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特許7541057ポンプ、薬液供給ユニット及び基板処理装置
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-19
(45)【発行日】2024-08-27
(54)【発明の名称】ポンプ、薬液供給ユニット及び基板処理装置
(51)【国際特許分類】
   F04B 43/09 20060101AFI20240820BHJP
   H01L 21/304 20060101ALI20240820BHJP
   H01L 21/027 20060101ALI20240820BHJP
【FI】
F04B43/09
H01L21/304 648K
H01L21/30 564C
H01L21/30 569C
【請求項の数】 17
(21)【出願番号】P 2022136242
(22)【出願日】2022-08-29
(65)【公開番号】P2023036550
(43)【公開日】2023-03-14
【審査請求日】2022-08-29
(31)【優先権主張番号】10-2021-0116768
(32)【優先日】2021-09-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】518162784
【氏名又は名称】セメス カンパニー,リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100114775
【弁理士】
【氏名又は名称】高岡 亮一
(74)【代理人】
【識別番号】100121511
【弁理士】
【氏名又は名称】小田 直
(74)【代理人】
【識別番号】100202751
【弁理士】
【氏名又は名称】岩堀 明代
(74)【代理人】
【識別番号】100208580
【弁理士】
【氏名又は名称】三好 玲奈
(74)【代理人】
【識別番号】100191086
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 香元
(72)【発明者】
【氏名】ソン,ヨン ジュン
(72)【発明者】
【氏名】チョイ,ビョン ドー
(72)【発明者】
【氏名】ジュン,スン チュル
(72)【発明者】
【氏名】ジュン,ウー シン
(72)【発明者】
【氏名】ユン,ヨン ウン
(72)【発明者】
【氏名】リ,ウー ラム
(72)【発明者】
【氏名】ウム,キ サン
【審査官】岸 智章
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2012/0227395(US,A1)
【文献】特開2002-070748(JP,A)
【文献】実開平04-021780(JP,U)
【文献】韓国公開特許第10-2020-0039068(KR,A)
【文献】特開平05-211107(JP,A)
【文献】特開平06-213134(JP,A)
【文献】特開2020-033995(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2002/0194933(US,A1)
【文献】特開平04-083994(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F04B 43/09
F04C 5/00
H01L 21/304
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
薬液流入口と薬液排出口に連通されるポンプ室を有して、収縮膨張による嵩の変化を通じて薬液を吐出するチューブと、及び
前記チューブを長さ方向に収縮または膨張させるための駆動部を含み、
前記駆動部は、垂直移動体およびモータを含み、
前記チューブは、
前記薬液流入口から前記ポンプ室の中央に行くほど半径が広くなって、前記ポンプ室で前記薬液排出口に行くほど半径が細くなるかめ形状を有するフレキシブルなチューブ胴体と、
前記チューブ胴体の一端に提供されて前記薬液流入口を有する第1フランジと、及び
前記チューブ胴体の他端に提供されて前記薬液排出口を有する第2フランジを含み、
前記第1フランジと前記第2フランジのうちで何れか一つは、前記駆動部に連結され、前記駆動部の動作によって前記チューブ胴体が収縮及び膨張され、
前記ポンプ室は、前記駆動部によって前記チューブが長さ方向に収縮されれば、内部の嵩が大きくなって、前記チューブが長さ方向に膨張されれば、内部の嵩が減少され、
前記薬液排出口を閉鎖して前記チューブ胴体を収縮させることにより、前記ポンプ室内での薬液が循環されることを特徴とする薬液供給ポンプ。
【請求項2】
前記チューブを囲むように提供されるシーリングケースをさらに含むことを特徴とする請求項に記載の薬液供給ポンプ。
【請求項3】
前記シーリングケースはベローズ形態で提供され、前記チューブの収縮及び膨張動作と連動するように提供されることを特徴とする請求項に記載の薬液供給ポンプ。
【請求項4】
前記シーリングケースは内部に非圧縮性流体が満たされることを特徴とする請求項に記載の薬液供給ポンプ。
【請求項5】
薬液流入口と薬液排出口に連通されるポンプ室を有して、収縮膨張による嵩の変化を通じて薬液を吐出するチューブと、及び
前記チューブを長さ方向に収縮または膨張させるための駆動部を含み、
前記チューブは、
前記薬液流入口から前記ポンプ室の中央に行くほど半径が広くなって、前記ポンプ室で前記薬液排出口に行くほど半径が細くなるかめ形状を有するフレキシブルなチューブ胴体と、
前記チューブ胴体の一端に提供されて前記薬液流入口を有する第1フランジと、及び
前記チューブ胴体の他端に提供されて前記薬液排出口を有する第2フランジを含み、
前記チューブ胴体は、
前記ポンプ室での薬液循環を促進させるための板膜を含み、
前記板膜は、
中央がオープンされた形態で提供されることを特徴とする薬液供給ポンプ。
【請求項6】
前記チューブ胴体は複数個が直列連結されることを特徴とする請求項に記載の薬液供給ポンプ。
【請求項7】
直列連結される複数個の前記チューブ胴体は、
その大きさがお互いに相異に提供されることを特徴とする請求項に記載の薬液供給ポンプ。
【請求項8】
薬液流入口と薬液排出口に連通されるポンプ室を有して、収縮膨張による嵩の変化を通じて薬液を吐出するチューブと、
駆動部と、
前記チューブと直列連結されるように前記駆動部と前記チューブとの間に提供され、拗じれることによる嵩の変化を通じて薬液を吐出するトーションチューブを含み、
前記駆動部は、
前記トーションチューブを拗りながら前記チューブを長さ方向に収縮及び膨張させるために前記トーションチューブに回転力及び垂直移動力を伝達することを特徴とする薬液供給ポンプ。
【請求項9】
前記トーションチューブは、
フレキシブルなトーションチューブ胴体と、及び
前記トーションチューブ胴体を囲むように提供され、そして、内部には非圧縮性流体が満たされるシーリングケースを含み、
前記トーションチューブ胴体の一端は前記チューブと連結され、前記トーションチューブ胴体の他端は前記駆動部から回転力と垂直移動力の伝達を受けることを特徴とする請求項に記載の薬液供給ポンプ。
【請求項10】
薬液流入口と薬液排出口に連通されるポンプ室を有して、収縮膨張による嵩の変化を通じて薬液を吐出するチューブと、及び
前記チューブを長さ方向に収縮または膨張させるための駆動部を含み、
前記駆動部は、垂直移動体およびモータを含み、
前記チューブは、
前記駆動部によって長さ方向に収縮されれば内部の嵩が大きくなって、長さ方向に膨張されれば、内部の嵩が減少されるポンプ室を有して、そして、前記薬液流入口から前記ポンプ室の中央に行くほど半径が広くなって、前記ポンプ室で前記薬液排出口に行くほど半径が細くなるかめ形状を有するフレキシブルなチューブ胴体と、
前記チューブ胴体の一端に提供されて前記薬液流入口を有する第1フランジと、及び
前記チューブ胴体の他端に提供されて前記薬液排出口を有する第2フランジを含み、
前記薬液排出口を閉鎖して前記チューブ胴体を収縮させることにより、前記ポンプ室内での薬液が循環される
ことを特徴とする薬液供給ポンプ。
【請求項11】
前記チューブを囲むように提供され、そして、内部に非圧縮性流体が満たされるシーリングケースをさらに含み、
前記シーリングケースはベローズ形態で提供され、前記チューブの収縮及び膨張動作と連動するように提供されることを特徴とする請求項10に記載の薬液供給ポンプ。
【請求項12】
薬液流入口と薬液排出口に連通されるポンプ室を有して、収縮膨張による嵩の変化を通じて薬液を吐出するチューブと、及び
前記チューブを長さ方向に収縮または膨張させるための駆動部を含み、
前記駆動部は、垂直移動体およびモータを含み、
前記チューブは、
前記駆動部によって長さ方向に収縮されれば内部の嵩が大きくなって、長さ方向に膨張されれば、内部の嵩が減少されるポンプ室を有して、そして、前記薬液流入口から前記ポンプ室の中央に行くほど半径が広くなって、前記ポンプ室で前記薬液排出口に行くほど半径が細くなるかめ形状を有するフレキシブルなチューブ胴体と、
