(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-20
(45)【発行日】2024-08-28
(54)【発明の名称】釣り用錘
(51)【国際特許分類】
A01K 95/00 20060101AFI20240821BHJP
【FI】
A01K95/00 Z
(21)【出願番号】P 2024073280
(22)【出願日】2024-04-28
【審査請求日】2024-04-28
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】505339841
【氏名又は名称】梶田 壽義
(72)【発明者】
【氏名】梶田 壽義
【審査官】油原 博
(56)【参考文献】
【文献】韓国公開実用新案第20-2017-0002878(KR,U)
【文献】米国特許出願公開第2009/0133312(US,A1)
【文献】特許第7361964(JP,B1)
【文献】特開2012-152201(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A01K 91/053、95/00-95/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
上部に力糸、仕掛け糸が接続出来る金属製リング
が取り付けられ、下底部に円盤型
ネオジム磁石が取り付けられ、中を空洞にした樹脂製でダルマ型の浮力機能を持つ
錘上部と、上面に金属製の円盤型磁性体が取り付けられた樹脂製の蓋と接続され、
中程の深さまで鉛を入れた金属製で球形の容器であって、前記容器の底に転倒防止用の
座金が取り付けられて成る錘下部と、から構成され、前記円盤型ネオジム磁石の磁力で
錘下部を吸着させた仕組みにした事を特徴とする釣り用錘。
【請求項2】
請求項1に記載の仕組みを利用した
釣り用錘であって、錘上部の下底部に取付けた
円盤型ネオジム磁石の外周の断面形状を半円型にすることによって、仕掛け糸が
引かれた時、円盤型ネオジム磁石が転がって前記錘下部から引き離す時の力が
小さくても引き離す事が出来る釣り用錘。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は釣り用錘に関するものである。
【背景技術】
【0002】
釣り用錘としての一案。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2012-152201
【文献】特許7361964
【文献】特開2020-188730
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
根掛かり、海底の岩、石によるトラブルが発生しにくい錘を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上部に力糸、仕掛け糸が接続出来る金属製リングが取り付けられ、下底部に円盤型
ネオジム磁石が取り付けられ、中を空洞にした樹脂製でダルマ型の浮力機能を持つ
錘上部と、上面に金属製の円盤型磁性体が取り付けられた樹脂製の蓋と接続され、
中程の深さまで鉛を入れた金属製で球形の容器であって、前記容器の底に転倒防止用の
座金が取り付けられて成る錘下部と、から構成され、前記円盤型ネオジム磁石の磁力で
錘下部を吸着させた仕組みにした。
又、請求項1に記載の仕組みを利用した釣り用錘であって、錘上部の下底部に取付けた
円盤型ネオジム磁石の外周の断面形状を半円型にすることによって、仕掛け糸が
引かれた時、円盤型ネオジム磁石が転がって前記錘下部から引き離す時の力が
小さくても引き離す事が出来る様にした。
【発明の効果】
【0006】
根掛かり、海底の岩、石によるトラブルの発生が少なくなった。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】
図1は本発明の釣り用錘が海底に投げ入れた時のイメージ図
【
図2】
図2は本発明の釣り用錘の錘下部が引き離された時のイメージ図
【
図3】
図3は本発明の釣り用錘が投げ入れられてから引き離されるまでの経過のイメージ図
【
図4】
図4は従来の釣り用錘が海底に投げ入れた時のイメージ図
【
図12】
図12は円盤型ネオジム磁石の転がりによる引き離しの側面図
【発明を実施するための形態】
【0008】
本発明の実施形態を
図1~
図12に基づいて説明する。
【0009】
図1は本発明の釣り用錘が海底に投げ入れた時のイメージを示す図である。
【0010】
図2は本発明の釣り用錘の錘下部が引き離された時のイメージを示す図である。
【0011】
図3は本発明の釣り用錘が投げ入れられてから引き離されるまでの経過のイメージを示す図である。
【0012】
図4は従来の釣り用錘を海底に投げ入れた時のイメージ図を示す図である。
【0013】
【0014】
【0015】
【0016】
【0017】
【0018】
【0019】
【0020】
図12は円盤型ネオジム磁石の転がりによる引き離しを示す側面図である。
【実施例】
【0021】
【産業上の利用可能性】
【0022】
本発明は、釣り具の製造業、釣り具のレンタル業、アウトドアスポーツのインストラクター事業などにおいて、
利用可能性を有する。
【符号の説明】
【0023】
1 海面
2 仕掛けを投げ入れた直後の力糸引っ張り方向
3 仕掛け側に引っ張られた時の力糸引っ張り方向
4 海底面
5 岩石
6 仕掛けを投げ入れた直後の力糸
7 仕掛け糸A
8 仕掛け側に引っ張られた時の力糸
9 錘上部の状態A
10 金属製リング
11 円盤型ネオジム磁石
12 樹脂製の蓋
13 鉛
14 錘下部の中空部A
15 錘下部の中空部B
16 金属性の円盤型磁性体
17 錘上部が引き離される方向
18 座金
19 水平の罫線
20 金属製の容器
21 錘上部の状態B
22 貫通孔
23 リングの取付け具
24 仕掛け投げ入れ時の力糸の虚像
25 岩石のエッジ
26 仕掛け糸C
27 仕掛け糸B
28 錘に掛かっている重力
29 釣り針
30 魚
31 魚が掛かり仕掛け糸を引いている方向
32 錘上部の状態C
33 梃子の支点と作用点の距離
34 円盤型ネオジム磁石の側断面外周の半径
35 円盤型ネオジム磁石の吸着力
36 円盤型ネオジム磁石の進行方向
37 吸着している円盤型ネオジム磁石を引き離す方向
38 梃子の支点と力点の距離
39 吸着している円盤型ネオジム磁石を引き離す力
【要約】
【課題】
根掛かり、海底の岩、石によるトラブルが発生しにくい錘を提供する。
【解決手段】
上部に力糸、仕掛け糸が接続出来る金属製リングを取り付け下底部に円盤型ネオジム磁石を取り付けた
錘上部と上面に金属製の円盤型磁性体を取り付けた容器の中程の深さまで鉛を入れた底が球状の形で
転倒防止用の座金を取り付けた錘下部を円盤型ネオジム磁石の磁力で吸着させた仕組みにした
円盤型ネオジム磁石を使用した釣り用錘を提供する。
【選択図】
図3