(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-20
(45)【発行日】2024-08-28
(54)【発明の名称】携帯可能な網膜測定装置、眼科疾患測定システム及び眼科疾患管理システムの作動方法、眼科疾患測定システム
(51)【国際特許分類】
A61B 3/14 20060101AFI20240821BHJP
A61B 3/13 20060101ALI20240821BHJP
G16H 50/20 20180101ALN20240821BHJP
【FI】
A61B3/14
A61B3/13
G16H50/20
(21)【出願番号】P 2023509398
(86)(22)【出願日】2020-10-21
(86)【国際出願番号】 KR2020014380
(87)【国際公開番号】W WO2022030683
(87)【国際公開日】2022-02-10
【審査請求日】2023-02-07
(31)【優先権主張番号】10-2020-0099375
(32)【優先日】2020-08-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2020-0099373
(32)【優先日】2020-08-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】523043496
【氏名又は名称】エイアイフォーペット
【氏名又は名称原語表記】AIFORPET
【住所又は居所原語表記】707,80,Jigok-ro Nam-gu,Pohang-si Gyeongsangbuk-do 37666,Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】100130111
【氏名又は名称】新保 斉
(72)【発明者】
【氏名】ホ、ウン ア
(72)【発明者】
【氏名】ホ、ウン シム
(72)【発明者】
【氏名】ホ、ウ ジン
(72)【発明者】
【氏名】シン、ウン ドン
【審査官】増渕 俊仁
(56)【参考文献】
【文献】特開平02-268734(JP,A)
【文献】特表2018-509203(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2018/0110411(US,A1)
【文献】特開2016-131845(JP,A)
【文献】特開2005-288176(JP,A)
【文献】特表2022-508709(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61B 3/00-3/18
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
撮影対象体の網膜を撮影して撮影イメージを獲得する撮影部;および
獲得した前記撮影イメージを利用して測定結果データを生成する装置制御部;を含み、
前記撮影部は、
前記撮影対象体に光源を発生する光源部と、前記光源部に対向して位置し格子パターンを有する格子板と、前記格子板の中心部に位置する撮影素子からなる板状の光源照射部を含む、携帯可能な網膜測定装置。
【請求項2】
前記装置制御部は、前記撮影対象体と前記撮影部の間の距離測定値を利用して撮影タイムを調節する、請求項1に記載の携帯可能な網膜測定装置。
【請求項3】
前記装置制御部は、
前記格子パターンに基づいて前記撮影対象体の網膜の位置に対応して前記撮影素子のレンズ焦点値を調節する、請求項2に記載の携帯可能な網膜測定装置。
【請求項4】
前記装置制御部は、
前記距離測定値および前記レンズ焦点値がすべて満足する場合、複数の撮影イメージを獲得し、獲得した撮影イメージを格子パターンに基づいて合成および補正して高解像度の映像イメージが含まれた前記測定結果データを生成する、請求項3に記載の携帯可能な網膜測定装置。
【請求項5】
前記撮影イメージは、
前記格子パターンに基づいて、前記撮影対象体の網膜を中心に獲得した基準イメージと、前記撮影対象体の網膜の周辺から獲得したサブイメージを含む、請求項4に記載の携帯可能な網膜測定装置。
【請求項6】
前記測定結果データに基づいて標準結果データを生成し、
前記標準結果データと前記測定結果データを比較および分析して前記撮影対象体の網膜に対する読み取り結果データを生成する装置管理サーバーをさらに含む、請求項1に記載の携帯可能な網膜測定装置。
【請求項7】
前記撮影対象体が伴侶動物である場合、前記伴侶動物に関連した声を発生する音響発生器をさらに含む、請求項1に記載の携帯可能な網膜測定装置。
【請求項8】
健康管理サーバーによって遂行される携帯用端末機を利用した眼科疾患測定
システムの作動方法において、
前記携帯用端末機の端末機制御部が、基礎眼科状態情報および基礎眼科結果データをマッチングして眼科健康標準データを生成する段階;
前記健康管理サーバーの通信部が、使用者端末機から検査対象体の眼科状態測定情報を受信する段階;および
前記健康管理サーバーの管理制御部が、前記眼科健康標準データに基づいて前記眼科状態測定情報を比較および分析して眼科健康結果データを生成する段階を含み、
前記眼科健康標準データを生成する段階は、
前記端末機制御部が、
前記基礎眼科状態情報に含まれた基礎眼科撮影情報に含まれたイメージを前処理する段階;
前処理された前記イメージから分析イメージを抽出する段階;
前記分析イメージから部位別分析イメージを抽出して前記部位別分析イメージに対する眼科疾患の有無を診断して基礎診断データを生成する段階;
前記基礎診断データに基づいて前記部位別分析イメージに対する疾患別進行段階を判断して基礎判断データを生成する段階;および
前記基礎診断データおよび前記基礎診断データに対応する前記基礎判断データが含まれた前記基礎眼科結果データを生成する段階を含む、
眼科疾患測定システムの作動方法。
【請求項9】
前記基礎眼科状態情報に含まれた前記検査対象体の基礎情報に基づいて前記部位別分析イメージを同時に分析して前記疾患別進行段階により前記基礎眼科撮影情報を分類する、請求項8に記載の
眼科疾患測定システムの作動方法。
【請求項10】
前記基礎眼科撮影情報を獲得する段階は、
一般撮影モードで前記検査対象体の目を撮影して一般撮影情報を獲得する段階;および
スキャナを利用したスキャナ撮影モードで前記検査対象体の瞳孔に格子パターンがスキャンされるように前記検査対象体の目を撮影してスキャナ撮影情報を獲得する段階を含み、
前記基礎眼科撮影情報は写真または動画を含む、請求項8に記載の
眼科疾患測定システムの作動方法。
【請求項11】
前記基礎眼科撮影情報が動画である場合、前記動画から正常イメージを判断して少なくとも10枚のイメージを抽出するフィルタリング段階をさらに含む、請求項10に記載の
眼科疾患測定システムの作動方法。
【請求項12】
前記検査対象体の瞳孔にスキャンされた前記格子パターンを利用して、角膜の表面に異常兆候が発生した場合、前記検査対象体に対する前記眼科疾患を有と診断し、これに対する前記疾患別進行段階を判断する、請求項10に記載の
眼科疾患測定システムの作動方法。
【請求項13】
前記眼科健康標準データを生成する段階は、
前記基礎眼科状態情報に対応する前記基礎眼科結果データを繰り返し学習して検証する段階を含む、請求項8に記載の
眼科疾患測定システムの作動方法。
【請求項14】
前記眼科健康結果データを生成する段階は、
前記検査対象体の前記眼科状態測定情報に含まれた実際眼科撮影情報から実際分析イメージを抽出する段階;
前記実際分析イメージから部位別実際分析イメージを抽出して前記部位別実際分析イメージに対する前記眼科疾患の有無を診断して実際眼科診断データを生成する段階;
前記実際眼科診断データに基づいて前記部位別実際分析イメージに対する疾患別進行段階を判断して実際判断データを生成する段階;および
前記実際眼科診断データと前記実際眼科診断データに対応する前記実際判断データが含まれた前記眼科健康結果データを生成する段階を含む、請求項8に記載の
眼科疾患測定システムの作動方法。
【請求項15】
前記眼科健康結果データに対応して生成された診療管理データを前記使用者端末機と送受信する段階を含む、請求項8に記載の
眼科疾患測定システムの作動方法。
【請求項16】
前記診療管理データを前記使用者端末機とサービス連係端末機の間で送受信する段階を含む、請求項15に記載の
眼科疾患測定システムの作動方法。
【請求項17】
健康管理サーバーによって遂行される携帯用端末機を利用した
眼科疾患管理システムの作動方法において、
前記健康管理サーバーの管理制御部が、使用者端末機から受信された検査対象体の眼科状態測定情報に対応する健康管理データを生成する段階;
前記健康管理サーバーの通信部が、前記健康管理データをサービス連係端末機と共有する段階;
前記サービス連係端末機から受信した病院情報に基づいて前記健康管理データに対応して生成された推薦情報を前記使用者端末機に伝送する段階;
前記使用者端末機と前記サービス連係端末機の間の予約管理情報を送受信する段階;および
前記サービス連係端末機
の処理部が前記健康管理データに対応して診療管理データを生成する段階を含
み、
前記サービス連係端末機は前記検査対象体に対する通知情報を周期的に前記使用者端末機に伝送する、
眼科疾患管理システムの作動方法。
【請求項18】
検査対象体から獲得した実際眼科撮影情報が含まれた眼科状態測定情報を生成する使用者端末機;および
基礎眼科状態情報と基礎眼科結果データをマッチングして生成された眼科健康標準データを繰り返し学習して前記眼科状態測定情報を分析して前記検査対象体に対する眼科健康結果データを生成する健康管理サーバーを含み、
前記健康管理サーバーは、
前記実際眼科撮影情報から実際分析イメージを抽出し、前記実際分析イメージから抽出された部位別実際分析イメージを同時に分析して前記検査対象体に対する眼科疾患の有無を診断して実際眼科診断データを生成し、前記実際眼科診断データに基づいて前記眼科疾患の疾患別進行段階を判断して生成される実際判断データを含む前記眼科健康結果データを生成する、携帯用端末機を利用した眼科疾患測定システム。
【請求項19】
前記眼科健康結果データに対応して生成された診療管理データを共有するサービス連係端末機を含む、請求項18に記載の携帯用端末機を利用した眼科疾患測定システム。
【請求項20】
前記使用者端末機から前記眼科状態測定情報を受信し、前記健康管理サーバーから前記眼科健康標準データを受信する場合、前記眼科健康標準データを学習して前記眼科状態測定情報に対応する前記眼科健康結果データを生成する管理者端末機をさらに含む、請求項18に記載の携帯用端末機を利用した眼科疾患測定システム。
【請求項21】
