(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-20
(45)【発行日】2024-08-28
(54)【発明の名称】災害レジリエンス保険支援システム及びその契約形態と契約管理方法
(51)【国際特許分類】
G06Q 40/08 20120101AFI20240821BHJP
【FI】
G06Q40/08
(21)【出願番号】P 2023136980
(22)【出願日】2023-08-25
【審査請求日】2023-09-07
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】503052081
【氏名又は名称】柳川 省二
(72)【発明者】
【氏名】柳川 省二
【審査官】毛利 太郎
(56)【参考文献】
【文献】特開2022-083520(JP,A)
【文献】特開2022-120313(JP,A)
【文献】特開2002-056184(JP,A)
【文献】特開2016-212836(JP,A)
【文献】特開2002-049760(JP,A)
【文献】特開2011-070581(JP,A)
【文献】特許第6951537(JP,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 - 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
居住のように供する建物(以下、住家と記載する。)において前記住家が水災リスクによって被害を受けた場合、或いは、地震、津波、火山の噴火を除く自然災害による水道水の供給停止状態(以下、断水と記載する。)又は電力の供給停止状態(以下、停電と記載する。)の被害を受けた場合の被災者に保険給付して該被災者の生活を支援する災害レジリエンス保険を提供するための災害支援システムであって、
前記水災リスクは、大雨や長雨による内水氾濫又は外水氾濫、或いは豪雨や長雨などによる土砂災害であって、
当該保険は、マイナンバーカードを取得した成年(以下、ユーザと記載する。)を対象とし、
当該保険に加入する前記ユーザの前記住家において該住家が前記水災リスクによって被害を受けた場合にその被害状況に応じて担保する住家プランと、前記自然災害による断水又は停電を担保する断水プランと、停電プランの補償プランを具備し、
前記ユーザが前記補償プランから少なくとも1つを選択してオンラインで加入する保険であって、
前記住家プランは、前記水災リスクによって前記住家において床下浸水又は土砂災害により床下に土砂、土石、竹木などが流入した被害(以下、床下被害と記載する。)を受けた場合又は、床上浸水や流失、倒壊、埋没など前記床下被害以外に被害(以下、住家被害と記載する。)を受けた場合に保険給付される給付項目を具備し、
前記ユーザが前記床下被害を受けた場合には、前記住家の1階部の床面積に応じて給付し、
前記床下被害において給付される保険金は、前記住家の1階部の床面積によって予め複数に区分したサイズとそのサイズに応じた予め設定した金額或いは、前記住家の1階部の床面積に応じた金額であって、
前記ユーザが前記住家被害を受けた場合には、前記床下被害に対する保険金額に予め設定した一定割合を掛けた金額を給付し、
サーバ装置は、前記ユーザのユーザ端末とネットワークを介して送受信可能に接続し、
当該保険のウェブサイトに商品案内と見積依頼書と加入申込書と保険約款と、を掲載する保険案内掲載手段と、
前記ユーザが前記住家プランに加入を希望する場合には前記ユーザ端末が見積受付期間内に送信する前記見積依頼書を受信して該見積依頼書に対する回答書を前記ユーザ端末に送信して更に前記ユーザ端末が送信した前記加入申込書を受信する送受信手段と、
前記ユーザ端末が送信した前記見積依頼書を受信した場合には前記見積依頼書に入力された前記住家の所在地の国土地理院がウェブサイトに提供するハザードマップを画面に表示することにより前記水災リスク
を判別可能とし前記水災リスクの基本料率に付加する付加料率が決定でき更に
適用料率が算出できる保険料率決定手段と、
前記加入申込書に前記ユーザのマイナンバーカードの表面の画像ファイルを添付する画像添付部を設けて前記ユーザを確認できるユーザ確認手段と、
を備えることを特徴とする災害レジリエンス支援システム。
【請求項2】
前記保険料率決定手段は、前記住家プランにおいて前記住家に対する前記水災リスクを判別して前記付加料率を決めるために
前記ハザードマップに前記サーバ装置がネットワーク経由でアクセスして前記ユーザ端末が送信した前記見積依頼書に入力された前記ユーザの住所を前記ウェブサイトの住所の入力欄に入力する又は表示された地図から前記ユーザの住所地をクリックしてその地区のハザードマップを画面に表示し、
前記サーバ装置が前記ハザードマップを画面に表示することにより前記住家に対する前記水災リスクの危険度が識別できてリスク区分が判別できることにより前記付加料率が決まり、
前記付加料率が決まったことにより前記住家における前記水災リスクの前記基本料率に前記付加料率を付加した前記適用料率が決定して前記住家プランの保険料が算出できることを特徴とする請求項1に記載の災害レジリエンス支援システム。
【請求項3】
前記リスク区分は、前記サーバ装置が画面に表示するハザードマップによって前記水災リスクの危険度が少なくとも3つのレベルに区分され、
前記3つのレベルは、前記水災リスクの危険度に応じて前記水災リスクの前記基本料率に付加する予め決められた3つの前記付加料率であることを特徴とする請求項2に記載の災害レジリエンス支援システム。
【請求項4】
前記住家プランにおける前記床下被害に対する保険金額は、前記住家の1階部の床面積によって決まり、
その保険金は、前記住家の床下の泥水や堆積物除去費用又は竹木や岩石の撤去費用或いは床下の清掃及び消毒費用(以下、清掃消毒等費用と記載する。)保険金であって、
前記清掃消毒等費用保険金に対する保険金額の設定基準は、前記住家の1階部の床面積によって予め複数に区分したサイズとそのサイズに応じた予め設定した前記清掃消毒等費用を保険金額とする定額基準と、
予め設定した前記清掃消毒等費用の平米単価に前記住家の1階部の床面積を掛けて算出した額を保険金額とする平米単価基準があり、
前記住家プランにおける前記床下被害に対する保険金額と保険金は、複数のサイズに区分けされた前記定額基準又は前記平米単価基準の何れかの基準で設定した保険金額で、給付される保険金は、前記清掃消毒等費用保険金であって、
前記住家プランにおける前記住家被害に対する給付額は、前記床下被害において設定した保険金額に予め決めた一定割合を掛けた金額を保険金額とし、
給付される保険金は、住家災害見舞金であって、
前記サーバ装置は、前記ウェブサイトの前記商品案内に前記住家プランにおける保険金額の設定基準に関して少なくとも複数のサイズに区分けされた前記定額基準又は前記平米単価基準を掲載し、更に前記住家プランにおける前記床下被害と前記住家被害のそれぞれ給付額と給付される保険金の違いについて掲載することを特徴とする請求項1に記載の災害レジリエンス支援システム。
【請求項5】
前記断水プランと前記停電プランは、何れも前記自然災害による断水と停電によって前記ユーザが日常生活に支障を来すことによる経済的負担をカバーするインフラ対応費用保険金を給付し、
前記断水プランと前記停電プランは、何れも予め設定した免責期間を備え、
前記免責期間は、断水又は停電における供給停止時から少なくとも2日以上であって、
前記断水プランと前記停電プランにおける保険給付は、何れも前記免責期間を超える供給停止期間1日に対して予め設定した日額を給付する日額給付と、前記免責期間を超える予め設定した一定の供給停止期間を経過した場合に予め設定した定額を給付する定額給付があり、
前記日額給付は、前記断水プランと前記停電プランの何れも予め設定した給付限度日数が設けられており、
前記日額給付又は前記定額給付においては、給付額を家族構成によって調整可能な家族調整係数が設けられており、
前記ユーザが前記家族調整係数を使用する場合にはモラルリスクを抑止するために前記ユーザ端末は、前記加入申込書の他に別途予め決めた一定年齢以上の前記ユーザの同居の家族のマイナンバーカードの表面の画像ファイルを添付してネットワーク経由で前記サーバ装置に送信する必要があって、
前記サーバ装置は、前記ウェブサイトの前記商品案内に前記断水プランと前記停電プランの保険給付においてそれぞれ少なくとも前記日額給付又は前記定額給付を掲載し、更に家族構成によって前記日額給付又は前記定額給付における給付額を調整可能であることと、前記家族調整係数と前記家族調整係数を使用する場合には予め決めた一定年齢以上の前記ユーザの同居の家族のマイナンバーカードの表面の画像ファイルの提出が必要であることを掲載することを特徴とする請求項1に記載の災害レジリエンス支援システム。
【請求項6】
一般に台風や豪雨などの水害による前記住家の床上浸水や前記住家の流失などを担保する住宅総合保険(以下、火災保険と、記載する。)は、床下浸水、断水、停電が不担保であって、
前記災害レジリエンス保険は、床下浸水、断水、停電を担保し、
前記住家プランにおける前記床下被害は、前記清掃消毒等費用保険金を給付し、
前記断水プランと前記停電プランは、断水と停電に対して何れも前記インフラ対応費用保険金を給付し、
当該保険において前記住家被害に対しする保険金は、前記住家災害見舞金であって、
前記住家災害見舞金は、前記床下被害に対して給付される前記インフラ対応費用保険金の一定割合の額であって、
当該保険が前記住家被害に対して前記住家災害見舞金を給付することに対して前記火災保険は、該火災保険が対象とする住家の保険金額において一般に損害保険金と、臨時費用保険金と、残存物取り片付け費用保険金を給付し、
当該保険は、前記火災保険が不担保する床下浸水、断水、停電を当該保険は担保し、
