(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-20
(45)【発行日】2024-08-28
(54)【発明の名称】材料除去システムの移動制御
(51)【国際特許分類】
G05B 19/404 20060101AFI20240821BHJP
B24B 27/06 20060101ALI20240821BHJP
B24B 49/16 20060101ALI20240821BHJP
B24B 49/14 20060101ALI20240821BHJP
B24B 49/10 20060101ALI20240821BHJP
B23D 45/04 20060101ALI20240821BHJP
B23Q 17/09 20060101ALI20240821BHJP
B23Q 15/12 20060101ALI20240821BHJP
【FI】
G05B19/404 K
B24B27/06 K
B24B49/16
B24B49/14
B24B49/10
B23D45/04 A
B23Q17/09 A
B23Q15/12 Z
(21)【出願番号】P 2021511551
(86)(22)【出願日】2019-08-28
(86)【国際出願番号】 US2019048511
(87)【国際公開番号】W WO2020047057
(87)【国際公開日】2020-03-05
【審査請求日】2022-08-09
(32)【優先日】2018-08-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2019-07-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】591203428
【氏名又は名称】イリノイ トゥール ワークス インコーポレイティド
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100153729
【氏名又は名称】森本 有一
(74)【代理人】
【識別番号】100211177
【氏名又は名称】赤木 啓二
(72)【発明者】
【氏名】ダグラス エー.チェコウスキー
(72)【発明者】
【氏名】ジェフリー エリック ジョレー
(72)【発明者】
【氏名】マイケル スティルマン
【審査官】野口 絢子
(56)【参考文献】
【文献】特表2008-524006(JP,A)
【文献】特開2010-076057(JP,A)
【文献】特開2018-024054(JP,A)
【文献】特開平10-222214(JP,A)
【文献】特開2015-075994(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第107741732(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G05B19/18-19/416
G05B19/42-19/46
B23Q1/00-41/08
B24B1/00-57/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
材料除去工具を備える材料除去機と、
前記材料除去工具をサンプルに対して接近、離反させる駆動組立体と、
前記材料除去機のパラメーターに基づいて前記駆動組立体を介して前記材料除去機の移動を調整する制御回路部であって、前記パラメーターは、前記材料除去工具の作動に関係する電力を含む電力パラメーターを含み、
前記電力パラメーターの変化が閾値未満であるとき、前記材料除去工具がサンプルと接触しない非接触位置にあることを示し、
前記電力パラメーターの変化が
前記閾値を上回っているとき、前記材料除去工具がサンプルと接触する接触位置にあることを示
し、前記材料除去工具が前記非接触位置で動作するときに前記閾値を0未満の負値とし、前記材料除去工具が前記接触位置で動作するときに前記閾値を0よりも大きな正値とする制御回路部とを具備する材料除去システム。
【請求項2】
前記パラメーターは、位置パラメーター及び熱パラメーターのうちの1つ以上を更に含み、前記熱パラメーターは、前記材料除去工具の作動を通じて生成される熱エネルギーを含み、前記位置パラメーターは、前記サンプルに対する前記材料除去工具の位置、及び前記材料除去工具の速度のうちの1つ以上を含む請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記制御回路部は、前記パラメーター、又は該パラメーターの変化が閾値未満であるとき、前記材料除去工具を第1のモードにおいて動かし、前記パラメーター、又は該パラメーターの変化が閾値を上回っているとき、第2のモードにおいて動かすように構成される請求項1に記載のシステム。
【請求項4】
前記制御回路部は、前記第1のモードにおいて第1の速度で、前記第2のモードにおいて第2の速度で、前記材料除去工具を動かすように構成される請求項3に記載のシステム。
【請求項5】
前記第2の速度は前記第1の速度よりも速い請求項4に記載のシステム。
【請求項6】
前記第2の速度は前記第1の速度よりも遅い請求項4に記載のシステム。
【請求項7】
前記閾値は、ユーザーによって設定されるか、或いは、前記制御回路部によって決定される請求項3に記載のシステム。
【請求項8】
前記制御回路部は、前記材料除去工具の1つ以上の特性に基づいて前記閾値を決定する請求項3に記載のシステム。
【請求項9】
材料除去工具を備える材料除去機と、
前記材料除去機を軸に沿って又は軸を中心に動かす駆動組立体と、
電流を用いて前記材料除去工具を作動させる工具アクチュエーターと、
前記工具アクチュエーターを制御する工具アクチュエーターコントローラーであって、前記工具アクチュエーターは前記電流を測定するセンサーを備えている工具アクチュエーターコントローラーと、
前記電流の変化が閾値未満であるとき、前記材料除去工具がサンプルと接触しない非接触位置にあることを示し、
前記電流の変化が
前記閾値を上回っているとき、前記材料除去工具がサンプルと接触する接触位置にあることを示
し、前記材料除去工具が前記非接触位置で動作するときに前記閾値を0未満の負値とし、前記材料除去工具が前記接触位置で動作するときに前記閾値を0よりも大きな正値とするように構成された制御回路部とを具備する材料除去システム。
【請求項10】
前記制御回路部は、前記電流、又は該電流の変化が閾値未満であるとき、前記材料除去機を、前記駆動組立体を介して第1のモードにおいて動かし、前記電流、又は該電流の変化が閾値を上回っているとき、第2のモードにおいて動かし、前記第1のモードにおいて前記材料除去工具を第1の速度で動かし、前記第2のモードにおいて第2の速度で動かすように構成される請求項9に記載のシステム。
【請求項11】
前記閾値は、ユーザーインターフェースを介してユーザーによって設定される請求項9に記載のシステム。
【請求項12】
前記制御回路部は、前記材料除去工具の1つ以上の特性に基づいて前記閾値を決定する請求項9に記載のシステム。
【請求項13】
前記軸は前記駆動組立体によって定義される請求項9に記載のシステム。
【請求項14】
材料除去機を動かす方法であって、
材料除去工具を備えた前記材料除去機を駆動組立体を介して動かすことと、
前記材料除去工具の作動に関係する電力を含む電力パラメーターを含む、前記材料除去機のパラメーターの変化に応答して、前記材料除去機の動きを変更することとを含み、
前記電力パラメーターの変化が閾値未満であるとき、前記材料除去工具がサンプルと接触しない非接触位置にあることを示し、
前記電力パラメーターの変化が
前記閾値を上回っているとき、前記材料除去工具がサンプルと接触する接触位置にあることを示
