(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-20
(45)【発行日】2024-08-28
(54)【発明の名称】商品の販売方法、およびこれを実現するためのシステム
(51)【国際特許分類】
G07F 7/02 20060101AFI20240821BHJP
【FI】
G07F7/02 Z
(21)【出願番号】P 2024094953
(22)【出願日】2024-06-12
【審査請求日】2024-06-19
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】521222349
【氏名又は名称】株式会社Nice Eze
(74)【代理人】
【識別番号】110000408
【氏名又は名称】弁理士法人高橋・林アンドパートナーズ
(72)【発明者】
【氏名】松浦 学
【審査官】山本 裕太
(56)【参考文献】
【文献】特開2020-057027(JP,A)
【文献】特開2007-156615(JP,A)
【文献】特表2022-545846(JP,A)
【文献】特表2013-527548(JP,A)
【文献】特許第6581751(JP,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G07F 5/00 - 9/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
不特定者の侵入に対するセキュリティーが確保された少なくとも一つの施設内に設定された空間に配置された収納庫と通信接続されたサーバにおいて、前記少なくとも一つの施設を利用するユーザのユーザ端末から、前記収納庫に配置される商品を発注するための発注・決済信号を受信すること、
前記発注・決済信号を受信したのち、前記サーバから前記ユーザ端末に対し、前記収納庫を解錠するための認証コードを送信すること、および
前記収納庫に備えられるリーダまたは前記収納庫と通信接続されたリーダで前記認証コードを読み取ることを含む、商品の販売方法。
【請求項2】
前記収納庫は、施錠機構を備え、
前記リーダで読み取った前記認証コードを前記収納庫から前記サーバへ送信すること、
前記サーバにおいて、前記認証コードを認証すること、
前記サーバにおける認証結果を前記サーバから前記収納庫に送信すること、および
前記認証結果を受信したのち、前記収納庫によって前記施錠機構を解除することをさらに含む、請求項1に記載の販売方法。
【請求項3】
前記収納庫は、内部にセンサまたは撮像装置を備え、
前記センサまたは前記撮像装置で取得される情報を前記収納庫から前記サーバに送信することをさらに含む、請求項1に記載の販売方法。
【請求項4】
前記リーダによって前記商品に付される商品情報を読み取ること、および
前記収納庫から前記商品情報を前記サーバに送信することをさらに含む、請求項1に記載の販売方法。
【請求項5】
前記サーバから前記ユーザ端末に対し、前記商品に関する情報を送信することをさらに含む、請求項1に記載の販売方法。
【請求項6】
前記商品は、酒類である、請求項1に記載の販売方法。
【請求項7】
前記サーバにおいて、前記少なくとも一つの施設に関する施設情報および前記ユーザに関するユーザ情報の少なくとも一方に基づき、前記商品とその量を決定することをさらに含む、請求項1に記載の販売方法。
【請求項8】
前記サーバによって決定される前記商品の前記量は、前記発注・決済信号によって決定される前記商品の総量よりも少ない、請求項7に記載の販売方法。
【請求項9】
前記少なくとも一つの施設は複数の施設を含み、
前記サーバにおいて、前記複数の施設に関する施設情報および前記ユーザに関するユーザ情報の少なくとも一方を利用し、前記商品を配置する前記収納庫として、前記複数の施設のうちの一部の前記収納庫を選択することをさらに含む、請求項1に記載の販売方法。
【請求項10】
前記サーバにおいて、前記施設情報と前記ユーザ情報の少なくとも一方を利用し、前記複数の施設のうちの前記一部に優先順位を付すことをさらに含む、請求項9に記載の販売方法。
【請求項11】
前記ユーザ情報は、前記ユーザの年齢、性別、前記ユーザの世帯構成の少なくとも一つを含む、請求項7または9に記載の販売方法。
【請求項12】
前記施設情報は、前記少なくとも一つの施設の名称、敷地面積、階数、間取り、公示価格、販売価格、賃料、共益費、共有設備、前記ユーザの数、世帯数、駐車場台数、テナントの種類と数、施設内で提供されるサービス、および施設規則の少なくとも一つを含む、請求項7または9に記載の販売方法。
【請求項13】
前記サーバによる前記決定において、暦、天候、スポーツイベントの有無、およびイーコマスサイトのキャンペーン情報の少なくとも一つがさらに利用される、請求項7に記載の販売方法。
【請求項14】
サーバ、および
不特定者の侵入に対するセキュリティーが確保された少なくとも一つの施設内に設定された空間に配置され、前記サーバと通信接続された収納庫を備え、
前記サーバは、