当該保険が担保する前記住家被害に該当する前記火災保険は、当該保険と異なる保険金を給付し、
その給付額において当該保険は、前記ユーザが不当利得とならい前記インフラ対応費用保険金の一定割合の額を給付し、
当該保険が前記火災保険を補完する保険商品であることを特徴とする請求項4又は5に記載の災害レジリエンス支援システム。
【請求項7】
前記保険案内掲載手段において前記サーバ装置は、前記ウェブサイトの前記商品案内に
前記補償プランに対するそれぞれの担保項目をアイコンで表示して掲載する可視化手段を備え、
前記アイコンは、前記住家プラン示す住家アイコンと、前記断水プランを示す断水アイコンと、前記停電プランを示す停電アイコンと、更に前記住家プランにおいて床下被害を示す床下被害アイコンと、住家被害を示す住家被害アイコンを具備し、
前記サーバ装置は、前記ウェブサイトの前記商品案内に前記担保項目を前記アイコンで表示した複数の前記補償プランを掲載し、
前記ユーザ端末は、ネットワーク経由で前記サーバ装置にアクセスして前記ウェブサイトの前記商品案内に掲載された前記アイコンを画面に表示し、
前記ユーザは、前記ユーザ端末が画面に表示した前記アイコンを目視して前記補償プランを容易に選択できることを特徴とする請求項1に記載の災害レジリエンス支援システム。
【請求項8】
前記見積依頼書には前記ユーザの住所、氏名、連絡先であるユーザ情報を入力するユーザ情報入力部と前記住家の1階部の床面積を入力する床面積入力部が設けられており、
更に、前記床下被害に対する保険金額の設定において前記平米単価基準の場合には平米単価基準チェック欄と、前記住家の1階部の床面積によって算出される保険金額と前記適用料率によって算出される年間保険料をそれぞれ入力する保険金額保険料入力欄が、
前記定額基準の場合には定額基準チェック欄と、複数のサイズに区分けされた前記定額基準に付番された番号にチェックする番号チェック欄と、前記番号に対応する年間保険料を入力する複数の保険料入力欄が、それぞれ設けられており、
前記住家プランに加入を希望する前記ユーザは、前記ユーザ端末を用いてネットワーク経由で前記サーバ装置にアクセスして前記ウェブサイトの前記見積依頼書を画面に表示し、
前記ユーザが前記平米単価基準を希望する場合には前記ユーザ情報入力部と前記床面積入力部にそれぞれ前記ユーザ情報と前記住家の1階部の床面積が入力され更に前記平米単価基準チェック欄にチェックされた前記見積依頼書を送信し、
前記ユーザが前記定額基準を希望する場合には前記ユーザ情報入力部と前記床面積入力部にそれぞれ前記ユーザ情報と前記住家の1階部の床面積が入力され更に前記定額基準チェック欄と前記番号チェック欄にそれぞれチェックされた前記見積依頼書を送信することを特徴とする請求項4に記載の災害レジリエンス支援システム。
【請求項9】
前記サーバ装置は、前記ユーザ端末が送信した前記見積依頼書を受信し、
前記見積依頼書に入力された前記ユーザの住所から前記住家における前記水災リスクを判別するため前記保険料率決定手段を用いて判別した前記リスク区分に対応する前記付加料率の決定を可能とし、
前記見積依頼書において前記平米単価基準チェック欄にチェックが印された場合には、前記清掃消毒等費用の平米単価に前記床面積入力部に入力された平米数を掛けて算出した保険金額と、該保険金額に前記保険料率決定手段により決定した前記付加料率に前記基本料率を加算した前記適用料率を掛けて算出した年間保険料と、を前記保険金額保険料入力欄にそれぞれ入力し、
前記定額基準チェック欄にチェックが印された場合には、前記番号チェック欄に該当する番号の保険金額に前記保険料率決定手段により決定した前記付加料率に前記基本料率を加算した前記適用料率を掛けた年間保険料を前記保険料入力欄に入力し、
前記保険金額保険料入力欄又は前記保険料入力欄に入力された前記見積依頼書を前記サーバ装置は、コピーして作成した前記回答書をネットワーク経由で前記ユーザ端末に送信し、
前記ユーザ端末が前記回答書を受信することにより前記ユーザは前記住家プランに加入するかを検討することを特徴とする請求項2又は8に記載の災害レジリエンス支援システム。
【請求項10】
前記加入申込書には、前記ユーザのマイナンバーカードの表面の画像ファイルを添付する前記画像添付部と、前記ユーザのフリガナと連絡先を入力する個人情報入力欄と、
前記ユーザが加入を希望する前記住家プランと前記断水プランと前記停電プランとのそれぞれの加入に必要な加入情報を入力する複数の加入情報入力欄が設けられており、
(1)前記住家プランにおける前記加入情報は、
前記回答書に表示された内容が前記平米単価基準の場合には保険金額と、年間保険料と、前記住家の1階部の床面積で、
前記回答書に表示された内容が前記定額基準の場合には前記番号チェック欄にチェックした番号と、その番号に対する年間保険料と、前記住家の1階部の床面積であって、
(2)前記断水プランにおける前記加入情報は、前記ウェブサイトの前記商品内容に表示された前記日額給付又は前記定額給付の何れか、或いは家族構成によって調整する場合には前記家族調整係数と、前記日額給付又は前記定額給の何れか、であって、
(3)前記停電プランにおける前記加入情報は、前記ウェブサイトの前記商品内容に表示された前記日額給付又は前記定額給付の何れか、或いは家族構成によって調整する場合には前記家族調整係数と、前記日額給付又は前記定額給の何れか、であって、
前記加入情報入力欄は、前記(1)―(3)の前記加入情報をそれぞれ入力する入力欄であって、
前記補償プランに加入する前記ユーザは、前記ユーザ端末を用いて前記サーバ装置にアクセスして前記商品案内を画面に表示して確認し、且つ前記加入申込書を表示して前記加入申込書に設けられた前記画像添付部に前記ユーザのマイナンバーカードの表面の画像ファイルを添付し、更に前記個人情報入力欄に前記ユーザのフリガナと連絡先を入力し、更に
(a)前記ユーザが前記住家プランに加入を希望する場合には前記(1)に記載の前記加入情報を前記加入情報入力欄に入力し、
(b)前記ユーザが前記断水プランに加入を希望する場合には前記(2)に記載の前記加入情報を前記加入情報入力欄に入力し、
(c)前記ユーザが前記停電プランに加入を希望する場合には前記(3)に記載の前記加入情報を前記加入情報入力欄に入力し、
前記ユーザ端末は、前記(a)と前記(b)と前記(c)又は、前記(a)と前記(b)又は、前記(a)と前記(c)又は、前記(b)と前記(c)又は前記(a)又は前記(b)或いは前記(c)の何れかの前記加入申込書をネットワーク経由で前記サーバ装置に送信し、
前記サーバ装置は、受信した前記加入申込書に添付された前記ユーザのマイナンバーカードの画像ファイルを画面に表示して当該保険に加入する前記ユーザの確認を可能とすることを特徴とする請求項5又は8に記載の災害レジリエンス支援システム。
【請求項11】
前記災害レジリエンス保険は、
前記見積受付期間と申込受付期間と待機期間と補償開始日と、を設けて構成されており、
前記見積受付期間は、前記ユーザが前記住家プランに加入を希望する場合に前記ユーザ端末が送信した前記見積依頼書を前記サーバ装置が受信して前記見積依頼書を受付する期間であって、
前記申込受付期間は、前記見積受付期間の開始日以降から前記見積受付期間の締切日以降の期間であって、
前記待機期間は、前記ユーザが気象予報を基に当該保険に加入することができないように
前記申込受付期間の締切日から少なくとも10日以上であって、
前記補償開始日は、前記待機期間終了日の翌日であって、
前記ユーザが加入を希望する前記補償プランに前記住家プランが含まれる場合には前記ユーザ端末は、前記見積受付期間の締切日までにネットワーク経由で前記ユーザが希望する前記住家プランに対する前記加入情報と前記ユーザ情報が入力された前記見積依頼書を前記サーバ装置に送信し、
前記サーバ装置は、前記見積依頼書に対する前記回答書を前記申込受付期間開始日までに
前記ユーザ端末にネットワーク経由で送信し、
前記ユーザ端末は、ネットワーク経由で前記サーバ装置にアクセスし、
前記ウェブサイトの前記加入申込書に設けられた前記画像添付部に前記ユーザのマイナンバーカードの画像ファイルが添付され、前記個人情報入力欄に前記ユーザのフリガナと連絡先が入力され、更に前記ユーザが加入を希望する前記住家プランと前記断水プランと前記停電プランとのそれぞれの加入に必要な前記加入情報が前記加入情報入力欄に入力された前記加入申込書を前記申込受付期間締切日までに送信することを特徴とする請求項10に記載の災害レジリエンス支援システム。
【請求項12】
前記サーバ装置は、前記申込受付期間の締切日以降に前記ユーザ端末がネットワーク経由で送信した複数の前記加入申込書を基に表形式のデータベースを生成するデータベース手段を備え、
前記データベースは、複数のフィールドに区分けされており、
前記複数のフィールドは、少なくとも前記ユーザの住所においては都道府県と、市区郡と、
前記補償プランにおいては前記住家プランと前記断水プランと前記停電プランのそれぞれの保険金額又はてん補金限度額(以下、保険金額と記載する。)と、に区分けされており、
前記サーバ装置は、更に前記データベースを前記ユーザの住所を都道府県毎に抽出する抽出手段と、
抽出された複数の都道府県毎のデータベースを複数の都道府県別データファイルとして生成する都道府県別データファイル手段と、
前記複数の都道府県別データファイルにそれぞれ都道府県名を付けた該複数の都道府県別データファイルと前記データベースを保存する契約管理手段と、
前記複数の都道府県別データファイルを市区郡毎にソートするソート手段と、
を備えていることを特徴とする請求項11に記載の災害レジリエンス支援システム。
【請求項13】
前記サーバ装置は、複数の前記補償プランにおけるそれぞれの前記保険金額を都道府県毎又は市区郡毎に集計して地域別の集積リスクを把握できる集積リスク把握手段を備え、
