(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-19
(45)【発行日】2024-08-27
(54)【発明の名称】アドレスコード管理のためのシステム、方法、プログラム、及びプログラムを記録した記録媒体
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/60 20240101AFI20240820BHJP
G06F 21/62 20130101ALI20240820BHJP
【FI】
G06Q50/60
G06F21/62 345
(21)【出願番号】P 2023011170
(22)【出願日】2023-01-27
【審査請求日】2023-06-20
(31)【優先権主張番号】P 2022140772
(32)【優先日】2022-09-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】707002400
【氏名又は名称】日本郵政株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100067013
【氏名又は名称】大塚 文昭
(74)【代理人】
【氏名又は名称】上杉 浩
(74)【代理人】
【識別番号】100120525
【氏名又は名称】近藤 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100139712
【氏名又は名称】那須 威夫
(74)【代理人】
【識別番号】100151987
【氏名又は名称】谷口 信行
(72)【発明者】
【氏名】柴田 彰則
【審査官】永野 一郎
(56)【参考文献】
【文献】特開2015-087775(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2002/0023023(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2007/0250325(US,A1)
【文献】特開2002-056111(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
G06F 21/62
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
アドレスコード管理システムであって、
前記アドレスコードは、種別識別部とアドレス識別部を含み、前記種別識別部は、公開か秘密かを指定する情報を含み、
前記アドレスコードは、前記公開か秘密かを指定する情報が公開である場合は、任意の照会者からの照会要求に応じて、前記アドレスコードに対応する、アドレスを少なくとも含むユーザ開示情報が提供され、前記公開か秘密かを指定する情報が秘密である場合は、提供許可条件を満たす照会者からの照会要求のみに応じて、前記アドレスコードに対応する前記ユーザ開示情報が提供されるように用いられるものであり、
前記アドレスコードと、前記アドレスコードに対応する前記ユーザ開示情報とが対応づけられて記憶されている記憶部と、
前記アドレスコードの照会要求を受け付ける受付部と、
受け付けられた前記アドレスコードの照会要求の前記アドレスコードの前記公開か秘密かを指定する情報が公開である場合は、任意の照会者からの照会要求に応じて、前記アドレスコードに対応する前記ユーザ開示情報を提供するユーザ開示情報提供部と、
を備えるアドレスコード管理システム。
【請求項2】
アドレスコード管理システムであって、
前記アドレスコードは、種別識別部とアドレス識別部を含み、前記種別識別部は、公開か秘密かを指定する情報を含み、
前記アドレスコードは、前記公開か秘密かを指定する情報が公開である場合は、任意の照会者からの照会要求に応じて、前記アドレスコードに対応する、アドレスを少なくとも含むユーザ開示情報が提供され、前記公開か秘密かを指定する情報が秘密である場合は、提供許可条件を満たす照会者からの照会要求のみに応じて、前記アドレスコードに対応する前記ユーザ開示情報が提供されるように用いられるものであり、
前記アドレスコードと、前記アドレスコードに対応するユーザ開示情報とが対応づけられて記憶されており、郵便番号と、前記郵便番号に対応する住所情報が対応づけて記憶されている記憶部と、
アドレスコードの照会要求か郵便番号の照会要求のいずれかを含むアドレス関連符号照会要求を受け付ける受付部と、
アドレス関連符号照会要求がアドレスコードの照会要求と郵便番号の照会要求のどちらであるかを判別し、
アドレス
コードの照会要求であると判別した場合、該アドレスコードの前記公開か秘密かを指定する情報が公開である場合は、任意の照会者からの照会要求に応じて、該アドレスコードに対応する前記ユーザ開示情報を提供し、
郵便番号の照会要求であると判別した場合、該郵便番号に対応する住所情報を提供するアドレス関連符号対応情報提供部と、
を備えるアドレスコード管理システム。
【請求項3】
前記ユーザ開示情報提供部は、前記公開か秘密かを指定する情報が秘密である場合は、前記提供許可条件を満たす照会者からの照会要求のみに応じて、前記アドレスコードに対応する前記ユーザ開示情報を提供する請求項1に記載のアドレスコード管理システム。
【請求項4】
前記アドレス関連符号対応情報提供部は、前記公開か秘密かを指定する情報が秘密である場合は、前記提供許可条件を満たす照会者からの照会要求のみに応じて、前記アドレスコードに対応する前記ユーザ開示情報を提供する請求項2に記載のアドレスコード管理システム。
【請求項5】
前記照会要求が、前記公開か秘密かを指定する情報が公開であるアドレスコードの照会要求である場合は、照会者情報の入力がなくとも、前記ユーザ開示情報提供部は前記アドレスコードに対応する前記ユーザ開示情報を提供する請求項1又は3に記載のアドレスコード管理システム。
【請求項6】
前記照会要求が、前記公開か秘密かを指定する情報が公開であるアドレスコードの照会要求である場合は、照会者情報の入力がなくとも、前記アドレス関連符号対応情報提供部は前記アドレスコードに対応する前記ユーザ開示情報を提供する請求項2又は4に記載のアドレスコード管理システム。
【請求項7】
前記受付部は、変更情報を含む前記ユーザ開示情報の変更要求を受け付け、
前記記憶部に記憶されていた前記ユーザ開示情報の一部又は全部を前記変更情報に変更し、前記記憶部に記憶させる変更管理部を更に備える請求項1又は2に記載のアドレスコード管理システム。
【請求項8】
前記ユーザ開示情報の変更があった場合に、その旨の通知を所定の装置に送信する変更管理部を更に備える請求項7に記載のアドレスコード管理システム。
【請求項9】
前記所定の装置は、変更された前記ユーザ開示情報に対応するアドレスコードの照会要求を以前に行ったことがある照会者の装置である請求項8に記載のアドレスコード管理システム。
【請求項10】
前記受付部は、前記アドレスコードの変更要求を受け付け、
前記アドレスコードの変更要求に応答して、新しいアドレスコードを生成し、前記記憶部に記憶されていた前記アドレスコードを前記新しいアドレスコードに変更するアドレスコード生成部を更に備える請求項1又は2に記載のアドレスコード管理システム。
【請求項11】
前記アドレスコードの変更があった場合に、その旨の通知を所定の装置に送信する変更管理部を更に備える請求項10に記載のアドレスコード管理システム。
【請求項12】
前記所定の装置は、変更された前記アドレスコードの照会要求を以前に行ったことがある照会者の装置である請求項11に記載のアドレスコード管理システム。
【請求項13】
前記アドレスは、住所以外の表現で表されるものである請求項1又は2に記載のアドレスコード管理システム。
【請求項14】
前記アドレスコードは、20桁以下の可読文字によって表現されるものである請求項1又は2に記載のアドレスコード管理システム。
【請求項15】
コンピュータにより実行されるアドレスコード管理方法であって、
前記アドレスコードは、種別識別部とアドレス識別部を含み、前記種別識別部は、公開か秘密かを指定する情報を含み、
前記アドレスコードは、前記公開か秘密かを指定する情報が公開である場合は、任意の照会者からの照会要求に応じて、前記アドレスコードに対応する、アドレスを少なくとも含むユーザ開示情報が提供され、前記公開か秘密かを指定する情報が秘密である場合は、提供許可条件を満たす照会者からの照会要求のみに応じて、前記アドレスコードに対応する前記ユーザ開示情報が提供されるように用いられるものであり、
前記アドレスコードと、前記アドレスコードに対応する前記ユーザ開示情報とが対応づけられて記憶されており、
前記アドレスコードの照会要求を受け付けることと、
受け付けられた前記アドレスコードの照会要求の前記アドレスコードの前記公開か秘密かを指定する情報が公開である場合は、任意の照会者からの照会要求に応じて、前記アドレスコードに対応する前記ユーザ開示情報を提供することと、
を含むアドレスコード管理方法。
【請求項16】
コンピュータにより実行されるアドレスコード管理方法であって、
前記アドレスコードは、種別識別部とアドレス識別部を含み、前記種別識別部は、公開か秘密かを指定する情報を含み、
前記アドレスコードは、前記公開か秘密かを指定する情報が公開である場合は、任意の照会者からの照会要求に応じて、前記アドレスコードに対応する、アドレスを少なくとも含むユーザ開示情報が提供され、前記公開か秘密かを指定する情報が秘密である場合は、提供許可条件を満たす照会者からの照会要求のみに応じて、前記アドレスコードに対応する前記ユーザ開示情報が提供されるように用いられるものであり、
前記アドレスコードと、前記アドレスコードに対応する前記ユーザ開示情報とが対応づけられて記憶されており、郵便番号と、前記郵便番号に対応する住所情報が対応づけて記憶されており、
アドレスコードの照会要求か郵便番号の照会要求のいずれかを含むアドレス関連符号照会要求を受け付けることと、
アドレス関連符号照会要求がアドレスコードの照会要求と郵便番号の照会要求のどちらであるかを判別することと、
アドレスコードの照会要求であると判別した場合、該アドレスコードの前記公開か秘密かを指定する情報が公開である場合は、任意の照会者からの照会要求に応じて、該アドレスコードに対応する前記ユーザ開示情報を提供し、
郵便番号の照会要求であると判別した場合、該郵便番号に対応する住所情報を提供することと、
を含むアドレスコード管理方法。
【請求項17】
前記公開か秘密かを指定する情報が秘密である場合は、前記提供許可条件を満たす照会者からの照会要求のみに応じて、前記アドレスコードに対応する前記ユーザ開示情報を提供することを更に含む請求項15に記載のアドレスコード管理方法。
【請求項18】
前記公開か秘密かを指定する情報が秘密である場合は、前記提供許可条件を満たす照会者からの照会要求のみに応じて、前記アドレスコードに対応する前記ユーザ開示情報を提供することを更に含む請求項16に記載のアドレスコード管理方法。
【請求項19】
前記照会要求が、前記公開か秘密かを指定する情報が公開であるアドレスコードの照会要求である場合は、照会者情報の入力がなくとも、前記アドレスコードに対応する前記ユーザ開示情報を提供する請求項15~18のいずれか1項に記載のアドレスコード管理方法。
【請求項20】
変更情報を含む前記ユーザ開示情報の変更要求を受け付けることと、
記憶されていた前記ユーザ開示情報の一部又は全部を前記変更情報に変更し、記憶することと、
を更に含む請求項15に記載のアドレスコード管理方法。
【請求項21】
変更情報を含む前記ユーザ開示情報の変更要求を受け付けることと、
記憶されていた前記ユーザ開示情報の一部又は全部を前記変更情報に変更し、記憶することと、
を更に含む請求項16に記載のアドレスコード管理方法。
【請求項22】
前記ユーザ開示情報の変更があった場合に、その旨の通知を所定の装置に送信することを更に含む請求項20に記載のアドレスコード管理方法。
【請求項23】
前記ユーザ開示情報の変更があった場合に、その旨の通知を所定の装置に送信することを更に含む請求項21に記載のアドレスコード管理方法。