し、前記材料除去工具が前記非接触位置で動作するときに前記閾値を0未満の負値とし、前記材料除去工具が前記接触位置で動作するときに前記閾値を0よりも大きな正値とする方法。
【請求項15】
前記パラメーターは、位置パラメーター及び熱パラメーターのうちの1つ以上を更に含み、前記熱パラメーターは、前記材料除去工具の作動を通じて生成される熱エネルギーを含み、前記位置パラメーターは、前記材料除去機の位置及び前記材料除去工具の速度のうちの1つ以上を含む請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記材料除去機は、前記パラメーターが閾値未満であるとき、前記駆動組立体を介して第1のモードにおいて動かされ、前記材料除去機は、前記パラメーターが閾値を上回っているとき、第2のモードにおいて動かされる請求項14に記載の方法。
【請求項17】
前記材料除去機は、前記第1のモードにおいて第1の速度で動かされ、前記第2のモードにおいて第2の速度で動かされる請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記閾値はユーザーによって設定される請求項17に記載の方法。
【請求項19】
制御回路部は、前記材料除去機の1つ以上の特性に基づいて前記閾値を決定する請求項17に記載の方法。
【請求項20】
前記材料除去機は、前記駆動組立体によって定義された軸に沿って又は該軸を中心として動かされる請求項14に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[関連出願の相互参照]
本出願は、「MOVEMENT CONTROL OF MATERIAL REMOVAL SYSTEMS」と題される2018年8月29日付けで出願された米国仮特許出願第62/724,140号及び「MOVEMENT CONTROL OF MATERIAL REMOVAL SYSTEMS」と題される2019年7月22日付けで出願された米国特許出願第16/518,160号による優先権及びその利益を主張するものである。両出願は、引用することによりその全体が本明細書の一部をなす。
【0002】
本開示は、包括的には、材料除去システムに関し、より詳細には、材料除去システムの移動制御に関する。
【背景技術】
【0003】
従来の材料除去機(例えば、鋸、研削機(grinder)、及び/又は研磨機(polisher))は、固定であるか、又は、人間の手によって移動及び/又は操作するように構成されている。機械組立体を介して移動するように構成されている複雑な材料除去機もある。然しながら、機械組立体の移動制御は、粗く及び/又は不正確である可能性がある。
【0004】
このようなシステムを、図面を参照して本出願の残りの部分で述べられる本開示と比較することによって、従来の手法及び伝統的な手法の限界及び不利な点が当業者に明らかになるであろう。
【発明の概要】
【0005】
本開示は、例えば、実質的に複数の図面のうちの少なくとも1つに関連して例示及び/又は説明されるとともに請求項でより完全に記述される、材料除去システムの移動制御を対象とする。
【0006】
本開示のこれらの並びに他の利点、態様、及び新規な特徴に加えて、本開示の図示した例の詳細な内容は、以下の説明及び図面からより十分に理解される。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】本開示の態様に係る例示的な材料除去システムの斜視図である。
【
図2a】本開示の態様に係る
図1の材料除去システムの例示的な材料除去組立体の背面斜視図である。
【
図2b】テーブルとともに示す、本開示の態様に係る
図2aの例示的な材料除去組立体の正面図である。
【
図3a】本開示の態様に係る
図2aの材料除去組立体の例示的な材料除去機の拡大背面斜視図である。
【
図3b】本開示の態様に係る
図2の材料除去組立体の例示的な材料除去機の側面図である。
【
図3c】本開示の態様に係る
図3bの例示的な材料除去機の反対側の側面図である。
【
図3d】本開示の態様に係る
図3aの例示的な材料除去機の
図3cの矢視線3d-3dに沿う部分断面図である。
【
図4】本開示の態様に係る
図3の材料除去機の回転運動を示す図である。
【
図5】本開示の態様に係る
図3の材料除去機の回転運動を示す図である。
【
図6】本開示の態様に係る
図3の材料除去機の回転運動を示す図である。
【
図7】本開示の態様に係る
図1の例示的な材料除去システムの制御回路部のブロック図である。
【
図8】本開示の態様に係る
図7の制御回路部の例示的なタッチ検出モーター制御の流れ図である。
【
図9】本開示の態様に係る別の例示的な材料除去システムの斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
図は必ずしも縮尺通りではない。適切な場合、図において類似又は同一の構成要素を参照するために同一又は類似の参照番号が使用される。例えば、文字を利用する参照番号(例えば、上部支持レール202a、下部支持レール202b)は、文字を有さない同じ参照番号(例えば、支持レール202)の事例を指す。
【0009】
本開示の好ましい例は、添付図面を参照して以下で説明することができる。以下の説明では、既知の機能又は構成は、不必要に詳細に説明すると本開示を不明瞭にする場合があるので、詳細に説明されない。本開示について、以下の用語及び定義が適用される。
【0010】
本明細書において使用する場合、「約」及び/又は「およそ」という用語は、値(又は値の範囲)、位置、向き、及び/又は動作を修飾又は記述するために使用されるときは、その値、値の範囲、位置、向き、及び/又は動作に合理的に近いことを意味する。したがって、本明細書において記載した例は、列挙された値、値の範囲、位置、向き、及び/又は動作にのみ限定されるものではなく、逆に、合理的に実現可能な偏差を含むことになる。
【0011】
本明細書において使用する場合、「及び/又は」は、「及び/又は」によって連結されるリストにおける項目のうちの任意の1つ以上の項目を意味する。一例として、「x及び/又はy」は、3つの要素の組{(x),(y),(x,y)}のうちの任意の要素を意味する。言い換えれば、「x及び/又はy」は、「x及びyのうちの一方又は両方」を意味する。別の例として、「x、y及び/又はz」は、7つの要素の組{(x),(y),(z),(x,y),(x,z),(y,z),(x,y,z)}のうちの任意の要素を意味する。言い換えれば、「x、y及び/又はz」は、「x、y及びzのうちの1つ以上」を意味する。
【0012】
本明細書において利用する場合、「例えば」という用語は、1つ以上の非限定的な例、事例又は例証のリストを強調する。
【0013】
本明細書において使用する「回路」及び「回路部」という用語は、物理的な電子構成要素(すなわち、ハードウェア)と、ハードウェアを構成することができ、ハードウェアが実行することができ、及び/又は他の方法でハードウェアに関連付けることができる、任意のソフトウェア及び/又はファームウェア(「コード」)とを指す。本明細書において使用する場合、例えば特定のプロセッサ及びメモリは、コードの第1の1つ以上のラインを実行しているとき、第1の「回路」を含むことができ、コードの第2の1つ以上のラインを実行しているとき、第2の「回路」を含むことができる。本明細書において利用する場合、回路部は、或る機能を実施するために必要なハードウェア及びコード(いずれかが必要である場合)を含む場合はいつでも、その機能の実施が(例えば、ユーザーが構成可能な設定、工場トリム等により)無効にされる又は有効にされていないか否かに関わりなく、回路部はその機能を実行するように「動作可能」である及び/又は「構成される」。
