=Q)。4つ全てのシステムは、異なる電圧および周波数で動作することができる。システム2750は、補助負荷1および2およびシステム2750’のモジュール108の第M行に結合される、ICモジュールとして実装される、モジュール108-ICの第N+1行を含む。システム2750’’は、補助負荷1および2およびシステム2750’’のモジュール108の第Q行にも結合される、ICモジュールとして実装される、モジュール108-ICの第P+1行を含む。
【0184】
各システム2750、2750’、2750’’、2750’’’は、モジュール108が相互と隣接または近接近して設置され、同一の冷却システムを共有する、単一の共通電気および機械的ユニット、またはパックとして、独立して構成されることができる。パック2750、2750’、2750’’、2750’’’はそれぞれ、その独自の別個の独立したエンクロージャまたは筐体2705、2705’、2705’’、2705’’’内に、それぞれ、位置することができる。他の実施形態では、図27Bに示されるモジュール108の全ては、1つの共通パックとして組み合わせられることができる、または4つのシステムのうちの2つが、第1のパック(例えば、EVの前輪専用)として実装されることができ、4つのシステムのうちの他の2つが、第2のパック(例えば、EVの後輪専用)として実装されることができる。さらに別の実施形態では、前述の構成のいずれかが、使用されることができるが、1つ以上の別個のパック内のICモジュール108-ICは、他のカスケード型モジュール108を保持するパックから離れている。
【0185】
モータ2200の第1、第2、および第3の端子A1、B1、およびC1は、システム2750の第1の行のコンソースV1/V2/V3モジュール108-1の第1のポート1においてシステム2750に接続される。第1の行のコンソースV1/V2/V3モジュールの第2のポート2は、システム2750の3つ全てのアレイ列の第N行の第1のポートまで、本明細書に説明されるようなカスケード型様式で任意の数の介在する行(図示せず)に結合されることができる。モジュール108の第N行の第2のポートは、図27Bに示されるように、第N+1行の3つの対応するICモジュール108-ICの第1のポート1に接続される。第N+1行のICモジュール108-ICのうちの3つ全ての第2のポート2は、システム2750’の第M行のコンソースV1/V2/V3モジュール108の第2のポート2に接続される。モータ2200’の第1、第2、および第3の出力端子A2、B2、およびC2は、システム2750’の第1の行のコンソースV1/V2/V3モジュールの第1のポート1に接続される。第1の行のコンソースV1/V2/V3モジュール108-1の第2のポート2は、システム2750の3つ全てのアレイ列の第M行の第1のポートまで、本明細書に説明されるようなカスケード型様式で任意の数の介在する行(図示せず)に接続される。
【0186】
モータ2200’’の第1、第2、および第3の端子A3、B3、およびC3は、システム2750’’の第1の行のコンソースV1/V2/V3モジュール108-1の第1のポート1においてシステム2750’’に接続される。第1の行のコンソースV1/V2/V3モジュールの第2のポート2は、システム2750’’の3つ全てのアレイ列の第P行の第1のポートまで、本明細書に説明されるようなカスケード型様式で任意の数の介在する行(図示せず)に結合されることができる。モジュール108の第P行の第2のポートは、図27Bに示されるように、第P+1行の3つの対応するICモジュール108-ICの第1のポート1に接続される。第P+1行のICモジュール108-ICのうちの3つ全ての第2のポート2は、システム2750’’’の第Q行のコンソースV1/V2/V3モジュール108の第2のポート2に接続される。モータ2200’’’の第1、第2、および第3の端子A4、B4、およびC4は、システム2750’’’の第1の行のコンソースV1/V2/V3モジュールの第1のポート1に接続される。第1の行のコンソースV1/V2/V3モジュール108-1の第2のポート2は、システム2750’’’の3つ全てのアレイ列の第Q行の第1のポートまで、本明細書に説明されるようなカスケード型様式で任意の数の介在する行(図示せず)に接続される。
【0187】
システム2750の第N+1行およびシステム2750’’の第P+1行の6つのICモジュール108-ICの第3および第4のポート3および4は、ともに、および第1の補助負荷408に接続される。システム2750の第N+1行およびシステム2750’’の第P+1行の6つのICモジュール108-ICの第5および第6のポート5および6は、ともに、および第2の補助負荷410に接続される。補助負荷408および410は、異なる電圧を有し、例えば、限定ではないが、それぞれ、電気自動車の車載ネットワークシステムおよび空調機電力供給システムを表す。図27Bの構成は、全輪駆動を提供するために、4つのインホイールモータ2200、2200’、2200’’、2200’’’を有する四輪EVを含む、複数の定常および移動用途で使用されることができる。本実施形態は、モータ2200および2200’’が、前輪モータであり、モータ2200’および2200’’’が、後輪モータである、または逆であるように、構成されることができる。補助負荷408および410が供給されるかどうかにかかわらず、本実施形態は、各個々のシステム内の位相の間で、および2つのシステムを横断して(例えば、システム間またはパック間平衡)相間平衡を許容する。
【0188】
図28は、本開示による、3相開巻線電気モータ2850および補助負荷408、410に接続される、3次元アレイで接続される複数のコンソースモジュール108を含む、コンソースパックの第7のバージョンの例示的実施形態を示す。本実施形態では、モジュール108は、第1のシステム2800および第2のシステム2800’にセグメント化されることができる。両方のシステム2800および2800’は、異なる電圧であるが、類似周波数で動作することができる。ここで示されるモジュール108の全ては、所望される場合、単一のエネルギーパック内で組み合わせられることができ、モジュール108は、単一の共通エンクロージャまたは筐体内に共同設置される。代替として、システム2800のモジュール108は、第1のパック内で組み合わせられることができ、システム2800’のモジュール108は、異なる第2のパック内で組み合わせられることができる。
【0189】
3つ全てのアレイ列2810の第1の行のコンソースV1/V2/V3モジュール108の第1のポート1は、ともに接続される。同一の順序でさらに各アレイ列の第N行まで、3つ全てのアレイ列の第1の行のコンソースV1/V2/V3モジュールの第2のポート2は、3つ全てのアレイ列2810の第2の行のコンソースV1/V2/V3モジュール(図示せず)の第1のポート1に接続される等である。3つ全てのアレイ列の第N行のコンソースV1/V2/V3モジュール108の第2のポート2は、図28に示されるように、開巻線電気モータ2850の第1、第2、および第3の端子A、B、Cに接続される。開巻線電気モータ2850の第1、第2、および第3のA’、B’、C’は、3つ全てのアレイ列の第N+1行のコンソースV1/V2/V3モジュールの第1のポート1に接続される。同一の順序でさらにアレイ列のそれぞれの第M行まで、3つ全てのアレイ列の第N+1行のコンソースV1/V2/V3モジュールの第2のポート2は、3つ全てのアレイ列の第N+2行のコンソースV1/V2/V3モジュールの第1のポート1に接続される等である。第1の列の第M行のコンソースV1/V2/V3モジュールの第2のポート2は、第M+1行の第1の付加的コンソースV3モジュール108-ICの第1のポート1に接続される。第2のアレイ列の第M行のコンソースV1/V2/V3モジュールの第2のポート2は、第M+1行の第1の付加的コンソースV3モジュール108-ICの第2のポート2に接続される。第3の列の第M行のコンソースV1/V2/V3モジュールの第2のポート2は、第M+1行の第2の付加的コンソースV3モジュール108-ICの第1のポート1に接続される。
【0190】
第M+1行の2つの付加的コンソースV3モジュールの第3および第4のポート3および4は、ともに、および第2の補助負荷410に接続される。第M+1行の2つの付加的コンソースV3モジュールの第5および第6のポート5および6は、ともに、および第1の補助負荷408に接続される。第1の補助負荷および第2の補助負荷は、異なる電圧を有し、例えば、限定ではないが、それぞれ、電気自動車の車載ネットワークシステムおよび空調機電力供給システムを表す。
【0191】
図22に関して述べられる利点に加えて、2つの付加的相互接続コンソースV3モジュールを伴う、図28に示されるシステム100(3次元アレイ)の本3相モータ駆動実施形態は、開巻線モータのために好適であり、システムの全てのコンソースモジュール(相間平衡)と電気モータの位相との間のエネルギーの効果的で高速の交換を可能にする。相互接続コンソースV3モジュールの付加的出力端子3、4、5、6は、ひいては、例えば、電気自動車の電気車載ネットワークおよびHVAC電力線を表す、補助負荷のための電力を提供するために使用され得る、異なるレベルの低電圧を提供する。この場合、余分な低電圧バッテリは、要求されず、上記に述べられるシステムのためのエネルギーは、コンソースモジュールのアレイ全体によって送達される。図28の実施形態では、全てのモジュールは、単一のパックで実装されることができる、または行1からNのモジュールは、第1のパックとして実装されることができ、行N+1からM(またはM+1)のモジュールは、第2のパックとして実装されることができる。
【0192】
図29は、本開示による、3次元アレイで接続される複数のコンソースモジュール108を含み、2つの3相開巻線電気モータ2850、2850’、および補助負荷408、410に接続される、2つのシステム2901および2901を形成する、コンソースパックの第8のバージョンの例示的実施形態を示す。より具体的には、2つの3相サブシステム2900、2900’が、モータ2850を駆動し、補助負荷408および410に供給するために使用される一方、2つの他の3相サブシステム2900’’、2900’’’が、モータ2850’を駆動するために使用され、両方のシステム2901および2902が、サブシステム2900’のモジュール108-ICと相互接続される。したがって、システム2901およびシステム2902が、異なる電圧および周波数で動作してもよい一方、システム2901内では、サブシステム2900および2900’は、類似または等しい周波数において動作してもよいが、異なる電圧を有してもよく、システム2902内では、サブシステム2900’’および2900’’’は、類似または等しい周波数において動作してもよいが、異なる電圧を有してもよい。図29に示されるモジュール108の全ては、単一のパック内で組み合わせられることができる。代替として、システム2901のモジュール108の全ては、単一のパック内で組み合わせられることができ、システム2902のモジュール108の全ては、異なる第2のパック内で組み合わせられることができる。さらに別の実施形態では、4つのサブシステム2900、2900’、2900’’、2900’’’のそれぞれのモジュール108は、それぞれ、4つの別個のパック2705、2705’、2705’’、2705’’’内で組み合わせられる。システム2901および2902のためのこれらの異なるパック構成の組み合わせもまた、実装されることができる。いくつかの実施形態では、ICモジュール108-ICは、別個の独立したパック内で個別に、またはともに組み合わせられることができる。
【0193】
3つ全てのアレイ列の第1の行のコンソースV1/V2/V3モジュール108-1の第1のポート1は、ともに接続される。同一の順序でさらに第N行まで、3つ全てのアレイ列の第1の行のコンソースV1/V2/V3モジュール108の第2のポート2は、3つ全てのアレイ列の第2の行のコンソースV1/V2/V3モジュール108(図示せず)の第1のポート1に接続される等である。3つ全てのアレイ列の第N行のコンソースV1/V2/V3モジュール108-Nの第2のポート2は、図29に示されるように、第1の開巻線電気モータ2850の第1、第2、および第3の端子A1、B1、C1に接続される。第1の開巻線電気モータ2850の第1、第2、および第3の端子A1’、B1’、C1’は、3つ全てのアレイ列の第N+1行のコンソースV1/V2/V3モジュール108-(N+1)の第1のポート1に接続される。同一の順序でさらに第M行まで、3つ全てのアレイ列の第N+1行のコンソースV1/V2/V3モジュール108-(N+1)の第2のポート2は、3つ全てのアレイ列の第N+2行(図示せず)のコンソースV1/V2/V3モジュールの第1のポート1に接続される等である。
【0194】
コンソースパックの3つ全てのアレイ列の第M行のコンソースV1/V2/V3モジュール108-Mの第2のポート2は、図29に示されるように、第M+1行の3つの対応するコンソースV3モジュール108-ICの第1のポート1に接続される。第M+1行の3つ全てのコンソースV3モジュール108-ICの第2のポート2は、第M+2行のコンソースV1/V2/V3モジュール108-(M+2)の第2のポート2に接続される。同一の順序でさらに第K行まで、第M+2行のコンソースV1/V2/V3モジュールの第1のポート1は、第M+3行(図示せず)のコンソースV1/V2/V3モジュールの第2のポート2に接続される等である。3つ全てのアレイ列の第K行のコンソースV1/V2/V3モジュール108-Kの第1のポート1は、図29に示されるように、第2の開巻線電気モータ2850’の第1、第2、および第3の入力端子A2、B2、C2に接続される。
【0195】
第2の開巻線電気モータ2850’の第1、第2、および第3の出力端子A2’、B2’、C2’は、3つの全てのアレイ列の第K+1行のコンソースV1/V2/V3モジュール108-(K+1)の第1のポート1に接続される。同一の順序でさらに第L行まで、3つ全てのアレイ列の第K+1行のコンソースV1/V2/V3モジュールの第1のポート1は、3つ全てのアレイ列の第K+2行(図示せず)のコンソースV1/V2/V3モジュールの第2のポート2に接続される等である。3つ全てのアレイ列の第L行のコンソースV1/V2/V3モジュールの第1のポート1は、ともに接続される。
【0196】
第M+1行の2つの付加的コンソースV3モジュールの第3および第4のポート3および4は、ともに、および第2の補助負荷410に接続される。第M+1行の2つの付加的コンソースV3モジュールの第5および第6のポート5および6は、ともに、および第1の補助負荷408に接続される。第1の補助負荷および第2の補助負荷410は、異なる電圧を有し、例えば、限定ではないが、それぞれ、電気自動車の車載ネットワークシステムおよび空調機電力供給システムを表す。
【0197】
図29に示される3つの付加的相互接続コンソースV3モジュールを伴うシステム100の本3次元アレイ実施形態は、2つの独立した開巻線モータ(二重モータ駆動システム)のための独立電圧および周波数調整(制御)を提供し、そのような二重モータシステムの全てのコンソースモジュールと2つの電気モータの位相との間のエネルギーの効果的で高速の交換(相間平衡)を可能にする。相互接続コンソースV3モジュールの付加的出力端子3、4、5、6は、ひいては、例えば、電気自動車の電気車載ネットワークおよびHVAC電力線を表す、補助負荷のための電力を提供するために使用され得る、異なるレベルの低電圧を提供する。この場合、余分な低電圧バッテリは、要求されず、上記に述べられるシステムのためのエネルギーは、コンソースモジュールのアレイ全体によって送達される。
(モジュール制御の例示的実施形態)
【0198】
図30-40Bに目を向けると、システム100の制御を促進し、異なるシステム構成におけるコンソースモジュールの間の平衡を提供する、例示的システムおよび方法が、示される。図1から29に示される例示的実施形態の接続アーキテクチャは、コンソースモジュールの間の電力共有の制御を可能にする。そのような制御は、放電、充電の間に、および静止時に、平衡を保たれた状態でコンソースモジュールのエネルギー源のSOC等の1つ以上のパラメータを維持することを可能にし、これは、容量の可能性として考えられる差異にかかわらず、各エネルギー源の全容量が利用されることに役立ち得る。加えて、平衡は、コンソースモジュールのエネルギー源および/またはその他のコンポーネントの温度を均一にするために使用されることができる。温度平衡は、システム100の電力能力を増加させ、システム100内のそれらの場所および熱抵抗性の差異にかかわらず、エネルギー源のより一様な経年劣化を提供する。
【0199】
システム100は、相内平衡と称され得る、特定の位相内のモジュール108のパラメータの平衡を保つことができ、相間平衡と称され得る、異なる位相または多相(例えば、2つ以上の位相)システム内のモジュール108のパラメータの平衡を保つことができる。システム100のための制御回路102は、相内平衡、相間平衡、モジュール内の複数のエネルギー源の利用(図11)、能動フィルタリング(図12A-12B)、および補助負荷供給(図13)の任意の組み合わせを同時に実施することができる。
【0200】
図30は、ピーク検出器3010(「ピーク検出」)と、除算器3020(「除算」)と、相内平衡コントローラ3030(「相内平衡コントローラ」)とを含み得る、単相ACまたはDC平衡コントローラ3000の例示的実施形態を描写する。ピーク検出器3010は、それとともに動作している、および/または平衡を保っている位相コントローラ3000に特有であり得る、基準電圧VrのピークVpkを検出する。除算器は、基準電圧Vrをその検出されたピークVpkで除算することによって、正規化基準波形Vrnを発生させる。相内平衡コントローラ3030は、コンソースステータス情報(例えば、SOCi、Ti、Qi、Vi等)とともにピーク電圧Vpkを使用し、制御されている位相内のモジュール毎に変調指数Miを発生させる。単相平衡コントローラ3000は、ハードウェア、ソフトウェア、またはそれらの組み合わせで実装されることができ、MCDの一部として位置してもよい、または本明細書に説明されるLCDの間で部分的または完全に分散されてもよい、またはMCDおよびLCDから独立した別個のコントローラであってもよい。
【0201】
単相ACまたはDCの場合、または多相システムの単一の位相に関して、(例えば、MCDの一部としての)単相平衡コントローラ3000は、基準電圧Vrを受信し、システム100の全てのコンソールから(例えば、システムのLCDから)充電状態SOCi、温度Ti、容量Qi、および電圧Vi等のステータス情報を収集する。コントローラ3000は、これらの信号を使用し、変調指数Miおよび正規化基準波形Vrnを発生させ、これは、次いで、切替信号を発生させるように各LCDに送信される。基準波形Vrnは、継続的に送信されることができ、変調指数は、Vrnの全周期にわたって1回等の定期的間隔で送信されることができる。LCDは、受信された変調指数によって正規化基準Vrnを変調またはスケーリングすることができる。変調指数は、いくつかの実施例では、0~1(0および1を含む)の数であり得る。本変調またはスケーリングされたVrnは、図14A-14Dに関して説明されるパルス幅変調技法に従って、または他の変調技法に従って、Vref(または-Vref)として使用されることができる。このように、変調指数は、LCDによって発生され、コンバータ切替回路に提供されるPWM切替信号(例えば、S3-S6またはS1-S6)を制御し、したがって、各コンソースモジュールの動作を調整するために使用されることができる。例えば、正常または完全な動作を維持するように制御されているコンソースモジュールが、1の変調指数を受信してもよい一方、正常または完全に満たない動作に制御されているコンソースモジュールは、1未満の変調指数を受信してもよい。電力出力を停止するように制御されるコンソースモジュールは、ゼロの変調指数を受信してもよい。当業者は、本説明を熟読した後に、変調指数の他の値が類似機能性を達成するために使用され得ることを容易に認識するであろう。
【0202】
単相平衡コントローラ3000は、以下、すなわち、発生されたコンソース電圧の総和がピーク電圧Vpkを超えないことを促進する様式で、そのエネルギー源の充電状態(SOC)、温度(T)、容量(Q)、健全性状態(SOH)、電圧(V)、および/または電流(I)等の本明細書に説明される任意の数の側面または動作特性に従って、コンソースモジュール毎に変調指数を発生させることができる。例えば、Vpkは、各モジュールの一次エネルギー源電圧およびそのモジュールのための変調指数の積の総和(例えば、Vpk=M+M+M...+M等)であり得る。変調指数の異なる組み合わせ、したがって、モジュールによる個別の電圧寄与が、使用されてもよいが、合計の発生された電圧は、同一のままとなるべきである。図31は、出力電圧3100’が4つのモジュールのそれぞれから4つの等しい電圧寄与の重畳である、4モジュールアレイの2つの反対端子A、Bを横断して生成される出力電圧3100’の第1の実施例と並行して、単相アレイによる出力のために要求されるピーク電圧3100を描写する、フェーザ図である。また、4つのモジュールの相対的寄与が調節され、不平等である、出力電圧3100’’の第2の実施例も示される。
【0203】
さらに、コントローラ3000は、各モジュール内のエネルギー源のSOCが、平衡状態のままである、または不平衡である場合、平衡条件に収束するように、および/または各モジュール内のエネルギー源または他のコンポーネント(例えば、エネルギーバッファ)の温度が平衡状態のままである、または不平衡である場合、平衡条件に収束するように、いずれか1つの時間に(例えば、EVの最大加速の間等に)システムの電力出力要件を達成することを妨げない限りにおいて、動作を制御することができる。モジュール内および外の電力潮流は、源の間の容量差がSOC偏差を引き起こさないように、調整されることができる。SOCおよび温度の平衡は、SOHのある程度の平衡を間接的に引き起こし得る。電圧および電流は、所望される場合、直接平衡を保たれることができるが、多くの実施形態では、本システムの主要目標は、SOCおよび温度の平衡を保つことであり、SOCの平衡は、モジュールが類似容量およびインピーダンスである、極めて対称のシステム内の電圧および電流の平衡につながり得る。