ハードウェアであるコンピュータと結合されて、請求項8項に記載された方法を遂行できるようにコンピュータで読み取り可能な記録媒体に保存されたコンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は携帯可能な網膜測定装置、携帯用端末機を利用した眼科疾患測定システムおよび眼科疾患管理方法に関し、撮影対象体例えば、伴侶動物の網膜を撮影して獲得した高解像度の映像イメージを利用して眼科疾患を測定できる携帯可能な網膜測定装置と、眼科に疾患が発生した場合、初期に疾患の有無を迅速に判断して迅速な診療ができる携帯用端末機を利用した眼科疾患測定システムとその作動方法、および眼科疾患管理システムの作動方法に関する。
【背景技術】
【0002】
人口構造が高齢化し、単身世帯が増加するにつれて人間は次第に自己中心的で心が荒廃化されつつある。これに伴い、ペットを家族構成員または同伴者として認識する人々の数が増加しており、伴侶動物市場も着実に成長している。
【0003】
このような伴侶動物の病や疾患に対する関心も日ごとに高くなっていく傾向にあるだけ、その分このような問題を解決するための装置および方法に対する生産と開発も日ごとに増加しているのが実情である。
【0004】
しかし、人だけではなく伴侶動物に対しても寿命の維持に支障を与える致命的な病の一種である眼科疾患に対する情報や装置に対する開発があまりされておらす、これに関する研究も劣悪な方であるため伴侶動物に前記のような眼科疾患などのような治癒し難い病気にかかった場合、治療が難しく多くの費用が要されて事実上手を離さざるを得ないという問題点があった(大韓民国特許公開第2015-0111724号、大韓民国特許公開第2015-0115980号参照)。
【0005】
また、このような伴侶動物に、普段は見られない異常症状が発生する場合、大概は伴侶動物を動物病院に連れて行って治療を受けたり周囲の人またはインターネット、電話等を通じて入手した情報に基づいて伴侶動物に発生した異常症状を解決してきた。
【0006】
しかし、周囲の人またはインターネット、電話等を通じて入手した情報は誤った情報も多いので治療に困難があり得、病院を直接訪問した場合にも病院での待機時間が長く、病院の業務量が多くて顧客にサービスが正しくなされない場合が多かった(大韓民国公開特許第2003-0032088号(2003年04月26日公開)参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【文献】大韓民国特許公開第2015-0111724号
【文献】大韓民国特許公開第2015-0115980号
【文献】大韓民国公開特許第2003-0032088号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明が解決しようとする課題は、携帯可能な網膜測定装置を提供することである。
【0009】
本発明が解決しようとする課題は、携帯用端末機を利用した眼科疾患測定システムおよび眼科疾患管理方法を提供することである。
【0010】
本発明が解決しようとする課題は、以上で言及された課題に制限されず、言及されていないさらに他の課題は下記の記載から通常の技術者に明確に理解され得るであろう。
【課題を解決するための手段】
【0011】
前述した課題を解決するための本発明の一実施例に係る携帯可能な網膜測定装置は、撮影対象体の網膜を撮影して撮影イメージを獲得する撮影部;および獲得した前記撮影イメージを利用して測定結果データを生成する装置制御部;を含み、前記撮影部は、前記撮影対象体に光源を発生する光源部と、前記光源部に対向して位置し格子パターンを有する格子板と、前記格子板の中心部に位置する撮影素子からなる板状の光源照射部を含むことができる。
【0012】
本発明の一実施例において、前記装置制御部は、前記撮影対象体と前記撮影部の間の距離測定値を利用して撮影タイムを調節することができる。
【0013】
本発明の一実施例において、前記装置制御部は、前記格子パターンに基づいて前記撮影対象体の網膜の位置に対応して前記撮影素子のレンズ焦点値を調節することができる。
【0014】
本発明の一実施例において、前記装置制御部は、前記距離測定値および前記レンズ焦点値がすべて満足する場合、複数の撮影イメージを獲得し、獲得した撮影イメージを格子パターンに基づいて合成および補正して高解像度の映像イメージが含まれた前記測定結果データを生成することができる。
【0015】
本発明の一実施例において、前記撮影イメージは、前記格子パターンに基づいて、前記撮影対象体の網膜を中心に獲得した基準イメージと、前記撮影対象体の網膜の周辺から獲得したサブイメージを含むことができる。
【0016】
本発明の一実施例において、前記測定結果データに基づいて標準結果データを生成し、前記標準結果データと前記測定結果データを比較および分析して前記撮影対象体の網膜に対する読み取り結果データを生成する装置管理サーバーをさらに含むことができる。
【0017】
本発明の一実施例において、前記撮影対象体が伴侶動物である場合、前記伴侶動物に関連した声を発生する音響発生器をさらに含むことができる。
【0018】
また、前述した課題を解決するための本発明の一実施例に係る携帯用端末機を利用した眼科疾患測定方法は、健康管理サーバーによって遂行される携帯用端末機を利用した眼科疾患測定方法において、基礎眼科状態情報および基礎眼科結果データをマッチングして眼科健康標準データを生成する段階;使用者端末機から検査対象体の眼科状態測定情報を受信する段階;および前記眼科健康標準データに基づいて前記眼科状態測定情報を比較および分析して眼科健康結果データを生成する段階;を含み、前記眼科健康標準データを生成する段階は、前記基礎眼科状態情報に含まれた基礎眼科撮影情報に含まれたイメージを前処理する段階;前処理された前記イメージから分析イメージを抽出する段階;前記分析イメージから部位別分析イメージを抽出して前記部位別分析イメージに対する眼科疾患の有無を診断して基礎診断データを生成する段階;前記基礎診断データに基づいて前記部位別分析イメージに対する疾患別進行段階を判断して基礎判断データを生成する段階;および前記基礎診断データおよび前記基礎診断データに対応する前記基礎判断データが含まれた前記基礎眼科結果データを生成する段階を含むことができる。
【0019】
本発明の一実施例において、前記健康管理サーバーは前記基礎眼科状態情報に含まれた前記検査対象体の基礎情報に基づいて前記部位別分析イメージを同時に分析して前記疾患別進行段階により前記基礎眼科撮影情報を分類することができる。
【0020】
本発明の一実施例において、前記基礎眼科撮影情報を獲得する段階は、一般撮影モードで前記検査対象体の目を撮影して一般撮影情報を獲得する段階;およびスキャナを利用したスキャナ撮影モードで前記検査対象体の瞳孔に格子パターンがスキャンされるように前記検査対象体の目を撮影してスキャナ撮影情報を獲得する段階を含み、前記基礎眼科撮影情報は写真または動画を含むことができる。
【0021】
本発明の一実施例において、前記基礎眼科撮影情報が動画である場合、前記動画から正常イメージを判断して少なくとも10枚のイメージを抽出するフィルタリング段階をさらに含むことができる。
【0022】
本発明の一実施例において、前記検査対象体の瞳孔にスキャンされた前記格子パターンを利用して、角膜の表面に異常兆候が発生した場合、前記検査対象体に対する前記眼科疾患を有と診断し、これに対する前記疾患別進行段階を判断することができる。
【0023】
本発明の一実施例において、前記眼科健康標準データを生成する段階は、前記基礎眼科状態情報に対応する前記基礎眼科結果データを繰り返し学習して検証する段階を含むことができる。
【0024】
本発明の一実施例において、前記眼科健康結果データを生成する段階は、前記検査対象体の前記眼科状態測定情報に含まれた実際眼科撮影情報から実際分析イメージを抽出する段階;前記実際分析イメージから部位別実際分析イメージを抽出して前記部位別実際分析イメージに対する前記眼科疾患の有無を診断して実際眼科診断データを生成する段階;前記実際眼科診断データに基づいて前記部位別実際分析イメージに対する疾患別進行段階を判断して実際判断データを生成する段階;および前記実際眼科診断データと前記実際眼科診断データに対応する前記実際判断データが含まれた前記眼科健康結果データを生成する段階を含むことができる。
【0025】
本発明の一実施例において、前記眼科健康結果データに対応して生成された診療管理データを前記使用者端末機と送受信する段階を含むことができる。
【0026】
本発明の一実施例において、前記診療管理データを前記使用者端末機とサービス連係端末機の間で送受信する段階を含むことができる。
【0027】
また、前述した課題を解決するための本発明の他の一実施例に係る携帯用端末機を利用した眼科疾患管理方法は、健康管理サーバーによって遂行される携帯用端末機を利用した眼科疾患管理方法において、使用者端末機から受信された検査対象体の眼科状態測定情報に対応する健康管理データを生成する段階;前記健康管理データをサービス連係端末機と共有する段階;前記サービス連係端末機から受信した病院情報に基づいて前記健康管理データに対応して生成された推薦情報を前記使用者端末機に伝送する段階;前記使用者端末機と前記サービス連係端末機の間の予約管理情報を送受信する段階;および前記サービス連係端末機が前記健康管理データに対応して診療管理データを生成する段階を含むものの、前記サービス連係端末機は前記検査対象体に対する通知情報を周期的に前記使用者端末機に伝送することができる。
【0028】
また、前述した課題を解決するための本発明の他の一実施例に係る携帯用端末機を利用した眼科疾患測定システムは、検査対象体から獲得した実際眼科撮影情報が含まれた眼科状態測定情報を生成する使用者端末機;および基礎眼科状態情報と基礎眼科結果データをマッチングして生成された眼科健康標準データを繰り返し学習して前記眼科状態測定情報を分析して前記検査対象体に対する眼科健康結果データを生成する健康管理サーバーを含み、前記健康管理サーバーは、前記実際眼科撮影情報から実際分析イメージを抽出し、前記実際分析イメージから抽出された部位別実際分析イメージを同時に分析して前記検査対象体に対する眼科疾患の有無を診断して実際眼科診断データを生成し、前記実際眼科診断データに基づいて前記眼科疾患の疾患別進行段階を判断して生成される実際判断データを含む前記眼科健康結果データを生成することができる。
【0029】
本発明の一実施例において、前記眼科健康結果データに対応して生成された診療管理データを共有するサービス連係端末機を含むことができる。
【0030】
本発明の一実施例において、前記使用者端末機から前記眼科状態測定情報を受信し、前記健康管理サーバーから前記眼科健康標準データを受信する場合、前記眼科健康標準データを学習して前記眼科状態測定情報に対応する前記眼科健康結果データを生成する管理者端末機;をさらに含むことができる。
