(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-20
(45)【発行日】2024-08-28
(54)【発明の名称】乾燥状態の眼用レンズの屈折力を検出するためのシステム及び方法
(51)【国際特許分類】
G01M 11/02 20060101AFI20240821BHJP
【FI】
G01M11/02 B
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2021100399
(22)【出願日】2021-06-16
【審査請求日】2023-04-11
(31)【優先権主張番号】10202005702W
(32)【優先日】2020-06-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】SG
(73)【特許権者】
【識別番号】521082569
【氏名又は名称】イメージ エーアイ プライベート リミテッド
【氏名又は名称原語表記】Emage AI Pte Ltd
(74)【代理人】
【識別番号】110000729
【氏名又は名称】弁理士法人ユニアス国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】タン ジア ヤウ
(72)【発明者】
【氏名】ダウ シー ヒエウ
(72)【発明者】
【氏名】グェン ホアン バオ
【審査官】小野寺 麻美子
(56)【参考文献】
【文献】特開平11-337444(JP,A)
【文献】特許第6577690(JP,B1)
【文献】特開2019-215321(JP,A)
【文献】米国特許第10321820(US,B1)
【文献】特表2016-540994(JP,A)
【文献】特表2019-522781(JP,A)
【文献】特開2018-031764(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01M 11/00 - G01M 11/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
検査対象の乾燥状態の
コンタクトレンズの屈折力を検出するための方法であって、
較正
されたガラスターゲットの画像が重ねられた乾燥状態の
コンタクトレンズの画像を取り込むステップと、
取り込まれた画像の選択された7×7個の正方形ボックスにおける各々の正方形ボックスを所定のグレースケール値で満たすステップと、
選択された7×7個の正方形
ボックスにおける各々の正方形ボックスと、前記各々の正方形ボックスに隣接する正方形
ボックスとの間の
距離の平均距離を測定するステップと
、
測定された平均距離を較正表及びグラフと比較することによって乾燥状態の
コンタクトレンズの屈折力を決定するステップと、
結果をさらなる処理のためにネットワーク接続されたコンピュータに通信するステップと
を含む方法。
【請求項2】
製造ラインにおいて検査される
前記コンタクトレンズは、レンズの凸側をカメラに向けた状態で検査される、請求項
1に記載の方法。
【請求項3】
前記
コンタクトレンズ及び
前記較正されたガラスターゲットは、カメラによって取得されるはっきりとしたコントラスト画像の取り込みを可能にするために背後光源で照明される、請求項
1に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、眼用レンズの屈折力を検出するための装置及び方法に関する。より詳細には、本発明は、自動コンタクトレンズ製造機におけるインライン検査システムとしての統合に適した乾燥状態のコンタクトレンズの屈折力を検出するための装置及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