【0014】
本明細書において使用する場合、制御回路及び/又はコントローラーは、コントローラーの一部又は全てを構成し、及び/又は材料除去組立体を制御するのに使用される1つ以上の基板上に位置する、デジタル及び/又はアナログ回路部、ディスクリート及び/又は集積回路部、マイクロプロセッサ、DSP等、ソフトウェア、ハードウェア及び/又はファームウェアを含むことができる。
【0015】
本明細書において使用する場合、「プロセッサ」という用語は、ハードウェアにおいて実装されようと、有形に具現化されたソフトウェアにおいて実装されようと、又はその両方で実装されようと、及びプログラム可能であろうとなかろうと、処理デバイス、装置、プログラム、回路、構成要素、システム、及びサブシステムを意味する。本明細書において使用する場合、「プロセッサ」という用語は、限定ではないが、1つ以上のコンピューティングデバイス、配線で接続された回路、信号を変更するデバイス及びシステム、システムを制御するデバイス及び機械、中央処理装置、プログラム可能なデバイス及びシステム、フィールドプログラマブルゲートアレイ、特定用途向け集積回路、システムオンチップ、個別の要素及び/又は回路を備えるシステム、ステートマシン、バーチャルマシン、データプロセッサ、処理設備、並びに上記の任意の組み合わせを含む。プロセッサは、例えば、任意のタイプの汎用マイクロプロセッサ若しくは汎用マイクロコントローラー、デジタル信号処理(DSP)プロセッサ、特定用途向け集積回路(ASIC)であり得る。プロセッサは、メモリデバイスに結合されていてもメモリデバイスに統合されていてもよい。
【0016】
本明細書において使用する場合、「メモリ」及び/又は「メモリデバイス」という用語は、プロセッサ及び/又は他のデジタルデバイスにより使用するための情報を記憶するコンピューターハードウェア又は回路部を意味する。メモリ及び/又はメモリデバイスは、任意の適切なタイプのコンピューターメモリ、又は任意の他のタイプの電子記憶媒体とすることができ、それは例えば、読み出し専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、キャッシュメモリ、コンパクトディスク読み出し専用メモリ(CDROM)、電気光学メモリ、磁気光学メモリ、プログラム可能読み出し専用メモリ(PROM)、消去可能プログラム可能読み出し専用メモリ(EPROM)、電気的消去可能プログラム可能読み出し専用メモリ(EEPROM)、コンピューター可読媒体等である。
【0017】
便宜上、「電力」という用語を本明細書全体にわたって使用するが、この用語は、エネルギー、電磁場、電流、電圧、及び/又はエンタルピー等の関連する測定値も含む。例えば、「電力」の測定及び/又は制御は、エネルギー、電磁場、電圧、電流、エネルギー、及び/又はエンタルピーの測定及び/又は制御を含むことができる。
【0018】
本開示のいくつかの例は、材料除去工具を備える材料除去機と、材料除去工具をサンプルに向けて又はサンプルから離れるように動かすように構成された駆動組立体と、材料除去機のパラメーターに基づいて駆動組立体を介して材料除去機の移動を調整する制御回路部であって、パラメーターは、電力パラメーター、位置パラメーター、及び熱パラメーターのうちの1つ以上を含む、制御回路部とを備える、材料除去システムに関する。
【0019】
いくつかの例において、電力パラメーターは、材料除去工具の作動に関係する電力を含み、熱パラメーターは、材料除去工具の作動を通じて生成される熱エネルギーを含み、空間パラメーターは、サンプルに対する材料除去工具の位置、及び材料除去工具の速度のうちの1つ以上を含む。いくつかの例において、制御回路部は、パラメーター、又はパラメーターの変化が閾値未満であるとき、材料除去工具を第1のモードにおいて動かし、パラメーター、又はパラメーターの変化が閾値を上回っているとき、第2のモードにおいて動かすように構成される。いくつかの例において、制御回路部は、第1のモードにおいて第1の速度で、第2のモードにおいて第2の速度で、材料除去工具を動かすように構成される。いくつかの例において、第2の速度は第1の速度よりも速い。いくつかの例において、第2の速度は第1の速度よりも遅い。いくつかの例において、閾値は、ユーザーによって設定されるか、又は制御回路部によって決定される。いくつかの例において、制御回路部は、材料除去工具の1つ以上の特性に基づいて閾値を決定する。
【0020】
本開示のいくつかの例は、材料除去工具を備える材料除去機と、材料除去機を軸に沿って又は軸を中心に動かすように構成された駆動組立体と、電流を用いて材料除去工具を作動させるように構成された工具アクチュエーターと、工具アクチュエーターを制御する工具アクチュエーターコントローラーであって、工具アクチュエーターは、電流を測定するセンサーを備える、工具アクチュエーターコントローラーと、電流、又は電流の変化が閾値未満であるとき、材料除去機を、駆動組立体を介して第1のモードにおいて動かし、電流、又は電流の変化が閾値を上回っているとき、第2のモードにおいて動かすように構成された制御回路部とを備える、材料除去システムに関する。
【0021】
いくつかの例において、制御回路部は、第1のモードにおいて材料除去工具を第1の速度で動かし、第2のモードにおいて第2の速度で動かすように構成される。いくつかの例において、閾値は、ユーザーインターフェースを介してユーザーによって設定される。いくつかの例において、制御回路部は、材料除去工具の1つ以上の特性に基づいて閾値を決定する。いくつかの例において、軸は駆動組立体によって定義される。
【0022】
本開示のいくつかの例は、材料除去機を動かす方法であって、駆動組立体を介して材料除去機を動かすことであって、材料除去機は材料除去工具を含むことと、材料除去機のパラメーターの変化に応答して、材料除去機の動きを変更することであって、パラメーターは、電力パラメーター、位置パラメーター及び熱パラメーターのうちの1つ以上を含む、変更することとを含む、方法に関する。
【0023】
いくつかの例において、電力パラメーターは、材料除去工具の作動に関連する電力を含み、熱パラメーターは、材料除去工具の作動を通じて生成される熱エネルギーを含み、空間パラメーターは、材料除去機の位置及び材料除去工具の速度のうちの1つ以上を含む。いくつかの例において、材料除去機は、パラメーターが閾値未満であるとき、駆動組立体を介して第1のモードにおいて動かされ、材料除去機は、パラメーターが閾値を上回っているとき、第2のモードにおいて動かされる。いくつかの例において、材料除去機は、第1のモードにおいて第1の速度で動かされ、第2のモードにおいて第2の速度で動かされる。いくつかの例において、閾値はユーザーによって設定される。いくつかの例において、制御回路部は、材料除去機の1つ以上の特性に基づいて閾値を決定する。いくつかの例において、材料除去機は、駆動組立体によって定義された軸に沿って又は軸を中心に動かされる。
【0024】
いくつかの材料除去システムにおいて、材料除去工具(例えば、鋸歯)は、非接触(及び/又はホーム)位置から、加工されているアイテム(例えば、材料サンプル)との接触がなされる接触(及び/又は加工)位置まで動く。接触位置に入ると、工具は、サンプルを適切に加工(例えば、切断、研削、研磨等)するように動きを変更する必要がある場合がある。例えば、工具を、非接触位置から接触位置まで迅速に動かし、接触位置に達した後、低速に動かすことができる。従来の材料除去機は、工具が接触位置にあるか又は非接触位置にあるかを示すものとして、ベルトの張力を用いていた。然しながら、ベルト張力の使用は非効果的であり、結果として接触に対する応答が比較的低速であることがわかった。工具が接触位置にあるか又は非接触位置にあるかを示すものとして、工具アクチュエーター(及び/又は他の電力パラメーター)によって引き出された電流を用いることが、より正確で、効率が高く、及び/又は応答性がよいことがわかった。さらに、工具アクチュエーターのコントローラーに電力センサーを統合することによって、1つ以上の別個の電力センサーを用いることに関連付けられる場合があるコスト、信号遅延、雑音等の問題が低減した。
