(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-19
(45)【発行日】2024-08-27
(54)【発明の名称】穿刺モジュールを有する生検装置
(51)【国際特許分類】
A61B 10/02 20060101AFI20240820BHJP
【FI】
A61B10/02 110J
(21)【出願番号】P 2022529549
(86)(22)【出願日】2020-11-19
(86)【国際出願番号】 US2020061295
(87)【国際公開番号】W WO2021102150
(87)【国際公開日】2021-05-27
【審査請求日】2023-10-17
(32)【優先日】2019-11-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】521442637
【氏名又は名称】バード・ペリフェラル・バスキュラー・インコーポレーテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100118902
【氏名又は名称】山本 修
(74)【代理人】
【識別番号】100106208
【氏名又は名称】宮前 徹
(74)【代理人】
【識別番号】100196508
【氏名又は名称】松尾 淳一
(74)【代理人】
【識別番号】100137039
【氏名又は名称】田上 靖子
(72)【発明者】
【氏名】ジェンセン,アンジェラ・ケイ
(72)【発明者】
【氏名】アアツ,セーアン・エフ
(72)【発明者】
【氏名】クレステンスン,セーアン
【審査官】増渕 俊仁
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2019/0231325(US,A1)
【文献】特開2016-67932(JP,A)
【文献】特表2005-527267(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2011/0208090(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61B 9/00-10/06
A61B 17/34
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
プローブ支持体、スタイレットカニューレ、および前記スタイレットカニューレと同軸であるカッターカニューレを有する生検プローブアッセンブリであって、前記スタイレットカニューレおよび前記カッターカニューレの各々が前記プローブ支持体に結合される、生検プローブアッセンブリと、
前記プローブ支持体に駆動可能に結合された穿刺モジュールと、を備える生検装置であって、前記穿刺モジュールは、
近位部分および遠位部分を有する穿刺モジュールフレーム、
前記穿刺モジュールフレームに摺動可能に結合されたプローブ駆動スライダであって、前記プローブ駆動スライダが前記生検プローブアッセンブリの前記プローブ支持体に駆動可能に結合され、前記プローブ駆動スライダがプライミング位置および発射位置を有する、プローブ駆動スライダ、
前記穿刺モジュールフレームに移動可能に結合されたナットハウジングであって、前記ナットハウジングが、発射準備位置、初期位置、および延伸位置を有する、ナットハウジング、
モーターおよびモーターハウジングを有するモーター組立体であって、前記モーターハウジングが、前記モーターを前記穿刺モジュールフレームに設置するように構成され、前記モーターが回転可能な駆動シャフトを有する、モーター組立体、
前記モーターの前記回転可能な駆動シャフトに駆動可能に結合された駆動スピンドルであって、前記駆動スピンドルが前記ナットハウジングに回転可能におよび駆動可能に結合される、駆動スピンドル、
前記モーターハウジングと前記プローブ駆動スライダとの間に挿置された発射ばねであって、前記発射ばねが前記プローブ駆動スライダを前記発射位置の方に付勢するように構成される、発射ばね、
取り付け端部分およびヘッドを有する解除アームであって、前記取り付け端部分が前記穿刺モジュールフレームに枢動可能に結合され、前記解除アームがラッチ位置を有し、前記プローブ駆動スライダが前記プライミング位置にあって前記解除アームが前記ラッチ位置にあるとき、前記解除アームのヘッドが、前記プローブ駆動スライダを前記プライミング位置で保持するために前記プローブ駆動スライダと係合するように位置決めされる、解除アーム、ならびに
前記穿刺モジュールフレームに摺動可能に結合された解除スライダであって、前記解除スライダが前記ナットハウジングと係合するように構成され、前記解除スライダが、前記駆動スピンドルの回転により前記初期位置から前記延伸位置まで前記ナットハウジングが移動させられるときに前記解除アームを前記ラッチ位置から解除するように構成される、解除スライダ
を備える、
生検装置。
【請求項2】
前記プローブ駆動スライダが、前記穿刺モジュールフレームに沿って長手方向に平行移動可能であり、
前記ナットハウジングが、前記穿刺モジュールフレームに沿って長手方向に平行移動可能であり、前記ナットハウジングが雌ねじを含み、
前記モーターが、前記穿刺モジュールフレームの前記近位部分に設置され、
前記駆動スピンドルが、近位端、遠位端、および細長いねじ部分を有し、前記近位端が前記モーターの前記回転可能な駆動シャフトに駆動可能に結合され、前記細長いねじ部分が前記ナットハウジングの前記雌ねじに回転可能に係合される、
請求項1に記載の生検装置。
【請求項3】
前記解除アームの前記ヘッドが前記解除アームの前記取り付け端部分から長手方向において離間され、前記解除アームを前記ラッチ位置の方に付勢するように構成されたアーム付勢部材をさらに備え、前記プローブ駆動スライダが前記プライミング位置にあって前記解除アームが前記ラッチ位置にあるとき、前記解除アームが前記アーム付勢部材によって付勢され、その結果、前記ヘッドが、前記プローブ駆動スライダを前記プライミング位置で保持するために前記プローブ駆動スライダと係合するように位置決めされる、請求項1または2に記載の生検装置。
【請求項4】
前記解除スライダを近位方向に摺動可能に付勢するように構成された解除スライダ付勢部材を備え、前記解除スライダが、前記ナットハウジングと係合するように構成された係合部分を有し、前記解除スライダが、前記初期位置から前記延伸位置まで前記ナットハウジングが移動させられるときに前記解除アームを前記ラッチ位置から解除するために前記解除アームの前記ヘッドと係合するように構成された片持ち式解除部材を有する、請求項1から3までのいずれか一項に記載の生検装置。
【請求項5】
前記プローブ支持体が穿刺モジュール係合開口部を有し、
前記プローブ駆動スライダがプローブ係合突出部を有し、前記プローブ係合突出部が、前記プローブ駆動スライダの長手方向の移動と同時に前記プローブ支持体の長手方向の移動を実現するために、前記プローブ支持体の前記穿刺モジュール係合開口部内で受けられるように構成される、
請求項1から4までのいずれか一項に記載の生検装置。
【請求項6】
前記ナットハウジングに枢動可能に設置された枢動ラッチを備え、前記穿刺モジュールが、前記ナットハウジングが前記初期位置にあって前記プローブ駆動スライダが前記発射位置にあるときに前記生検プローブアッセンブリを完全な延伸位置で保持するために前記枢動ラッチにより前記プローブ駆動スライダに対して前記ナットハウジングを解除可能に係止させることになるように、構成される、請求項1から5までのいずれか一項に記載の生検装置。
【請求項7】
前記ナットハウジングが前記発射準備位置にあって前記プローブ駆動スライダが前記プライミング位置にあるときに、前記ナットハウジングが前記プローブ駆動スライダから解除されるように前記枢動ラッチが解除され、これにより、前記プローブ駆動スライダを前記プライミング位置に留めたまま前記ナットハウジングの前記初期位置への移動を可能にするように、前記穿刺モジュールが構成されている、請求項6に記載の生検装置。
【請求項8】
前記穿刺モジュールが、
一対のガイド棒
をさらに備え、
前記プローブ駆動スライダが、摺動可能に係合される様式で前記一対のガイド棒をそれぞれ受けるように構成された一対のガイドアパーチャを有し、
前記穿刺モジュールフレームが前記遠位部分のところにある遠位側ブロックを有し、前記遠位側ブロックが前記モーターハウジングから長手方向において離間され、前記一対のガイド棒が、前記モーターハウジングから前記遠位側ブロックまで平行に延在するように位置する、
請求項1から7までのいずれか一項に記載の生検装置。
【請求項9】
前記穿刺モジュールフレームの前記遠位側ブロックが軸受取り付け部を有し、前記駆動スピンドルの遠位端が前記穿刺モジュールフレームの前記遠位部分のところで前記軸受取り付け部内で受けられる、請求項8に記載の生検装置。
【請求項10】
第1の作動信号および第2の作動信号を発生させるように構成された電気アクチュエータボタンと、
前記電気アクチュエータボタンおよび前記モーターの各々に通信可能に結合されたコントローラ回路と
を備え、
前記電気アクチュエータボタンの第1の作動が前記第1の作動信号を前記コントローラ回路に送信し、前記コントローラ回路が、前記ナットハウジングを前記発射準備位置の方に長手方向に移動させるように前記モーターにより前記駆動スピンドルを第1の回転方向に回転させるために前記第1の作動信号を受信および処理するプログラム命令を実行するように構成され、前記ナットハウジングがさらに、前記発射ばねを圧縮するために前記プローブ駆動スライダと係合して前記プローブ駆動スライダを前記プライミング位置まで長手方向に移動させるように構成され、
前記プローブ駆動スライダが前記プライミング位置にあるとき:
前記解除アームの前記ヘッドが前記プローブ駆動スライダを前記プライミング位置で保持するように位置決めされ、
前記コントローラ回路が、前記発射準備位置から前記初期位置の方に前記ナットハウジングを長手方向に移動させるために前記モーターにより前記第1の回転方向と反対の第2の回転方向に前記駆動スピンドルを回転させるプログラム命令を実行するように構成され、前記コントローラ回路が、前記ナットハウジングが前記初期位置に到達したときに前記駆動スピンドルの回転を止めるように前記モーターを停止するプログラム命令を実行するように構成され、
前記電気アクチュエータボタンの第2の作動が第2の作動信号を前記コントローラ回路に送信し、前記コントローラ回路が、前記モーターにより前記駆動スピンドルを前記第2の回転方向に回転させるように前記第2の作動信号を受信および処理するプログラム命令を実行し、これにより、前記ナットハウジングにより前記解除スライダを移動させるように前記ナットハウジングを前記初期位置から前記延伸位置の方に長手方向に移動させるように構成され、前記解除スライダが、前記発射ばねを解除して圧縮力を低減するために前記解除アームの前記ヘッドを前記プローブ駆動スライダから係合解除するように前記解除アームを動作させ、これにより、前記プローブ駆動スライダを前記発射位置まで長手方向に移動させるように構成される、
請求項1から9までのいずれか一項に記載の生検装置。
【請求項11】
前記プローブ駆動スライダが前記生検プローブアッセンブリの前記プローブ支持体に駆動可能に結合されるとき、前記プローブ駆動スライダが長手方向に移動することにより、前記生検プローブアッセンブリの前記スタイレットカニューレおよび前記カッターカニューレの対応する長手方向移動が生じる、請求項1から10までのいずれか一項に記載の生検装置。
【請求項12】
プローブ支持体、スタイレットカニューレ、および前記スタイレットカニューレと同軸であるカッターカニューレを有する生検プローブアッセンブリであって、前記スタイレットカニューレおよび前記カッターカニューレの各々が前記プローブ支持体に移動可能に結合される、生検プローブアッセンブリと、
前記プローブ支持体に駆動可能に結合された穿刺モジュールと、を備える生検装置であって、前記穿刺モジュールは、
近位部分および遠位部分を有する穿刺モジュールフレーム、
前記穿刺モジュールフレームに摺動可能に結合されたプローブ駆動スライダであって、前記プローブ駆動スライダが前記生検プローブアッセンブリの前記プローブ支持体に駆動可能に結合するように構成され、前記プローブ駆動スライダが前記穿刺モジュールフレームに沿って長手方向に平行移動可能であり、前記プローブ駆動スライダがプライミング位置および発射位置を有する、プローブ駆動スライダ、
前記穿刺モジュールフレームに移動可能に結合されたナットハウジングであって、前記ナットハウジングが雌ねじを含み、前記ナットハウジングが、前記穿刺モジュールフレームに沿って長手方向に平行移動可能であり、前記ナットハウジングが、発射準備位置、初期位置、および延伸位置を有する、ナットハウジング、
モーターおよびモーターハウジングを有するモーター組立体であって、前記モーターハウジングが、前記モーターを前記穿刺モジュールフレームの前記近位部分に設置するように構成され、前記モーターが回転可能な駆動シャフトを有する、モーター組立体、
近位端、遠位端、および細長いねじ部分を有する駆動スピンドルであって、前記近位端が前記モーターの前記回転可能な駆動シャフトに駆動可能に結合され、前記細長いねじ部分が前記ナットハウジングの前記雌ねじに回転可能に係合される、駆動スピンドル、
前記モーターハウジングと前記プローブ駆動スライダとの間に挿置された発射ばねであって、前記発射ばねが前記プローブ駆動スライダを前記発射位置の方に付勢するように構成される、発射ばね、
取り付け遠位端部分および近位側ヘッドを有する解除アームであって、前記近位側ヘッドが前記取り付け遠位端部分から長手方向において離間され、前記取り付け遠位端部分が前記穿刺モジュールフレームの前記遠位部分に枢動可能に結合され、前記解除アームが第1の付勢ばねによりラッチ位置の方に付勢され、前記プローブ駆動スライダが前記プライミング位置にあって前記解除アームが前記ラッチ位置にあるとき、前記解除アームの前記近位側ヘッドが、前記プローブ駆動スライダを前記プライミング位置で保持するために前記プローブ駆動スライダと係合するように位置決めされる、解除アーム、ならびに