前記チューブ胴体の一端に提供されて前記薬液流入口を有する第1フランジと、及び
前記チューブ胴体の他端に提供されて前記薬液排出口を有する第2フランジを含み、
前記チューブ胴体は、
前記ポンプ室での薬液循環を促進させるための板膜をさらに含み、
前記板膜は、
中央がオープンされた形態で提供されることを特徴とする薬液供給ポンプ。
【請求項13】
薬液供給装置において、
薬液を基板に吐出するノズルに薬液を供給するポンプと、
前記ポンプから前記ノズルに供給される薬液が一時貯蔵されるトラップタンクと、
前記トラップタンクに貯蔵される薬液が収容されているボトルと、
前記トラップタンクから前記ポンプに薬液が供給される経路上に提供されるフィルターを含み、
前記ポンプは、
駆動部と、
薬液流入口と薬液排出口に連通されるポンプ室を有して、前記駆動部によって長さ方向に収縮及び膨張されながら薬液を吐出するチューブを含み、
前記駆動部は、垂直移動体およびモータを含み、
前記ポンプ室は、前記駆動部によって前記チューブが長さ方向に収縮されれば、内部の嵩が大きくなって、前記チューブが長さ方向に膨張されれば、内部の嵩が減少され、
前記チューブは、
前記薬液流入口から前記ポンプ室の中央に行くほど半径が広くなって、前記ポンプ室で前記薬液排出口に行くほど半径が細くなるかめ形状を有するフレキシブルなチューブ胴体と、
前記チューブ胴体の一端に提供されて前記薬液流入口を有する第1フランジと、及び
前記チューブ胴体の他端に提供されて前記薬液排出口を有する第2フランジを含み、
前記第1フランジと前記第2フランジのうちで何れか一つは、前記駆動部に連結され、前記駆動部の動作によって前記チューブ胴体が収縮及び膨張され、
前記薬液排出口を閉鎖して前記チューブ胴体を収縮させることにより、前記ポンプ室内の薬液が循環される
ことを特徴とする薬液供給装置。
【請求項14】
前記チューブを囲むように提供されるシーリングケースをさらに含
前記シーリングケースはベローズ形態で提供され、前記チューブの収縮及び膨張動作と連動するように提供され、
前記シーリングケースは内部に非圧縮性流体が満たされることを特徴とする請求項13に記載の薬液供給装置。
【請求項15】
薬液供給装置において、
薬液を基板に吐出するノズルに薬液を供給するポンプと、
前記ポンプから前記ノズルに供給される薬液が一時貯蔵されるトラップタンクと、
前記トラップタンクに貯蔵される薬液が収容されているボトルと、
前記トラップタンクから前記ポンプに薬液が供給される経路上に提供されるフィルターを含み、
前記ポンプは、
駆動部と、
薬液流入口と薬液排出口に連通されるポンプ室を有して、前記駆動部によって長さ方向に収縮及び膨張されながら薬液を吐出するチューブを含み、
前記駆動部は、垂直移動体およびモータを含み、
前記ポンプ室は、前記駆動部によって前記チューブが長さ方向に収縮されれば、内部の嵩が大きくなって、前記チューブが長さ方向に膨張されれば、内部の嵩が減少される
前記チューブは、
前記薬液流入口から前記ポンプ室の中央に行くほど半径が広くなって、前記ポンプ室で前記薬液排出口に行くほど半径が細くなるかめ形状を有するフレキシブルなチューブ胴体と、
前記チューブ胴体の一端に提供されて前記薬液流入口を有する第1フランジと、及び
前記チューブ胴体の他端に提供されて前記薬液排出口を有する第2フランジを含み、
前記第1フランジと前記第2フランジのうちで何れか一つは、前記駆動部に連結され、前記駆動部の動作によって前記チューブ胴体が収縮及び膨張され、
前記チューブ胴体は、
前記ポンプ室での薬液循環を促進させるための板膜をさらに含
前記板膜は、
中央がオープンされた形態で提供されることを特徴とする薬液供給装置。
【請求項16】
薬液供給装置において、
薬液を基板に吐出するノズルに薬液を供給するポンプと、
前記ポンプから前記ノズルに供給される薬液が一時貯蔵されるトラップタンクと、
前記トラップタンクに貯蔵される薬液が収容されているボトルと、
前記トラップタンクから前記ポンプに薬液が供給される経路上に提供されるフィルターを含み、
前記ポンプは、
駆動部と、
薬液流入口と薬液排出口に連通されるポンプ室を有して、前記駆動部によって長さ方向に収縮及び膨張されながら薬液を吐出するチューブと、
前記チューブと直列連結されるように前記駆動部と前記チューブとの間に提供され、拗じれることによる嵩の変化を通じて薬液を吐出するトーションチューブを含み、
前記ポンプ室は、前記駆動部によって前記チューブが長さ方向に収縮されれば、内部の嵩が大きくなって、前記チューブが長さ方向に膨張されれば、内部の嵩が減少され、
前記駆動部は、
前記トーションチューブを拗りながら前記チューブを収縮及び膨張されるように前記トーションチューブに回転力と垂直移動力を伝達することを特徴とする薬液供給装置。
【請求項17】
前記トーションチューブは断面が多葉式形態を有して、
コアを中心に螺旋形で拗じれた構造を有することを特徴とする請求項16に記載の薬液供給装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ポンプ及びこれを有する薬液供給装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
半導体素子または液晶ディスプレイを製造するために、基板に写真、蝕刻、アッシング、イオン注入、薄膜蒸着、洗浄などの多様な工程らが遂行される。このうち写真、蝕刻、アッシング、そして、洗浄工程には基板上に液を供給する液処理工程を実施する。
【0003】
一般に液処理工程は、ノズルから処理液を吐出して基板を液処理する工程である。
【0004】
このような液処理工程の薬液供給装置には多様なポンプが使用される。その中にミニポンプ(Mini pumpと、Entegris社、rolling diaphragm方式)は薬液置き換え率が悪くて停滞された感光液(PR)によってパーティクル(Particle)を誘発させる可能性高くて微細工程設備(ArF、EUV設備)に適用し難い。
【0005】
また、他のEPT pump(韓國生産技術研究院、Koganei共同開発、tube diaphragm方式)はモータが回転する力を上下動く力に変わるためにボールスクリュー、LM guide、LM blockなどが必要であり、これによりポンプ大きさが大きくなる問題点がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【文献】日本特許公開第 2012-189086号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、薬液置き換え率を改善することができるトーションポンプ、薬液供給ユニット及び基板処理装置を提供することにその目的がある。
【0008】
本発明は、大きさを減らすことができるトーションポンプ、薬液供給ユニット及び基板処理装置を提供することにその目的がある。
【0009】
本発明が解決しようとする課題は以上で言及された課題で制限されない。言及されなかった他の技術的課題らは以下の記載から本発明が属する技術分野で通常の知識を有した者に明確に理解されることができるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の一側面によれば、薬液流入口と薬液排出口に連通されるポンプ室を有して、収縮膨張による嵩の変化を通じて薬液を吐出するチューブと、及び
【0011】
前記チューブを長さ方向に収縮または膨張させるための駆動部を含む薬液供給ポンプが提供されることができる。
【0012】
また、前記ポンプ室の横断面は前記薬液流入口と前記薬液出入口から中央に行くほど空間が広くなるかめ形状で提供され、前記ポンプ室は前記駆動部によって前記チューブが長さ方向に収縮されれば内部の嵩が大きくなって、前記チューブが長さ方向に膨張されれば内部の嵩が減少されることがある。
【0013】
また、前記チューブは前記薬液流入口から前記ポンプ室の中央に行くほど半径が広くなって、前記ポンプ室で前記薬液流出口に行くほど半径が細くなるかめ形状を有するフレキシブルなチューブ胴体と、前記チューブ胴体の一端に提供されて前記薬液流入口を有する第1フランジと、及び前記チューブ胴体の他端に提供されて前記薬液排出口を有する第2フランジを含むことができる。
【0014】
また、前記チューブは前記第1フランジと前記第2フランジのうちで何れか一つは前記駆動部に連結されて前記駆動部の動作によって前記チューブ胴体が収縮及び膨張されることができる。
【0015】
また、前記チューブを囲むように提供されるシーリングケースをさらに含むことができる。
【0016】
また、前記シーリングケースはベローズ形態で提供され、前記チューブの収縮及び膨張動作と連動するように提供されることができる。
【0017】
また、前記シーリングケースは内部に非圧縮性流体が満たされることができる。
【0018】
また、前記チューブ胴体は前記ポンプ室での薬液循環を促進させるための板膜をさらに含むことができる。
