(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-20
(45)【発行日】2024-08-28
(54)【発明の名称】システム、情報処理方法、情報処理装置、端末、プログラム
(51)【国際特許分類】
H04L 51/04 20220101AFI20240821BHJP
【FI】
H04L51/04
(21)【出願番号】P 2022006993
(22)【出願日】2022-01-20
(62)【分割の表示】P 2020034871の分割
【原出願日】2020-03-02
【審査請求日】2023-02-28
(73)【特許権者】
【識別番号】500257300
【氏名又は名称】LINEヤフー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001759
【氏名又は名称】弁理士法人よつ葉国際特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100093687
【氏名又は名称】富崎 元成
(74)【代理人】
【識別番号】100168468
【氏名又は名称】富崎 曜
(74)【代理人】
【識別番号】100166176
【氏名又は名称】加美山 豊
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 裕介
【審査官】木村 雅也
(56)【参考文献】
【文献】特開2016-100018(JP,A)
【文献】特開2015-005065(JP,A)
【文献】特開2017-068469(JP,A)
【文献】特開2016-157468(JP,A)
【文献】特開2014-013593(JP,A)
【文献】特開2010-097329(JP,A)
【文献】特開2017-182510(JP,A)
【文献】特開平11-003348(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L 51/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
メッセージングサービスを提供するための情報処理装置を少なくとも含むシステムであって、
第1ユーザの第1ユーザ識別情報と関連付けて、第2ユーザから前記第1ユーザへのメッセージを含むトーク情報を記憶するトーク記憶部と、
1または複数の制御部とを備え、
前記1または複数の制御部は、
1以上の登録メッセージを取得したことに基づいて、前記1以上の登録メッセージを特定する特定情報を出力することと、
前記メッセージが表示される
前記メッセージングサービスのアプリケーションのトークルームとは異なる
前記アプリケーションの画面が表示された前記第1ユーザの端末からの前記第1ユーザ識別情報と前記特定情報のうち第1特定情報とを伴う要求に基づいて、前記第1特定情報によって特定される第1登録メッセージを、前記トーク記憶部に追加することとを実行する。
【請求項2】
請求項1に記載のシステムであって、
前記画面は、前記第1ユーザとは異なるユーザからの投稿が表示される画面を含む。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載のシステムであって、
前記制御部は、前記第1特定情報によって特定される複数の第1登録メッセージのうちのいずれかの登録メッセージを、前記トーク記憶部に追加する。
【請求項4】
請求項3に記載のシステムであって、
前記制御部は、条件に基づき決定された登録メッセージを、前記トーク記憶部に追加する。
【請求項5】
請求項4に記載のシステムであって、
前記条件は、前記要求の回数または頻度に関する条件を含む。
【請求項6】
請求項4または請求項5に記載のシステムであって、
前記登録メッセージには、前記第2ユーザによって提供されるサービスに関するサービス情報が関連付けられており、
前記条件は、登録メッセージが前記トーク記憶部に追加されたことに基づき、前記登録メッセージに関連付けられた前記サービス情報が取得された回数または頻度に関する条件を含む。
【請求項7】
メッセージングサービスを提供するための情報処理装置を少なくとも含むシステムであって、
第1ユーザの第1ユーザ識別情報と関連付けて、第2ユーザから前記第1ユーザへのメッセージを含むトーク情報を記憶するトーク記憶部と、
1または複数の制御部とを備え、
前記1または複数の制御部は、
1以上の登録メッセージを取得したことに基づいて、前記1以上の登録メッセージを特定する特定情報を出力することと、
前記メッセージが表示されるトークルームとは異なる画面が表示された前記第1ユーザの端末からの前記第1ユーザ識別情報と前記特定情報のうち第1特定情報とを伴う要求に基づいて、前記第1特定情報によって特定される複数の第1登録メッセージのうち、前記特定情報が掲載される掲載場所に関する条件に基づき決定された登録メッセージを、前記トーク記憶部に追加することとを実行する。
【請求項8】
請求項7に記載のシステムであって、
前記条件は、前記掲載場所への遷移の履歴に関する条件を含む。
【請求項9】
請求項1
から請求項8のいずれか一項に記載のシステムであって、
前記トーク記憶部は、第1種別の前記第1ユーザ識別情報と関連付けて、第2種別の第2ユーザ識別情報によって識別される前記第2ユーザから前記第1ユーザへのメッセージを含む前記トーク情報を記憶する。
【請求項10】
請求項1から請求項
9のいずれか一項に記載のシステムであって、
前記要求の傾向に関する情報を集計する集計部を備える。
【請求項11】
請求項1から請求項
10のいずれか一項に記載のシステムであって、
前記制御部は、前記第1ユーザ識別情報と前記特定情報のうち第2特定情報とを伴う要求に基づいて、前記第2特定情報によって特定される第2登録メッセージを、前記トーク記憶部に追加することを実行する。
【請求項12】
請求項1
1に記載のシステムであって、
前記第2登録メッセージは、前
記画面が表示された前記端末からの前記第1ユーザ識別情報と前記第2特定情報とを伴う要求に基づいて、前記トーク記憶部に追加される。
【請求項13】
請求項1
1または請求項1
2に記載のシステムであって、
前記制御部は、前記第2特定情報によって特定される複数の第2登録メッセージのうちのいずれかの登録メッセージを、前記トーク記憶部に追加する。
【請求項14】
請求項1
3に記載のシステムであって、
前記制御部は、前記第1特定情報によって特定される複数の第1登録メッセージのうちのいずれかの登録メッセージを、前記トーク記憶部に追加し、
前記複数の第1登録メッセージと、前記複数の第2登録メッセージとは、一部が共通するメッセージである。
【請求項15】
メッセージングサービスを提供するための情報処理装置を少なくとも含むシステムの情報処理方法であって、
第1ユーザの第1ユーザ識別情報と関連付けて、第2ユーザから前記第1ユーザへのメッセージを含むトーク情報を前記システムのトーク記憶部に記憶することと、
1以上の登録メッセージを取得したことに基づいて、前記1以上の登録メッセージを特定する特定情報を、前記システムの1または複数の制御部によって出力することと、
前記メッセージが表示される
前記メッセージングサービスのアプリケーションのトークルームとは異なる
前記アプリケーションの画面が表示された前記第1ユーザの端末からの前記第1ユーザ識別情報と前記特定情報のうち第1特定情報とを伴う要求に基づいて、前記第1特定情報によって特定される第1登録メッセージを、前記1または複数の制御部によって前記トーク記憶部に追加することとを含む。
【請求項16】
メッセージングサービスを提供するための情報処理装置を少なくとも含むシステムの情報処理方法であって、
第1ユーザの第1ユーザ識別情報と関連付けて、第2ユーザから前記第1ユーザへのメッセージを含むトーク情報を前記システムのトーク記憶部に記憶することと、
1以上の登録メッセージを取得したことに基づいて、前記1以上の登録メッセージを特定する特定情報を、前記システムの1または複数の制御部によって出力することと、
前記メッセージが表示されるトークルームとは異なる画面が表示された前記第1ユーザの端末からの前記第1ユーザ識別情報と前記特定情報のうち第1特定情報とを伴う要求に基づいて、前記第1特定情報によって特定される複数の第1登録メッセージのうち、前記特定情報が掲載される掲載場所に関する条件に基づき決定された登録メッセージを、前記トーク記憶部に追加することとを含む。
【請求項17】
メッセージングサービスを提供するための情報処理装置であって、
第1ユーザの第1ユーザ識別情報と関連付けて、第2ユーザから前記第1ユーザへのメッセージを含むトーク情報を記憶するトーク記憶部と、
制御部とを備え、
前記制御部は、
1以上の登録メッセージを取得したことに基づいて、前記1以上の登録メッセージを特
定する特定情報を出力することと、
前記メッセージが表示される
前記メッセージングサービスのアプリケーションのトークルームとは異なる
前記アプリケーションの画面が表示された前記第1ユーザの端末からの前記第1ユーザ識別情報と前記特定情報のうち第1特定情報とを伴う要求に基づいて、前記第1特定情報によって特定される第1登録メッセージを、前記トーク記憶部に追加することとを実行する。
【請求項18】
メッセージングサービスを提供するための情報処理装置であって、
第1ユーザの第1ユーザ識別情報と関連付けて、第2ユーザから前記第1ユーザへのメッセージを含むトーク情報を記憶するトーク記憶部と、
制御部とを備え、
前記制御部は、
1以上の登録メッセージを取得したことに基づいて、前記1以上の登録メッセージを特
定する特定情報を出力することと、
前記メッセージが表示されるトークルームとは異なる画面が表示された前記第1ユーザの端末からの前記第1ユーザ識別情報と前記特定情報のうち第1特定情報とを伴う要求に基づいて、前記第1特定情報によって特定される複数の第1登録メッセージのうち、前記特定情報が掲載される掲載場所に関する条件に基づき決定された登録メッセージを、前記トーク記憶部に追加することとを実行する。
【請求項19】
メッセージングサービスを提供するための情報処理装置に実行させるためのプログラムであって、
第1ユーザの第1ユーザ識別情報と関連付けて、第2ユーザから前記第1ユーザへのメッセージを含むトーク情報を前記情報処理装置のトーク記憶部に記憶することと、
1以上の登録メッセージを取得したことに基づいて、前記1以上の登録メッセージを特定する特定情報を出力することと、
前記メッセージが表示される
前記メッセージングサービスのアプリケーションのトークルームとは異なる
前記アプリケーションの画面が表示された前記第1ユーザの端末からの前記第1ユーザ識別情報と前記特定情報のうち第1特定情報とを伴う要求に基づいて、前記第1特定情報によって特定される第1登録メッセージを、前記トーク記憶部に追加することとが前記情報処理装置によって実行される。
【請求項20】
メッセージングサービスを提供するための情報処理装置に実行させるためのプログラムであって、
第1ユーザの第1ユーザ識別情報と関連付けて、第2ユーザから前記第1ユーザへのメッセージを含むトーク情報を前記情報処理装置のトーク記憶部に記憶することと、
1以上の登録メッセージを取得したことに基づいて、前記1以上の登録メッセージを特定する特定情報を出力することと、
前記メッセージが表示されるトークルームとは異なる画面が表示された前記第1ユーザの端末からの前記第1ユーザ識別情報と前記特定情報のうち第1特定情報とを伴う要求に基づいて、前記第1特定情報によって特定される複数の第1登録メッセージのうち、前記特定情報が掲載される掲載場所に関する条件に基づき決定された登録メッセージを、前記トーク記憶部に追加することとが前記情報処理装置によって実行される。
【請求項21】
メッセージングサービスに関する処理を実行する端末であって、
前記端末のユーザである第1ユーザの第1ユーザ識別情報と関連付けて、第2ユーザから前記第1ユーザへのメッセージを含むトーク情報を記憶するトーク記憶部と、
制御部と、
表示部とを備え、
前記制御部は、
特定情報によって特定される1以上の登録メッセージを特定するための前記特定情報を取得することと、
前記メッセージが表示される
前記メッセージングサービスのアプリケーションのトークルームとは異なる
前記アプリケーションの画面を前記表示部に表示して前記第1ユーザ識別情報と前記特定情報のうち第1特定情報とを伴う要求をすることに基づいて、前記第1特定情報によって特定される第1登録メッセージを、前記トーク記憶部に追加することとを実行する。
【請求項22】
メッセージングサービスに関する処理を実行する端末であって、
前記端末のユーザである第1ユーザの第1ユーザ識別情報と関連付けて、第2ユーザから前記第1ユーザへのメッセージを含むトーク情報を記憶するトーク記憶部と、
制御部と、
表示部とを備え、
前記制御部は、
特定情報によって特定される1以上の登録メッセージを特定するための前記特定情報を取得することと、
前記メッセージが表示されるトークルームとは異なる画面を前記表示部に表示して前記第1ユーザ識別情報と前記特定情報のうち第1特定情報とを伴う要求をすることに基づいて、前記第1特定情報によって特定される複数の第1登録メッセージのうち、前記特定情報が掲載される掲載場所に関する条件に基づき決定された登録メッセージを前記トーク記憶部に追加することとを実行する。
【請求項23】
メッセージングサービスに関する処理を実行する端末に実行させるためのプログラムであって、
前記端末のユーザである第1ユーザの第1ユーザ識別情報と関連付けて、第2ユーザから前記第1ユーザへのメッセージを含むトーク情報を前記端末のトーク記憶部に記憶することと、
特定情報によって特定される1以上の登録メッセージを特定するための前記特定情報を取得することと、
前記メッセージが表示される
前記メッセージングサービスのアプリケーションのトークルームとは異なる
前記アプリケーションの画面を前記端末の表示部に表示して前記第1ユーザ識別情報と前記特定情報のうち第1特定情報とを伴う要求をすることに基づいて、前記第1特定情報によって特定される第1登録メッセージを、前記トーク記憶部に追加することとが前記端末によって実行される。
【請求項24】
メッセージングサービスに関する処理を実行する端末に実行させるためのプログラムであって、
前記端末のユーザである第1ユーザの第1ユーザ識別情報と関連付けて、第2ユーザから前記第1ユーザへのメッセージを含むトーク情報を前記端末のトーク記憶部に記憶することと、
特定情報によって特定される1以上の登録メッセージを特定するための前記特定情報を取得することと、
前記メッセージが表示されるトークルームとは異なる画面を前記端末の表示部に表示して前記第1ユーザ識別情報と前記特定情報のうち第1特定情報とを伴う要求をすることに基づいて、前記第1特定情報によって特定される複数の第1登録メッセージのうち、前記特定情報が掲載される掲載場所に関する条件に基づき決定された登録メッセージを、前記トーク記憶部に追加することとが前記端末によって実行される。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、システム、情報処理方法、情報処理装置、端末、プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
複数のユーザが各々の端末によってメッセージを送受信して閲覧することを可能とするためのメッセージングサービスに関する技術が提案されている(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【0004】
本発明の第1の態様によると、メッセージングサービスを提供するための情報処理装置を少なくとも含むシステムは、第1ユーザの第1ユーザ識別情報と関連付けて、第2ユーザから第1ユーザへのメッセージを含むトーク情報を記憶するトーク記憶部と、1または複数の制御部とを備え、1または複数の制御部は、1以上の登録メッセージを取得したことに基づいて、1以上の登録メッセージを特定する特定情報を出力することと、第1ユーザ識別情報と特定情報のうち第1特定情報とを伴う要求に基づいて、第1特定情報によって特定される第1登録メッセージを、トーク記憶部に追加することと、第1ユーザ識別情報と特定情報のうち第2特定情報とを伴う要求に基づいて、第2特定情報によって特定される第2登録メッセージを、トーク記憶部に追加することとを実行する。
本発明の第2の態様によると、メッセージングサービスを提供するための情報処理装置を少なくとも含むシステムの情報処理方法は、第1ユーザの第1ユーザ識別情報と関連付けて、第2ユーザから第1ユーザへのメッセージを含むトーク情報をシステムのトーク記憶部に記憶することと、1以上の登録メッセージを取得したことに基づいて、1以上の登録メッセージを特定する特定情報を、システムの1または複数の制御部によって出力することと、第1ユーザ識別情報と特定情報のうち第1特定情報とを伴う要求に基づいて、第1特定情報によって特定される第1登録メッセージを、1または複数の制御部によってトーク記憶部に追加することと、第1ユーザ識別情報と特定情報のうち第2特定情報とを伴う要求に基づいて、第2特定情報によって特定される第2登録メッセージを、1または複数の制御部によってトーク記憶部に追加することとを含む。
本発明の第3の態様によると、メッセージングサービスを提供するための情報処理装置は、第1ユーザの第1ユーザ識別情報と関連付けて、第2ユーザから第1ユーザへのメッセージを含むトーク情報を記憶するトーク記憶部と、制御部とを備え、制御部は、1以上の登録メッセージを取得したことに基づいて、1以上の登録メッセージを特定する特定情報を出力することと、第1ユーザ識別情報と特定情報のうち第1特定情報とを伴う要求に基づいて、第1特定情報によって特定される第1登録メッセージを、トーク記憶部に追加することと、第1ユーザ識別情報と特定情報のうち第2特定情報とを伴う要求に基づいて、第2特定情報によって特定される第2登録メッセージを、トーク記憶部に追加することとを実行する。
本発明の第4の態様によると、メッセージングサービスを提供するための情報処理装置に実行させるためのプログラムは、第1ユーザの第1ユーザ識別情報と関連付けて、第2ユーザから第1ユーザへのメッセージを含むトーク情報を情報処理装置のトーク記憶部に記憶することと、1以上の登録メッセージを取得したことに基づいて、1以上の登録メッセージを特定する特定情報を出力することと、第1ユーザ識別情報と特定情報のうち第1特定情報とを伴う要求に基づいて、第1特定情報によって特定される第1登録メッセージを、トーク記憶部に追加することと、第1ユーザ識別情報と特定情報のうち第2特定情報とを伴う要求に基づいて、第2特定情報によって特定される第2登録メッセージを、トーク記憶部に追加することとが情報処理装置によって実行される。
