(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-20
(45)【発行日】2024-08-28
(54)【発明の名称】情報処理システム、情報処理方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/0601 20230101AFI20240821BHJP
G06Q 50/12 20120101ALI20240821BHJP
【FI】
G06Q30/0601 330
G06Q50/12
(21)【出願番号】P 2023090327
(22)【出願日】2023-05-31
(62)【分割の表示】P 2020189559の分割
【原出願日】2020-11-13
【審査請求日】2023-05-31
(73)【特許権者】
【識別番号】500175565
【氏名又は名称】株式会社ぐるなび
(74)【代理人】
【識別番号】110003339
【氏名又は名称】弁理士法人南青山国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】森口 智生
【審査官】山田 倍司
(56)【参考文献】
【文献】特開2019-191845(JP,A)
【文献】特開2014-229242(JP,A)
【文献】特開2014-059786(JP,A)
【文献】特開2018-169718(JP,A)
【文献】特開2013-058064(JP,A)
【文献】特開2014-153983(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
飲食店に配置されたテーブルを識別するテーブル識別情報をユーザ端末から受信し、当該テーブル識別情報の受信から当該テーブルの決済までの間に、注文情報を含む受信情報を前記ユーザ端末から受信する通信部と、
前記テーブル識別情報ごとに前記受信情報を分析することで、前記テーブル識別情報ごとのユーザグループの属性を判定し、前記判定した属性ごとに前記飲食店の各テーブルを分類し、
同一の前記分類に属する複数のテーブルのユーザ端末に一斉に送信可能なように、前記テーブルのユーザグループへの通知情報を生成する制御部と
を具備する情報処理システム。
【請求項2】
飲食店に配置されたテーブルを識別するテーブル識別情報をユーザ端末から受信し、当該テーブル識別情報の受信から当該テーブルの決済までの間に、注文情報を含む受信情報を前記ユーザ端末から受信する通信部と、
前記テーブル識別情報ごとに前記受信情報を分析することで、前記テーブル識別情報ごとのユーザグループの属性を判定し、前記判定した属性に応じて、前記テーブルのユーザグループへの通知情報を生成する制御部と
を具備し、
前記制御部は、前記生成された通知情報を前記飲食店の店舗端末へ送信し、
当該送信された通知情報のうち、前記店舗端末のユーザからの操作入力
があった通知情報を前記ユーザ端末へ送信する
情報処理システム。
【請求項3】
飲食店に配置されたテーブルを識別するテーブル識別情報をユーザ端末から受信し、
前記テーブル識別情報の受信から当該テーブルの決済までの間に、注文情報を含む受信情報を前記ユーザ端末から受信し、
前記テーブル識別情報ごとに前記受信情報を分析することで、前記テーブル識別情報ごとのユーザグループの属性を判定し、
前記判定した属性
ごとに前記飲食店の各テーブルを分類し、同一の前記分類に属する複数のテーブルのユーザ端末に一斉に送信可能なように、前記テーブルのユーザグループへの通知情報を生成する
、
情報処理装置が実行する情報処理方法。
【請求項4】
飲食店に配置されたテーブルを識別するテーブル識別情報をユーザ端末から受信し、
前記テーブル識別情報の受信から当該テーブルの決済までの間に、注文情報を含む受信情報を前記ユーザ端末から受信し、
前記テーブル識別情報ごとに前記受信情報を分析することで、前記テーブル識別情報ごとのユーザグループの属性を判定し、
前記判定した属性に応じて、前記テーブルのユーザグループへの通知情報を生成し、
前記生成された通知情報を前記飲食店の店舗端末へ送信し、当該送信された通知情報のうち、前記店舗端末のユーザからの操作入力があった通知情報を前記ユーザ端末へ送信する、
情報処理装置が実行する情報処理方法。
【請求項5】
情報処理装置に、
飲食店に配置されたテーブルを識別するテーブル識別情報をユーザ端末から受信するステップと、
前記テーブル識別情報の受信から当該テーブルの決済までの間に、注文情報を含む受信情報を前記ユーザ端末から受信するステップと、
前記テーブル識別情報ごとに前記受信情報を分析することで、前記テーブル識別情報ごとのユーザグループの属性を判定するステップと、
前記判定した属性
ごとに前記飲食店の各テーブルを分類し、同一の前記分類に属する複数のテーブルのユーザ端末に一斉に送信可能なように、前記テーブルのユーザグループへの通知情報を生成するステップと
を実行させるプログラム。
【請求項6】
情報処理装置に、
飲食店に配置されたテーブルを識別するテーブル識別情報をユーザ端末から受信するステップと、
前記テーブル識別情報の受信から当該テーブルの決済までの間に、注文情報を含む受信情報を前記ユーザ端末から受信するステップと、
前記テーブル識別情報ごとに前記受信情報を分析することで、前記テーブル識別情報ごとのユーザグループの属性を判定するステップと、
