(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-21
(45)【発行日】2024-08-29
(54)【発明の名称】発光ダイオード及びそれを有する発光素子
(51)【国際特許分類】
H01L 33/38 20100101AFI20240822BHJP
H01L 33/42 20100101ALI20240822BHJP
H01L 33/48 20100101ALI20240822BHJP
【FI】
H01L33/38
H01L33/42
H01L33/48
(21)【出願番号】P 2019094799
(22)【出願日】2019-05-20
【審査請求日】2022-05-06
(31)【優先権主張番号】10-2018-0061742
(32)【優先日】2018-05-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2019-0032000
(32)【優先日】2019-03-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】506029004
【氏名又は名称】ソウル バイオシス カンパニー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】SEOUL VIOSYS CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】65-16,Sandan-ro 163 Beon-gil,Danwon-gu,Ansan-si,Gyeonggi-do,Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】110000408
【氏名又は名称】弁理士法人高橋・林アンドパートナーズ
(72)【発明者】
【氏名】ウー, サン ウォン
(72)【発明者】
【氏名】キム, イエ スル
(72)【発明者】
【氏名】パク, テ チュン
(72)【発明者】
【氏名】スー, ダク イル
【審査官】佐竹 政彦
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2016/152397(WO,A1)
【文献】特開2010-232642(JP,A)
【文献】国際公開第2011/151998(WO,A1)
【文献】特開2014-225628(JP,A)
【文献】特開2010-153565(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2017/0125640(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L 33/00-33/64
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
n型半導体層;
前記n型半導体層の上面を部分的に露出させるように前記n型半導体層上に位置し、活性層と、前記活性層上に位置するp型半導体層と、を含むメサ;
前記n型半導体層に電気的に接続する第1ボンディングパッド;
前記p型半導体層に電気的に接続する第2ボンディングパッド;
前記p型半導体層と前記第2ボンディングパッドとを電気的に接続する透明電極;及び
前記メサによって露出したn型半導体層の露出領域と前記第2ボンディングパッドとの間に少なくとも一部が配置された第1絶縁層;を含み、
前記第1絶縁層は、前記メサによって露出したn型半導体層の露出領域のうち前記第2ボンディングパッドに最も近い露出領域と前記第2ボンディングパッドとの間の前記p型半導体層の一部、及び、前記透明電極の一部を覆い、
前記第1絶縁層は、前記露出したn型半導体層に隣接した前記p型半導体層の縁部に沿って配置された発光ダイオード。
【請求項2】
前記第1絶縁層は、前記第2ボンディングパッドよりも前記露出したn型半導体層の近くに配置された、請求項1に記載の発光ダイオード。
【請求項3】
前記第1絶縁層は、前記露出したn型半導体層を部分的に覆う、請求項2に記載の発光ダイオード。
【請求項4】
前記第1絶縁層は、前記第2ボンディングパッドの幅より長い長さを有する、請求項1に記載の発光ダイオード。
【請求項5】
前記第1絶縁層は、前記第2ボンディングパッドの3面を取り囲む形状を有する、請求項4に記載の発光ダイオード。
【請求項6】
n型半導体層;
前記n型半導体層の上面を部分的に露出させるように前記n型半導体層上に位置し、活性層と、前記活性層上に位置するp型半導体層と、を含むメサ;
前記n型半導体層に電気的に接続する第1ボンディングパッド;
前記p型半導体層に電気的に接続する第2ボンディングパッド;
前記p型半導体層と前記第2ボンディングパッドとを電気的に接続する透明電極;
前記第2ボンディングパッドにボンディングされたボンディングワイヤ;及び
前記露出したn型半導体層と前記第2ボンディングパッドとの間に配置された金属マイグレーション防止層;を含み、
前記金属マイグレーション防止層は、前記p型半導体層の一部、及び、前記透明電極の一部を覆い、
前記金属マイグレーション防止層は、前記第2ボンディングパッドから離隔して前記第1ボンディングパッドに対向して形成され、前記ボンディングワイヤに隣接した前記p型半導体層の縁部に沿って配置された発光素子。
【請求項7】
前記金属マイグレーション防止層の長さは、前記メサの縁部の全体長さの1/2より小さい、請求項
6に記載の発光素子。
【請求項8】
前記ボンディングワイヤはシルバーワイヤである、請求項
6に記載の発光素子。
【請求項9】
ベース;
前記ベースに隣接して配置された第1リード及び第2リード;
前記ベース上に実装された請求項1に記載の発光ダイオード;
前記発光ダイオードを前記第1リード及び前記第2リードに電気的に連結する各ボンディングワイヤ;及び
前記発光ダイオード及び前記各ボンディングワイヤを覆うモールディング部;を含み、
前記発光ダイオードは、p型半導体層上に配置された前記透明電極を含み、
前記各ボンディングワイヤは、それぞれ第1ボンディングパッド及び第2ボンディングパッドにボンディングされ、
前記モールディング部は、前記発光ダイオードの前記第1ボンディングパッド及び前記第2ボンディングパッド、前記透明電極及び前記第1絶縁層に接すると共に、メサによって露出したn型半導体層に部分的に接する発光素子。
【請求項10】
前記モールディング部と前記透明電極とが接する面積は、前記モールディング部と前記発光ダイオードの他の構成要素とが接する面積より大きい、請求項
9に記載の発光素子。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、発光ダイオード及びそれを有する発光素子に関し、特に、光出力が高いと共に、高湿条件下で信頼性に優れた発光ダイオード及び発光素子に関する。
【背景技術】
【0002】
半導体を用いた無機発光ダイオードは、照明、ディスプレイ、自動車ヘッドランプなどの多様な分野に使用されており、その適用分野は増加し続けている。
【0003】
前記発光ダイオードは、活性層を挟んでp型半導体層とn型半導体層が対向して配置された構造を有する。さらに、各電極がn型半導体層及びp型半導体層にそれぞれ形成され、これらの電極を介して外部から電力が供給され、これによって、発光ダイオードから光が生成される。
【0004】
