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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-21
(45)【発行日】2024-08-29
(54)【発明の名称】太陽電池の製造方法
(51)【国際特許分類】
   H01L 31/0463 20140101AFI20240822BHJP
   H01L 31/18 20060101ALI20240822BHJP
   H01L 31/05 20140101ALI20240822BHJP
【FI】
H01L31/04 532A
H01L31/04 460
H01L31/04 570
【請求項の数】 23
(21)【出願番号】P 2021568393
(86)(22)【出願日】2020-04-07
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-08-03
(86)【国際出願番号】 KR2020004684
(87)【国際公開番号】W WO2020246698
(87)【国際公開日】2020-12-10
【審査請求日】2023-02-09
(31)【優先権主張番号】10-2019-0065440
(32)【優先日】2019-06-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2019-0065820
(32)【優先日】2019-06-04
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2019-0065826
(32)【優先日】2019-06-04
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】504210651
【氏名又は名称】ジュスン エンジニアリング カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000154
【氏名又は名称】弁理士法人はるか国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】キム ジュンバエ
(72)【発明者】
【氏名】カン ジュンヤン
(72)【発明者】
【氏名】ムン ヒャンジュ
(72)【発明者】
【氏名】ミン ソンキ
(72)【発明者】
【氏名】セオ ジョンホ
(72)【発明者】
【氏名】シン ウォンスク
(72)【発明者】
【氏名】シン ヒュンキョ
(72)【発明者】
【氏名】ユーン ヤンタエ
(72)【発明者】
【氏名】リム キョンジン
【審査官】桂城 厚
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2016/0158890(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2018/0190849(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2017/0323808(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2018/0151766(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2016/0163912(US,A1)
【文献】韓国公開特許第10-2018-0076197(KR,A)
【文献】特開2011-176148(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2017/0155012(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L 31/00-31/078
H01L 31/18-31/20
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
太陽電池を製造するための処理空間において複数の薄膜層が形成されたセルを支持る支持工程、
前記セル上に導電性物質を噴射する塗布工程、および
前記セルを複数の単位セル分離るためのセル分離部を形成するように、前記のセルに向かってレーザーを照射するスクライビング工程を含み、
前記塗布工程と前記スクライビング工程が、並行して前記セル上の互いに異なる面で行なわれることを特徴とする太陽電池の製造方法。
【請求項2】
前記スクライビング工程が、前記導電性物質が塗布された塗布領域にレーザーを照射することを特徴とする、請求項に記載の太陽電池の製造方法。
【請求項3】
前記塗布工程が、レーザーが前記セル上に照射されるように、透明導電性フィルム(Transparent Conductive Films)を用いて行なわれることを特徴とする、請求項に記載の太陽電池の製造方法。
【請求項4】
