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特許7542010キオスクとモバイルユーザ機器との間の相互作用
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-21
(45)【発行日】2024-08-29
(54)【発明の名称】キオスクとモバイルユーザ機器との間の相互作用
(51)【国際特許分類】
   H04W 4/021 20180101AFI20240822BHJP
   G06K 7/10 20060101ALI20240822BHJP
   H04M 1/72412 20210101ALI20240822BHJP
   H04M 1/00 20060101ALI20240822BHJP
   G06Q 50/12 20120101ALI20240822BHJP
   H04W 76/10 20180101ALI20240822BHJP
   H04W 16/28 20090101ALI20240822BHJP
【FI】
H04W4/021
G06K7/10 240
G06K7/10 132
G06K7/10 148
H04M1/72412
H04M1/00 U
G06Q50/12
H04W76/10
H04W16/28
【請求項の数】 19
(21)【出願番号】P 2021568368
(86)(22)【出願日】2020-05-25
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-07-20
(86)【国際出願番号】 EP2020064393
(87)【国際公開番号】W WO2020239668
(87)【国際公開日】2020-12-03
【審査請求日】2023-05-18
(31)【優先権主張番号】19305661.1
(32)【優先日】2019-05-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(73)【特許権者】
【識別番号】519346284
【氏名又は名称】アクソール
【氏名又は名称原語表記】Aksor
(74)【代理人】
【識別番号】110000659
【氏名又は名称】弁理士法人広江アソシエイツ特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】デノール,ティボー
【審査官】望月 章俊
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2014/0263628(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04W4/00-H04W99/00
H04B7/24-H04B7/26
G06K7/10
H04M1/72412
H04M1/00
G06Q50/12
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ドライブスルーシステムであって、
キオスク(102)用の通信ユニット(607)であり、少なくとも1つの全方向性アンテナ(104)および少なくとも1つの指向性アンテナ(106)を具備する、通信ユニット(607)と、
処理ユニット(52)および第2の通信ユニット(51)を具備するユーザ機器(109,50)と、を備え、
前記ユーザ機器は、
前記全方向性アンテナによって放射された信号を検出し、前記少なくとも1つの全方向性アンテナを使用して前記通信ユニットとの通信を開始し、
前記少なくとも1つの指向性アンテナによって放射された信号を検出し、
前記検出された信号に応じて、前記開始された通信を使用して前記通信ユニットを介してキオスクにデータを送信する、
ように構成されている、ドライブスルーシステム。
【請求項2】
前記ユーザ機器が更に、前記少なくとも1つの指向性アンテナによって放射される前記信号のパワーの測定を実行するように構成されており、前記測定されたパワーが所定の閾値を上回ったときに、前記データの送信が実行される、請求項1に記載のドライブスルーシステム。
【請求項3】
前記少なくとも1つの指向性アンテナからの前記信号が、前記パワーの値を含む、請求項2に記載のドライブスルーシステム。
【請求項4】
前記少なくとも1つの指向性アンテナからの前記信号が、前記キオスクの識別子を含む、請求項1~3のいずれか一項に記載のドライブスルーシステム。
【請求項5】
前記ユーザ機器が更に、前記キオスクに送信されるべき前記データのユーザからの選択を受信するように構成されている、請求項1~4のいずれか一項に記載のドライブスルーシステム。
【請求項6】
前記指向性アンテナによって放射される信号が、前記選択の受信時に検出される、請求項5に記載のドライブスルーシステム。