【請求項24】
前記所定の装置は、変更された前記ユーザ開示情報に対応するアドレスコードの照会要求を以前に行ったことがある照会者の装置である請求項22に記載のアドレスコード管理方法。
【請求項25】
前記所定の装置は、変更された前記ユーザ開示情報に対応するアドレスコードの照会要求を以前に行ったことがある照会者の装置である請求項23に記載のアドレスコード管理方法。
【請求項26】
前記アドレスコードの変更要求を受け付けることと、
前記アドレスコードの変更要求に応答して、新しいアドレスコードを生成し、記憶されていた前記アドレスコードを前記新しいアドレスコードに変更することと、
を更に含む請求項15に記載のアドレスコード管理方法。
【請求項27】
前記アドレスコードの変更要求を受け付けることと、
前記アドレスコードの変更要求に応答して、新しいアドレスコードを生成し、記憶されていた前記アドレスコードを前記新しいアドレスコードに変更することと、
を更に含む請求項16に記載のアドレスコード管理方法。
【請求項28】
前記アドレスコードの変更があった場合に、その旨の通知を所定の装置に送信することを更に含む請求項26に記載のアドレスコード管理方法。
【請求項29】
前記アドレスコードの変更があった場合に、その旨の通知を所定の装置に送信することを更に含む請求項27に記載のアドレスコード管理方法。
【請求項30】
前記所定の装置は変更された前記アドレスコードの照会要求を以前に行ったことがある照会者の装置である請求項28に記載のアドレスコード管理方法。
【請求項31】
前記所定の装置は変更された前記アドレスコードの照会要求を以前に行ったことがある照会者の装置である請求項29に記載のアドレスコード管理方法。
【請求項32】
前記アドレスは、住所以外の表現で表されるものである請求項15又は16に記載のアドレスコード管理方法。
【請求項33】
前記アドレスコードは、20桁以下の可読文字によって表現されるものである請求項15又は16に記載のアドレスコード管理方法。
【請求項34】
請求項15~18、20~31のいずれか1項に記載の方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
【請求項35】
請求項19に記載の方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
【請求項36】
請求項34に記載のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【請求項37】
請求項35に記載のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【請求項38】
請求項34に記載のプログラムを前記コンピュータにインストールすることによりアドレスコード管理システムを生成する方法。
【請求項39】
請求項35に記載のプログラムを前記コンピュータにインストールすることによりアドレスコード管理システムを生成する方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、アドレスコード管理のためのシステム、方法、プログラム、及びプログラムを記録した記録媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
住所管理システムとして、ユーザの住所に対して固有の住所コードを付与して登録し、差出人からの照会に対して住所コードに対応する住所のみを提供することにより、住所の通知を簡便化し、特に、住所変更の際に、多くの差出人にそれぞれ知らせる手間を省き、ユーザが一度住所を変更登録するだけで、差出人がユーザの最新の住所を獲得し得るようにし、ユーザが居住地の移動や受信先の変更をしたときに、処理しなければならない住所の通知にかかる時間および費用を低減し、また、個人情報(ユーザの名前や身の上に関する情報等)の漏洩などの危険を回避するシステムが提案されている(下記特許文献1参照)。また、この特許文献1に開示された住所管理システムにおいては、住所コード付与後にユーザが入力する住所利用統制情報(例えば、提供を許可する差出人、閲覧可能期間等)に基づいて、ユーザの住所を特定の差出人が利用できないようにしたり、特定の期間に差出人が利用できないように統制する。
【0003】
また、住所コード管理装置として、ユーザの住所に対して、住所に含まれる広域の部分住所情報及び狭域の部分住所情報をそれぞれ抽出し、抽出された広域の部分住所情報に対して、不特定の人が照会可能な第1の部分住所コードを割り当て、抽出された狭域の部分住所情報に対して、住所管理装置へのアクセスが許可された特定の人のみが照会可能な第2の部分住所コードを割り当てて、第1の部分住所コード及び第2の部分住所コードの各々の文字列を含む住所コードを作成し、住所管理装置へのアクセスが許可された特定の人のからの住所コードの照会要求に応じて、照会要求された住所コードに対応する住所を出力する装置が提案されている(下記特許文献2参照)。この特許文献2に開示された装置によれば、狭域の部分住所情報が不特定多数の第三者により知得されることがないので、住所の秘密性を保持することができると共に、住所管理装置へのアクセスが許可されていない人でも広域の部分住所情報を知得することができるので、例えば、通信販売会社は、知得した広域の部分住所情報に基づいて、配送料金を知ることができる。
【0004】
一方、オークション取引において匿名配送を行う場合、取引の都度、取引仲介業者又は物流業者が二次元バーコード等の匿名送り状を出品者に対して発行し、出品者はその匿名送り状を用いて購入者に商品を送付している(例えば、下記特許文献3参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】特開2002-14979号公報
【文献】特許第5467171号公報
【文献】特開2018-92644号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、従来の住所コードにより提供されるのは、住所コードに対応する住所である。一つの住所が複数の住居を表す場合や、一つの住所では広い領域を指す場合等、現行の住所制度においては、住所では場所の特定が不十分な場合がある。
【0007】
また、特許文献1や特許文献2に開示されている住所管理システムにおいては、照会者からの住所コードによる照会に対して提供される情報は住所のみである。
【0008】
また、特許文献1に開示されている住所管理システムにおいては、利用統制されない住所コードについても、住所コードに対応する住所を差出人に提供することを許可するか否かを判断するために差出人情報を入力する必要がある。
【0009】
また、特許文献2に開示されている住所コードは、狭域の部分住所情報については秘密性が保持されているが、広域の部分住所情報については秘密性が保持されておらず、住所の秘密性は完全には保持されていない。
【0010】
また、特許文献3に開示されているような従来の匿名配送方法においては、取引の都度、取引仲介業者又は物流業者が二次元バーコード等の匿名送り状を出品者に対して発行する必要があるので、処理が煩雑である。
【0011】
そこで、本発明は、より利便性の高いアドレスコード管理のためのシステム、方法、プログラム、及びプログラムを記録した記録媒体を提供することを目的の1つとする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明の1つの態様は、アドレスコード管理システムであって、前記アドレスコードは、種別識別部とアドレス識別部を含み、前記種別識別部は、公開か秘密かを指定する情報を含み、前記アドレスコードは、前記公開か秘密かを指定する情報が公開である場合は、任意の照会者からの照会要求に応じて、前記アドレスコードに対応する、アドレスを少なくとも含むユーザ開示情報が提供され、前記公開か秘密かを指定する情報が秘密である場合は、提供許可条件を満たす照会者からの照会要求のみに応じて、前記アドレスコードに対応する前記ユーザ開示情報が提供されるように用いられるものであり、前記アドレスコードと、前記アドレスコードに対応する前記ユーザ開示情報とが対応づけられて記憶されている記憶部と、前記アドレスコードの照会要求を受け付ける受付部と、受け付けられた前記アドレスコードの照会要求の前記アドレスコードの前記公開か秘密かを指定する情報が公開である場合は、任意の照会者からの照会要求に応じて、前記アドレスコードに対応する前記ユーザ開示情報を提供するユーザ開示情報提供部とを備えるアドレスコード管理システムを提供するものである。
【0013】
本発明の1つの態様は、アドレスコード管理システムであって、前記アドレスコードは、種別識別部とアドレス識別部を含み、前記種別識別部は、公開か秘密かを指定する情報を含み、前記アドレスコードは、前記公開か秘密かを指定する情報が公開である場合は、任意の照会者からの照会要求に応じて、前記アドレスコードに対応する、アドレスを少なくとも含むユーザ開示情報が提供され、前記公開か秘密かを指定する情報が秘密である場合は、提供許可条件を満たす照会者からの照会要求のみに応じて、前記アドレスコードに対応する前記ユーザ開示情報が提供されるように用いられるものであり、前記アドレスコードと、前記アドレスコードに対応するユーザ開示情報とが対応づけられて記憶されており、郵便番号と、前記郵便番号に対応する住所情報が対応づけて記憶されている記憶部と、アドレスコードの照会要求か郵便番号の照会要求のいずれかを含むアドレス関連符号照会要求を受け付ける受付部と、アドレス関連符号照会要求がアドレスコードの照会要求と郵便番号の照会要求のどちらであるかを判別し、アドレスコートの照会要求であると判別した場合、該アドレスコードの前記公開か秘密かを指定する情報が公開である場合は、任意の照会者からの照会要求に応じて、該アドレスコードに対応する前記ユーザ開示情報を提供し、郵便番号の照会要求であると判別した場合、該郵便番号に対応する住所情報を提供するアドレス関連符号対応情報提供部とを備えるアドレスコード管理システムを提供するものである。
【0014】
前記ユーザ開示情報提供部は、前記公開か秘密かを指定する情報が秘密である場合は、前記提供許可条件を満たす照会者からの照会要求のみに応じて、前記アドレスコードに対応する前記ユーザ開示情報を提供するものとすることができる。
【0015】
前記アドレス関連符号対応情報提供部は、前記公開か秘密かを指定する情報が秘密である場合は、前記提供許可条件を満たす照会者からの照会要求のみに応じて、前記アドレスコードに対応する前記ユーザ開示情報を提供するものとすることができる。
【0016】
前記照会要求が、前記公開か秘密かを指定する情報が公開であるアドレスコードの照会要求である場合は、照会者情報の入力がなくとも、前記ユーザ開示情報提供部は前記アドレスコードに対応する前記ユーザ開示情報を提供するものとすることができる。
【0017】
前記照会要求が、前記公開か秘密かを指定する情報が公開であるアドレスコードの照会要求である場合は、照会者情報の入力がなくとも、前記アドレス関連符号対応情報提供部は前記アドレスコードに対応する前記ユーザ開示情報を提供するものとすることができる。
【0018】
前記受付部は、変更情報を含む前記ユーザ開示情報の変更要求を受け付け、前記アドレスコード管理システムは、前記記憶部に記憶されていた前記ユーザ開示情報の一部又は全部を前記変更情報に変更し、前記記憶部に記憶させる変更管理部を更に備えるものとすることができる。
【0019】
前記アドレスコード管理システムは、前記ユーザ開示情報の変更があった場合に、その旨の通知を所定の装置に送信する変更管理部を更に備えるものとすることができる。
【0020】
前記所定の装置は、変更された前記ユーザ開示情報に対応するアドレスコードの照会要求を以前に行ったことがある照会者の装置であるものとすることができる。
【0021】
前記アドレスは、住所以外の表現で表されるものであるものとすることができる。
【0022】