前記塗布工程、前記セルの表面に所定の間隔を開けて導電性物質を噴射することを含むことを特徴とする、請求項に記載の太陽電池の製造方法。
【請求項5】
前記塗布工程が、前記セルの上面で行なわれ、
前記スクライビング工程は、前記セルの下面で行なわれることを特徴とする、請求項に記載の太陽電池の製造方法。
【請求項6】
前記スクライビング工程と前記塗布工程が、前記セルの互いに異なる位置で行なわれることを特徴とする、請求項に記載の太陽電池の製造方法。
【請求項7】
前記塗布工程が、複数の導電性物質噴射機により前記セル上に複数の導電性物質を噴射する工程を含み、
前記スクライビング工程は、複数のスクライビング装置により前記セル上に複数個のセル分離部を形成する工程を含むことを特徴とする、請求項に記載の太陽電池の製造方法。
【請求項8】
前記セルを複数の単位セル分離するカッティング工程、および
分離された単位セルを接合する接合工程、および
接合された単位セルを硬化するキュアリング工程をさらに含むことを特徴とする、請求項に記載の太陽電池の製造方法。
【請求項9】
前記塗布工程と前記スクライビング工程が、レーザーが照射される方向に対して垂直な第1軸方向を基準に離隔した位置で行なわれることを特徴とする、請求項に記載の太陽電池の製造方法。
【請求項10】
前記スクライビング工程が、前記セルの全面に行なわれることを特徴とする、請求項に記載の太陽電池の製造方法。
【請求項11】
前記スクライビング工程と前記塗布工程が、同じ空間で行なわれることを特徴とする、請求項に記載の太陽電池の製造方法。
【請求項12】
前記カッティング工程と前記接合工程が、繰り返して行なわれることを特徴とする請求項8に記載の太陽電池の製造方法。
【請求項13】
前記接合工程が、分離された2個の単位セルの中のいずれか一方の単位セルだけを移動させる工程を含むことを特徴とする、請求項12に記載の太陽電池の製造方法。
【請求項14】
前記接合工程が、分離された2個の単位セルの中で移動セルを分離された2個の単位セルのうち、固定セルの方に移動させる移動工程を含むことを特徴とする、請求項12に記載の太陽電池の製造方法。
【請求項15】
前記移動工程が、
前記移動セルをレーザーが照射される方向に対して平行な第1軸方向に沿って移動させる第1移動工程、および
前記移動セルを前記第1軸方向に対して垂直な第2軸方向に沿って移動させる第2移動工程を含むことを特徴とする、請求項14に記載の太陽電池の製造方法。
【請求項16】
前記第2移動工程が、前記固定セルと前記移動セルが離隔したカッティング距離および前記導電性物質が噴射された塗布距離を加算した距離だけ、前記移動セルを移動させることを特徴とする、請求項15に記載の太陽電池の製造方法。
【請求項17】
前記第1移動工程と前記第2移動工程が、並行して行なわれることを特徴とする、請求項15に記載の太陽電池の製造方法。
【請求項18】
前記カッティング工程を行なうことにより分離された2個の単位セルの間には、カッティング距離が形成されることを特徴とする、請求項12に記載の太陽電池の製造方法。
【請求項19】
前記カッティング工程が繰り返し行なわれることにより形成されるカッティング距離が、徐々に減少することを特徴とする、請求項18に記載の太陽電池の製造方法。
【請求項20】
前記カッティング工程が繰り返し行なわれることにより形成されるカッティング距離が、同じであることを特徴とする、請求項18に記載の太陽電池の製造方法。
【請求項21】
前記支持工程で、前記スクライビング工程、前記塗布工程、N-1回の前記カッティング工程、およびN-1回の前記接合工程が行なわれたベースモジュールにM(Mは2以上の整数)個の単位モジュールセルで構成された連結モジュールを連結させるモジュール工程、および
前記ベースモジュールと前記連結モジュールを硬化する硬化工程をさらに含むことを特徴とする、請求項12に記載の太陽電池の製造方法。
【請求項22】
前記カッティング工程と前記接合工程が、それぞれN-1回繰り返して行なわれることを特徴とする請求項8に記載の太陽電池の製造方法。
【請求項23】
前記接合工程が、分離された2つの部分のいずれか一つの部分を移動させて他の部分の一部と重なるようにする工程を含むことを特徴とする、請求項22に記載の太陽電池の製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、太陽電池(Solar Cell)に関するものであり、基板型太陽電池と薄膜型太陽電池を組み合わせた太陽電池に関するものである。
【背景技術】
【0002】
太陽電池は、半導体の性質を利用して光エネルギーを電気エネルギーに変換させる装置である。
【0003】
太陽電池は、P(positive)型半導体とN(negative)型半導体を接合させたPN接合構造をしており、このような構造の太陽電池に太陽光が入射すると、入射した太陽光が有しているエネルギーによって前記半導体内で正孔(hole)および電子(electron)が発生し、このとき、PN接合で発生した電界によって前記正孔(+)は、P型半導体の方に移動し、前記電子(-)は、N型半導体の方に移動するようになって電位が発生するようになることで電力を生産できるようになる。
