(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-19
(45)【発行日】2024-08-27
(54)【発明の名称】無線通信システムにおける無線リソース管理のための方法及び装置
(51)【国際特許分類】
H04W 36/18 20090101AFI20240820BHJP
H04W 24/04 20090101ALI20240820BHJP
H04W 24/10 20090101ALI20240820BHJP
【FI】
H04W36/18
H04W24/04
H04W24/10
(21)【出願番号】P 2021565105
(86)(22)【出願日】2020-05-04
(86)【国際出願番号】 KR2020005884
(87)【国際公開番号】W WO2020226392
(87)【国際公開日】2020-11-12
【審査請求日】2023-05-01
(31)【優先権主張番号】10-2019-0052175
(32)【優先日】2019-05-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】502032105
【氏名又は名称】エルジー エレクトロニクス インコーポレイティド
【氏名又は名称原語表記】LG ELECTRONICS INC.
【住所又は居所原語表記】128, Yeoui-daero, Yeongdeungpo-gu, 07336 Seoul,Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100165191
【氏名又は名称】河合 章
(74)【代理人】
【識別番号】100114018
【氏名又は名称】南山 知広
(74)【代理人】
【識別番号】100159259
【氏名又は名称】竹本 実
(72)【発明者】
【氏名】キム ホンソク
(72)【発明者】
【氏名】チョン ソンフン
【審査官】望月 章俊
(56)【参考文献】
【文献】3GPP TS 36.300 V15.5.0,フランス,3GPP,2019年04月17日,[検索日 2024.04.09]
【文献】Qualcomm Incorporated,RLF handling during MBB HO[online],3GPP TSG RAN WG2 #105bis R2-1903652,フランス,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_105bis/Docs/R2-1903652.zip>,2019年03月28日,[検索日 2024.04.09]
【文献】3GPP TS36.331 V15.5.1,フランス,3GPP,2019年04月22日,[検索日 2024.04.09]
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04W4/00-H04W99/00
H04W7/24-H04B7/26
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信システムにおいて無線装置により行われる方法であって、
ソースセルから測定設定を受信するステップと、
ターゲットセル
への二重活性化プロトコルスタック(DAPS)
ハンドオーバーに対するハンドオーバー命令を受信するステップと、
前記ソースセルの設定を前記ソースセルの解除まで維持しながら、前記ハンドオーバー命令に基づいて前記ターゲットセルへの前記DAPSハンドオーバーをトリガするステップと、
前記ターゲットセルへの前記DAPS
ハンドオーバーの失敗を検出するステップと、
前記DAPS
ハンドオーバーの失敗を検出した後、
前記ソースセルから受信した前記測定設定に基づいて、1つ又はそれ以上の周辺セルに
対する測定結果を取得するステップと、
前記測定結果を伝達するための条件が満たされることに基づいて、前記1つ又はそれ以上の周辺セルに対する前記測定結果を含む測定報告を前記ソースセルに送信するステップと、を含む方法。
【請求項2】
前記測定設定を受信するステップは、前記ターゲットセル
への前記DAPS
ハンドオーバーをトリガする前に、前記ソースセルから前記測定設定を受信するステップを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記測定結果を取得するステップは、無線リソース制御(RRC)再確立を行わずに
前記測定結果を取得するステップを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記測定結果を取得するステップは、
前記ソースセルに設定戻しを行うステップと、
前記無線装置が前記ソースセルに設定戻しを行った状態で、
無線リソース管理(RRM)測定を行うステップと、を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記測定設定は、
最初のハンドオーバー命令が前記無線装置により受信される前に、前記無線装置により受信される、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記DAPS
ハンドオーバーの失敗を検出した後に前記ソースセルに対してダウンリンクデータ受信又はアップリンクデータ送信の少なくとも1つを行うステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記ソースセルから周辺セルに対する
ハンドオーバー命令を受信するステップと、
前記ターゲットセルとして前記周辺セル
にハンドオーバーを行うステップと、
前記
周辺セルへの
前記ハンドオーバーが成功したことに基づいて、
ハンドオーバー完了メッセージを送信するステップと、をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記
ハンドオーバー完了メッセージを送信するまで前記ソースセルに対する無線リンクモニタリング(RLM)を行うステップをさらに含む、請求項
7に記載の方法。
【請求項9】
前記
ハンドオーバー完了メッセージが送信される時間から前記ターゲットセルに対する
無線リンクモニタリング(RLM)を行うステップをさらに含む、請求項
7に記載の方法。
【請求項10】
前記
周辺セルへの
前記ハンドオーバーが成功した後に、前記
周辺セルから受信された測定設定に基づいて
無線リソース管理(RRM)測定を行うステップをさらに含む、請求項
7に記載の方法。
【請求項11】
前記無線装置は、前記無線装置以外の少なくとも1つのユーザ装置、ネットワーク又は自動運転車両と通信する、請求項
1に記載の方法。
【請求項12】
無線通信システム
において動作するよう構成された無線装置であって、
送受信機と、
命令を格納するメモリと、
前記送受信機及び前記メモリに動作可能に連結される少なくとも1つのプロセッサと、を含み、
前記少なくとも1つのプロセッサは、
ソースセルから測定設定を受信し、
ターゲットセルへの二重活性プロトコルスタック(DAPS)
ハンドオーバーに対するハンドオーバー命令を受信し、
前記ソースセルの設定を前記ソースセルの解除まで維持しながら、前記ハンドオーバー命令に基づいて前記ターゲットセルへの前記DAPSハンドオーバーをトリガし、
前記ターゲットセルへの前記DAPS
ハンドオーバーの失敗を検出し、
前記DAPS
ハンドオーバーの失敗を検出した後、
前記ソースセルから受信した前記測定設定に基づいて、1つ又はそれ以上の周辺セルに
対する測定結果を取得し、
前記測定結果を伝達するための条件が満たされることに基づいて、前記1つ又はそれ以上の周辺セルに対する前記測定結果を含む測定報告を前記ソースセルに送信することを含む動作を行うための前記命令を実行するよう構成される、無線装置。
【請求項13】
無線通信システムにおける無線装置のためのプロセッサであって、前記プロセッサは、
ソースセルから測定設定を受信し、
ターゲットセルへの二重活性プロトコルスタック(DAPS)
ハンドオーバーに対するハンドオーバー命令を受信し、
前記ソースセルの設定を前記ソースセルの解除まで維持しながら、前記ハンドオーバー命令に基づいて前記ターゲットセルへの前記DAPSハンドオーバーをトリガし、
前記ターゲットセルへの前記DAPS
ハンドオーバーの失敗を検出し、
前記DAPS
ハンドオーバーの失敗を検出した後、
前記ソースセルから受信した前記測定設定に基づいて、1つ又はそれ以上の周辺セルに
対する測定結果を取得し、
前記測定結果を伝達するための条件が満たされることに基づいて、前記1つ又はそれ以上の周辺セルに対する前記測定結果を含む測定報告を前記ソースセルに送信することを含む動作を行うように前記無線装置を制御するよう構成される、プロセッサ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、無線通信における無線リソース管理(Radio Resource Management:RRM)に関する。
【背景技術】
【0002】
3GPP(第3世代パートナーシッププロジェクト)LTE(Long-Term Evolution)は高速パケット通信を可能にする技術である。ユーザ及び供給者費用を減らし、サービス品質を改善し、カバレッジ及びシステム容量の拡張及び改善を目標とすることを含み、LTE目標のために多くの計画が提案されている。3GPP LTEは、ビット当たりの費用削減、サービス可用性の向上、周波数帯域の柔軟な使用、簡単な構造、開放型インタフェース及び上位レベル要求事項として端末の適切な電力消費を要求する。
【0003】
ITU(International Telecommunication Union)と3GPPにおいて新しい無線(NR)システムに対する要求事項と仕様を開発するための作業が開始された。3GPPは、緊急な市場要求とITU-R(International Mobile Telecommunications)国際移動通信(IMT)-2020プロセスにおいて定められた長期的な要求事項を全て満たす新しいRATを適時に成功的に標準化するのに必要な技術構成要素を識別及び開発しなければならない。また、NRはさらに遠い将来でも無線通信に使用できる少なくとも最大100GHz範囲のスペクトル帯域を使用できることが必要である。
【0004】
NRは、向上したモバイルブロードバンド(eMBB)、大規模マシンタイプ通信(mMTC)、超信頼性及び低遅延通信(URLLC)などを含む全ての使用シナリオ、要求事項及び配布シナリオを扱う単一技術フレームワークを目標とする。NRは、本質的に順方向互換(forward compatible)が可能でなければならない。
【0005】
無線通信において、モビリティを行うか否かを決定するためにRRM測定が行われる。例えば、UEがRSRP/RSRQ周辺セル(ら)を含む測定結果を取得するためにRRM測定を行い、測定結果をサービングセルに報告する。前記サービングセルは、1つ又はそれ以上のターゲットセルに対して前記UEにモビリティ命令(ら)を送信することにより応答することができ、前記UEは、当該モビリティ命令に基づいてターゲットセルのうち1つにモビリティを行うことができる。
【0006】
前述したように、RRM測定はモビリティを行うために必須である。従って、このようなRRM測定が何らかの理由で遅延した場合、ターゲットセルへのモビリティが遅延し、これはサービス品質の低下を招きかねない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の一側面は、無線通信システムにおいてRRMのための方法及び装置を提供することである。
【0008】
本発明のまた他の側面は、無線通信システムにおいてモビリティ手順中にRRMのための方法及び装置を提供することである。
【0009】
本発明のまた他の側面は、無線通信システムにおいてDAPSモビリティ手順中にRRMのための方法及び装置を提供することである。
【0010】
本発明のまた他の側面は、無線通信システムにおいてDAPSモビリティ手順中にRRMのための設定を処理するための方法及び装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本開示の様々な実施形態によれば、無線通信システムにおいて無線装置により行われる方法は、ソースセルから測定設定を受信するステップと、前記ソースセルからターゲットセルに二重活性化プロトコルスタック(dual active protocol stack:DAPS)モビリティ(mobility)を開始するステップと、前記DAPSモビリティの失敗を検出するステップと、前記DAPSモビリティを検出した後:前記DAPSモビリティの失敗に関する情報を前記ソースセルに送信するステップと、1つ又はそれ以上の周辺セルに対して前記ソースセルから受信した測定設定に基づいて無線リソース管理(radio resource management:RRM)測定を行うステップとを含む。
【0012】
本開示の様々な実施形態によれば、無線通信システムにおける無線装置は、送受信機と、メモリと、前記送受信機及び前記メモリに動作可能に連結される少なくとも1つのプロセッサとを含み、前記少なくとも1つのプロセッサは、ソースセルから測定設定を受信するために前記送受信機を制御し、前記ソースセルからターゲットセルへの二重活性プロトコルスタック(dual active protocol stack:DAPS)モビリティ(mobility)を開始し、前記DAPSモビリティの失敗を検出し、前記DAPSモビリティを検出した後:前記DAPSモビリティの失敗に関する情報を前記ソースセルに送信するように前記送受信機を制御し、1つ又はそれ以上の周辺セル上において前記ソースセルから受信した測定設定に基づいて無線リソース管理(radio resource management:RRM)測定を行うように設定される。
【0013】
本開始の様々な実施形態によれば、無線通信システムにおける無線装置のためのプロセッサであって、前記プロセッサは、ソースセルから測定設定を受信し、前記ソースセルからターゲットセルへの二重活性プロトコルスタック(dual active protocol stack:DAPS)モビリティ(mobility)を開始し、前記DAPSモビリティの失敗を検出し、前記DAPSモビリティの失敗を検出した後:前記DAPSモビリティの失敗に関する情報を前記ソースセルに送信するように制御し、1つ又はそれ以上の周辺セル上において前記ソースセルから受信した測定設定に基づいて無線リソース管理(RRM)測定を行うように前記無線装置を制御するように設定される。
【発明の効果】
【0014】
本発明は、様々な有利な効果を有する。
【0015】
例えば、前記UEは、ハンドオーバー失敗後に新しいハンドオーバーが迅速に開始できるように、ソースセル設定に基づいて1つ又はそれ以上の周辺セルに対するRRM測定を行う。ハンドオーバー失敗後にソースセルのRRMを行うことがRRCの再確立手順を防止でき、前記UEがソースセルに継続してデータを送信できるため、中断の時間がさらに短縮することができる。
【0016】
本発明の特定の実施形態により得られる有利な効果は、前述した有利な効果に制限されない。例えば、関連分野において通常の技術を有する者が本発明から理解及び/又は導出できる様々な技術的効果があり得る。これにより、本発明の特定の効果は本明細書に明示的に記述されているものに制限されず、本発明の技術的特徴から理解又は導出できる様々な効果を含むことができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図1】本発明の技術的特徴が適用できる5G使用シナリオの例を示す
【
図2】本発明の技術的特徴が適用できる無線通信システムの例を示す。
【
図3】本発明の技術的特徴が適用できる無線通信システムの例を示す。
【
図4】本発明の技術的特徴が適用できる無線通信システムのまた他の例を示す。
【
図5】本発明の技術的特徴が適用できるユーザプレーンプロトコルスタックのブロック図を示す。
【
図6】本発明の技術的特徴が適用できる制御プレーンプロトコルスタックのブロック図を示す。
【
図7】3GPPベースの無線通信システムにおけるフレーム構造を例示する。
【
図8】3GPP NRシステムにおけるデータフローの例を示す。
【
図9】本発明の技術的特徴が適用できる二重接続性(DC)の例を示す。
【
図10】本発明の技術的特徴が適用できるハンドオーバー手順の例を示す。
【
図11】本発明の技術的特徴が適用できる条件付きハンドオーバー手順の例を示す。
【
図12】ハンドオーバー及びランダムアクセスを開始する前に、本発明の技術的特徴が適用できるDAPSハンドオーバーのためのソースプロトコル及びターゲットプロトコルの状態の例を示す。
【
図13】ランダムアクセス及びハンドオーバー完了メッセージの送信中に本発明の技術的特徴が適用できるDAPSハンドオーバーのためのソースプロトコル及びターゲットプロトコルの状態の例を示す。
【
図14】RAR及び前記ソースRANノードの解除以後、本発明の技術的特徴が適用できるDAPSハンドオーバーのためのソースプロトコル及びターゲットプロトコルの状態例を示す。
【
図15】本発明の一実施形態によるソースRRM管理のための方法の例を示す。
【
図16】本発明の一実施形態によるDAPSハンドオーバーにおいてソースRRM管理のための方法の例を示す。
【
図17】本発明の一実施形態を実現するためのUEを示す。
【
図18】本発明の技術的特徴が適用できる無線通信システムのまた他の例を示す。
【
図19】本発明の技術的特徴が適用できるAI装置の例を示す。
【
図20】本発明の技術的特徴が適用できるAIシステムの例を示す。
【発明を実施するための形態】
【0018】
