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  • 特許-液体ダンパー装置 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-21
(45)【発行日】2024-08-29
(54)【発明の名称】液体ダンパー装置
(51)【国際特許分類】
   F16F 9/58 20060101AFI20240822BHJP
【FI】
F16F9/58 B
【請求項の数】 3
(21)【出願番号】P 2021031550
(22)【出願日】2021-03-01
(65)【公開番号】P2022132853
(43)【公開日】2022-09-13
【審査請求日】2023-12-08
(73)【特許権者】
【識別番号】000236665
【氏名又は名称】不二ラテックス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100110629
【弁理士】
【氏名又は名称】須藤 雄一
(74)【代理人】
【識別番号】100166615
【弁理士】
【氏名又は名称】須藤 大輔
(72)【発明者】
【氏名】酒巻 有範
(72)【発明者】
【氏名】石原 一真
【審査官】大谷 謙仁
(56)【参考文献】
【文献】実開昭62-020230(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F16F 9/58
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
外筒及びこの外筒内に支持され外筒との間に作動液体の液体還流路を形成した内筒と、
前記内筒の内部に往復動可能に配設され前記内筒をシリンダーとするピストンと、
前記ピストンに一端が結合され他端が前記内筒の一端部を経て前記外筒の外部へ突出するように配置された作動ロッドと、
前記内筒に形成され作動液体を前記液体還流路に流入させる貫通孔と、
前記液体還流路に配置され前記貫通孔を介して前記内筒内から前記液体還流路へ流入する作動液体を吸収保持する発泡体製のアキュムレータとを備え、
前記アキュムレータは、前記内筒の周方向で前記貫通孔を外れて配置され、
前記貫通孔の前記周方向の両側で前記内筒内から前記液体還流路へ流入する作動液体から前記アキュムレータの縁部を保護するようにカバーし前記内筒に固定された保持具を備え、
前記保持具は、前記貫通孔を外れて周方向の両側にそれぞれ配置され、又は周方向で前記貫通孔の両側に渡って一体であり且つ前記貫通孔に対向する窓を有し、
前記アキュムレータは、厚みが前記液体還流路の径方向幅よりも小さく設定されて

前記保持具は、前記外筒の内周面に対し隙間を設定している、
ことを特徴とする液体ダンパー装置。
【請求項2】
外筒及びこの外筒内に支持され外筒との間に作動液体の液体還流路を形成した内筒と、
前記内筒の内部に往復動可能に配設され前記内筒をシリンダーとするピストンと、
前記ピストンに一端が結合され他端が前記内筒の一端部を経て前記外筒の外部へ突出するように配置された作動ロッドと、
前記内筒に形成され作動液体を前記液体還流路に流入させる貫通孔と、
前記液体還流路に配置され前記貫通孔を介して前記内筒内から前記液体還流路へ流入する作動液体を吸収保持する発泡体製のアキュムレータとを備え、
前記アキュムレータは、前記内筒の周方向で前記貫通孔を外れて配置され、
前記貫通孔の前記周方向の両側で前記内筒内から前記液体還流路へ流入する作動液体から前記アキュムレータの縁部を保護するようにカバーし前記内筒又は外筒に固定された保持具を備え、
前記保持具は、前記貫通孔を外れて周方向の両側にそれぞれ配置された、
ことを特徴とする液体ダンパー装置。
【請求項3】
外筒及びこの外筒内に支持され外筒との間に作動液体の液体還流路を形成した内筒と、
前記内筒の内部に往復動可能に配設され前記内筒をシリンダーとするピストンと、
前記ピストンに一端が結合され他端が前記内筒の一端部を経て前記外筒の外部へ突出するように配置された作動ロッドと、
前記内筒に形成され作動液体を前記液体還流路に流入させる貫通孔と、
前記液体還流路に配置され前記貫通孔を介して前記内筒内から前記液体還流路へ流入する作動液体を吸収保持する発泡体製のアキュムレータとを備え、
前記アキュムレータは、前記内筒の周方向で前記貫通孔を外れて配置され、
前記貫通孔の前記周方向の両側で前記内筒内から前記液体還流路へ流入する作動液体から前記アキュムレータの縁部を保護するようにカバーし前記内筒又は外筒に固定された保持具を備え、
前記保持具は、周方向で前記貫通孔の両側に渡って一体であり、且つ前記貫通孔に対向する窓を有する、
