(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-19
(45)【発行日】2024-08-27
(54)【発明の名称】待ち行列管理システム及び方法
(51)【国際特許分類】
G06Q 10/02 20120101AFI20240820BHJP
G06Q 50/10 20120101ALI20240820BHJP
【FI】
G06Q10/02
G06Q50/10
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2022164834
(22)【出願日】2022-10-13
(62)【分割の表示】P 2020119723の分割
【原出願日】2013-06-07
【審査請求日】2022-10-21
(32)【優先日】2012-06-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】511077292
【氏名又は名称】ユニバーサル シティ スタジオズ リミテッド ライアビリティ カンパニー
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100067013
【氏名又は名称】大塚 文昭
(74)【代理人】
【識別番号】100086771
【氏名又は名称】西島 孝喜
(74)【代理人】
【氏名又は名称】上杉 浩
(74)【代理人】
【識別番号】100120525
【氏名又は名称】近藤 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100139712
【氏名又は名称】那須 威夫
(72)【発明者】
【氏名】シュワルツ ジャスティン マイケル
(72)【発明者】
【氏名】オスターマン ロス アラン
(72)【発明者】
【氏名】ポーク ジェフリー ラマー
【審査官】関 博文
(56)【参考文献】
【文献】特開2006-134260(JP,A)
【文献】特開2007-025817(JP,A)
【文献】特開2004-102437(JP,A)
【文献】特開2004-178041(JP,A)
【文献】中野渡 祥裕 ほか,向き・照明変動にロバストな顔認証,パナソニック技報,Vol. 54 No. 4,日本,パナソニック株式会社,2009年01月15日,pp. 24-29
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
待ち行列管理システムであって、該待ち行列管理システムは、
プロセッサの第1のセットを含み、前記プロセッサ
の第1のセットは、
第1のゲストから遊園地の複数のアトラクションのうち
の一または二以上のアトラクション
のセットのゲスト選択
のセットを受信し、
前記
第1のゲストが前記遊園地にいることを示す
信号を受信し、
前記信号を受信することに応答して、前記ゲスト選択
のセットによって示される前記
一または二以上のアトラクション
のセットの運行状態データを決定し、
前記運行状態データを受信することに応答して、少なくとも前記ゲスト選択
のセットおよび前記運行状態データに基づいて前記
第1のゲストのための
アトラクションアクセス時間範囲を含む第1の予約を生成する、
ように構成され
、前記第1の予約は、前記一または二以上のアトラクションのセットのうちの第1のアトラクションに関連付けられ、
前記プロセッサの第1のセットは、
前記第1のゲストが前記アトラクションアクセス時間範囲内に前記第1のアトラクションにアクセスしなかったことに基づいて、
前記第1の予約を前記第1のゲストから第2のゲストに移譲し、
少なくとも前記第1の予約に基づいて前記第2のゲストの第2の予約を生成し、
前記第2のゲストに関連付けられた移動体デバイスのディスプレイに前記第2の予約を表示させる、
ように構成される、待ち行列管理システム。
【請求項2】
前記プロセッサの第1のセットは、前記遊園地の前記第1のゲストの携帯型識別特徴の検出に応答して前記信号を出力するように構成されたプロセッサの第2のセットに基づく前記信号を受信するように構成され、前記携帯型識別機構は、
前記第1のゲストに関連付けられた追加の移動体デバイスを含み、前記
プロセッサ
の第1のセットは、前記
追加の移動体デバイスのディスプレイスクリーンへの前記
第1の予約の表示を介して前記
第1のゲストに前記
第1の予約を提供するように構成される、請求項1に記載の待ち行列管理システム。
【請求項3】
前記携帯型識別機構は、紙のチケット、プラスチックのチケット、または電子チケットを含み、前記
待ち行列管理システムは、前記紙のチケット、前記プラスチックのチケット、または前記電子チケットの固有識別子を検出するように構成されたデータリーダを含む、請求項
2に記載の待ち行列管理システム。
【請求項4】
前記携帯型識別機構は、前記
第1のゲストの少なくとも一つの生態認証特徴を含み、
前記少なくとも一つの生態認証特徴は、顔面走査または指走査を含む、請求項
2に記載の待ち行列管理システム。
【請求項5】
前記ゲスト選択
のセットは、
前記
一または二以上のアトラクション
のセットのうち少なくとも一つのアトラクションの好みの予約時間
、または
前記
一または二以上のアトラクション
のセットの各アトラクションの順位付けされた興味のレベル
を含む、請求項1に記載の待ち行列管理システム。
【請求項6】
前記遊園地内に配置されている
プロセッサの第2のセットを含む少なくとも一つのデバイスモニタを含み、前記少なくとも一つのデバイスモニタは前記遊園地内の
前記第1のゲストの携帯型識別機構を検出することに応答して前記遊園地内の前記
第1のゲストの現在の位置を示す位置信号を出力するように構成される、請求項1に記載の待ち行列管理システム。
【請求項7】
前記
プロセッサ
の第1のセットは、
前記
第1のゲストの前記現在の位置を示す前記位置信号を受信し、
前記
第1のゲストの前記現在の位置が前記
第1の予約の予約されたアトラクションからの閾値距離よりも遠くにあるという決定に応答して前記
第1の予約
を移譲する、
ように構成される、請求項6に記載の待ち行列管理システム。
【請求項8】
前記
プロセッサ
の第1のセットは、
少なくとも一つの追加の携帯型識別機構および前記携帯型識別機構を含むグループを登録するための要求を受信し、
前記少なくとも一つの追加の携帯型識別機構および前記携帯型識別機構を前記グループとして登録する、
ように構成される、請求項1に記載の待ち行列管理システム。
【請求項9】
前記携帯型識別機構および前記少なくとも一つの追加の携帯型識別機構はそれぞれ電子デバイスを含み、前記
プロセッサ
の第1のセットは、少なくとも前記携帯型識別機構と前記少なくとも一つの追加の携帯型識別機構との間のグループ通信チャネルを確立するように構成される、請求項
8に記載の待ち行列管理システム。
【請求項10】
前記
プロセッサ
の第1のセットは、
前記グループが前記複数のアトラクションのうち或るアトラクションを訪問するための予約要求を受信し、
前記グループの各ゲストが前記アトラクションを訪問するための時間スロットを予約する、
ように構成される、
請求項
8に記載の待ち行列管理システム。
【請求項11】
前記グループの各ゲストのための前記時間スロットを予約する前に、前記
プロセッサ
の第1のセットは、
前記グループのサイズが或る一定の閾値よりも大きいかどうかを決定し、
前記サイズが前記或る一定の閾値よりも大きくないという決定に応答して、前記時間スロットを予約し、
前記サイズが前記或る一定の閾値よりも大きいという決定に応答して、前記時間スロットを予約する前に遊園地職員の受諾を要求する、
ように構成される、請求項
10に記載の待ち行列管理システム。
【請求項12】
サーバシステムであって、
命令を記憶するメモリと、
一または二以上のプロセッサであって、前記命令を実行するときに、
遊園地の複数のアトラクションのうち
の一または二以上のアトラクション
のセットのゲスト選択
のセットを受信
することであって、前記
一または二以上のアトラクション
のセットは
第1のゲストによって選択され
る、
受信することと、
前記
第1のゲストが前記遊園地にいることを示す信号を受信
することと、
前記信号を受信することに応答して、前記ゲスト選択
のセットによって示される前記
一または二以上のアトラクション
のセットの運行状態データを決定
することと、
前記運行状態データを受信することに応答して、少なくとも前記ゲスト選択
のセットおよび前記運行状態データに基づいて前記
第1のゲストのための
アトラクションアクセス時間範囲を含む第1の予約を生成する
ことであって、前記第1の予約は前記一または二以上のアトラクションのセットのうちの第1のアトラクションに関連付けられる、生成することと、
前記第1のゲストが前記アトラクションアクセス時間範囲内に前記第1のアトラクションにアクセスしなかったことに基づいて、
前記第1の予約を前記第1のゲストから第2のゲストに移譲することと、
少なくとも前記第1の予約に基づいて前記第2のゲストの第2の予約を生成することと、
少なくとも前記第2の予約を含むアトラクション待ち行列を生成することと、
前記第2のゲストに関連付けられた移動体デバイスのディスプレイに前記アトラクション待ち行列を表示させることと、
を行うように構成される、一または二以上のプロセッサと、
を含む、サーバシステム。
【請求項13】
前記一または二以上のプロセッサは、前記命令を実行するときに、前記遊園地における前記
第1のゲストの携帯型識別機構の検出に応答して前記信号を受信するように構成され、前記携帯型識別機構は、ウェアラブルデバイスまたは携帯電話を含む、請求項
12に記載のサーバシステム。
【請求項14】
前記
第1の予約
または前記第2の予約は前記
一または二以上のアトラクション
のセットのうち少なくとも一つのための少なくとも一つの予約された時間スロットを含み、前記一または二以上のプロセッサは、前記命令を実行するときに、ユーザの要求に応答して、前記少なくとも一つの予約された時間スロットを修正し、取り消し、または移譲するように構成される、請求項
12に記載のサーバシステム。
【請求項15】
前記
第1の予約
または前記第2の予約は前記
一または二以上のアトラクション
のセットのうち少なくとも一つのための少なくとも一つの予約された時間スロットを含み、前記一または二以上のプロセッサは、前記命令を実行するときに、前記少なくとも一つの予約された時間スロットの時間閾値量の前に前記少なくとも一つの予約された時間スロットの注意喚起を出力するように構成される、請求項
12に記載のサーバシステム。
【請求項16】
前記
第1の予約
または前記第2の予約は前記
一または二以上のアトラクション
のセットのうち少なくとも一つのための少なくとも一つの予約された時間スロットを含み、前記一または二以上のプロセッサは、前記命令を実行するときに、前記少なくとも一つの予約された時間スロットの前の期間に対応する予約されたアトラクションからの閾値距離よりも前記
第1のゲスト
または前記第2のゲストが遠くにいることを示す位置情報を受信することに応答して前記少なくとも一つの予約された時間スロットを遅らせるように構成される、請求項
12に記載のサーバシステム。
【請求項17】
コンピュータ可読命令を有する一または二以上の非一時的なコンピュータ可読媒体であって、
前記コンピュータ可読命令は、データサーバシステムの一または二以上のプロセッサによって実行されるときに、前記一または二以上のプロセッサに、
遊園地の
第1のゲストによって選択された複数のアトラクションのうち
の一または二以上のアトラクション
のセットのゲスト選択
のセットを受信
することであって、前記遊園地は前記複数のアトラクションを含
む、
受信することと、
前記
第1のゲストの携帯型識別機構が前記遊園地において検出されたことを示す信号を受信
することと、
前記信号を受信することに応答して前記ゲスト選択
の第1のセットによって示される前記
一または二以上のアトラクション
のセットの運行状態データを決定
することと、
前記運行状態データを受信することに応答して、少なくとも前記ゲスト選択
のセットおよび前記運行状態データに基づいて前記
第1のゲストのための
アトラクションアクセス時間範囲を含む第1の予約を生成
することであって、
前記第1の予約は、前記一または二以上のアトラクションのセットのうちの第1のアトラクションに関連付けられる、生成することと、
前記第1のゲストが前記アトラクションアクセス時間範囲内に前記第1のアトラクションにアクセスしなかったことに基づいて、
前記第1の予約を前記第1のゲストから第2のゲストに移譲することと、
少なくとも前記第1の予約に基づいて前記第2のゲストの第2の予約を生成することと、
前記第2のゲストに関連付けられた移動体デバイスのディスプレイに前記第2のゲストの前記第2の予約を表示させることと、
を行わせる、一または二以上の非一時的なコンピュータ可読媒体。
【請求項18】
前記ゲスト選択
のセットは、
前記
一または二以上のアトラクションの各アトラクションの好みの予約時間
、および
前記
一または二以上のアトラクションの各アトラクションの順位付けされた興味のレベルを含む、
請求項
17に記載の一または二以上の非一時的なコンピュータ可読媒体。
【請求項19】