眼用レンズ、とくには使い捨てソフトコンタクトレンズの製造は、再使用可能な金型を用いて完全に自動化された製造ラインで製造することができる。これらのコンタクトレンズの最高の品質を保証するために、光学検査システムが、顧客にとって高品質を保証するために不可欠である。眼用レンズ又はコンタクトレンズは、さまざまな種類の屈折力にて製造されており、したがって、それらがそれぞれの製造仕様に従って検査されることを確実にすることが不可欠である。人力による方法は低速であり、レンズの選択的なサンプル検査は、そのような方法に関連する不充分な品質チェックの問題を引き起こす。したがって、製造された製品の100%が、それらの特性に従って検査及び選別されることを確実にすることが、コンタクトレンズ製造業者にとって必須かつ重要な要件である。信頼できる製品の品質を保証するために、高速であり、信頼でき、一貫性のある検査方法を展開する必要がある。
【0003】
眼用レンズは、眼のさまざまな種類の特性に適合するように製造される。コンタクトレンズは、流通の前に、それらの屈折力に応じて適切に分類される必要がある。屈折力について、いくつかの先行技術の測定システムが存在するが、最も一般的なシステムの1つは、コンタクトレンズの上面及び下面上の焦点に依存する電動インデキシングシステムの使用を含む。しかしながら、この種の装置は、高速自動製造システムへの統合が不可能であり、なぜならば、各々のレンズの検査に必要な時間ゆえに、そのような目的に適さないからである。
コンタクトレンズの屈折力を検出するための1つの他の種類の検査システムは、コンタクトレンズの異なる地点に焦点を合わせるために電動ズームレンズを使用することと、レンズの屈折力を決定するためにズーム係数値の変動に匹敵するように特定のアルゴリズムを適用することとを含む。ここでもやはり、プロセスを実行するのに必要な時間ゆえに、そのようなシステムは、コンタクトレンズを製造するための高速製造ラインへの統合が不可能である。
【0004】
人間の介入を必要とする人手による検査システムは、低速すぎるという理由、人間の検査員は偏った判断を行いがちであるという理由、及び異なる検査員の間で検査結果が均一でないという理由で、高速生産においては実用的でない。
【0005】
コンタクトレンズの検査における主な困難は、成形の直後に検査を行うことである。コンタクトレンズの屈折力の検査を成形の直後に行うことができれば、プロセス関連の問題又は欠陥に迅速に対処することができる。不良のコンタクトレンズが大量に製造されることを防止することができる。コンタクトレンズの検査の典型的なプロセスは、伝統的に、レンズを生理食塩水中に浮かべた製造の最終プロセスにおいて全面的に行われ、生理食塩水の屈折特性を、検査中のコンタクトレンズの実際の屈折力を計算又は決定するときに考慮しなければならない。この最終検査段階における欠陥の発見は、製造業者にとって、問題を分析し、成形プロセスにおいてプロセスを修正するためのステップを導入することを困難にする。さらに、問題の知らせが遅れることで、材料の著しい損失及び顧客への出力につながる。
したがって、本発明の目的は、先行技術の上述の欠点を克服し、迅速であり、信頼でき、正確である検査のための自動化されたシステム又は装置への統合に適しているレンズの屈折力の検査の効率を大幅に高める方法を提案することである。
【発明の概要】
【0006】
本発明の一態様によれば、例えば最終段階の梱包プロセスへと送られる前のソフトコンタクトレンズなどの眼用レンズの自動製造ラインにおける眼用レンズの屈折力の自動インライン決定のためのシステム及び方法が提供される。
【0007】
この方法は、以下のステップを含む。
【0008】
眼用レンズが凸側を上にした状態で載せられる平坦な表面を有する光学的に透明な底部を備える検査プラットフォームを用意し、このプラットフォームを検査モジュールの下方の所定の位置に配置するステップ。
【0009】
正確に配置された黒色及び白色の正方形からなるパターンが予めエッチングされた較正済みガラスターゲットを用意するステップ。ガラスターゲットは、格子パターンとコンタクトレンズとの重ね合わせ画像がカメラ検出器において生成されるように、コンタクトレンズホルダの下方に配置される。
【0010】
光源と、光源からもたらされ、較正済みガラスターゲット及びプラットフォームの透明な表面上に配置された眼用レンズを通過して、カメラ検出器に衝突する光を受光する高解像度デジタルカメラを用意し、カメラの出力に信号を生成するステップ。
