(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-19
(45)【発行日】2024-08-27
(54)【発明の名称】電子霧化装置及びその霧化器、霧化コア
(51)【国際特許分類】
A24F 40/46 20200101AFI20240820BHJP
A24F 40/44 20200101ALI20240820BHJP
A24F 40/40 20200101ALI20240820BHJP
A24F 40/10 20200101ALI20240820BHJP
【FI】
A24F40/46
A24F40/44
A24F40/40
A24F40/10
(21)【出願番号】P 2023513843
(86)(22)【出願日】2021-08-26
(86)【国際出願番号】 CN2021114812
(87)【国際公開番号】W WO2022042654
(87)【国際公開日】2022-03-03
【審査請求日】2023-02-27
(31)【優先権主張番号】202010897894.4
(32)【優先日】2020-08-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】517419906
【氏名又は名称】深▲せん▼麦克韋爾科技有限公司
【氏名又は名称原語表記】SHENZHEN SMOORE TECHNOLOGY LIMITED
【住所又は居所原語表記】16#, Dongcai Industrial Park, Gushu Town, Xixiang Street, Baoan District, Shenzhen, Guangdong, China
(74)【代理人】
【識別番号】110002262
【氏名又は名称】TRY国際弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】陳 武
(72)【発明者】
【氏名】何 雪琴
(72)【発明者】
【氏名】李 潤達
(72)【発明者】
【氏名】黎 強
(72)【発明者】
【氏名】肖 从文
(72)【発明者】
【氏名】李 小平
(72)【発明者】
【氏名】肖 令栄
【審査官】西村 賢
(56)【参考文献】
【文献】中国特許出願公開第110279162(CN,A)
【文献】米国特許出願公開第2019/0246692(US,A1)
【文献】中国特許出願公開第111436664(CN,A)
【文献】米国特許出願公開第2017/0006916(US,A1)
【文献】特表2017-506509(JP,A)
【文献】特表2017-506070(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A24F 40/00-47/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
霧化コアであって、前記霧化コアは吸液体及び加熱部材を含み、
前記吸液体は反対して設けられた霧化面及び吸液面を含み、前記吸液体は霧化液が前記吸液面の一方側から入り、且つ前記霧化面の一方側へ浸透することに用いられ、
前記加熱部材は前記霧化液を加熱するための発熱体、及び発熱体の両端に接続された接続部材を含み、前記発熱体は第1発熱部及び前記第1発熱部に直列された第2発熱部を含み、
前記第1発熱部は前記霧化面の一方側に設けられ、前記第2発熱部は前記吸液体内に埋設され且つ前記吸液面の一方側へ延伸し、前記霧化面と前記吸液面の間に位置し、前記第1発熱部の数量は少なくとも2つであり、2つの前記第1発熱部はそれぞれ1つの前記接続部材に接続され、前記第2発熱部は2つの前記第1発熱部の間に直列されることを特徴とする霧化コア。
【請求項2】
前記霧化面は平面であることを特徴とする請求項1に記載の霧化コア。
【請求項3】
前記第2発熱部の数量は少なくとも2つであり、且つ各前記第2発熱部の両端はそれぞれ対応する1つの前記第1発熱部に直列に接続され、
各前記第2発熱部はいずれも少なくとも2つの第1サブ発熱部及び第2サブ発熱部を含み、前記第1サブ発熱部の両端はそれぞれ前記第1発熱部及び第2サブ発熱部に接続され、
少なくとも2つの前記第1発熱部は第1平面内に設けられ、前記第2サブ発熱部は前記第1平面と間隔をおいて設けられた第2平面内に設けられることを特徴とする請求項1に記載の霧化コア。
【請求項4】
少なくとも2つの前記第1発熱部はいずれも前記霧化面の一方側に設けられ且つ前記霧化面と接触することを特徴とする請求項3に記載の霧化コア。
【請求項5】
前記第2平面は前記第1平面と平行し且つ間隔をおいて設けられることを特徴とする請求項4に記載の霧化コア。
【請求項6】
前記発熱体はリニア発熱ユニットであり、前記第1発熱部及び前記第2サブ発熱部はいずれも直線状であることを特徴とする請求項
3に記載の霧化コア。
【請求項7】