本発明の第5の態様によると、メッセージングサービスに関する処理を実行する端末は、端末のユーザである第1ユーザの第1ユーザ識別情報と関連付けて、第2ユーザから第1ユーザへのメッセージを含むトーク情報を記憶するトーク記憶部と、制御部とを備え、制御部は、特定情報によって特定される1以上の登録メッセージを特定するための特定情報を取得することと、第1ユーザ識別情報と特定情報のうち第1特定情報とを伴う要求に基づいて、第1特定情報によって特定される第1登録メッセージを、トーク記憶部に追加することと、第1ユーザ識別情報と特定情報のうち第2特定情報とを伴う要求に基づいて、第2特定情報によって特定される第2登録メッセージを、トーク記憶部に追加することとを実行する。
本発明の第6の態様によると、メッセージングサービスに関する処理を実行する端末に実行させるためのプログラムは、端末のユーザである第1ユーザの第1ユーザ識別情報と関連付けて、第2ユーザから第1ユーザへのメッセージを含むトーク情報を端末のトーク記憶部に記憶することと、特定情報によって特定される1以上の登録メッセージを特定するための特定情報を取得することと、第1ユーザ識別情報と特定情報のうち第1特定情報とを伴う要求に基づいて、第1特定情報によって特定される第1登録メッセージを、トーク記憶部に追加することと、第1ユーザ識別情報と特定情報のうち第2特定情報とを伴う要求に基づいて、第2特定情報によって特定される第2登録メッセージを、トーク記憶部に追加することとが端末によって実行される。
【図面の簡単な説明】
【0005】
【
図1-1】実施形態の一態様における通信システムのシステム構成の一例を示す図。
【
図1-2】第1実施例に係るサーバの制御部によって実現される機能の一例を示す図。
【
図1-3】第1実施例に係るサーバの記憶部に記憶される情報の一例を示す図。
【
図1-4】第1実施例に係るユーザ登録データの一例を示す図。
【
図1-5】第1実施例に係るOA事業者登録データの一例を示す図。
【
図1-6】第1実施例に係る友だち管理データの一例を示す図。
【
図1-7】第1実施例に係るOA事業者別登録メッセージ管理データベースの一例を示す図。
【
図1-8】第1実施例に係る端末の制御部によって実現される機能の一例を示す図。
【
図1-9】第1実施例に係る端末の記憶部に記憶される情報の一例を示す図。
【
図1-10】第1実施例に係る端末の表示部に表示される画面の一例を示す図。
【
図1-11】第1実施例に係る端末の表示部に表示される画面の一例を示す図。
【
図1-12】第1実施例に係る各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャート。
【
図1-13】第1変形例に係る端末の表示部に表示される画面の一例を示す図。
【
図1-14】第1変形例に係る各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャート。
【
図1-15】第1変形例に係る端末の表示部に表示される画面の一例を示す図。
【
図1-16】第1実施例に係る端末の制御部によって実現される機能の一例を示す図。
【
図2】第2実施例に係る登録メッセージ管理データの一例を示す図。
【
図3-1】第3実施例に係る登録メッセージ管理データの一例を示す図。
【
図3-2】第3実施例に係る端末の表示部に表示される画面の一例を示す図。
【
図3-3】第3実施例に係る各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャート。
【
図3-4】第3変形例に係る登録メッセージ管理データの一例を示す図。
【
図4-1】第4実施例に係る登録メッセージ管理データの一例を示す図。
【
図4-2】第4実施例に係る端末の表示部に表示される画面の一例を示す図。
【
図4-3】第4実施例に係る端末の表示部に表示される画面の一例を示す図。
【
図4-4】第4実施例に係る各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャート。
【
図5-1】第5実施例に係るアクセス履歴データの一例を示す図。
【
図5-2】第5実施例に係る公式アカウント別集計データの一例を示す図
【
図6】実施形態の別態様における通信システムのシステム構成の一例を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0006】
<法的事項の遵守>
本明細書に記載の開示は、通信の秘密など、本開示の実施に必要な実施国の法的事項遵守を前提とすることに留意されたい。
【0007】
本開示に係るシステム等を実施するための実施形態の一例について、図面を参照して説明する。
【0008】
<システム構成>
図1-1は、本開示の一実施形態に係る通信システム1Aのシステム構成の一例を示す図である。
通信システム1Aでは、限定ではなく例として、ネットワーク30を介して、サーバ10と、複数の端末20(端末20A,端末20B,端末20C,・・・)と、複数のOA事業者装置40(OA事業者装置40A,OA事業者装置40B,OA事業者装置40C,・・・)とが接続される。
【0009】
サーバ10は、ネットワーク30を介して、端末20(端末20のユーザ)やOA事業者装置40(OA事業者)に、限定ではなく例として、メッセージングサービスを提供するための機能を有する。サーバ10は、メッセージングサーバ等のように表現することもできる。
【0010】
ネットワーク30は、1以上の端末20と、1以上のサーバ10と、1以上のOA事業者装置40とを接続する役割を担う。すなわち、ネットワーク30は、上記の各種の装置が接続した後、データを送受信することができるように接続経路を提供する通信網を意味する。
なお、ネットワーク30に接続される各装置の数は限定されない。
【0011】
ネットワーク30のうちの1つまたは複数の部分は、有線ネットワークや無線ネットワークであってもよいし、そうでなくてもよい。ネットワーク30は、限定ではなく例として、アドホック・ネットワーク(ad hoc network)、イントラネット、エクストラネット、仮想プライベート・ネットワーク(virtual private network:VPN)、ローカル・エリア・ネットワーク(local area network:LAN)、ワイヤレスLAN(wireless LAN:WLAN)、広域ネットワーク(wide area network:WAN)、ワイヤレスWAN(wireless WAN:WWAN)、大都市圏ネットワーク(metropolitan area network:MAN)、インターネットの一部、公衆交換電話網(Public Switched Telephone Network:PSTN)の一部、携帯電話網、ISDN(integrated service digital networks)、無線LAN、LTE(long term evolution)、CDMA(code division multiple access)、ブルートゥース(Bluetooth(登録商標))、衛星通信など、または、これらの2つ以上の組合せを含むことができる。ネットワーク30は、1つまたは複数のネットワーク30を含むことができる。
【0012】
端末20(端末20A,端末20B,端末20C、・・・)は、各実施例において記載する機能を実現できる情報処理端末であればどのような端末であってもよい。端末20は、限定ではなく例として、スマートフォン、携帯電話(フィーチャーフォン)、コンピュータ(限定でなく例として、デスクトップ、ラップトップ、タブレットなど)、メディアコンピュータプラットホーム(限定でなく例として、ケーブル、衛星セットトップボックス、デジタルビデオレコーダ)、ハンドヘルドコンピュータデバイス(限定でなく例として、PDA・(personal digital assistant)、電子メールクライアントなど)、ウェアラブル端末(メガネ型デバイス、時計型デバイスなど)、または他種のコンピュータ、またはコミュニケーションプラットホームを含む。また、端末20は情報処理端末と表現されてもよい。
【0013】
端末20A、端末20Bおよび端末20Cの構成は基本的には同一である。また、必要に応じて、ユーザXが利用する端末を端末20Xと表現し、ユーザXまたは端末20Xに対応づけられた、所定のサービスにおけるユーザ情報をユーザ情報Xと表現してもよい。
なお、ユーザ情報とは、所定のサービスにおいてユーザが利用するアカウントに対応付けられたユーザの情報である。ユーザ情報は、限定でなく例として、ユーザにより入力される、または、所定のサービスにより付与される、ユーザの名前、ユーザのアイコン画像、ユーザの年齢、ユーザの性別、ユーザの住所、ユーザの趣味趣向、ユーザの識別子などのユーザに対応づけられた情報を含み、これらのいずれか一つまたは、組み合わせであってもよいし、そうでなくてもよい。
【0014】
サーバ10は、各実施形態において記載する機能を実現できる情報処理装置であればどのような装置であってもよい。サーバ10は、限定ではなく例として、サーバ装置、コンピュータ(限定ではなく例として、デスクトップ、ラップトップ、タブレットなど)、メディアコンピュータプラットホーム(限定ではなく例として、ケーブル、衛星セットトップボックス、デジタルビデオレコーダ)、ハンドヘルドコンピュータデバイス(限定ではなく例として、PDA、電子メールクライアントなど)、あるいは他種のコンピュータ、またはコミュニケーションプラットホームを含む。また、サーバ10は情報処理装置と表現されてもよい。サーバ10と端末20とを区別する必要がない場合は、サーバ10と端末20とは、それぞれ情報処理装置と表現されてもよいし、されなくてもよい。
【0015】
[各装置のハードウェア(HW)構成]
通信システム1Aに含まれる各装置のHW構成について説明する。
【0016】
(1)端末のHW構成
図1-1には、端末20のHW構成の一例を示している。
端末20は、制御部21(CPU:central processing unit(中央処理装置))、記憶部28、通信I/F22(インタフェース)、入出力部23、時計部29を備える。端末20のHWの各構成要素は、限定ではなく例として、バスBを介して相互に接続される。なお、端末20のHW構成として、すべての構成要素を含むことは必須ではない。限定ではなく例として、端末20は、個々の構成要素、または複数の構成要素を取り外すような構成であってもよいし、そうでなくてもよい。
【0017】
通信I/F22は、ネットワーク30を介して各種データの送受信を行う。通信は、有線、無線のいずれで実行されてもよく、互いの通信が実行できるのであれば、どのような通信プロトコルを用いてもよい。通信I/F22は、ネットワーク30を介して、サーバ10等の各種装置との通信を実行する機能を有する。通信I/F22は、各種データを制御部21からの指示に従って、サーバ10等の各種装置に送信する。また、通信I/F22は、サーバ10等の各種装置から送信された各種データを受信し、制御部21に伝達する。また、通信I/F22を単に通信部と表現する場合もある。また、通信I/F22が物理的に構造化された回路で構成される場合には、通信回路と表現する場合もある。
【0018】
入出力部23は、端末20に対する各種操作を入力する装置、および、端末20で処理された処理結果を出力する装置を含む。入出力部23は、入力部と出力部が一体化していてもよいし、入力部と出力部に分離していてもよいし、そうでなくてもよい。
【0019】
入力部は、ユーザからの入力を受け付けて、入力に係る情報を制御部21に伝達できる全ての種類の装置のいずれかまたはその組み合わせにより実現される。入力部は、限定ではなく例として、タッチパネル、タッチディスプレイ、キーボード等のハードウェアキーや、マウス等のポインティングデバイス、カメラ(動画像を介した操作入力)、マイク(音声による操作入力)などを含む。
【0020】
出力部は、制御部21で処理された処理結果を出力することができる全ての種類の装置のいずれかまたはその組み合わせにより実現される。出力部は、限定ではなく例として、 タッチパネル、タッチディスプレイ、スピーカ(音声出力)、レンズ(限定ではなく例として3D(three dimensions)出力や、ホログラム出力)、プリンターなどを含む。
【0021】
一実施形態として、入出力部23は、限定ではなく例として、表示部24と、音入力部25と、音出力部26と、撮像部27とを含む。
【0022】
表示部24は、フレームバッファに書き込まれた表示データに従って、表示することができる全ての種類の装置のいずれかまたはその組み合わせにより実現される。表示部24は、限定ではなく例として、タッチパネル、タッチディスプレイ、モニタ(限定ではなく例として、液晶ディスプレイやOELD(organic electroluminescence display))、ヘッドマウントディスプレイ(HDM:Head Mounted Display)、プロジェクションマッピング、ホログラム、空気中など(真空であってもよいし、そうでなくてもよい)に画像やテキスト情報等を表示可能な装置を含む。なお、これらの表示部24は、3Dで表示データを表示可能であってもよいし、そうでなくてもよい。
【0023】
入出力部23がタッチパネルの場合、入出力部23と表示部24とは、略同一の大きさおよび形状で対向して配置されていてもよい。
【0024】
音入力部25は、音データ(音声データを含む。以下同様。)の入力に利用される。音入力部25は、マイクなどを含む。
音出力部26は、音データの出力に利用される。音出力部26は、スピーカなどを含む。
撮像部27は、動画像データの取得に利用される。撮像部27は、カメラなどを含む。
【0025】
時計部29は、端末20の内蔵時計であり、時刻情報(計時情報)を出力する。時計部29は、限定ではなく例として、水晶発振器を利用したクロック等を有して構成される。時計部29は、限定ではなく例として、計時部や時刻情報検出部と表現することもできる。
【0026】
なお、時計部29は、NITZ(Network Identity and Time Zone)規格等を適用したクロックを有していてもよいし、有していなくてもよい。
【0027】
制御部21は、プログラム内に含まれたコードまたは命令によって実現する機能を実行するために物理的に構造化された回路を有し、限定ではなく例として、ハードウェアに内蔵されたデータ処理装置により実現される。そのため、制御部21は、制御回路と表現されてもよいし、されなくてもよい。
【0028】
制御部21は、限定ではなく例として、中央処理装置(CPU)、マイクロプロセッサ(microprocessor)、プロセッサコア(processor core)、マルチプロセッサ(multiprocessor)、ASIC(application-specific integrated circuit)、FPGA(field programmable gate array)を含む。
【0029】
記憶部28は、端末20が動作するうえで必要とする各種プログラムや各種データを記憶する機能を有する。記憶部28は、限定ではなく例として、HDD(hard disk drive)、SSD(solid state drive)、フラッシュメモリ、RAM(random access memory)、ROM(read only memory)など各種の記憶媒体を含む。また、記憶部28は、メモリ(memory)と表現されてもよいし、されなくてもよい。
【0030】
端末20は、プログラムPを記憶部28に記憶し、このプログラムPを実行することで、制御部21が、制御部21に含まれる各部としての処理を実行する。つまり、記憶部28に記憶されるプログラムPは、端末20に、制御部21が実行する各機能を実現させる。また、このプログラムPは、プログラムモジュールと表現されてもよいし、されなくてもよい。
【0031】
(2)サーバのHW構成
図1-1には、サーバ10のHW構成の一例を示している。
サーバ10は、制御部11(CPU)、記憶部15、通信I/F14(インタフェース)、入出力部12、時計部19を備える。サーバ10のHWの各構成要素は、限定ではなく例として、バスBを介して相互に接続される。なお、サーバ10のHWは、サーバ10のHWの構成として、全ての構成要素を含むことは必須ではない。限定ではなく例として、サーバ10のHWは、表示部13を取り外すような構成であってもよいし、そうでなくてもよい。
【0032】
制御部11は、プログラム内に含まれたコードまたは命令によって実現する機能を実行するために物理的に構造化された回路を有し、限定ではなく例として、ハードウェアに内蔵されたデータ処理装置により実現される。
【0033】
制御部11は、代表的には中央処理装置(CPU)、であり、その他にマイクロプロセッサ、プロセッサコア、マルチプロセッサ、ASIC、FPGAであってもよいし、そうでなくてもよい。本開示において、制御部11は、これらに限定されない。
【0034】
記憶部15は、サーバ10が動作するうえで必要とする各種プログラムや各種データを記憶する機能を有する。記憶部15は、HDD、SSD、フラッシュメモリなど各種の記憶媒体により実現される。ただし、本開示において、記憶部15は、これらに限定されない。また、記憶部15は、メモリ(memory)と表現されてもよいし、されなくてもよい。
【0035】
通信I/F14は、ネットワーク30を介して各種データの送受信を行う。通信は、有線、無線のいずれで実行されてもよく、互いの通信が実行できるのであれば、どのような通信プロトコルを用いてもよい。通信I/F14は、ネットワーク30を介して、端末20等の各種装置との通信を実行する機能を有する。通信I/F14は、各種データを制御部11からの指示に従って、端末20等の各種装置に送信する。また、通信I/F14は、端末20等の各種装置から送信された各種データを受信し、制御部11に伝達する。また、通信I/F14を単に通信部と表現する場合もある。また、通信I/F14が物理的に構造化された回路で構成される場合には、通信回路と表現する場合もある。
【0036】
入出力部12は、サーバ10に対する各種操作を入力する装置、および、サーバ10で処理された処理結果を出力する装置を含む。入出力部12は、入力部と出力部が一体化していてもよいし、入力部と出力部に分離していてもよいし、そうでなくてもよい。
【0037】