【0204】
全てのパラメータの平衡を保つことが、同時に可能ではない場合がある(例えば、1つのパラメータの平衡がさらに、別のパラメータの平衡を失わせ得る)ため、いずれか2つ以上のパラメータ(SOC、T、Q、SOH、V、I)の平衡を保つことの組み合わせが、用途の要件に応じて、いずれか一方に与えられる優先順位を伴って適用されてもよい。平衡における優先順位は、他のパラメータ(T、Q、SOH、V、I)と比べてSOCに与えられることができ、他のパラメータのうちの1つ(T、Q、SOH、V、I)が閾値外の重大な不平衡条件に到達する場合、例外が認められる。
【0205】
述べられるように、平衡はまた、アレイ間または相間様式で実施されることもできる。説明を容易にするために、実施形態は、相間平衡に関して説明されるであろう。本明細書に説明される全ての実施形態では、相間平衡は、相内平衡が実施されているときと同時に実施されることができる。例えば、図32は、1つの相間コントローラ3210と、それぞれ、位相A、B、およびCのための3つの相内平衡コントローラ3220-1、3220-2、3220-3とを含み得る、3相平衡コントローラ3200の例示的実施形態を描写する。相内平衡コントローラ3220は、各1次元アレイ内で、特に、実施例として、1つの位相内で、コンソースモジュールの側面の平衡を保つように構成またはプログラムされることができる。相間平衡コントローラ3210は、多次元アレイ全体の間で、またはそれを横断して、特に、実施例として、異なる位相のアレイの間で、またはそれを横断して、コンソースモジュールの側面の平衡を保つように構成またはプログラムされることができる。これは、位相への投入共通モード(例えば、中性点偏移)を通して、または相互接続モジュール(共通モジュール)を通して、または両方を通して達成され得る。コントローラ3200は、ハードウェア、ソフトウェア、またはそれらの組み合わせで実装されることができ、MCDの一部として位置してもよい、または本明細書に説明されるLCDの間で部分的または完全に分散されてもよい、またはMCDおよびLCDから独立した別個のコントローラであってもよい。相内平衡コントローラ3220-1、3220-2、3220-3、および相間平衡コントローラ3210はそれぞれ、個別に、ハードウェア、ソフトウェア、またはそれらの組み合わせで実装されることができ、MCDの一部として位置してもよい、または本明細書に説明されるLCDの間で部分的または完全に分散されてもよい、またはMCDおよびLCDから独立した別個のコントローラであってもよい。
【0206】
本システムへの基準信号入力は、VrA、VrB、VrC、またはこれらの信号のうちの2つの任意の組み合わせ、またはクラーク変換(すなわち、Vrα、Vrβ)等のこれらの信号を再生成し得る任意の他の変換であってもよい。
【0207】
図33Aおよび33Bは、位相A、B、およびCの間に相互接続(IC)モジュールを伴わないY接続3相システム(例えば、図18および22に関して説明されるようなシステム100参照)のための制御技法の例示的実施形態3300および3300’を描写する、フェーザ図である。ここでは、相内平衡は、各両側矢印が、各位相内に3つのモジュールを伴う9つのモジュールを有する実施例では、各位相内の特定のモジュールのエネルギー寄与を示す、各位相A、B、およびC内のモジュールの変調指数を制御することによって、実施または達成されることができる。
【0208】
相間平衡は、ある共通モードを位相基準(VrnA、VrnB、VrnC)に追加することによって、制御回路(例えば、コントローラ3200、MCD112)によって実施されることができ、中性点「N」が、1つの位置から別の位置に偏移されてもよい。位相基準の変化は、電力へのそれらの集約された寄与を増加または減少させる、その位相内の全てのモジュールの変調指数の変化を引き起こす。例えば、各位相内のモジュールの1つ以上のパラメータ(例えば、SOC、T、Q、SOH、V、I)を測定した後、相間平衡コントローラ3210は、1つ以上の位相へのエネルギー出力(放電)または入力(充電)を調節することを決定することができる。例えば、位相A内のモジュールのエネルギー出力を10%低下させるように決定が行われる場合、VrnAの10%に等しい成分が、VrnAから減算されることができ、VrnAの本同一の10%成分(例えば、共通モード)もまた、VrnBおよびVrnCから減算されることができ、これは、Aに向かって中性点を偏移させるであろう。上記に述べられるように、これは、相内平衡が実施されているときと同時に生じることができる。
【0209】
例えば、図33Bでは、システムが放電しており、位相Aのモジュールで利用可能な全エネルギーが、ひいては、位相Bのモジュールで利用可能な全エネルギーよりも小さい、位相Cのモジュールで利用可能な全エネルギーより小さいと仮定して、SOC平衡のために、中性点は、類似共通モード技法に従って、3310によって示されるように、図33Aの位置から図33Bの位置に偏移されることができる。これは、位相Aの寄与を減少させ、より少ない程度に位相Cの寄与を減少させ、補償するために位相Bの寄与を増加させる。これは、各位相によって出力されるエネルギーの共有に対する制御を提供し、3相電圧を確立する。
【0210】
図34Aおよび34Bは、位相A、B、およびCの間に相互接続(IC)モジュールを伴うY接続3相システム(例えば、システム100、図20および24参照)のための制御技法の例示的実施形態3400および3400’を描写する、フェーザ図である。ここでは、相内平衡は、説明されるように、各位相アレイ内のモジュールの変調指数を制御することによって、再び達成されることができる。例えば、コントローラ3200によって全体的に制御される、相間平衡は、相間エネルギー注入と称され得る、1つ以上のICモジュールから1つ以上の位相のアレイにエネルギーを選択的に印加することによって、実施されることができる。これは、ICモジュールによって供給される(図33Aの実施例と比較した)第4の寄与がフェーザ図の中心に追加された、図34Aに描写される。
【0211】
図34Aは、システムが放電しており、位相Aの3つのモジュールで利用可能な全エネルギー(SOC)が、ひいては、位相Bの3つのモジュールで利用可能な全エネルギーよりも小さい、位相Cの3つのモジュールで利用可能な全エネルギーより小さい(SOC<SOC<SOC)、実施例を表す。コントローラ3200は、ひいては、(AおよびBのものと同一または異なるICモジュールであり得る)位相CのICモジュールのための変調指数を上回る、(同一または異なるICモジュールであり得る)位相BのICモジュールのための変調指数を上回る(MIA>MIC>MIB)、変調指数を位相AのICモジュールに供給または出力することができる。各位相内の非相互接続モジュールのための変調指数は、それに応じて減少されることができ、したがって、位相Bの非相互接続モジュールの寄与は、位相Cのものを上回り、これは、ひいては、位相Aのものを上回り、全ての位相内の平衡SOCに向かってシステムを移行させる。類似アプローチが、他のパラメータ(T、Q、SOH、V、I)のうちの1つ以上のものの平衡を保つために使用されることができる。
【0212】
位相の間にICモジュールを伴うシステムでは、相間平衡もまた、上記に説明されるような中性点偏移(または共通モード注入)によって実施されることができる。図34Bは、相間平衡が、共通モード注入および相間エネルギー注入の両方を使用して、ICモジュールを伴うシステム内のコントローラ3200によって実施される、実施例を描写する。そのような組み合わせは、より広範囲の動作条件下で、よりロバストかつ柔軟な平衡を可能にする。
【0213】
システム100は、中性点偏移のみ、相間エネルギー注入のみ、または同時に両方の組み合わせを用いて相間平衡を実施する、適切な状況を決定することができる。中性点偏移が、各位相アレイのモジュールの全てからのエネルギーを用いて実施されることができる一方、相間エネルギー注入は、1つ以上のICモジュールのみからのエネルギーを用いて実施される。したがって、中性点偏移は、より異種の相間不平衡を網羅するために利用可能なより広範囲のエネルギーを有する。システム100が、中性点を偏移させることが望ましくない、補助負荷または他のシステムに供給しており、ある場合には、中性点偏移が、位相アレイの電圧と電流との間の位相偏移を増加させ得、DC二次高調波を増加させ得る、実施形態が存在し得る。相間エネルギー注入は、中性点を偏移させることなく平衡を許容し、これらの潜在的副作用を回避することができる。いくつかの実施形態では、制御回路102(例えば、コントローラ3200、MCD114)は、比較的小さいまたは軽微である相間不平衡のために相間エネルギー注入を使用することができ、比較的により大きい、または重大である、および/または短い時間周期内に平衡を要求する、相間不平衡のために中性点偏移を(単独で、または相間エネルギー注入とともにのいずれかで)使用することができる。これらの実施形態では、制御回路102は、相間不平衡の程度を査定または決定し、それを、比較的に小さい、および比較的に大きい相間不平衡(または使用する技法を統制する他の条件)を区別する閾値(例えば、SOC、温度)と比較し、わずかな差異のために相間エネルギー注入のみを使用し、比較的により大きい差異のために中性点偏移または両方の組み合わせのいずれかを使用して、相間平衡を実行するように構成されることができる。
【0214】
図35Aおよび35Bは、位相A、B、C、およびDの間に、それぞれ、ICモジュールを伴わない、およびICモジュールを伴う4相システムのための制御技法の例示的実施形態3500および3500’を描写する、フェーザ図である。ここでは、相内平衡は、位相A、B、C、およびDのそれぞれ内のモジュールの変調指数を制御することによって、達成されることができる。相間平衡は、中性点偏移によって、および/または適用可能である場合、各位相への相互接続モジュールの寄与を制御すること(相間エネルギー注入)によって、達成されることができる。
【0215】
図36Aおよび36Bは、位相A、B、C、D、およびEの間に、それぞれ、ICモジュールを伴わない、およびICモジュールを伴う5相システムのための制御技法の例示的実施形態3600および3600’を描写する、フェーザ図である。ここでは、相内平衡は、位相A、B、C、D、およびEのそれぞれ内のモジュールの変調指数を制御することによって、達成されることができる。相間平衡は、中性点偏移によって、および/または適用可能である場合、各位相への相互接続モジュールの寄与を制御すること(相間エネルギー注入)によって、達成されることができる。
【0216】
図37Aおよび37Bは、位相A、B、C、D、E、およびFの間に、それぞれ、ICモジュールを伴わない、およびICモジュールを伴う(例えば、図26に関して説明される)6相システムのための制御技法の例示的実施形態3700および3700’を描写する、フェーザ図である。ここでは、相内平衡は、位相A、B、C、D、E、およびFのそれぞれ内のモジュールの変調指数を制御することによって、達成されることができる。相間平衡は、中性点偏移によって、および/または適用可能である場合、各位相への相互接続モジュールの寄与を制御すること(相間エネルギー注入)によって、達成されることができる。
【0217】
図27に関して説明されるようなシステム100では、異なる電圧および周波数で放電および充電し得る、2つの3相システム2700および2700’が示される。これらのシステムのための相内平衡は、各位相A、B、C、A’、B’、C’内のモジュール108の変調指数を制御することを通して達成されることができる。各システム2700および2700’内および2つのシステムの間の相間平衡は、各位相へのICモジュール108-ICの電圧寄与を制御することによって、達成されることができる。ICモジュール108-ICを用いた相間平衡の実施例3810および3820が、Nが3である実施例に関して、それぞれ、システム2700および2700’に適用されるような、図38Aのフェーザ図に描写される。各システム2700および2700’内の相間平衡は、代替として、または加えて、図38Bの実施例3810および3820に示されるように、中性点偏移によって遂行され得る。
【0218】
図28に関して説明されるようなシステム100では、類似周波数で放電するが、異なる電圧を有し得る、2つの3相システム2800および2800’が考慮される。システム2800および2800’の平衡は、(システム2800に関してN=2であり、システム2800’に関してM-N=3である、実施例に関して)図39Aおよび39Bにおいて、それぞれ、実施例3900および3900’に関して説明される。図39Aでは、2つのシステム3900、3900’内の補完的位相が、ペアで稼働し、各モータ巻線を横断して電圧を発生させるため、位相ペア(例えば、AおよびA’、BおよびB’、CおよびC’)内のモジュール108が、相内平衡のために考慮され得る。例えば、AとA’との間にある電圧を確立するために、AおよびA’位相内の全てのモジュール108は、それらのステータス情報に従って、比例的に寄与することができる。相間平衡、またはこの場合、位相ペアの間の平衡は、図39Aに示されるように、相互接続モジュール108-ICを通して実装されてもよい。各システム2800および2800’内の相間平衡は、代替として、または加えて、図39Bの実施例3900および3900’に示されるように、中性点偏移によって遂行され得る。
【0219】
図29に関して説明されるようなシステム100では、システム2901およびシステム2902は、異なる電圧および周波数で動作してもよい。システム2901内では、サブシステム2900および2900’は、類似または等しい周波数において動作してもよいが、異なる電圧を有してもよく、システム2902内では、サブシステム2900’’および2900’’’は、類似または等しい周波数において動作してもよいが、異なる電圧を有してもよい。システム2900、2900’、2900’’、2900’’’の平衡は、(各システム2900、2900’、2900’’、2900’’’が、ICモジュール108-ICを含まない、モジュール108の3行を有する、実施例に関して)図40Aおよび40Bにおいて、それぞれ、実施例4000、4010、4020、4030に関して説明される。図40Aでは、4つのシステム4000、4010、4020、4030内の補完的位相が、ペアで稼働し、各モータ巻線を横断して電圧を発生させるため、位相ペア(例えば、A1およびA1’、B1およびB1’、C1およびC1’、A2およびA2’、B2およびB2’、C2およびC2’)内のモジュール108が、相内平衡のために考慮され得る。例えば、A1とA1’との間にある電圧を確立するために、A1およびA1’位相内の全てのモジュール108は、それらのステータス情報に従って、比例的に寄与することができる。
【0220】
相間平衡、またはこの場合、位相ペアの間の平衡は、図40Aに示されるように、4010および4030の相互接続モジュール108-ICを通して実装されてもよい。各システム2900、2900’、2900’’、および2900’’’内の相間平衡は、代替として、または加えて、図40Bの実施例に示されるように、中性点偏移によって遂行され得る。
ICモジュールの付加的例示的実施形態
【0221】
相互接続(IC)モジュールが、相間平衡および補助負荷供給のいずれか一方または両方のために使用されることができる。位相内の標準モジュール段階(例えば、N個のモジュールのうちの1つ)として採用可能であることに加えて、コンソースモジュールV3が、示され、相間平衡および補助負荷供給の両方が可能なICモジュール108-ICとして採用可能であるものとして説明される(例えば、図4、17、20、21、24-29に関して説明される例示的実施形態参照)。ICモジュールは、モジュール出力(out1およびout2)が、異なる位相内で動作するモジュールの別個のアレイに接続される、図2および図3のものを含む、他の構成でも実装されることができる。ICモジュールは、任意の数の1つ以上のエネルギー源と、随意のエネルギーバッファと、エネルギーを1つ以上のモジュールアレイに供給するため、および/または電力を1つ以上の補助負荷に供給するためのスイッチ回路とを含むことができ、制御回路(例えば、ローカル制御デバイス)を含むことができ、ICモジュール自体またはその種々の負荷についての種々のパラメータ(例えば、エネルギー源のSOC、エネルギー源またはエネルギーバッファの温度、エネルギー源の容量、エネルギー源のSOH、ICモジュールに関連する電圧および/または電流測定値、補助負荷に関連する電圧および/または電流測定値等)を測定するための測定回路(例えば、1つ以上の回路および/またはセンサ)を含むことができる。
【0222】
図41Aは、それぞれ、位相A、B、およびCのアレイ1500-A、1500-B、および1500-Cの間の相間平衡での使用に関して構成される、ICモジュール108-ICを伴うシステム100の例示的実施形態を描写する、ブロック図である。ICモジュール108-ICは、コンソースモジュール実施形態V1、V2、またはV3のうちのいずれかに従って構成されることができる。ICモジュール108-ICは、モジュール108-ICの1つ以上のエネルギー源を、アレイ1500-A、1500-B、および1500-Cのうちの1つ以上のものに選択的に接続することができる、またはいずれの出力にも接続しない。システム100は、制御回路102(図示せず、図1A参照)によって制御されることができる。アレイ1500-Aは、ノードAにおいてAC電圧波形(VoutA)を出力し、アレイ1500-Bは、ノードBにおいてAC電圧波形(VoutB)を出力し、アレイ1500-Cは、ノードCにおいてAC電圧波形(VoutC)を出力する。
【0223】
図41Bは、スイッチ回路132と結合されるエネルギー源202を有する、ICモジュール108-ICの例示的実施形態を描写する、概略図である。スイッチ回路207および208に関して説明されるように、スイッチ回路132は、任意の配列で、用途の要件のために好適な任意のスイッチタイプ(例えば、MOSFET、IGBT、シリコン、GaN等)を伴って構成されることができる。スイッチ回路132は、アレイ1500-A、1500-B、および1500-Cのそれぞれのモジュールに結合される、出力133-1、133-2、および133-3を有する。他の実施形態では、ICモジュール108-ICは、2つだけの位相を有するシステムと結合されることができ、その場合、2つだけの出力133が必要である。同様に、ICモジュール108-ICは、3つを上回る位相を有するシステムに結合するように、付加的スイッチ回路および出力を用いてスケールアップされることができる。
【0224】
図41Aおよび41Bを参照すると、3つのアレイ1500は、ICモジュール108-ICと負荷への出力A、B、Cとの間に電気的に位置する。異なるように言えば、アレイ1500-Aは、負荷への接続のための第1の端子Aと、ICモジュール108-ICの出力133-1への接続のための第2の端子(アレイ1500-Aの反対端上の第1の端子と反対に位置する)とを有する。同様に、アレイ1500-Bおよびアレイ1500-Cはそれぞれ、負荷への接続のための、それぞれ、第1の端子BおよびCと、それぞれ、ICモジュール108-ICの出力133-2および133-3への接続のための第2の端子とを有する。このようなICモジュール108-ICの位置付けは、とりわけ、ICモジュールが、3相アレイ1500-A、B、およびCのそれぞれの間の電流のルーティングを制御することを可能にする。
【0225】
本実施形態では、スイッチ回路132は、それぞれ、個別の出力133に結合される、3つのスイッチセクション134-1、134-2、および134-3を伴って実装される。各スイッチセクション134は、1つ以上の制御入力ライン136を介して、制御回路(例えば、制御回路102、図1A参照)によって制御されることができる。制御回路は、本明細書に述べられるPWMおよびヒステリシス技法を含む、任意の所望の制御技法に従って、スイッチ回路132を制御することができる。
【0226】
図41Bの実施例では、制御回路102は、LCD114およびMCD112(図示せず)として実装される。LCD114は、本ICモジュール108-ICと関連付けられ、ICモジュール108-ICから、モジュール108-ICと結合されるセンサまたは他の測定デバイスまたは回路(図示せず)から、監視データ(例えば、ES1のSOC、ES1の温度、ES1のQ等)を受信することができる。本監視データおよび/または本監視データから導出される他のデータは、本明細書に説明されるようなシステム制御で使用するために、MDC112に出力されることができる。LCD114はまた、システム100のモジュールの同期化の目的のために、タイミング情報(図示せず)を受信することもできる。PWM(図14A、14B)で使用される鋸歯信号等の1つ以上のキャリア信号(図示せず)もまた、LCD114によって受信される、またはLCD114によって内部で発生されることができる。
【0227】
スイッチセクション134はそれぞれ、制御入力ライン136-1から136-6を介してLCD114によって選択的に制御可能なスイッチS7およびS8を伴う半区画として実装されることができる。(スイッチS7およびS8は、以前に説明されたスイッチS3およびS4(またはS5およびS6)と同一であり得る。)相間平衡のために、エネルギー源202からのエネルギーが、スイッチセクション134を使用して、経時的にいずれか1つまたは2つの位相アレイ1500に供給されることができる。1つまたは2つの位相アレイへの補完的エネルギーの供給は、それらの供給された位相アレイのそれらのカスケード型モジュール108-1から108-Nのエネルギー出力が、供給されていない位相アレイに対して低減されることを可能にする。
【0228】