前記発熱体に複数のスルーホール又はブラインドホールが設けられ、前記複数のスルーホール又はブラインドホールは前記発熱体の長手方向に間隔をおいて設けられることを特徴とする請求項6に記載の霧化コア。
【請求項8】
前記発熱体は金属シートであり、前記発熱体はその両端に設けられた前記接続部材と一体成形されることを特徴とする請求項7に記載の霧化コア。
【請求項9】
前記発熱体は金属ワイヤであり、前記発熱体は複数回の屈曲によって少なくとも2つの前記第1発熱部及び前記第2発熱部を形成することを特徴とする請求項7に記載の霧化コア。
【請求項10】
前記発熱体の屈曲角度は10°~170°であり、好ましくは80°~100°であることを特徴とする請求項9に記載の霧化コア。
【請求項11】
前記接続部材は電極シート及び支持シートを含み、前記電極シートは前記発熱体の一端に電気的に接続され、前記電極シートは前記発熱体と外部電源を電気的に接続することに用いられ、前記支持シートは前記電極シートに接続され、前記電極シートを支持し、
前記支持シートは前記吸液体内に埋設され、前記電極シートは少なくとも部分的に前記吸液体外に露出することを特徴とする請求項6に記載の霧化コア。
【請求項12】
前記接続部材は少なくとも2つの前記支持シートを含み、2つの前記支持シートはそれぞれ前記電極シートの反対両端に接続され、
各前記支持シートにいずれも貫通溝が設けられ、前記吸液体は部分的に前記貫通溝内に浸透することを特徴とする請求項11に記載の霧化コア。
【請求項13】
霧化器であって、前記霧化器は霧化スリーブ、取付ベース及び霧化コアを含み、前記霧化コアは請求項1~12のいずれかに記載の霧化コアであることを特徴とする霧化器。
【請求項14】
電子霧化装置であって、前記電子霧化装置は霧化器及び本体アセンブリを含み、
前記霧化器は霧化液を貯蔵し、前記霧化液を霧化して使用者が吸引する煙を形成することに用いられ、前記霧化器は請求項13に記載の霧化器であり、
前記本体アセンブリは前記霧化器に給電することに用いられることを特徴とする電子霧化装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は電子霧化装置の技術分野に属し、特に電子霧化装置及びその霧化器、霧化コアに関する。
【背景技術】
【0002】
従来の電子タバコ等の電子霧化装置は、通常、タバコリキッド等の霧化液を霧化することができる。通常、セラミックベースを用いて霧化液の貯液空間と連通することができ、それによって貯液空間内の霧化液はセラミックベースの一方側から浸透して出ることができる。セラミックベースの霧化液の貯液空間から離れる一方側には、通常、浸透した霧化液を加熱して霧化するための加熱部材を設けることができる。
【0003】
しかしながら、従来の金属加熱部材については、加熱部材がセラミックベースの表面に嵌め込まれて一体に焼結され、且つ加熱部材とセラミックベースの熱伝導係数が異なるため、加熱部材が発熱するとセラミックと微小な分離が発生する可能性があり、その後の使用中に霧化液を加熱するときに加熱温度が不均一になる可能性があり、そのため、霧化液の霧化効果が悪く、深刻な場合には焦げ臭及び異臭等の問題が発生する。また、粘度が高い霧化液について、セラミックベースの導液速度は低下し、そのため、加熱部材が設けられたセラミック表面の霧化液の供給が不足して乾式燃焼が発生してしまう。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本願は電子霧化装置及びその霧化器、霧化コアを提供して、上記の技術的課題を解決する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記の技術的課題を解決するために、本願が用いる1つの技術的解決手段は以下のとおりである。霧化コアを提供し、前記霧化コアは吸液体及び加熱部材を含み、
前記吸液体は反対して設けられた霧化面及び吸液面を含み、前記吸液体は霧化液が前記吸液面の一方側から入り、且つ前記霧化面の一方側へ浸透することに用いられ、
前記加熱部材は前記霧化液を加熱するための発熱体、及び発熱体の両端に接続された接続部材を含み、前記発熱体は第1発熱部及び前記第1発熱部に接続された第2発熱部を含み、
前記第1発熱部は前記霧化面の一方側に設けられ、前記第2発熱部は前記吸液体内に埋設され且つ前記吸液面の一方側へ延伸し、前記霧化面と前記吸液面の間に位置する。
【0006】
選択的に、前記霧化面は平面である。
【0007】
選択的に、前記第1発熱部の数量は少なくとも2つであり、2つの前記第1発熱部はそれぞれ1つの前記接続部材に接続され、前記第2発熱部は2つの前記第1発熱部の間に直列される。
【0008】
選択的に、前記第2発熱部の数量は少なくとも2つであり、且つ各前記第2発熱部の両端はそれぞれ対応する1つの前記第1発熱部に直列され、