発光ダイオードは、多様な条件の使用環境に置かれており、悪条件下でも安定した使用を保障する必要がある。特に、発光ダイオードは、水分に脆弱であるので、高温高湿条件の加速試験を通過しなければならない。
【0005】
一方、水分から発光ダイオードを保護するために、一般的に保護膜が使用されてきた。保護膜は、発光ダイオードを覆い、各半導体層や透明電極が外部に露出することを防止する。これによって、保護膜は、水分などの外部環境によって発光ダイオードが損傷することを防止する。
【0006】
しかし、保護膜は、発光ダイオードから放出される光の経路上に配置されるので、光の一部を吸収し、結果的に発光ダイオードの光出力を減少させる。例えば、SiO2などの透明保護膜を使用する場合に比べて、保護膜を使用しないときに光出力が約5%~10%さらに高くなる。
【0007】
したがって、高湿条件下で信頼性に優れると共に、高い光出力を有する発光ダイオード及び発光素子が要求されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【文献】韓国公開特許第10-2012-0053990号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明が解決しようとする課題は、保護膜による光出力の減少を防止しながら、高湿条件下でも信頼性に優れた発光ダイオード及びそれを有する発光素子を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の一実施形態に係る発光ダイオードは、n型半導体層;前記n型半導体層の上面を部分的に露出させるように前記n型半導体層上に位置し、活性層と、前記活性層上に位置するp型半導体層とを含むメサ;前記n型半導体層に電気的に接続する第1ボンディングパッド;前記p型半導体層に電気的に接続する第2ボンディングパッド;及び前記メサによって露出したn型半導体層の露出領域と前記第2ボンディングパッドとの間に少なくとも一部が配置された第1絶縁層;を含み、前記第1絶縁層は、前記メサによって露出したn型半導体層の露出領域のうち前記第2ボンディングパッドに最も近い露出領域と前記第2ボンディングパッドとの間の前記p型半導体層領域の一部を覆い、前記第1絶縁層は、前記露出したn型半導体層に隣接した前記p型半導体層の縁部に沿って配置される。
【0011】
本発明の他の実施形態に係る発光素子は、n型半導体層;前記n型半導体層の上面を部分的に露出させるように前記n型半導体層上に位置し、活性層と、前記活性層上に位置するp型半導体層とを含むメサ;前記n型半導体層に電気的に接続する第1ボンディングパッド;前記p型半導体層に電気的に接続する第2ボンディングパッド;前記第2ボンディングパッドにボンディングされたボンディングワイヤ;及び前記露出したn型半導体層と前記第2ボンディングパッドとの間に配置された金属マイグレーション防止層;を含み、前記金属マイグレーション防止層は、前記第2ボンディングパッドから離隔して前記第1ボンディングパッドに対向して形成され、前記ボンディングワイヤに隣接した前記p型半導体層の縁部に沿って配置される。
【0012】
本発明の更に他の実施形態に係る発光素子は、ベース;前記ベースに隣接して配置された第1リード及び第2リード;前記ベース上に実装された上述した発光ダイオード;前記発光ダイオードを前記第1リード及び第2リードに電気的に連結する各ボンディングワイヤ;及び前記発光ダイオード及び前記各ボンディングワイヤを覆うモールディング部;を含み、前記発光ダイオードは、p型半導体層上に配置された透明電極を含み、前記各ボンディングワイヤは、それぞれ第1ボンディングパッド及び第2ボンディングパッドにボンディングされ、前記モールディング部は、前記発光ダイオードの前記第1ボンディングパッド及び前記第2ボンディングパッド、前記透明電極及び第1絶縁層に接すると共に、メサによって露出したn型半導体層に部分的に接する。
【発明の効果】
【0013】
本発明の各実施形態によると、保護膜を除去し、光出力を増加させながら、第2ボンディングパッドの周囲に部分的に第1絶縁層を配置することによって、高湿条件での信頼性が向上した発光ダイオードを提供することができる。
【0014】
本発明の他の特徴及び長所は、以下の詳細な説明に記載されており、それを通じて明確に理解できるだろう。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図1】本発明の一実施形態に係る発光ダイオードを説明するための概略的な平面図である。
【
図2a】
図1のA-A'線に沿って切り取った断面図である。
【
図2b】
図1のB-B'線に沿って切り取った断面図である。
【
図2c】
図1のC-C'線に沿って切り取った断面図である。
【
図3】本発明の一実施形態に係る発光ダイオードの変形例を説明するための概略的な断面図である。
【
図4】本発明の一実施形態に係る発光ダイオードの他の変形例を説明するための概略的な断面図である。
【
図5】本発明の一実施形態に係る発光ダイオードの更に他の変形例を説明するための概略的な断面図である。
【
図6】本発明の一実施形態に係る発光ダイオードの更に他の変形例を説明するための概略的な断面図である。
【
図7a】本発明の一実施形態に係る発光ダイオードの更に他の変形例を説明するための概略的な断面図である。
【
図7b】本発明の一実施形態に係る発光ダイオードの更に他の変形例を説明するための概略的な断面図である。
【
図7c】本発明の一実施形態に係る発光ダイオードの更に他の変形例を説明するための概略的な断面図である。
【
図8】本発明の一実施形態に係る発光ダイオードの更に他の変形例を説明するための概略的な断面図である。
【
図9】本発明の他の実施形態に係る発光ダイオードを説明するための概略的な平面図である。
【
図10a】
図9のD-D'線に沿って切り取った概略的な断面図である。
【
図10b】
図9のE-E'線に沿って切り取った概略的な断面図である。
【
図11】本発明の更に他の実施形態に係る発光ダイオードを説明するための概略的な平面図である。
【
図12a】
図11のF-F'線に沿って切り取った概略的な断面図である。
【
図12b】
図11のG-G'線に沿って切り取った概略的な断面図である。
【
図13】本発明の一実施形態に係る発光素子を説明するための概略的な断面図である。
【
図14a】比較例に係る発光素子の高温高湿信頼性テスト後のSEMイメージである。
【
図14b】本発明の実施形態に係る発光素子の高温高湿信頼性テスト後の光学イメージである。
【
図15a】比較例及び実施形態に係る発光素子の高温高湿信頼性テスト時間による順方向電圧の変化を示すグラフである。
【
図15b】比較例及び実施形態に係る発光素子の高温高湿信頼性テスト時間による光出力の変化を示すグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、添付の各図面を参照して本発明の各実施形態を詳細に説明する。次に紹介する各実施形態は、本発明の属する技術分野で通常の技術者に本発明の思想を十分に伝達するために例として提供するものである。よって、本発明は、以下で説明する各実施形態に限定されるものではなく、他の形態に具体化されてもよい。そして、各図面において、構成要素の幅、長さ、厚さなどは便宜のために誇張して表現される場合がある。また、一つの構成要素が他の構成要素の「上部に」又は「上に」あると記載された場合、各部分が他の部分の「直上部」又は「直上に」ある場合のみならず、各構成要素と他の構成要素との間に更に他の構成要素が介在した場合も含む。明細書全体にわたって同一の参照番号は同一の構成要素を示す。