前記住家プランにおける前記保険金額は、暫定的に前記床下被害の保険金額の2倍の金額を計上し、
前記断水プランと前記停電プランにおけるそれぞれの前記保険金額は、前記家族調整係数を反映させた金額を計上し、
前記サーバ装置は、都道府県名が付いた前記複数の都道府県別データファイルから特定した都道府県を選び前記集計リスク把握手段で複数の前記補償プランにおけるそれぞれの前記保険金額を集計し、
更に前記特定した都道府県別データファイルにおいて前記ソート手段で複数の市区郡毎に
ソートし、
市区郡毎にソートされた前記特定した都道府県別データファイルを前記集積リスク把握手段で複数の前記補償プランにおけるそれぞれの前記保険金額を集計し、
前記サーバ装置が前記集計リスク把握手段を用いて前記複数の都道府県別データファイル又は市区郡毎にソートされた前記特定した都道府県別データファイルを集計することにより都道府県毎又は市区郡毎の地域別の集積リスクを暫定的に把握可能とすることを特徴とする請求項12に記載の災害レジリエンス支援システム。
【請求項14】
前記サーバ装置は、QRコード生成手段を更に備え、
前記QRコード生成手段は、前記保険約款にアクセスするURLをQRコード(登録商標)に変換して保険約款QRコードを生成し、
更に前記QRコード生成手段は、前記災害レジリエンス保険に加入した前記ユーザに発行する保険証券の余白部に前記保険約款QRコードを表示したその保険証券を更にQRコードに変換して保険証券QRコードを生成し、
前記保険証券QRコードの画像ファイルをネットワーク経由で前記ユーザ端末に送信し、
前記ユーザ端末は、QRコードを読み取り可能であって、
前記サーバ装置が前記保険証券QRコードを生成することにより前記ユーザは、当該保険契約において一元管理が容易となることを特徴とする請求項1に記載の災害レジリエンス支援システム。
【請求項15】
前記ユーザ端末は、保険契約情報共有手段と、バックアップ手段を備え、
前記保険契約情報共有手段は、前記ユーザが加入した前記災害レジリエンス保険において保険事故が起きた場合に前記ユーザに代わり当該保険金請求手続きができるように前記ユーザが契約した前記災害レジリエンス保険の契約情報である前記保険証券QRコードの画像ファイルを前記ユーザと同居の成年である親族(以下、同居の親族と記載する。)と共有し、
前記バックアップ手段は、前記ユーザ端末が使用不能となった場合或いは前記ユーザが前記ユーザ端末を使用できない状態となった場合に備えて前記ユーザが利用するインターネットサービスプロバイダ―が提供するクラウドに前記保険証券QRコードの画像ファイルをアップロードして保存し、
前記ユーザ端末は、前記同居の親族の親族デバイスとネットワーク介して通信可能で、
前記親族デバイスは、QRコードを読取可能であって、
前記サーバ装置が送信した前記保険証券QRコードの画像ファイルを保存し、
且つネットワーク経由で前記クラウドにアップロードして保存し、
更に前記親族デバイスに前記保険証券QRコードの画像ファイルを送信すると伴に前記災害レジリエンス保険において前記ユーザが当該保険の保険金請求手続きが困難な場合には前記クラウドにアクセスして保存された前記保険証券QRコードの画像ファイルを読み取り当該保険の保険金請求手続きをする旨のメールを送信し、
前記ユーザ端末が前記保険契約情報共有手段と前記バックアップ手段を用いて当該保険が未請求とならないように当該保険契約が一元化された前記保険証券QRコードの画像ファイルを前記クラウドに保存して前記ユーザが当該保険契約を管理できることを特徴とする請求項14に記載の災害レジリエンス支援システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、災害保険における保険者の商品設計及び引受リスク管理と保険契約者の契約管理に関する。
【背景技術】
【0002】
日本は、地理的に山間部が多いため急斜面も多い。そのため河川は、上流から下流にかけて勾配が急であって海までの距離が短いため集中豪雨が発生した場合には急激に増水して短時間で氾濫の危険度が高まる。
【0003】
近年、地球温暖化の影響により日本各地で線状降水帯など異常気象による洪水や土砂災害が頻発している。また、それに伴い断水や停電も各地で多発している。その結果、損害保険会社全体で、水災を担保する火災保険(住宅総合保険)の支払保険金が2018年、2019年と2年連続で1兆円を超えた。
【0004】
少子高齢化により地域的に過疎化が進んでいる。また空き家が増加し高齢者の単身世帯や認知症となる人の割合が増加している。一般に住家の所有者は、高齢者が多い。その高齢者が自然災害の被災者となった場合には、災害の後片付けをすることが困難である。
【0005】
住宅や家財などを対象とする水災、風災など自然災害を担保する火災保険(住宅総合保険)や火災共済が販売されているが近年、火災よりも水災による保険金や共済金の支払い割合が多くを占めその頻度率も増加している。
【0006】
近年スマートフォンの普及に伴い日常生活の場で情報提供手段として広告媒体などにQRコード(登録商標)が多く用いられている。
【0007】
デジタル化によりオンライン契約やネットショッピングなどが増加し便利になった反面、非対面によるなりすましなどの不正やトラブルが増えた。
【0008】
特許文献1によれば、水災のリスク区分によって物件の所在地毎に物件データにより保険料を設定する情報処理装置及びその方法とプログラムが記載されている。
【0009】
特許文献2によれば、建造物に対する災害リスクの評価結果を統合して災害リスクの評価、格付、災害保険及び被災後の復旧保証を含む一貫サービスを与えることができる災害リスク管理方法が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
【文献】特開2021-124866号公報
【文献】特開2005-25292号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
現在販売されている居住用建物及び家財を対象とした水災を担保する火災保険(住宅総総合保険)は、以下のような問題がある。
(1)一般に床下浸水では保険給付の対象とならない。また、断水や停電は補償されない。
(2)補償範囲が火災以外に破裂、爆発、落雷、風災、雹災、雪災、水災、他物の飛来落下、給排水管の事故による水濡れ、盗難等、広範囲に渡り集約されている。
(3)保険の対象である建物又は家財の評価額は、時価額と再調達価額がある。
(4)支払保険金の種類は、一般に損害保険金と臨時費用保険金や残存物取り片付け費用等がある。
上記により、保険商品として加入者にとって補償の選択が困難で保険給付において不明確である。
【0012】
日本における火災保険料率は、損害保険料率算出機構(損害保険料率算出団体に関する法律に基づく)が算出した参考純率(純保険料率)と各損害保険会社の付加保険料率から構成されているが前記参考純率における水災リスクに対する料率が全国一律であった。近年水害による支払保険金が急増したため2023年6月に損害保険料率算出機構が火災保険参考純率の変更に関する届出を金融庁長官に行ったことにより水災リスクに対して地域により5区分に細分化された。しかし、当該5区分は市や町ごとに区分されその保険料率は一律であるため個々人の住家の地理的状況が反映されない。例えば同一市町村内の河川に近い住家と高台の住家が同じリスク区分となる。
【0013】
また、国や地方公共団体は、大雨や地震などの自然災害に対して浚渫工事、治水工事、危険区域の補強工事、ダムの建設など防災、減災対策を進めているためハザードマップにおける危険領域も変化する。そのため保険として公平性を期すため水害や土砂災害に対する危険領域を適宜見直し水災リスクの保険料率に反映させる必要がある。
【0014】
保険は、無体物であるため可視化が困難である。そのため保険契約者は、担保内容が同じ保険を契約する場合がある。また担保されていない無保険状態となる場合があった。
【0015】
保険証券は、その保険が担保する詳細は分からない。保険約款には契約した保険に対して、用語の定義やその他保険の対象となる損害、保険金支払要件、告知、通知義務など重要な事項が記載されている。そのため保険契約者は、保険証券と保険約款を一緒に保管することが重要となる。しかし一般に保険証券は、1枚の書面又はデジタル証券の画面ファイルで表示され保険約款は、複数のページから成る冊子又はデジタル約款であるため保管や管理がしにくい。
【0016】
保険契約は、契約した保険が担保する保険事故が起きた場合、一般に保険金請求手続きをする必要はある。そのため、保険契約者が認知症などにより保険金請求できなくなった場合や地震や台風などの自然災害や火災などによって保険証券や保険証券画像ファイルが確認できない場合があるのでその保険の契約情報を身近な第三者に知らせておくことが重要となる。
【0017】
損害保険の加入者は、一般に加入した保険が担保する事由に対して保険事故が万一起きた場合にはその保険事故による経済的損失を補填してもらえることを期待して契約する射幸性契約でもある。そのため経済的損失の補填においてモラルリスクやモラルハザードが内在する。保険者は、不特定多数の保険加入者に対する保険引受けにおけるリスク(アンダーライティングリスク)に対して対応手段が必要となる。そのため保険商品開発においてモラルリスクやモラルハザードが発生しない構成の商品設計が重要となる。
【0018】
また保険を引受ける時や保険給付時は本人確認をすることも重要となる。特にオンラインによる保険契約は、非対面であるため契約者が本人であるか確認することが困難でなりすましなどの不正が発生しやすい環境であるためその対応が必要となる。
【0019】