各前記第2発熱部はいずれも少なくとも2つの第1サブ発熱部及び第2サブ発熱部を含み、前記第1サブ発熱部の両端はそれぞれ前記第1発熱部及び第2サブ発熱部に接続され、
前記少なくとも2つの第1発熱部は第1平面内に設けられ、前記第2サブ発熱部は前記第1平面と間隔をおいて設けられた第2平面内に設けられる。
【0009】
選択的に、前記少なくとも2つの第1発熱部はいずれも前記霧化面の一方側に設けられ且つ前記霧化面と接触する。
【0010】
選択的に、前記第2平面は前記第1平面と平行し且つ間隔をおいて設けられる。
【0011】
選択的に、前記発熱体はリニア発熱ユニットであり、前記第1発熱部及び前記第2サブ発熱部はいずれも直線状である。
【0012】
選択的に、前記発熱体に複数のスルーホール又はブラインドホールが設けられ、前記複数のスルーホール又はブラインドホールは前記発熱体の長手方向に間隔をおいて設けられる。
【0013】
選択的に、前記発熱体は金属シートであり、前記発熱体はその両端に設けられた前記接続部材と一体成形される。
【0014】
選択的に、前記発熱体は金属ワイヤであり、前記発熱体は複数回の屈曲によって少なくとも2つの前記第1発熱部及び前記第2発熱部を形成する。
【0015】
選択的に、前記発熱体の屈曲角度は10°~170°であり、好ましくは80°~100°である。
【0016】
選択的に、前記接続部材は電極シート及び支持シートを含み、前記電極シートは前記発熱体の一端に電気的に接続され、前記電極シートは前記発熱体と外部電源を電気的に接続することに用いられ、前記支持シートは前記電極シートに接続され、前記電極シートを支持し、
前記支持シートは前記吸液体内に埋設され、前記電極シートは少なくとも部分的に前記吸液体外に露出する。
【0017】
選択的に、前記接続部材は少なくとも2つの前記支持シートを含み、2つの前記支持シートはそれぞれ前記電極シートの反対両端に接続され、
各前記支持シートにいずれも貫通溝が設けられ、前記吸液体は部分的に前記貫通溝内に浸透する。
【0018】
上記の技術的課題を解決するために、本願が用いる別の技術的解決手段は以下のとおりである。霧化器を提供し、前記霧化器は霧化スリーブ、取付ベース及び霧化コアを含み、前記霧化コアは前記のような霧化コアである。
【0019】
上記の技術的課題を解決するために、本願が用いる別の技術的解決手段は以下のとおりである。電子霧化装置を提供し、前記電子霧化装置は霧化器及び本体アセンブリを含み、
前記霧化器は霧化液を貯蔵し、前記霧化液を霧化して使用者が吸引する煙を形成することに用いられ、前記霧化器は前記のような霧化器であり、
前記本体アセンブリは前記霧化器に給電することに用いられる。
【発明の効果】
【0020】
本願の有益な効果は以下のとおりである。本願は電子霧化装置及びその霧化器、霧化コアを提供する。加熱部材を吸液体内に埋設することによって、加熱部材と吸液体を密着させることができ、それにより加熱部材が生じた熱を吸液体に迅速に伝導させることができ、従って、加熱部材の温度が高すぎることを防止できるだけでなく、セラミックベースの昇温が迅速であることを確保できるとともに、吸液体表面の熱を分散することができ、最終的に吸液体の発熱面の表面温度を均一にし、局所的な温度が高すぎる現象がなく、また、加熱部材を立体構造に屈曲することによって、加熱部材により吸液体内の霧化液を予熱することができ、さらに霧化液の温度を均一に上昇させることができ、それにより霧化液の霧化効果を向上させることができ、この解決手段は粘度が高く、流動性が悪い霧化液に対して良好な加熱効果を有し、発熱体に複数のスルーホールを設けることによって、発熱体と吸液体の接触面積を増加することができ、それにより発熱体が発する熱を吸液体に均一で迅速に拡散させることができ、それによりリニア発熱体の局所的な領域と吸液体との接触不良による熱蓄積が発生し、リニア発熱体の局所的な温度が高すぎるという問題の発生を防止することができ、同時に吸液体が迅速で均一に昇温できることを確保することができ、従って、霧化液の霧化効果を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【
図1】本願に係る霧化コアの一実施例の構造模式図である。
【
図2】
図1に示される霧化コアの加熱部材の構造模式図である。
【
図3】
図1に示される霧化コアの別の実施形態の構造模式図である。
【
図4】
図3に示される霧化コアの加熱部材の構造模式図である。
【
図5】本願に係る霧化器の一実施例の構造模式図である。
【
図7】
図6に示される霧化器のA領域の部分拡大図である。
【
図8】本願に係る電子霧化装置の一実施例の構造模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
本願が解決する技術的課題、用いる技術的解決手段及び達する技術的効果をより明確にするために、以下、図面を参照して本願の実施例の技術的解決手段をさらに詳細に説明する。
