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特許7541360保健指導プログラムマッチングシステム及び方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-20
(45)【発行日】2024-08-28
(54)【発明の名称】保健指導プログラムマッチングシステム及び方法
(51)【国際特許分類】
   G16H 20/00 20180101AFI20240821BHJP
【FI】
G16H20/00
【請求項の数】 10
(21)【出願番号】P 2021145184
(22)【出願日】2021-09-07
(65)【公開番号】P2023038450
(43)【公開日】2023-03-17
【審査請求日】2023-08-09
(73)【特許権者】
【識別番号】517379851
【氏名又は名称】株式会社サンプリ
(74)【代理人】
【識別番号】100128358
【弁理士】
【氏名又は名称】木戸 良彦
(74)【代理人】
【識別番号】100086210
【弁理士】
【氏名又は名称】木戸 一彦
(72)【発明者】
【氏名】高橋 一君博
(72)【発明者】
【氏名】杉江 正
【審査官】鹿野 博嗣
(56)【参考文献】
【文献】特開2001-022837(JP,A)
【文献】特開2008-305010(JP,A)
【文献】特開2008-085290(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2007/0100934(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G16H 10/00-80/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
健康事業者から提供される複数の保健指導プログラムの中からユーザーの健康状態の改善に適した保健指導プログラムをユーザーに提示する保健指導プログラムマッチングシステムであって、
情報処理可能な制御部と、
ユーザーの識別情報及び健康情報を含むユーザー情報と、保健指導プログラムの識別情報及び対応する健康リスクの情報を含む保健指導プログラム情報と、ユーザーの各種疾病に罹る健康リスクの有無を判別可能な健康リスク因子を前記ユーザーの健康情報から抽出するルールを定める健康リスク因子抽出ロジックとを格納するデータベースと、
ネットワークに接続して外部の情報端末と通信可能な通信部と
を有する情報処理装置を備え、
前記制御部は、ユーザーへの通知を自動生成する通知文生成部を有しており、
前記情報処理装置は、
前記制御部が、
前記データベースを参照し、各ユーザーについて、前記ユーザー情報に含まれる健康情報を前記健康リスク因子抽出ロジックに適用して健康リスク因子を抽出するとともに、
前記データベースを参照し、各ユーザーについて、前記保健指導プログラム情報に含まれる健康リスクの情報から前記健康リスク因子に対応した保健指導プログラムを選定し、
各ユーザーについて、選定した保健指導プログラムへの参加案内をする参加案内通知を前記通知文生成部により生成し、
生成した参加案内通知を、前記通信部により前記ネットワークを介して各ユーザーに向けて送信する
ように構成されていることを特徴とする保健指導プログラムマッチングシステム。
【請求項2】
前記情報処理装置は、
前記参加案内通知に対し、ユーザーから選定した保健指導プログラムに参加しない旨の返信を、不参加理由の回答とともに受け付ける
ように構成されていることを特徴とする請求項1記載の保健指導プログラムマッチングシステム。
【請求項3】
前記情報処理装置は、
前記参加案内通知を送信したユーザーから、選定した保健指導プログラムに参加しない旨の返信を前記不参加理由とともに受け取ると、
前記制御部が、前記参加案内通知を前記不参加理由に対応して参加申請を促すように修正された修正参加案内通知を前記通知文生成部により生成し、
生成した修正参加案内通知を、前記通信部により前記ネットワークを介し、前記返信をしたユーザーに向けて送信する
ように構成されていることを特徴とする請求項2記載の保健指導プログラムマッチングシステム。
【請求項4】
前記情報処理装置は、
前記参加案内通知を送信し、かつ、送信した参加案内メールへの返信を受け取っていないユーザーに対して所定の時間間隔で定期的に前記参加案内通知又は前記修正参加案内通知を再送信する
ように構成されていることを特徴とする請求項3記載の保健指導プログラムマッチングシステム。
【請求項5】
前記情報処理装置は、
前記通信部を介し、前記参加案内通知を送信したユーザーから、選定した保健指導プログラムに参加する旨の返信を受け取ると、
前記通信部により前記ネットワークを介して、選定した保健指導プログラムを提供する健康事業者に向けて、ユーザーから選定した保健指導プログラムへの参加申請があった旨の通知を送信する
ように構成されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項記載の保健指導プログラムマッチングシステム。
【請求項6】
前記情報処理装置の前記制御部は、データ管理・分析部を有しており、
該データ管理・分析部は、前記データベースに格納された前記ユーザー情報を参照して、各ユーザーの保健指導プログラムへの参加結果を集計可能に構成され、
前記ネットワークを介した管理者からの要求に応じて、前記ユーザー情報及び前記保健指導プログラム情報に関する検索結果の情報と、集計した各ユーザーの保健指導プログラムへの参加結果の情報とを管理者に提供する
ように構成されていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項記載の保健指導プログラムマッチングシステム。
【請求項7】
前記データ管理・分析部は、前記ネットワークを介した管理者の要求に応じて、要求した管理者に属するユーザーの健康リスク因子抽出ロジックにおける健康リスク因子の抽出条件の設定変更が可能に構成されている
ことを特徴とする請求項6記載の保健指導プログラムマッチングシステム。
【請求項8】
健康事業者から提供される複数の保健指導プログラムの中からユーザーの健康状態の改善に適した保健指導プログラムをユーザーに提示する保健指導プログラムマッチング方法であって、
ユーザーの識別情報及び健康情報を含むユーザー情報を登録する第1ステップと、
保健指導プログラムの識別情報及び対応する健康リスクの情報を含む保健指導プログラム情報を登録する第2ステップと、
ユーザーの各種疾病に罹る健康リスクの有無を判別可能な健康リスク因子を、前記ユーザーの健康情報から抽出するルールを定める健康リスク因子抽出ロジックに基づいて、各ユーザーについて、前記ユーザー情報に含まれる健康情報から健康リスク因子を抽出する健康リスク因子抽出処理を行う第3ステップと、
各ユーザーについて、前記保健指導プログラム情報に含まれる健康リスクの情報から前記健康リスク因子に対応した保健指導プログラムを選定する保健指導プログラム選定処理を行う第4ステップと、
各ユーザーについて、選定した保健指導プログラムへの参加案内をする参加案内通知を生成する第5ステップと、
生成した参加案内通知を各ユーザーに向けて送信する参加案内通知を送信する第6ステップと
を含むことを特徴とする保健指導プログラムマッチング方法。
【請求項9】
請求項8記載の各ステップに加えて、