【0004】
このような太陽電池は、一般的に基板型太陽電池と薄膜型太陽電池に区分することができる。
【0005】
前記基板型太陽電池は、シリコンウェーハのような半導体物質自体を基板に用いて太陽電池を製造したものであり、前記薄膜型太陽電池は、ガラスなどの基板上に薄膜の形態で半導体を形成して太陽電池を製造したものである。
【0006】
前記基板型太陽電池は、前記薄膜型太陽電池に比べて効率が優れている利点があり、前記薄膜型太陽電池は、前記基板型太陽電池に比べて製造コストが低減される利点がある。
【0007】
そこで、前記基板型太陽電池と薄膜型太陽電池を組み合わせた太陽電池が提案されたことがある。以下、図を参照して従来の太陽電池について説明することにする。
【0008】
図1A図1Dは、従来技術による太陽電池の製造方法を示す概略的な側面図である。
【0009】
まず、太陽電池を製造するための処理空間(未図示)に複数の薄膜層が形成されたセルを支持させる支持工程を行なう。前記処理空間は、全体的にチャンバー(Chamber)により具現され得る。
【0010】
次に、図1Aに示すように、前記セル100に向かってレーザーを照射するスクライビング(Scribing)工程を行なう。前記スクライビング工程を行なうことによって前記セル100を複数の単位セル100aに分離させるセル分離部200が形成され得る。前記スクライビング工程は、前記セル100にレーザーを照射するスクライビング装置200aによって行なわれ得る。
【0011】
次に、図1Bに示すように、セル100上に導電性物質300を噴射する塗布工程を行なう。前記塗布工程を行なうことによって前記セル100上に前記導電性物質300が噴射され得る。前記塗布工程は、前記セル100に前記導電性物質300を噴射する導電性物質噴射機200aによって行なわれ得る。
【0012】
次に、図1Cに示すように、前記セル100を複数の単位セル100aに分離させるためのカッティング工程を行なう。前記カッティング工程を行なうことによって前記セル分離部200を介して、前記セル100を、複数の単位セル100aに分離することができる。図1Cに示すように、前記セル100を5個の単位セル100a、100a’、100a’’、100a’’’、100a’’’’に分離しようとする場合には、4回のカッティング工程が行なわれ得る。
【0013】
次に、図1Dに示すように分離された単位セル100a、100a’、100a’’、100a’’’、100a’’’’を接合するための接合工程を行なう。前記接合工程は、前記導電性物質300を介して分離された単位セル100aを接合することにより、なすことができる。
【0014】
その後、接合された単位セル100a、100a’、100a’’、100a’’’、100a’’’’を硬化するキュアリング(Curing)工程を行なう。これにより、前記単位セル100aが互いに連結したモジュール(Module)形態の太陽電池1000が製造され得る。
【0015】
このような太陽電池の製造方法において、太陽電池の品質、太陽電池の製造時の太陽電池の製造コストなどを改善することができる技術の開発が切実に求められている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0016】
本発明は、上述のような要求を解消しようと案出されたもので、太陽電池の品質、太陽電池の製造時の太陽電池の製造コストなどを改善することができる太陽電気の製造方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0017】
本発明は、前記のような課題を解決するために、以下のような構成を含むことができる。
【0018】
本発明に係る太陽電池の製造方法は、太陽電池を製造するための処理空間に複数の薄膜層が形成されたセルを支持させる支持工程、前記セル上に導電性物質を噴射する塗布工程、及び前記セルを複数の単位セルに分離させるためのセル分離部を形成するように、前記のセルに向かってレーザーを照射するスクライビング工程を含むことができる。
【0019】
本発明に係る太陽電池の製造方法において、前記塗布工程は、前記スクライビング工程が行なわれる前に先に行なうことができる。
【0020】
本発明に係る太陽電池の製造方法において、前記塗布工程と前記スクライビング工程は、並行して行なうことができる。
【0021】
本発明に係る太陽電池の製造方法は、太陽電池を製造するための処理空間に複数の薄膜層が形成されたセルを支持させる支持工程、前記セルをN(Nは3以上の整数)個の単位セル分離させるためのN-1個のセル分離部を形成するように、前記セルにレーザーを照射するスクライビング工程、前記セル上に導電性物質を噴射する塗布工程、前記セルを2個の単位セル分離させるカッティング工程、および分離された2個の単位セルを接合させるために、前記カッティング工程の直後、連続して行なわれる接合工程を含むことができる。前記カッティング工程と前記接合工程は、繰り返して行なうことができる。