前記判定した属性に応じて、前記テーブルのユーザグループへの通知情報を生成するステップと、
前記生成された通知情報を前記飲食店の店舗端末へ送信し、当該送信された通知情報のうち、前記店舗端末のユーザからの操作入力があった通知情報を前記ユーザ端末へ送信するステップと
を実行させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、飲食店においてユーザ端末から送信された注文情報を処理可能な情報処理システム、情報処理方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、飲食店において、客が店員に対面で注文を行うのではなく、客のスマートフォン等の携帯端末から飲食店のサーバへ注文情報を送信することで注文を行うモバイルオーダーシステムが存在する。
【0003】
例えば、下記特許文献1には、客の携帯端末がテーブルに貼ってある二次元コードを読み込むことで取得したテーブルNoを、インターネットを介してサーバ装置へ送信し、サーバ装置がそれに応じてテーブル確定情報を店舗内システムへ送信し、サーバ装置との接続が確立された客が、携帯端末に表示された機能メニューを操作することで、注文データ(料理名称、個数)等を入力してテーブルNoと共に注文情報をサーバ装置へ送信し、サーバ装置がそれを店舗内システムへ送信することが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記技術においては、注文はもっぱら客の選択によって行われるため、従業員は客に対して販売促進活動を行う機会を逸してしまう。
【0006】
以上のような事情に鑑み、本発明の目的は、モバイルオーダーシステムにおいて従業員が客のテーブルに赴くことなく当該テーブルに応じた販売促進活動を行うことを可能とする情報処理装置、情報処理方法及びプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するため、本発明の一形態に係る情報処理システムは、通信部及び制御部を有する。上記通信部は、飲食店に配置されたテーブルを識別するテーブル識別情報および注文情報を含む受信情報をユーザ端末から受信する。上記制御部は、上記テーブル識別情報ごとに上記受信情報を分析することで、上記テーブル識別情報ごとのユーザ属性を判定し、上記判定した属性に応じて、ユーザへの通知情報を生成する。
【0008】
これにより情報処理システムは、ユーザ端末からの受信情報を分析して判定した属性に応じて通知情報を生成することで、モバイルオーダーシステムにおいて従業員が客のテーブルに赴くことなく当該テーブルに応じた販売促進活動を行うことを可能とすることができる。当該情報処理システムは、1つまたは複数の情報処理装置によって構成されうる。
【0009】
上記通信部は、上記テーブル識別情報として上記テーブルごとに対応付けられたコード情報が上記ユーザ端末により読み取られたことにより、当該ユーザ端末から上記テーブル識別情報を受信してもよい。
【0010】
上記制御部は、上記テーブル識別情報が上記ユーザ端末により読み取られたことにより、上記ユーザ端末から上記注文情報を受信可能としてもよい。
【0011】
これにより情報処理システムは、テーブルごとにテーブル識別情報をユーザ端末に読み取らせるだけでユーザ端末から注文を受け付けることができる。
【0012】
上記制御部は、上記生成された通知情報を上記飲食店の店舗端末へ送信し、当該通知情報に対する上記店舗端末のユーザからの操作入力に応じて当該通知情報を上記ユーザ端末へ送信してもよい。
【0013】
これにより情報処理システムは、飲食店の従業員に、客への通知情報のうち当該従業員が所望のものを送信させることができる。
【0014】
上記制御部は、上記判定した属性ごとに上記飲食店の全テーブルを分類し、当該テーブルの分類ごとに同一の上記通知情報を生成してもよい。
【0015】
これにより情報処理システムは、テーブルごとに通知情報を生成する場合に比べて同一の属性のテーブルについて重複して通知情報を生成する無駄を省くことができる。
【0016】
上記制御部は、上記属性ごとに異なる領域を有する操作画面を生成し、当該領域ごとに上記通知情報の送信用のユーザインタフェースを配置してもよい。
【0017】
これにより情報処理システムは、飲食店の従業員に、操作画面を介して属性ごとに1または複数のテーブルに対して一斉に通知情報を送信させることができる。
【0018】
上記制御部は、上記ユーザ端末への上記通知情報の送信履歴を示す履歴情報を上記領域ごとに掲載してもよい。
【0019】
これにより情報処理システムは、飲食店の従業員に、通知情報の過去の送信履歴を確認させながら、より販促効果のある通知情報を送信させることができる。
【0020】
上記制御部は、上記注文情報を分析することで、上記テーブル識別情報ごとのユーザ属性を判定してもよい。
【0021】
これにより情報処理システムは、テーブルごとの注文情報に応じた適切な通知情報を生成することができる。
【0022】
上記制御部は、最初に上記テーブル識別情報を取得してから当該テーブルの決済までの間に上記ユーザ端末からの注文を受け付けることで取得された情報を基に上記属性を判定してもよい。
【0023】
これにより情報処理システムは、客がテーブルについてから決済するまでの全ての情報を通知情報の生成に用いることができる。
【0024】