前記参加案内通知を送信したユーザーから、選定した保健指導プログラムに参加しない旨の返信を不参加理由とともに受け取ると、
前記参加案内通知を前記不参加理由に対応して参加申請を促すように修正された修正参加案内通知を生成する第7ステップと、
生成した修正参加案内通知を、前記返信をしたユーザーに向けて送信する第8ステップと
を含むことを特徴とする保健指導プログラムマッチング方法。
【請求項10】
請求項8又は9記載の各ステップに加えて、
前記参加案内通知を送信したユーザーから、選定した保健指導プログラムに参加する旨の返信を受け取ると、選定した保健指導プログラムを提供する健康事業者に向けて、ユーザーから選定した保健指導プログラムへの参加申請があった旨の通知を送信する第9ステップと
を含むことを特徴とする保健指導プログラムマッチング方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、保健指導プログラムマッチングシステム及び方法に関し、詳しくは、企業や保険者の保有する個人の健康データを活用して企業従業員や被保険者に対して適切な保健指導プログラムを推奨し、保健指導プログラムへの参加率を向上可能にするマッチングシステム及びマッチング方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年は医療費の増大が社会的な問題となっているおり、国民の健康を管理する施策が様々に検討されている。その一つに健康保険組合等の保険者による被保険者への健康支援が挙げられる。
【0003】
また、民間企業でも、従業員の健康が損なわれると労働能力の低下や欠員が生じて生産効率が低下することになるので、従業員に健康支援をしたいというニーズがある。
【0004】
そのような健康支援の方法として、企業や保険者等の管理者が企業従業員や被保険者等のユーザーの健康に関する情報を取得して各ユーザーの健康状態に適した健康管理手段を提示することが提案されている(例えば特許文献1参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】特開2020-60803号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところが、特許文献1で提案されている健康管理手段は、ユーザーに健康に関する商品(サプリメント、運動器具等)又はサービス(運動ジム、美容サービス等)の情報を提示することであり、必ずしも健康問題の改善に直結するとはいえないものである。
【0007】
そこで、健康問題を改善する効果的な健康管理手段として、ユーザーに対して保健指導プログラムを推奨することが考えられる。保健指導とは、個別の面談や通話によりユーザーの生活習慣の改善、健康維持目標の設定を自発的に行えるように、医師・保健師等が継続的なサポートを実施することであり、その具体的なプログラム(計画)が保健指導プログラムである。
【0008】
しかしながら、ユーザーごとにライフスタイルや行動様式が異なるため、管理者がユーザーの健康に関する情報を取得するのみでは、各ユーザーに向けて好ましい又は参加しやすい保健指導プログラムを選定し推奨することは困難であった。
【0009】
そこで本発明は、管理者によるユーザーへの適切な保健指導プログラムの推奨を容易にして保健指導プログラムへの参加率を高めることでユーザーの健康増進を支援する保健指導プログラムマッチングシステムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するため、本発明の保健指導プログラムマッチングシステムは、健康事業者から提供される複数の保健指導プログラムの中からユーザーの健康状態の改善に適した保健指導プログラムをユーザーに提示する保健指導プログラムマッチングシステムであって、情報処理可能な制御部と、ユーザーの識別情報及び健康情報を含むユーザー情報と、保健指導プログラムの識別情報及び対応する健康リスクの情報を含む保健指導プログラム情報と、ユーザーの各種疾病に罹る健康リスクの有無を判別可能な健康リスク因子を前記ユーザーの健康情報から抽出するルールを定める健康リスク因子抽出ロジックとを格納するデータベースと、ネットワークに接続して外部の情報端末と通信可能な通信部とを有する情報処理装置を備え、前記制御部は、ユーザーへの通知を自動生成する通知文生成部を有しており、前記情報処理装置は、前記制御部が、前記データベースを参照し、各ユーザーについて、前記ユーザー情報に含まれる健康情報を前記健康リスク因子抽出ロジックに適用して健康リスク因子を抽出するとともに、前記データベースを参照し、各ユーザーについて、前記保健指導プログラム情報に含まれる健康リスクの情報から前記健康リスク因子に対応した保健指導プログラムを選定し、各ユーザーについて、選定した保健指導プログラムへの参加案内をする参加案内通知を前記通知文生成部により生成し、生成した参加案内通知を、前記通信部により前記ネットワークを介して各ユーザーに向けて送信するように構成されていることを特徴としている。
【0011】
また、前記情報処理装置は、前記参加案内通知に対し、ユーザーから選定した保健指導プログラムに参加しない旨の返信を、不参加理由の回答とともに受け付けるように構成されていることも特徴としている。
【0012】
また、前記情報処理装置は、前記参加案内通知を送信したユーザーから、選定した保健指導プログラムに参加しない旨の返信を前記不参加理由とともに受け取ると、前記制御部が、前記参加案内通知を前記不参加理由に対応して参加申請を促すように修正された修正参加案内通知を前記通知文生成部により生成し、生成した修正参加案内通知を、前記通信部により前記ネットワークを介し、前記返信をしたユーザーに向けて送信するように構成されていることも特徴としている。
【0013】
また、前記情報処理装置は、前記参加案内通知を送信し、かつ、送信した参加案内通知への返信を受け取っていないユーザーに対して所定の時間間隔で定期的に前記参加案内通知又は前記修正参加案内通知を再送信するように構成されていることも特徴としている。
【0014】
また、前記情報処理装置は、前記通信部を介し、前記参加案内通知を送信したユーザーから、選定した保健指導プログラムに参加する旨の返信を受け取ると、前記通信部により前記ネットワークを介して、選定した保健指導プログラムを提供する健康事業者に向けて、ユーザーから選定した保健指導プログラムへの参加申請があった旨の通知を送信するように構成されていることも特徴としている。
【0015】
前記情報処理装置の前記制御部は、データ管理・分析部を有しており、該データ管理・分析部は、前記データベースに格納された前記ユーザー情報を参照して、各ユーザーの保健指導プログラムへの参加結果を集計可能に構成され、前記ネットワークを介した管理者からの要求に応じて、前記ユーザー情報及び前記保健指導プログラム情報に関する検索結果の情報と、集計した各ユーザーの保健指導プログラムへの参加結果の情報とを管理者に提供するように構成されていることも特徴としている。
【0016】
前記データ管理・分析部は、前記ネットワークを介した管理者の要求に応じて、要求した管理者に属するユーザーの健康リスク因子抽出ロジックにおける健康リスク因子の抽出条件の設定変更が可能に構成されていることも特徴としている。
【0017】