【0022】
本発明に係る太陽電池の製造方法は、基板をN(Nは3以上の整数)個の単位部分に分離するためのN-1個のセル分離部のうちのいずれか一つのセル分離部によって、前記基板を2つの部分に分離するカッティング工程、及び前記分離された2つの部分を接合させる接合工程を含むことができる。前記カッティング工程と前記接合工程は、それぞれN-1回繰り返して行なうことができる。
【発明の効果】
【0023】
本発明によると、次のような効果を図ることができる。
【0024】
本発明の一実施例によると、導電性物質の接合力を増大させることができるので、接合工程の完成度を向上させることができる。また、本発明の一実施例によると、セル上のクラック発生の可能性を減少させることができるので、完成した太陽電池の品質を向上させることができる。
【0025】
本発明の他の実施例によると、太陽電池の製造時間を減少させることができるので、太陽電池の量産性を向上させることができる。また、本発明の他の実施例によると、太陽電池を製造するのに必要な設備コストを低減させることができるので、太陽電池の製造コストを低減させることができる。
【0026】
本発明の他の実施例によると、接合工程にかかる時間を減少させることができるので、太陽電池の量産性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0027】
図1A】従来技術による太陽電池の製造方法を示す概略的な工程側面図。
図1B】従来技術による太陽電池の製造方法を示す概略的な工程側面図。
図1C】従来技術による太陽電池の製造方法を示す概略的な工程側面図。
図1D】従来技術による太陽電池の製造方法を示す概略的な工程側面図。
図2】本発明に係る太陽電池の製造方法の概略的なフローチャート。
図3A】本発明に係る太陽電池の製造方法において、塗布工程とスクライビング工程を示す概略的な工程側面図。
図3B】本発明に係る太陽電池の製造方法において、塗布工程とスクライビング工程を示す概略的な工程側面図。
図4】本発明に係る太陽電池の製造方法は、複数の導電性物質噴射機と複数のスクライビング装置によって行なわれることを示した概略的な工程側面図。
図5】本発明に係る太陽電池の製造方法において、カッティング工程を示す概略的な工程側面図。
図6】本発明に係る太陽電池の製造方法において、接合工程とキュアリング工程が行なわれた太陽電池を示した概略的な側面図。
図7】本発明の第2実施例に係る太陽電池の製造方法の概略的なフローチャート。
図8A】本発明の第2実施例に係る太陽電池の製造方法の一実施例を示した概略的な工程側面図。
図8B】本発明の第2実施例に係る太陽電池の製造方法の一実施例を示した概略的な工程側面図。
図9】本発明の第3実施例に係る太陽電池の製造方法の概略的なフローチャート。
図10】本発明の第3実施例に係る太陽電池の製造方法における、接合工程の概略的なブロック図。
図11】本発明の第3実施例に係る太陽電池の製造方法における、スクライビング工程の概略工程側面図。
図12】本発明の第3実施例に係る太陽電池の製造方法における、塗布工程の概略工程側面図。
図13A】従来技術による太陽電池の製造方法における、カッティング工程と接合工程の概略工程側面図。
図13B】従来技術による太陽電池の製造方法における、カッティング工程と接合工程の概略工程側面図。
図13C】従来技術による太陽電池の製造方法における、カッティング工程と接合工程の概略工程側面図。
図13D】従来技術による太陽電池の製造方法における、カッティング工程と接合工程の概略工程側面図。
図13E】従来技術による太陽電池の製造方法における、カッティング工程と接合工程の概略工程側面図。
図14A】本発明の第3実施例に係る太陽電池の製造方法における、カッティング工程と接合工程の概略工程側面図。
図14B】本発明の第3実施例に係る太陽電池の製造方法における、カッティング工程と接合工程の概略工程側面図。
図14C】本発明の第3実施例に係る太陽電池の製造方法における、カッティング工程と接合工程の概略工程側面図。
図14D】本発明の第3実施例に係る太陽電池の製造方法における、カッティング工程と接合工程の概略工程側面図。
図14E】本発明の第3実施例に係る太陽電池の製造方法における、カッティング工程と接合工程の概略工程側面図。
図14F】本発明の第3実施例に係る太陽電池の製造方法における、カッティング工程と接合工程の概略工程側面図。
図14G】本発明の第3実施例に係る太陽電池の製造方法における、カッティング工程と接合工程の概略工程側面図。
図14H】本発明の第3実施例に係る太陽電池の製造方法における、カッティング工程と接合工程の概略工程側面図。
図15A】本発明の第3実施例に係る太陽電池の製造方法における、モジュール工程の概略工程側面図。