前記少なくとも一つの施設を利用するユーザのユーザ端末から、前記収納庫に配置される商品を発注、決済するための発注・決済信号を受信し、
前記発注・決済信号を受信したのち、前記ユーザ端末に対し、前記収納庫を解錠するための認証コードを送信するように構成され、
前記収納庫は、前記認証コードを読み取るためのリーダを有する、または前記リーダと通信接続される、商品を販売するためのシステム。
【請求項15】
前記サーバは、さらに、
前記リーダで読み取った前記認証コードを前記収納庫から受信し、
前記認証コードを認証し、
前記認証の結果を前記収納庫に送信するように構成される、請求項14に記載のシステム。
【請求項16】
前記サーバは、さらに、前記リーダによって読み取られる、前記商品に付される商品情報を前記収納庫から受信するように構成される、請求項14に記載のシステム。
【請求項17】
前記サーバは、さらに、前記ユーザ端末に対し、前記商品に関する情報を送信するように構成される、請求項14に記載のシステム。
【請求項18】
前記サーバは、さらに、前記少なくとも一つの施設に関する施設情報および前記ユーザに関するユーザ情報の少なくとも一方に基づき、前記商品とその量を決定するように構成される、請求項14に記載のシステム。
【請求項19】
前記サーバによって決定される前記商品の前記量は、前記発注・決済信号によって決定される前記商品の総量よりも少ない、請求項18に記載のシステム。
【請求項20】
前記少なくとも一つの施設は複数の施設を含み、
前記サーバは、さらに、前記複数の施設に関する施設情報および前記ユーザに関するユーザ情報の少なくとも一方を利用し、前記商品を配置する前記収納庫として、前記複数の施設のうちの一部の前記収納庫を選択するように構成される、請求項14に記載のシステム。
【請求項21】
前記サーバは、さらに、前記施設情報と前記ユーザ情報の少なくとも一方を利用し、前記複数の施設のうちの前記一部に優先順位を付すように構成される、請求項20に記載のシステム。
【請求項22】
前記ユーザ情報は、前記ユーザの年齢、性別、前記ユーザの世帯構成の少なくとも一つを含む、請求項18または20に記載のシステム。
【請求項23】
前記施設情報は、前記少なくとも一つの施設の名称、敷地面積、階数、間取り、公示価格、販売価格、賃料、共益費、共有設備、前記ユーザの数、世帯数、駐車場台数、テナントの種類と数、施設内で提供されるサービス、および施設規則の少なくとも一つを含む、請求項18または20に記載のシステム。
【請求項24】
前記サーバは、さらに、前記決定において、暦、天候、スポーツイベントの有無、およびイーコマスサイトのキャンペーン情報の少なくとも一つを利用するように構成される、請求項18に記載のシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態の一つは、商品の販売方法、およびこの販売方法を実現するためのシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、電子商取引(イーコマス)の発展に伴って配送物の配送量が飛躍的に増大しており、今後、高齢化世帯の増大に伴って益々増大していくことが予想されている。このような状況下において、所謂2024年問題と言われるドライバーの時間外労働時間の規制強化により、配送コストの増大や配送サービスの低下が懸念されている。このため、より効率的な配送物の配送方法が求められているだけでなく、イーコマスにおいてもより効率的なビジネスモデルの確立が求められている。
【0003】
効率的な配送方法を実現する一つの方法として、宅配ボックスが広く利用されている。宅配ボックスは、例えば集合住宅や鉄道の駅、各種商業施設などに設置され、配送物を一時的に保管するように構成される。配送人は、受取人の指示に従って、あるいは、受取人が不在の時に宅配ボックスに配送物を収容すればよいため、再配達が要求されることがない。また、受取人は、任意の時間に宅配ボックスから配送物を受け取ることができるため、配送物の受け取りのための在宅を強要されることがない(例えば、特許文献1、2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2023-81822号公報
【文献】特開2023-169478号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の実施形態の一つは、商品を販売、配送するための新しい方法を提供することを課題の一つとする。あるいは、本発明の実施形態の一つは、商品の配送コストの削減と商品価格の低減が可能な商品販売方法、およびこれを実現するためのシステムを提供することを課題の一つとする。
【0006】
本発明の実施形態の一つは、商品の販売方法である。この販売方法は、(1)不特定者の侵入に対するセキュリティーが確保された少なくとも一つの施設内に設定された空間に配置された収納庫と通信接続されたサーバにおいて、少なくとも一つの施設を利用するユーザのユーザ端末から、収納庫に配置される商品を発注するための発注・決済信号を受信すること、(2)発注・決済信号を受信したのち、サーバからユーザ端末に対し、収納庫を解錠するための認証コードを送信すること、および(3)収納庫に備えられるリーダまたは収納庫と通信接続されたリーダで認証コードを読み取ることを含む。