【0011】
検出器において生成された信号を測定し、既知の屈折力を有するいくつかのコンタクトレンズの屈折力に関連するパラメータの値の表(単位は、ピクセル)を生成するステップ。これらの値は、既知の屈折力を有しており、ゴールデンサンプルとも呼ばれるいくつかのコンタクトレンズのいくつかの重ね合わせ画像を使用し、次いで各々のコンタクトレンズ画像の所定の光学ゾーン内のいくつかの隣接する正方形の間の距離を測定し、結果を表にして参照表を形成することによって生成される。ゴールデンサンプルは、さまざまな正及び負の屈折力のコンタクトレンズを含む。
【0012】
眼用レンズの屈折力の決定は、眼用レンズが透明なプレート上に置かれている間に行われる。本明細書において使用されるとき、「屈折力」という用語は、例えば、球面ソフトコンタクトレンズの球面屈折力、円環状コンタクトレンズの円柱屈折力、円柱軸の向き、収差、など、例えば眼用レンズの屈折特性のうちの1つ又は屈折特性の組合せとして、きわめて広い意味で理解されるべきである。
【0013】
本発明は、較正ガラスターゲット内のパターンの画像が重ね合わせられたコンタクトレンズ画像の取得から開始して、コンタクトレンズの屈折力を検出するための新規なプロセスを提供する。このプロセスは、ゴールデンサンプルとも呼ばれる既知の屈折力のいくつかのコンタクトレンズについて繰り返される。
【0014】
さらに、本発明は、コンタクトレンズの屈折力を検出するための新規なプロセスであって、コンタクトレンズ画像の光学ゾーン内の1つ1つの正方形について計算及び集計された4つの隣接する正方形の間の平均距離(ピクセルを単位として測定)に比例する屈折力値の参照又は較正表を作成するための手段を含むプロセスを提供する。このプロセスは、1つのゴールデンサンプルごとに取得された1つの画像ごとに適用される。前記レンズの比例屈折力は、表内の各々の値について平均距離値(単位は、ピクセル)に特定の式を適用することによって得られる。一例として、コンタクトレンズの光学ゾーンの中心の7×7の領域の正方形が選択される。顧客が必要とする複雑さ又は仕様に応じて、光学ゾーン内で識別される領域を、増減させることができる。
【0015】
さらに、本発明は、X軸を表す平均距離値(単位は、ピクセル)及びY軸を表す屈折力(単位は、ジオプタ)を有する外挿によるグラフ線図の生成における新規な方法を提供する。
【0016】
したがって、コンタクトレンズの製造中に測定又は検出される屈折力が、補間されたグラフを利用することによって改善されるため、乾燥状態のコンタクトレンズについて本発明による前述の方法を実行することは、とくにに効果的である。さらに、グラフ又は表を使用して決定された最終的な屈折を、サードパーティの機器への統合を可能にするために、電子的手段を介してさらに通信することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
本発明の完全な理解を、以下の詳細な説明を添付の図面と併せて検討することによって得ることができる。
【
図1】本発明の好ましい実施形態を示している。装置は、高解像度カメラ10と、ガラスプラットフォーム30上に配置されたレンズ40を眺めるための光学レンズ20と、別のガラスプラットフォーム60上に適切に配置された較正
されたガラスターゲット50と、照明65をコンタクトレンズ40へと導くためのLEDベースの照明モジュール70とを備え、上記のすべてが装置の光軸25に適切に整列させられる。照明モジュール70は、LEDセグメントの照明トリガパルス幅及び強度を制御するために、プログラム可能な発光コントローラ(図示せず)によって制御される。
図1aは、本発明のさまざまな部品のうちのいくつかを示す光学アセンブリの等角図を示している。
【
図2】
図1aのホルダ60内に配置された精密ガラスベースの較正
されたガラスターゲット50のサンプルを示している。
【
図3】既知の屈折力の
図1のコンタクトレンズ40の画像が重ねられた
較正されたガラスターゲット50の画像95の図を示しており、ボックス90によって囲まれた矩形の領域は、本発明のための関心の対象の光学領域を示している。