後述される技術的特徴は、電気電子技術者協会(IEEE)などによる通信標準である第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)標準化機構が規定した通信標準において使用できる。例えば、3GPP標準化機構による通信標準には、ロングタームエボリューション(LTE)及び/又はLTEのシステムのエボリューションが含まれる。LTEシステムのエボリューションには、LTE-アドバンスド(LTE-A)、LTE-Aプロ、及び/又は5G NR(new radio)が含まれる。IEEE標準化機構による通信標準には、IEEE 802.11a/b/g/n/ac/axなどの無線近距離ネットワーク(WLAN)システムが含まれる。前記システムは、ダウンリンク(DL)及び/又はアップリンク(UL)のための直交周波数分割多重接続(OFDMA)及び/又は単一キャリア周波数分割多重接続(SC-FDMA)などの様々な多重接続技術を使用する。例えば、DLに対してはOFDMAのみを使用し、ULに対してはSC-FDMAのみを使用することができる。他の方式で、DL及び/又はULに対してOFDMA及びSC-FDMAを使用することができる。
【0019】
本発明において、「A又はB」は「Aのみ」、「Bのみ」、又は「AとBの両方」を意味し得る。言い換えれば、本発明において、「A又はB」は「A及び/又はB」と解釈されてもよい。例えば、本発明において「A、B又はC」は、「Aのみ」、「Bのみ」、「Cのみ」、又は「A、B及びCの任意の組み合わせ」を意味し得る。
【0020】
本発明において、スラッシュ(/)又は読点(、)は「及び/又は」を意味し得る。例えば、「A/B」は「A及び/又はB」を意味し得る。これにより、「A/B」は「Aのみ」、「Bのみ」、又は「AとBの両方」を意味し得る。例えば、「A、B、C」は「A、B又はC」を意味し得る。
【0021】
本発明において、「AとBの少なくとも1つ」は「Aのみ」、「Bのみ」又は「AとBの両方」を意味し得る。追加的に、本発明において「A又はBの少なくとも1つ」又は「A及び/又はBの少なくとも1つ」は「AとBの少なくとも1つ」と同一であると解釈されてもよい。
【0022】
また、本発明において、「A、B及びCの少なくとも1つ」は「Aのみ」、「Bのみ」、「Cのみ」、又は「A、B及びCの任意の組み合わせ」を意味し得る。追加的に、「A、B又はCの少なくとも1つ」又は「A、B及び/又はCの少なくとも1つ」は「A、B及びCの少なくとも1つ」を意味し得る。
【0023】
また、本発明において用いられた括弧は「例えば」を意味し得る。詳細には、「制御情報(PDCCH)」のような例において、「PDCCH」は「制御情報」の例として提示されることができる。言い換えれば、本発明における「制御情報」は「PDCCH」に制限されず、「PDDCH」は「制御情報」の例として提示されることができる。追加的に、「制御情報(すなわち、PDCCH)」のような例であっても、「PDCCH」は「制御情報」の例として提示されることができる。
【0024】
本発明の1つの図面に別途に記述された技術的特徴は別途に又は同時に実現されてもよい。
【0025】
本発明にわたって使用された用語は以下のように定義できる:
【0026】
「モビリティ」は、i)UEのPCellの変更(すなわち、ハンドオーバー又はPCell変更)、ii)UEのPSCellの変更(すなわち、SN変更又はPSCell変更)、及び/又はiii)UEに対するPSCell追加(すなわち、SN追加又はPSCell追加)のための手順を示す。従って、このようなモビリティは、少なくとも1つのハンドオーバー、SN変更又はSN追加を含む。言い換えれば、モビリティは、少なくとも1つのPCell変更、PSCellの変更又はPSCellの追加を含む。本発明の全体にわたって、ターゲットセルへのモビリティ実行は、ターゲットセルのモビリティ命令を適用するか、ターゲットセルのモビリティ命令においてRRC再設定パラメータを適用することを言う。また、RRC再設定及びRRC接続の再設定が交差して使用されてもよい。
【0027】
「条件付きモビリティ」は、多数の候補ターゲットセルのうちトリガ条件を満たすターゲットセルに行われるモビリティをいう。本発明の全体にわたって、ターゲットセルへの条件付きモビリティを行うことは、多数の候補ターゲットセルのうちターゲットセルに対してモビリティ条件を満たすターゲットセルの条件付きモビリティ命令を適用するか、前記多数の候補ターゲットセルのうちターゲットセルに対するモビリティ条件を満たすターゲットセルの条件付きモビリティ命令内のRRC再設定パラメータを適用することを言える。
【0028】
「ターゲットセルに対するモビリティ条件」は、ターゲットセルへのモビリティに対するトリガ条件をいう。すなわち、ターゲットセルに対するモビリティ条件は、ターゲットセルへのモビリティをトリガさせるために満たされるべき条件を言う。モビリティ条件は、少なくとも1つのイベント、TTT(time-to-trigger)、オフセット値、または臨界値(ら)を含む。イベントのためのモビリティ条件はイベントに対する進入条件が少なくてもTTTに対して充足される場合に充足できる。例えば、ターゲットセルに対する信号品質がソースセルに対する信号品質よりオフセット値以上に良い場合は、イベントA3に対する進入条件が充足できる。また他の例として、ターゲットセルに対する信号品質が周辺セルの臨界より良い場合は、イベントA4に対する進入条件が充足できる。また他の例として、ターゲットセルに対する信号品質が周辺セルの臨界より良く、ソースセルに対する信号品質がサービングセルの臨界より低い場合は、イベントA5に対する進入条件が充足できる。
【0029】
「RRM測定の報告条件」は、RRM測定の結果を含む測定報告(の送信)をトリガするために満たされるべき条件であり得る。このような報告条件はモビリティ条件と類似する。例えば、このような報告条件は少なくとも1つのイベント、TTT、オフセット値、又は臨界値(ら)を含む。少なくともTTTに対して充足される場合、イベントに対する参入条件、該当イベントに対する報告条件が充足できる。例えば、周辺セルに対する信号品質がソースセルより良いか、オフセット値と同じである場合はイベントA3に対する進入条件が充足できる。また他の例として、周辺セルに対する信号品質が周辺セル臨界より良い場合は、イベントA4に対する進入条件が充足できる。また他の例として、周辺セルに対する信号品質が周辺セル臨界より良く、ソースセルに対する信号品質がサービングセル臨界より低い場合は、イベントA5に対する進入条件が充足できる。
【0030】
本発明の全体にわたって、用語「無線アクセスネットワーク(RAN)ノード」、「基地局」、「eNB」、「gNB」及び「セル」は交差的に使用してもよい。また、UEは無線装置の一種であり、本発明の全体にわたって、用語「UE」及び「無線装置」は交差的に使用されてもよい。
【0031】
以下の図面は本発明の特定の実施形態を説明するために作成された。図面に示された特定の装置の名称又は特定の信号/メッセージ/フィールドの名称は、例示のための方式として提供されるものであり、従って、本発明の技術的特徴は、以下の図面において使用された特定の名称に制限されない。
【0032】
図1は、本発明の技術的特徴が適用できる5G使用シナリオの例を示す。
【0033】
図1に示された5G使用シナリオは単なる例示であり、本発明の技術的特徴は
図1に示されていない他の5G使用シナリオにも適用できる。
【0034】
図1に示すように、5Gの3つの主要要件領域には、(1)向上した移動ブロードバンド(eMBB)ドメイン、(2)大規模マシンタイプ通信 (mMTC)領域、及び(3)超信頼度及び低遅延通信(URLLC)領域が含まれる。一部の使用例は最適化のための多重領域を含み、他の使用例は1つの主要性能指標(Key performance indicator:KPI)にのみ集中する。5Gは、このような多様な使用例を柔軟で信頼できる方式でサポートするためのものである。
【0035】
eMBBは、データ速度、遅延、ユーザ密度、移動ブロードバンド接続における全般的な容量とカバレッジの向上に焦点を合わせる。eMBBは、10Gbpsに達する性能を目標とする。eMBBは、基本的な移動インターネットアクセスをはるかに超えており、クラウド及び/又は拡張現実において豊富な相互反応的作用とメディア及びエンターテインメント関連の適用をカバーする。データは5Gの主要な原動力の1つであり、5G世代では初めて専用音声サービスを見ることができないかもしれない。5Gにおいて、音声は単に通信システムが提供するデータ接続を使ってアプリケーションとして処理されることが期待されている。トラフィックの量が増え続ける主な理由は、コンテンツの量の増加と高いデータ速度を要求するアプリケーションが増え続けているためである。より多くの装置がインターネットに接続されることにより、ストリーミングサービス(オーディオ及びビデオ)、双方向テレビ及び移動インターネット接続性は次第に一般的になるだろう。このような適用分野の多くは、ユーザにリアルタイムな情報と通知をプッシュするために常時接続性を要求する。クラウド保存及びアプリケーションが移動通信プラットフォーム内において急激に増加しており、これは作業とエンターテインメントの両方に適用できる。クラウド保存はアップリンクデータ速度の成長を導く特別な使用例である。5Gはまた、クラウド上での遠隔業務のために使用され、触覚インタフェースが使用されるときに良好なユーザ経験を維持するためにはるかに低い端末間の遅延を要求する。エンターテインメント部門においては、例えば、クラウドゲームとビデオストリーミングが移動帯域幅容量の需要を増加させるもう1つの要因である。汽車、自動車、及び航空機のような高いモビリティ環境を含み、どこに行ってもスマートフォンとタブレットにおいてエンターテインメントは必須要素であり、 また他の使用例はエンターテインメントのための拡張現実及び情報照会である。ここで、拡張現実は非常に低い遅延と即時のデータ量を要求する。
【0036】
mMTCは、装置間において、低費用で、大量で、バッテリにより駆動され、スマート計量、物流、及びフィールドとボディセンサなどの適用分野をサポートするための通信ができるように設計される。mMTCは、10年に及ぶバッテリ及び/又は一百万装置/km2を目標とする。mMTCは、全ての領域において内蔵されるセンサを途切れなく統合するようにし、最も広範囲に使用される5G適用分野である。潜在的に2020年まで、モノのインターネット(IoT)装置が204億個に達すると期待されている。産業的IoTは、5Gがスマートシティ、資産追跡、スマート設備、農耕及びセキュリティインフラストラクチャを可能にするために核心的な役割を果たす分野の1つである。
【0037】
URLLCは、装置と機械が超信頼度、非常に低い遅延及び高い可用性で通信することを可能にし、車両間通信、産業制御、工場自動化、遠隔手術、スマートグリッド及び公共安全適用分野に理想的である。URLLCは、1msに達する遅延を目標とする。URLLCは、重要インフラストラクチャの遠隔制御及び自動運転車両のような産業を超高信頼度/低い遅延により変えられる新しいサービスを含む。信頼度と遅延の水準はスマートグリッド制御、産業自動化、ロボティクス、ドローン制御及び調整において必須である。
【0038】
以下、
図1の三角形内に含まれた多数の使用例をより詳細に記述する。
【0039】
5Gは、秒当たり数百メガビットから秒当たり数ギガビットに達するストリームを伝達するための手段であって、FTTH(Fiber-to-the-home)及びケーブルベースブロードバンド(又は、DOCSIS)を補完することができる。このような高い速度は、仮想現実(VR)と拡張現実(AR)だけでなく、4K又はそれ以上(6K、8K及びそれ以上)の解像度に至るTVを伝達するために要求されることがある。VR及びARでの適用には最も没入的なスポーツイベントが含まれる。特定の適用分野は特別なネットワーク設定を要求することもある。例えば、VRゲームの場合、ゲーム会社が遅延を最小化するためにコアサーバをネットワークオペレータのエッジネットワークサーバに統合する必要があり得る。
【0040】
車両は5Gに対する重要な新しい原動力になると予想され、車両に対する移動通信の多くの使用例が存在する。例えば、乗客のためのエンターテインメントは、高い容量と高い移動帯域幅を同時に要求する。これは、未来のユーザが自分たちの位置と速度に関係なく高品質の接続を期待し続けるためである。車両部門におけるまた他の使用例は拡張現実ダッシュボードである。前記運転者は、拡張現実ダッシュボードを介して全面ウィンドウから見える物の上に闇の中の物体を識別することができる。拡張現実ダッシュボードは運転者に物体の距離と動きを知らせる情報をディスプレイする。今後、このような無線モジュールが車間通信、車間情報交換とインフラストラクチャのサポート、及び車両に接続された他の装置(例えば、徒歩者が持ち歩く装置)間の情報交換を可能にする。安全システムは運転者が代替の行動コースを案内して運転者がより安全に走行できるようにし、これにより事故の危険性を軽減する。次の段階は、遠隔で制御される車両又は自動運転車両になる。これは、異なる自動運転車両間及び車両とインフラストラクチャ間において非常に高い信頼度と非常に速い速度の通信を要求する。今後、自動運転車両は全ての走行活動を行い、運転者は車両自体が識別できないトラフィックにのみ注意を払うことになる。自動運転車両の技術的要件は、人間が達成できないトラフィックの安全を向上させるために非常に低い遅延と高速度の信頼度を要求する。
【0041】
スマートシティとスマートホームはスマートソサエティとも呼ばれ、高密度無線センサネットワーク内に組み込まれる。このような知能型センサの分散されたネットワークは、都市又は住宅の費用及び効率的なエネルギー維持の条件を識別する。家庭に対しても類似の設定が行われる。温度センサ、窓、暖房コントローラ、盗難警報機、家電器具などが全て無線で接続されている。このうち多くのセンサは、一般的に低データ速度、低電力及び低費用を要求する。しかしながら、例えば、特定のタイプの装置において、モニタリングのためのリアルタイム高品位(HD)映像が要求されることもある。
【0042】
熱又はガスを含むエネルギーの消費と分配は、非常に分散しており、分散したセンサネットワークの自動化された制御を必要とする。スマートグリッドは情報を収集し、それに対して行動するためにデジタル情報及び通信技術を使用してこのようなセンサを相互接続する。このような情報は供給者と消費者の行動を含み、スマートグリッドが電気などの燃料の配分を効率、信頼度、経済、生産継続性及び自動化された方法の観点から改善できるようにする。このようなスマートグリッドは、低い遅延の他のセンサネットワークとして見ることもできる。
【0043】
保健部門は、移動通信の恵みを受ける多くの適用分野を有している。通信システムは遠隔地域に臨床診療を提供するための遠隔診療をサポートできる。これは、距離という障壁を減らし,距離の遠い田舎では継続的に利用できなかった保健サービスへの接近を改善するのに役立つ。これはまた、危急状況と応急状況に生命を救うために利用される。移動通信ベースの無線センサネットワークは、遠隔モニタリング及び心拍数と血圧のようなパラメータに対するセンサを提供できる。
【0044】
無線及び移動通信は産業分野の適用でますます重要になっている。設置及び維持の場合は配線の費用が高くなる。従って、ケーブルを再設定できる無線リンクへの代替可能性は多くの産業分野において魅力的な機会である。しかしながら、これを達成するためには、無線連結がケーブルと類似した遅延、信頼度と容量で動作し、これらに対する管理の単純化が要求される。低い遅延及び非常に低いエラー可能性が5Gに接続するために必要な新しい要件となる。
【0045】
物流と貨物追跡は、どこでも位置ベースの情報システムを用いて在庫とパッケージの追跡を可能とする移動通信の重要な使用例である。物流と貨物追跡の使用例は、一般に低いデータ速度を要求するが、広い範囲や信頼性のある位置情報を要求する。
【0046】
NRは、様々な5Gサービスをサポートするために多重ヌメロロジー(又は、サブキャリア間隔(SCS))をサポートする。例えば、SCSが15kHzであるとき、伝統的なセルラ帯域における広い領域をサポートすることができる。SCSが30kHz/60kHzであるときは、都市の高い密度、より低い遅延及びより広範囲なキャリア帯域幅がサポートできる。SCSが60kHz以上であるとき、位相雑音を克服するために24.25GHzより大きな帯域幅がサポートされることもある。
【0047】
NR周波数帯域は、二種類の周波数範囲、すなわち、FR1及びFR2と定義される。周波数範囲の数値は変更できる。例えば、2つのタイプの周波数の範囲(FR1及びFR2)を下記の表1のように示す。説明を容易にするために、NRシステムで使用される周波数範囲において、FR1は「6GHz以下の範囲」を意味し、FR2は「6GHz範囲超過」を意味し、ミリメートルウェーブ(mmW)と呼ばれる。
【0048】
【0049】
前述したように、NRシステムの周波数範囲の数値は変更できる。例えば、FR1は、下記の表2に示すように、410MHzないし7125MHzの周波数帯域を含む。すなわち、FR1は、6GHz(又は、5850、5900、5925MHzなど)又はそれ以上の周波数帯域を含む。例えば、FR1に含まれた6GHz(又は、5850、5900、5925MHzなど)又はそれ以上の周波数帯域は許可されていない帯域を含むことができる。許可されていない帯域は、例えば、車両(例えば、自動運転)のための通信などの様々な目的で使用できる。
【0050】
【0051】
図2は、本発明の技術的特徴が適用できる無線通信システムの例を示す。
図2に示すように、前記無線通信システムは、第1装置210及び第2装置220を含む。
【0052】