前記穿刺モジュールフレームに摺動可能に結合された解除スライダであって、前記解除スライダが第2の付勢ばねにより近位方向に付勢され、前記解除スライダが、前記ナットハウジングと係合するように構成された係合部分を有し、前記解除スライダが、前記駆動スピンドルの回転により前記初期位置から前記延伸位置まで前記ナットハウジングが移動させられるときに前記解除アームを前記ラッチ位置から解除するように構成される、解除スライダ
を備える、
生検装置。
【請求項13】
前記プローブ支持体が穿刺モジュール係合開口部を有し、
前記プローブ駆動スライダがプローブ係合突出部を有し、前記プローブ係合突出部が、前記プローブ駆動スライダの長手方向の移動と同時に前記プローブ支持体の長手方向の移動を実現するために、前記プローブ支持体の前記穿刺モジュール係合開口部内で受けられるように構成される、
請求項12に記載の生検装置。
【請求項14】
前記ナットハウジングに枢動可能に設置された枢動ラッチを備え、前記穿刺モジュールが、前記ナットハウジングが前記初期位置にあって前記プローブ駆動スライダが前記発射位置にあるときに前記生検プローブアッセンブリを完全な延伸位置で保持するために前記枢動ラッチにより前記プローブ駆動スライダに対して前記ナットハウジングを解除可能に係止させることになるように、構成される、請求項12または13に記載の生検装置。
【請求項15】
前記ナットハウジングが前記発射準備位置にあって前記プローブ駆動スライダが前記プライミング位置にあるときに、前記ナットハウジングが前記プローブ駆動スライダから解除されるように前記枢動ラッチが解除され、これにより、前記プローブ駆動スライダを前記プライミング位置に留めたまま前記ナットハウジングの前記初期位置への移動を可能にするように、前記穿刺モジュールが構成されている、請求項14に記載の生検装置。
【請求項16】
前記穿刺モジュールが、
一対のガイド棒
をさらに備え、
前記プローブ駆動スライダが、摺動可能に係合される様式で前記一対のガイド棒をそれぞれ受けるように構成された一対のガイドアパーチャを有し、
前記穿刺モジュールフレームが前記遠位部分のところにある遠位側ブロックを有し、前記遠位側ブロックが前記モーターハウジングから長手方向において離間され、前記一対のガイド棒が、前記モーターハウジングから前記遠位側ブロックまで平行に延在するように位置する、
請求項12から15までのいずれか一項に記載の生検装置。
【請求項17】
前記穿刺モジュールフレームの前記遠位側ブロックが軸受取り付け部を有し、前記駆動スピンドルの前記遠位端が前記穿刺モジュールフレームの前記遠位部分のところで前記軸受取り付け部内で受けられる、請求項16に記載の生検装置。
【請求項18】
第1の作動信号および第2の作動信号を発生させるように構成された電気アクチュエータボタンと、
前記ナットハウジングが前記初期位置にあるときに初期位置信号を発生させるように構成された初期位置検出器と、
前記プローブ駆動スライダが前記プライミング位置にあるときにプライミング位置信号を発生させるように構成されたプライミング位置検出器と、
前記電気アクチュエータボタン、前記初期位置検出器、前記プライミング位置検出器、および前記モーターの各々に通信可能に結合されたコントローラ回路であって、前記コントローラ回路が、前記第1の作動信号、前記第2の作動信号、前記初期位置信号、および前記プライミング位置信号を受信および処理するように、ならびに、前記モーターのオペレーションを制御するためのプログラム命令を実行するように、構成されたコントローラ回路と
を備え、
前記ナットハウジングを前記発射準備位置の方に長手方向に移動させるために前記モーターにより前記駆動スピンドルを第1の回転方向に回転させるために、前記電気アクチュエータボタンの第1の作動が前記第1の作動信号を前記コントローラ回路に送信し、前記ナットハウジングがさらに、前記発射ばねを圧縮するために前記プローブ駆動スライダと係合して前記プローブ駆動スライダを前記プライミング位置まで長手方向に移動させるように構成され、
前記プローブ駆動スライダが前記プライミング位置検出器によって決定された前記プライミング位置にきた後:
前記解除アームの前記近位側ヘッドが前記プローブ駆動スライダを前記プライミング位置で保持するように前記第1の付勢ばねによって位置決めされ、
前記コントローラ回路が、前記モーターにより前記第1の回転方向と反対の第2の回転方向に前記駆動シャフトを回転させるためのプログラム命令を実行し、前記ナットハウジングが、前記モーターの前記駆動シャフトにより前記駆動スピンドルが回転させられるときに前記発射準備位置から前記初期位置の方に長手方向に移動させられ、その後、前記コントローラ回路が、前記ナットハウジングが前記初期位置検出器によって決定された前記初期位置に到達したときに、前記駆動シャフトの回転を止めるように前記モーターを停止し、
前記ナットハウジングを前記初期位置から前記延伸位置の方に長手方向に移動させるために前記モーターにより前記駆動スピンドルを前記第2の回転方向にさらに回転させるために、前記電気アクチュエータボタンの第2の作動が前記第2の作動信号を前記コントローラ回路に送信し、前記ナットハウジングが前記解除スライダを長手方向に移動させ、前記解除スライダが、前記発射ばねの圧縮力を低減してそれにより前記プローブ駆動スライダを前記発射位置まで長手方向に移動させるために前記解除アームの前記近位側ヘッドを前記プローブ駆動スライダから係合解除するように構成される、
請求項12から17までのいずれか一項に記載の生検装置。
【請求項19】
スタイレットカニューレを支持するプローブ支持体を有する生検プローブアッセンブリに駆動可能に結合するための生検ドライバであって、
近位部分および遠位部分を有する穿刺モジュールフレームと、
前記穿刺モジュールフレームに摺動可能に結合されたプローブ駆動スライダであって、前記プローブ駆動スライダが前記生検プローブアッセンブリの前記プローブ支持体に駆動可能に結合するように構成され、前記プローブ駆動スライダがプライミング位置および発射位置を有する、プローブ駆動スライダ、
前記穿刺モジュールフレームに移動可能に結合されたナットハウジングであって、前記ナットハウジングが、発射準備位置、初期位置、および延伸位置を有する、ナットハウジング、
モーターおよびモーターハウジングを有するモーター組立体であって、前記モーターハウジングが、前記モーターを前記穿刺モジュールフレームに設置するように構成され、前記モーターが回転可能な駆動シャフトを有する、モーター組立体、
前記モーターの前記回転可能な駆動シャフトに駆動可能に結合された駆動スピンドルであって、前記駆動スピンドルが前記ナットハウジングに回転可能に結合される、駆動スピンドル、
前記モーターハウジングと前記プローブ駆動スライダとの間に挿置された発射ばねであって、前記発射ばねが前記プローブ駆動スライダを前記発射位置の方に付勢するように構成される、発射ばね、
取り付け端部分およびヘッドを有する解除アームであって、前記取り付け端部分が前記穿刺モジュールフレームの前記遠位部分に枢動可能に結合され、前記解除アームが付勢部材によりラッチ位置の方に付勢され、前記プローブ駆動スライダが前記プライミング位置にあって前記解除アームが前記ラッチ位置にあるとき、前記解除アームの前記ヘッドが、前記プローブ駆動スライダを前記プライミング位置で保持するために前記プローブ駆動スライダと係合するように構成される、解除アーム、ならびに
前記穿刺モジュールフレームに摺動可能に結合された解除スライダであって、前記解除スライダが、前記ナットハウジングと係合するように構成された係合部分を有し、前記解除スライダが、前記モーターによる前記駆動スピンドルの回転により前記初期位置から前記延伸位置まで前記ナットハウジングが移動させられるときに前記解除アームを前記ラッチ位置から解除するように構成される、解除スライダ
を備える
生検ドライバ。
【請求項20】
前記解除スライダを近位方向に摺動可能に付勢するように構成された解除スライダ付勢部材を備え、前記解除スライダが、前記ナットハウジングと係合するように構成された係合部分を有し、前記解除スライダが、前記初期位置から前記延伸位置まで前記ナットハウジングが遠位方向に移動させられるときに前記解除アームを前記ラッチ位置から解除するために前記解除アームの前記ヘッドと係合するように構成された、遠位方向に延在する片持ち式解除部材を有する、請求項19に記載の生検ドライバ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
[0001]本出願は、参照により本明細書に組み込まれている、2019年11月22日に出願された「Piercing Module/Firing Mechanism For Multiple Sample Biopsy Apparatus」と題する米国仮特許出願第62/939,342号の優先権を主張するものである。
【0002】
[0002]本発明は生検装置に関し、より詳細には、当技術分野で発射(firing)機構と称される場合もある穿刺(piercing)モジュールを有する生検装置に関する。
【背景技術】
【0003】
[0003]関心の領域内の組織が癌細胞を含むかどうかを決定するのを助けるために、生検が患者に対して実施され得る。たとえば、乳房組織を評価するために使用される1つの生検技法は、関心の乳房組織領域内へ生検プローブを挿入し、その領域から1つまたは複数の組織サンプルを捕獲することを伴う。そのような生検技法は、多くの場合、真空を利用して、サンプリング対象の組織を生検プローブのサンプル用ノッチの中へ引っ張り、その後に、組織が切断および収集される。生検対象の患者の組織に挿入され、組織サンプルを切断するための、および、切断された組織サンプルをサンプル収集コンテナへ輸送するための、生検デバイスの能力を改善するために、本技術分野において継続的に努力がなされている。そのような組織は、例えば高密度の及び/または繊維質の組織である可能性がある。
【0004】
[0004]本技術分野において必要とされているものは、患者の組織に対する生検プローブアッセンブリのニードル部分(例えば、スタイレットカニューレ及びカッターカニューレ)の効果的な挿入を推進するための能力を有する穿刺モジュールを有する生検装置である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
[0005]本発明は、患者の組織の中への、生検プローブアッセンブリのニードル部分(例えば、スタイレットカニューレおよびカッターカニューレ)の効果的な挿入を促進するための能力を有する穿刺モジュールを有する生検装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
[0006]本発明は、一形態で、生検プローブアッセンブリおよび穿刺モジュールを有する生検装置を対象とする。生検プローブアッセンブリが、プローブ支持体、スタイレットカニューレ、およびスタイレットカニューレと同軸であるカッターカニューレを有する。スタイレットカニューレおよびカッターカニューレの各々がプローブ支持体に結合される。穿刺モジュールがプローブ支持体に駆動可能に結合される。穿刺モジュールが、近位部分および遠位部分を有する穿刺モジュールフレームを有する。プローブ駆動スライダが穿刺モジュールフレームに摺動可能に結合される。プローブ駆動スライダが生検プローブアッセンブリのプローブ支持体に駆動可能に結合される。プローブ駆動スライダがプライミング位置(primed position)および発射位置を有する。ナットハウジングが穿刺モジュールフレームに移動可能に結合される。ナットハウジングが、発射準備位置(cocking position)、初期位置、および延伸位置を有する。モーター組立体が、モーターおよびモーターハウジングを有する。モーターハウジングが、モーターを穿刺モジュールフレームに設置するように構成される。モーターが、回転可能な駆動シャフトを有する。駆動スピンドルが、モーターの回転可能な駆動シャフトに駆動可能に結合される。駆動スピンドルが、ナットハウジングに回転可能におよび駆動可能に結合される。発射ばねがモーターハウジングとプローブ駆動スライダとの間に挿置される。発射ばねが、プローブ駆動スライダを発射位置の方に付勢するように構成される。解除アームが取り付け端部分およびヘッドを有する。取り付け端部分が穿刺モジュールフレームに枢動可能に結合される。解除アームがラッチ位置を有し、ここでは、プローブ駆動スライダがプライミング位置にあって解除アームがラッチ位置にあるとき、解除アームのヘッドが、プローブ駆動スライダをプライミング位置で保持するためにプローブ駆動スライダと係合するように位置決めされる。解除スライダが穿刺モジュールフレームに摺動可能に結合される。解除スライダがナットハウジングと係合するように構成される。解除スライダが、駆動スピンドルの回転により初期位置から延伸位置までナットハウジングが移動させられるときに解除アームをラッチ位置から解除するように構成される。
【0007】