【0031】
そして、本発明の一実施例に係るプログラムはハードウェアであるコンピュータと結合されて、前記携帯用端末機を利用した眼科疾患測定方法および携帯用端末機を利用した眼科疾患管理方法を遂行できるようにコンピュータで読み取り可能な記録媒体に保存される。
【0032】
本発明のその他の具体的な事項は詳細な説明および図面に含まれている。
【発明の効果】
【0033】
本発明によると、多様な撮影対象体、特に伴侶動物に対する正確な眼科診療を通じて伴侶動物の現在の状態を正確に判断することによって、伴侶動物の病気を早期に治療して伴侶動物の健康を守ることができる。
【0034】
本発明によると、撮影対象体、特に多様な伴侶動物に対して眼科診療をする間携帯可能な網膜測定装置を利用して伴侶動物の動きに関係なく伴侶動物の現在の状態をさらに正確に判断することができる。
【0035】
本発明によると、高解像度の映像イメージが含まれた伴侶動物の網膜に対する測定結果データを生成することによって、伴侶動物の現在の状態をさらに正確に判断することによって、伴侶動物の病気を早期に治療して伴侶動物の健康を守ることができる。
【0036】
本発明によると、網膜測定装置が携帯可能であることによって、時間および場所に関係なく必要に応じて使用者の便宜性を高め、かつ高解像度のイメージを獲得して伴侶動物の現在の状態をさらに正確に判断できるため、使用者の多様性を尊重しながらも便宜性および信頼性を高めることができる。
【0037】
本発明によると、伴侶動物だけでなく人に対する正確な眼科診療のために高解像度の映像イメージを獲得することができる。
【0038】
本発明によると、検査対象体、特に伴侶動物の目に異常が発生した場合、携帯可能な端末機を利用して伴侶動物の現在の状態を迅速かつ正確に判断できるため、伴侶動物の保護者に信頼感を与えることができる。
【0039】
本発明によると、携帯可能な端末機を利用して伴侶動物の現在の状態をリアルタイムで正確に診断することによって、使用者の便宜性および信頼性を高めることができる。
【0040】
本発明によると、伴侶動物の現在の状態に対する病院情報を共に提供を受けることによって、伴侶動物の病気に対応可能な病院で伴侶動物の病気を初期に治療して伴侶動物の健康を守ることができる。
【0041】
本発明によると、伴侶動物に対する通知情報を保護者に持続的に提供することによって、動物病院の再訪問誘導および離脱を防止することができる。本発明によると、伴侶動物の結果データを連係サービスと共有することによって、さらに正確に伴侶動物を状態を把握し、これに対応できるため、伴侶動物の保護者に信頼感を与えることができる。
【0042】
本発明の効果は以上で言及された効果に制限されず、言及されていないさらに他の効果は下記の記載から通常の技術者に明確に理解され得るであろう。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【
図1】本発明の一実施例に係る携帯可能な網膜測定装置を説明するための図面である。
【
図2】
図1に図示された撮影部を説明するための詳細図面である。
【
図3】
図2に図示された光源照射部を説明するための図面である。
【
図4】発明の一実施例に係る携帯用端末機を利用した眼科疾患測定システムを説明するための概念図である。
【
図5】本発明の一実施例に係る伴侶動物網膜測定方法を説明するための図面である。
【
図6】本発明の一実施例に係る携帯用端末機を利用した眼科疾患測定システムを説明するための概念図である。
【
図7】
図6に図示された携帯用端末機を利用した眼科疾患測定システムの詳細構成を説明するための図面である。
【
図8】基礎眼科撮影情報を獲得する方法を説明するための図面である。
【
図9】基礎眼科撮影情報を獲得する方法を説明するための図面である。
【
図10】基礎眼科状態情報に対応してラベリングされた基礎眼科結果データを説明するための図面である。
【
図11】基礎眼科結果データを検証する方法を説明するための図面である。
【
図12】本発明の一実施例に係る携帯用端末機を利用した眼科疾患測定方法を説明するための図面である。
【
図13】
図12に図示された眼科健康標準データを生成する方法を説明するための詳細図面である。
【
図14】
図12に図示された眼科健康標準データを生成する方法を説明するための詳細図面である。
【
図15】
図13に図示された基礎眼科結果データを生成する方法を説明するための詳細図面である。
【
図16】
図13に図示された基礎眼科結果データを生成する方法を説明するための詳細図面である。
【
図17】
図13に図示された基礎眼科結果データを生成する方法を説明するための詳細図面である。
【
図18】
図13に図示された基礎眼科結果データを生成する方法を説明するための詳細図面である。
【
図19】
図7に図示された眼科健康結果データを生成する方法を説明するための詳細図面である。
【発明を実施するための形態】
【0044】
本発明の利点および特徴、そしてそれらを達成する方法は添付される図面と共に詳細に後述されている実施例を参照すると明確になるであろう。しかし、本発明は以下で開示される実施例に制限されるものではなく互いに異なる多様な形態で具現され得、ただし本実施例は本発明の開示を完全なものとし、本発明が属する技術分野の通常の技術者に本発明の範疇を完全に知らせるために提供されるものであり、本発明は請求項の範疇によって定義されるのみである。
【0045】
本明細書で使われた用語は実施例を説明するためのものであり本発明を制限しようとするものではない。本明細書で、単数型は文面で特に言及しない限り複数型も含む。明細書で使われる「含む(comprises)」および/または「含む(comprising)」は言及された構成要素の他に一つ以上の他の構成要素の存在または追加を排除しない。明細書全体に亘って同一の図面符号は同一の構成要素を指し示し、「および/または」は言及された構成要素のそれぞれおよび一つ以上のすべての組み合わせを含む。たとえ「第1」、「第2」等が多様な構成要素を叙述するために使われるが、これら構成要素はこれら用語によって制限されないことは言うまでもない。これら用語は単に一つの構成要素を他の構成要素と区別するために使うものである。したがって、以下で言及される第1構成要素は本発明の技術的思想内で第2構成要素であってもよいことは言うまでもない。
【0046】
他の定義がない限り、本明細書で使われるすべての用語(技術および科学的用語を含む)は本発明が属する技術分野の通常の技術者に共通して理解され得る意味で使われ得るであろう。また、一般的に使われる辞書に定義されている用語は明白に特に定義されていない限り理想的にまたは過度に解釈されない。
【0047】
以下、添付された図面を参照して本発明の実施例を詳細に説明する。
【0048】
図1は本発明の一実施例に係る携帯可能な網膜測定装置を説明するための図面であり、
図2は
図1に図示された撮影部を説明するための詳細図面であり、
図3は
図2に図示された光源照射部を説明するための図面である。
【0049】
図1に図示された通り、本発明の一実施例である携帯可能な網膜測定装置10Aは撮影部100A、出力部110A、保存部120A、電源部130Aおよび装置制御部140Aを含むことができる。
【0050】
まず、本実施例において、携帯可能な網膜測定装置10Aは多様な撮影対象体Aの網膜を撮影する携帯機器であり得るが、これに限定しない。ここで、撮影対象体Aを伴侶動物、特に子犬に限定して開示したが、これに限定せず多様な伴侶動物の網膜だけでなく、人の網膜が測定対象であり得る。
【0051】
実施例により、携帯可能な網膜測定装置10Aは伴侶動物Aの形状または動きにより撮影イメージを獲得するために、x-y-z方向に携帯可能な網膜測定装置10Aを移動および固定させることができる。例えば、伴侶動物Aの種類および大きさに対応して網膜を撮影するために、頭、首、前足および/または胴体などを固定する弾性素材のバンド方式、ベルクロ(登録商標)方式、ヘルメットまたはストラップ形態などの固定部材を利用して伴侶動物Aの動きを固定させることができる。
【0052】
この時、伴侶動物Aを携帯可能な網膜測定装置10Aに固定させて網膜を撮影できるが、これに限定されない。例えば、検査者または保護者が伴侶動物Aを直接捉えた状態で撮影してもよい。
【0053】
光源照射部102は伴侶動物Aの網膜に対応して光を照射する照射部であり、
図3を参照すると、 光源部1020、格子板1022および撮影素子1024を含むことができる。
【0054】
撮影部100Aは撮影対象体である伴侶動物Aの網膜の状態を撮影して撮影イメージを獲得することができる。この時、撮影部100Aは伴侶動物Aの網膜をすべて撮影するか左眼の網膜または右眼の網膜を別途に撮影することができる。ここで、撮影イメージは写真または動画であり得る。
【0055】
具体的には、撮影部100Aは
図2に図示された通り、光源照射部102、反射部104、レンズ部106および検出部108を含むことができる。
【0056】
光源照射部102は伴侶動物Aの網膜に光Lを照射することができる。
【0057】
光源照射部102は
図3(a)を参照すると、光源L1を発生する光源部1020と、光源部1020に対向して位置する板状の格子板1022と、格子板1022の中心部に位置する撮影素子1024を含むことができる。
【0058】
光源部1020は多様な波長帯域の光源L1を発生し、複数個で構成され得る。光源部1020は赤外線を照射する発光ダイオードで構成され得るが、これに限定しない。この時、光源部1020は基板に配置され得る。実施例により、基板の後面に放熱板が形成されて光源部1020で発生する熱を速やかに放熱板に伝導されるようにして光源部1020の劣化現象を最小化することができる。
【0059】
実施例により、光源部1020は格子板1022の格子パターンに対応して位置できるが、これに限定しない。格子板1022は
図3(b)に図示された通り、格子模様の板状に形成され得る。例えば、格子板1022は均一な四角形状のホールを含むことができる。これに限定せず、格子板1022は円形または多角形状のホールを含むことができる。
【0060】
また、格子板1022の格子の形により光源L1が格子状で伴侶動物Aの網膜に照射されることによって、格子状に対応して焦点別に撮影イメージが獲得され得る。
【0061】
撮影素子1024は格子板1022の中心部に位置して伴侶動物Aの網膜を撮影することができる。ここで、撮影素子1024はカメラのレンズであり得る。反射部104は光源照射部102から照射される光源L1が伴侶動物Aの網膜に照射されるように光源L1を反射して光源L1の経路を変更させることができる。
【0062】