前記第1装置210は、基地局、ネットワークノード、送信UE、受信UE、無線装置、無線通信装置、車両、自動運転機能付き車両、コネクティッドカー、ドローン、無人航空機(UAV)、人工知能(AI)モジュール、ロボット、AR装置、VR装置、複合現実(MR)装置、ホログラム装置、公共安全装置、MTC装置、IoT装置、医療器具、フィンテック装置(又は、金融装置)、セキュリティ装置、気候/環境装置、5Gサービス関連装置又は4次産業革命と関連した装置を含む。
【0053】
前記第2装置220は、基地局、ネットワークノード、送信UE、受信UE、無線装置、無線通信装置、車両、自動運転機能付き車両、コネクティッドカー、ドローン、UAV、AIモジュール、ロボット、AR装置、VR装置、複合現実(MR)装置、ホログラム装置、公共安全装置、MTC装置、IoT装置、医療器具、フィンテック装置(又は、金融装置)、セキュリティ装置、気候/環境装置、5Gサービス関連装置又は4次産業革命と関連した装置を含む。
【0054】
例えば、前記UEは、携帯電話、スマートフォン、ノートパソコン、デジタル放送端末、携帯情報端末(PDA)、ポータブルマルチメディアプレーヤー(PMP)、ナビゲーション装置、スレートパーソナルコンピュータ(PC)、タブレットPC、ウルトラブック、ウェアラブル装置(例えば、スマートウォッチ、スマートグラス、ヘッドマウントディスプレイ(HMD))である。例えば、前記HMDは頭部に装着するディスプレイ装置である。例えば、前記HMDは、AR、VR及び/又はMRを実現するために使用される。
【0055】
例えば、ドローンは、無人で無線制御信号により飛行する飛行物体である。例えば、VR装置は、仮想世界での物体又は背景を実現する装置を含む。例えば、AR装置は、仮想世界での物体及び/又は背景を実世界での物体又は背景に連結することを実現する装置を含む。例えば、MR装置は、仮想世界での物体及び/又はバックグラウンドを実世界でMP物体又はバックグラウンドに融合させることを実現する装置を含む。例えば、ホログラム装置は、ホログラフィと呼ばれる2つのレーザー光が出会う時に発生する光の干渉現象を活用して、情報を録画及び再生することにより360度の立体映像を実現する装置を含む。例えば,公共安全装置は、ビデオリレー装置又はユーザが自分の体に装着できるビデオ装置を含む。例えば、MTC装置とIoT装置は、人間の直接的干渉や操作を必要としない装置である。例えば、前記MTC装置とIoT装置は、スマート計量器、ベンディングマシン、温度計、スマート電球、ドアロック及び/又は様々なセンサを含む。例えば、医療器具は、疾病を診断、治療、緩和、取扱い、又は予防する目的で使用される装置である。例えば、前記医療器具は、負傷又は疾患を診断、治療、緩和、矯正する目的で使用される装置である。例えば、前記医療器具は、構造又は機能を検査、取り替え又は修正する目的で使用される装置である。例えば、前記医療器具は、妊娠を調節する目的で使用される装置である。例えば、前記医療器具は、治療装置、手術装置、(体外)診断装置、聴覚補助及び/又は手順的装置などを含む。例えば、セキュリティ装置、発生可能な危険を防止し、安全を維持するために設置された装置である。例えば、前記セキュリティ装置は、カメラ、閉回路テレビ(CCTV)、録音機又はドライブレコーダーを含む。例えば、フィンテックは、モバイル決済のような金融サービスを提供できる装置である。例えば、フィンテック装置は、支払装置又はPOSシステムである。例えば、気候/環境装置は、気候/環境をモニター又は予測する装置を含む。
【0056】
前記第1装置210は、プロセッサ211のような少なくとも1つ又はそれ以上のプロセッサ、メモリ212のような少なくとも1つのメモリ、及び送受信機213のような少なくとも1つの送受信機を含む。前記プロセッサ211は、本発明の全体にわたって記述された前記第1装置の機能、手順、及び/又は方法を行う。前記プロセッサ211は、1つ又はそれ以上のプロトコルを行うことができる。例えば、前記プロセッサ211は、公衆インタフェースプロトコルの1つ又はそれ以上のレイヤを行うことができる。前記メモリ212は、前記プロセッサ211に接続され、多様なタイプの情報及び/又は指示を格納することができる。前記送受信機213は、前記プロセッサ211に接続され、前記プロセッサ211により制御されて無線信号を送信及び受信することができる。
【0057】
前記第2装置220は、プロセッサ221のような少なくとも1つ又はそれ以上のプロセッサ、メモリ222のような少なくとも1つのメモリ、及び送受信機223のような少なくとも1つの送受信機を含む。前記プロセッサ221は、本発明の全体にわたって記述された前記第2装置の機能、手順、及び/又は方法を行うことができる。前記プロセッサ221は、1つ又はそれ以上のプロトコルを行うことができる。例えば、前記プロセッサ211は、公衆インタフェースプロトコルの1つ又はそれ以上のレイヤを行うことができる。前記メモリ222は、前記プロセッサ221に接続され、多様なタイプの情報及び/又は指示を格納することができる。前記送受信機223は、前記プロセッサ221に接続され、前記プロセッサ221により制御されて無線信号を送信及び受信することができる。
【0058】
前記メモリ212、222は、前記プロセッサ211、212に内部的に又は外部的に接続されるか、有線又は無線接続などの様々な技術により他のプロセッサに接続される。
【0059】
前記第1装置210及び/又は前記第2装置220は、1つ又はそれ以上のアンテナを有することができ、例えば、アンテナ214及び/又はアンテナ224が無線信号を送信及び受信するように設定される。
【0060】
図3は、本発明の技術的特徴が適用できる無線通信システムの例を示す。
【0061】
特定的に、
図3は、E-UTRAN(evolved-UMTS terrestrial radio aCCess network)に基づくシステムアーキテクチャを示す。前記LTEは、E-UTRANを使用する進化したUTMS(evolved-UTMS:e-UMTS)の一部である。
【0062】
図3に示すように、前記無線通信システムの1つ又はそれ以上のユーザ装置(UE)310、E-UTRAN及び進化したパケットコア(EPC)を含む。前記UE310は、ユーザが携帯する通信機器をいう。前記UE310は、固定されているか又は移動装置であり得る。前記UE310は、移動局(MS)、ユーザ端末(UT)、加入者ステーション(SS)、無線装置などの他の用語で呼ばれてもよい。
【0063】
前記E-UTRANは、1つ又はそれ以上の進化したノードB(eNB)320を含む。前記eNB320は、前記UE10へのE-UTRAユーザプレーン及び制御プレーンプロトコル末端を提供する。前記eNB320は、一般に前記UE310と通信する固定されたステーションである。前記eNB320は、インターセル無線リソース管理(RRM)、無線ベアラ(RB)制御、接続モビリティ制御、無線接続制御、測定設定/準備、動的リソース割り当て(スケジューラ)などの機能を有している。前記eNB320は、基地局(BS)、基本送受信機システム(BTS)、アクセスポイント(AP)などの異なる用語で呼ばれてもよい。
【0064】
ダウンリンク(DL)は、前記eNB320から前記UE310への通信を示す。アップリンク(UL)は、前記UE310から前記eNB320への通信を示す。サイドリンク(SL)は、前記UE310間の通信を示す。DLにおいて、送信機は前記eNB320の一部であり、前記受信機は前記UE310の一部であり得る。ULにおいて、前記送信機は前記UE310の一部であり、前記受信機は前記eNB320の一部であり得る。前記SLにおいて、前記送信機と受信機は前記UE310の一部であり得る。
【0065】
EPCは、モビリティ管理エンティティ(MME)、サービングゲートウェイ(S-GW)及びパケットデータネットワーク(PDN)ゲートウェイ(P-GW)を含む。MMEは、NAS(non-assess stratum)セキュリティ、遊休状態モビリティ管理、進化したパケットシステム(EPS)ベアラ制御などの機能を有している。S-GWは、モビリティアンカリングなどの機能を有している。前記S-GWは、E-UTRANをエンドポイントとして有するゲートウェイである。便宜上、本文書ではMME/S-GW330を簡単に「ゲートウェイ」と言うが、このエンティティはMME及び S-GWの両方を含むものと理解されなければならない。P-GWは、UEインターネットプロトコル(IP)アドレス割り当て、パケットフィルタリングなどの機能を有している。前記P-GWは、PDNをエンドポイントとして有するゲートウェイである。前記P-GWは、外部ネットワークに接続される。
【0066】
前記UE310は、Uuインタフェースにより前記eNB320に接続される。前記UE310は、PC5インタフェースにより相互接続される。前記eNB320は、X2インタフェースにより相互接続される。前記eNB320はまた、S1インタフェースにより前記EPCに接続され、より詳細には、S1-MMEインタフェースによりMMEに接続され、S1-UインタフェースによりS-GWに接続される。前記S1インタフェースは、MMEs/S-GWとeNBの間で多対多の関係をサポートする。
【0067】
図4は、本発明の技術的特徴が適用できる無線通信システムのまた他の例を示す。
【0068】
特定的に、
図4は、5G NRに基づくシステムアーキテクチャを示す。5G NR(以下、簡単に「NR」という)において使用されるエンティティは、
図3において導入されたエンティティ(例えば、eNB、MME、S-GW)の機能の一部又は全部を吸収することができる。NRにおいて使用されるエンティティは、LTE/LTE-Aから区別するために「NG」という名称により識別される。
【0069】
図4に示すように、前記無線通信システムは、1つ又はそれ以上のUE410、次世代RAN(NG-RAN)及び第5世代コアネットワーク(5GC)を含む。前記NG-RANは、少なくとも1つのNG-RANノードを含む。前記NG-RANノードは、
図3に示したeNB320に該当するエンティティである。前記NG-RANノードは、少なくとも1つのgNB421及び/又は少なくとも1つのng-eNB422を含む。前記gNB421は前記UE410へのNRユーザプレーン及び制御プレーンプロトコル終端を提供する。前記ng-eNB422は、前記UE410へのE-UTRAユーザプレーン及び制御プレーンプロトコル終端を提供する。
【0070】
5GCは、アクセス及びモビリティ管理機能(AMF)、ユーザプレーン機能(UPF)及びセッション管理機能(SMF)を含む。AMFは、NASセキュリティ、遊休状態モビリティ管理などの機能を有している。前記AMFは、通常のMMEが有している機能などを含むエンティティである。UPFは、モビリティアンカリング、プロトコルデータユニット(PDU)管理などの機能を有している。前記UPFは、通常のS-GWが有している機能を含むエンティティである。前記SMFは、UE IPアドレス割り当て、PDUセッション制御などの機能を有している。
【0071】
gNB421及びng-eNB422はXnインタフェースを介して相互接続されている。前記gNB421及びng-eNB422はまた、NGインタフェースを介して5GCに、より詳細には、NG-Cインタフェースを介してAMFに、NG-Uインタフェースを介してUPFに相互接続される。
【0072】
前述されたネットワークエンティティ間のプロトコル構造を説明する。
図3及び/又は
図4のシステム上において、前記UEと前記ネットワーク(例えば、NG-RAN及び/又はE-UTRAN)間の無線インタフェースプロトコルのレイヤは、通信システムにおいてよく知られている開放型システム間相互接続(OSI)モデルの下位3つのレイヤに基づいて第1レイヤ(L1)、第2レイヤ(L2)、及び第3レイヤ(L3)に分類される。
【0073】
図5は、本発明の技術的特徴が適用できるユーザプレーンプロトコルスタックのブロック図を示す。
図6は、本発明の技術的特徴が適用できる制御プレーンプロトコルスタックのブロック図を示す。
【0074】
図5及び
図6に示したユーザ/制御プレーンプロトコルスタックはNRにおいて使用される。しかしながら、
図5及び
図6に示したユーザ制御プレーンプロトコルスタックは、gNB/AMFをeNB/MMEに置き換えることにより、一般性を失わずにLTE/LTE-Aにおいても使用できる。
【0075】
図5及び
図6に示すように、物理(PHY)レイヤはL1に属する。前記PHYレイヤは、メディアアクセス制御(MAC)サブレイヤ及びより上位のレイヤに情報伝達サービスを提供する。前記PHYレイヤはMACサブレイヤに送信チャネルを提供する。前記MACサブレイヤと前記PHYレイヤとの間のデータは前記送信チャネルを介して伝達される。相異なるPHYレイヤ間、すなわち、送信側のPHYレイヤと受信側のPHYレイヤ間において、データは物理チャネルを介して伝達される。
【0076】
前記MACサブレイヤはL2に属する。前記MACの主要サービス及び機能には、論理チャネルと送信チャネル間のマッピング、送信チャネル上で物理レイヤに/から伝達された送信ブロック(TB)に/からの1つ又は相異なる論理チャネルに属するMACサービスデータユニット(SDU)の多重化/多重化解除、情報報告のスケジューリング、ハイブリッド自動反復要求(HARQ)によるエラー訂正、動的スケジューリングによるUE間の優先権管理、論理チャネル優先化(LCP)によるUEの論理チャネル間の優先権管理などが含まれる。前記MACサブレイヤは前記無線リンク制御(RLC)にサブレイヤ論理チャネルを提供する。
【0077】
前記RLCサブレイヤはL2に属する。前記RLCサブレイヤは、無線ベアラが要求する様々なサービス(QoS)品質をサポートするために、3つの送信モード、すなわち、透明モード(transparent mode:TM)、非確認モード(unacknowledged mode:UM)、及び確認モード(acknowledged mode:AM)をサポートする。前記RLCサブレイヤの主要サービスと機能は送信モードに応じて変わる。例えば、前記RLCサブレイヤは3つのモードの全てにおいて上位レイヤPDUの送信をサポートするが、AMに対するARQを介してのみエラー訂正を提供する。LTE/LTE-Aにおいて、前記RLCサブレイヤはRLC SD(UM及びAMデータ伝達に限る。)の接続、分割及び再組立並びにRLCデータPDU(AMデータ伝達に限る。)の再分割を提供する。NRにおいて、前記RLCサブレイヤは、RLC SDUの分割(AM及びUMに限る。)及び再分割(AM及びUMに限る。)の再組立を提供する。すなわち、前記NRはRLC SDUの接続を提供しない。前記RLCサブレイヤは、パケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP)サブレイヤRLCチャネルを提供する。
【0078】
前記PDCPサブレイヤはL2に属する。ユーザプレーンに対するPDCPサブレイヤの主要サービスと機能は、ヘッダ圧縮と圧縮解除、ユーザデータの伝達、重複検出、PDCP PDUルーティング、PDCP SDUの再送信、暗号化及び解読などを含む。制御プレーンに対する前記PDCPサブレイヤの主要サービスと機能は、暗号化及び完結性保護、制御プレーンデータの送信などを含む。
【0079】
サービスデータ適応プロトコル(SDAP)サブレイヤはL2に属する。前記SDAPサブレイヤは、ユーザプレーンにおいてのみ定義される。前記SDAPサブレイヤはNRに対してのみ定義される。SDAPの主なサービスと機能は、QoSフローとデータ無線ベアラ(DRB)との間のマッピング、及びDL及びULパケットの両方でのQoSフローID(QFI)のマーキングを含む。前記SDAPサブレイヤは、5GC QoSフローに提供する。
【0080】
無線リソース制御(RRC)レイヤはL3に属する。前記RRCレイヤは制御プレーンにおいてのみ定義される。前記RRCレイヤは前記UEと前記ネットワーク間の無線リソースを制御する。このような目的のために、前記RRCレイヤは前記UEと前記BSの間でRRCメッセージを交換する。前記RRCレイヤの主要サービスと機能は、AS及びNASに関連するシステム情報のブロードキャスティング、ページング、確立、前記UEと前記ネットワーク間のRRC接続の維持と解除、キー管理を含むセキュリティ機能、無線ベアラの確立、設定、維持及び解除、モビリティ機能、QoS管理機能、UE測定報告及びこのような報告の制御、 NASメッセージのNASからUEへの送信又はUEからNASへの送信を含む。
【0081】
言い換えれば、前記RRCレイヤは、無線ベアラの設定、再設定、及び解除に関連して論理チャネル、送信チャネル、及び物理チャネルを制御する。無線ベアラは、L1(PHYレイヤ)及びL2(MAC/RLC/PDCP/SDAPサブレイヤ)が提供するUE及びネットワーク間のデータ送信のための論理的経路をいう。このような無線ベアラを設定することは、前記無線プロトコルレイヤの特性及び特定のサービスを提供するためのチャネルを定義し、それぞれの特定のパラメータ及び動作方法を定義することをいう。無線ベアラは、シグナリングRB(SRB)とデータRB(DRB)に分けられる。前記SRBは、制御プレーンにおいてRRCメッセージを送信するための経路として使用され、前記DRBは、ユーザプレーンにおいてユーザデータを送信するための経路として使用される。
【0082】
RRC状態は、前記UEのRRCレイヤがE-UTRANのRRCレイヤに論理的に接続されているか否かを示す。LTE/LTE-Aにおいて、前記UEのRRCレイヤと前記E-UTRANのRRCレイヤの間において前記RRC接続が確立されると、前記UEはRRC接続状態(RRC_CONNECTED)になる。そうでない場合、前記UEはRRC遊休状態(RRC_IDLE)になる。NRにおいて、RRC非活性(RRC_INACTIVE)が追加された。RRC_INACTIVEは様々な目的で使用できる。例えば、大規模マシンタイプ通信(MMTC)において、UEはRRC_INACTIVEにおいて効率的に管理できる。特定の条件が満たされると、前記3つの状態の1つから他の状態への遷移が行われる。