また、上記目的を達成するため、本発明の保健指導プログラムマッチング方法は、健康事業者から提供される複数の保健指導プログラムの中からユーザーの健康状態の改善に適した保健指導プログラムをユーザーに提示する保健指導プログラムマッチング方法であって、ユーザーの識別情報及び健康情報を含むユーザー情報を登録する第1ステップと、保健指導プログラムの識別情報及び対応する健康リスクの情報を含む保健指導プログラム情報を登録する第2ステップと、ユーザーの各種疾病に罹る健康リスクの有無を判別可能な健康リスク因子を、前記ユーザーの健康情報から抽出するルールを定める健康リスク因子抽出ロジックに基づいて、各ユーザーについて、前記ユーザー情報に含まれる健康情報から健康リスク因子を抽出する健康リスク因子抽出処理を行う第3ステップと、各ユーザーについて、前記保健指導プログラム情報に含まれる健康リスクの情報から前記健康リスク因子に対応した保健指導プログラムを選定する保健指導プログラム選定処理を行う第4ステップと、各ユーザーについて、選定した保健指導プログラムへの参加案内をする参加案内通知を生成する第5ステップと、生成した参加案内通知を各ユーザーに向けて送信する参加案内通知を送信する第6ステップとを含むことを特徴としている。
【0018】
また、上記の各ステップに加えて、前記参加案内通知を送信したユーザーから、選定した保健指導プログラムに参加しない旨の返信を前記不参加理由とともに受け取ると、前記参加案内通知を前記不参加理由に対応して参加申請を促すように修正された修正参加案内通知を生成する第7ステップと、生成した修正参加案内通知を、前記返信をしたユーザーに向けて送信する第8ステップとを含むことも特徴としている。
【0019】
また、上記の各ステップに加えて、前記参加案内通知を送信したユーザーから、選定した保健指導プログラムに参加する旨の返信を受け取ると、選定した保健指導プログラムを提供する健康事業者に向けて、ユーザーから選定した保健指導プログラムへの参加申請があった旨の通知を送信する第9ステップとを含むことも特徴としている。
【発明の効果】
【0020】
本発明の保健指導プログラムマッチングシステムによれば、情報処理装置の制御部が、管理者から提供されたユーザー情報と、健康事業者から提供された保健指導プログラム情報に基づいて、健康リスク因子抽出ロジックにより、各ユーザーについて健康リスク因子を抽出して、抽出した健康リスク因子に対応する保健指導プログラムを選定し、選定した保健指導プログラムを参加案内通知で参加申請可能にユーザーに提示することから、ユーザーは自身の健康改善に適した保健指導プログラムへの参加申請機会を得られ、管理者はその機会提供のために特段の労力を必要としないので、管理者によるユーザーへの適切な保健指導プログラムの推奨を容易にしてユーザーの健康増進を支援することができる。
【0021】
また、参加案内通知の返信に不参加理由の回答が要求されており、情報処理装置が、送信した参加案内通知に対し、ユーザーから選定した保健指導プログラムに参加しない旨の返信を、不参加理由の回答とともに受け付けるので、ユーザーの不参加理由を把握でき、ユーザーと選定した保健指導プログラムとのミスマッチングを認識することができる。
【0022】
また、通知文生成部が不参加理由に対応して参加申請を促すように参加案内通知を修正した修正参加案内通知を生成できるので、不参加理由への対応が可能になり、ユーザーと選定した保健指導プログラムとのミスマッチングを解消してユーザーへの保健指導プログラムの推奨をより適切なものとすることができる。
【0023】
また、情報処理装置が、参加案内通知又は前記修正参加案内通知を送信し、かつ、返信を受け取っていないユーザーに対して所定の時間間隔で定期的に参加案内通知又は前記修正参加案内通知を再送信するように設定されていることから、ユーザーに繰り返し保健指導プログラムへの参加を促すことができ、推奨した保健指導プログラムへの参加率を高めることができる。
【0024】
また、前記情報処理装置が、参加案内通知を送信したユーザーから、参加申請の返信を受け取ると、選定した保健指導プログラムを提供する健康事業者に向けて、ユーザーから参加申請があった旨を通知するので、健康事業者によるユーザーへの保健指導プログラムへの提供を確実なものとすることができ、ユーザーの健康増進を支援することができる。
【0025】
さらに、制御部が、データ管理・分析部により各ユーザーの保健指導プログラムへの参加結果を集計でき、管理者からの要求に応じて、ユーザー情報及び保健指導プログラム情報に関する検索結果の情報と、集計した各ユーザーの保健指導プログラムへの参加結果の情報とを管理者に提供することから、管理者がユーザーの健康状態やその改善状況、保健指導プログラムへの参加の有無の把握、資料の取得が容易にでき、管理者の健康経営に向けた取り組みをバックアップできるので、ユーザーの健康増進を支援することができる。
【0026】
そして、データ管理・分析部により、管理者が自身に属するユーザーの健康リスク因子抽出ロジックにおける健康リスク因子の抽出条件の設定を変更できるので、管理者の職種固有の健康リスクがある場合や産業医との連携などで健康リスク因子の抽出条件を変更したい状況に対して柔軟に対応でき、ユーザーへのより適切な保健指導プログラムが推奨できるので、ユーザーの健康増進を支援することができる。
【図面の簡単な説明】
【0027】
図1】本発明の一形態例である保健指導プログラムマッチングシステムの概略図である。
図2図1の情報処理装置の構成及び情報端末との関係を示すブロック図である。
図3図2のデータベースに格納されるユーザー情報の一例を示す模式図である。
図4図3のユーザー情報から健康リスク因子を抽出する健康リスク因子抽出ロジックを示す模式図である。
図5図4の健康リスク因子抽出ロジックに基づく健康リスク因子抽出処理を示す模式図である。
図6図2のデータベースに格納されている保健指導プログラム情報の内容を示す模式図である。
図7】健康リスク条件式に基づく保健指導プログラム選定処理を示す模式図である。
図8】情報処理装置とユーザーの情報端末とのメール応答に関する処理を示す模式図である。
図9】メール文生成部により生成される参加案内メールと返信に含まれるアンケートの文面とを例示した図である。
図10】アンケートから取得される不参加理由回答情報を示した図である。
図11】保健指導プログラムへの不参加の返信メールに応じて参加案内メールを修正する参加案内メール修正処理の概要を示す模式図である。
図12】情報処理装置におけるユーザーへの定期的なメール配信の設定を示す模式図である。
図13】ユーザーから保健指導プログラムへの参加申請があった場合における、情報処理装置と各情報端末との応答の処理を示す模式図である。
図14】本発明の保健指導プログラムマッチングシステムにおいて実行される一連の処理プロセスの一例を示すフローチャートである。
図15図2のデータ管理・分析部の機能を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
図1は、本発明の一形態例である保健指導プログラムマッチングシステム10の概略図であり、図2は、情報処理装置11の構成及び情報端末12との関係を示すブロック図である。
【0029】
図1に示されるように、保健指導プログラムマッチングシステム10は、健康事業者から提供される複数の保健指導プログラムの中からユーザーの健康状態の改善に適した保健指導プログラムをユーザーに提示するシステムである。
【0030】