【0007】
本発明の実施形態の一つは、商品を販売するためのシステムである。このシステムは、サーバ、および収納庫を備える。収納庫は、不特定者の侵入に対するセキュリティーが確保された少なくとも一つの施設内に設定された空間に配置され、サーバと通信接続される。サーバは、少なくとも一つの施設を利用するユーザのユーザ端末から、収納庫に配置される商品を発注、決済するための発注・決済信号を受信すること、および発注・決済信号を受信したのち、ユーザ端末に対し、収納庫を解錠するための認証コードを送信することを実行するように構成される。収納庫は、認証コードを読み取るためのリーダを有する、またはリーダと通信接続される。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図2】本発明の実施形態に係る商品販売方法を示す模式図。
【
図3】本発明の実施形態に係る商品販売方法で用いることができる収納庫の模式的正面図。
【
図4】本発明の実施形態に係る商品販売方法で用いることができる収納庫の模式的正面図。
【
図5】本発明の実施形態に係る商品販売方法で用いることができる収納庫の模式的正面図。
【
図6】本発明の実施形態に係る商品販売方法で用いることができる収納庫に接続される操作ユニットとリーダの模式的斜視図。
【
図7】本発明の実施形態に係る商品販売システムの模式図。
【
図8】本発明の実施形態に係る商品販売方法のフローチャートの一例。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の各実施形態について、図面などを参照しつつ説明する。ただし、本発明は、その要旨を逸脱しない範囲において様々な態様で実施することができ、以下に例示する実施形態の記載内容に限定して解釈されるものではない。
【0010】
図面は、説明をより明確にするため、実際の態様に比べ、各部の幅、厚さ、形状などについて模式的に表される場合があるが、あくまで一例であって、本発明の解釈を限定するものではない。本明細書と各図において、既出の図に関して説明したものと同様の機能を備えた要素には、同一の符号を付して、重複する説明を省略することがある。
【0011】
<第1実施形態>
以下、本発明の実施形態の一つに係る商品の販売方法(以下、単に本販売方法と記すことがある)とそれを実現するためのシステム(以下、単に販売システムと記すことがある)について説明する。
【0012】
1.概要
イーコマスにおける従来の商品の販売方法では、商品の買い手であるユーザが売り手を任意に選択し、選択した売り手が扱う商品を選択、発注する。売り手は、ユーザの発注に従って直接または物流業者を通じて商品をユーザへ配送する(
図1)。このため、売り手はユーザの個々の発注に対応し、広範囲に分散したユーザに対して商品を配送する必要がある。このようなビジネス形態は、配送コスト増大の大きな原因の一つであり、より低コストでの商品販売に対する障害となる。
【0013】
これに対し、本販売方法では、
図2に示すように、売り手は、個々のユーザに対して商品を個別に発送するのではなく、より多くのユーザが利用する施設、すなわち、ユーザ密度の高い施設に一括して商品を配置する。ここで、施設とは、多数のユーザが利用または居住し、かつ、不特定者の侵入に対する一定のセキュリティーが確保された施設であり、マンションなどの集合住宅、ビジネスビル、工場などが例示される。あるいは、アミューズメント施設やデパート、ショッピングモール、スポーツ施設などの商業施設、大学や専門学校などの教育施設、医療機関や介護施設、またはホテルなどの宿泊施設などでもよい。この場合、ユーザは、当該施設の使用人、従業員、学生、生徒、教師、患者、医者を含む医療従事者、あるいは宿泊施設の宿泊者などである。さらに、本販売方法では、商品は、施設内に設定され、一定レベルのセキュリティーが確保された空間(以下、セキュリティー空間)に配置される収納庫に一括して配置される。当該施設への入館が許容されるのは、当該施設を利用する若しくは当該施設に居住するユーザ、または商品を配置する特定の配送員に限られているため、収納庫に対しても不特定者の侵入に対する一定のセキュリティーが確保される。また、より大量の商品の販売が見込める一つまたは二つ以上の施設を選択することができ、この場合、選択された施設の収納庫に優先的に商品が配置される。
【0014】
さらに、本販売方法では、商品の売り手は、収納庫および/または後述するサーバを管理する事業者であり、この事業者が収納庫に配置する商品を決定する権限を有する。したがって、本販売方法を利用するユーザは、売り手を任意に選択し、選択された売り手が扱う商品を発注、購入するのではなく、自身が利用しようとする収納庫(または、当該収納庫に通信接続されるサーバ)を管理する事業者が提供する商品の中から希望する商品を発注する(