【0083】
RRCの状態により所定の動作が行われることもある。RRC_IDLEにおいて、公衆陸上移動ネットワーク(PLMN)選択、システム情報(SI)のブロードキャスティング、セル再選択モビリティ、NASにより設定されるコアネットワーク(CN)ページング及び不連続受信(DRX)が行われることができる。前記UEには追跡領域において前記UEを唯一に識別する識別子(ID)が割り当てられていなければならない。BSに格納されるRRCコンテキストはない。
【0084】
RRC_CONNECTEDにおいて、前記UEは、前記ネットワーク(すなわち、E-UTRAN/NG-RAN)とのRRC接続を有している。ネットワーク-CN接続(C/U-プレーンの両方とも)もUEに対して確立される。UE ASコンテキストはネットワーク及び前記UEに格納される。前記RANは前記UEが属するセルを知っている。前記ネットワークは、UEに/からデータを送信及び/又は受信する。測定を含めてネットワークが制御するモビリティも行われる。
【0085】
RRC_IDLEにおいて行われる大部分の作業は、RRC_INACTIVEにおいて行われることができる。しかしながら、RRC_IDLEにおいてのCNページングの代わりに、RRC_INACTIVEにおいてRANページングが行われる。言い換えれば、RRC_IDLEにおいて、移動端末(MT)データに対するページングがコアネットワークにより開始され、ページング領域はコアネットワークにより管理される。RRC_INACTIVEにおいて、ページングはNG-RANにより開始され、RANベースの通知領域(RNA)はNG-RANにより管理される。また、CNページングのためのDRXがRRC_IDLEにおいてNASにより設定され、RANページングのためのDRXがRRC_INACTIVEにおいてNG-RANにより設定される。一方、RRC_INACTIVEにおいて、5GC-NG-RAN接続(C/U-プレーンの両方とも)がUEに対して確立され、前記UE ASコンテキストがNG-RAN及び前記UEに格納される。NG-RANは前記UEが属するRNAを知っている。
【0086】
NASレイヤはRRCレイヤの上端に位置する。NAS制御プロトコルは認証、モビリティ管理、セキュリティ制御などの機能を実行する。
【0087】
物理チャネルはOFDM処理によって調節され、時間と周波数を無線リソースとして活用する。前記物理チャネルは、時間ドメイン内の多数の直交周波数分割多重化(OFDM)シンボル及び周波数ドメイン内の多数のサブキャリアを含む。1つのサブフレームは、時間ドメイン内の多数のOFDMシンボルを含む。リソースブロックはリソース割り当て単位であり、多数のOFDMシンボルと多数のサブキャリアを含む。追加的に、それぞれのサブフレームが物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)、すなわち、L1/L2制御チャネルに対する当該サブフレームの特定のOFDMシンボル(例えば、第1OFDMシンボル)の特定のサブキャリアを使用することができる。送信時間間隔(TTI)はリソース割り当てのためにスケジューラが使う時間の基本単位である。TTIは、1つ又は複数のスロットの単位で定義されるか、ミニスロットの単位で定義される。
【0088】
送信チャネルは無線インタフェースを介してデータが伝達される方法及び特性により分類される。DL送信チャネルは、システム情報を送信するために使用されるブロードキャストチャネル(BCH)、ユーザトラフィック又は制御信号を送信するために使用されるダウンリンク共有チャネル(DL-SCH)、及びUEをページングするために使用されるページングチャネル(PCH)を含む。UL送信チャネルは、ユーザトラフィック又は制御信号を送信するために使用されるアップリンク共有チャネル(UL-SCH)及び通常はセルへの初期アクセスのために使用されるランダムアクセスチャネル(RACH)を含む。
【0089】
相異なる種類のデータ伝達サービスがMACサブレイヤにより提供される。それぞれの論理チャネルタイプは伝達される情報のタイプによって定義される。論理チャネルは、次の2つのグループに分類される:制御チャネル及びトラフィックチャネル。
【0090】
制御チャネルは制御プレーン情報の伝達のみのために使用される。前記制御チャネルは、ブロードキャスト制御チャネル(BCCH)、ページング制御チャネル(PCCH)、共通制御チャネル(CCCH)及び専用制御チャネル(DCCH)を含む。前記BCCHは、システム制御情報をブロードキャストするためのDLチャネルである。前記PCCHは、ページング情報、システム情報変更通知を伝達するためのDLチャネルである。前記CCCHは、UEとネットワークとの間において制御情報を送信するためのチャネルである。このチャネルはネットワークとRRC接続を有していないUEのために使用される。前記DCCHは、UEとネットワークとの間において専用制御情報を送信するポイントからポイントへの双方向チャネルである。このチャネルは、RRC接続を有しているUEにより使用される。
【0091】
トラフィックチャネルはユーザプレーン情報の伝達のみのために使用される。前記トラフィックチャネルは専用トラフィックチャネル(DTCH)を含む。前記DTCHは、ポイントからポイントへのチャネルであって、1つのUEに専用でユーザ情報を送信するためのものである。前記DTCHは、UL及びDLの両方に存在し得る。
【0092】
論理チャネルと送信チャネル間のマッピングについて、DLにおいては、BCCHがBCHにマッピングされ、BCCHはDL-SCHにマッピングされ、PCCHはPCHにマッピングされ、CCCHはDL-SCHにマッピングされ、DCCHはDL-SCHにマッピングされ、DTCHはDL-SCHにマッピングされる。ULにおいて、CCCHはUL-SCHにマッピングされ、DCCHはUL-SCHにマッピングされ、DTCHはUL-SCHにマッピングされる。
【0093】
図7は、3GPPベースの無線通信システムにおけるフレーム構造を例示する。
【0094】
図7に示されたフレーム構造は単なる例示であり、サブフレームの個数、スロットの個数及び/又はフレーム内のシンボルの個数は多様に変化されてもよい。3GPPベースの無線通信システムにおいて、OFDMヌメロロジー(例えば、サブキャリア間隔(SCS)、送信時間間隔(TTI)期間)は1つのUEのために集合された多数のセル間で相異なるように設定できる。例えば、UEが当該セルに対して集合されたセルに対して異なるSCSで設定された場合、(絶対時間の)同一個数のシンボルを含む時間リソースの期間(例えば、サブフレーム、スロット、又はTTI)は、集合されたセル間において互いに異なってもよい。ここで、シンボルは、OFDMシンボル(又はCP-OFDMシンボル)、SC-FDMAシンボル(又は離散フーリエ変換-スプレッド-OFDM(DFT-s-OFDM)シンボル)を含む。
【0095】
図7に示すように、ダウンリンク及びアップリンク送信がフレームに設定される。各フレームはTf=10msの期間を有する。各フレームは、2つのハーフ-フレームに分けられ、このようなハーフ-フレームのそれぞれは5msの期間を有する。ハーフ-フレームのそれぞれは5つのサブフレームを含み、サブフレーム当たり期間Tsfは1msである。各サブフレームはスロットに分けられ、サブフレーム内のスロットの個数はサブフレーム間隔によって異なる。各スロットは巡回プレフィックス(cyclic prefix:CP)に基づいて14個又は12個のOFDMシンボルを含む。正常なCPにおいて、各スロットは14個のOFDMシンボルを含み、拡張されたCPにおいて、各スロットは12個のOFDMシンボルを含む。このようなヌメロロジーは、幾何級数的に拡張可能なサブキャリア間隔△f=2u*15kHzに基づく。以下の表は、サブキャリア間隔△f=2u*15kHzによるスロット当たりOFDMシンボルのフレーム当たりのスロットの個数、及び通常のCP当たりのスロットの個数を示す。
【0096】
【0097】
次の表は、サブキャリア間隔△f=2u*15kHzによるスロット当たりOFDMシンボルのフレーム当たりスロットの個数、及び拡張されたCP当たりスロットの個数を示す
【0098】
【0099】
スロットは、時間ドメインにおいて多数のシンボル(例えば、14又は12シンボル)を含む。それぞれのヌメロロジー(例えば、サブキャリア間隔)及びキャリアに対して、リソースグリッドNsize,ugrid,x*NRBscサブキャリア及びNsubframe,usymb OFDMシンボルが定義され、これは、より上位レイヤのシグナリング(例えば、無線リソース制御(RRC)シグナリング)により指示された通常のリソースブロック(CRB)Nstart,ugridで開始され、この時、Nsize,ugrid,xはリソースグリッド内のリソースブロック(RB)の個数であり、下付き文字のxはダウンリンクのためのDL及びアップリンクのためのULである。NRBscはRB当たりのサブキャリアの数である。3GPPベースの無線通信システムにおいて、NRBscは一般に12個である。与えられたアンテナポートp、サブキャリア間隔設定u、及び送信方向(DL又はUL)に対して1つのリソースグリッドが存在する。サブキャリア間隔設定uに対するキャリア帯域幅Nsize,ugridは、より上位のレイヤパラメータ(例えば、RRCパラメータ)により与えられる。前記アンテナポートp及び前記サブキャリア間隔設定uに対するリソースグリッド内の各要素はリソース要素(RE)と呼ばれ、1つの複雑なシンボルが各REにマッピングされることができる。リソースグリッド内のそれぞれのREは、時間ドメイン内の基準点に対するシンボルの相対位置を示す周波数ドメイン内の指標k及び指標lにより唯一に識別される。3GPPベースの無線通信システムにおいて、RBは周波数ドメイン内の連続する12個のサブキャリアにより定義される。3GPP NRシステムにおいて、RBはCRB及び物理リソースブロック(PRB)に分類される。CRBは周波数ドメイン内においてサブキャリア間隔設定uに対して0以上から番号が与えられる。サブキャリア間隔設定uに対してCRB0のサブキャリア0の中心はリソースブロックグリッドの共通の基準点として作用する「ポイントA」と一致する。3GPP NRシステムにおいて、PRBは帯域幅部分(BWP)内において定義され、0からNsizeBWP,i-1までの番号が与えられ、このとき、iは帯域幅部分の個数である。帯域幅部分i内の物理リソースブロックnPRB及び共通リソースブロックnCRBの間の関係は以下の通りである:nPRB=nCRB+NsizeBWP,i、このとき、NsizeBWP,iは帯域幅部分がCRB0に対して開始する共通リソースブロックである。前記BWPは多数の連続したRBを含む。キャリアは最大N(例えば、5)個のBWPを含む。UEは、与えられたコンポーネントキャリア上で1つ又はそれ以上のBWPで設定できる。前記UEに設定されたBWPのうち1つのBWPのみが一度に活性化できる。活性化されたBWPは前記セルの動作帯域幅内のUEの動作帯域幅を定義する。
【0100】
本発明において、用語「セル」は1つ又はそれ以上のノードが通信システムを提供する地理的領域を言うか、無線リソースを言う。地理的領域の「セル」は、その領域内においてノードが無線リソース(例えば、時間-周波数リソース)としてキャリアを使ってサービスを提供できるカバレッジとして理解することができ、前記「セル」は帯域幅(BW)に関連し、これはキャリアにより設定された周波数範囲である。無線リソースに関連する「セル」は、ダウンリンクリソースとアップリンクリソースの組み合わせ、例えば、ダウンリンク(DL)コンポーネントキャリア(CC)とアップリンク(UL)CCの組み合わせにより定義される。前記セルは、ダウンリンクリソースのみにより設定されるか、ダウンリンクリソースとアップリンクリソースにより設定されることができる。ノードが有効な信号を送信できる範囲であるDLカバレッジ、及びノードが前記UEから有効な信号を受信できる範囲であるULカバレッジは信号を送信するキャリアに応じて異なるため、前記ノードのカバレッジは、前記ノードが使用する無線リソースの「セル」のカバレッジに関連し得る。これにより、用語「セル」は、時にはノードのサービスカバレッジを、他の場合には無線リソースを、又は他の場合には無線リソースを使用する信号が有効な強度として到達できる範囲を示すために使用されることができる。
【0101】
キャリア集合(CA)において、2つ又はそれ以上のCCが集合される。UEは、容量に応じて1つ又は多重のCC上において同時に受信又は送信することができる。CAは、連続するCCと連続しないCCの両方においてサポートされる。CAが設定されると、前記UEのみがネットワークとの1つのリソース制御(RRC)接続を有する。RRC接続の確立/再確立ハンドオーバーの時、1つのサービングセルがNAS(non-access stratum)モビリティ情報を提供し、RRC接続の再確立/ハンドオーバーの時、1つのサービングセルがセキュリティ入力を提供する。このセルはプライマリセル(PCell)と呼ぶ。PCellは、プライマリ周波数上で動作するセルであり、このセルにおいて前記UEは初期接続確立手順を行うか、接続再確立手順を開始する。UEの容量に応じて、セカンダリセル(SCell)がPCellと共にサービングセルの集合を形成するように設定されることができる。SCellは特別なセルの上端において追加的な無線リソースを提供するセルである。従って、UEに対するサービングセルの設定された集合は、常に1つのPCell及び1つ又はそれ以上のSCellを含む。二重接続性動作に対して、特別なセル(SPCell)という用語はマスタセルグループ(MCG)のPCell又はセカンダリセルグループ(SCG)のPSCellを言う。SPCellは、PUCCH送信及び競合ベースのランダムアクセスをサポートし、常に活性化される。MCGはマスタノードに関連するサービングセルのグループであり、SPCell(PCell)及び選択的に1つ又はそれ以上のSCellを含む。SCGはセカンダリノードに関連するサービングセルの部分集合であり、二重接続性(DC)で設定されたUEに対するPSCell及び0又はそれ以上のSCellを含む。CA/DCで設定されていないRRC_CONNECTED内のUEに対して、PCellを含むただ1つのサービングセルが存在する。CA/DCで設定されたRRC_CONNECTED内のUEに対して、用語「サービングセル」は、前記SPCell(ら)と全てのSCellを含むセルの集合を示すために使われる。DCにおいて、2つのMACエンティティがUEにおいて設定され:1つはMCGのためのものであり、1つはSCGのためのものである。
【0102】
図8は、3GPP NRシステムにおけるデータフローの例を示す。
【0103】
図8において、「RB」は無線ベアラを示し、「H」はヘッダを示す。無線ベアラは、次の2つのグループに分類される:ユーザプレーンデータに対するデータ無線ベアラ(DRB)及び制御プレーンデータに対するシグナリング無線ベアラ(SRB)。MAC PDUは、無線リソースを使用してPHYレイヤを介して外部装置に/から送信/受信される。前記MAC PDUはPHYレイヤに送信ブロックの形態で到達する。
【0104】
このようなPHYレイヤにおいて、アップリンク送信チャネルUL-SCH及びRACHは、これらの物理チャネルPUSCH及びPRACHにそれぞれマッピングされ、ダウンリンク送信チャネルDL-SCH、BCH及びPCHはPDSCH、PBCH及びPDSCHにそれぞれマッピングされる。PHYレイヤにおいて、アップリンク制御情報(UCI)はPUCCHにマッピングされ、ダウンリンク制御情報(DCI)はPDCCHにマッピングされる。UL-SCHに関連したMAC PDUは、UL承認に基づいてUEによりPUSCHを介して送信され、DL-SCHに関連したMAC PDUは、DL指定に基づいてBSによりPDSCHを介して送信される。
【0105】
本発明のデータユニット(ら)(例えば、PDCP SDU、PDCP PDU、RLC SDU、RLC PDU、RLC SDU、MAC CE、MAC PDU)は、物理チャネル(例えば、PDSCH、PUSCH)上でのリソース割り当て(例えば、UL承認、DL指定)に基づいて送信/受信される。本発明において、アップリンクリソース割り当てはアップリンク承認とも呼ばれ、ダウンリンクリソース割り当てはダウンリンク指定とも呼ばれる。このようなリソース割り当てには時間ドメインリソース割り当て及び周波数ドメインリソース割り当てが含まれる。本発明において、アップリンク承認は前記UEによりPDCCH上で動的にランダムアクセス応答(Random Access Response)において受信されるか、RRCによりUEにセミパーシスタント(semi-persistent)方式で設定される。本発明において、ダウンリンク指定は前記UEによりPDCCH上で動的に受信されるか、BSからのRRCシグナリングによりUEにパーシスタント方式で設定される。
【0106】
様々な実施形態において、表5ないし表8に記述されたタイマーの値を使用することができる。
【0107】
【0108】
【0109】
【0110】
【0111】
また、様々な実施形態において、常数N311はより低いレイヤから受信したPCellに対する連続的な「同期化中(in-sync)」又は「初期同期化(early-in-sync)」指標の最大数であり得る。
図9は、本発明の技術的特徴が適用できる二重接続性(DC)の例を示す。
【0112】