例えば、PWMを適用する、いくつかの例示的実施形態では、LCD114は、ICモジュール108-ICが結合される1つ以上の位相アレイ毎に、本実施例では3つ全て、すなわち、VrnA、VrnB、VrnCである、正規化電圧基準信号(Vrn)を(MCD112から)受信するように構成されることができる。LCD114はまた、MCD112から、それぞれ、位相アレイ毎にスイッチセクション134-1、134-2、134-3のための変調指数MiA、MiB、MiCを受信することもできる。LCD114は、その位相アレイに直接結合されるスイッチセクションのための変調指数を用いて各個別のVrnを変調させ(例えば、乗算し)(例えば、MiAによって乗算されたVrnA)、次いで、キャリア信号を利用し、スイッチセクション134毎に制御信号を発生させることができる。他の実施形態では、MCD112は、変調を実施し、セクション134毎の変調された電圧基準波形をLCD114に直接出力することができる。なおも他の実施形態では、全ての処理および変調は、制御信号を各セクション134に直接出力し得る、単一の制御エンティティによって生じることができる。
【0229】
本切替は、エネルギー源202からの電力が適切な間隔および持続時間においてアレイに供給されるように、変調されることができる。そのような方法論は、種々の方法で実装されることができる。
【0230】
一例示的実施形態では、図14A-14Dに関して説明されるPWMアプローチは、各モジュール108-1から108-Nのスイッチ回路207がHブリッジ(図5A)として構成される、図41Aおよび41Bの実施形態に適用される。ICモジュール108-ICを加えて、各アレイ1500に4つのカスケード型段階(N=4)が存在する例示的な場合に関して、次いで、位相角が等しくオフセットされた9つの搬送波信号(2N+1)が、制御信号を発生させるために使用される。9つの搬送波信号のうちの8つが、特定のアレイ1500の4つのモジュール108-1から108-4毎に制御信号(例えば、モジュールにつきS3およびS4のための1つの搬送波およびS5およびS6のための1つの搬送波)を発生させるために使用され、第9の搬送波が、ICモジュール108-ICのスイッチセクション134のための制御信号を発生させるために使用されることができる。各AC出力波形(Vout)は、したがって、0ボルトにおける第1のレベルを伴う11レベル波形であり得、8つのレベルが、4つのカスケード型モジュール108-1から108-4によって生成可能であり、2つのレベルが、ICモジュール108-ICによって生成可能である(図41Bに示される+VICおよび-VIC)。(ICモジュール108-ICのエネルギー源202は、好ましくは、カスケード型モジュールのエネルギー源と同一の標準電圧であるが、そのようなものは要求されない。)
【0231】
平衡動作の間に、スイッチセクション134毎の変調指数は、同一または類似量の正味エネルギーをエネルギー源202および/またはエネルギーバッファ204によって各アレイ1500に供給させる値に設定されることができる。例えば、スイッチセクション134毎に使用される変調指数は、同一または類似であり得、システム内の他のモジュールと同一の率においてICモジュールを消耗するように、ICモジュールに、平衡動作の間に1つ以上のアレイ1500へのエネルギーの正味または時間平均放出を実施させる、レベルまたは値に設定されることができる。いくつかの実施形態では、スイッチセクション134毎に使用される変調指数は、同一または類似であり得、平衡動作の間にエネルギーの正味または時間平均放出を引き起こさない(ゼロの正味エネルギー放出を引き起こす)レベルまたは値に設定されることができる。これは、ICモジュールが他のモジュールのレベルを下回って消耗され得、システム100全体を横断して類似SOCレベルに到達するために、ICモジュールを消耗することなく、他のモジュールの継続的動作が要求される、状況で有用であり得る。例えば、これは、EVが運転することなく長期的周期にわたって電力を補助負荷に供給している場合に起こり得る。
【0232】
不平衡条件がアレイ1500の間で生じるとき、次いで、システム100の変調指数は、システムを平衡条件に戻るように収束させるために調節されることができる。例えば、制御回路102は、アレイ1500のうちの1つが他のアレイよりも比較的に低いSOCパラメータ(例えば、カスケード型モジュール108-1から108-4の総計SOC)を有することを検出することができる。制御回路102は、次いで、ICモジュール108-ICに、他のアレイよりもその低アレイに多くを放出させることができ、また、その低アレイのカスケード型モジュールに、(例えば、時間平均基準で)比較的に少なく放出させることもできる。ICモジュール108-ICによって寄与される相対正味エネルギーは、支援されているアレイのモジュールと比較して、また、ICモジュールが他のアレイに寄与する正味エネルギーの量と比較して、増加する。これは、その低アレイのためのVoutを適切または要求レベルで維持する様式で、他の位相アレイに供給する他のスイッチセクション134のための変調指数を比較的に不変のままにして、その低アレイに供給するICモジュールスイッチセクションのための変調指数を増加させることによって、かつその低アレイの1つ以上のカスケード型モジュールの変調指数を減少させることによって、遂行されることができる。ICモジュールを用いた相間平衡の付加的例示的実施形態が、図42A-42Bに関して下記に説明される。
【0233】
ICモジュール108-ICはまた、電流を第1のシステムまたはパックの1つ以上の位相および第2のシステムまたはパックの1つ以上の位相に供給するようにスケーリングされることもできる(例えば、図27A、27B、および29のICモジュール108-IC参照)。例えば、ICモジュールの第1のスイッチセクション134-1が、第1のパックの位相アレイと結合されることができ、ICモジュールの第2のスイッチセクション134-2が、異なる第2のパックの位相アレイと結合されることができる。第1のパックは、多相供給を第1のモータに提供する、複数のアレイを有することができ、第2のパックは、多相供給を第2のモータに提供する、複数のアレイを有することができる(例えば、図27A、27B、および29に描写されるように)。パック間平衡のために、ICモジュールからのエネルギーが、スイッチセクション134-1および134-2を使用して、経時的に異なるパックの2つの位相アレイに供給されることができる。本システムは、各ICモジュールが、各パックから1つずつ、2つのアレイに供給し、したがって、(図27A、27B、および29に示されるように)2つの3相パックのために3つのICモジュールを要求する、または各ICモジュールが、両方のパックの全てのアレイまでを含む、2つを上回るアレイ(例えば、1つのICモジュールが、第1の3相パックの3つ全てのアレイおよび第2の3相パックの3つ全てのアレイを結合した)に供給するように、スケーリングされることができる。制御回路は、異なるパックのアレイの相対的パラメータ(例えば、SOCおよび温度)を監視し、ICモジュールのエネルギー出力を調節し、同一のパックのアレイまたは位相の間の不平衡を補償することと本明細書に説明される同一の様式で、異なるパックのアレイまたは位相の間の不平衡を補償することができる。複数のICモジュールを用いた全ての場合において、エネルギー源は、本明細書に説明されるようにエネルギーを共有するように、ともに並列に結合されることができる。
【0234】
ICモジュール108-ICはまた、電力を(エネルギー源202と同一の電圧において)1つ以上の補助負荷408および/または(エネルギー源202から逓減される電圧において)1つ以上の補助負荷410に供給するように構成されることもできる。図41Cは、図41Aのものに類似するが、補助負荷408、410-1、および410-2に供給するICモジュール108-ICを伴う、システム100の例示的実施形態を描写するブロック図である。図41Dは、スイッチ回路132と結合されたエネルギー源202を有するICモジュール108-ICを強調した、システム100の本例示的実施形態を描写する概略ブロック図である。ここでは、制御回路102は、LCD114およびMCD112(図示せず)として再び実装される。LCD114は、ICモジュール108-ICから監視データ(例えば、ES1のSOC、ES1の温度、ES1のQ、補助負荷410の電圧等)を受信することができ、本明細書に説明されるようなシステム制御で使用するために、本および/または他の監視するデータをMDC112に出力することができる。本実施形態では、スイッチ回路132は、相間平衡能力を提供するように、また、補助負荷408、410-1、および410-2に供給するように構成される。スイッチ回路132は、多数の異なる構成を有し得る、2つの付加的スイッチセクション208-1および208-2を伴って実装される。ここでは、セクション208-1および208-2はそれぞれ、スイッチS1およびS2を含み、したがって、図5Bに関して説明される実施形態のように構成される。スイッチセクション208-1は、ひいては、補助負荷410-1と結合される、インダクタLC1に結合される出力を有する。スイッチセクション208-2は、ひいては、補助負荷410-2と結合される、インダクタLC1に結合される出力を有する。スイッチセクション208-1および208-2は、1つ以上の制御ライン136を用いてLCD112によって制御されることができる。
【0235】
補助負荷410-1および410-2は、LC1およびLC2のインダクタンスおよびスイッチセクション208-1および208-2に印加されるデューティサイクルに基づいて、異なる電圧において動作することができる。例えば、エネルギー源202が、48Vにおいて動作する場合、補助負荷408もまた、48Vにおいて動作することができ、補助負荷410-1は、24Vにおいて動作することができ、補助負荷410-2は、12Vにおいて動作することができる。当業者は、本開示から、実施形態がほぼ無限の異なる電圧および電圧の組み合わせにおいて動作され得ることを認識するであろう。電圧および/または電流監視回路(図示せず)は、補助負荷410-1および410-2に供給される電圧および/または電流を監視することができ、これは、次いで、モジュールから監視データとしてLCD114にフィードバックされる。本データは、スイッチセクション208-1および208-2のデューティサイクルを制御し、したがって、負荷410-1および410-2に供給される電圧を独立して調整するために、LCD114によって使用されることができる。
【0236】
ICモジュール108-ICの電力供給能力を増加させるために、エネルギー源202は、モジュール108のエネルギー源よりも高い容量を伴って構成されることができる。例えば、1つのICモジュールが、エネルギーを3相アレイに印加し、位相アレイ毎にICモジュールによって出力されるエネルギーが、その位相アレイ内のモジュールの約半分である、実施形態では、次いで、ICモジュールは、好ましくは、ICモジュールが位相アレイ自体のモジュールと同一の率において放電することを可能にするように、(それらのモジュールが同一の容量を有すると仮定して)位相アレイ内のモジュールを1.5倍上回る容量を有する。ICモジュールがまた、補助負荷にも供給している場合、ICモジュールが、他のモジュールと比較的に同一の率において補助負荷に供給すること、および放電することの両方を可能にするように、位相アレイ内のモジュールの容量の2倍等のさらに大きい容量が、所望され得る。代替として、またはより高い容量に加えて、ICモジュール108-ICは、ICモジュール108-ICのうちの1つを上回るものまたは全てのエネルギー源202が、コンソースモジュールV3 108-ICに関して本明細書に説明され、示されるように、並列であるように、接続されることができる(例えば、図4、20、21、および24-29に関して説明されるようにポート3および4をともに結合することを参照)。それらの実施例では、エネルギー源を並列に設置することは、本質的に容量を倍にし、ICモジュールが、補助負荷にも供給しながら、システム内の他のモジュールと比較的に同一の率において放電することを可能にする。
【0237】
図41Eは、負荷またはモータを示すことはないが、図25のものに類似するシステム100の例示的実施形態を描写するブロック図である。ここでは、2つのICモジュール108-IC-1および108-IC-2は、位相アレイ1500-Aおよび1500-Bと結合されたモジュール108-IC-1を伴って、かつ位相アレイ1550-Cと結合されたモジュール108-IC-2を伴って実装される。両方のモジュール108-ICは、補助負荷408および410に供給する。図41Fは、モジュール108-IC-1がコンソースV3モジュール108-ICとして実装され、モジュール108-IC-2がコンソースV3モジュール108-ICとして実装されるが、第2のスイッチセクション134(例えば、図5BのスイッチS5およびS6)を伴わない、2つのICモジュール108-ICおよびそれらのLCD114を強調した、図41Eのシステムの概略図である。ここでは、各モジュール108-IC-1および108-IC-2は、電流搬送容量を倍にするように、スイッチ回路208と、補助負荷410に供給するための結合インダクタLCとを含む。
【0238】
各モジュールのノード3および4への接続を介して、ここに示されるように並列に接続されたエネルギー源202との2つ以上のICモジュール108-ICの併用は、エネルギーがモジュールの間で交換されることを可能にし、両方が比較的に平衡を保たれた条件に留まりながら動作することを可能にする。換言すると、ICモジュール108-IC-1のエネルギー源202は、第2のICモジュール108-IC-2内のエネルギー源202’と同一または類似充電レベルに留まるであろう。各位相内の電流が極性を変化させるにつれて、各エネルギー源202は、潜在的に、その時点で負の極性で動作する位相のうちの1つ以上のものから着信する電流によって、持続的に充電されることができる。複数のICモジュールを伴う構成では、各ICモジュール108のエネルギー源202は、好ましくは、同一の容量を有するが、それは、要求されず、いくつかの実施形態では、ICモジュールは、異なる容量を有することができる。同様に、各ICモジュール108のエネルギー源202は、放電率が概して同一であるように、各アレイ内のカスケード型モジュールと同一の容量を有することができる。しかし、他の実施形態では、異なる容量を有することができる。また、他の実施形態では、複数のICモジュール108-ICのエネルギー源は、並列の代わりに直列に結合されることができる。
ICモジュールを用いた相間平衡の付加的例示的実施形態
【0239】
図42A-42Bは、少なくとも1つのICモジュール108-ICを有するシステム内で相間平衡を実施する方法の例示的実施形態を描写する、フロー図である。本システムは、本明細書に説明されるモジュール108の任意の構成またはトポロジ配列、またはその他を有することができ、任意の数の2つ以上の位相のために、またはそこからエネルギーを供給(または貯蔵)することができる。平衡を保たれているアレイは、同一の負荷またはモータに供給することができる、または異なる負荷またはモータに供給する、異なるシステムまたはパック内にあり得る(例えば、システム間またはパック間平衡)。全てのモジュールの切替回路が、PWMおよびヒステリシス技法に従って比較的に高い周波数において動作する傾向があるため、(例えば、増加する、減少する、または同一に留まる)モジュールによるエネルギー出力の言及は、例えば、時間平均または正味基準で、時間を横断する。エネルギー出力のこれらの言及はまた、経時的な(例えば、出力波形の複数の連続周期にわたる)累積または総エネルギーとして表されることもできる。
【0240】
図42Aは、方法4200を示す。4202では、制御回路102は、相間平衡を呼び出すために十分である不平衡条件が少なくとも2つの異なるアレイ1500の間に存在するかどうかを決定または査定することができる。本決定は、制御回路に通信される(例えば、LCDによって収集され、MCDに通信される)、広範囲の1つ、2つ、以上のタイプの定性的または定量的情報(例えば、測定または特性評価)に基づくことができる。以下の段落は、本明細書に説明される全ての実施形態に適用可能なこれらの種々のタイプのいくつかの非限定的実施例を説明する。
【0241】
不平衡条件は、少なくとも1つの異なるアレイまたは全体としてのシステムのSOCパラメータ(例えば、測定値)、またはそれに関してSOC値未満である、それを上回る、またはそれと実質的に異なる1つのアレイを特性評価するもの等のアレイ内のエネルギーまたは電荷に関し得る。SOCパラメータは、例えば、アレイ内の全てのモジュールの全SOC、アレイ内の全てのモジュールのSOCの中心傾向値(例えば、平均または中央値)、アレイ内の1つ以上のモジュールのSOC、アレイ内の1つ以上のモジュールにおけるSOCの変化率、またはその他であり得る。
【0242】
不平衡条件は、少なくとも1つの異なるアレイまたは全体としてのシステムの温度パラメータ、またはそれに関して温度パラメータ未満である、それを上回る、またはそれと実質的に異なる1つのアレイを特性評価するもの等のアレイ内の温度に関し得る。温度パラメータは、例えば、アレイ内の全てのモジュールの温度の中心傾向値(例えば、平均または中央値)、アレイ内の1つ以上のモジュールの温度、アレイ内の1つ以上のモジュールにおける温度の変化率、またはその他であり得る。
【0243】
不平衡条件は、少なくとも1つの異なるアレイまたは全体としてのシステムの容量(Q)パラメータ、またはそれに関してQパラメータ未満である、それを上回る、またはそれと実質的に異なる1つのアレイを特性評価するもの等のアレイ内のQに関し得る。Qパラメータは、例えば、アレイ内の全てのモジュールのQの中心傾向値(例えば、平均または中央値)、アレイ内の1つ以上のモジュールのQ、アレイ内の1つ以上のモジュールにおけるQの変化率、またはその他であり得る。
【0244】
不平衡条件は、少なくとも1つの異なるアレイまたは全体としてのシステムの健全性状態(SOH)パラメータ、またはそれに関してSOHパラメータ未満である、それを上回る、またはそれと実質的に異なる1つのアレイを特性評価するもの等のアレイ内のSOHに関し得る。SOHパラメータは、例えば、アレイ内の全てのモジュールのSOHの中心傾向値(例えば、平均または中央値)、アレイ内の1つ以上のモジュールのSOH、アレイ内の1つ以上のモジュールにおけるSOHの変化率、またはその他であり得る。
【0245】
不平衡条件は、少なくとも1つの異なるアレイまたは全体としてのシステムの電圧パラメータ、またはそれに関して電圧パラメータ未満である、それを上回る、またはそれと実質的に異なる1つのアレイを特性評価するもの等のアレイ内の電圧に関し得る。電圧パラメータは、例えば、アレイ内の全てのモジュールの現在の電圧レベルの中心傾向値(例えば、平均または中央値)、アレイ内の1つ以上のモジュールの現在の電圧、アレイ内の1つ以上のモジュールにおける電圧の変化率、またはその他であり得る。
【0246】
不平衡条件は、少なくとも1つの異なるアレイまたは全体としてのシステムの電流パラメータ、またはそれに関して電流パラメータ未満である、それを上回る、またはそれと実質的に異なる1つのアレイを特性評価するもの等のアレイ内の電流に関し得る。電流パラメータは、例えば、アレイ内の全てのモジュールの現在の電流レベルの中心傾向値(例えば、平均または中央値)、アレイ内の1つ以上のモジュールの現在の電流、アレイ内の1つ以上のモジュールにおける電流の変化率、またはその他であり得る。
【0247】
不平衡条件はまた、そのような障害または劣化条件が全てのタイプの測定および特性評価を横断して不平衡条件につながり得るため、アレイ内のモジュールの動作または性能を限定または妨害する障害または劣化条件であり得る。
【0248】
2つのアレイが不平衡条件にあるかどうかの決定または査定は、上記に説明されるように相対的であり得る。相対的差異は、比較分数またはパーセンタイルの観点から、または標準化単位(例えば、クーロン、温度の度数、ボルト、アンペア等)の観点から特性評価されることができる。本システムは、相対的差異の任意の量または閾値に基づいて相間平衡を呼び出すように構成されることができ、より小さい相対閾値(例えば、1%)が、より大きい相対閾値(例えば、5%)よりも頻繁に相間平衡を呼び出すであろう。2つのアレイが十分な不平衡条件にあるかどうかの決定または査定は、絶対または非相対値に基づくことができ、例えば、不平衡条件は、他のアレイが有する値の内容にかかわらず、第1のアレイが絶対閾値(最大温度、最小SOC等)を下回る値を有する場合、存在すると決定されることができる。2つのアレイが不平衡条件にあるかどうかの決定は、相対および絶対要因の両方に基づくことができ、例えば、第1のアレイの温度は、第2のアレイと比較して、相対的閾値差(例えば、摂氏3度(℃)の相対的差異)を超え得るが、相間平衡は、両方のアレイが最低絶対温度を超えて相間平衡を開始する(例えば、12℃)まで実施されないであろう。
【0249】
図42Aに戻って参照すると、制御回路が、不平衡条件要件が満たされていないことを決定する場合、方法4200は、(4204によって示されるように)ステップ4206に進む。要件が満たされない場合、方法4200は、ステップ4202に戻る。本復帰ループは、システム100が動作し、不平衡条件の発生に関して持続的に、または繰り返して監視している間に、無期限に継続することができる。
【0250】