保険法には、保険契約者が一つの保険の対象に同一の補償をカバーする他の損害保険契約を複数件締結した場合(例えば、自宅に火災保険と火災共済を契約する。)に、他の損害保険契約がないものとして当該保険の保険者がてん補すべき損害又は費用(保険金)の全額をその保険契約者に支払う(保険法第20条:重複保険における独立責任額全額方式)規定がある。なお、火災保険契約においては保険の対象となる建物の構造、用法、所在地、他の火災保険契約(重複保険契約)などの情報を告知する告知義務がある。告知義務違反の場合には、保険者は約款上当該保険契約を解除することができるようになっている。従って保険契約によって利得が発生することを防止するようになっている。
【0020】
自然災害を担保する保険は、火災保険や自動車保険とは異なり甚大な被害を広範囲に及ぼす可能性があるため一時的に保険金請求が集中して支払保険金が高額になることが想定される。そのため当該保険を引受ける保険者は、保険給付において支払い余力を把握して再保険手配などリスク管理が経営上重要となる。
【0021】
したがって、本発明は前述の課題を解決するために災害レジリエンス保険の商品設計において一般に水害を担保する火災保険(住宅総合保険)の不担保領域をカバーする担保項目を備え、前記担保項目を可視化する可視化手段と、保険料率の公平性を保つための保険料率決定手段と、モラルリスクやモラルハザードに対して前記加入者を確認するユーザ確認手段と、当該保険契約をデータベース化したデータベースを都道府県別データファイルに生成して地域毎の支払保険金総額を集計して集積リスクを把握する集積リスク把握手段と、保険契約を一元管理しやすいように保険証券と保険約款を1つのQRコードで表示するQRコード生成手段と、を具備した災害レジリエンス支援システムと当該保険契約情報を地震や台風など自然災害や火災などリスクに備えて保全する保険契約情報共有手段とバックアップ手段を具備した保険契約管理方法を提供することを目的とした。
【課題を解決するための手段】
【0022】
居住のように供する建物(以下、住家と記載する。)において前記住家が水災リスクによって被害を受けた場合、或いは、地震、津波、火山の噴火を除く自然災害による水道水の供給停止状態(以下、断水と記載する。)又は電力の供給停止状態(以下、停電と記載する。)の被害を受けた場合の被災者に保険給付して該被災者の生活を支援する災害レジリエンス保険を提供するための災害支援システムであって、前記水災リスクは、大雨や長雨による内水氾濫又は外水氾濫、或いは豪雨や長雨などによる土砂災害であって、当該保険は、マイナンバーカードを取得した成年(以下、ユーザと記載する。)を対象とし、当該保険に加入する前記ユーザの前記住家において該住家が前記水災リスクによって被害を受けた場合にその被害状況に応じて担保する住家プランと、前記自然災害による断水又は停電を担保する断水プランと、停電プランの補償プランを具備し、前記ユーザが前記補償プランから少なくとも1つを選択してオンラインで加入する保険であって、前記住家プランは、前記水災リスクによって前記住家において床下浸水又は土砂災害により床下に土砂、土石、竹木などが流入した被害(以下、床下被害と記載する。)を受けた場合又は、床上浸水や流失、倒壊、埋没など前記床下被害以外に被害(以下、住家被害と記載する。)を受けた場合に保険給付される給付項目を具備し、前記ユーザが前記床下被害を受けた場合には、前記住家の1階部の床面積に応じて給付し、前記床下被害において給付される保険金は、前記住家の1階部の床面積によって予め複数に区分したサイズとそのサイズに応じた予め設定した金額或いは、前記住家の1階部の床面積に応じた金額であって、前記ユーザが前記住家被害を受けた場合には、前記床下被害に対する保険金額に予め設定した一定割合を掛けた金額を給付し、サーバ装置は、前記ユーザのユーザ端末とネットワークを介して送受信可能に接続し、当該保険のウェブサイトに商品案内と見積依頼書と加入申込書と保険約款と、を掲載する保険案内掲載手段と、前記ユーザが前記住家プランに加入を希望する場合には前記ユーザ端末が見積受付期間内に送信する前記見積依頼書を受信して該見積依頼書に対する回答書を前記ユーザ端末に送信して更に前記ユーザ端末が送信した前記加入申込書を受信する送受信手段と、前記ユーザ端末が送信した前記見積依頼書を受信した場合には前記見積依頼書に入力された前記住家の所在地の国土地理院がウェブサイトに提供するハザードマップを画面に表示することにより前記水災リスクを判別可能とし前記水災リスクの基本料率に付加する付加料率が決定でき更に前記適用料率が算出できる保険料率決定手段と、前記加入申込書に前記ユーザのマイナンバーカードの表面の画像ファイルを添付する画像添付部を設けて前記ユーザを確認できるユーザ確認手段と、を備える。
【0023】
前記保険料率決定手段は、前記住家プランにおいて前記住家に対する前記水災リスクを判別して前記付加料率を決めるために前記ハザードマップに前記サーバ装置がネットワーク経由でアクセスして前記ユーザ端末が送信した前記見積依頼書に入力された前記ユーザの住所を前記ウェブサイトの住所の入力欄に入力する又は表示された地図から前記ユーザの住所地をクリックしてその地区のハザードマップを画面に表示し、前記サーバ装置が前記ハザードマップを画面に表示することにより前記住家に対する前記水災リスクの危険度が識別できてリスク区分が判別できることにより前記付加料率が決まり、前記付加料率が決まったことにより前記住家における前記水災リスクの前記基本料率に前記付加料率を付加した前記適用料率が決定して前記住家プランの保険料が算出できる。それにより保険における公平性を提供できる。
【0024】
前記リスク区分は、前記サーバ装置が画面に表示するハザードマップによって前記水災リスクの危険度が少なくとも3つのレベルに区分され、前記3つのレベルは、前記水災リスクの危険度に応じて前記水災リスクの前記基本料率に付加する予め決められた3つの前記付加料率である。そのため保険料率においてバランスを維持できるようになる。
【0025】
前記住家プランにおける前記床下被害に対する保険金額は、前記住家の1階部の床面積によって決まり、その保険金は、前記住家の床下の泥水や堆積物除去費用又は竹木や岩石の撤去費用或いは床下の清掃及び消毒費用(以下、清掃消毒等費用と記載する。)保険金であって、前記清掃消毒等費用保険金に対する保険金額の設定基準は、前記住家の1階部の床面積によって予め複数に区分したサイズとそのサイズに応じた予め設定した前記清掃消毒等費用を保険金額とする定額基準と、予め設定した前記清掃消毒等費用の平米単価に前記住家の1階部の床面積を掛けて算出した額を保険金額とする平米単価基準があり、前記住家プランにおける前記床下被害に対する保険金額と保険金は、複数のサイズに区分けされた前記定額基準又は前記平米単価基準の何れかの基準で設定した保険金額で、給付される保険金は、前記清掃消毒等費用保険金であって、前記住家プランにおける前記住家被害に対する給付額は、前記床下被害において設定した保険金額に予め決めた一定割合を掛けた金額を保険金額とし、給付される保険金は、住家災害見舞金であって、
前記サーバ装置は、前記ウェブサイトの前記商品案内に前記住家プランにおける保険金額の設定基準に関して少なくとも複数のサイズに区分けされた前記定額基準又は前記平米単価基準を掲載し、更に前記住家プランにおける前記床下被害と前記住家被害のそれぞれ給付額と給付される保険金の違いについて掲載する。よって、当該保険は利得が発生しない商品設計となっている。
【0026】
前記断水プランと前記停電プランは、何れも前記自然災害による断水と停電によって前記ユーザが日常生活に支障を来すことによる経済的負担をカバーするインフラ対応費用保険金を給付し、前記断水プランと前記停電プランは、何れも予め設定した免責期間を備え、
前記免責期間は、断水又は停電における供給停止時から少なくとも2日以上であって、
前記断水プランと前記停電プランにおける保険給付は、何れも前記免責期間を超える供給停止期間1日に対して予め設定した日額を給付する日額給付と、前記免責期間を超える予め設定した一定の供給停止期間を経過した場合に予め設定した定額を給付する定額給付があり、前記日額給付は、前記断水プランと前記停電プランの何れも予め設定した給付限度日数が設けられており、前記日額給付又は前記定額給付においては、給付額を家族構成によって調整可能な家族調整係数が設けられており、前記ユーザが前記家族調整係数を使用する場合にはモラルリスクを抑止するために前記ユーザ端末は、前記加入申込書の他に別途予め決めた一定年齢以上の前記ユーザの同居の家族のマイナンバーカードの表面の画像ファイルを添付してネットワーク経由で前記サーバ装置に送信する必要があって、
前記サーバ装置は、前記ウェブサイトの前記商品案内に前記断水プランと前記停電プランの保険給付においてそれぞれ少なくとも前記日額給付又は前記定額給付を掲載し、更に家族構成によって前記日額給付又は前記定額給付における給付額を調整可能であることと、前記家族調整係数と前記家族調整係数を使用する場合には予め決めた一定年齢以上の前記ユーザの同居の家族のマイナンバーカードの表面の画像ファイルの提出が必要であることを掲載する。そのためモラルリスクを抑止でき家族が多い家庭であっても対応可能である。
【0027】
一般に台風や豪雨などの水害による前記住家の床上浸水や前記住家の流失などを担保する住宅総合保険(以下、火災保険と、記載する。)は、床下浸水、断水、停電が不担保であって、前記災害レジリエンス保険は、床下浸水、断水、停電を担保し、前記住家プランにおける前記床下被害は、前記清掃消毒等費用保険金を給付し、前記断水プランと前記停電プランは、断水と停電に対して何れも前記インフラ対応費用保険金を給付し、当該保険において前記住家被害に対しする保険金は、前記住家災害見舞金であって、前記住家災害見舞金は、前記床下被害に対して給付される前記インフラ対応費用保険金の一定割合の額であって、当該保険が前記住家被害に対して前記住家災害見舞金を給付することに対して前記火災保険は、該火災保険が対象とする住家の保険金額において一般に損害保険金と、臨時費用保険金と、残存物取り片付け費用保険金を給付し、当該保険は、前記火災保険が不担保する床下浸水、断水、停電を当該保険は担保し、当該保険が担保する前記住家被害に該当する前記火災保険は、当該保険と異なる保険金を給付し、その給付額において当該保険は、前記ユーザが不当利得とならい前記インフラ対応費用保険金の一定割合の額を給付し、当該保険が前記火災保険を補完する保険商品であるためユーザは必要とする担保項目を選択できる。よって、当該保険と前記火災保険は重複保険とならない商品設計となっている。