入力部は、ユーザからの入力を受け付けて、入力に係る情報を制御部11に伝達できる全ての種類の装置のいずれかまたはその組み合わせにより実現される。入力部は、代表的にはキーボード等に代表されるハードウェアキーや、マウス等のポインティングデバイスで実現される。なお、入力部は、限定ではなく例として、タッチパネルやカメラ(動画像を介した操作入力)、マイク(音声による操作入力)を含んでいてもよいし、そうでなくてもよい。
【0038】
出力部は、制御部11で処理された処理結果を出力することができる全ての種類の装置のいずれかまたはその組み合わせにより実現される。出力部は、限定ではなく例として、 タッチパネル、タッチディスプレイ、スピーカ(音声出力)、レンズ(限定ではなく例として3D(three dimensions)出力や、ホログラム出力)、プリンターなどを含む。
【0039】
一実施形態として、入出力部12は、限定ではなく例として、表示部13を含む。
【0040】
表示部13は、代表的にはモニタ(限定ではなく例として、液晶ディスプレイやOELD(organic electroluminescence display))で実現される。なお、表示部13は、ヘッドマウントディスプレイ(HDM)などであってもよいし、そうでなくてもよい。なお、これらの表示部13は、3Dで表示データを表示可能であってもよいし、そうでなくてもよい。本開示において、表示部13は、これらに限定されない。
【0041】
時計部19は、サーバ10の内蔵時計であり、時刻情報(計時情報)を出力する。時計部19は、限定ではなく例として、ハードウェアクロックとしてのRTC(Real Time Clock)やシステムクロック等を有して構成される。時計部19は、限定ではなく例として、計時部や時刻情報検出部と表現することもできる。
【0042】
本明細書では、メッセージングサービスを提供する事業者(サーバ10を使用・管理する事業者)を「メッセージングサービス事業者」と称し、メッセージングアプリケーションによるメッセージングサービスを提供するための情報処理装置(メッセージングサービスに関する情報を管理する情報処理装置)をサーバ10として説明する。
【0043】
(3)OA事業者装置のHW構成
OA事業者装置40は、メッセージングサービス(メッセージングアプリケーション)において公式アカウント(以下、適宜「OA:Official Account」と称する。)を有する事業者である公式アカウント事業者(以下、適宜「OA事業者」と称する。)が使用・管理する装置である。OA事業者装置40は、限定ではなく例として、サーバ、パソコン、端末(限定ではなく例として携帯端末)等によって実現される。
【0044】
なお、OA事業者装置40のHW構成については、サーバ10や端末20と同様に構成することができるため、図示・説明を省略する。
【0045】
OA事業者には、限定ではなく例として、コンビニエンスストア、スーパーマーケット、ファストフード店、飲食店、薬局、百貨店など、種々の業態の事業者を含めることができる。
OA事業者は、本開示における事業者の一例である。
【0046】
(4)その他
サーバ10は、プログラムPを記憶部15に記憶し、このプログラムPを実行することで、制御部11が、制御部11に含まれる各部としての処理を実行する。つまり、記憶部15に記憶されるプログラムPは、サーバ10に、制御部11が実行する各機能を実現させる。このプログラムPは、プログラムモジュールと表現されてもよいし、されなくてもよい。
他の装置についても同様である。
【0047】
本開示の各実施形態においては、端末20および/またはサーバ10のCPUがプログラムPを実行することにより、実現するものとして説明する。
他の装置についても同様である。
【0048】
なお、端末20の制御部21、および/または、サーバ10の制御部11は、制御回路を有するCPUだけでなく、集積回路(IC(Integrated Circuit)チップ、LSI(Large Scale Integration))等に形成された論理回路(ハードウェア)や専用回路によって各処理を実現してもよいし、そうでなくてもよい。また、これらの回路は、1または複数の集積回路により実現されてよく、各実施形態に示す複数の処理を1つの集積回路により実現されることとしてもよいし、そうでなくてもよい。また、LSIは、集積度の違いにより、VLSI、スーパーLSI、ウルトラLSIなどと呼称されることもある。そのため、制御部21は、制御回路と表現されてもよいし、されなくてもよい。
他の装置についても同様である。
【0049】
また、本開示の各実施形態のプログラムP(限定ではなく例として、ソフトウェアプログラム、コンピュータプログラム、またはプログラムモジュール)は、コンピュータに読み取り可能な記憶媒体に記憶された状態で提供されてもよいし、されなくてもよい。 記憶媒体は、「一時的でない有形の媒体」に、プログラムPを記憶可能である。また、プログラムPは、本開示の各実施形態の機能の一部を実現するためのものであってもよいし、そうでなくてもよい。さらに、本開示の各実施形態の機能を記憶媒体にすでに記録されているプログラムPとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよいし、そうでなくてもよい。
【0050】
記憶媒体は、1つまたは複数の半導体ベースの、または他の集積回路(IC)(限定ではなく例として、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)または特定用途向けIC(ASIC)など)、ハード・ディスク・ドライブ(HDD)、ハイブリッド・ハード・ドライブ(HHD)、光ディスク、光ディスクドライブ(ODD)、光磁気ディスク、光磁気ドライブ、フロッピィ・ディスケット、フロッピィ・ディスク・ドライブ(FDD)、磁気テープ、固体ドライブ(SSD)、RAMドライブ、セキュア・デジタル・カード、またはドライブ、任意の他の適切な記憶媒体、またはこれらの2つ以上の適切な組合せを含むことができる。記憶媒体は、適切な場合、揮発性、不揮発性、または揮発性と不揮発性の組合せでよい。なお、記憶媒体はこれらの例に限られず、プログラムPを記憶可能であれば、どのようなデバイスまたは媒体であってもよい。また、記憶媒体をメモリ(memory)と表現されてもよいし、されなくてもよい。
【0051】
サーバ10および/または端末20は、記憶媒体に記憶されたプログラムPを読み出し、読み出したプログラムPを実行することによって、各実施形態に示す複数の機能部の機能を実現することができる。
他の装置についても同様である。
【0052】
また、本開示のプログラムPは、プログラムを伝送可能な任意の伝送媒体(通信ネットワークや放送波等)を介して、サーバ10および/または端末20に提供されてもよいし、されなくてもよい。サーバ10および/または端末20は、限定ではなく例として、インターネット等を介してダウンロードしたプログラムPを実行することにより、各実施形態に示す複数の機能部の機能を実現する。
他の装置についても同様である。
【0053】
また、本開示の各実施形態は、プログラムPが電子的な伝送によって具現化されたデータ信号の形態でも実現され得る。
サーバ10および/または端末20における処理の少なくとも一部は、1以上のコンピュータにより構成されるクラウドコンピューティングにより実現されていてもよいし、そうでなくてもよい。
端末20における処理の少なくとも一部を、サーバ10により行う構成としてもよいし、そうでなくてもよい。この場合、端末20の制御部21の各機能部の処理のうち少なくとも一部の処理を、サーバ10で行う構成としてもよいし、そうでなくてもよい。
サーバ10における処理の少なくとも一部を、端末20により行う構成としてもよいし、そうでなくてもよい。この場合、サーバ10の制御部11の各機能部の処理のうち少なくとも一部の処理を、端末20で行う構成としてもよいし、そうでなくてもよい。
明示的な言及のない限り、本開示の実施形態における判定の構成は必須でなく、判定条件を満たした場合に所定の処理が動作されたり、判定条件を満たさない場合に所定の処理がされたりしてもよいし、そうでなくてもよい。
【0054】
なお、本開示のプログラムは、限定ではなく例として、ActionScript、JavaScript(登録商標)などのスクリプト言語、Objective-C、Java(登録商標)などのコンパイラ言語、HTML5などのマークアップ言語などを用いて実装される。
【0055】
また、本明細書では、適宜「通信I/Fによって」という表現を使用する。これは、装置が、限定ではなく例として、制御部(プロセッサー等)の制御に基づいて、通信I/Fを介して(通信部を介して)、各種の情報やデータを送受信することを示す。
【0056】
<第1実施例>
ユーザによって端末20の特定情報(限定ではなく例として、URL)が操作(指定)されたことに基づいて、その特定情報に応じた制御を行う(限定ではなく例として、特定のアプリケーションを起動したり、アプリケーションに特定の処理を実行させるなど)技術が存在する。しかしながら、この技術では、ユーザの目的や動機が異なっていたとしても一様な処理や制御が行われてしまうため、ユーザの利便性の面で不十分である。
【0057】
以下説明する実施例では、メッセージングサービスを例に挙げて、ユーザの目的や動機に応じた処理や制御を行う実施例について説明する。
【0058】
第1実施例は、サーバ10が、特定情報を伴う端末20からの要求に基づいて、OA事業者装置40から取得したメッセージを、端末20のユーザのアカウントと、OA事業者のアカウントとのトークルームに追加・更新する実施例である。
第1実施例に記載の内容は、他の各実施例や他の各変形例のいずれにも適用可能である。
【0059】
以下説明する実施例では、メッセージングサービスを、サーバ10を介して複数の装置間で簡単なメッセージの送受信を行うインスタントメッセージングサービス:IMS(Instant Messaging Service)として説明する。また、このメッセージングサービスを実現するためのアプリケーションを「メッセージングアプリケーション」と称し、適宜「Messaging App」として図示・説明する。
【0060】
メッセージには、単純なテキストの他、限定ではなく例として、画像情報(絵文字、静止画像、動画像の情報等を含む。)、操作用情報(ボタン、アイコン等を含む。)、特定情報・通信情報・リンク情報(URL、URI等)など、装置間で送受信可能な各種の情報を含めることができる。
【0061】
なお、本明細書では、メッセージングサービスで送受信される情報を「メッセージ」と称するが、より広義の意味で「コンテンツ」と表現してもよい。
また、この場合、限定ではなく例として、テキスト形式のメッセージと、上記の各種の情報(画像情報、操作用情報、特定情報等)とを区別し、これらを包括して「コンテンツ」と表現してもよい。
【0062】
また、本明細書では、メッセージングサービス(メッセージングアプリケーション)を利用する端末20のユーザのことを「一般ユーザ」と称し、この一般ユーザのアカウントのことを「一般アカウント」と称する。
それに対し、メッセージングサービスを利用するOA事業者装置40のユーザのことを「OA事業者」と称し、このOA事業者のアカウントのことを「公式アカウント」と称する。
つまり、本明細書において、メッセージングサービスのアカウントには、一般アカウントと公式アカウントとが含まれる。
【0063】
公式アカウントを有するOA事業者のOA事業者装置40も、一般アカウントを有する端末20と同様に、サーバ10を介して、他の装置との間でメッセージの送受信が可能である。限定ではなく例として、他の端末20にメッセージが送信される場合と同様に、一般アカウントを有するユーザの端末20からOA事業者装置40宛に送信されたメッセージも、サーバ10を介してOA事業者装置40に届けられる。そして、そのメッセージの履歴が、OA事業者装置40の表示部(不図示)にトークルーム等として表示される。
【0064】
また、以下の実施例では、特定情報として「URL(Uniform Resource Locator)」を例に挙げて説明する。
URLは、インターネットに代表されるネットワーク30上に存在する情報(情報資源)の位置(住所)を記述するためのデータ形式の一種であり、一般的に「URI(Uniform Resource Identifier)」の一種である。
【0065】
なお、メッセージングサービス:MS(IMSを含む。)は、ソーシャルネットワーキングサービス:SNSの1つの形態(一形態)と考えることもできる。このため、メッセージンサービスとソーシャルネットワーキングサービスとを区別してもよいし、区別しなくてもよい。つまり、ソーシャルネットワーキングサービスにメッセージングサービスが含まれることとしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
【0066】
<機能構成>
(1)サーバ
図1-2は、本実施例においてサーバ10の制御部11によって実現される機能の一例を示す図である。
制御部11は、限定ではなく例として、登録URL生成部111と、トーク情報管理部112と、トーク情報更新部113と、登録メッセージ管理部114と、登録メッセージ特定部115と、友だち管理部116とを機能部として含む。
【0067】
登録URL生成部111は、OA事業者が公式アカウント(OA)で発言することになるメッセージ、言い換えると、端末20のユーザのアカウントとOA事業者の公式アカウントとのトークルームに追加されることになるメッセージを取得する。この場合、限定ではなく例として、OA事業者装置40から送信されたメッセージを受信して取得する、OA事業者装置40によって所定の場所にアップロードされたメッセージをダウンロードして取得するなど、取得の方法は問わない。そして、登録URL生成部111は、取得したメッセージごとに一意なURL(固有のURL)を生成(発行)する。
このURLの生成は、登録メッセージを特定する特定情報の出力の一例とも言える。
【0068】
トーク情報管理部112は、アカウント間(一般アカウント、公式アカウントを含む。)のトーク情報を管理する。
【0069】
トーク情報とは、アカウント間(1対1、グループを含む。)でやりとりされるメッセージを含む一連のトーク内容、メッセージのやりとりの履歴(メッセージの送受信の履歴)である。また、UI(ユーザインタフェース)の一種であって、トーク情報を表示させるための仮想的な部屋を「トークルーム」と称する。
以下の説明では、「メッセージをトークルームに追加する」と表現することがあるが、これは、トーク情報管理データベース156(トーク記憶部)の対応するアカウントのトーク情報に、メッセージを追加して更新することと実質的に同義である。このため、トークルームもトーク情報の一種と言うこともできる。
【0070】
トーク情報更新部113は、登録メッセージ特定部115によって特定された公式アカウントおよび登録メッセージに基づいて、トーク情報管理データベース156に記憶・管理されているトーク情報を更新する。
【0071】
登録メッセージ管理部114は、公式アカウントごとに、登録URL生成部111によって生成されたURLと、OA事業者装置40から取得したメッセージとを関連付けてOA事業者別登録メッセージ管理データベース155に記憶させ、これらの情報を管理する。
OA事業者別登録メッセージ管理データベース155に記憶されるURLおよびメッセージを、それぞれ「登録URL」、「登録メッセージ」と称する。
【0072】
本実施例において、登録URLは、端末20が、その登録URLに関連付けられた登録メッセージを、その端末20のユーザのアカウントとOA事業者の公式アカウントとのトークルームに追加するようにサーバ10に要求(リクエスト)するための情報として機能する。この要求のことを「登録メッセージの追加要求」と称する。
【0073】
登録メッセージ特定部115は、登録URLを伴う登録メッセージの追加要求に基づいて、その登録URLと関連付けてOA事業者別登録メッセージ管理データベース155に記憶されている公式アカウントおよび登録メッセージを特定する。
【0074】
友だち管理部116は、複数のアカウント間(一般アカウント、公式アカウントを含む。)の友だちの関係を管理する。
【0075】
図1-3は、本実施例においてサーバ10の記憶部15に記憶される情報の一例を示す図である。
記憶部15には、限定ではなく例として、制御部11によってメッセージング管理処理として実行されるメッセージング管理処理プログラム151と、ユーザ登録データ152と、OA事業者登録データ153と、友だち管理データ154と、OA事業者別登録メッセージ管理データベース155と、トーク情報管理データベース156とが記憶される。
【0076】
ユーザ登録データ152は、メッセージングアプリケーションを利用する端末20、またはその端末20のユーザに関する登録データであり、そのデータ構成の一例を
図1-4に示す。
ユーザ登録データ152には、限定ではなく例として、ユーザ名と、アプリケーションIDと、連絡先情報と、属性情報と、その他登録情報とが関連付けて記憶される。
【0077】
ユーザ名は、メッセージングアプリケーションを利用する端末20のユーザの名称であり、限定ではなく例として、端末20のユーザがメッセージングアプリケーションを利用する際に登録する名称が記憶される。
【0078】
アプリケーションIDは、そのユーザ名のユーザに対応するメッセージングアプリケーションのアカウントを識別するために用いられる情報、またはアカウントそのものである。このアプリケーションIDは、好ましくはアカウントごとに一意な値であり、限定ではなく例として、サーバ10によって一意な値が設定されて記憶される。
【0079】
限定ではなく例として、端末20のユーザは、「一般ユーザ」と称することもできる。また、ユーザ登録データ152に登録されるアプリケーションIDは、一般ユーザのアカウントであるため、「一般アカウント」と称することができる。
【0080】
連絡先情報は、このユーザ名のユーザの連絡先の情報であり、限定ではなく例として、このユーザの電話番号(限定ではなく例として携帯電話番号)やメールアドレス(限定ではなく例として端末メールアドレス)等の情報がこれに含まれる。
【0081】
属性情報は、このユーザ名のユーザの属性の情報であり、限定ではなく例として、性別、年齢、職業(職種)等の情報が含まれる。
【0082】
その他登録情報には、限定ではなく例として、このユーザ名のユーザのメッセージングアプリケーションにおける各種の認証に利用されるパスワード(ログインパスワード、認証パスワード等を含む。)などの認証情報、このユーザが使用するアイコンの画像データ(アイコン画像)、ユーザのプロフィール(ユーザプロフィール)等を含めるようにすることができる。
【0083】