[0007]本発明は、別の形態で、生検プローブアッセンブリおよび穿刺モジュールを有する生検装置を対象とする。生検プローブアッセンブリが、プローブ支持体、スタイレットカニューレ、およびスタイレットカニューレと同軸であるカッターカニューレを有する。スタイレットカニューレおよびカッターカニューレの各々が、プローブ支持体に移動可能に結合される。穿刺モジュールがプローブ支持体に駆動可能に結合される。穿刺モジュールが、近位部分および遠位部分を有する穿刺モジュールフレームを有する。プローブ駆動スライダが穿刺モジュールフレームに摺動可能に結合される。プローブ駆動スライダが、生検プローブアッセンブリのプローブ支持体に駆動可能に結合するように構成される。プローブ駆動スライダが穿刺モジュールフレームに沿って長手方向に平行移動可能である。プローブ駆動スライダがプライミング位置および発射位置を有する。ナットハウジングが穿刺モジュールフレームに移動可能に結合される。ナットハウジングが雌ねじを含む。ナットハウジングが穿刺モジュールフレームに沿って長手方向に平行移動可能である。ナットハウジングが、発射準備位置、初期位置、および延伸位置を有する。モーター組立体がモーターおよびモーターハウジングを有する。モーターハウジングが、穿刺モジュールフレームの近位部分にモーターを設置するように構成される。モーターが回転可能な駆動シャフトを有する。駆動スピンドルが、近位端、遠位端、および細長いねじ部分を有する。近位端が、モーターの回転可能な駆動シャフトに駆動可能に結合される。細長いねじ部分がナットハウジングの雌ねじに回転可能に係合される。発射ばねがモーターハウジングとプローブ駆動スライダとの間に挿置される。発射ばねが、プローブ駆動スライダを発射位置の方に付勢するように構成される。解除アームが取り付け遠位端部分および近位側ヘッドを有する。近位側ヘッドが取り付け遠位端部分から長手方向に離間される。取り付け遠位端部分が穿刺モジュールフレームの遠位部分に枢動可能に結合される。解除アームが第1の付勢ばねによりラッチ位置の方に付勢され、ここでは、プローブ駆動スライダがプライミング位置にあって解除アームがラッチ位置にあるとき、解除アームの近位側ヘッドが、プローブ駆動スライダをプライミング位置で保持するためにプローブ駆動スライダと係合するように位置決めされる。解除スライダが穿刺モジュールフレームに摺動可能に結合され、第2の付勢ばねにより近位方向に付勢される。解除スライダが、ナットハウジングと係合するように構成された係合部分を有する。解除スライダが、駆動スピンドルの回転により初期位置から延伸位置までナットハウジングが移動させられるときに解除アームをラッチ位置から解除するように構成される。
【0008】
[0008]本発明は、別の形態で、スタイレットカニューレを支持するプローブ支持体を有する生検プローブアッセンブリに駆動可能に結合するための生検ドライバを対象とする。生検ドライバが、近位部分および遠位部分を有する穿刺モジュールフレームを有する。プローブ駆動スライダが穿刺モジュールフレームに摺動可能に結合される。プローブ駆動スライダが、生検プローブアッセンブリのプローブ支持体に駆動可能に結合するように構成される。プローブ駆動スライダがプライミング位置および発射位置を有する。ナットハウジングが穿刺モジュールフレームに移動可能に結合される。ナットハウジングが、発射準備位置、初期位置、および延伸位置を有する。モーター組立体がモーターおよびモーターハウジングを有する。モーターハウジングが、モーターを穿刺モジュールフレームに設置するように構成される。モーターが、回転可能な駆動シャフトを有する。駆動スピンドルが、モーターの回転可能な駆動シャフトに駆動可能に結合される。駆動スピンドルが、ナットハウジングに回転可能に結合される。発射ばねがモーターハウジングとプローブ駆動スライダとの間に挿置される。発射ばねが、プローブ駆動スライダを発射位置の方に付勢するように構成される。解除アームが取り付け端部分およびヘッドを有する。取り付け端部分が穿刺モジュールフレームの遠位部分に枢動可能に結合される。解除アームが付勢部材によりラッチ位置の方に付勢され、ここでは、プローブ駆動スライダがプライミング位置にあって解除アームがラッチ位置にあるとき、解除アームのヘッドが、プローブ駆動スライダをプライミング位置で保持するためにプローブ駆動スライダと係合するように位置決めされる。解除スライダが、穿刺モジュールフレームに摺動可能に結合される。解除スライダが、ナットハウジングと係合するように構成された係合部分を有する。解除スライダが、モーターによる駆動スピンドルの回転により初期位置から延伸位置までナットハウジングが移動させられるときに解除アームをラッチ位置から解除するように構成される。
【0009】
[0009]添付図面と併せて本発明の実施形態の以下の説明を参照することにより、本発明の特徴および利点、ならびに本発明の特徴および利点を達成するための手法がより明らかとなり、本発明がより良好に理解される。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】[0010]生検プローブアッセンブリが生検ドライバに取り付けられた状態の、本発明の実施形態に従って構成された生検装置を示す斜視図である。
【
図2】[0011]生検プローブアッセンブリが生検ドライバから取り外されており、生検ドライバの穿刺モジュールを露出するために生検ドライバの上側カバーが取り外された状態の、
図1の生検装置を示す斜視図である。
【
図2A】[0012]生検ドライバが
図2に示される向きから反転させられた状態の、
図2の生検ドライバを示す底面図である。
【
図3】[0013]
図1の生検ドライバを示すブロック図である。
【
図4】[0014]
図1の生検プローブアッセンブリを示す分解図である。
【
図5】[0015]
図2の線5-5に沿う、
図1および2の生検プローブアッセンブリを示す断面図である。
【
図6】[0016]
図2の穿刺モジュールを示す上面図である。
【
図7】[0017]
図2の穿刺モジュールを示す側面図である。
【
図8】[0018]発射位置にあるプローブ駆動スライダおよび初期位置にあるナットハウジングを示している、
図6の上面図と反対の、
図2の穿刺モジュールを示す底面図である。
【
図9】[0019]
図8に描かれる向きの穿刺モジュールを示す遠位側端面図である。
【
図10】[0020]
図8にも示されるように、発射位置にあるプローブ駆動スライダおよび初期位置にあるナットハウジングを示している、
図2の穿刺モジュールの向きから反転した、
図2および6~9の穿刺モジュールを示す斜視図である。
【
図11】[0021]
図2および6~10の穿刺モジュールを示す分解図である。
【
図12】[0022]発射位置にあるプローブ駆動スライダおよび初期位置にあるナットハウジングを示しており、さらに、ナットハウジングおよびプローブ駆動スライダを一体にロックするためにプローブ駆動スライダのスライダ本体に係合されたナットハウジングの枢動ラッチを示している、
図8の線12-12に沿う、穿刺モジュールを示す断面図である。
【
図13】[0023]プライミング位置にあるプローブ駆動スライダおよび発射準備位置にあるナットハウジングを示している、穿刺モジュールを示す底面図である。
【
図14】[0024]プライミング位置にあるプローブ駆動スライダおよび発射準備位置にあるナットハウジングを示しており、さらに、ナットハウジングをプローブ駆動スライダからロック解除するためにプローブ駆動スライダのスライダ本体から係合解除されたナットハウジングの枢動ラッチを示している、
図13の線14-14に沿う、穿刺モジュールを示す断面図である。
【
図15】[0025]ラッチ位置にある解除アームを示しており、プライミング位置でプローブ駆動スライダを保持するために解除アームのヘッドがプローブ駆動スライダの肩部に係合された状態の、
図13の線15-15に沿う、穿刺モジュールを示す断面図である。
【
図16】[0026]プライミング位置にあるプローブ駆動スライダおよび初期位置にあるナットハウジングを示している、穿刺モジュールを示す底面図である。
【
図17】[0027]プライミング位置にあるプローブ駆動スライダおよび延伸位置にあるナットハウジングを示している、穿刺モジュールを示す底面図である。
【
図18】[0028]プライミング位置にあるプローブ駆動スライダおよび延伸位置にあるナットハウジングを示ししている、
図17の線18-18に沿う、穿刺モジュールを示す断面図である。
【
図19】[0029]解除スライダの片持ち式解除部材が解除アームを解除位置まで移動させるために解除アームに係合されて解除アームを押している状態を示している、
図17の線19-19に沿う、穿刺モジュールを示す断面図である。
【
図20】[0030]
図19の断面図の一部分を示す拡大図である。
【
図21】[0031]解除位置にある解除アームを示しており、プローブ駆動スライダをプライミング位置から解除するためにプローブ駆動スライダの肩部から解除アームのヘッドが係合解除された状態の、
図17の線21-21に沿う、穿刺モジュールを示す断面図である。
【
図22】[0032]
図21の断面図の一部分を示す拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
[0033]複数の図を通して対応する参照符号が対応する部分を示す。本明細書に記載される例示は本発明の少なくとも1つの実施形態を示しており、このような例示は本発明の範囲を限定するものとして一切解釈されない。
【0012】
[0034]ここで図面を参照すると、より具体的には、
図1および
図2を参照すると、非侵襲性の(たとえば、非使い捨ての)生検ドライバ12と、侵襲性の(たとえば、使い捨ての)生検プローブアッセンブリ14とを含む、生検装置10が示されている。本明細書で使用されているように、「非使い捨ての」という用語は、デバイスの寿命時間の間に複数の患者に対する使用を意図したデバイスを表すために使用されており、「使い捨ての」という用語は、単一の患者に対する使用の後に廃棄されることを意図したデバイスを表すために使用されている。生検ドライバ12は、ドライバハウジング16を含み、ドライバハウジング16は、ユーザによって掴まれるように構成され、人間工学的に設計されている。
【0013】
[0035]
図2および
図3を参照すると、生検ドライバ12は、ドライバハウジング16の中に、コントローラ回路18と、電気機械的動力源20と、真空源22と、真空センサ24と、バッテリー26(または、代替的に、ACアダプター)とを含む。ユーザインターフェース28(
図1を参照)、たとえば、キーパッドなどが、ドライバハウジング16に装着されるように位置付けされており、ユーザによってドライバハウジング16に関して外部からアクセス可能である。バッテリー26は、たとえば、再充電可能なバッテリーであることが可能であり、再充電可能なバッテリーは、誘導コイル29に連結されている電磁誘導充電デバイスによって、または、代替的に、電源への電気接続部によって充電され得る。バッテリー26は、コントローラ回路18、電気機械的動力源20、真空源22、およびユーザインターフェース28に電気的に連結されている。
【0014】
[0036]
図3を参照すると、ユーザインターフェース28は、制御ボタンおよび視覚/聴覚インジケーターを含むことが可能であり、制御ボタンは、生検装置10のさまざまな機能に対するユーザ制御を提供し、視覚/聴覚インジケーターは、生検装置10の構成要素の1つまたは複数の条件および/または位置の状態の視覚/聴覚フィードバックを提供する。制御ボタンは、サンプルボタン28-1およびプライム(prime)/穿刺ボタン28-2を含むことが可能である。視覚インジケーターは、ディスプレイスクリーン28-3および/または1つもしくは複数の発光ダイオード(LED)28-4を含むことが可能である。聴覚インジケーターは、ブザー28-5を含むことが可能である。制御ボタンは、作動させられているときのユーザへの触覚フィードバックを含むことが可能である。
【0015】
[0037]コントローラ回路18は、たとえば、1つまたは複数のワイヤーまたは回路トレースなどによって、電気機械的動力源20、真空源22、真空センサ24、およびユーザインターフェース28に電気的におよび通信可能に連結されている。コントローラ回路18は、電気回路ボードの上に組み立てられることが可能であり、たとえば、プロセッサ回路18-1およびメモリ回路18-2を含む。
【0016】
[0038]プロセッサ回路18-1は、1つまたは複数のプログラマブルマイクロプロセッサおよび関連の回路、たとえば、入力/出力インターフェース、クロック、バッファー、メモリなどを有する。メモリ回路18-2は、たとえば、バス回路を介して、プロセッサ回路18-1に通信可能に連結されており、また、メモリ回路18-2は、非一時的な電子メモリであり、非一時的な電子メモリは、揮発性のメモリ回路、たとえば、ランダムアクセスメモリ(RAM)など、および、不揮発性のメモリ回路、たとえば、リードオンリーメモリ(ROM)、電子的に消去可能なプログラマブルROM(EEPROM)、NORフラッシュメモリ、NANDフラッシュメモリなどを含むことが可能である。コントローラ回路18は、1つまたは複数の特定用途向け集積回路(ASIC)として形成され得る。
【0017】
[0039]コントローラ回路18は、メモリ回路18-2の中に存在するソフトウェアおよび/またはファームウェアを介して、生検組織サンプルの回収に関連付けられる機能を果たすプログラム命令、たとえば、電気機械的動力源20、真空源22、および真空センサ24の1つまたは複数の構成要素を制御および/またはモニタリングする機能などを果たすプログラム命令を実行するように構成されている。
【0018】
[0040]生検ドライバ12の電気機械的動力源20は、たとえば、カッターモジュール30、輸送モジュール32、および穿刺モジュール34(
図2参照)を含むことが可能であり、それぞれが、バッテリー26にそれぞれ電気的に連結されている。カッターモジュール30、輸送モジュール32、および穿刺モジュール34のそれぞれは、1つまたは複数の導電体、たとえば、ワイヤーまたは回路トレースによって、コントローラ回路18に電気的におよび制御可能に連結されている。本技術分野において、穿刺モジュール34は、屡々、発射機構とも称され得る。
【0019】
[0041]カッターモジュール30は、シャフトを有する電気モータ30-1を含むことが可能であり、駆動ギヤ30-2が、シャフトに取り付けられる。輸送モジュール32は、シャフトを有する電気モータ32-1を含むことが可能であり、駆動ギヤ32-2が、シャフトに取り付けられる。穿刺モジュール34は、モータ35(例えば電気モータ)、ドライブスピンドル36、およびプローブ駆動スライダ38を含むことが可能である。それぞれの電気モータ30-1、32-1、35は、たとえば、直流電流(DC)モータまたはステッパーモータであることが可能である。