図2参照)。さらに、本販売方法では、売り手は、ユーザからの発注に先立ち、商品需要を予測し、その結果に基づいて一つまたは複数の商品を決定する。商品の種類に制約はなく、食料品、衣料品、化粧品、文具、書籍、医薬品、スポーツ関連用品、防災用品など、多岐にわたる。また、食料品としては、工場などで生産される食料品に限られず、海産物や農産物などの収穫物でもよい。さらに、食料品には、ビールや焼酎、発泡酒、ワイン、日本酒、ウイスキー、ブランデーなどの酒類が含まれてもよい。食料品は、冷蔵または冷凍保存した状態でユーザに提供されるものでもよく、常温でユーザに提供されるものでもよい。
【0015】
さらに、本販売方法では、ユーザによって商品が発注される前に、あらかじめ当該商品を収納庫に配置してもよい。商品を実際に購入するか否かはユーザが判断する。購入する場合には、ユーザは、コンピュータやタブレット、携帯電話、スマートフォンなどの端末(ユーザ端末)を用いて商品の発注を行い、さらに、商品が実際にユーザに引き渡される前に決済を行う。すなわち、商品の引き渡しと決済は同時ではなく、先に決済が行われ、その後、商品の引き渡しが行われる。したがって、商品の所有権の移動は、商品の引き渡し前に完結する。商品の引き渡しは、ユーザが利用する施設に設置された収納庫において行われ、収納庫から商品を取り出すことで引き渡しが完結する。
【0016】
以下、本販売方法について詳述する。
【0017】
2.収納庫
上述したように、商品の配送先は、ユーザ個々の住宅や住居ではなく、一定のセキュリティーが確保された施設内に設定されたセキュリティー空間に配置される収納庫である。施設を利用するユーザは、例えば鍵やICタグなどを利用してセキュリティー空間に入ることができる。商品を配送する配送人は、セキュリティー空間へアクセスする権限をユーザまたは施設の管理者などから一時的または恒久的に取得することで、セキュリティー空間に入ることができる。したがって、セキュリティー空間にアクセス可能な者は限定され、具体的には、施設への入館または居住が許容されたユーザ、および、特定の配送人だけがアクセス可能である。このため、収納庫に対する不特定者のアクセスが禁止される。
【0018】
収納庫の一例を
図3と
図4の模式的正面図に示す。
図3に示すように、収納庫100は、商品150を配置するための筐体102と扉104を基本的な構成として有し、さらに、リーダ112と外部撮像装置120を備える。任意の構成として、収納庫100は、操作ユニット110やスピーカ114、内部撮像装置122、センサ(図示しない)などを有してもよい。
【0019】
筐体102は商品150を配置する空間を提供する構成であり、蝶番を介して扉104が筐体102に接続される。これにより、扉104を用いて収納庫100の開閉が可能となる(
図4参照)。扉104は施錠可能なように構成され、収納庫100に備えられる制御装置(図示しない)によって施錠、解錠される。好ましくは、内部の商品150が視認できるよう、扉104の一部または全体はガラス製である。収納庫100は、温度調節機構として冷蔵または冷凍機構を有してもよく、あるいは、これらの温度調節機構を持たなくてもよい。扉104の数も任意であり、
図5に示すように、収納庫100は、複数の扉104-1、104-2を設けてもよい。この場合、筐体102は、扉104の数と同数に区分されてもよい。筐体102を複数に区分することで、例えば異なる温度で保存する商品をそれぞれ適切な温度で保存することができる。図示しないが、筐体102内部には、照明装置がさらに配置されてもよい。照明装置は、図示しない人感センサと接続され、人の接近を人感センサで感知したときに一定時間点灯するように構成されてもよい。
【0020】
操作ユニット110は、ユーザが収納庫100を操作するためのインターフェースであり、タッチパネルが搭載された表示装置が操作ユニット110として例示される。表示装置は、ユーザからの入力操作を受け付けるとともに、例えば、収納庫100の操作方法、収納庫100に配置された商品150やその量、ユーザが所有権を有する商品150とその量などを表示するように構成してもよい。リーダ112は、後述する認証コードや商品150に付された情報(商品情報)を読み取るために設けられ、例えばバーコードや二次元コードを読み取るように構成される光学式リーダをリーダ112として用いることができる。
図3に示す例では、操作ユニット110とリーダ112は筐体102上に搭載される、あるいは筐体102に組み込まれるが、これらは筐体102から独立し、収納庫100と通信接続されるように構成されてもよい。例えば、
図6に示すように、操作ユニット110をパーソナルコンピュータやタブレットなどの通信端末で構成し、収納庫100と有線または無線接続してもよい。リーダ112は操作ユニット110と有線または無線で接続すればよい。
【0021】