上記制御部は、上記受信情報に含まれる上記ユーザ端末のユーザを識別するユーザ識別情報を取得し、当該ユーザ識別情報に紐づけられた個人情報を基に上記属性を判定してもよい。
【0025】
これにより情報処理システムは、客の個人情報を基に、よりパーソナライズ化された通知情報を生成することができる。
【0026】
上記制御部は、同一の上記テーブル識別情報を取得した複数のユーザ端末のユーザの各個人情報のうち、当該複数のユーザの所定割合以上で共通する情報を基に上記属性を判定してもよい。この場合の共通する情報とは、例えば、女性(性別)、高齢者(年齢層)、同一家族(ユーザ同士の間柄)等である。
【0027】
これにより情報処理システムは、同一のテーブルのそれぞれの客に共通の属性を判定することで、当該テーブルのどの客にも適した通知情報を生成することができる。
【0028】
上記制御部は、上記受信情報に含まれる上記ユーザ端末または上記ユーザ識別情報の数に応じて上記属性を判定してもよい。
【0029】
これにより情報処理システムは、1つのテーブルに存在する客の人数によって通知情報を変更することができる。
【0030】
上記制御部は、上記通知情報として、上記数に応じた数または量の飲食物を提案する情報を上記属性ごとに生成してもよい。
【0031】
これにより情報処理システムは、1つのテーブルに存在する人数分の飲食物を自動的に提案することができる。
【0032】
上記制御部は、上記通知情報として、上記テーブル識別情報の受信時からの経過時間に応じた飲食物を提案する情報を上記属性ごとに生成してもよい。
【0033】
これにより情報処理システムは、客が食事を開始してからの経過時間に応じて異なる飲食物を提案する通知情報を生成することができる。
【0034】
上記制御部は、上記経過時間が所定時間を超えた場合、持ち帰り用の飲食物を提案する情報を上記属性ごとに生成してもよい。
【0035】
これにより情報処理システムは、残りの滞在可能時間から計算すると注文した飲食物を飲食しきれない場合には持ち帰り用の飲食物を提案することで、より売上を伸ばすことができる。
【0036】
上記制御部は、上記飲食店が当日または当日の時間帯別の売上目標を達成する見込みがない場合に、追加または持ち帰り用の飲食物を提案する情報を上記属性ごとに生成してもよい。
【0037】
これにより情報処理システムは、売上が当日の目標に満たない場合には積極的に販促用の通知情報を生成することで、当日の売上目標を極力達成させることができる。
【0038】
本発明の他の形態に係る情報処理方法は、
飲食店に配置されたテーブルを識別するテーブル識別情報および注文情報を含む受信情報をユーザ端末から受信し、
上記テーブル識別情報ごとに上記受信情報を分析することで、上記テーブル識別情報ごとのユーザ属性を判定し、
上記判定した属性に応じて、ユーザへの通知情報を生成する、ことを含む。
【0039】
本発明の他の形態に係るプログラムは、情報処理装置に、
飲食店に配置されたテーブルを識別するテーブル識別情報および注文情報を含む受信情報をユーザ端末から受信するステップと、
上記テーブル識別情報ごとに上記受信情報を分析することで、上記テーブル識別情報ごとのユーザ属性を判定するステップと、
上記判定した属性に応じて、ユーザへの通知情報を生成するステップと、を実行させる。
【発明の効果】
【0040】
以上説明したように、本発明によれば、モバイルオーダーシステムにおいて従業員が客のテーブルに赴くことなく当該テーブルに応じた販売促進活動を行うことを可能とすることができる。しかし、当該効果は本発明を限定するものではない。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【
図1】本発明の一実施形態に係る注文受付システムの構成を示した図である。
【
図2】本発明の一実施形態に係る飲食店情報提供サーバのハードウェア構成を示した図である。る。
【
図3】本発明の一実施形態に係る飲食店情報提供サーバが有するデータベースの構成を示した図である。
【
図4】本発明の一実施形態に係る飲食店情報提供サーバによる、注文受付処理、ユーザ属性判定処理及び通知情報の生成処理の流れを示したフローチャートである。
【
図5】本発明の一実施形態に係る飲食店情報提供サーバが生成する通知情報の送信画面の例を示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0042】
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態を説明する。
【0043】
[システムの構成]
図1は、本実施形態に係るモバイルオーダーシステムの構成を示した図である。
【0044】
同図に示すように、このシステムは、インターネット50上の飲食店情報提供サーバ100と、複数のユーザ端末200と、複数の飲食店端末300とを含む。
【0045】
飲食店情報提供サーバ100は、飲食店に関する情報を掲載したポータルサイトを運営するウェブサーバである。飲食店情報提供サーバ100は、複数のユーザ端末200及び複数の飲食店の飲食店端末300とインターネット50を介して接続されている。
【0046】