【請求項7】
前記データが、前記選択の受信時に送信される、請求項5又は6に記載のドライブスルーシステム。
【請求項8】
前記ユーザ機器が更に、
全方向性アンテナからの信号から識別子を読み取り、
前記キオスクと関連付けられた識別子を備える信号を選択する、
ように構成されている、請求項1~7のいずれか一項に記載のドライブスルーシステム。
【請求項9】
前記キオスクが、グラフィカルユーザインターフェース(605)および中央処理装置(601)を備え、前記データが、ユーザの識別子を備え、そして、前記中央処理装置が、前記ユーザに関連付けられた情報を表示するように構成されている、請求項1~8のいずれか一項に記載のドライブスルーシステム。
【請求項10】
ドライブスルーシステムにおいてデータを交換する方法であって、
ユーザ機器により、キオスクの通信ユニットの全方向性アンテナによって放射された信号を検出する工程と、
前記ユーザ機器により、前記少なくとも1つの全方向性アンテナを使用して前記通信ユニットとの通信を開始する工程と、
前記ユーザ機器により、前記少なくとも1つの指向性アンテナによって放射された信号を検出する工程と、
前記検出された信号に応じて、前記ユーザ機器により、前記開始された通信を使用して、前記通信ユニットを介して前記キオスクにデータを送信する工程と、
を備えてなる、方法。
【請求項11】
前記ユーザ機器により、前記少なくとも1つの指向性アンテナによって放射される信号のパワーの測定を実行する工程を更に備え、前記測定されたパワーが所定の閾値を上回ったときに、前記データの送信が実行される、請求項10に記載の方法
【請求項12】
前記少なくとも1つの指向性アンテナからの前記信号が、前記パワーの値を含む、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記少なくとも1つの指向性アンテナからの前記信号が、前記キオスクの識別子を含む、請求項10~12のいずれか一項に記載の方法。
【請求項14】
前記ユーザ機器により、前記キオスクに送信されるべき前記データのユーザからの選択を受信する工程を更に備える、請求項10~13のいずれか一項に記載の方法。
【請求項15】
前記指向性アンテナによって放射される信号が、前記選択の受信時に検出される、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記データが、前記選択の受信時に送信される、請求項14又は15に記載の方法。
【請求項17】
前記ユーザ機器により、全方向性アンテナからの信号から識別子を読み取る工程と、
前記ユーザ機器により、前記キオスクと関連付けられた識別子を含む信号を選択する工程と、を更に備える、請求項10~16のいずれか一項に記載の方法。
【請求項18】
前記データが、ユーザの識別子を含み、
当該方法が、前記キオスクにより、前記ユーザに関連付けられた情報をグラフィカルインターフェース上に表示する工程を備える、請求項10~17のいずれか一項に記載の方法。
【請求項19】
ドライブスルーシステムのキオスク(102)用の通信ユニット(607)であって、
少なくとも1つの全方向性アンテナ(104)および少なくとも1つの指向性アンテナ(106)と、
処理ユニット(52)および第2の通信ユニット(51)を具備したユーザ機器(109,50)と、を備え、
当該通信ユニットが、
前記全方向性アンテナにより信号を放射して、ユーザ機器との通信を開始し、
前記少なくとも1つの指向性アンテナにより信号を放射し、
前記放射された信号に応じて、前記開始された通信を利用して、前記ユーザ機器から、前記キオスクに送信されるべきデータを受信する、
ように構成されている、通信ユニット(607)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、領域(エリア)内でのユーザの場所を決定するシステムおよび方法に関する。より具体的には、排他的ではないが、本発明は、ユーザが領域内に位置する第1のデバイスから第2のデバイスにデータを送信することを可能にするために、領域内でのユーザの場所を決定することに関する。
また、本発明は、無線通信を使用してデジタルクーポンまたはユーザ認証の使用を可能にするためのドライブスルーシステムにおける用途(応用例)を有する。
【背景技術】
【0002】
ドライブスルーシステムは、典型的には注文キオスク(受注用の簡易建物)を備え、当該注文キオスクには、店員とクライアントとの間の通信のためのオーディオシステム、および、バーコードまたはQRコード(登録商標)をスキャンするための支払端末やスキャナのような他のデバイスが備え付けられている。
【0003】