図15B】本発明の第3実施例に係る太陽電池の製造方法における、モジュール工程の概略工程側面図。
図15C】本発明の第3実施例に係る太陽電池の製造方法における、モジュール工程の概略工程側面図。
図15D】本発明の第3実施例に係る太陽電池の製造方法における、モジュール工程の概略工程側面図。
図15E】本発明の第3実施例に係る太陽電池の製造方法における、モジュール工程の概略工程側面図。
【発明を実施するための形態】
【0028】
本発明のいくつかの実施例のそれぞれの特徴が、部分的または全体的に互いに結合または組み合わせ可能で、技術的に様々な連動および駆動が可能であり、各実施例が互いに独立して実施可能であり得、連関の関係に一緒に行なうこともできる。位置関係の説明である場合、例えば、「~の上に」、「~の上部に」、「~の下部に」、「~の横に」など2つの部分の位置関係が説明される場合、「すぐに」または「直接」が使用されていない限り、二つの部分の間に1つ以上の他の部分が位置することもできる。時間の関係についての説明である場合、例えば、「~の後に」、「~に続いて」、「~の次に」、「~の前に」などで、時間的前後関係が説明される場合、「すぐに」または「直接」が使用されていない以上、連続していない場合も含むことができる。
【0029】
以下では、本発明に係る太陽電池の製造方法の実施例を添付した図を参照して詳細に説明する。
【0030】
本発明に係る太陽電池の製造方法は、太陽光の光エネルギーを電気エネルギーに変える太陽電池を製造するものである。本発明に係る太陽電池の製造方法は、基板型太陽電池と薄膜型太陽電池を製造するのに用いることができる。以下では、本発明に係る太陽電池の製造方法で基板型太陽電池を製造することを基準に説明するが、本発明に係る太陽電池の製造方法を用いて薄膜型太陽電池を製造することは、本発明が属する技術分野の当業者にとって自明であろう。
【0031】
図2図4を参照すると、本発明に係る太陽電池の製造方法は、太陽電池を製造するための処理空間に複数の薄膜層が形成されたセルを支持させる支持工程(S100)、前記セル1上に導電性物質20を噴射する塗布工程(S200)、及び前記セル1を複数の単位セル10に分離するためのセル分離部30を形成するように、前記セル1に向かってレーザーを照射するスクライビング工程(S300)を含むことができる。
【0032】
本発明に係る太陽電池の製造方法は、前記支持工程(S100)が行なわれる前に、前記基板上に複数の薄膜層を形成するセル製造工程を含むことができる。前記支持工程(S100)、前記塗布工程(S200)、及び前記スクライビング工程(S300)を説明する前に、前記セル製造工程を添付した図を参照して、具体的に説明する。
【0033】
前記セルの製造工程は、電気伝導極性を有する基板上に複数の薄膜層を形成する工程である。前記セル1は、前記基板上に複数の薄膜層が積層されたものをいう。前記セル1に太陽光が入射すると、入射した太陽光が有しているエネルギーにより前記セル1内で正孔(hole)と電子(Elecrton)が発生する。前記セル1内で前記正孔と前記電子の移動により電位差が発生するようになると、本発明に係る太陽電池の製造方法により製造された太陽電池は、電力を生産することができる。前記セルの製造工程を行なうことで前記基板上に複数の薄膜層が積層され得る。
【0034】
前記セルの製造工程は、次のような工程を含むことができる。
【0035】
まず、前記基板を準備する。前記基板は、シリコンウェーハからなり得、具体的には、N型シリコンウェーハまたはP型シリコンウェーハからなることができる。図に示していないが、前記基板の上面と下面は、凹凸構造からなり得、この場合、後述する工程において、前記基板の上面と下面に形成される各層も凹凸構造に形成される。
【0036】
その後、前記基板上に第1薄膜層を形成する。前記第1薄膜層は、前記基板に薄膜の形態で形成された半導体層であり得る。前記第1薄膜層は、前記基板と一緒にPN接合を形成することができる。したがって、前記基板がN型シリコンウェーハで構成された場合、前記第1薄膜層は、P型半導体層からなり得る。前記第1薄膜層は、CVD(Chemical Vapor Deposition)工程などを用いて形成することができる。前記第1薄膜層は、P型半導体物質、I型半導体物質とN型半導体物質が順に積層されたPIN構造で形成することができる。このように、前記第1薄膜層をPIN構造で形成するようになると、I型半導体物質がP型半導体物質とN型半導体物質によって空乏(Depletion)になり、内部に電界が発生することになり、太陽光によって生成する正孔および電子が電界によってドリフト(Drift)され、それぞれP型半導体物質とN型半導体物質に収集されることになる。一方、前記第1薄膜層をPIN構造で形成する場合には、前記第1薄膜層の上部にP型半導体物質を形成し、続いてI型半導体物質とN型半導体物質を形成することが好ましい。その理由は、一般的に正孔のドリフト移動度(Drift Mobility)が電子のドリフト移動度に比べて低いため、入射光による収集効率を最大化するためにP型半導体物質を受光面近くに形成するためである。一方、本発明に係る太陽電池の製造方法は、前記第1薄膜層が積層構造を有するように形成することもできる。例えば、本発明に係る太陽電池の製造方法は、前記第1薄膜層がタンデム[Tandem(PIN/PIN)]型またはトリプル[Triple(PIN/PIN/PIN)]の形態の積層構造を有するように形成することができる。前記第1薄膜層は、前記基板の上面に形成され得る。前記第1薄膜層は、基板の上面と前記基板の下面にそれぞれ形成することもできる。