【0017】
本発明の一実施形態に係る発光ダイオードは、n型半導体層;前記n型半導体層の上面を部分的に露出させるように前記n型半導体層上に位置し、活性層と、前記活性層上に位置するp型半導体層とを含むメサ;前記n型半導体層に電気的に接続する第1ボンディングパッド;前記p型半導体層に電気的に接続する第2ボンディングパッド;及び前記メサによって露出したn型半導体層の露出領域と前記第2ボンディングパッドとの間に少なくとも一部が配置された第1絶縁層;を含み、前記第1絶縁層は、前記メサによって露出したn型半導体層の露出領域のうち前記第2ボンディングパッドに最も近い露出領域と前記第2ボンディングパッドとの間の前記p型半導体層領域の一部を覆い、前記第1絶縁層は、前記露出したn型半導体層に隣接した前記p型半導体層の縁部に沿って配置される。
【0018】
前記第1絶縁層を用いることによって、メサのほとんどの領域を覆う保護膜を除去し、光出力を向上させながらも、高湿条件下で金属マイグレーションなどによる不良発生を防止することができ、信頼性を向上させることができる。
【0019】
前記第1絶縁層は、前記第2ボンディングパッドよりも前記露出したn型半導体層の近くに配置されてもよい。また、前記第1絶縁層は、前記露出したn型半導体層を部分的に覆ってもよい。
【0020】
一方、前記第1絶縁層は、前記第2ボンディングパッドの幅より長い長さを有してもよい。さらに、前記第1絶縁層は、前記第2ボンディングパッドの3面を取り囲む形状を有してもよい。
【0021】
一実施形態において、前記メサは長い形状を有してもよく、前記第2ボンディングパッドは、前記メサ上に前記第1ボンディングパッドに対向して前記メサの長さ方向の一側端の縁部付近に配置されてもよく、前記第1絶縁層は、前記第2ボンディングパッドと前記一側端の縁部との間の前記p型半導体層領域の一部を覆ってもよい。
【0022】
また、前記第1絶縁層は、前記一側端の縁部付近のメサの側面及び露出したn型半導体層を覆ってもよい。
【0023】
さらに、前記第1絶縁層は、前記一側端の縁部付近で前記メサの縁部に沿って長さ方向に延長してもよい。前記メサの長さ方向に沿って配置された第1絶縁層部分の長さは、前記第2ボンディングパッドの幅より大きく、前記メサの最大長さの1/2より小さくてもよい。これによって、前記第1絶縁層による光損失を減少させながら、高湿条件での信頼性を保証することができる。
【0024】
他の実施形態において、前記メサは、前記p型半導体層及び前記活性層を介して前記n型半導体層を露出させるグルーブを含んでもよく、前記第1絶縁層は、前記グルーブと前記第2ボンディングパッドとの間に位置する前記p型半導体層領域の一部を覆ってもよい。
【0025】
更に他の実施形態において、前記発光ダイオードは、前記第1絶縁層から離隔した追加の絶縁層をさらに含んでもよく、前記メサは、前記p型半導体層及び前記活性層を介して前記n型半導体層を露出させるグルーブを含んでもよく、前記追加の絶縁層は、前記グルーブと前記第2ボンディングパッドとの間に位置する前記p型半導体層領域の一部を覆ってもよい。
【0026】
また、前記追加の絶縁層は、前記グルーブの側壁の一部を覆ってもよい。
【0027】
前記発光ダイオードは、前記p型半導体層とオーミック接触する透明電極をさらに含んでもよく、前記第2ボンディングパッドは、前記透明電極上に位置し、前記透明電極に電気的に接続されてもよい。
【0028】
一実施形態において、前記透明電極は前記第1絶縁層の一部を覆ってもよい。
【0029】
さらに、前記透明電極と第1絶縁層は、第1幅w1の大きさの分だけ重畳し、前記透明電極は、前記p型半導体層の縁部から第2幅w2の大きさの分だけ離隔してもよく、前記第1幅w1が第2幅w2より大きく、前記第1幅w1は10μm以下であってもよい。例えば、前記第1幅w1は5μmであってもよく、前記第2幅w2は4μmであってもよい。
【0030】
また、前記第1ボンディングパッドから延長する第1延長部をさらに含んでもよい。前記第1延長部はn型半導体層に電気的に接続する。前記第1延長部は、前記第1絶縁層に形成された各ホールを介してn型半導体層に電気的に接続してもよい。これと異なり、前記第1絶縁層は、互いに離隔した複数のアイランドを含み、前記第1延長部は、前記各アイランド間の領域で前記n型半導体層に電気的に接続してもよい。
【0031】
他の実施形態において、前記第1絶縁層の一部が前記透明電極を覆ってもよい。更に他の実施形態において、前記第1絶縁層の側面と前記透明電極の側面は互いに向かい合うように配置されてもよい。
【0032】
本発明の更に他の実施形態に係る発光素子は、n型半導体層;前記n型半導体層の上面を部分的に露出させるように前記n型半導体層上に位置し、活性層と、前記活性層上に位置するp型半導体層とを含むメサ;前記n型半導体層に電気的に接続する第1ボンディングパッド;前記p型半導体層に電気的に接続する第2ボンディングパッド;前記第2ボンディングパッドにボンディングされたボンディングワイヤ;及び前記露出したn型半導体層と前記第2ボンディングパッドとの間に配置された金属マイグレーション防止層;を含み、前記金属マイグレーション防止層は、前記第2ボンディングパッドから離隔して前記第1ボンディングパッドに対向して形成され、前記ボンディングワイヤに隣接した前記p型半導体層の縁部に沿って配置される。
【0033】
前記金属マイグレーション防止層の長さは、前記メサの縁部の全体長さの1/2より小さくてもよい。
【0034】
金属イオンは、高湿条件下でアノード電極側に配置された金属ワイヤからカソード電極側に移動し得る。これによって、漏洩電流が発生し、短絡による不良が発生し得る。しかし、金属マイグレーション防止層を配置することによって金属イオンのマイグレーションを防止することができ、高湿条件下での短絡による不良発生を防止することができる。
【0035】
一実施形態において、前記ボンディングワイヤはシルバー(Ag)ワイヤであってもよい。
【0036】
本発明の更に他の実施形態に係る発光素子は、ベース;前記ベースに隣接して配置された第1リード及び第2リード;前記ベース上に実装された上述した発光ダイオード;前記発光ダイオードを前記第1リード及び前記第2リードに電気的に連結する各ボンディングワイヤ;及び前記発光ダイオード及び各ボンディングワイヤを覆うモールディング部;を含み、前記発光ダイオードは、p型半導体層上に配置された透明電極を含み、前記各ボンディングワイヤは、それぞれ第1ボンディングパッド及び第2ボンディングパッドにボンディングされ、前記モールディング部は、前記発光ダイオードの第1ボンディングパッド及び第2ボンディングパッド、前記透明電極及び第1絶縁層に接すると共に、メサによって露出したn型半導体層に部分的に接する。
【0037】
さらに、前記モールディング部と前記透明電極とが接する面積は、前記モールディング部と前記発光ダイオードの他の構成要素とが接する面積より大きくてもよい。
【0038】
図1は、本発明の一実施形態に係る発光ダイオード100を説明するための概略的な平面図で、
図2a、
図2b及び
図2cは、それぞれ
図1のA-A'線、B-B'線及びC-C'線に沿って切り取った断面図である。
【0039】
図1、
図2a、
図2b及び