図9に示すように、前記MN911及び前記SN921の両方と通信するMN911、SN921、及びUE930が例示される。
図9に例示されているように、DCは、UE(例えば、UE930)がMN(例えば、MN911)及び1つ又はそれ以上のSN(例えば、SN921)を含む少なくとも2つのRANノードにより提供される無線リソースを活用する方式をいう。言い換えれば、DCはUEがMN及び1つ又はそれ以上のSNの全てに接続され、前記MN及び1つ又はそれ以上のSNの全てと通信する体系をいう。前記MN及び前記SNは相異なる場所にある可能性があるため、前記MNとSNとの間のバックホール(backhaul)は理想的でないバックホール(例えば、ノード間の相対的に大きい遅延)と推定される。
【0113】
MN(例えば、MN911)はDC状況においてUEにサービスを提供する主なRANノードをいう。SN(例えば、SN921)は、DCの状況においてMNをもってUEにサービスを提供する追加的なRANノードをいう。1つのRANノードがUEにサービスを提供する場合、前記RANノードはMNであり得る。MNが存在すると、SNが存在する可能性がある。
【0114】
例えば、前記MNは、そのカバレッジがスモールセルのカバレッジより相対的に大きいマクロセルと関連し得る。しかしながら、前記MNはマクロセルに関連する必要はなく-言い換えれば、前記MNがスモールセルに関連し得る。本発明の全体にわたって、マクロセルに関連するRANノードを「マクロセルノード」と呼ぶことができる。MNはマクロセルノードを含む。
【0115】
例えば、前記SNは、そのカバレッジがマクロセルのカバレッジより相対的に小さいスモールセル(例えば、マイクロセル、ピコセル、フェムトセル)と関連し得る。しかしながら、前記SNはスモールセルと関連する必要はなく-言い換えれば、前記SNがマクロセルと関連し得る。本発明の全体にわたって、スモールセルに関連するRANノードを「スモールセルノード」と呼ぶことができる。SNはスモールセルノードを含む。
【0116】
前記MNは、マスターセルグループ(MCG)に関連し得る。MCGは、MNに関連するセルのグループを言い、プライマリセル(PCell)及び選択的に1つ又はそれ以上のセカンダリセル(SCell)を含んでもよい。ユーザプレーンデータ及び/又は制御プレーンデータはMCGベアラを介してコアネットワークからMNに送信される。MCGベアラは、その無線プロトコルがMNリソースを使用するためにMN内に位置するベアラをいう。
図9に示したように、MCGベアラの無線プロトコルはPDCP、RLC、MAC及び/又はPHYを含んでもよい。
【0117】
前記SNはセカンダリセルグループ(SCG)と関連し得る。SCGは、SNに関連するセルのグループをいい、プライマリセカンダリセル(PSCell)及び選択的に1つ又はそれ以上のセカンダリセル(SCell)を含んでもよい。ユーザプレーンデータは、SCGベアラを介してコアネットワークからSNに送信される。SCGベアラは、その無線プロトコルがSNリソースを使用するためにSN内に位置するベアラをいう。
【0118】
ユーザプレーンデータ及び/又は制御プレーンデータはコアネットワークからMNに送信され、MNにおいて分割又は重複され、前記分割/重複されたデータの少なくとも一部は分割されたベアラを介して前記SNにフォワーディングされることができる。分割されたベアラは、その無線プロトコルがMN及びSNの両方に位置し、MNリソースとSNリソースを利用できるベアラをいう。
図9に示されているように、MNに位置する前記分割されたベアラの無線プロトコルは、PDCP、RLC、MAC及びPHYを含む。SNに位置する前記分割されたベアラの無線プロトコルはRLC、MAC及びPHYを含む。
【0119】
本発明の様々な実施形態によれば、PDCPアンカー/PDCPアンカーポイント/PDCPアンカーノードは、データを分離及び/又は重複し、前記分離/重複するデータの少なくとも一部をX2Xnインタフェースを介してまた他のRANノードに伝達するPDCPエンティティを含むRANノードをいう。
図9の例において、PDCPアンカーノードはMNであり得る。
【0120】
本発明の様々な実施形態によれば、前記UEに対するMNは変更できる。これは「ハンドオーバー」、又は「MNハンドオーバー」と呼ばれる。
【0121】
本発明の様々な実施形態によれば、SNは、前記UEに新しく無線リソースを提供し、前記UEへの接続の確立、及び/又は前記UEとの通信を行うことができる(すなわち、前記UEに対するSNが新しく追加されることができる)。これはSN追加ともいえる。
【0122】
本発明の様々な実施形態によれば、前記UEに対するMNを維持するとともに、前記UEに対するSNは変更されることができる。これはSN変更と言える。
【0123】
本発明の様々な実施形態によれば、DCは、E-UTRAN NR-DC(EN-DC)、及び/又は多重無線アクセス技術(RAT)-DC(MR-DC)を含む。EN-DCは、UEがE-UTRANノード及びNR RANノードにより提供される無線リソースを活用するDC状況をいう。MR-DCは、UEが異なるRATを有するRANノードにより提供された無線リソースを活用するDC状況をいう。
【0124】
図10は、本発明の技術的特徴が適用できるハンドオーバー手順の例を示す。
図10は、例示的なハンドオーバー手順のためのステップを例示するが、例示されたステップはモビリティ手順(例えば、SN追加手順及び/又はSN変更手順)にも適用できる。
【0125】
図10に示すように、ステップS1001で、ソースRANノードは測定制御メッセージを前記UEに送信する。前記ソースRANノードは、測定制御メッセージを介してローミング及びアクセス制限情報、例えば、使用可能な多重周波数帯域情報に応じてUE測定手順を設定することができる。前記ソースRANノードが測定制御メッセージを介して提供した測定制御情報は、前記UEの接続モビリティをシグナリングする機能に役立つ。例えば、前記測定制御メッセージは、測定設定及び/又は報告設定を含む。
【0126】
ステップS1003で、前記UEは、測定報告メッセージを前記ソースRANノードに送信する。前記測定報告メッセージは、UEが検出できる前記UE周囲のセルに対する測定の結果を含む。前記UEは、ステップS1001で受信された測定制御メッセージ内の測定設定及び/又は測定制御情報によって測定報告メッセージを生成する。
【0127】
ステップS1005で、前記ソースRANノードは、前記測定報告に基づいてハンドオーバー(HO)決定をする。例えば、前記ソースRANノードはHO決定をすることができ、周辺セルに対する測定(例えば、セル品質、信号品質、信号強度、参照信号受信電力(RSRP)、参照信号受信品質(RSRP)、チャネル状態、チャネル品質、信号対干渉プラス雑音比(SINR)の結果に基づいて前記UE周囲のセルうちHOのためのターゲットRANノードを決定することができる。
【0128】
ステップS1007で、前記ソースRANノードは、HO要求メッセージをステップS1005で決定された前記ターゲットRANノードに送信する。すなわち、前記ソースRANノードは、前記ターゲットRANノードでハンドオーバーの準備を行うことができる。前記HO要求メッセージは、前記ターゲットRANノードにおいてハンドオーバーを準備するために必要な情報を含む。
【0129】
ステップS1009で、前記ターゲットRANノードは、HO要求メッセージ内に含まれる情報に基づいてアクセス制御を行う。前記ターゲットRANノードは、要求されるリソース(例えば、C-RNTI及び/又はRACHプリアンブル)を設定及び予約することができる。前記ターゲットRANノードにおいて使用されるAS-設定は、独立的に規定されるか(すなわち、「確立」)、又は前記ソースRANノードにおいて使用されるAS-設定と比較したデルタとして(すなわち「再設定」)設定されることができる。
【0130】
ステップS1011で、前記ターゲットRANノードは、HO要求認識(ACK)メッセージを前記ソースRANノードに送信する。前記HO要求ACKメッセージはハンドオーバーのために予約及び準備されたリソースに関する情報を含む。例えば、前記HO要求ACKメッセージは、ハンドオーバーを行うためにRRCメッセージとしてUEに送られる透明なコンテナを含むことができる。前記コンテナは、新しいC-RNTI、選択されたセキュリティアルゴリズムに対するターゲットgNBセキュリティアルゴリズム識別子、専用RACHプリアンプル、及び/又は可能な場合はその他の一部のパラメータ、すなわち、アクセスパラメータ、SIBを含むことができる。RACHを有していないハンドオーバーが設定される場合、前記コンテナにはタイミング調整指示及び選択的に事前に割り当てられたアップリンク承認を含む。前記HO要求ACKメッセージは、必要な場合はトンネルをフォワーディングするためのRNL/TNL情報も含むことができる。ソースRANノードがHO要求ACKメッセージを受信する瞬間、又は、ハンドオーバー命令の送信がダウンリンクで開始される瞬間、データフォワーディングが開始される。
【0131】
ステップS1013で、ソースRANノードはRRCメッセージであり得るハンドオーバー命令をUEに送信する。ターゲットRANノードは、ハンドオーバーを行うために前記ソースRANノードが前記UEに送るRRCメッセージ、すなわち、mobilityControlInformationを含むRRCConnectionReconfigurationメッセージを生成することができる。前記ソースRANノードは、必要な完結性保護及びメッセージの暗号化を行うことができる。前記UEは、必要なパラメータ(すなわち、新しいC-RNTI、ターゲットeNBセキュリティアルゴリズム識別子、及び選択的に専用RACHプリアンブル、ターゲットeNB SIBなど)でRRCConnectionReconfigurationメッセージを受信でき、ソースeNBによりハンドオーバーを行うことを命ぜられる。RACHを有していないハンドオーバーが設定される場合、前記RRCConnectionReconfigurationはタイミング調整指示及び選択的に前記ターゲットRANノードにアクセスするための事前に割り当てられたアップリンク承認を含む。事前に割り当てられたアップリンク承認が含まれていない場合は、前記UEは、アップリンク承認を受信するために前記ターゲットRANノードのPDCCHをモニタリングしなければならない。前記UEは、ソースRANノードにHARQ/ARQ応答を伝達するためのハンドオーバー実行を遅延する必要がない場合がある。メイク・ビフォア・ブレーク(Make-Before-Break)HOが設定される場合、mobilityControlInformationでRRCConnectionReconfigurationメッセージを受信した後、前記UEが前記ターゲットRANノードに初期アップリンク送信を行う以前に前記ソースRANノードへの接続が維持されることができる。
【0132】
ステップS1015で、前記UEは、新しいセル、すなわち、前記ターゲットRANノードに切り替えることができる。前記UEは、以前のセル、すなわち、前記ソースRANノードから分離されて新しいセル、すなわち、前記ターゲットRANノードに切り替えることができる。例えば、前記UEは、前記ターゲットRANノードへのランダムアクセスを行うことができる。前記UEは、前記ターゲットRANノードにランダムアクセスプリアンプルを送信することができ、ターゲットRANノードからアップリンク承認を含むランダムアクセス応答を受信することができる。RACHが無いハンドオーバーが設定される場合、前記ステップS1015は省略されてもよく、アップリンク承認がステップS1013で提供される。前記アップリンク承認は、前記UEがハンドオーバー完了メッセージを前記ターゲットRANノードで送信するのに使用できる。
【0133】
ステップS1017で、UEは、ハンドオーバー完了メッセージ(すなわち、RRCConnectionReconfigurationCompleteメッセージ)をターゲットRANノードに送信する。前記UEが前記ターゲットRANノードに成功的にアクセスしているか、又はRACHが設定された時にアップリンク承認を受信すると、前記UEはアップリンクバッファ状態報告と共にハンドオーバーを確認するために可能な時は常に前記ターゲットRANノードにC-RNTIを含むRRCConnectionReconfigurationCompleteメッセージを送って前記UEに対してハンドオーバー手順が完了したことを示す。前記ターゲットRANノードはRRCConnectionReconfigurationCompleteメッセージにおいて送られたC-RNTIを立証することができる。これで、前記ターゲットRANノードは前記UEにデータを送ることができる。
【0134】
図11は、本発明の技術的特徴が適用できる条件付きハンドオーバー手順の例を示す。
図11は、このような例示的条件付きハンドオーバー手順を例示しているが、例示されたステップは、条件付きモビリティ手順(例えば、条件付きSN追加手順及び/又は条件付きSN変更手順)にも適用できる。
【0135】
図11に示すように、ステップS1101で、ソースRANノードは測定制御メッセージをUEに送信する。前記ソースRANノードは、ローミング及びアクセス制限情報に従って、例えば、前記測定制御メッセージを介して利用可能な多重周波数帯域情報に従ってUE測定手順を設定することができる。前記ソースRANノードにより測定制御メッセージを介して提供された測定制御情報は、UEの接続モビリティを制御する機能に役立つ。例えば、前記測定制御メッセージは、測定設定及び/又は報告設定を含む。
【0136】
ステップS1103で、UEは、測定報告メッセージを前記ソースRANノードに送信する。前記測定報告メッセージは、前記UEが検出できるUE周囲の周辺セルに対する測定の結果を含む。前記UEは、ステップS1101で受信した測定制御メッセージ内の測定設定及び/又は測定制御情報に従って測定報告メッセージを生成する。
【0137】
ステップS1105で、前記ソースRANノードは測定報告に基づいてハンドオーバー(HO)決定を行う。例えば、前記ソースRANノードは、HO決定を行い、候補ターゲットRANノード(例えば、前記周辺セル上でのセル品質、信号品質、信号強度、参照信号受信電力(RSRP)、参照信号受信品質(RSRP)、チャネル状態、チャネル品質、信号対干渉と雑音比(SINR))を決定することができる。
【0138】
ステップS1107で、ソースRANノードはHO要求メッセージをステップS1105で決定されたターゲットRANノード1及びターゲットRANノード2に送信する。すなわち、前記ソースRANノードは、ターゲットRANノード1及びターゲットRANノード2をもってハンドオーバーの準備を行うことができる。前記HO要求メッセージは、ターゲット側(例えば、ターゲットRANノード1及びターゲットRANノード2)においてハンドオーバーを準備するために必要な情報を含む。
【0139】
ステップS1109で、ターゲットRANノード1及びターゲットRANノード2のそれぞれは、HO要求メッセージに含まれる情報に基づく接続制御を行うことができる。前記ターゲットRANノードは、要求されるリソース(例えば、C-RNTI及び/又はRACHプリアンプル)を設定及び予約することができる。ターゲットRANノードにおいて使用されるAS-設定は、独立的に特定されるか(すなわち、「確立」)、又はソースRANノードにおいて使用されるAS-設定と比較したデルタとして設定(すなわち、「再設定」)されることができる。
【0140】
ステップS1111で、前記ターゲットRANノード1及びターゲットRANノード2は、HO要求認識(ACK)メッセージを前記ソースRANノードに送信する。前記HO要求ACKメッセージはハンドオーバーのために予約及び準備されたリソースに関する情報を含んでもよい。例えば、前記HO要求ACKメッセージは、ハンドオーバーを行うためのRRCメッセージとしてUEに送信される透明なコンテナを含む。前記コンテナは、新しいC-RNTI、選択されたセキュリティアルゴリズム、専用RACHプリアンプル、及び/又は可能な場合はその他の一部のパラメータ、すなわち、アクセスパラメータ、SIBに対するターゲットgNBセキュリティアルゴリズム識別子を含む。RACHを有していないハンドオーバーが設定される場合、前記コンテナはタイミング調整指示及び選択的に事前に割り当てられたアップリンク承認を含む。前記HO要求ACKメッセージは、必要な場合にはトンネルをフォワーディングするためのRNL/TNL情報を含む。前記ソースRANノードが前記HO要求ACKメッセージを受信する瞬間、またはダウンリンクからハンドオーバー命令の送信が開始される瞬間、データフォワーディングが開始されることができる。
【0141】
ステップS1113で、前記ソースRANノードは条件付きのHO(CHO)設定をUEに送信する。前記CHO設定は条件付き再設定といえる。前記CHO設定は、前記候補ターゲットRANノード(例えば、ターゲットRANノード1、ターゲットRANノード2)のそれぞれに対するCHO設定を含む。例えば、前記CHO設定は、前記ターゲットRANノード1に対するCHO設定、及び前記ターゲットRANノード2に対するCHO設定を含む。前記ターゲットRANノード1に対するCHO設定は、前記ターゲットRANノード1に対するハンドオーバー条件、及び前記ターゲットRANノード1に対するハンドオーバー命令を含む。前記ターゲットRANノード1に対するハンドオーバー命令は、前記ターゲットRANノード1へのハンドオーバーに対して予約されたリソースに関する情報を含む前記ターゲットRANノード1へのハンドオーバーに対するRRC再設定パラメータを含む。同様に、前記ターゲットRANノード2に対するCHO設定は、前記ターゲットRANノード2に対するハンドオーバー条件、及び前記ターゲットRANノード2のハンドオーバー命令を含む。前記ターゲットRANノード2のハンドオーバー命令は、前記ターゲットRANノード2へのハンドオーバーに対して予約されたリソースに関する情報を含む前記ターゲットRANノード2へのハンドオーバーに対するRRC再設定パラメータを含む。