【0037】
その後、前記第1薄膜層上に第2薄膜層を形成する。前記第2薄膜層は、前記第1薄膜層上に形成された透明導電層であり得る。前記第2薄膜層は、前記第1薄膜層を保護するとともに、前記基板で生成されたキャリア、例えば、正孔(+)を収集し、前記収集したキャリアを上側方向に移動させることができる。前記第2薄膜層は、ITO(Indium Tin Oxide)、ZnOH、ZnO:B、ZnO:Al、SnO、SnO:Fなどのような透明な導電物質からなり得る。前記第2薄膜層は、ZnO、ZnO:B、ZnO:Al、Agのような透明な導電物質をスパッタリング(Sputtering)法やMOCVD法などを用いて形成することができる。前記第2薄膜層は、太陽光を散乱させて、様々な角度で進行するようにすることで、前記第1薄膜層に再入射する光の割合を増加させる機能を有する。一方、本発明に係る太陽電池の製造方法は、前記第2薄膜層を形成せず、第1薄膜層だけを形成することもできる。すなわち、本発明に係る太陽電池の製造方法は、前記第2薄膜層を選択的に形成することができる。
【0038】
前記では、前記基板上に2つの薄膜層が形成されたセル1を基準に説明したが、これは例示的なものであり、前記基板上に3つ以上の薄膜層を形成することもできる。
【0039】
前記セルの製造工程は、基板上に電極を形成する工程を含むことができる。前記電極は、前記基板上に所定の間隔で離隔するように配置され得る。前記電極を形成する工程は、前記基板上に前記薄膜層を形成する前に行なうことができる。前記電極は、前記基板上に形成することができる。例えば、前記電極は、前記基板の上面と前記基板の下面それぞれに形成され得る。前記電極は、前記薄膜層上に形成することもできる。例えば、前記電極は、前記薄膜層の上面と前記薄膜層の下面、それぞれに形成され得る。
【0040】
このような前記セルの製造工程を経た後に、前記支持工程(S100)、前記塗布工程(S200)、及び前記スクライビング工程(S300)が行なうことができる。ここで、本発明に係る太陽電池の製造方法は、いくつかの実施例で具現されるので、以下では、本発明に係る太陽電池の製造方法の実施例について添付した図を参照して、順次説明する。
【0041】
<第1実施例>
図2図6を参照すると、本発明の第1実施例に係る太陽電池の製造方法は、前記スクライビング工程(S300)が行なわれる前に、前記塗布工程(S200)が行なわれるよう具現される。これにより、本発明の第1実施例に係る太陽電池の製造方法は、次のような作用効果を図ることができる。
【0042】
まず、前記スクライビング工程(S300)を行なうことによって前記セル1上にパーティクル(Particle)が形成されるが、本発明の第1実施例に係る太陽電池の製造方法は、前記スクライビング工程(S300)に比べて、前記塗布工程(S200)が先に行なわれるので、前記セル1上に前記スクライビング工程(S300)によって発生したパーティクルがない状態で、前記塗布工程(S200)が行なわれ得る。これにより、本発明の第1実施例に係る太陽電池の製造方法は、前記導電性物質20の接合力を増大させることができる。したがって、本発明の第1実施例に係る太陽電池の製造方法は、前記導電性物質20を用いて前記単位セル10を接合させる工程の完成度を向上させることができる。
【0043】
第二に、本発明の第1実施例に係る太陽電池の製造方法は、前記スクライビング工程(S300)が行なわれる領域上に予め前記導電性物質20を塗布するので、前記導電性物質20を介して前記セル1上のクラック発生の可能性を抑制する抑止力を具現することができる。これにより、本発明の第1実施例に係る太陽電池の製造方法は、完成した太陽電池の品質を向上させることができる。
【0044】
このような本発明の第1実施例に係る太陽電池の製造方法によれば、前記支持工程(S100)、前記塗布工程(S200)、及び前記スクライビング工程(S300)は、次のように具現され得る。
【0045】
図2を参照すれば、前記支持工程(S100)は、太陽電池を製造するための、前記の処理空間に前記セルを支持させる工程であり得る。前記支持工程は、前記セルを前記処理空間にロードするロード装置(未図示)によって行なわれ得る。前記処理空間は、内部に太陽電池を製造するのに必要な製造装置(未図示)を収容し、全体的にチャンバー(Chamber)で具現され得る。