保健指導プログラムマッチングシステム10は、各種情報処理や情報登録が可能なサーバーコンピューターである情報処理装置11と、通信機能を有する電子演算機器(パソコン、スマートフォン、タブレット等)である複数の情報端末12とを含んで構成されている。
【0031】
情報端末12には、ユーザーが操作する情報端末12aと、管理者が操作する情報端末12bと、健康事業者が操作する情報端末12cとがある。
【0032】
情報処理装置11は、WEBサーバー機能を備えてネットワーク通信を提供可能に構成されており、ユーザーは、情報処理装置11の提供するネットワーク通信に接続することで、情報端末12aから、管理者は情報端末12bから、健康事業者は情報端末12cから、それぞれ電子メールやFTP等の電子通信手段によって情報処理装置11と情報を送受信することができる。
【0033】
詳細は後述するが、情報処理装置11は、ネットワークを通じて管理者からユーザーの情報提供を受けるとともに健康事業者から保健指導プログラムの情報提供を受け、ユーザーに適した保健指導プログラムへの参加案内メールを送り、ユーザーから保健指導プログラムへの参加を受けるとその旨を健康事業者に通知するように構成されている。
【0034】
また、管理者に対しては、情報処理装置11に蓄積したデータを活用してユーザーの保健指導プログラムへの参加結果を分析可能なツールを提供している。
【0035】
ここで、保健指導プログラムマッチングシステム10におけるユーザーとは、企業に属する従業員や、健康保険に加入している被保険者を指し、管理者とは、ユーザーを管理下に置く者であって、従業員を雇用する企業や、健康保険を提供する健康保険組合等の保険者を指し、健康事業者とは、保健指導プログラムを提供する健康関連の事業を行う者を指す。
【0036】
健康事業者が提供する保健指導プログラムは、ユーザーが抱える、各種疾病に罹る健康リスクに対応できるように複数の種類が提供されており、例えば、メタボ(メタボリックシンドローム)による健康リスクを軽減する生活習慣改善プログラム、喫煙による健康リスクを軽減する禁煙プログラム、脳卒中や心臓病を引き起こす健康リスクを軽減する循環器系疾患対策プログラムなどがある。
【0037】
また、保健指導プログラムは、ユーザーへの介入の程度に応じて三段階の支援レベル(高・中・低)が設定されている。支援レベル高では、ユーザーの生活改善を積極的に指示する積極支援を行い、支援レベル中では、ユーザーの自発的な行動変容を促す動機付け支援を行い、支援レベル低では、ユーザーの行動変容に有用な健康情報を伝える情報提供を行う。
【0038】
これらの支援レベルは、ユーザーの健康リスクの度合い(大・中・小)に応じて決定され、健康リスクが大なら支援レベル高(積極支援)が適用され、健康リスクが中なら支援レベル中(動機付け支援)が適用され、健康リスクが小なら支援レベル低(情報提供)が適用される。
【0039】
図2に示されるように、情報処理装置11は、CPUを含む電子演算機器である制御部13と、外部機器との通信を可能にする通信部14と、情報を記憶可能な記憶部15とを備えている。制御部13は、所定の条件に沿ってメールを自動生成するメール文生成部13a(本発明の通知文生成部)と、データの編集や集計・グラフ化を行うデータ管理・分析部13bとを含んでおり、記憶部15は、データベース15aと接続している。
【0040】
データベース15aには、ユーザーの識別情報及び健康情報を含むユーザー情報16と、保健指導プログラムの識別情報及び対応する健康リスクの情報を含む保健指導プログラム情報17と、健康リスクの有無を判別可能な健康リスク因子をユーザーの健康情報から抽出するルールを定める健康リスク因子抽出ロジック18とが格納されている。
【0041】
通信部14は、ネットワークNWを介して情報端末12(12a、12b、12c)とそれぞれ通信可能に接続されている。情報端末12a、12b、12cごとに情報処理装置11へのアクセス権限が異なっている。
【0042】
図3は、図2のデータベース15aに格納されるユーザー情報16の一例を示す模式図である。
【0043】
図3に示されるように、ユーザー情報16は、ユーザーを識別するユーザーIDにユーザーの個人情報やどの管理者に属するかを示す所属団体コードを付与したユーザー属性情報16aと、ユーザーIDにユーザーの健康診断データ、生活習慣問診データ、及び、労働実態調査データといった、ユーザーの健康に関するデータを付与したユーザー健康情報16bと、ユーザーIDに情報処理装置11がユーザーとしたメールのやりとりを時系列でつなげたユーザー履歴情報16cと、ユーザーIDに保健指導プログラムへの参加状況の記録を付与したユーザー参加情報16dとを含んでいる。
【0044】
ここで、健康診断データは、ユーザーの健康診断の結果を調査年度ごとにデータ化したものであり、生活習慣問診データは、ユーザーの生活習慣に関する問診結果を調査年度ごとにデータ化したものである。
【0045】
労働実態調査データは、WE;ワークエンゲージメント(仕事に対する熱意・没頭・活力を図る尺度)の調査、Pre;プレゼンティーズム(心身の健康問題で仕事のパフォーマンスが低下した状態又はそれにより生じる金銭的損失)の調査、K6;精神的健康度(ストレス)に関するスクリーニング調査、行動;生活習慣改善についての行動変容ステージの調査、リテラシ;ヘルスリテラシー(健康に関する適切な情報を調査したり理解したり健康改善につなげられる能力)の調査といった、ユーザーの労働態度や健康への関心に関する調査の結果を調査年度ごとにデータ化したものである。
【0046】
なお、行動変容ステージは5段階あり、6ヶ月以内に行動変容に向けた行動を起こす意思がない無関心期と、6ヶ月以内に行動変容に向けた行動を起こす意思がある関心期と、1ヶ月以内に行動変容に向けた行動を起こす意思がある準備期と、明確な行動変容が観察されるが、その持続がまだ6ヶ月未満である実行期と、明確な行動変容が観察され、その期間が6ヶ月以上続いている維持期とに分けられている。
【0047】
ユーザー履歴情報16cには、メールの送受信記録のみならず、送受信したメールの内容も記録される。また、図では、ユーザー履歴情報16cは、一例として3ヶ月分が示されているが、情報処理装置11がユーザーとメールのやりとりをするたびに、データが更新されて、そのメールに関する情報が追加される。
【0048】
ユーザー参加情報16dは、後述の保健指導プログラムを識別するプログラムID(PRG_001,PRG_002,…)を項目としており、各項目には、対応する保健指導プログラムへの参加状況を示すステータス(参加申請したか、参加申請をキャンセルしたか、実施中か、実施を中断したか、実施完了したかなど)が記録される。
【0049】
図4は、図3のユーザー情報16から健康リスク因子を抽出する健康リスク因子抽出ロジック18を示す模式図である。
【0050】
図4に示されるように、健康リスク因子抽出ロジック18は、ユーザー情報16に含まれるユーザー健康情報16bの各項目について、項目ごとに設定された抽出条件に従ってユーザーの抱えている具体的な健康リスク因子を抽出した上で、抽出した各健康リスク因子に識別用の符号を割り当てるルールを定めたものである。
【0051】
このように抽出された健康リスク因子は、ユーザーの健康状態をパラメーター化したものであって、ユーザーの各種疾病に罹る健康リスクの有無を判別可能な情報となっている。
【0052】