ことを特徴とする液体ダンパー装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、衝撃吸収に供するダンパー装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ダンパー装置として特許文献1に記載のものがある。このダンパー装置は、作動ロッドが衝撃力を受けると作動ロッドと共にピストンが移動し、衝撃力を緩和することができる。
【0003】
このとき、ピストンの移動に伴って内筒内の作動液体としてのオイルが圧力を受け、内筒の貫通孔を通り液体還流路へオイルが還流する。液体還流路へオイルが還流すると、液体還流路内のオイルが内筒からアキュムレータへ移動する。このアキュムレータへのオイルの吸収により作動ロッドの進入動作が許容される。
【0004】
したがって、衝撃吸収時にピストンの移動を無理なく行わせることができる。
【0005】
しかし、アキュムレータは、液体還流路に対して内筒の筒軸方向に直列的に配置されており、ダンパー装置が大型化するという問題があった。
【0006】
これに対し、図5のように液体還流路101内にゴムスポンジなどの発泡体製のアキュムレータ103を配置し、このアキュムレータ103により内筒105の貫通孔107から液体還流路101に還流するオイルを直接吸収するように構成することもできる。この場合液体還流路101とアキュムレータ103とが軸方向スペースを共用するため、大型化を避けた簡易な液体ダンパー装置を得ることができる。
【0007】
一方で衝撃吸収時に液体還流路へ至るオイルは、貫通孔からの噴流となるため噴流がアキュムレータ103に直接及ばないように保持具109で直接受ける構造とし、アキュムレータ103を破損しないようにする必要がある。
【0008】
しかし、保持具109が噴流を直接受けると保持具109の内筒105に対する結合部分、例えば溶接固定が破壊され、保持具109が脱落する恐れがある。
【0009】
このため、発泡体製のアキュムレータの破損対策が課題となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
【文献】特開2012-149696号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
解決しようとする問題点は、内筒から液体還流路へ至る作動液体は、貫通孔からの噴流となるため発泡体製のアキュムレータの破損対策が課題となる点である。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明の液体ダンパー装置は、貫通孔を通り液体還流路へ至る作動液体の噴流から発泡体製のアキュムレータの破損を防止可能とするために、外筒及びこの外筒内に支持され外筒との間に作動液体の液体還流路を形成した内筒と、前記内筒の内部に往復動可能に配設され前記内筒をシリンダーとするピストンと、前記ピストンに一端が結合され他端が前記内筒の一端部を経て前記外筒の外部へ突出するように配置された作動ロッドと、前記内筒に形成され作動液体を前記液体還流路に流入させる貫通孔と、前記液体還流路に配置され前記貫通孔を介して前記内筒内から前記液体還流路へ流入する作動液体を吸収保持する発泡体製のアキュムレータとを備え、前記アキュムレータは、前記内筒の周方向で前記貫通孔を外れて配置され、前記貫通孔の前記周方向の両側で前記内筒内から前記液体還流路へ流入する作動液体から前記アキュムレータの縁部を保護するようにカバーし前記内筒に固定された保持具を備え、前記保持具は、前記貫通孔を外れて周方向の両側にそれぞれ配置され、又は周方向で前記貫通孔の両側に渡って一体であり且つ前記貫通孔に対向する窓を有し、前記アキュムレータは、厚みが前記液体還流路の径方向幅よりも小さく設定され、前記保持具は、前記外筒の内周面に対し隙間を設定していることを特徴とする。


【発明の効果】
【0013】
本願発明は、上記構成であるから、内筒の貫通孔から液体還流路へ噴流となって至る作動液体が内筒の周方向でアキュムレータの縁部に至っても保治具によりアキュムレータの縁部を保護することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】液体ダンパー装置の断面図である。(実施例1)
図2】保持具を取り付けた内筒の正面図である。(実施例1)
図3】保持具を取り付けた内筒及び外筒の断面図である。(実施例1)
図4】保持具を取り付けた内筒の正面図である。(実施例2)
図5】保持具を取り付けた内筒及び外筒の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本発明は、貫通孔を通り液体還流路へ至る作動液体の噴流から発泡体製のアキュムレータの破損を防止可能にするという目的を、以下のように実現した。
【0016】