前記コンピュータ可読命令は、前記一または二以上のプロセッサに、前記少なくとも一つのアトラクションが閾値待ち時間よりも短い待ち時間に関連付けられているという決定に応答して、前記携帯型識別機構に前記複数のアトラクションのうち少なくとも一つのアトラクションの待ち時間情報をプッシュさせる、請求項
17に記載の一または二以上の非一時的なコンピュータ可読媒体。
【請求項20】
前記アトラクションアクセス時間は前記第1のゲストが前記第1のアトラクションにアクセスするのが許可される時間の範囲を含む、請求項1に記載の待ち行列管理システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、概括的には遊園地の分野に関する。より厳密には、本開示の実施形態は、アトラクションでの待ち時間を、予約を提供することによって制御するのに利用される方法及び機器に関する。
【背景技術】
【0002】
20世紀初頭以来、遊園地は実質的に人気を伸ばしている。この需要増加に取り組むため、遊園地はアトラクションや空間を加増することによって猛烈な勢いで拡大されてきている。アトラクション(例えば、乗物、レストラン、売店、及びショー)の追加は、概して、遊園地に多数の来園者(ゲスト)に対処するための追加の収容能力を提供する。また一方で、追加のアトラクションは、典型的に、潜在的来園者に遊園地を訪れたくなる刺激を提供しもする。而して、特定の遊園地は更なる収容能力を加増していってはいるが、追加の収容能力が必ずしもアトラクションの待ち時間を縮めることになるとは限らない、というのも大抵は入場者数も相応に増加するからである。また、稼働効率の理由から、入場者数が低い時にはアトラクションの利用可能性を制限するのが望ましいことも往々にしてある。この様な訳で、遊園地にとってはアトラクションのための順番待ちは年間を通して見られる問題である。
【0003】
来園者は、より壮大なアトラクション、より優れたアトラクション、より工夫の凝らされたアトラクションを欲してきたが、彼らはまた同時に全体として好感の持てる体験を求めてもいるし期待してもいる。遊園地来園者にとって全体として好感の持てる体験を提供するということには、アトラクションのための順番待ちに関係する特定の問題に取り組むことが伴う。実際には、園の来園者(park guests)は、行列の待ち時間に係るいやな体験のせいで或る特定の遊園地への再訪を思いとどまることもあることが今や認識されている。また、来園者は、行列して待ちながら過ぎてゆく時間のせいで、遊園地事業(例えば売店)にアクセスすることを控える可能性がある。実際、過去には、来園者は遊園地でより人気の高いアトラクションの幾つかを体験するのに何時間も並んで待つことを余儀なくされていた。加えて、個々の来園者は一部の特定のアトラクションを他のアトラクションよりも好むせいで、園の収容能力が常に当該収容能力の来園者利用率(guest utilization)に釣り合うとは限らないことが今や認識されている。従って、遊園地順番待ちシステム及び方法を改善することが望ましいということが今や認識されている。
【0004】
本開示のこれら及び他の特徴、態様、及び利点は、次に続く詳細な説明が添付図面と関連付けて読まれればより深く理解されることであり、図面全体を通して同様の符号は同様の部分を表している。
【図面の簡単な説明】
【0005】
【
図1】本技法による予約システムを含む遊園地の略図である。
【
図4A】本技法による方法のプロセス線図を描いている。
【
図4B】
図4Aと共に、本技法による方法のプロセス線図を描いている。
【
図5】本技法による、アトラクションのための複数予約の来園者スケジューリングを円滑化するための方法のプロセス線図である。
【
図6】本技法による来園者スケジュールを調整するための方法のプロセス線図である。
【発明を実施するための形態】
【0006】
本開示は、概括的には、遊園地アトラクション待ち行列(queues)での待ち時間を、ショー、レストラン、乗物、売店、その他、を含む遊園地アトラクションのための予約を動的に管理することによって制御するための方法及びシステムに関する。本実施形態は、遊園地内のアトラクションのための予約に関係するメトリクス又は特性を通信及び監視する能力及び待ち行列フロー特性を制御する能力のある、電子データサーバ及び各アプリケーションを有するシステムを含んでいる。システムは、検証システム、追跡システム、履行システム、移動体デバイス(モバイルデバイス)、及びバックエンドコンピュータ及びデバイス、を含むものとすることができる。システムは、一度に1つ又はそれ以上の予約要求を受信し、ユーザーによって提供される情報に基づき及び/又は他のデータ(例えば、関係付けられるアトラクションの運行に関するデータ又は予約を保持する来園者(ゲスト)の検出された位置(detected locations)に関係付けられるデータ)に基づき、予約のための概略又は特定の時間フレームを割り当てるように構成されている。また、本実施形態は、1つ又はそれ以上の既存の予約へのアクセス又は修正及び/又は待ち行列特性(例えばアクセス比)の調節を、予約要求の変更、来園者スケジューリングの変更、来園者位置(guest location)、予約に関係付けられる単数又は複数のアトラクションに関するデータ、資格レベル(例えば、様々なアクセスレベルに対する階層的支払オプションに基づく)、その他、に基づいて行うように構成されている。資格レベルに関し、様々な機構又は構成要素についての価格決定に対しては、一部の特定のサービス又はタスクへの少額決済(micropayments)を含め、階層的アプローチが利用可能になっていてもよい。例えば、来園者が園の一部の特定の区域(area)での短い待ち行列に関する周期的な更新を受信するために少額決済を提供するというようになっていてもよい。
【0007】
システムは、来園者が移動体技術又はワイヤレス技術を利用して特定の単数又は複数のアトラクションのための仮想待ち行列に入って待つことを可能にし、待っている間も遊園地内の他の区域で他のアトラクションを体験したり遊園地から離れてくつろいだりできるようにする。実際には、本実施形態は、予約要求又は既存予約に関係付けられる1つ又はそれ以上のアトラクションと通信して、来園者の待ち体験をリアルタイムで動的に調節及び最適化し、更新を来園者へ(例えば移動体技術又はワイヤレス技術により)通信するように構成されているシステムを含んでいる。本実施形態は、来園者との通信を、携帯電話(cellular telephones)、ポケベル、及び他のワイヤレスデバイスの様な、携帯式通信デバイスを介して円滑化することができよう。その様なデバイスは移動体デバイス(モバイルデバイス)と呼称されている。システムと来園者の間でのここでいう通信とは、システムから移動体デバイスなどへの、eメール、テキスト、映像、ウェブベース、及び音声の通信を含んでいる。遊園地内の来園者の位置も、その様な移動体デバイス又は他の手段(例えば、顔認識システム、チケット走査、など)を監視することによって入手することができよう。幾つかの実施形態では、来園者との通信は、公衆的にアクセスできるディスプレイを介して実現されていてもよい。例えば、通信機構(例えばネットワークにアクセスする能力のあるコンピュータ)を有するキオスクが遊園地にくまなく配置されていてもよい。
【0008】
本技法によれば、予約システムは、ユーザー又は来園者が訪問中に遊園地の1つ又はそれ以上のアトラクションにアクセスするための予約を入れるためのインターフェースを提供するように構成されている。予約は、来園者のグループについて又は単独来園者について遊園地到着前に又は遊園地内にいる間に入れることができる。実際には、ここに記載されているシステムの機能は、単独来園者又はグループと通信することを含んでいよう。複数来園者についてグループとして予約を入れることは、対応するチケット全ての単独来園者のチケットとの関連付けを可能にすることによって円滑化され得る。これらの予約は、来園者の遊園地訪問前に又は訪問中に、ラップトップコンピュータ、デスクトップコンピュータ、移動体デバイス、又は他のアクセスデバイスを使用して、入れることができる。その様な予約は、オンラインリソースを介する、予約システムのポータルへの直接アクセスを介する、電話システムを介する、その他、により、取得されることになろう。
【0009】
本開示によれば、チケットは、アトラクション(例えば遊園地)へのアクセス権利(access rights)を検証するのに使用されることになる信用証明物の様々なタイプ又は組合せを含んでいてもよい。チケット(例えば、紙のチケット、生体認証、又は電子チケット)は、現在時点でのアクセス権利又は将来のアクセス権利を検証するのに利用されることになる。チケットがまとめて購入されていないとき、本実施形態はそれらチケットをグループとして関連付けることができる。これで、来園者のグループの成員なら誰もが当該グループのための予約を取得できるようになる。例えば、来園者数人のグループが遊園地に到着し、各々が別々にチケットを購入した場合、グループの来園者のうちの1人が本実施形態を使用してグループのための1つ又はそれ以上の予約を入れる、ということができる。本実施形態は、グループのための予約を単一のチケットと関連付けることができ、当該単一のチケットは「マスターチケット」となる。予約が履行されるとき、予約と関連付けられているマスターチケットがまず確認されなくてはならず、次いで残りのグループ成員のチケットが確認される。チケットをマスターチケットと関連付けるのに幾つかの技法及びシステムが利用できるであろう。これは、チケットを走査して識別情報、真正性、及び予約情報を確認することを含んでいよう。確認プロセス中、各チケットはシステムの中で残りの予約と関連付けられる。従って、後続の予約は、予約が使用できるようになる前にマスターチケットを確認させる必要はない。
【0010】
また、予約は、来園者が遊園地を訪れる前に、予約のための時間フレームを具体的に指定することなしに、入れることができる。例えば、予約は、或る特定の期日について、時間単位の予約時間範囲を指定することなしに、確立されてもよい。但し、幾つかの実施形態では、来園者の遊園地への予想到着時間に基づいて時間の初期スロットが定められるようになっている。例えば、この予想到着時間は午前又は午後と指定されていてもよい。その様な実施形態では、来園者が到着次第、来園者の到着時間及び関連付けられているアトラクションのための予約時間スロットの利用可能性に依存して特定の時間フレーム(例えば3:00PMから3:15PM)が予約用に割り当てられるようになっていてもよい。本実施形態は、1つ又はそれ以上のアトラクションについて複数の予約を入れるのに利用することができることに注目されたい。本実施形態は、更に、予約システムと来園者の間の通信を円滑化して、予約時間の動的更新を提供することができ、遊園地の特定の区域を訪れるように来園者に働きかけることによって人混み制御を提供することができる。また、本実施形態は、予約システム内で予約取引を円滑化することによって、来園者のスケジュール変更にも効率よく対応することができる。例えば、来園者が割り当てられている予約を変更したがっている場合、来園者は予約システムを使用して、より都合のよい時間で新しい予約を取得することができ、元の予約は利用可能な在庫目録に戻されるか又は適用できる場合にはそれは再割り当てされることになる。
【0011】
これより
図1を参照すると、テーマパークアトラクション待ち行列を管理するためのシステムが全体として符号100で指し示されている。待ち行列管理システム100(queue management system)は、データサーバシステム102、来園者エントリシステム104(例えば、追跡システム又はアクセス承認システム)、履行システム106、データリーダ108、携帯型識別機構(PIF:portable identification features)110、追跡システム112、バックエンドコンピュータシステム114、及び少なくとも1つのアトラクション116、を含んでいる。システム100の一部の特定の構成要素は、データサーバシステム102の拡張部又はモジュールであってもよく、他の構成要素はデータサーバシステム102と通信する分離された機構であってもよい。実際には、データサーバシステム102は、1つ又はそれ以上のプロセッサ118とメモリ120(例えば、ハードドライブ、又は単にそれらが信号ではないという意味で非一時的とされる他の有形機械可読媒体)とを有する1つ又は多数のコンピュータを含んでいてもよい。実際には、1つの実施形態では、データサーバシステム102は、信頼性を確約し且つ保守点検を可能にするために1つ又はそれ以上の冗長サーバを含んでいる。メモリ(又は複数メモリ)120は、プロセッサ(又は複数プロセッサ)118によって実施されると予約システム100に本実施形態による特定の諸機能を遂行するように仕向けるコード又は命令を記憶していてもよい。実際には、システム100の一部の特定の構成要素システム(例えば来園者エントリシステム104)は、プロセッサ118によってアクティブにさせることのできる、メモリ120に記憶されたコードを含んでいよう。本開示は、システム100の諸構成要素又はシステム100の構成要素全てをグループ化したものを「予約システム100」又は「システム100」と呼称している場合もあることに留意されたい。而して、予約システム100又はシステム100によって遂行されるとして指し示されている行為は、システム100のサブセットによって遂行される行為を含んでいることもある。例えば、データサーバシステム102は来園者エントリシステム104のデータリーダ108と連携して、或る特定の来園者が遊園地へチェックイン(例えば入口又は正門を通過)したかどうかを判定する行為を遂行するとしよう。この行為は予約システム100によって遂行されたという言い方をされることもある。