また、健康リスク因子抽出ロジック18は、管理者を識別する所属団体コードが付されて管理者ごとに区別されており、管理者ごとに各抽出条件の設定が変更可能になっている。
【0053】
健康リスク因子抽出ロジック18は、より詳細には、健康診断データに対応した健康診断データ用抽出ロジック18aと、生活習慣問診データに対応した生活習慣問診データ用抽出ロジック18bと、労働実態調査データに対応した労働実態調査データ用抽出ロジック18cとに分かれている。
【0054】
例えば、本実施例では、健康診断データ用抽出ロジック18aは、BMI≧25であれば健康リスク因子としてK100の符号を割り当て、血圧拡(拡張期の血圧)が160mmHg以上なら健康リスク因子としてK200の符号を割り当て、血圧収(収縮期の血圧)が100mmHg以上なら健康リスク因子としてK300の符号を割り当て、血糖(HbA1c)が6.5%以上なら健康リスク因子としてK400の符号を割り当て、脂質(中性脂肪)が180mg/dlなら健康リスク因子としてK500の符号を割り当てる、というように設定されている。
【0055】
また、生活習慣問診データ用抽出ロジック18bは、食事で夜食ありなら健康リスク因子としてS100の符号を割り当て、睡眠が不調なら健康リスク因子としてS200の符号を割り当て、運動の習慣なしなら健康リスク因子としてS300の符号を割り当て、喫煙の習慣ありなら健康リスク因子としてS400の符号を割り当て、飲酒の習慣ありなら健康リスク因子としてS500の符号を割り当てる、というように設定されている。
【0056】
また、労働実態調査データ用抽出ロジック18cは、ワークエンゲージメントの指数が7以上なら健康リスク因子としてG100の符号を割り当て、プレゼンティーズムによる金銭的損失が所定値以上なら健康リスク因子としてG200の符号を割り当て、K6の指数が21以上なら健康リスク因子としてG300の符号を割り当て、行動変容ステージが関心期なら健康リスク因子としてG400の符号を割り当て、ヘルスリテラシーが不足していれば健康リスク因子としてG500の符号を割り当てる、というように設定されている。
【0057】
図5は、図4の健康リスク因子抽出ロジック18に基づく健康リスク因子抽出処理19を示す模式図である。
【0058】
図5に示されるように、健康リスク因子抽出処理19は、ユーザー健康情報16bに対して健康リスク因子抽出ロジック18を適用することでユーザー健康リスク情報20を生成する処理である。
【0059】
健康リスク因子抽出処理19では、図2の情報処理装置11の制御部13が、各ユーザーについてデータベース15aからユーザー属性情報16a及びユーザー健康情報16bと健康リスク因子抽出ロジック18とを参照し、ユーザーの属する管理者ごとに、ユーザー健康情報16bの各項目に健康リスク因子抽出ロジック18を適用する。
【0060】
さらに、制御部13は、ユーザーIDに各健康リスク因子を項目としてつなげ、ユーザー健康情報16bの各項目のうち、健康リスク因子抽出ロジック18の定める抽出条件に合致していれば、対応する健康リスク因子の項目に1を記入し、抽出条件に合致していなければ、対応する健康リスク因子の項目に0を記入することでユーザー健康リスク情報20を生成する。
【0061】
ユーザー健康リスク情報20が生成されることで、制御部13は、データベース15aからユーザー健康リスク情報20を参照して各ユーザーがどのような健康リスク因子を有しているかを判断可能になる。
【0062】
なお、健康リスク因子抽出処理19で生成されたユーザー健康リスク情報20は、ユーザー情報16の一部として図2のデータベース15aに格納される。
【0063】
図6は、図2のデータベース15aに格納されている保健指導プログラム情報17の内容を示す模式図である。
【0064】
図6に示されるように、保健指導プログラム情報17は、保健指導プログラムを識別するプログラムIDに、保健指導プログラムを実施する事業者、保健指導プログラムの内容、支援レベル、健康リスク条件式17aといった項目をつなげたものである。
【0065】
健康リスク条件式17aは、保健指導プログラムごとに設定された項目であり、ある保健指導プログラムがユーザーのどのような健康リスクを改善可能であるかを、健康リスク因子の組み合わせによって記述した条件式であって、ユーザーに対して参加案内を送る保健指導プログラムの選定を可能にするものである。
【0066】
例えば、保健指導プログラムが、BMIが高くて血圧や血糖又は中性脂肪が多く運動不足なユーザーに向けたものであって、医師・保健師とのリモート面談によりダイエット向けトレーニングの実施を積極支援する遠隔運動支援であり、健康リスク条件式17aが[K100&(K200orK300)&(K400orK500)&S300]と設定されている場合、ユーザー健康リスク情報20で、K100、K200又はK300、K400又はK500、S300の項目にそれぞれ1が記入されているユーザーであれば健康改善に適していると判断できる。
【0067】
また、保健指導プログラムが、喫煙者に禁煙を勧めるものであって、禁煙するのに有用な情報提供をする禁煙アプリであり、健康リスク条件式17aが[S400]と設定されている場合、ユーザー健康リスク情報20でS400の項目に1が記入されているユーザーであれば健康改善に適していると判断できる。
【0068】
図7は、健康リスク条件式17aに基づく保健指導プログラム選定処理21の概要を示す模式図である。
【0069】
図7に示されるように、保健指導プログラム選定処理21は、ユーザー健康リスク情報20を保健指導プログラム情報17の健康リスク条件式17aに適用することで、ユーザー・保健指導プログラムマッチング情報22を生成する処理である。
【0070】
保健指導プログラム選定処理21では、図2の情報処理装置11の制御部13が、各ユーザーについてデータベース15aからユーザー健康リスク情報20と保健指導プログラム情報17の健康リスク条件式17aとを参照し、ユーザー健康リスク情報20の項目を健康リスク条件式17aに適用する。
【0071】
すなわち、制御部13は、ユーザーIDに各保健指導プログラムのプログラムID(PRG_00*)を項目としてつなげ、ユーザーの各健康リスク因子の組み合わせの中で健康リスク条件式17aに一致する組み合わせがあれば、対応するプログラムIDの項目に1を記入し、一致する組み合わせがなければ、対応するプログラムIDの項目に0を記入することで、ユーザー・保健指導プログラムマッチング情報22を生成する。
【0072】
ユーザー・保健指導プログラムマッチング情報22が生成されることで、制御部13は、データベース15aからユーザー・保健指導プログラムマッチング情報22を参照して各ユーザーに対してどの保健指導プログラムが適しているかを判断可能になる。
【0073】
なお、生成されたユーザー・保健指導プログラムマッチング情報22は、ユーザー情報16の一部として図2のデータベース15aに格納される。
【0074】
図8は、情報処理装置11とユーザーの情報端末12aとのメール応答に関する処理を示す模式図であり、図9は、メール文生成部13aにより生成される参加案内メール23と返信に含まれるアンケート23cの文面とを例示した図であり、図10は、アンケート23cから取得される不参加理由回答情報24を示した図である。
【0075】