【0028】
前記保険案内掲載手段において前記サーバ装置は、前記ウェブサイトの前記商品案内に
前記補償プランに対するそれぞれの担保項目をアイコンで表示して掲載する可視化手段を備え、前記アイコンは、前記住家プラン示す住家アイコンと、前記断水プランを示す断水アイコンと、前記停電プランを示す停電アイコンと、更に前記住家プランにおいて床下被害を示す床下被害アイコンと、住家被害を示す住家被害アイコンを具備し、前記サーバ装置は、前記ウェブサイトの前記商品案内に前記担保項目を前記アイコンで表示した複数の前記補償プランを掲載し、前記ユーザ端末は、ネットワーク経由で前記サーバ装置にアクセスして前記ウェブサイトの前記商品案内に掲載された前記アイコンを画面に表示し、
前記ユーザは、前記ユーザ端末が画面に表示した前記アイコンを目視して前記補償プランを容易に選択できるようになっている。
【0029】
前記見積依頼書には前記ユーザの住所、氏名、連絡先であるユーザ情報を入力するユーザ情報入力部と前記住家の1階部の床面積を入力する床面積入力部が設けられており、
更に、前記床下被害に対する保険金額の設定において前記平米単価基準の場合には平米単価基準チェック欄と、前記住家の1階部の床面積によって算出される保険金額と前記適用料率によって算出される年間保険料をそれぞれ入力する保険金額保険料入力欄が、前記定額基準の場合には定額基準チェック欄と、複数のサイズに区分けされた前記定額基準に付番された番号にチェックする番号チェック欄と、前記番号に対応する年間保険料を入力する複数の保険料入力欄が、それぞれ設けられており、前記住家プランに加入を希望する前記ユーザは、前記ユーザ端末を用いてネットワーク経由で前記サーバ装置にアクセスして前記ウェブサイトの前記見積依頼書を画面に表示し、前記ユーザが前記平米単価基準を希望する場合には前記ユーザ情報入力部と前記床面積入力部にそれぞれ前記ユーザ情報と前記住家の1階部の床面積が入力され更に前記平米単価基準チェック欄にチェックされた前記見積依頼書を送信し、前記ユーザが前記定額基準を希望する場合には前記ユーザ情報入力部と前記床面積入力部にそれぞれ前記ユーザ情報と前記住家の1階部の床面積が入力され更に前記定額基準チェック欄と前記番号チェック欄にそれぞれチェックされた前記見積依頼書を送信する。当該保険は、前記住家プランにおいて選択肢を備えている。
【0030】
前記サーバ装置は、前記ユーザ端末が送信した前記見積依頼書を受信し、前記見積依頼書に入力された前記ユーザの住所から前記住家における前記水災リスクを判別するため前記保険料率決定手段を用いて判別した前記リスク区分に対応する前記付加料率の決定を可能とし、前記見積依頼書において前記平米単価基準チェック欄にチェックが印された場合には、前記清掃消毒等費用の平米単価に前記床面積入力部に入力された平米数を掛けて算出した保険金額と、該保険金額に前記保険料率決定手段により決定した前記付加料率に前記基本料率を加算した前記適用料率を掛けて算出した年間保険料と、を前記保険金額保険料入力欄にそれぞれ入力し、前記定額基準チェック欄にチェックが印された場合には、前記番号チェック欄に該当する番号の保険金額に前記保険料率決定手段により決定した前記付加料率に前記基本料率を加算した前記適用料率を掛けた年間保険料を前記保険料入力欄に入力し、前記保険金額保険料入力欄又は前記保険料入力欄に入力された前記見積依頼書を前記サーバ装置は、コピーして作成した前記回答書をネットワーク経由で前記ユーザ端末に送信し、前記ユーザ端末が前記回答書を受信することにより前記ユーザは前記住家プランに加入するかを検討することができるようになっている。
【0031】
前記加入申込書には、前記ユーザのマイナンバーカードの表面の画像ファイルを添付する前記画像添付部と、前記ユーザのフリガナと連絡先を入力する個人情報入力欄と、前記ユーザが加入を希望する前記住家プランと前記断水プランと前記停電プランとのそれぞれの加入に必要な加入情報を入力する複数の加入情報入力欄が設けられており、
(1)前記住家プランにおける前記加入情報は、前記回答書に表示された内容が前記平米単価基準の場合には保険金額と、年間保険料と、前記住家の1階部の床面積で、
前記回答書に表示された内容が前記定額基準の場合には前記番号チェック欄にチェックした番号と、その番号に対する年間保険料と、前記住家の1階部の床面積であって、
(2)前記断水プランにおける前記加入情報は、前記ウェブサイトの前記商品内容に表示された前記日額給付又は前記定額給付の何れか、或いは家族構成によって調整する場合には前記家族調整係数と、前記日額給付又は前記定額給の何れか、であって、
(3)前記停電プランにおける前記加入情報は、前記ウェブサイトの前記商品内容に表示された前記日額給付又は前記定額給付の何れか、或いは家族構成によって調整する場合には前記家族調整係数と、前記日額給付又は前記定額給の何れか、であって、
前記加入情報入力欄は、前記(1)―(3)の前記加入情報をそれぞれ入力する入力欄であって、前記補償プランに加入する前記ユーザは、前記ユーザ端末を用いて前記サーバ装置にアクセスして前記商品案内を画面に表示して確認し、且つ前記加入申込書を表示して前記加入申込書に設けられた前記画像添付部に前記ユーザのマイナンバーカードの表面の画像ファイルを添付し、更に前記個人情報入力欄に前記ユーザのフリガナと連絡先を入力し、更に(a)前記ユーザが前記住家プランに加入を希望する場合には前記(1)に記載の前記加入情報を前記加入情報入力欄に入力し、(b)前記ユーザが前記断水プランに加入を希望する場合には前記(2)に記載の前記加入情報を前記加入情報入力欄に入力し、(c)前記ユーザが前記停電プランに加入を希望する場合には前記(3)に記載の前記加入情報を前記加入情報入力欄に入力し、前記ユーザ端末は、前記(a)と前記(b)と前記(c)又は、前記(a)と前記(b)又は、前記(a)と前記(c)又は、前記(b)と前記(c)又は前記(a)又は前記(b)或いは前記(c)の何れかの前記加入申込書をネットワーク経由で前記サーバ装置に送信し、前記サーバ装置は、受信した前記加入申込書に添付された前記ユーザのマイナンバーカードの画像ファイルを画面に表示して当該保険に加入する前記ユーザの確認を可能とする。そして、ユーザが加入したい補償プランだけを選択できるようになっている。
【0032】
前記災害レジリエンス保険は、見積受付期間と申込受付期間と待機期間と補償開始日と、を設けて構成されており、前記見積受付期間は、前記ユーザが前記住家プランに加入を希望する場合に前記ユーザ端末が送信した前記見積依頼書を前記サーバ装置が受信して前記見積依頼書を受付する期間であって、前記申込受付期間は、前記見積受付期間の開始日以降から前記見積受付期間の締切日以降の期間であって、前記待機期間は、前記ユーザが気象予報を基に当該保険に加入することができないように前記申込受付期間の締切日から少なくとも10日以上であって、前記補償開始日は、前記待機期間終了日の翌日であって、
前記ユーザが加入を希望する前記補償プランに前記住家プランが含まれる場合には前記ユーザ端末は、前記見積受付期間の締切日までにネットワーク経由で前記ユーザが希望する前記住家プランに対する前記加入情報と前記ユーザ情報が入力された前記見積依頼書を前記サーバ装置に送信し、前記サーバ装置は、前記見積依頼書に対する前記回答書を前記申込受付期間開始日までに前記ユーザ端末にネットワーク経由で送信し、前記ユーザ端末は、ネットワーク経由で前記サーバ装置にアクセスし、前記ウェブサイトの前記加入申込書に設けられた前記画像添付部に前記ユーザのマイナンバーカードの画像ファイルが添付され、前記個人情報入力欄に前記ユーザのフリガナと連絡先が入力され、更に前記ユーザが加入を希望する前記住家プランと前記断水プランと前記停電プランとのそれぞれの加入に必要な前記加入情報が前記加入情報入力欄に入力された前記加入申込書を前記申込受付期間締切日までに送信する。それにより当該保険の保険者は、引受リスクの軽減が可能となる。
【0033】
前記サーバ装置は、前記申込受付期間の締切日以降に前記ユーザ端末がネットワーク経由で送信した複数の前記加入申込書を基に表形式のデータベースを生成するデータベース手段を備え、前記データベースは、複数のフィールドに区分けされており、前記複数のフィールドは、少なくとも前記ユーザの住所においては都道府県と、市区郡と、前記補償プランにおいては前記住家プランと前記断水プランと前記停電プランのそれぞれの保険金額又はてん補金限度額(以下、保険金額と記載する。)と、に区分けされており、
前記サーバ装置は、更に前記データベースを前記ユーザの住所を都道府県毎に抽出する抽出手段と、抽出された複数の都道府県毎のデータベースを複数の都道府県別データファイルとして生成する都道府県別データファイル手段と、前記複数の都道府県別データファイルにそれぞれ都道府県名を付けた該複数の都道府県別データファイルと前記データベースを保存する契約管理手段と、前記複数の都道府県別データファイルを市区郡毎にソートするソート手段と、を備えている。それにより都道府県別データファイルは地域別に細分化できる。
【0034】
前記サーバ装置は、複数の前記補償プランにおけるそれぞれの前記保険金額を都道府県毎又は市区郡毎に集計して地域別の集積リスクを把握できる集積リスク把握手段を備え、