【0019】
また、前記板膜は中央がオープンされた形態で提供されることができる。
【0020】
また、前記チューブ胴体は複数個が直列連結されることができる。
【0021】
また、直列連結される複数個の前記チューブ胴体らはその大きさがお互いに相異に提供されることができる。
【0022】
また、前記チューブと直列連結されるように前記駆動部と前記チューブとの間に提供され、拗じれることによる嵩の変化を通じて薬液を吐出するトーションチューブをさらに含み、前記駆動部は前記トーションチューブを拗りながら前記チューブを収縮及び膨張させるために前記トーションチューブに回転力及び垂直移動力を伝達することができる。
【0023】
また、前記トーションチューブはフレキシブルなトーションチューブ胴体と、及び前記トーションチューブ胴体を囲むように提供され、そして、内部には非圧縮性流体が満たされるシーリングケースを含み、前記トーションチューブ胴体の一端は前記チューブと連結され、前記トーションチューブ胴体の他端は前記駆動部から回転力と垂直移動力の伝達を受けることができる。
【0024】
本発明の他の側面によれば、薬液流入口と薬液排出口に連通されるポンプ室を有するチューブ、収縮膨張による嵩の変化を通じて薬液を吐出するチューブと、及び前記チューブを長さ方向に収縮または膨張させるための駆動部を含むが、前記チューブは前記駆動部によって長さ方向に収縮されれば内部の嵩が大きくなって、長さ方向に膨張されれば内部の嵩が減少されるポンプ室を有し、そして、前記薬液流入口から前記ポンプ室の中央に行くほど半径が広くなって、前記ポンプ室で前記薬液流出口に行くほど半径が細くなるかめ形状を有するフレキシブルなチューブ胴体と、前記チューブ胴体の一端に提供されて前記薬液流入口を有する第1フランジと、及び前記チューブ胴体の他端に提供されて前記薬液排出口を有する第2フランジを含む薬液供給ポンプを提供しようとする。
【0025】
また、前記チューブを囲むように提供され、そして、内部に非圧縮性流体が満たされるシーリングケースをさらに含むが、前記シーリングケースはベローズ形態で提供され、前記チューブの収縮及び膨張動作と連動するように提供されることができる。
【0026】
また、前記チューブ胴体は前記ポンプ室での薬液循環を促進させるための板膜をさらに含むが、前記板膜は中央がオープンされた形態で提供されることができる。
【0027】
本発明の他の側面によれば、薬液を基板に吐出するノズルに薬液を供給するポンプと、前記ポンプから前記ノズルに供給される薬液が一時貯蔵されるトラップタンクと、前記トラップタンクに貯蔵される薬液が盛られているボトルと、前記トラップタンクから前記ポンプに薬液が供給される経路上に提供されるフィルターを含むが、前記ポンプは駆動部と、薬液流入口と薬液排出口に連通されるポンプ室を有して、前記駆動部によって長さ方向に収縮及び膨張されながら薬液を吐出する第1チューブを含み、前記ポンプ室は前記駆動部によって前記チューブが長さ方向に収縮されれば内部の嵩が大きくなって、前記チューブが長さ方向に膨張されれば内部の嵩が減少される薬液供給装置を提供しようとする。
【0028】
また、前記チューブは前記薬液流入口から前記ポンプ室の中央に行くほど半径が広くなって、前記ポンプ室で前記薬液流出口に行くほど半径が細くなるかめ形状を有するフレキシブルなチューブ胴体と、前記チューブ胴体の一端に提供されて前記薬液流入口を有する第1フランジと、及び前記チューブ胴体の他端に提供されて前記薬液排出口を有する第2フランジを含み、前記第1フランジと前記第2フランジのうちで何れか一つは前記駆動部に連結されて前記駆動部の動作によって前記チューブ胴体が収縮及び膨張されることができる。
【0029】
また、前記チューブを囲むように提供されるシーリングケースをさらに含むが、前記シーリングケースはベローズ形態で提供され、前記チューブの収縮及び膨張動作と連動するように提供され、前記シーリングケースは内部に非圧縮性流体が満たされることができる。
【0030】
また、前記チューブ胴体は前記ポンプ室での薬液循環を促進させるための板膜をさらに含むが、前記板膜は中央がオープンされた形態で提供されることができる。
【0031】
また、前記ポンプは前記チューブと直列連結されるように前記駆動部と前記チューブとの間に提供され、拗じれることによる嵩の変化を通じて薬液を吐出するトーションチューブをさらに含み、前記駆動部は前記トーションチューブを拗りながら前記チューブを収縮及び膨張されるように前記トーションチューブに回転力と垂直移動力を伝達することができる。
【0032】
また、前記トーションチューブは断面が多葉式形態を有して、コアを中心に螺旋形で拗じれた構造を有することができる。
【発明の効果】
【0033】
本発明の実施例によれば薬液置き換え率を改善することができる。
【0034】
本発明の実施例によればチューブ内の薬液渋滞を最小化することができる。
【0035】
本発明はポンプ大きさを減らすことができる。
【図面の簡単な説明】
【0036】
図1】本発明の一実施例による基板処理装置を概略的に見せてくれる斜視図である。
図2図1の塗布ブロックまたは現像ブロックを見せてくれる基板処理装置の断面図である。
図3図1の基板処理装置の平面図である。
図4】返送ロボットのハンドの一例を見せてくれる図面である。
図5図3の熱処理チャンバの一例を概略的に見せてくれる平面図である。
図6図5の熱処理チャンバの正面図である。
図7】回転する基板(W)に処理液を供給して基板(W)を液処理する液処理チャンバの一実施例を見せてくれる断面図である。
図8図7の液処理チャンバの平面図である。
図9図3の返送ロボットの一例を見せてくれる斜視図である。
図10】液供給ユニットを見せてくれる構成図である。
図11図10に示されたポンプを見せてくれる図面である。
図12図11に示されたポンプを見せてくれる斜視図である。
図13】チューブの膨張及び収縮状態を見せてくれる図面である。
図14】ポンプの第2実施例を見せてくれる正面図である。
図15】チューブ内での処理液循環動作を説明するための図面である。
図16】チューブの他の例を見せてくれる図面である。
図17】ポンプの多様な変形例を見せてくれる図面である。
図18】同じく、a及びbはポンプの多様な変形例を見せてくれる図面である。
図19】ポンプの第2実施例を見せてくれる図面である。
図20】a及びbは、図19に示された第2チューブを説明するための図面である。
図21】第3実施例によるポンプを見せてくれる構成図である。
図22】第4実施例によるポンプを見せてくれる構成図である。
図23】液供給ユニットの他の例を見せてくれる構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0037】
本発明の他の利点及び特徴、そして、それらを達成する方法は添付される図面と共に詳細に後述される実施例を参照すれば明確になるであろう。しかし、本発明は以下で開示される実施例に限定されるものではなくお互いに異なる多様な形態で具現されることができるし、単に本実施例は本発明の開示が完全であるようにさせ、本発明が属する技術分野で通常の知識を有した者に発明の範疇を完全に知らせてくれるために提供されるものであり、本発明は請求項の範疇によって定義されるだけである。
【0038】
仮に定義されなくても、ここで使用されるすべての用語(技術、あるいは科学用語を含み)は、この発明が属した従来技術で普遍的技術によって一般に収容されるものと等しい意味がある。一般な辞書らによって定義された用語は、関連される技術、そして/あるいは本出願の本文に意味するものと等しい意味を有するもので解釈されることができるし、そして、ここで明確に定義された表現ではなくても概念化されるか、あるいは過度に形式的に解釈されないであろう。本明細書で使用された用語は、実施例らを説明するためのものであり、本発明を制限しようとするものではない。
【0039】
本明細書で、単数型は文句で特別に言及しない限り複数形も含む。明細書で使用される‘含む'及び/またはこの動詞の多様な活用型、例えば、‘包含'、‘含む'、‘含んで'、‘含み'などは言及された組成、成分、構成要素、段階、動作及び/または素子は、一つ以上の他の組成、成分、構成要素、段階、動作及び/または素子の存在または追加を排除しない。また‘具備する'、‘有する'などもこれと等しく解釈されなければならない。
【0040】
本実施例の設備は半導体ウェハーまたは平板表示パネルのような基板に対してフォトリソグラフィ工程を遂行することに使用されることで説明するが、これは説明の便宜のためのものであり、本発明は基板を処理するために薬液を供給するポンプを使用する他の装置にも使用されることができる。
【0041】
以下では、図1乃至図23を参照して本発明の実施例に対して説明する。
【0042】
図1は、本発明の一実施例による基板処理装置を概略的に見せてくれる斜視図であり、図2図1の塗布ブロックまたは現像ブロックを見せてくれる基板処理装置の断面図であり、図3図1の基板処理装置の平面図である。