飲食店情報提供サーバ100は、上記ポータルサイトにおいて、ユーザ端末200のユーザ向けに飲食店情報の検索システムを提供する。具体的には、飲食店情報提供サーバ100は、ユーザ端末200からの検索要求に基づいて検索条件に合致する飲食店情報を検索し、検索結果を掲載したWebページを生成してユーザ端末200へ送信する。また飲食店情報提供サーバ100は、当該飲食店情報を閲覧したユーザのユーザ端末200からの、いずれかの飲食店に対する予約受付処理を代行する。
【0047】
また飲食店情報提供サーバ100は、上記ポータルサイトに掲載される飲食店(加盟店)向けに、飲食店情報の管理画面(Webページ)を提供している。飲食店端末300のユーザは、当該管理画面を介して、上記検索結果として一般ユーザに提供されるWebページ上の飲食店情報(コンテンツ)を編集・更新し、当該Webページを上記ポータルサイト上にアップロードすることができる。
【0048】
ユーザ端末200(200A,200B,200C...)は、ユーザにより使用される端末であり、例えばスマートフォン、携帯電話、タブレットPC(Personal Computer)等である。ユーザ端末200は、飲食店情報提供サーバ100へアクセスし、上記Webページを受信してブラウザ等により画面に表示する。
【0049】
ユーザ端末200は、ユーザの操作に基づいて飲食店の検索条件を決定し、当該検索条件に基づく飲食店検索要求を飲食店情報提供サーバ100へ送信する。本実施形態では、飲食店の所在エリア(最寄駅)やジャンル、価格帯等、予め設定された検索条件をユーザ端末200のユーザが選択することで、予約可能な飲食店の検索要求の送信が可能である。そしてユーザ端末200は、ユーザの操作に基づいて、上記検索結果として表示されたいずれかの飲食店に対する予約要求を飲食店情報提供サーバ100へ送信可能である。
【0050】
飲食店端末300は、各飲食店に設置されている端末であり、タブレットPC、ノートブックPC、デスクトップPC等である。飲食店端末300は、管理者の操作に基づいて、上記飲食店情報の編集・更新等、自身の飲食店情報に関する処理を飲食店情報提供サーバ100との通信により実行することが可能である。
【0051】
また本実施形態では、各飲食店においては、来店して各テーブルT(T1,T2,...)に着席したユーザが、各自のユーザ端末200によって飲食物の注文を行うことが可能となっている。具体的には、各テーブルTには当該テーブルを識別するテーブルIDを記憶した2次元コードC(C1,C2,...)が印刷された印刷物(プレート、カード等)が設置されており、ユーザはユーザ端末200によって当該2次元コードCを読み取ることで、飲食店の飲食物の注文ページへアクセス可能となり、当該注文ページを介して、上記テーブルIDと共に注文情報を飲食店情報提供サーバ100へ送信することで飲食物の注文が可能となっている。
【0052】
すなわち、飲食店情報提供サーバ100は、顧客からウェブサイトを介して予約を受け付けるウェブサーバとして機能すると共に、飲食店における各テーブルTの注文情報や売上情報を管理するPOS(Point of Sales)サーバとしても機能し、各ユーザ端末200からの注文情報を飲食店端末300に送信したり、当該注文情報に基づいて各テーブルTの会計処理を実行したりする。
【0053】
さらに、飲食店情報提供サーバ100は、上記テーブルIDを取得してから当該テーブルの決済までの間にユーザ端末200からの注文を受け付けることで取得された情報を基に、テーブルIDごとのユーザ属性を判定し、当該ユーザ属性に応じて、各テーブルのユーザへの通知情報(例えばおすすめメニュー等の販促情報)を生成することが可能である。このユーザ属性判定処理及び通知情報の生成処理の詳細については後述する。
【0054】
[飲食店情報提供サーバのハードウェア構成]
図2は、上記飲食店情報提供サーバ100のハードウェア構成を示した図である。同図に示すように、飲食店情報提供サーバ100は、CPU(Central Processing Unit)11、ROM(Read Only Memory)12、RAM(Random Access Memory)13、入出力インタフェース15、及び、これらを互いに接続するバス14を備える。
【0055】
CPU11は、必要に応じてRAM13等に適宜アクセスし、各種演算処理を行いながら飲食店情報提供サーバ100の各ブロック全体を統括的に制御する。ROM12は、CPU11に実行させるOS、プログラムや各種パラメータなどのファームウェアが固定的に記憶されている不揮発性のメモリである。RAM13は、CPU11の作業用領域等として用いられ、OS、実行中の各種アプリケーション、処理中の各種データを一時的に保持する。
【0056】
入出力インタフェース15には、表示部16、操作受付部17、記憶部18、通信部19等が接続される。
【0057】
表示部16は、例えばLCD(Liquid Crystal Display)、OELD(Organic ElectroLuminescence Display)、CRT(Cathode Ray Tube)等を用いた表示デバイスである。
【0058】
操作受付部17は、例えばマウス等のポインティングデバイス、キーボード、タッチパネル、その他の入力装置である。操作受付部17がタッチパネルである場合、そのタッチパネルは表示部16と一体となり得る。
【0059】
記憶部18は、例えばHDD(Hard Disk Drive)や、フラッシュメモリ(SSD;Solid State Drive)、その他の固体メモリ等の不揮発性メモリである。当該記憶部18には、上記OSや各種アプリケーション、各種データが記憶される。