【0012】
図示の実施形態では、アトラクション116は、関連付けられているアトラクション116の運行を監視する及び/又は運行に関する情報を提供するのに利用されている監視及び/又はデータ保守システム122を含んでいる。これらの監視及び/又はデータ保守システム122は、アトラクションシステム122と呼称されており、コンピュータ、制御システム、及び監視機構(例えばセンサやカメラ)の1つ又はそれ以上を含んでいてもよい。幾つかの実施形態では、アトラクションシステム122は、基本的には、情報をデータサーバシステム102の中へ入力するための、データをデータサーバシステム102から取り出すための、又はそれ以外にデータサーバシステム102と通信するための、ポート又はワークステーションを含んでいる。例えば、アトラクションシステム122は、遊園地の従業員が関係付けられるアトラクションの運行に関するデータ(例えば、待ち時間、アトラクション収容能力、運行停止時間)を入力できるようにしていてもよい。他の実施形態では、アトラクションシステム122は、独立に動作するように、及びデータサーバシステム102と通信するように、構成されている分離されたシステムである。一例として、アトラクションシステム122は、対応するアトラクション116の予約と関連付けられる全ての活動(例えば、運行停止時間、要求されている予約と履行された予約に関する統計量、利用可能性、及びアトラクションを通るトラフィックの量)をログして、データサーバシステム102及び/又はバックエンドコンピュータシステム114によるデータ分析を円滑化させることができるようになっていてもよい。1つの実施形態では、システム100は、大量のデータの記憶及び処理ができるように拡張が可能である。アトラクションシステム122から入手されたデータは、システム100によるデータ分析に提出され、その結果が、以下に詳述されている様に、順番待ち特性及び予約の制御を支援するのに使用される。
【0013】
PIF110はチケットを含んでいてもよい。具体的には、例えば、PIF110は、印刷されたチケット、生体認証、及び/又は移動体デバイス、を含んでいてもよい。一例として、PIF110は、印刷された材料条片、顔認識、指紋走査、携帯電話、カード或いは腕輪に組み込まれたマイクロチップ(例えばメモリ)又は回路構成、ポケベル、又は遊園地によって提供されている又は来園者によって所有されているワイヤレスデバイス、を含んでいてもよい。実際には、来園者によって所有されているか若しくは遊園地から入手されている特定の携帯電話が来園者パスと関連付けられていてもよい。来園者パス(ゲストパス)という用語は、概して、一部の特定のアトラクション若しくは遊園地にアクセスするための来園者の権利をいう。例えば、来園者パスは必ずしも有形の物品である必要はない。来園者は、来園者パスを購入することができ、すると来園者パスはシステム100上で来園者の識別情報(例えば、パスワード、シリアル番号、氏名、又は数字コード)と関連付けられて、来園者の身元(identity)を確認し来園者の権利を確かめさせることができるようになる。この関連付けは、データサーバシステム102の携帯型識別機構割当システム(portable identification feature assignment system)によって遂行されていてもよい。而して、来園者パスが特定の来園者へ割り当てられているPIF110と関連付けられたら、次いでPIF110を使用して来園者の権利をシステム100を介して確認させることができる。この情報に依存して、遊園地従業員又はシステムは来園者に一部の特定のアトラクション116へのアクセス又は予約を入れる権利を許諾又は拒否することになる。幾つかの実施形態では、PIF110はワイヤレス検出能力がありPIF110と関連付けられている識別情報へのアクセスを提供する。例えば、追跡システム112は、遊園地の中でPIF110を追跡し或る空間範囲内での特定の来園者の位置を識別するデバイスモニタ124を採用していてもよい。システム100は、更に、来園者が遊園地内に到着しているかどうかを来園者エントリシステム104を監視することによって検出し、そして来園者と関連付けられている或る種のPIF110が検出されたかどうかを検出する。これは、追跡システム112を使用して、チケットを走査すること、携帯式デバイスの画面からバーコードを走査すること、携帯式デバイスにピングすること、など、を含んでいてもよい。来園者の遊園地への入場の検出は、来園者パスの購入及びPIF110との関連付けの時点で、例えば、チケットを走査することによって、又は移動体デバイスの識別情報を来園者パスと関連付けることによって、確認されるようになっていてもよい。
【0014】
以上に示唆されている様に、来園者(又は来園者のエージェント)は、特定の乗物128のための待ち行列126の様なアトラクション待ち行列での待ち時間を回避若しくは制限するために、本実施形態を使用して1つ又はそれ以上のアトラクションに対する予約を入手することができる。システム100は、一度に複数の予約を入れること、修正すること、又はアクセスすることに、システム低速化なしに且つ追加容量を付加することが動作速度に影響しないことを確約するに十分な処理能力で以て、対応するように設計されている。システム100を通じた予約は、来園者によって遠隔的に又は遊園地内から、自動電話システム142、インターネットシステム144(例えばウェブサイト又はモバイルサイト)、テキストメッセージングシステム146、又はポイント・オブ・セール(POS)デバイスシステム148、を介して取得される。自動電話システム142は、電話150からアクセス可能であり、電話150のネットワークを含んでいる。インターネットシステム144は、インターネット152と通信していて、幾つかの実施形態では、2つの別々のウェブサイトを含んでおり、第1のウェブサイトが来園者の予約を入れたいという希望に対応し、第2のウェブサイトが予約を入れること及び予約を改定することの他に運営管理タスクを遂行するサービス担当者に向かってのアクセスを提供している。テキストメッセージングシステム146はワイヤレスデバイス154(例えば携帯電話)のネットワークと通信している。POSデバイスシステム148は、POSデバイス156を含んでいる及び/又はPOSデバイス156と通信している。
【0015】
図1に描かれているシステム100は、来園者によって所有されているか又は遊園地によって供給されている多種多様なタイプのワイヤレスデバイス又は移動体デバイスと通信する能力がある。実際には、PIF110は、予約を有する全ての来園者がシステム100からメッセージ及び更新を受信するのを可能にする通信機構を含んでいる。但し、移動体デバイスは、当該移動体デバイスをPIF100として使用することなしに、システム100との通信に使用されていてもよい。システム通信の一例として、テキストメッセージが、テキストメッセージングシステム146から、PIF110として機能していて来園者に割り当てられている移動体デバイスへ送られ、テキストメッセージは、或る特定の予約時間が特定のアトラクションに係る技術上の障害に因り後ろへずらされたことを指し示す、という場合がある。テキストメッセージシステム146は、延期通知、情報通知、広告、など、に係る自動テキストメッセージを分当たり最少でも20,000通送る能力がある。また、システム100の様々な他の構成要素は、移動体デバイス又は他のワイヤレスシステム構成要素とワイヤレス式に通信する能力がある。例えば、データリーダ108及びPOSデバイス156その他、は、データサーバシステム102とワイヤレス方式で通信する能力のあるワイヤレスデバイスとすることができる。移動体デバイスという言い方は、携帯電話やポケベルなどの様な、来園者が容易に持ち運ぶことができるアイテムを示唆している。
【0016】
来園者が予約プロセスの一部としてオフサイトから予約権利を要求してきている場合、来園者はシステム100(例えばデータサーバシステム102のインターフェースモジュール)によって、システム100に、遊園地又は特定のアトラクション116(例えば遊園地の或る差別化されている区域)の様な区域への推定到着時間(例えば午前又は午後)を提供するようにプロンプトされる。その様な要求は、来園者(現在の及び潜在的な遊園地後援者を含んでいる)からの通信及び入力データを受信する能力のあるデータサーバシステム102のインターフェースシステムを通じて受信される。その様な通信は、自動電話システム142、インターネットシステム144、テキストメッセージングシステム146、又はPOSデバイスシステム148、の1つ又はそれ以上を介して提供することができよう。具体的な予約は来園者が現に到着するまで確立されることはない。むしろ、データサーバシステム102の予約割当システム(reservation allotment system)は、予約スロットを推定到着時間に基づいて取りのけておき、予約スロットを来園者の識別情報と相関付ける。推定到着時間を提供することは、関連付けられる訪問の時間的期間(time period)中の予約権利を確立するのに必要とされている。
【0017】
検出システム(detection system)(例えば、追跡システム112、来園者エントリシステム104、及び/又はデータリーダ108)が、携帯型識別機構が指定の区域(例えば遊園地)に到着したかどうかを判定する。来園者が予想される時間的期間中(例えば午前時間中)に到着し損ねた場合、システム100は来園者に連絡を取り、来園者からのフィードバック及び/又は他の判定基準に基づいて、関連付けられている予約権利をスケジュールし直すなり取り消すなりする。同様に、来園者が遊園地に入っていることが確認されたら、データサーバシステム102の予約割当システム(reservation assignment system)が特定の予約時間を定め、来園者は当該特定の予約時間(例えば、アトラクション116に到着するための15分ウィンドウ(15 minute window))を告げられる。例えば、既存の予約権利を有しているか又は予約を要求済みである来園者は、システムからのテキストメッセージ又は録音されている音声メッセージを、自動電話システム142、インターネットシステム144、テキストメッセージングシステム146、又はPOSデバイスシステム148、の1つ又はそれ以上を介して、受信することになる。或る特定の例として、POSデバイス156を含むキオスクでチェックインすると、来園者はPOSデバイスシステム148を介して、予約のための特定時間が確立されたことを、POSデバイス156によって作られた受領書へのメッセージ及び予約時間の印刷によって通知されることになる。同様に、システム100からの通信は、自動電話システム142、インターネットシステム144、又はテキストメッセージングシステム146を介し、来園者へ、移動体デバイス及び/又は来園者に割り当てられているPIF110(例えば、来園者個人の通信デバイス又は遊園地によって供給されているデバイス)へ送られる音声メッセージ、テキストメッセージ、又はeメールにより提供されることもある。特定時間は、概略時間より狭く、典型的には概略時間内で定めることになろうがより後のこともある。
【0018】
加えて、図示の実施形態でのシステム100は、来園者からシステム100への通信を円滑化する。例えば、ユーザーは、予約がもはや所望されていないことを、又は遊園地若しくは個々のアトラクション116への来園者到着に遅れが出そうであることを、PIF110を含んでいる移動体デバイスを介してデータをシステム100へ提出することによって通信することができる。この種の情報は、システム100によって、当該来園者及び他の来園者の予約を管理するのに利用されることになる。また、その様な情報は、システム100によって、待ち行列管理を円滑化するのに利用されることになる。例えば、取消を利用して、待機の待ち行列、至急(express)の待ち行列、要人(VIP)の待ち行列、一人乗りの待ち行列、及び予約の待ち行列の各比率、又は予約エントリ経由でのアクセスを許容される来園者数、を調節することができよう。実際には、システム100は、その様なデータをアトラクション制御システム(例えばアトラクションシステム122)又は待ち行列管理を担当する遊園地従業員へ通信することになる。これは、一部の特定の待ち行列特性(例えば待機列エントリ数)を予約エントリに対比して調節する調節可能な比率変数を制御して所望の待ち時間が維持されるようにする能力及び待ち時間の低い手近なアトラクション(例えば予約待ち行列より低い待ち時間又は最も低い待ち時間を有する最も手近なアトラクション)に関する情報を提供する能力のある、データサーバシステム102のアクセス管理システム又はアトラクションシステム122を設けることを含んでいよう。