OA事業者登録データ153は、メッセージングアプリケーションを利用するOA事業者装置40、またはOA事業者に関する登録データであり、そのデータ構成の一例を
図1-5に示す。
OA事業者登録データ153には、限定ではなく例として、事業者名と、アプリケーションIDと、事業者連絡先情報と、公式アカウント名と、その他登録情報とが関連付けて記憶される。
【0084】
事業者名は、メッセージングアプリケーションを利用するOA事業者の名称であり、限定ではなく例として、OA事業者がメッセージングアプリケーションを利用する際に登録する名称が記憶される。
【0085】
アプリケーションIDは、その事業者名に対応するOA事業者のメッセージングアプリケーションのアカウントを識別するために用いられる情報、またはアカウントそのものである。このアプリケーションIDは、好ましくはアカウントごとに一意な値であり、限定ではなく例として、サーバ10によって一意な値が設定されて記憶される。
【0086】
限定ではなく例として、OA事業者装置40のユーザ(OA事業者)は、「公式アカウントユーザ(OAユーザ)」と称することもできる。また、OA事業者登録データ153に登録されるアプリケーションIDは、公式アカウントユーザのアカウントであるため、「公式アカウント」と称することができる。
【0087】
事業者連絡先情報は、この事業者名のOA事業者の連絡先の情報であり、限定ではなく例として、このOA事業者の電話番号やメールアドレス、このOA事業者装置40のIPアドレス、このOA事業者のホームページのURL等の情報がこれに含まれる。
【0088】
公式アカウント名は、この事業者がメッセージングアプリケーションにおいて登録した公式アカウントの名称である。
【0089】
その他登録情報には、限定ではなく例として、この事業者名のOA事業者が使用するアイコンの画像データ(アイコン画像)、広告情報等を含めるようにすることができる。
【0090】
なお、本実施例では、各々のOA事業者について、登録されている公式アカウントを1つとして図示・説明するが、複数の公式アカウントを登録可能としてもよい。
【0091】
また、本実施例では、分かり易いように、ユーザ登録データ152とOA事業者登録データ153とを別の登録データとしているが、これらを1つの登録データとして、サーバ10側で管理・記憶するようにしてもよい。
【0092】
また、ユーザ登録データ152とOA事業者登録データ153とを別の登録データ/1つの登録データのいずれとする場合であっても、一般アカウントと公式アカウントとを区別・判別するための情報、限定ではなく例として、アカウントの種類(種別)を示す情報を関連付けておくようにしてもよい。
また、IDの体系を異ならせることによって、一般アカウントと公式アカウントとを区別・判別することができるようにしてもよい。
【0093】
友だち管理データ154は、メッセージングアプリケーションにおける友だちを管理するためのデータであり、そのデータ構成の一例を
図1-6に示す。
友だち管理データ154には、限定ではなく例として、アプリケーションIDと、友だちのアプリケーションIDと、友だちのユーザ名とが関連付けて記憶される。
【0094】
友だちとは、本明細書におけるメッセージングアプリケーション(メッセージングサービス)において、メッセージの送受信(双方向、一方向を含む。)を行うために登録が必要な関係のことを意味する。
友だちの登録は、複数のアカウント(アプリケーションID)を関連付けることとも言える。
【0095】
この図の例では、アプリケーションID「ac0001」のユーザには、その友だちのアプリケーションIDとして、「ac0003」、「ac0020」、「ac030」、・・・が登録されている。
【0096】
「ac0003」のアプリケーションIDは一般アカウントであり、その友だちのユーザ名は「Z.Z」である。
「ac0020」のアプリケーションIDは公式アカウントであり、その友だちのユーザ名は「ショップA」である。
「ac0030」のアプリケーションIDは公式アカウントであり、その友だちのユーザ名は「ショップB」である。
【0097】
OA事業者別登録メッセージ管理データベース155は、OA事業者ごとに、登録URLと登録メッセージとの対応関係を管理するためのデータベースであり、そのデータ構成の一例を
図1-7に示す。
OA事業者別登録メッセージ管理データベース155には、OA事業者別のデータとして、OA事業者別登録メッセージ管理データが含まれる。
【0098】
各々のOA事業者別登録メッセージ管理データには、限定ではなく例として、OA事業者のアプリケーションIDと、登録メッセージ管理データとが含まれる。
【0099】
登録メッセージ管理データは、このアプリケーションIDのOA事業者が所有している公式アカウントの登録メッセージを管理するためのデータであり、公式アカウント名とともに、限定ではなく例として、登録URLと、テキストと、添付画像とが関連付けて記憶されている。
この例では、登録URLと関連付けて記憶されているテキストおよび添付画像が、登録メッセージである。
【0100】
テキストは、この登録URLに関連付けられたテキスト形式の登録メッセージである。
添付画像は、この登録URLに関連付けられた画像形式の登録メッセージである。
【0101】
この例では、登録メッセージ(テキスト、添付画像)として、OA事業者の店舗で利用可能な割引券(割引クーポン)として端末20で取得可能なクーポン情報(単に「クーポン」とも称する。)が関連付けられた登録メッセージが記憶されている。クーポン情報は、OA事業者によって提供されるサービスに関するサービス情報の一例である。特典に関する情報の一例とも言える。
【0102】
この図において、OA事業者別登録メッセージ管理データベース155のうちの最も手前側には、アプリケーションID「ac0020」のOA事業者(=ショップA)のOA事業者別登録メッセージ管理データを示している。
【0103】
このOA事業者別登録メッセージ管理データには、公式アカウント名(この例では「ショップA」)とともに、限定ではなく例として、ショップAが販売する商品のクーポンが関連付けられた登録メッセージを含む登録メッセージ管理データが記憶されている。
ショップAは、限定ではなく例として、コンビニエンスストアである。
【0104】
1番目の登録URLには、テキストとして「スポーツドリンク全品20%OFF」というテキストデータが、添付画像として「https://coupon1/img11111xxx.jpg」の画像データがそれぞれ関連付けて記憶されている。
【0105】
2番目の登録URLには、テキストとして「新登場の極上焙煎珈琲を半額でお試しいただけます。」というテキストデータが、添付画像として「https://coupon2/img22222xxx.jpg」の画像データがそれぞれ関連付けて記憶されている。
【0106】
サーバ10の制御部11は、限定ではなく例として、OA事業者別登録メッセージ管理データベース155に記憶・管理されているデータの内容を、表示部13に表示させるようにすることができる。この表示は、登録メッセージを特定する特定情報の出力の一例である。このようにすることで、メッセージングサービス事業者が、登録URLと登録メッセージとの対応関係を把握することが可能となる。
【0107】
また、サーバ10の制御部11は、限定ではなく例として、OA事業者別登録メッセージ管理データベース155に含まれる登録メッセージ管理データを、対応するOA事業者のOA事業者装置40に、通信I/F14によって送信するようにすることができる。この送信は、登録メッセージを特定する特定情報の出力の一例である。このようにすることで、OA事業者は、自己の登録メッセージに関連付けられた登録URLを、各種のSNS、ホームページ、ウェブサイト、ウェブページや、新聞、雑誌、広告等に掲載することによって、ユーザに伝えることができる。
【0108】
端末20からアクセス可能なページであって、登録URLが掲載されるページのことを「登録URL掲載ページ」と称する。
【0109】
トーク情報管理データベース156は、各々のアプリケーションIDについて、友だち管理データ154において友だちとして登録されているアプリケーションIDのユーザ間のメッセージを含むトーク情報(トークの履歴等)が記憶されたデータベースである。
【0110】
(2)端末
図1-8は、本実施例において端末20の制御部21によって実現される機能の一例を示す図である。
制御部21は、限定ではなく例として、登録URL取得部211を機能部として含む。
【0111】
登録URL取得部211は、任意の登録URL掲載ページに掲載された登録URLに対する操作がなされたことに基づいて、その登録URLを取得する。また、登録URL取得部211は、取得した登録URLを伴う登録メッセージの追加要求を、通信I/F22によってサーバ10に行う。
【0112】
図1-9は、本実施例において端末20の記憶部28に記憶される情報の一例を示す図である。
記憶部28には、限定ではなく例として、制御部21によってメッセージング処理として実行されるメッセージング処理プログラム281と、ユーザ情報データ282と、トーク情報データ286とが記憶される。
【0113】
ユーザ情報データ282は、メッセージングアプリケーションにおける自己の端末20のユーザに関するユーザ情報が記憶されるデータであり、少なくとも、自己の端末20のユーザのアプリケーションIDが記憶される。
【0114】
トーク情報データ286は、自己の端末20のユーザのアプリケーションIDについて、友だちとして登録されているアプリケーションIDのユーザ間のメッセージを含むトーク情報(トークの履歴等)が記憶されたデータである。
【0115】
<表示画面>
以下では、限定ではなく例として、端末20が、縦長のディスプレイの表示部24を備えるスマートフォンである場合を例示する。
【0116】
スマートフォンには、限定ではなく例として、入力部として機能するタッチパネルが、そのディスプレイと対向して配置され、これによってタッチスクリーンが構成される。アイコン、ボタン、アイテムまたは入力領域などの要素がディスプレイに表示された場合において、タッチパネルの一部の領域であって、その要素が表示された領域と対向する領域がユーザによって操作(タッチやタップ)された場合、その要素と関連付けられたプログラムまたはそのプログラムのサブルーチンが実行される。
【0117】
以下の表示画面例では、OA事業者別登録メッセージ管理データベース155(
図1-7)のうちの最も手前側に示した公式アカウント名「ショップA」の例を参照して、その公式アカウントに登録メッセージが追加されるまでの流れを例示する。
また、以下の表示画面例では、端末20のユーザを「ユーザX.X」とし、メッセージングアプリケーションにおいて、ユーザX.XがショップAの公式アカウントを既に友だちとして登録済みであることとして説明する。
【0118】
また、以下説明する表示画面の遷移は、本開示の手法を実現するための表示画面の遷移の一例に過ぎない。以下に例示する表示画面の遷移について、一部の表示画面の表示を省略してもよいし、別の表示画面を追加してもよい。
【0119】
図1-10、
図1-11は、本実施例において端末20の表示部24に表示される画面の一例を示す図である。
図1-10の左には、ユーザX.Xの端末20においてメッセージングアプリケーションが起動中の状態で、メッセージングアプリケーションの一機能であるタイムラインの画面であるタイムライン画面が表示された状態が示されている。
【0120】
メッセージングアプリケーションのタイムラインとは、限定ではなく例として、友だち登録しているアカウント間で、自分の近況や知らせたい出来事などを、テキストや画像(静止画像、動画像を含む。)で共有するための機能である。
【0121】
このタイムライン画面には、ユーザX.Xが友だち登録しているユーザによって投稿された情報として、「ショップA」の公式アカウントを友だち登録すると「スポーツドリンク全品20%OFF」のサービスを受けることができることを示す情報として、説明文、登録URL、登録URLに基づくリンクが張られたバナー画像等が表示されている。
【0122】
限定ではなく例として、表示されている登録URLやバナー画像に対する操作(限定ではなく例として、タップ)がユーザによってなされると、その登録URLに関連付けられた登録メッセージの追加要求が端末20からサーバ10に行われる。
【0123】
「タップ」とは、限定ではなく例として、ユーザが、タッチパネルが一体的に構成された表示部24(タッチスクリーン)を指やペン先などで軽く叩くように触れる動作、触れてから離す動作のことを意味する。
【0124】
この例では、端末20はメッセージングアプリケーションにログイン済みであるものとする。また、前述したように、ユーザX.Xは、ショップAの公式アカウントを友だちとして登録済みの状態である。
【0125】
この場合、限定ではなく例として、登録メッセージがサーバ10から端末20に送信され、リダイレクトによって、
図1-10の中央の画面(限定ではなく例として、ショップAの公式アカウントのトークルームを開くか否かをユーザに確認するための画面)を経て、
図1-10の右に示すようなショップAの公式アカウントのトークルームが表示される。
なお、
図1-10の中央に示すような、公式アカウントのトークルームを開くか否かをユーザに確認するための画面の表示は省略してもよい。
【0126】
公式アカウントのトークルームには、限定ではなく例として、メッセージングアプリケーション内の現在位置を示す情報として、ショップAの公式アカウントのトークルームであることを示すショップAのマークおよび「ショップA」の文字が、左上の帯内に表示されている。また、その下には、ユーザX.XとショップAとが対話形式でトークを行うためのトーク領域が構成されており、画面向かって左側にはショップAのメッセージが、画面向かって右側にはユーザX.Xのメッセージが表示されるように構成されている。
【0127】
この例では、画面向かって左側のショップAのメッセージとして、前述した1番目の登録URLに関連付けられた登録メッセージが表示されている。具体的には、テキストとして「スポーツドリンク全品20%OFF」の文字が表示されており、また、添付画像としてスポーツドリンクの全品20%OFFをイラスト化したクーポン画像が表示されている。そして、クーポン画像の下には「クーポンゲット」と示されたクーポン取得ボタンが表示されており、このクーポン取得ボタンを操作することで、クーポンをダウンロードして取得することができるように構成されている。
【0128】
クーポンの提供・配布は、サーバ10が行うようにすることができる。つまり、端末20は、サーバ10からクーポンをダウンロードするようにすることができる。
なお、これに限らず、端末20が、OA事業者装置40からクーポンをダウンロードするようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
【0129】
図1-11の左には、
図1-10と同様に、メッセージングアプリケーションのタイムライン画面が表示された状態が示されている。このタイムライン画面では、
図1-10とは異なり、「ショップA」の公式アカウントを友だち登録すると「新登場の極上焙煎珈琲が半額(50%OFF)」のサービスを受けることができることを示す情報として、説明文、登録URL、バナー画像等が表示されている。
【0130】
限定ではなく例として、表示されている登録URLやバナー画像に対する操作がなされると、その登録URLに関連付けられた登録メッセージの追加要求が端末20からサーバ10に行われる。
【0131】
この場合、限定ではなく例として、
図1-10と同様に、
図1-11の中央の画面(限定ではなく例として、ショップAの公式アカウントのトークルームを開くか否かをユーザに確認するための画面)を経て、
図1-11の右に示すようなショップAの公式アカウントのトークルームが表示される。
【0132】
このショップAの公式アカウントのトークルームは、
図1-10の右に示したショップAの公式アカウントのトークルームと同じトークルームである。つまり、本実施例において、ショップAがサーバ10に登録している公式アカウントは1つであるため、公式アカウントのトークルームも1種類である。
【0133】
そうであるにも関わらず、このトークルームに追加された登録メッセージは、
図1-10の右で追加された登録メッセージとは異なっている。
【0134】
具体的には、このトークルームには、画面向かって左側のショップAのメッセージとして、前述した2番目の登録URLに関連付けられた登録メッセージが表示されている。具体的には、テキストとして「新登場の極上焙煎珈琲を半額でお試しいただけます。」の文字が表示されており、また、添付画像として極上焙煎珈琲の50%OFFをイラスト化したクーポン画像が表示されている。そして、クーポン画像の下には「クーポンゲット」と示されたクーポン取得ボタンが表示されており、このクーポン取得ボタンを操作することで、クーポンをダウンロードして取得することができるように構成されている。
【0135】
なお、登録URL等の情報が表示されるページは、上記のようなメッセージングアプリケーション内のタイムラインのページに限定されない。
詳細は後述するが、メッセージングアプリケーションとは異なる任意のSNSのアプリケーション内のページや、ウェブブラウザで表示可能な任意のウェブページ、ウェブサイト、ホームページ等としてもよい。
つまり、登録URL等の情報は、ユーザが端末20で閲覧可能なネットワーク30上の任意の場所に表示されていればよい。
【0136】
<処理>
図1-12は、本実施例において各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャートである。この図では、左側に端末20の制御部21が実行する処理を、右側にサーバ10の制御部11が実行する処理をそれぞれ示している。
ここでは、メッセージングアプリケーションにおいて、端末20のユーザ(一般アカウント)とOA事業者(公式アカウント)とが、既に友だち登録されていることとして説明する。
【0137】
なお、この処理は、本開示の手法を実現するための処理の一例に過ぎず、この処理に限定されるものではない。この処理に、別のステップを追加してもよいし、一部のステップを省略(削除)してもよい。
これは、以下説明する各フローチャート(処理)について同様である。
【0138】
まず、端末20の登録URL取得部211が、ネットワーク30上の任意の場所から入出力部23に対するユーザ操作に従って登録URLを取得し、取得した登録URLを伴う登録メッセージの追加要求を、通信I/F22によってサーバ10に行う(A110)。