【0020】
[0042]
図2及び
図3に参照して、ユーザインタフェース28のプライム/穿刺ボタン28-2の1回目の作動によりモータ35が起動され、発射スプリング、たとえば、1つまたは複数のコイルスプリングを圧縮するために、および、プローブ駆動スライダ38を準備位置にラッチ係合させるために、駆動スピンドル36を回転させ、プローブ駆動スライダ38が近位方向39-1に移動することを引き起こすように、生検ドライバ12の穿刺モジュール34は構成されている。ユーザインターフェース28のプライム/穿刺ボタン28-2の2回目の作動によって、プローブ駆動スライダ38が、遠位方向36-2に推進させられ、すなわち、発射される。穿刺モジュール34は、以下でより詳細に説明される。
【0021】
[0043]真空源22は、1つまたは複数の導電体、たとえば、ワイヤーまたは回路トレースによって、バッテリー26に電気的におよび制御可能に連結されている。真空源22は、たとえば、真空ポンプ22-2を駆動する電気モータ22-1を含むことが可能である。真空源22は、生検プローブアッセンブリ14の中に真空を確立するための真空ポンプ22-2に連結されている真空源ポート22-3を有する。電気モータ22-1は、たとえば、ロータリーDCモータ、リニアDCモータ、または振動DCモータであることが可能である。真空ポンプ22-2は、たとえば、蠕動ポンプもしくはダイヤフラムポンプであることが可能であり、または、それぞれのうちの1つもしくは複数が、直列にもしくは並列に接続されている。
【0022】
[0044]真空センサ24は、1つまたは複数の導電体、たとえば、ワイヤーまたは回路トレースによって、コントローラ回路18に電気的に連結されている。真空センサ24は、圧力差センサであることが可能であり、圧力差センサは、真空(マイナスの圧力)フィードバック信号をコントローラ回路18に提供する。いくつかの実装形態では、真空センサ24は、真空源22の中へ組み込まれ得る。
【0023】
[0045]
図1および
図2を参照すると、生検プローブアッセンブリ14は、生検ドライバ12への解放可能な取り付けのために構成されている。本明細書で使用されているように、「解放可能な取り付け」という用語は、意図した一時的な接続を容易にする構成を意味しており、ツールの必要なしに、生検ドライバ12に関して使い捨ての生検プローブアッセンブリ14の操作を伴う選択的な取り外しがそれに続く。
【0024】
[0046]
図4の分解図を参照すると、生検プローブアッセンブリ14は、プローブハウジング40、プローブ支持体42、真空カニューレ44、スタイレットカニューレ46、リニアスタイレット並進のためのスタイレットギヤ-スピンドルセット48、カッターカニューレ50、回転および直線的なカッター並進のためのカッターギヤ-スピンドルセット52、サンプルマニホールド54、およびサンプルカップ56を含む。スタイレットカニューレ46及びカッターカニューレ50の各々は、プローブ支持体42に、例えば移動可能に、結合される。
【0025】
[0047]
図2および
図4を参照すると、プローブハウジング40は、細長い部分40-1および前側プレート40-2を有するL字形状の構造体として形成されている。生検プローブアッセンブリ14が生検ドライバ12に取り付けられたときに、前側プレート40-2は、ドライバハウジング16の前側表面16-1の全体に隣接して遠位に位置決めされており、すなわち、非使い捨てのドライバアッセンブリの前側表面16-1の全体を患者との接触から遮蔽する。
【0026】
[0048]真空カニューレ44、スタイレットカニューレ46、およびカッターカニューレ50は、入れ子にされたチューブの配置で長手方向軸線58に沿って同軸に配置されており、真空カニューレ44が、最も内側のチューブであり、カッターカニューレ50が、最も外側のチューブであり、スタイレットカニューレ46が、真空カニューレ44とカッターカニューレ50との間に間置されている中間チューブである。換言すれば、真空カニューレ44は、スタイレットカニューレ46の内側に位置決めされており、スタイレットカニューレ46は、カッターカニューレ50の内側に位置決めされている。
【0027】
[0049]真空カニューレ44は、プローブ支持体42に対して静止した状態に装着される。真空カニューレ44は、サンプルマニホールド54を介して真空源22と流体連通した状態で連結されている。
【0028】
[0050]
図4及び
図5を参照すると、スタイレットカニューレ46は、近位部分46-1および遠位部分46-2を含む。遠位部分46-2は、サンプル用ノッチ(換言すれば、切り欠き)60を含む。遠位部分46-2に取り付けられるのは、穿刺先端部62であり、そして、穿刺先端部62は、スタイレットカニューレ46の一部を形成する。スタイレットギヤ-スピンドルセット48は、輸送スピンドル46-5の雄ねじに螺合しており、輸送スピンドル46-5は、スタイレットカニューレ46の近位部分46-1に固定して取り付けられる(たとえば、接着されているか、溶接されているか、または杭打ちされている(staked))。スタイレットギヤ-スピンドルセット48は、ネジ付きのスピンドル48-2に固定して取り付けられた被駆動ギヤ48-1を有するユニタリーギヤであり、単一の成形された構成要素として形成され得る。スタイレットカニューレ46は、生検プローブアッセンブリ14の輸送モジュール32の作動によって、長手方向軸線58に沿って後退または伸長させられ、ドライバアッセンブリ12の輸送モジュール32の駆動ギヤ32-2は、スタイレットギヤ-スピンドルセット48の被駆動ギヤ48-1と係合させられている。
【0029】
[0051]サンプル用ノッチ60は、スタイレットカニューレ46の側壁部の中の細長い開口部として形成され、スタイレットカニューレ46のルーメン46-4の中への組織の受け入れを促進させる。サンプル用ノッチ60は、長手方向軸線58に沿って延在する長手方向延在部を有する。サンプル用ノッチ60は、スタイレットカニューレ46の直径の中心線よりも下方の側壁部の中に延在しておらず、また、サンプル用ノッチ60によって形成されている開口部の周辺の周りに切れ刃を含むことが可能であり、サンプル用ノッチ60の細長い(直線的)部分の切れ刃は、切れ刃から側壁部に沿ってスタイレットカニューレ46の直径における中心線へ分岐する切れ刃をそれぞれ有する。
【0030】
[0052]再び
図4を参照すると、カッターカニューレ50は、近位部分50-1および遠位部分50-2を含む。遠位部分50-2は、環状の切れ刃64を含む。カッターギヤ-スピンドルセット52が、カッターカニューレ50の近位部分50-1に固定して取り付けられる(たとえば、接着されているか、溶接されているか、またはピン打ちされている)。カッターギヤ-スピンドルセット52は、ネジ付きのスピンドル52-2に固定して取り付けられる被駆動ギヤ52-1を有するユニタリーギヤであり、単一の成形された構成要素として形成され得る。カッターカニューレ50は、生検プローブアッセンブリ14のカッターモジュール30の作動によって、長手方向軸線58に沿って後退または伸長させられ、生検ドライバ12のカッターモジュール30の駆動ギヤ30-2は、カッターギヤ-スピンドルセット52の被駆動ギヤ52-1と係合させられている。したがって、カッターカニューレ50は、回転カッティング運動を有しており、長手方向軸線58に沿って軸線方向に並進させられる。ネジ付きのスピンドル52-2のネジのピッチは、カッターカニューレ50が軸線方向に移動する軸線方向の距離(ミリメートル(mm))当たりの回転数を決定する。
【0031】
[0053]サンプルマニホールド54は、真空チャンバー部分54-1および収集チャンバー部分54-2を有するL字形状の構造体として構成されている。真空チャンバー部分54-1は、真空入力ポート54-3を含み、真空入力ポート54-3は、生検プローブアッセンブリ14が生検ドライバ12に取り付けられたときに、生検ドライバ12の真空源22の真空源ポート22-3にシール可能に係合するように配置される。真空チャンバー部分54-1は、収集チャンバー部分54-2と流体連通した状態で接続されている。真空カニューレ44の細長い部分44-1の近位端部は、真空チャンバー部分54-1を通過しており、収集チャンバー部分54-2と直接的に流体連通した状態である。収集チャンバー部分54-2は、キャビティー(換言すれば、空洞部)を有しており、キャビティーは、サンプルカップ56を除去可能に受け入れるようにサイズ決めおよび配置されており、サンプルカップ56が真空カニューレ44の細長い部分44-1と直接的に流体連通した状態になるようになっており、また、サンプルカップ56は、真空チャンバー部分54-1の真空入力ポート54-3とも直接的に流体連通する。吸い取り紙が、真空入力ポート54-3と収集チャンバー部分54-2との間の領域の中の真空チャンバー部分54-1の中に設置されている。
【0032】
[0054]したがって、スタイレットカニューレ46のサンプル用ノッチ60においてカッターカニューレ50によって切断される組織サンプルは、サンプルカップ56において真空源22によって印加される真空によって、真空カニューレ44を通して、サンプルカップ56の中へ輸送され得る。
【0033】
[0055]再び
図2、
図4、および
図5を参照すると、プローブ支持体42は、たとえば、レール/スロット構成体を使用して、プローブハウジング40にスライド可能に連結されている支持体である。プローブ支持体42は、ネジ付き近位部分42-1およびネジ付き遠位部分42-2を含む。また、さらに、プローブ支持体42が、穿刺モジュール34に駆動可能に結合されるように構成される。別の言い方をすると、生検ドライバ12が生検プローブアッセンブリ14に結合されて生検装置10を形成するとき、穿刺モジュール34がプローブ支持体42に駆動可能に結合される。
【0034】
[0056]プローブ支持体42が、例えばスロットである、1つまたは複数の穿刺モジュール係合開口部を有する。この実施形態では、
図2を参照すると、プローブ支持体42が、穿刺モジュール係合開口部42-3および穿刺モジュール係合開口部42-4を有し、穿刺モジュール係合開口部42-3および穿刺モジュール係合開口部42-4の各々が、後でより詳細に説明されるように、穿刺モジュール34のそれぞれの駆動突出部を受けるように、例えばそのサイズおよび形状を、構成される。例えば、穿刺モジュール係合開口部42-3および穿刺モジュール係合開口部42-4の各々が個別の長方形スロットであってよい。この実施形態は対称性のためにおよび/または冗長性のために2つの穿刺モジュール係合開口部を有するが、代替の実施形態が、例えば、1つのみの穿刺モジュール係合開口部を有してもよく、例えば、穿刺モジュール係合開口部42-3を有することができる。
【0035】
[0057]プローブ支持体42の中のネジ付き近位部分42-1は、ネジ付きの孔部を有しており、ネジ付きの孔部は、スタイレットギヤ-スピンドルセット48のネジ付きのスピンドル48-2をねじ込み可能に受け入れており、スタイレットギヤ-スピンドルセット48の被駆動ギヤ48-1の回転が、長手方向軸線58に沿ったスタイレットカニューレ46の直線的並進を結果として生じさせるようになっており、回転の方向は、近位方向39-1および遠位方向39-2のうちの1つへのスタイレットカニューレ46の並進の方向と相互関係がある。スタイレットギヤ-スピンドルセット48の被駆動ギヤ48-1は、生検プローブアッセンブリ14が生検ドライバ12に取り付けられたときに(
図1を参照)、輸送モジュール32の駆動ギヤ32-2に係合する。
【0036】
[0058]同様に、プローブ支持体42のネジ付き遠位部分42-2は、ネジ付きの孔部を有しており、ネジ付きの孔部は、カッターギヤ-スピンドルセット52のネジ付きのスピンドル52-2をねじ込み可能に受け入れており、カッターギヤ-スピンドルセット52の被駆動ギヤ52-1の回転が、長手方向軸線58に沿ったカッターカニューレ50の回転および直線的並進の組み合わせを結果として生じさせるようになっており、回転の方向は、カッターカニューレ50の並進の方向と相互関係がある。カッターギヤ-スピンドルセット52の被駆動ギヤ52-1は、生検プローブアッセンブリ14が生検ドライバ12に取り付けられたときに(
図1を参照)、カッターモジュール30の駆動ギヤ30-2に係合する。
【0037】
[0059]また、生検プローブアッセンブリ14が生検ドライバ12に取り付けられたときに、また
図2および
図3を参照すると、プローブ支持体42は、穿刺モジュール34のプローブ駆動スライダ38に駆動可能に結合されている。そうであるので、プライム/穿刺ボタン28-2の第1の作動のときに、プローブ支持体42およびプローブ駆動スライダ38は、一斉に近位方向39-1に並進させられ、スタイレットカニューレ46およびカッターカニューレ50を担持するプローブ駆動スライダ38およびプローブ支持体42を、準備位置、すなわち、発射に備えた位置(cocked position)に位置決めし、穿刺ショットを実現するためのプライム/穿刺ボタン28-2の第2の作動のときに、プローブ支持体42およびプローブ駆動スライダ38は、一斉に遠位方向39-2に急速に推進させられ、組み合わせられた要素の最も遠位の位置に、たとえば、患者の中に、スタイレットカニューレ46およびカッターカニューレ50を位置決めする。
【0038】
[0060]次に、
図6-22を参照して、穿刺モジュール34の構造を説明する。
[0061]
図6~10および12では、穿刺モジュール34が、発射位置70にあるプローブ駆動スライダ38を有するかたちで示される。
図11は、穿刺モジュール34の個別の構成要素を示す分解図である。
【0039】
[0062]特に