【0019】
来園者からのシステム100への通信は、PIF110のそれぞれの位置に関する周期的更新又はPIF110の各々のデータエントリ構成要素を介して来園者によって入力される更新を含んでいよう。一例として、PIF110は、全地球測位システム(GPS)、無線周波数識別(RFID)タグ、又はPIF110の位置を割り出すのに使用できる他の検出可能な機構、を含んでいてもよい。具体的には、例えば、PIF110がデータリーダ108によって検出されるか又は遊園地内に配置されているデバイスモニタ124によって検出される購入物の一部として走査される場合、その様な情報は、システム100がPIF110を関連付けた相手の来園者の概略位置を割り出すのに採用することができる。また、来園者は、要求又は更新を、データエントリ機構(例えば、キーボード又はPIF110の他のインターフェース)を介して提出することができるであろう。例えば、PIF110は、それぞれ、来園者がシステム100によって発せられる質問、例えば来園者が保留中の予約に姿を見せるつもりかどうかに関する質問その他、に対する肯定又は否定の応答を返すのを可能にするキーボード若しくは基本入力を含んでいてもよい。PIF110としては採用されていない他の移動体デバイスをシステム100と通信するのに使用することもできよう。
【0020】
システム100と来園者の間の通信は、予約に関する通信に加え、遊園地を通しての人混みの流れに関係する情報の様な他の種類の情報又はデータを含んでいよう。例えば、システム100は、PIF110又は他の源からの位置データを利用して、人混みの流れのデータを集めることができる。このデータは、次いで、システム100によって、遊園地全体に亘る来園者分散を働きかけ而して人混みを軽減させるのに採用されてもよい。例えば、手近のアトラクションのための電子クーポンであって、識別情報によって一部の特定の来園者に制限されていてもよいとされる電子クーポンが、システム100によってPIF110を介して発行されるようになっていてもよいし、又は一部の特定のアトラクションでは待ち時間が短くて済むことを指し示す通告が配布されるようになっていてもよい。システム100は、情報(例えば、クーポン、広告、及び待ち時間)を来園者にウェブポータルなどを介してプッシュする能力がある。具体的には、例えば、システム100は、特定の識別情報を有するPIF110を持つ園支援者全員へのテキストメッセージであって、これらの園支援者が売店又はレストランで割引を受けられるようにするテキストメッセージを配信するようになっていてもよい。また、システム100は、これらの割引の使用を追跡するようになっていてもよく、そうすれば、システム100は使用の時刻及び場所を把握でき、人混みの制御(購入場所、購入アイテム、その他、に基づく追加の通知の提出)にそれらを使用できる。加えて、システム100は、予約を位置及び利用可能性に基づいて自動的に調節するようになっていてもよい。例えば、支援者が関連付けられているアトラクションに予約の時間に間に合うように到着するには(アイテムの購入時間により判断して)アトラクションからあまりに遠く離れて所在しているという理由で予約が調節されてもよいし、又は来園者がレストランでゆっくりした給仕のせいで遅れたために列内の来園者の位置が調節されてもよい。
【0021】
以上に論じられている他の種類の情報と同様、システム100は、人混みの流れの情報をアトラクション116間に通信し、待ち行列特性(例えば、予約と待機列の間の入場比率)を、来園者のアトラクション待ち時間の最適化へ向かって動くように動的に調節することができる。例えば、調節は、待機列162(例えば、来園者が予約なしでアトラクションへ入るために並んでいる区域)から待ち行列のできている土産店160へ入ることの許される来園者の、予約列164(来園者が予約に基づいてアトラクションに入るために並んでいる区域)から土産物店160へ入ることの許される来園者に対する比率に対し、土産物店160への残りの入店予約及び遊園地全体を通してのアトラクションへのアクセスの利用可能性に基づいて行われてもよい。予約列164に入ってくる来園者は、予約列又は待ち行列164に入るための権利を、データリーダ108に関連付けられているPIF110へアクセスさせることによって確認し、土産物店160に入ることに対するアクセスを、異なったデータリーダ108に関連付けられデータリーダPIF110へアクセスさせることによって確認していることに留意されたい。而して、データリーダ108は、エントリアクセス確認機構として利用される。この二重確認は、待ち行列の待ち時間を監視するのに利用することができる。同様に、データリーダ108は、来園者がアトラクションに入ってしまった(例えば、アトラクションの乗物車両に乗り込んだ)ことを確認することによるアクセス確認機構として採用することができる。
【0022】
システム100は、一部の特定の来園者の共通の特性に基づく来園者対来園者通信及びシステム指向型通信を円滑化することもできる。具体的には、本実施形態は、登録プロセス中に又はオプトインプロセスを通じて人口学的データを捕集してもよい。登録プロセスは、人口学的データの取得を促進するデータエントリ要件又は来園者によるシステム100の何らかの利用を含んでいてもよい。例えば、登録はシステム100と連携させた来園者による携帯電話の利用を含んでいてもよいし、取得される人口学的データは携帯電話と関連付けられている電話番号のエリアコードを含んでいてもよい。直接的な来園者対来園者通信は、PIF110に通信能力がある場合に、来園者に割り当てられているPIF110間にシステムを介して確立されてもよいし、又は直接的な来園者対来園者通信は、来園者又は園によって提供されていてシステム100によって知られている通信デバイス間に確立されてもよい。同様に、その様な通信はソーシャルメディアへのアクセスを有効にすることを介して確立されるようになっていてもよく、やはり同様にPIF110又は既知の通信デバイスを採用することができる。従って、来園者の登録データ又は選択されたオプションに基づく共通の特性を有する来園者同士は互いに通告を提供し合うことができる。例えば、同様の地理的領域からの来園者同士が共通して興味のありそうな活動を互いへ知らせ合うことができる。同様に、システム100は、人口学的データに基づいて、共通して興味のありそうな活動に関する情報を提供することができる。システム100は、他にもあろうが中でも特に、状態更新を投稿すること、或る特定のグループ内の来園者に当該グループに関連する活動を通知すること、又は園内の一部の特定の状況の通告を提供すること、を円滑化することができる。
【0023】
本開示の1つの実施形態では、PIF110(例えばRFIDトランスポンダ)が各来園者又は各グループへ彼らが遊園地に入った際に提供される。これは、遊園地がPIF110を来園者に、賃借させること、貸し付けること、又は単純に販売すること、を含んでいてもよい。それぞれのPIF110は、各来園者又は各グループを固有に識別するようにプログラムされシステム100の中で割り当てられている。幾つかの実施形態では、各来園者にPIF110を提供することには、システムに命令して来園者によって所有されているデバイスを認識させる及び/又はデバイスと通信させることが含まれており、その結果、来園者によって所有されているデバイスはPIF110として採用され、システム100によってPIF100として起動されることになる。例えば、システム100を使用して来園者の携帯電話へアプリケーションをダウンロードさせれば、システム100が来園者の携帯電話を遊園地チケット及び来園者(又はグループ)と関連付けるようになっていてもよい。別の実施形態では、システム100は、PIF110を検出し、有効な来園者パスとの関連付けを認識するようにプログラムされている。また、以上に論じられている様に、異なったタイプのPIF110には、紙又はプラスチックのチケット又は一体型検出デバイス付の腕輪が挙げられる。例えば、固有識別子をメモリに記憶している一体型回路(integral circuitry)及び/又は通信能力(例えば全地球測位ユニット又は他の位置検出システムと通信する性能)を提供する一体型回路を含んでいる腕輪がある。例えば、RFIDタグの様な自動識別及びデータ取得(AIDC)デバイスが使用されていてもよい。本実施形態に係り使用できるPIF110の他の機構には、バーコード、磁気条片、pin番号、携帯電話識別子、ホテルルームキー、クレジットカード、それらの組合せ、その他、が挙げられる。PIF110又はその様なデバイスの組合せの識別用構成要素は何れも、遊園地内及び/又は遊園地周囲での来園者の動き及び/又は過ごし方を追跡するようにデータリーダ108又は他の来園者識別子(例えばPOSデバイス156)と通信する相互リーダを有していてもよい。これにより人混みの流れの追跡が可能となる。また、幾つかの実施形態では、PIF110は、来園者を園の一部の特定の区域へ向かわせることを円滑化するべく人混みの流れに関する通信ができるディスプレイ画面付き手持ち式電子デバイスを含んでいてもよい。
【0024】
1つの実施形態では、システム100は、中央待ち行列制御システムとして働くデータサーバシステム102と来園者エントリシステム104の間の通信を円滑化することによって、アクセスを制御する能力及びアトラクション116に対する予約を管理する能力がある。実際には、データサーバシステム102と来園者エントリシステム104の間の連携が、予約を有する来園者の遊園地到着及び遊園地に入っていることの識別を円滑化し、ひいては予約の管理を支援する。実際には、予約は、遊園地への到着時間を勘定に入れるアルゴリズムに依存して変更される又は取り消されるようになっていてもよい。来園者の到着及び/又は入園の通信は、データサーバシステム102を用いて来園者エントリシステム104を或る一定の間隔で(例えば、30秒毎又は60秒毎に)又は特定の時刻にポーリングすることによって実現されていてもよいし、又は来園者が来園者エントリシステム104を介して遊園地へ入場する都度、関連付けられているPIF110の識別データを来園者エントリシステム104からデータサーバシステム102へ送ることによって実現されていてもよい。例えば、或る特定のアトラクション116と関連付けられているデータリーダ108は、データサーバシステム102と若しくは直接に来園者エントリシステム104と通信して、来園者が有効な園入場チケットを有していることを確認するようになっていてもよい。具体的には、例えば、来園者は自身に割り当てられているPIF110を或る特定のアトラクション116用のデータリーダ108へ供給するようになっていてもよい。すると、データリーダ108はPIF110から情報を取得し、他のシステム構成要素と通信して、PIF110が有効な予約と関連付けられていること及びPIF110が遊園地に適正に入っていると知られていることが確認されるようにする。これは、PIF110(例えば携帯電話)が遊園地に入場する際に来園者エントリシステム104を介して識別されている(例えば入場時に走査されている)こと、及びPIF110が特定のアトラクション116又は任意のアトラクション116の予約と関連付けられていること、を確認することを含んでいてもよい。幾つかの実施形態では、来園者は、PIF110を使用して、待ち行列164に入るために第1のデータリーダ166と通信し、次いでPIF110を使用して、アトラクション116に入るのに第2のデータリーダ168と通信しなくてはならない。これは、待ち行列特性の監視を円滑化する。
【0025】
1つの実施形態では、システム100は、個人又はグループのための予約を入れて、個人又はグループが、或る時間範囲中にアトラクションにアクセスする、予約を修正する、予約を遅らせる(例えば、予約を5分間隔で遅らせる)、予約を1つのPIF110からもう1つへ(例えば、1人のグループ成員から別の成員へ)移譲する(transfer)、予約を取り消す、及び予約の詳細及び更新を(例えばリアルタイムで)提供する、ことができるようにする。以上に示唆されている様に、システム100は、遊園地のための商業管理システム(例えば、データサーバシステム102のモジュール又はデータサーバシステム102と通信しているか又はデータサーバシステム102を通じてアクセスできる別体のシステム)とインターフェースする能力のある数多くのアクセスポイント又はインターフェースポイントを含んでいる。実際には、ユーザーはシステム100相手に遠隔的に又は遊園地所有地から、自動電話システム142、インターネットシステム144、テキストメッセージングシステム146、又はPOSデバイスシステム148を介して、アクセス又はインターフェースすることができる。幾つかの実施形態では、予約にアクセスし操作することは、データサーバシステム102と通信するのに使用されるPIF110を使用して実現されている。実際には、来園者は、食事をとるのに予想外に時間がかかったという理由で、予約を後ろへずらす(例えば30分後ろへずらす)こと又は予約を取り消すことを、テキストメッセージをPIF110又はシステムに認識されている通信デバイスからデータサーバシステム102へ送ることによって要求することができる。全てのインターフェースポイントには、利用可能な機密保護性に依存して同じ能力が割り当てられていてもよい。例えば、インターフェースポイントによる機密保護性が限られているせいでトランザクション中に金融データを失うリスクがあると判定される場合には、その様なインターフェースポイントからのアクセスは制限されていてもよい。また、予約を取得するためのシステム100へのアクセスは、アクセス権利の購入に依存して制限されていてもよい。例えば、来園者は、システム100を介して予約を入れることを成功させるには予約性能(reservation ability)を購入しなくてはならない、とされていてもよい。但し、予約性能の購入価格はゼロに設定されていてもよいし、購入する段階が迂回されていてもよい。購入する段階が迂回されている場合、予約の取得段階は、要求支払額の指示が何も提供されないようにして途切れなく機能することになる。なお、システム100にアクセスし、先触れとして、或る特定の区域又はアトラクション(例えば遊園地)へのアクセスを要する予約を入れるためには、ユーザーはアトラクション又は一組のアトラクションのためのチケットを既に購入して持っていることが要件とされていることに留意されたい。実際には、システム100内で予約を入れるためのアクセス又はシステム100自体へのアクセスは、対応するチケットを所有しているユーザー又は特別なアクセスを有する者(例えばテーマパーク従業員)に限定されていてもよい。