ステップ4206では、制御回路は、補完的正味エネルギーを、ICモジュール108-ICのエネルギー源からモジュール108-1から108-Nの適切なアレイ1500に供給させる。適切なアレイは、不平衡条件に対抗するために付加的エネルギーを要求するアレイである。本ステップは、いくつかの実施形態では、制御回路が、モジュール108-1から108-Nのカスケード型アレイのうちの1つ以上のものから供給されるエネルギーの低減を引き起こすステップを含むことができ、低減は、ICモジュール108-ICによって追加される補充エネルギーと同等であり、したがって、システム100が負荷要件を満たすことを可能にする。制御回路は、アレイを平衡条件に戻るように収束し始めさせるためにモジュール108-1から108-Nおよびモジュール108-ICに要求されるエネルギー出力調節の量を決定または推定することができる。補完的エネルギーの量は、ステップ4206に先立って生じる、平衡動作状態でICモジュール108-ICによって供給される量(ゼロまたはゼロではない)を上回る増分量であり得る。N=4である、図41A-41Bに関して説明される実施例に戻って参照すると、アレイ1500-AがICモジュール108-ICによる補充を要求する、サンプル事例では、次いで、MCD112は、負荷要件を満たすように、かつアレイを経時的に平衡条件に向かって収束させるように、アレイ1500-Aのモジュール108-1から108-4の全てのための変調指数を減少させる量、およびスイッチセクション134-1のための変調指数を増加させる量を決定することができる。これらの変調指数は、LCD114に通信されることができ、これは、次いで、モジュール108-1から108-4の全てのため、およびスイッチセクション134-1のためのVrnAを変調させ、変調された波形を使用し、それぞれのための制御信号136を発生させることができる。
【0251】
4206において相対的エネルギー出力を調節した後、制御回路は、4208において不平衡条件が持続するかどうかを再び決定または査定することができる。条件が持続する場合、本方法は、ステップ4206に戻ることができ、補完的エネルギーは、上記に説明されるように(4210によって示されるように)ICモジュール108-ICによって再び供給されることができる。不平衡条件要件が満たされない場合、方法4200は、ICモジュール108-ICからのエネルギーの補完的供給が停止され得る、ステップ4212に進むことができる。これは、不平衡条件になることに先立って使用されていた(1500-AのICモジュール108-ICおよびモジュール108-1から108-4のための)変調指数への復帰、例えば、平衡条件のための変調指数への復帰を含むことができる。代替として、これは、以前の平衡動作で使用されていたものと必ずしも同一ではない値へのスイッチセクション134-1のための変調指数の低減およびカスケード型モジュール108-1から108-Nのための変調指数の増加を含むことができる。
【0252】
図42Bは、少なくとも1つのICモジュール108-ICを伴うシステム内の相間平衡の方法4220の別の例示的実施形態を描写する、フロー図である。方法4220は、相間平衡がICモジュール108-ICによってアレイに供給されるエネルギーを減少させることによって実施されることを除いて、方法4200に類似する。本例示的実施形態では、ICモジュール108-ICは、平衡条件の間にエネルギーまたは電力を各アレイ1500に寄与している。ステップ4222および4224は、方法4200のステップ4202および4204に類似する。4222では、制御回路102は、相間平衡を呼び出すために十分である不平衡条件が少なくとも2つの異なるアレイ1500の間に存在するかどうかを決定または査定することができる。不平衡条件要件が満たされる場合、方法4220は、(4224によって示されるように)ステップ4226に進む。要件が満たされない場合、方法4220は、ステップ4222に戻る。本復帰ループは、システム100が動作し、不平衡条件の発生に関して持続的に、または繰り返して監視している間に、無期限に継続することができる。
【0253】
ICモジュール108-ICを使用し、(例えば、より低い全体的SOCを有する)アレイへのエネルギー出力を増加させる代わりに、ステップ4226において、制御回路は、ICモジュール108-ICからより大きい動作限度を有する(例えば、より高い全体的SOCを有する)アレイへのエネルギー出力を減少させる。本ステップは、制御回路が、より大きい限度を伴うアレイ内のモジュール108-1から108-Nのカスケード型アレイのうちの1つ以上のものから供給されるエネルギーの増加を引き起こすステップを含むことができ、増加は、ICモジュール108-ICによってそのアレイに供給される漸減エネルギーと同等であり、したがって、システム100が負荷要件を満たすことを可能にする。制御回路は、アレイを平衡条件に戻るように収束し始めさせるために調節されたモジュール108-1から108-Nおよびモジュール108-ICに要求されるエネルギー出力調節の量を決定または推定することができる。N=4である、図41A-41Bに関して説明される実施例に戻って参照すると、アレイ1500-Aがアレイ1500-Bおよびアレイ1500-Cよりも比較的に大きい全体的SOCを有する、サンプル事例では、次いで、MCD112は、負荷要件を満たすように、かつアレイ1500-Aをアレイ1500-Bおよび1500-Cとともに経時的に平衡条件に向かって収束させるように、アレイ1500-Aのモジュール108-1から108-4の全てのための変調指数を減少させる量、およびアレイ1500-Aに供給するスイッチセクション134-1のための変調指数を増加させる量を決定することができる。これらの変調指数は、LCD114に通信されることができ、これは、次いで、モジュール108-1から108-4の全てのため、およびスイッチセクション134-1のためのVrnAを変調させ、変調された波形を使用し、それぞれのための制御信号136を発生させることができる。
【0254】
4226において相対的エネルギー出力を調節した後、制御回路は、4228において不平衡条件が持続するかどうかを再び決定または査定することができる。条件が持続する場合、本方法は、上記に説明されるように(4230によって示されるように)ステップ4226に戻ることができる。不平衡条件要件が満たされない場合、方法4200は、ICモジュール108-ICからのエネルギーの供給の低減が停止され得る、ステップ4232に進むことができる。これは、不平衡条件になることに先立って使用されていた(ICモジュール108-ICおよびモジュール108-1から108-4のための)変調指数への復帰、例えば、平衡条件のための変調指数への復帰を含むことができる。代替として、これは、以前の平衡動作で使用されていたものと必ずしも同一ではない値へのスイッチセクション134-1のための変調指数の増加およびアレイ1500-Aのカスケード型モジュール108-1から108-Nのための変調指数の減少を含むことができる。
【0255】
図42Aおよび42Bに関して説明される実施形態はまた、本明細書に説明される不平衡条件のうちのいずれかを補償するように組み合わせられることもできる。例えば、アレイ1500-Aがアレイ1500-Bよりも全体的に低いSOCを有する場合において、次いで、アレイ1500-AのためにICモジュールによって供給されるエネルギーまたは電力は、増加されることができ、そのアレイ1500-Aの1つ以上のカスケード型モジュール108のエネルギーまたは電力出力は、対応して減少されることができる。並行して、アレイ1500-BのためにICモジュールによって供給されるエネルギーまたは電力は、減少されることができ、そのアレイ1500-Bの1つ以上のカスケード型モジュール108のエネルギーまたは電力出力は、対応して増加されることができる。
【0256】
1つ以上のICモジュール108-ICを通したアレイ1500の相互接続は、複数の位相のアレイ1500の間のエネルギーの効果的で高速の交換を可能にする。例えば、ノードA、B、またはCのうちの1つからシステム100の中に通過する電流が、1つ以上のモジュール108-IC内のエネルギー源を充電するために使用されることができる一方、それらのエネルギー源は、1つ以上のノードA、B、およびCへの電流の選択的放電のために使用されることができる。
レイアウトおよび筐体に関連する例示的実施形態
【0257】
本明細書の実施形態の多くでは、コンソースモジュールは、LCDと別個であるものとして示される、または説明される。しかしながら、本明細書に説明される、ありとあらゆる実施形態では、コンソースモジュールは、LCDがそのコンポーネントであるように、構成されることができる。例えば、図43Aは、コンバータ・ソースモジュール108(コンソースモジュールV1、V2、またはV3とも称され得る)の例示的実施形態を描写する、ブロック図である。本実施形態では、モジュール108は、モジュール108のためのLCD114、およびコンバータV1またはV2 206、308、エネルギーバッファ204、およびエネルギー源1 202(随意に、存在する場合、エネルギー源2 304)を保持する、共通筐体または物理的包装4302を有する。したがって、本実施形態では、モジュール108は、統合または単一デバイスまたはサブシステムとして提供または製造される。
【0258】
図43Bは、コンバータ・ソースモジュール108の別の例示的実施形態を描写する、ブロック図である。本実施形態では、モジュール108は、モジュール108のためのLCD、およびコンバータV1またはV2 206、308、およびエネルギーバッファ204を保持する、筐体または物理的包装4303を有する。エネルギー源1 202(随意に、存在する場合、エネルギー源2 304)は、別個の筐体4304内に提供される。筐体4303および4304は、システム100内の配設に先立って、ともに物理的に継合、固着、または接続されることができる、またはともに電気的に接続される別個のエンティティであり得る。筐体4303、4304は、種々のデバイス114、206、308、202等の間の電気接続に適応するためのポートまたは他のアクセスを有することができる。
【0259】
図43Cは、コンバータ・ソースモジュール108の別の例示的実施形態を描写する、ブロック図である。本実施形態では、モジュール108は、モジュール108のためのLCD114を保持する、第1の筐体または物理的包装4306と、コンバータV1またはV2 206、308、およびエネルギーバッファ204を保持する、第2の筐体または物理的包装4308とを有する。エネルギー源1 202(随意に、存在する場合、エネルギー源2 304)は、別個の筐体4304内に提供される。筐体4306、4308、および4304は、システム100内の配設に先立って、ともに物理的に継合、固着、または接続されることができる、またはともに電気的に接続される別個のエンティティであり得る。筐体4306、4308、および4304の全ては、種々のデバイス114、206、308、202等の間の電気接続に適応するためのポートまたは他のアクセスを有することができる。
【0260】
本明細書に説明される、ありとあらゆる実施形態では、種々の回路コンポーネントは、形状因子を縮小するように、統合された1つ以上の基板であり得る。例えば、LCDは、図43A-43Cに関して説明されるように、コンソースモジュールの一部であり得る。図44Aは、LCD114、コンバータV1またはV2 206、308、およびエネルギーバッファ204がそれぞれ、単一のプリント回路基板(PCB)であり得る、単一の共通基板4402に搭載または固着される、例示的実施形態を描写する概略図である。これらのコンポーネントは、それらの間の信号またはデータの交換を許容するように、基板4402および相互と電気的に結合されることができる。他の受動または能動コンポーネントも、同様に基板4402に搭載または固着されることができる。
【0261】
図44Bは、コンバータV1またはV2 206、308、およびエネルギーバッファ204がそれぞれ、単一のプリント回路基板(PCB)であり得る、単一の共通基板4404に搭載または固着される、例示的実施形態を描写する概略図である。これらのコンポーネントは、それらの間の信号またはデータの交換を許容するように、基板4404および相互と電気的に結合されることができる。LCD114は、単一のPCBでもあり得る、異なる基板4406に搭載または固着される。他の受動または能動コンポーネントも、同様に基板4404および4406に搭載または固着されることができる。LCDと基板4404上のコンポーネントとの間の通信が、1つ以上のバス、ワイヤまたは光ファイバを経由して生じることができる。
【0262】
本明細書に説明される実施形態では、相内平衡が、1つ以上の相内平衡コントローラによって達成されることができ、相間平衡が、1つ以上の相間平衡コントローラによって達成されることができる。これらの相内平衡コントローラおよび相間平衡コントローラは、ハードウェア、ソフトウェア、またはそれらの組み合わせで実装されることができる。これらの相内平衡コントローラおよび相間平衡コントローラは、完全にマスタ制御デバイス等のデバイスによって実装されることができる。これらの相内平衡コントローラおよび相間平衡コントローラは、マスタ制御デバイスおよび1つ以上のローカル制御デバイス等の複数のデバイスの間で分散様式において実装されることができる。
【0263】
システム100は、種々の定常および移動用途で要求され得るような広範囲の周波数を横断して動作することができる。例えば、定常用途におけるシステムAC出力周波数は、多くの場合、60Hzであろう。MSOFETが回路207(図5A)におけるスイッチ毎に使用される実施形態では、各MOSFETのスイッチング周波数(Fsw)は、1Khz~2kHzの範囲内またはそれを上回り得る。各位相アレイに8つのモジュールが存在する実施例では、次いで、AC出力電圧における結果として生じる脈動周波数は、2FswN=16kHz-32kHz以上のであろう。IGBTベースの高電力インバータのような従来のシステムのスイッチング周波数は、多くの場合、5kHzより少ない。移動用途では、正弦出力波形に関して、一般的に0Hz~2,000Hzに及ぶ、以上の、システム周波数は、モータの必要性に依存するであろう。回路207のスイッチのFswが5Khzである、例示的実施形態では、次いで、直列に5つのモジュールを伴う(出力脈動と同等の)例示的システム100のスイッチング周波数は、25kHz5=50kHzであろう。これは、20kHz未満であるスイッチング周波数を有する、従来の電力インバータと比較される。これらの実施例は、単に、従来のシステムと比べたシステム100の向上した性能を図示し、いかようにも限定的であることを意図していない。
【0264】
本明細書に説明される実施形態の全てでは、特定のシステムの各モジュールの一次エネルギー源は、同一の電圧(標準動作電圧または公称電圧のいずれか)を有することができる。そのような構成は、システムの管理および構築を単純化する。一次および第2のエネルギー源もまた、同一の電圧(標準または公称)を有することができる。同一のシステムの異なるモジュールの一次エネルギー源が異なる電圧(標準または公称)を有するもの、およびモジュールの一次および二次エネルギー源が異なる電圧(標準または公称)を有するもの等の他の構成も、実装されることができる。システムのモジュールの一次エネルギー源が、異なる化学性質である一次エネルギー源バッテリを有する、またはシステムのモジュールが、第1の化学性質の一次エネルギー源バッテリと、第2の化学性質の二次エネルギー源バッテリとを有する、なおも他の構成も、実装されることができる。相互と異なるモジュールは、システム内の設置に基づくことができる(例えば、位相アレイ内のモジュールは、ICモジュールと異なる)。
【0265】
図1-8F、11、13、15-30、32、および41A-41Fおよび43A-44Bでは、図の種々の構成要素(例えば、要素、コンポーネント、デバイス、システム、および/または機能ブロック)が、1つ以上の他の構成要素(例えば、要素、コンポーネント、デバイス、システム、および/または機能ブロック)と結合される、またはそれに接続されるものとして描写される。これらの構成要素は、多くの場合、直接結合または接続等における介在エンティティの存在を伴わずに結合または接続されるものとして示される。当業者は、本説明を踏まえて、これらの結合および接続が直接(1つ以上の介在コンポーネントを伴わない)または間接的(示されていない1つ以上の介在コンポーネントを伴う)であり得ることを容易に認識するであろう。したがって、本段落は、直接結合または接続または間接的結合または接続である、全ての結合または接続のための先行支持としての役割を果たす。
【0266】
本明細書に説明されるシステム、デバイス、および方法と併せて使用され得る、システム(例えば、ACiバッテリパック)、デバイス、および方法に関する詳細な議論が、2019年3月22日に出願され、「Systems And Methods For Power Management And Control」と題された、国際公開第WO2019/183553号(完全に記載された場合のように、あらゆる目的のために参照することによって本明細書に組み込まれる)内で提供される。
【0267】
本明細書に説明される実施形態は、例えば、自動車産業でバッテリパックとして使用されるとき、各バッテリモジュールに付随するサブシステムとしての従来のバッテリ管理システムの排除を許容する。典型的には、バッテリ管理システムによって実施される機能性は、本明細書に説明されるシステム実施形態の異なり、多くの点でより優れた機能性によって組み入れられる、または置換される。
【0268】
当業者は、本明細書で使用される用語としての「モジュール」は、システム100内のデバイス、アセンブリ、またはサブシステムを指し、システム100は、各個々のモジュールが物理的に除去可能であり、他のモジュールに対して置換可能であることを可能にするように構成される必要がないことを理解するであろう。例えば、システム100は、全体としてのシステムの分解を伴わずに、いずれか1つのモジュールの除去および置換を許容しない、共通筐体内にパッケージ化されてもよい。しかしながら、本明細書のありとあらゆる実施形態は、各モジュールが、システムの分解等を伴わずに便宜的な様式で除去可能であり、他のモジュールに対して置換可能であるように、構成されることができる。
【0269】
用語「マスタ制御デバイス」は、本明細書では広義で使用され、ローカル制御デバイス等の任意の他のデバイスとのマスタおよびスレーブ関係等のいずれの具体的プロトコルの実装も要求しない。
【0270】
用語「出力」は、本明細書では広義で使用され、出力および入力の両方として双方向様式で機能することを除外しない。同様に、用語「入力」は、本明細書では広義で使用され、入力および出力の両方として双方向様式で機能することを除外しない。
【0271】
用語「端子」および「ポート」は、本明細書では広義で使用され、一方向または双方向のいずれかであり得、入力または出力であり得、メス型またはオス型構成等の具体的な物理的または機械的構造を要求しない。
【0272】
本明細書に説明される例示的実施形態は、システムのありとあらゆるコンポーネント(例えば、スイッチ回路、エネルギー源、エネルギーバッファ、制御回路等)から熱を放散するために、1つ以上の冷却システムと併用されることができる。冷却システムは、ガス、液体、または固体等の冷却媒体を利用することができる。冷却システムは、1つ以上の圧電冷却要素を利用することができる。
【0273】
本主題の種々の側面が、これまで説明された実施形態を精査して、および/またはそれを補足して下記に記載され、ここでは、以下の実施形態の相互関係および互換性が重視される。換言すると、別様に明示的に記述されない、または論理的に非現実的ではない限り、実施形態の各特徴は、ありとあらゆる他の特徴と組み合わせられ得るという事実が重視される。
【0274】
多くの実施形態では、モジュールベースのエネルギーシステムは、コンバータ・ソースモジュールを含む。これらの実施形態では、コンバータ・ソースモジュールは、第1のエネルギー源と、第1のエネルギー源と結合される、エネルギーバッファと、第1のエネルギー源およびエネルギーバッファと結合される、コンバータとを含み、コンバータは、モジュールの出力電圧を選択するように構成される、複数のスイッチを含む。これらの実施形態では、モジュールベースのエネルギーシステムはさらに、コンバータ・ソースモジュールと通信可能に結合される、ローカル制御デバイスを含み、ローカル制御デバイスは、複数のスイッチのための複数の切替信号を発生させるように構成される。
【0275】
多くの実施形態では、モジュールベースのエネルギーシステムは、コンバータ・ソースモジュールを含む。これらの実施形態では、コンバータ・ソースモジュールは、第1のエネルギー源と、第1のエネルギー源と結合される、エネルギーバッファと、第1のエネルギー源およびエネルギーバッファと結合される、コンバータとを含み、コンバータは、モジュールの出力電圧を選択するように構成される、複数のスイッチを含む。これらの実施形態では、モジュールベースのエネルギーシステムはさらに、コンバータ・ソースモジュールと通信可能に結合される、ローカル制御デバイスを含み、第1のエネルギー源は、ローカル制御デバイスのための動作電力を提供する。
【0276】
多くの実施形態では、モジュールベースのエネルギーシステムは、コンバータ・ソースモジュールを含む。これらの実施形態では、コンバータ・ソースモジュールは、第1のエネルギー源と、第1のエネルギー源と結合される、エネルギーバッファと、第1のエネルギー源およびエネルギーバッファと結合される、コンバータとを含み、コンバータは、モジュールの出力電圧を選択するように構成される、複数のスイッチを含む。これらの実施形態では、モジュールベースのエネルギーシステムはさらに、コンバータ・ソースモジュールと通信可能に結合される、ローカル制御デバイスを含み、ローカル制御デバイスは、コンバータ・ソースモジュール内の障害を検出し、障害信号を発生させるように構成される。これらの実施形態では、障害信号は、実際の障害または潜在的障害を示す。これらの実施形態の多くでは、モジュールベースのエネルギーシステムはさらに、ローカル制御デバイスに通信可能に結合される、マスタ制御デバイスを含み、ローカル制御デバイスは、障害信号をマスタ制御デバイスに出力するように構成される。
【0277】
多くの実施形態では、モジュールベースのエネルギーシステムは、コンバータ・ソースモジュールを含む。これらの実施形態では、コンバータ・ソースモジュールは、第1のエネルギー源と、第1のエネルギー源と結合される、エネルギーバッファと、第1のエネルギー源およびエネルギーバッファと結合される、コンバータとを含み、コンバータは、モジュールの出力電圧を選択するように構成される、複数のスイッチを含む。これらの実施形態では、モジュールベースのエネルギーシステムはさらに、コンバータ・ソースモジュールと通信可能に結合される、ローカル制御デバイスを含み、ローカル制御デバイス、エネルギーバッファ、およびコンバータは、単一のプリント回路基板上にともに実装される。