また、反射部104は伴侶動物Aの網膜から反射した反射光L2を検出部108に移動するように反射光L2の経路を変更させることができる。
【0063】
レンズ部106は反射部104と検出部108の間に位置し、反射光L2を集光させて検出部1208に撮影イメージを伝達することができる。
【0064】
実施例により、レンズ部106は反射光L2の焦点を自動で調整することができる。例えば、レンズ部106はオートフォーカシングアクチュエータ(Auto focusing actuator)機能を遂行するレンズを含むことができる。
【0065】
検出部108は反射光L2を検出して撮影イメージを獲得できる感知手段を含むことができる。例えば、検出部108は可視光線波長帯域の光源および/または赤外線波長帯域の光源を利用する場合に映像を撮影するCMOS(complementary metal-oxide semiconductor)イメージセンサであり得る。
【0066】
出力部110Aは撮影部100Aを通じて獲得した撮影イメージに対応する測定結果データを出力することができる。例えば、出力部110Aは測定結果データにより記号、文字、数字などを画面に出力できるディスプレイと、色変化または点滅で出力するランプ、またはオーディオで出力するスピーカーなどを含むことができる。ここで、測定結果データは複数の撮影イメージを格子パターンに基づいて合成および補正して生成された高解像度の映像イメージが含まれたデータであり得る。
【0067】
実施例により、出力部110Aは携帯可能な網膜測定装置10Aの現在の動作状態を出力することができる。
【0068】
実施例により、出力部110Aは撮影部100Aを通じて撮影イメージを獲得するために装置制御部140Aの動作を出力することができる。例えば、格子パターンに基づいて伴侶動物Aの網膜と撮影部100Aの間の距離測定値、距離測定値に対応する撮影素子1024のレンズ焦点値を出力することができる。
【0069】
実施例により、出力部110Aは格子パターンに基づいて獲得した複数の撮影イメージを出力することができる。例えば、複数の撮影イメージには伴侶動物Aの網膜を中心に獲得した基準イメージと、伴侶動物Aの網膜の周辺から獲得したサブイメージを含むことができる。
【0070】
保存部120Aは撮影部100Aを通じて獲得したデータと出力部110Aを通じて出力されるデータを保存することができる。
【0071】
保存部120Aは携帯可能な網膜測定装置10Aの多様な機能を支援するデータを保存することができる。すなわち、保存部120Aは携帯可能な網膜測定装置10Aで駆動される多数の応用プログラム(application programまたはアプリケーション(application))、携帯可能な網膜測定装置10Aの動作のためのデータ、命令語を保存することができる。このような応用プログラムのうち少なくとも一部は、無線通信を通じて外部サーバーからダウンロードされ得る。
【0072】
電源部130Aは装置制御部140Aの制御下で、外部の電源、内部の電源が印加されて携帯可能な網膜測定装置10Aに含まれた各構成要素に電源を供給することができる。このような電源部130Aはバッテリー(図示されず)を含み、バッテリーの残量を視覚的に確認することができる。前記バッテリーは220V商用電源やノートパソコンやコンピュータにUSBを連結して充電するようにすることができる。またバッテリー部は携帯電話用のバッテリーであり、最も経済的で効率的な2次電池である3.7Vリチウムイオンバッテリーを使用して携帯電話バッテリー充電器でもバッテリー充電を可能とすることができる。これとは異なり、前記バッテリーは内蔵型バッテリーまたは取り替え可能な形態のバッテリーでもよい。
【0073】
装置制御部140Aは使用者の手動動作によって撮影部100Aの動作を制御して撮影部100Aから撮影イメージを受信した場合、獲得した撮影イメージを自動で処理して測定結果データを生成して出力することができる。
【0074】
ここで、測定結果データは撮影部100Aを通じて獲得した高解像度の映像イメージであり、伴侶動物Aの現在の網膜状態に対する情報を含むことができる。実施例により、測定結果データは伴侶動物の種類、体重、出生年日、名前、病院記録などの身上情報を含むことができる。
【0075】
具体的には、装置制御部140Aは伴侶動物Aと撮影部100Aの間の距離測定値を算出して撮影部100Aの動作を制御して撮影された撮影イメージに対する最適映像整列アルゴリズムおよび補正アルゴリズムを利用して高解像度映像イメージが含まれた測定結果データを生成することができる。例えば、装置制御部140Aは撮影イメージに対して自動焦点、歪曲除去、虚像除去、映像補正等を通じて鮮明な高解像度イメージの測定結果データを生成することができる。
【0076】
さらに具体的には、装置制御部140Aは伴侶動物Aの網膜と撮影部100Aの間の距離測定値を算出して、算出された距離測定値が予め設定された距離測定値である場合、撮影可能な状態と判断してレンズ焦点値を調節して撮影タイムを設定することができる。すなわち、撮影タイムに対応して伴侶動物Aの網膜を中心に獲得した基準イメージと、伴侶動物Aの網膜の周辺から獲得したサブイメージが含まれた複数の撮影イメージを獲得し、これを合成および補正して鮮明な高解像度イメージの測定結果データを生成することができる。この時、装置制御部140Aは撮影イメージに含まれた格子パターンに基づいて基準イメージを基準として複数個のサブイメージを合成および補正処理して高解像度の映像イメージを生成することができる。
【0077】
実施例により、装置制御部140Aは撮影イメージに含まれた格子パターンに基づいて基準イメージを基準として複数個のサブイメージを格子状に対応して焦点別に抽出、合成および補正処理して高解像度の映像イメージを生成することができる。
【0078】
実施例により、装置制御部140Aは撮影イメージが動画である場合、動画からイメージを抽出して高解像度の映像イメージを生成することができる。
【0079】
実施例により、装置制御部140Aは標準結果データを利用して撮影イメージを補完して測定結果データを生成することができる。ここで、標準結果データは伴侶動物Aの正常な網膜に対するイメージ情報と伴侶動物Aの眼科疾患に対する多様な事例に対するイメージ情報などを含むことができるが、これに限定するものではない。
【0080】
実施例により、装置制御部140Aは測定結果データを標準結果データと比較分析して伴侶動物の測定結果データに対する読み取り結果データを生成することができる。例えば、読み取り結果データには疾病の有無、疾病が有である場合に疾病の情報が含まれ得る。この時、疾病の種類には乾性角結膜炎、流涙症、角膜潰瘍などの細菌や炎症性疾患などが含まれ得るが、これに限定するものではない。
【0081】
このような構造の携帯可能な網膜測定装置10Aは伴侶動物Aの網膜を撮影して測定結果データを生成できる装置であり、検査対象である伴侶動物Aの網膜から獲得した複数個の撮影イメージを利用して高解像度の映像イメージが含まれた測定結果データを生成することができる。これに伴い、伴侶動物Aに対する正確な眼科診療を通じて伴侶動物Aの現在の状態を正確に判断することによって、伴侶動物Aの疾病を早期に治療して伴侶動物Aの健康を守ることができる。
【0082】
図4は、発明の他の実施例に係る携帯可能な網膜測定装置を説明するための概念図である。
【0083】
図4に図示された通り、本発明の他の実施例に係る携帯用端末機を利用した眼科疾患測定システム1Aは携帯可能な網膜測定装置10Aは装置管理サーバー20Aおよび音響発生器30Aを含むことができる。ここで、音響発生器30Aは省略されてもよい。
【0084】
ここで、携帯可能な網膜測定装置10Aと装置管理サーバー20Aは無線通信網を利用してリアルタイムで同期化されてデータを送受信することができる。
【0085】
装置管理サーバー20Aは通信部200A、ディスプレイ部210A、メモリ部220Aおよび管理制御部230Aを含むことができる。
【0086】
通信部200Aは携帯可能な網膜測定装置10Aと装置管理サーバー20Aの間のデータを送受信することができる。
【0087】
実施例により、通信部200Aは測定結果データを端末機または外部サーバーに伝送することができる。
【0088】
ディスプレイ部210Aは使用者操作による携帯可能な網膜測定装置10Aの動作状態、装置管理サーバー20Aの動作状態、そして携帯可能な網膜測定装置10Aと装置管理サーバー20Aの間の送受信されるデータなどを画面を通じてモニタリングすることができる。すなわち、携帯可能な網膜測定装置10Aの動作状態をリアルタイムで確認することによって、エラーまたは故障が発生する場合、管理者が速やかに対処して使用者の使用満足感を一層高めることができる。
【0089】
メモリ部220Aは通信部200Aを通じて送受信されるデータと携帯可能な網膜測定装置10Aの多様な機能を支援するデータを保存することができる。
【0090】
メモリ部220Aは装置管理サーバー20Aで駆動される多数の応用プログラム(application programまたはアプリケーション(application))、装置管理サーバー20Aの動作のためのデータ、命令語を保存することができる。このような応用プログラムのうち少なくとも一部は、無線通信を通じて外部サーバーからダウンロードされ得る。
【0091】
管理制御部230Aは携帯可能な網膜測定装置10Aから獲得した撮影イメージを利用して高解像度映像イメージが含まれた測定結果データを生成することができる。
【0092】
実施例により、管理制御部230Aは獲得した撮影イメージまたは測定結果データをディープラーニングまたはマシンラーニング技法を利用して標準結果データを生成することができる。この時、標準結果データは測定結果データに対応してリアルタイムでアップデートされ得る。
【0093】
実施例により、管理制御部230A は携帯可能な網膜測定装置10Aから測定結果データを受信する場合、標準結果データに基づいて受信した測定結果データに対する読み取り結果データを生成することができる。
【0094】
このような構造の装置管理サーバー20Aはハードウェア回路(例えば、CMOS基盤ロジック回路)、ファームウェア、ソフトウェアまたはこれらの組み合わせによって具現されるコンピューティング装置であり得る。例えば、多様な電気的構造の形態でトランジスタ、ロジックゲートおよび電子回路を活用して具現され得る。
【0095】
音響発生器30Aは伴侶動物Aから測定データを獲得するために伴侶動物Aの網膜を撮影する時、伴侶動物Aの動きを止め注意を分散させるための音響を発生することができる。
【0096】
具体的には、伴侶動物Aの網膜を撮影するためには伴侶動物Aが一定方向または前方を注目しなければならないので、音響発生器30Aを利用して伴侶動物Aの注意を引くことができる。例えば、音響発生器30Aは撮影対象である伴侶動物Aと同種の動物の声を発生させることができる。