【0139】
この追加要求を受けて、サーバ10の制御部11は、通信I/F14によって、アプリケーションID(この例では一般アカウント)(限定ではなく、ユーザ識別情報の一例)を端末20に要求する(S110)。
この要求を受けて、端末20の制御部21は、自己の端末20のユーザのアプリケーションIDを、通信I/F22によってサーバ10に送信する(A120)。
【0140】
なお、この処理例では、端末20が、サーバ10からのアプリケーションIDの要求を受けて(S110)、自己の端末20のユーザのアプリケーションIDをサーバ10に送信しているが(A120)、端末20が、A110において、自己の端末20のユーザのアプリケーションIDをサーバ10に送信するようにしてもよい。
【0141】
また、ユーザ識別情報として、アプリケーションIDに代えて、またはこれに加えて、メッセージングアプリケーションのログイン認証に必要な情報、限定ではなく例として、メールアドレス、パスワード、電話番号等の情報を、端末20からサーバ10に送信するようにしてもよい。
【0142】
通信I/F14によって端末20からアプリケーションIDを受信すると、サーバ10の登録メッセージ特定部115(登録メッセージ管理部114)が、記憶部15に記憶されているOA事業者別登録メッセージ管理データベース155を参照して、端末20からの追加要求で指定された登録URLに対応する公式アカウント(公式アカウント名)と、その登録URLに関連付けて記憶されている登録メッセージ(テキスト、添付画像)とを特定する(S120)。
【0143】
その後、サーバ10のトーク情報更新部113(トーク情報管理部112)が、S120で特定した登録メッセージを、公式アカウントのトークルームへの追加対象とするメッセージ(以下、「追加対象メッセージ」と称する。)に設定する(S130)。
【0144】
次いで、サーバ10のトーク情報更新部113(またはトーク情報管理部112)が、S130で設定した追加対象メッセージを、S120で特定した公式アカウントのトークルームに追加する(S140)。具体的には、トーク情報管理データベース156のうち、対応する端末20のユーザのアプリケーションID(一般アカウント)と、対応するOA事業者のアプリケーションID(公式アカウント)との間のトーク情報に、追加対象メッセージを追加して更新する。
【0145】
その後、サーバ10の制御部11は、トークルームへの追加内容(トークルームに追加した登録メッセージ)を、通信I/F22によって端末20に送信する(S150)。そして、サーバ10の制御部11は、処理を終了する。
【0146】
通信I/F22によってサーバ10から追加内容を受信すると、端末20の制御部21は、追加された登録メッセージを含む公式アカウントのトークルームを表示部24に表示させる(A150)。そして、端末20の制御部21は、処理を終了する。
【0147】
<効果>
第1実施例は、通信システム1A(限定ではなく、メッセージングサービスを提供するための情報処理装置を少なくとも含むシステムの一例)において、
サーバ10(限定ではなく、情報処理装置の一例)は、端末20のユーザ(限定ではなく、第1ユーザの一例)のアプリケーションID(限定ではなく、第1ユーザ識別情報の一例)と関連付けて、OA事業者(限定ではなく、第2ユーザの一例)から端末20のユーザへのメッセージを含むトーク情報を記憶する記憶部15:トーク情報管理データベース156(限定ではなく、トーク記憶部の一例)と、制御部11(限定ではなく、制御部の一例)とを備える。
制御部11は、OA事業者装置40から登録メッセージを取得したことに基づいて、その登録メッセージを特定する登録URL(限定ではなく、特定情報の一例)を生成(限定ではなく、特定情報の出力の一例)したり、表示部13に表示(限定ではなく、特定情報の出力の一例)したり、通信I/F14によってOA事業者装置40に送信(限定ではなく、特定情報の出力の一例)する。
そして、制御部11は、端末20のユーザのアプリケーションIDと第1登録URLとを伴う登録メッセージの追加要求に基づいて、第1登録URLによって特定される第1登録メッセージを、トーク情報管理データベース156に追加し、端末20のユーザのアプリケーションIDと第2登録URLとを伴う登録メッセージの追加要求に基づいて、第2登録URLによって特定される第2登録メッセージを、トーク情報管理データベース156に追加する。
このような構成により得られる効果の一例として、第1特定情報によって特定される第1登録メッセージと、第2特定情報によって特定される第2登録メッセージとを、それぞれトーク記憶部に追加することができるため、ユーザの利便性を向上させ得る。
【0148】
また、第1実施例は、トーク情報管理データベース156は、一般アカウントであるアプリケーションID(限定ではなく、第1種別の第1ユーザ識別情報の一例)と関連付けて、公式アカウントであるアプリケーションID(限定ではなく、第2種別の第2ユーザ識別情報の一例)によって識別されるOA事業者(限定ではなく、第2ユーザの一例)から端末20のユーザ(限定ではなく、第1ユーザの一例)へのメッセージを含むトーク情報を記憶する構成を示している。
このような構成により得られる効果の一例として、異なる種別のユーザ識別情報を対象として、第2ユーザから第1ユーザへのメッセージをトーク記憶部に記憶させることができる。
【0149】
また、第1実施例は、第1特定情報によって特定される第1登録メッセージと、第2特定情報によって特定される第2登録メッセージとは、異なるメッセージである構成を示している。
このような構成により得られる効果の一例として、異なる特定情報によって特定される異なる登録メッセージをトーク記憶部に追加することができる。その結果、第1ユーザが第2ユーザの公式アカウント等にアクセスしたきっかけや目的、動機に応じて異なる登録メッセージを第1ユーザに提供することができるため、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0150】
<第1変形例(1)>
第1実施例では、メッセージングアプリケーションにおいて、端末20のユーザ(一般アカウント)とOA事業者(公式アカウント)とが、既に友だち登録されていることとしたが、これに限定されない。
【0151】
限定ではなく例として、当初の状態では、端末20のユーザ(一般アカウント)とOA事業者(公式アカウント)とが友だち登録されておらず、登録URLを伴う要求が端末20からサーバ10になされたことに基づいて、サーバ10の制御部11が友だち登録を行うようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
【0152】
<表示画面>
図1-13は、本変形例において端末20の表示部24に表示される画面の一例を示す図である。ここでは、
図1-10、
図1-11と同様に、ユーザX.Xの端末20の表示部24に表示される画面を例示する。
限定ではなく例として、
図1-10の左の画面において、ユーザX.Xによって登録URL等が操作されると、限定ではなく例として、
図1-13の中央に示すような友だち登録画面が表示部24に表示される。
【0153】
この友だち登録画面には、限定ではなく例として、「友だち追加」の文字が表示され、その下に、ショップAに関する情報が表示されている。具体的には、限定ではなく例として、ショップAのアイコン画像と、店名である「ショップA」の文字と、ショップAの公式アカウントを友だち登録しているユーザ(一般アカウント)の総数と、ショップAのホームページのURLとが表示されている。
【0154】
また、その下には、ショップAの公式アカウントを友だちとして追加するための、限定ではなく例として「追加する」の文字を含む友だち追加ボタンが表示されている。ユーザX.Xによって友だち追加ボタンが操作されると、ショップAの公式アカウントを友だちとしてユーザX.Xのアカウントに関連付けるための友だち登録処理がサーバ10によって実行される。そして、その後、限定ではなく例として、
図1-10の中央の画面に表示が切り替わり、最終的に、
図1-10の右の画面が表示される。
【0155】
なお、この場合に、
図1-11に例示した極上焙煎珈琲のクーポンに関するメッセージをショップAの公式アカウントのトークルームに表示する場合の表示の遷移も上記と同様であるため、ここでは図示・説明を省略する。
【0156】
<処理>
図1-14は、本変形例における各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャートである。この図では、左側に端末20の制御部21が実行する処理を、右側にサーバ10の制御部11が実行する処理をそれぞれ示している。
【0157】
なお、既出のフローチャートと同一のステップについては、同一の符号を付して、再度の説明を省略する。
これは、他の各実施例や各変形例についても同様である。
【0158】
S120の後、サーバ10の制御部11は、記憶部15に記憶されている友だち管理データ154を参照し、端末20から受信したアプリケーションID(一般アカウント)と、S120で特定した公式アカウントとが友だち登録されているか否かを判定する(S220)。友だち登録されていると判定したならば(S220:YES)、サーバ10の制御部11は、S130に処理を進める。
【0159】
一方、友だち登録されていないと判定したならば(S220:NO)、サーバ10の友だち管理部116が、端末20との間で、友だち登録処理を実行する(S230)。
【0160】
具体的には、限定ではなく例として、S120で特定した公式アカウントを友だちとして登録するように促す情報を、通信I/F14によって端末20に送信する。そして、端末20から友だち登録に同意する情報を受信したならば、限定ではなく例として、S120で特定した公式アカウントに対応するアプリケーションIDを友だちのアプリケーションIDとし、その友だちのユーザ名(公式アカウント名)とともに、上記の端末20のユーザのアプリケーションIDと関連付けて友だち管理データ154に記憶させる。そして、サーバ10の制御部11は、S130に処理を進める。
【0161】
端末20の制御部21は、上記のサーバ10の処理に従って、友だち登録処理を実行する(A230)。そして、端末20の制御部21は、A150に処理を進める。
【0162】
なお、上記の処理において、サーバ10の制御部11が、限定ではなく例として、友だち登録処理(S230)の前後のいずれかのタイミング、または、友だち登録処理と同じタイミングで、公式アカウントの利用規約等に同意するか否かを端末20のユーザに確認する処理を実行するようにしてもよい。
【0163】
この場合、サーバ10の制御部11は、限定ではなく例として、ユーザ名やユーザの属性情報等の情報を、サーバ10からOA事業者装置40(メッセージングサービス事業者からOA事業者)に通知することに同意するか否かを端末20のユーザに確認させる。そして、サーバ10の制御部11は、同意する旨の確認が取れた場合に、公式アカウントのトークルームへの登録メッセージの追加を許可する設定を行うようにすることができる。
【0164】
<第1変形例(2)>
第1実施例で説明したメッセージングアプリケーションとは異なるアプリケーションとして、SNSのアプリケーション(以下、「SNSアプリケーション」と称する。)を利用する場合を例示する。
【0165】
本変形例におけるSNSアプリケーションでは、第1実施例で説明したメッセージングアプリケーションにおける「友だち」の機能に代えて、限定ではなく例として、「フォロー」という機能によって、端末20のユーザ同士が繋がりを持つことができるように構成されている。このSNSアプリケーションは、限定ではなく例として、基本的には誰でも閲覧可能なメッセージ(コンテンツ)を端末20から発信可能なオープン形式のSNSアプリケーションである。
【0166】
「フォロー」とは、限定ではなく例として、SNSアプリケーションにおいて、一のユーザのアカウントと他のユーザのアカウントとを関連付けること(一のユーザと他のユーザとを関連付けること)を意味する。また、限定ではなく例として、自分をフォローしてくれているユーザ、またはそのユーザのアカウントのことを「フォロワー」と称する。
【0167】
この場合、SNSアプリケーションで一のユーザの端末20から発信された情報を、一のユーザとは異なる他のユーザが自分の端末20で閲覧する。そして、他のユーザが、限定ではなく例として、一のユーザから発信された情報に興味を持ったような場合に、他のユーザは、自分の端末20からフォロー操作を行って、SNSアプリケーションのサーバ(不図示)を介して、一のユーザをフォローする。
【0168】
また、SNSアプリケーションにおいて一のユーザの端末20から発信された情報は、限定ではなく例として、フォロワーであるユーザの端末20に、SNSアプリケーションのサーバを介して随時配信されるようにすることができる。この場合、フォロワーのユーザの端末20では、SNSアプリケーションのサーバを介して配信された情報が、SNSアプリケーションのタイムライン画面に表示される。
【0169】
<表示画面>
図1-15は、
図1-10に対応する端末20の表示部24の画面の遷移の一例を示しており、ユーザX.Xの端末20の表示部24に表示される画面の一例を示している。
この例では、
図1-15の左に示すように、SNSアプリケーションのタイムライン画面に、ユーザX.Xがフォローしているユーザによって投稿された情報として、メッセージングアプリケーションにおいて「ショップA」の公式アカウントを友だち登録すると「スポーツドリンク全品20%OFF」のサービスを受けることができる旨、および、登録URLやバナー画像が表示されている。
【0170】
そして、登録URLやバナー画像に対する操作がなされると、ユーザX.Xの端末20において、メッセージングアプリケーションにログインするために、限定ではなく例として、
図1-15の中央に示すようなログイン画面が表示される。
【0171】
なお、ここでは、あくまでも一例であるが、セキュリティの問題を考慮し、メッセージングサービスを利用する正規のユーザであるか否かをサーバ10側で認証可能とするために、端末20のウェブブラウザによって、ウェブ版のメッセージングアプリケーションのログイン画面が開かれて表示されるものとして説明する。
【0172】
このログイン画面には、限定ではなく例として、ユーザの登録情報(限定ではなく例として、メールアドレス、パスワード、電話番号等)を入力するための入力欄が表示されており、登録情報が入力されてログインボタンが操作されると、サーバ10でログイン認証が行われる。そして、ログイン認証の結果が「OK」であり、メッセージングアプリケーションへのログインに成功すると、上記の登録URLに関連付けられた登録メッセージの追加要求が、端末20からサーバ10に行われる。
【0173】
その後、限定ではなく例として、
図1-15の右の画面(限定ではなく例として、ショップAの公式アカウントのトークルームを端末20にインストール済みのメッセージングアプリケーションで開くか否かを確認するための画面)を経て、前述した
図1-10の右と同様のトークルームが表示される。
【0174】
なお、この場合に、
図1-11に例示した極上焙煎珈琲のクーポンに関するメッセージをショップAの公式アカウントのトークルームに表示する場合の表示の遷移も上記と同様であるため、ここでは図示・説明を省略する。
【0175】
<第1変形例(3)>
図1-9で説明したように、サーバ10ばかりでなく、端末20も、自己の端末20のトーク情報の履歴を、記憶部28のトーク情報データ286に記憶している。
そこで、上記の実施例においてサーバ10が実行する処理の一部を、端末20の制御部21が実行するようにしてもよい。
【0176】
図1-16は、本変形例において端末20の制御部21によって実現される機能の一例を示す図である。
制御部21は、登録URL取得部211に加えて、限定ではなく例として、トーク情報更新部213を有する。
【0177】
この場合、限定ではなく
図1-12の処理のA110において、端末20の制御部21は、登録URL掲載ページ等から取得した登録URLを伴う公式アカウントおよび登録メッセージの取得要求を、通信I/F22によってサーバ10に行う。
【0178】
この取得要求を受けて、サーバ10の制御部11は、S120において特定した公式アカウントおよび登録メッセージを、通信I/F14によって端末20に送信する。
【0179】
通信I/F22によってサーバ10から公式アカウントおよび登録メッセージを受信すると、端末20のトーク情報更新部213は、記憶部28のトーク情報データ286(
図1-9)に記憶されているトーク情報のうち、自己の端末20のユーザの一般アカウントと、受信した公式アカウントとのトーク情報に、受信した登録メッセージを追加して更新する。
【0180】
なお、これとは異なり、端末20の制御部21が、取得した登録URLに関連付けられた登録メッセージを特定し、特定した登録メッセージを追加して更新するようにすることもできる。
【0181】
具体的には、限定ではなく
図1-12の処理のA110において、端末20の制御部21が、登録URL掲載ページ等から取得した登録URLを伴う、その登録URLに関連付けられたOA事業者のOA事業者別登録メッセージ管理データ、または、その登録URLに関連付けられた公式アカウントの登録メッセージ管理データの取得要求を、通信I/F22によってサーバ10に行う。
【0182】
この取得要求を受けて、サーバ10の制御部11は、OA事業者別登録メッセージ管理データベース155に記憶されている、対応するOA事業者別登録メッセージ管理データ、または、対応する公式アカウントの登録メッセージ管理データを、通信I/F14によって端末20に送信する。
【0183】
通信I/F22によってサーバ10から上記のデータを受信すると、端末20の制御部21は、受信したデータに基づいて、登録URLに関連付けられた登録メッセージを特定する。そして、端末20のトーク情報更新部213は、記憶部28のトーク情報データ286(
図1-9)に記憶されているトーク情報のうち、自己の端末20のユーザの一般アカウントと、受信した公式アカウントとのトーク情報に、受信した登録メッセージを追加して更新する。
なお、これらは、以降説明する実施例においても同様である。
【0184】
本変形例において、端末20は、自己の端末20のユーザ(限定ではなく、第1ユーザの一例)の一般アカウント(限定ではなく、第1ユーザ識別情報の一例)と関連付けて、OA事業者(限定ではなく、第2ユーザの一例)から端末20のユーザへのメッセージを含むトーク情報を記憶する記憶部28:トーク情報データ286(限定ではなく、トーク記憶部の一例)と、制御部21(限定ではなく、制御部の一例)とを備える。