【0278】
多くの実施形態では、モジュールベースのエネルギーシステムは、コンバータ・ソースモジュールを含む。これらの実施形態では、コンバータ・ソースモジュールは、第1のエネルギー源と、第1のエネルギー源と結合される、エネルギーバッファと、第1のエネルギー源およびエネルギーバッファと結合される、コンバータとを含み、コンバータは、モジュールの出力電圧を選択するように構成される、複数のスイッチを含む。これらの実施形態では、モジュールベースのエネルギーシステムはさらに、コンバータ・ソースモジュールと通信可能に結合される、ローカル制御デバイスを含み、ローカル制御デバイス、エネルギーバッファ、およびコンバータは、第1のエネルギー源を収納しない共通筐体内に収納される。
【0279】
多くの実施形態では、モジュールベースのエネルギーシステムは、コンバータ・ソースモジュールを含む。これらの実施形態では、コンバータ・ソースモジュールは、第1のエネルギー源と、第1のエネルギー源と結合される、エネルギーバッファと、第1のエネルギー源およびエネルギーバッファと結合される、コンバータとを含み、コンバータは、モジュールの出力電圧を選択するように構成される、複数のスイッチを含む。これらの実施形態では、モジュールベースのエネルギーシステムはさらに、コンバータ・ソースモジュールと通信可能に結合される、ローカル制御デバイスを含み、ローカル制御デバイス、第1のエネルギー源、エネルギーバッファ、およびコンバータは、別のコンバータ・ソースモジュールを収納しない共通筐体内に収納される。
【0280】
多くの実施形態では、モジュールベースのエネルギーシステムは、コンバータ・ソースモジュールを含む。これらの実施形態では、コンバータ・ソースモジュールは、第1のエネルギー源と、第1のエネルギー源と結合される、エネルギーバッファと、第1のエネルギー源およびエネルギーバッファと結合される、コンバータとを含み、コンバータは、モジュールの出力電圧を選択するように構成される、複数のスイッチを含む。これらの実施形態では、モジュールベースのエネルギーシステムはさらに、コンバータ・ソースモジュールと通信可能に結合される、ローカル制御デバイスを含み、ローカル制御デバイス、エネルギーバッファ、およびコンバータは、第1のエネルギー源を収納しない共通筐体内に収納される。
【0281】
多くの実施形態では、モジュールベースのエネルギーシステムは、コンバータ・ソースモジュールを含む。これらの実施形態では、コンバータ・ソースモジュールは、第1のエネルギー源と、第1のエネルギー源と結合される、エネルギーバッファと、第1のエネルギー源およびエネルギーバッファと結合される、コンバータとを含み、コンバータは、モジュールの出力電圧を選択するように構成される、複数のスイッチを含み、エネルギーバッファおよびコンバータは、単一のプリント回路基板上にともに実装される。
【0282】
多くの実施形態では、モジュールベースのエネルギーシステムは、コンバータ・ソースモジュールを含む。これらの実施形態では、コンバータ・ソースモジュールは、燃料電池を含む、第1のエネルギー源と、第1のエネルギー源と結合される、エネルギーバッファと、第1のエネルギー源およびエネルギーバッファと結合される、コンバータとを含み、コンバータは、モジュールの出力電圧を選択するように構成される、複数のスイッチを含む。
【0283】
多くの実施形態では、モジュールベースのエネルギーシステムは、コンバータ・ソースモジュールを含む。これらの実施形態では、コンバータ・ソースモジュールは、第1のエネルギー源と、第1のエネルギー源と結合される、エネルギーバッファと、第1のエネルギー源およびエネルギーバッファと結合される、コンバータとを含み、エネルギーバッファは、2つのインダクタと、2つのコンデンサとを含む、Z源ネットワーク、または2つのインダクタと、2つのコンデンサと、ダイオードとを含む、準Z源ネットワークを含む。これらの実施形態では、コンバータ・ソースモジュールはさらに、第1のエネルギー源およびエネルギーバッファと結合される、コンバータを含み、コンバータは、モジュールの出力電圧を選択するように構成される、複数のスイッチを含む。
【0284】
多くの実施形態では、モジュールベースのエネルギーシステムは、コンバータ・ソースモジュールを含む。これらの実施形態では、コンバータ・ソースモジュールは、第1のエネルギー源と、第1のエネルギー源と結合される、エネルギーバッファと、第2のエネルギー源と、第1の入力と、第2の入力と、第3の入力とを含む、コンバータとを含み、第1および第3の入力は、第1のエネルギー源およびエネルギーバッファと結合され、第2および第3の入力は、第2のエネルギー源と結合され、コンバータはさらに、モジュールの出力電圧を選択するように構成される、複数のスイッチを含み、第1および第2のエネルギー源はそれぞれ、両方ともバッテリを含む、または第1および第2のエネルギー源はそれぞれ、両方ともバッテリを含まない。
【0285】
これらの実施形態の多くでは、第1および第2のエネルギー源はそれぞれ、コンデンサまたは燃料電池を含む。これらの実施形態の多くでは、コンバータは、第1のスイッチと、インダクタと、第2のスイッチとを含み、第1のスイッチは、第1の入力と第1のノードとの間に結合され、インダクタは、第2の入力と第1のノードとの間に結合され、第2のスイッチは、第3の入力と第1のノードとの間に結合される。これらの実施形態の多くでは、複数のスイッチは、第3のスイッチと、第4のスイッチと、第5のスイッチと、第6のスイッチとを含む。これらの実施形態の多くでは、第1および第2のエネルギー源はそれぞれ、両方ともバッテリを含み、第2のエネルギー源はさらに、バッテリと並列の第1のコンデンサを含む。これらの実施形態の多くでは、第1および第2のエネルギー源はそれぞれ、両方ともバッテリを含み、第2のエネルギー源はさらに、バッテリと並列の第1のコンデンサと、バッテリと並列の第2のコンデンサとを含む。
【0286】
多くの実施形態では、モジュールベースのエネルギーシステムは、コンバータ・ソースモジュールを含む。これらの実施形態では、コンバータ・ソースモジュールは、第1のエネルギー源と、第1のエネルギー源と結合される、エネルギーバッファと、第1のエネルギー源およびエネルギーバッファと結合される、コンバータとを含み、コンバータは、モジュールの出力電圧を選択するように構成される、複数のスイッチを含む。これらの実施形態では、コンバータ・ソースモジュールはさらに、一次負荷または別のコンバータ・ソースモジュールへの接続のための第1の出力ポートと、補助負荷への接続のための第2の出力ポートとを含む。
【0287】
これらの実施形態の多くでは、補助負荷は、第1の補助負荷であり、コンバータ・ソースモジュールは、第2の補助負荷への接続のための第3の出力ポートを含む。これらの実施形態の多くでは、第1の出力ポートは、一次負荷または別のコンバータ・ソースモジュールと結合され、第2の出力ポートは、第1の補助負荷と結合され、第3の出力ポートは、第2の補助負荷と結合される。これらの実施形態の多くでは、コンバータは、第1の入力と、第2の入力と、第3の入力とを含み、第1および第3の入力は、第1のエネルギー源、エネルギーバッファ、および第2の出力ポートと結合され、第2および第3の入力は、第3の出力ポートと結合される。これらの実施形態の多くでは、コンバータは、第1のスイッチと、インダクタと、第2のスイッチとを含み、第1のスイッチは、第1の入力と第1のノードとの間に結合され、インダクタは、第2の入力と第1のノードとの間に結合され、第2のスイッチは、第3の入力と第1のノードとの間に結合される。これらの実施形態の多くでは、複数のスイッチは、第3のスイッチと、第4のスイッチと、第5のスイッチと、第6のスイッチとを含む。これらの実施形態の多くでは、第3のスイッチ、第4のスイッチ、第5のスイッチ、および第6のスイッチは、Hブリッジとしてともに結合される。これらの実施形態の多くでは、第1の出力ポートは、第1の出力と、第2の出力とを含み、第3のスイッチは、第1の入力と第1の出力との間に結合され、第4のスイッチは、第3の入力と第1の出力との間に結合され、第5のスイッチは、第1の入力と第2の出力との間に結合され、第6のスイッチは、第3の入力と第2の出力との間に結合される。
【0288】
前述の実施形態の多くでは、モジュールベースのエネルギーシステムはさらに、アレイ内にコンバータ・ソースモジュールと結合される複数のコンバータ・ソースモジュールを含む。
【0289】
これらの実施形態の多くでは、複数のコンバータ・ソースモジュールの中のコンバータ・ソースモジュールはそれぞれ、第1のエネルギー源と、第1のエネルギー源と結合される、エネルギーバッファと、そのコンバータ・ソースモジュールの出力電圧を選択するように構成される、複数のスイッチを含む、コンバータとを含む。これらの実施形態の多くでは、複数のスイッチは、正極性を伴う第1の電圧、ゼロまたは基準電圧、および負極性を伴う第1の電圧の間で選択する。これらの実施形態の多くでは、第1の電圧は、直流(DC)電圧である。これらの実施形態の多くでは、アレイは、交流(AC)信号を出力するように構成される。
【0290】
前述の実施形態の多くでは、コンバータは、第1のエネルギー源の温度、第1のエネルギー源の充電状態、第1のエネルギー源の電圧、または電流を示す、1つ以上の感知信号を出力するように構成される、1つ以上のセンサを含む。
【0291】
前述の実施形態の多くでは、モジュールベースのエネルギーシステムはさらに、コンバータ・ソースモジュールと通信可能に結合される、ローカル制御デバイスを含む。
【0292】
これらの実施形態の多くでは、モジュールベースのエネルギーシステムはさらに、複数のコンバータ・ソースモジュールと、複数のローカル制御デバイスとを含み、複数のローカル制御デバイスの中の各ローカル制御デバイスは、複数のコンバータ・ソースモジュールのうちの1つのコンバータ・ソースモジュールとの併用専用である。これらの実施形態の多くでは、コンバータ・ソースモジュールは、第1のコンバータ・ソースモジュールであり、本システムは、第2のコンバータ・ソースモジュールを含み、ローカル制御デバイスは、第1および第2のコンバータ・ソースモジュールの両方を制御する。
【0293】
前述の実施形態の多くでは、ローカル制御デバイスは、処理回路と、処理回路と通信可能に結合されるメモリとを含み、メモリは、処理回路によって実行可能な命令を含む。
【0294】
前述の実施形態の多くでは、ローカル制御デバイスは、パルス幅変調を使用して、コンバータのための切替信号を発生させるように構成される。
【0295】
これらの実施形態の多くでは、ローカル制御デバイスは、受信された基準信号を変調またはスケーリングし、切替信号の発生のために変調された基準信号を使用するように構成される。これらの実施形態の多くでは、ローカル制御デバイスは、受信された変調指数を使用し、受信された基準信号を変調させるように構成される。
【0296】
前述の実施形態の多くでは、ローカル制御デバイスは、コンバータ・ソースモジュールまたはそのコンポーネントの以下の動作特性、すなわち、温度、充電状態、容量、健全性状態、電圧、または電流のうちの1つ以上のものを示す、1つ以上の信号を受信するように構成される。
【0297】
これらの実施形態の多くでは、ローカル制御デバイスは、コンバータ・ソースモジュールまたはそのコンポーネントの以下の動作特性、すなわち、温度、充電状態、容量、健全性状態、電圧、または電流のうちの1つ以上のものを示す情報をマスタ制御デバイスに通信するように構成される。
【0298】
前述の実施形態の多くでは、ローカル制御デバイスは、第1のエネルギー源のみによって給電される。
【0299】
前述の実施形態の多くでは、ローカル制御デバイスは、第1のエネルギー源以外のエネルギー源によって給電される。
【0300】
前述の実施形態の多くでは、コンバータ・ソースモジュールは、第2のエネルギー源を含み、ローカル制御デバイスは、コンバータ・ソースモジュールに、第2のエネルギー源からの電流を用いて、第1のエネルギー源からの出力電流内の二次高調波を能動的にフィルタ処理させるように構成される。
【0301】
これらの実施形態の多くでは、第1のエネルギー源は、バッテリを含み、第2のエネルギー源は、コンデンサを含む。これらの実施形態の多くでは、第2のエネルギー源のコンデンサは、ウルトラキャパシタまたはスーパーキャパシタである。
【0302】
前述の実施形態の多くでは、コンバータ・ソースモジュールは、第2のエネルギー源を含み、ローカル制御デバイスは、コンバータを制御し、第1のエネルギー源からコンバータ・ソースモジュールの累積負荷へ、第2のエネルギー源からコンバータ・ソースモジュールの累積負荷へ、および第1のエネルギー源と第2のエネルギー源との間の電力伝達を管理するように構成される。
【0303】
これらの実施形態の多くでは、第1のエネルギー源と第2のエネルギー源との間の電力伝達は、第1のエネルギー源から第2のエネルギー源への電力伝達と、第2のエネルギー源から第1のエネルギー源への電力伝達とを含む。これらの実施形態の多くでは、ローカル制御デバイスは、コンバータを制御し、少なくとも部分的に第1の補助負荷の電力消費量および第2の補助負荷の電力消費量に基づいて、電力伝達を管理するように構成される。これらの実施形態の多くでは、ローカル制御デバイスは、プロセッサと、メモリとを含み、メモリは、処理回路によって実行されると、処理回路に、第1のエネルギー源からコンバータ・ソースモジュールの累積負荷へ、第2のエネルギー源からコンバータ・ソースモジュールの累積負荷へ、および第1のエネルギー源と第2のエネルギー源との間の電力伝達を管理させる、命令を含む。これらの実施形態の多くでは、ローカル制御デバイスは、コンバータのための切替信号の発生によって電力伝達を管理するように構成される。
【0304】
前述の実施形態の多くでは、モジュールベースのエネルギーシステムはさらに、システム内の他のコンバータ・ソースモジュールの1つ以上の動作パラメータに対してコンバータ・ソースモジュールの1つ以上の動作パラメータを管理するように構成される、マスタ制御デバイスを含む。
【0305】
前述の実施形態の多くでは、モジュールベースのエネルギーシステムはさらに、ローカル制御デバイスと通信可能に結合される、マスタ制御デバイスを含む。
【0306】
これらの実施形態の多くでは、マスタ制御デバイスは、シリアルデータケーブルを経由してローカル制御デバイスと通信可能に結合される。これらの実施形態の多くでは、マスタ制御デバイスは、処理回路と、処理回路と通信可能に結合されるメモリとを含み、メモリは、処理回路によって実行可能な命令を含む。これらの実施形態の多くでは、モジュールベースのエネルギーシステムはさらに、複数のコンバータ・ソースモジュールと結合される、複数のローカル制御デバイスを含み、マスタ制御デバイスは、複数のローカル制御デバイスのうちのローカル制御デバイスのそれぞれと通信可能に結合される。これらの実施形態の多くでは、マスタ制御デバイスは、複数のコンバータ・ソースモジュールの1つ以上の動作特性を示すデータを読み取るように、かつ複数のコンバータ・ソースモジュールのうちの少なくとも1つのコンバータ・ソースモジュールのための寄与を決定するように構成される。これらの実施形態の多くでは、マスタ制御デバイスは、複数のコンバータ・ソースモジュール毎に寄与を決定するように構成される。これらの実施形態の多くでは、マスタ制御デバイスは、複数のコンバータ・ソースモジュール毎に変調またはスケーリング指数を出力するように構成され、変調またはスケーリング指数は、電力潮流寄与を示す。これらの実施形態の多くでは、マスタ制御デバイスは、基準信号をローカル制御デバイスのそれぞれに出力するように構成され、ローカル制御デバイスはそれぞれ、受信された変調またはスケーリング指数を用いて、基準信号を変調またはスケーリングし、変調またはスケーリングされた基準信号に基づいて、切替信号を発生させるように構成される。
【0307】
前述の実施形態の多くでは、モジュールベースのエネルギーシステムは、移動エンティティ内の動作のために構成される。
【0308】
これらの実施形態の多くでは、移動エンティティは、車、バス、トラック、バイク、スクータ、産業用車両、鉱業車両、飛行体、船舶、機関車、列車またはレールベースの車両、または軍用車両のうちの1つである。
【0309】
前述の実施形態の多くでは、モジュールベースのエネルギーシステムは、定常エネルギーシステムとしての動作のために構成される。
【0310】
これらの実施形態の多くでは、定常エネルギーシステムは、住宅用貯蔵システム、産業用貯蔵システム、商業用貯蔵システム、データセンター貯蔵システム、グリッド、マイクログリッド、または充電ステーションのうちの1つである。
【0311】
前述の実施形態の多くでは、モジュールベースのエネルギーシステムは、電気自動車のためのバッテリパックとして構成される。
【0312】
多くの実施形態では、モジュールベースのエネルギーシステムは、それぞれ、第1のエネルギー源と、エネルギーバッファと、ともに電気的に結合されるコンバータとを含む、複数のコンバータ・ソースモジュールを含み、複数のコンバータ・ソースモジュールは、アレイ内でともに電気的に結合される。これらの実施形態では、モジュールベースのエネルギーシステムはさらに、複数のコンバータ・ソースモジュールと通信可能に結合される、制御回路を含み、制御回路は、複数のコンバータ・ソースモジュールのそれぞれの少なくとも1つの動作特性を監視し、監視された少なくとも1つの動作特性に基づいて、アレイの性能最適化のために複数のコンバータ・ソースモジュール内の各コンバータ・ソースモジュールを独立して制御するように構成される。
【0313】
これらの実施形態の多くでは、少なくとも1つの動作特性は、充電状態、温度、健全性状態、容量、障害の存在、電圧、または電流から選択される。これらの実施形態の多くでは、温度は、第1のエネルギー源またはそのコンポーネントの温度、エネルギーバッファまたはそのコンポーネントの温度、コンバータまたはそのコンポーネントの温度のうちの少なくとも1つである。これらの実施形態の多くでは、容量は、第1のエネルギー源の容量、または第1のエネルギー源の1つ以上のコンポーネントの容量のうちの少なくとも1つである。これらの実施形態の多くでは、障害の存在は、測定された障害の存在のインジケーション、潜在的障害の存在のインジケーション、アラーム条件の存在のインジケーション、または警告条件の存在のインジケーションのうちの少なくとも1つである。これらの実施形態の多くでは、電圧は、第1のエネルギー源またはそのコンポーネントの電圧、エネルギーバッファまたはそのコンポーネントの電圧、コンバータまたはそのコンポーネントの電圧のうちの少なくとも1つである。これらの実施形態の多くでは、電流は、第1のエネルギー源またはそのコンポーネントの電流、エネルギーバッファまたはそのコンポーネントの電流、コンバータまたはそのコンポーネントの電流のうちの少なくとも1つである。これらの実施形態の多くでは、各コンバータ・ソースモジュールは、少なくとも1つの動作特性を感知するための少なくとも1つのセンサを含む。これらの実施形態の多くでは、制御回路は、以下の動作特性、すなわち、充電状態、温度、健全性状態、容量、障害の存在、電圧、および電流の全てを監視するように構成される。これらの実施形態の多くでは、制御回路は、複数の切替信号の発生および各コンバータ・ソースモジュールのコンバータへの複数の切替信号の出力によって、各コンバータ・ソースモジュールの放電または充電を独立して制御するように構成される。これらの実施形態の多くでは、制御回路は、パルス幅変調またはヒステリシスを用いて複数の切替信号を発生させるように構成される。
【0314】
これらの実施形態の多くでは、複数のコンバータ・ソースモジュールのうちの少なくとも1つのコンバータ・ソースモジュールは、前述の実施形態の多くに説明されるようなコンバータ・ソースモジュールである。
【0315】
これらの実施形態の多くでは、複数のコンバータ・ソースモジュールのうちの全コンバータ・ソースモジュールは、前述の実施形態の多くに説明されるようなコンバータ・ソースモジュールである。
【0316】
これらの実施形態の多くでは、制御回路は、アレイの性能最適化のために、複数のコンバータ・ソースモジュール内の各コンバータ・ソースモジュールの放電または充電を独立して制御するように構成される。これらの実施形態の多くでは、制御回路は、アレイと結合される負荷の電力要件に基づいて、各コンバータ・ソースモジュールの放電または充電を独立して制御するように構成される。これらの実施形態の多くでは、負荷は、モータ、商業用構造、住宅構造、産業用構造、またはエネルギーグリッドである。これらの実施形態の多くでは、制御回路は、複数のローカル制御デバイスと、複数のローカル制御デバイスと通信可能に結合される、マスタ制御デバイスとを含む。
【0317】
多くの実施形態では、モジュールベースのエネルギーシステムは、N個のコンバータ・ソースモジュールのアレイを含み、Nは、2またはそれを上回り、N個のコンバータ・ソースモジュールはそれぞれ、直列に接続され、N個のコンバータ・ソースモジュールはそれぞれ、前述の実施形態のいずれかに従って構成され、アレイは、第1のコンバータ・ソースモジュールの第1の出力端子と、第Nコンバータ・ソースモジュールの第2の出力端子とを含む。
【0318】
これらの実施形態の多くでは、モジュールベースのエネルギーシステムはさらに、それぞれ、N個のコンバータ・ソースモジュールのうちの1つ以上のものと通信可能に結合される、複数のローカル制御デバイスを含む。これらの実施形態の多くでは、モジュールベースのエネルギーシステムはさらに、複数のローカル制御デバイスと通信可能に結合される、マスタコントローラを含む。これらの実施形態の多くでは、モジュールベースのエネルギーシステムはさらに、第1の出力端子と第2の出力端子との間に接続される、負荷を含む。これらのシステムの多くでは、負荷は、DC負荷または単相AC負荷のうちの1つである。
【0319】
多くの実施形態では、モジュールベースのエネルギーシステムは、コンバータ・ソースモジュールのM個のアレイを含み、Mは、2またはそれを上回り、M個のアレイはそれぞれ、N個のコンバータ・ソースモジュールを含み、Nは、2またはそれを上回り、N個のコンバータ・ソースモジュールはそれぞれ、M個のアレイのそれぞれの中で直列に接続され、N個のコンバータ・ソースモジュールはそれぞれ、前述の実施形態のいずれかに従って構成され、M個のアレイはそれぞれ、第1のコンバータ・ソースモジュールの個々の出力端子を含み、M個のアレイのそれぞれの第Nコンバータ・ソースモジュールは、共通出力端子に接続される。