前記アドレスコードは、20桁以下の可読文字によって表現されるものであるとすることができる。
【0023】
本発明の1つの態様は、コンピュータにより実行されるアドレスコード管理方法であって、前記アドレスコードは、種別識別部とアドレス識別部を含み、前記種別識別部は、公開か秘密かを指定する情報を含み、前記アドレスコードは、前記公開か秘密かを指定する情報が公開である場合は、任意の照会者からの照会要求に応じて、前記アドレスコードに対応する、アドレスを少なくとも含むユーザ開示情報が提供され、前記公開か秘密かを指定する情報が秘密である場合は、提供許可条件を満たす照会者からの照会要求のみに応じて、前記アドレスコードに対応する前記ユーザ開示情報が提供されるように用いられるものであり、前記アドレスコードと、前記アドレスコードに対応する前記ユーザ開示情報とが対応づけられて記憶されており、前記アドレスコードの照会要求を受け付けることと、 受け付けられた前記アドレスコードの照会要求の前記アドレスコードの前記公開か秘密かを指定する情報が公開である場合は、任意の照会者からの照会要求に応じて、前記アドレスコードに対応する前記ユーザ開示情報を提供することとを含むアドレスコード管理方法。
【0024】
本発明の1つの態様は、コンピュータにより実行されるアドレスコード管理方法であって、前記アドレスコードは、種別識別部とアドレス識別部を含み、前記種別識別部は、公開か秘密かを指定する情報を含み、前記アドレスコードは、前記公開か秘密かを指定する情報が公開である場合は、任意の照会者からの照会要求に応じて、前記アドレスコードに対応する、アドレスを少なくとも含むユーザ開示情報が提供され、前記公開か秘密かを指定する情報が秘密である場合は、提供許可条件を満たす照会者からの照会要求のみに応じて、前記アドレスコードに対応する前記ユーザ開示情報が提供されるように用いられるものであり、前記アドレスコードと、前記アドレスコードに対応する前記ユーザ開示情報とが対応づけられて記憶されており、郵便番号と、前記郵便番号に対応する住所情報が対応づけて記憶されており、アドレスコードの照会要求か郵便番号の照会要求のいずれかを含むアドレス関連符号照会要求を受け付けることと、アドレス関連符号照会要求がアドレスコードの照会要求と郵便番号の照会要求のどちらであるかを判別することと、アドレスコードの照会要求であると判別した場合、該アドレスコードの前記公開か秘密かを指定する情報が公開である場合は、任意の照会者からの照会要求に応じて、該アドレスコードに対応する前記ユーザ開示情報を提供し、郵便番号の照会要求であると判別した場合、該郵便番号に対応する住所情報を提供することとを含むアドレスコード管理方法を提供するものである。
【0025】
前記アドレスコード管理方法は、前記公開か秘密かを指定する情報が秘密である場合は、前記提供許可条件を満たす照会者からの照会要求のみに応じて、前記アドレスコードに対応する前記ユーザ開示情報を提供するものとすることができる。
【0026】
前記アドレスコード管理方法は、前記照会要求が、前記公開か秘密かを指定する情報が公開であるアドレスコードの照会要求である場合は、照会者情報の入力がなくとも、前記アドレスコードに対応する前記ユーザ開示情報を提供するものとすることができる。
【0027】
前記アドレスコード管理方法は、変更情報を含む前記ユーザ開示情報の変更要求を受け付けることと、記憶されていた前記ユーザ開示情報の一部又は全部を前記変更情報に変更し、記憶することとを更に含むものとすることができる。
前記アドレスコード管理方法は、前記ユーザ開示情報の変更があった場合に、その旨の通知を所定の装置に送信することを更に含むものとすることができる。
【0028】
前記所定の装置は、変更された前記ユーザ開示情報に対応するアドレスコードの照会要求を以前に行ったことがある照会者の装置であるものとすることができる。
【0029】
前記アドレスコード管理方法は、前記アドレスコードの変更要求を受け付けることと、前記アドレスコードの変更要求に応答して、新しいアドレスコードを生成し、記憶されていた前記アドレスコードを前記新しいアドレスコードに変更することとを更に含むものとすることができる。
【0030】
前記アドレスコード管理方法は、前記アドレスコードの変更があった場合に、その旨の通知を所定の装置に送信することを更に含むものとすることができる。
【0031】
前記所定の装置は変更された前記アドレスコードの照会要求を以前に行ったことがある照会者の装置であるものとすることができる。
【0032】
前記アドレスは、住所以外の表現で表されるものであるものとすることができる。
【0033】
前記アドレスコードは、20桁以下の可読文字によって表現されるものであるとすることができる。
【0034】
本発明の1つの態様は、前記アドレスコード管理方法をコンピュータに実行させるためのプログラムを提供するものである。
【0035】
本発明の1つの態様は、前記プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供するものである。
【0036】
本発明の1つの態様は、前記プログラムを前記コンピュータにインストールすることによりアドレスコード管理システムを生成する方法を提供するものである。
【0037】
本明細書及び特許請求の範囲において、「アドレス」とは、居所、宛先等の場所を意味する。
【0038】
本明細書及び特許請求の範囲において、「アドレスコードの照会要求か郵便番号の照会要求のいずれかを含むアドレス関連符号照会要求」とは、アドレスコードや郵便番号といったアドレス関連符号についてのアドレス関連符号単位の照会要求を意味する。すなわち、複数のアドレス関連符号の組が照会要求の対象である場合は、その1つ1つのアドレス関連符号についての照会要求を、「アドレスコードの照会要求か郵便番号の照会要求のいずれかを含むアドレス関連符号照会要求」と考え、照会要求の対象が、例えば、1つ又は複数のアドレスコードと1つ又は複数の郵便番号の組である場合が排除されるものではない。例えば、アドレスコード「PCX38E6」、アドレスコード「SAH69Y8」、郵便番号「1000001」がまとめて照会要求の対象として照会者端末から送信され、その照会要求に関するデータを受付部が受け付ける場合、「アドレス関連符号照会要求を受け付ける」は、アドレスコード「PCX38E6」についての「アドレス関連符号照会要求」、アドレスコード「SAH69Y8」についての「アドレス関連符号照会要求」、郵便番号「1000001」についての「アドレス関連符号照会要求」をそれぞれ受け付けると考える。
【発明の効果】
【0039】
上記構成を有する本発明によれば、より利便性の高いアドレスコード管理のためのシステム、方法、プログラム、及びプログラムを記録した記録媒体を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【
図1】本発明の第1の実施形態に係るアドレスコード管理システムの全体構成を示す図である。
【
図2】本発明の第1の実施形態に係るアドレスコード管理システムのハードウエア構成を示す図である。
【
図3】本発明の第1の実施形態に係るアドレスコード管理処理の一例の概略フローチャートである。
【
図4】本発明の第1の実施形態に係るユーザ情報登録処理の一例のフローチャートである。
【
図5】本発明の第1の実施形態に係るアドレスコード発行処理の一例のフローチャートである。
【
図6】本発明の第1の実施形態に係るユーザホーム画面の一例を示す図である。
【
図7】本発明の第1の実施形態に係るアドレスコード発行画面の一例を示す図である。
【
図8】本発明の第1の実施形態に係るアドレスコードの一例を示す図である。
【
図9A】本発明の第1の実施形態に係るアドレスコード照会処理の一例のフローチャートである。
【
図9B】本発明の第1の実施形態に係るアドレスコード照会処理の一例のフローチャートである。
【
図9C】本発明の第1の実施形態に係るアドレスコード照会処理の一例のフローチャートである。
【
図9D】本発明の第1の実施形態に係るアドレスコード照会処理の一例のフローチャートである。
【
図10】本発明の第1の実施形態に係るユーザ開示情報提供画面の一例を示す図である。
【
図11】本発明の第1の実施形態に係る照会者ホーム画面の一例を示す図である。
【
図12】本発明の第1の実施形態に係るユーザ開示情報照会画面の一例を示す図である。
【
図13】本発明の第1の実施形態に係るユーザ開示情報変更処理の一例のフローチャートである。
【
図14】本発明の第1の実施形態に係るユーザ開示情報変更画面の一例を示す図である。
【
図15】本発明の第1の実施形態に係る変更後のユーザ開示情報項目入力画面の一例を示す図である。
【
図16】本発明の第1の実施形態に係る変更後の変更通知画面の一例を示す図である。
【
図17】本発明の第1の実施形態に係るアドレスコード変更処理の一例のフローチャートである。
【
図18】本発明の第1の実施形態に係るアドレスコード変更画面の一例を示す図である。
【
図19】本発明の第2の実施形態に係るアドレスコード管理システムの全体構成を示す図である。
【
図20】本発明の第2の実施形態に係るアドレスコード管理処理の一例のフローチャートである。
【
図21】本発明の第3の実施形態に係るアドレス管理システムの全体構成を示す図である。
【
図22A】本発明の第3の実施形態に係るアドレスコード照会処理の一例のフローチャートである。
【
図22B】本発明の第3の実施形態に係るアドレスコード照会処理の一例のフローチャートである。
【
図22C】本発明の第3の実施形態に係るアドレスコード照会処理の一例のフローチャートである。
【
図22D】本発明の第3の実施形態に係るアドレスコード照会処理の一例のフローチャートである。
【
図22E】本発明の第3の実施形態に係るアドレスコード照会処理の一例のフローチャートである。
【
図23】本発明の第3の実施形態に係るアドレス関連符号対応情報提供画面の一例を示す図である。
【
図24】本発明の第3の実施形態に係る照会者ホーム画面の一例を示す図である。
【
図25】本発明の第3の実施形態に係るアドレス関連符号対応情報照会画面の一例を示す図である。
【
図26A】本発明の第4の実施形態に係るアドレスコード照会処理の一例のフローチャートである。
【
図26B】本発明の第4の実施形態に係るアドレスコード照会処理の一例のフローチャートである。
【
図26C】本発明の第4の実施形態に係るアドレスコード照会処理の一例のフローチャートである。
【
図26D】本発明の第4の実施形態に係るアドレスコード照会処理の一例のフローチャートである。
【
図27】本発明の第4の実施形態に係るユーザ開示情報変更処理の一例のフローチャートである。
【
図28】本発明の第4の実施形態に係るアドレスコード変更処理の一例のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0041】
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
【0042】
図1は、本発明の第1の実施形態に係るアドレスコード管理システムの全体構成を示す図である。アドレスコード管理システム1は、ユーザ端末3、照会者端末5とネットワーク20を介して接続されている。アドレスコード管理システム1、ユーザ端末3、照会者端末5の各々は、1つの物理的な装置として構成される必要はなく、複数の物理的な装置から構成されてもよい。また、アドレスコード管理システム1とユーザ端末3、アドレスコード管理システム1と照会者端末5、又はアドレスコード管理システム1、ユーザ端末3、及び照会者端末5は、1つの物理的な装置から構成されてもよい。
【0043】
アドレスコード管理システム1としては、PC、スマートフォン、タブレット端末、クラウドサーバ等の装置、それらの組み合わせ等の任意の適切なシステムを用いることができる。例えば、後述するプログラムをスマートフォンにダウンロードすることで、当該スマートフォンがアドレスコード管理システム1として機能することができる。プログラムが、PC、スマートフォン、タブレット端末、クラウドサーバ等の装置、それらの組み合わせにインストールされることによりアドレスコード管理システム1が生成されることができる。