【0026】
図2及び
図3は、本実施形態による手続きのためのプロセスフロー線図を含んでいる。プロセスは、全体として、符号200によって指し示されており、プロセス200の諸行為又は諸段階を表す様々なブロックを含んでいる。プロセス200は、本実施形態によれば、データサーバシステム120又はシステム100の他構成要素の様なシステムによって制御又は円滑化されるものである。実際には、1つの実施形態では、データサーバシステム102は、プロセッサ118及びメモリ120を含んでおり、メモリ120は、プロセッサ118によって、データ入力を受信するように、関連付けられているデータを操作してそれら入力を組み立てられた情報に変換するように、及びここに開示されているプロセスの諸段階又は諸行為に対応する出力を提供するように実施される命令を記憶している。プロセス200の構成要素は、自身のデータ処理能力を維持しているデータリーダ108によって遂行されていてもよいし、又はシステム100の他構成要素によって遂行されていてもよい。また、異なった実施形態では、一部の特定の行為又は段階は異なった順序で遂行されていてもよい。
【0027】
図2に示されている様に、プロセス200は、ブロック202によって表されている様に、単数又は複数のチケットが既に購入されているかどうかの判定で始まる。この文脈では、チケットとは遊園地又は遊園地のアトラクション116にアクセスする権利である。他の文脈では、チケットは異なったアクセス権利と関連付けられていることもある。一例として、チケットを取得するということは、来園者の身分をシステム100内でその様な権利と関連付けさせることを含んでいる。具体的には、例えば、来園者は来園者識別番号を割り当てられ、提供され、システムはアクセスの権利を有する当該番号を識別する情報をメモリに記憶する。チケットがまだ購入されていなかったなら、プロセス200はブロック204によって表されている様にチケットを購入することを促進する。本実施形態によれば、この単数又は複数のチケットの購入は、POSデバイスシステム148(例えばチケット売り場)により、インターネットシステム144により、又は自動電話システム142により、連携される。購入中、ブロック206によって表されている様に、アトラクション予約能力が単数又は複数の購入されたチケットへ追加される。アトラクション予約能力は、幾つかの実施形態ではチケットの無料構成要素として自動的に追加されるようになっている。他の実施形態では、アトラクション予約能力は、ユーザー選択制のオプションとされており、無料のこともあれば追加料金が要ることもある。システム100は、他の予約に勝る一定の予約優先権を与える能力がある。優先権は、割増料金を支払っている来園者、要人、又は特別な業務を遂行する来園者へ与えられるようになっていてもよい。
【0028】
ブロック206は、更に、単数又は複数のチケット購入時における1つ又はそれ以上のアトラクション予約の実際の追加を表している。実際には、ブロック208は、来園者に移動体デバイスが利用可能であるかどうかを指し示すようにプロンプトする段階を表している。来園者がその様なデバイスへのアクセスを有していない場合、来園者は、ブロック210によって表されている様に、代替通信能力(例えば、自前の通信デバイス又は園提供の通信デバイス)を取得するように誘導される。これを円滑化するために、来園者は来園者サービス(guest services)と通信するよう誘導される。そうすると、来園者サービスは、予約についての情報を通信すること及び場合によってはPIF110として働くことを目的とした来園者への移動体デバイスの提供を手配することになる。来園者がその様な移動体デバイスを使用したがらない場合は、遊園地全体に亘るキオスク及び紙のチケットを介するといった様な他の型式(タイプ)の通知及び確認のための手配がなされることになる。ブロック208に提供されているプロンプトに戻るが、来園者が、携帯電話、遊園地によって割り当てられている移動体通信デバイス、など、を有している場合、来園者はその様なデバイスが利用可能であることを指し示せばよい。この事象では、来園者は、更に、ブロック212によって表されている様に、電話番号、eメールアドレス、など、を介しての移動体デバイスへのアクセスを提供するようにプロンプトされる。例えば、来園者は、アトラクション予約に関係のあるテキスト通信又は音声通信のためにシステム100に使用させる電話番号を提供することができる。実際には、来園者はブロック214によって表されている様に所望の通知型式を現に選択することができる。これは、音声通知及び/又はテキスト通知が送信されるかどうかを選択することを含んでいる。システム100は、来園者にテキストメッセージが受諾可能かどうかを指し示すようにプロンプトしてもよい。来園者がテキストを使用したくないなら、自動音声メッセージが使用される。また、ブロック214は、一部の特定の種類の情報が移動体デバイスへ送られるかどうかを来園者に決めさせる段階を表している。例えば、来園者は、通信を、確立された予約に関係する通信に限定して、来園者が、クーポン、園の他区域の待ち時間、その他、に関係する情報を受信しないようにしてもよい。幾つかの実施形態では、一部の特定の種類の情報は、購入されたアクセス権利の価格設定階層に基づいてアクセス、受信、又は制御されるようになっている。例えば、より高層の権利を有する来園者は、その様なアアクセス権利を有する者だけに利用可能な催事についての排他的情報を受信又はアクセスできるようになっていてもよい。一例として、より高層の権利を有する者は、それ以外では遮断できない一部の特定の通信(例えば広告)を遮断することができるようになっていてもよい。
【0029】
システム100と来園者の間の通信の方式が確立されたら、プロセス200は予約の詳細事項の確立に進む。ブロック216によって表されている様に、これは、アトラクション、予約期日、及び予約の概略時間、を選択することを含んでいよう。幾つかの実施形態では、予約には1つのアトラクション及び/又は予約期日しか利用できなくなっており、そうするとアトラクション及び/又は期日は選択する必要がない。本実施形態は、ユーザーが、園に入る前に予約を入れて或る特定のアトラクションへのアクセスを確認できるようにしている。但し、予約の特定時間は、来園者が現に遊園地に入るまでは入れることができない。実際には、例えば、予約の特定時間は、予約と関連付けられているチケットが来園者エントリシステム104によって識別されるまでは入れることができない。
【0030】
図示の実施形態では、ブロック216に示されている様に、来園者は予約の編成の助けとなるよう予約の概略時間を提供するようにシステム100に要求される。先に指摘されている様に、実際の予約時間は一定の判定基準が満たされるまでは確立されることはない。例えば、予約来園者が遊園地に入っていると確認されていて予約がなお所望されていることを確認してしまうまでは、予約のための特定の時間ウィンドウ(例えば15分の時間のウィンドウ)が確立されないようになっていてもよい。予約の概略時間は、午前、午後、夜間、として指し示されるようになっていてもよい。別の実施形態では、予約の概略時間は、来園者が選択できる様々な時間ウィンドウの1つ(例えば、4時間刻みの時間のウィンドウ)であってもよい。概略時間の指示は、予約システム100内の融通性を可能にさせる。例えば、来園者が予約の概略時間として或る特定の日の午前を指示すれば、来園者が午前の或る特定の時間までに園に現に到着したかどうかに関して判定を行うことができるようになる。来園者が到着していなかったら、来園者は、PIF110を含んでいる移動体デバイスを介して、予約に対する調節又は予約の取消がなされるべきかどうかを決めるように連絡される。来園者が指示している時間のウィンドウ内に到着しなかった場合、来園者が移動体デバイスを介して応答し損ねた場合、来園者が或る種の更新(例えば「一時間遅れる」)を提供した場合、などには、予約に対する一定の調節又は予約の取消が自動的になされるようになっていてもよい。或る特定の例では、予約の概略時間として設定されている時間に対応する時間までに来園者が到着しなかった場合、来園者は自身がなお遊園地を訪問する予定であるかどうかを指し示すようにプロンプトされる。来園者がなお遊園地を訪問する予定である場合は予約が調節される。来園者がもはや遊園地を訪問する予定ではなくなった場合は予約が取り消される。予約が調節されると、他の予約も動かされることになる。また、予約が取り消されると、他の予約があちこち動かされ、補欠リスト(alternate list)内の者が利用できるようになった予約スロットを補充するように連絡されることになる。
【0031】
本システム100は、一度に複数の予約を入れることを可能にさせる。1つの実施形態では、複数予約が入れられると、複数予約は最初に単一チケット又は複数チケットのそれぞれと関連付けられる。実際には、ブロック216での提供される他の情報を受信することに加え、ブロック218は、要求されている予約の来園者人数の指示を受信する段階を表している。複数の予約を単一チケットと関連付けられるようにしていることによって、グループ成員1人が来園者グループのための予約を入れることができるようになる。但し、或る一定の来園者人数(例えば来園者数10人)より多い予約は遊園地職員(例えばグループ販売部門の部員)からの受諾を要することもある。従って、ブロック218は、予約を入れたい来園者の人数に関する入力を受信する段階を表しており、当該段階は、予約が単独来園者についてであると指し示すことを含んでいることもある。次に、ブロック220によって表されている様に、予約は或る一定の閾値より大きなグループについてであるかどうかに関して判定がなされる。グループが閾値を超過している場合、ブロック222によって表されている様に、来園者は遊園地のためのグループ販売担当などに連絡を取るように誘導される。これは、来園者を電話を介して該当する連絡先へ自動的に接続すること又はeメールを該当する連絡先へ自動的に開始させることを含んでいてもよい。
【0032】
グループがグループ予約について規定されている閾値を超過していない(例えば、予約が単独来園者についてである)場合、プロセス200は、ブロック224によって指し示されている、予約を要求されているアトラクションが十分な収容能力を有しているかどうかの判定へ進む。1つの実施形態では、この行為は、データサーバシステム102とアトラクションシステム122の間の通信を含んでいよう。例えば、以上に論じられている様に、各アトラクション116は、予約時間、利用可能性、運行停止時間、など、に関する情報を維持している監視及び/又は状態管理機構(例えばアトラクションコンピュータ)を含んでいてもよい。他の実施形態では、この情報全ては中央に置かれている(例えばデータサーバシステム102上に記憶されている)。要求されている単数又は複数の予約にとって十分な収容能力があると判定がなされた場合、ブロック226に表されている様に、単数又は複数の予約の確認が来園者へ提供され、予約は記帳されることになり、予約はデータサーバシステム102及び/又は予約を入れられた特定のアトラクション116用の管理システム又はアトラクションシステム122に記帳される。例えば、確認は、データサーバシステム102から、移動体デバイスへ、POSデバイスシステム148、インターネットシステム146、電話システム142、又はテキストメッセージングシステム146を介して送信されるテキストメッセージ、eメール、プリントアウト、音声メッセージを含んでいよう。他の実施形態では、確認は、単純に、予約を入れるのに採用されているデバイス経由で提供されている。
【0033】