図2cを参照すると、前記発光ダイオード100は、基板21、メサMを含む発光構造体30、電流障壁層29a、電流遮断層29b、第1絶縁層31、透明電極33、第1ボンディングパッド35、第1延長部35a、第2ボンディングパッド37及び第2延長部37aを含んでもよい。
【0040】
基板21は、絶縁性又は導電性基板であってもよい。また、基板21は、発光構造体30を成長させるための成長基板であってもよく、サファイア基板、シリコンカーバイド基板、シリコン基板、窒化ガリウム基板、窒化アルミニウム基板などを含んでもよい。例えば、基板21は、サファイア基板であってもよく、特に、パターニングされたサファイア基板(patterned sapphire substrate;PSS)であってもよい。この場合、基板21は、その上面に複数の突出部を含んでもよい。また、基板21は、概して長い長方形の形状であってもよいが、本発明がこれに限定されることはない。
【0041】
基板21上には、メサMを含む発光構造体30が配置される。発光構造体30は、n型半導体層23、n型半導体層23上に位置するp型半導体層27、及びn型半導体層23とp型半導体層27との間に位置する活性層25を含んでもよい。一方、メサMは、p型半導体層27及び活性層25を含む。
【0042】
n型半導体層23、活性層25及びp型半導体層27は、MBE(molecular beam epitaxy)やMOCVD(metalorganic chemical vapor deposition)などの公知の方法を用いてチャンバー内で基板21上に成長させてもよい。n型半導体層23は、基板21と共にダイシングされることによって基板21と同一の平面形状を有することができる。しかし、本発明が必ずしもこれに限定されることはなく、n型半導体層23は基板21の一部領域内に位置してもよい。
【0043】
一方、n型半導体層23、活性層25及びp型半導体層27は、III-V系列窒化物系半導体を含んでもよく、例えば、(Al,Ga,In)Nなどの窒化物系半導体を含んでもよい。n型半導体層23は、n型不純物(例えば、Si、Ge、Sn)を含んでもよく、p型半導体層27は、p型不純物(例えば、Mg、Sr、Ba)を含んでもよい。活性層25は、単一量子井戸構造又は多重量子井戸構造(MQW)を含んでもよく、窒化物系半導体の組成比は、所望の波長の光を放出するように調節できる。
【0044】
メサMは、n型半導体層23の一部領域上に位置し、これによって、メサMが形成されない領域にはn型半導体層23の上面が露出する。メサMは、基板21上にn型半導体層23、活性層25及びp型半導体層27を成長させた後、p型半導体層27及び活性層25を部分的にエッチングして形成されてもよい。メサMの形態は制限されないが、概して基板21と類似する形状を有してもよい。すなわち、メサMは、
図1に示したように、概して長方形の形状を有してもよく、一側方向(長さ方向)に長い形状を有してもよい。また、メサMは傾斜した側面を有してもよいが、これに限定されることはなく、n型半導体層23の上面に対して垂直な側面を有してもよい。また、本実施形態において、メサMは、後述する第1延長部35aを配置するために一側面に内部に陥入した陥入部を含んでもよい。
【0045】
また、メサMは、その側面に形成された凹凸パターン(図示せず)をさらに含んでもよい。前記凹凸パターンは、乾式エッチング及び/又は湿式エッチングなどのパターニング方法を通じて形成されてもよい。前記凹凸パターンは、活性層25で生成された光の抽出効率を向上させる。
【0046】
透明電極33は、p型半導体層27上に位置し、p型半導体層27にオーミック接触してもよい。透明電極33は、導電性酸化物又は光透過性金属層のように、光透過性及び電気的導電性を有する物質を含んでもよい。例えば、透明電極33は、ITO(Indium Tin Oxide)、ZnO(Zinc Oxide)、ZITO(Zinc Indium Tin Oxide)、ZIO(Zinc Indium Oxide)、ZTO(Zinc Tin Oxide)、GITO(Gallium Indium Tin Oxide)、GIO(Gallium Indium Oxide)、GZO(Gallium Zinc Oxide)、AZO(Aluminum doped Zinc Oxide)、FTO(Fluorine Tin Oxide)、又はNi/Au積層構造のうち少なくとも一つを含んでもよい。
【0047】
第1ボンディングパッド35はメサM上に配置されてもよい。第1ボンディングパッド35はp型半導体層27から電気的に絶縁され、このために、電流遮断層29bが第1ボンディングパッド35とp型半導体層27との間に配置され得る。また、電流遮断層29bは、第1ボンディングパッド35の周囲に露出したメサMの側面及びn型半導体層23を部分的に覆ってもよい。電流遮断層29bは、第1ボンディングパッド35をp型半導体層27から絶縁させると共に、第1ボンディングパッド35上に配置されるボンディングワイヤが透明電極33やp型半導体層27に短絡することを防止する。
【0048】
一方、前記第1ボンディングパッド35から第1延長部35aが延長されてもよい。第1延長部35aは、露出したn型半導体層23上に延長され、n型半導体層23に接触してもよい。第1延長部35aは、第1ボンディングパッド35と共に同一の工程かつ同一の材料で形成されてもよい。第1延長部35aは、広い領域にわたってn型半導体層23に接触し、電流分散を促進する。
【0049】
第2ボンディングパッド37はメサM上に配置されてもよい。図示したように、第2ボンディングパッド37は、第1ボンディングパッド35に対向してメサMの長さ方向の一側端の縁部付近に配置されてもよい。第2ボンディングパッド37はメサMの縁部から離隔し、よって、第2ボンディングパッド37とメサMの周囲に露出したn型半導体層23との間にメサMの一部が配置される。
【0050】
一方、第2延長部37aは、第2ボンディングパッド37から第1ボンディングパッド35側に延長する。第2延長部37aは、第2ボンディングパッド37と同一の材料かつ同一の工程で共に形成されてもよい。但し、第2ボンディングパッド37は、ワイヤをボンディングするためのパッドであって、ワイヤボールを形成できるように第2延長部37aに比べて相対的に広い幅を有する。
【0051】
第2ボンディングパッド37は金属物質を含んでもよく、Ti、Pt、Au、Cr、Ni、Alなどを含んでもよく、単一層又は多重層構造で形成されてもよい。例えば、第2ボンディングパッド37は、Ti層/Au層、Ti層/Pt層/Au層、Cr層/Au層、Cr層/Pt層/Au層、Ni層/Au層、Ni層/Pt層/Au層、及びCr層/Al層/Cr層/Ni層/Au層の金属積層構造のうち少なくとも一つを含んでもよい。また、第2ボンディングパッド37は、第1ボンディングパッド35と同一の物質で共に形成されてもよい。
【0052】
電流障壁層29aは、第2ボンディングパッド37及び第2延長部37aの下部に配置されてもよい。特に、電流障壁層29aは、p型半導体層27と透明電極33との間に配置されてもよい。電流障壁層29aは、第2ボンディングパッド37を介して供給された電流が第2ボンディングパッド37や第2延長部37aの周囲に集中することを防止することができる。よって、電流障壁層29aは、絶縁性物質を含んでもよく、単一層又は多重層に形成されてもよい。例えば、電流障壁層29aは、SiOx又はSiNxを含んでもよく、屈折率が異なる各絶縁性物質層が積層された分布ブラッグ反射器を含んでもよい。電流障壁層29aは、光透過性を有してもよく、光反射性を有してもよく、選択的光反射性を有してもよい。