図11を参照すると、穿刺モジュール34が、穿刺モジュールフレーム72、モーター組立体74、ガイド棒76、78、プローブ駆動スライダ38、ナットハウジング80、駆動スピンドル36、解除アーム82、解除スライダ84、発射ばね86、88、および、枢動ラッチ90、92を有する。モーター組立体74が、モーター35を穿刺モジュールフレーム72に設置するように、例えばそのサイズおよび形状を、構成されたモーターハウジング94を有する。モーター35の回転駆動シャフト35-1および駆動スピンドル36の長手方向延在部分が、長手方向軸95の上にかつ長手方向軸95に沿うように配置される。モーター35が、コントローラ回路18からモーター35に電力および/または制御信号を供給する例えば多心ケーブルなどの可撓性ケーブル35-2を有する。
【0040】
[0063]穿刺モジュールフレーム72が、近位部分96、遠位部分98、および中間セクション100を有する。中間セクション100が近位部分96と遠位部分98との間を長手方向に延在する。近位部分96が、ねじ102を介してモーターハウジング94を近位部分96に設置するのを支援するための孔を有する平坦なプレートとして構成される。
【0041】
[0064]モーターハウジング94が中間セクション100に対して垂直に延在する。モーターハウジング94が、モーター35を設置するように、例えばそのサイズおよび形状を、構成されたモーターアパーチャ104を有する。モーターハウジング94が、モーター35を穿刺モジュールフレーム72の近位部分96に設置することを目的とした、ねじ102を介しての穿刺モジュールフレーム72の近位部分96に対しての接続を支援するためのねじ孔を有することができる。
【0042】
[0065]穿刺モジュールフレーム72が、遠位部分98のところに、遠位側ブロック106を有する。遠位側ブロック106が中間セクション100に対して垂直に延在する。遠位側ブロック106が、モーターハウジング94から長手方向に離間される。遠位側ブロック106が、軸受アパーチャとして構成され得る軸受取り付け部108を有する。例えばゴムで作られた、緩衝装置109-1、109-2が、遠位側ブロック106の近位面に取り付けられ得、それにより、プローブ駆動スライダ38による係合のための衝撃吸収面を提供する。
【0043】
[0066]ガイド棒76、78が、モーターハウジング94から遠位側ブロック106まで平行に延在するように位置する。ガイド棒76およびガイド棒78の各々の両端部が、それぞれ、モーターハウジング94および穿刺モジュールフレーム72の遠位側ブロック106の各々に設置される。
【0044】
[0067]プローブ駆動スライダ38が、ガイド棒76、78を介して、穿刺モジュールフレーム72に摺動可能に結合される。したがって、プローブ駆動スライダ38が、穿刺モジュールフレーム72に沿って長手方向に平行移動可能である。上で考察したように、生検ドライバ12が生検プローブアッセンブリ14に結合されるとき、プローブ駆動スライダ38が生検プローブアッセンブリのプローブ支持体42に駆動可能に結合される。プローブ駆動スライダ38が、スライダ本体110、およびプローブ係合突出部112、114(さらに
図2Aを参照をされたい)を有する。プローブ係合突出部112、114がスライダ本体110に対して垂直に延在する。プローブ係合突出部112およびプローブ係合突出部114の各々が、プローブ駆動スライダ38の長手方向の移動と同時にプローブ支持体42の長手方向の移動を実現するために、プローブ支持体42(
図2を参照)のそれぞれの穿刺モジュール係合開口部(例えば、穿刺モジュール係合開口部42-3および穿刺モジュール係合開口部42-4)内で受けられるように構成される。
【0045】
[0068]この実施形態では、スライダ本体110が貫通開口部116を有し、駆動スピンドル36が係合せずにこの貫通開口部116を通過することができる。さらに、スライダ本体110が、軸受122、124を圧入的にそれぞれ受けるための、例えば一対のガイドアパーチャである、ガイドアパーチャ118、120を有する。別の言い方をすると、ガイドアパーチャ118、120が、摺動可能に係合されるかたちでガイド棒76、78をそれぞれ受けるように構成され、ここでは、軸受122が、径方向において、ガイド棒76とプローブ駆動スライダ38のスライダ本体110のガイドアパーチャ118との間に挿置され、軸受124が、径方向において、ガイド棒78とプローブ駆動スライダ38のスライダ本体110のガイドアパーチャ120との間に挿置される。軸受122および軸受124の各々が、例えば、ガイド棒76およびガイド棒78を摺動可能に受けるように、例えばそのサイズおよび形状を、構成された個別の孔を有する円筒形ブッシングであってよい。したがって、プローブ駆動スライダ38がガイド棒76、78に沿って長手方向に摺動可能に平行移動可能である。
【0046】
[0069]ドエルピン125が、プローブ駆動スライダ38に対してナットハウジング80が係合されるときに長手方向軸95を中心としてのナットハウジング80に対してのプローブ駆動スライダ38の解除可能な位置合わせを実現するための位置合わせデバイスとして使用され得る。
【0047】
[0070]
図8~10および12では、ナットハウジング80が初期位置126で示されている。初期位置(換言すれば、復帰位置)126は「ゼロ」位置ともみなされ、例えばコントローラ回路18によって実施されるような、例えば、駆動スピンドル36および/またはモーター駆動シャフト35-1の回転および/または部分的な回転を数えてこの回転を線形距離に変換することに基づいて、この「ゼロ」位置から他の位置が決定され得る。ナットハウジング80が穿刺モジュールフレーム72に移動可能に結合され、穿刺モジュールフレーム72に沿って長手方向に平行移動可能である。例えば、ナットハウジング80が、穿刺モジュールフレーム72の中間セクション100に沿って摺動することができる。ナットハウジング80が雌ねじを含む。この実施形態では、ナットハウジング80が、例えば圧入的にまたはねじ嵌合式に、ナット128を固定的に設置するように、例えばそのサイズおよび形状を、構成されたナットアパーチャ127を有し、ここでは、ナット128が雌ねじを有するアパーチャを有する。
図11では、ナット128が、その雌ねじが駆動スピンドル36の雄ねじにねじ係合された状態で示されている。ナットハウジング80が、駆動スピンドル36の回転により、穿刺モジュールフレーム72の中間セクション100に沿って長手方向に平行移動し、例えば摺動する。
【0048】
[0071]駆動スピンドル36が穿刺モジュールフレーム72に対して長手方向において静止しており、駆動スピンドル36は、指令されたプライミング(発射準備)オペレーションまたは穿孔(発射)オペレーションに応じて時計回りまたは反時計回りに回転するだけである。もちろん、構成要素の公差により長手方向においてわずかな緩みが存在する。
【0049】
[0072]駆動スピンドル36が、近位端130、細長いねじ部分132、および遠位端134を有する。駆動スピンドル36が、例えば、ねじスピンドルであってよく、例えばねじ切りされたボールねじスピンドルであってよい。駆動スピンドル36の近位端130が、例えばキー溝構成として、モーター35の回転可能な駆動シャフト35-1に駆動可能に結合される。駆動スピンドル36の細長いねじ部分132が、ナット128を介して、ナットハウジング80に回転可能におよび駆動可能に結合され、例えば係合される。別の言い方をすると、細長いねじ部分132が、ナットハウジング80に含まれる雌ねじに回転可能に係合される。駆動スピンドル36の遠位端134が、軸受136を介して、穿刺モジュール34のフレームの遠位側ブロック106に回転可能に結合される。例えば、この実施形態では、駆動スピンドル36の遠位端134が、穿刺モジュールフレーム72の遠位部分98のところで、軸受取り付け部108内で受けられ、ここでは、軸受136が、径方向において、駆動スピンドル36の遠位端134と穿刺モジュールフレーム72の遠位側ブロック106の軸受取り付け部108との間に挿置される。軸受136が、例えば、遠位側ブロック106の軸受取り付け部108内で滑り嵌め(例えば、圧入)で受けられる外側レースと、駆動スピンドル36の遠位端134の上で滑り嵌めで受けられる内側レースとを有する玉軸受であってよい。
【0050】
[0073]発射ばね86、88の各々が、モーターハウジング94とプローブ駆動スライダ38との間に挿置される。発射ばね86および発射ばね88の各々が、プローブ駆動スライダ38を発射位置70に向かう遠位方向39-2に付勢するように、例えばそのサイズおよび形状を、構成される。別の言い方をすると、発射ばね86および発射ばね88の各々が、プローブ駆動スライダ38を穿刺モジュールフレーム72の遠位側ブロック106に向かう遠位方向39-2に付勢するように、例えばそのサイズおよび形状を、構成される。この実施形態では、発射ばね86、88の各々がコイルばねであり、ここでは、発射ばね86がガイド棒76の上で受けられ、発射ばね88がガイド棒78の上で受けられ、発射ばね86、88によって発生する組み合わせのばね力が約70ニュートンである。
【0051】
[0074]この実施形態は対称性のためにおよび/または冗長性のために2つの発射ばね86、88を有するが、代替の実施形態が、例えば、1つのみの発射ばねを有してもよく、例えば発射ばね86のみを有してもよい。
【0052】
[0075]解除アーム82が穿刺モジュールフレーム72に枢動可能に結合され、枢動軸138を中心として枢動するように構成される。解除アーム82が取り付け端部分140およびヘッド142を有する。取り付け端部分140が、ピン144を介して、穿刺モジュールフレーム72に枢動可能に結合される。解除アーム82のヘッド142が、解除アーム82の取り付け端部分140から長手方向において離間される。例えばコイルばねである、アーム付勢部材146が、枢動軸138を中心として解除アーム82を傾向として回転させるように解除アーム82の取り付け端部分140に付勢力を適用するために、解除アーム82の取り付け端部分140と穿刺モジュール34との間に位置する。
【0053】
[0076]解除スライダ84が、穿刺モジュールフレーム72の中間セクション100の傾斜面100-1に沿って長手方向に移動するように穿刺モジュールフレーム72に摺動可能に結合される。解除スライダ84がナットハウジング80と係合するように構成される。コイルばねなどの、解除スライダ付勢部材148、150が、解除スライダ84を近位方向39-1に摺動可能に付勢するように構成される。解除スライダ付勢部材148、150が遠位側ブロック106内の対応するアパーチャを通して挿入され、遠位側ブロック106内のアパーチャがさらにねじ152によって閉じられる。解除スライダ付勢部材148、150が遠位側ブロック106から近位方向39-1に延在する。
【0054】
[0077]この実施形態は対称性のためにおよび/または冗長性のために2つの解除スライダ付勢部材148、150を有するが、代替の実施形態が、例えば、1つのみの解除スライダ付勢部材を有してもよく、例えば解除スライダ付勢部材148のみを有してもよい。
【0055】
[0078]この実施形態では、解除スライダ84が、開口部を有する平坦なフレーム154、係合部分156、および片持ち式解除部材158を有する。係合部分156が開いている平坦なフレーム154から垂直に延在し、ナットハウジング80と遠位側ブロック106との間に位置決めされる。係合部分156が、遠位方向39-2にナットハウジング80が移動させられるときにナットハウジング80と係合するように、例えばそのサイズおよび形状を、構成される。片持ち式解除部材158が、開いている平坦なフレーム154から、例えば遠位方向39-2である、内側に延在する。片持ち式解除部材158が、解除アーム82のヘッド142と係合するように、例えばそのサイズおよび形状を、構成される。
【0056】
[0079]
図12を参照すると、解除スライダ付勢部材148、150が、穿刺モジュールフレーム72の中間セクション100の近位側延在部分のところに位置する穿刺モジュールフレーム72の肩部72-1に接触させるように解除スライダ84の近位端84-1を近位方向39-1に付勢するために、解除スライダ84の係合部分156に接触するように遠位側ブロック106から近位方向39-1に延在する。別の言い方をすると、解除スライダ付勢部材148、150が、近位方向39-1に、つまりナットハウジング80に向かうように、解除スライダ84を付勢するために、係合部分156に係合される。
【0057】
[0080]
図11および12を参照すると、枢動ラッチ90、92が、枢動軸160を中心として枢動するようにナットハウジング80に枢動可能に設置される。枢動ラッチ90および枢動ラッチ92の各々が、それぞれ、枢動ピン162および枢動ピン164により、ナットハウジング80に枢動可能に設置される。枢動ラッチ90がフック端部90-1および後端部90-2を有する。枢動ラッチ92がフック端部92-1および後端部92-2を有する。例えばコイルばねである、付勢ばね166が、ナットハウジング80と枢動ラッチ90の後端部90-2との間に挿置される。同様に、例えばコイルばねである、付勢ばね168が、ナットハウジング80と枢動ラッチ92の後端部92-2との間に挿置される。
【0058】
[0081]この実施形態は対称性のためにおよび/または冗長性のために2つの枢動ラッチ90、92を有するが、代替の実施形態が、例えば、1つのみの枢動ラッチを有してもよく、例えば、枢動ラッチ90のみを有してもよい。
【0059】
[0082]
図12の断面図を再び参照すると、穿刺モジュール34が、ナットハウジング80が初期位置126にありかつプローブ駆動スライダ38が発射位置70にあるときに、ナットハウジング80に対しての駆動スピンドル36のねじ係合の結果として生検プローブアッセンブリ14のプローブ支持体42(