【0025】
このため、本開示のいくつかの例は、例えば、鋸、研削機、研磨機、及び/又はより一般的な材料調製及び/又は試験機等の、材料除去システムの移動制御に関する。いくつかの例において、材料除去システムは、1つ以上のアクチュエーターの付勢時に1つ以上の軸に沿って及び/又は軸を中心に動くように構成された材料除去機を含む。材料除去機は、工具アクチュエーターの付勢時に主軸上で回転する材料除去工具を含む。工具アクチュエーターは、電源から電流を引き出す。制御回路部は、工具アクチュエーターによって引き出された電流(及び/又は他の関連電力パラメーター)に基づいて、(例えば、アクチュエーターを介して)材料除去組立体の移動(例えば、速度、加速度、方向等)を制御するように構成される。
【0026】
動作時に、工具アクチュエーターによって引き出される電流(及び/又は他の関連電力パラメーター)は、工具が(サンプルからの、克服されなくてはならない抗力及び/又は摩擦が存在する)接触位置にあるときよりも、工具が(サンプルからの、克服されなくてはならない抗力及び/又は摩擦がない)非接触位置にあるときに小さくなる傾向がある。材料サンプルの対向する摩擦(及び/又は抗力)の力を克服するために、接触位置にあるときに用いられる追加の電流を用いて、工具を回転させる、より大きな力(及び/又はトルク)を生成する。開示される例は、工具アクチュエーターによって引き出される電流(及び/又は引き出される電流の変化)を監視し、電流に基づいて材料除去組立体の移動を制御する。
【0027】
図1は、例示的な材料除去システム100の簡略説明図を示す。図示するように、材料除去システム100は、材料除去組立体200及びテーブル102を備え、それらは実質的にキャビネット104(及び/又はハウジング)内に囲まれる。テーブル102は材料サンプル(図示せず)を保持するように構成され、これに対して材料除去組立体200が動作することができる。
図1の例において、材料除去組立体200は、ユーザーインターフェース(UI)106、制御回路部700、及び電源108を更に備える。
図1ではキャビネットの外部に示したが、いくつかの例では、UI106、制御回路部700、及び/又は電源108は、キャビネット104の内部に位置することができる。
【0028】
いくつかの例では、UI106は、ユーザーがアクセス可能な入力部及び/又は出力部を有することができる。例えば、UI106は、1つ以上の視覚出力部(例えば、タッチディスプレイスクリーン、ビデオモニター、発光ダイオード、白熱灯、及び/又は他の光等)及び/又は1つ以上の聴覚出力部(例えば、オーディオスピーカー)を有することができる。いくつかの例では、UI106は、1つ以上の視覚入力部(例えば、タッチディスプレイスクリーン、ボタン、ノブ、スイッチ等)及び/又は1つ以上の聴覚入力部(例えば、マイクロフォン)を更に有することができる。いくつかの例では、UI106は、1つ以上の入力ポート及び/又は出力ポート及び/又はデバイス(例えば、ユニバーサルシリアルバス(USB)ポート、オーディオポート、HDMI(登録商標)ポート、ネットワークポート、ディスクドライブ、コンパクトディスクドライブ、デジタルビデオディスクドライブ等)を更に有することができる。いくつかの例では、UI106は、サードパーティデバイスとユーザーインターフェース106との間のワイヤレス通信を可能にする1つ以上のワイヤレス通信デバイス(例えば、短距離通信デバイス、無線デバイス、ワイヤレスネットワークデバイス等)を更に有することができる。
【0029】
図2a、2bは、それぞれ、例示的な材料除去組立体200の背面斜視図及び正面図を示している。図示のように、材料除去組立体200は、第1のエンドプレート204aと第2のエンドプレート204bとの間の上部支持レール202a及び下部支持レール202b上に保持された材料除去機300を備える。
図2bの例では、テーブル102も、第1のエンドプレート204aと第2のエンドプレート204bとの間に位置する。支持レール202は、材料除去機300を通って延在し、エンドプレート204によって保持される。より詳細には、例えば
図3aに示すように、支持レール202は、材料除去機のスリーブ308を通って延在する。
【0030】
図2a、2bの例では、作動シャフト206は、エンドプレート204の間で材料除去機300を通って延在する。より詳細には、作動シャフト206は、材料除去機300のナット302(例えば、
図3b参照)を通って延在する。作動シャフト206は、例えば、ねじ山等の係合機構を含むことができる。係合機構は、材料除去機300のナット32の相補的な係合機構(例えば、ねじ溝)に係合することができる。図示のように、作動シャフト206は、支持レール202の間で鉛直に位置し、第2のエンドプレート204bに回転可能に取り付けられる。より詳細には、作動シャフト206は、軸受208において第2のエンドプレート204bに取り付けられる。軸受208は、作動シャフト206が軸受208内で回転することを可能にしながら、作動シャフト206の一端を第2のエンドプレート204bに対して保持するように構成される。作動シャフト206の他端は、第1のエンドプレート204aに回転可能に取り付けられる。
【0031】
図2a、2bの例では、作動ハウジング210も、作動シャフト206の取り付け点の近位で第1のエンドプレート204に取り付けられる。作動ハウジング210内には、シャフトアクチュエーター212(例えば、モーター)が、作動シャフト206に機械連通している。図示のように、シャフトアクチュエーター212は、シャフトアクチュエーターコントローラー214に電気通信している。シャフトアクチュエーター212は、シャフトアクチュエーターコントローラー212からの入力(例えば、1つ以上の制御信号)に応答して作動シャフト206を転回するように構成される。転回すると、作動シャフト206の係合機構は、ナット302の相補的な係合機構に係合し、材料除去機300を第1のエンドプレート204a、第2のエンドプレート204b、及び/又はテーブル102に向かって及び/又はそこから離れるように支持レール202に沿って動かす(例えば、押す及び/又は引く)。したがって、支持レール202は、材料除去機300が直線的に移動するように構成される軸を規定する。いくつかの例では、シャフトアクチュエーター212及び/又はシャフトアクチュエーターコントローラー212は、別様に位置決めすることができる。
【0032】
図2aの例では、材料除去組立体200は、下部支持レール202を転回するレールアクチュエーターユニット216を更に備える。図示のように、レールアクチュエーターユニット216は、レールアクチュエーター218(例えば、サーボモーター及び/又は他のモーター)及びレールアクチュエーターコントローラー220を備える。レールアクチュエーター218は、レールアクチュエーターコントローラー220からの入力(例えば、1つ以上の制御信号)に応答して下部支持レール202を転回するように構成される。
【0033】