これらのスキャナは、クライアントがクーポンを使用し、商業的オファーから利益を得ることを可能にする。しかしながら、特定の気象条件下では、スキャナは使用できなくなる可能性がある。例えば、雨滴または太陽光線は、コードの適切な読み取りを妨げる可能性がある。
【0004】
ドライブスルーシステムでの別の問題は、クライアントが使用する車によっては、スキャナにアクセスすることが多かれ少なかれ困難になる場合があることである。車に応じて、ユーザは、スキャナから多少離れていてもよい。場合によっては、ユーザは、スキャナによってコードを適切に読み取るために車から降りなければならない場合がある。
【0005】
したがって、改善されたドライブスルーシステムが必要とされている。本発明は、このコンテキスト(文脈)の内にある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【文献】(特になし)
【発明の概要】
【0007】
本発明の第1の態様によれば、請求項1に記載のシステムが提供される。
実施形態は、従属請求項に定義されている。
本発明の第2の態様によれば、請求項10に記載の方法が提供される。
本発明の第3の態様によれば、請求項19に記載の通信ユニットが提供される。
【0008】
本発明は、添付の図面を参照して、単なる例として与えられる以下の説明から、より明確に理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】実施形態の実施のコンテキスト(文脈)を示す。
図2】実施形態の実施のコンテキスト(文脈)を示す。
図3】実施形態に従う方法の各工程を示す。
図4】実施形態に従う指向性アンテナの信号のパワー(電力)を示す。
図5】実施形態に従うユーザ(側の)機器を示す。
図6】実施形態に従うキオスク(側の)機器を示す。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下では、例えば、注文キオスクとユーザ機器(例えばスマートフォンのようなもの)との間のBluetooth(登録商標)通信のような無線通信を使用するドライブスルーシステムについて説明する。これらの無線通信は、バーコードまたはQRコード(登録商標)の代わりに使用される。従って、ユーザは、利用したいクーポンを車外のスキャナの前に提示する必要がない。クーポンは、車内のユーザの手に残ることができるユーザ機器に提供することができる。
【0011】
いくつかのクライアントが異なるクーポンを有するそれぞれの機器を並べているとき、システムは、キオスクのすぐ前にいるユーザの機器を正確に選択することができる。そうでなければ、キオスクの前のユーザの後ろのクライアントのクーポンが使用されることが起こり得る。この問題は、例えば2人のユーザが同時にクーポンの提供を認証または引換しようとするかもしれないデュアルレーンのレストランで特に発生する可能性がある。
【0012】
図1は、本発明の実施形態の実施の一般的なコンテキストである。
ドライブスルーレストランは、2つのレーン100(LANE A)及び101(LANE B)を有しており、該レストランは、それぞれレーン100及び101と関連付けられた2つのキオスク102(KIOSK A)及び103(KIOSK B)を有するドライブスルーシステムを備える。各キオスクは、全方向性アンテナ104(OA A)及び105(OA B)を備える。各キオスクはまた、指向性アンテナ106(DA A)及び107(DA B)を備える。
【0013】
車108(CAR)がレーン100に入ると、車内のユーザは、ユーザのユーザ機器109(UE、例えばスマートフォン)上でアプリケーションを起動する。次いで、アプリケーションによって制御されるユーザ機器は、近くの全方向性アンテナを探索する。
【0014】
車が前進し、ユーザ機器が(全方向性)アンテナ104を検出する。次いで、ユーザ機器は、キオスクとの通信を開始し、アプリケーション上のキオスクにおいて使用されるべきクーポンをユーザが選択するのを待つ。通信は、Bluetooth(登録商標)信号などの信号を放射する周囲のデバイスを走査することによる発見プロセスと、例えば、それに関連付けられた識別子を使用してキオスクを選択するためのフィルタリングプロセスとを含む。
【0015】
図2は、車がキオスク102(KIOSK A)に到達したときのシステムを示す。ユーザがユーザ機器のアプリケーション上で使用されるべきクーポンを選択する場合、ユーザ機器は次いで、指向性アンテナ106(DA A)を検出し、それを介してキオスクとの通信を開始する。例えば、通信は、キオスクによって放射された信号に関連付けられた電力値を示すメッセージの読み取りを含む。実施形態によれば、電力値は、キオスクの識別子とともに同じ信号で放射される。