外部撮像装置120は、商品150の適切な引き渡しを促進するための構成であり、収納庫100やその周辺を一定間隔(例えば、1/60秒以上1秒以下の間隔)で撮像するように構成される。これにより、商品150を取り出すユーザの動作や、収納庫100にアクセスしようとする人物などを撮影することができ、収納庫100に対する不適切な操作や不正行為を監視することができる。外部撮像装置120で取得された画像は、収納庫100から後述するサーバへ送信される。
図3に示す例では、外部撮像装置120は筐体102に搭載されるが、外部撮像装置120を筐体102から離隔した位置に配置し、収納庫100と外部撮像装置120を有線または無線通信接続してもよい。
【0022】
スピーカ114は、ユーザが必要な情報、例えば、収納庫100の操作説明や、ユーザが商品発注した内容などを音声として出力する構成である。スピーカ114は、各種警告音を出力するように構成されてもよい。
【0023】
内部撮像装置122は、筐体102内部を撮像するための構成であり、収納庫100内に設けられる。内部撮像装置122も、収納庫100の情報として、一定間隔(例えば、1/60秒以上1秒以下の間隔)で収納庫100内の画像を取得し、取得される画像は、収納庫100から後述するサーバへ送信される。内部撮像装置122で取得された画像を利用してサーバ上で収納庫100内の商品150を監視することができ、これにより、収納庫100内の商品の在庫量や収納庫100の空き容量を把握することができる。なお、図示しないが、内部撮像装置122に替わり、あるいは内部撮像装置122とともに、商品150の在庫量などを収納庫100の情報として検知するためのセンサを筐体102内に配置してもよい。センサから得られる情報も収納庫100からサーバへ送信される。
【0024】
3.商品の販売システム
上述したように、本販売方法では、ユーザが任意に売り手を選択し、その売り手が扱う商品を発注したのちに商品が配送されるのではなく、収納庫100(および/またはサーバ)を管理する売り手が一つまたは複数の商品をあらかじめ選定する。ユーザは、この売り手が選定した商品の中から希望する商品を選択し、発注する。商品は収納庫100に配置され、ユーザが収納庫100から当該商品を取り出すことで商品の受け取りが完了する。売り手による商品の選定とその量の決定は、任意に行なってもよいが、より効率的かつ低価格な商品販売を可能にするため、本発明の実施形態の一つに係る販売システムが利用される。
【0025】
販売システムのブロック図を
図7に示す。
図7に示すように、販売システム130は、サーバ132、データベース134、および複数の施設にそれぞれ設置された複数の収納庫100で構成される。複数の収納庫100は、いずれもインターネットなどのワイドエリアネットワーク142を介してサーバ132と通信接続するように構成される。ワイドエリアネットワーク142は、本販売方法を利用するユーザのユーザ端末140と通信接続されため、サーバ132とユーザ端末140間でも通信が確立される。サーバ132にはデータベース134が接続される。データベース134は、直接または図示しないローカルエリアネットワークを介してサーバ132と通信接続されてもよく、あるいは、ワイドエリアネットワーク142を介してサーバ132と通信接続されてもよい。あるいは、サーバ132とデータベース134は一体化された一つのデバイスでもよい。
【0026】
サーバ132は、計算機能と通信機能を備えたデバイスであり、パーソナルコンピュータでもよいが、より大きな計算機能を有するアプリケーションサーバであることが好ましい。データベース134は、本販売方法を実施するためのデータを格納するデバイスであり、階層型データベース、ネットワーク型データベース、リレーショナル型データベースなど、種々のタイプのデータベースを採用することができる。データベース134には、ユーザがユーザ端末140を介してサーバ132に送信した種々の情報(例えば、個人情報やユーザからの注文実績)、サーバ132を介して入力された売り手による過去の商品販売実績や個々のユーザに対する商品引き渡し実績のほか、商品の需要動向を左右する様々な情報(需要動向情報)が格納される。ユーザ端末140は、本販売方法を利用するユーザが管理する通信端末であり、スマートフォンやタブレット、パーソナルコンピュータなどがユーザ端末140として例示される。
【0027】
4.商品の販売方法
販売システム130を利用する、商品の販売方法のフローチャートの一例を
図8に示す。以下、このフローチャートに従って本販売方法を詳述するが、本フローチャートはあくまで一例であり、例えば、本フローチャートに示された工程の順序などを適宜変更してもよく、あるいは、一つまたは複数の工程を省略してもよい。
【0028】
(1)商品の選定と量の決定
本販売方法では、まず、売り手によって商品が選定され、その量が決定される。このとき、商品の価格も決定してもよい。上述したように、売り手は、収納庫100および/またはサーバ132を管理若しくは運営する事業事業者である。
【0029】