【0097】
図5は、本発明の一実施例に係る伴侶動物網膜測定方法を説明するための図面である。
【0098】
図5を参照すると、検査者が伴侶動物Aの網膜を撮影するために伴侶動物Aを確認することができる(S10A)。
【0099】
この時、別途の固定装置を利用して伴侶動物Aの頭を固定支持することができるが、これとは異なり、検査者または保護者が検査対象である伴侶動物Aを直接捉えた状態で撮影してもよい。
【0100】
次に、携帯可能な網膜測定装置10Aは伴侶動物Aの網膜と撮影部100A間の距離測定値を算出することができる(S12A)。
【0101】
実施例により、検査者の手動動作によって携帯可能な網膜測定装置10Aの位置を調節して伴侶動物Aの網膜との距離測定値を算出することができる。
【0102】
次に、算出された距離測定値が予め設定された距離測定値である場合、携帯可能な網膜測定装置10Aは撮影可能な状態と判断してレンズ焦点値を調節することができる(S14A、S16A)。
【0103】
次に、携帯可能な網膜測定装置10Aは距離測定値およびレンズ焦点値に基づいて撮影タイムを設定することができる(S18A)。
【0104】
次に、携帯可能な網膜測定装置10Aは撮影タイムに基づいて撮影イメージを獲得することができる(S20A)。
【0105】
例えば、距離測定値およびレンズ焦点値がすべて予め設定された条件に符合する場合、携帯可能な網膜測定装置10Aは1秒に5枚の撮影イメージを獲得して、60秒の間に総300枚の撮影イメージを獲得することができる。
【0106】
次に、携帯可能な網膜測定装置10Aは格子パターンに基づいて獲得した複数の撮影イメージを合成および補正して高解像度イメージ情報を抽出することができる(S22A、S24A)。
【0107】
すなわち、携帯可能な網膜測定装置10Aは撮影タイムに対応して伴侶動物Aの網膜を中心に獲得した基準イメージと、伴侶動物Aの網膜の周辺から獲得したサブイメージが含まれた複数の撮影イメージを合成および補正処理して高解像度の映像イメージを生成することができる。
【0108】
例えば、携帯可能な網膜測定装置10Aは撮影イメージに対する最適映像整列アルゴリズムおよび補正アルゴリズムを利用して高解像度映像イメージを生成することができる。
【0109】
最後に、携帯可能な網膜測定装置10Aは高解像度イメージの測定結果データを生成することができる(S26A)。
【0110】
一方、算出された距離測定値が予め設定された距離測定値ではない場合、携帯可能な網膜測定装置10Aは撮影可能な状態と判断せず新しい距離測定値を算出することができる。
【0111】
図6は本発明の一実施例に係る携帯用端末機を利用した眼科疾患測定システムを説明するための概念図であり、
図7は
図6に図示された携帯用端末機を利用した眼科疾患測定システムの詳細構成を説明するための図面であり、
図8および
図9は基礎眼科撮影情報を獲得する方法を説明するための図面であり、
図10は基礎眼科状態情報に対応してラベリングされた基礎眼科結果データを説明するための図面であり、
図11は基礎眼科結果データを検証する方法を説明するための図面である。
【0112】
図6および
図7に図示された通り、本発明の一実施例である携帯用端末機を利用した眼科疾患測定システム1000は使用者端末機10、健康管理サーバー20、サービス連係端末機30および管理者端末機40を含むことができる。この時、管理者端末機40は省略されてもよい。
【0113】
ここで、使用者端末機10、健康管理サーバー20、サービス連係端末機30および管理者端末機40は、無線通信網を利用してリアルタイムで同期化されてデータを送受信することができる。無線通信網は多様な遠距離通信方式が支援され得、例えば無線LAN(Wireless LAN:WLAN)、DLNA(登録商標)(Digital Living Network Alliance)、ワイヤレスブロードバンド(Wireless Broadband:Wibro)、ワイマックス(World Interoperability for Microwave Access:Wimax)、GSM(Global System for Mobile communication)、CDMA(Code Division Multi Access)、CDMA2000(Code Division Multi Access 2000)、EV-DO(Enhanced Voice-Data Optimized or Enhanced Voice-Data Only)、WCDMA(登録商標)(Wideband CDMA)、HSDPA(High Speed Downlink Packet Access)、HSUPA(High Speed Uplink Packet Access)、IEEE 802.16、ロングタームエボリューション(Long Term Evolution:LTE)、LTEA(Long Term Evolution-Advanced)、広帯域無線移動通信サービス(Wireless Mobile Broadband Service:WMBS)、BLE(Bluetooth Low Energy)、ジグビー(Zigbee)、RF(Radio Frequency)、LoRa(Long Range)(以上、各社の登録商標)などのような多様な通信方式が適用され得るがこれに限定されず、広く知られている多様な無線通信または移動通信方式が適用されてもよい。
【0114】
まず、本実施例で、携帯用端末機を利用した眼科疾患測定システム1000を利用して伴侶動物、特に子犬に限定して伴侶動物の目を撮影し、これに対する眼科疾患の有無および眼科疾患がある場合、これに対する疾患別進行段階を判断するものとして開示したが、これに限定しない。例えば、保護者または伴侶人または犬の飼い主(以下、保護者という)とともに生活する哺乳類、鳥類、爬虫類、両生類、魚類などのような脊椎動物、節足動物、軟体動物のような無脊椎動物などを含む多様な動物の眼科疾患だけでなく、人の眼科疾患を測定することができる。
【0115】
使用者端末機10は伴侶動物1の保護者が所持した携帯可能な端末機であり、本開示で応用プログラム(application programまたはアプリケーション(application))を利用して動作することができ、このような応用プログラムは無線通信を通じて外部サーバーまたは健康管理サーバー20からダウンロードされ得る。例えば、使用者端末機10はスマートフォン(Smart phone)、PDA(Personal Digital Assistant)、タブレッド(Tablet)、ウェアラブルデバイス(Wearable Device、例えば、ウォッチ型端末機(Smartwatch)、グラス型端末機(Smart Glass)、HMD(Head Mounted Display)等を含む)および各種IoT(Internet of Things)端末機のような多様な端末機を含むことができるがこれに限定するものではない。
【0116】
このような使用者端末機10は
図7に図示された通り、撮影部100、送受信部110、メモリ部120、ディスプレイ部130および端末機制御部140を含むことができる。
【0117】
撮影部100は使用者端末機10に備えられたカメラ(図示されず)を利用して伴侶動物1の眼球を認識して眼球を中心に撮影した実際眼科撮影情報を獲得することができる。ここで、実際眼科撮影情報は伴侶動物1の管理が必要な状態の写真および/または動画に対する情報を含むことができる。例えば、実際眼科撮影情報には伴侶動物1の目の状態を撮影した写真または動画が含まれ得るが、これに限定するものではない。
【0118】
実施例により、撮影部100は後述される撮影補助器具であるスキャナ2を利用して伴侶動物1の目の状態を撮影して実際眼科撮影情報を獲得することができる。すなわち、伴侶動物1の瞳孔に格子パターンがスキャンされるようにするスキャナ2を利用して伴侶動物1の目の状態を撮影して実際眼科撮影情報を獲得することができる。
【0119】
送受信部110は眼科状態測定情報を健康管理サーバー20に伝送し、健康管理サーバー20から眼科健康標準データに基づいて生成された健康管理データを受信することができる。この時、眼科健康標準データは眼科健康結果データに対応してリアルタイムでアップデートされ得る。
【0120】
ここで、眼科状態測定情報は実際眼科撮影情報に基づいて周辺の環境、揺れ、瞬き、瞳孔撮影の有無などを考慮して自動で明るさ、鮮明度などが調節された写真および動画を含むことができる。
【0121】
また、眼科健康標準データは伴侶動物1の基礎眼科状態情報と基礎眼科結果データをマッチングして生成されたデータであり得る。
【0122】
基礎眼科状態情報には基礎情報および基礎眼科撮影情報が含まれ得る。基礎情報は保護者情報、遺棄情報、病院記録情報、固有識別番号、犬種、性別、年齢、体重、中性化の有無などを含み、保護者情報は連絡先などを含み、病院記録情報は予防接種情報、診療情報、アレルギーの有無などを含むことができる。この時、実施例により、病院記録情報に美容情報が含まれてもよい。基礎眼科撮影情報は一般撮影モードで撮影された一般撮影情報とスキャナ2を利用して撮影されたスキャナ撮影情報を含むことができる。
【0123】
基礎眼科結果データは基礎診断データおよび基礎判断データを含むことができる。基礎診断データは基礎眼科撮影情報を利用して眼科疾患の有無を診断するデータであり、基礎判断データは基礎診断データに基づいて眼科疾患に対する疾患別進行段階などを判断するデータであり得る。この時、基礎診断データは肉眼で判断できるが、これに限定しない。
【0124】
眼科健康結果データは眼科健康標準データに基づいて眼科状態測定情報を利用して伴侶動物1の眼科疾患の有無を診断した実際眼科診断データと、眼科健康標準データに基づいて実際眼科診断データに対応する疾患別進行段階などを判断した実際判断データを含むことができる。この時、実際眼科診断データは肉眼で判断できるが、これに限定しない。
【0125】
ここで、眼科疾患に対する疾患名には乾性眼、潰瘍性角膜炎、非潰瘍性角膜炎、結膜炎、緑内障、ブドウ膜炎、流涙症などが含まれ得るが、これに限定しない。
【0126】
実施例により、送受信部110は眼科健康標準データを健康管理サーバー20で受信し、眼科健康結果データを健康管理サーバー20に伝送することができる。
【0127】
実施例により、送受信部110は使用者端末機10から眼科状態測定情報を健康管理サーバー20に伝送する場合、健康管理サーバー20から眼科健康結果データを受信することができる。
【0128】