外筒及びこの外筒内に支持され外筒との間に作動液体の液体還流路を形成した内筒と、前記内筒の内部に往復動可能に配設され前記内筒をシリンダーとするピストンと、前記ピストンに一端が結合され他端が前記内筒の一端部を経て前記外筒の外部へ突出するように配置された作動ロッドと、前記内筒に形成され作動液体を前記液体還流路に流入させる貫通孔と、前記液体還流路に配置され前記貫通孔を介して前記内筒内から前記流体還流路へ流入する作動液体を吸収保持する発泡体製のアキュムレータとを備え、前記アキュムレータは、前記内筒の周方向で前記貫通孔を外れて配置され、前記貫通孔の前記周方向の両側で前記内筒内から前記流体還流路へ流入する作動液体から前記アキュムレータの縁部を保護するようにカバーし前記内筒又は外筒に固定された保持具を備えた。
【0017】
前記貫通孔は、内筒から作動液体を液体還流路に流入させることができればよく、形状大きさ、配置等の形態は自由である。
【0018】
前記アキュムレータは、内筒内から流入する作動液体を吸収保持できればよく、形状、大きさ等の形態は自由である。
【0019】
前記保持具は、アキュムレータの縁部を保護するようにカバーできればよく、その形態は自由である。
【0020】
前記保持具は、前記貫通孔を外れて周方向の両側にそれぞれ配置されている。配置の形態は自由であり、周方向で貫通孔の両側に分割配置したものをさらに筒軸方向で分割配置することもできる。縁部を保護するようにカバーするとは、縁部に沿って全体をカバーする構成以外に、縁部を噴流から保護できれば縁部に沿って部分的にカバーする構成をも意味する。
【0021】
前記保持具は、前記周方向で貫通孔の両側に渡って一体であり、且つ前記貫通孔に対向する窓を有する。
【0022】
前記貫通孔に対向する窓は、貫通孔から液体還流路に流入する噴流が衝突しなければ良く、必ずしも一般的な窓の概念に該当しなくてもよく、左右に分割配置された保持具を結合片やロッドなどの連結部により結合する形態でもよい。この連結部は、筒軸方向で窓の中間部を含めて1箇所以上備えればよく、筒軸方向で窓の一側のみに配置する構成、窓の中間部を含めて3箇所以上に配置する構成等にすることもできる。
【0023】
これら保持具は内筒に固定されている。但し保持具を外筒に固定させることもできる。
【実施例1】
【0024】
[液体ダンパー装置の全体構成]
図1は、液体ダンパー装置の断面図である。図2は、保持具を取り付けた内筒の正面図である。図3は、保持具を取り付けた内筒及び外筒の断面図である。なお、筒軸方向とは内筒、外筒の軸心方向を意味する。周方向とは内筒、外筒の周方向を意味する。径方向とは内筒、外筒の径方向を意味する。
【0025】
図1図3のように、この液体ダンパー装置1は、外筒3及び内筒5を備えている。内筒5は、外筒3内に支持され外筒3の内周面との間に作動液体としてのオイルの液体還流路7を形成している。内筒5内には、内筒5をシリンダーとするピストン9が往復動可能に配設されている。ピストン9には、作動ロッド11の一端が結合され、作動ロッド11の他端が内筒5の一端部を経て外筒3の外部へ突出するように配置されている。
【0026】
前記内筒5には貫通孔13が形成されている。貫通孔13は、内筒5に形成されオイルを前記液体還流路7に流入させるものである。
【0027】
前記液体還流路7には発泡体製のアキュムレータ15が配置されている。アキュムレータ15は貫通孔13を介して前記内筒5内から流入するオイルを吸収保持するものである。アキュムレータ15は、前記内筒5の周方向で前記貫通孔13を外れて配置されている。
【0028】
前記貫通孔13の前記周方向の両側に保持具17を備えている。保持具17は前記内筒5内から流入するオイルの噴流から前記アキュムレータ15の縁部15aを保護するようにカバーしている。保持具17は前記内筒5に固定されている。
【0029】
[外筒]
前記外筒3は有底筒状に形成されている。外筒3の端部には端板18が螺合結合されている。端板18には作動ロッド11の挿通孔18aが形成され、挿通孔18aの周囲に外部取り付け用のねじ穴13bが形成されている。挿通孔18aに作動ロッド11が貫通している。作動ロッド11と挿通孔18aとの間にはシール部材16が介設されている。
【0030】
[内筒]
前記内筒5は前記外筒3内に同軸芯で配置されている。内筒5の一端部は第1の端閉部材19により閉じられている。第1の端閉部材19は凸部19aが内筒5の一端部に嵌合している。内筒5の他端部は第2の端閉部材21により閉じられている。第2の端閉部材21は凹部21aに内筒5の他端部を嵌合させる。
【0031】
前記内筒5への第1、第2の端閉部材19、21の嵌合により内筒5と外筒3との間に前記液体還流路7となる間隔を周回状に保持する。
【0032】
前記第1,第2の端閉部材19、21の外周にオーリング23が支持されている。オーリング23は外筒3の内周に密接している。
【0033】
前記内筒5の他端部の外周にオーリング27が支持されている。オーリング27は第2の端閉部材21の内周に密接している。
【0034】