【0044】
ユーザ端末3、照会者端末5としては、PC、スマートフォン、タブレット端末等を用いることができる。
【0045】
アドレスコード管理システム1は、受付部101、ユーザ情報登録部103、アドレスコード生成部105、ユーザ開示情報提供部107、変更管理部109、記憶部111を備える。
【0046】
受付部101は、種別識別部とアドレス識別部を含むアドレスコードであって、公開か秘密かを指定する情報を種別識別部が含むアドレスコードの発行要求、アドレスコードの照会要求、変更情報を含むユーザ開示情報の変更要求、アドレスコードの変更要求を受け付ける。
【0047】
ユーザ情報登録部103は、ユーザ端末3から送信されたユーザ情報とパスワードを受信すると、ユーザの識別情報であるユーザIDを生成し、生成されたユーザIDと受信したユーザのパスワード及びユーザ情報を対応付けて、記憶部111に記憶させ、ユーザIDをユーザ端末3に表示させる。
【0048】
アドレスコード生成部105は、アドレスコード発行要求に応答して、アドレスコードのアドレス識別部に対応する符号を生成し、アドレスコードの種別識別部と組み合わせてアドレスコードを生成する。
【0049】
ユーザ開示情報提供部107は、アドレスコードの種別識別部の公開か秘密かを指定する情報が公開である場合は、任意の照会者からの照会要求に応じて、アドレスコードに対応するユーザ開示情報を提供する。また、ユーザ開示情報提供部107は、アドレスコードの種別識別部の公開か秘密かを指定する情報が秘密である場合は、提供許可条件を満たす照会者からの照会要求のみに応じて、アドレスコードに対応するユーザ開示情報を提供する。
【0050】
変更管理部109は、記憶部111に記憶されていたユーザ開示情報の一部又は全部を、ユーザ開示情報の変更要求に含まれる変更情報に変更し、記憶部に記憶させる。また、変更管理部109は、ユーザ開示情報の変更及び/又は前記アドレスコードの変更があった場合に、その旨の通知を所定の装置に送信する。所定の装置は、変更されたアドレスコードの照会要求を以前に行ったことがある照会者の装置とすることができる。
【0051】
記憶部111は、各種の情報を記憶し、また必要に応じてそれらを対応付けて記憶する。記憶部111は、1つの物理的な装置として構成されてもよいし、複数の物理的な装置に分散して配置されてもよい。
【0052】
図2は、本発明の第1の実施形態に係るアドレスコード管理システムのハードウエア構成を示す図である。アドレスコード管理システム1は、CPU10a、RAM10b、ROM10c、外部メモリ10d、入力部10e、出力部10f、通信部10gを含む。RAM10b、ROM10c、外部メモリ10d、入力部10e、出力部10f、通信部10gは、システムバス10hを介して、CPU10aに接続されている。
【0053】
CPU10aは、システムバス10hに接続される各デバイスを統括的に制御する。
【0054】
ROM10cや外部メモリ10dには、CPU10aの制御プログラムであるBIOSやOS、コンピュータが実行する機能を実現するために必要な各種プログラムやデータ等が記憶されている。
【0055】
RAM10bは、CPUの主メモリや作業領域等として機能する。CPU10aは、処理の実行に際して必要なプログラム等をROM10cや外部メモリ10dからRAM10bにロードして、ロードしたプログラムを実行することで各種動作を実現する。
【0056】
外部メモリ10dは、例えば、フラッシュメモリ、ハードディスク、DVD-RAM、USBメモリ等から構成される。
【0057】
入力部10eは、ユーザ等からの操作指示等を受け付ける。入力部10eは、例えば、入力ボタン、キーボード、ポインティングデバイス、ワイヤレスリモコン、マイクロフォン、カメラ等の入力デバイスから構成される。
【0058】
出力部10fは、CPU10aで処理されるデータや、RAM10b、ROM10cや外部メモリ10dに記憶されるデータを出力する。出力部10fは、例えば、LCD、有機ELパネル、プリンタ、スピーカ等の出力デバイスから構成される。
【0059】
通信部10gは、ネットワークを介して又は直接、外部機器と接続・通信するためのインタフェースである。通信部10gは、例えばシリアルインタフェース、LANインタフェース等のインタフェースから構成される。
【0060】
ユーザ端末3、照会者端末5のハードウエア構成も同様である。
【0061】
図2に示されるアドレスコード管理システム1の各部は、ROMや外部メモリに記憶された各種プログラムが、CPU、RAM、ROM、外部メモリ、入力部、出力部、通信部等を資源として使用することで実現される。
【0062】
(第1の実施形態)
以上のシステム構成を前提に、本発明の第1の実施形態に係るアドレスコード管理システムのアドレスコード管理処理の例を、
図1~
図18等を参照して、以下に説明する。
【0063】
図3は、本発明の第1の実施形態に係るアドレスコード管理処理の一例の概略フローチャートである。本発明の第1の実施形態に係るアドレスコード管理システムのアドレスコード管理処理は、ユーザ情報登録処理(S1)、アドレスコード発行処理(S2)、アドレスコード照会処理(S3)からなる。以下、それぞれの処理について詳しく説明する。
【0064】
<ユーザ情報登録処理>
図4は、本発明の第1の実施形態に係るユーザ情報登録処理の一例のフローチャートである。
【0065】
ユーザが、アドレスコード管理システム1のユーザ情報登録部103が提供するユーザ情報登録ページにアクセスすると、ユーザ端末3のディスプレイにユーザ情報登録画面(図示しない)が表示される(S101)。
【0066】
このユーザ情報登録画面において、ユーザが、名前、郵便番号、住所、電話番号、メールアドレス等のユーザ情報とパスワードを入力すると、ユーザ端末3は、入力されたユーザ情報とパスワードを、アドレスコード管理システム1に送信する(S103)。ユーザ情報は、これらに限定されるものではなく、少なくとも名前及びアドレス(居所、宛先等の場所)を含み、これらの一部又はこれらの一部に換えて若しくは加えて他の任意の適切な情報を用いてもよい。
【0067】
アドレスコード管理システム1のユーザ情報登録部103は、ユーザ端末3から送信されたユーザ情報とパスワードを受信すると、ユーザの識別情報であるユーザIDを生成し、生成されたユーザIDと受信したユーザのパスワード及びユーザ情報を対応付けて、記憶部111に記憶し、ユーザIDをユーザ端末3に表示させる(S105)。
【0068】
<アドレスコード発行処理>
図5は、本発明の第1の実施形態に係るアドレスコード発行処理の一例のフローチャートである。
図6は、本発明の第1の実施形態に係るユーザホーム画面の一例を示す図である。
図7は、本発明の第1の実施形態に係るアドレスコード発行画面の一例を示す図である。
図8は、本発明の第1の実施形態に係るアドレスコードの一例を示す図である。
【0069】
ユーザが、ユーザ端末3に、ユーザIDとパスワードを入力してログインすると、端末3のディスプレイにユーザホーム画面300が表示される(S201)。
【0070】
ユーザホーム画面300に表示されたアドレスコード発行ボタン310がユーザによって押下される(S203)と、アドレスコード発行画面311が表示される。アドレスコード発行画面には、「公開」、「秘密」の種別を選択指定する種別指定ボタン312、アドレス指定欄313、ユーザ開示情報指定欄316が表示される。アドレス指定欄313には、ユーザ情報登録時に登録されたアドレス(居所、宛先等の場所)を指定するための登録済みアドレス指定ボタン314と、ユーザ情報登録時に登録されたアドレスと異なるアドレスを指定するためのアドレス入力欄315が含まれる。ユーザ開示情報指定欄316には、登録されたユーザ情報のうちのアドレス以外のユーザ情報317と、どのユーザ情報を開示するかを指定するためのチェックボックス318が表示される。アドレスとチェックボックス318により指定されたユーザ情報がユーザ開示情報、すなわち、ユーザ情報のうちのアドレスコード照会時に開示する情報となる。なお、アドレスは、住所により指定する以外に、例えば地図上で位置を指定したり、アドレス付近で受信したGPS信号を用いて指定したりすることにより得られる緯度・経度により指定する等他の任意の適切な手法により指定することができる。
【0071】
種別指定ボタン312、アドレス指定欄313、ユーザ開示情報指定欄316を介してユーザにより種別、アドレス、指定されたユーザ開示情報項目がユーザ端末3に入力される(S205)と、ユーザ端末3は、入力された種別、アドレス、ユーザ開示情報項目を含むアドレスコード発行要求をアドレスコード管理システム1に送信する(S207)。
【0072】
アドレスコード管理システム1の受付部101は、ユーザ端末3から送信されたアドレスコート発行要求を受信する(S209)。アドレスコード管理システム1のアドレスコード生成部105は、受信されたアドレスコード発行要求に応答して、アドレス識別部403に対応する符号を生成し、種別識別部401と組み合わせてアドレスコード400を生成する(S211)。具体的には、アドレス識別部403に対応する符号としては、例えば6桁のランダムな英数字の組み合わせ(
図8に示される例では「CX38E6」)を生成する。このとき、生成された符号が、現在使用されているアドレスコードのアドレス識別部の符号と同じでないかをチェックし、同じであれば再度6桁のランダムな英数字の組み合わせを生成し、これを現在使用されているアドレスコードのアドレス識別部の符号と異なる符号となるまで繰り返す。そして、受信した種別に対応する符号と、生成された、アドレス識別部403に対応する符号とを組み合わせてアドレスコード400(
図8に示される例では「PCX38E6」)を生成する。例えば、種別識別部401として、種別が「公開」の場合は「P」、種別が「秘密」の場合は「S」をアドレスコード400の先頭に配置し、その後に6桁のランダムな英数字の組み合わせを配置してアドレスコード400を生成する。種別識別部401に対応する符号はこれに限定されるものではなく、他の任意の適切な可読文字又は可読文字の組み合わせとすることができる。アドレス識別部403に対応する符号は、6桁のランダムな英数字の組み合わせに限定されるものではなく、他の任意の適切な可読文字の組み合わせとすることができる。アドレスコードの桁数は、人間の視認性を考慮すると20桁以下が好ましい。また、種別識別部とアドレス識別部の相対的な位置関係も、種別識別部が先頭となる位置関係に限定されるものではなく、他の任意の適切な位置関係とすることができる。また、種別識別部には、公開か秘密かを指定する情報以外に、企業・団体であるか否か、政府・公共機関であるか否か、海外向けであるか否か、アドレスコードの有効期間が期間限定であるか否か、といった他の任意の適切な情報を含めることができる。また、アドレスコードの種別は、アドレスコード発行要求に含まれず、アドレスコード生成部がユーザIDやユーザ情報から公開か秘密かを識別して対応する符号を割り当てる等の他の任意の適切な方法で決定してもよい。
【0073】
アドレスコード生成部105は、生成されたアドレスコード400を、記憶部111に記憶された、ユーザIDとユーザ開示情報に対応づけて記憶部111に記憶する(S213)。
【0074】
アドレスコード発行画面にアドレスコード追加ボタンを設けて、ユーザに対して既に発行されたアドレスコードに対応するアドレスとは異なるアドレスの入力を受け付けて、上記のアドレスコード発行処理と同様の処理を行う等により、同一のユーザに対して、異なるアドレスに対する異なるアドレスコードを発行可能に構成してもよい。このような構成によれば、ユーザは複数のアドレスに対応する複数のアドレスコードを所有することができ、複数のアドレスコードを目的に応じて使い分けることができて利便性が高いものとなる。