【0320】
これらの実施形態の多くでは、モジュールベースのエネルギーシステムはさらに、それぞれ、M個のアレイのそれぞれのN個のコンバータ・ソースモジュールのうちの1つ以上のものと通信可能に結合される、複数のローカル制御デバイスを含む。これらの実施形態の多くでは、モジュールベースのエネルギーシステムはさらに、複数のローカル制御デバイスと通信可能に結合される、マスタコントローラを含む。これらの実施形態の多くでは、M個のアレイは、第1および第2のアレイを含む。これらの実施形態の多くでは、モジュールベースのエネルギーシステムはさらに、第1および第2のアレイの個々の出力端子の間に接続される、負荷を含む。これらの実施形態の多くでは、共通出力端子は、負荷の中性端子に結合される。これらの実施形態の多くでは、モジュールベースのエネルギーシステムはさらに、共通出力端子と第1および第2のアレイの個々の出力端子の合同結合部との間に接続される、負荷を含む。これらの実施形態の多くでは、負荷は、DC負荷または単相AC負荷のうちの1つである。これらの実施形態の多くでは、M個のアレイは、第1、第2、および第3のアレイを含む。これらの実施形態の多くでは、モジュールベースのエネルギーシステムはさらに、第1、第2、および第3のアレイの個々の出力端子の間に接続される、3相負荷を含む。これらの実施形態の多くでは、共通出力端子は、負荷の中性端子に結合される。これらの実施形態の多くでは、モジュールベースのエネルギーシステムはさらに、共通出力端子と、第1、第2、および第3のアレイの個々の出力端子の合同結合部との間に接続される、DCまたは単相AC負荷を含む。
【0321】
これらの実施形態の多くでは、モジュールベースのエネルギーシステムはさらに、それぞれ、第1、第2、第3、第4、第5、第6、第7、第8、第9、第10、第11、および第12のアレイのN個のコンバータ・ソースモジュールのうちの1つ以上のものと通信可能に結合される、複数のローカル制御デバイスを含む。これらの実施形態の多くでは、モジュールベースのエネルギーシステムはさらに、複数のローカル制御デバイスと通信可能に結合される、マスタコントローラを含む。
【0322】
多くの実施形態では、モジュールベースのエネルギーシステムは、複数の接続されたコンバータ・ソースモジュールと、制御回路とを含み、制御回路は、コンバータ・ソースモジュールのうちの1つ以上のものと関連付けられるステータス情報に基づいて、コンバータ・ソースモジュールのうちの1つ以上のものの寄与を調節するように構成される。
【0323】
これらの実施形態の多くでは、コンバータ・ソースモジュールは、前述の実施形態の多くによる、コンバータ・ソースモジュールを含む。
【0324】
これらの実施形態の多くでは、コンバータ・ソースモジュールは、少なくとも1つのエネルギー貯蔵要素を含む、エネルギー源と、エネルギーバッファと、コンバータとを含む。これらの実施形態の多くでは、ステータス情報は、コンバータ・ソースモジュールまたはそのコンポーネントの充電状態、健全性状態、温度、容量、電流、または電圧のうちの1つ以上のものを含む。これらの実施形態の多くでは、マスタ制御デバイスは、複数の接続されたコンバータ・ソースモジュールの充電状態(SOC)の平衡を保つように構成される。これらの実施形態の多くでは、制御回路は、処理回路と、処理回路によって実行されると、処理回路に、コンバータ・ソースモジュールのうちの1つ以上のものと関連付けられるステータス情報に基づいて、1つ以上のコンバータ・ソースモジュールの寄与の調節を引き起こさせる、その上に記憶された命令を有する、少なくとも1つのメモリとを含む。これらの実施形態の多くでは、処理回路および少なくとも1つのメモリは、マスタ制御デバイス、ローカル制御デバイスのコンポーネントである、またはマスタ制御デバイスと1つ以上のローカル制御デバイスとの間に分散される。
【0325】
これらの実施形態の多くでは、制御回路は、第1のコンバータ・ソースモジュールの寄与を、第1のコンバータ・ソースモジュールおよび1つ以上の他のコンバータ・ソースモジュールのステータス情報に基づいて、1つ以上の他のコンバータ・ソースモジュールに対して低下させるように構成される。これらの実施形態の多くでは、第1のコンバータ・ソースモジュールのステータス情報は、1つ以上の他のコンバータ・ソースモジュールのステータス情報と比較して、以下、すなわち、比較的により低い充電状態、比較的により低い健全性状態、比較的により低い容量、比較的により低い電圧、比較的により低い電流、比較的により高い温度、または障害のうちの少なくとも1つを示す。
【0326】
これらの実施形態の多くでは、制御回路は、第1のコンバータ・ソースモジュールの寄与を、第1のコンバータ・ソースモジュールおよび1つ以上の他のコンバータ・ソースモジュールのステータス情報に基づいて、1つ以上の他のコンバータ・ソースモジュールに対して上昇させるように構成される。これらの実施形態の多くでは、第1のコンバータ・ソースモジュールのステータス情報は、1つ以上の他のコンバータ・ソースモジュールのステータス情報と比較して、以下、すなわち、比較的により高い充電状態、比較的により高い健全性状態、比較的により高い容量、比較的により高い電圧、比較的により高い電流、比較的により低い温度、または障害の非存在のうちの少なくとも1つを示す。
【0327】
これらの実施形態の多くでは、寄与は、第1のコンバータ・ソースモジュールの経時的な出力電力である。これらの実施形態の多くでは、制御回路は、マスタ制御デバイスと、複数のローカル制御デバイスとを含む。これらの実施形態の多くでは、マスタ制御デバイスは、複数のコンバータ・ソースモジュールのための複数の変調指数を発生させるように構成され、1つの変調指数が、複数のコンバータ・ソースモジュールのうちのコンバータ・ソースモジュール毎に独立して発生される。
【0328】
これらの実施形態の多くでは、マスタ制御デバイスは、相内平衡コントローラを含む。これらの実施形態の多くでは、相内平衡コントローラは、コンバータ・ソースモジュール毎に変調指数を発生させるように構成される。これらの実施形態の多くでは、コンバータ・ソースモジュールのための変調指数は、モジュールベースのエネルギーシステムの基準電圧Vrのピーク電圧Vpk、コンバータ・ソースモジュールの充電状態、コンバータ・ソースモジュールの温度、コンバータ・ソースモジュールの容量、コンバータ・ソースモジュールの電流、またはコンバータ・ソースモジュールの電圧のうちの1つ以上のものに基づいて決定される。これらの実施形態の多くでは、マスタ制御デバイスはさらに、モジュールベースのエネルギーシステムの基準電圧Vrのピーク電圧Vpkを検出するためのピーク検出器を含む。これらの実施形態の多くでは、マスタ制御デバイスは、基準電圧Vrから正規化基準波形Vrnを発生させるように構成される。これらの実施形態の多くでは、マスタ制御デバイスは、そのピーク電圧Vpkによる基準電圧Vrの除算によって、基準電圧Vrから正規化基準波形Vrnを発生させるように構成される。これらの実施形態の多くでは、マスタ制御デバイスは、正規化基準波形Vrnを複数のローカル制御デバイスのそれぞれに出力するように構成される。これらの実施形態の多くでは、複数のローカル制御デバイスのうちの各ローカル制御デバイスは、受信された変調指数によって、受信された正規化基準波形Vrnを変調させるように構成される。これらの実施形態の多くでは、複数のローカル制御デバイスのうちの各ローカル制御デバイスは、変調された基準波形に基づいて、コンバータ・ソースモジュールのための切替信号を発生させるように構成される。これらの実施形態の多くでは、複数のローカル制御デバイスのうちの各ローカル制御デバイスは、変調された基準波形を伴って実装されるパルス幅変調技法に基づいて、コンバータ・ソースモジュールのための切替信号を発生させるように構成される。
【0329】
これらの実施形態の多くでは、複数の変調指数は、複数のコンバータ・ソースモジュールからの発生された電圧の総和がピーク電圧Vpkを超えないことを確実にするように発生される。これらの実施形態の多くでは、複数の変調指数Miは、複数のコンバータ・ソースモジュールのエネルギー源の充電状態(SOC)を平衡条件に向かって収束させるように発生される。これらの実施形態の多くでは、複数の変調指数Miは、複数のコンバータ・ソースモジュールの健全性状態(SOH)を平衡条件に向かって収束させるように発生される。これらの実施形態の多くでは、複数の変調指数Miは、複数のコンバータ・ソースモジュールの容量を平衡条件に向かって収束させるように発生される。これらの実施形態の多くでは、複数の変調指数Miは、複数のコンバータ・ソースモジュールの電圧を平衡条件に向かって収束させるように発生される。これらの実施形態の多くでは、複数の変調指数Miは、複数のコンバータ・ソースモジュールの電流を平衡条件に向かって収束させるように発生される。これらの実施形態の多くでは、複数の変調指数Miは、複数のコンバータ・ソースモジュールの温度を平衡条件に向かって収束させるように発生される。これらの実施形態の多くでは、複数の変調指数Miは、障害条件を有していない1つ以上の他のコンバータ・ソースモジュールと比較して、障害条件を有する1つ以上のコンバータ・ソースモジュールの寄与を低減させるように発生される。
【0330】
これらの実施形態の多くでは、制御回路は、相間平衡コントローラまたは相内平衡コントローラの一方または両方を含む。これらの実施形態の多くでは、複数のコンバータ・ソースモジュールは、多次元アレイに配列される。これらの実施形態の多くでは、相内平衡コントローラは、多次元アレイの1次元アレイ内の複数のコンバータ・ソースモジュールの寄与を調節するように構成される。これらの実施形態の多くでは、相間平衡コントローラは、各相に共通するコンバータ・ソースモジュールの中性点偏移または寄与のうちの1つ以上のものを制御するように構成される。
【0331】
前述の実施形態の多くでは、モジュールベースのエネルギーシステムは、単相または多相のうちの1つである。これらの実施形態の多くでは、モジュールベースのエネルギーシステムは、3相、4相、5相、または6相において信号を出力する、多相モジュールベースのエネルギーシステムである。
【0332】
前述の実施形態の多くでは、複数のコンバータ・ソースモジュールは、多次元アレイに配列される。
【0333】
前述の実施形態の多くでは、複数のコンバータ・ソースモジュールは、前述の実施形態の多くのいずれかに従って配列される。
【0334】
前述の実施形態の多くでは、モジュールベースのエネルギーシステムは、電気またはハイブリッド移動車両における動作のために構成される。これらの実施形態の多くでは、電気またはハイブリッド移動車両は、車、バス、トラック、バイク、スクータ、産業用車両、鉱業車両、飛行体、船舶、機関車またはレールベースの車両、または軍用車両のうちの1つである。
【0335】
前述の実施形態の多くでは、モジュールベースのエネルギーシステムは、定常エネルギーシステムとしての動作のために構成される。これらの実施形態の多くでは、定常エネルギーシステムは、住宅用貯蔵システム、産業用貯蔵システム、商業用貯蔵システム、データセンター貯蔵システム、グリッド、マイクログリッド、または充電ステーションのうちの1つである。
【0336】
前述の実施形態の多くでは、モジュールベースのエネルギーシステムは、電気自動車のためのバッテリパックとして構成される。
【0337】
多くの実施形態では、モジュールベースのエネルギーシステムは、複数の接続されたコンバータ・ソースモジュールと、制御回路とを含み、制御回路は、コンバータ・ソースモジュールのうちの1つ以上のものと関連付けられるステータス情報に基づいて、コンバータ・ソースモジュールのうちの1つ以上のものへの電力供給を調節するように構成される。これらの実施形態の多くでは、各コンバータ・ソースモジュールは、前述の実施形態の多くによる、コンバータ・ソースモジュールを含む。
【0338】
これらの実施形態の多くでは、各コンバータ・ソースモジュールは、少なくとも1つのエネルギー貯蔵要素を含む、エネルギー源と、エネルギーバッファと、コンバータとを含む。これらの実施形態の多くでは、制御回路は、システムを用いた各コンバータ・ソースモジュールがシステムの外部の電力供給源から受電する充電の量を独立して決定するように構成される。これらの実施形態の多くでは、制御回路は、コンバータ・ソースモジュールまたはそのコンポーネントのうちの1つ以上のものと関連付けられるステータス情報に基づいて、システムを用いた各コンバータ・ソースモジュールがシステムの外部の電力供給源から受電する充電の量を独立して決定するように構成され、ステータス情報は、充電状態(SOC)、健全性状態(SOH)、容量、温度、電圧、電流、障害の存在、または障害の非存在のうちの1つ以上のものを含む。これらの実施形態の多くでは、複数のコンバータ・ソースモジュールは、多次元アレイに配列される。これらの実施形態の多くでは、複数のコンバータ・ソースモジュールは、前述の実施形態の多くに従って配列される。
【0339】
多くの実施形態では、コンバータ・ソースモジュールは、少なくとも1つのエネルギー貯蔵要素を含む、エネルギー源と、エネルギーバッファと、複数のスイッチを含む、コンバータであって、複数のスイッチの組み合わせに基づいて、出力電圧を発生させるように構成される、コンバータとを含む。
【0340】
これらの実施形態の多くでは、エネルギー源の出力は、エネルギーバッファの入力端子に結合可能である。これらの実施形態の多くでは、エネルギーバッファの出力は、コンバータの入力端子に結合可能である。これらの実施形態の多くでは、エネルギー貯蔵要素は、ウルトラキャパシタ、少なくとも1つの電池または直列および/または並列に接続された複数のバッテリ電池を含むバッテリ、または燃料電池のうちの1つである。これらの実施形態の多くでは、エネルギーバッファは、電解コンデンサ、フィルムコンデンサ、2つのインダクタと、2つのコンデンサとを含む、Z源ネットワーク、または2つのインダクタと、2つのコンデンサと、ダイオードとを含む、準Z源ネットワークのうちの1つ以上のものを含む。これらの実施形態の多くでは、複数のスイッチはそれぞれ、半導体MOSFETまたは半導体IGBTのうちの少なくとも1つを含む。これらの実施形態の多くでは、コンバータは、複数のスイッチの異なる組み合わせによって、3つの異なる電圧出力を発生させるように構成される。これらの実施形態の多くでは、エネルギー源は、直流電圧VDCを出力するように構成され、3つの異なる電圧出力は、+VDC、0、および-VDCである。これらの実施形態の多くでは、コンバータ・ソースモジュールは、ローカル制御デバイスから複数のスイッチのための切替信号を受信するように構成される。
【0341】
多くの実施形態では、エネルギーシステムは、前述の実施形態の多くによる、少なくとも2つのコンバータ・ソースモジュールを含む。
【0342】
これらの実施形態の多くでは、少なくとも2つのコンバータ・ソースモジュールは、1次元アレイまたは多次元アレイのうちの1つにおいて接続される。これらの実施形態の多くでは、少なくとも2つの1次元アレイは、直接、または付加的コンバータ・ソースモジュールを介して、異なる行および列においてともに接続される。これらの実施形態の多くでは、エネルギーシステムは、少なくとも2つのローカル制御デバイスであって、コンバータ・ソースモジュール毎に1つのローカル制御デバイスを含む。これらの実施形態の多くでは、各ローカル制御デバイスは、エネルギー源からのエネルギーを管理し、エネルギーバッファを保護し、コンバータを制御する。
【0343】
多くの実施形態では、モジュールベースのエネルギーシステムは、ローカル制御デバイスと、ローカル制御デバイスに接続される、コンバータ・ソースモジュールとを含み、コンバータ・ソースモジュールは、貯蔵要素を有する、エネルギー源を含み、エネルギー源の第1および第2の出力は、エネルギーバッファの第1および第2の入力に接続され、エネルギーバッファの第1および第2の出力は、コンバータの第1および第2の入力に接続され、コンバータは、正極性を伴う第1の電圧レベルと、ゼロまたは基準電圧レベルと、負極性を伴う第1の電圧レベルとを含む、3つの電圧レベルを発生させるための少なくとも4つのスイッチを含み、3つの電圧レベルは、少なくとも4つのスイッチの異なる組み合わせによる、コンバータの第1および第2の出力へのコンバータの第1の入力と第2の入力との間の第1の電圧レベルの接続によって発生される。
【0344】
これらの実施形態の多くでは、貯蔵要素は、ウルトラキャパシタ、1つ以上の接続されたバッテリ電池を含むバッテリモジュール、および燃料電池モジュールのうちの1つを含む。これらの実施形態の多くでは、エネルギーバッファは、電解および/またはフィルムコンデンサ、2つのインダクタおよび2つの電解および/またはフィルムコンデンサによって形成される、Z源ネットワーク、および2つのインダクタ、2つの電解および/またはフィルムコンデンサ、およびダイオードによって形成される、準Z源ネットワークのうちの1つを含む。これらの実施形態の多くでは、スイッチは、半導体スイッチとして構成される。これらの実施形態の多くでは、エネルギー源は、一次エネルギー源と、二次エネルギー源とを含み、一次エネルギー源は、ウルトラキャパシタ、1つ以上の接続されたバッテリ電池を含むバッテリモジュール、および燃料電池モジュールのうちの1つを含む、貯蔵要素を含む。これらの実施形態の多くでは、一次エネルギー源の第1および第2の出力は、エネルギーバッファの第1および第2の入力端子に結合され、エネルギーバッファは、電解および/またはフィルムコンデンサ、2つのインダクタおよび2つの電解および/またはフィルムコンデンサによって形成される、Z源ネットワーク、および2つのインダクタ、2つの電解および/またはフィルムコンデンサ、およびダイオードによって形成される、準Z源ネットワークのうちの1つを含む。これらの実施形態の多くでは、エネルギーバッファの第2の出力は、二次エネルギー源の第2の出力に接続され、二次エネルギー源の第1の出力は、コンバータの第2の入力に接続される。これらの実施形態の多くでは、二次エネルギー源は、電解および/またはフィルムコンデンサ、ウルトラキャパシタ、1つ以上の接続されたバッテリ電池を含むバッテリモジュール、ウルトラキャパシタと並列に接続される電解および/またはフィルムコンデンサ、1つ以上の接続されたバッテリ電池を含むバッテリモジュールと並列に接続される電解および/またはフィルムコンデンサ、ウルトラキャパシタおよび1つ以上の接続されたバッテリ電池を含むバッテリモジュールと並列に接続される電解および/またはフィルムコンデンサのうちの1つを含む、貯蔵要素を含む。これらの実施形態の多くでは、コンバータは、6つのスイッチを含む。これらの実施形態の多くでは、コンバータ・ソースモジュールは、第1および第2の補助負荷に給電するように構成される。
【0345】
これらの実施形態の多くでは、本システムはさらに、平衡コントローラを含む。これらの実施形態の多くでは、平衡コントローラは、単相平衡コントローラである。これらの実施形態の多くでは、平衡コントローラは、ピーク検出器と、除算器と、相内平衡コントローラとを含む。これらの実施形態の多くでは、本システムはさらに、複数のコンバータ・ソースモジュールを含み、平衡コントローラは、システムの複数のコンバータ・ソースモジュールの間で充電状態および温度の平衡を保つように構成される。これらの実施形態の多くでは、平衡コントローラは、3相平衡コントローラである。これらの実施形態の多くでは、平衡コントローラは、相間平衡コントローラと、複数の相内コントローラとを含む。これらの実施形態の多くでは、本システムはさらに、複数のコンバータ・ソースモジュールを含み、平衡コントローラは、システムの複数のコンバータ・ソースモジュールの間で充電状態および温度の平衡を保つように構成される。
【0346】
多くの実施形態では、第1のエネルギー源と、第1のエネルギー源と結合される、コンバータとを含む、コンバータ・ソースモジュールを含む、モジュールベースのエネルギーシステムが、提供され、コンバータは、モジュールの出力電圧を選択するように構成される、複数のスイッチを含む。
【0347】
多くの実施形態では、モジュールベースのエネルギーシステムから出力電力を供給する方法が、提供され、本方法は、システムの制御回路によって、システムの複数のコンバータ・ソースモジュールのうちの少なくとも1つからステータス情報を受信することであって、各コンバータ・ソースモジュールは、エネルギー源と、コンバータとを含み、各コンバータ・ソースモジュールは、電力をシステムの出力電力に寄与するように構成される、ことと、制御回路によって、ステータス情報に基づいて、複数のコンバータ・ソースモジュールのうちの少なくとも1つのコンバータ・ソースモジュールの電力寄与を制御することとを含む。
【0348】
これらの実施形態では、制御回路は、マスタ制御デバイスと、複数のローカル制御デバイスとを含むことができる。マスタ制御デバイスは、少なくとも1つのローカル制御デバイスからステータス情報を受信することができ、本方法はさらに、マスタ制御デバイスから少なくとも1つのローカル制御デバイスに基準波形および変調指数を出力することを含むことができる。本方法はさらに、ローカル制御デバイスによって、変調指数を用いて基準波形を変調させることと、少なくとも部分的に変調された基準波形に基づいて、ローカル制御デバイスと関連付けられるコンバータ・ソースモジュールのコンバータのための複数の切替信号を発生させることとを含むことができる。切替信号は、パルス幅変調を用いて発生されることができる。
【0349】
これらの実施形態では、制御回路によって、少なくとも1つのコンバータ・ソースモジュールの電力寄与を制御することは、制御回路から複数の切替信号を発生させ、少なくとも1つのコンバータ・ソースモジュールのコンバータに出力することを含むことができ、本方法はさらに、コンバータによって、少なくとも1つのコンバータ・ソースモジュールの出力電圧を切り替えることを含む。
【0350】