図8乃至図10に示されるように、情報処理装置11では、制御部13によりユーザー・保健指導プログラムマッチング情報22に基づいて、各ユーザーに適した保健指導プログラムが判定され、その判定に基づいてメール文生成部13aがユーザーに適した保健指導プログラムを提示して参加を案内する参加案内メール23を生成する
【0076】
制御部13は、メール文生成部13aにより生成された参加案内メール23を、通信部14によりネットワークNWを介してユーザーの情報端末12aに送信するように設定されている。
【0077】
参加案内メール23は、返信可能に構成されており、返信により提示した保健指導プログラムへの参加申請ができるとともに、参加申請を希望しない場合に不参加理由は何かについて回答可能に構成されている。
【0078】
また、制御部13は、参加案内メール23の返信によりユーザーから提示した保健指導プログラムへの参加申請を受け付けると、通信部14によりネットワークNWを介して健康事業者の情報端末12cに、参加案内メール23で提示した保健指導プログラムについて参加申請があった旨の通知を送るように設定されている。
【0079】
さらに、このとき、制御部13は、記憶部15のデータベース15aにアクセスして、保健指導プログラム情報17を参照するとともに、ユーザー参加情報16dを更新し、受け取った保健指導プログラムを識別して、参加申請を受け付けた保健指導プログラムのプログラムIDの項目に参加状況のステータスを記入するように設定されている。
【0080】
ここで、メール文生成部13aは、参加案内メール23の文面として、ユーザーに適した保健指導プログラムの提示をする文面を生成するとともに、提示した保健指導プログラムへの参加率を高められるように、ナッジ理論のEASTフレームワークに沿った文面を生成する。
【0081】
EASTフレームワークに沿った文面とは、Easy(簡単)、Attractive(魅力的)、Social(社会的)、Timely(タイムリー)の4パターンに基づいたフレーズを組み合わせて、ユーザーの行動変容を後押しする内容の文面である。
【0082】
例えば、提示する保健指導プログラムへの参加申請が簡単にできること(簡単)、提示する保健指導プログラムの費用がリーズナブルであること(魅力的)、他のユーザーも提示する保健指導プログラムに参加申請していること(社会的)、提示する保健指導プログラムがユーザーの健康改善に適したものであること(タイムリー)などである。
【0083】
また、参加案内メール23は、保健指導プログラムへの参加申請手続きを開始する申込ボタン23aと、参加を希望しない旨の回答をするための申込拒否ボタン23bとが組み込まれて、ユーザーが情報端末12aから選択可能に構成されている。
【0084】
ユーザーにより申込ボタン23aが選択されると、所定の参加申請手続きを開始されて、ユーザーは提示された保健指導プログラムへの参加申請を行う旨が返信できる。ユーザーにより申込拒否ボタン23bが選択されると、不参加理由を訪ねるアンケート23cが表示され、ユーザーはアンケート23cに回答することで、提示された保健指導プログラムに参加しない旨が返信できる。
【0085】
アンケート23cにおける不参加理由の回答様式は、自由記述でも項目選択でもよいが、本形態例では項目選択方式であり、ユーザーの健康改善への意欲について行動変容ステージのどの段階か(無関心期、関心期、準備期、実行期、維持期のいずれか)を訪ねる内容となっている。
【0086】
アンケート23cで選択された、行動変容ステージの各段階に対応する回答は、N001~N005の回答コードが付されて不参加理由回答情報24としてデータベース15aのユーザー履歴情報16cに記録される。
【0087】
図11は、保健指導プログラムへの不参加の返信メールに応じて参加案内メール23を修正する参加案内メール修正処理25の概要を示す模式図である。
【0088】
図11に示されるように、参加案内メール修正処理25は、図8において情報処理装置11が保健指導プログラムへの不参加の返信メールを受け取った場合に、不参加理由回答情報24から不参加理由を解析してメール文生成部13aにより、再び保健指導プログラムへの参加申請を促す修正参加案内メール23dを生成する処理である。
【0089】
参加案内メール修正処理25では、メール文生成部13aが、データベース15aに格納されているユーザー履歴情報16cに含まれる送信済みの参加案内メール23とそれに対する不参加の旨の返信メールのアンケート23cから生成された不参加理由回答情報24とを参照する。
【0090】
これにより、メール文生成部13aは、参加案内メール23を修正して、不参加理由回答情報24の回答コード(N001~N005)ごとに、各行動変容ステージに対応して適切に参加申請を促す文面が記載された修正参加案内メール23dを生成する。
【0091】
ここで、行動変容ステージに対応して適切に参加申請を促す文面とは、例えば、行動変容ステージが無関心期の場合には、健康状態に関する保健指導プログラムのメリットや健康改善しないリスクの説明をしたり、他のユーザーの成功体験を紹介したりする文面であり、行動変容ステージが関心期又は準備期の場合には、保健指導プログラムを行っている自分をポジティブにイメージさせる文面であり、行動変容ステージが実行期又は維持期の場合には、不健康な行動を健康的な行動に置き換える提案(ストレスの軽減に飲酒でなく身体活動をするなどの具体的なアドバイス)をする文面である。
【0092】
修正参加案内メール23dが生成されることで、制御部13は、保健指導プログラムへの不参加の返信メールをしたユーザーに対して保健指導プログラムへの参加率を高めるメールを送信可能になる。
【0093】
なお、修正参加案内メール23dは、参加案内メール23と同様に返信可能に構成されており、返信により提示した保健指導プログラムへの参加申請ができるとともに、参加申請を希望しない場合に不参加理由は何かについて回答可能に構成されている。
【0094】
図12は、情報処理装置11におけるユーザーへの定期的なメール配信の設定を示す模式図である。
【0095】
図12に示されるように、情報処理装置11は、参加案内メール23又は修正参加案内メール23dに返信せず未回答のままのユーザーに対して所定の時間間隔(例えば1ヶ月)で定期的に参加案内メール23又は修正参加案内メール23dを再送信するように設定されている。
【0096】
すなわち、制御部13が所定の時間間隔でデータベース15aを参照し、各ユーザーのユーザー履歴情報16cから参加案内メール23又は修正参加案内メール23dについて返信の有無を確認し、返信がなければ、通信部14によりネットワークNWを介してユーザーの情報端末12aに参加案内メール23又は修正参加案内メール23dを送信するように設定されている。
【0097】
また、情報処理装置11は、参加案内メール23以外にも、ユーザーに対して定期的にメール配信を行うことができ、例えば、参加案内メール23に対して保健指導プログラムへの参加申請を返信したユーザーに対しては、その保健指導プログラムに関連した情報を配信することができる。
【0098】
なお、このような定期配信のメールも、ユーザー履歴情報16cに時系列で履歴を蓄積していくように設定されており、情報処理装置11が参加案内メール23や修正参加案内メール23dを送信したり、送信したメールについて返信を受け取ったりした場合に、制御部13によりその旨の情報が記録される。また、アンケート23cについても回答があればその旨の情報がユーザー履歴情報16cに記録される。
【0099】