図2aの例では、レールアクチュエーターユニット216は、リニアアクチュエーターである。より詳細には、レールアクチュエーターユニット216のレールアクチュエーター218は、変速機224を通じて作動ロッド222と機械連通しており、その結果、変速機224は、レールアクチュエーター218の作動を作動ロッド222の直線運動(及び/又は直線往復運動)に変換する。作動ロッド222の一端は、下部支持レール202bの電機子226に結合されたカプラー224に取り付けられる。カプラー224及び/又は電機子226は、作動ロッド222の直線運動を下部支持レール202bの回転運動に変換する。下部支持レール202bが転回すると、下部支持レール202bは、下部支持レール202bを中心にエンドプレート204を移動させる。次に、エンドプレート204は、下部支持レール202bを中心に上部ガイドレール202a及び作動シャフト206を移動させる。上部ガイドレール202aの移動により、材料除去機300も下部支持レール202bを中心に移動する。したがって、下部支持レール202bの回転により、下部支持レール202bが規定した軸を中心に材料除去機300が回転する。
【0034】
図4~
図6は、レールアクチュエーター218を介した材料除去機300の例示的な回転運動を、材料除去機300の側面図で示している。
図4の例では、材料除去機300は、後方に回転して収縮位置にある。いくつかの例において、
図4における材料除去機300の回転位置は、非接触位置であり得る。
図5の例では、材料除去機300は、幾分か前方に回転し、
図3a~
図3cに示したような位置に移る。いくつかの例において、
図4における材料除去機300の回転位置は、サンプルのサイズ、及び/又は材料除去機300とサンプルとの線形位置合わせに依拠して、ホーム及び/又は非接触位置であり得る。
図6の例では、材料除去機300は、更に前方に回転している。いくつかの例において、
図6における材料除去機300の回転位置は、サンプルのサイズ、及び/又は材料除去機300とサンプルとの線形位置合わせに依拠して、サンプル接触位置であり得る。
【0035】
図3a~
図3cは、材料除去機300の様々な図を示している。
図3aは、材料除去機300の拡大背面斜視図であり、
図3b、3cは側面図を示している。簡潔にするために材料除去組立体200の他の要素のうちの一部が除去されている。図示のように、材料除去機300は、支持体306に結合された材料除去工具304(例えば、鋸歯、研磨鋸、研削機、研磨機、等)を備える。
【0036】
図3a~
図3dの例では、支持体306は、2つの実質的に平行な支持プレート307、すなわち、第1の支持プレート307a及び第2の支持プレート307bを備える。支持プレート307は、スリーブ308(上部スリーブ308a及び下部スリーブ308b)、主軸ハウジング330、及び工具アクチュエーターハウジング322を通じて接続される。工具アクチュエーターハウジング322は、更に後述するように、工具アクチュエーター320及び/又は工具アクチュエーターコントローラー324を収容する。主軸ハウジング330は、主軸310の少なくとも一部を収容し、材料除去工具300は主軸310上で固定される。スリーブ308は、支持プレート307に取り付けられ、及び/又は支持プレート307を通って延在する。スリーブ308は、支持レール202の部分を更に包囲する。これにより、アクチュエーターシャフト206が材料除去機を直線的に移動させるときに、スリーブ308が材料除去機300を支持レール202に沿って誘導することが可能になり、支持レール202が回転して移動するときに、材料除去機300が支持レール上に更に保持される。
【0037】
図3a~
図3dの例では、材料除去機300は、支持プレート307aに接続されたシールド332を更に備える。シールド332は、材料除去工具300を部分的に包囲(及び/又は収容)する。シールド332の上部には、冷媒マニホールド334が取り付けられる。図示のように、冷媒マニホールド334は、いくつかの冷媒出口338に流体連通した冷媒入口336を有する。また、支持プレート307aは、ナット302を備える。例えば
図3dに示すように、材料除去工具304は、主軸310を介して支持体306に結合される。
【0038】
図3~
図5の例に示すように、主軸310は、材料除去工具304の中心(及び/又は中心穴)を通って延在する。図示のように、主軸310は、実質的に円柱形であり、及び/又は、支持体のアーム340及び実質的に円柱形の主軸ハウジング330内に収容される。主軸ハウジング330は、支持プレート307の間に延在し、及び/又は支持プレート307に取り付けられる。主軸310の一端に取り付けられる締結具312は、材料除去工具304を主軸310上に固定する。図示のように、締結具312はナットであるが、他の例では、締結具312は、ナット、ボルト、ねじ、釘、及び/又は他の任意のタイプの適切な締結具とすることができる。
図5の例では、主軸310は、締結具312からの主軸310の他端にある主軸プーリー314の中心(及び/又は中心穴)も通って延在する。主軸プーリー314が転回すると、主軸プーリー314は、主軸310に係合(例えば、付勢、移動、押し込み、作用等)し、主軸310及び材料除去工具304を転回する。
【0039】
図4の例では、アクチュエータープーリー316がベルト318を介して主軸プーリー314に機械接続され、その結果、ベルト318は、アクチュエータープーリー316の回転を主軸プーリー314の回転に変換する。図示のように、アクチュエータープーリー316は、アクチュエータープーリーを転回する工具アクチュエーター320(例えば、電気モーター)に機械接続される。
図3の例では、工具アクチュエーター320は、支持体306の工具アクチュエーターハウジング322内に収容される。図示のように、工具アクチュエーターコントローラー324もアクチュエーターハウジング322内に収容される。いくつかの例では、工具アクチュエーター320及び/又は工具アクチュエーターコントローラー324は、別様に位置決めすることができる。工具アクチュエーターコントローラー324は、工具アクチュエーター320と電気通信している。工具アクチュエーター320は、工具アクチュエーターコントローラー324からの入力(例えば、1つ以上の制御信号)に応答してアクチュエータープーリー316を転回するように構成される。転回すると、ベルト318は、アクチュエータープーリー316の回転を主軸プーリー314の回転に変換し、主軸310は、主軸プーリー314の回転を材料除去工具304の回転に変換する。
【0040】
図7は、
図1、2の材料除去組立体200の制御回路部700を示すブロック図である。
図7の例において、制御回路部700は、1つ以上のプロセッサ702及びメモリ704を備える。1つ以上のプロセッサ702は、メモリに記憶されたデータを用いて、制御アルゴリズム(及び/又は機能、プロセス、動作、ルーチン等)を実行することができる。メモリ704に記憶されたデータは、UI106を介して受信し、及び/又はプリロードすることができる。
【0041】
図7の例において、制御回路部700は、UI106、シャフトアクチュエーターコントローラー214、レールアクチュエーターコントローラー220、及び工具アクチュエーターコントローラー324に接続される(及び/又はこれらと電気的に通信する)。制御回路部700は、UI106、シャフトアクチュエーターコントローラー214、レールアクチュエーターコントローラー220、及び/又は工具アクチュエーターコントローラー324から1つ以上の入力信号を受信するように構成される。制御回路部は、1つ以上の制御(及び/又はコマンド)信号を、UI106、シャフトアクチュエーターコントローラー214、レールアクチュエーターコントローラー220、及び/又は工具アクチュエーターコントローラー324に出力するように更に構成される。
