(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-21
(45)【発行日】2024-08-29
(54)【発明の名称】手帳
(51)【国際特許分類】
B42D 15/00 20060101AFI20240822BHJP
【FI】
B42D15/00 301E
B42D15/00 301F
(21)【出願番号】P 2021021015
(22)【出願日】2021-02-12
【審査請求日】2023-11-07
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 (1)新規性の喪失の例外証明書提出に添付した「販売商品リスト」に記載のNo.1~1263の各欄において記載した、販売日および販売した場所(納品場所の住所)において、商品コードが1000116109,1000116110,1000116126,1000116127である、吉田俊雄が発明したキャラクターを記入欄に印刷した手帳を、公開者である株式会社アートプリントジャパン(東京都練馬区谷原二丁目1番26号)が販売した。販売 販売日、納品場所、販売した商品の内容(商品コード)は、添付物件の販売商品リストによる。(2)株式会社アートプリントジャパンによる公開 掲載日 :令和2年8月17日 掲載アドレスhttps://www.apj-online.com/内の商品掲載ページ https://www.apj-online.com/shopdetail/000000029555/ct4818/page1/order/ https://www.apj-online.com/shopdetail/000000029556/ct4818/page1/order/ https://www.apj-online.com/shopdetail/000000029572/ct4818/page1/order/ https://www.apj-online.com/shopdetail/000000029573/ct4818/page1/order/ (3)株式会社アートプリントジャパンによる公開 掲載日 :令和2年8月17日 掲載アドレス https://www.rakuten.ne.jp/gold/apj-online/内の商品掲載ページ (4)株式会社アートプリントジャパンによる公開 掲載日 :令和2年8月17日 掲載アドレス https://www.amazon.co.jp/内の商品掲載ページ (5)株式会社アートプリントジャパンによる公開 刊行物掲載 発行者 株式会社アートプリントジャパン 刊行物名 株式会社アートプリントジャパン 2021年商品カタログ 「2021 Diary Collection & Accessories」 発行年月日 令和2年4月1日
(73)【特許権者】
【識別番号】000126230
【氏名又は名称】株式会社アートプリントジャパン
(74)【代理人】
【識別番号】100116034
【氏名又は名称】小川 啓輔
(74)【代理人】
【識別番号】100144624
【氏名又は名称】稲垣 達也
(72)【発明者】
【氏名】吉田 敏雄
【審査官】金田 理香
(56)【参考文献】
【文献】特開2008-051872(JP,A)
【文献】特開平10-315664(JP,A)
【文献】登録実用新案第3217236(JP,U)
【文献】登録実用新案第3216171(JP,U)
【文献】登録実用新案第3213076(JP,U)
【文献】米国特許第05090733(US,A)
【文献】“[キャラナビ手帳活用講座その1]自分のリズムってなんだ?それが分からなきゃ始まらない!”,2016年03月31日,<URL:https://ameblo.jp/shibaken3412/entry-12145005063.html>,写真を参照。
【文献】“「2017年スケジュール帳」を10冊紹介! in TDR”,2016年08月13日,<URL:https://www.lovedisney.net/blog/2016/08/2017-schedule-book01.php>
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B42D 1/00-15/00
15/04-19/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
見開きページに、一週間の各日付に対応した四角形の記入欄である日毎記入欄が印刷された手帳であって、
前記日毎記入欄には、それぞれ、日付と、キャラクターとが印刷され、