【0023】
本願が解決する技術的課題、用いる技術的解決手段及び達する技術的効果をより明確にするために、以下、図面を参照して本願の実施例の技術的解決手段をさらに詳細に説明する。
【0024】
本願の用語「第1」、「第2」は説明するためのものに過ぎず、相対的な重要性を指示又は暗示したり、指示された技術的特徴の数量を暗黙的に示したりすると理解されてはならない。従って、「第1」、「第2」が限定された特徴は少なくとも1つの該特徴を明示的又は暗黙的に含むことができる。本願の説明では、「複数」は、特に具体的な限定がない限り、少なくとも2つを意味し、例えば2つ、3つ等である。本願の実施例におけるすべての方向指示(例えば、上、下、左、右、前、後…)はある特定の姿勢(図面に示される)下での各部材間の相対位置関係、運動状況等を解釈することのみに用いられ、該特定の姿勢が変化すると、それに応じて該方向指示も変化する。また、用語「含む」、「有する」及びそれらの任意の変形は非排他的な包含をカバーすることを意図する。例えば、一連のステップ又はユニットを含む過程、方法、システム、製品又はデバイスは挙げられたステップ又はユニットに限定されず、選択的に、挙げられていないステップ又はユニットをさらに含み、又は選択的に、これらの過程、方法、製品又はデバイスに固有される他のステップ又はユニットをさらに含む。
【0025】
本明細書における「実施例」への言及は、実施例と組み合わせて説明される特定の特徴、構造又は特性が本願の少なくとも1つの実施例に含まれ得ることを意味する。明細書の様々な位置で出現する該用語は、必ずしも同じ実施例を指すわけではなく、他の実施例と相互に排他的な独立した又は代替の実施例でもない。当業者は、本明細書に説明される実施例が他の実施例と組み合わせることができることを明確及び暗黙的に理解している。
【0026】
図1及び
図2を参照し、
図1は本願に係る霧化コアの一実施例の構造模式図であり、
図2は
図1に示される霧化コアの加熱部材の構造模式図である。
【0027】
霧化コア10は吸液体100及び加熱部材200を含む。霧化コア10は霧化液を加熱し、それにより霧化液を霧化することに用いることができる。
【0028】
吸液体100内に複数の微孔が形成され、霧化液は該微孔を通って吸液体100に入ることができ、又は霧化液は該微孔を通って吸液体100の一方側から他方側に浸透することができる。吸液体100の複数の微孔はさらに霧化液に対して貯蔵の役割を果たすことができる。加熱部材200は吸液体100内に部分的に埋設される。
【0029】
該吸液体100は焼結式多孔体であってもよく、具体的に、該焼結式多孔体はセラミック多孔体であってもよい。理解できるように、他のいくつかの実施例では、該焼結式多孔体は、セラミック多孔体に限定されず、例えば、ガラス多孔体又はガラスセラミック多孔体であってもよい。
【0030】
吸液体100の材料は酸化アルミニウム、酸化ケイ素、窒化ケイ素、ケイ酸塩及び炭化ケイ素のうちの任意の1つ又は複数であってもよい。
【0031】
具体的に、まず、酸化アルミニウム、酸化ケイ素、窒化ケイ素、ケイ酸塩及び炭化ケイ素のうちの任意の1つ又は複数の材料の混合物の粉末(又はスラリー)を用いて吸液体100の素材を形成し、次に該予備素材に加熱部材200を少なくとも部分的に埋め込み、加熱焼結によって、加熱部材200を部分的に埋め込む吸液体100を形成することができ、加熱部材200と吸液体100を密着させる。
【0032】
吸液体100の形状サイズは限定されず、必要に応じて選択することができる。本実施例では、具体的に、吸液体100は形状が略直方体状であり、例えば台形状の本体部102及び本体部102の底面に設けられたボス部101を含む。加熱部材200は該ボス部101に部分的に埋設されてもよい。加熱部材200の吸液体100外に位置する部分はボス部101の上面側(即ち、ボス部101の本体部102から離れる一方側)に設けられてもよい。本実施例では、吸液体100は一体成形構造である。
【0033】
吸液体100のボス部101の上面は該吸液体100の霧化面1001であり、吸液体100が該霧化面1001に対して設けた他方側の表面は該吸液体100の吸液面1002として示されてもよく、吸液体100の吸液面1002は霧化液と接触でき、霧化液は本体部102のボス部101から離れる一方側から吸液体100内に入ることができ、ボス部101の上面から浸透して出ることができ(即ち、霧化液は吸液体100の吸液面1002から吸液体100を貫通した後に吸液体100の霧化面1001から浸透して出ることができる)、霧化液がボス部101の上面から浸透して出る場合、加熱部材200の吸液体100外に位置する部分は浸透して出る霧化液を加熱して霧化することができる。さらに、吸液体100の本体部102のボス部101から離れる一面に凹溝がさらに設けられてもよく、霧化液を収容することに用いられる。