前記内筒5には前記貫通孔13が筒軸方向に渡り周方向所定範囲のほぼ矩形の領域に複数形成されている。複数の貫通孔13は内筒5の軸方向で一端部から他端部に向かって段階的に径を小さく設定している。かかる径の設定により前記ピストン9の進入に応じてピストン9に対するオイルの抗力を高めるように設定している。
【0035】
前記内筒5には貫通孔13に対し周方向の両側に取付面29が筒軸方向に渡る範囲で形成されている。取付面29は断面円形の内筒5の外面に平坦面として面取り形成されている。
【0036】
前記内筒5の一端部は外周面が一般部に対し小径に形成され、一般部に対して外周径が細く形成なっている。この内筒5の一端部には筒内外を貫通する連通孔31が形成されている。連通孔31は前記液体還流路7に連通している。内筒5の一端部と外筒3との間にブロック33が介設されている。ブロック3は内筒5の周方向で連通孔31間に配置されている。ブロック33は外筒3にビス35により固定されている。したがって、ブロック33は液体還流路7に配置したアキュムレータ15を筒軸方向で位置規制をする。
【0037】
[ピストン及び作動ロッド]
前記ピストン9はオリフィス37及び弁体39を備えている。ピストン9には凸部9aが形成されている。凸部9aが第1の端閉部材19に当接するとき凸部9aの周囲の空間が連通孔31及びオリフィス37に連通する。
【0038】
前記作動ロッド11には内端部においてボルト41によりピストン9が結合されている。作動ロッド11は端板18の挿通孔18aを貫通して外部に突出している。
【0039】
[アキュムレータ及び保持具]
前記アキュムレータ15は液体還流路7に沿って周方向に形成されている。アキュムレータ15の厚みは液体還流路7の径方向幅よりも小さく設定されている。アキュムレータ15は衝撃吸収時に内筒5内から還流するオイルを吸収する。この吸収量は作動ロッド11が内筒5内に進入する体積と同等に設定されている。このアキュムレータ15は内筒5の外周面に接着されている。
【0040】
前記保持具17は金属、樹脂等により断面が鉤状に形成されている。保持具17は、貫通孔13が形成されている領域に対し周方向の両側にそれぞれ配置されている。それぞれの保持具17は同一形状で対称の構造となっている。
【0041】
前記保持具17の筒軸方向の寸法はアキュムレータ15の寸法とほぼ一致している。保持具17の一端は固定部17aであり、他端は保持部17bである。固定部17aは内筒5の取付面29にボルト43により固定されている。保持部17bはアキュムレータ15の縁部15aを保持しカバーしている。保持部17bは外筒3の内周面に対し隙間を設定している。
【0042】
[作用効果]
本実施例の液体ダンパー装置1は、作動ロッド11が衝撃力を受けると作動ロッド11と共にピストン9が移動し、弁体39がオイルの圧力を受けて移動し、オリフィス37を閉じる。
【0043】
したがって、ピストン9の移動に伴って内筒5内のオイルが圧力を受け、貫通孔13を通り液体還流路7へ還流する。
【0044】
前記液体還流路7へオイルが還流すると、液体還流路7内のオイルが一方で連通孔31を通ってピストン9の背後に流れ込み、他方でアキュムレータ15に吸収される。アキュムレータ15でのオイルの吸収は作動ロッド11が内筒5内に進入する体積に応じている。
【0045】
そして、ピストン9の移動に応じて貫通孔13からの還流が順次なくなり、作動ロッド11へ加わる衝撃を緩和することができる。
【0046】
前記作動ロッド11が衝撃吸収により内筒5内に進入動作しているとき貫通孔13から液体還流路7に還流するオイルが圧力を受けて噴流となる。このオイルの噴流は外筒3の内面に当たってから周方向に流れる。周方向に流れたオイルはエネルギーを持ち勢いがある。この勢いのあるオイルを保持具17が受ける。その後保持具17と外筒3内周との間の隙間からオイルがアキュムレータ15側に流れ込み、アキュムレータ15に吸収される。
【0047】
このため、アキュムレータ15の縁部15aが噴流から保護されアキュムレータ15の破損が保護され、アキュムレータ15のオイル保持機能を的確に維持させることができる。
【0048】
また、保持具17にも噴流が直接当たることが無く、保持具17の結合が内筒5から外れたりすることを抑制することができる。
【実施例2】
【0049】
図4は、保持具を取り付けた内筒の正面図である。
【0050】
本実施例の保持具17は周方向の両側に渡って一体であり、且つ前記貫通孔13に対向する窓45を有する。窓45は複数の貫通孔13に対向して形成されている。
【0051】
したがって 、本実施例においても実施例1同様の作用効果を奏するととに、保持具17を一体として取り扱うことができ製造、部品管理が容易となる。
【符号の説明】
【0052】
1 液体ダンパー装置
3 外筒
5 内筒
7 液体還流路
9 ピストン
11 作動ロッド
13 貫通孔
15 アキュムレータ
15a 縁部
17 保持具
45 窓
図1
図2
図3
図4
図5