【0043】
図1乃至図3を参照すれば、本発明の一実施例による基板処理装置10はインデックスモジュール100(index module)、処理モジュール300(processing module)、そして、インターフェースモジュール500(interface module)を含む。
【0044】
一実施例によれば、インデックスモジュール100、処理モジュール300、そして、インターフェースモジュール500は順次に一列に配置される。以下でインデックスモジュール100、処理モジュール300、そして、インターフェースモジュール500が配列された方向を第1方向12といって、上部から眺める時第1方向12と垂直な方向を第2方向14といって、第1方向12及び第2方向14にすべて垂直な方向を第3方向16で定義する。
【0045】
インデックスモジュール100は基板(W)が収納された容器(F)から基板(W)を処理モジュール300に返送し、処理が完了された基板(W)を容器(F)に収納する。インデックスモジュール100の長さ方向は第2方向14に提供される。インデックスモジュール100はロードポート110とインデックスフレーム130を有する。インデックスフレーム130を基準でロードポート110は処理モジュール300の反対側に位置される。基板(W)らが収納された容器(F)はロードポート110に置かれる。ロードポート110は複数個が提供されることができるし、複数ロードポート110は第2方向14に沿って配置されることができる。
【0046】
容器(F)としては前面開放一体式ポッド(Front open Unified Pod:FOUP)のような密閉用容器(F)が使用されることができる。容器(F)はオーバーヘッドトランスファー(Overhead Transfer)、オーバーヘッドコンベヤー(Overhead Conveyor)、または自動案内車両(Automatic Guided Vehicle)のような移送手段(図示せず)や作業者によってロードポート110に置かれることができる。
【0047】
インデックスフレーム130の内部にはインデックスロボット132が提供される。インデックスフレーム130内には長さ方向が第2方向14に提供されたガイドレール136が提供され、インデックスロボット132はガイドレール136上で移動可能に提供されることができる。インデックスロボット132は基板(W)が置かれるハンドを含み、ハンドは前進及び後進移動、第3方向16を軸にした回転、そして、第3方向16に沿って移動可能に提供されることができる。
【0048】
処理モジュール300は基板(W)に対して塗布工程及び現像工程を遂行することができる。処理モジュール300は容器(F)に収納された基板(W)の伝達を受けて基板処理工程を遂行することができる。処理モジュール300は塗布ブロック300a及び現像ブロック300bを有する。塗布ブロック300aは基板(W)に対して塗布工程を遂行し、現像ブロック300bは基板(W)に対して現像工程を遂行する。塗布ブロック300aは複数個が提供され、これらはお互いに積層されるように提供される。現像ブロック300bは複数個が提供され、これらはお互いに積層されるように提供される。図1の実施例によれば、塗布ブロック300aと現像ブロック300bはそれぞれ2個ずつ提供される。塗布ブロック300aらは現像ブロック300bらの下に配置されることができる。一例によれば、2個の塗布ブロック300aらはお互いに同一な工程を遂行し、お互いに同一な構造で提供されることができる。また、2個の現像ブロック300bらはお互いに同一な工程を遂行し、お互いに同一な構造で提供されることができる。
【0049】
図3を参照すれば、塗布ブロック300aは熱処理チャンバ320、返送チャンバ350、液処理チャンバ360、そして、バッファーチャンバ312、316を有する。熱処理チャンバ320は基板(W)に対して熱処理工程を遂行する。熱処理工程は冷却工程及び加熱工程を含むことができる。液処理チャンバ360は基板(W)上に液を供給して液膜を形成する。液膜フォトレジスト膜または反射防止膜であることができる。返送チャンバ350は塗布ブロック300a内で熱処理チャンバ320と液処理チャンバ360との間に基板(W)を返送する。
【0050】
返送チャンバ350はその長さ方向が第1方向12と平行に提供される。返送チャンバ350には返送ロボット900が提供される。返送ロボット900は熱処理チャンバ320、液処理チャンバ360、そして、バッファーチャンバ312、316の間に基板を返送する。一例によれば、返送ロボット900は基板(W)が置かれるハンドを有して、ハンドは前進及び後進移動、第3方向16を軸にした回転、そして、第3方向16に沿って移動可能に提供されることができる。返送チャンバ350内にはその長さ方向が第1方向12と平行に提供されるガイドレール356が提供され、返送ロボット900はガイドレール356上で移動可能に提供されることができる。
【0051】
図4は、返送ロボットのハンドの一例を見せてくれる図面である。
【0052】
図4を参照すれば、ハンド910はハンド本体910aと支持フィンガー910bらを含む。ハンド本体910aは基板の直径より大きい内径を有するおおよそ馬蹄形状で形成される。但し、ハンド本体910aの形状はこれに限定されない。ハンド本体910aの先端部を含んだ4個所には支持フィンガー910bらが内側方向に設置される。ハンド本体910aは内部に真空流路(図示せず)が形成される。真空流路(図示せず)は真空ラインを通じて真空ポンプと連結される。
【0053】
再び図1乃至図3を参照すれば、熱処理チャンバ320は複数個で提供される。熱処理チャンバ320らは第1方向12に沿って配置される。熱処理チャンバ320らは返送チャンバ350の一側に位置される。
【0054】
図5は、図3の熱処理チャンバの一例を概略的に見せてくれる平面図であり、図6図5の熱処理チャンバの正面図である。
【0055】
図5図6を参照すれば、熱処理チャンバ320はハウジング321、冷却ユニット322、加熱ユニット323、そして、返送プレート324を有する。
【0056】
ハウジング321は概して直方体の形状で提供される。ハウジング321の側壁には基板(W)が出入りされる搬入口(図示せず)が形成される。搬入口は開放された状態で維持されることができる。選択的に搬入口を開閉するようにドア(図示せず)が提供されることができる。冷却ユニット322、加熱ユニット323、そして、返送プレート324はハウジング321内に提供される。冷却ユニット322及び加熱ユニット323は第2方向14に沿って配列される。一例によれば、冷却ユニット322は加熱ユニット323に比べて返送チャンバ350にさらに近く位置されることができる。
【0057】
冷却ユニット322は冷却板322aを有する。冷却板322aは上部から眺める時概して円形の形状を有することができる。冷却板322aには冷却部材322bが提供される。一例によれば、冷却部材322bは冷却板322aの内部に形成され、冷却流体が流れる流路に提供されることができる。
【0058】
加熱ユニット323は加熱板323a、カバー323c、そして、ヒーター323bを有する。加熱板323aは上部から眺める時概して円形の形状を有する。加熱板323aは基板(W)より大きい直径を有する。加熱板323aにはヒーター323bが設置される。ヒーター323bは電流が印加される発熱低抗体で提供されることができる。加熱板323aには第3方向16に沿って上下方向に駆動可能なリフトピン323eらが提供される。リフトピン323eは加熱ユニット323外部の返送手段から基板(W)の引受を受けて加熱板323a上に下ろすか、または加熱板323aから基板(W)を持ち上げて加熱ユニット323外部の返送手段に引き継ぐ。一例によれば、リフトピン323eは3個が提供されることができる。カバー323cは内部に下部が開放された空間を有する。
【0059】
カバー323cは加熱板323aの上部に位置されて駆動機3236dによって上下方向に移動される。カバー323cが移動されてカバー323cと加熱板323aが形成する空間は基板(W)を加熱する加熱空間で提供される。
【0060】
返送プレート324は概して円盤形状で提供され、基板(W)と対応される直径を有する。返送プレート324の縁にはノッチ324bが形成される。ノッチ324bは上述した返送ロボット352のハンド354に形成された突起3543と対応される形状を有することができる。また、ノッチ324bはハンド354に形成された突起3543と対応される数で提供され、突起3543と対応される位置に形成される。ハンド354と返送プレート324が上下方向に整列された位置でハンド354と返送プレート324の上下位置が変更すれば、ハンド354と返送プレート324との間に基板(W)の伝達がなされる。返送プレート324はガイドレール324d上に装着され、駆動機324cによってガイドレール324dに沿って第1領域3212と第2領域3214との間に移動されることができる。返送プレート324にはスリット形状のガイド溝324aが複数個で提供される。ガイド溝324aは返送プレート324の末端で返送プレート324の内部まで延長される。ガイド溝324aはその長さ方向が第2方向14に沿って提供され、ガイド溝324aらは第1方向12に沿ってお互いに離隔されるように位置される。ガイド溝324aは返送プレート324と加熱ユニット323の間に基板(W)の引受引継がなされる時返送プレート324とリフトピン323eがお互いに干渉されることを防止する。