【0053】
また、第2ボンディングパッド37及び第2延長部37aが電流障壁層29a上に限定的に位置するように、電流障壁層29aは、第2ボンディングパッド37及び第2延長部37aより大きい面積を有してもよい。
【0054】
一方、
図2aに示したように、透明電極33は、第2ボンディングパッド37の下部に電流障壁層29aを露出させる開口部を有してもよく、よって、第2ボンディングパッド37は電流障壁層29aに接触し得る。
【0055】
一方、第1絶縁層31は、第2ボンディングパッド37とメサMの周囲に露出したn型半導体層23との間のp型半導体層27領域の一部を覆う。第1絶縁層31は、メサMの縁部に沿って部分的に配置される。特に、第1絶縁層31は、メサMによって露出したn型半導体層23の露出領域のうち第2ボンディングパッド37に最も近い露出領域と前記第2ボンディングパッド37との間のp型半導体層27領域の一部を覆い、p型半導体層27の縁部に沿って長い形状に配置されてもよい。また、
図1に示したように、第1絶縁層31は、第2ボンディングパッド37の3面を取り囲む(第2ボンディングパッド37を3方向から取り囲む)ように配置されてもよい。また、第1絶縁層31は、
図1及び
図2aに示したように、メサMの側面及びn型半導体層23の露出領域を部分的に覆ってもよい。概して、第1絶縁層31は、第2ボンディングパッド37から離隔して第1ボンディングパッド35に対向し、すなわち、第1ボンディングパッド35の反対側に形成されてもよい。
【0056】
第1絶縁層31は、第2ボンディングパッド37上に形成されるボンディングワイヤから金属イオンが電場によって移動することを遮断するために配置される。よって、第1絶縁層31は、金属マイグレーション防止層と命名され得る。高湿条件下で透明電極33上に水分層が形成され、金属イオンは、この水分層を介して第2ボンディングパッド37からn型半導体層23側に移動し得る。第2ボンディングパッド37と露出したn型半導体層23との間の間隔が近いほど電場が強くなるので、金属イオンの移動経路が最も近い部分に第1絶縁層31を配置する必要がある。さらに、金属イオンが移動し得る経路を十分に遮断するように第1絶縁層31を相対的に長い形状に配置することによって、金属イオンによる電気的短絡を防止できるようになる。このために、第1絶縁層31は、第2ボンディングパッド37の幅より大きく形成されることが望ましい。
【0057】
一方、第1絶縁層31は、光出力を低下させ得るので、一部の領域に制限される。特に、第1絶縁層31の全体長さは、メサMの縁部の全体長さの1/2より小さくてもよく、さらに、1/4より小さくてもよい。第1絶縁層31の全体長さを制御することによって、第1絶縁層31による光損失を減少させることができる。しかし、本発明がこれに限定されることはなく、第1絶縁層31は、メサMの縁部のほとんどを覆ってもよく、電流遮断層29bにつながってもよい。
【0058】
透明電極33は、
図2aに示すように、第1絶縁層31の一部を覆ってもよい。すなわち、第1絶縁層31は透明電極33の下側に配置されてもよい。
図2aの部分拡大断面図に示したように、第1絶縁層31と透明電極33は、第1幅w1の大きさの分だけ重畳してもよい。一方、透明電極33は、p型半導体層27の縁部から第2幅w2だけ離隔する。一般に、透明電極33は、p型半導体層27の縁部から離隔し、例えば、第2幅w2の大きさは約4μmであってもよい。一方、金属イオンが第1絶縁層31の下部に移動することを効率的に防止するために、透明電極33と第1絶縁層31とが十分に重畳する必要がある。よって、第1幅w1は、第2幅w2より大きく、例えば、約5μm以上であってもよい。一方、第2幅w2の上限は、p型半導体層27の縁部付近に電流を分散できるように制限され得る。例えば、第2幅w2は10μm未満であってもよい。
【0059】
一方、第1絶縁層31は、電流障壁層29a及び電流遮断層29bと共に、透明電極33の形成前に形成されてもよい。しかし、本発明がこれに限定されることはなく、第1絶縁層31は、電流障壁層29a及び電流遮断層29bと異なる物質で形成されてもよい。第1絶縁層31は、例えば、シリコン酸化物又はシリコン窒化物で形成されてもよい。
【0060】
本実施形態において、p型半導体層27上に配置される各絶縁層は、電流障壁層29a、電流遮断層29b及び第1絶縁層31に制限され得る。これによって、p型半導体層27のほとんどの領域は透明電極33以外の物質層で覆われず、よって、各絶縁層による光損失を減少させることができる。
【0061】
また、従来技術に係る保護膜は透明電極33を覆うが、本実施形態において、透明電極33上には如何なる絶縁層も配置されない。但し、本発明は、これに限定されるものではなく、後述するように、第1絶縁層31の一部が透明電極33を覆ってもよい。
【0062】
図3~
図8は、本発明の一実施形態に係る発光ダイオード100の多様な変形例を説明するための概略的な断面図である。
【0063】
まず、
図3を参照すると、上述した発光ダイオード100において、第1絶縁層31はメサMの周囲に露出したn型半導体層23の縁部まで延長されるが、本変形例において、第1絶縁層31は、露出したn型半導体層23を部分的に覆い、n型半導体層23の縁部付近領域を露出させる。第1絶縁層31がn型半導体層23の縁部から離隔するので、ダイシング工程によって発光ダイオードを分割するとき、第1絶縁層31がダイシング工程によって損傷することを防止することができる。
【0064】
図4を参照すると、本変形例において、第1絶縁層31の一部が透明電極33を覆う。よって、第1絶縁層31は、透明電極33の形成後に形成されてもよい。第1絶縁層31が透明電極33を覆うので、金属イオンが第2ボンディングパッド37側からn型半導体層23側に移動することをさらに確実に遮断することができる。
【0065】
図5を参照すると、本変形例において、第1絶縁層31は、その側面が透明電極33の側面と向かい合うように配置される。よって、第1絶縁層31と透明電極33とは互いに重畳しない。第1絶縁層31の側面は、透明電極33の側面と接してもよいが、これに限定されることはなく、透明電極33から離隔してもよい。
【0066】
図6を参照すると、本変形例において、第1絶縁層31は、p型半導体層27上に限定的に配置され、メサMの側面や露出したn型半導体層23を覆わない。第1絶縁層31が透明電極33と重畳しないように配置された状態を示しているが、これに限定されることはなく、第1絶縁層31の少なくとも一部が透明電極33の下部又は上部に配置されてもよい。
【0067】
図7a、
図7b及び
図7cは、本発明の一実施形態に係る発光ダイオードの更に他の変形例を説明するための概略的な平面図である。
【0068】
図7aを参照すると、本実施形態に係る発光ダイオード100aは、
図1の発光ダイオードと概して類似するが、第1絶縁層31がメサMの縁部に沿ってさらに延長された点で相違している。
【0069】
第1絶縁層31は、メサMの両側縁部に沿って延長されてもよく、電流遮断層29b付近までつながってもよい。第1絶縁層31が透明電極33と重畳する幅w1は、概して一定であってもよく、5μm~10μm、さらに具体的には約5μmであってもよい。また、第1絶縁層31は、電流遮断層29bから約2μm~5μmだけ離隔してもよい。