これらの実施形態では、制御回路によって、少なくとも1つのコンバータ・ソースモジュールの電力寄与を制御することは、少なくとも1つのコンバータ・ソースモジュールの電力寄与を低減させること、または少なくとも1つのコンバータ・ソースモジュールの電力寄与を上昇させることを含むことができる。電力寄与は、少なくとも1つのコンバータ・ソースモジュールの先行電力寄与と比較して、または1つ以上の他のコンバータ・ソースモジュールの電力寄与と比較して、低減または上昇されることができる。
【0351】
これらの実施形態では、制御回路は、複数のコンバータ・ソースモジュールのうちの全コンバータ・ソースモジュールの電力寄与を制御することができる。
【0352】
これらの実施形態では、制御回路は、パルス幅変調またはヒステリシス技法に従って、電力寄与を制御することができる。
【0353】
これらの実施形態では、制御回路は、全コンバータ・ソースモジュールに関してステータス情報を繰り返して受信することができ、ステータス情報は、各個々のコンバータ・ソースモジュールに特有である。制御回路は、ステータス情報に基づいて、全コンバータ・ソースモジュールを制御することができ、制御は、リアルタイムで生じる。
【0354】
多くの実施形態では、システムの制御回路によって、システムの複数のコンバータ・ソースモジュールのうちの少なくとも1つからステータス情報を受信することであって、各コンバータ・ソースモジュールは、エネルギー源と、コンバータとを含み、各コンバータ・ソースモジュールは、電力供給源によって充電されるように構成される、ことと、制御回路によって、ステータス情報に基づいて、複数のコンバータ・ソースモジュールのうちの少なくとも1つのコンバータ・ソースモジュールの電力消費量を制御することとを含む、モジュールベースのエネルギーシステムを充電する方法が、提供される。
【0355】
これらの実施形態では、制御回路によって、少なくとも1つのコンバータ・ソースモジュールの電力消費量を制御することは、制御回路から複数の切替信号を発生させ、少なくとも1つのコンバータ・ソースモジュールのコンバータに出力することを含むことができ、本方法はさらに、コンバータによって、少なくとも1つのコンバータ・ソースモジュールの電力消費量が低減または上昇されるように、複数のスイッチを切り替えることを含むことができ、随意に、電力消費量は、少なくとも1つのコンバータ・ソースモジュールの先行電力消費量と比較して、または1つ以上の他のコンバータ・ソースモジュールの電力消費量と比較して、低減または上昇される。
【0356】
多くの実施形態では、モジュールベースのエネルギーシステムが、提供され、本システムは、第1の電圧波形を負荷に出力するように構成される、カスケード型モジュールの第1のアレイと、第2の電圧波形を負荷に出力するように構成される、カスケード型モジュールの第2のアレイであって、第1および第2の電圧波形はそれぞれ、異なる位相角を有する、カスケード型モジュールの第2のアレイと、第1のアレイおよび第2のアレイの両方に結合される、相互接続モジュールであって、相互接続モジュールは、エネルギー源と、スイッチ回路とを含み、相互接続モジュールは、エネルギー源によって第1および/または第2のアレイに供給されるエネルギーの量を調節するように構成される、相互接続モジュールとを含む。
【0357】
多くの実施形態では、第1のアレイおよび第2のアレイは、負荷と相互接続モジュールとの間に電気的に位置付けられる。
【0358】
いくつかの実施形態では、本システムはさらに、スイッチ回路を制御するように構成される、制御回路を含み、エネルギー源は、正のノードと、負のノードとを有し、相互接続モジュールのスイッチ回路は、第1および/または第2のアレイをエネルギー源の第1および/または第2のノードに選択的に結合するように制御可能である。制御回路は、エネルギー源が、第1のアレイと第2のアレイとの間の不平衡条件下で比較的により多くのエネルギーを第2のアレイよりも第1のアレイに放出するように、スイッチ回路を制御するように構成されることができる。不平衡条件は、充電状態、温度、容量、健全性状態、電圧、および/または電流に関し得る。制御回路は、エネルギー源が、第1のアレイから負荷への供給のために、比較的により多くのエネルギーを第1のアレイに放出するように、スイッチ回路を制御するように構成されることができる。
【0359】
いくつかの実施形態では、不平衡条件は、第1のアレイが第2のアレイよりも比較的に低い全体的エネルギーレベルを有することである。
【0360】
いくつかの実施形態では、制御回路は、第1および第2のアレイの各カスケード型モジュールから充電状態情報を受信し、第1のアレイまたは第2のアレイが比較的により低い全体的充電状態を有するかどうかを決定し、相互接続モジュールのエネルギー源に、より多くのエネルギーを、比較的により低い充電状態を有する第1および第2のアレイのうちの1つに放出させるように構成される。
【0361】
いくつかの実施形態では、不平衡条件は、第1のアレイが第2のアレイよりも比較的に高い温度を有することである。
【0362】
いくつかの実施形態では、制御回路は、第1および第2のアレイの各カスケード型モジュールから温度情報を受信し、第1のアレイまたは第2のアレイが比較的により高い温度を有するかどうかを決定し、相互接続モジュールのエネルギー源に、より多くのエネルギーを、比較的により高い温度を有する第1および第2のアレイのうちの1つに放出させるように構成される。
【0363】
いくつかの実施形態では、制御回路は、相互接続モジュールのエネルギー源を用いて、第1のアレイと第2のアレイとの間の相間エネルギーの平衡を制御するように構成される。
【0364】
いくつかの実施形態では、制御回路は、第1および第2のアレイの中性点への偏移を用いて、第1のアレイと第2のアレイとの間の相間エネルギーの平衡を制御するように構成される。
【0365】
いくつかの実施形態では、制御回路は、パルス幅変調またはヒステリシス技法に従って、スイッチ回路を制御するように構成される。
【0366】
いくつかの実施形態では、本システムは、パルス幅変調技法に従って、第1および第2の電圧波形を発生させるように構成される。制御回路は、相互接続モジュールが第1および第2のアレイの両方のためのエネルギーを供給するように、平衡相間条件下でスイッチ回路を制御するように構成されることができる。第1のアレイに供給されるエネルギーは、第2のアレイへのものと同一であり得る。制御回路は、スイッチ回路の動作の周波数を変調させ、第2のアレイへのものに対してエネルギー源によって第1のアレイに供給されるエネルギーを調節するように構成されることができる。制御回路は、平衡相間条件と比較して、不平衡相間条件下で、比較的により多くのエネルギーを相互接続モジュールによって第1のアレイに出力させるように構成されることができる。制御回路は、平衡相間条件と比較して、不平衡相間条件下で、比較的により少ないエネルギーを第1のアレイの1つ以上のモジュールによって出力させるように構成されることができる。制御回路は、平衡相間条件と比較して、不平衡相間条件下で、第2のアレイの1つ以上のモジュールによって、および相互接続モジュールによって第2のアレイに出力される同一のエネルギーを維持するように構成されることができる。制御回路は、平衡相間条件と比較して、不平衡相間条件下で、比較的により少ないエネルギーを相互接続モジュールによって第2のアレイに出力させるように、かつ比較的により多くのエネルギーを第2のアレイの1つ以上のモジュールによって出力させるように構成されることができる。
【0367】
制御回路は、平衡相間条件と比較して、不平衡相間条件下で、比較的により少ないエネルギーを相互接続モジュールによって第1のアレイに出力させるように構成されることができる。制御回路は、平衡相間条件と比較して、不平衡相間条件下で、比較的により多くのエネルギーを第1のアレイの1つ以上のモジュールによって出力させるように構成されることができる。
【0368】
前述の実施形態の多くでは、制御回路は、マスタ制御デバイスと、マスタ制御デバイスと通信可能に結合される、ローカル制御デバイスとを含むことができる。マスタ制御デバイスは、第1のアレイおよび第2のアレイが不平衡条件にあるかどうかを決定するように構成されることができる。マスタ制御デバイスは、ローカル制御デバイスに、エネルギー源によって第1および第2のアレイのうちの1つに供給されるエネルギーの調節を引き起こす、スイッチ回路のための1つ以上の制御信号を発生させるように構成されることができる。マスタ制御デバイスは、正規化基準信号を変調させ、変調された信号をローカル制御デバイスに出力するように構成されることができる。マスタ制御デバイスは、基準信号および変調指数をローカル制御デバイスに出力するように構成されることができ、ローカル制御デバイスは、変調指数に基づいて基準信号を調節するように構成されることができる。制御回路は、1つ以上の変調指数を調節することによって、相関平衡を実施するように構成されることができる。
【0369】
いくつかの実施形態では、負荷は、一次負荷であり、相互接続モジュールは、補助負荷に電気的に結合するように構成される。相互接続モジュールは、補助負荷への電圧供給を調整するようにインダクタと結合される、スイッチ回路を含むことができる。
【0370】
いくつかの実施形態では、負荷は、一次負荷であり、相互接続モジュールは、補助負荷に電気的に結合するように構成され、制御回路は、補助負荷のための電圧および/または電流を測定し、相互接続モジュールのスイッチ回路を制御し、補助負荷への電圧または電流供給を調整するように構成されることができる。
【0371】
いくつかの実施形態では、第1のアレイの各モジュールは、エネルギー源と、スイッチ回路とを含み、第2のアレイの各モジュールは、エネルギー源と、スイッチ回路とを含む。
【0372】
いくつかの実施形態では、システム内の各モジュールは、ローカル制御デバイスと、共通筐体とを含み、そのモジュールのためのスイッチ回路、エネルギー源、およびローカル制御デバイスは、共通筐体内に収納される。
【0373】
いくつかの実施形態では、システム内の各モジュールは、ローカル制御デバイスと、第1の筐体と、第2の筐体とを含み、そのモジュールのためのローカル制御デバイスおよびスイッチ回路は、第1の筐体内に位置し、そのモジュールのためのエネルギー源は、第2の筐体内に位置し、第1および第2の筐体は、相互に物理的に継合される。
【0374】
いくつかの実施形態では、システム内の各モジュールは、ローカル制御デバイスと、第1の筐体と、第2の筐体と、第3の筐体とを含み、そのモジュールのためのローカル制御デバイスは、第1の筐体内に位置し、そのモジュールのためのスイッチ回路は、第2の筐体内に位置し、そのモジュールのためのエネルギー源は、第3の筐体内に位置し、第1、第2、および第3の筐体は、ともに物理的に継合される。
【0375】
いくつかの実施形態では、システムのモジュール毎に、スイッチ回路およびローカル制御デバイスは、第1のプリント回路基板上に位置する。
【0376】
いくつかの実施形態では、制御回路は、第1のアレイと第2のアレイとの間の相間不平衡の量を決定し、相互接続モジュールに正味エネルギー出力を調節させ、閾値を下回る場合、相間不平衡の量を減少させ、システムの中性点への偏移を引き起こし、正味エネルギー出力を調節し、閾値を上回る場合、相間不平衡の量を減少させるように構成される。制御回路はまた、相互接続モジュールに正味エネルギー出力を調節させ、相間不平衡の量が閾値を上回る場合、相間不平衡の量の減少を支援するように構成されることができる。
【0377】
多くの実施形態では、システム内の相間平衡の方法が、提供され、本システムは、第1の電圧波形を負荷に出力するように構成される、カスケード型モジュールの第1のアレイと、第2の電圧波形を負荷に出力するように構成される、カスケード型モジュールの第2のアレイであって、第1および第2の電圧波形はそれぞれ、異なる位相角を有する、カスケード型モジュールの第2のアレイと、第1のアレイおよび第2のアレイの両方に結合される、相互接続モジュールと、制御回路とを含み、本方法は、制御回路によって、不平衡条件が第1のアレイと第2のアレイとの間に存在することを決定するステップと、相互接続モジュールのエネルギー源から第1のアレイに供給されるエネルギーを調節するステップとを含む。
【0378】
いくつかの実施形態では、エネルギー源から供給されるエネルギーを調節するステップは、エネルギー源から供給される正味エネルギーを増加させるステップを含む。本方法はさらに、第1のアレイの少なくとも1つのモジュールによって出力される正味エネルギーを低減させるステップを含むことができる。正味エネルギーの増加は、正味エネルギーの低減と同等であり得る。本方法はさらに、第1のアレイの全てのモジュールによって供給される正味エネルギーを低減させるステップを含むことができる。本方法はさらに、相互接続モジュールから第2のアレイに、および第2のアレイのモジュールから出力される正味エネルギーの相対量を一定のレベルで維持するステップを含むことができる。
【0379】
いくつかの実施形態では、本方法はさらに、相互接続モジュールから第2のアレイに出力される正味エネルギーを低減させるステップと、第2のアレイの少なくとも1つのモジュールによって出力される正味エネルギーを増加させるステップとを含む。
【0380】
いくつかの実施形態では、本方法はさらに、相互接続モジュールのエネルギー源から第1のアレイに供給される正味エネルギーを増加させるために、第1のアレイに結合される相互接続モジュールのスイッチ回路のための変調指数を増加させるステップを含む。本方法はさらに、第1のアレイの少なくとも1つのモジュールのための変調指数を減少させ、第1のアレイの少なくとも1つのモジュールによって出力される正味エネルギーを低減させるステップを含むことができる。
【0381】
いくつかの実施形態では、不平衡条件は、第1のアレイが第2のアレイよりも比較的に低い全体的エネルギーレベルを有することである。
【0382】
いくつかの実施形態では、本方法はさらに、制御回路によって、第1および第2のアレイの各モジュールから充電状態情報を受信するステップと、制御回路によって、相互接続モジュールのエネルギー源から第1のアレイに供給される正味エネルギーを増加させることに先立って、第1のアレイが比較的により低い全体的充電状態を有するかどうかを決定するステップとを含む。
【0383】
いくつかの実施形態では、不平衡条件は、第1のアレイが第2のアレイよりも比較的に高い温度を有することである。
【0384】
いくつかの実施形態では、本方法はさらに、第1および第2のアレイの各モジュールから温度情報を受信するステップと、相互接続モジュールのエネルギー源から第1のアレイに供給される正味エネルギーを増加させることに先立って、第1のアレイが第2のアレイよりも比較的に高い温度を有するかどうかを決定するステップとを含む。
【0385】
いくつかの実施形態では、制御回路は、相互接続モジュールを使用し、第1のアレイと第2のアレイとの間の相間エネルギーの平衡を制御するように構成される。
【0386】
いくつかの実施形態では、制御回路は、マスタ制御デバイスと、マスタ制御デバイスと通信可能に結合される、ローカル制御デバイスとを含む。本方法はさらに、マスタ制御デバイスによって、第1のアレイおよび第2のアレイが不平衡条件にあるかどうかを決定するステップを含むことができる。本方法はさらに、ローカル制御デバイスに、相互接続モジュールによって第1および第2のアレイのうちの1つに供給されるエネルギーの調節を引き起こす、スイッチ回路のための1つ以上の制御信号を発生させるステップを含むことができる。本方法はさらに、正規化基準信号を変調させ、変調された信号をローカル制御デバイスに出力するステップを含むことができる。本方法はさらに、基準信号および変調指数をローカル制御デバイスに出力するステップと、変調指数に基づいて基準信号を調節するステップとを含むことができる。
【0387】
いくつかの実施形態では、負荷は、一次負荷であり、本方法はさらに、相互接続モジュールから補助負荷に電圧を提供するステップを含む。本方法はさらに、相互接続モジュールによって補助負荷に供給される電圧を調整するステップを含むことができる。本方法はさらに、補助負荷のための電圧および/または電流を測定するステップと、相互接続モジュールのスイッチ回路を制御し、補助負荷に供給される電圧を調整するステップとを含むことができる。
【0388】
いくつかの実施形態では、相互接続モジュールのエネルギー源から第1のアレイに供給されるエネルギーを調節するステップは、エネルギー源から供給される正味エネルギーを低減させるステップを含む。相互接続モジュールは、平衡条件の間に第1および第2のアレイの両方のためのエネルギーを供給することができる。本方法はさらに、第1のアレイの少なくとも1つのモジュールによって出力される正味エネルギーを増加させるステップを含むことができる。正味エネルギーの増加は、正味エネルギーの低減と同等である。本方法はさらに、第1のアレイの全てのモジュールによって供給される正味エネルギーを増加させるステップを含むことができる。本方法はさらに、相互接続モジュールから第2のアレイに、および第2のアレイのモジュールから出力される正味エネルギーの相対量を一定のレベルで維持するステップを含むことができる。本方法はさらに、相互接続モジュールから第2のアレイに出力される正味エネルギーを増加させるステップと、第2のアレイの少なくとも1つのモジュールによって出力される正味エネルギーを低減させるステップとを含むことができる。本方法はさらに、相互接続モジュールのエネルギー源から第1のアレイに供給される正味エネルギーを低減させるために、第1のアレイに結合される相互接続モジュールのスイッチ回路のための変調指数を減少させるステップを含むことができる。
【0389】
いくつかの実施形態では、本方法はさらに、制御回路によって、第1および第2のアレイを平衡条件に収束させるエネルギー出力調節を決定または推定するステップを含む。
【0390】
いくつかの実施形態では、不平衡条件は、充電状態、温度、容量、健全性状態、電圧、および/または電流に関する。
【0391】
いくつかの実施形態では、本方法はさらに、相互接続モジュールおよび中性点偏移を使用し、第1のアレイと第2のアレイとの間の相間エネルギーの平衡を制御するステップを含む。
【0392】
いくつかの実施形態では、第1および第2の電圧波形は、パルス幅変調またはヒステリシス技法に従って発生される。
【0393】
いくつかの実施形態では、相互接続モジュールは、平衡条件の間に第1および第2のアレイの両方のためのエネルギーを供給する。
【0394】
いくつかの実施形態では、本方法はさらに、1つ以上の変調指数を調節することによって、相間平衡を実施するステップを含む。
【0395】
いくつかの実施形態では、制御回路によって、不平衡条件が第1のアレイと第2のアレイとの間に存在することを決定するステップは、1つ以上のタイプの定性的または定量的情報を参照するステップを含む。
【0396】
いくつかの実施形態では、制御回路によって、不平衡条件が第1のアレイと第2のアレイとの間に存在することを決定するステップは、少なくとも1つの異なるアレイまたは全体としてのシステムのSOCパラメータ、またはそれに関してSOCパラメータ未満である、それを上回る、またはそれと実質的に異なる1つのアレイを特性評価するものを参照するステップを含む。
【0397】
いくつかの実施形態では、制御回路によって、不平衡条件が第1のアレイと第2のアレイとの間に存在することを決定するステップは、少なくとも1つの異なるアレイまたは全体としてのシステムの温度パラメータ、またはそれに関して温度パラメータ未満である、それを上回る、またはそれと実質的に異なる1つのアレイを特性評価するものを参照するステップを含む。
【0398】
いくつかの実施形態では、制御回路によって、不平衡条件が第1のアレイと第2のアレイとの間に存在することを決定するステップは、少なくとも1つの異なるアレイまたは全体としてのシステムの健全性状態(SOH)パラメータ、またはそれに関してSOHパラメータ未満である、それを上回る、またはそれと実質的に異なる1つのアレイを特性評価するものを参照するステップを含む。
【0399】
いくつかの実施形態では、制御回路によって、不平衡条件が第1のアレイと第2のアレイとの間に存在することを決定するステップは、少なくとも1つの異なるアレイまたは全体としてのシステムの電圧パラメータ、またはそれに関して電圧パラメータ未満である、それを上回る、またはそれと実質的に異なる1つのアレイを特性評価するものを参照するステップを含む。
【0400】
いくつかの実施形態では、制御回路によって、不平衡条件が第1のアレイと第2のアレイとの間に存在することを決定するステップは、少なくとも1つの異なるアレイまたは全体としてのシステムの電流パラメータ、またはそれに関して電流パラメータ未満である、それを上回る、またはそれと実質的に異なる1つのアレイを特性評価するものを参照するステップを含む。
【0401】
いくつかの実施形態では、制御回路によって、不平衡条件が第1のアレイと第2のアレイとの間に存在することを決定するステップは、障害または劣化条件を参照するステップを含む。
【0402】
いくつかの実施形態では、不平衡条件が第1のアレイと第2のアレイとの間に存在するという決定は、第1のアレイと第2のアレイとの間の相対的差異または絶対要因に基づく。
【0403】
いくつかの実施形態では、本方法はさらに、第1のアレイと第2のアレイとの間の相間不平衡の量を決定するステップと、相互接続モジュールの正味エネルギー出力を調節し、閾値を下回る場合、相間不平衡の量を減少させるステップと、システムの中性点を偏移させ、正味エネルギー出力を調節し、閾値を上回る場合、相間不平衡の量を減少させるステップとを含む。いくつかの実施形態では、本方法はさらに、相互接続モジュールの正味エネルギー出力を調節し、閾値を上回る場合、相間不平衡の量を減少させることを支援するステップを含む。
【0404】