【0060】
特に本実施形態では、記憶部18は、飲食店情報提供サーバ100が後述する注文受付処理、ユーザ属性判定処理及び通知情報の生成処理を実行するためのアプリケーションその他のプログラムを記憶している。後述するが、記憶部18は、そのようなデータを含むデータベースとして、飲食店情報データベース、ユーザ情報データベース、POS情報データベース、及び通知情報データベースを有している。
【0061】
通信部19は、例えばEthernet用のNIC(Network Interface Card)や無線LAN等の無線通信用の各種モジュールであり、上記ユーザ端末200との間の通信処理を担う。
【0062】
図示しないが、ユーザ端末200及び飲食店端末300のハードウェア構成も、基本的には飲食店情報提供サーバ100と同様である。
【0063】
[飲食店情報提供サーバのデータベース構成]
図3は、上記飲食店情報提供サーバ100が有するデータベースの構成を示した図である。
【0064】
同図に示すように、飲食店情報提供サーバ100は、記憶部18に、飲食店情報データベース31、ユーザ情報データベース32、POS情報データベース33、及び通知情報データベース34を有している。
【0065】
飲食店情報データベース31は、飲食店毎に、その飲食店の店名、所在位置(住所または緯度経度)情報、エリア情報、アクセス情報(最寄り駅情報、最寄り駅からの徒歩距離情報)電話番号、その飲食店を識別するID(店舗ID)、その飲食店の業態・サービスのカテゴリ情報、その飲食店を紹介する情報(店舗のPR文等の店舗の特徴を示す情報、飲食店が行うイベント情報等)、飲食店に関する(飲食店を紹介する)画像データ、飲食店が提供するメニューに関するメニュー情報、平均予算情報、営業時間、ウェブサイトURL等の情報等を記憶している。これらの情報は、各飲食店の飲食店端末300から、飲食店情報提供サーバ100が提供する管理画面を介して入力されたものである。
【0066】
上記メニュー情報は、上記ポータルサイト上の各飲食店のサイトに掲載されるメニューに対応する情報であり、各飲食店が提供可能な複数のメニューのメニュー名を、飲食店毎に記憶している。当該メニュー情報は、例えば前菜/メイン、ランチ/ディナー/コース等のメニューカテゴリ毎に記憶されてもよい。またメニュー情報としては、メニュー名や値段、説明等を示す文字情報の他、当該メニューを撮影した写真等の画像情報も対応付けて記憶される。
【0067】
上記エリア情報としては、広さ単位の異なる複数のエリアに関する情報が含まれる。広いエリアとしては例えば都道府県や市区町村、狭いエリアとしては例えば駅から数百m以内(例えば、「銀座エリア」)、それらの間の広さのエリアとして、例えば駅から1km以内のエリアや、複数の駅周辺エリアがまとまったエリア(例えば、「銀座・新橋・有楽町エリア」)等が挙げられるが、これらに限られない。これにより、同じ飲食店でも、その広さによって複数のエリアに紐付けられていることになる。
【0068】
上記カテゴリ情報は、例えば和食、中華、イタリアン、フレンチ、焼肉等のメインカテゴリの他、和食における焼き鳥・天ぷら等、イタリアンにおけるパスタ・ピザ等のより詳細なサブカテゴリを含んでいてもよい。
【0069】
また飲食店情報データベース31には、ユーザ端末200からの飲食店の予約要求の受付を飲食店へ通知する予約通知メールの宛先情報として、一または複数のメールアドレスも、飲食店ごとに記憶されている。当該メールアドレスは、上記飲食店端末300にインストールされたメールソフトで用いられるメールアドレスであってもよいし、飲食店の従業員が飲食店端末300とは別に保有するスマートフォンにインストールされたメールソフトで用いられるメールアドレスであってもよいし、その他飲食店端末300や従業員の端末から受信可能なウェブメールのメールアドレスであってもよい。
【0070】
各飲食店の管理者は、例えば飲食店情報提供サーバ100からの承認要求に応じて、または自発的に、上記予約通知メールの宛先として設定されているメールアドレスが現在も実際に使用されていることを承認する承認情報を飲食店情報提供サーバ100へ、例えば上記管理画面や電子メール等を通じて送信する。飲食店情報データベース31には、当該受信した承認情報の履歴(受信日時、承認対象のメールアドレス)も飲食店ごとに記憶されている。
【0071】
上記メールアドレスが使われなくなった場合や、メールアドレスが変更された場合、また新たなメールアドレスを追加する場合には、管理者は上記管理画面や電子メール等を介して、その旨の情報を送信し、飲食店情報提供サーバ100は、その情報に応じて飲食店情報データベース31内の予約通知メールの宛先情報を更新する。
【0072】
ユーザ情報データベース32は、ユーザ端末200を所有する、上記飲食店情報提供サーバ100が提供する上記ポータルサイトを介した飲食店情報サービスの利用者(会員)であるユーザに関する情報を記憶する。具体的には、ユーザ情報データベース32は、ユーザID、パスワード、氏名、メールアドレス(その他、メッセージの宛先となる情報)、電話番号、住所、年齢(層)、性別、誕生日等の情報をユーザ毎に記憶している。
【0073】