図13は、ユーザーから保健指導プログラムへの参加申請があった場合における、情報処理装置11と各情報端末12a、12b、12cとの応答の処理を示す模式図である。
【0100】
図13に示されるように、ユーザーから保健指導プログラムへの参加申請があり、その旨の通知を受け取った健康事業者は、情報端末12cからネットワークNWを介して情報処理装置11に、保健指導プログラムの実施に関するスケジュールや必要事項などの情報(保健指導プログラム実施情報)を送信することで、その旨の情報を参加申請したユーザーに送るように要求することができる。
【0101】
すなわち、情報処理装置11は、健康事業者の情報端末12cから、保健指導プログラム実施情報を受け取ると、制御部13が、通信部14によりネットワークNWを介して参加申請したユーザーの情報端末12aにその旨の情報を通知するように設定されている。
【0102】
これにより、健康事業者は、情報処理装置11を通じて、保健指導プログラムへの参加申請をしたユーザーに、その実施に関する情報を通知することができる。
【0103】
また、健康事業者は、情報端末12cからネットワークNWを介して情報処理装置11に、参加申請をしたユーザーの保健指導プログラムに対する参加状況のステータスの情報を送信することで、その旨の情報を参加申請したユーザーの属する管理者に送るように要求することができる。
【0104】
すなわち、情報処理装置11は、健康事業者の情報端末12cから、参加申請をしたユーザーの保健指導プログラムに対する参加状況のステータスの情報を受け取ると、制御部13が、通信部14によりネットワークNWを介して参加申請したユーザーの属する管理者の情報端末12bにその旨の情報を通知するように設定されている。
【0105】
また、このとき、制御部13は、記憶部15のデータベース15aにアクセスして、保健指導プログラム情報17を参照するとともに、ユーザー参加情報16dを更新し、受け取った保健指導プログラムを識別して、受け取った保健指導プログラムのプログラムIDの項目に参加状況のステータスを記入するように設定されている。
【0106】
これにより、健康事業者は、情報処理装置11を通じて、保健指導プログラムへの参加申請をしたユーザーの属する管理者に、そのユーザーの保健指導プログラムに対する参加状況のステータスを通知することができる。
【0107】
図14は、保健指導プログラムマッチングシステム10において実行される一連の処理プロセスの一例を示すフローチャートである。
【0108】
図14に示されるように、情報処理装置11において、制御部13は、管理者の情報端末12bから提供されるユーザーの情報をユーザー情報16としてデータベース15aに登録する(ステップS101)とともに、健康事業者の情報端末12cから提供される保健指導プログラムの情報を保健指導プログラム情報17としてデータベース15aに登録する(ステップS102)。
【0109】
ユーザー情報16及び保健指導プログラム情報17がデータベース15aに登録されると、制御部13は、健康リスク因子抽出処理19を実行し、データベース15aを参照して登録されたユーザー情報16に含まれるユーザー健康情報16bに対して健康リスク因子抽出ロジック18を適用しユーザー健康リスク情報20を生成する(ステップS103)。
【0110】
ユーザー健康リスク情報20が生成されると、制御部13は、保健指導プログラム選定処理21を実行し、データベース15aに登録された保健指導プログラム情報17を参照してユーザー健康リスク情報20を保健指導プログラム情報17の健康リスク条件式17aに適用しユーザー・保健指導プログラムマッチング情報22を生成する(ステップS104)。
【0111】
ユーザー・保健指導プログラムマッチング情報22が生成されると、制御部13は、データベース15aからユーザー情報16を参照して、各ユーザーに対し、ユーザー・保健指導プログラムマッチング情報22に基づいて判定されるユーザーに適した保健指導プログラムへの参加案内をする参加案内メール23を、メール文生成部13aにより生成し、通信部14によりネットワークNWを介してユーザーの情報端末12aに送信するとともに、送信内容をユーザー履歴情報16cに記録する(ステップS105)。
【0112】
通信部14で、参加案内メール23を送信したユーザーの情報端末12aからネットワークNWを介して返信メールを受け取ると、制御部13は、返信内容をユーザー履歴情報16cに記録するとともに、返信メールから保健指導プログラムへの参加申請の有無を確認する(ステップS106)。
【0113】
受け取った返信メールが保健指導プログラムに参加しない旨の内容であれば、制御部13は、その返信メールに含まれるアンケート23cの回答を不参加理由回答情報24としてユーザー履歴情報16cに記録するとともに、参加案内メール修正処理25を実行し、不参加理由回答情報24から不参加理由を解析してメール文生成部13aにより修正参加案内メール23dを生成する(ステップS107)。
【0114】
制御部13は、修正参加案内メール23dを生成すると、所定のタイミングで通信部14によりネットワークNWを介して返信をしたユーザーの情報端末12aに修正参加案内メール23dを送信するとともに、送信内容をユーザー履歴情報16cに記録する
【0115】
制御部13は、受け取った返信に保健指導プログラムへの参加申請があれば、その旨の情報をユーザー履歴情報16cに記録するとともに、その保健指導プログラムを提供する健康事業者の情報端末12cにユーザーから保健指導プログラムへの参加申請があった旨を通知する(ステップS108)。
【0116】
図15は、図2のデータ管理・分析部13bの機能を示す模式図である。
【0117】
図15に示されるように、データ管理・分析部13bは、管理者に対してユーザーの保健指導プログラムへの参加結果を分析可能なツールを提供するものであり、管理者の情報端末12bからのネットワークNWを介したアクセスを受け付け、データベース15aの各種情報に対する検索・閲覧要求に応じるとともに、データベース15aの情報を所定の形式で集計又はグラフ化して情報端末12bに表示可能に送信するように構成されている。
【0118】
ここで、情報処理装置11は、セキュリティ保護のため、情報端末12bからのアクセスに認証を要求するとともに、アクセスした管理者以外の管理者に属するユーザーのユーザー情報16については検索・閲覧要求を認めないように構成されている。
【0119】
データ管理・分析部13bは、管理機能と、検索機能と、レポート集計機能とを備えている。管理機能は、管理者自身のログイン権限、管理者が設定した配信メールの内容、健康リスク因子抽出ロジック18の抽出条件等を管理できる機能である。
【0120】
すなわち、データ管理・分析部13bは、管理者の要求に応じて、その管理者に属するユーザーの健康リスク因子抽出ロジック18における健康リスク因子の抽出条件の設定変更が可能に構成されている。
【0121】
検索機能は、管理者の提供したユーザー情報16や保健指導プログラム情報17を検索できる機能であり、検索条件を設定しての検索、例えば、管理者に属するユーザーの内、保健指導プログラムへの参加申請を行ったユーザーの検索や、管理者に属するユーザーから参加申請のあった保健指導プログラムの検索等も可能である。また、検索結果をCSV等の所定のデータ形式で出力して管理者に提供可能になっている。
【0122】