前記住家プランにおける前記保険金額は、暫定的に前記床下被害の保険金額の2倍の金額を計上し、前記断水プランと前記停電プランにおけるそれぞれの前記保険金額は、前記家族調整係数を反映させた金額を計上し、前記サーバ装置は、都道府県名が付いた前記複数の都道府県別データファイルから特定した都道府県を選び前記集計リスク把握手段で複数の前記補償プランにおけるそれぞれの前記保険金額を集計し、更に前記特定した都道府県別データファイルにおいて前記ソート手段で複数の市区郡毎にソートし、市区郡毎にソートされた前記特定した都道府県別データファイルを前記集積リスク把握手段で複数の前記補償プランにおけるそれぞれの前記保険金額を集計し、前記サーバ装置が前記集計リスク把握手段を用いて前記複数の都道府県別データファイル又は市区郡毎にソートされた前記特定した都道府県別データファイルを集計することにより都道府県毎又は市区郡毎の地域別の集積リスクを暫定的に把握可能となり当該保険の保険者の引受リスク管理が可能となる。
【0035】
前記サーバ装置は、QRコード生成手段を更に備え、前記QRコード生成手段は、前記保険約款にアクセスするURLをQRコード(登録商標)に変換して保険約款QRコードを生成し、更に前記QRコード生成手段は、前記災害レジリエンス保険に加入した前記ユーザに発行する保険証券の余白部に前記保険約款QRコードを表示したその保険証券を更にQRコードに変換して保険証券QRコードを生成し、前記保険証券QRコードの画像ファイルをネットワーク経由で前記ユーザ端末に送信し、前記ユーザ端末は、QRコードを読み取り可能であって、前記サーバ装置が前記保険証券QRコードを生成する。
それにより前記ユーザは、当該保険契約において一元管理が容易となる。
【0036】
前記ユーザ端末は、保険契約情報共有手段と、バックアップ手段を備え、前記保険契約情報共有手段は、前記ユーザが加入した前記災害レジリエンス保険において保険事故が起きた場合に前記ユーザに代わり当該保険金請求手続きができるように前記ユーザが契約した前記災害レジリエンス保険の契約情報である前記保険証券QRコードの画像ファイルを前記ユーザと同居の成年である親族(以下、同居の親族と記載する。)と共有し、前記バックアップ手段は、前記ユーザ端末が使用不能となった場合或いは前記ユーザが前記ユーザ端末を使用できない状態となった場合に備えて前記ユーザが利用するインターネットサービスプロバイダ―が提供するクラウドに前記保険証券QRコードの画像ファイルをアップロードして保存し、
前記ユーザ端末は、前記同居の親族の親族デバイスとネットワーク介して通信可能で、
前記親族デバイスは、QRコードを読取可能であって、前記サーバ装置が送信した前記保険証券QRコードの画像ファイルを保存し、且つネットワーク経由で前記クラウドにアップロードして保存し、更に前記親族デバイスに前記保険証券QRコードの画像ファイルを送信すると伴に前記災害レジリエンス保険において前記ユーザが当該保険の保険金請求手続きが困難な場合には前記クラウドにアクセスして保存された前記保険証券QRコードの画像ファイルを読み取り当該保険の保険金請求手続きをする旨のメールを送信し、前記ユーザ端末が前記保険契約情報共有手段と前記バックアップ手段を用いて当該保険が未請求とならないように当該保険契約が一元化された前記保険証券QRコードの画像ファイルを前記クラウドに保存することにより前記ユーザが当該保険契約の管理が可能となる。
【発明の効果】
【0037】
本発明は、以下の効果を有する。
(1)担保項目において選択肢がある。
(2)担保項目がアイコンで表示されているため選択が容易である。
(2)保険証券と保険約款が一つのQRコードで表示されるため一元管理が容易である。
(3)保険契約情報をクラウドに保存することにより災害時などでも安心である。
(4)当該保険が住宅総合保険を補完することにより充実した補償を得ることができる。
(5)保険者は、モラルリスクやモラルハザードの抑止効果が得られる。
(6)保険者は、地域別の支払保険金総額を把握できることにより経営上安心できる。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【
図1】実施形態に係るシステムのサーバ装置とユーザ端末の構成図である。
【
図2】システムを構成するサーバ装置とユーザ端末が備える手段を示す図である。
【
図3】ユーザ端末がクラウド上に保険証券QRコードを保存して親族デバイスを保険契約情報を共有する構成を示す図である。
【
図4】ウェブサイトに掲載される商品案内の一部を示す参考図である。
【
図5】ウェブサイトに掲載される商品案内の一部を示す参考図である。
【
図6】住家プランの見積依頼書を示す参考図である。
【
図8】保険証券にQRコードに変換した保険約款が表示されたその保険証券をQRコードに変換した保険証QRコードを示す参考図である。
【
図9】保険加入手続きの流れを示すフローチャートである。
【
図10】サーバ装置とユーザ端末の流れを示すシーケンス図である。
【
図11】加入申込書を基に生成したデータベースの一部を示す構成図である。
【
図12】データベースから東京都を抽出した都道府県別データファイルの一例を示す構成図の一部である。
【
図13】
図12の東京都のデータファイル(都道府県別データファイル)を区毎にソートした一部を示す図である。
【
図14】
図13の区毎にソートした東京都のデータファイル(都道府県別データファイル)を区別に補償プラン毎の保険金額を集計した一例を示す説明のための図の一部である。
【発明を実施するための形態】
【0039】
本願発明において当該保険の実施にあたり金融庁監督局に保険商品審査の申請をして認可を受けることを前提として以下に実施形態に係る説明を図を基に説明する。なお、実施形態において以下の記載に限定されものではない。
【0040】
図1は、本発明のシステムにおいて、サーバ装置10とユーザ端末30がネットワークNを介して通信可能に接続されている。
【0041】
サーバ装置10は、
図2に示す保険案内掲載手段11を備えウェブサイトの
図4と
図5に示す商品案内と
図6の見積依頼書60と
図7の加入申込書70と保険約款と、を掲載する。
【0042】
図9のS11に示すようにユーザは、ユーザ端末30でサーバ装置10にネットワークN経由でアクセスしてウェブサイトの
図4に示す商品案内の2からアイコンで表示された住家アイコン80の内、床下被害アイコン81、住家被害アイコン82、断水アイコン83、停電アイコン84から希望する補償プランを検討する。更に、ユーザは
図5に示す補償内容と概算保険料又は保険料を確認する。
【0043】
(商品案内について)
図4と
図5は、ウェブサイトの商品案内の一部を示す図で住家プラン、断水プラン、停電プランの各補償プランの概要と、下記の注意事項が表示されている。
住家プランにおいては、床下被害と、床上浸水など住家が水災リスクによって被る住家被害に補償が分かれている。また給付される保険金が異なり保険金額の設定は住家の1階部の床面積を基に決められる。床下被害に対しては設定した保険金額が清掃消毒等費用保険金として給付され、住家被害に対しては前記保険金額以下の金額が住家災害見舞金として給付される。保険金額の設定か平米単価基準プランと定額基準プランがあることが表示されている。
断水プラン、と停電プランに関しては、何れも日額給付プランと、定額給付プランが表示され前記日額給付プランと前記定額給付プランから選択できるようになっている。また家族構成によって日額又は定額を調整できるようになっていることが表示されている。
なお、商品案内には下記の注意事項が表示されている。
(1)住家プランは、地域別に保険料率が異なるため見積依頼書を使用する。
(2)見積依頼書の受付期間(見積受付期間)が設けられている。
(2)当該保険の加入に対して申込受付期間が設けられている。
(3)申込受付期間終了後、補償開始日まで待機期間がある。
(4)断水プランは、水道供給事業者を利用していること。停電プランは、電力供給事業を利用していること。
また、ウェブサイトには加入者の個人情報に対する取扱いについて掲載されるようになっている。なお、重要事項説明書、注意喚起情報については当該保険約款に表示されるようになっている。
【0044】
ユーザが住家プランに加入する場合には
図4の商品案内の1に記載のように見積受付期間内にユーザ端末30は、ネットワーク経由でサーバ装置10にアクセスしてウェブサイトに掲載された
図6に示す見積依頼書60を画面に表示する。なお、ユーザ端末30が見積依頼書60をサーバ装置10に送信する見積受付期間が設けられている。
見積受付期間は、少なくとも1週間程度余裕があることが望ましい。
【0045】
図9のS12に示すように
図6の見積依頼書60に設けられたユーザ情報入力部61にユーザの住所、氏名、連絡先を入力して、床面積入力部62に住家の1階部の床面積を入力して、ユーザが平米単価基準を希望する場合には平米単価基準チェック欄63に、定額基準を希望する場合には定額基準チェック欄64と番号チェック欄67に、それぞれチェックしてその見積依頼書60をユーザ端末30は、ネットワークN経由でサーバ装置10に送信する。
【0046】
(適用料率)
図9のS13に示すようにサーバ装置10は、保険料率決定手段15を用いて国土地理院が提供するハザードマップポータルサイトにアクセスして住所の入力欄に見積依頼書60に入力されたユーザの住所を入力してハザードマップを画面に表示してユーザの住家に対する水災リスクに対するリスク区分を判別して付加料率を決めて予め設定された基本料率に付加して適用料率を算出するようになっている。
【0047】
(ハザードマップと水災リスク)