【0034】
本実施例では、加熱部材200を吸液体100内に埋設することによって、加熱部材200と吸液体100を密着させることができ、それにより加熱部材200の熱伝導の均一性を向上させることができ、また、加熱部材200を吸液体100内に埋設することによって、霧化液が本体部102のボス部101から離れる一方側から吸液体100内に入り、且つボス部101の上面から浸透して出る過程で、加熱部材200はさらに吸液体100内の霧化液を予熱することができ、さらに霧化液の温度を均一に上昇させることができ、それにより霧化液の霧化効果を向上させることができる。そして、粘度が高い霧化液に対して、加熱部材200の吸液体100内に埋設された部分は霧化液を予熱することによって、霧化液の粘度を低減させることができ、それにより流動性を向上させ、霧化面の給液が不足して乾式燃焼が発生することを防止する。
【0035】
本実施例では、さらに、加熱部材200を立体構造に設けることによって霧化液の霧化効果をさらに向上させることができる。
【0036】
【0037】
本実施例では、加熱部材200は発熱体210、第1接続部材220及び第2接続部材230を含んでもよい。第1接続部材220及び第2接続部材230はそれぞれ発熱体210の反対両端に接続されてもよい。
【0038】
発熱体210は接続された第1発熱部211及び第2発熱部を含んでもよい。
【0039】
第1発熱部211及び第2発熱部の数量はいずれも1つであってもよく、第1発熱部211の一端は第1接続部材220に接続されてもよく、他端は第2発熱部に接続され、第2発熱部の第1発熱部211から離れる一端は第2接続部材230に接続される。
【0040】
又は、第1発熱部211の数量は少なくとも2つであってもよい。2つの第1発熱部211はそれぞれ第1接続部材220及び第2接続部材230に接続されてもよく、第2発熱部は2つの第1発熱部211の間に直列に接続されてもよい。
【0041】
具体的に、第2発熱部は少なくとも2つの第1サブ発熱部212及び第2サブ発熱部213を含んでもよい。第1サブ発熱部212の両端はそれぞれ第1発熱部211及び第2サブ発熱部213に接続される。
【0042】
本実施例では、発熱体210はリニア発熱ユニットであってもよく、且つ第1発熱部211及び第2サブ発熱部213はいずれも直線状である。発熱体210は複数回の屈曲によって複数の第1発熱部211、複数の第1サブ発熱部212及び複数の第2サブ発熱部213を形成することができる。複数の第2サブ発熱部213は吸液体100内に埋設され、即ち、各第2サブ発熱部213の側面は吸液体100の多孔質セラミック材料によって全て被覆され、端部は隣接する第1サブ発熱部212に接続される。
【0043】
本実施例では、発熱体210は複数回の屈曲によって複数の第1発熱部211、複数の第1サブ発熱部212及び複数の第2サブ発熱部213を形成する場合、2つの接続された発熱部(第1発熱部211、第1サブ発熱部212又は第2サブ発熱部213)の間は屈曲部を構成でき、且つ該屈曲部の屈曲角度は10°~170°である。例えば、接続された第1発熱部211と第1サブ発熱部212を例とし、第1発熱部211及び第1サブ発熱部212はいずれも線形であり、且つ第1発熱部211と第1サブ発熱部212の接続部は屈曲部であってもよく、且つ屈曲部の屈曲角度は10°~170°であってもよく、好ましくは、屈曲部の屈曲角度は80°~100°であってもよく、例えば、第1発熱部211と第1サブ発熱部212の両者間の屈曲部の屈曲角度を80°、90°又は100°に設定してもよい。1つの好ましい実施形態では、屈曲部の屈曲角度を90°に設定してもよい。発熱体210は金属条又は金属線であってもよく、発熱体210の横断面は円形、正方形、矩形、楕円形等の形状のうちの任意の1つであってもよく、他の実施例では、発熱体210の横断面は正六角形、正八角形等の正多角形であってもよい。
【0044】
本実施例では、発熱体210は立体構造に構成される。発熱体210の複数の第1発熱部211はいずれも第1平面内に設けられてもよく、複数の第2サブ発熱部213は該第1平面と間隔をおいて設けられた第2平面内に設けられ、1つの好ましい実施形態では、第1平面と第2平面は平行し且つ間隔をおいて設けられてもよい。即ち、発熱体210の複数の第1発熱部211の中心接続線はいずれも第1平面内に設けられてもよく、発熱体210の複数の第2サブ発熱部213の中心接続線はいずれも第2平面内に設けられてもよく、第1平面と第2平面は平行し且つ間隔をおいて設けられる。発熱体210の複数の第1サブ発熱部212は複数の第1発熱部211と複数の第2サブ発熱部213を接続することができる。具体的に、各第1サブ発熱部212の反対両端はそれぞれ第1発熱部211及び第2サブ発熱部213に接続されてもよい。
【0045】