制御部21(登録URL取得部211)は、登録URL(限定ではなく、特定情報の一例)によって特定される1以上の登録メッセージを特定するための登録URLを取得する。
そして、制御部21(トーク情報更新部213)は、自己の端末20のユーザのアプリケーションID(限定ではなく、第1ユーザ識別情報の一例)と第1登録URL(限定ではなく、第1特定情報の一例)とを伴う要求に基づいて、第1登録URLによって特定される第1登録メッセージをトーク情報データ286に追加し、自己の端末20のユーザのアプリケーションIDと第2登録URL(限定ではなく、第2特定情報の一例)とを伴う要求に基づいて、第2登録URLによって特定される第2登録メッセージをトーク情報データ286に追加する。
このような構成により得られる効果の一例として、第1特定情報によって特定される第1登録メッセージと、第2特定情報によって特定される第2登録メッセージとを、端末側でそれぞれトーク記憶部に簡単に追加することができる。また、サーバの一部の処理を省略することができるため、サーバの処理負荷を軽減することができる。
【0185】
<第1変形例(4)>
第1実施例では、OA事業者によって提供されるサービスに関するサービス情報の一例としてクーポン情報が関連付けられた登録メッセージを例示したが、これに限定されない。クーポン情報に限らず、登録メッセージには、OA事業者によって提供される何らかのサービスに関する情報を関連付けておくことができる。つまり、登録メッセージに関連付けることのできる情報はクーポン情報に限定されない。
【0186】
また、登録メッセージは、必ずしもサービス情報が関連付けられたメッセージである必要はない。具体的には、限定ではなく例として、OA事業者、またはOA事業者によって提供されるサービスを宣伝、広告、PRするためのメッセージや、OA事業者から定期的に発信されるお知らせ等のメッセージを、登録メッセージとして登録するようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
【0187】
なお、これら種類(種別)の異なる登録メッセージには、限定ではなく例として、メッセージの種類(種別)を示す情報を関連付けておくなどして、区別・判別できるようにすればよい。
【0188】
<第1変形例(5)>
第1実施例では、第1特定情報によって特定される第1登録メッセージと、第2特定情報によって特定される第2登録メッセージとを異なるメッセージとしたが、これに限定されない。
具体的には、第1特定情報によって特定される第1登録メッセージと、第2特定情報によって特定される第2登録メッセージとを同じメッセージとしてもよい。
【0189】
<第2実施例>
第2実施例は、1つの登録URLに対して複数(2以上)の登録メッセージが関連付けられている実施例である。
第2実施例に記載の内容は、他の各実施例や他の各変形例のいずれにも適用可能である。
また、既出の構成要素と同一の構成要素については同一の符号を付して、再度の説明を省略する。
【0190】
図2は、本実施例における登録メッセージ管理データの一例を示す図である。
ここでは、
図1-7のOA事業者別登録メッセージ管理データベース155のうちの最も手前側に示されていた、アプリケーションID「ac0020」のOA事業者(=ショップA)のOA事業者別登録メッセージ管理データに含まれる登録メッセージ管理データに対応するデータを例示する。
【0191】
この登録メッセージ管理データでは、1番目の登録URLと2番目の登録URLとのそれぞれについて、2つの登録メッセージ(テキスト、添付画像)が関連付けて記憶されている。1番目の登録URLと2番目の登録URLとのそれぞれについて、1番目の登録メッセージは
図1-7と同様である。
【0192】
その一方で、1番目の登録URLと2番目の登録URLとのそれぞれについて、2番目の登録メッセージとして共通のメッセージ(同じメッセージ)が関連付けて記憶されている。
【0193】
具体的には、1番目の登録URLと2番目の登録URLとのそれぞれについて、2番目の登録メッセージのテキストとして「電子マネー決済ができるようになりました」という共通のテキストデータが、同様に添付画像として共通の画像データがそれぞれ関連付けて記憶されている。
【0194】
この場合、サーバ10の制御部11は、限定ではなく例として、
図1-12や
図1-14のS130において、登録URLに関連付けられた2つの登録メッセージを追加対象メッセージに設定する。
【0195】
なお、登録URLに関連付けられた複数の登録メッセージの全部を追加対象メッセージに設定するのではなく、複数の登録メッセージのうちの一部の登録メッセージを追加対象メッセージに設定するようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
【0196】
また、ここでは、異なる登録URLに関連付けられた複数の登録メッセージについて、その一部のメッセージが共通する場合を例示したが、登録URLごとに、全部の登録メッセージが異なるようにしてもよい。
また、登録URLごとに、登録メッセージの数を異ならせてもよい。
【0197】
<効果>
第2実施例は、サーバ10の制御部11が、第1登録URL(限定ではなく、第1特定情報の一例)によって特定される複数の登録メッセージ(限定ではなく、複数の第1登録メッセージの一例)を、トーク記憶部に追加する。また、サーバ10の制御部11が、第2登録URL(限定ではなく、第2特定情報の一例)によって特定される複数の登録メッセージ(限定ではなく、複数の第2登録メッセージの一例)を、トーク記憶部に追加する構成を示している。
このような構成により得られる効果の一例として、第1特定情報によって特定される複数の第1登録メッセージと、第2特定情報によって特定される複数の第2登録メッセージとを、それぞれトーク記憶部に追加することができるため、メッセージングサービスを利用するユーザの利便性を向上させることができる。
【0198】
また、第2実施例は、第1登録URL(限定ではなく、第1特定情報の一例)によって特定される複数の登録メッセージ(限定ではなく、複数の第1登録メッセージの一例)と、第2登録URL(限定ではなく、第2特定情報の一例)によって特定される複数の登録メッセージ(限定ではなく、複数の第2登録メッセージの一例)とは、一部が共通するメッセージである構成を示している。
このような構成により得られる効果の一例として、複数の第1登録メッセージと、複数の第2登録メッセージとは、一部が共通するメッセージであるため、特定情報が異なる場合であっても、共通する内容をユーザに知らせることができ、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0199】
<第3実施例>
第3実施例は、第2実施例と同様に、1つの登録URLに対して複数(2以上)の登録メッセージが関連付けられている実施例である。
第2実施例と異なるのは、第3実施例では、条件に基づいて、登録URLに関連付けられた複数の登録メッセージの中から追加対象メッセージを択一的に設定する点である。
第3実施例に記載の内容は、他の各実施例や他の各変形例のいずれにも適用可能である。
また、既出の構成要素と同一の構成要素については同一の符号を付して、再度の説明を省略する。
【0200】
<データ構成>
図3-1は、第2実施例における登録メッセージ管理データの一例を示す図である。
ここでは、
図1-7のOA事業者別登録メッセージ管理データベース155のうちの最も手前側に示されていた、アプリケーションID「ac0020」のOA事業者(=ショップA)のOA事業者別登録メッセージ管理データに含まれる登録メッセージ管理データに対応するデータを例示する。
【0201】
この登録メッセージ管理データには、
図1-7と同様に、ショップAが販売する商品のクーポン情報が関連付けられた登録メッセージが含まれるが、データ構成およびデータ内容が一部異なっている。
【0202】
具体的には、この登録メッセージ管理データには、限定ではなく例として、登録URLと、条件と、テキストと、添付画像と、ダウンロード上限回数と、ダウンロード回数とが関連付けて記憶されている。
【0203】
条件は、その登録URLに関連付けられた登録メッセージを追加対象メッセージとして設定するための条件である。
【0204】
ダウンロード上限回数は、その登録メッセージ(テキスト、添付画像)に関連付けられたクーポンを端末20でダウンロード可能な上限の回数として設定された回数、または予め定められた回数である。このダウンロード上限回数は、限定ではなく例として、サーバ10またはOA事業者装置40によって設定可能とすることができる。
【0205】
ダウンロード回数は、その登録メッセージ(テキスト、添付画像)に関連付けられたクーポンが、実際に端末20でダウンロードされた回数である。このダウンロード回数は、クーポンがダウンロードされるごとに、「1」ずつ加算・更新される。
【0206】
この図の例では、1番目の登録URLの登録メッセージには、ダウンロード上限回数が設定されておらず「-(なし)」とされている。これに伴い、条件も「-(なし)」とされている。また、ダウンロード回数には、集計されたダウンロードの総数が記憶されている。
【0207】
なお、この例では、ダウンロード上限回数が設定されていない登録メッセージについてもダウンロード回数を集計することにしているが、ダウンロード回数を集計しないようにしてもよい。
【0208】
それに対し、2番目の登録URLの登録メッセージには、ダウンロード上限回数として「1000」が設定されている。これに伴い、条件として「ダウンロード上限未到達」、「ダウンロード条件到達」が定められている。
【0209】
「ダウンロード上限未到達」は、ダウンロード回数がダウンロード上限回数以下であることを示す条件(ダウンロード回数≦ダウンロード上限回数)である。
そして、これに対応するテキストとして「新登場の極上焙煎珈琲を半額でお試しいただけます。※先着1000名様限定クーポン」というテキストデータが定められ、同様に添付画像の画像データが定められている。
【0210】
それに対し、「ダウンロード上限到達」は、ダウンロード回数がダウンロード上限回数を超えたことを示す条件(ダウンロード回数>ダウンロード上限回数)である。
そして、これに対応するテキストとして「先着1000名様のご応募が完了したため、当キャンペーンは終了いたしました。次回のキャンペーンをお待ちください。」というテキストデータが定められ、同様に添付画像の画像データが定められている。
【0211】
このように、上記の例では、ダウンロード回数がダウンロード上限回数に達するまで(ダウンロード回数≦ダウンロード上限回数)は、ダウンロード上限未到達時の登録メッセージを公式アカウントのトークルームに追加するが、ダウンロード回数がダウンロード上限回数に達した後(ダウンロード回数>ダウンロード上限回数)は、ダウンロード上限到達時の登録メッセージを公式アカウントのトークルームに追加する。
【0212】
なお、
図3-1では、分かり易いように「条件」、「ダウンロード上限回数」の欄を設けたが、これらは、限定ではなく例として、データとして管理するのではなく、プログラムにて実現されていてもよい。
【0213】
また、ダウンロード上限回数は、公式アカウント別、および/または、登録URL別に、異なる値を関連付けるようにしてもよいし、同じ値を関連付けるようにしてもよい。
【0214】
<表示画面>
図3-2は、本実施例において端末20の表示部24に表示される画面の一例を示しており、前述したショップAの公式アカウントのトークルームの一例を示している。
このトークルームは、
図1-11に対応する公式アカウントのトークルームであるが、追加された登録メッセージが異なっている。
【0215】
図3-2(a)には、クーポンのダウンロード回数がダウンロード上限回数に達するまでの間に表示されるトークルームの一例を示している。具体的には、画面向かって左側のショップAのメッセージとして、
図3-1の2番目の登録URLに関連付けられた登録メッセージのうちのダウンロード上限未到達時のテキストに対応する内容が追加された状態が示されている。
【0216】
具体的には、テキストとして「新登場の極上焙煎珈琲を半額でお試しいただけます。※先着1000名様限定クーポン」の文字が表示されており、また、添付画像として極上焙煎珈琲の50%OFFおよび先着1000名限定をイラスト化したクーポン画像が表示されている。また、キャンペーンが未だ終了していないため、クーポン画像の下には「クーポンゲット」と示されたクーポン取得ボタンが表示されており、このクーポン取得ボタンを操作することで、クーポンをダウンロードして取得することができるように構成されている。
【0217】
図3-2(b)には、クーポンのダウンロード回数がダウンロード上限回数に達した後に表示されるトークルームの一例を示している。具体的には、画面向かって左側のショップAのメッセージとして、
図3-1の2番目の登録URLに関連付けられた登録メッセージのうちのダウンロード上限到達時のテキストに対応する内容が追加された状態が示されている。
【0218】
具体的には、テキストとして「先着1000名様のご応募が完了したため、当キャンペーンは終了いたしました。次回のキャンペーンをお待ちください。」の文字が表示されており、また、添付画像として上記のクーポン画像に「SOLD OUT」の文字を含む画像が重畳された画像が表示されている。
また、キャンペーンが既に終了しているため、
図3-2(b)では、
図3-2(a)とは異なり、クーポン取得ボタンが表示されておらず、クーポンを取得することができないように構成されている。
【0219】
<処理>
図3-3は、本実施例における各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャートである。この図では、左側に端末20の制御部21が実行する処理を、右側にサーバ10の制御部11が実行する処理をそれぞれ示している。
ここでは、メッセージングアプリケーションにおいて、端末20のユーザ(一般アカウント)とOA事業者(公式アカウント)とが、既に友だち登録されていることとして説明する。
【0220】
S110の後、通信I/F14によって端末20からアプリケーションIDを受信すると、サーバ10の登録メッセージ特定部115(登録メッセージ管理部114)は、記憶部15に記憶されているOA事業者別登録メッセージ管理データベース155を参照し、端末20からの追加要求で指定された登録URLに対応する公式アカウント(公式アカウント名)を特定する(S320)。
【0221】
その後、サーバ10の登録メッセージ特定部115(登録メッセージ管理部114)は、記憶部15に記憶されているOA事業者別登録メッセージ管理データベース155を参照し、上記の登録URLと関連付けてダウンロード上限回数が設定されているか否かを判定する(S330)。
【0222】
ダウンロード上限回数が設定されていないと判定したならば(S330:NO)、サーバ10の制御部11は、上記の登録URLに関連付けて記憶されている登録メッセージを追加対象メッセージに設定する(S340)。そして、サーバ10の制御部11は、S140に処理を進める。
【0223】
一方、ダウンロード上限回数が設定されていると判定したならば(S330:YES)、サーバ10の制御部11は、上記の登録URLに関連付けて記憶されている条件の成否に基づいて、追加対象メッセージを設定する(S350)。
【0224】
具体的には、ダウンロード回数がダウンロード上限回数に達していない場合は、上記の登録URLに関連付けて記憶されているダウンロード上限未到達時の登録メッセージを追加対象メッセージに設定する。
それに対し、ダウンロード回数がダウンロード上限回数に達している場合は、上記の登録URLに関連付けて記憶されているダウンロード上限到達時の登録メッセージを追加対象メッセージに設定する。
そして、サーバ10の制御部11は、S140に処理を進める。
【0225】
<効果>
第3実施例は、サーバ10の制御部11が、第1登録URL(限定ではなく、第1特定情報の一例)によって特定される複数の登録メッセージ(限定ではなく、複数の第1登録メッセージの一例)のうちのいずれかの登録メッセージを、トーク記憶部に追加する。また、サーバ10の制御部11が、第2登録URL(限定ではなく、第2特定情報の一例)によって特定される複数の登録メッセージ(限定ではなく、複数の第2登録メッセージの一例)のうちのいずれかの登録メッセージを、トーク記憶部に追加する構成を示している。
このような構成により得られる効果の一例として、第1特定情報によって特定される複数の第1登録メッセージのうちのいずれかの登録メッセージをトーク記憶部に追加することができるため、メッセージングサービスを利用するユーザの利便性を向上させることができる。
同様に、第2特定情報によって特定される複数の第2登録メッセージのうちのいずれかの登録メッセージをトーク記憶部に追加することができるため、メッセージングサービスを利用するユーザの利便性を向上させることができる。
【0226】
また、第3実施例は、サーバ10の制御部11が、トーク記憶部に追加する登録メッセージを、条件に基づいて決定する構成を示している。
このような構成により得られる効果の一例として、トーク記憶部に追加する登録メッセージを柔軟に決定することができ、また、メッセージングサービスの汎用性を向上させることができる。
【0227】
また、第3実施例は、登録メッセージには、クーポン情報(限定ではなく、第2ユーザによって提供されるサービスに関するサービス情報の一例)が関連付けられている。そして、サーバ10の制御部11が、トーク記憶部に追加する登録メッセージを、クーポン情報のダウンロード回数に関する条件(限定ではなく、登録メッセージがトーク記憶部に追加されたことに基づき、登録メッセージに関連付けられたサービス情報が取得された回数に関する条件の一例)に基づいて決定する構成を示している。
このような構成により得られる効果の一例として、第2ユーザによって提供されるサービスに関するサービス情報が取得された回数に関する条件に基づいて、トーク記憶部に追加する登録メッセージを柔軟かつ適切に決定することができる。
【0228】
<第3変形例(1)>
第2実施例で説明した内容に関連するが、第3実施例において、限定ではなく例として異なる登録URLに関連付けられた複数の登録メッセージについて、その一部のメッセージが共通するようにし、条件に基づいて、登録URLに関連付けられた複数の登録メッセージの中から追加対象メッセージに択一的に設定するようにしてもよい。