【0016】
指向性アンテナからの信号の強度に応じて、ユーザ機器は、クーポンをキオスクに送信する。そうでなければ、クーポンは送信されない。アンテナ信号のパワー(電力)レベルの閾値は、ユーザ機器がキオスクに十分に近いかどうかを判定して、このユーザ機器からのクーポンが使用され得ることを確実にするために使用される。これにより、例えば、キオスク102とキオスク103とを区別することが可能になる。図2の車の位置において、車は2つのキオスクから同じ距離にあるが、(アンテナ107ではなく)アンテナ106のみがユーザ機器に向けられているため、かつユーザ機器が十分なパワー(電力)を検出している(すなわち、アンテナから十分な距離にある)ため、キオスクAのみが、ユーザ機器と相互作用するようにユーザ機器を検出できる。アンテナ107からの信号が検出される場合でも、それらの強度は低すぎる。
【0017】
上記のプロセスは、図3のフローチャートによって示されている。このフローチャートは、アプリケーションがユーザによって起動されるときにユーザ機器によって実行される工程を示す。工程S1は、プロセスを開始するために実行される検出工程である。各キオスクの全方向性アンテナは、ユーザ機器が検出することができる信号を周期的に放射する。例えば、信号はBluetooth(登録商標)プロトコルを使用して放射される。
【0018】
全方向性アンテナからの信号が検出されると、ユーザ機器は、工程S2においてアンテナを介して接続を確立する。例えば、ユーザ機器は、情報を交換するために双方向通信チャネルを開くための要求を全方向性アンテナに送信する。次いで、ユーザ機器は、例えば、ユーザ機器からキオスクへ送信されるべきデータの選択のような、ユーザからの入力を待つ。実施形態によれば、データは、使用されてキオスクに送信されるべきクーポンを表す。他の実施形態によれば、データは、キオスクが画面上にオファーまたは報酬を表示することを可能にするユーザの識別子を表すことができる。データはまた、識別プロセスなどを開始するための識別日を含むことができる。工程S3で入力が受信されると、ユーザ機器は、指向性アンテナからの信号の監視を開始する。各キオスクの指向性アンテナは、ユーザ機器が検出することができる信号を周期的に放射する。例えば、信号はBluetooth(登録商標)プロトコルを使用して放射される。工程S4で信号が検出されると、ユーザ機器は、工程S5で強度があるか(否か)を判定する。測定されたパワー(電力)が所定の閾値を上回る場合、工程S6において、ユーザ機器は、全方向性アンテナとの双方向通信チャネルを使用してデータを送信する。
【0019】
他の実施態様では、工程S3は、工程S4およびS5の後に実行されてもよい。これは、ユーザ機器が、指向性アンテナからの信号を監視するための探索を開始するためにユーザ入力を待たないことを意味する。しかしながら、指向性アンテナを介してキオスクとの通信が確立されると、ユーザ機器は、データを送信する前にユーザ選択を待つ。
【0020】
指向性アンテナによって放射される信号のパワー(電力)を測定する理由をよりよく理解するために、図4は、キオスク102の周囲のパワー(電力)パターンを示す。
【0021】
レーン100によって形成される領域(エリア)は、ライン1、2、3、4およびカラムA、B、C、Dによって示されるいくつかのサブ領域(サブエリア)に分割される。キオスク102は、カラムCのレベルでライン1の真上に位置する。
【0022】
車108は、キオスク102の前に位置する。図4に示すように、指向性アンテナ106は、その信号を全ての方向に同じように放射するわけではない。領域(C;1)および(C;2)は、パワー強度(電力強度)が最も高い領域である。領域(B;1)、(B;2)、(D;1)、(D;2)は、中程度の強度を有する。他の領域は、パワー強度(電力強度)が最も低い領域である。
【0023】
図4に示すように、信号が強い非常に小さな領域がある。したがって、ユーザ機器が他のレーンに位置してキオスク102と通信するリスクが排除される。
【0024】
図5は、実施形態に従うユーザ機器の一般的な構造を示す。ユーザ機器は、上述の方法を実行するための工程を実行するための無線通信機能および処理手段を有する(例えば)スマートフォンや任意の他の種類のデバイスであってもよい。
【0025】
ユーザ機器50は、本発明の実施形態の方法の実行可能コード、ならびに実施形態に従う方法を実施するために必要な変数およびパラメータを記録するように適合されたレジスタを格納するためのメモリ53を有している。そのメモリ容量は、例えば、拡張ポートに接続されたオプションのRAMによって拡張することができる。前記メモリはまた、本発明の実施形態を実施するためのコンピュータプログラムを格納するための読み出し専用メモリを備える。