本実施例では、複数の第1発熱部211は第1平面内に平行し且つ間隔をおいて設けられる。複数の第2サブ発熱部213は第1平面と平行する第2平面内に設けられ、複数の第1サブ発熱部212は第1平面と垂直な第3平面内に設けられてもよい。第1発熱部211が直線形の発熱体であってもよく、その反対両端がいずれも第2発熱部に接続されてもよいため、第3平面の数量は2つに設定されてもよく、それによって第1発熱部211の反対両側の第1サブ発熱部212はそれぞれこの2つの第3平面内に位置し、該2つの第3平面も間隔をおいて平行に設けられてもよい。
【0046】
本実施形態では、該第1平面は霧化面1001がある平面である。
【0047】
さらに、本実施例では、発熱体210は金属条又は金属線であってもよく、又はパターン化された金属シートであってもよい。発熱体210は鉄クロム合金、鉄クロムアルミニウム合金、鉄クロムニッケル合金、クロムニッケル合金、チタン合金、ステンレス鋼合金及びカルマ合金等の金属合金のうちの任意の1つで製造されてもよく、又はそのうちの少なくとも2つを混合して製造されてもよい。
【0048】
発熱体210が金属条又は金属線である場合、発熱体210の横断面の直径は0.02mm~1.00mmの範囲内にあってもよく、例えば0.02mm、0.5mm又は1mmであってもよい。発熱体210が金属シートである場合、発熱体210は厚さが0.01mm~2mm範囲内にある金属シートであってもよい。
【0049】
発熱体210が屈曲によって複数の第1発熱部211、複数の第1サブ発熱部212及び複数の第2サブ発熱部213を形成する場合、各屈曲部分の長さは0.1mm~5mmの範囲内に設定されてもよく、例えば、各屈曲部分の長さを0.1mm、2.5mm又は5mm等に設定してもよい。
【0050】
上記実施例で述べたように、立体構造を有する発熱体210は複数回屈曲することによって形成され、他の実施形態では、立体構造を有する発熱体210は金型プレス、鋳造、機械編み、化学エッチング等の1つ又は複数の方式で取得されてもよい。
【0051】
又は、他の実施例では、複数の発熱体210については、機械編みによって網状の構造を形成し、次に形成した網状の発熱体に対して屈曲処理を行うことによって、立体構造を有する発熱体210を形成するようにしてもよい。
【0052】
又は、複数の直径が小さなサブリニア発熱体を用い、卷取り又は接着又は溶接の方式で直径が大きな発熱体210を形成するようにしてもよい。次に、該直径が大きな発熱体210を屈曲して、複数の第1発熱部211、複数の第1サブ発熱部212及び複数の第2サブ発熱部213を有する立体構造を形成する。
【0053】
図3~
図4を参照する。
図3は
図1に示される霧化コアの別の実施形態の構造模式図であり、
図4は
図3に示される霧化コアの加熱部材の構造模式図である。
【0054】
本実施形態では、発熱体210の発熱ユニット(第1発熱部211、第1サブ発熱部212及び/又は第2サブ発熱部213を含む)にスルーホール2101がさらに設けられてもよい。スルーホール2101の数量は複数であってもよく、且つ複数のスルーホール2101は発熱ユニットの長手方向に順に等間隔で設けられてもよい。本解決方法において、第1発熱部211、第1サブ発熱部212及び第2サブ発熱部213にいずれもスルーホール2101が設けられてもよく、他の実施形態では、複数のスルーホール2101は第1発熱部211、第1サブ発熱部212又は第2サブ発熱部213に設けられてもよい。
【0055】
本実施形態では、第1サブ発熱部212又は第2サブ発熱部213はU字形の第2発熱部を構成し、他の実施形態では、第2発熱部はV字形であってもよい(即ち、2つの第1サブ発熱部212は直接接続され、第2サブ発熱部213を省略する)。他の実施形態では、第2発熱部は円弧状であってもよい。
【0056】
従って、本実施形態では、発熱体210の発熱ユニットに複数のスルーホールを設けることによって、発熱体210と吸液体100の結合安定性をさらに向上させることができ、それにより発熱体210が発する熱を吸液体100に均一に拡散させることができ、それにより発熱体210の局所的な領域と吸液体100との接触不良による熱蓄積が発生し、それにより発熱体210の局所的な温度が高すぎるという問題の発生を防止することができ、同時に吸液体100が迅速で均一に昇温できることを確保することができ、従って、霧化液の霧化効果を向上させることができる。
【0057】
注意する必要がある点として、本実施形態では発熱体210にスルーホール2101を設ける方式で発熱体210と吸液体100の結合安定性、及び熱伝導の均一性を向上させ、他の実施形態では、発熱体210の発熱ユニットに複数のブラインドホールを設けてもよく、同様に、複数のブラインドホールは発熱体210の長手方向に順に等間隔で設けられてもよい。
【0058】