当該保険の料率は、加入者の住家の所在地が国土地理院のハザードマップ上の色別された危険領域の度合いによって水災リスク(外水氾濫や内水氾濫又は土砂災害)を識別してリスク区分を判別するようになっている。しかし、その所在地のハザードマップが表示され場合には国土地理院がウェブサイトに提供する地理情報システムを基に加入者の住家の標高と周辺の河川等のリスクや災害履歴を確認して水災リスクに対するリスク区分を総合的に決定するようになっている。
【0048】
(回答書)
回答書の図示は省いたが
図6に示す見積依頼書60に設けられた平米単価基準チェック欄63にチェックがされている場合には、清掃消毒等費用の平米単価に床面積入力部62に入力された平米数を掛けて算出した保険金額と、その保険金額に保険料率決定手段15により決定した適用料率を掛けて算出した年間保険料と、を保険金額保険料入力欄65にそれぞれ入力した見積書依頼書60をサーバ装置10はコピーして回答書としてネットワークN経由でユーザ端末30に送信する。
【0049】
また、
図6に示す見積依頼書60に設けられた定額基準チェック欄64にチェックが印された場合には、番号チェック欄67に該当する番号の保険金額に保険料率決定手段15により決定した適用料率を掛けた年間保険料が保険料入力欄66に入力された見積書依頼書60をサーバ装置10がコピーして回答書としてユーザ端末30に送信する。
【0050】
図4の商品案内の1に記載のようにユーザ端末30は申込受付期間内の加入申込書70をサーバ装置10に送信するようになっている。
【0051】
(申込受付期間、待機期間、補償開始日、保険期間)
当該保険は、気象予報を確認してから申込できないように申込受付期間締切日から補償開始日まで待機期間が設けられている。申込受付期間は、1ヵ月程度が好ましい。また待機期間は申込受付期間終了日から少なくとも10日位設けることが好ましい。また、保険期間は、国や地方公共団体による治水工事などにより地域的危険度が変化するため1年が好ましい。
【0052】
(住家プランの加入申込)
図9のS15に示すように加入するプランに住家プランが含まれる場合にはユーザ端末30は、
図7に示す加入申込書70に設けられたユーザのマイナンバーカードの画像ファイルが画像添付部71に添付され、ユーザのフリガナと連絡先が個人情報入力欄72に入力され、更に回答書を基に住家プランの加入情報入力欄73に加入情報が入力された加入申込書70をサーバ装置10に送信する。
【0053】
(床下被害)
当該保険の床下被害は、水災リスクによって住家の基礎部分の少なくとも50%以上が浸水し且つ床上に達しない場合或いは、土砂、土石、竹木が住家の基礎部分の少なくとも50%以上に堆積し且つ床上までは達しない場合でその住家の1階部の床面積に応じた清掃消毒及び堆積物の除去費用保険金を給付するようになっている。
【0054】
(住家被害)
当該保険の住家被害は、一般に住宅総合保険と呼ばれる火災保険において住家を保険の対象とする場合に担保する水害によりその住家の畳敷、板張等床上を超える浸水、又は地盤面より45センチを超える浸水、或いはその住家の再調達価額の30%以上の損害に対して住家の1階部の床面積に応じて設定した保険金額に対して一定割合の額を住家災害見舞金として給付するようになっている。
【0055】
(住家被害における住家災害見舞金)
住家被害における住家災害見舞金は、住家の1階部の床面積に応じて設定した床下被害の保険金額に対して一定割合を給付する。但し、利得が発生しないように社会通念上妥当な金額を設定するようになっている。なお、当該保険における住家被害は、保険法第20条の重複保険(住宅総合保険等)に抵触しないように住家災害見舞金を給付することとなっている。
【0056】
(清掃消毒等費用)
床下浸水や床下に土砂等が流入した床下被害に対する保険金額は、住家の1階部床面積に対して泥水や堆積物に対する清掃や除去費用或いは竹木や岩石等の撤去費用及び清掃消毒費用等の実費相当額を基に決めるようになっている。
【0057】
(定額基準の保険金額)
定額給付においては、住家の1階部床面積によって複数のサイズ別に区切られて保険金額が設定されている。例えば、1階部の床面積が50平米以上100平米未満の場合は10万円、101平米以上150平米未満の場合は15万円、151平米以上の場合は20万円のようになっている。なお、保険金額の単位を万単位にするようになっている。
【0058】
(断水プラン又は停電プランの加入申込)
図9のS16に示すように加入するプランに住家プランが含まれない場合にはユーザ端末30は、
図7に示す加入申込書70に設けられたユーザのマイナンバーカードの画像ファイルが画像添付部71に添付され、ユーザのフリガナと連絡先が個人情報入力欄72に入力され、更に断水プラン又は停電プランの加入情報が加入情報入力欄73に入力された加入申込書をユーザ端末30は、ネットワークN経由でサーバ装置10に送信する。
【0059】
(断水プランと停電プランの加入に際しての注意事項)
当該保険において断水プランに加入する場合は、水道水供給事業者を利用している者を対象とすることとなっている。また停電プランに加入する場合は、電気供給事業者を利用している者を対象とすることとなっている。従って、家庭での水道水使用料金と電力使用料金が分かる者を対象とするため加入者は、賃貸住宅であっても構わない。なお、ウェブサイトの商品案内と保険約款にはその旨を掲載又は記載するようになっている。
【0060】
(断水プランと停電プランの免責期間)
断水プラン、停電プランは何れも免責期間が設けられ供給停止時から少なくとも2日間以上となっている。断水又は停電の発生時刻を特定することが困難であるため事故発生日を1日とすることが好ましい。なお、約款にはその旨を記載するようになっている。
【0061】
(日額給付と定額給付)
断水プランと停電プランにおいては、日額給付と定額給付は何れも不当利得とならないように設定するようになっている。断水、停電伴に供給停止の日額は数千円程度が好ましい。
【0062】
(家族調整係数と給付額)
断水プランと停電プランの日額給付又は定額給付においては何れも家族構成によって調整可能な家族構成調整係数が設けられている。なお、家族構成調整係数を用いる場合には予め決めた年齢以上の同居の家族のマイナンバーカードの画像ファイルを別途添付書類に添付して加入申込書と一緒に送信してもらうようになっている。なお、予め決めた年齢は、成年年齢(18歳)が好ましい。又は家族が複数人であっても家族構成調整係数を使用しなくても構わない。その場合は告知しなくても構わない。
【0063】
(マイナンバーカードの画像ファイルと個人情報保護法)
マイナンバーカードの(顔写真が表示された)表面をスマートフォンなどで撮影した画像ファイルを加入申込書に添付するようになっている。なお不明瞭な場合は再提出を依頼するようになっている。また加入者のマイナンバーカードの画像ファイルについてその利用目的等安全管理措置を明記して掲載するようになっている。そして、その利用目的は当該保険の引受と保険給付における本人確認である旨も表示されるようになっている。なお、加入申込書のマイナンバーカードの画像添付部にはマイナンバーカードの画像ファイルを添付することに同意する同意欄が設けられているようになっている。
【0064】
(保険料決済)
加入申込書をサーバ装置10に送信したユーザ端末30は、当該保険の保険料をオンラインでカード決済するようになっている。
【0065】
図10のS24に示すようにサーバ装置10は、ユーザ端末30が送信した加入申込書70を
図4の商品案内の1に記載のように申込受付期間終了後にデータベース手段22で加入申込書70を基にした
図11に示すデータベースD1を生成する。
【0066】
(データベース)
データベースD1は、
図11に示すように表形式のエクセル(登録商標)で生成されそのフィールドは、都道府県101、市区郡102、町村その他103、住家保険金額104、断水保険金額105、停電保険金額106に区分けされている。
【0067】
(都道府県別データファイル)
図10のS25に示すようにサーバ装置10は、
図11のデータベースD1から抽出手段16で特定した都道府県を抽出して都道府県別データファイルD2を生成する。
例えば、データベースD1のタブメニューからデータタブをクリックし、都道府県101のフィールドをクリックしてデータタブに表示されたフィルタをクリックし、都道府県101に表示されたフィルタをクリックして選択肢から「東京都」を選択して「OK」をクリックすることにより
図12の東京都の都道府県別データファイルD2が生成される。
また
図13は、
図12の東京都の都道府県別データファイルD2をソート手段17で区毎にソートした図である。例えば、東京都の都道府県別データファイルD2のいずれかのセルをクリックしてからリボンの並び替えをクリックし、優先されるキーから「市区郡」を選択して「OK」クリックすることにより東京都の区毎にソートされた都道府県別データファイルD2が生成される。
【0068】
図10のS26に示すようにサーバ装置10は、都道府県別データファイルD2を基に
集積リスク把握手段20で地域別の担保項目毎の保険金額を集計して地区別の集積リスクを把握できるようにする。例えば、
図14は、東京都の区毎にソートされた都道府県別データファイルD2のリボンから小計をクリックし、集計されるフィールドから住家保険金額、断水保険金額、停電保険金額を選択して「OK」クリックすることにより東京都の区別の担保項目毎の保険金額を集計できる。
【0069】
図14は、東京都の区毎の住家プランの保険金額と断水プランの保険金額と停電プランの保険金額のそれぞれを集計した都道府県別データファイルD2で渋谷区の集計201と、世田谷区の集計202と文京区の集計203と、目黒区の集計204と、練馬区の集計205と、更に、東京都における住家プランの保険金額と断水プランの保険金額と停電プランのそれぞれの保険金額を集計した総計206を示す東京都の都道府県別データファイルの一部を示す図である。