【0229】
図3-4は、本変形例における登録メッセージ管理データの一例を示す図である。
ここでは、
図3-1のOA事業者別登録メッセージ管理データベース155のうちの最も手前側に示されていた、アプリケーションID「ac0020」のOA事業者(=ショップA)のOA事業者別登録メッセージ管理データに含まれる登録メッセージ管理データに対応するデータを例示する。
【0230】
この登録メッセージ管理データでは、1番目の登録URLと2番目の登録URLとのそれぞれについて、条件およびダウンロード上限回数が設定されている。
1番目の登録URLと2番目の登録URLとのそれぞれについて、条件「ダウンロード上限未到達」に関連付けられた登録メッセージは、
図3-1と同様である。
【0231】
その一方で、1番目の登録URLと2番目の登録URLとのそれぞれについて、条件「ダウンロード上限到達」に関連付けられた登録メッセージとして、同じメッセージ(共通のメッセージ)が関連付けて記憶されている。具体的には、条件「ダウンロード上限到達」に関連付けられた登録メッセージのテキストとして「当キャンペーンは終了いたしました。次回のキャンペーンをお待ちください。」という共通のテキストデータが定められ、同様に、添付画像として共通の画像データが定められている。
【0232】
本変形例は、第1登録URLによって特定される複数の登録メッセージ(限定ではなく、複数の第1登録メッセージの一例)と、第2登録URLによって特定される複数の登録メッセージ(限定ではなく、複数の第2登録メッセージの一例)とは、一部が共通するメッセージである構成を示している。
このような構成により得られる効果の一例として、複数の第1登録メッセージと、複数の第2登録メッセージとは、一部が共通するメッセージであるため、特定情報が異なる場合であっても、共通の内容をユーザに知らせることができ、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0233】
また、本変形例によれば、条件の成否に対応する登録メッセージのうち、一方の登録メッセージは特有のメッセージであるが、他方の登録メッセージは共通のメッセージであるため、条件の成否に基づいて特有の内容と共通の内容とをそれぞれユーザに知らせることができ、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0234】
<第3変形例(2)>
第3実施例では、端末20でクーポンがダウンロードされた回数に基づいて、異なる登録メッセージを公式アカウントのトークルームに追加したが、これに限定されない。
【0235】
具体的には、クーポン等のダウンロードの有無に関係なく、限定ではなく例として、登録URLを伴う登録メッセージの追加要求が端末20からサーバ10になされた回数(登録URLを伴う端末20からサーバ10への「アクセス回数」とも言える。)に基づいて、異なる登録メッセージを公式アカウントのトークルームに追加するようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
【0236】
また、クーポン等がダウンロードされた回数やサーバ10へのアクセスの回数に代えて、またはこれに加えて、あらかじめ設定された単位期間(限定ではなく例として、1週間や1か月)内にクーポン等がダウンロードされた頻度やサーバ10へのアクセスがなされた頻度に基づいて、異なる登録メッセージを公式アカウントのトークルームに追加するようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
【0237】
また、これらの場合、あくまでもアクセスの回数や頻度を集計することができればよいのであって、登録メッセージは、必ずしもクーポンに関するものである必要はない。
【0238】
本変形例により得られる効果の一例として、特定情報を伴う要求の回数または頻度に関する条件に基づいて、トーク記憶部に追加する登録メッセージを柔軟かつ適切に決定することができる。
【0239】
<第3変形例(3)>
上記に代えて、または上記に加えて、端末20のユーザの属性情報に基づいて、異なる登録メッセージを公式アカウントのトークルームに追加するようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
【0240】
具体的には、限定ではなく例として、性別、年齢、職業(職種)といったユーザの属性情報別に登録メッセージを定めておく。そして、登録URLを伴う登録メッセージの追加要求を端末20から受けたことに基づいて、サーバ10の制御部11が、その端末20のユーザの属性情報を特定する。そして、サーバ10の制御部11が、特定した属性情報に対応する登録メッセージを公式アカウントのトークルームに追加するようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
【0241】
本変形例により得られる効果の一例として、第2ユーザによって提供されるサービスに関するサービス情報が取得された回数に代えて、またはこれに加えて、第2ユーザによって提供されるサービスに関するサービス情報が取得された頻度に関する条件に基づいて、トーク記憶部に追加する登録メッセージを柔軟かつ適切に決定することができる。
【0242】
また、本変形例により得られる効果の一例として、第1ユーザの属性情報に基づいて、トーク記憶部に追加する登録メッセージを柔軟かつ適切に決定することができる。
【0243】
<第4実施例>
第4実施例は、端末20によるページの遷移の履歴に基づいて、追加対象メッセージを決定(設定)する実施例である。
第4実施例に記載の内容は、他の各実施例や他の各変形例のいずれにも適用可能である。
また、既出の構成要素と同一の構成要素については同一の符号を付して、再度の説明を省略する。
【0244】
図4-1は、第4実施例における登録メッセージ管理データの一例を示す図である。
ここでは、
図1-7のOA事業者別登録メッセージ管理データベース155のうちの最も手前側に示されていた、アプリケーションID「ac0020」のOA事業者(=ショップA)のOA事業者別登録メッセージ管理データに含まれる登録メッセージ管理データに対応するデータを例示する。
【0245】
この登録メッセージ管理データには、限定ではなく例として、登録URLと、流入経路識別URLと、テキストと、添付画像とが関連付けて記憶されている。
【0246】
登録URLは、先の実施例で説明した登録URLに相当するURLであり、OA事業者装置40からメッセージを取得したことに基づいて、登録URL生成部111によって生成されるURLである。
【0247】
流入経路識別URLは、端末20のランディングページへの流入経路を識別するためのURLであり、登録URL生成部111によって、登録URLと、端末20のランディングページへの流入経路とに基づいて生成されるURLである。
【0248】
流入経路は、端末20がどのページからランディングページに流入したか、つまり、端末20がランディングページに流入する時に利用したリンク元のページを示す情報である。ページの遷移の履歴とも言える。
【0249】
図面では、流入経路識別URLを、便宜的に、登録URLに「/&{流入元のページのURL(https~)}」を付加した形式で図示している。
また、デフォルトの流入経路識別URLを、便宜的に、登録URLに「/&{default}」を付加した形式で図示している。
【0250】
上記の登録URLや流入経路識別URLは、本開示における特定情報の一例である。
【0251】
本実施例では、OA事業者に関する広告(OA事業者によって提供されるサービスに関する広告)が掲載されたページ(以下、「広告掲載ページ」と称する。)において、広告が操作されることで遷移するページを「ランディングページ」と称する。また、広告掲載ページのURLを「広告掲載URL」と称し、ランディングページのURLを「ランディングURL」と称する。本実施例におけるランディングページは、前述した実施例における登録URL掲載ページに相当する。
【0252】
1番目の登録URLを例に挙げて説明する。
1つ目の流入経路識別URLは、流入経路がスポーツに関するページである場合のURLである。そして、1つ目の登録メッセージとして「スポーツドリンク全品20%OFF」というテキストおよび対応する添付画像が、2つ目の登録メッセージとして「アンケートに答えて、東京五輪を観に行こう! ・・・」というテキストおよび対応する添付画像がそれぞれ関連付けて記憶されている。これは、流入経路がスポーツに関するページであるため、スポーツドリンクのクーポンに関する登録メッセージを追加するとともに、付加的な登録メッセージとして、スポーツに関する別の登録メッセージを追加する意図である。
【0253】
2つ目の流入経路識別URLは、流入経路がグルメに関するページである場合のURLである。そして、1つ目の登録メッセージとして「新登場の極上焙煎珈琲を半額でお試しいただけます。」というテキストおよび対応する添付画像が、2つ目の登録メッセージとして「アンケートに答えて、ホテルディナーにご招待! ・・・」というテキストおよび対応する添付画像がそれぞれ関連付けて記憶されている。これは、流入経路がグルメに関するページであるため、極上焙煎珈琲のクーポンに関する登録メッセージを追加するとともに、付加的な登録メッセージとして、グルメに関する別の登録メッセージを追加する意図である。
【0254】
3つ目の流入経路識別URLは、デフォルトの流入経路識別URLである。これは、流入元のページが存在しない場合である。
流入元のページが存在しない場合とは、限定ではなく例として、端末20においてランディングページがブックマークされ、お気に入り登録されているような場合である。
【0255】
ブックマークとは、端末20の機能の1つであって、任意のウェブサイトのURLをウェブブラウザに登録する機能のことを意味する。
この機能により、端末20では、広告掲載ページを表示させることなく、登録済みのランディングページが直接的に表示させることが可能となる。この場合、流入元のページは存在しないことになる。
【0256】
この例では、1つ目の登録メッセージとして「お気に入り登録ありがとうございます。」というテキストおよび対応する添付画像が、2つ目の登録メッセージとして「スポーツドリンク全品20%OFF」というテキストおよび対応する添付画像が、3つ目の登録メッセージとして「新登場の極上焙煎珈琲を半額でお試しいただけます。」というテキストおよび対応する添付画像がそれぞれ関連付けて記憶されている。これは、ランディングページがブックマークされている可能性があるため「お気に入り登録ありがとうございます。」という登録メッセージを追加するとともに、流入元のページが存在しない(流入経路を判別できないとも言える。)ため、スポーツドリンクのクーポンに関する登録メッセージと、極上焙煎珈琲のクーポンに関する登録メッセージとの両方を追加する意図である。
【0257】
<表示画面>
図4-2、
図4-3は、本実施例において端末20の表示部24に表示される表示画面の遷移の一例を示す図である。
図4-2には、端末20の表示部24にポータルサイトが表示された状態が示されている。このポータルサイトは、「総合」、「ニュース」、「スポーツ」、「社会」、「芸能」等の複数のカテゴリを含み、この例では、「スポーツ」のカテゴリが選択されて、スポーツに関する情報が掲載されたページが表示された状態が示されている。
【0258】
このページには、スポーツに関する情報とは別に、限定ではなく例として、OA事業者によって提供されるサービスに関する広告が表示されている。具体的には、この例では、ショップAにおいてドリンクフェアが開催されていることを示す広告が表示されている。つまり、このページは広告掲載ページである。
【0259】
端末20のユーザによって上記の広告が操作されると、広告掲載ページからランディングページへと遷移する。この例では、ランディングページは、ショップAのウェブページである。そして、メッセージングアプリケーションにおいて友だち追加キャンペーンが行われており、メッセージングアプリケーションにおいてショップAの公式アカウントを友だちとして追加すると、ドリンククーポンを取得することができることを示す説明文と、ショップAでドリンクフェアを開催中であることを示す広告と、クーポンを取得するための「キャンペーンに参加する」と示されたキャンペーン参加ボタンとが表示されている。
【0260】
このランディングページにおいてキャンペーン参加ボタンが操作されると、前述した実施例と同様に、メッセージングアプリケーションへのログイン、ショップAの公式アカウントを友だちに追加していない場合には友だち登録を経て、端末20にインストール済みのメッセージングアプリケーションにおけるショップAの公式アカウントのトークルームが表示される。
【0261】
この例では、ランディングページに遷移する前の広告掲載ページはスポーツに関するページである。このため、このトークルームには、スポーツドリンクのクーポンに関する登録メッセージが表示されている。
さらに、このトークルームには、ショップAの公式アカウントを発信元とする登録メッセージとして、アンケートに答えて東京五輪の観戦チケットを取得するための応募に関する登録メッセージが表示されている。つまり、ランディングページに遷移する前の広告掲載ページがスポーツに関するページであったため、スポーツドリンクのクーポンに関する登録メッセージに加えて、スポーツに関連する異なる登録メッセージが表示されている。
【0262】
図4-3には、端末20の表示部24にグルメサイトが表示された状態が示されている。
このグルメサイトには、グルメに関する情報とは別に、限定ではなく例として、メッセージングアプリケーションにおいて公式アカウントを有するOA事業者の広告が表示されている。具体的には、この例では、
図4-2と同様に、ショップAにおいてドリンクフェアが開催されていることを示す広告が表示されている。つまり、このページは広告掲載ページである。
【0263】
端末20のユーザによって広告が操作されると、このグルメサイトからランディングページへと遷移する。この例では、ランディングページは、
図4-2と同じページである。
【0264】
このランディングページにおいてキャンペーン参加ボタンが操作されると、前述した実施例と同様に、メッセージングアプリケーションへのログイン、ショップAの公式アカウントを友だちに追加していない場合には友だち登録を経て、端末20にインストール済みのメッセージングアプリケーションにおけるショップAの公式アカウントのトークルームが表示される。
【0265】
この例では、ランディングページに遷移する前の広告掲載ページはグルメに関するページである。このため、このトークルームには、極上焙煎珈琲のクーポンに関する登録メッセージが表示されている。
さらに、このトークルームには、ショップAの公式アカウントを発信元とする登録メッセージとして、アンケートに答えてホテルディナーの招待チケットを取得するための応募に関する登録メッセージが表示されている。つまり、ランディングページに遷移する前の広告掲載ページがグルメに関するページであったため、極上焙煎珈琲のクーポンに関する登録メッセージに加えて、グルメに関連する異なる登録メッセージが表示されている。
【0266】
<処理>
図4-4は、本実施例において各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャートである。この図では、左側に端末20の制御部21が実行する処理を、右側にサーバ10の制御部11が実行する処理をそれぞれ示している。
ここでは、メッセージングアプリケーションにおいて、端末20のユーザ(一般アカウント)とOA事業者(公式アカウント)とが、既に友だち登録されていることとして説明する。
【0267】
最初に、端末20の制御部21は、入出力部23に対するユーザの操作に従って、広告掲載ページに掲載されている広告を選択する(A101)。その後、端末20の制御部21は、選択した広告掲載ページの広告掲載URLを、通信I/F22によってサーバ10に送信する(A103)。
【0268】
これを受けて、サーバ10の制御部11は、端末20から受信した広告掲載URLに基づき、その広告掲載URLによって特定される広告掲載ページに掲載されている広告に関連付けられた登録URLを特定する。そして、サーバ10の登録URL生成部111は、特定した登録URLに広告掲載URLを付加した流入経路識別URLを生成し、生成した流入経路識別URLと、ランディングURLとを、通信I/F14によって端末20に送信する(S103)。
【0269】
端末20の制御部21は、サーバ10から受信したランディングURLに基づいて、ランディングページを表示部24に表示させる(A105)。
ランディングページには、限定ではなく例として、A101で選択した広告に関連するオブジェクトが含まれる。オブジェクトは、ユーザ操作を受付可能なオブジェクトであればよく、限定ではなく例として、ボタンやアイコン等がこれに含まれる。
このオブジェクトの一例は、
図4-2や
図4-3のキャンペーン参加ボタンである。
【0270】
その後、端末20の制御部21は、上記のランディングページ内のオブジェクトに、サーバ10から受信した流入経路識別URLを関連付ける(A107)。
オブジェクトには、限定ではなく例として、デフォルトの流入経路識別URLが関連付けられている。A107では、オブジェクトに関連付けられているデフォルトの流入経路識別URLを、サーバ10から受信した流入経路識別URLで上書き・更新する。
【0271】
その後、入出力部23を介してユーザによってオブジェクトが操作されると、端末20の制御部21は、操作されたオブジェクトに関連付けられた流入経路識別URLを、通信I/F22によってサーバ10に送信する(A109)。
【0272】
通信I/F14によって端末20から流入経路識別URLを受信すると、サーバ10の制御部11は、S110の処理を実行する。
また、端末20の制御部21は、A120の処理を実行する。そして、端末20の制御部21は、A150に処理を進める。
【0273】
通信I/F14によって端末20からアプリケーションIDを受信すると、サーバ10の登録メッセージ特定部115(登録メッセージ管理部114)は、記憶部15に記憶されているOA事業者別登録メッセージ管理データベース155を参照し、端末20から受信した流入経路識別URLに対応する公式アカウントを特定する(S420)。
【0274】
その後、サーバ10の制御部11は、端末20から受信した流入経路識別URLに広告掲載URLが含まれるか否かを判定する(S430)。