POS情報データベース33は、各テーブルTにおいてユーザ端末200から受け付けた注文に基づくPOSデータを記憶している。当該POSデータは例えば、テーブルID、入店時刻、客数、注文メニュー、注文数(出数)、売上金額、注文時刻等から構成される。
【0074】
通知情報データベース34は、上記POS情報データベース33に記憶された注文情報等を基に生成された、テーブルIDごとのユーザ属性を示す情報、及び当該ユーザ属性に応じて生成された通知情報を記憶している。
【0075】
通知情報は、例えば上記ユーザ属性ごとにお勧めのメニューを提案する情報や、おすすめのキャンペーンを告知する情報等の販促情報のほか、例えば店内の施設案内情報、ラストオーダー時間情報等を通知する情報等、ユーザへのお知らせ情報も含む。
【0076】
さらに通知情報データベース34には、生成した通知情報のうち、飲食店端末300を介してユーザ端末200へ送信された通知情報の送信履歴情報(送信日時、送信先のテーブルID、ユーザ属性等)が記憶されていてもよい。
【0077】
これら各データベースは、後述する飲食店情報提供サーバ100による注文受付処理、ユーザ属性判定処理及び通知情報の生成処理において、必要に応じて相互に参照されて用いられる。
【0078】
[飲食店情報提供サーバの動作]
次に、以上のように構成された飲食店情報提供サーバ100の動作について説明する。当該動作は、飲食店情報提供サーバ100のCPU11及び通信部19等のハードウェアと、記憶部18に記憶されたソフトウェアとの協働により実行される。以下の説明では、便宜上、CPU11を動作主体とする。
【0079】
図4は、飲食店情報提供サーバ100による、飲食店における注文受付処理、ユーザ属性判定処理及び通知情報の生成処理の流れを示したフローチャートである。
【0080】
同図に示すように、飲食店情報提供サーバ100のCPU11はまず、ユーザ端末200から、テーブルIDを受信したか否かを判断する(ステップ41)。
【0081】
当該テーブルIDは、上述したように、各テーブルTに設置された印刷物に印刷された2次元コードCに記憶されており、当該2次元コードCをユーザ端末200がコードリーダによって読み取ることによって飲食店情報提供サーバ100へ送信される。
【0082】
また、当該テーブルIDがユーザ端末によって読み取られ飲食店情報提供サーバ100がそれを受信することで、ユーザ端末200には当該飲食店が提供する飲食物のリストを含む注文ページが送信されユーザ端末200のブラウザまたはアプリケーションによって表示される。これにより飲食店情報提供サーバ100は、ユーザ端末200から飲食物の注文情報を受信可能(注文を受付可能)となる。また当該注文ページを受信したユーザ端末200においては、例えばCookie等によりユーザ端末200を識別する情報が記憶されることで、飲食店情報提供サーバ100がユーザ端末200を識別可能となる。
【0083】
同一のテーブルTを利用する複数のユーザは、各自のユーザ端末200からそれぞれ注文情報を送信可能である。CPU11は、注文情報の送信元のユーザ端末200が異なっていても、注文情報に含まれるテーブルIDが同一であれば同一テーブルTからの注文情報として取り扱う。
【0084】
ユーザ端末200からテーブルIDを受信したと判断した場合(ステップ41のYes)、CPU11は、当該テーブルIDと対応付けて、その受信時刻を、当該テーブルIDで識別されるテーブルを利用するユーザの入店時刻として記録する(ステップ42)。
【0085】
続いてCPU11は、ユーザ端末200から注文情報を受信したか否かを判断する(ステップ43)。注文情報は、上述のようにユーザ端末200に表示された注文ページを介して送信される。当該注文情報には、注文された飲食物のメニュー名またはまたはメニューID、数量等の他、その送信元のユーザ端末200が利用するテーブルTの上記テーブルIDが含まれる。
【0086】
ユーザ端末200から注文情報を受信したと判断した場合(Yes)、CPU11は、上記POS情報データベース33に当該注文情報を記録するとともに飲食店端末300へ送信する(ステップ44)。これにより飲食店端末300の受信した注文情報を確認した従業員によって、飲食店の厨房では当該注文情報に応じた飲食物の調理が開始される。
【0087】
続いてCPU11は、テーブルTごとのユーザ属性を判定する(ステップ45)。ここでCPU11は、各テーブルTについて、最初に上記テーブルIDを取得してから当該テーブルTの決済までの間に、そのテーブルTを利用するユーザ端末200からの注文を受け付けることで取得された情報を基に、ユーザ属性を判定する。
【0088】
典型的には、CPU11は、上記注文情報を分析することでユーザ属性を判定する。例えば、各テーブルTで注文された飲食物の傾向を分析することで、例えば、野菜料理の注文割合が多い、肉料理の注文割合が多い、酒の注文割合が多い(注文頻度が高い)といった属性を判断することができる。当然ながら、注文情報のみからユーザ属性を判定するには、ある程度の量の注文情報が蓄積される必要があり、CPU11は、テーブルTごとの注文情報が少なすぎる場合には属性は判定不可としてもよい。
【0089】