発熱体210にスルーホール2101が設けられる場合、スルーホール2101は円形孔であってもよく、且つスルーホール2101の直径は0.01~1.00mmに設定されてもよく、例えば、スルーホール2101の直径は0.01mm、0.5mm又は1mmに設定されてもよい。
【0059】
発熱体210にブラインドホールが設けられる場合、ブラインドホールは円形孔であってもよく、矩形孔であってもよく、ブラインドホールが円形孔である場合、ブラインドホールの直径は0.01~1.00mmに設定されてもよく、ブラインドホールが矩形孔である場合、ブラインドホールの幅は0.01~1.00mmに設定されてもよく、長さは0.10~2.00mmに設定されてもよい。
【0060】
隣接する2つのスルーホール2101(又はブラインドホール)の間隔は0.03mm~1.00mmに設定されてもよい。
【0061】
さらに、上記のように加熱部材200は吸液体100内に部分的に埋設される。具体的に、第2サブ発熱部213及び少なくとも一部の第1サブ発熱部212を吸液体100内に埋設してもよい。つまり、発熱体210の第1発熱部211は全て又は部分的に吸液体100外に露出してもよく、第2サブ発熱部213は吸液体100内に埋設され、同時に第1サブ発熱部212も全て又は部分的に吸液体100内に埋設されてもよい。第1サブ発熱部212が部分的に吸液体100内に埋設される場合、第1サブ発熱部212と第2サブ発熱部213の接続端部の一方側に近い部分が吸液体100内に埋設されることを指す。
【0062】
本実施形態では、複数の第2サブ発熱部213は全て吸液体100に埋設され、複数の第1サブ発熱部212は吸液体100に挿入され、且つ一端が露出し、第1発熱部211に接続される。複数の第1発熱部211は全て露出し、ボス部101の上面に設けられる。選択的に、複数の第1発熱部211はいずれも吸液体100の霧化面1001の一方側に設けられてもよく、且つ該霧化面1001と接触する。霧化面1001は平面であってもよく、このように、第1発熱部211による霧化面1001に対する霧化加熱の一致性を増加し、霧化効率を向上させることができる。同様に、吸液面1002も平面であってもよく、それによって霧化液の導液速度の一致性をよくする。
【0063】
従って、吸液体100内に位置する一部の加熱部材200は吸液体100内の霧化液を予熱することができ、吸液体100外に位置する一部の加熱部材200は、吸液体100内から浸透して出る予熱後の霧化液をさらに加熱することができ、それにより霧化液を迅速で均一に霧化することができる。
【0064】
【0065】
本実施例では、加熱部材200の第1接続部材220及び第2接続部材230は2つの加熱電極シートであってもよく、第1接続部材220及び第2接続部材230はそれぞれ発熱体210の反対両端に接続して発熱体210の正負極を構成でき、第1接続部材220及び第2接続部材230に接続線を設けることによって、発熱体210と外部の電源を電気的に接続することができ、それにより発熱体210に給電することができ、それにより発熱体210を発熱させる。
【0066】
具体的に、第1接続部材220及び第2接続部材230はいずれも電極シート221及び支持シート222を含んでもよい。第1接続部材220及び第2接続部材230の電極シート221はそれぞれ発熱体210の反対両端に接続されてもよい。電極シート221は第1発熱部211と同一の平面に設けられてもよく、即ち、電極シート221の中心線は第1平面内に位置し、支持シート222の一端は電極シート221に接続され、他端は第2平面に近い方向へ延伸する。
【0067】
本実施例では、電極シート221から離れて吸液体100の素材に支持シート222を徐々に埋め込む方式で、吸液体100の素材に加熱部材200を部分的に埋設するようにしてもよい。
【0068】
支持シート222に貫通溝2221がさらに設けられてもよく、支持シート222が徐々に吸液体100の素材に埋設されるときに、吸液体100を形成する粉末又はスラリーは該貫通溝2221に入ることができ、吸液体100の素材に対する焼結固定を完了した後、加熱部材200と吸液体100の結合安定性をさらに向上させることができる。
【0069】
本実施例では、第1接続部材220又は第2接続部材230はいずれも少なくとも2つの支持シート222を含んでもよく、且つ2つの支持シート222はそれぞれ電極シート221の反対両端に接続されてもよい。
【0070】
注意する必要がある点として、第1接続部材220及び第2接続部材230の電極シート221と支持シート222はいずれも一体成形されてもよく、具体的に、まず、シート状材を形成し、次にシート状材の反対両端を屈曲するようにしてもよく、屈曲後のシート状材の反対両端は支持シート222を構成でき、シート状材の中間領域は電極シート221を構成できる。
【0071】