【0275】
ここで、端末20のA101~A107の処理、サーバ10のS103の処理をそれぞれ経てS430に至った場合は、端末20から受信した流入経路識別URLに広告掲載URLが含まれることになる。
【0276】
一方、前述したように、端末20でランディングページURLがブックマークされているような場合には、端末20ではA105から処理が開始され、A107の処理はスキップされる。その結果、A109で端末20からサーバ10に送信される流入経路識別URLは、デフォルトの流入経路識別URLとなるため、端末20から受信した流入経路識別URLに広告掲載URLは含まれないことになる。
【0277】
流入経路識別URLに広告掲載URLが含まれないと判定したならば(S430:NO)、サーバ10の制御部11は、デフォルトの流入経路識別URLに対応する登録メッセージを、追加対象メッセージに設定する(S440)。そして、サーバ10の制御部11は、S140に処理を進める。
【0278】
一方、流入経路識別URLに広告掲載URLが含まれると判定したならば(S430:YES)、サーバ10の制御部11は、その流入経路識別URL(広告掲載URL)に対応する登録メッセージ、つまり、流入経路に応じた登録メッセージを、追加対象メッセージに設定する(S450)。そして、サーバ10の制御部11は、S140に処理を進める。
【0279】
<効果>
第4実施例は、サーバ10の制御部11が、追加対象メッセージを、ランディングページ(限定ではなく、特定情報が掲載される掲載場所の一例)への遷移の履歴に関する条件(限定ではなく、特定情報が掲載される掲載場所に関する条件の一例、特定情報が掲載される掲載場所への遷移の履歴に関する条件の一例)に基づいて決定する構成を示している。
このような構成により得られる効果の一例として、トーク記憶部に追加する登録メッセージを、特定情報が掲載される掲載場所への遷移の履歴に関する条件に基づいて決定することができるため、限定ではなく例として、遷移の履歴が同じであれば同じ登録メッセージを追加する一方、遷移の履歴が異なるのであれば異なる登録メッセージを追加するといったことが可能となる。つまり、特定情報に関連付けられた登録メッセージを、ユーザがどのような目的や動機で取得しようとしているかに応じて異なる制御を行うことが可能となり、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0280】
また、第4実施例は、サーバ10の制御部11が、登録URLに関連付けられた登録メッセージであって、ランディングページ(限定ではなく、特定情報が掲載される掲載場所の一例)に遷移する前に端末20で表示されていたページの種類に応じた登録メッセージを、トーク記憶部に追加する構成を示している。
このような構成により得られる効果の一例として、特定情報に関連付けられた登録メッセージであって、特定情報が掲載される掲載場所に遷移する前のページの種類に応じた登録メッセージをトーク記憶部に追加することができるため、ユーザがどのような目的や動機で取得しようとしているかに応じて異なる制御を行うことが可能となり、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0281】
また、第4実施例は、上記において、サーバ10の制御部11は、登録URLに関連付けられた登録メッセージであって、ランディングページに遷移する前に端末20で表示されていたページの種類に応じた一の登録メッセージに加えて、同じ種類の他の登録メッセージをトーク記憶部に追加する構成を示している。
このような構成により得られる効果の一例として、特定情報に関連付けられた登録メッセージであって、特定情報が掲載される掲載場所に遷移する前のページの種類に応じた一の登録メッセージに加えて、同じ種類の他の登録メッセージをトーク記憶部に追加することができるため、同じ種類の情報を付加的にユーザに知らせることが可能となり、ユーザの利便性を一層向上させることができる。
【0282】
<第4変形例(1)>
第4実施例において、サーバ10の制御部11が、ランディングページへの遷移の履歴に基づいて追加対象メッセージを決定するのではなく、ランディングページの種類に基づいて追加対象メッセージを決定するようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
【0283】
具体的には、ランディングページの種類がスポーツに関するページである場合は、
図4-2と同様の登録メッセージを追加対象メッセージとして設定し、ランディングページの種類がグルメに関するページである場合は、
図4-3と同様の登録メッセージを追加対象メッセージとして設定する。
【0284】
本変形例は、サーバ10の制御部11が、追加対象メッセージを、ランディングページの種類(限定ではなく、特定情報が掲載される掲載場所に関する条件の一例)に基づいて決定する構成を示している。
このような構成により得られる効果の一例として、トーク記憶部に追加する登録メッセージを、特定情報が掲載される掲載場所の種類等の条件に基づいて決定することができるため、限定ではなく例として、特定情報が掲載される掲載場所の種類が同じであれば同じ登録メッセージを追加する一方、特定情報が掲載される掲載場所の種類が異なるのであれば異なる登録メッセージを追加するといったことが可能となる。つまり、特定情報に関連付けられた登録メッセージを、ユーザがどのような目的や動機で取得しようとしているかに応じて異なる制御を行うことが可能となり、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0285】
<第4変形例(2)>
第4実施例において、流入経路に応じて異なる複数の登録メッセージのうち、一部の登録メッセージを共通としたり、異ならせるようにしてもよい。
具体的には、限定ではなく
図4-1の例において、1番目の流入経路識別URLと2番目の流入経路識別URLとに関連付けられた2つの登録メッセージのうち、1つ目の登録メッセージは共通のメッセージ(限定ではなく例として、スポーツドリンク全品20%OFFクーポン)とし、2つ目の登録メッセージ(アンケート応募)のみを異ならせるようにしてもよい。
【0286】
また、流入経路に応じた登録メッセージの数を、流入経路ごとに異ならせてもよい。
具体的には、限定ではなく
図4-1の例において、1番目の流入経路識別URLに関連付けられた登録メッセージは1つ(限定ではなく例として、スポーツドリンク全品20%OFFクーポン)とし、2番目の流入経路識別URLに関連付けられた登録メッセージは2つ(限定ではなく例として、極上焙煎珈琲半額クーポン+アンケート応募、または、スポーツドリンク全品20%OFFクーポン+極上焙煎珈琲半額クーポン)とするなどしてもよい。
【0287】
<第4変形例(3)>
第4実施例では、ランディングページ内のオブジェクトに流入経路識別URLを関連付けることによって、サーバ10が流入経路を特定できるようにしたが、これに限定されない。
この他にも、限定ではなく例として、サーバ10が、アクセスログに記録されるデータの一種であって、ユーザがランディングページに流入する場合に利用したリンク元のページの情報の一種である「リファラ」に基づいて、流入経路を特定するようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
【0288】
<第5実施例>
第5実施例は、上記の実施例における、サーバ10への追加要求の傾向や、クーポン情報等のダウンロードの傾向に関する情報を集計する実施例である。
第5実施例に記載の内容は、他の各実施例や他の各変形例のいずれにも適用可能である。
また、既出の構成要素と同一の構成要素については同一の符号を付して、再度の説明を省略する。
【0289】
<データ構成>
図5-1は、本実施例においてサーバ10の記憶部15に記憶されるアクセス履歴データ158の一例を示す図である。
このアクセス履歴データ158には、限定ではなく例として、アクセス日時と、登録URLと、アプリケーションID(一般アカウント)と、属性情報とが関連付けて、時系列に記憶される。
【0290】
アクセス日時には、登録URLを伴う端末20からの追加要求(アクセス)があった日時が記憶される。
登録URLには、その追加要求で指定された登録URLが記憶される。
アプリケーションIDには、その要求を行った端末20のユーザのアプリケーションID(一般アカウント)が記憶される。
属性情報には、その要求を行った端末20のユーザの属性情報が記憶される。
【0291】
図5-2は、本実施例において、公式アカウント別集計データ159の一例を示す図である。
この公式アカウント別集計データ159は、各々のOA事業者について、そのOA事業者の各々の公式アカウント別に、登録URLを伴う端末20からの要求(アクセス)に関する情報をサーバ10が集計するためのデータである。
【0292】
ここでは、
図1-7のOA事業者別登録メッセージ管理データベース155のうちの最も手前側に示されていた、アプリケーションID「ac0020」のOA事業者(=ショップA)の公式アカウント名(ショップA)に対応する公式アカウント別集計データ159を例示する。
【0293】
この公式アカウント別集計データ159には、限定ではなく例として、公式アカウント名と、その公式アカウント名に対応する登録メッセージ管理データ(
図1-7参照)に記憶されている登録URL別の集計データである複数の登録URL別集計データとが含まれる。
【0294】
各々の登録URL別集計データには、限定ではなく例として、登録URLと、アクセス数個別集計データと、アクセス数総合集計データとが含まれる。
【0295】
アクセス数個別集計データは、属性情報や時間帯などの集計用項目ごとに、アクセス数を個別に集計したデータであり、限定ではなく例として、集計用項目と、アクセス数とが関連付けて記憶される。
【0296】
アクセス数総合集計データは、アクセス数個別集計データに基づいて生成されるデータであって、限定ではなく例として、属性情報と時間帯との各々の組合せについて、アクセス数を集計した総合的なデータである。
【0297】
<処理>
サーバ10の制御部11は、登録URLを伴う端末20からの登録メッセージの追加要求に基づいて、ユーザ登録データ152(
図1-4)を参照し、その端末20のユーザのアプリケーションID(一般アカウント)と属性情報とを特定する。そして、アクセス日時と、その要求に対応する登録URLと、特定したアプリケーションIDと、特定した属性情報とを関連付けて、アクセス履歴データ158(
図5-1)に記憶させる。
【0298】
サーバ10の制御部11は、所定の集計タイミング(限定ではなく例として、週に1回、1か月に1回などの定期的なタイミング)でアクセス数集計処理を実行する。
なお、集計タイミングは定期的なタイミングに限らず、非定期のタイミングや、人為的に集計操作が行われたタイミング等としてもよい。
【0299】
アクセス数集計処理では、サーバ10の制御部11は、限定ではなく例として、その集計タイミングにおけるアクセス履歴データ158(最新のアクセス履歴データ158)と、ユーザ登録データ152とに基づいて、各々のOA事業者の各々の公式アカウントを対象として、アクセスの時間帯の情報や端末20のユーザの属性情報などの集計用項目ごとに、アクセス数を個別に集計して、アクセス数個別集計データに記憶させる。
また、サーバ10の制御部11は、アクセス数個別集計データに基づいて、属性情報と時間帯との各々の組合せについて、アクセス数を集計し、アクセス数総合集計データに記憶させる。
【0300】
アクセス数集計処理で集計された集計データ(アクセス数個別集計データやアクセス数総合集計データ)は、限定ではなく例として、サーバ10の制御部11が、通信I/F14によってOA事業者装置40に送信するようにすることができる。このようにすることで、集計データをOA事業者が確認・把握することが可能となる。
【0301】
なお、アクセス数の集計に代えて、またはこれに加えて、前述したクーポン情報等のダウンロード数を集計するようにしてもよい。
また、アクセス数やダウンロード数に代えて、またはこれに加えて、アクセスの頻度やダウンロードの頻度を集計するようにしてもよい。
【0302】
<効果>
本変形例は、サーバ10の制御部11が、登録メッセージの追加要求(サーバ10へのアクセス)の傾向(限定ではなく、ユーザ識別情報と特定情報とを伴う要求に関する情報の一例)を集計する構成を示している。
このような構成により得られる効果の一例として、ユーザ識別情報と特定情報とを伴う要求の傾向に関する情報を集計することができるため、限定ではなく例として、どの登録URLが、どの時間帯に、どのようなユーザによって選択されたか(どのキャンペーンがどのような反応であったか)等の情報を、メッセージングサービス事業者側やOA事業者側で把握することが可能となる。その結果として、OA事業者によって提供されるサービスの質の改善や向上に繋がる。
【0303】
<他の実施形態>
(1)特定情報
上記の実施形態では、登録メッセージと関連付ける特定情報としてURLを例示したが、これに限定されない。特定情報は、登録メッセージを特定することのできる一意な情報であればよく、限定ではなく例として、トークンやハッシュ値等であってもよい。この場合、端末20の制御部21は、任意の方法でトークンやハッシュ値等の特定情報を取得する。そして、端末20の制御部21は、ユーザ操作に従ってサーバ10に通信接続し、取得した特定情報を、通信I/F22によってサーバ10に送信する。
【0304】
サーバ10の制御部11は、端末20から受信した特定情報と関連付けられている公式アカウントおよび登録メッセージを特定し、特定した登録メッセージを、特定した公式アカウントのトークルームに追加する。
【0305】
(2)特定情報と登録メッセージとの関連付け
上記の実施形態では、サーバ10の制御部11が、特定情報と登録メッセージとを関連付けて記憶部15に記憶させることとしたが、これに限定されない。つまり、特定情報と登録メッセージとを関連付けて記憶部15に記憶させることは、必ずしも必須ではない。
【0306】
限定ではなく例として、サーバ10の制御部11が、OA事業者装置40から取得したメッセージ(登録メッセージ)の各々について、一意な情報であって、そのデータから登録メッセージを可逆的に復元可能な情報(以下、「復元可能情報」と称する。)を生成する。
【0307】
この場合、端末20の制御部21は、任意の方法で復元可能情報を取得する。限定ではなく例として、端末20の制御部21は、OA事業者のウェブサイトから復元可能情報をダウンロードして取得する。そして、端末20の制御部21は、ユーザ操作に従ってサーバ10に通信接続し、取得した復元可能情報を含む登録メッセージの追加要求情報を、通信I/F22によってサーバ10に送信する。
【0308】
この追加要求を受けて、サーバ10の制御部11は、端末20から受信した復元可能情報から登録メッセージを復元し、復元した登録メッセージを、対応する公式アカウントのトークルームに追加する。
【0309】
(3)システム
上記の実施形態で説明した通信システム1Aの構成はあくまでも一例に過ぎず、これに限定されない。限定ではなく例として、通信システム1Aにおいてサーバ10(限定ではなく、情報処理装置の一例)が実行する処理の一部または全部を、他の装置が実行するようにしてもよい。
【0310】
図6は、本実施形態における通信システム1Bのシステム構成の一例を示す図である。
通信システム1Bでは、メッセージングサービス事業者のサーバ10が、限定ではなく例として、トーク情報を管理するトーク情報管理サーバとして機能する。
【0311】
また、通信システム1Bでは、OA事業者装置40が、限定ではなく例として、登録メッセージ管理装置41と、特定情報管理装置42とを有する。
【0312】
通信システム1Bでは、限定ではなく例として、登録メッセージ管理装置41の制御部が1以上の登録メッセージを生成する。そして、特定情報管理装置42の制御部が、登録メッセージ管理装置41から1以上の登録メッセージを取得したことに基づいて、この1以上の登録メッセージを特定する特定情報を出力する。つまり、限定ではなく例として、登録メッセージ管理装置41から受信した1以上の登録メッセージを特定する特定情報の生成や、生成した特定情報の表示、特定情報と1以上の登録メッセージとを関連付けたデータ(関連付けデータ)のサーバ10への送信などの制御を実行する。
なお、関連付けデータは、登録メッセージ管理装置41と特定情報管理装置42とのどちらの記憶部に記憶させるようにしてもよい。
【0313】
また、限定ではなく例として、サーバ10(トーク情報管理サーバ)はトーク記憶部を備える。そして、サーバ10の制御部11は、OA事業者装置40から受信した関連付けデータを参照して、第1ユーザ識別情報と特定情報のうち第1特定情報とを伴う要求に基づいて、第1特定情報によって特定される第1登録メッセージを、トーク記憶部に追加することと、第1ユーザ識別情報と特定情報のうち第2特定情報とを伴う要求に基づいて、第2特定情報によって特定される第2登録メッセージを、トーク記憶部に追加することとを実行する。
【0314】
なお、上記の構成も、あくまでも一例に過ぎず、これに限定されない。
限定ではなく例として、サーバ10の制御部11が、第1ユーザ識別情報と特定情報とを伴う要求に基づいて、その特定情報を特定情報管理装置42に送信する。そして、特定情報管理装置42が、サーバ10から受信した特定情報に関連付けられた登録メッセージを関連付けデータに基づいて特定し、特定した登録メッセージをトーク記憶部に追加するように指示するコマンドをサーバ10に送信するなどして、登録メッセージをトーク記憶部に追加する制御を特定情報管理装置42が間接的に実行するようにしてもよい。
【0315】
つまり、本開示のシステムにおいて、制御部(制御装置)は必ずしも1つである必要はなく、複数の制御部(複数の制御装置)を備えていてもよい。そして、これら複数の制御部が各種の制御を分担して実行するようにしてもよい。
【0316】
また、本開示におけるトーク記憶部を、サーバ10の外部の装置に備えるようにしてもよい。トーク記憶部を備える装置は、メッセージングサービス事業者の装置としてもよいし、OA事業者の装置としてもよい。
【0317】
つまり、本開示のシステムにおいて、トーク記憶部は、サーバ10(情報処理装置)以外の装置が備えていてもよい。
【符号の説明】
【0318】
1(1A,1B) 通信システム
10 サーバ
20 端末
30 ネットワーク
40 OA事業者装置
41 登録メッセージ管理装置
42 特定情報管理装置