【
図4】
図3の領域90の拡大画像を示しており、光学ゾーン内の正方形の大部分を明瞭に見て取ることができ、光学ゾーン90の中心の選択された7×7個の一式の正方形がボックス97によって囲まれている。
【
図5】コンタクトレンズ40の実際の屈折力を検出すべき
図4の領域97を示している。
【
図6】図
6の領域97(例えば、屈折力が9.375ジオプタであるレンズ)における、7×7の正方形のボックスの拡大図であり、各々のボックスは、好ましくは166個のピクセルを囲んでいる。
図6の各ボックスを識別するために、横軸はA、B、C、D、E、F、及びGと標記され、縦軸は1、2、3、4、5、6、及び7と標記されている。
【
図7】
図6の隣接する正方形間で測定された距離(単位は、ピクセル)の平均値を有する表を示している。
【
図8】
図7の距離の値を
図8aの式に適用した後の値(屈折力)(単位は、ジオプタ)を有する表を示している。
図8aは、コンタクトレンズの既知の屈折力に距離をマッチさせる(合わせる)ための計算式の例である。
【
図9】既知の屈折力で予め選択された一式のコンタクトレンズ又はゴールデンサンプルについての距離対ジオプタ値の参照表である。
【
図10】
図9の参照表の値に基づいてプロットされた外挿によるグラフであり、X軸は平均距離値を表し、Y軸は比例ジオプタ値(屈折力)を表している。
【発明を実施するための形態】
【0018】
図1が、乾燥状態のコンタクトレンズの屈折力を検出するための検出機構又は装置である本発明の第1の態様の実施形態を示している。好ましい実施形態は、以下の部分を含む。
【0019】
光学レンズ20に結合した高解像度カメラ10が、別のガラスプラットフォーム60上に取り付けられた
較正されたガラスターゲット50に焦点を合わせる。LEDベースの照明源70が、透明な底部60及び
較正されたガラスターゲット50を通して光65を導くように配置され、これらはすべて光軸25に整列させて適切に配置されている。LED光は、凸面を光学レンズ20に向けてガラスプラットフォーム30上に配置された眼用レンズ40をさらに照明する。コンタクトレンズ40を通過し、較正されたガラスターゲット50上にエッチング又は印刷されたパターンが重ね合わせられたレンズの情報を搬送する光は、光学レンズ20によって合焦された後にカメラ10によって取り込まれる。
図1の本発明の等角図が、
図1aに示されている。
【0020】
図2に、エッチング又は印刷のいずれかであってよい交互の黒色及び白色の正方形で構成されたパターンを有する典型的な
較正されたガラスターゲット50又は較正ガラスプレートが示されている。パターンの寸法は、きわめて正確であり、コンタクトレンズの屈折力を決定において主要な役割を果たす装置の重要な要素の1つである。較正
されたガラスターゲット50は、さまざまな模様のパターンがエッチング又は印刷された状態で市販されている。顧客が必要とする検査の種類及び検査の精度に応じて、異なる較正ターゲットパターンを選択することができる。
図3に、
図1のカメラ10によって取り込まれた較正ターゲット及びコンタクトレンズの重ね合わせ画像を表す画像95が示されている。
図3において長方形90で囲まれた領域が、関心の対象の光学領域を表している。
【0021】
図4において、より小さい画像領域97が、好ましくは画像領域90の中心において選択されており、画像領域97は、7×7個の正方形ボックスからなり、各々の正方形ボックスは、約166個のピクセルからなっている。領域90は、最初のステップとして49個のすべての正方形のエッジを検出するために画像処理アルゴリズムによって処理される。次のステップにおいて、各々の正方形は、それらを隣接する正方形から明確に分離するために所定のグレースケール値で満たされる。
【0022】
図5及び図6が、画像分析及び処理後の最終結果の一例を示しており、各々の正方形ボックスは、隣接する正方形ボックスからの明確な区別のために同一のグレースケール値で満たされており、水平方向の行は、A、B、C、D、E、F、及びGと標識され、垂直方向の行は、1、2、3、4、5、6、及び7と標識されている。