図7の例において、シャフトアクチュエーターコントローラー214、レールアクチュエーターコントローラー220、及び/又は工具アクチュエーターコントローラー324はそれぞれ、それぞれのコントローラー214、220、324と統合され、及び/又はそれぞれシャフトアクチュエーター212、レールアクチュエーター218、及び/又は工具アクチュエーター320によって用いられる(及び/又は引き出される、消費される、伝導される等)電力量を測定する(及び/又は検出する、検知する、求める等)ように構成されたセンサー99を備える。
【0042】
いくつかの例において、センサー99は、シャフトアクチュエーターコントローラー214、レールアクチュエーターコントローラー220、及び/又は工具アクチュエーターコントローラー324から分離することができる。いくつかの例において、センサー99は、さらに又は代替的に、例えば熱等の、それぞれのコントローラー214、220、324及び/又は関連アクチュエーター212、218、320の他のパラメーターを測定する(及び/又は検出する、検知する、求める等)ように構成されてもよい。いくつかの例において、工具アクチュエーターコントローラーセンサー99cは、さらに又は代替的に、材料除去工具304の回転速度(及び/又は加速度)を測定する(及び/又は検出する、検知する、求める等)ように構成されてもよい。いくつかの例において、制御回路部700は、実際のシャフトアクチュエーター212、レールアクチュエーター218、及び/又は工具アクチュエーター320に接続され、これらと電気通信し、これらから入力信号を受信し、及び/又はこれらに出力信号を送信することもできる。いくつかの例において、電源108は、シャフトアクチュエーターコントローラー214、レールアクチュエーターコントローラー220、工具アクチュエーターコントローラー324、シャフトアクチュエーター212、レールアクチュエーター218、工具アクチュエーター320、制御回路部700、センサー99、及び/又はUI106に電力を提供するように構成することができる。いくつかの例において、シャフトアクチュエーターコントローラー214、レールアクチュエーターコントローラー220、及び/又は工具アクチュエーターコントローラー324は、それら自体に、及び/又はそれぞれシャフトアクチュエーター212、レールアクチュエーター218、及び/又は工具アクチュエーター320に電力を提供する1つ以上の電源を含むことができる。
【0043】
図7の例において、制御回路部700は、移動制御手順800を更に含む。いくつかの例において、移動制御手順800は、1つ以上のアナログ及び/又は離散回路を含むことができる。いくつかの例において、移動制御手順800は、メモリ704に記憶され、及び/又は1つ以上のプロセッサ702によって実行されるプログラム命令を含むことができる。制御回路部700は、例えば、材料除去組立体を動かすとき等に、移動制御回路部700を実行するように構成される。いくつかの例では、制御回路部700は、材料除去組立体200が動かされる度に移動制御手順800を実行する。いくつかの例において、制御回路部700は、材料除去組立体200が動かされるときに時々のみ移動制御手順800を実行する。いくつかの例において、制御回路部700は、UI106を通じて受信された入力に応答して移動制御手順800を実行する。いくつかの例において、制御回路部700は、いくつかの他の手順(及び/又はルーチン、機能、動作、回路部、信号等)に応答して移動制御手順800を実行する。
【0044】
図8は、移動制御手順800の例を示すブロック図である。示されるように、移動制御手順800は、材料除去組立体停止ブロック802と、材料除去組立体移動ブロック803とを含む。いくつかの例において、移動制御手順800は、UI106から受信した1つ以上の決定、信号、他の制御手順、及び/又は入力に基づいて、停止ブロック802と移動ブロック803との間でシフトする。
【0045】
停止ブロック802中、制御回路部700は、1つ以上の停止信号をシャフトアクチュエーターコントローラー214及び/又はレールアクチュエーターコントローラー220(及び/又はシャフトアクチュエーター212及び/又はレールアクチュエーター218)に送信する。停止信号に応答して、シャフトアクチュエーターコントローラー214及び/又はレールアクチュエーターコントローラー220は、自身の対応する停止信号のうちの1つ以上をシャフトアクチュエーター212及び/又はレールアクチュエーター218に送信することができる。停止信号に応答して、シャフトアクチュエーター212及び/又はレールアクチュエーター218は、材料除去組立体200の任意の作動を中止し、それによって材料除去組立体200の移動を停止することができる(工具アクチュエーター320を介した材料除去工具304の移動を可能性のある例外とする)。いくつかの例において、停止ブロック802は、移動制御手順800とは異なる手順の一部とみなすことができる。
【0046】
移動制御手順800の移動ブロック803は、いくつかの他のブロックを含む。移動ブロック802の開始は、移動信号送信ブロック804である。移動信号送信ブロック804中、制御回路部700は、1つ以上の移動(及び/又は作動)信号をシャフトアクチュエーターコントローラー214及び/又はレールアクチュエーターコントローラー220(及び/又はシャフトアクチュエーター212及び/又はレールアクチュエーター218)に送信する。移動信号に応答して、シャフトアクチュエーターコントローラー214及び/又はレールアクチュエーターコントローラー220は、自身の対応する移動信号のうちの1つ以上をシャフトアクチュエーター212及び/又はレールアクチュエーター218に送信することができる。移動信号に応答して、シャフトアクチュエーター212及び/又はレールアクチュエーター218は、材料除去組立体200の作動を開始し、それによって材料除去組立体200を支持レール202に沿って及び/又は支持レール202を中心に動かすことができる。
【0047】
いくつかの例において、移動信号は、1つ以上の移動パラメーター(例えば、移動方向、加速、速度等)及び/又は作動パラメーター(例えば、使用する電力量)を表すことができる。いくつかの例において、移動及び/又は作動パラメーターは、材料除去組立体200の移動(及び/又は作動、動作等)に関してシャフトアクチュエーター212(及び/又はシャフトアクチュエーターコントローラー214)及び/又はレールアクチュエーター218(及び/又はレールアクチュエーターコントローラー220)に命令を提供する。いくつかの例において、移動及び/又は作動パラメーターは、移動ブロック804の残りのブロック中に決定することができる。より詳細には、いくつかの例において、移動ブロック804の残りのブロックは、移動及び/又は作動パラメーターが接触移動及び/又は作動パラメーターであるべきか、又は非接触移動及び/又は作動パラメーターであるべきかを判断する。
【0048】