【0075】
<アドレスコード照会処理>
図9A~
図9Dは、本発明の第1の実施形態に係るアドレスコード照会処理の一例のフローチャートである。
図10は、本発明の第1の実施形態に係るユーザ開示情報提供画面の一例を示す図である。
図11は、本発明の第1の実施形態に係る照会者ホーム画面の一例を示す図である。
図12は、本発明の第1の実施形態に係るユーザ開示情報照会画面の一例を示す図である。
【0076】
照会者が、アドレスコード管理システム1のユーザ開示情報提供部107が提供するユーザ開示情報提供ページにアクセスすると、ユーザ端末3のディスプレイにユーザ開示情報提供画面500が表示される(S301)。ユーザ開示情報提供画面500には、会員用のログインボタン510と、公開アドレスコードを照会するためのログイン不要照会ボタン520が表示される。
【0077】
照会者が、ログインボタン510を押下し、照会者IDとパスワードを入力してログインする(S303-Yes)と、照会者端末5のディスプレイに照会者ホーム画面511が表示される。
【0078】
照会者ホーム画面511に表示されたユーザ開示情報照会ボタン513が照会者によって押下される(S305)と、ユーザ開示情報照会画面515が表示される。ユーザ開示情報照会画面515には、アドレスコード入力欄517が表示される。
【0079】
アドレスコード入力欄517を介して照会者によりアドレスコードが照会者端末5に入力される(S307)と、照会者端末5は、入力されたアドレスコードを含む照会要求をアドレスコード管理システム1に送信する(S309)。なお、上述のような、例えば、アドレスコード管理システム1と照会者端末5や、アドレスコード管理システム1とユーザ端末3と照会者端末5が1つの物理的な装置から構成されるような場合は、アドレスコードがアドレスコード管理システム1に直接入力されて、入力されたアドレスコードが、アドレスコード管理システム1の受付部101により受け付けられることになる。また、入力されたアドレスコード自体が照会要求となる場合があることは言うまでもない。
【0080】
アドレスコード管理システム1のユーザ開示情報提供部107は、受付部101が受信した照会要求に応答して、照会要求に含まれるアドレスコードの種別識別部の種別が、公開か秘密かを判別する(S311)。種別が公開である場合(種別を指定する符号が「P」の場合)(S311-Yes)は、記憶部111を検索して、照会要求に含まれるアドレスコードのアドレス識別部の符号に対応するユーザ開示情報を取り出し、照会者端末5に送信する(S313)。照会者端末5は受信したユーザ開示情報を表示する(S315)。照会者端末5は、受信したユーザ開示情報を表示せず、記憶するだけでもよい。
【0081】
ステップS311において、種別が秘密である場合(種別を指定する符号が「S」の場合)(S311-No)は、ユーザ開示情報提供部107は、照会者が提供許可条件を満たすか否かを判別する(S317)。具体的には、例えば、予め設定された提供許可者のリストであるホワイトリストに照会者が登録されているか否かを判別する。照会者が提供許可条件を満たすか否かの判別は、これに限定されるものではなく、他の任意の適切な判別手法を用いることができる。例えば、ユーザ開示情報提供部107が、照会者がホワイトリストに登録されていない場合に、ユーザ端末3に、照会者からの照会要求を送信し、ユーザ開示情報の照会者への開示を許可するか否かを問う旨を表示させ、ユーザからの許可又は不許可の入力に応じて提供許可条件を満たすか否かを判別してもよい。
【0082】
照会者が提供許可条件を満たす場合(S317-Yes)、ステップS313に進み、記憶部111を検索して、照会要求に含まれるアドレスコードのアドレス識別部の符号に対応するユーザ開示情報を取り出し、照会者端末5に送信する(S313)。照会者端末5は受信したユーザ開示情報を表示する(S315)。照会者が提供許可条件を満たさない場合(S317-No)、ユーザ開示情報提供部107は、ユーザ開示情報を開示できない旨を照会者端末5に表示させる(S319)。
【0083】
一方、ユーザ開示情報提供画面500において、照会者が、ログイン不要照会ボタン520を押下する(S303-No、S331)と、ユーザ開示情報照会画面515が表示される。ユーザ開示情報照会画面515には、アドレスコード入力欄517が表示される。
【0084】
アドレスコード入力欄517を介して照会者によりアドレスコードが照会者端末5に入力される(S332)と、照会者端末5は、入力されたアドレスコードを含む照会要求をアドレスコード管理システム1に送信する(S333)。
【0085】
アドレスコード管理システム1のユーザ開示情報提供部107は、受付部101が受信した照会要求に応答して、照会要求に含まれるアドレスコードの種別識別部の種別が、公開か秘密かを判別する(S334)。種別が公開である場合(S334-Yes)は、ステップS313に進み、記憶部111を検索して、照会要求に含まれるアドレスコードのアドレス識別部の符号に対応するユーザ開示情報を取り出し、照会者端末5に送信する(S313)。照会者端末5は受信したユーザ開示情報を表示する(S315)。
【0086】
ステップS334において、種別が秘密である場合(S334-No)は、ユーザ開示情報提供部107は、ユーザ開示情報を開示できない旨を照会者端末5に表示させる(S335)。
【0087】
本実施形態においては、ユーザ開示情報やアドレスコードを変更したり、それらを変更した場合に潜在的照会者に通知を行うこともできる。以下、それぞれの処理について説明する。
【0088】
<ユーザ開示情報変更処理>
図13は、本発明の第1の実施形態に係るユーザ開示情報変更処理の一例のフローチャートである。
図14は、本発明の第1の実施形態に係るユーザ開示情報変更画面の一例を示す図である。
図15は、本発明の第1の実施形態に係る変更後のユーザ開示情報項目入力画面の一例を示す図である。
図16は、本発明の第1の実施形態に係る変更後の変更通知画面の一例を示す図である。
【0089】
ユーザが、ユーザ端末3に、ユーザIDとパスワードを入力してログインすると、
図6に示されるように、端末3のディスプレイにユーザホーム画面300が表示される(S401)。ユーザホーム画面には、ユーザ開示情報変更ボタン320が表示される。
【0090】
ユーザホーム画面300に表示されたユーザ開示情報変更ボタン320がユーザによって押下される(S403)と、ユーザ開示情報変更画面321が表示される。ユーザ開示情報変更画面321には、登録されたユーザ開示情報323と、どのユーザ開示情報項目を変更するかを指定するためのチェックボックス325が表示される。変更するユーザ開示情報項目がユーザによって指定される(S405)と、変更後のユーザ開示情報項目入力画面327が表示される。変更後のユーザ開示情報項目入力画面327には、変更後のユーザ開示情報項目入力欄328が表示される。変更後のユーザ開示情報項目入力欄328を介してユーザにより変更後のユーザ開示情報項目329がユーザ端末3に入力される(S407)と、ユーザ端末3は、入力された変更後のユーザ開示情報項目329を含むユーザ開示情報変更要求をアドレスコード管理システム1に送信する(S409)。
【0091】
アドレスコード管理システム1の受付部101は、ユーザ端末3から送信されたユーザ開示情報変更要求を受信する(S411)。アドレスコード管理システム1の変更管理部109は、受信されたユーザ開示情報変更要求に応答して、記憶部111に記憶されていた、変更後のユーザ開示情報項目329に対応するユーザ開示情報項目を変更後のユーザ開示情報項目329に変更し、記憶部111に記憶させる(S413)。
【0092】
変更管理部109は、変更通知画面337をユーザ端末3に表示させる(S415)。変更通知画面337には、変更通知先指定欄338と変更通知ボタン339が表示される。変更通知先指定欄338を介してユーザにより変更通知先がユーザ端末3に入力され、変更通知ボタン339がユーザによって押下される(S417)と、変更管理部109は、ユーザ開示情報の変更があった旨と変更後のユーザ開示情報項目329の通知を、変更通知先の装置に送信する(S419)。このとき、変更後のユーザ開示情報項目329の通知は送信せずに、ユーザ開示情報の変更があった旨の通知のみを変更通知先の装置に送信してもよい。
【0093】
<アドレスコード変更処理>
図17は、本発明の第1の実施形態に係るアドレスコード変更処理の一例のフローチャートである。
図18は、本発明の第1の実施形態に係るアドレスコード変更画面の一例を示す図である。
【0094】
ユーザが、ユーザ端末3に、ユーザIDとパスワードを入力してログインすると、
図6に示されるように、端末3のディスプレイにユーザホーム画面300が表示される(S501)。ユーザホーム画面には、アドレスコード変更ボタン330が表示される。
【0095】
ユーザホーム画面300に表示されたアドレスコード変更ボタン330がユーザによって押下される(S503)と、アドレスコード変更画面331が表示される。アドレスコード変更画面331には、変更対象のアドレスコードを入力するためのアドレスコード入力欄333が表示される。変更対象のアドレスコード335がユーザによりアドレスコード入力欄333に入力される(S505)と、ユーザ端末3は、入力されたアドレスコード335を含むアドレスコード変更要求をアドレスコード管理システム1に送信する(S507)。
【0096】
アドレスコード管理システム1の受付部101は、ユーザ端末3から送信されたアドレスコード変更要求を受信する(S509)。アドレスコード管理システム1の変更管理部109は、受信されたアドレスコード変更要求に応答して、上述のアドレスコード発行処理のステップS211と同様にして、新しいアドレスコードを生成し、記憶部111に記憶されていた変更対象のアドレスコード335を、生成された新しいアドレスコードに変更する(S511)。ここで、記憶部111に記憶されていた変更対象のアドレスコード335を、生成された新しいアドレスコードに変更する方法としては、記憶部111に記憶されていたアドレスコード335を新しいアドレスコードで上書きしてもよいし、記憶部111に記憶されていたアドレスコード335は記憶部に111に記憶したままとして、アドレスコードの照会があった場合にアドレスコード335ではなく新しいアドレスコードが返されるように構成してもよい。
【0097】
変更管理部109は、変更通知画面337をユーザ端末3に表示させる(S513)。変更通知画面337には、変更通知先指定欄338と変更通知ボタン339が表示される。変更通知先指定欄338を介してユーザにより変更通知先がユーザ端末3に入力され、変更通知ボタン339がユーザによって押下される(S515)と、変更管理部109は、アドレスコードの変更があった旨と変更後のアドレスコードの通知を、変更通知先の装置に送信する(S517)。このとき、変更後のアドレスコードの通知は送信せずに、変更後のアドレスコードの通知のみを変更通知先の装置に送信してもよい。
【0098】
上記実施形態においては、アドレスコードとして、可読文字によって表現されるアドレスコードを用いたが、これに換えて、又はこれに加えて、コード含有画像を用いてもよい。コード含有画像は、例えば、バーコード、QRコード(登録商標)、カラーコード、グラフィック、電子透かしが埋め込まれた画像等任意の適切なコード含有画像とすることができ、コード含有画像の表示は、印刷による表示以外の、例えばディスプレイ上の表示等任意の適切な表示とすることができる。
【0099】
上記実施形態は、種別が公開のアドレスコードに対する照会処理と種別が秘密のアドレスコードに対する照会処理の両方の照会処理に対応するものであったが、ステップS332以下の処理のみを行う、すなわち、公開のアドレスコードに対する照会処理のみを行う構成としてもよい。このような構成によれば、照会者情報の入力がなくても公開のアドレスコードに対する照会処理を可能となる。
【0100】