【0061】
基板(W)の冷却は基板(W)が置かれた返送プレート324が冷却板322aに接触された状態でなされる。冷却板322aと基板(W)の間に熱伝達がよくなされるように返送プレート324は熱伝導性が高い材質で提供される。一例によれば、返送プレート324は金属材質で提供されることができる。
【0062】
熱処理チャンバ320らのうちで一部の熱処理チャンバ320に提供された加熱ユニット323は基板(W)加熱中にガスを供給して基板上にフォトレジストの付着率を向上させることができる。一例によれば、ガスはヘキサメチルジシラン(HMDS:hexamethyldisilane)ガスであることができる。
【0063】
再び図1乃至図3を参照すれば、液処理チャンバ360は複数個で提供される。液処理チャンバ360らのうちで一部はお互いに積層されるように提供されることができる。液処理チャンバ360らは返送チャンバ350の一側に配置される。液処理チャンバ360らは第1方向12に沿って並んで配列される。液処理チャンバ360らのうちである一部はインデックスモジュール100と隣接した位置に提供される。以下、インデックスモジュール100に接するように位置した液処理チャンバ360を前端液処理チャンバ362(front liquid processing chamber)と称する。液処理チャンバ360らのうちで他の一部はインターフェースモジュール500と隣接した位置に提供される。以下、インターレースモジュール500に接するように位置した液処理チャンバ360を後端液処理チャンバ364(rear heat processing chamber)と称する。
【0064】
前端液処理チャンバ362は基板(W)上に第1液を塗布し、後端液処理チャンバ364は基板(W)上に第2液を塗布する。第1液と第2液はお互いに相異な種類の液であることができる。一実施例によれば、第1液は反射防止膜であり、第2液はフォトレジストである。フォトレジストは反射防止膜が塗布された基板(W)上に塗布されることができる。選択的に第1液はフォトレジストであり、第2液は反射防止膜であることがある。この場合、反射防止膜はフォトレジストが塗布された基板(W)上に塗布されることができる。選択的に第1液と第2液は等しい種類の液であり、これらはすべてフォトレジストであることができる。
【0065】
現像ブロック300bは塗布ブロック300aと同一な構造を有して、現像ブロック300bに提供された液処理チャンバは基板上に現像液を供給する。
【0066】
インターフェースモジュール500は処理モジュール300を外部の露光装置700と連結する。インターフェースモジュール500はインターフェースフレーム510、付加工程チャンバ520、インターフェースバッファー530、そして、インターフェースロボット550を有する。
【0067】
インターフェースフレーム510の上端には内部に下降気流を形成するファンフィルターユニットが提供されることができる。付加工程チャンバ520、インターフェースバッファー530、そして、インターフェースロボット550はインターフェースフレーム510の内部に配置される。付加工程チャンバ520は塗布ブロック300aで工程が完了された基板(W)が露光装置700に搬入される前に所定の付加工程を遂行することができる。選択的に付加工程チャンバ520は露光装置700で工程が完了された基板(W)が現像ブロック300bに搬入される前に所定の付加工程を遂行することができる。一例によれば、付加工程は基板(W)のエッジ領域を露光するエッジ露光工程、または基板(W)の上面を洗浄する上面洗浄工程、または、基板(W)の下面を洗浄する下面洗浄工程であることができる。付加工程チャンバ520は複数個が提供され、これらはお互いに積層されるように提供されることができる。付加工程チャンバ520はすべて同一な工程を遂行するように提供されることができる。選択的に付加工程チャンバ520らのうちで一部はお互いに異なる工程を遂行するように提供されることができる。
【0068】
インターフェースバッファー530は塗布ブロック300a、付加工程チャンバ520、露光装置700、そして、現像ブロック300bの間に返送される基板(W)が返送途中に一時的にとどまる空間を提供する。インターフェースバッファー530は複数個が提供され、複数のインターフェースバッファー530らはお互いに積層されるように提供されることができる。
【0069】
一例によれば、返送チャンバ350の長さ方向の延長線を基準で一側面には付加工程チャンバ520が配置され、他の側面にはインターフェースバッファー530が配置されることができる。
【0070】
インターフェースロボット550は塗布ブロック300a、付加工程チャンバ520、露光装置700、そして、現像ブロック300bの間に基板(W)を返送する。インターフェースロボット550は基板(W)を返送する返送ハンドを有することができる。インターフェースロボット550は1個または複数個のロボットで提供されることができる。一例によれば、インターフェースロボット550は第1ロボット552及び第2ロボット554を有する。第1ロボット552は塗布ブロック300a、付加工程チャンバ520、そして、インターフェースバッファー530の間に基板(W)を返送し、第2ロボット554はインターフェースバッファー530と露光装置700との間に基板(W)を返送し、第2ロボット4604はインターフェースバッファー530と現像ブロック300bとの間に基板(W)を返送するように提供されることができる。
【0071】
第1ロボット552及び第2ロボット554はそれぞれ基板(W)が置かれる返送ハンドを含み、ハンドは前進及び後進移動、第3方向16に平行な軸を基準にした回転、そして、第3方向16に沿って移動可能に提供されることができる。
【0072】
以下では、液処理チャンバの構造に対して詳しく説明する。下では塗布ブロックに提供された液処理チャンバを例を挙げて説明する。また、液処理チャンバは基板(W)上にフォトレジストを塗布するチャンバの場合を例を挙げて説明する。しかし、液処理チャンバは基板(W)に保護膜または反射防止膜のような膜を形成するチャンバであることができる。また、液処理チャンバは基板(W)に現像液を供給して基板(W)を現象処理するチャンバであることができる。
【0073】
図7は、回転する基板(W)に処理液を供給して基板(W)を液処理する液処理チャンバの一実施例を見せてくれる断面図であり、図8図7の液処理チャンバの平面図である。
【0074】
図7図8を参照すれば、液処理チャンバ1000はハウジング1100、第1処理ユニット1201a、第2処理ユニット1201b、液供給ユニット1400、排気ユニット1600、そして制御機1800を含む。
【0075】
ハウジング1100は内部空間を有する直四角の桶形状で提供される。ハウジング1100の一側には開口1101a、1101bが形成される。開口1101a、1101bは基板(W)が搬出入される通路で機能する。開口1101a、1101bにはドア1103a、1103bが設置され、ドア1103a、1103bは開口1101a、1101bを開閉する。
【0076】
ハウジング1100の上壁にはその内部空間に下降気流を供給するファンフィルターユニット1130が配置される。ファンフィルターユニット1130は外部の空気を内部空間に導入するファンと外部の空気を濾過するフィルターを有する。
【0077】
ハウジング1100の内部空間には第1処理ユニット1201aと第2処理ユニット1201bが提供される。第1処理ユニット1201aと第2処理ユニット1201bは一方向に沿って配列される。以下、第1処理ユニット1201aと第2処理ユニット1201bが配列された方向をユニット配列方向と言って、図11でX軸方向に示す。
【0078】
第1処理ユニット1201aは第1処理容器1220aと第1支持ユニット1240aを有する。
【0079】
第1処理容器1220aは第1内部空間1222aを有する。第1内部空間1222aは上部が開放されるように提供される。
【0080】
第1支持ユニット1240aは第1処理容器1220aの第1内部空間1222aから基板(W)を支持する。第1支持ユニット1240aは第1支持板1242a、第1駆動軸1244a、そして、第1駆動機1246aを有する。第1支持板1242aはその上部面が円形で提供される。第1支持板1242aは基板(W)より小さな直径を有する。第1支持板1242aは真空圧によって基板(W)を支持するように提供される。選択的に第1支持板1242aは基板(W)を支持する機械的クランピング構造を有することができる。第1支持板1242aの底面中央には第1駆動軸1244aが結合され、第1駆動軸1244aには第1駆動軸1244aに回転力を提供する第1駆動機1246aが提供される。第1駆動機1246aはモータであることができる。