移動信号送信ブロック804に続いて(及び/又はこれと同時に)、移動制御手順800は、ブロック806において工具アクチュエーター320によって引き出される電力を測定する。より詳細には、ブロック806中、制御回路部700は、工具アクチュエーターコントローラー324(及び/又は工具アクチュエーター320)から、工具アクチュエーター320によって用いられている(及び/又は引き出されている、消費されている、伝導されている等)電流の量(及び/又は大きさ)を表す1つ以上の信号を受信する。いくつかの例において、ブロック806中、制御回路部700は、工具アクチュエーターコントローラー324(及び/又は工具アクチュエーター320)から、異なる電力パラメーター(例えば、電圧、エンタルピー、エネルギー、電磁場等)、熱パラメーター、速度パラメーター、位置パラメーター、近接性パラメーター、及び/又はいくつかの他のシステムパラメーターを表す1つ以上の信号を受信する。いくつかの例において、移動制御手順800は、異なる時点に工具アクチュエーター320によって用いられている(及び/又は引き出されている、消費されている、伝導されている等)電流の差(及び/又は他のシステムパラメーター)を測定すること等によって、ブロック806において工具アクチュエーター320によって引き出される電力の変化を測定する。
【0049】
ブロック808において、測定電流(及び/又は電流の変化、他のシステムパラメーター、及び/又は他のシステムパラメーターの変化)が閾値電流(及び/又は電流の閾値変化、他のシステムパラメーター閾値、及び/又は他のシステムパラメーターの変化の閾値)と比較される。閾値は、予めロードし(及び/又は予め決定する、予めプログラムする等)、(例えば制御回路部700によって)プログラムにより決定し、及び/又はUI106を通じて入力することができる。例えば、制御回路部700は、1つ以上の検出されたユーザー入力及び/又は他の形で決定された変数(例えば、材料除去工具304の実際の回転及び/又は表面速度、材料除去工具304の目標回転及び/又は表面速度、材料除去工具304の半径及び/又は直径、材料除去工具304の厚み、材料除去工具304の重量及び/又は質量、サンプルサイズ、サンプル質量、サンプル重量、テーブルサイズ等)に基づいて閾値を決定することができる。
【0050】
測定された電流(及び/又は電流の変化、他のシステムパラメーター、及び/又は他のシステムパラメーターの変化)が閾値を上回っている場合、ブロック810において、移動及び/又は作動パラメーターは、接触移動及び/又は作動パラメーターとして設定される。測定された電流(及び/又は電流の変化、他のシステムパラメーター、及び/又は他のシステムパラメーターの変化)が閾値未満である場合、ブロック812において、移動及び/又は作動パラメーターは、非接触移動及び/又は作動パラメーターとして設定される。いくつかの例において、測定された電流(及び/又は電流の変化、他のシステムパラメーター、及び/又は他のシステムパラメーターの変化)が閾値に等しい場合、ブロック810において、移動及び/又は作動パラメーターは、接触移動及び/又は作動パラメーターとして設定される。いくつかの例において、測定された電流(及び/又は電流の変化、他のシステムパラメーター、及び/又は他のシステムパラメーターの変化)が閾値に等しい場合、ブロック812において、移動及び/又は作動パラメーターは、非接触移動及び/又は作動パラメーターとして設定される。いくつかの例において、測定された電流(及び/又は電流の変化)が閾値に等しいときにブロック810が実行されるか又はブロック812が実行されるかは、UI106を通じて受信される入力によって判断することができる。
【0051】
いくつかの例において、閾値は、移動制御手順800が、接触又は非接触移動及び/又は作動パラメーターを用いて現在動作している(及び/又は過去に動作していた)か否かに基づいて変化することができる。例えば、閾値が電流閾値の変化である場合において、移動制御手順800が非接触移動を用いて現在動作している(及び/又は過去に動作していた)とき、閾値は0よりも大きな正値とすることができる。そのような例において、ゼロを僅かに上回る閾値は、接触移動を確実にし、及び/又は作動パラメーターは、引き出された電力(例えば電流)に、特定の無視できる量を超えて正の変化(及び/又は増大)が存在するときにのみ用いられる。同様に、移動制御手順800が非接触移動を用いて現在動作している(及び/又は過去に動作していた)とき、閾値は0未満の負値とすることができる。そのような例において、ゼロを僅かに下回る閾値は、非接触移動を確実にし、及び/又は作動パラメーターは、引き出された電力(例えば電流)に特定の無視できる量未満の負の変化(及び/又は減少)が存在するときにのみ用いられる。いくつかの例において、閾値は概ねゼロとすることができる。
【0052】
移動及び/又は作動パラメーターが設定された後、移動制御手順800はブロック804に戻り、ここで手順800が繰り返される。いくつかの例において、移動制御手順800は、予めロードされた(及び/又は予め記憶された、予めプログラミングされた等)周波数、プログラムにより決定された周波数、及び/又はUI106を通じて入力された周波数で繰り返すことができる。いくつかの例において、周波数は、マイクロ秒及び/又はミリ秒のオーダーとすることができる。手順800が繰り返される速度は、電気通信が行われる速度を考慮すると、結果として、材料除去工具304の接触対非接触ステータスの変化に対する材料除去組立体200の非常に迅速な応答性をもたらすことができる。いくつかの例において、接触及び/又は非接触移動及び/又は作動パラメーターは、手順800が、ブロック804に戻った後に停止ブロック802に進むように設定することができる。
【0053】
いくつかの例において、移動制御手順800は、より大きな手順(及び/又は動作、機能、ルーチン、回路部等)の一部とすることができる。例えば、材料除去組立体200は、いくつかの他の手順に従って動かされてもよく、この他の手順は、この他の手順の或る特定の部分について移動制御手順800を用いることができる。例えば、移動制御手順800は、材料除去組立体がホーム(及び/又は非接触)位置から接触位置に動かされる動作部分について用いることができる。いくつかの例において、移動制御手順800によって用いられる関連パラメーター(例えば、電流、電圧、エンタルピー、エネルギー、電磁場、熱、速度、位置、近接性等)は、プログラムにより決定し、及び/又はユーザーインターフェース700を介して設定することができる。
【0054】
図9は、別の例示的な材料除去システム900を示す。図示するように、材料除去システム900は材料除去システム100に類似している。然しながら、
図9の例において、材料除去システム900は、1つ以上のカメラ902及び/又はデバイス904を含む。カメラ902及びデバイス904は、材料除去組立体200の位置及び/又は近接性を検出、検知及び/又は測定するために互いとともに及び/又は互いから独立して用いることができる。いくつかの例において、デバイス904は、近接性センサー、音響センサー、熱センサー、位置センサー及び/又は他の適切なセンサー等のセンサーとすることができる。いくつかの例において、デバイス904は、カメラが材料除去機200を検出及び/又は追跡するのを支援するビーコンとすることができる。いくつかの例において、カメラ902のうちの1つ以上は、撮像及び/又はビデオカメラ、紫外線カメラ、赤外線カメラ、マイクロ波カメラ、音響カメラ、レーザーカメラ、及び/又は何らかの他のタイプのカメラとすることができる。カメラ902のうちの1つ以上が赤外線カメラである例において、カメラ902のうちの1つ以上は、周囲環境に対し、(例えば、アクチュエーター212、218、320、アクチュエーターコントローラー214、220、324、材料除去工具304の作動、移動及び/又は加工等によって生成される)材料除去組立体200の温度上昇を用いて材料除去組立体200を区別することができる。カメラ902はキャビネット104内に搭載されて示されているが、いくつかの例では、カメラ902はキャビネット104の外に搭載されてもよく、及び/又は材料除去機200に装着されてもよい。