【0023】
領域97は、本発明の範囲外であるため詳細には説明しない教示プロセスにおいて顧客によって決定される。
図4の図から明らかであるとおり、領域97は、領域95の中心にある7×7の正方形の領域であり、コンタクトレンズの屈折力を決定すべき最も重要な位置である。残りの領域も、コンタクトレンズの全体にわたる屈折力の分布を理解するために重要であるが、それは本発明の範囲を超え、したがって詳細には論じない。
【0024】
図6において、領域97は、光学ゾーンの中心の7×7ピクセルを示すように拡大されている。領域97は、コンタクトレンズの屈折力を決定するためにさらに分析される。第1のステップとして、すべてのピクセルの中心の位置が特定され、すべての隣接する水平方向及び垂直方向のピクセル間の距離が測定される。例えば、図6において、図は、ボックス4C、3C、3D、3E、4E、5E、5D、及び5Cによって取り囲まれた正方形のボックス4Dから始まる9つのボックスを示している。距離(単位は、ピクセル)が、位置98によって表されるボックス4Dの中心から、ボックス4C、3D、4E、及び5Dの中心まで測定される。ピクセルの中心間の距離を高い精度及び再現性で測定するために、サブピクセリングアルゴリズムが実装される。続いて、4つの距離(単位は、ピクセル)、すなわち4Dと3Dとの間、4Dと4Cとの間、4Dと5Dとの間、及び4Dと4Eと間の距離のすべての平均が、図7の位置XYによって表され、中心基準位置とも呼ばれる図7の表のボックス位置4Dによって表される位置に入力される。図7のすべてのボックスの距離が、位置XYの右及び上へと正に移動し、位置XYの左及び下へと負に移動することに、留意することが重要である。例えば、図6のボックス1Aの距離値(単位は、ピクセル)は、図7の位置X-3、Y-3によって表され、166.78である。次いで、上記のプロセスが、図6のすべてのボックスに適用され、それらのそれぞれの値が、図7の表に入力される。この例において、図7に示される得られた表は、図6の7×7のボックスのマトリックスボックス97の平均距離の完全なリストであり、9.37(単位は、ジオプタ)という既知の屈折力を有するコンタクトレンズ又はゴールデンサンプルを表す。
【0025】
既知の屈折力において、図
7の表を使用して、距離をコンタクトレンズの既知の屈折力にマッチさせる式が得られる。得られる典型的な式は、以下のとおりである。
【数1】
上記の式が、理解の目的のために示された例であり、当業者であれば、さまざまな製造業者のコンタクトレンズの材料、設計、及びプロセスに適するように式を変更又は修正できることに、留意することが重要である。
【0026】
図8aの式は、図7の表のあらゆる値に適用され、図8に示されるようなジオプタ(屈折力)値の新たな表が得られる。図8のすべてのジオプタ値の平均が、コンタクトレンズのジオプタ値又は屈折力を表す。
【0027】
次のステップにおいて、既知の屈折力を有する別のコンタクトレンズを使用して、図7及び図8に示した表と同様の新しい表が得られる。図9に示される表において、ゴールデンサンプルとしても知られる合計6つのコンタクトレンズが利用されている。図9の参照表に示されるように、各々のコンタクトレンズは、異なる屈折力を、選択された7×7個のボックスの間のそれぞれの平均距離と共に表している。図9の参照表を作成するために、この業界で一般的に製造されている広範囲の屈折力をカバーするように、コンタクトレンズ又はゴールデンサンプルの範囲が慎重に選択される。
最後のステップにおいて、図9の表が、図10に示されるとおりのグラフにプロットされ、ここでX軸は平均距離を表し、Y軸はそれぞれのジオプタ値を表す。図10のグラフの簡単な分析は、負の屈折力を有するコンタクトレンズについて、より短い距離値を示し、正の屈折力を有するコンタクトレンズにおいて、距離が徐々に増加する。図10のグラフ及び図9の表は、例示であり、通常の製造におけるコンタクトレンズの屈折力の検出の精度をより良好にするために、図10の外挿による線を、図9の参照又は較正表の作成時により多くのゴールデンサンプルを含めることによって、さらに滑らかにすることができる。