多くの実施形態では、第1の電圧波形を負荷に出力するように構成される、カスケード型モジュールの第1のアレイと、第2の電圧波形を負荷に出力するように構成される、カスケード型モジュールの第2のアレイであって、第1および第2の電圧波形はそれぞれ、異なる位相角を有する、カスケード型モジュールの第2のアレイと、第1のアレイおよび第2のアレイの両方に結合される、相互接続モジュールとを含む、モジュールベースのエネルギー貯蔵システムのための制御を提供するように構成される、制御システムが、提供され、制御システムは、制御回路と、制御回路に通信可能に結合される、非一過性のメモリとを含み、制御回路によって実行されると、制御回路に、不平衡条件が第1のアレイと第2のアレイとの間に存在することを決定させ、相互接続モジュールのエネルギー源から第1のアレイに供給されるエネルギーの調節を引き起こさせる、複数の命令が、メモリ上に記憶される。
【0405】
いくつかの実施形態では、複数の命令はさらに、制御回路に、相互接続モジュールのエネルギー源から第1のアレイに供給される正味エネルギーの増加を引き起こさせる。複数の命令はさらに、制御回路に、第1のアレイの少なくとも1つのモジュールによって出力される正味エネルギー出力の低減を引き起こさせることができる。正味エネルギーの増加は、正味エネルギーの低減と同等であり得る。複数の命令はさらに、制御回路に、第1のアレイの全てのモジュールによって供給される正味エネルギーの低減を引き起こさせることができる。複数の命令はさらに、制御回路に、相互接続モジュールから第2のアレイに、および第2のアレイのモジュールから出力される正味エネルギーの相対量を一定のレベルにさせることができる。複数の命令はさらに、制御回路に、相互接続モジュールから第2のアレイに出力される正味エネルギーの低減、および第2のアレイの少なくとも1つのモジュールによって出力される正味エネルギーの増加を引き起こさせることができる。
【0406】
いくつかの実施形態では、複数の命令はさらに、制御回路に、相互接続モジュールのエネルギー源から第1のアレイに供給される正味エネルギーを増加させるために、第1のアレイに結合される相互接続モジュールのスイッチ回路のための変調指数を増加させることができる。複数の命令はさらに、制御回路に、第1のアレイの少なくとも1つのモジュールのための変調指数を減少させ、第1のアレイの少なくとも1つのモジュールによって出力される正味エネルギーを低減させることができる。
【0407】
いくつかの実施形態では、不平衡条件は、第1のアレイが第2のアレイよりも比較的に低い全体的エネルギーレベルを有することである。
【0408】
いくつかの実施形態では、複数の命令はさらに、制御回路に、相互接続モジュールのエネルギー源から第1のアレイに供給される正味エネルギーの増加を引き起こすことに先立って、第1のアレイが比較的により低い全体的充電状態を有するかどうかを決定させる。
【0409】
いくつかの実施形態では、不平衡条件は、第1のアレイが第2のアレイよりも比較的に高い温度を有することである。
【0410】
いくつかの実施形態では、複数の命令はさらに、制御回路に、相互接続モジュールのエネルギー源から第1のアレイに供給される正味エネルギーの増加を引き起こすことに先立って、第1のアレイが第2のアレイよりも比較的に高い温度を有するかどうかを決定させる。
【0411】
いくつかの実施形態では、複数の命令はさらに、制御回路に、第1のアレイと第2のアレイとの間の相間エネルギーの平衡を引き起こさせる。
【0412】
いくつかの実施形態では、制御回路は、マスタ制御デバイスと、マスタ制御デバイスと通信可能に結合される、ローカル制御デバイスとを含む。複数の命令はさらに、制御回路に、相互接続モジュールによって第1および第2のアレイのうちの1つに供給されるエネルギーの調節を引き起こす、スイッチ回路のための1つ以上の制御信号を発生させることができる。
【0413】
いくつかの実施形態では、複数の命令はさらに、制御回路に、変調指数を用いて正規化基準信号を変調させることができる。
【0414】
いくつかの実施形態では、負荷は、一次負荷であり、複数の命令はさらに、制御回路に、相互接続モジュールから補助負荷に提供される電圧を調整させる。複数の命令はさらに、制御回路に、相互接続モジュールのスイッチ回路を制御させ、補助負荷に提供される電圧を調整させることができる。
【0415】
いくつかの実施形態では、複数の命令はさらに、制御回路に、相互接続モジュールのエネルギー源から第1のアレイに供給される正味エネルギーを低減させる。複数の命令はさらに、制御回路に、相互接続モジュールに平衡条件の間に第1および第2のアレイの両方のためのエネルギーを供給させることができる。複数の命令はさらに、制御回路に、第1のアレイの少なくとも1つのモジュールによって出力される正味エネルギーの増加を引き起こさせることができる。正味エネルギーの増加は、正味エネルギーの低減と同等である。複数の命令はさらに、制御回路に、第1のアレイの少なくとも1つのモジュールによって供給される正味エネルギーを増加させることができる。複数の命令はさらに、制御回路に、相互接続モジュールから第2のアレイに、および第2のアレイのモジュールから出力される正味エネルギーの相対量を一定のレベルに留まらせることができる。複数の命令はさらに、制御回路に、相互接続モジュールから第2のアレイに出力される正味エネルギーを増加させ、第2のアレイの少なくとも1つのモジュールによって出力される正味エネルギーを低減させることができる。複数の命令はさらに、制御回路に、相互接続モジュールのエネルギー源から第1のアレイに供給される正味エネルギーを低減させるために、第1のアレイに結合される相互接続モジュールのスイッチ回路のための変調指数を減少させることができる。
【0416】
いくつかの実施形態では、複数の命令はさらに、制御回路に、第1および第2のアレイを平衡条件に収束させるエネルギー出力調節を決定または推定させる。
【0417】
いくつかの実施形態では、複数の命令はさらに、制御回路に、不平衡条件を充電状態、温度、容量、健全性状態、電圧、および/または電流に関連させる。
【0418】
いくつかの実施形態では、複数の命令はさらに、制御回路に、エネルギー貯蔵システムを制御させ、パルス幅変調またはヒステリシス技法に従って、第1および第2の電圧波形を発生させる。
【0419】
いくつかの実施形態では、複数の命令はさらに、制御回路に、相互接続モジュールに平衡条件の間に第1および第2のアレイの両方のためのエネルギーを供給させる。
【0420】
いくつかの実施形態では、複数の命令はさらに、制御回路に、システムを制御させ、システムの変調指数の調節によって相間平衡条件に向かって収束させる。
【0421】
いくつかの実施形態では、複数の命令はさらに、制御回路に、少なくとも1つの異なるアレイまたは全体としてのシステムのSOCパラメータ、またはそれに関してSOCパラメータ未満である、それを上回る、またはそれと実質的に異なる1つのアレイを特性評価するものを参照することによって、不平衡条件が第1のアレイと第2のアレイとの間に存在することを決定させる。
【0422】
いくつかの実施形態では、複数の命令はさらに、制御回路に、少なくとも1つの異なるアレイまたは全体としてのシステムの温度パラメータ、またはそれに関して温度パラメータ未満である、それを上回る、またはそれと実質的に異なる1つのアレイを特性評価するものを参照することによって、不平衡条件が第1のアレイと第2のアレイとの間に存在することを決定させる。
【0423】
いくつかの実施形態では、複数の命令はさらに、制御回路に、障害または劣化条件を参照することによって、不平衡条件が第1のアレイと第2のアレイとの間に存在することを決定させる。
【0424】
いくつかの実施形態では、複数の命令はさらに、制御回路に、相互接続モジュールおよび中性点偏移を使用させ、第1のアレイと第2のアレイとの間の相間エネルギーの平衡を制御させる。
【0425】
いくつかの実施形態では、複数の命令はさらに、制御回路に、第1のアレイと第2のアレイとの間の相間不平衡の量を決定させ、相互接続モジュールに正味エネルギー出力を調節させ、閾値を下回る場合、相間不平衡の量を減少させ、システムの中性点への偏移を引き起こさせ、正味エネルギー出力を調節させ、閾値を上回る場合、相間不平衡の量を減少させる。複数の命令はさらに、制御回路に、相互接続モジュールも使用させ、正味エネルギー出力を調節させ、相間不平衡の量が閾値を上回る場合、相間不平衡の量を減少させることができる。
【0426】
いくつかの実施形態では、処理回路は、複数のプロセッサを含み、メモリは、複数の離散メモリデバイスを含む。
【0427】
多くの実施形態では、モジュールベースのエネルギーシステムが、提供され、本システムは、第1の電圧波形を負荷に出力するように構成される、カスケード型モジュールの第1のアレイと、第2の電圧波形を負荷に出力するように構成される、カスケード型モジュールの第2のアレイと、第3の電圧波形を負荷に出力するように構成される、カスケード型モジュールの第3のアレイであって、第1、第2、および第3の電圧波形はそれぞれ、異なる位相角を有する、カスケード型モジュールの第3のアレイと、第1のアレイおよび第2のアレイの両方に結合される、第1の相互接続モジュールであって、第1の相互接続モジュールは、第1のエネルギー源と、第1のスイッチ回路とを含む、第1の相互接続モジュールと、第3のアレイに結合される、第2の相互接続モジュールであって、第2の相互接続モジュールは、第2のエネルギー源と、第2のスイッチ回路とを含み、第1および第2のエネルギー源は、ともに電気的に結合され、第1の相互接続モジュールは、第1および第2のエネルギー源によって第1および/または第2のアレイに供給されるエネルギーの量を調節するように構成され、第2の相互接続モジュールは、第1および第2のエネルギー源によって第3のアレイに供給されるエネルギーの量を調節するように構成される、第2の相互接続モジュールとを含む。
【0428】
いくつかの実施形態では、第1のアレイおよび第2のアレイは、負荷と第1の相互接続モジュールとの間に電気的に位置付けられ、第3のアレイは、負荷と第2の相互接続モジュールとの間に電気的に位置付けられる。
【0429】
いくつかの実施形態では、本システムはさらに、第1および第2のスイッチ回路を制御するように構成される、制御回路を含み、第1のエネルギー源は、第2のエネルギー源と共有される、正のノードと、負のノードとを有し、第1のスイッチ回路は、第1および/または第2のアレイを第1および/または第2のノードに選択的に結合するように制御可能であり、第2のスイッチ回路は、第3のアレイを第1および/または第2のノードに選択的に結合するように制御可能である。制御回路は、第1および第2のスイッチ回路を制御し、第1および第2のエネルギー源から第1、第2、および第3のアレイのうちの1つに出力される相対的エネルギーを調節し、第1、第2、および第3のアレイのうちの少なくとも2つの間の充電または温度の不平衡を軽減するように構成されることができる。制御回路は、第1、第2、および第3のアレイの中性点への偏移を用いて、第1、第2、および第3のアレイの間の相間エネルギーの平衡を制御するように構成されることができる。制御回路は、第1の相互接続モジュールが、第1および第2のアレイの両方のためのエネルギーを供給し、第2の相互接続モジュールが第3のアレイのためのエネルギーを供給するように、平衡相間条件下で第1および第2のスイッチ回路を制御するように構成されることができる。第1、第2、および第3のアレイに供給される正味エネルギーは、ある時間周期にわたって同一であり得る。
【0430】
多くの実施形態では、モジュールベースのエネルギーシステムが、提供され、本システムは、第1の複数の電圧波形を出力し、第1のモータに給電するように構成される、カスケード型コンバータモジュールの第1の複数のアレイを含む、第1のバッテリパックであって、第1の複数の電圧波形はそれぞれ、異なる位相角を有する、第1のバッテリパックと、第2の複数の電圧波形を出力し、第2のモータに給電するように構成される、カスケード型コンバータモジュールの第2の複数のアレイを含む、第2のバッテリパックであって、第2の複数の電圧波形はそれぞれ、異なる位相角を有する、第2のバッテリパックと、第1の複数のアレイのうちの第1のアレイおよび第2の複数のアレイのうちの第2のアレイに結合される、相互接続モジュールであって、相互接続モジュールは、エネルギー源と、スイッチ回路とを含み、相互接続モジュールは、エネルギー源によって第1および/または第2のアレイに供給されるエネルギーの量を調節するように構成される、相互接続モジュールとを含む。
【0431】
いくつかの実施形態では、第1のバッテリパックは、第1の筐体を含み、第1の複数のアレイは、第1の筐体内に共同設置され、第2のバッテリパックは、第2の筐体を含み、第2の複数のアレイは、第2の筐体内に共同設置される。相互接続モジュールは、第1の筐体内に位置することができる。
【0432】
いくつかの実施形態では、第1および第2のモータは、電気自動車のインホイールモータである。
【0433】
多くの実施形態では、本システムはさらに、第1および第2のバッテリパックの動作パラメータを監視するように、かつシステムに、相互接続モジュールを用いて第1のバッテリパックと第2のバッテリパックとの間のエネルギーの平衡を保たせるように構成される、制御回路を含む。制御回路は、エネルギー源が、第1のアレイと第2のアレイとの間の不平衡条件下で比較的により多くのエネルギーを第2のアレイよりも第1のアレイに放出するように、スイッチ回路を制御するように構成されることができる。
【0434】
いくつかの実施形態では、相互接続モジュールは、第1の相互接続モジュールであり、エネルギー源は、第1のエネルギー源であり、スイッチ回路は、第1のスイッチ回路であり、システムはさらに、第3の複数の電圧波形を出力し、第3のモータに給電するように構成される、カスケード型コンバータモジュールの第3の複数のアレイを含む、第3のバッテリパックであって、第3の複数の電圧波形はそれぞれ、異なる位相角を有する、第3のバッテリパックと、第4の複数の電圧波形を出力し、第4のモータに給電するように構成される、カスケード型コンバータモジュールの第4の複数のアレイを含む、第4のバッテリパックであって、第4の複数の電圧波形はそれぞれ、異なる位相角を有する、第4のバッテリパックと、第3の複数のアレイのうち第3のアレイおよび第4の複数のアレイのうちの第4のアレイに結合される、第2の相互接続モジュールであって、第2の相互接続モジュールは、第2のエネルギー源と、第2のスイッチ回路とを含み、第2の相互接続モジュールは、第2のエネルギー源によって第3および/または第4のアレイに供給されるエネルギーの量を調節するように構成される、第2の相互接続モジュールとを含む。第1、第2、第3、および第4のモータは、4輪電気自動車のインホイールモータであり得る。
【0435】
処理回路は、それぞれが、離散または独立型チップである、またはいくつかの異なるチップ(およびその一部)の間に分散され得る、1つ以上のプロセッサ、マイクロプロセッサ、コントローラ、および/またはマイクロコントローラを含むことができる。限定ではないが、パーソナルコンピューティングアーキテクチャ(例えば、デスクトップPC、ラップトップ、タブレット等で使用されるような)、プログラマブルゲートアレイアーキテクチャ、専用アーキテクチャ、カスタムアーキテクチャ、およびその他の等の任意のタイプの処理回路が、実装されることができる。処理回路は、ハードウェアおよび/またはソフトウェアで実装され得る、デジタル信号プロセッサを含むことができる。処理回路は、処理回路に異なるアクションのホストを務めさせ、他のコンポーネントを制御させる、メモリ上に記憶されたソフトウェア命令を実行することができる。
【0436】
処理回路はまた、他のソフトウェアおよび/またはハードウェアルーチンを実施することもできる。例えば、処理回路は、通信回路とインターフェースをとり、アナログ/デジタル変換、エンコーディングおよびデコーディング、他のデジタル信号処理、マルチメディア機能、通信回路への提供のために好適な形式(例えば、同相および直角位相)へのデータの変換を実施することができる、および/または通信回路に(有線または無線で)データを伝送させることができる。
【0437】
本明細書に説明される、ありとあらゆる信号は、記述される、または論理的に非現実的である場合を除いて、無線で通信されることができる。通信回路は、無線通信のために含まれることができる。通信回路は、適切なプロトコル(例えば、Wi-Fi、Bluetooth(登録商標)、Bluetooth(登録商標) Low Energy、近距離通信(NFC)、無線周波数識別(RFID)、専用プロトコル、およびその他)下でリンクを経由して無線通信を実施する、1つ以上のチップおよび/またはコンポーネント(例えば、伝送機、受信機、送受信機、および/または他の通信回路)として実装されることができる。1つ以上の他のアンテナが、種々のプロトコルおよび回路と動作するために必要に応じて、通信回路とともに含まれることができる。いくつかの実施形態では、通信回路は、リンクを経由した伝送のためのアンテナを共有することができる。処理回路はまた、通信回路とインターフェースをとり、無線伝送を受信し、それをデジタルデータ、音声、および/またはビデオに変換するために必要な逆機能を実施することもできる。RF通信回路は、伝送機および受信機(例えば、送受信機として統合される)と、関連付けられるエンコーダ論理とを含むことができる。
【0438】
処理回路はまた、オペレーティングシステムおよび任意のソフトウェアアプリケーションを実行し、伝送および受信される通信の処理に関連しない、それらの他の機能を実施するように適合されることもできる。
【0439】
説明される主題に従って動作を実行するためのコンピュータプログラム命令が、Java(登録商標)、JavaScript(登録商標)、Smalltalk、C++、C#、Transact-SQL、XML、PHP、または同等物等のオブジェクト指向プログラミング言語、および「C」プログラミング言語または類似プログラミング言語等の従来の手続き型プログラミング言語を含む、1つ以上のプログラミング言語の任意の組み合わせで書かれ得る。
【0440】
メモリ、記憶装置、および/またはコンピュータ可読媒体が、存在する種々の機能ユニットのうちの1つ以上のものによって共有されることができる、または(例えば、異なるチップ内に存在する別個のメモリとして)それらのうちの2つ以上のものの間に分散されることができる。メモリはまた、その独自の別個のチップであり得る。
【0441】
本明細書に開示される実施形態が、メモリ、記憶装置、および/またはコンピュータ可読媒体を含む、またはそれに関連して動作する限りにおいて、次いで、そのメモリ、記憶装置、および/またはコンピュータ可読媒体は、非一過性である。故に、そのメモリ、記憶装置、および/またはコンピュータ可読媒体が、1つ以上の請求項によって網羅される限りにおいて、次いで、そのメモリ、記憶装置、および/またはコンピュータ可読媒体は、非一過性のみである。本明細書で使用されるような用語「非一過性」および「有形」は、伝搬する電磁信号を除外する、メモリ、記憶装置、および/またはコンピュータ可読媒体を説明することを意図しているが、記憶の持続性の観点から、または別様に、メモリ、記憶装置、および/またはコンピュータ可読媒体のタイプを限定することを意図していない。例えば、「非一過性」および/または「有形」メモリ、記憶装置、および/またはコンピュータ可読媒体は、ランダムアクセス媒体(例えば、RAM、SRAM、DRAM、FRAM(登録商標)等)、読取専用媒体(例えば、ROM、PROM、EPROM、EEPROM、フラッシュ等)、およびそれらの組み合わせ(例えば、ハイブリッドRAMおよびROM、NVRAM等)およびそれらの変異型等の揮発性および不揮発性媒体を包含する。
【0442】
本明細書で提供される任意の実施形態に関して説明される、全ての特徴、要素、コンポーネント、機能、およびステップは、任意の他の実施形態からのものと自由に組み合わせ可能かつ代用可能であることを意図していることに留意されたい。ある特徴、要素、コンポーネント、機能、またはステップが、1つだけの実施形態に関して説明される場合、その特徴、要素、コンポーネント、機能、またはステップは、明示的に別様に記述されない限り、本明細書に説明される全ての他の実施形態と併用され得ることを理解されたい。本段落は、したがって、いずれの時間でも、異なる実施形態からの特徴、要素、コンポーネント、機能、およびステップを組み合わせる、または以下の説明が、特定の事例において、そのような組み合わせまたは代用が可能であることを明示的に記述しない場合でさえも、一実施形態からの特徴、要素、コンポーネント、機能、およびステップを別の実施形態のものと代用する、請求項の導入のための先行基礎および書面による支持としての役割を果たす。特に、ありとあらゆるそのような組み合わせおよび代用の許容性が当業者によって容易に認識されるであろうことを前提として、全ての可能性として考えられる組み合わせおよび代用の明示的記載は、過剰に重荷となることが明示的に確認される。
【0443】
本明細書および添付の請求項で使用されるように、単数形「a」、「an」、および「the」は、文脈が明確に別様に決定付けない限り、複数の指示対象を含む。
【0444】
実施形態は、種々の修正および代替形態の影響を受け得るが、その具体的実施例が、図面に示されており、本明細書に詳細に説明される。しかしながら、これらの実施形態は、開示される特定の形態に限定されるものではないが、反対に、これらの実施形態は、本開示の精神内に該当する全ての修正、均等物、および代替物を網羅するものであることを理解されたい。さらに、実施形態の任意の特徴、機能、ステップ、または要素、および請求項の発明の範囲内ではない特徴、機能、ステップ、または要素によってその範囲を定義する、負の限定が、請求項に記載される、または追加され得る。
図1A
図1B
図1C
図2
図3
図4
図5A
図5B
図6
図7A
図7B
図7C
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14A
図14B
図14C
図14D
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24
図25
図26
図27A
図27B
図28
図29
図30
図31
図32
図33
図34
図35A
図35B
図36A
図36B
図37A
図37B
図38A
図38B
図39A
図39B
図40A
図40B
図41A
図41B
図41C
図41D
図41E
図41F
図42A
図42B
図43A
図43B
図43C
図44