上記実施形態は、ユーザ情報登録処理、アドレスコード発行処理、アドレスコード照会処理、ユーザ開示情報変更処理、アドレスコード変更処理が行われるものであったが、アドレスコード発行処理によって生成されたアドレスコードとアドレスコードに対応づけられて記憶されたユーザ開示情報に対して、アドレスコード照会処理、ユーザ開示情報変更処理、アドレスコード変更処理の一部又は全部を行う構成も考えられることはいうまでもない。
【0101】
本実施形態によれば、アドレスコードが公開か秘密かを指定する符号を含むように構成されているので、アドレスコード管理装置は、アドレスコードを読み取るだけでアドレスコードが公開か秘密かを判別することができる。また、アドレスコードの種別が可読文字又は可読文字の組み合わせによって表現されているので、照会者も、アドレスコードを見るだけでアドレスコードが公開か秘密かが分かり、コード管理装置にアドレスコードを入力してみないと対応するユーザ開示情報が得られるかどうか分からないということがない。よって、不特定多数の照会者に対して提供可能なユーザ開示情報に対応するアドレスコードについて、照会者IDや照会者の名前等の照会者情報の入力がなくてもユーザ開示情報を提供するシステムを構築しやすい。そして、この点は、アドレスコードに対応するユーザ開示情報が、公開されるべきものである場合や、ユーザが積極的に公開したい場合に好都合である。
【0102】
また、本実施形態によれば、アドレスコードの照会に対して、アドレス以外のユーザ開示情報も提供できるので、利便性が高い。
【0103】
本実施形態によれば、緯度・経度等の住所以外の表現でアドレスコードに対応する場所を特定することも可能であるので、一つの住所が複数の住居を表す場合や、一つの住所では広い領域を指す場合等、現行の住所制度においては、住所では場所の特定が不十分である場合、場所の特定を厳密に行うことができる。
【0104】
(第2の実施形態)
本実施形態は、第1の実施形態のアドレスコード管理システムを電子商取引に適用したものであり、購入者が販売者から商品を購入し、物流業者が購入された商品を購入者に配送する場合を例として説明する。この場合、購入者が第1の実施形態におけるユーザに対応し、販売者と物流業者が照会者に対応することになる。また、購入者は第1の実施形態のアドレスコード管理処理によってアドレスコードを既に取得しているものとする。第1の実施形態と重複する説明は省略する。
【0105】
図19は、本発明の第2の実施形態に係るアドレスコード管理システムの全体構成を示す図である。アドレスコード管理システム1は、購入者端末30、販売者端末50、物流業者端末70とネットワーク20を介して接続されている。
【0106】
以上のシステム構成を前提に、本発明の第2の実施形態に係るアドレスコード管理システムのアドレスコード管理処理の例を
図19~20等を参照して、以下に説明する。
【0107】
図20は、本発明の第2の実施形態に係るアドレスコード管理処理の一例のフローチャートである。購入者は購入希望商品を選択し、購入者端末30は、購入者により選択された購入希望商品と送付先のアドレスコードを販売者端末50に送信する(S601)。販売者端末50は、受信した購入希望商品の配送指示と受信した送付先のアドレスコードを物流業者端末70に送信する(S603)。物流業者端末70は、アドレスコード管理システム1に物流業者の照会者IDとパスワードを送信しログインした後、送付先のアドレスコードを含む照会要求をアドレスコード管理システム1に送信する(S605)。物流業者はホワイトリストに登録されているので、アドレスコード管理システム1は、記憶部111を検索して、照会要求に含まれるアドレスコードのアドレス識別部の符号に対応する購入者のユーザ開示情報を取り出し、物流業者端末7に送信する(S607)。物流業者は、物流業者端末7が受信した購入者のユーザ開示情報に含まれる購入者の名前、アドレス、電話番号等に基づいて、購入者が購入した商品を購入者に配送する(S609)。
【0108】
本実施形態によれば、アドレスコードの種別を秘密とし、販売者にユーザ情報の提供許可を与えなければ、ユーザ開示情報は、販売者には開示されず、物流業者のみに開示され、煩雑さなく、購入者は匿名で商品を購入することができる。
【0109】
(第3の実施形態)
現在用いられている郵便番号は、主に町域に対して設定されているが、本実施形態は、アドレスコードの照会に対してユーザ開示情報を提供することに加えて、郵便番号の照会に対して郵便番号に対応する住所情報(例えば、「東京都世田谷区若林」といった町域までの住所)を提供することができるようにし、アドレス関連符号であるアドレスコードと郵便番号のどちらに対しても対応する、アドレスを少なくとも含む情報を得ることができるようにして利便性を高めるものである。
【0110】
図21は、本発明の第3の実施形態に係るアドレス管理システムの全体構成を示す図である。第3の実施形態に係るアドレスコード管理システムの全体構成は、下記の点を除いて第1の実施形態と同様であるので、第1の実施形態と重複する説明は省略する。また、第3の実施形態に係るアドレスコード管理システムのハードウエア構成は、第1の実施形態と同様であるので説明を省略する。
【0111】
記憶部111には、アドレスコードと、アドレスコードに対応するユーザ開示情報とが対応づけられて記憶されていることに加えて、郵便番号と、郵便番号に対応する住所情報が対応づけて記憶されている。
【0112】
本実施形態では、第1の実施形態におけるユーザ開示情報提供部107に換えて、アドレス関連符号対応情報提供部108を備える。アドレス関連符号対応情報提供部108は、アドレス関連符号照会要求がアドレスコードの照会要求と郵便番号の照会要求のどちらであるかを判別し、アドレスコードの照会要求であると判別した場合、該アドレスコードの公開か秘密かを指定する情報が公開である場合は、任意の照会者からの照会要求に応じて、該アドレスコードに対応するユーザ開示情報を提供し、郵便番号の照会要求であると判別した場合、該郵便番号に対応する住所情報を提供する。また、アドレス関連符号対応情報提供部108は、アドレスコードの種別識別部の公開か秘密かを指定する情報が秘密である場合は、提供許可条件を満たす照会者からの照会要求のみに応じて、アドレスコードに対応する前記ユーザ開示情報を提供する。
【0113】
以上のシステム構成を前提に、本発明の第3の実施形態に係るアドレスコード管理システムのアドレスコード管理処理の例を、
図21~
図25等を参照して、以下に説明するが、ユーザ情報登録処理(S1)とアドレスコード発行処理(S2)、ユーザ開示情報変更処理、アドレスコード変更処理は第1の実施形態と同様であるので説明を省略し、アドレスコード照会処理について、第1の実施形態との相違点を中心に説明する。
【0114】
<アドレスコード照会処理>
図22A~
図22Eは、本発明の第3の実施形態に係るアドレスコード照会処理の一例のフローチャートである。
図23は、本発明の第3の実施形態に係るアドレス関連符号対応情報提供画面の一例を示す図である。
図24は、本発明の第3の実施形態に係る照会者ホーム画面の一例を示す図である。
図25は、本発明の第3の実施形態に係るアドレス関連符号対応情報照会画面の一例を示す図である。
【0115】
照会者が、アドレスコード管理システム1のアドレス関連符号対応情報提供部108が提供するアドレス関連符号対応情報提供ページにアクセスすると、ユーザ端末3のディスプレイにアドレス関連符号対応情報提供画面600が表示される(S701)。アドレス関連符号対応情報提供画面600には、会員用のログインボタン610と、公開アドレスコード及び郵便番号を照会するためのログイン不要照会ボタン620が表示される。
【0116】
照会者が、ログインボタン610を押下し、照会者IDとパスワードを入力してログインする(S702-Yes)と、照会者端末5のディスプレイに照会者ホーム画面611が表示される。
【0117】
照会者ホーム画面611に表示されたアドレス関連符号対応情報照会ボタン613が照会者によって押下される(S703)と、アドレス関連符号対応情報照会画面615が表示される。アドレス関連符号対応情報照会画面615には、アドレスコード/郵便番号入力欄617が表示される。
【0118】
アドレスコード/郵便番号入力欄617を介して照会者によりアドレスコード又は郵便番号が照会者端末5に入力される(S705)と、照会者端末5は、入力されたアドレスコード又は郵便番号を含む照会要求(アドレス関連符号照会要求)をアドレスコード管理システム1に送信する(S707)。
【0119】
アドレスコード管理システム1のアドレス関連符号対応情報提供部108は、受付部101が受信した照会要求に応答して、照会要求に含まれるアドレス関連符号がアドレスコードか郵便番号かを判別することによって、照会要求が、アドレスコードの照会要求と郵便番号の照会要求のどちらであるかを判別する(S709)。ここで、アドレスコードと郵便番号は区別可能なように表現されているものとする。例えば、第1の実施形態で例示したアドレスコードは英字を含むので、現行の数字のみから構成される郵便番号とは区別可能である。
【0120】
アドレスコードの照会要求であると判別した場合(S709-Yes)、アドレスコード管理システム1のアドレス関連符号対応情報提供部108は、受付部101が受信した照会要求に応答して、照会要求に含まれるアドレスコードの種別識別部の種別が、公開か秘密かを判別する(S711)。種別が公開である場合(種別を指定する符号が「P」の場合)(S711-Yes)は、記憶部111を検索して、照会要求に含まれるアドレスコードのアドレス識別部の符号に対応するユーザ開示情報を取り出し、照会者端末5に送信する(S713)。照会者端末5は受信したユーザ開示情報を表示する(S715)。照会者端末5は、受信したユーザ開示情報を表示せず、記憶するだけでもよい。
【0121】
ステップS711において、種別が秘密である場合(種別を指定する符号が「S」の場合)(S711-No)は、アドレス関連符号対応情報提供部108は、照会者が提供許可条件を満たすか否かを判別する(S717)。具体的には、例えば、予め設定された提供許可者のリストであるホワイトリストに照会者が登録されているか否かを判別する。照会者が提供許可条件を満たすか否かの判別は、これに限定されるものではなく、他の任意の適切な判別手法を用いることができる。例えば、アドレス関連符号対応情報提供部108が、照会者がホワイトリストに登録されていない場合に、ユーザ端末3に、照会者からの照会要求を送信し、ユーザ開示情報の照会者への開示を許可するか否かを問う旨を表示させ、ユーザからの許可又は不許可の入力に応じて提供許可条件を満たすか否かを判別してもよい。
【0122】
照会者が提供許可条件を満たす場合(S717-Yes)、ステップS713に進み、記憶部111を検索して、照会要求に含まれるアドレスコードのアドレス識別部の符号に対応するユーザ開示情報を取り出し、照会者端末5に送信する(S713)。照会者端末5は受信したユーザ開示情報を表示する(S715)。照会者が提供許可条件を満たさない場合(S717-No)、アドレス関連符号対応情報提供部108は、ユーザ開示情報を開示できない旨を照会者端末5に表示させる(S719)。
【0123】
ステップS709において、照会要求が、郵便番号の照会要求であると判別した場合(S709-No)、アドレスコード管理システム1のアドレス関連符号対応情報提供部108は、記憶部111を検索して、照会要求に含まれる郵便番号に対応する住所情報を取り出し、照会者端末5に送信する(S741)。照会者端末5は受信した住所情報を表示する(S743)。照会者端末5は、受信した住所情報を表示せず、記憶するだけでもよい。
【0124】
一方、アドレス関連符号対応情報提供画面600において、照会者が、ログイン不要照会ボタン620を押下する(S702-No、S731)と、アドレス関連符号対応情報照会画面615が表示される。アドレス関連符号対応情報照会画面615には、アドレスコード/郵便番号入力欄517が表示される。