【0142】
ステップS1115で、UEは、候補ターゲットRANノード(例えば、ターゲットRANノード1、ターゲットRANノード2)に対するハンドオーバー条件の評価を行い、候補ターゲットRANノードのうちハンドオーバーのためのターゲットRANノードを選択することができる。例えば、前記UEは、候補ターゲットRANノードに対する測定を行うことができ、前記候補ターゲットRANノードに対する測定の結果に基づいて候補ターゲットRANノードが候補ターゲットRANノードのうち候補ターゲットRANノードに対するハンドオーバー条件を満たすか否かを決定することができる。前記UEがターゲットRANノード1がターゲットRANノード1に対するハンドオーバー条件を満たすと識別する場合、前記UEは、前記ターゲットRANノード1をハンドオーバーのためのターゲットRANノードとして選択する。
【0143】
ステップS1117で、前記UEは、選択されたターゲットRANノード(例えば、ターゲットRANノード1)にランダムアクセスを行う。例えば、前記UEは、前記ターゲットRANノード1にランダムアクセスプリアンブルを送信することができ、前記ターゲットRANノード1からアップリンク承認を含むランダムアクセス応答を受信することができる。RACHが無いハンドオーバーが設定される場合、ステップS1117が省略されてもよく、ステップS1113でアップリンク承認が提供される。前記アップリンク承認は、前記UEがHO完了メッセージを前記ターゲットRANノード1に送信するために使用される。
【0144】
ステップS1119で、前記UEは、HO完了メッセージを前記ターゲットRANノード1に送信する。前記UEが前記ターゲットRANノード1に成功的にアクセスすると(又は、RACHが無いHOが設定されたときにアップリンク承認を受信すると)、前記UEは、ハンドオーバーを確認するために可能なときは常にアップリンクバッファ状態報告と共にC-RNTIを含むHO完了メッセージをターゲットRANノード1に送信して当該UEに対して前記ハンドオーバー手順が完了していることを示すことができる。前記ターゲットRANノード1は、HO完了メッセージにおいてC-RNTIが送信されたことを証明することができる。
【0145】
本発明の全体にわたって、ハンドオーバーに関する説明はこれを含むモビリティにも適用され、ハンドオーバーだけでなくSN追加及び/又はSN変更も含まれる。
【0146】
以下、ソフトハンドオーバー及び/又は二重活性化プロトコルスタック(DAPS)ハンドオーバーを記述する。
【0147】
ソフトハンドオーバー/ハンドオフは、相異なるRANノード(すなわち、ソースRANノード及びターゲットRANノード)から即座に受信される信号の間において選択できる能力を言う。ソフトハンドオーバー/ハンドオフにおいて、前記ソースRANノードへの接続が破壊される前に前記ターゲットRANノードへの接続が確立されることができる。従って、このようなソフトハンドオーバー/ハンドオフは「make-before-break(MBB)」ハンドオーバー/ハンドオフとも呼ばれる。ソフトハンドオーバー/ハンドオフの主な利点は、ハンドオーバーの失敗による異常な終了の可能性を下げることである。
【0148】
また、DAPSハンドオーバーは、ハンドオーバー中にソースRANノード内のプロトコルスタック及びターゲットRANノード内のプロトコルスタックの全てが活性化できるDAPSに基づくハンドオーバーをいう。すなわち、前記DAPS及び/又はDAPSハンドオーバーにおいて、無線ベアラ及びソースセルとターゲットセルの設定が、前記ソースセルがハンドオーバー完了後に解除されるまで維持されることができる。
【0149】
DAPSハンドオーバーの詳細な定義/特徴を
図12ないし
図14と共に記述する。
【0150】
図12は、ハンドオーバー及びランダムアクセスを開始する前に、本発明の技術的特徴が適用できるDAPSハンドオーバーのためのソースプロトコル及びターゲットプロトコルの状態の例を示す。
【0151】
図12に示すように、ハンドオーバーを開始する前に、ソースプロトコル(すなわち、ソースRANノード内のプロトコルスタック)及びソースキー(すなわち、ソースRANノードに関連するキー)のみが使用できる。前記ソースプロトコルは少なくとも1つのPHYエンティティ、MACエンティティ、RLCエンティティ又はPDCPエンティティを含む。
【0152】
ランダムアクセスを開始する前に、ソースプロトコル及びターゲットプロトコル(すなわち、ターゲットRANノード内のプロトコルスタック)の全てが存在し得る。前記ターゲットプロトコルは少なくとも1つのPHYエンティティ、MACエンティティ、RLCエンティティ又はPDCPエンティティを含む。また、ソースキー及びターゲットキー(すなわち、ターゲットRANノードに関連するキー)の両方ともが存在し得る。しかしながら、UEがハンドオーバー命令を受信すると、ランダムアクセスを開始する前に前記ソースプロトコル及びソースキーのみが使用できる。
【0153】
図13は、ランダムアクセス及びハンドオーバー完了メッセージの送信中に本発明の技術的特徴が適用できるDAPSハンドオーバーのためのソースプロトコル及びターゲットプロトコルの状態の例を示す。
【0154】
図13に示すように、ランダムアクセス中に、ソースプロトコル及びターゲットプロトコルの両方ともが存在し得る。また、ソースキー及びターゲットキーの両方が存在し得る。前記ソースプロトコル及びソースキーは前記ソースRANノードからデータを受信するか、前記ソースRANノードにデータを送信するために使用される。前記ターゲットプロトコルのPHYエンティティ及びMACエンティティは、前記ターゲットRANノードにおいてランダムアクセス手順を行うために使用されることができる。前記ターゲットプロトコルにおけるRLCエンティティは競合ベースのランダムアクセス手順に対して活性化されることができる。
【0155】
ハンドオーバー完了メッセージ(すなわち、RRCConnectionReconfigurationCompleteメッセージ)の送信中に、ソースプロトコル及びターゲットプロトコルの両方ともが存在し得る。また、ソースキー及びターゲットキーの両方ともが存在し得る。前記ソースプロトコル及びソースキーは前記ソースRANノードからデータを受信するか、前記ソースRANノードにデータを送信するために使用される。前記ターゲットプロトコルのPHYエンティティ、MACエンティティ及びSRB PDCPエンティティはRRCConnectionReconfigurationCompleteメッセージの送信を行うために使用されることができる。
【0156】
図14は、RAR及び前記ソースRANノードの解除以後、本発明の技術的特徴が適用できるDAPSハンドオーバーのためのソースプロトコル及びターゲットプロトコルの状態の例を示す。
【0157】
図14に示すように、DAPSハンドオーバーを行うUEがランダムアクセス応答(RAR)を受信した後、ソースプロトコルとターゲットプロトコルの両方ともが存在し得る。また、ソースキーとターゲットキーの両方ともが存在し得る。前記ソースプロトコルとソースキーは前記ソースRANノードからデータを受信するか、前記ソースRANノードにデータを送信するために使用される。また、ターゲットプロトコル及びターゲットキーは前記ターゲットRANノードからデータを受信するか、前記ターゲットRANノードにデータを送信するために使用される。
【0158】
前記ソースRANノードの解除後に、前記ソースプロトコル及びソースキーは削除される。前記ターゲットプロトコル及びターゲットキーのみを使用できる。
【0159】
本発明の全体にわたって、用語「DAPSハンドオーバー」、「ソフトハンドオーバー/ハンドオフ」及び「MBBハンドオーバー」は相互に交差して使用されてもよい。
【0160】
本発明の様々な実施形態によれば、UEは設定パラメータ「mobilityControlInfo」を含むRRCConnectionReconfigurationメッセージを受信することができる。「mobilityControlInfo」を含むRRCConnectionReconfigurationメッセージの例は、ハンドオーバー命令及び/又は条件付きハンドオーバー命令であり得る。前記UEが「mobilityControlInfo」を含むRRCConnectionReconfigurationメッセージを受信し、前記UEがRRCConnectionReconfigurationメッセージに含まれる設定を順守できる場合、前記UEはターゲットPCellのダウンリンクへの同期化を開始することができる。makeBeforeBreak(すなわち、MBB)が設定される場合、前記UEは前記ソースセル(ら)とのアップリンク送信/ダウンリンク受信を中断した後にMACエンティティをリセットすることを含むハンドオーバー手順を行うことができる。makeBeforeBreakが設定された場合、前記ターゲットセルへの接続のための再チューニングを開始するために、前記UEが前記ソースセルとのアップリンク送信/ダウンリンク受信をいつ中断するかはUE実現によって異なる。
【0161】
本発明の様々な実施形態によれば、T300、T301、T304又はT311のいずれも駆動していない間、N310連続的なPCellに対する「非同期(out-of-sync)」の指示を受けると、前記UEはタイマーT310を開始することができる。T310が満了する場合、T312が満了する場合、T300、T301、T304又はT311のいずれも駆動されない間、ランダムアクセス問題の指示をMCG MACから受ける場合、またはMCG RLCからPCellから送信されることが許容されるSRB又はDRBに対して再送信の最大値に到達したという指示を受ける場合、前記UEはMCGに対して検出される無線リンク失敗(RLF)を考慮することができる。
【0162】
本発明の様々な実施形態によれば、前記UEは、MCGのRLFを検出すると、及び/又はMCGの同期化失敗で再設定されると、RRCの再確立手順を開始することができる。
【0163】
以下、MBBハンドオーバー中の無線リンクモニタリング(RLM)の取扱いが記述される。
【0164】
UEは、MBBハンドオーバー命令を受信した後もターゲットセルへのランダムアクセスが成功であるか、RACHを有していないハンドオーバーの場合、前記UEが成功的にPDCCH送信を受信するまでソースセル接続上でRLMを継続できる。
【0165】
前記ターゲットセルMBBハンドオーバーの実行が成功すれば、前記UEはターゲットセル接続上でのみRLMを行うことができる。すなわち、前記UEは、ターゲットセルへのランダムアクセスが成功であるか又はRACHを有していないハンドオーバーの場合、前記UEが成功的にPDCCH送信を受信すると、ターゲットセル接続でのみRLMを行うことができる。
【0166】
成功的なHO完了の後、前記ターゲットセル上においてRLFが検出され、前記ソースセル接続がまだUEにより解除されていない場合は、前記ソースセル接続に戻るときに、前記UEは前記ソースセル上においてRLMを再開することができる。
【0167】
以下、MBBハンドオーバー中のRLF管理について記述する。
【0168】
前記MBBハンドオーバー中にMBBハンドオーバー失敗(例えば、T304満了)を検出するか、ターゲットセル接続(前記ソースセル接続が活性化されている時)上のRLFを検出すると、前記UEはターゲットセル接続上においてRLFを宣言することができるが、RRCの再確立をトリガしない場合があり、前記ソースセル接続を使用して動作することができる。
【0169】
UEは、適切な失敗原因及びターゲットセル上において使用可能な測定結果を含むRLF情報をソースセルに送ることができる。
【0170】
UEは、RLF又はMBBハンドオーバー失敗によりソースセル接続とターゲットセル接続の両方が失敗した場合にのみ、MBBハンドオーバー中にRRC再確立をトリガすることができる。
【0171】
以下、無線リソース管理(RRM)測定について記述する。
【0172】
RRM測定は、チャネル品質指標(CQI)測定、参照信号受信電力(RSRP)測定、参照信号受信品質(RSRQ)測定、及び/又はキャリア受信信号強度指標(RSSI)測定を含む。信号対干渉プラス雑音比(SINR)で示されるチャネル品質の測定がパケットスケジューリングと共にリンク適応のために使用されることができる。モビリティ中にモビリティ決定を行うために、前記RSRP及び/又は前記RSRQを必要とする場合がある。
【0173】
セル(例えば、ソースセル及び/又はターゲットセル)のRRMは、セルから受信した(測定)設定に基づいてセルに対する1つ又はそれ以上の周辺セル上においてRRM測定実行及び/又は前記セルへのRRM測定の結果の報告を含む。例えば、ソースセルのRRMは、前記ソースセルから受信した(測定)設定(すなわち、ソースセル設定)に基づいて1つ又はそれ以上の周辺セル上でのソースセルに対するRRM測定、及び/又はソースセルへのRRM測定の結果報告を含む。前記ソースセルのRRMは、ソースセルのRRM管理、又は簡単にソースRRM管理と呼ぶこともできる。
【0174】
MBBハンドオーバーの向上の1つとして、モビリティ中に0msの中断時間を達成するためのDAPSソリューションが議論されている。DAPSに対して、ソースセル及びターゲットセルの無線ベアラは、ターゲットセルがソースセル設定を解除するためのRRC再設定メッセージを送信するまで維持されることができる。0msの中断時間を達成するために、前記ソースセルはハンドオーバー中に他のDL/ULデータがソースセルを介して伝達される間、どのDLデータがターゲットセルにより伝達されるかを指定することができ、前記UEはDL/Lデータを前記ターゲットセルから受信するか、前記ターゲットセルに送信することのみを行い、前記ターゲットセルはハンドオーバー完了後にソースセルからターゲットセルに経路が転換できるソースセルを指定することができる。
【0175】
DAPSにおいて、ソースセルとターゲットセルとの間の多重接続が前記DAPSソリューションにおいて生きていなければならないため、前記ソースセルとターゲットセルとの間の測定管理(例えば、RRM/RLM管理)を考慮することができる。しかしながら、前記ソースセル及び/又は前記ターゲットセルのRLM/RRMの実行を開始及び/又は終了する方法も考慮されなければならない。例えば、MBBハンドオーバー失敗後に前記UEをソースセルに設定戻しを実行(reverting back)することができる。この場合、データ遅延を招きかねないRLF及びRRCの再確立を避けるために、UEができるだけ早くまた他のハンドオーバーを開始することが効率的である。
【0176】
従って、前記UEに対するRRM測定及び/又はMBBハンドオーバー失敗後の新しい測定報告の送信が要求される場合がある。また、MBBの向上としてDAPSハンドオーバー中にソースセルRRMを管理することが要求される場合がある。
【0177】
図15は、本発明の実施形態によるソースRRM管理のための方法の例を示す。
図15に示されたステップは、無線装置及び/又はUEにより行われることができる。
【0178】
図15に示すように、ステップS1501で、前記無線装置はソースセルから測定設定を受信する。前記測定設定は、一種のソースセル設定(すなわち、前記ソースセルから受信した設定)であり得る。前記測定設定は、RRM設定を含む。
【0179】
ステップS1503で、前記無線装置は、ソースセルからターゲットセルへのDAPSモビリティを開始する。前記無線装置は、モビリティ手順中に前記ソースセル及び前記ターゲットセルの両方への接続が維持されるDAPSモビリティを開始することができる。
【0180】
ステップS1505で、前記無線装置は、DAPSモビリティの失敗を検出する。例えば、前記無線装置は、T304のようなモビリティ有効性タイマーの満了時及び/又はターゲットセルに対する有効でない設定のような再設定エラー時にDAPSモビリティの失敗を検出する。
【0181】
ステップS1507で、前記無線装置は、DAPSモビリティの失敗に関する情報を前記ソースセルに送信する。前記無線装置は、DAPSモビリティが失敗したことを示す情報を前記ソースセルに送信する。
【0182】
ステップS1509で、前記無線装置は、前記ソースセルから受信された測定設定に基づいて1つ又はそれ以上の周辺セルに対するRRM測定を行う。すなわち、前記無線装置は、前記ソースセルに設定戻しを行い、前記ソースセルのRRMを行うことができる。本発明の全体にわたって、前記無線装置がモビリティ手順においてソースセルに設定戻しを行うことは、モビリティ失敗後にモビリティ手順を開始する前にソースセル設定を使用することをいう。従って、前記無線装置は、前記ソースセルに設定戻しを行い、DAPSモビリティ開始前に受信されたソースセル設定に基づいてソースセルのRRM測定を行うことができる。
【0183】
本発明の様々な実施形態によれば、前記無線装置は、ソースセルからターゲットセルへのDAPSモビリティを開始する前に前記ソースセルから測定設定を受信できる。
【0184】
本発明の様々な実施形態によれば、DAPSモビリティの検出に失敗した後又は失敗した時点に、前記無線装置は、RRCの再確立を行わずにRRM測定を行うことができる。
【0185】
本発明の様々な実施形態によれば、前記無線装置は、DAPSモビリティ中に周辺セルに対するRRM測定を行うことができる。前記無線装置は、DAPSモビリティの失敗を検出した後、前記ソースセルで周辺セルに対するRRM測定の結果に関する情報を送信する。