商品の選定、およびその量と価格の決定は、サーバ132によって行われる。この時、サーバ132に接続されるデータベース134に格納された需要動向情報が利用される。需要動向情報は、外部要因情報、施設情報、およびユーザ情報を含む。商品の選定とその量の決定では、外部要因情報、施設情報、およびユーザ情報のうち少なくとも一つが用いられる。
【0030】
外部要因情報とは、ユーザや施設とは独立した情報であり、消費者全体の需要に影響を及ぼす情報である。例えば、天候、気候、暦とそれに関連する行事、商品の生産量・収穫量の変化(旬)、大型のスポーツイベントやカルチャーイベントの有無、イベントがある場合にはその種類や開催時期、イーコマスサイトのキャンペーンに関する情報(キャンペーンの時期や内容、規模など)、疫病の発生の有無やその収束予測時期、法令改正、各商品の需要状況や物流環境、物流倉庫の満載率などが例示される。施設情報は施設に関連する情報であり、例えば、施設の名称のほか、敷地面積、階数、間取り、公示価格、販売価格、賃料(家賃)、在宅率、共益費、共有設備、施設を利用するまたは施設に居住するユーザの数や世帯数、世帯人数、駐車場台数、付近の交通量、施設に入居しているテナントの種類や数、施設内で提供されるサービス、施設内の規則(例えば、置き配の可否、台車などの使用の可否)などが例示される。一般的に、施設情報が異なると、ユーザの嗜好のほか、購入する商品のグレードや量が異なるため、ユーザのライフスタイルにより適合した商品を決定することができる。ユーザ情報とは、施設を利用するまたは施設に居住するユーザに関する情報であり、ユーザの年齢、性別、ユーザの世帯構成などが例示される。ユーザが望む商品は、ユーザ自身のみならずその世帯構成によっても左右されるため、ユーザ情報を商品決定に利用することで、よりユーザの嗜好に適合した商品を決定することができる。なお、ユーザ情報は、例えば、登録時にユーザから提供された情報を用いればよい。
【0031】
商品の選定においては、さらに、データベース134に格納された、商品の販売実績が利用される。具体的には、過去の需要動向情報と商品の販売実績をインプットデータ(特徴量データ)として利用して教師あり学習モデルを構築する。教師あり学習モデルで用いるアルゴリズムは任意に選択することができ、線形回帰モデル、ランダムフォレスト、決定木、勾配ブースティング、深層学習(ディープラーニング)などが挙げられ、特に高い精度が見込める深層学習が好ましい。深層学習を用いる場合には、畳み込みニューラルネットワーク、リカレントニューラルネットワーク、ビジョントランスフォーマーモデルなどを適宜用いればよい。教師ありアルゴリズムを用いて商品の需要予測を行うことで、ユーザの希望に合致した商品とその量をタイムリーに決定することができる。選定された商品と過去の販売実績である教師データの差分が目的関数であり、この目的関数を最小化することで学習モデルを学習、更新させることができる。
【0032】
商品の量の決定においても、上述した過去の需要動向情報と商品の販売実績を用いればよい。例えば、過去の需要動向情報と商品の販売実績を特徴量データとして利用する教師あり学習モデルを用いて商品の量を決定すればよい。ここで、より好ましくは、販売実績として商品の過去の発注実績ではなく、実際にユーザに引き渡された商品の量を販売実績として用いる。したがって、サーバ132において決定される商品の量は、ユーザによって実際に発注される(または、発注が予想される)商品の総量よりも少なくてもよい。これは、ユーザが商品を発注しても、必ずしも直ぐに商品の引き渡しを希望するとは限られず、既に所有権がユーザにある商品を収納庫100内で保管することがあるためである。また、ユーザによっては、必要に応じて適時に適量の商品を入手し、大量の商品ストックを自身で管理することを嫌うためである。このため、過去の引き渡し実績ではなく発注実績(すなわち、過去の発注・決済信号または発注信号(後述))に基づいて商品の量を予測・決定すると、収納庫100における商品の滞留時間が増大し、商品在庫が増え、商品によっては品質劣化が無視できなくなる。したがって、過去実際に商品がユーザに引き渡された量を販売実績として用いて所謂オーバブッキングの状況を作り出すことで、商品配送コストを低減して収納庫100のスペースを効率よく活用できるだけでなく、滞留時間増大に起因する品質劣化を防止することもできる。
【0033】
なお、商品の量の決定においては、収納庫100の空き容量を考慮してもよい。上述したように、各収納庫100の空き容量は、随時サーバ132上で把握することができる。このため、決定された商品の量が収納庫100の空き容量を超えない場合には、その量を変更せず、決定された商品の全量を配送すればよい。逆に、決定された商品の量が収納庫100の空き容量を超える場合には、商品の量を空き容量以下の量に変更してもよい。これにより、収納庫100の空き容量不足に起因する再配送が防止され、配送コストを低減することができる。
【0034】
(2)施設の選択