送受信部110は診療管理データを送受信することができる。ここで、診療管理データは伴侶動物1の現状または疾患状態により推薦可能な推薦情報、予約管理情報、動物病院連係情報および病院記録情報を含むことができるが、これに限定しない。
【0129】
メモリ部120は送受信部110を通じて送受信されるデータと使用者端末機10の多様な機能を支援するデータを保存することができる。
【0130】
メモリ部120は使用者端末機10で駆動される多数の応用プログラム(application programまたはアプリケーション(application))、使用者端末機10の動作のためのデータ、命令語を保存することができる。このような応用プログラムのうち少なくとも一部は、無線通信を通じて外部サーバーからダウンロードされ得る。
【0131】
ディスプレイ部130は使用者端末機10の現在の動作状態を視覚的および聴覚的に表示する手段であって、動作状態により記号、文字、数字などを画面に出力できるディスプレイ、色変化または点滅で出力するランプ、またはオーディオで出力するスピーカーなどを含むことができる。
【0132】
例えば、伴侶動物1に対する測定が完了した後に眼科健康結果データを出力する場合、ディスプレイ部130は実際眼科診断データをO/Xで表示したり、画面を赤色または緑色で点滅したり、「正常です」または「病院に行くことを推薦します」等の案内メッセージを表示したり、実際判断データを辞書的な情報と共に表示することができる。この時、ディスプレイ部130は案内メッセージを声で案内して保護者が伴侶動物1の結果を正確に確認できるようにすることができる。
【0133】
また、診療管理データを出力する場合、動物病院連係情報に基づいて生成された推薦情報に該当する病院の位置、連絡先、予約可能日などの病院情報をロードビューまたは地図またはカレンダーと共に表示したり、診療内訳情報、予防情報などを含む病院記録情報を表示したり、使用者端末機10の予約要請信号に予約要請信号に対応して受信した予約完了信号が含まれた予約管理情報を画面を通じて表示することができる。
【0134】
端末機制御部140は保護者の手動動作によって撮影部100を作動させて伴侶動物1の眼科状態測定情報を生成し、眼科状態測定情報に対する眼科健康結果データを受信して出力することができる。
【0135】
具体的には、端末機制御部140は伴侶動物1の眼球を認識して眼球を中心に獲得した実際眼科撮影情報を自動補正して眼科状態測定情報を生成することができる。この時、眼科状態測定情報は実際基礎情報および実際眼科撮影情報を含むことができる。ここで、実際基礎情報は保護者情報、病院記録情報、固有識別番号、犬種、性別、年齢、体重、中性化の有無などを含み、保護者情報は連絡先などを含み、病院記録情報は予防接種情報、診療情報、アレルギーの有無などを含むことができる。この時、実施例により、病院記録情報に美容情報が含まれてもよい。
【0136】
実際眼科撮影情報は実際眼科撮影情報から周辺の環境、揺れ、瞬き、瞳孔撮影の有無を考慮して自動で明るさおよび鮮明度を調節して生成された写真および動画を含むことができる。ここで、写真は少なくとも1枚、動画は少なくとも10秒であり得るが、これに限定しない。
【0137】
実施例により、眼科状態測定情報は一般撮影モードで撮影された写真および/または動画情報を含んだり、スキャナ撮影モードでスキャナ2を利用して撮影された写真および/または動画情報を含むことができる。
【0138】
換言すると、端末機制御部140は携帯可能な使用者端末機10を利用して時間および場所に関係なく眼科状態測定情報に対する眼科健康結果データを受信して伴侶動物1の眼科疾患の有無および眼科疾患に対する疾患別進行段階を正確に確認することができる。これに伴い、伴侶動物1の眼科疾患を初期に治療して伴侶動物1の健康を守ることができることによって、保護者の多様性を尊重しながら、便宜性および信頼性を高めることができる。
【0139】
実施例により、端末機制御部140は健康管理サーバー20から眼科健康標準データを受信した場合、眼科健康標準データに基づいて眼科状態測定情報を比較および分析して眼科健康結果データを生成することができる。
【0140】
また、端末機制御部140は眼科健康結果データに基づいて伴侶動物1の現状または疾患状態に対応する診療管理データを送受信することができる。
【0141】
具体的には、端末機制御部140は動物病院連係情報に基づいて、眼科健康結果データにより推薦された推薦情報によって病院の選択、病院の予約の要請などを含む予約要請信号を生成して健康管理サーバー20またはサービス連係端末機30に伝送し、予約要請信号に対応する予約完了信号を健康管理サーバー20またはサービス連係端末機30から受信することができる。また、端末機制御部140は健康管理サーバー20またはサービス連係端末機30から伴侶動物1の病院記録情報を受信することができる。
【0142】
健康管理サーバー20は通信部200、データベース部210、モニタリング部220、疾患データ管理部230、診療データ管理部240および管理制御部250を含むことができる。
【0143】
通信部200は使用者端末機10から眼科状態測定情報を受信する場合、使用者端末機10に眼科健康結果データを伝送することができる。
【0144】
実施例により、通信部200は眼科健康標準データを使用者端末機10に伝送する場合、使用者端末機10から眼科健康結果データを受信することができる。
【0145】
また、通信部200は診療管理データを使用者端末機10と健康管理サーバー20の間で送受信することができる。
【0146】
実施例により、通信部200は診療管理データを使用者端末機10とサービス連係端末機30の間で送受信することができる。
【0147】
データベース部210は無線通信網を通じて使用者端末機10およびサービス連係端末機30と送受信されるデータを保存することができる。この時、眼科健康標準データは眼科健康結果データに対応してリアルタイムでアップデートされて保存され得る。
【0148】
データベース部210は健康管理サーバー20の多様な機能を支援するデータを保存することができる。データベース部210は健康管理サーバー20で駆動される多数の応用プログラム(application programまたはアプリケーション(application))、健康管理サーバー20の動作のためのデータ、命令語を保存することができる。このような応用プログラムのうち少なくとも一部は、無線通信を通じて外部サーバーからダウンロードされ得る。
【0149】
一方、データベース部210に保存される本実施例で使われる基礎眼科状態情報、眼科状態測定情報、眼科健康結果データおよび眼科健康標準データは互いに対応するマッピングテーブルの形態で具現され得るが、これに限定するものではない。
【0150】
モニタリング部220は使用者端末機10の動作状態、健康管理サーバー20の動作状態、そして使用者端末機10と健康管理サーバー20の間の送受信されるデータなどを画面を通じてモニタリングすることができる。すなわち、使用者端末機10の使用状態をリアルタイムで確認することによって、保護者の使用を便利にして保護者にさらに信頼感を与えることができる。
【0151】
疾患データ管理部230は複数の伴侶動物1から基礎眼科状態情報を獲得し、獲得した基礎眼科状態情報を分析して基礎眼科結果データを生成することができる。この時、基礎眼科状態情報は捨て犬センター、保護所などの施設の子犬から獲得した情報であり得るが、これに限定しない。
【0152】
疾患データ管理部230は
図8に図示された通り、移動端末機を利用して複数の伴侶動物1に対する基礎情報を入力し、伴侶動物1の撮影部位を設定した後、一般撮影モードで撮影した一般撮影情報とスキャナ撮影モードで撮影したスキャナ撮影情報からなる基礎眼科撮影情報を獲得することができる。
【0153】
本実施例で、基礎眼科状態情報は複数の伴侶動物1に対する基礎情報に基づいて伴侶動物1の目に対する基礎眼科撮影情報を含むものとして開示したが、これに限定せず、顔、頭、腹、足、胸、などの多様な部位に対する基礎眼科撮影情報が含まれ得る。この時、基礎眼科撮影情報には写真または動画が含まれ得る。
【0154】
例えば、目に対する基礎眼科撮影情報を収集するために、疾患データ管理部230は
図9を参照すると、一般撮影モードで伴侶動物1の瞳孔が正確に撮影されるようにし、スキャナ撮影モードで伴侶動物1の瞳孔にスキャナ2の格子パターンがスキャンされ得るように像の大きさと撮影距離を算出して撮影することができる。
【0155】
また、疾患データ管理部230は基礎眼科状態情報に含まれた基礎眼科撮影情報を利用して眼科疾患の有無を判断し、眼科疾患があると判断された場合、眼科疾患に対する疾患別進行段階が含まれた基礎眼科結果データを生成することができる。例えば、
図10を参照すると、疾患データ管理部230は基礎眼科撮影情報を利用して眼科疾患の有無を分析してLevel1(正常)およびLevel2(乾性眼)に分類して1次ラベリングし、疾患別進行段階を判断して非潰瘍性角膜炎および潰瘍性角膜炎等に分類して2次ラベリングしてデータ化することができる。
【0156】
具体的には、疾患データ管理部230は伴侶動物1の基礎情報に基づいて基礎眼科撮影情報を前処理して分析可能なイメージを抽出および補正し、抽出された分析イメージから部位別分析イメージ抽出して肉眼で診断可能な眼科疾患の有無を診断して基礎診断データを生成し、基礎診断データに基づいて部位別分析イメージを同時に分析して疾患別進行段階を判断することによって、複数の疾病に対して進行段階が分析された基礎判断データを生成することができる。ここで、基礎診断データは瞳孔にスキャンされた格子パターンを利用して角膜の表面に異常兆候を肉眼で診断可能なデータであり、基礎判断データは基礎診断データに基づいて抽出された分析イメージから複数の疾病分析のための部位別分析イメージを抽出して生成されたデータであり得る。例えば、疾患データ管理部230は瞳孔にスキャンされた格子パターンが不規則な場合に乾性眼と判断し、つぶれる場合には角膜損傷があると診断して眼科疾患の有無に対する基礎診断データを生成し、基礎診断データに基づいてDCINアルゴリズムを利用して部位別分析イメージを部位別に同時に判断して疾患別進行段階が含まれた基礎判断データをさらに明確に生成することができる。
【0157】
また、疾患データ管理部230は基礎眼科撮影情報が目を撮影した情報である場合、基礎眼科撮影情報に含まれた写真または動画から周辺の環境、揺れ、瞬き、瞳孔撮影の有無などを考慮して分析可能な分析イメージを抽出し、抽出された分析イメージに対して自動で明るさ、鮮明度などを補正し、補正された分析イメージで瞳孔、白身部位、まぶたなどの複数の疾病分析のための部位別分析イメージを抽出し、これを同時に分析して疾患別進行段階を判断してレベル別にラベリングして基礎眼科結果データを生成することができる。