【0186】
本発明の様々な実施形態によれば、DAPSモビリティ中に前記周辺セルは周辺セルに対するRRM測定の報告条件を満たすことができる。周辺セルに対するRRM測定の結果に関する情報はDAPSモビリティ中にソースセルに送信されることなく、前記無線装置のメモリに格納される。
【0187】
本発明の様々な実施形態によれば、前記無線装置は、前記ソースセルから前記ターゲットセルに対するモビリティ命令を受信することができる。前記無線装置は、前記モビリティ命令に基づいてDAPSモビリティを開始する。このような測定設定は、前記モビリティ命令が前記無線装置により受信される前に前記無線装置により受信されることができる。
【0188】
本発明の様々な実施形態によれば、前記無線装置は、前記DAPSモビリティの失敗を検出した後、前記ソースセル上において少なくとも1つのダウンリンクデータ受信又はアップリンクデータ送信を行うことができる。
【0189】
本発明の様々な実施形態によれば、前記無線装置は、1つ又はそれ以上の周辺セルのうちRRM測定の報告条件を満たす周辺セルを識別することができる。前記無線装置は、前記ソースセルに周辺セルに対するRRM測定の結果を含む測定報告を送信する。前記無線装置は、前記ソースセルから周辺セルに対するモビリティ命令を受信する。前記無線装置は、前記モビリティ命令に基づいてターゲットセルとして周辺セルにモビリティ(例えば、DAPSモビリティ)を行う。前記無線装置は、ターゲットセルへのモビリティが成功したことに基づいてモビリティ完了メッセージを送信する。
【0190】
本発明の様々な実施形態によれば、前記無線装置は、モビリティ完了メッセージを送信するまで前記ソースセル上においてRLMを行うことができる。前記無線装置は、モビリティ完了メッセージが送信された瞬間から前記ターゲットセル上においてRLMを行うことができる。
【0191】
本発明の様々な実施形態によれば、前記ターゲットセルへのモビリティが成功した後、前記無線装置は、ターゲットセルから受信した測定設定に基づいて周辺セルに対するRRM測定(すなわち、ターゲットセルのRRM)を行うことができる。
【0192】
本発明の様々な実施形態によれば、前記無線装置は、ソースセルの測定設定を含めてソースセルの設定(すなわち、ソースセルの設定)を維持するとともに、ソースセルからターゲットセルへのモビリティを行うことができる。前記無線装置は、前記ソースセルの設定に基づいて測定(例えば、RRM測定)を行うことができる。前記無線装置は、測定情報を前記ソースセルに報告する代わりに、前記RRM測定に基づいて取得した測定情報を格納する。前記無線装置は、ターゲットセルへのモビリティの失敗を検出した後、前記測定情報を前記ソースセルに報告する。
【0193】
図16は、本発明の実施形態によるDAPSハンドオーバーにおけるソースRRM管理のための方法の例を示す。
図16に示されたステップは無線装置及び/又はUEにより行われることができる。
【0194】
図16に示すように、ステップS1601で、前記UEは、ソースセルからハンドオーバー命令及びハンドオーバーのための向上したMBB指示(又は、MBBハンドオーバー指示/DAPSハンドオーバー指示)に関する情報を受信する。前記UEは、前記ソースセルに関連するRRM測定設定(すなわち、ソースセル設定)を維持し、かつ、ハンドオーバー中にRRM測定を行うことができる。すなわち、前記UEは、前記ソースセルからハンドオーバー命令を受信する前に前記ソースセルからソースセルの設定を受信している可能性があり、これは、前記UEがハンドオーバーを開始する前に前記ソースセルからソースセルの設定を受信している可能性があることを意味し得る。追加的な周辺セルがハンドオーバー中にRRM測定の報告条件(すなわち、RRM測定の結果を含み、測定報告(の送信)をトリガするために満たされるべき条件)を満たす場合、前記UEは、測定結果をソースセルに迅速に報告しない場合がある。その代わりに、前記UEは、前記報告情報(すなわち、測定結果)を格納することができる。
【0195】
前記向上したMBB指示は、DAPSハンドオーバーに関連した動作を行うために使用され、そのとき、無線ベアラ及びソースセルの設定(すなわち、ソースセル設定)及びターゲットセルの設定(すなわち、ターゲットセル設定)は、ハンドオーバーが完了した後、前記ソースセルが解除されるまで維持される。DAPSハンドオーバーのために、前記ターゲットセルにハンドオーバー完了メッセージを送信するまで前記ソースセルのRLMが要求され、前記ターゲットセルにハンドオーバー完了メッセージを送信する瞬間から前記ターゲットセルのRLMが要求される。
【0196】
ステップS1603で、前記UEは、ソースセル接続を維持するとともに前記ターゲットセルでランダムアクセスを試みる。前記ターゲットセルは、前記ランダムアクセスの試みに反応する。前記ソースセルに関連するRANノードは、UL/DLデータに対するスケジューリングを維持することができる。前記UEは、前記ソースセルの無線リンクのモニタリング(すなわち、ターゲットセルへのランダムアクセスを行いながらソースセル上においてRLMを実行)を継続することができる。
【0197】
ステップS1605で、UEはターゲットセルに対するハンドオーバーの失敗を宣言する。例えば、前記UEは、T304のようなハンドオーバー有効タイマーの満了及び/又はターゲットセルに対する有効でない設定のような再設定エラーの時、ハンドオーバー失敗を宣言する。前記UEは、全体ターゲットセルの設定を解除することができる。測定報告を行うセルがない場合(すなわち、RRM測定の報告条件を満たすセルがない場合)、前記UEはソースセルから受信した設定に応じてRRM測定を維持することができる。すなわち、前記UEは、ハンドオーバーを開始する前にハンドオーバーの失敗を宣言した後に受信したソースセル設定に基づいてRRM測定を行うことができる。ハンドオーバー中に格納された報告する情報(例えば、測定結果)がある場合は(すなわち、報告条件を満たすセル上でのRRM測定の結果)、前記UEは測定報告(例えば、 MeasurementReport)のためのRRCシグナリングをRRM測定のレポート条件を満足する全てのセルを含んでソースセルに送ることができる。前記UE及び前記ソースセルは、前記ソースセルでUL/DLデータ送信を継続して行うこともできる。
【0198】
ステップS1607で、前記UEは、前記ソースセルから新しいハンドオーバー命令及びハンドオーバーのためのMBB指示のための新しい情報を受信する。報告条件を満たす新しい周辺セルを含む測定報告メッセージを受信すると、前記ソースセルは、ハンドオーバー命令及びハンドオーバーのための向上したMBB指示のための新しい情報を提供することができる。
【0199】
ステップS1609でハンドオーバーが成功すると、前記UEは、ソースセルと関連した設定(すなわち、ソースセル設定)に応じてソースセル及びRRM測定に対するRLMを中断することができる。前記UEは、ソースセルの測定設定を含むソースセル設定を解除することができる。前記UEは、ターゲットセル上においてRLMを開始し、前記ターゲットセルに関連する設定(すなわち、ターゲットセルにより生成され、ターゲットセルから受信した設定であって、ターゲットセル設定と呼ばれる)に応じてRRM測定を行うことができる。
【0200】
UEがより下位のレイヤからモビリティの完了を示す送信されたメッセージに対する下位レイヤ認識を受信する場合(例えば、ハンドオーバー完了メッセージ)、前記UEのRRCエンティティはハンドオーバー成功を宣言することができる。
【0201】
以下、二重接続されたモビリティ(例えば、DAPSモビリティ及び/又はMBBモビリティ)のためのソース接続性制御が記述される。このような二重接続されたモビリティのためのソース接続性制御は、i)RRCメッセージ送信制御、及びii)ソースセル接続制御を含む。
【0202】
(1)RRCメッセージ送信
【0203】
モビリティが完了するまで、UEは、ソースセル上においてソースRRCメッセージを送信/受信できるが、ターゲットセル上においてソースRRCメッセージを送信/受信しない。しかしながら、モビリティが完了するまで、前記UEがソースセル上においてソースRRCメッセージを送信/受信するだけでなく、ターゲットセル上においてソースRRCメッセージを送信/受信することも可能である。モビリティが完了した後、前記UEはソースRRCメッセージを送信/受信しないことがある。また、モビリティが完了した後、前記UEはソースセル上において重複ターゲットRRCメッセージを送信/受信することができ、それに対して、前記UEはターゲットセルにおいて通常に重複ターゲットRRCメッセージを送信/受信することができる。
【0204】
(2)ソースセルの接続制御
【0205】
ソースセルは、モビリティを完了する前にソースセルに対する接続性の持続/解除に対する条件を提供することができる。ターゲットセルは、モビリティが完了した後、一定期間、ソースセルに対する接続性の持続/解除に対する条件を提供することができる。サービングセルの品質はソースセルとの接続性の持続/解除のための条件として考慮できる。
【0206】
以下、モビリティ失敗後にソースセル設定に戻すための詳細な手順を記述する。
【0207】
例えば、UEは、以下のようなことを行う:
【0208】
1>MCGのT304が満了する場合:
【0209】
2>設定されている場合、rach-ConfigDedicatedから提供される専用のプリアンブルを解除する;
【0210】
2>いずれかのDRBに対してdapsConfigが設定され、前記ソースPCellから無線リンク失敗が検出されない場合:
【0211】
3>ターゲットPCell設定を解除する;
【0212】
3>ターゲットMACをリセットし、前記ターゲットMAC設定を解除する;
【0213】
3>DAPS PDCPエンティティを有する各DRBについて:
【0214】
4>RLCエンティティ及びターゲットに対して関連した論理チャネルを解除する;
【0215】
4>PDCPエンティティを正常なPDCPに再設定する;
【0216】
3>各SRBに対して:
【0217】
4>masterKeyUpdateが受信されていない場合:
【0218】
5>ソースに対するPDCPエンティティをターゲットに対するPDCPエンティティと同一の状態変数に設定する;
【0219】
4>ターゲットに対するPDCPエンティティティを解除する;
【0220】
4>RLCエンティティ及びターゲットに対する関連した論理チャネルを解除する;
【0221】
3>ターゲットに対する物理チャネルの設定を解除する;
【0222】
3>ソースにおいて使用されたSDAP設定に戻す;
【0223】
3>ターゲットにおいて使用されたキー(KgNBキー、S-KgNBキー、S-KeNBキー、KRRCencキー、KRRCintキー、KUPintキー、KUPencキー)がある場合は、これを除去する;
【0224】
3>ソースにおいて中止されたSRBを再開する;
【0225】
3>DAPS PDCPエンティティがない各DRBに対して:
【0226】
4>ソース内のDRBに対して使用されたUE設定に戻し、これはPDCP、RLC状態変数、セキュリティ設定並びにPDCP及びRLCエンティティ内の送信及び受信バッファに格納されたデータを含む;
【0227】
3>ソースにおいて使用されたUE RRM設定に戻す;
【0228】
3>DAPSハンドオーバー失敗を報告するために失敗情報手順を開始する。
【0229】
2>その他の場合:
【0230】
3>ソースPCellにおいて使用されたUE設定に戻す;
【0231】
3>接続再確立手順を開始する。
【0232】
前記文脈上、「前記UE設定」は各無線ベアラの状態変数及びパラメータを含む。
【0233】
1>その他の場合、2次セルグループのT304が満了する場合:
【0234】
2>設定される場合、rach-ConfigDedicated内に提供された専用プリアンブルを解除する;
【0235】
2>同期化が失敗したSCG再設定を報告するためにSCG失敗情報手順を開始し、RRC再設定手順が終了する;
【0236】
1>その他の場合、RRCReconfigurationが他のRATを介して受信されたとき(NRへのハンドオーバー失敗)にT304が満了する場合:
【0237】
2>MACをリセットする;
【0238】
2>このような失敗の場合に対して定義された他のRATに適用できる行動を行う。
【0239】
また他の例として、UEは次のようなことを行うことができる:
【0240】
1>UEが前記ターゲット無線アクセス技術への接続の確立に成功しない場合;または
【0241】
1>UEがMobilityFromNRCommandメッセージに含まれる設定のある部分を順守できない場合;または
【0242】
1>MobilityFromNRCommandメッセージに含まれるインターRAT情報にプロトコルエラーがあり、ターゲットRATに対して適用できる規格に従ってUEの手順失敗を招来する場合:
【0243】
2>ソースPCellにおいて使用された設定に戻す;
【0244】
2>接続連結再確立手順を開始する。
【0245】
要約すると、DAPSハンドオーバー失敗時に、UEはDAPSで設定されていないDRBに対するハンドオーバー命令(RLC及びPDCP状態を含む)を受信する前にソースセルの設定に戻すことができる。DAPSではないDRBにおいて、DAPSハンドオーバーが失敗すると、戻されたPDCP/RLC状態はハンドオーバー命令の受信前にPDCP及びRLCエンティティの送信及び受信バッファに格納されたデータを含む。DAPSではないDRBにおいて、DAPSハンドオーバーが失敗すると、戻されたソースセル設定は、(NRに対する)SDAP設定及び論理的チャネル設定を含む。DAPSハンドオーバー失敗の場合、DAPSではないDRBにおいてデータが戻されると、送信及び受信バッファに格納されたデータは除去されてはならない。
【0246】
図17は、本発明の実施形態を実現するためのUEを示す。UEに対して前述の本発明は本実施形態に適用できる。
【0247】
UEには、プロセッサ1710、電力管理モジュール1711、バッテリ1712、ディスプレイ1713、キーパッド1714、加入者識別モジュール(SIM)カード1715、メモリ1720、送受信機1730、1つ又はそれ以上のアンテナ1731、スピーカー1740、及びマイク1741が含まれる。
【0248】
前記プロセッサ1710は、本発明の明細書において提案された機能、手順及び方法を実現するように設定される。無線インタフェースプロトコルのレイヤが前記プロセッサ1710内において実現できる。前記プロセッサ1710は、注文型半導体(ASIC)、その他のチップセット、論理回路及び/又はデータ処理装置を含む。前記プロセッサ1710はアプリケーションプロセッサ(AP)であり得る。前記プロセッサ1710は、デジタル信号プロセッサ(DSP)、中央処理装置(CPU)、グラフィック処理装置(GPU)、モデム(変調器と復調器)の少なくとも1つを含む。前記プロセッサ1710の例は、クアルコム(QualcommR)が制作したスナップドラゴン(SNAPDRAGONTM)プロセッサシリーズ、サムスン(SamsungR)が制作したエクシノス(EXYNOSTM)プロセッサ、アップル(AppleR)が制作したAプロセッサシリーズ、メディアテック(MediaTekR)が制作したヘリオ(HELIOTM)プロセッサシリーズ、インテル(IntelR)が製作したアトム(ATOMTM)プロセッサシリーズ又は該当する次世代プロセッサにおいて見出すことができる。
【0249】
前記プロセッサ1710は、送受信機1730が本発明の全体にわたってUE及び/又は無線装置が行うステップを実現するように設定されるか、これを制御するように設定される。
【0250】
電力管理モジュール1711はプロセッサ1710及び/又は送受信機1730のための電力を管理する。バッテリ1712は前記電力管理モジュール1711に電力を供給する。ディスプレイ1713は前記プロセッサ1710が処理した結果を出力する。キーパッド1714は前記プロセッサ1710により使用される入力を受信する。前記キーパッド1714は前記ディスプレイ1713上に表示されてもよい。前記SIMカード1715は、移動技術装置(移動電話及びコンピュータなど)上の加入者を識別及び認証するために使用される国際モバイル加入者識別(IMSI)番号とそれに関連するキーを安全に保管するための集積回路である。このような連絡先情報を多くのSIMカードに格納することも可能である。
【0251】
前記メモリ1720は、前記プロセッサ1710に連結されて動作し、前記プロセッサ1710を動作させるための様々な情報を格納する。前記メモリ1720は、読み込み専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、フラッシュメモリ、メモリカード、格納媒体及び/又はその他の格納装置を含む。このような実施形態がソフトウェアとして実現される時は、本明細書で説明された技術が本明細書で説明された機能を行うためのモジュール(例えば、手順、関数など)により実現されることができる。前記モジュールは、前記メモリ1720に格納でき、前記プロセッサ1710により行われる。前記メモリ1720は、前記プロセッサ1710の内部又は前記プロセッサ1710の外部において実現されてもよく、この場合、当該分野において知られている様々な手段により前記プロセッサ1710に通信可能に結合できる。
【0252】
前記送受信機1730は、前記プロセッサ1710に動作可能に連結され、無線信号の送信及び/又は受信を行う。前記送受信機1730は送信機と受信機を含む。前記送受信機1730は、無線周波数信号を処理するための基本帯域回路を含んでもよい。前記送受信機1730は、1つ又はそれ以上のアンテナ1731を制御して無線信号を送信及び/又は受信する。