前記日毎記入欄の少なくとも1つには、前記キャラクターが話し、または、考えていることを示す形式で、空欄の吹き出しが印刷されていることを特徴とする手帳。
【請求項2】
少なくとも1つの見開きページにおいて、前記日毎記入欄のすべてに前記吹き出しが印刷されていることを特徴とする請求項1に記載の手帳。
【請求項3】
前記日毎記入欄が設けられた前記見開きページは、
左側のページに2行、2列の4マスが設けられ、
右側のページに2行、2列の4マスが設けられ、
左側のページの4マスと右側のページの4マスのうち、7マスが前記日毎記入欄であり、1マスが、日付が印刷されていない自由記入欄であり、
前記自由記入欄には、キャラクターが印刷され、上部に空欄が設けられていることを特徴とする請求項1
または請求項
2に記載の手帳。
【請求項4】
前記日毎記入欄が設けられた前記見開きページは、左右に並ぶ4つのマスに描かれたキャラクターが、4コマ漫画を構成する関連のあるシーンとして印刷されていることを特徴とする請求項
3に記載の手帳。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、見開きのページに週間の予定や日記等を書き込むことが可能な手帳に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、見開きページに、月間または週間の予定等を書き込むことが可能な記入欄を有する手帳が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、従来の手帳は、単に予定等を書くための記入欄があるのみで、記入する際や、後から見返したときに、面白くないという問題があった。
【0005】
そこで、本発明は、使うときの面白さを向上させた手帳を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記した目的を達成するための本発明は、見開きページに、一週間の各日付に対応した四角形の記入欄である日毎記入欄が印刷された手帳であって、日毎記入欄には、それぞれ、日付と、キャラクターとが印刷され、日毎記入欄の少なくとも1つには、キャラクターが話し、または、考えていることを示す形式で、空欄の吹き出しが印刷されている。
【0007】
このような構成によれば、日毎記入欄の吹き出しの中に、予定や日記、その日に思ったこと等を書き込むことで、キャラクターが話したり、考えたりする様子で予定等を表現することができる。このため、予定や日記の記入が楽しくなるとともに、後で見返したときに、味わい深く読むことができる。
【0008】
少なくとも1つの見開きページにおいて、日毎記入欄のすべてに吹き出しが印刷されていてもよい。
【0009】
また、前記した目的を達成するための本発明は、見開きページに、一週間の各日付に対応した四角形の記入欄である日毎記入欄が印刷された手帳であって、日毎記入欄には、それぞれ、日付と、キャラクターとが印刷され、日毎記入欄は、上部に空欄が設けられている。
【0010】
このような構成によれば、日毎記入欄の上部の空欄に、予定や日記、その日に思ったこと等を書き込むことで、キャラクターが話したり、考えたりする様子で予定等を表現することができる。このため、予定や日記の記入が楽しくなるとともに、後で見返したときに、味わい深く読むことができる。
【0011】
日毎記入欄が設けられた見開きページは、左側のページに2行、2列の4マスが設けられ、右側のページに2行、2列の4マスが設けられ、左側のページの4マスと右側のページの4マスのうち、7マスが日毎記入欄であり、1マスが、日付が印刷されていない自由記入欄であり、自由記入欄には、キャラクターが印刷され、上部に空欄が設けられていてもよい。
【0012】
このように、見開きページに、8つのマスを設け、そのうちの一つを、キャラクターと空欄が設けられた自由記入欄とすることで、例えば、その一週間の目標や反省を自由記入欄に書くことができる。自由記入欄には、キャラクターが印刷されているため、キャラクターが目標や反省を話したり考えたりするように表現でき、飽きずに手帳を使用することができる。
【0013】
日毎記入欄が設けられた見開きページは、左右に並ぶ4つのマスに描かれたキャラクターが、4コマ漫画を構成する関連のあるシーンとして印刷されていてもよい。
【0014】
このような構成によれば、自分の予定や日記を、ストーリー性がある雰囲気で表現することができる。
【発明の効果】
【0015】
本発明の手帳によれば、使うときの面白さを向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1】第1実施形態に係る手帳の見開きページである。