要求されている予約に対応するには収容能力が足りないとの判定がなされた場合、ブロック228によって表されている様に、プロセスは来園者に別の期日、異なった時間的期間、又は異なったアトラクションを選択するようにプロンプトする。幾つかの実施形態では、グループサイズを縮小又は分割すれば予約が可能になるかもしれない場合、来園者は、利用可能な予約スロットを手に入れるべくグループを分割するか又はグループのサイズを縮小するためのオプションを通知されるようになっていてもよい。来園者が要求した予約への変更を行うことを選んだ場合、プロセスはブロック216へ戻る。来園者が要求を改定しないことを選んだ場合、ブロック229によって表されている様に、来園者は補欠リスト(利用可能になるスロットを補充するための待ち行列)に入れられることを所望するか又は予約要求の取消を所望するかを選択するようにプロンプトされる。ブロック229でのプロンプトは、補欠リストに入れられることを選択しないなら結果的に取消になってしまうことを明白化することができる。オプションが選択されると、ブロック230によって表されている様に要求されている予約は補欠リストに入れられる。実際に、本実施形態は、予約が利用可能でないときに来園者が利用可能になる見込みのある予約スロットを通知されるための待ちリスト中に位置を得ることができるような待ちリスト機能を含んでいる。来園者又はグループが補欠リスト中の位置を割り当てられたら、ブロック232によって表されている様に、来園者は、予約が記帳されなかったことを、但し来園者及び/又はグループは補欠リスト中にスロットを割り当てられたことを、通知される。来園者が取消を選んだ場合、ブロック234によって表されている様に、予約要求は単純に取り消され来園者は通知される。以上に論じられている予約の確認と同様、通知は、テキストメッセージ又は音声メールを移動体デバイスへ提出することによって、又は予約を要求するのに採用されているデバイスを介して通信することによって、実現されていてもよい。また、予約の空きが利用可能になったなら、来園者又はグループは、空きを、移動体デバイスを介して、又は他の通知メカニズムを介して、通知されることになる。来園者は、その様な通知に対し彼らがスロットを補充することができるか否かを指し示すことによって応答するように要求される。来園者は、来園者に割り当てられているPIF110を介して応答することができる。来園者は空き予約スロットを取ることへの利用可能性を指し示した場合、待ちリスト予約は空き予約スロットへ移される。
【0034】
プロセス200のブロック202へ戻り、チケットが既に購入されている場合、プロセス200は、
図3のブロック250によって表されている様に、予約システム100に連絡をとる段階へ向かわされる。予約システムにアクセスすると、ブロック252によって表されている様に、来園者は来園者又はグループの識別を確認するようにプロンプトされる。これは、確認番号を入力すること、物理的チケットを走査すること、移動体デバイス上のアプリケーションにアクセスすること、など、を含んでいてもよい。次に、ブロック254によって表されている様に、識別情報が現時点で有効若しくは運用中とされる来園者パスに対応しているかどうかについて判定が行われる。識別情報が有効な来園者パスに対応していない場合、ブロック256によって表されている様にプロセスはユーザーを来園者サービスへ誘導する。これは、来園者を遊園地職員に電話を介して自動的に接続すること、又はeメールを遊園地職員に向けて自動的に生成すること、を含んでいてもよい。
【0035】
システム100が識別情報は有効な来園者パスに対応していると判定した場合、来園者が前もって来園者パスを移動体デバイスと関連付けたかどうかについて判定が行われる。移動体デバイスが来園者と関連付けられていない場合、プロセス200は、その様なデバイスが利用可能かどうかを判定する段階を表すブロック258へ進む。次に続く段階の多くは
図2に関連して指し示され及び説明されている諸段階と本質的に同等である。具体的には、ブロック258は来園者に移動体デバイスが利用可能であるかどうかを指し示すようにプロンプトする段階を表している。来園者がその様な移動体デバイスへのアクセスを有していない場合、ブロック260によって表されている様に来園者は来園者サービスへ誘導される。そうすると、来園者サービスは、来園者のための通信能力を、例えば、予約についての情報を通信する目的での来園者への移動体デバイスの提供によって手配することになる。来園者がその様な移動体デバイスを使いたがらない場合、遊園地全体に亘るキオスクなどを介しての通知のために手配がなされることになる。
【0036】
ブロック258に提供されているプロンプトに戻るが、来園者が、携帯電話、遊園地によって割り当てられている移動体通信デバイス、など、を有している場合、来園者はその様な移動体デバイスが利用可能であることを指し示せばよい。この事象では、ブロック262によって表されている様に、来園者は移動体デバイスへのアクセスを提供するように更にプロンプトされ、次いで、電話番号、eメールアドレス、など、によるその様なアクセスを提供するようにプロンプトされる。例えば、来園者は、アトラクション予約に関係するテキスト通信又は音声通信のためにシステム100に使用させる電話番号を提供することができる。実際には、ブロック264によって表されている様に、来園者は現に通知型式を選択するようになっていてもよい。これは、音声通知及び/又はテキスト通知が送られるかどうかを選択することを含んでいてもよい。システム100は来園者にテキストメッセージが受諾可能かどうかを指し示すようにプロンプトするようになっていてもよい。来園者がテキストを使用したがらない場合、自動音声メッセージが使用されることになろう。同様に、オプションとしてeメールが提供されてもよい。また、ブロック264は、来園者に一部の特定の種類の情報が移動体デバイスへ送られるかどうかを決めさせる段階を表している。例えば、来園者は、通信を予約に関係する通信に限定して、来園者が、クーポン、園の他区域の待ち時間、その他、に関係する通信を受信しないようにしてもよい。なお、移動体デバイスがブロック254で既に識別されている場合、プロセス200は直接ブロック264又はブロック266へ進むことができることに留意されたい。
【0037】
システム100と来園者の間の通信の方式が確立されたら、プロセス200は予約の詳細事項を確立する段階へ進む。ブロック266によって表されている様に、これは、アトラクション、予約期日、及び予約の概略時間、を選択することを含んでいよう。幾つかの実施形態では、予約には1つのアトラクションしか利用できなくなっており、そうするとアトラクションは選択する必要がない。以上に指摘されている様に、本実施形態は、ユーザーが、園に入る前に予約を入れて或る特定のアトラクションへのアクセスを確認できるようにしている。但し、予約の特定時間は、来園者が現に遊園地に入るまでは、システム100によって入れられることもなく来園者に提供されることもない。実際には、例えば、予約の特定時間は、予約と関連付けられているチケットが来園者エントリシステム104によって識別されるまでは入れることができない。
【0038】
ブロック266によって示されている様に、予約の編成の助けとなるように、予約の概略時間(例えば午前又は午後)がシステム100によって要求される。予約の概略時間は、午前、午後、夜間、として指し示される。別の実施形態では、予約の概略時間は、来園者が選択できる様々な時間ウィンドウの1つであってもよい。概略時間の指示は、予約システム100内の融通性を可能にさせる。来園者が指し示した概略時間に対応する時間までに到着していなかったら、来園者は、移動体デバイスなどを介して、予約に対する調節又は予約の取消がなされるべきかどうかを決めるように連絡される。来園者が指し示した時間のウィンドウ内に到着していなかった場合、来園者が移動体デバイスを介して応答し損ねた場合、来園者が或る種の更新を提供した場合、などには、予約に対する一定の調節又は予約の取消が自動的になされるようになっていてもよい。予約が調節されると、他の予約も動かされることになる。また、予約が取り消されると、他の予約があちこち動かされ、補欠リスト内の者が利用できるようになった予約スロットを補充するように連絡されることになる。
【0039】
図2に示されているチケット購入時の様に、本システム100は既に購入されているチケットに関して複数の予約を入れられるようにしている。実際には、1つの実施形態では、複数の予約が入れられると、最初に、単一チケットと、又は複数チケットのそれぞれと、関連付けられる。複数の予約を単一チケットと関連付けられるようにしていることによって、グループ成員1人が来園者グループのための予約を入れることができるようになる。但し、或る一定の来園者人数より多い予約は遊園地職員からの受諾を要することもある。従って、ブロック268は、予約を入れたい来園者の人数を入力する段階を表しており、当該段階は、予約が単独来園者についてであると指し示すことを含んでいることもある。次に、ブロック270によって表されている様に、予約は或る一定の閾値より大きなグループについてであるかどうかに関して判定がなされる。グループが閾値を超過している場合、ブロック272によって示されている様に、来園者は遊園地のためのグループ販売担当などに連絡を取るように誘導される。これは、来園者を電話を介して該当する連絡先へ自動的に接続すること又はeメールを該当する連絡先へ自動的に開始させることを含んでいてもよい。
【0040】
グループサイズが閾値内である場合、ブロック276によって表されている様に、アトラクションの収容能力に関して判定がなされる。要求されている予約に対応するには収容能力が足りないとの判定がなされた場合、ブロック278によって表されている様に、プロセス200は来園者に別の期日、異なった時間的期間、又は異なったアトラクションを選択するようにプロンプトする段階を含んでいる。幾つかの実施形態では、グループサイズを縮小又は分割すれば予約が可能になるかもしれない場合、来園者は、利用可能な予約スロットを手に入れるべくグループを分割するか又はグループのサイズを縮小するためのオプションを通知されるようになっていてもよい。来園者が要求した予約への変更を行うことを選んだ場合、プロセスはブロック266へ戻る。来園者が要求を改定しないことを選び且つ要求を取り消さないことを選んだ場合、ブロック280によって表されている様に、要求されている予約は補欠リストに入れられることになる。実際には、本実施形態は、予約が利用可能でないときに来園者が利用可能になる見込みのある予約スロットを通知されるための待ちリスト中に位置を得ることができるような待ちリスト機能を含んでいる。来園者又はグループが補欠リスト中の位置を割り当てられたら、ブロック282によって表されている様に、来園者は、予約が記帳されなかったことを、来園者及び/又はグループに補欠リストのスロットが割り当てられたことによって、通知される。
【0041】
要求されている単数又は複数の予約にとって十分な収容能力があると判定がなされた場合、ブロック290によって指し示されている様に、単数又は複数の来園者が時間的期間内(例えば、要求されている予約の当日、午前の時間内、など)に既にアトラクションにアクセスしたかどうかに関して判定がなされる。来園者が時間指定を有するアトラクションを前に体験していたなら、ブロック292では、アクセスの閾値量に達しているかどうか(例えば、単数又は複数の来園者又はグループがアトラクションを同じ日に3回体験してしまったかどうか)について判定がなされる。その様な判定は、アクセス管理機構(例えば、データサーバシステム102のシステム又はシステム122)によって行われていてもよい。アトラクションにアクセスすることについて制限が無いか又は制限に達していない場合、ブロック294に表されている様に単数又は複数の予約の確認が来園者又はグループへ提供されることになり、予約は、データサーバシステム100及び/又は予約の入れられた特定のアトラクション116のための管理システム122に記帳される。但し、アトラクションへの以降のアクセスは、以前のアクセスに基づいて制限されるようになっていてもよい。来園者が時間的期間内にアトラクションにアクセスできる回数に制限があって当該制限に達してしまっている場合には、それ以上の予約に対するアクセスは拒否され、来園者はブロック280によって指し示されている様に補欠リストに入れられる。例えば、確認は、データサーバシステム102から移動体デバイスへの、インターネットシステム144、電話システム142、テキストシステム146、又はPOSデバイスシステム148を介して送信されるテキストメッセージ又は音声メッセージを含んでいてもよい。
【0042】
図4は、本実施形態によるシステム100を採用する方法のプロセスフロー線図である。プロセスは、全体として、符号400によって指し示されており、プロセス400の諸行為又は諸段階を表す様々なブロックを含んでいる。プロセス400は、本実施形態によれば、データサーバシステム102又はシステム100の他の構成要素の様なシステムによって制御又は円滑化されるものである。実際には、1つの実施形態では、データサーバシステム102は、プロセッサ118とメモリ120を含んでおり、メモリ120は、ここに開示されているプロセスの諸段階又は諸行為に対応する入力を受信し及び出力を提供するようにプロセッサ118によって実施される命令を記憶している。これらの入力と出力は、それぞれ、データサーバシステム102に関してシステム100の他の構成要素から受信され及び他の構成要素へ方向付けられていてもよい。また、異なった実施形態では、一部の特定の行為又は段階は異なった順序で遂行されていてもよい。