【0125】
アドレスコード/郵便番号入力欄617を介して照会者によりアドレスコード又は郵便番号が照会者端末5に入力される(S732)と、照会者端末5は、入力されたアドレスコード又は郵便番号を含む照会要求をアドレスコード管理システム1に送信する(S733)。
【0126】
アドレスコード管理システム1のアドレス関連符号対応情報提供部108は、受付部101が受信した照会要求に応答して、照会要求に含まれるアドレス関連符号がアドレスコードか郵便番号かを判別することによって、照会要求が、アドレスコードの照会要求と郵便番号の照会要求のどちらであるかを判別する(S734)。
【0127】
アドレスコードの照会要求であると判別した場合(S734-Yes)、アドレスコード管理システム1のアドレス関連符号対応情報提供部108は、受付部101が受信した照会要求に応答して、照会要求に含まれるアドレスコードの種別識別部の種別が、公開か秘密かを判別する(S735)。種別が公開である場合(S735-Yes)は、ステップS713に進み、記憶部111を検索して、照会要求に含まれるアドレスコードのアドレス識別部の符号に対応するユーザ開示情報を取り出し、照会者端末5に送信する(S713)。照会者端末5は受信したユーザ開示情報を表示する(S715)。照会者端末5は、受信したユーザ開示情報を表示せず、記憶するだけでもよい。
【0128】
ステップS735において、種別が秘密である場合(S735-No)は、アドレス関連符号対応情報提供部108は、ユーザ開示情報を開示できない旨を照会者端末5に表示させる(S736)。
【0129】
ステップS734において、照会要求が、郵便番号の照会要求であると判別した場合(S734-No)、ステップS741に進み、アドレスコード管理システム1のアドレス関連符号対応情報提供部108は、記憶部111を検索して、照会要求に含まれる郵便番号に対応する住所情報を取り出し、照会者端末5に送信する(S741)。照会者端末5は受信した住所情報を表示する(S743)。照会者端末5は、受信した住所情報を表示せず、記憶するだけでもよい。
【0130】
上記実施形態においては、受付部101により受け付けられる照会要求、すなわちアドレスコード管理システム1に入力される照会要求は、照会者端末5に人手により入力されたアドレス関連符号に基づくものを用いていたが、アドレスコード管理システム1に入力される照会要求は、これに限定されるものではなく、第2の実施形態のように、照会者端末に機械的に入力された照会要求に基づくもの(照会者端末以外の端末(販売者端末70)から照会者端末(物流業者端末70)に転送されたアドレス関連符号や、照会者端末のデータベースに記憶されているアドレス関連符号に基づくもの)を用いてもよいことは言うまでもない。
【0131】
本実施形態によれば、アドレスコードの照会に対してユーザ開示情報を提供することに加えて、郵便番号の照会に対して郵便番号に対応する住所情報を提供することができ、アドレス関連符号であるアドレスコードと郵便番号のどちらに対しても対応する、アドレスを少なくとも含む情報を得ることができ、利便性が高まる。
【0132】
(第4の実施形態)
第1の実施形態においては、ユーザ開示情報の変更やアドレスコードの変更があった場合に、その旨と変更後のユーザ開示情報やアドレスコードを、ユーザが指定した変更通知先の装置に送信したが、本実施形態は、ユーザ開示情報の変更やアドレスコードの変更があった場合に、そのような構成に換えて、その旨と変更後のユーザ開示情報やアドレスコードを、過去にアドレスコードの照会に応じてユーザ開示情報が送信された照会者の装置に送信するものである。
【0133】
第4の実施形態に係るアドレスコード管理システムの全体構成は、下記の点を除いて第1の実施形態と同様であるので、第1の実施形態と重複する説明は省略する。また、第4の実施形態に係るアドレスコード管理システムのハードウエア構成は、第1の実施形態と同様であるので説明を省略する。
【0134】
ユーザ開示情報提供部108は、第1の実施形態における機能に加えて、照会履歴を記憶部111に記憶する。照会要求に含まれるアドレスコードの種別識別部の種別が公開である場合や照会者が提供許可条件を満たす場合、記憶部111を検索して、照会要求に含まれるアドレスコードのアドレス識別部の符号に対応するユーザ開示情報を取り出し、照会者端末5に送信すると共に、照会日時、照会者IDや照会者の名前といった照会者情報、照会対象のアドレスコードを対応づけて照会履歴として記憶部111に記憶する。
【0135】
また、ユーザ開示情報提供部108は、第1の実施形態における機能に加えて、ユーザ開示情報の変更があった場合に、その旨の通知を、変更されたユーザ開示情報に対応するアドレスコードの照会要求を以前に行ったことがある照会者の装置に送信する。
【0136】
また、ユーザ開示情報提供部108は、第1の実施形態における機能に加えて、アドレスコードの変更があった場合に、その旨の通知を変更されたアドレスコードの照会要求を以前に行ったことがある照会者の装置に送信する。
【0137】
以上のシステム構成を前提に、本発明の第4の実施形態に係るアドレスコード管理システムのアドレスコード管理処理の例を、
図1、
図26A~
図28等を参照して、以下に説明するが、ユーザ情報登録処理(S1)とアドレスコード発行処理(S2)は第1の実施形態と同様であるので説明を省略し、アドレスコード照会処理、ユーザ開示情報変更処理、アドレスコード変更処理のそれぞれの処理について、第1の実施形態との相違点を中心に説明する。
図26A~
図28において、
図9A~
図9D、
図13、
図17に対応する部分には、同一の符号を付し、第1の実施形態と重複する説明は省略する。
【0138】
<アドレスコード照会処理>
図26A~
図26Dは、本発明の第4の実施形態に係るアドレスコード照会処理の一例のフローチャートである。
【0139】
本実施形態においては、第1の実施形態のステップS313の処理に加えて照会履歴記憶処理を行うステップS314を行う。具体的には、照会要求に含まれるアドレスコードの種別識別部の種別が公開である場合(S311-Yes、S334-Yes)や照会者が提供許可条件を満たす場合(S317-Yes)、記憶部111を検索して、照会要求に含まれるアドレスコードのアドレス識別部の符号に対応するユーザ開示情報を取り出し、照会者端末5に送信すると共に、照会日時、照会者ID、照会対象のアドレスコードを対応づけて照会履歴として記憶部111に記憶する(S314)。照会者IDは、照会者の名前等の他の任意の適切な照会者情報とすることができる。このステップ以外のステップであるステップS301~S311、S315~S335は第1の実施形態と同様であるので、これらのステップについての説明は省略する。
【0140】
<ユーザ開示情報変更処理>
図27は、本発明の第4の実施形態に係るユーザ開示情報変更処理の一例のフローチャートである。
【0141】
本実施形態においては、ユーザ開示情報の変更やアドレスコードの変更があった場合に、その旨と変更後のユーザ開示情報やアドレスコードを、ユーザが指定した変更通知先の装置に送信する構成に換えて、ユーザ開示情報の変更やアドレスコードの変更があった場合に、そのような構成に換えて、その旨と変更後のユーザ開示情報やアドレスコードを、過去にアドレスコードの照会に応じてユーザ開示情報が送信された照会者の装置に送信するために、第1の実施形態のステップS415~S419に換えてステップS421~S423を行う。これらのステップ以外のステップであるステップS401~S413は第1の実施形態と同様であるので、これらのステップについての説明は省略する。
【0142】
ステップS413において、アドレスコード管理システム1の変更管理部109が、ユーザ開示情報を変更した後、変更管理部109は、変更対象のユーザ開示情報項目を含むユーザ開示情報に対応するアドレスコードが、記憶部111に記憶された照会履歴に存在するか否かを検索し、そのようなアドレスコードがヒットした場合は、照会履歴においてそのアドレスコードに対応する照会者IDを取り出す(S421)。変更管理部109は、ユーザ開示情報の変更があった旨と変更後のユーザ開示情報項目329の通知を、取り出された照会者IDの照会者の装置に送信する(S423)。このとき、変更後のユーザ開示情報項目329の通知は送信せずに、ユーザ開示情報の変更があった旨の通知のみを変更通知先の装置に送信してもよい。
【0143】
<アドレスコード変更処理>
図28は、本発明の第4の実施形態に係るアドレスコード変更処理の一例のフローチャートである。
【0144】
本実施形態においては、ユーザ開示情報の変更やアドレスコードの変更があった場合に、その旨と変更後のユーザ開示情報やアドレスコードを、ユーザが指定した変更通知先の装置に送信する構成に換えて、ユーザ開示情報の変更やアドレスコードの変更があった場合に、そのような構成に換えて、その旨と変更後のユーザ開示情報やアドレスコードを、過去にアドレスコードの照会に応じてユーザ開示情報が送信された照会者の装置に送信するために、第1の実施形態のステップS513~S517に換えてステップS521~S523を行う。これらのステップ以外のステップであるステップS501~S511は第1の実施形態と同様であるので、これらのステップについての説明は省略する。
【0145】
ステップS511において、アドレスコード管理システム1の変更管理部109が、アドレスコードを変更した後、変更管理部109は、変更対象のアドレスコードが、記憶部111に記憶された照会履歴に存在するか否かを検索し、変更対象のアドレスコードがヒットした場合は、照会履歴においてそのアドレスコードに対応する照会者IDを取り出す(S521)。変更管理部109は、アドレスコードの変更があった旨と変更後のアドレスコードの通知を、取り出された照会者IDの照会者の装置に送信する(S523)。このとき、変更後のアドレスコードの通知は送信せずに、変更後のアドレスコードの通知のみを変更通知先の装置に送信してもよい。
【0146】
本実施形態は、第1の実施形態をベースとした実施形態について説明したが、これに限定されるものではなく、第2の実施形態や第3の実施形態等の他の実施形態に適用することが可能なことは言うまでもない。例えば第3の実施形態に適用する場合は、ユーザ開示情報提供部107の機能に対応する機能をアドレス関連符号対応情報提供部108が行うことになる。
【0147】
本実施形態によれば、ユーザ開示情報の変更やアドレスコードの変更があった場合に、その旨と変更後のユーザ開示情報やアドレスコードが、過去にアドレスコードの照会に応じてユーザ開示情報が送信された照会者の装置に送信されるので、照会者は、ユーザからのユーザ開示情報の変更やアドレスコードの変更の通知が行われなくとも、その旨を知ることができ、利便性が高まる。例えば、業者が顧客に顧客情報を登録してもらう際に住所の登録にアドレスコードを入力してもらい、業者の端末が入力されたアドレスコードをアドレスコード管理システムのAPIを介して顧客の住所を取得する場合、過去にアドレスコード管理システムのAPIを介して住所を取得した顧客について、顧客から業者に住所変更の届けがされなくとも、アドレスコード管理システムからその旨を知ることができ、顧客情報の更新を行うことができる。
【0148】
また、本実施形態によれば、ユーザ開示情報の変更やアドレスコードの変更があった場合に、その旨と変更後のユーザ開示情報やアドレスコードが送信される端末は、過去にアドレスコードの照会に応じてユーザ開示情報が送信された照会者の装置、すなわち、ユーザ開示情報の送信が許されるとされている照会者の装置に限定されるので、ユーザのプライバシの保護に資する。
【0149】
以上、本発明について、例示のためにいくつかの実施形態に関して説明してきたが、本発明はこれに限定されるものでなく、本発明の範囲及び精神から逸脱することなく、形態及び詳細について、様々な変形及び修正を行うことができることは、当業者に明らかであろう。
【0150】