また、ユーザ端末200が例えば飲食店情報提供サーバ100が提供するポータルサイトサービスにログインしている場合には、飲食店情報提供サーバ100は、上記2次元コードCの読み取りの際、または注文情報の送信の際に、当該ユーザ端末200のユーザの上記サービス上でのユーザIDが共に送信されてもよい。CPU11は、上記注文ページをユーザ端末200へ送信する際に、当該注文ページに、上記サービスへのログイン用のユーザインタフェースを用意して、ユーザにログインを促してもよい。ユーザ端末200がログインした場合、上記テーブルIDとユーザIDとが紐づけられて記憶される。
【0090】
そしてCPU11は、当該ユーザIDに紐づけられたユーザの個人情報(名前、性別、年齢、職業、住所、予約履歴等)を基に、上記属性を判定してもよい。例えばCPU11は、同一のテーブルIDの送信元となった複数のユーザ端末200のユーザの各個人情報のうち、当該複数のユーザに所定割合(例えば50%、80%等)以上で共通する情報を基に、上記属性を判定してもよい。この場合の共通する情報とは、例えば、女性(性別)、高齢者(年齢層)、同一家族(ユーザ同士の間柄)等である。
【0091】
またCPU11は、同一のテーブルIDの送信元となったユーザ端末またはユーザIDの数(すなわち、テーブルTの利用者数)に応じて属性を判定してもよい。例えばCPU11は、その数に応じて、団体客(10人以上)、大グループ(6人~9人)、中グループ(3人~5人)、小グループ(2人)、個人(1人)といったように属性を付与してもよい。
【0092】
CPU11は、少なくとも1つのテーブルTについて、上記ユーザ属性が判定できたと判断した場合(ステップ45のYes)、判定した属性ごとにテーブルTを分類する(ステップ46)。すなわち、CPU11は、同一の属性が付与された複数のテーブルTをまとめて1つグループとして扱う。
【0093】
続いてCPU11は、上記判定した属性を基に、テーブルの分類ごとに通知情報を生成し、当該通知情報を上記通知情報データベース34に記憶する(ステップ46)。これにより、同一の属性のテーブルTについて重複して通知情報が生成される無駄が省かれる。
【0094】
上記制御部は、上記判定した属性ごとに上記飲食店の全テーブルを分類し、当該テーブルの分類ごとに同一の上記通知情報を生成してもよい。これにより情報処理システムは、テーブルごとに通知情報を生成する場合に比べて同一の属性のテーブルについて重複して通知情報を生成する無駄を省くことができる。
【0095】
通知情報は、上述の通り、典型的には上記ユーザ属性ごとにお勧めのメニューを提案する情報であるが、その他、おすすめのキャンペーンを告知する情報等、他の販売促進情報であってもよいし、販売促進情報以外のユーザへのお知らせ情報等であってもよい。
【0096】
ユーザ属性ごとにお勧めのメニューを提案する情報としては、例えば、肉料理の注文割合が高いというユーザ属性が判定された場合には、野菜料理を提案する通知情報が生成されてもよいし、日本酒の注文頻度が高いというユーザ属性が判定された場合には、その飲食店のお勧めの異なる銘柄の日本酒を提案する通知情報が生成されてもよい。
【0097】
また上記個人情報から、女性のグループという属性が判定された場合には、ヘルシーな料理(としてメニュー上で分類されている料理)を提案する通知情報が生成されてもよいし、学生のグループという属性が判定された場合には、学割メニューやボリュームのある料理を提案する通知情報が生成されてもよい。
【0098】
続いてCPU11は、飲食店端末300から、通知情報送信画面にアクセスがあったか否かを判断する(ステップ49)。
【0099】
通知情報送信画面にアクセスがあったと判断した場合(Yes)、CPU11は、テーブルTの分類(属性)ごとに異なる領域に通知情報の送信用ボタンを配した操作画面(通知情報送信画面)を生成し、アクセス元の飲食店端末300へ送信する(ステップ50)。
【0100】
図5は、上記通知情報送信画面の例を示した図である。
【0101】
同図に示すように、通知情報送信画面は、上記判定された属性ごとに複数の通知情報表示領域51を有する。同図では4つの通知情報表示領域51が示されているが、実際には5つ以上生成されてスクロールによって全ての通知情報表示領域51が閲覧可能となっていてもよい。
【0102】
各通知情報表示領域51は、上記判定した属性の名称と、当該属性に分類されたテーブルの番号とを表示する属性/テーブル表示欄52と、当該属性に応じて生成された通知情報を対応するテーブルTを利用するユーザ端末200へ送信するためのユーザインタフェースである通知情報送信ボタン53とを有する。
【0103】
同図の例では、例えば左上の通知情報表示領域51においては、「日本酒の注文が多い」という属性に対してテーブル2及び6が対応付けられており、当該テーブルに対して送信する通知情報として、違う銘柄の日本酒を提案する情報が対応付けられている。
【0104】
図4に戻り、CPU11は、飲食店端末300に表示された当該通知情報送信画面上で、上記通知情報送信ボタン53による通知情報の送信操作が入力されたか否かを判断する(ステップ51)。
【0105】
通知情報の送信操作が入力されたと判断された場合(Yes)、CPU11は、該当する通知情報を上記通知情報データベース34から抽出し、当該通知情報に対応するテーブルTのテーブルIDとCookieやユーザID等によって紐づけられたユーザ端末200へ送信する(ステップ52)。
【0106】
上記
図5に示したように、通知情報が複数のテーブルTと対応付けられている場合、通知情報送信ボタン53が押されると、当該通知情報が、対応付けられた全てのテーブルTを利用する各ユーザのユーザ端末200へ一斉に送信される。