【0043】
来園者からシステム100への入力(来園者の訪問前又は訪問中)は、チケット識別、携帯電話番号、予約期日、予約グループサイズ、推定園入場時間(例えば午前又は午後)、関連付けられるチケット識別(例えばグループチケット情報)、その他、を含んでいよう。運営者からシステム100への入力は、乗物収容能力を指し示すデータ、運行停止時間推定、アトラクションの運行状態、再乗車状態、待ち行列比率、メッセージ、広告、統計量、及びデータ要求、を含んでいよう。自動入力は、来園者が園に入る時間、来園者が待ち行列に入る時間、来園者が待ち行列を出る時間、待機時間推定、及び有効チケット確認、を含んでいよう。システム100から様々なシステム(例えば、ウェブサイト、モバイルサイト、テキストメッセージングシステム、電話、及びPOSデバイス)への出力は、予約容量チェック結果、一般的メッセージング、広告、利用可能予約期日、及び予約確認、を含んでいよう。システム100から運営者への出力は、許容乗物待ち行列エントリメッセージ及び予約受諾メッセージを含んでいよう。システム100から来園者への出力は、状態更新、予約修正メッセージ、予約ウィンドウメッセージ、時間制限警告、アクティブ時間ウィンドウメッセージ、来園者御礼メッセージ、予約の確認、予約に関する更新、一般的メッセージング、広告、入園メッセージ、を含んでいよう。異なった実施形態では、一部の特定の入力及び出力は異なった構成要素へ向けられていてもよい。
【0044】
プロセス400は、ブロック402によって表されている様に、来園者が該当するアクセス権利を有していることを確認する段階、及びアクセス権利が確認されたら来園者を遊園地に入場させる段階、で始まる。この段階は、来園者エントリシステム104の使用を伴っていよう。アクセス権利は、来園者が遊園地にアクセスする有効な権利に対応する識別情報(例えば、物理的なチケット上のバーコード又は移動体デバイス上に記憶されている期日)を提供したと判定することによって確認されている。例えば、これは、来園者によって提供されるチケットを走査すること、及びチケットから読み出される情報が走査されている期日に入場する権利に対応しているとして中央データベースに記憶されていることを確認すること、を含んでいてもよい。実際には、その様な情報は中央データベース102に記憶され、来園者へ電子的に発行されるか又は物理的なチケット物品上へ購入時に発行されるようになっていてもよい。
【0045】
識別情報が確認された後、ブロック404によって表されている様に、識別情報はアトラクション予約と関連付けられているかどうかに関して判定がなされる。予約が識別情報と関連付けられていなかった場合、ブロック406によって表されている様に、来園者はアトラクションにアクセスするのに待機列を使用してもよいし、グループ予約を有しているグループに参加してもよいし、又は予約を取得してもよい。例えば、来園者が遊園地到着前に予約を確立しなかった場合、来園者は、インターネットシステム144、電話システム142、テキストシステム146、又はPOSデバイスシステム148を使用して、予約権利を手に入れる及び/又は予約を入れることができる。1つ又はそれ以上の予約が既に識別情報と関連付けられていて一定の判定基準が満たされている場合には、ブロック408によって表されている様にシステム100は特定の予約時間を自動的に確立する。実際には、ブロック402で起こっている様に来園者が遊園地に入っていると識別されたら、確立された予約と関連付けられている概略時間はより特定された時間へ(例えば、アトラクションが予約をアクセスさせることのできる時間ウィンドウ又は概略時間)へ変換され、ブロック410に表されている様に来園者は予約の通知(例えば、音声メッセージ、テキストメッセージ、又はeメール)を移動体デバイスなどを介して提供される。或る具体的な例では、予約を要求する際、来園者は、「午前運行時間中」、「午後運行時間中」、「夜間運行時間中」、「1:00PMから6:00PMの間」、「7:00AMから正午までの間」、その他、の様な広範な時間のウィンドウを提供するようになっていてもよい。来園者の遊園地への入場を確認し次第、来園者が或る特定の区域に入っていることを確認し次第、又は来園者がチェックインし次第、2:00PMから2:15PMの時間のウィンドウ又は大凡3:00PMの様な予約の特定時間がシステム100によって割り当てられる。これは、一定の判定基準が満たされたときに自動的に起こるようになっていてもよい。例えば、来園者が事前に定義されている時間フレーム(例えば午前又は午後)内に到着しない場合、予約の利用可能性は変更されているかもしれない。別の例として、アトラクションが技術上の障害のせいで利用できないこともある。予約に係る問題があれば、それらは、予約の確認が通信されるのと同じ方式で来園者へ通信されるようになっていてもよい。
【0046】
一旦、予約が確認されたら、ブロック412によって表されている様にシステム100は来園者に予約を取り消す又は修正するオプションを利用可能にするようにプロンプトする。例えば、システム100は、来園者に確認された予約を通知した直後に、一部の特定の予約が取り消される又は修正されるべきかどうかを来園者が指し示すことを要求するようになっていてもよい。来園者が予約は修正される又は取り消されるべきであると指し示した場合、ブロック414によって表されている様に、来園者は来園者サービスへ誘導されるなり、
図3に示されているプロセス200の構成要素の遂行を円滑化する予約システム100の構成要素へ誘導されるなりする。来園者が何れの予約も変更しないことを希望している場合、予約は他の識別情報(例えば、別の来園者に割り当てられているPIF110と関連付けられている情報)へ移譲されてもよい。例えば、特定のアトラクションと関連付けられているチケットを有する来園者は予約を別の来園者のチケットへ移譲することができる。実際には、システム100はブロック416によって示されている様に予約を移譲するようにユーザーをプロンプトするか又は予約を移譲するためのユーザー要求を受信することになる。来園者は、ブロック420によって表されている様に、移動体デバイス、キオスク、来園者連絡サービス、など、を使用することによって、予約を別のアクセスパス用の識別情報へ移譲するように応答する。一度に多数の予約が移譲されてもよいし、又は一連の移譲が、ブロック420からブロック416に向いている矢印によって指し示されている様にループオペレーション式に、所望の移譲が完了するまで遂行されてもよい。なお、システム100は、来園者が、或る一定の時間ウィンドウ内に(例えば予約時間の少なくとも30分前まで)、又は既存の予約の時間スロットの前なら何時でも、予約を変更又は修正できるようにしていることに留意されたい。これは、既存の予約を取り消してそれを来園者が好む時間スロットと置き換えることを試みること、既存の予約を別の来園者と取り引きすること、既存の予約を取り消して仮想待機行列に入れられること、など、を含んでいよう。来園者が既存の予約を変更することを試みる場合、当該来園者は、置き換え予約のための他の利用可能な時間スロットを選択する目的で、既存の予約を持たない来園者に勝る優先権を与えられるようになっていてもよい。
【0047】
全ての移譲が行われたら、ブロック422によって指し示されている様に、関連付けられている遅れ又は他の問題に関して判定がなされる。これは、関係のあるアトラクションと関連付けられている監視システム(例えばアトラクションシステム122)からのアトラクション情報を周期的に更新すること及び継続的に監視することを含んでいてもよい。予約の変更を引き起こしそうな問題が識別されたなら、ブロック424によって表されている様に、来園者は、テキストメッセージ、音声メッセージ、eメール、又はキオスクのディスプレイを介して、予約のための新しい時間ウィンドウを通知される。通知は、更に、遅れ又は変更の性質の指示を含んでいてもよい。また、何れかの対立する予約は自動的に調節されるようになっていてもよい。例えば、変更後の予約時間が確立済みの予約時間と対立する場合、確立済みの予約時間は自動的に変更されるようになっていてもよいし、又は来園者が利用可能なオプションの選択から所望の結果を定めるようにプロンプトされるようになっていてもよい。
【0048】
予約の変更に関して何も問題が識別されないなら、ブロック430に表されている様にプロセス400は予約前の時間的期間に達しているかを引き続き監視する。例えば、ブロック430は、現在時刻が予約(例えば時間ウィンドウ)前15分又はそれ以下かどうかについての判定を表しているとしてもよい。現在時刻が予約前15分又はそれ以下でない場合、プロセス400は監視を続行する。現在時刻が予約前15分又はそれ以下である場合、ブロック432によって表されている様に来園者は予約時間が迫っているという注意喚起を提供されることになる。これは、来園者にアトラクションに向かって移動し始めるべきとする提案を含んでいよう。なお、来園者が通知される前の時間的期間は来園者の位置に依存して変わり得ることに留意されたい。例えば、システム100が、来園者は自身が予約を有しているアトラクションまで進むのに通常は或る一定の時間がかかる特定の場所にいると識別した場合、予約注意喚起通知と関連付けられる時間的期間はこの距離及び対応する移動時間に基づくことになろう。
【0049】
予約注意喚起通知の受信後、システム100は来園者が予約を後ろへずらす又は繰り下げることを可能にさせるようになっていてもよい。例えば、来園者は、ブロック434によって指し示されている様に、予約の延期を要求するようにプロンプトされる又は要求することを許容されるようになっていてもよい。来園者が予約の延期を選んだ場合、ブロック436によって表されている様に来園者は予約システム100に移動体デバイス又は予約システム100に対する他のアクセスポイントを介して通知する。予約システム100は、その様な要求に対して、遅い時間の新しい予約に関する情報、遅い時間に利用可能な予約時間の選択枝、又は遅い時間は利用可能でない旨の指示、を返答することになろう。システム100は、次いで、来園者に、例えば、供給された遅い時間を確認又は選択することによって又は既存の予約を変更することを断ることによって、応答させてもよい。新しい予約が確立された場合、システム100はブロック438によって指し示されている様に改定された予約の確認を提供し、プロセスはブロック430によって指し示されている様に引き続き現在時刻を予約に対比して監視する。なお、プロセス中の何れの時点においても、来園者は予約を修正することの他に自身の予約を取り消すことを選ぶ可能性もあることに留意されたい。
【0050】
来園者が予約を遅らせないと決心した場合、ブロック440によって表されている様に来園者はアトラクションへと歩き始めるであろう。以上に指摘されている様に、予約注意喚起は、来園者が移動しなくてはならない距離を、来園者の位置を監視し、注意喚起に予約時間より前の対応する時間の量を提供することによって、勘案している。ブロック442によって表されている様に、いつ現在時刻が予約の時間ウィンドウに入るかといった様な、いつ予約時間がアクティブになるかに関して判定がなされる。これは図示の実施形態では継続的に監視されている。現在時刻が予約に一致したとき(例えば現在時刻が予約ウィンドウ内に入ったとき)、ブロック444によって指し示されている様に来園者は予約がアクティブであること及び来園者はアトラクションに入場するべきであることを通知される。ブロック446によって指し示されている様に、来園者がアトラクションと関連付けられている待ち行列に入ると、来園者は彼らが予約を有していることを該当する識別情報を提供することによって確認するように要求される。例えば、システム100のデータリーダ108が使用されて、チケット又は移動体デバイスとのインターフェースを短い予約待ち行列への入口又はエントリポイントで走査して、来園者が予約を有していることを確認するようになっていてもよい。
【0051】
来園者識別及び予約情報の初期確認(例えばチケット走査)が待ち行列への入り口で遂行されると、ブロック448によって表されている様に、実際にアトラクションに入場するのに先立って更なる検証が要求される。これは、関連付けられているアトラクションでの待ち行列長さの監視を円滑化することができる。予約及び待機行列に対して提供されるアクセスの今後の見通しをこの測定に基づいて調節し予約待ち行列での待ち時間を制御することができる。例えば、安定運行時、本実施形態は、来園者が予約待ち行列で費やす大凡の時間が約10分になるように制御するようになっていてもよい。実際には、システム100は運行者に命令して、待ち行列特性を勘案するアルゴリズムに基づく指定された間隔の通りに来園者が待ち行列を抜け出てアトラクションに搭乗できるようにさせる。来園者が乗物に乗り込むために識別情報を確認すること(例えば、チケットを走査すること及び関連付けられている予約データへアクセスすること)は、アトラクションへの以降のアクセスの監視及び制御を円滑化することにもなる。例えば、これを使用すれば、来園者が予約を使用して或る特定のアトラクションに既にアクセスしたことを指し示すことができる。指示は、システム100に記憶され、識別情報と関連付けられるので、以降の予約要求は、一部の特定のアトラクションが来園者によって既にアクセスされたことがあるかどうかに基づいて制御できるようになる。これは、来園者がアトラクションを出た後にチケットを走査することなどを含んでいてもよい。