又は、他の実施形態では、第1接続部材220及び第2接続部材230の電極シート221及び支持シート222はいずれも個別に成形されてもよく、接着又は溶接の方式で支持シート222を電極シート221の反対両端に固定して接続してもよく、それにより第1接続部材220又は第2接続部材230を形成することができる。
【0072】
さらに、本願はさらに霧化器を提供する。
図5~
図7を参照する。
図5は本願に係る霧化器の一実施例の構造模式図であり、
図6は
図5に示される霧化器の断面図であり、
図7は
図6に示される霧化器のA領域の部分拡大図である。
【0073】
霧化器30は霧化スリーブ310、取付ベース320及び霧化コア10を含む。
【0074】
霧化スリーブ310は貯液キャビティ312を有し、霧化スリーブ310の内部に通気管314が設けられ、貯液キャビティ312は霧化液を貯蔵することに用いられ、通気管314は使用者の口に煙をガイドすることに用いられる。
【0075】
取付ベース320は第1圧力調節通路322、注入キャビティ321及び煙出口323を有し、第1圧力調節通路322は注入キャビティ321の周側に迂回して設けられ、取付ベース320は霧化スリーブ310内に嵌め込まれ、且つ第1圧力調節通路322及び注入キャビティ321はいずれも貯液キャビティ312と連通し、注入キャビティ321は霧化液を霧化コア10にガイドして、霧化コア10は霧化液を霧化して煙を形成し、通気管314は煙出口323に接続されて、煙出口323を介して使用者の口に煙をガイドする。
【0076】
霧化コア10は取付ベース320の貯液キャビティ312に離反する一端に接続され、注入キャビティ321を封止し、それにより霧化スリーブ310、取付ベース320及び霧化コア10により貯液空間を形成し、該貯液空間に霧化液を貯蔵した後、霧化液は第1圧力調節通路322を封止する。
【0077】
外部気圧の変化又は吸引により貯液キャビティ312内の気圧と外部気圧のバランスが崩れた場合、例えば、貯液キャビティ312内の気圧が大きすぎる場合、霧化液が取付ベース320と霧化スリーブ310の内壁の間から漏れ、又は霧化液が霧化コア10から漏れ、又は霧化液が霧化コア10と取付ベース320の間の接続部から漏れるおそれがある。又は、貯液キャビティ312内の気圧が低すぎる場合、貯液キャビティ312の内外圧力差の影響により、霧化液の流動がスムーズではないおそれがあり、霧化コア10は給液が不足するため、作動時に焦げ臭を生じやすく、使用者に悪い吸引体験をもたらす。
【0078】
さらに、本願はさらに電子霧化装置を提供する。
図8を参照し、
図8は本願に係る電子霧化装置の一実施例の構造模式図である。
【0079】
電子霧化装置40は霧化器30及び本体アセンブリ410を含み、霧化器30は霧化液を貯蔵し、霧化液を霧化して使用者が吸引する煙を形成することに用いることができ、霧化器30は本体アセンブリ410に取り付けられてもよく、本体アセンブリ410内に電源アセンブリが設けられ、霧化器30が本体アセンブリ410に取り付けられた場合、本体アセンブリ410内の電源アセンブリの正負極はそれぞれ第1接続部材220及び第2接続部材230の2つの電極シート221に電気的に接続され、それにより給電回路を形成して、発熱体210に給電することができる。
【0080】
以上のように、当業者は容易に理解できるように、本願の有益な効果は以下のとおりである。加熱部材を吸液体内に埋設することによって、加熱部材と吸液体を密着させることができ、それにより加熱部材が生じた熱を吸液体に迅速に伝導させることができ、従って、加熱部材の温度が高すぎることを防止できるだけでなく、セラミックベースの昇温が迅速であることを確保できるとともに、吸液体表面の熱を分散することができ、最終的に吸液体の発熱面の表面温度を均一にし、局所的な温度が高すぎる現象がなく、また、加熱部材を立体構造に屈曲することによって、加熱部材により吸液体内の霧化液を予熱することができ、さらに霧化液の温度を均一に上昇させることができ、それにより霧化液の霧化効果を向上させることができ、この解決手段は粘度が高く、流動性が悪い霧化液に対して良好な加熱効果を有し、発熱体に複数のスルーホールを設けることによって、発熱体と吸液体の接触面積を増加することができ、それにより発熱体が発する熱を吸液体に均一で迅速に拡散させることができ、それによりリニア発熱体の局所的な領域と吸液体との接触不良による熱蓄積が発生し、リニア発熱体の局所的な温度が高すぎるという問題の発生を防止することができ、同時に吸液体が迅速で均一に昇温できることを確保することができ、従って、霧化液の霧化効果を向上させることができる。
【0081】
以上は本願の実施例に過ぎず、本願の特許範囲を制限するものではなく、本願の明細書及び図面によって作成した同等構造又は同等プロセスの変更を、直接又は間接的に他の関連する技術分野に実施することは、いずれも同じ理由により本願の特許保護範囲内に含まれる。