【0158】
一方、疾患データ管理部230は基礎眼科撮影情報が写真である場合、1枚の写真に対して基礎診断データおよび基礎判断データを生成することができる。これとは異なり、基礎眼科撮影情報が動画である場合、フィルタリング段階を通じて動画から正常イメージを判断して少なくとも10枚のイメージを抽出して基礎診断データおよび基礎判断データを生成することができる。この時、フィルタリングはラプラシアン(Laplace)フィルタを利用して全体面積で目が占める面積が一定以上となる場合、または動画に含まれたイメージの揺れの程度をフィルタリングして正常イメージを獲得できるが、これに限定するものではない。
【0159】
診療データ管理部240は眼科健康結果データに基づいて使用者端末機10とサービス連係端末機30の間に送受信される診療管理データを管理することができる。ここで、診療管理データは伴侶動物1の現状または疾患状態により推薦可能な推薦情報、予約管理情報、動物病院連係情報および病院記録情報を含むことができる。
【0160】
例えば、診療データ管理部240は実際眼科診断データにより診療が必要な場合、病院情報に基づいて生成された推薦情報を使用者端末機10に提供することができる。この時、推薦情報はサービス連係端末機30から提供された病院情報に基づいて生成された動物病院連係情報を利用して眼科健康結果データに対応する病院情報を推薦する情報であり得る。
【0161】
また、診療データ管理部240は使用者端末機10とサービス連係端末機30の間の予約管理情報を送受信することができる。
【0162】
例えば、診療データ管理部240は使用者端末機10から受信した予約要請信号をサービス連係端末機30に伝送し、サービス連係端末機30から予約要請信号に対応して生成された予約完了信号を使用者端末機10に伝送することができる。
【0163】
また、診療データ管理部240は病院記録情報を使用者端末機10に伝送することができる。この時、診療データ管理部240は病院記録情報をサービス連係端末機30から提供され得る。
【0164】
例えば、診療データ管理部240は伴侶動物1の診療が完了した後である場合、診療内訳情報が含まれた病院記録情報を使用者端末機10に伝送し、一般的な場合、予防情報または美容情報が含まれた病院記録情報を使用者端末機10に伝送することができる。また、診療データ管理部240は伴侶動物1に対する通知情報を使用者端末機10に伝送することができる。この時、通知情報はサービス連係端末機30によって生成された情報であって、伴侶動物1の診療または美容に対する通知情報であり得るが、これに限定しない。
【0165】
実施例により、診療データ管理部240は病院記録情報を他サーバーと共有することができる。
【0166】
管理制御部250はディープラーニングを利用して基礎眼科状態情報と基礎眼科結果データをマッチングさせて眼科健康標準データを生成することができる。本実施例でディープラーニングを利用するものとして記載したが、これに限定せずランダムフォレスト(Random Forest)、サポートベクターマシン(Support Vector Machine)等のマシンラーニング技法を利用することができる。この時、管理制御部250は眼科健康結果データに対応してリアルタイムで眼科健康標準データをアップデートすることができる。
【0167】
具体的には、管理制御部250は基礎眼科状態情報と基礎眼科結果データをCNN(Convolutional Neural Network)アルゴリズムに基づいて繰り返し学習して適合性を検証して眼科健康標準データを生成することができる。この時、眼科健康標準データを検証する過程は委託研究機関の獣医師および研究陣例えば少なくとも3人の専門医によって
図11に図示された通り、適合性が交差検証され得るが、これに限定しない。
【0168】
また、管理制御部250は使用者端末機10から眼科状態測定情報を受信した場合、眼科健康標準データに基づいて眼科健康結果データを生成することができる。
【0169】
具体的には、管理制御部250は眼科状態測定情報に含まれた写真および/または動画を前処理して抽出された実際分析イメージからイメージ別実際分析イメージを抽出して眼科疾患の有無を肉眼で診断可能な実際眼科診断データと、実際眼科診断データに基づいて部位別実際分析イメージから複数の疾病分析を同時に分析して実際眼科診断データに対応する疾患別進行段階を判断して生成された実際判断データが含まれた眼科健康結果データを生成することができる。
【0170】
例えば、管理制御部250は実際眼科撮影情報が目を撮影した情報である場合、実際眼科撮影情報に含まれた写真または動画から周辺の環境、揺れ、瞬き、瞳孔撮影の有無などを考慮して分析可能な実際分析イメージを抽出し、抽出された実際分析イメージに対して自動で明るさ、鮮明度などを補正して補正された実際分析イメージで瞳孔、白身部位、まぶたなどの複数の疾病分析のための部位別実際分析イメージを抽出し、肉眼で診断可能な眼科疾患の有無を診断して実際眼科診断データと、実際眼科診断データに基づいてこれを分析して疾患別進行段階を判断して実際判断情報を生成することができる。すなわち、管理制御部250は瞳孔部分の実際分析イメージで傷の有無を判断し、白身部分の実際分析イメージで白身の色相、毛細血管の太さ、白身の赤い面積などを判断し、まぶた部分の実際分析イメージでまつげの異常の有無、まぶたの荒さを同時に分析することによって、部位別分析イメージを通じて複数の疾病に対する進行段階を分析することができる。
【0171】
一方、管理制御部250は実際眼科撮影情報が写真である場合、1枚の写真に対して実際眼科診断データおよび実際判断データを生成することができる。これとは異なり、実際眼科撮影情報が動画である場合、フィルタリング段階を通じて動画から正常イメージを判断して少なくとも10枚のイメージを抽出して実際眼科診断データおよび実際判断データを生成することができる。この時、フィルタリングはラプラシアン(Laplace)フィルタを利用して全体面積で目が占める面積が一定以上となる場合、または動画に含まれたイメージの揺れの程度をフィルタリングして正常イメージを獲得できるが、これに限定するものではない。
【0172】
実施例により、管理制御部250は眼科健康標準データを使用者端末機10に伝送した場合、伴侶動物1の眼科状態測定情報に対応する眼科健康結果データを受信することができる。
【0173】
実施例により、管理制御部250は使用者端末機10、サービス連係端末機30および/または管理者端末機40と送受信されるデータとともに、広告情報を挿入して送受信することができる。これに伴い、別途の広告収益が発生して捨て犬センター、保護所などの施設を後援することができる。
【0174】
このような構造の健康管理サーバー20は複数の伴侶動物1から獲得した基礎眼科状態情報に対応してラベリングされた基礎眼科結果データを繰り返し学習して検証された眼科健康標準データに基づいて、使用者端末機10を通じて獲得した眼科状態測定情報から診断部位を自動で抽出して抽出されたイメージを比較および分析して複数の疾病を分析して眼科疾患の有無および疾患別進行段階が含まれた眼科健康結果データを生成することができる。これに伴い、伴侶動物1の状態を肉眼イメージでのみ判断する場合に発生し得る不要な病院への訪問、放置などの問題点を解決することができる。
【0175】
また、健康管理サーバー20は伴侶動物1の現状または疾患状態により使用者端末機10に推薦情報を提供して伴侶動物1を迅速かつ正確に管理することができる。
【0176】
このような健康管理サーバー20はハードウェア回路(例えば、CMOS基盤ロジック回路)、ファームウェア、ソフトウェアまたはこれらの組み合わせによって具現され得る。例えば、多様な電気的構造の形態でトランジスタ、ロジックゲートおよび電子回路を活用して具現され得る。
【0177】
サービス連係端末機30は伴侶動物1の健康を管理および診療する複数の動物病院であって、眼科健康結果データを利用して伴侶動物1の診療をさらに速やかに進めることができる。
【0178】
サービス連係端末機30は病院記録情報を使用者端末機10、健康管理サーバー20および別途のサーバーと共有することができる。
【0179】
サービス連係端末機30は病院情報および通知情報を使用者端末機10および/または健康管理サーバー20に提供することができる。
【0180】
実施例により、サービス連係端末機30は捨て犬センター、保護所などの別途の施設を含むことができる。
【0181】
管理者端末機40は別途の管理者が所持した端末機であって、使用者端末機10、健康管理サーバー20およびサービス連係端末機30と無線通信網を利用してリアルタイムで同期化されてデータを送受信することができる。この時、管理者端末機40は応用プログラム(application programまたはアプリケーション(application))を利用してデータを送受信することができる。
【0182】
管理者端末機40は健康管理サーバー20から受信された眼科健康標準データを学習して、使用者端末機10から受信した眼科状態測定情報を分析して実際眼科診断データおよび実際判断データが含まれた眼科健康結果データを生成することができる。
【0183】
実施例により、管理者端末機40は使用者端末機10から眼科状態測定情報を受信する場合、眼科健康標準データに基づいて眼科状態測定情報を比較および分析して眼科健康結果データを生成することができる。
【0184】
実施例により、管理者端末機40は使用者端末機10で眼科健康結果データが生成された場合、使用者端末機10から眼科健康結果データを受信して健康管理サーバー20に伝送することができる。また、 管理者端末機40は健康管理サーバー20で眼科健康結果データが生成された場合、健康管理サーバー20から眼科健康結果データを受信して使用者端末機10に伝送することができる。
【0185】
実施例により、管理者端末機40は眼科健康結果データに基づいて伴侶動物1の現状または疾患状態に対応する診療管理データを使用者端末機10、健康管理サーバー20およびサービス連係端末機30のうち少なくとも一つと送受信することができる。
【0186】
このような管理者端末機40は使用者端末機10、健康管理サーバー20およびサービス連係端末機30との通信を支援する各種携帯可能な電子通信機器を含むことができる。例えば、別途のスマート機器として、スマートフォン(Smart phone)、PDA(Personal Digital Assistant)、タブレッド(Tablet)、ウェアラブルデバイス(Wearable Device、例えば、ウォッチ型端末機(Smartwatch)、グラス型端末機(Smart Glass)、HMD(Head Mounted Display)等を含む)および各種IoT(Internet of Things)端末機のような多様な端末機を含むことができるがこれに限定するものではない。