【0081】
第2処理ユニット1201bは第2処理容器1220bと第2支持ユニット1240bを有して、第2支持ユニット1240bは第2支持板1242b、第2駆動軸1244b、そして、第2駆動機1246bを有する。第2処理容器1220b及び第2支持ユニット1240bは第1処理容器1220a及び第1支持ユニット1240aと概して同一な構造を有する。
【0082】
液供給ユニット1400は基板(W)上に液を供給する。液供給ユニット1400は第1ノズル1420a、第2ノズル1420b、そして、処理液ノズル1440を含む。第1ノズル1420aは第1支持ユニット1240aに提供された基板(W)に液を供給し、第2ノズル1420bは第2支持ユニット1240bに提供された基板(W)に液を供給する。第1ノズル1420aと第2ノズル1420bは等しい種類の液を供給するように提供されることができる。一例によれば、第1ノズル1420aと第2ノズル1420bは基板(W)を洗浄するリンス液を供給することができる。例えば、リンス液は水(water)であることがある。他の例によれば、第1ノズル1420aと第2ノズル1420bは基板(W)のエッジ領域でフォトレジストを除去する除去液を供給することができる。例えば、除去液はシンナー(thinner)であることがある。第1ノズル1420aと第2ノズル1420bはそれぞれその回転軸を中心に工程位置と待機位置との間に回転されることができる。工程位置は基板(W)上に液を吐出する位置であり、待機位置は基板(W)上に液の吐出なしに第1ノズル1420a及び第2ノズル1420bがそれぞれ待機する位置である。
【0083】
処理液ノズル1440は第1支持ユニット1240aに提供された基板(W)及び第2支持ユニット1240bに提供された基板(W)に処理液を供給する。処理液はフォトレジストであることができる。処理液ノズル1440がガイド1442によって第1工程位置、待機位置、そして、第2工程位置の間に移動されるようにノズル駆動機1448は処理液ノズル1440を駆動する。第1工程位置は第1支持ユニット1240aに支持された基板(W)に処理液を供給する位置であり、第2工程位置は第2支持ユニット1240bに支持された基板(W)に処理液を供給する位置である。待機位置は処理液ノズル1440からフォトレジストの吐出がなされない時第1処理ユニット1201aと第2処理ユニット1201bとの間に位置された待機ポート1444で待機する位置である。
【0084】
第1処理容器1220aの内部空間1201aには気液分離板1229aが提供されることができる。気液分離板1229aは第1処理容器1220aの底壁から上部に延長されるように提供されることができる。気液分離板1229aはリング形状で提供されることができる。
【0085】
一例によれば、気液分離板1229aの外側は液排出のための排出空間で提供され、気液分離板1229aの内側は雰囲気排気のための排気空間で提供されることができる。第1処理容器1220aの底壁には処理液を排出する排出管1228aが連結される。排出管1228aは第1処理容器1220aの側壁と気液分離板1229aとの間に流入された処理液を第1処理容器1220aの外部に排出する。第1処理容器1220aの側壁と気液分離板1229aとの間の空間に流れる気流は気液分離板1229aの内側に流入される。この過程で気流内に含有された処理液は排出空間で排出管1228aを通じて第1処理容器1220aの外部に排出され、気流は第1処理容器1220aの排気空間に流入される。
【0086】
図示されなかったが、第1支持板1242aと第1処理容器1220aの相対高さを調節する昇降駆動機が提供されることができる。
【0087】
図9は、図3の返送ロボットの一例を見せてくれる斜視図である。
【0088】
以下、図9のロボット900は、図3の返送ロボットであることで説明する。しかし、これと異なり、返送ロボットはインデックスロボットであることができるし、選択的に基板処理装置1内に提供される他のロボットであることができる。
【0089】
図9を参照すれば、返送ロボット900はロボット本体902、水平駆動部930、垂直駆動部940を含むことができる。
【0090】
ロボット本体902は基板を支持して進退(X方向)動作と回転動作(θ方向)が可能なハンド910とハンド910を支持するベースを含むハンド駆動部920を含むことができる。
【0091】
ハンド駆動部920はハンド910をそれぞれ水平移動させて、ハンド910はハンド駆動部920によって個別駆動される。ハンド駆動部920には内部の駆動部(図示せず)と連結された連結アーム912を含み、連結アーム912の端部にはハンド910が設置される。本実施例において、返送ロボット900は2個のハンド910を具備するが、ハンド910の個数は基板処理システム1000の工程効率によって増加することもできる。ハンド駆動部920の下には回転部(図示せず)が設置される。回転部はハンド駆動部920と結合し、回転してハンド駆動部920を回転させる。これによって、ハンド910らが一緒に回転する。
【0092】
水平駆動部930と垂直駆動部940は一つの胴体フレーム990に装着される。
【0093】
胴体フレーム990は数個のフレームがお互いに結合された形態で提供されることができる。胴体フレーム990はロボット本体をY方向に案内する上部水平駆動部930aと下部水平駆動部930b、上下部水平駆動部930a、930bの間に垂直方向に立てられた垂直補助フレーム992、下部水平駆動部930bとは平行に延長されて胴体フレーム990形態を作る水平補助フレーム993、上下部水平駆動部930a、930bと水平補助フレーム993の末端をお互いに結合されるようにして胴体フレーム990の側部形態を作る結合補助フレーム994で構成されることができる。
【0094】
このように、胴体フレーム990は多数個の補助フレーム992、993、994によって結合されているので、その剛性が強化され、これによって長期間使用時にもその形態を完全に維持することができるなど耐久性が強化される。
【0095】
水平駆動部930a、930bは上述したようにロボット本体902をY方向に移動させるための走行ガイドとして、垂直駆動部940の両先端部と結合される。水平駆動部930a、930bのうちで特に、下部水平駆動部930bの内面には移送ベルトを含む水平方向駆動部(図示せず)が内蔵される。よって、移送ベルトの駆動によってロボット本体902は水平駆動部930a、930bに沿って水平移動される。
【0096】
垂直駆動部940はロボット本体902をZ方向に移動させるための一種の走行駆動部として、上下部水平駆動部930b、930aと結合される。よって、ロボット本体902は水平駆動部930b、930aによって案内されてY方向に移動される同時に垂直駆動部940によって案内されてZ方向にも移動されることができる。すなわち、ロボット本体902はY方向とZ方向の合に相当する斜線方向に移動されることができるものである。
【0097】
一方、垂直駆動部940はお互いに離隔された複数個、例えば、二つの垂直なフレームで構成されるが、二つのフレームの間の離隔された空間にロボット本体902は自由に出入りすることができる。
【0098】
垂直駆動部940の垂直フレーム950内部には移送ベルトを含む垂直方向駆動部(以下、垂直駆動部と称する)が内蔵される。
【0099】
図10は、液供給ユニットを見せてくれる構成図である。
【0100】
図10を参照すれば、液供給ユニット1400はノズル1420、液収容部材1410、液供給ライン1430、トラップタンク1450、ポンプ2000、フィルター1460、そして、ファジーライン1470を含むことができる。ここでノズルは、図7に示された第1ノズル1420a、第2ノズル1420b、そして、処理液ノズル1440を含むことができる。
【0101】
液供給ライン1430はノズル1420と液収容部材1410を連結する。液供給ライン1430にはノズル1420と液収容部材1410との間にトラップタンク1450、ポンプ2000、フィルター1460が設置される。液収容部材1410には処理液が収容される収容空間を有する。液収容部材1410は処理液が収容されたボトル(bottle)であることがある。処理液はフッ素(F)を含む感光液であることができる。
【0102】
トラップタンク1450では液供給ライン1430に流れる処理液の気泡が除去されることができる。トラップタンク1450は液供給ライン1430からノズル1420と液収容部材1410との間に位置される。
【0103】