【0070】
本実施形態において、電流遮断層29bは透明電極33から離隔する。しかし、本発明がこれに限定されることはなく、電流遮断層29bは透明電極33と重畳してもよい。
【0071】
一方、第1絶縁層31は、メサMの付近に露出したn型半導体層23を覆い、よって、第1延長部35aは第1絶縁層31の上部を通過する。図示したように、第1絶縁層31は、n型半導体層23を露出させる複数の開口部31aを有してもよく、第1延長部35aは、複数の開口部31aを介してn型半導体層23に電気的に接続してもよい。複数の開口部31aは、一定の間隔で配置されてもよいが、これに限定されることはなく、互いに異なる間隔で配置されてもよい。例えば、各開口部31aは、第1ボンディングパッド35から遠くなるほど狭い間隔を有するように配置されてもよく、これによって、電流をさらに均一に分散させることができる。
【0072】
図7bを参照すると、本実施形態に係る発光ダイオード100bは、
図7aの発光ダイオード100aと概して類似するが、第1絶縁層31の左側端部に電流遮断層29bに向かって突出した突出部をさらに含むという点で相違している。これによって、透明電極33と第1絶縁層31とが重畳する領域を最大限確保することができる。
【0073】
図7cを参照すると、本実施形態に係る発光ダイオード100cは、
図7aを参照して説明した発光ダイオード100aと概して類似するが、第1絶縁層31が電流遮断層29bまで延長して互いにつながった点で相違している。第1絶縁層31と電流遮断層29bは、同一の工程で同一の材料で共に形成されてもよく、これらを互いにつなげることによって工程を単純化することができる。
【0074】
図8は、本発明の一実施形態に係る発光ダイオードの更に他の変形例を説明するための概略的な断面図である。
【0075】
図8を参照すると、本実施形態に係る発光ダイオード100dは、
図7cの発光ダイオード100cと概して類似するが、第1絶縁層31に各開口部31aが形成される代わりに、第1絶縁層31が複数のアイランド31bにパターニングされた点で相違している。
【0076】
各アイランド31bは、第1延長部35aに沿って第1延長部の下側に配置される。よって、第1延長部35aは、各アイランド31b間に露出したn型半導体層23に電気的に接続し得る。
【0077】
また、各アイランド31bは、第1絶縁層31と同様に、透明電極33と第1幅w1だけ重畳してもよい。各アイランド31bは多様な形状を有してもよく、特に、側面が傾斜した形状を有してもよい。これによって、第1延長部35aが各アイランド31bの側面で断線されることを防止することができる。
【0078】
また、
図8は、第1絶縁層31の左側端部が電流遮断層29bに連結された状態を示すが、
図7a及び
図7bの各変形例のように、第1絶縁層31の左側端部が約2μm~5μmだけ離隔してもよい。
【0079】
一方、上述した
図3~
図5の各変形例は、
図7a、
図7b、
図7c及び
図8の各変形例にも適用可能である。また、
図3~
図8を参照して説明した各変形例は、後述する多様な実施形態にも類似する形で適用可能である。
図9は、本発明の他の実施形態に係る発光ダイオード200を説明するための概略的な平面図で、
図10a及び
図10bは、それぞれ
図9のD-D'線及びE-E'線に沿って切り取った概略的な断面図である。
【0080】
図9、
図10a及び
図10bを参照すると、本実施形態に係る発光ダイオード200は、上述した発光ダイオード100と概して類似するが、発光ダイオード200が相対的にさらに広い発光面積を有し、これによって、さらに多くの延長部35a及び37bを有する。また、上述した発光ダイオード100は、p型半導体層27上に配置された第1ボンディングパッド35を含むが、本実施形態に係る発光ダイオードは、メサMに形成されたグルーブ(groove、溝)30a内に配置された第1ボンディングパッド35を含む。
【0081】
まず、メサMは、その周囲に沿ってn型半導体層23の上面を露出させるようにn型半導体層23の一部領域上に配置される。メサMは、長い長方形の形状を有してもよく、図示したように、側面に凹凸パターンを有してもよい。
【0082】
一方、メサMは、n型半導体層23を露出させるグルーブ30a、30bを含んでもよく、第1ボンディングパッド35は前記グルーブ30a内に配置されてもよい。第1延長部35aは、第1ボンディングパッド35から第2ボンディングパッド37側に延長される。
【0083】
第2ボンディングパッド37は、第1ボンディングパッド35に対向してメサMの長さ方向の一側端の縁部(長さ方向に垂直な一側縁部)付近に配置される。本実施形態において、露出したn型半導体層23領域のうち第2ボンディングパッド37に最も近い領域は、メサMの前記一側端の縁部付近に位置してもよい。
【0084】
第1絶縁層31は、第2ボンディングパッド37と露出したn型半導体層23との間のp型半導体層27の一部領域を覆う。特に、第1絶縁層31は、露出したn型半導体層23領域のうち第2ボンディングパッド37に最も近い領域と第2ボンディングパッド37との間のp型半導体層の一部を覆い、メサMの縁部に沿って延長してもよい。第1絶縁層31の長さは、第2ボンディングパッド37の幅より大きい。一方、第1絶縁層31は、長さ方向に平行な縁部側に延長してもよく、これによって、第2ボンディングパッド37の3面を取り囲む(第2ボンディングパッド37を3方向から取り囲む)ことができる。しかし、本発明は、これに限定されるものではなく、長さ方向に平行な縁部は第1絶縁層31で全く覆われなくてもよい。例えば、メサMの長さ方向に平行な縁部が第2ボンディングパッド37から相対的に遠く離れている場合、第1絶縁層31が省略されたとしても電気的短絡が容易に発生しない。よって、この場合、第1絶縁層31は、長さ方向に垂直な一側縁部の付近にのみ配置され得る。
【0085】
一方、第1延長部35aを形成するためのグルーブ30bを介してn型半導体層23が露出し、グルーブ30bによって露出したn型半導体層23と第2ボンディングパッド37との間にも電場が相対的に大きく形成され得る。よって、第1絶縁層31は、前記グルーブ30bと前記第2ボンディングパッド37との間に位置するp型半導体層27領域の一部を覆うことができる。第2ボンディングパッド37がメサMの周囲に沿って露出したn型半導体層23に比べて相対的にグルーブ30bの近くに配置された場合、メサMの縁部付近に配置された第1絶縁層31は省略され、第1絶縁層31はグルーブ30bの付近にのみ配置されてもよい。
【0086】
一方、第2ボンディングパッド37及び第2延長部37aの下部に電流障壁層129aが配置されてもよく、電流障壁層129aは、上述した電流障壁層29aと同様に透明電極33の下部に配置されてもよい。
【0087】
また、電流障壁層129bが第1ボンディングパッド35の下部領域内に部分的に配置されてもよく、電流遮断層129cが第1ボンディングパッド35の周囲のグルーブ30aの側壁を覆ってもよい。
【0088】
本実施形態において、第1絶縁層31が透明電極33の下部に配置され、露出したn型半導体層23の縁部まで延長された場合を示すが、
図3~
図6を参照して説明したように多様な変形が可能である。
【0089】
図11は、本発明の更に他の実施形態に係る発光ダイオード300を説明するための概略的な平面図で、
図12a及び
図12bは、それぞれ