商品は、複数の施設の全てに設置される収納庫100に配置してもよいが、より効率的な商品販売を達成するため、より多くの商品販売が見込める施設、すなわち、より商品を購入する意欲が高いユーザが多いと予測される一つまたは二つ以上の施設を選択し、その収納庫100に優先的または選択的に商品を配置してもよい。このとき、商品の販売見込み金額、商品の配送コストや配送時間、商品補充のためのコスト、施設に対するプロモーションに必要なコストなどに応じて、施設に優先順位を付してもよい。施設の選択とその優先順位の決定においても、過去の需要動向情報と商品の販売実績(好ましくは引き渡し実績)を特徴量データとして利用する教師あり学習モデルを用いればよい。これにより、より多くの商品購入が期待される施設の収納庫100に対して優先的に商品を配置することがで、より効率的な商品販売が可能となる。
【0035】
(3)商品の配置
商品とその量、および、実際に商品を配置する施設の収納庫100が決定されたのち、商品が施設まで配送され、収納庫100に配置される。このとき、扉104を解錠するため、配送員は認証コードを用いる。認証コードを用いる解錠は、後述するユーザによる解錠と同様であるため、ここでの説明は割愛する。
【0036】
(4)ユーザに対するプロモーション
より効率的な商品販売を促進するため、収納庫100に配置する商品が決定されたのち、ユーザ端末140に対し、商品に関する情報(商品名、配置予定日時、価格など)や宣伝広告をサーバ132から送信することでユーザに対するプロモーションを行ってもよい。これにより、ユーザは、収納庫100に配置された、または配置される予定の商品を把握することができる。このプロモーションは、商品が収納庫100に配置された後に行ってもよく、商品が収納庫100に配置される前に行ってもよい。
【0037】
(5)ユーザによる商品購入と決済
ユーザが商品の購入を希望する場合、ユーザは、ユーザ端末140を介して売り手のイーコマスサイトにアクセスする。詳細な説明は割愛するが、ユーザはあらかじめ売り手のイーコマスサイトにおいて登録を行っており、商品購入に必要な情報(氏名、年齢、性別、連絡先、利用する施設名称など)は売り手に提供されている。ユーザは、イーコマスサイト上で希望する商品を選択し、その量を適宜入力して発注するとともに、決済を行う。これにより、商品を発注し、決済するための発注・決済信号がユーザ端末140からサーバ132へ送信される。商品の決済は、クレジットカードを用いて行ってもよく、あるいは、各種電子決済を利用してもよい。あるいは、銀行、郵便局、またはコンビニエンスストアにおける振り込みを決済方法として選択してもよい。ただし、商品の引き渡しは対面方式では行われないため、代金引換による決済は採用されない。なお、発注と決済は個別に行ってもよい。この場合には、商品を発注するための発注信号、および決済を行うための決済信号がユーザ端末140からサーバ132へ個別に送信される。この段階では、商品はまだユーザには引き渡しされておらず、収納庫100内に配置されているか、収納庫100に配置される前の状態である。しかしながら、商品の所有権の売り手からユーザへの移行は完了したことになる。ただし、購入に年齢制限がある商品(例えば、酒類など)を当該年齢制限を満たしていないユーザが発注した場合、サーバ132が自動的に発注を中止してもよい。この場合、商品の決済も行われない。この場合には、当該商品が発注できないことを通知するための信号をユーザ端末140に送信してもよい。また、酒類や医薬品など、一定期間に多量に摂取すると健康を害するおそれのある商品については、サーバ132上において個々のユーザに対する過去の商品引き渡し実績を参照し、一定期間に発注する商品の量を制限してもよい。
【0038】
サーバ132が発注・決済信号を受信すると、サーバ132は、決済が有効であるか否かを判断する。例えば、サーバ132は、クレジットカード会社または決済代行会社へアクセスして与信を行い、与信結果を受信する。与信されると決済が成立する。
【0039】
(6)商品の引き渡し
決済が成立すると、サーバ132は、収納庫100を解錠するための認証コードをユーザ端末140に送信する。認証コードは、例えばバーコードや二次元コードなどで表現されてもよく、暗証番号やパスワードでもよい。
【0040】
ユーザは、商品が収納庫100に配置されていれば、任意の時間に商品を譲り受けることができる。このとき、収納庫100を解除するため、まず、ユーザの認証が行われる。具体的には、ユーザは、リーダ112を利用して認証を行う。認証コードが暗証番号やパスワードである場合には、操作ユニット110を用いて認証コードを入力すればよい。認証コードを読み取ると、収納庫100は、その収納庫100を特定するID番号とともに読み取った認証コードをサーバ132に送信する。サーバ132は、受信した認証コードを用いてデータベース134に格納された当該認証コードに関連付けられた情報(例えば、ユーザの氏名や連絡先、商品名やその発注数、施設の名称、収納庫100のID番号など)を照会し、認証作業を行う。その後、認証結果を収納庫100に送信する。
【0041】