以上の説明に関して更に以下の項を開示する。
(1)アドレスコード管理システムであって、
前記アドレスコードは、種別識別部とアドレス識別部を含み、前記種別識別部は、公開か秘密かを指定する情報を含み、
前記アドレスコードは、前記公開か秘密かを指定する情報が公開である場合は、任意の照会者からの照会要求に応じて、前記アドレスコードに対応する、アドレスを少なくとも含むユーザ開示情報が提供され、前記公開か秘密かを指定する情報が秘密である場合は、提供許可条件を満たす照会者からの照会要求のみに応じて、前記アドレスコードに対応する前記ユーザ開示情報が提供されるように用いられるものであり、
前記アドレスコードと、前記アドレスコードに対応する前記ユーザ開示情報とが対応づけられて記憶されている記憶部と、
前記アドレスコードの照会要求を受け付ける受付部と、
受け付けられた前記アドレスコードの照会要求の前記アドレスコードの前記公開か秘密かを指定する情報が公開である場合は、任意の照会者からの照会要求に応じて、前記アドレスコードに対応する前記ユーザ開示情報を提供するユーザ開示情報提供部と、
を備えるアドレスコード管理システム。
(2) アドレスコード管理システムであって、
前記アドレスコードは、種別識別部とアドレス識別部を含み、前記種別識別部は、公開か秘密かを指定する情報を含み、
前記アドレスコードは、前記公開か秘密かを指定する情報が公開である場合は、任意の照会者からの照会要求に応じて、前記アドレスコードに対応する、アドレスを少なくとも含むユーザ開示情報が提供され、前記公開か秘密かを指定する情報が秘密である場合は、提供許可条件を満たす照会者からの照会要求のみに応じて、前記アドレスコードに対応する前記ユーザ開示情報が提供されるように用いられるものであり、
前記アドレスコードと、前記アドレスコードに対応するユーザ開示情報とが対応づけられて記憶されており、郵便番号と、前記郵便番号に対応する住所情報が対応づけて記憶されている記憶部と、
アドレスコードの照会要求か郵便番号の照会要求のいずれかを含むアドレス関連符号照会要求を受け付ける受付部と、
アドレス関連符号照会要求がアドレスコードの照会要求と郵便番号の照会要求のどちらであるかを判別し、
アドレスコートの照会要求であると判別した場合、該アドレスコードの前記公開か秘密かを指定する情報が公開である場合は、任意の照会者からの照会要求に応じて、該アドレスコードに対応する前記ユーザ開示情報を提供し、
郵便番号の照会要求であると判別した場合、該郵便番号に対応する住所情報を提供するアドレス関連符号対応情報提供部と、
を備えるアドレスコード管理システム。
(3)前記ユーザ開示情報提供部は、前記公開か秘密かを指定する情報が秘密である場合は、前記提供許可条件を満たす照会者からの照会要求のみに応じて、前記アドレスコードに対応する前記ユーザ開示情報を提供する第1項に記載のアドレスコード管理システム。
(4)前記アドレス関連符号対応情報提供部は、前記公開か秘密かを指定する情報が秘密である場合は、前記提供許可条件を満たす照会者からの照会要求のみに応じて、前記アドレスコードに対応する前記ユーザ開示情報を提供する第2項に記載のアドレスコード管理システム。
(5)前記照会要求が、前記公開か秘密かを指定する情報が公開であるアドレスコードの照会要求である場合は、照会者情報の入力がなくとも、前記ユーザ開示情報提供部は前記アドレスコードに対応する前記ユーザ開示情報を提供する第1項又は第3項に記載のアドレスコード管理システム。
(6)前記照会要求が、前記公開か秘密かを指定する情報が公開であるアドレスコードの照会要求である場合は、照会者情報の入力がなくとも、前記アドレス関連符号対応情報提供部は前記アドレスコードに対応する前記ユーザ開示情報を提供する請求項第2項又は第4項に記載のアドレスコード管理システム。
(7)前記受付部は、変更情報を含む前記ユーザ開示情報の変更要求を受け付け、
前記記憶部に記憶されていた前記ユーザ開示情報の一部又は全部を前記変更情報に変更し、前記記憶部に記憶させる変更管理部を更に備える第1項~第6項のいずれか1項に記載のアドレスコード管理システム。
(8)前記受付部は、前記アドレスコードの変更要求を受け付け、
前記アドレスコードの変更要求に応答して、新しいアドレスコードを生成し、前記記憶部に記憶されていた前記アドレスコードを前記新しいアドレスコードに変更するアドレスコード生成部を更に備える第1項~第7項のいずれか1項に記載のアドレスコード管理システム。
(9)前記ユーザ開示情報の変更及び/又は前記アドレスコードの変更があった場合に、その旨の通知を所定の装置に送信する変更管理部を更に備える第7項又は第8項に記載のアドレスコード管理システム。
(10)前記所定の装置は、変更された前記ユーザ開示情報及び/又は変更された前記アドレスコードに対応するアドレスコードの照会要求を以前に行ったことがある照会者の装置である第9項に記載のアドレスコード管理方法システム。
(11)前記アドレスは、住所以外の表現で表されるものである第1項~第10項のいずれか1項に記載のアドレスコード管理システム。
(12)前記アドレスコードは、20桁以下の可読文字によって表現されるものである第1項~第11項のいずれか1項に記載のアドレスコード管理システム。
(13)コンピュータにより実行されるアドレスコード管理方法であって、
前記アドレスコードは、種別識別部とアドレス識別部を含み、前記種別識別部は、公開か秘密かを指定する情報を含み、
前記アドレスコードは、前記公開か秘密かを指定する情報が公開である場合は、任意の照会者からの照会要求に応じて、前記アドレスコードに対応する、アドレスを少なくとも含むユーザ開示情報が提供され、前記公開か秘密かを指定する情報が秘密である場合は、提供許可条件を満たす照会者からの照会要求のみに応じて、前記アドレスコードに対応する前記ユーザ開示情報が提供されるように用いられるものであり、
前記アドレスコードと、前記アドレスコードに対応する前記ユーザ開示情報とが対応づけられて記憶されており、
前記アドレスコードの照会要求を受け付けることと、
受け付けられた前記アドレスコードの照会要求の前記アドレスコードの前記公開か秘密かを指定する情報が公開である場合は、任意の照会者からの照会要求に応じて、前記アドレスコードに対応する前記ユーザ開示情報を提供することと、
を含むアドレスコード管理方法。
(14)コンピュータにより実行されるアドレスコード管理方法であって、
前記アドレスコードは、種別識別部とアドレス識別部を含み、前記種別識別部は、公開か秘密かを指定する情報を含み、
前記アドレスコードは、前記公開か秘密かを指定する情報が公開である場合は、任意の照会者からの照会要求に応じて、前記アドレスコードに対応する、アドレスを少なくとも含むユーザ開示情報が提供され、前記公開か秘密かを指定する情報が秘密である場合は、提供許可条件を満たす照会者からの照会要求のみに応じて、前記アドレスコードに対応する前記ユーザ開示情報が提供されるように用いられるものであり、
前記アドレスコードと、前記アドレスコードに対応する前記ユーザ開示情報とが対応づけられて記憶されており、郵便番号と、前記郵便番号に対応する住所情報が対応づけて記憶されており、
アドレスコードの照会要求か郵便番号の照会要求のいずれかを含むアドレス関連符号照会要求を受け付けることと、
アドレス関連符号照会要求がアドレスコードの照会要求と郵便番号の照会要求のどちらであるかを判別することと、
アドレスコードの照会要求であると判別した場合、該アドレスコードの前記公開か秘密かを指定する情報が公開である場合は、任意の照会者からの照会要求に応じて、該アドレスコードに対応する前記ユーザ開示情報を提供し、
郵便番号の照会要求であると判別した場合、該郵便番号に対応する住所情報を提供することと、
を含むアドレスコード管理方法。
(15)前記公開か秘密かを指定する情報が秘密である場合は、前記提供許可条件を満たす照会者からの照会要求のみに応じて、前記アドレスコードに対応する前記ユーザ開示情報を提供することを更に含む第13項又は第14項に記載のアドレスコード管理方法。
(16)前記照会要求が、前記公開か秘密かを指定する情報が公開であるアドレスコードの照会要求である場合は、照会者情報の入力がなくとも、前記アドレスコードに対応する前記ユーザ開示情報を提供する第13項~第15項のいずれか1項に記載のアドレスコード管理方法。
(17)変更情報を含む前記ユーザ開示情報の変更要求を受け付けることと、
記憶されていた前記ユーザ開示情報の一部又は全部を前記変更情報に変更し、記憶することと、
を更に含む第13項~第16項のいずれか1項に記載のアドレスコード管理方法。
(18)前記アドレスコードの変更要求を受け付けることと、
前記アドレスコードの変更要求に応答して、新しいアドレスコードを生成し、記憶されていた前記アドレスコードを前記新しいアドレスコードに変更することと、
を更に含む第13項~第17項のいずれか1項記載のアドレスコード管理方法。
(19)前記ユーザ開示情報及び/又は前記アドレスコードの変更があった場合に、その旨の通知を所定の装置に送信することを更に含む第17項又は第18項に記載のアドレスコード管理方法。
(20)前記所定の装置は、変更された前記ユーザ開示情報及び/又は変更された前記アドレスコードに対応するアドレスコードの照会要求を以前に行ったことがある照会者の装置である第19項に記載のアドレスコード管理方法。
(21)前記アドレスは、住所以外の表現で表されるものである第13項~第20項のいずれか1項に記載のアドレスコード管理方法。
(22)前記アドレスコードは、20桁以下の可読文字によって表現されるものである第13項~第21項に記載のアドレスコード管理方法。
(23)第13項~第22項のいずれか1項に記載の方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
(24)第23項に記載のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
(25)第23項に記載のプログラムを前記コンピュータにインストールすることによりアドレスコード管理システムを生成する方法。
【符号の説明】
【0151】
1 アドレスコード管理システム
101 受付部
103 ユーザ情報登録部
105 アドレスコード生成部
107 ユーザ開示情報提供部
108 アドレス関連符号対応情報提供部
109 変更管理部
111 記憶部
10a CPU
10b RAM
10c ROM
10d 外部メモリ
10e 入力部
10f 出力部
10g 通信部
10h システムバス
3 ユーザ端末
5 照会者端末
30 購入者端末
50 販売者端末
70 物流業者端末
300 ユーザホーム画面
310 アドレスコード発行ボタン
311 アドレスコード発行画面
312 種別指定ボタン
313 アドレス指定欄
314 登録済みアドレス指定ボタン
315 アドレス入力欄
316 ユーザ開示情報指定欄
317 アドレス以外のユーザ情報
318 チェックボックス
320 ユーザ開示情報変更ボタン
321 ユーザ開示情報変更画面
323 登録されたユーザ開示情報
325 チェックボックス
327 変更後のユーザ開示情報項目入力画面
328 変更後のユーザ開示情報項目入力欄
329 変更後のユーザ開示情報項目
330 アドレスコード変更ボタン
331 アドレスコード変更画面
333 アドレスコード入力欄
335 アドレスコード
337 変更通知画面
338 変更通知先指定欄
339 変更通知ボタン
400 アドレスコード
401 種別識別部
403 アドレス識別部
500 ユーザ開示情報提供画面
510 ログインボタン
520 ログイン不要照会ボタン
511 照会者ホーム画面
513 ユーザ開示情報照会ボタン
515 ユーザ開示情報照会画面
517 アドレスコード入力欄
600 アドレス関連符号対応情報提供画面
610 ログインボタン
620 ログイン不要照会ボタン
611 照会者ホーム画面
613 アドレス関連符号対応情報照会ボタン
615 アドレス関連符号対応情報照会画面
617 アドレスコード/郵便番号入力欄