ポンプ2000は液供給ライン1430に流れる処理液がノズル1420を向ける方向に供給されるように液供給ライン1430を加圧する。ポンプ2000は液供給ライン1430でトラップタンク1450の下流に位置される。一例によれば、ポンプ2000はチューブの収縮膨張による嵩の変化を通じてチューブ内にある処理液を吐出することができる。
【0104】
フィルター1500は液供給ライン1200に流れる処理液の不純物を濾過する。フィルター1500は液供給ライン1200でトラップタンク1300とポンプ2000との間に位置される。フィルター1500は液供給ライン1200でトラップタンク1300よりポンプ2000にさらに近く位置されることができる。処理液はフィルター1500を通過する過程で不純物が濾過される。
【0105】
ファジーライン1470はポンプ2000を通過した処理液がトラップタンク1300にリターンされるように液供給ライン1200に連結される。
【0106】
一方、図23は液供給ユニットの変形例を見せてくれる構成図である。
【0107】
図23でのように、液供給ユニット1400aはノズル1420、液収容部材1410、液供給ライン1430、ポンプ2000、フィルター1460、そして、ファジーライン1470を含み、これらは図10に示された液供給ユニット1400の構成らと概して類似な構成と機能で提供され、他の点はトラップタンクの代りにポンプ2000-1が追加的に設置されるということにある。ここで、ポンプ2000とポンプ2000-1は等しいポンプである。
【0108】
図11は、図10に示されたポンプを見せてくれる図面であり、図12図11に図示されたポンプを見せてくれる斜視図であり、図13はチューブの膨張及び収縮状態を見せてくれる図面である。
【0109】
ポンプ2000はチューブ2100と駆動部2900を含むことができる。ポンプ2000はチューブ2100を長さ方向に収縮及び膨張させてチューブ2100の嵩の変化を導き出すことでチューブ内にある処理液を吐出する。
【0110】
一例で、チューブ2100はフレキシブルなチューブ胴体2110と、チューブ胴体2110の一端に提供される第1フランジ2120、そして、チューブ胴体2110の他端に提供される第2フランジ2130を含むことができる。
【0111】
チューブ2100は外部で印加される垂直移動力によって収縮及び膨張動作を遂行するようになる。このようなチューブ2100は軟性ポリマー材料によって製作されることができる。もちろん、柔軟チューブ400の材料は外力が加えられる場合収縮及び膨張が可能な材料ならどのような材料を使っても構わないであろう。チューブ2100は外部で印加される力が解除される場合、チューブ2100が初期状態(例えば、図13の収縮状態)に復元されることができるように弾性復元力を有するように製作された方が良い。勿論、チューブ2100は弾性復元力を持たないように製作されても関係ない。なぜなら、チューブ2100の収縮及び膨張のために外部で印加される力を利用してチューブ2100を初期状態に復元させることもできるためである。しかし、チューブ2100が弾性復元力を有するように製作されて自ら初期状態に復元されることができるようにすれば、外部で印加される力の負荷を減らしてくれることができるためチューブ2100が弾性復元力を有するように製作されることが望ましい。
【0112】
チューブ胴体2110は内部に中空部(ポンプ室)を有する。チューブ胴体2110の両端部は開口されて処理液の出入りが可能にさせる。チューブ胴体2110の横断面を見れば、チューブ胴体2110は薬液流入口と薬液出入口から中央に行くほど空間が広くなるかめ形状を有する。ポンプ室は駆動部2900によってチューブ胴体2110が長さ方向に収縮されれば内部の嵩が大きくなって(図13参照)、チューブ2100が長さ方向に膨張(伸びると)されると、内部の嵩が減少されることがある。しかし、チューブ胴体2110の形状はこれに限定されるものではない。
【0113】
再び図11乃至図13を参照すれば、第1フランジ2120はチューブ胴体2110の上端と結合されてチューブ胴体2110の上部を密閉する。第1フランジ2120はチューブ胴体2110の内部空間に処理液を流入させるための流入口2122が形成されることができる。
【0114】
第2フランジ2130はチューブ胴体2110の下端と結合されてチューブ胴体2110の下部を密閉する。第2フランジ2130はチューブ胴体2110の内部空間から処理液が吐出される吐出口2132が形成されることができる。
【0115】
第1フランジ2120は移動が許容されないように別途の構造物に固定されることができる。第2フランジ2130は駆動部2900と連結されて垂直移動が可能に提供される。
【0116】
駆動部2900はチューブ2100を収縮及び膨張させるための垂直移動体2910を含む。垂直移動体2910はモータ2920の回転力によって昇降されるボールスクリューを含むことができる。駆動部2900は速度調節などのために減速器を含むことができる。駆動部2900の垂直移動体2910は第2フランジ2130と連結されることができる。
【0117】
本発明によれば、駆動部2900のモータ力がボールスクリュー方式で第2フランジ2130に直接伝達されるためLMガイドなどの追加的な装置が必要なくて、ポンプサイズを減らすことができる。
【0118】
前述した構造を有するポンプの動作は次のようである。
【0119】
図11乃至図13を参照すれば、ポンプ2100の吸入動作は流入口2122を開いて、排出口2132を閉めた状態でチューブ胴体2110を収縮状態に復元させれば、流入口2122を通じて処理液がチューブ胴体2110の中空部に流入される。ポンプ2100の排出動作は流入口2122を閉めて、排出口2132をオープンした状態でチューブ胴体2110を長さ方向に膨張させれば、チューブ胴体2110の中空部の嵩が減りながらチューブ胴体2110の中空部に満たされていた処理液が排出口2132を通じて吐出される。
【0120】
図14は、ポンプの第2実施例を見せてくれる正面図である。
【0121】
図14に示されたように、ポンプ2000aはチューブ2100と駆動部2900を含み、チューブ2100と駆動部2900は図11に示されたポンプ2000のチューブ2100と駆動部2900と概して類似な構成と機能で提供されるので、以下では、本実施例との差異点を主として第2実施例を説明することにする。
【0122】
本実施例でチューブ2100aは、シーリングケース2300を有することにその特徴がある。シーリングケース2300はチューブ胴体2110を取り囲むように提供されることができる。シーリングケース2300はチューブ胴体2110から薬液流出時ポンプの外に漏れることを防止することができる。一例で、シーリングケース2300はベローズ形状で提供されることができる。シーリングケース2300は内部に非圧縮性流体が満たされることができる。非圧縮性流体は不活性気体(例えば、窒素ガス)または液体であることができる。シーリングケース2300に満たされた非圧縮性流体は水分浸透を遮断する。シーリングケース2300の一端は第1フランジ2120に固定されることができるし、シーリングケース2300の他端は第2フランジ2130に連結されることができる。
【0123】
図15は、チューブ内での処理液循環動作を説明するための図面である。
【0124】
チューブ2100は処理液が停滞されながら発生される問題を改善することができる。
【0125】
図15でのように、チューブ2100が初期状態に復元されれば、処理液がチューブ胴体2110に流入される。この状態で流出口のバルブを閉めて(図面で黒い色で満たされた状態が閉鎖状態)チューブ2100が駆動部によって収縮方向に所定間隔移動されれば、チューブ胴体2110内部の処理液がチューブ胴体2110の湾曲した内部曲面に沿って循環するようになる(図面で矢印に表示される)。ここで、チューブ胴体2110の収縮動作は薬液を供給するためではなく、処理液渋滞予防のためのことである。このような処理液循環は処理液の供給がなされない待機状態で数回繰り返すことが望ましくて、これを通じてチューブ胴体2100内部の薬液が強制的に循環されながら渋滞現象を防止することができる。
【0126】
図16は、チューブの他の例を見せてくれる図面である。
【0127】
図16でのように、チューブ2100はポンプ室2101での薬液循環を促進させるための板膜2180を有するということにその特徴がある。板膜2180は中央がオープンされた形態で提供されることができる。板膜2180はチューブ胴体2110の流出口2132に接するように位置されることができる。板膜2180の中央は流入口2122方向を向けて湾曲になるように形成されることができる。図16で矢印はチューブ胴体2110内部で処理液循環動作による処理液循環を見せてくれる。
【0128】
図17乃至図18bは、ポンプの多様な変形例を見せてくれる図面らであり、ここで駆動部は略した。
【0129】
図17でのようにポンプ2000-2は2個のチューブ2100が直列で連結された形態で提供されることができる。この時、連結されるチューブ2100は等しい形状であることができる。