【0070】
(集積リスク)
当該保険は、自然災害を担保する保険であるため保険事故が一時的に集中的に発生する可能性があるため保険者は、地域毎に支払保険金額総額を把握しておくことが経営管理重要となる。そのために都道府県別データファイルD2を基に市区郡、町村と地域を細分化してソートして集計機能を用いて地域別に担保項目毎の保険金額を集計して支払保険の総額が把握できるようになっている。
【0071】
サーバ装置10は、
図10のS27に示すQRコード生成手段21を用いて
図8に示すように保険約款をQRコードに変換した保険約款QRコード91を保険証券90の余白部に表示してその保険証券を更にQRコードに変換した保険証券QRコード92を生成する。
【0072】
サーバ装置10は、
図10の92に示す生成した
図8の保険証券QRコード92をユーザ端末30にネットワークN経由で送信する。
【0073】
ユーザ端末30は、サーバ装置10から受信した保険証券QRコード92を保存するとともにネットワークN経由でユーザが利用するインターネットサービスプロバイダ―が提供する
図3に示すクラウドCにアップロードして保存する。
【0074】
図3は、保険証券QRコード92の画像ファイルをクラウドCに保存してユーザ端末30と親族デバイス50が保険契約情報を共有する構成を示す図である。
【0075】
(保険契約情報共有手段とバックアップ手段)
図3に示すようにユーザ端末30は、親族デバイス50にネットワーク経由で通信可能に接続され保険証券QRコード92の画像ファイルを送信する。
更にユーザ端末30は、災害レジリエンス保険においてユーザが当該保険の保険金請求手続きが困難な場合にはクラウドCにアクセスして保存された保険証券QRコード92の画像ファイルを読み取り当該保険の保険金請求手続きをする旨のメールを親族デバイス50にネットワーク経由で送信するようになっている。なお、親族デバイス50はQRコード読取可能である。
【0076】
(クラウドとバックアップ手段)
ユーザが利用するインターネットサービスプロバイダ―が提供するクラウドに保険証券QRコードの画像ファイルをアップロードして保存するようになっている。ユーザ端末30は、ネットワークN経由で保険証券QRコード92の画像ファイルをクラウドCにアップロードして保存する。その際ユーザは、クラウドに保存するデータに対するセキュリティーを確認するようになっている。クラウドに保存した保険証券QRコード92の画像ファイルを親族デバイス50と共有できるようにするためユーザは、ユーザと同居の成年である親族にクラウドにアクセスできるアクセス権限を付与する。また有料と無料があるがサポート体制が充実している有料のほうがで好ましい。
【0077】
(同居の成年である親族)
当該保険契約において、保険契約者本人が保険金請求手続きができない場合には同居の成年である親族がその手続きするようになっている。なお、当該保険においては、同居の成年である親族が共同被保険者となっている。損害保険契約において保険金受取人は一般に保険契約者であって被保険者(被保険利益を有する者)に給付するため同居の成年年齢以上である親族となっている。
【0078】
(床下被害の基本料率と断水停電の基本料率について)
床下被害の基本料率は損害保険料率算出機構の火災水災リスクの料率を参考に決めるようになっている。また断水と停電の基本料率に関しては、断水と停電のデータを基に数理計算して決めるようになっている。なお、何れの料率も毎年損害率を確認して見直すべきかを検討するようになっている。
【0079】
(復元について)
当該保険において住家プラン、断水プラン、停電プランの何れかの保険事故に対して給付がなされた場合には、その補償プランは消滅するようになっている。なお、保険加入者が復元を希望する場合には、既定の短期率に基づき当該保険の未経過期間に対して追徴保険料を支払う事によりその補償プランは復元できるようになっている。なお復元に対しては、ウェブサイトに詳細説明が掲載されるようになっている。また、保険約款には、前記短期率、既経過期間と未経過期間について説明が記載されているようになっている。
【0080】
(当該保険と住宅総合保険について)
当該保険は、保険の対象である住家が大雨により床下被害又は住家被害を被った場合及び前記住家における断水と停電の場合に保険給付する保険であって、前記住家の床下被害に対する給付額は前記住家の1階部の床面積に対する土砂等の除去費用、清掃消毒等費用の実費相当額を基に設定した保険金額を給付し、床下被害以外の住家被害に対しては予め決めた住家災害見舞金を給付する。また、断水、停電に関しては、それぞれ予め決めた日額を基に供給停止期間に応じてインフラ対応費用保険金を給付する。そのため当該保険は、火災保険(住宅総合保険)と重複保険(保険法第20条)とならないように火災保険(住宅総合保険)が不担保する水災リスクの不担保領域(床下被害、断水、停電)を補完する商品設計となっている。
なお大手損害保険会社各社が取り扱っている一般に住宅総合保険と呼ばれている火災保険は、保険会社によって取扱いや商品名が異なり保険給付においても残存物取り片付け費用保険金を損害保険金に含む、或いは火災保険に付帯する特約として残存物取り片付け費用の他に取り壊し費用などを含む損害保険会社もある。また住宅総合保険における水害の補償は床上浸水、又は地盤面から45センチメートルを超える浸水を被った結果保険の対象に損害が発生した場合、或いは再調達価額の30%以上の損害が保険の対象に発生した場合である。そのため地盤面から45センチメートルを超える水害は一般的に床上浸水となる。しかし、建物構造上地盤面から45センチメートル超えて床上まで浸水しない場合には住宅総合保険と重複保険とならないように当該保険約款には住家被害として住家災害見舞金を給付する旨が明記されるようになっている。
【0081】
(担保内容と特約について)
当該保険は、融雪による洪水を担保していない。融雪洪水は、雪国や山間部に発生するため地域的に限定されている。そのため特約として付加できるようにすることが好ましい。
また、高潮に対しても担保しないため特約として付加できるようにすることが好ましい。
【0082】
(災害情報の確認)
保険者は、災害情報を確認するため気象庁のホームページに公開される気象警報、注意報、台風情報などの災害情報や国土交通省のホームページに公開される防災情報から河川災害や土砂災害を入手して被災地の家屋浸水や断水、停電の状況を確認するようになっている。
【0083】
(損害査定基準について)
当該保険の住家の床下被害に対する損害査定基準は、前記住家の基礎部分の少なくとも50%以上が浸水し且つ床上に達しない場合或いは、土砂、竹木、土石が前記住家の基礎部分の少なくとも50%以上に堆積し且つ床上までは達しない場合に保険給付するようになっている。なお、保険約款にはその旨が明記されているようになっている。
【0084】
(保険給付について)
(1)住家の床下被害に対しては、国土交通省のホームページからの情報と各自治体に被害状況を確認して給付の有無を識別して損害査定が必要なユーザに対しては連絡して対応する、或いは連絡が付かない場合には現況確認するようになっている。また、住家被害に対しても同様な手順で行うようなっている。
(2)断水に対しては、厚生労働省のホームページの「水道に関する情報」又は、被災地の自治体(水道事業者)のホームページから「水道被害情報」を表示して断水地区に状況を確認するようになっている。
(3)停電に対しては、各電力供給事業のホームページから「停電情報」を表示して電力供給事業が供給するエリアの停電発生状況と停電地区を確認するようになっている。なお断水、停電に対す保険給付は、断水地区と停電地区をそれぞれの供給事業者に直接確認してから給付するようになっている。
【符号の説明】
【0085】
N ネットワーク(インターネット)
C クラウド
10 サーバ装置
11 保険案内掲載手段
12 可視化手段
13 送受信手段
14 ユーザ確認手段
15 保険料率決定手段
16 抽出手段
17 ソート手段
18 契約管理手段
19 都道府県別データファイル手段
20 集積リスク把握手段
21 QRコード生成手段
22 データベース手段
30 ユーザ端末
31 保険契約情報共有手段
32 バックアップ手段
50 親族デバイス
60 見積依頼書
61 ユーザ情報入力部
62 床面積入力部
63 平米単価基準チェック欄
64 定額基準チェック欄
65 保険金額保険料入力欄
66 保険料入力欄
67 番号チェック欄
70 加入申込書
71 画像添付部
72 個人情報入力欄
73 加入情報入力欄
80 住家アイコン
81 床下被害アイコン
82 住家被害アイコン
83 断水アイコン
84 停電アイコン
90 保険証券
91 保険約款QRコード
92 保険証券QRコード
D1 データベース
D2 都道府県別データファイル
【要約】
【課題】水害を担保する火災保険を補完する可視化手段、保険料率決定手段、データベース手段、集積リスク把握手段、都道府県別データファイル手段、QRコード生成手段、ユーザ確認手段を備えた保険と、その保険の契約管理方法を提供する。
【解決手段】サーバ装置は、ウェブサイトに住家と断水と停電を担保する担保項目をアイコンで表示し、見積依頼書でユーザの住家の所在地を確認し保険料率を決定し、当該保険の申込書をデータベース化し、それを地域別、担保項目毎の保険金額を集計し集積リスクを把握可能として更に保険証券に保険約款がQRコードで表示されたその保険証券をQRコード化した保険証券QRコードを生成してユーザ端末に送信する。ユーザ端末は、前記申込書においてユーザのマイナンバーカードの画像ファイルを添付し、受信した前記保険証券QRコードをクラウドに保存して同居の親族と契約情報を共有する。
【選択図】
図10