【0046】
図2図4を参照すると、前記塗布工程(S200)は、前記セル1上に導電性物質20を噴射する工程であり得る。前記塗布工程(S200)は、前記支持工程(S100)の後に行なわれ得る。前記塗布工程(S200)は、前記導電性物質20を噴射する導電性物質噴射機2によって行なわれ得る。前記導電性物質噴射機2は、前記セル1上の領域の一つである塗布領域に前記導電性物質20を噴射することができる。前記導電性物質20は、導電性(Conductive)を有する物質で具現され得る。図3A及び図3Bは、前記セル1上に1つの導電性物質20が噴射されたことを模式的に示した図である。図3A図4は、前記塗布工程(S200)が、前記セル1の上面1aに行なわれることを示しているが、これは例示的なものであり、前記塗布工程(S200)は、前記セル1の下面1bに行なうこともできる。
【0047】
前記塗布工程(S200)は、前記セル1上に複数の導電性物質20を噴射する工程を含むことができる。この場合、前記複数の導電性物質20を噴射する工程は、複数の導電性物質噴射機2によって行なわれ得る。例えば、図4に示すように、前記セル1上に4つの前記導電性物質20を同時に噴射しようとする場合、前記塗布工程(S200)は、4つの前記導電性物質噴射機2、2’、2’’、2’’’によって行なわれ得る。したがって、第1導電性物質噴射機2が導電性物質20を、前記セル1の第1塗布領域に噴射すると、第2導電性物質噴射機2’は、前記第1塗布領域から離隔された第2塗布領域に導電性物質20を噴射して、第3導電性物質噴射機2’’は、前記第1塗布領域と前記第2塗布領域それぞれから離隔した第3塗布領域に導電性物質20を噴射するとともに、第4導電性物質噴射機2’’’は、前記第1塗布領域、第2塗布領域、及び前記第3塗布領域それぞれから離隔した第4塗布領域に導電性物質20を噴射することができる。この場合、前記導電性物質噴射機2、2’、2’’、2’’’は、所定の間隔で離隔して配置され得る。これにより、本発明の第1実施例に係る太陽電池の製造方法は、前記塗布工程(S200)が、前記セル1の全面に行なわれるように具現され得る。したがって、本発明の第1実施例に係る太陽電池の製造方法は、前記塗布工程(S200)に要する時間を削減することができる。前記第1塗布領域、第2塗布領域、第3塗布領域、および前記第4塗布領域は、前記セル1の上面1aに存在する領域の一つであり得る。
【0048】
図2図4を参照すると、前記スクライビング工程(S300)は、前記セル1を複数の単位セル10に分離させるためのセル分離部30を形成する工程であり得る。前記スクライビング工程(S300)は、前記塗布工程(S200)の後に行なわれ得る。前記スクライビング工程(S300)は、前記セル1に向かってレーザーを照射するスクライビング装置3によって行なわれ得る。前記スクライビング装置3は、前記セル1上の一つの領域であるスクライビング領域にレーザーを照射することができる。前記スクライビング領域と、前記塗布領域は、前記セル1の異なる領域に配置され得る。図3B及び図4に示した一点鎖線の矢印は、前記スクライビング装置3が照射するレーザーを模式的に示したものである。図3B及び図4においては、前記スクライビング工程(S300)が、前記セル1の下面1bに行なわれることが示されているが、これは例示的なものであり、前記スクライビング工程(S300)は、前記セル1の上面1aに行なうこともできる。
【0049】
前記スクライビング工程(S300)は、前記セル1に向かってレーザーを照射することにより、なすことができる。これにより、前記セル1の所定の領域を除去することにより、前記セル分離部30を形成することができる。前記セル分離部30は、前記セル1の表面から所定の深さ陥没したホーム(Groove)で具現され得る。前記セル分離部30は、前記セル1の一側から他側まで延長して形成され得る。図3Bは、前記セル1上に1つのセル分離部30が形成されたことを示したものである。
【0050】
前記スクライビング工程(S300)は、前記セル1上に複数のセル分離部30を形成する工程を含むことができる。この場合、前記複数のセル分離部30を形成する工程は、複数のスクライビング装置3によって行なわれ得る。例えば、図4に示すように、前記セル1上に4つのセル分離部30を同時に形成しようとする場合には、前記スクライビング工程(S300)は、4つの前記スクライビング装置3、3’、3’’、3’’’によって行なわれ得る。したがって、第1スクライビング装置3が、レーザーを前記セル1の第1スクライビング領域に照射すると、第2スクライビング装置3’は、前記第1スクライビング領域から離隔した第2スクライビング領域にレーザーを照射し、第3スクライビング装置3’’は、前記第1スクライビング領域と前記第2スクライビング領域それぞれから離隔した第3スクライビング領域にレーザーを照射するとともに、前記第4スクライビング装置3’’’は、前記第1スクライビング領域、前記第2スクライビング領域、および前記第3スクライビング領域それぞれから離隔した第4スクライビング領域にレーザーを照射することができる。