【0187】
このような構造を有する本発明の一実施例に係る携帯用端末機を利用した眼科疾患測定システムの動作は、次の通りである。
図12は本発明の一実施例に係る携帯用端末機を利用した眼科疾患測定方法を説明するための図面であり、
図13および
図14は
図12に図示された眼科健康標準データを生成する方法を説明するための詳細図面であり、
図15~
図18は
図13に図示された基礎眼科結果データを生成する方法を説明するための詳細図面であり、
図19は
図7に図示された眼科健康結果データを生成する方法を説明するための詳細図面である。
【0188】
まず、本発明の実施例で伴侶動物1を子犬に限定して開示したが、これに限定しない。
【0189】
図12に図示された通り、健康管理サーバー20は眼科健康標準データを生成することができる(S10)。
【0190】
具体的には、
図13を参照すると、健康管理サーバー20は複数の伴侶動物1から基礎情報を獲得することができる(S100)。ここで、基礎情報には保護者情報、遺棄情報、病院記録情報、固有識別番号、犬種、性別、年齢、体重、中性化の有無などが含まれ得るが、これに限定しない。
【0191】
例えば、
図14(a)を参照すると、疾患データ管理部230は別途の移動端末機を利用して伴侶動物1の基礎情報を入力することができる。
【0192】
次に、健康管理サーバー20は基礎情報に基づいて伴侶動物1の撮影部位を選択することができる(S110)。
【0193】
例えば、
図14(b)を参照すると、疾患データ管理部230は伴侶動物1の撮影部位を設定することができる。すなわち、疾患データ管理部230は伴侶動物1の身体部位の顔、耳、腹、足、胸、背中などの多様な部位に対して選択することができる。
【0194】
次に、健康管理サーバー20は目を撮影する場合、伴侶動物1の目を一般撮影モードで一次的に撮影して一般撮影情報を獲得することができる(S120)。
【0195】
例えば、
図14(c)を参照すると、疾患データ管理部230は移動端末機を利用して一般撮影モードで伴侶動物1の目を撮影することができる。
【0196】
次に、健康管理サーバー20は目を撮影する場合、伴侶動物1の目をスキャナ撮影モードで2次的に撮影してスキャナ撮影情報を獲得することができる(S130)。
【0197】
例えば、
図14(c)を参照すると、疾患データ管理部230は移動端末機および格子パターンを有するスキャナ2を利用してスキャナ撮影モードで伴侶動物1の目を撮影することができる。この時、伴侶動物1の瞳孔に格子パターンがスキャンされるようにスキャナ2を伴侶動物1の目に配置させることができる。
【0198】
次に、健康管理サーバー20は基礎情報と、一般撮影情報およびスキャナ撮影情報が含まれた基礎眼科撮影情報を利用して基礎眼科状態情報を生成することができる(S140)。この時、一般撮影情報およびスキャナ撮影情報には少なくとも1枚以上の写真と少なくとも10秒以上の動画を含むことができる。
【0199】
次に、健康管理サーバー20は基礎眼科撮影情報から分析可能な分析イメージを抽出して基礎眼科結果データを生成することができる(S150)。
【0200】
具体的には、
図15に図示された通り、健康管理サーバー20は基礎眼科撮影情報に含まれた情報が写真である場合(S200)、写真に対して分析可能なイメージなのかを検証して分析イメージを抽出することができる(S210)。
【0201】
例えば、疾患データ管理部230は周辺の環境、揺れ、瞬き、瞳孔撮影の有無などを考慮して分析可能な分析イメージを抽出することができる。この時、抽出された分析イメージ(
図16(a)参照)を補正処理することができる(
図16(b)参照)。すなわち、疾患データ管理部230は分析イメージから目の周囲を抽出してホワイトバランスおよび明るさを補正処理することができる。
【0202】
次に、健康管理サーバー20は抽出された分析イメージから複数の疾病分析のための部位別分析イメージを抽出することができる(S220)。
【0203】
例えば、
図17を参照すると、疾患データ管理部230は分析イメージから瞳孔部分に対する部位別分析イメージを抽出し(
図17(a)参照)、白身部分に対する分析イメージを部位別抽出し(
図17(b)参照)、まぶた部分に対する部位別分析イメージを抽出して(
図17(c)参照)、同時に複数の疾病を分析することができる。
【0204】
次に、部位別分析イメージを利用して眼科疾患の有無を診断した基礎診断データを生成することができる(S230)。
【0205】
例えば、疾患データ管理部230は瞳孔にスキャンされた格子パターンが不規則な場合に乾性眼と判断し、つぶれる場合には角膜損傷があると診断して眼科疾患の有無に対する基礎診断データを生成することができる。
【0206】
次に、健康管理サーバー20は基礎診断データに基づいて複数の疾病分析のための部位別分析イメージを判断して基礎判断データを生成することができる(S240)。
【0207】
具体的には、疾患データ管理部230は瞳孔部分のイメージで傷の有無を判断し、白身部分のイメージで白身の色相、毛細血管の太さ、白身の赤い面積などを判断し、まぶた部分のイメージでまつげの異常の有無、まぶたの荒さを同時に分析することによって、部位別分析イメージを通じて複数の疾病を分析することができる。
【0208】
この時、疾患データ管理部230は基礎診断データに基づいてDCINアルゴリズムを利用して部位別分析イメージを同時に部位別に判断して複数の疾病分析が分析された基礎判断データをさらに明確に生成できるが、これに限定するものではない。
【0209】
一方、基礎眼科撮影情報に含まれた情報が動画である場合(S250)、動画に対して瞬きをフィルタリングして正常イメージを抽出することができる(S260)。
【0210】
例えば、疾患データ管理部230は
図18を参照すると、フィルタリング段階を通じて動画から正常イメージを判断して少なくとも10枚のイメージを抽出することができる。この時、フィルタリングはラプラシアン(Laplace)フィルタを利用して全体面積で目が占める面積が一定以上となる場合、または動画に含まれたイメージの揺れの程度をフィルタリングして正常イメージを獲得することができる。
【0211】
このように、健康管理サーバー20は基礎眼科状態情報に対応する基礎眼科結果データを生成することができる。
【0212】
次に、健康管理サーバー20は基礎眼科状態情報と基礎眼科結果データをマッチングし(S160)、CNNアルゴリズムに基づいて繰り返し学習することによって、適合性を検証して眼科健康標準データを生成することができる(S170、S180)。
【0213】
次に、保護者が伴侶動物1の現状または疾患状態に対する診断を要請する場合、使用者端末機10は
図19(a)のように該当伴侶動物1の目に対する実際眼科撮影情報を獲得することができる(S12)。
【0214】
次に、使用者端末機10は実際基礎情報を入力し、実際基礎情報および実際眼科撮影情報を利用して眼科状態測定情報を生成することができる(S14)。
【0215】
次に、健康管理サーバー20は眼科健康標準データに基づいて眼科状態測定情報に対応する眼科健康結果データを生成することができる(S16)。
【0216】
具体的には、管理制御部250は眼科状態測定情報に含まれた写真および/または動画を前処理して実際分析イメージを抽出および補正し、補正された実際分析イメージから部位別実際分析イメージを抽出して部位別実際分析イメージに対する眼科疾患の有無を肉眼で診断可能な実際眼科診断データと、実際眼科診断データに対応する疾患別進行段階を判断して生成された実際判断データが含まれた眼科健康結果データを生成することができる。
【0217】
次に、使用者端末機10は健康管理サーバー20から眼科状態測定情報に対応する眼科健康結果データを受信することができる(S18)。
【0218】
例えば、伴侶動物1に対する眼科疾患の測定が完了した後に眼科健康結果データを出力する場合、ディスプレイ部130は
図19(b)のように出力することができる。
【0219】
次に、サービス連係端末機30は眼科健康標準データに基づいて病院情報を提供することができる(S20)。
【0220】
ここで、病院情報を提供する段階は以前に遂行され得るが、これに限定するものではない。
【0221】
次に、健康管理サーバー20は病院情報に基づいて動物病院連係情報を生成することができる(S22)。
【0222】
ここで、動物病院連係情報を生成する段階は以前に遂行され得るが、これに限定するものではない。
【0223】
次に、健康管理サーバー20は動物病院連係情報に基づいて眼科健康結果データに対応する推薦情報を生成して使用者端末機10に伝送することができる(S24)。
【0224】
次に、健康管理サーバー20は予約管理情報を生成することができる(S26)。
【0225】
例えば、健康管理サーバー20はオーダーメード情報により生成された予約要請信号を使用者端末機10から受信し、予約要請信号に対応する予約管理情報をサービス連係端末機30から受信して使用者端末機10に伝送することができる。
【0226】
次に、サービス連係端末機30は伴侶動物1に対する診療内訳情報が含まれた病院記録情報を生成して共有することができる(S28)。
【0227】
この時、病院記録情報は使用者端末機10および健康管理サーバー20に伝送され得る。
【0228】
最後に、健康管理サーバー20は眼科健康結果データに対応してリアルタイムで眼科健康標準データをアップデートすることができる(S30)。
【0229】
本発明の実施例と関連して説明された方法またはアルゴリズムの段階はハードウェアで直接具現されたり、ハードウェアによって遂行されるソフトウェア部で具現されたり、またはこれらの結合によって具現され得る。ソフトウェア部はRAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、EPROM(Erasable Programmable ROM)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)、フラッシュメモリ(Flash Memory)、ハードディスク、着脱型ディスク、CD-ROMまたは本発明が属する技術分野で広く知られている任意の形態のコンピュータ読み取り可能記録媒体に常駐してもよい。
【0230】
以上、添付された図面を参照して本発明の実施例を説明したが、本発明が属する技術分野の通常の技術者は本発明がその技術的思想や必須の特徴を変更することなく他の具体的な形態で実施され得ることが理解できるであろう。したがって、以上で記述した実施例はすべての面で例示的なものであり、制限的ではないものと理解されるべきである。