あるいは、ユーザの認証は、サーバ132を介さず、収納庫100において行ってもよい。この場合には、あらかじめサーバ132から収納庫100に対して認証コードを送信する。このとき、認証コードに関連付けられた情報も収納庫100に送信してもよい。収納庫100は、読み取った認証コードとサーバ132から送信された認証コードを照会し、合致していればユーザが正しく認証されたと判断し、扉104を解錠するように構成される。
【0042】
ユーザが正しく認証された場合には、認証結果を受け取った収納庫100は扉104を解錠する。一方、正しく認証されなかった場合、収納庫100は扉104の施錠状態を維持する。このとき、操作ユニット110の表示装置上にユーザ認証されなかったことを表示してもよく、スピーカ114を用いてその旨を音声として出力してもよい。あるいは、警告音を発してもよい。
【0043】
ユーザが正しく認証されて扉104が解錠されると、ユーザは発注した商品を取り出す。これにより、商品の引き渡しが完結する。このとき、ユーザは発注した商品の全てを取り出してもよく、一部のみを取り出してもよい。したがって、ユーザは、適時に適量の商品を入手することができる。その後、扉104が閉められ、収納庫100の制御装置の命令に従って再度扉104が施錠される。
【0044】
ユーザが商品を取り出す際、商品情報をサーバに送信するように販売システム130を構成してもよい。例えば、ユーザは商品を取り出した後、リーダ112を用い、バーコードや二次元コードなどで表現され、商品に付された商品情報を収納庫100に読み取らせてもよい。収納庫100は、読み取った商品情報をサーバ132に送信する。これにより、売り手は、サーバ132上で各収納庫100における商品の在庫状況を常時把握することができる。
【0045】
(7)その他
本販売方法においては、各収納庫100に配置された商品が全てユーザによって購入されるとは限られない。このため、一定期間が経過したのち、配送先施設の優先順位に従い、売れ残った商品を他の施設へ転送してもよい。転送先の施設は、上述した施設の優先順位に従って選択すればよい。このような転送を行うことにより、商品の無駄(食品ロスなど)を防止することができる。
【0046】
以上述べたように、本販売方法では、各ユーザの発注に基づいて商品を個別配送するのではなく、ユーザが希望する商品を予測し、その商品をユーザ密度が高く、かつ、ユーザにとって利便性の極めて高い施設に備えられる収納庫100に配置する。ユーザは、配置された商品の購入を希望する場合にのみ、本販売方法を介して商品を購入すればよい。したがって、本販売方法を利用することによって擬似的な大量共同購入を実現することができ、より低価格での商品販売が可能となる。さらに、ユーザへの個別配送が不要となるため、配送員の人的資源を節約し、配送コストを大幅に低減することが可能である。また、商品の選択は、過去の販売実績とともに、施設とそれを利用するユーザに関する種々の情報や様々な外部要因情報を用いて行われるため、よりユーザの要望に合致した商品を提供することができる。さらに、ユーザは、自己が利用する施設内に設置された収納庫100にアクセスすることで任意の時間に商品を入手することができる。このため、本発明の実施形態を適用することで、ユーザに対してより快適なサービスを提供することができる。
【0047】
本発明の実施形態として上述した各実施形態は、相互に矛盾しない限りにおいて、適宜組み合わせて実施することができる。また、各実施形態を基にして、当事業者が適宜構成要素の追加、削除もしくは設計変更を行ったもの、または、工程の追加、省略もしくは条件変更を行ったものも、本発明の要旨を備えている限り、本発明の範囲に含まれる。
【0048】
上述した各実施形態の態様によりもたらされる作用効果とは異なる他の作用効果であっても、本明細書の記載から明らかなもの、又は、当事業者において容易に予測し得るものについては、当然に本発明によりもたらされるものと解される。
【符号の説明】
【0049】
100:収納庫、102:筐体、104:扉、104-1:扉、104-2:扉、110:操作ユニット、112:リーダ、114:スピーカ、120:外部撮像装置、122:内部撮像装置、130:販売システム、132:随時サーバ、132:サーバ、134:データベース、140:ユーザ端末、142:ワイドエリアネットワーク、150:商品
【要約】
【課題】商品の配送コストの削減と商品価格の低減が可能な商品販売方法、およびこれを実現するためのシステムを提供することを。
【解決手段】この販売方法は、(1)不特定者の侵入に対するセキュリティーが確保された少なくとも一つの施設内に設定された空間に配置された収納庫と通信接続されたサーバにおいて、少なくとも一つの施設を利用するユーザのユーザ端末から、収納庫に配置される商品を発注するための発注・決済信号を受信すること、(2)発注・決済信号を受信したのち、サーバからユーザ端末に対し、収納庫を解錠するための認証コードを送信すること、および(3)収納庫に備えられるリーダまたは収納庫と通信接続されたリーダで認証コードを読み取ることを含む。
【選択図】
図3