図11のF-F'線及びG-G'に沿って切り取った概略的な断面図である。
【0090】
図11、
図12a及び
図12bを参照すると、前記発光ダイオード300は、
図9を参照して説明した発光ダイオード200と概して類似するが、基板21上に複数の発光セルR1C1~R2C3が配置され、これらの発光セルが互いに電気的に連結されたという点で相違している。以下では、重複を避けるために、上述した事項と区別される内容に対して説明する。
【0091】
基板21は、
図11の平面図に示すように、長方形又は正方形の外形を有してもよい。上述した各実施形態における基板21は概して長い形状を有するが、本実施形態における基板21は、概して正方形に近い形状を有する。しかし、本実施形態が必ずしもこれに限定されることはなく、基板21の大きさ及び形状は多様に選択可能である。
【0092】
複数の発光セルR1C1~R2C3は基板21上に配置される。各発光セルは、n型半導体層23、及び前記n型半導体層23上に配置されたメサMを含む。メサMは、上述したように、活性層25及びp型半導体層27を含み、n型半導体層23より小さい面積を有する。
【0093】
前記複数の発光セルR1C1~R2C3は、メサエッチング領域及びセル分離領域ISOによって行列構造に配列されてもよい。図面には、複数の発光セルが2×3行列に配列された場合を示しているが、これに限定されることはなく、2×2以上の多様な行列に配列されてもよい。
【0094】
一方、同一の行に配列された各発光セルはn型半導体層23を共有してもよい。例えば、第1行に配列された各発光セルR1C1、R1C2、R1C3はn型半導体層を共有し、第2行に配列された各発光セルR2C1、R2C2、R2C3はn型半導体層を共有してもよい。
【0095】
一方、同一の列に配列された各発光セルは、互いに分離されたn型半導体層23を有してもよい。例えば、第1列に配列された各発光セルR1C1、R2C1の各n型半導体層23はセル分離領域ISOによって互いに分離され、第2列に配列された各発光セルR1C2、R2C2の各n型半導体層23もセル分離領域ISOによって互いに分離され、第3列に配列された各発光セルR1C3、R2C3のn型半導体層23もセル分離領域ISOによって分離される。
【0096】
本実施形態において、同一の行に配列された各発光セルがn型半導体層23を共有することによって、電流が特定の列に沿って集中することを防止することができる。すなわち、いずれか一つの行内で特定の発光セルを介して電流が集中したとしても、互いに共有されたn型半導体層23を介して電流が再び分散され得る。よって、電流は、次の行の各発光セルに均一に分散されて供給され得る。
【0097】
しかし、本発明がこれに限定されることはなく、同一の行内の各発光セルもセル分離領域によって互いに分離され得る。
【0098】
各透明電極33は各発光セル上にそれぞれ配置される。透明電極33は、p型半導体層27と概して同一の形状を有する。但し、透明電極33がp型半導体層27より狭い面積を有してもよい。
【0099】
一方、各発光セルは、p型半導体層27及び活性層25を貫通してn型半導体層23を露出させるグルーブ130aを含んでもよい。グルーブ130aは、透明電極33、p型半導体層27及び活性層25で取り囲まれる。グルーブ130aは、図示したように、発光セルの一側縁部から他側縁部に向かって長い形状を有してもよい。例えば、
図11に示したように、各グルーブ130aは、セル分離領域ISOに対して垂直な方向に長い形状を有してもよい。
【0100】
各発光セルに形成される各グルーブ130aは概して互いに同一の大きさを有する。したがって、各グルーブ130aによって露出する各n型半導体層23の各露出領域も概して互いに同一の大きさを有する。また、複数の発光セルR1C1~R2C3は概して互いに同一の大きさを有し、これによって、各活性層25は、概して互いに同一の光生成領域を有し得る。すなわち、各活性層25が互いに同一の外形を有してもよく、さらに、同一の大きさの各グルーブ130aが各活性層25を貫通する。各活性層25の各光生成領域が互いに同一であるので、電流を各発光セルに均一に分散させることができる。しかし、本発明がこれに限定されることはなく、光を均一に生成できるように各発光セルの面積が調節されてもよい。例えば、第2列に配置された各発光セルR1C2、R2C2が第1列及び第3列に配置された各発光セルR1C1、R2C1、R1C3、R2C3より大きい面積を有してもよい。
【0101】
一方、
図11に示したように、各グルーブ130aがそれぞれ各活性層25内で概して同一の各位置に形成されてもよいが、第2ボンディングパッド37が形成される発光セルR1C2の場合、第2ボンディングパッド37によってグルーブ130aの位置が少し変形してもよい。すなわち、第2ボンディングパッド37からの離隔距離を確保するために、
図11に示したように、発光セルR1C2に形成されたグルーブ130aが他の発光セルに形成された各グルーブ130aに比べて少し短くてもよい。
【0102】
第1ボンディングパッド35及び第2ボンディングパッド37は、それぞれ
図11に示したように、互いに異なる発光セル領域内に配置されてもよい。例えば、第1ボンディングパッド35は発光セルR2C2領域に配置され、第2ボンディングパッド37は発光セルR1C2上に配置されてもよい。
【0103】
一方、
図9を参照して説明した通り、電流障壁層129bが第1ボンディングパッド35の下部領域内に部分的に配置され、電流遮断層129cが第1ボンディングパッド35周囲のメサ側壁を覆う。さらに、電流障壁層129aが第2ボンディングパッド37及び各延長部37aの下部に配置されてもよい。電流障壁層129aは、上述した各実施形態で説明したように、透明電極33とp型半導体層27との間に配置されてもよい。
【0104】
一方、第1ボンディングパッド35から各第1延長部35aが延長され、各延長部35aは、各グルーブ130a内で各n型半導体層23に接触する。また、各第1延長部35aの下側には、各電流障壁層129dがアイランド形状に配置されてもよい。
【0105】
各第1電極連結部37bは、隣り合う各発光セル上の各第2延長部37aを互いに電気的に連結し、各第2電極連結部36は、隣り合う第1延長部35aと第2延長部37aとを電気的に連結する。各第2電極連結部36による電気的短絡を防止するために、各電流遮断層129eが各第2電極連結部36の下部にそれぞれ配置されてもよい。各第1電極連結部37bはn型半導体層23から絶縁され、このために、各第1電極連結部37bの下部にも電流遮断層が配置され得る。本実施形態において、第1絶縁層31が各第1電極連結部37bの下部に配置された場合を示したが、必ずしもこれに限定されることはなく、第1絶縁層31と離隔した他の電流遮断層が配置されてもよい。
【0106】
一方、本実施形態において、第1絶縁層31は、発光セルR1C2の周囲に、
図9を参照して説明した通りに配置されてもよい。すなわち、第1絶縁層31は、発光セルR1C2上のメサMによって露出したn型半導体層23と第2ボンディングパッド37との間のp型半導体層27領域の一部を覆う。第1絶縁層31は、
図11に示したように、第2ボンディングパッド37に隣接したメサMの縁部から各発光セル間の領域に延長してもよい。第1絶縁層31は、第2ボンディングパッド37の3面を取り囲む(第2ボンディングパッド37を3方向から取り囲む)ように配置されてもよく、メサMの側面及び露出したn型半導体層23を部分的に覆ってもよい。また、第1絶縁層31は、