【0055】
図8、9の例において、制御回路部700の移動制御手順800は、(例えば、台102及び/又はサンプルとの関係における)位置及び/又は近接性、及び/又は位置及び/又は近接性の変化を用いて、接触移動及び/又は作動パラメーターを用いるか又は非接触移動及び/又は作動パラメーターを用いるかを判断することができる。例えば、移動制御手順800のブロック806は、電力ではなく位置及び/又は近接性(及び/又は位置及び/又は近接性の変化)を測定することができる。同様に、ブロック808は、ブロック810、812において接触移動及び/又は作動パラメーターを用いるか又は非接触移動及び/又は作動パラメーターを用いるかを判断するために、位置及び/又は近接性(及び/又は位置及び/又は近接性の変化)を閾値と比較することができる。
【0056】
本装置、システム及び/又は方法を、或る特定の実施態様を参照して記載してきたが、当業者であれば、本装置、システム及び/又は方法の範囲から逸脱することなく、種々の変更を行うことができること及び均等物に置き換えることができることを理解するであろう。加えて、本開示の範囲から逸脱することなく、本開示の教示に対して特定の状況又は材料を適合させるように多くの改変を行うことができる。したがって、本装置、システム及び/又は方法は、開示されている特定の実施態様に限定されず、本装置、システム及び/又は方法は、添付の特許請求の範囲内に入る全ての実施態様を含むことが意図される。
本明細書に開示される発明は以下を含む。
[態様1]
材料除去工具を備える材料除去機と、
前記材料除去工具をサンプルに対して接近、離反させる駆動組立体と、
前記材料除去機のパラメーターに基づいて前記駆動組立体を介して前記材料除去機の移動を調整する制御回路部であって、前記パラメーターは、電力パラメーター、位置パラメーター、及び熱パラメーターのうちの1つ以上を含む制御回路部とを具備する材料除去システム。
[態様2]
前記電力パラメーターは、前記材料除去工具の作動に関係する電力を含み、前記熱パラメーターは、前記材料除去工具の作動を通じて生成される熱エネルギーを含み、前記位置パラメーターは、前記サンプルに対する前記材料除去工具の位置、及び前記材料除去工具の速度のうちの1つ以上を含む態様1に記載のシステム。
[態様3]
前記制御回路部は、前記パラメーター、又は該パラメーターの変化が閾値未満であるとき、前記材料除去工具を第1のモードにおいて動かし、前記パラメーター、又は該パラメーターの変化が閾値を上回っているとき、第2のモードにおいて動かすように構成される態様1に記載のシステム。
[態様4]
前記制御回路部は、前記第1のモードにおいて第1の速度で、前記第2のモードにおいて第2の速度で、前記材料除去工具を動かすように構成される態様3に記載のシステム。
[態様5]
前記第2の速度は前記第1の速度よりも速い態様4に記載のシステム。
[態様6]
前記第2の速度は前記第1の速度よりも遅い態様4に記載のシステム。
[態様7]
前記閾値は、ユーザーによって設定されるか、或いは、前記制御回路部によって決定される態様3に記載のシステム。
[態様8]
前記制御回路部は、前記材料除去工具の1つ以上の特性に基づいて前記閾値を決定する態様3に記載のシステム。
[態様9]
材料除去工具を備える材料除去機と、
前記材料除去機を軸に沿って又は軸を中心に動かす駆動組立体と、
電流を用いて前記材料除去工具を作動させる工具アクチュエーターと、
前記工具アクチュエーターを制御する工具アクチュエーターコントローラーであって、前記工具アクチュエーターは前記電流を測定するセンサーを備えている工具アクチュエーターコントローラーと、
前記電流、又は該電流の変化が閾値未満であるとき、前記材料除去機を、前記駆動組立体を介して第1のモードにおいて動かし、前記電流、又は該電流の変化が閾値を上回っているとき、第2のモードにおいて動かすように構成された制御回路部とを具備する材料除去システム。
[態様10]
前記制御回路部は、前記第1のモードにおいて前記材料除去工具を第1の速度で動かし、前記第2のモードにおいて第2の速度で動かすように構成される態様9に記載のシステム。
[態様11]
前記閾値は、ユーザーインターフェースを介してユーザーによって設定される態様9に記載のシステム。
[態様12]
前記制御回路部は、前記材料除去工具の1つ以上の特性に基づいて前記閾値を決定する態様9に記載のシステム。
[態様13]
前記軸は前記駆動組立体によって定義される態様9に記載のシステム。
[態様14]
材料除去機を動かす方法であって、
材料除去工具を備えた前記材料除去機を駆動組立体を介して動かすことと、
電力パラメーター、位置パラメーター及び熱パラメーターのうちの1つ以上を含む、前記材料除去機のパラメーターの変化に応答して、前記材料除去機の動きを変更することとを含む方法。
[態様15]
前記電力パラメーターは、前記材料除去工具の作動に関連する電力を含み、前記熱パラメーターは、前記材料除去工具の作動を通じて生成される熱エネルギーを含み、前記位置パラメーターは、前記材料除去機の位置及び前記材料除去工具の速度のうちの1つ以上を含む態様14に記載の方法。
[態様16]
前記材料除去機は、前記パラメーターが閾値未満であるとき、前記駆動組立体を介して第1のモードにおいて動かされ、前記材料除去機は、前記パラメーターが閾値を上回っているとき、第2のモードにおいて動かされる態様14に記載の方法。
[態様17]
前記材料除去機は、前記第1のモードにおいて第1の速度で動かされ、前記第2のモードにおいて第2の速度で動かされる態様16に記載の方法。
[態様18]
前記閾値はユーザーによって設定される態様17に記載の方法。
[態様19]
制御回路部は、前記材料除去機の1つ以上の特性に基づいて前記閾値を決定する態様17に記載の方法。
[態様20]
前記材料除去機は、前記駆動組立体によって定義された軸に沿って又は該軸を中心として動かされる態様14に記載の方法。
【符号の説明】
【0057】
32 ナット
99 センサー
99c 工具アクチュエーターコントローラーセンサー
100 材料除去システム
102 テーブル
104 キャビネット
106 ユーザーインターフェース
108 電源
200 材料除去組立体
202 支持レール
202a 上部支持レール
202b 下部支持レール
204 エンドプレート
204a 第1のエンドプレート
204b 第2のエンドプレート
206 アクチュエーターシャフト
208 軸受
210 作動ハウジング
212 シャフトアクチュエーター
214 シャフトアクチュエーターコントローラー
216 レールアクチュエーターユニット
218 レールアクチュエーター
220 レールアクチュエーターコントローラー
222 作動ロッド
224 変速機
226 電機子
300 材料除去機
302 ナット
304 材料除去工具
306 支持体
307 支持プレート
307a 第1の支持プレート
307b 第2の支持プレート
308 スリーブ
308a 上部スリーブ
308b 下部スリーブ
310 主軸
312 締結具
314 主軸プーリー
316 アクチュエータープーリー
318 ベルト
320 工具アクチュエーター
322 工具アクチュエーターハウジング
324 工具アクチュエーターコントローラー
330 主軸ハウジング
332 シールド
334 冷媒マニホールド
336 冷媒入口
338 冷媒出口
340 アーム
700 移動制御回路部
702 プロセッサ
704 メモリ
800 移動制御手順
802 材料除去組立体停止ブロック
803 材料除去組立体移動ブロック
804 移動信号送信ブロック
900 材料除去システム
902 カメラ
904 デバイス