【0130】
図18a及び図18bでのように、ポンプ2000-3は3個のチューブ2100が直列で連結されるように提供されることができるし、この時チューブ2100の大きさは、お互いに相異に提供されることができる。
【0131】
図19は、ポンプの第2実施例を見せてくれる図面である。
【0132】
図19を参照すれば、ポンプ2000bは第1チューブ2100bと第2チューブ3100、そして、駆動部2900bを含むことができる。
【0133】
ポンプ2000bは第1チューブ2100bの収縮/膨張、そして、第2チューブ3100の拗じれることによる嵩の変化を通じて処理液を吐出することができる。ここで、第1チューブ2100a及び駆動部2900aは図11に示されたチューブ2100及び駆動部2900と概して類似な構成と機能で提供されるので、以下では本実施例との差異点を主として第2実施例を説明することにする。
【0134】
本実施例で、第2チューブ3100は第1チューブ2100aと直列連結されるように駆動部2900aと第1チューブ2100aとの間に提供される。第2チューブ3100は拗じれることによる嵩の変化を通じて薬液を吐出するトーション方式で提供されることができる。
【0135】
駆動部2900aは第2チューブ3100を拗りながら第1チューブ2100を収縮及び膨張させるために第2チューブ3100に回転力とともに垂直移動力を同時に伝達できるように提供されることができる。
【0136】
図20a及び図20bは、図19に示された第2チューブを説明するための図面である。
【0137】
図20a及び図20bを参照すれば、第2チューブ3100はフレキシブルなチューブ胴体3110と、チューブ胴体3110との一端に提供される第1フランジ3120、そして、チューブ胴体3110の他端に提供される第2フランジ3130を含むことができる。
【0138】
第2チューブ3100は外部で印加される回転力によって拗じれ動作を遂行するようになる。このような第2チューブ3100は軟性ポリマー材料によって製作されることができる。もちろん、柔軟チューブ400の材料は外力が加えられる場合拗じれ動作が可能な材料ならどのような材料を使っても構わないであろう。第2チューブ3100は外部で印加される力が解除される場合、チューブが初期状態に復元されることができるように弾性復元力を有するように製作された方が良い。勿論、第2チューブ3100は弾性復元力を持たないように製作されても関係ない。なぜなら、第2チューブ3100の拗じれ動作のために外部で印加される力を利用して第2チューブ3100を初期状態に復元させることもできるためである。しかし、第2チューブ3100が弾性復元力を有するように製作されて自ら初期状態に復元されることができるようにすれば、外部で印加される力の負荷を減らしてくれることができるため第2チューブ3100が弾性復元力を有するように製作されることが望ましい。
【0139】
チューブ胴体3110は一定長さを有して内部に中空部(ポンプ室)を有する。チューブ胴体3110の両端部は開口されて処理液の出入りが可能にさせる。チューブ胴体3110の断面を見れば、チューブ胴体3110は中心のコア空間3111と、コア空間3111を中心にそのまわりに沿って配列された4個の羽空間3112らを有する。このようにチューブ胴体3110の断面は4葉式形態を有する。しかし、チューブ胴体の形状はこれに限定されるものではない。例えば、チューブ胴体3110の断面は2葉式、3葉式または5葉式のような多様な多葉式形状で提供されることができる。
【0140】
チューブ胴体3110は長さ方向に直線形態を有することで示したが、これに限定されるものではない。例えば、チューブ胴体3110はコアを中心に螺旋形で拗じれた構造で形成されることができる。このように、チューブ胴体3110がはじめから拗じれた形状を有することでチューブ胴体3110が駆動部によって拗じれる時嵩の変化を増加させることができるし、安定的な拗じれができる。ここで、チューブ胴体の拗じれ角度は多様に変更されることができる。
【0141】
また、チューブ胴体3110は上端と下端の断面形状が相異なことがある。例えば、チューブ胴体3110の上端断面は羽空間らの間の谷が大きくて、チューブ胴体3110の下端に行くほど羽空間らの間の谷が緩くなる形状で提供されることができる。
【0142】
一方、第1フランジ3120はチューブ胴体3110の上端と結合されてチューブ胴体3110の上部を密閉する。第1フランジ3120は第1チューブ2100aの第2フランジ2130と連結されることができる。第1チューブ2100bの内部空間と第2チューブ3100の内部空間はお互いに連結されることができる。
【0143】
第2フランジ3130はチューブ胴体3110の下端と結合されてチューブ胴体3110の下部を密閉する。第2フランジ3130はチューブ胴体3110の内部空間から処理液が吐出される吐出口3132が形成されることができる。
【0144】
第1フランジ3120は上下移動は可能で、回動は許容されないように別途の構造物に固定されることができる。第2フランジ3130は駆動部2900bと連結されて回転力の伝達を受けて回動されることができるように提供される。
【0145】
本実施例で第2チューブ3100はシーリングケース3300を有する。シーリングケース3300はチューブ胴体3110を取り囲むように提供されることができる。シーリングケース3300はチューブ胴体3110から薬液流出時ポンプの外に漏れることを防止することができる。一例で、シーリングケース3300は円筒形状で提供されることができる。シーリングケース3300は内部に非圧縮性流体が満たされることができる。非圧縮性流体は不活性気体(例えば、窒素ガス)または液体であることができる。シーリングケース3300に満たされた非圧縮性流体は水分浸透を遮断する。シーリングケース3300の一端は第1フランジ3120に固定されることができるし、シーリングケース3300の他端は第2フランジ3130に連結されることができるし、その間にはベアリング(図示せず)が提供されることができる。(第2フランジの回動時シーリングケースの回動防止)
【0146】
図21は、第3実施例によるポンプを見せてくれる構成図であり、図22は第4実施例によるポンプを見せてくれる構成図である。
【0147】
図21を参照すれば、第3実施例によるポンプ2000cは第1チューブ2100cと第2チューブ3100c、第3チューブ4100、そして、駆動部2900cを含むことができる。ここで、第1チューブ2100cと第2チューブ3100cは並列に配置されるという点で第2実施例に差異点がある。(図面便宜上各チューブの駆動部は略した。)
【0148】
第1チューブ2100cは図11に示された収縮/膨張方式のチューブ2100と実質的に等しくて、第2チューブ3100cと第4チューブ4100は図20a及び図20bに示された第2チューブ3100aと概して類似な構成と機能で提供されることで詳細な説明は略する。
【0149】
図22を参照すれば、第4実施例によるポンプ2000dは第1チューブ2100dらと第2チューブ3100d、そして、駆動部2900dを含むことができる。
【0150】
第1チューブ2100dは図11に示された収縮/膨張方式のチューブ2100と実質的に等しくて、第2チューブ3100dは図20a及び図20bに示された第2チューブ3100aと概して類似な構成と機能で提供されることで詳細な説明は略する。但し、第2チューブ3100dはチューブを拗るための回転体3109がチューブ中間にリング形状で装着されるということに一部差がある。
【0151】
ここで、ポンプ2000dは2個の第1チューブ2100dが直列に配置されるという点で第3実施例と異なる点である。図面の便宜上第1チューブ2100dと第2チューブ3100dの駆動部は略した。
【0152】
以上の詳細な説明は本発明を例示するものである。また、上述した内容は本発明の望ましい実施形態を示して説明するものであり、本発明は多様な他の組合、変更及び環境で使用することができる。すなわち、本明細書に開示された発明の概念の範囲、著わした開示内容と均等な範囲及び/または当業界の技術または知識の範囲内で変更または修正が可能である。著わした実施例は本発明の技術的思想を具現するための最善の状態を説明するものであり、本発明の具体的な適用分野及び用途で要求される多様な変更も可能である。したがって、以上の発明の詳細な説明は開示された実施状態で本発明を制限しようとする意図ではない。また、添付された請求範囲は他の実施状態も含むことで解釈されなければならない。
【符号の説明】
【0153】
1100 ノズル
1150 液収容部材
1200 液供給ライン
1300 トラップタンク
2000 ポンプ
1500 フィルター
2100 チューブ
2900 駆動部

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18a
図18b
図19
図20a
図20b
図21
図22
図23