【
図2】
図1の手帳に予定等を記入した例を示す図である。
【
図3】第2実施形態に係る手帳の見開きページである。
【発明を実施するための形態】
【0017】
次に、本発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。
図1に示すように、第1実施形態に係る手帳1は、見開きページに、一週間の各日付に対応した四角形の記入欄である7つの日毎記入欄10(10A~10G)と、1つの自由記入欄20とが設けられている。
【0018】
日毎記入欄10が設けられた見開きページは、左側のページに2行、2列の4マスが設けられ、右側のページに2行、2列の4マスが設けられている。すなわち、見開きページは、横4マス、縦2マスの計8マスに区切られている。左側のページの4マスと右側のページの4マスのうち、7マスが日毎記入欄10であり、1マスが、日付が印刷されていない自由記入欄20である。各ページは、直線からなる縦線14Aと横線14Bにより、4マスに区切られている。
【0019】
横4マス、縦2マスの計8マスのうち、左上の1マスが自由記入欄20である。残りの7マスのうち、上の段の3マスは、左から月曜日、火曜日、水曜日に割り当てられ、下の段の4マスは、左から木曜日、金曜日、土曜日、日曜日に割り当てられている。すなわち、第1実施形態の手帳1は、月曜日始まりの一週間を見開きページに印刷されているが、日曜日始まりや、その他の曜日で始まる一週間が印刷されていても構わない。
【0020】
日毎記入欄10のそれぞれには、日付11と、曜日12と、キャラクターCとが印刷されている。日付11の右には、その日の曜日12が印刷されている。各マスは、上縁に設けられた日付11と曜日12の表示と、キャラクターCが表示された広い部分とが、横線15により区切られている。
【0021】
日毎記入欄10の少なくとも1つには、キャラクターが話し、または、考えていることを示す形式で、空欄の吹き出しFが印刷されている。例えば、
図1の21日水曜日に対応する日毎記入欄10Cには、複数の丸でキャラクターCから引き出された形式の吹き出しが印刷されている。すなわち、犬のキャラクターCが何かを考えている様子を示す、犬のキャラクターCの上に吹き出しFが印刷されている。また、
図1の22日木曜日に対応する日毎記入欄10Dには、左側の子供のキャラクターCが、右の犬のキャラクターCに対して話しかけている様子で、吹き出しFが印刷されている。
【0022】
第1実施形態の手帳1では、少なくとも1つの見開きページにおいて、日毎記入欄10(10A~10F)のすべてに吹き出しが印刷されている。
図1の例においては、日毎記入欄10(10A~10F)のすべてに吹き出しFが印刷された見開きページを示しているが、他の見開きページにおいては、一部の日毎記入欄10に吹き出しFが印刷されていなくてもよい。
【0023】
各日毎記入欄10の中の絵には、キャラクターCだけではなく、背景などの他の構成物も印刷されている。すなわち、単にキャラクターCが印刷された手帳というわけではなく、日毎記入欄10には、漫画としての一つのシーンが描かれている。
【0024】
各日毎記入欄10に印刷されたキャラクターCを含む絵は、互いに同じ絵ではない。すなわち、一つの曜日の日毎記入欄10と、他の曜日の日毎記入欄10とが、日付と曜日を除いた絵の部分が全く同一にはなっていない。
【0025】
自由記入欄20には、下部にキャラクターが印刷されている。そして、自由記入欄20には、上部に空欄が設けられている。第1実施形態の手帳1では、上部に吹き出しFが設けられ、空欄は、吹き出しF内にある。
【0026】
第1実施形態において、日毎記入欄10が設けられた見開きページは、左右に並ぶ4つのマスに描かれたキャラクターが、4コマ漫画を構成する関連のあるシーンとして印刷されている。例えば、上段の4マスは、山登りをする犬達の様子を描いた4コマ漫画のシーンであり、下段の4マスは、犬と人が犬小屋のところで話す4コマ漫画のシーンとして描かれている。
【0027】
日毎記入欄10と自由記入欄20が設けられた部分の上部には、その見開きページの一週間が存する月の情報2が印刷されている。左側のページの左上部には、年(2021年)と、月(4月)の情報2が印刷されている。右側のページの右上部には、2021年4月の1ヶ月分のカレンダー3が印刷されている。
【0028】
以上のような第1実施形態の手帳1の使い方の例と作用効果について説明する。なお、手帳1をどのように使用するかは、ユーザの自由であるので、あくまで一例の使い方である。