図2を参照)を完全な延伸位置で保持するために、つまり、穿孔先端部62に対していかなる力が適用されても生検プローブアッセンブリ14のスタイレットカニューレ46の穿孔先端部62を固定位置で維持するために、枢動ラッチ90、92(ロック位置で示される)により、ナットハウジング80をプローブ駆動スライダ38に解除可能に係止させることになるように、構成される。別の言い方をすると、枢動ラッチ90、92の機能は、プローブ駆動スライダ38が初期位置126にあるときに、プローブ駆動スライダ38をナットハウジング80に対してロックすることである。これが、
図12に描かれるように、プローブ駆動スライダ38のスライダ本体110の底側でフック縁部に係合された枢動ラッチ90、92によって行われる。
【0060】
[0083]
図12に示されるように、ナットハウジング80が、初期位置126の遠位側にある延伸位置182をさらに有する。
図13~15が穿刺モジュール34の発射準備構成を示しており、ここでは、ナットハウジング80が発射準備位置184にあり、プローブ駆動スライダ38がプライミング位置(換言すれば、準備位置)186にある。
【0061】
[0084]
図3を参照すると、穿刺モジュール34が、電気的に、初期位置検出器170およびプライミング位置検出器172を有することができる。初期位置検出器170が、例えば、電流/トルク感知回路および/または回転計数回路であってよいか、あるいは別法として、単独で、またはコントローラ回路18との組み合わせで、例えば初期位置126である、ナットハウジング80の位置を決定するように構成された近接検出器であってもよい。プライミング位置検出器172が、例えば、電流/トルク感知回路および/または回転計数回路であってよいか、あるいは別法として、単独で、またはコントローラ回路18との組み合わせで、例えばプライミング位置186であるプローブ駆動スライダ38の位置を決定するように構成された近接センサであってもよい。初期位置検出器170およびプライミング位置検出器172が便宜的に穿刺モジュール34の一部分として描かれているが、電流/トルク感知回路および/または回転計数回路としてのみ構成される場合、初期位置検出器170およびプライミング位置検出器172が全体としてまたは部分的にコントローラ回路18に組み込まれ得る。
【0062】
[0085]任意選択で、穿刺モジュール34が、サイドカバー174、発泡断熱材ブロック176、および/またはねじリングである穿孔用のモーターカプラー(thread ring piercing motor coupler)178をさらに有することができる。
【0063】
[0086]サイドカバー174が、ねじ180を介して、モーターハウジング94および遠位側ブロック106に取り付けられ得る。
[0087]発泡断熱材ブロック176、または複数の発泡ブロックが、モーター35の近位端に取り付けられ得る。発泡断熱材ブロック176の機能は作業ノイズを低減することである。発泡断熱材ブロック176は、例えば、気泡ゴムから作られ得る。
【0064】
[0088]ねじリングである穿孔用のモーターカプラー178が、モーター35とモーターハウジング94との間のインターフェースとして機能することができる。モーター35が、ねじリングである穿孔用のモーターカプラー178をモーター35上に設置するために使用されるねじ式の遠位端を有する。モーターカプラー178が、長手方向軸95を中心として、複数の回転角度位置に位置決めされ得、例えば8つの異なる回転角度位置(その間が45度である)に位置決めされ得る。その目的は、組み立て中、可撓性ケーブル35-2にダメージを与えるのを回避するために、モーター35からの可撓性ケーブル35-2を比較的同様のかたちで位置決めするようにし、それにより、ねじれた状態にしない、ことを保証することである。
【0065】
[0089]
図13~15を参照すると、穿刺モジュール34が発射準備構成で示されており、ここでは、ナットハウジング80を発射準備位置184に位置決めするためにおよびプローブ駆動スライダ38をプライミング位置186に位置決めするために、ナットハウジング80およびプローブ駆動スライダ38が駆動スピンドル36の回転により近位方向39-1に後退させられている。ナットハウジング80が、プローブ駆動スライダ38と係合してプローブ駆動スライダ38をプライミング位置186まで長手方向に移動させるように構成され、それにより発射ばね86、88を圧縮する。プライミング位置検出器172が、プローブ駆動スライダ38の位置を決定するようにおよびプローブ駆動スライダ38がプライミング位置186にあるときにプライミング位置信号を発生させるように、構成され得る。プライミング位置信号が、モーター35の回転を制御するためにおよびひいては駆動スピンドル36の回転を制御するために、コントローラ回路18(
図3を参照)に供給され得る。
【0066】
[0090]
図11および12と併せて
図14を参照すると、ナットハウジング80が初期位置126(
図12を参照)から近位方向39-1に長手方向に平行移動するとき、枢動ラッチ90、92が穿刺モジュールフレーム72の中間セクション100およびそれぞれの傾斜面100-1に沿って動き、それにより、付勢ばね166、168の付勢力に逆らって枢動軸138を中心として枢動ラッチ90、92を回転させ、プローブ駆動スライダ38からナットハウジング80をロック解除する。別の言い方をすると、ナットハウジング80が発射準備位置184にあってプローブ駆動スライダ38がプライミング位置186にあるときに、枢動ラッチ90、92が解除されてナットハウジング80がプローブ駆動スライダ38から解除され、これにより、プローブ駆動スライダ38がプライミング位置186に留まった状態でナットハウジング80の初期位置126への復帰移動を支援するように、穿刺モジュール34が構成される。
【0067】
[0091]
図11と併せて
図15を参照すると、アーム付勢部材146が解除アーム82をラッチ位置188の方に付勢するように構成される。プローブ駆動スライダ38がプライミング位置186にあって解除アーム82がラッチ位置188にあるとき、解除アーム82がアーム付勢部材146によって付勢され、その結果、解除アーム82のヘッド142がプローブ駆動スライダ38の肩部190と係合するように位置決めされ、それにより、プローブ駆動スライダ38をプライミング位置186で保持する。さらに、プライミング位置186で、発射ばね86、88が、発射位置70(
図8を参照)からプライミング位置186(
図13を参照)までのプローブ駆動スライダ38の近位側への移動により、圧縮される。
【0068】
[0092]
図16を参照すると、穿刺モジュール34が発射前構成で示されており、ここでは、ナットハウジング80が駆動スピンドル36の回転により初期位置126まで戻っており、これに対してプローブ駆動スライダ38が解除アーム82によりプライミング位置186で保持される。別の言い方をすると、プローブ駆動スライダ38がプライミング位置186に置かれた後、穿刺モジュール34が、
図16に描かれるように、ナットハウジング80を初期位置126に最初に戻すことによりプローブ駆動スライダ38を発射するための準備が整った状態となる。初期位置検出器170(
図3も参照)がナットハウジング80の位置を決定することができ、ナットハウジング80が初期位置126にあるときに、初期位置信号を発生させることができる。初期位置信号がコントローラ回路18に供給され得、それによりモーター35の回転を停止する。ナットハウジング80が初期位置126にあるとき、ナットハウジング80が解除スライダ84の係合部分156に係合される。
【0069】
[0093]
図17~22を参照すると、穿刺モジュール34が解除から発射へ移行の構成で示されており、ここでは、ナットハウジング80が初期位置126(
図16を参照)から延伸位置182(
図17および18を参照)まで移動させられている。この実施形態では、駆動スピンドル36の回転によりナットハウジング80が初期位置126から延伸位置182まで移動させられて解除スライダ84が遠位側に移動するときに、解除スライダ84が、解除アーム82をラッチ位置188(
図15を参照)から解除するように構成される。
【0070】
[0094]
図19および20を参照すると、初期位置126から延伸位置182までナットハウジング80が移動させられるときに、解除アーム82をラッチ位置188から解除するために、解除スライダ84の片持ち式解除部材158が解除アーム82のヘッド142と係合するように構成される。この実施形態では、
図20を参照すると、解除スライダ84の片持ち式解除部材158が、遠位側傾斜端面158-1を有し、遠位側傾斜端面158-1は、解除アーム82のヘッド142の対応する近位側傾斜面142-1と係合するように、例えば、そのサイズ、形状、および配置が決められている。したがって、ナットハウジング80が初期位置126から延伸位置182まで移動させられるとき、ナットハウジング80(解除スライダ84の係合部分156に係合されている)が解除スライダ84を遠位方向39-2に移動させる。解除スライダ84が遠位方向39-2に移動させられるとき、解除スライダ84の片持ち式解除部材158の遠位側傾斜端面158-1が解除アーム82のヘッド142の近位側傾斜面142-1に係合され、それにより、枢動軸138(
図11、19、および21を参照)を中心として解除アーム82を強制的に回転させ、それにより、プローブ駆動スライダ38の肩部190(
図15、21、および22を参照)との係合状態からヘッド142を強制的に外し、それにより、解除アーム82のヘッド142が
図21および22に示されるように解除位置192に位置決めされ、それにより、発射ばね86、88の圧縮力を低減するのを可能にし、それにより、プローブ駆動スライダ38を発射位置70(例えば、
図8を参照)に到達させるまでプローブ駆動スライダ38を遠位方向39-2に発射し、つまり迅速に前進させる。
【0071】
[0095]オペレーション中、プライミング/穿孔ボタン28-2の1回目の起動がプライミング(発射準備)オペレーションを開始し、モーター35を起動して駆動スピンドル36を回転させ、それにより、穿刺ショットドライブ(ナットハウジング80、プローブ駆動スライダ38)を近位方向39-1に移動させ、それにより、発射ばね86、88を圧縮し、さらには、解除アーム82を介してプローブ駆動スライダ38をプライミング位置186で係止させる。プライミング/穿孔ボタン28-2の2回目の起動が穿孔(発射)オペレーションを開始し、解除アーム82をプローブ駆動スライダ38から解除し、それにより、プローブ駆動スライダ38およびインターフェース接続された生検プローブアッセンブリ14のプローブ支持体42を発射する(遠位側に前進させる)。プライミング/穿孔機能の全体が、プライミング/穿孔ボタン28-2によって起動されるモーター35によって駆動され、これらのモーション/位置がソフトウェアに記述/プログラムされている。プライミング/穿孔ボタン28-2は機械的ではなく電気的にアッセンブリに作用する。例えばソフトウェアであるプログラム命令が、プライミング/穿孔ボタン28-2のボタンの押し下げを認識するために、および制御信号を穿孔モーター35に送信するために、コントローラ回路18によって実行される。解除スライダ84を遠位方向39-2に遠位側にわずかにのみ(例えば、2~5ミリメートル)駆動するためには、モーター35からのひいては駆動スピンドル36からの非常にわずかな回転モーションのみが必要となり、それにより、解除アーム82をプローブ駆動スライダ38から係合解除し、それにより、発射ばね86、88の圧縮力を低減することが可能となり、プローブ駆動スライダ38を前方に発射すること(遠位側に前進させること)が可能となる。この実施形態では、穿刺モジュール34を動作させるためにプライミング/穿孔オペレーションを実行するために、プライミング/穿孔ボタン28-2を押し下げるのと同時に使用者が行うべきことが存在しない。
【0072】
[0096]この実施形態では、穿孔オペレーションのためにプローブ駆動スライダ38を前方に駆動する2つの穿孔用発射ばね86、88が存在する。モーター35が、駆動スピンドル36のモーションを介してプローブ駆動スライダ38を後方に引き、ここでは、駆動スピンドル36上のナット128が、プローブ駆動スライダ38を後方に引くためにナットハウジング80を近位方向39-1に駆動する。プローブ駆動スライダ38が解除アーム82により定置で保持され、ナットハウジング80の遠位側への移動を介して解除スライダ84の遠位方向39-2の遠位側への移動によって解除される。発射ばね86、88が圧縮されると、プローブ駆動スライダ38が解除アーム82により長手方向において固定される(プライミング位置186)。次いで、使用者がプライミング/穿孔ボタン28-2を2回目として押すときに穿孔(発射)オペレーションを始動するのに使用されるとき、ナットハウジング80および駆動スピンドル36上のナット128が長手方向に移動させられて初期位置126すなわちゼロ位置まで戻される。
【0073】
[0097]したがって、ナットハウジング80がプライミングオペレーション中に後退し、プローブ駆動スライダ38を約20ミリメートル移動させて解除アーム82によりプライミング位置186でロックするまでプローブ駆動スライダ38を近位側に引く。
【0074】
[0098]プライミング位置186では、解除アーム82が、アーム付勢部材146からの力により、例えばピン144を中心として枢動するといったように、わずかに上方に移動し、それにより、プライミング後のプローブ駆動スライダ38に係合される/クリック止めされる。解除アーム82がプローブ駆動スライダ38をプライミング位置186で保持した後、モーター35および駆動スピンドル36の回転が反転され、ナットハウジング80を移動させて初期位置126に戻す。解除アーム82が、例えば、解除アーム82のヘッド142の各側にある2つの小さい縁部上において、プローブ駆動スライダ38を保持する。これらの2つの小さい縁部の間に、角度を付けられた表面、つまり、ヘッド142の近位側傾斜面142-1が存在する。この角度を付けられた表面が、解除スライダ84の角度を付けられた表面すなわち遠位側傾斜端面158-1に触れ、その結果、これらの表面が接触状態となる。