【0107】
CPU11は、以上の処理を、テーブルTごとに、ユーザ端末200から決済要求を受信するまで繰り返す。ユーザ端末200から決済要求を受信した場合(ステップ53のYes)、POS情報データベース33を更新するとともに、例えばクレジットカードや電子マネー等によって決済処理を実行し、決済情報を飲食店端末300へ送信して終了する(ステップ54)。
【0108】
[まとめ]
以上説明したように、本実施形態によれば、飲食店情報提供サーバ100は、ユーザ端末200からの注文情報を分析して判定した属性に応じて通知情報を生成することで、モバイルオーダーシステムにおいて飲食店の従業員が客のテーブルTに赴くことなく当該テーブルTに応じた販売促進活動を行うことを可能とすることができる。
【0109】
また飲食店情報提供サーバ100は、同一の属性を付与された複数のテーブルTの全てのユーザ端末に一斉に同一の通知情報を送信することで、通知情報を個別に送信する場合に比べて処理負荷を下げ、ネットワークの輻輳を防止することができる。
【0110】
[変形例]
本発明は上述の実施形態にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更され得る。
【0111】
上述の実施形態において、飲食店情報提供サーバ100は、同一の属性を有する複数のテーブルTに対してまとめて通知情報を送信していた。これとは別に、飲食店情報提供サーバ100は、テーブルTごとに個別の通知情報を送信してもよい。例えば飲食店情報提供サーバ100は、同一のテーブルIDの送信元となったユーザ端末またはユーザIDの数(すなわち、テーブルTの利用者数)に応じた数または量の飲食物(例えば前回の注文と同じ人数分の飲み物等)を提案する情報を通知情報として生成し送信してもよい。
【0112】
また飲食店情報提供サーバ100は、上記テーブルIDの受信時からの経過時間に応じた飲食物を提案する情報を上記属性に応じて通知情報として生成し送信してもよい。例えば飲食店情報提供サーバ100は、経過時間が所定の時間を経過する前は上記属性に応じた前菜やメイン料理を提案する通知情報を生成し、所定の時間を経過した後は上記属性に応じたご飯ものや麺類を提案する通知情報を生成してもよい。また3つ以上の経過時間帯毎に異なる種類の料理が対応付けられ、それに応じて通知情報が生成されてもよい。
【0113】
また飲食店情報提供サーバ100は、上記経過時間が所定時間(例えばラストオーダーの30分前等)を超えた場合、上記属性に応じた持ち帰り用の飲食物を提案する情報を上記通知情報として生成してもよい。これにより飲食店は、ユーザが残りの滞在可能時間から計算すると注文した飲食物を飲食しきれない場合等には持ち帰り用の飲食物を提案することで、より売上を伸ばすことができる。
【0114】
また飲食店情報提供サーバ100は、飲食店が当日または当日の時間帯別の売上目標を達成する見込みがない場合に、上記属性に応じて、追加または持ち帰り用の飲食物を提案する情報を通知情報として生成してもよい。これにより飲食店は、売上が当日の目標に満たない場合には積極的に販促用の通知情報を送信することで、当日の売上目標を極力達成させることができる。
【0115】
上述の実施形態において、飲食店情報提供サーバ100は、上記通知情報送信画面の各通知情報表示領域51において、ユーザ端末200への当該領域51の通知情報のテーブルTごとの送信履歴を示す情報を領域51ごとに掲載してもよい。送信履歴は、例えばテーブル番号と送信時刻から構成される。これにより飲食店の従業員は、各テーブルTについて、通知情報の過去の送信履歴を確認しながら、より販促効果のある通知情報を送信することができる。
【0116】
上述の実施形態では、テーブルIDは2次元コードCの形態でユーザ端末200に読み取られることで飲食店情報提供サーバ100へ送信された。しかし、飲食店情報提供サーバ100がテーブルIDを受信する方法はこれに限られず、例えば、各テーブルTに設置されたビーコン端末によって送信されたテーブルIDをユーザ端末200が受信することでそれが飲食店情報提供サーバ100へ送信されてもよい。
【0117】
上述の実施形態では、クラウド上の飲食店情報提供サーバ100が複数の飲食店向けに注文受付処理、ユーザ属性判定処理及び通知情報の生成処理を実行する例が示されたが、飲食店毎に、上記飲食店情報提供サーバ100と同様の機能を有するサーバが設置され、上記注文受付処理、ユーザ属性判定処理及び通知情報の生成処理を実行しても構わない。
【0118】
本願の特許請求の範囲に記載された発明のうち、「情報処理方法」と記載された発明は、その各ステップを、ソフトウェアによる情報処理によりコンピュータ等の少なくとも1つの装置が自動的に行うものであり、人間がコンピュータ等の装置を用いて行うものではない。すなわち、当該「情報処理方法」は、コンピュータ・ソフトウェアによる情報処理方法であって、コンピュータという計算道具を人間が操作する方法ではない。
【符号の説明】
【0119】
11…CPU
18…記憶部
19…通信部
31…飲食店情報データベース
32…ユーザ情報データベース
33…POS情報データベース
34…通知情報データベース
51…通知情報表示領域
52…属性/テーブル表示欄
53…通知情報送信ボタン
100…飲食店サーバ
200…ユーザ端末
300…飲食店端末