図3~
図6を参照して説明したように変形してもよい。
【0107】
さらに、第1絶縁層31は、追加的に第2ボンディングパッド37とグルーブ130aとの間のp型半導体層27領域の一部を覆ってもよい。
【0108】
図13は、本発明の一実施形態に係る発光素子を説明するための概略的な断面図である。
【0109】
図13を参照すると、前記発光素子は、ベース210、第1リード221及び第2リード223、各ボンディングワイヤ231、233、リフレクタ211、発光ダイオード100、及びモールディング部240を含んでもよい。
【0110】
ベース210は、プラスチック又はセラミックなどの多様な材料で形成されてもよく、印刷回路基板又はモールディングされたリードフレームであってもよい。
【0111】
第1リード221及び第2リード223はベース210に付着する。第1リード221及び第2リード223は、ベース210に印刷された印刷回路であってもよく、リードフレームから提供された各リードであってもよい。
【0112】
発光ダイオード100はベース210上に実装されてもよい。図示したように、発光ダイオード100は第2リード223上に実装されてもよいが、これに限定されることはなく、第1リード221上に実装されてもよく、第1リード221及び第2リード223から離隔してベース210上に実装されてもよい。
【0113】
ボンディングワイヤ231は発光ダイオード100の第1ボンディングパッド35にボンディングされ、ボンディングワイヤ233は第2ボンディングパッド37にボンディングされる。
図13に示したように、ボンディングワイヤ233は、第2ボンディングパッド37上に配置されたボール部分、及びこれから延長するワイヤ部分を含んでもよい。また、第1ボンディングワイヤ231は、第1ボンディングパッド35上に配置されたボール部分、及びこれから延長するワイヤ部分を含んでもよい。
【0114】
ボンディングワイヤ233のボール部分は、第2ボンディングパッド37の上部領域内に限定的に配置されるが、必ずしもこれに限定されることはなく、少なくとも一部分が第2ボンディングパッド37の側面側に逸脱してもよい。
【0115】
前記各ボンディングワイヤ231、233は銅又は銀で形成されてもよい。銅又は銀ワイヤは金ワイヤに比べて経済的であるので、発光素子の製造費用を節減することができる。
【0116】
発光ダイオード100の金属マイグレーション防止層31(上述の第1絶縁層31)は、少なくともボンディングワイヤ233に隣接したp型半導体層27の縁部に沿って配置されてもよく、金属がボンディングワイヤ233とn型半導体層23との間の短い距離に沿って移動することを遮断することができる。
【0117】
リフレクタ211は、ベース210上に配置され、発光ダイオード100を取り囲むことができる。リフレクタ211は傾斜面を有してもよく、発光ダイオード100から放出された光を反射させ、発光素子の発光効率を向上させることができる。
【0118】
モールディング部240は、波長変換物質を含んでもよく、リフレクタ211で取り囲まれた領域をモールディングする。よって、モールディング部240は、各ボンディングワイヤ231、233を覆って第1ボンディングパッド35及び第2ボンディングパッド37に接し得る。また、モールディング部240は、第1ボンディングパッド35から延長する第1延長部35a、及び第2ボンディングパッド37から延長する第2延長部37aに接する。また、モールディング部240は、第1絶縁層31、透明電極33、及び電流遮断層29bに接してもよい。また、いくつかの実施形態において、モールディング部240は、メサMの周囲に露出したn型半導体層23に部分的に接してもよい。本実施形態において、モールディング部240は、発光ダイオード100の多様な構成要素と接するが、これらのうち透明電極33と接する面積が最も広い。よって、発光ダイオード100から放出された光は、主に透明電極33からモールディング部240に直接入射され得る。これによって、発光素子の光効率が向上する。
【0119】
本実施形態において、ベース210上に発光ダイオード100が配置された場合を説明するが、特に発光ダイオード100に限定されることはなく、発光ダイオード100a、100b、200、又は300が配置されてもよく、これらを変形した発光ダイオードが配置されてもよい。また、発光素子は、ここで説明した特定のパッケージ形態に制限されるものではなく、ボンディングワイヤを使用する多様なパッケージ又は発光モジュールに具現可能である。
【0120】
また、発光素子は、照明器具、ディスプレイ、自動車ヘッドランプなどの多様な製品に実装されて使用可能である。
【0121】
(実験例)
【0122】
第2ボンディングパッド37の3面を取り囲むように第1絶縁層31を形成した
図1の発光ダイオードと同一の構造の発光ダイオードを用いて多数の発光素子(実施例)を製作し、これを用いて60℃、相対湿度90%の条件で信頼性テストを行った。一方、
図1の発光ダイオードにおいて、第1絶縁層31を省略した発光ダイオードを用いて多数の発光素子(比較例)を製作し、これを用いて実施例と同一の条件で信頼性テストを行った。比較例及び実施例は、いずれもシルバー(銀)ワイヤをボンディングワイヤとして使用した。
【0123】
比較例に係る各発光素子においては、長時間テストを進行することによって多くの試料で漏洩電流が発生する傾向を示し、素子の不良が多く発生した。その一方で、実施例に係る各発光素子においては、漏洩電流が発生することなく、不良が発生しなかった。
【0124】
図14aは、比較例に係る発光素子の高温高湿信頼性テスト後に不良が発生した発光素子から採取した発光ダイオードの第2ボンディングパッド37周辺のSEMイメージで、
図14bは、本発明の実施例に係る発光素子の高温高湿信頼性テスト後の第2ボンディングパッド37周辺の光学イメージである。
【0125】
図14aを参照すると、写真においてP1、P2、P3とボックス処理された各部分にシルバー凝集物が形成されたことを確認することができる。各シルバー凝集物は、ワイヤボールに近いメサの縁部付近に集中していた。その一方で、
図14bに示したように、ワイヤがボンディングされる第2ボンディングパッド37周辺に第1絶縁層31が配置された実施例では、シルバー凝集物が観察されなかった。
【0126】
図15aは、比較例及び実施例に係る発光素子の高温高湿信頼性テスト時間による順方向電圧の変化を示すグラフである。比較例の発光素子においては、実施例の発光素子に比べて信頼性テスト時間の経過と共に順方向電圧が相当増加した。順方向電圧増加の原因に対して明確に説明することは難しいが、金属マイグレーションが高温高湿条件下で発光ダイオードの電気的特性を不安定にすることに起因すると判断される。
【0127】
図15bは、比較例及び実施例に係る発光素子の高温高湿信頼性テスト時間による光出力の変化を示すグラフである。比較例の発光素子においては、実施例の発光素子に比べて信頼性テスト時間の経過と共に光出力が相対的に速く減少した。
【0128】
以上では、本発明の多様な実施形態に対して説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではない。また、一つの実施形態に対して説明した事項や構成要素は、本発明の技術的思想を逸脱しない限り、他の実施形態にも適用可能である。