【0075】
[0099]プライミング/穿孔ボタン28-2が2回目として押されることにより穿孔(発射)オペレーションが始動されると、モーター35が駆動スピンドル36を起動し(回転させ)、ナットハウジング80が遠位方向39-2(プライミングの反対方向)に数ミリメートル(例えば、2~5mm)移動する。ナットハウジング80が移動するとき、解除スライダ84がそれに応じて数ミリメートル(例えば、2~5mm)移動する。解除スライダ84を数ミリメートル(例えば、2~5mm)移動させるというのは、解除アーム82のヘッド142の角度を付けられた表面すなわち近位側傾斜面142-1に接触している角度を付けられた表面すなわち遠位側傾斜端面158-1、およびひいては、解除スライダ84の遠位側傾斜端面158-1が、解除アーム82の近位側傾斜面142-1の上で摺動し、それにより解除アーム82を押し、その結果、解除アーム82が解除アーム82のヘッド142(例えば、その上の2つの小さい縁部)をプローブ駆動スライダ38から係合解除することを意味する。次いで、2つの圧縮した発射ばね86、88の作用を受けるプローブ駆動スライダ38が解除され、近位方向39-1に約20mm(この実施形態では)発射され、最終的に緩衝装置109-1、109-2により発射位置70で停止される。
【0076】
[00100]解除スライダ84は、穿刺モジュールフレーム72の遠位端の近くにある解除スライダ付勢部材148、150により、本質的に常に右側端部/近位端まで移動させられている(つまり、付勢されている)。これは、この実施形態では、解除スライダ84および解除アーム82の角度を付けられた摺動面が上述したように互いに上で摺動するときを除いて、解除スライダ84が角度を付けられた表面上で解除アーム82に接触することになる、ことを意味する。
【0077】
[00101]穿刺モジュール34がプライミングされるとき(発射ばね86、88が圧縮されるとき)、発射ばね86、88を圧縮状態に留めながら生検プローブアッセンブリ14のプローブ支持体42の長手方向位置を移動させるのにモーター35が使用されないことに留意されたい。しかし、穿刺モジュール34のプローブ駆動スライダ38の移動により穿刺モジュール34が発射されるとき、プローブ支持体42が移動することになる。
【0078】
[00102]下記は、初期位置検出器170およびプライミング位置検出器172と共にコントローラ回路18を利用する例示の一連のオペレーションである。さらに
図3を参照すると、例えばプライミング/穿孔ボタン28-2である、電気アクチュエータボタンが、第1の作動信号および第2の作動信号を発生させるように構成される。コントローラ回路18が、プライミング/穿孔ボタン28-2、初期位置検出器170、プライミング位置検出器172、およびモーター35の各々に通信可能に結合される。
【0079】
[00103]プライミング/穿孔ボタン28-2の第1の作動が第1の作動信号をコントローラ回路18に送信する。コントローラ回路18が、ナットハウジング80を発射準備位置184の方に長手方向に移動させるためにモーター35により駆動スピンドル36を第1の回転方向に回転させるために第1の作動信号を受信および処理するためのプログラム命令を実行するように構成され、ナットハウジング80が、発射ばね86、88を圧縮するためにプローブ駆動スライダ38と係合してプローブ駆動スライダ38をプライミング位置186まで長手方向に移動させるように構成される。例えばプライミング位置検出器172によって決定されて、プローブ駆動スライダ38がプライミング位置186にあるとき、(a)解除アーム82のヘッド142が、プローブ駆動スライダ38をプライミング位置186で保持するように位置決めされ、(b)コントローラ回路18が、プライミング位置信号を受信および処理するための、ならびに、ナットハウジング80を発射準備位置184から初期位置126の方に長手方向に移動させるためにモーター35により第1の回転方向の反対の第2の回転方向に駆動スピンドル36を回転させるための、プログラム命令を実行し、(c)コントローラ回路18が、ナットハウジング80が初期位置126に到達したときに駆動スピンドル36の回転を止めるようにモーター35を停止するために、初期位置信号を受信および処理するためのプログラム命令を実行するように構成される。
【0080】
[00104]プライミング/穿孔ボタン28-2の第2の作動が第2の作動信号をコントローラ回路18に送信する。コントローラ回路18が、結果としてナットハウジング80により解除スライダ84を移動させるようにするためにナットハウジング80を初期位置126から延伸位置182の方に長手方向に移動させるためにモーター35により駆動スピンドル36を第2の回転方向に回転させるために第2の作動信号を受信および処理するためのプログラム命令を実行するように構成される。上でより詳細に説明したように、解除スライダ84が、発射ばね86、88の圧縮力を低減してそれによりプローブ駆動スライダ38を発射位置70まで長手方向に移動させることつまり発射するために発射ばね86、88を解除するために解除アーム82のヘッド142をプローブ駆動スライダ38から係合解除するように解除アーム82を動作させるように構成される。プローブ駆動スライダ38が長手方向に移動することにより、それに対応して、プローブ支持体42、スタイレットカニューレ46、およびカッターカニューレ50が延伸位置まで長手方向に移動し、それにより穿孔オペレーションを完了する。
【0081】
[00105]以下の項目も本発明に関連する:
[00106]一実施形態では、本発明が、生検プローブアッセンブリおよび穿刺モジュールを有する生検装置に関連する。生検プローブアッセンブリが、プローブ支持体、スタイレットカニューレ、およびスタイレットカニューレと同軸であるカッターカニューレを有することができる。スタイレットカニューレおよびカッターカニューレの各々がプローブ支持体に結合され得る。穿刺モジュールがプローブ支持体に駆動可能に結合され得る(そのように構成され得る)。穿刺モジュールが、近位部分および遠位部分を有する穿刺モジュールフレームを有する。プローブ駆動スライダが穿刺モジュールフレームに摺動可能に結合され得る。プローブ駆動スライダが生検プローブアッセンブリのプローブ支持体に駆動可能に結合され得る。プローブ駆動スライダがプライミング位置および発射位置を有することができる。ナットハウジングが穿刺モジュールフレームに移動可能に結合され得る(そのように構成され得る)。ナットハウジングが、発射準備位置、初期位置、および延伸位置を有するように/とるように構成され得る(装置が、このように構成され得る)。モーター組立体が、モーターおよびモーターハウジングを有することができる。モーターハウジングが、モーターを穿刺モジュールフレームに設置するように構成され得る(装置が、このように構成され得る)。モーターが、回転可能な駆動シャフトを有することができる。駆動スピンドルが、モーターの回転可能な駆動シャフトに駆動可能に結合され得る(そのように構成され得る)。駆動スピンドルが、ナットハウジングに回転可能におよび駆動可能に結合され得る。発射ばねがモーターハウジングとプローブ駆動スライダとの間に挿置され得る(そのように構成され得る)。発射ばねが、プローブ駆動スライダを発射位置の方に付勢するように構成され得る(装置が、そのように構成され得る)。解除アームが取り付け端部分およびヘッドを有することができる。取り付け端部分が穿刺モジュールフレームに枢動可能に結合され得る。解除アームがラッチ位置を有する/とるように構成され得、ここでは、プローブ駆動スライダがプライミング位置にあって解除アームがラッチ位置にあるとき、解除アームのヘッドが、プローブ駆動スライダをプライミング位置で保持するためにプローブ駆動スライダと係合するように位置決めされる。解除スライダが穿刺モジュールフレームに摺動可能に結合され得る(そのように構成され得る)。解除スライダがナットハウジングと係合するように構成され得る(装置が、そのように構成され得る)。解除スライダが、駆動スピンドルの回転により初期位置から延伸位置までナットハウジングが移動させられるときに解除アームをラッチ位置から解除するように構成される(装置が、そのように構成され得る)。
【0082】
[00107]実施形態のうちの任意の実施形態で、プローブ駆動スライダが穿刺モジュールフレームに沿って長手方向に平行移動可能である。ナットハウジングが穿刺モジュールフレームに沿って長手方向に平行移動可能である。ナットハウジングが雌ねじを含む。モーターが、穿刺モジュールフレームの近位部分に設置され得る(そのように構成され得る)。駆動スピンドルが、近位端、遠位端、および細長いねじ部分を有する。近位端が、モーターの回転可能な駆動シャフトに駆動可能に結合され得る(そのように構成され得る)。細長いねじ部分が、ナットハウジングの雌ねじに回転可能に係合され得る。
【0083】
[00108]実施形態のうちの任意の実施形態で、解除アームのヘッドが解除アームの取り付け端部分から長手方向に離間される。アーム付勢部材が解除アームをラッチ位置の方に付勢するように構成され、ここでは、プローブ駆動スライダがプライミング位置にあって解除アームがラッチ位置にあるとき、解除アームがアーム付勢部材によって付勢され、その結果、ヘッドが、プローブ駆動スライダをプライミング位置で保持するためにプローブ駆動スライダと係合するように位置決めされる。
【0084】
[00109]実施形態のうちの任意の実施形態で、解除スライダ付勢部材が、解除スライダを近位方向に摺動可能に付勢するように構成され得る(装置が、そのように構成され得る)。解除スライダが、ナットハウジングと係合するように構成された係合部分を有する。解除スライダが、初期位置から延伸位置までナットハウジングが移動させられるときに解除アームをラッチ位置から解除するために解除アームのヘッドと係合するように構成された片持ち式解除部材を有することができる(装置が、片持ち式解除部材をそのようにするように、構成され得る)。
【0085】
[00110]いくつかの実施形態で、プローブ支持体が穿刺モジュール係合開口部を有することができる。プローブ駆動スライダがプローブ係合突出部を有することができる。プローブ係合突出部が、プローブ駆動スライダの長手方向の移動と同時にプローブ支持体の長手方向の移動を実現するために、プローブ支持体の穿刺モジュール係合開口部内で受けられるように構成され得る(装置が、そのように構成され得る)。
【0086】
[00111]実施形態のうちの任意の実施形態で、枢動ラッチがナットハウジングに枢動可能に設置され得る。穿刺モジュールが、ナットハウジングが初期位置にあってプローブ駆動スライダが発射位置にあるときに生検プローブアッセンブリを完全な延伸位置で保持するために枢動ラッチによりプローブ駆動スライダに対してナットハウジングを解除可能に係止させることになるように、構成され得る(装置が、そのように構成され得る)。
【0087】
[00112]枢動ラッチを有する実施形態のうちの任意の実施形態で、ナットハウジングが発射準備位置にあってプローブ駆動スライダがプライミング位置にあるときに、ナットハウジングがプローブ駆動スライダから解除されるように枢動ラッチが解除され、これにより、プローブ駆動スライダをプライミング位置に留めたままナットハウジングの初期位置への移動を容易にするように、穿刺モジュールが構成され得る(装置が、そのように構成され得る)。
【0088】
[00113]実施形態のうちの任意の実施形態で、穿刺モジュールが一対のガイド棒をさらに有することができる。プローブ駆動スライダが、摺動可能に係合される様式で一対のガイド棒をそれぞれ受けるように構成された一対のガイドアパーチャを有することができる。穿刺モジュールフレームが遠位部分のところにある遠位側ブロックを有することができる。遠位側ブロックがモーターハウジングから長手方向において離間され得、一対のガイド棒が、モーターハウジングから遠位側ブロックまで平行に延在するように位置する。
【0089】
[00114]遠位側ブロックを有する実施形態のうちの任意の実施形態で、穿刺モジュールフレームの遠位側ブロックが軸受取り付け部を有することができる。駆動スピンドルの遠位端が、穿刺モジュールフレームの遠位部分のところで軸受取り付け部内で受けられ得る。
【0090】
[00115]実施形態のうちの任意の実施形態で、電気アクチュエータボタンが、第1の作動信号および第2の作動信号を発生させるように構成され得る。コントローラ回路が、電気アクチュエータボタンおよびモーターの各々に通信可能に結合され得る。電気アクチュエータボタンの第1の作動が第1の作動信号をコントローラ回路に送信する(コントローラ回路が、そのように構成され得る)。コントローラ回路が、ナットハウジングを発射準備位置の方に長手方向に移動させるようにモーターにより駆動スピンドルを第1の回転方向に回転させるために第1の作動信号を受信および処理するプログラム命令を実行するように構成され得、ナットハウジングがさらに、発射ばねを圧縮するためにプローブ駆動スライダと係合してプローブ駆動スライダをプライミング位置まで長手方向に移動させることが可能である(そのように構成され得る)。プローブ駆動スライダがプライミング位置にあるとき、解除アームのヘッドがプローブ駆動スライダをプライミング位置で保持するように位置決めされ、コントローラ回路が、発射準備位置から初期位置の方にナットハウジングを長手方向に移動させるためにモーターにより第1の回転方向と反対の第2の回転方向に駆動スピンドルを回転させるプログラム命令を実行するように構成され得る(装置が、そのように構成され得る)。コントローラ回路が、ナットハウジングが初期位置に到達したときに駆動スピンドルの回転を止めるようにモーターを停止するプログラム命令を実行するように構成され得る。電気アクチュエータボタンの第2の作動が第2の作動信号をコントローラ回路に送信する(コントローラ回路が、そのように構成され得る)。コントローラ回路が、モーターにより駆動スピンドルを第2の回転方向に回転させるために第2の作動信号を受信および処理するためのプログラム命令を実行し、これにより、ナットハウジングにより解除スライダを移動させるようにナットハウジングを初期位置から延伸位置の方に長手方向に移動させるように構成される。解除スライダが、発射ばねを解除して圧縮力を低減するために解除アームのヘッドをプローブ駆動スライダから係合解除するように解除アームを動作させ、これにより、プローブ駆動スライダを発射位置まで長手方向に移動させるように構成され得る(装置が、そのように構成され得る)。