【0026】
プログラム(またはアプリケーション)は、マイクロプロセッサなどの中央処理装置52によって実行される。
【0027】
ユーザ機器によって実行される通信は、それ自体が処理ユニットによって制御される通信ユニット51によって制御される。通信ユニットは、例えば、Bluetooth(登録商標)のような通信プロトコルを介してキオスクと通信するために1つまたは複数のアンテナを備える。通信ユニットはまた、信号強度を測定するための測定能力を有する。
【0028】
もちろん、ユーザ機器は、説明の簡潔化のために記載されていない他の機能を実行するための他のモジュールを備えてもよい。
【0029】
図6は、キオスクの一般的な構造(600)の概略ブロック図である。
デバイス600は、以下のものに接続された通信バスを備える、即ち、
- CPUと呼ばれる、マイクロプロセッサなどの中央処理装置601;
- 本発明の実施形態の方法の実行可能コード、ならびに実施形態に従う方法を実施するために必要な変数およびパラメータを記録するように適合されたレジスタを格納するための、RAMと呼ばれる、ランダムアクセスメモリ602であって、そのメモリ容量は、例えば、拡張ポートに接続されたオプションのRAMによって拡張することができる、ランダムアクセスメモリ602;
- 本発明の実施形態を実施するためのコンピュータプログラムを格納するための、ROMと呼ばれる、読み出し専用メモリ603;
- ネットワークインターフェース604。これは、典型的には、処理されるデジタルデータが送信または受信される通信ネットワークに接続される。ネットワークインターフェース604は、単一のネットワークインターフェースであってもよく、または異なるネットワークインターフェース(例えば、有線および無線インターフェース、または異なる種類の有線もしくは無線インターフェース)のセットから構成されてもよい。データは、CPU601内で動作しているソフトウェアアプリケーションの制御下で、送信のためにネットワークインターフェースに書き込まれ、または受信のためにネットワークインターフェースから読み取られる。ネットワークインターフェース604;
- ユーザからの入力を受信するための、またはユーザに情報を表示するためのグラフィカルユーザインターフェース605。該インターフェースは、タッチスクリーン、マイクロフォン、決済端末などを含み得る。グラフィカルユーザインターフェース605;
- HDと呼ばれる、ハードディスク606;
- 外部デバイスとの間でデータを受信/送信するための通信モジュール607。該モジュールは、例えば上記のようなアンテナを含む。通信モジュール607;
に接続された通信バスを備える。
【0030】
実行可能コードは、読み出し専用メモリ603内、ハードディスク606上、または例えばディスクなどのリムーバブルデジタル媒体上のいずれかに格納することができる。改変例によれば、プログラムの実行可能コードは、実行される前に、ハードディスク606などの、通信デバイス600の記憶手段の1つに記憶されるため、ネットワークインターフェース604を介して、通信ネットワークによって受信することができる。
【0031】
中央処理装置601は、本発明の実施形態に従う1つまたは複数のプログラムの命令またはソフトウェアコードの一部の実行を制御および指示するように適合され、その命令は、前述の記憶手段の1つに記憶される。電源を入れた後、CPU601は、例えば、プログラムROM603またはハードディスク(HD)606からそれらの命令がロードされた後、ソフトウェアアプリケーションに関連するメインRAMメモリ602から命令を実行することができる。そのようなソフトウェアアプリケーションは、CPU601によって実行されると、実施形態に従う方法の工程が実行される。
【0032】
理解および例示目的を容易にするために、主に図面を参照して実施形態を説明した。しかしながら、図面は、限定として見做されるべきではなく、単に例示的かつ図示的なものとして見なされるべきである。特許請求の範囲によって定義される開示の範囲から逸脱することなく、当業者によって実施形態に様々な修正を加えることができる。
【符号の説明】
【0033】
102,103 キオスク(KIOSK,簡易建物)
104,105 全方向性アンテナ(OA)
106,107 指向性アンテナ(DA)
108 車(CAR)
109 ユーザ機器(UE)
50 ユーザ機器
51 通信ユニット
52 中央処理装置(処理ユニット)
600 キオスクにおけるデバイス
601 中央処理装置(CPU)
604 ネットワークインターフェース
605 グラフィカルユーザインターフェース
607 通信モジュール(通信ユニット)
図1
図2
図3
図4
図5
図6