【0029】
自由記入欄20には、その週の目標や、振り返りなどを書くことができる。例えば、「今週は売上2割増で頑張るぞ!」などと吹き出しF内に書けば、山登りを始めるシーンと相俟って、やる気が向上し、その週を計画的に過ごそうと考えることができる。
【0030】
各日毎記入欄10には、その日の予定や、行ったこと、感想などを吹き出しF内に記入する。吹き出しF内に予定等を書くことで、同じ内容を書く場合であっても、そのマスのシーンに合った書き方を考えることで、手帳1を楽しんで使用することができる。
すなわち、手帳1は、日毎記入欄10の吹き出しFの中に、予定や日記、その日に思ったこと等を書き込むことで、キャラクターCが話したり、考えたりする様子で予定等を表現することができる。
【0031】
また、吹き出しFに記入する内容は、予定や日記、感想等と無関係な台詞を書き込むのもよい。例えば月曜日の日毎記入欄10Aのように、「待ってー」などと記入して楽しむのもよい。この手帳1は、吹き出しFが使用前に印刷されていることで、吹き出しFが空欄のままであると物足りないので、この例のように、必要ではない内容であっても、吹き出しFに書いて埋めることを触発され、楽しむことができる。また、土曜日の日毎記入欄10Fや日曜日の日毎記入欄10Gのように、特に予定や積極的に行った事項がない日であっても、吹き出しFを埋める作業をしたくなることで、些細なことの記録や、その後の計画を立てるなどの活動を継続することができる。
【0032】
このように、手帳1は、定や日記の記入が楽しくなるとともに、後で見返したときに、味わい深く読むことができる。
【0033】
また、手帳1は、見開きページに、8つのマスを設け、そのうちの一つを、キャラクターCと空欄が設けられた自由記入欄20とすることで、例えば、その一週間の目標や反省を自由記入欄20に書くことができる。自由記入欄20には、キャラクターCが印刷されているため、キャラクターCが目標や反省を話したり考えたりするように表現でき、飽きずに手帳1を使用することができる。
【0034】
また、左右に並ぶ4つのマスは、4コマ漫画を構成する関連のあるシーンであるので、自分の予定や日記を、ストーリー性がある雰囲気で表現することができる。
【0035】
次に、第1実施形態に対して一部の構成を変更した第2実施形態について説明する。第2実施形態においては、第1実施形態と同様の部分については、図面に同じ符号を付して説明を省略する。
【0036】
図3に示すように、第2実施形態の手帳1Bは、各日毎記入欄10(10A~10G)に吹き出しFが印刷されていない点が異なる。また、自由記入欄20にも、吹き出しFが印刷されていない。
吹き出しFが印刷される代わりに、日毎記入欄10には、上部に予定や日記等を書くことが可能な空欄(符号省略)が設けられている。
【0037】
また、各ページは、単なる直線からなる縦線14Aだけではなく、木の絵14Cも併用して、4つのマスに区切られている。すなわち、単なる直線ではない、細長い絵を利用してマスが区切られている。
【0038】
このような第2実施形態の手帳1Bによっても、日毎記入欄10の上部の空欄に、予定や日記、その日に思ったこと等を書き込むことで、キャラクターCが話したり、考えたりする様子で予定等を表現することができる。このため、予定や日記の記入が楽しくなるとともに、後で見返したときに、味わい深く読むことができる。
【0039】
また、マスの区切りが、木の絵4Cなどの細長い絵を利用しているので、シーンの連続性が向上し、手帳1Bをより楽しんで使用することができる。
【0040】
以上に本発明の実施形態について説明したが、本発明は、前記した実施形態に限定されることなく、適宜変形して実施することができる。
【0041】
例えば、前記実施形態においては、7つの日毎記入欄10がある見開きページを説明したが、手帳1,1Bの1冊の中には、別途、見開きで1ヶ月の空欄の予定表が印刷されたページがあってもよいことは当然である。また、吹き出しFが印刷されたページの使い方としても、吹き出しFの外に文字を記入してもよい。
【0042】
また、自由記入欄20の位置は、左ページの左上の欄に限らず、右ページの右下の欄など、特に限定されない。また、自由記入欄20は、設けられていなくてもよい。
【0043】
また、前記した実施形態および変形例で説明した各要素を、任意に組み合わせて実施してもよい。
【符号の説明】
【0044】
1 手帳
3 カレンダー
10(10A~10G) 日毎記入欄
11 日付
20 自由記入欄
C キャラクター