【0052】
システム100は、アトラクションに技術上の障害が生じて運行できなくなってしまう直前に一部の特定の来園者がアトラクションにアクセスしていたかもしれないことを考慮に入れるアルゴリズムを採用していてもよい。例えば、ブロック452は、来園者がアトラクションにチェックインしたが技術上の障害などに因りアトラクションを体験するに至らなかったかどうかを判定する段階を表している。アトラクションが機能していたなら、ブロック454によって表されている様に来園者はアトラクションを体験したものと指し示される。アトラクションが機能していなかったら、ブロック456によって表されている様に来園者は別の予約か又は技術的障害などが解消され次第すぐにアクセスできる権利を自動的に割り当てられる。アトラクションへのアクセスが阻止された場合又はアトラクション体験が中断された場合には、アトラクションは機能していないと見なされる。
【0053】
本実施形態は、データサーバシステム102の構成要素又はモジュールであってもよいとされる予約取引システムを介しての予約取引を可能にしようとしている。この機能性は、システム100が複数のアトラクションに係り使用されている場合に利用されることになろう。例えば、第1の来園者が第1の乗物に1:00PMにアクセスする予約を有しているとしよう。ところが、第1の来園者は昼食をとることになり、この予約に間に合うようにアトラクションに到着することができそうもないとする。システムは第1の来園者に予約に先立つ或る特定の時間に(例えば15分前に)第1の来園者が予約を持続させるつもりかどうかを決めるようにプロンプトする。プロンプトする時間は、予約が確立されているアトラクション116に対比させた来園者の検出された位置に基づいていてもよい。第1の来園者が第1のアトラクションに間に合うように到着することができないということで、第1の来園者は予約を持続させることはしないつもりであると指し示すことによって応答する。するとシステム100は自動的に第1の来園者のための遅めの予約を探す。第2の来園者が4:00PMの予約を有していて、システム100によって判断されるところでは第1のアトラクション付近に現在所在しているとする。システム100は、この第2の来園者を位置及び予約時間に基づいて識別すると、第2の来園者に第1の来園者によって保持されている予約との取引が利用可能である旨を指し示すメッセージを送る。第2の来園者が取引を受諾すれば、予約は第1の来園者と第2の来園者の間でシステム100によって移譲され、来園者はそれぞれに自身の新しい予約を通知されることになる。これは、時間通りに約束を取り付けることに付随する来園者へのストレスをなくすとともに収容能力一杯を維持することを支援する。
【0054】
本実施形態は、複数の異なった来園者又はグループのそれぞれに、複数の予約又は日程表(itinerary)をそれら来園者からの入力に基づいて提供するように構成されているプロセス及びシステムを含んでいる。例えば、
図5は、本実施形態による、乗物からレストランに及ぶアトラクションに対する複数の予約を来園者がスケジューリングすることを円滑化するためのプロセス600の全体としての概観を提供するプロセルフロー線図である。
図5のプロセス600は、全体として、来園者の園内及び園施設内での時間を実質的に最適化する日程表を確立する段階を描いている。なお、プロセス600は高位で描かれており、以上に
図2-
図4に関して論じられている特定のプロセス機構を含んでいてもよいことに留意されたい。また、プロセス600は、以上に論じられているシステム100の全機構又は一部の機構を使用して実施されていてもよい。
【0055】
プロセス600は、ブロック602によって表されている様に、来園者が予約システムと通信し一部の特定のアトラクションの選好(attraction preferences)を提供することを可能にさせることで始まる。これは、園の内部又は外部の来園者のために予約システムへのアクセスを提供する段階を含んでいてもよい。例えば、来園者は、来園者が体験に興味のある一部の特定のアトラクションのリスト又は来園者が体験に興味のあるアトラクションのタイプのリストを提供することができる。これは、具体的なアトラクション及び関連付けられる予約の好みの時間を各アトラクションの興味のレベルを指示する順位付けと併せて提供する段階を含んでいてもよい。また一方、来園者は興味のあるアトラクションのリストを単に提供してシステムに時間を提示させるようにしてもよい。同様に、来園者は一部の特定のアトラクションタイプ(例えば小さい子供達に適した乗物)を単に提供してシステムに日程表を提示させるようにしてもよい。選好が入力されたら、ブロック604によって表されている様に予約システムは関連付けられるデータを受信し、次いでプロセスはブロック606によって表されている様にデータを処理して各来園者のためのスケジュールを実質的に最適化させ且つ園アトラクションの利用率を最適化させる。来園者によって提供される選好に応えて、予約システムはブロック608によって表されている様に最適化アルゴリズムを遂行し日程表案(proposed itinerary)を出力する。1つの実施形態では、来園者は園に入る前に入力を提供することはできても、園に入った後まで日程表案を受け取ることはない。
【0056】
ブロック606で遂行されるものとして表されているアルゴリズムは、メモリに記憶されていて、システムのプロセッサ(データサーバシステム102のプロセッサ118)によって遂行されるとブロック608によって表されている様に日程表案を作るようになっていてもよい。来園者は次いでブロック610によって表されている様に日程表を確認するか又は日程表案を吟味した後に異なった日程表を要求することができる。確認がシステムによって受信された場合、プロセスはブロック612によって表されている様に確認済みの日程表を提供する。来園者が日程表を修正することを選んだ場合、来園者は特定の修正を要するのか取消が所望されるのかについて指し示すようにプロンプトされる。取消が所望される場合、ブロック616によって表されている様にプロセスは終了し取消が確認される。修正が所望される場合、プロセスはブロック604に戻り、及び/又はスケジュールへの変更を可能にさせる。なお、システムは、プロセス600の何れの時点においても、最適化データに基づいて、アトラクションの利用可能性及び来園者の好みのスケジュールの認識されている制限事項に基づく修正案を提供するようになっていてもよいことに留意されたい。
【0057】
ブロック606で遂行されるものとして表されているアルゴリズムは、来園者にとって興味のあるものとしてリストに載っているアトラクションの位置を識別し、数々の要因又は興味のある個々のアトラクション間の移行の容易さの様な最適化データに基づいてスケジュールを確定するように機能していてもよい。例えば、システムは、来園者好みのアトラクションの予約を来園者が園全体を通してアトラクションからアトラクションへと同じ道を引き返す必要なしに移動できるように直列に並べて含んでいる日程表を提示することができる。日程表は、更に、スケジュール内のギャップに基づいて提示される経路に沿ったアトラクションの予約を含んでいてもよい。アルゴリズムは、距離とアトラクションの位置を考慮に入れることに加えて、園の運行効率の最大化、他者の予約、興味のレベル、食事時間、共通のグループ(例えばソーシャルネットワーク)に入っていると特定される他の来園者とのスケジュール重複、その他、を考慮するようになっていてもよい。例えば、最適化アルゴリズムは、アトラクション間の移動を制限している日程表ではあるが但し要望の高いアトラクションに対する特定時間の予約の利用可能性の無さにも対応している日程表を提示するようになっていてもよい。アルゴリズムは、更に、確立されている予約及び履歴園データ(historic park data)に基づいて特定の区域での予想される過剰な混み合いを避けるために園全体を通じて来園者を誘導するようになっていてもよい。アルゴリズムは、更に、食事時間の周りで休憩が必要になるであろうことを考慮に入れ、レストランアトラクションの予約を提示するなり単に手近のレストランを勧めるなりするようになっていてもよい。アルゴリズムは、更に、一部の特定の現実的な事柄を考慮に入れるようになっていてもよい。例えば、アルゴリズムは、食事後の或る時間については一部の極めて激しいアトラクションが除外されるように日程表を調節するようになっていてもよい。アルゴリズムは、更に、一部の特定の時間に十分に利用されていないアトラクションへの予約又は訪問を提示することによって園の利用率最大化を図るようになっていてもよい。1つの実施形態では、アルゴリズムは、アトラクションに関し来園者によって提供されている興味のレベルの順位付け(例えば、高、中、低)を考慮し、これを勘案した日程表を提供している。例えば、アルゴリズムは、興味の高いアトラクションの予約を一日を通して分散させ終日に亘って興味が持続されるように手配するか、又は全てが当日の早い時期に起こるようにして興味の高いアトラクション全てが早く体験されることを確実にするように手配するようになっていてもよい。
【0058】
本実施形態は、更に、別々に到着する団体、一旦園に入ったらばらばらになる団体、又はスケジューリングの一定の重複を所望する団体について、当該団体のための園内待ち合わせを円滑化している。例えば、
図6は、来園者スケジュールを調整するための本実施形態により遂行されるプロセス700を描いている。プロセスは、来園者が、自身が前から成員である団体と合流したいと思っているかどうか又は来園者が別の団体の日程表と重複する日程表を持ちたいと思っているかどうかを指し示すように来園者をプロンプトする段階で始まる。この初期手続きはブロック702によって表されており、システム100と連携する携帯電話の様な、以上にシステム100に関連付けて論じられているアクセス機構の何れかを使用して遂行されていてもよい。ブロック702は、来園者及びグループを識別する段階を含んでいる。
【0059】
来園者が、自身が成員であるグループ又は団体と待ち合わせることを希望する場合、プロセスはブロック704によって表されている様に待ち合わせ場所(meeting location)を識別し、ブロック706によって表されている様に、来園者をその場所へ誘導し、及び/又は団体にその場所で来園者と待ち合わせるように命令するようになっていてもよい。これは、概して、来園者が彼らの団体と一体に園に到着していない場合又は訪問中に彼らの団体から割れた場合に起こるであろう。団体の再結集を円滑化するために、本実施形態は、PIF測位情報を利用して来園者を所望の団体へ誘導する、団体のための確立された日程表を使用して待ち合わせ場所を提供する、来園者対来園者通信を使用して待ち合わせ場所を通信させる、及び/又はシステム対来園者通信を使用して待ち合わせ場所を通信させる、ことができる。例えば、日程表上の次のアトラクションが来園者に提供され、団体にはテキストメッセージを介して来園者が次のアトラクションの予約で団体に加わるはずであることが知らされることになる。また、来園者対来園者通信を団体と来園者の間で予約システム(例えば、テキストメッセージング又は音声通信)を介して円滑化させることもできる。
【0060】
来園者が、来園者又は来園者のグループ又は団体と少なくとも1つの他の団体との間の重複を確立することを希望している場合、プロセス700は図示の実施形態のブロック710へ進む。これは、2つ又はそれ以上のグループ或いは個々人が園で一緒に時間を過ごすと決めた場合に起こる。例えば、或る特定の地域からのグループが、彼らが興味の共通するアトラクションを一緒に体験できるように、そして一方では彼らの別々のグループで他のアトラクションも体験できるように、重複するスケジュールを確立することを決めることもある。グループ又は個々人は既に予約(例えば日程表)を有していることもあれば有していないこともある。ブロック710は、概して、グループ又は個々人を識別し、重複するアトラクション体験を持ちたいという要望を確認する段階を表している。これが確立されたら、ブロック712に表されている様に、1つ又はそれ以上のグループは既存の日程表又は予約を有しているかどうかについて判定がなされ、日程表又は予約が何も確立されていない場合には選好が提供される。既存の日程表及び予約は考慮に入れられ、それ以外には選好が提供される。これは、興味の共通するアトラクション及び所望の重複を提供することを含んでいよう。すると、ブロック714によって表されている様に、アルゴリズムが、明示的な指定に基づく来園者の共通の興味、選好の比較、既存の日程表の比較、及び/又は最適化データに基づいて遂行され、2人又はそれ以上の個別の来園者又は2つ又はそれ以上の来園者のグループについて、重複する日程表を提供させる。
【0061】
ここには本発明の一部の特定の機構しか図示及び記載されていないが、多くの修正及び変更が当業者には想起されるであろう。従って、付随の特許請求の範囲は、その様な修正及び変更を本発明の真髄に入るものとして網羅することを意図するものと理解されるべきである。