【0091】
[00116]実施形態のうちの任意の実施形態で、プローブ駆動スライダが生検プローブアッセンブリのプローブ支持体に駆動可能に結合されるとき、プローブ駆動スライダが長手方向に移動することにより、生検プローブアッセンブリのスタイレットカニューレおよびカッターカニューレの対応する長手方向移動が生じる(装置が、そのように構成され得る)。
【0092】
[00117]別の実施形態で、本発明が、生検プローブアッセンブリおよび穿刺モジュールを有する生検装置に関連する。生検プローブアッセンブリが、プローブ支持体、スタイレットカニューレ、およびスタイレットカニューレと同軸であるカッターカニューレを有することができる。スタイレットカニューレおよびカッターカニューレの各々が、プローブ支持体に移動可能に結合され得る(そのように構成され得る)。穿刺モジュールがプローブ支持体に駆動可能に結合され得る(そのように構成され得る)。穿刺モジュールが、近位部分および遠位部分を有することができる穿刺モジュールフレームを有することができる。プローブ駆動スライダが穿刺モジュールフレームに摺動可能に結合され得る(そのように構成され得る)。プローブ駆動スライダが、生検プローブアッセンブリのプローブ支持体に駆動可能に結合するように構成され得る。プローブ駆動スライダが穿刺モジュールフレームに沿って長手方向に平行移動可能であってよい(装置が、そのように構成され得る)。プローブ駆動スライダがプライミング位置および発射位置を有するように/とるように構成され得る(装置が、そのように構成され得る)。ナットハウジングが穿刺モジュールフレームに移動可能に結合され得る(装置が、そのように構成され得る)。ナットハウジングが雌ねじを含むことができる。ナットハウジングが穿刺モジュールフレームに沿って長手方向に平行移動可能であってよい(装置が、そのように構成され得る)。ナットハウジングが、発射準備位置、初期位置、および延伸位置を有することができる/とることができる(そのように構成され得る)。モーター組立体がモーターおよびモーターハウジングを有することができる。モーターハウジングが、穿刺モジュールフレームの近位部分にモーターを設置するように構成され得る。モーターが回転可能な駆動シャフトを有することができる。駆動スピンドルが、近位端、遠位端、および細長いねじ部分を有することができる。近位端が、モーターの回転可能な駆動シャフトに駆動可能に結合され得る(そのように構成され得る)。細長いねじ部分がナットハウジングの雌ねじに回転可能に係合され得る。発射ばねがモーターハウジングとプローブ駆動スライダとの間に挿置され得る。発射ばねが、プローブ駆動スライダを発射位置の方に付勢するように構成され得る(装置が、そのように構成され得る)。解除アームが取り付け遠位端部分および近位側ヘッドを有することができる。近位側ヘッドが取り付け遠位端部分から長手方向に離間され得る。取り付け遠位端部分が穿刺モジュールフレームの遠位部分に枢動可能に結合され得る(そのように構成され得る)。解除アームが第1の付勢ばねによりラッチ位置の方に付勢され得(そのように構成され得)、ここでは、プローブ駆動スライダがプライミング位置にあって解除アームがラッチ位置にあるとき、解除アームの近位側ヘッドが、プローブ駆動スライダをプライミング位置で保持するためにプローブ駆動スライダと係合するように位置決めされ得る(装置が、そのように構成され得る)。解除スライダが穿刺モジュールフレームに摺動可能に結合され得、第2の付勢ばねにより近位方向に付勢され得る(装置が、そのように構成され得る)。解除スライダが、ナットハウジングと係合するように構成された係合部分を有することができる。解除スライダが、駆動スピンドルの回転により初期位置から延伸位置までナットハウジングが移動させられるときに解除アームをラッチ位置から解除するように構成され得る(装置が、そのように構成され得る)。
【0093】
[00118]実施形態のうちの任意の実施形態で、プローブ支持体が穿刺モジュール係合開口部を有することができる。プローブ駆動スライダがプローブ係合突出部を有することができる。プローブ係合突出部が、プローブ駆動スライダの長手方向の移動と同時にプローブ支持体の長手方向の移動を実現するために、プローブ支持体の穿刺モジュール係合開口部内で受けられるように構成され得る(装置が、そのように構成され得る)。
【0094】
[00119]実施形態のうちの任意の実施形態で、枢動ラッチがナットハウジングに枢動可能に設置され得る。穿刺モジュールが、ナットハウジングが初期位置にあってプローブ駆動スライダが発射位置にあるときに生検プローブアッセンブリを完全な延伸位置で保持するために枢動ラッチによりプローブ駆動スライダに対してナットハウジングを解除可能に係止させることになるように、構成され得る(装置が、そのように構成され得る)。
【0095】
[00120]上記段落による実施形態で、ナットハウジングが発射準備位置にあってプローブ駆動スライダがプライミング位置にあるときに、ナットハウジングがプローブ駆動スライダから解除されるように枢動ラッチが解除され、これにより、プローブ駆動スライダをプライミング位置に留めたままナットハウジングの初期位置への移動を可能にするように、穿刺モジュールが構成され得る(装置が、そのように構成され得る)。
【0096】
[00121]実施形態のうちの任意の実施形態で、穿刺モジュールが、少なくとも1つの、可能性として一対のガイド棒をさらに備えることができる。プローブ駆動スライダが、摺動可能に係合される様式で一対のガイド棒をそれぞれ受けるように構成され得る一対のガイドアパーチャを有することができる(装置が、それに従って構成され得る)。穿刺モジュールフレームが遠位部分のところにある遠位側ブロックを有することができる。遠位側ブロックがモーターハウジングから長手方向において離間され得、一対のガイド棒が、モーターハウジングから遠位側ブロックまで平行に延在するように位置する。
【0097】
[00122]上記段落による実施形態で、穿刺モジュールフレームの遠位側ブロックが軸受取り付け部を有することができ、駆動スピンドルの遠位端が穿刺モジュールフレームの遠位部分のところで軸受取り付け部内で受けられ得る。
【0098】
[00123]実施形態のうちの任意の実施形態で、電気アクチュエータボタンが、第1の作動信号および第2の作動信号を発生させるように構成され得る。初期位置検出器が、ナットハウジングが初期位置にあるときに初期位置信号を発生させるように構成され得る。プライミング位置検出器が、プローブ駆動スライダがプライミング位置にあるときにプライミング位置信号を発生させるように構成され得る。コントローラ回路が、電気アクチュエータボタン、初期位置検出器、プライミング位置検出器、およびモーターの各々に通信可能に結合され得る。コントローラ回路が、第1の作動信号、第2の作動信号、初期位置信号、およびプライミング位置信号を受信および処理するように、ならびに、モーターのオペレーションを制御するためのプログラム命令を実行するように、構成され得る。ナットハウジングを発射準備位置の方に長手方向に移動させるためにモーターにより駆動スピンドルを第1の回転方向に回転させるために、電気アクチュエータボタンの第1の作動が第1の作動信号をコントローラ回路に送信し、ナットハウジングがさらに、発射ばねを圧縮するためにプローブ駆動スライダと係合してプローブ駆動スライダをプライミング位置まで長手方向に移動させるように構成され得る(コントローラ回路が、そのように構成され得る)。プローブ駆動スライダがプライミング位置検出器によって決定されたプライミング位置にきた後、解除アームの近位側ヘッドがプローブ駆動スライダをプライミング位置で保持するように第1の付勢ばねによって位置決めされ得る(装置が、そのように構成され得る)。コントローラ回路が、モーターにより第1の回転方向と反対の第2の回転方向に駆動シャフトを回転させるためのプログラム命令を実行し、ナットハウジングが、モーターの駆動シャフトにより駆動スピンドルが回転させられるときに発射準備位置から初期位置の方に長手方向に移動させられ、その後、コントローラ回路が、ナットハウジングが初期位置検出器によって決定された初期位置に到達したときに駆動シャフトの回転を止めるようにモーターを停止する。ナットハウジングを初期位置から延伸位置の方に長手方向に移動させるためにモーターにより駆動スピンドルを第2の回転方向にさらに回転させるために、電気アクチュエータボタンの第2の作動が第2の作動信号をコントローラ回路に送信し、ナットハウジングが解除スライダを長手方向に移動させる(装置が、そのように構成され得る)。解除スライダが、発射ばねの圧縮力を低減してそれによりプローブ駆動スライダを発射位置まで長手方向に移動させるために解除アームの近位側ヘッドをプローブ駆動スライダから係合解除するように構成され得る(装置が、そのように構成され得る)。
【0099】
[00124]別の実施形態で、本発明が、スタイレットカニューレを支持するプローブ支持体を有することができる生検プローブアッセンブリに駆動可能に結合するための生検ドライバに関連する。生検ドライバが、近位部分および遠位部分を有する穿刺モジュールフレームを有する。プローブ駆動スライダが、穿刺モジュールフレームに摺動可能に結合され得る。プローブ駆動スライダが、生検プローブアッセンブリのプローブ支持体に駆動可能に結合するように構成され得る(生検ドライバがそのように構成され得る)。プローブ駆動スライダがプライミング位置および発射位置を有するように/とるように構成される(生検ドライバがそのように構成され得る)。ナットハウジングが、穿刺モジュールフレームに移動可能に結合され得る。ナットハウジングが、発射準備位置、初期位置、および延伸位置を有するように/とるように構成される(生検ドライバがそのように構成され得る)。モーター組立体がモーターおよびモーターハウジングを有することができる。モーターハウジングが、モーターを穿刺モジュールフレームに設置するように構成され得る。モーターが回転可能な駆動シャフトを有する。駆動スピンドルが、モーターの回転可能な駆動シャフトに駆動可能に結合され得る。駆動スピンドルがナットハウジングに回転可能に結合され得る。発射ばねが、モーターハウジングとプローブ駆動スライダとの間に挿置され得る。発射ばねが、プローブ駆動スライダを発射位置の方に付勢するように構成され得る(生検ドライバがそのように構成され得る)。解除アームが、取り付け端部分およびヘッドを有することができる。取り付け端部分が、穿刺モジュールフレームの遠位部分に枢動可能に結合され得る(生検ドライバがそのように構成され得る)。解除アームが付勢部材によりラッチ位置の方に付勢され得、プローブ駆動スライダがプライミング位置にあって解除アームがラッチ位置にあるとき、解除アームのヘッドが、プローブ駆動スライダをプライミング位置で保持するためにプローブ駆動スライダと係合するように構成される(生検ドライバがそのように構成され得る)。解除スライダが、穿刺モジュールフレームに摺動可能に結合され得る(生検ドライバがそのように構成され得る)。解除スライダが、ナットハウジングと係合するように構成された係合部分を有する。解除スライダが、モーターによる駆動スピンドルの回転により初期位置から延伸位置までナットハウジングが移動させられるときに解除アームをラッチ位置から解除するように構成され得る(生検ドライバがそのように構成され得る)。
【0100】
[00125]上記段落による実施形態で、解除スライダ付勢部材が、解除スライダを近位方向に摺動可能に付勢するように構成され得る(生検ドライバがそのように構成され得る)。解除スライダが、ナットハウジングと係合するように構成された係合部分を有することができる。解除スライダが、初期位置から延伸位置までナットハウジングが遠位方向に移動させられるときに解除アームをラッチ位置から解除するために解除アームのヘッドと係合するように構成され得る、遠位方向に延在する片持ち式解除部材を有することができる(生検ドライバがそのように構成され得る)。
【0101】
[00126]本明細書で使用される、「わずか」、「約」、および他の程度を表す単語は、これらにより修飾される特性からの許容される変化を示すことを意図される相対的な修飾語句である。それらにより修飾される絶対値または特性を限定することは意図されず、むしろ、修飾されない場合と比較して物理的特性または機能的特性をより広範囲に含み、このような物理的特性または機能的特性と同等であるかまたはそれらにほぼ近いことを意図される。
【0102】
[00127]さらに、本明細書で使用される「結合」およびその派生語は、動作において機能的である任意の接続も包含することを意図され、つまり直接的な接続または間接的な接続も包含することを意図される。
【0103】
[00128]少なくとも1つの実施形態を参照して本発明を説明してきたが、本発明は本開示の精神および範囲内でさらに変更され得る。したがって、本出願は、その一般的な原理を使用する、本発明の任意の変形形態、使用、または適応も包含することを意図される。さらに、本出願は、本発明の関連する技術分野における既知のまたは慣習的な実践で見られるようなかつ添付の特許請求の範囲内にあるような本開示からのこのような逸脱も包含することを意図される。