【0253】
スピーカー1740は前記プロセッサ1710が処理したサウンドに関連する結果を出力する。マイク1741は、前記プロセッサ1710により使用されるサウンドに関連する入力を受信する。
【0254】
図18は、本発明の技術的特徴が適用できる無線通信システムのまた他の例を示す。
【0255】
図18に示すように、前記無線通信システムは第1装置1810(すなわち、第1装置210)及び第2装置1820(すなわち、第2装置220)を含む。
【0256】
前記第1装置1810は、送受信機1811のような少なくとも1つの送受信機及び処理チップ1812のような少なくとも1つの処理チップを含む。前記処理チップ1812は、プロセッサ1813のような少なくとも1つのプロセッサ及びメモリ1814のような少なくとも1つのメモリを含む。前記メモリは前記プロセッサ1813に動作可能に連結される。前記メモリ1814は、様々なタイプの情報及び/又は指示を格納することができる。前記メモリ1814は、前記プロセッサ1813により実行されるとき、本発明の全体にわたって記述された第1装置1810の動作を実行する指示を実現するソフトウェアコード1815を格納する。例えば、前記ソフトウェアコード1815は、前記プロセッサ1813により実行される時、本発明の全体にわたって記述された前記第1装置1810の機能、手順、及び/又は方法を実行する指示を実現することができる。例えば、前記ソフトウェアコード1815は、前記プロセッサ1813が1つ又はそれ以上のプロトコルを実行するように制御することができる。例えば、前記ソフトウェアコード1815は、前記プロセッサ1813が無線インタフェースプロトコルの1つ又はそれ以上のレイヤを実行するように制御することができる。
【0257】
前記第2装置1820は、送受信機1821のような少なくとも1つの送受信機及び処理チップ1822のような少なくとも1つの処理チップを含む。前記処理チップ1822は、プロセッサ1823のような少なくとも1つのプロセッサ及びメモリ1824のような少なくとも1つのメモリを含む。前記メモリ1824は、前記プロセッサ1823に動作可能に連結される。前記メモリ1824は、様々なタイプの情報及び/又は指示を格納する。前記メモリ1824は、前記プロセッサ1823により実行される時、本発明の全体にわたって記述された第2装置1820の動作を実行する指示を実現するソフトウェアコード1825を含むことができる。例えば、前記ソフトウェアコード1825は、前記プロセッサ1823により実行される時、本発明の全体にわたって記述された前記第2装置1820の機能、手順、及び/又は方法を実行する指示を実現することができる。例えば、前記ソフトウェアコード1825は、前記プロセッサ1823が1つ又はそれ以上のプロトコルを実行するように制御することができる。例えば、前記ソフトウェアコード1825は、前記プロセッサ1823が無線インタフェースプロトコルの1つ又はそれ以上のレイヤを実行するように制御することができる。
【0258】
本発明は、様々なAI、ロボット、無人駆動/自動運転車両、及び/又はXR(extended reality)などの未来技術に適用できる。
【0259】
<AI>
【0260】
AIとは、人工知能及び/又はこれを制作するための方法論を研究する分野である。マシンラーニングはAI内で扱われる様々な問題を定義及び解決する研究方法論の分野である。マシンラーニングは、ある作業に対する一定の経験により作業の実行を向上させるアルゴリズムとして定義できる。
【0261】
人工ニューラルネットワーク(ANN)はマシンラーニングにおいて使用されるモデルである。これは、シナプスのネットワークを形成する人工ニューロン(ノード)を含み、問題解決能力を有する全体モデルを意味し得る。ANNは、異なるレイヤにあるニューロン間の連結パターン、モデルパラメータをアップデートするための学習プロセス、及び/又は出力値を生成するための活性化関数により定義できる。ANNは、入力レイヤ、出力レイヤ、及び選択的に1つ又はそれ以上の隠れレイヤを含む。各レイヤは、1つ又はそれ以上のニューロンを含み、ANNはニューロンをニューロンに連結するシナプスを含む。ANN内において、各ニューロンは、入力信号、加重値、及びシナプスを介する偏向入力に対する活性化関数の和を出力する。モデルパラメータは、ニューロンの偏向及び/又はシナプス連結の加重値を含む学習により決定されるパラメータである。ハイパーパラメータは、学習以前にマシンラーニングアルゴリズム内において設定されるパラメータを意味し、学習速度、反復個数、最小配置サイズ、初期化関数などを含む。ANN学習の目標は、損失関数を最小化するモデルパラメータを決定することにある。損失関数は、ANNの学習過程において最適なモデルパラメータを決定するための指標として使用できる。
【0262】
マシンラーニングは、学習方法によって指導学習、非指導学習、及び強化学習に分けられる。指導学習は、学習データにラベルを与えてANNを学習させる方法を意味する。ラベルは、学習データがANNに入力されたときにANNが推論すべき答え(結果値)である。非指導学習は、学習データにラベルを与えずにANNを学習させる方法を意味する。強化学習は、環境内において定義されたエージェントが各状態で累積される補償を最大化する行為及び/又は一連の行動を選択することを学習する学習方法を意味する。
【0263】
マシンラーニングは、ANN間に多数の隠れレイヤを含むディープニューラルネットワーク(DNN)で実現され、ディープラーニングとも呼ばれる。ディープラーニングはマシンラーニングの一部である。以下の技術において、マシンラーニングはディープラーニングを意味するように使用されている。
【0264】
図19は、本発明の技術的特徴が適用できるAI装置の例を示す。
【0265】
前記AI装置1900は、TV、プロジェクター、携帯電話、スマートフォン、デスクトップコンピュータ、ノートパソコン、デジタル放送端末、PDA、PMP、ナビゲーション装置、タブレットPC、ウェアラブル装置、セットトップボックス(STB)、デジタルマルチメディア放送(DMB)受信機、ラジオ、洗濯機、冷蔵庫、デジタルサイネージ、ロボット、車両などの固定型装置又は移動型装置により実現される。
【0266】
図19に示すように、前記AI装置1900は、通信部1910、入力部1920、学習プロセッサ1930、センサ部1940、出力部1950、メモリ1960、及びプロセッサ1970を含む。
【0267】
前記通信部1910は、有線及び/又は無線通信技術を利用してAI装置及びAIサーバのような外部装置にデータを送信するか、外部装置からデータを受信することができる。例えば、前記通信部1910は、センサ情報、ユーザ入力、学習モデル、及び制御信号を外部装置をもって送信及び/又は受信することができる。前記通信部1910が使用する技術は、GSM(global system for mobile communication)、符号分割多重アクセス(CDMA)、LTE/LTE-A、5G、WLAN、Wi-Fi、BluetoothTM、無線周波数識別(RFID)、IrDA(Infrared Data Association)、ジグビー(ZigBee)、及び/又は近距離通信(NFC)を含む。
【0268】
前記入力部1920は、様々なタイプのデータを取得することができる。前記入力部1920は、映像信号を入力するためのカメラ、オーディオ信号を受信するためのマイク、及びユーザから情報を受信するためのユーザ入力部を含む。カメラ及び/又はマイクはセンサとして扱われ、カメラ及び/又はマイクから取得した信号はセンサデータ及び/又はセンサ情報と言える。前記入力部1920は、学習データ及びモデル学習のための学習モデルを使用して出力を取得するときに使用される入力データを取得することができる。前記入力部1920は、加工されていない入力データを取得することができ、この場合、前記プロセッサ1970又は前記学習プロセッサ1930は入力データを事前に処理することにより入力特徴を抽出することができる。
【0269】
前記学習プロセッサ1930は、学習データを使用してANNで構成されたモデルを学習することができる。このように学習されたANNを学習モデルと呼ぶことができる。このような学習モデルは、学習データよりは新しい入力データに対する結果値を推論するために使用され、このように推論された値はどのような行動を行うのかに対する基礎になる。前記学習プロセッサ1930は、前記AIサーバの学習プロセッサとともにAI処理を行うことができる。前記学習プロセッサ1930は、前記AI装置1900内に統合及び/又は実現されたメモリを含むことができる。異なる方式で、前記学習プロセッサ1930は、メモリ1960、前記AI装置1900に直接連結された外部メモリ、及び/又は外部装置内に維持されるメモリを用いて実現できる。
【0270】
前記センサ部1940は様々なセンサを使用して前記AI装置1900の内部情報、前記AI装置1900の環境情報、及び/又はユーザ情報のいずれか1つを取得することができる。前記センサ部1940に含まれるセンサは、近接センサ、照度センサ、加速センサ、磁気センサ、ジャイロセンサ、慣性センサ、RGBセンサ、IRセンサ、指紋認識センサ、超音波センサ、光学センサ、マイク、光検出と測距(LIDAR)、及び/又はレーダーを含む。
【0271】
前記出力部1950は、視覚、聴覚、触覚などに関連した出力を生成する。前記出力部1950は、出力される視覚情報のためのディスプレイ部、聴覚情報出力するためのスピーカー、及び/又は触覚情報を出力するためのハプティックモジュールを含む。
【0272】
前記メモリ1960は、前記AI装置1900の多様な機能をサポートするデータを格納する。例えば、前記メモリ1960は、前記入力部1920により取得された入力データ、学習データ、学習モデル、学習履歴を格納することができる。
【0273】
前記プロセッサ1970は、データ分析アルゴリズム及び/又はマシンラーニングアルゴリズムを使用して決定及び/又は生成された情報に基づいて、前記AI装置1900の少なくとも1つの実行可能な動作を決定できる。その後、前記プロセッサ1970は、前記AI装置1900のコンポーネントを制御して決定された動作を行うことができる。前記プロセッサ1970は、前記学習プロセッサ1930及び/又はメモリ1960内のデータを要求、照会、受信及び/又は活用することができ、前記AI装置1900のコンポーネントを制御して予測された動作及び/又は少なくとも1つの実行可能な動作のうち好ましいものと決定された動作を行うことができる。前記プロセッサ1970は、前記外部装置が決定動作を行うために連結される必要がある場合、外部装置を制御するための制御信号を生成することができ、前記生成された制御信号を前記外部装置に送信することができる。前記プロセッサ1970は、ユーザ入力に対する意向情報を取得して、取得した意向情報に基づいてユーザ要件を決定することができる。前記プロセッサ1970は、ユーザ入力に相当する意向情報を取得するために、音声入力を文字列に変換するための音声テキスト変換(spech-to-text:STT)エンジン、及び/又は自然語の意向情報を取得するための自然語処理(NLP)エンジンの少なくとも1つを使用する。STTエンジン及び/又はNLPエンジンの少なくとも1つがANNとして設定され、このうち少なくとも一部はマシンラーニングアルゴリズムによって学習される。STTエンジン及び/又はNLPエンジンの少なくとも1つは前記学習プロセッサ1930により学習されるか、前記AIサーバの学習プロセッサにより学習されるか、それらの分散処理により学習されることができる。前記プロセッサ1970は、前記AI装置1900及び/又は前記動作に対するユーザのフィードバックを含む履歴情報を収集する。前記プロセッサ1970は、収集された履歴情報を前記メモリ1960及び/又は前記学習プロセッサ1930に格納するか、この情報をAIサーバのような外部装置に送信することができる。収集した履歴情報は前記学習モデルをアップデートするために利用できる。前記プロセッサ1970は、AI装置1900のコンポーネントのうち少なくとも一部を制御することによりメモリ1960に格納されたアプリケーションを駆動することができる。また、前記プロセッサ1970は、前記AI装置1900に含まれる2つ又はそれ以上のコンポーネントを相互に結合して制御することにより、前記アプリケーションを駆動することができる。
【0274】
図20は、本発明の技術的特徴が適用できるAIシステムの例を示す。
【0275】
図20に示すように、前記AIシステム内において、少なくとも1つのAIサーバ2020、ロボット2010a、自動運転車両2010b、XR装置2010c、スマートフォン2010d及び/又は家電機器2010eがクラウドネットワーク2000に接続される。AI技術が適用されるロボット2010a、自動運転車両2010b、XR装置2010c、スマートフォン2010d及び/又は家電機器2010eはAI装置2010aないし2010eと呼ばれてもよい。
【0276】
前記クラウドネットワーク2000は、クラウドコンピューティングインフラストラクチャの一部を形成するか、前記クラウドコンピューティングインフラストラクチャに内在するネットワークを示す。前記クラウドネットワーク2000は、3Gネットワーク、4G又はLTEネットワーク、及び/又は5Gネットワークを使用して設定できる。すなわち、前記AIシステムを設定する装置(2010aないし2010e及び2020)の少なくとも一部は前記クラウドネットワーク2000を介して相互接続される。特に、各装置2010aないし2010e及び2020)はそれぞれ基地局を介して互いに通信することもできるが、基地局を使わずに直接通信することもできる。
【0277】
前記AIサーバ2020は、AI処理を行うためのサーバ及びビッグデータ処理を行うためのサーバを含む。前記AIサーバ2020は、クラウドネットワーク2000によりAIシステムを形成する少なくとも1つ又はそれ以上のAI装置、すなわち、ロボット2010a、自動運転車2010b、XR装置2010c、スマートフォン2010d及び/又は家電器具2010eに接続することができ、前記接続されたAI装置2010aないし2010eのAI処理のうち少なくとも一部を補助することができる。前記AIサーバ2020は、前記AI装置2010aないし2010eの代わりにマシンラーニングアルゴリズムに従ってANNを学習させることができ、前記学習モデルを直接格納するか、これを前記AI装置2010aないし2010eに送信することができる。前記AIサーバ2020は、前記AI装置2010aないし2010eから入力データを受信し、前記学習モデルを用いて受信された入力データの結果値を推論し、推論された結果値に基づいて対応及び/又は制御命令を生成し、このように生成されたデータを前記AI装置2010aないし2010eに送信することができる。他の方式で、前記AI装置2010aないし2010eは、学習モデルを用いて入力データに対する結果値を直接推論することができ、前記推論された結果値に基づいて応答及び/又は制御命令を生成することができる。
【0278】
前記AI装置2010aないし2010eに対する本発明の技術的特徴を適用できる様々な実施形態を記述する。
図20に示されたAI装置2010aないし2010eは
図19に示されたAI装置1900の特定の実施形態とみなすことができる。
【0279】
本発明は様々な有利な効果を有する。
【0280】
例えば、前記UEは、ハンドオーバー失敗後に新しいハンドオーバーが迅速に開始されるように、ソースセル設定に基づいて1つ又はそれ以上の周辺セルに対するRRM測定を行う。ハンドオーバー失敗後にソースセルのRRMを行うことがRRCの再確立手順を防止し、前記UEがソースセルに継続してデータを送信できるため、中断の時間がさらに縮まることができる。
【0281】
本発明の特定の実施形態から得られる有利な効果は、前述した有利な効果に制限されない。例えば、関連分野において通常の知識を有する者が本発明から理解又は導出できる様々な技術的効果が存在する。これにより、本発明の特定の効果は、本明細書に明示的に記載されたものに制限されず、本発明の技術的特徴から理解又は誘導できる多様な効果を含む。
【0282】
本明細書に記述された標本的システムの観点から、本発明に開示された発明事項により実現できる方法論は様々な流れ図を参照して説明された。記述を簡単にするために、前記方法論は一連のステップ又はブロックとして例示及び記述されたが、請求される発明事項はこのようなステップ又はブロックの順序に制限されないものであると理解及び承認されなければならず、これは一部のステップが本明細書において描写及び記述されたものから異なるステップと異なる順序で発生するか又は同時に発生し得るからである。また、当該分野に通常の知識を有する者であれば、このような流れ図において例示されたステップが独占的なものではなく、本発明の範囲を変化させることなく、他の段階が含まれるか、該当する例示的流れ図から1つ又はそれ以上のステップが削除できることが理解できるであろう。
【0283】
本記述における請求項は、様々な方式で結合されることができる。例えば、本発明の説明において、方法請求項内の技術的特徴が装置内で実現又は実行されるように結合されこともでき、装置請求項内の技術的特徴が方法内で実現又は実行されるように結合されることもできる。また、方法請求項(ら)と装置請求項(ら)内の技術的特徴が装置内で実現又は実行されるように結合されることができる。また、方法請求項(ら)及び装置請求項(ら)内の技術的特徴が方法内で実現又は実行されるように結合されることもできる。他の実現は次の請求項の範囲内にある。