レポート集計機能は、保健指導プログラム毎の参加申請率や配信メール毎の返信割合等、ユーザー情報16や保健指導プログラム情報17を様々な条件設定の元で比較・集計できる機能である。また、比較・集計の結果をレポート化、グラフ化したものを出力して管理者に提供可能になっている。
【0123】
このように、本発明の保健指導プログラムマッチングシステム10によれば、情報処理装置11の制御部13が、管理者から提供されたユーザー情報16と、健康事業者から提供された保健指導プログラム情報17に基づいて、健康リスク因子抽出ロジック18により、各ユーザーについて健康リスク因子を抽出して、抽出した健康リスク因子に対応する保健指導プログラムを選定し、選定した保健指導プログラムを参加案内メール23で参加申請可能にユーザーに提示することから、ユーザーは自身の健康改善に適した保健指導プログラムへの参加申請機会を得られ、管理者はその機会提供のために特段の労力を必要としないので、管理者によるユーザーへの適切な保健指導プログラムの推奨を容易にしてユーザーの健康増進を支援することができる。
【0124】
また、参加案内メール23に返信に不参加理由を尋ねるアンケート23cへの回答が要求されており、情報処理装置11が、送信した参加案内メール23に対し、ユーザーから選定した保健指導プログラムに参加しない旨の返信を、アンケート23cの回答とともに受け付けるので、ユーザーの不参加理由を把握でき、ユーザーと選定した保健指導プログラムとのミスマッチングを認識することができる。
【0125】
また、メール文生成部13aが不参加理由に対応して参加申請を促すように参加案内メール23を修正した修正参加案内メール23dを生成できるので、不参加理由への対応が可能になり、ユーザーと選定した保健指導プログラムとのミスマッチングを解消してユーザーへの保健指導プログラムの推奨をより適切なものとすることができる。
【0126】
また、情報処理装置11が、参加案内メール23又は前記修正参加案内メール23dを送信し、かつ、返信を受け取っていないユーザーに対して所定の時間間隔で定期的に参加案内メール23又は前記修正参加案内メール23dを再送信するように設定されていることから、ユーザーに繰り返し保健指導プログラムへの参加を促すことができ、推奨した保健指導プログラムへの参加率を高めることができる。
【0127】
また、前記情報処理装置11が、参加案内メール23を送信したユーザーから、参加申請の返信を受け取ると、選定した保健指導プログラムを提供する健康事業者に向けて、ユーザーから参加申請があった旨を通知するので、健康事業者によるユーザーへの保健指導プログラムへの提供を確実なものとすることができ、ユーザーの健康増進を支援することができる。
【0128】
さらに、制御部13が、データ管理・分析部13bにより各ユーザーの保健指導プログラムへの参加結果を集計でき、管理者からの要求に応じて、ユーザー情報16及び保健指導プログラム情報17に関する検索結果の情報と、集計した各ユーザーの保健指導プログラムへの参加結果の情報とを管理者に提供することから、管理者がユーザーの健康状態やその改善状況、保健指導プログラムへの参加の有無の把握、資料の取得が容易にでき、管理者の健康経営に向けた取り組みをバックアップできるので、ユーザーの健康増進を支援することができる。
【0129】
そして、データ管理・分析部13bにより、管理者が自身に属するユーザーの健康リスク因子抽出ロジック18における健康リスク因子の抽出条件の設定を変更できるので、管理者の職種固有の健康リスクがある場合や産業医との連携などで健康リスク因子の抽出条件を変更したい状況に対して柔軟に対応でき、ユーザーへのより適切な保健指導プログラムが推奨できるので、ユーザーの健康増進を支援することができる。
【0130】
なお、本発明は、以上の形態例に限定されることなく、発明の範囲内において種々の変更が可能である。例えば、本形態例では、ユーザーとの通信手段として主に電子メールを用いているが、情報処理装置と情報端末との間で、テキスト、画像、リンク、その他のデータを送受信可能ならば必ずしも電子メールで通信する必要はなく、他の通信手段、例えば、アプリケーション内の通信機能やSNSの通信機能などを利用してもよい。
【0131】
また、本形態例では、情報処理装置を一つの装置としているが、必ずしも一つの装置とする必要はなく、各機能を分散させた複数の装置をネットワークで接続する構成としてもよい。特に、データベースは、格納する情報の種類毎に分散させてもよく、ユーザー情報を格納するデータベースを管理者の情報端末内に設けてもよく、保健指導プログラム情報を格納するデータベースを健康事業者の情報端末内に設けてもよい。
【0132】
また、本形態例では、管理者は、企業や健康保険組合等の保険者を想定しているが、必ずしも企業や保険者である必要はなく、民間の保険会社であってもよい。この場合、ユーザーには保険会社の顧客(保険契約者)が含まれることになる。
【0133】
また、本形態例では、ユーザー健康情報として、ユーザーの健康診断データ、生活習慣問診データ、労働実態調査データを用いているが、ユーザーの健康リスクを抽出可能なデータであればこれに限られず、他の健康に関するデータ、例えば、ユーザーのアレルギー症状や慢性的な痛み(腰痛、片頭痛、関節痛、疼痛等)やうつに関するデータを含めてもよい。
【0134】
また、本形態例における健康リスク因子抽出ロジックの各抽出条件は、具体例を示したものであり、本形態例と同様の設定にする必要はなく、保健指導プログラムの選定に適した条件であればよい。
【0135】
また、本形態例では、情報端末間の通信については記載していないが、情報処理装置が提供するネットワークを介して、ユーザーと、管理者と、健康事業者とをそれぞれの情報端末同士で通信可能としてもよく、例えば、ユーザーから参加申請のあった保健指導プログラムを提供する健康事業者が、自己の情報端末からネットワークを介してユーザーの情報端末と保健指導プログラムの実施に関する情報(スケジュールや連絡事項など)を直接やりとりできるようにしてよい。
【0136】
また、健康事業者がユーザーに対して保健指導プログラムを実施した場合に、その旨の情報を、自己の情報端末からネットワークを介してそのユーザーの属する管理者の情報端末に直接送信できるようにしてもよい。
【符号の説明】
【0137】
10…保健指導プログラムマッチングシステム、11…情報処理装置、12(12a、12b、12c)…情報端末、13…制御部、13a…メール文生成部、13b…データ管理・分析部、14…通信部、15…記憶部、15a…データベース、16…ユーザー情報、16a…ユーザー属性情報、16b…ユーザー健康情報、16c…ユーザー履歴情報、16d…ユーザー参加情報、17…保健指導プログラム情報、18…健康リスク因子抽出ロジック、18a…健康診断データ用抽出ロジック、18b…生活習慣問診データ用抽出ロジック、18c…労働実態調査データ用抽出ロジック、19…健康リスク因子抽出処理、20…ユーザー健康リスク情報、21…保健指導プログラム選定処理、22…ユーザー・保健指導プログラムマッチング情報、23…参加案内メール、23a…申込ボタン、23b…申込拒否ボタン、23c…アンケート、23d…修正参加案内メール、24…不参加理由回答情報、25…参加案内メール修正処理
NW…ネットワーク
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15