この場合、前記スクライビング装置3、3’、3’’、3’’’は、所定の間隔で離隔して配置され得る。これにより、本発明の第1実施例に係る太陽電池の製造方法は、前記スクライビング工程(S300)が、前記セル1の全面に行なわれるように具現され得る。したがって、本発明の第1実施例に係る太陽電池の製造方法は、前記スクライビング工程(S300)に要する時間を削減することができる。前記第1スクライビング領域、前記第2スクライビング領域、前記第3スクライビング領域、および前記第4スクライビング領域は、前記セル1の下面1bに存在する領域の一つであり得る。
【0051】
前記スクライビング工程(S300)は、前記塗布領域にレーザーを照射することにより、なすことができる。この場合、前記スクライビング工程(S300)と、前記塗布工程(S200)は、前記セル1の同じ面で行なうことができる。これにより、本発明の第1実施例に係る太陽電池の製造方法は、前記導電性物質20が、あらかじめ塗布された領域にレーザーを照射するように具現されることにより、前記スクライビング工程(S300)により、前記クラック発生の可能性を減少させることができる。したがって、本発明の第1実施例に係る太陽電池の製造方法は、太陽電池の品質を向上させることができる。
【0052】
前記スクライビング工程(S300)が、前記導電性物質20が塗布された領域にレーザーを照射するように行なわれる場合、前記塗布工程(S200)は、レーザーが、前記セル1上に照射されるように、透明導電性フィルム(Transparent Conductive Films、TCF)を使用して行なうことができる。これにより、本発明の第1実施例に係る太陽電池の製造方法は、クラック発生の可能性を減少させることができることと併せて、レーザーが前記導電性物質20を透過することができる透過力を具現することができる。
【0053】
図3A図4を参照すると、前記塗布工程(S200)と前記スクライビング工程(S300)は、前記セル1の異なる場所で行なうことができる。例えば、前記スクライビング工程(S300)が、前記第1スクライビング領域で行なわれた場合、前記塗布工程(S200)は、前記第1スクライビング領域から離隔した前記第1塗布領域で行なうことができる。これにより、本発明の第1実施例に係る太陽電池の製造方法は、前記塗布工程(S300)と、前記スクライビング工程(S200)が行なわれる領域を互いに離隔させることで、レーザーの温度により前記導電性物質20が硬化することを抑制する抑止力を具現することができる。
【0054】
前記塗布工程(S200)と前記スクライビング工程(S300)は、第1軸方向を基準に離隔した位置で行なうことができる。前記第1軸方向は、前記スクライビング装置3が、レーザーを照射する方向に対して平行な方向であり得る。これにより、本発明の第1実施例に係る太陽電池の製造方法は、前記塗布工程(S200)と前記スクライビング工程(S300)が行なわれる領域を、互いに離隔させることができる。
【0055】
図3A図4を参照すると、前記塗布工程(S200)と前記スクライビング工程(S300)は、前記セル1の異なる面で行なわれ得る。例えば、前記塗布工程(S200)は、前記セル1の上面1aで行なわれると共に、前記スクライビング工程(S300)は、前記セル1の下面1bで行なわれ得る。これにより、本発明の第1実施例に係る太陽電池の製造方法は、前記塗布工程(S200)と前記スクライビング工程(S300)が行なわれる面を互いに離隔させることで、レーザーの温度により前記導電性物質20が硬化することを抑制する抑止力を具現することができる。
【0056】
図2及び図5を参照すると、本発明の第1実施例に係る太陽電池の製造方法は、前記セル1を単位セル10に分離するカッティング工程(S400)を含むことができる。
【0057】
前記カッティング工程(S400)は、前記セル1を複数の単位セル10に分離させるための工程であり得る。前記カッティング工程(S400)は、前記スクライビング工程(S300)の後に行なわれ得る。図5に示すように、前記セル1を5個の単位セル10、10’、10’’、10’’’、10’’’’に分離させようとする場合、本発明の第1実施例に係る太陽電池の製造方法は、4回のカッティング工程(S400)を含むことができる。すなわち、前記セル1をL(Lは2以上の整数)個の単位セル10に分離させようとする場合、本発明の第1実施例に係る太陽電池の製造方法は、L-1回のカッティング工程(S400)を含むことができる。前記カッティング工程(S400)を行なうことによって前記セル分離部30を基準に、前記セル1は、複数の単位セル10に分離することができる。前記カッティング工程(S400)は、前記セル1を、前記の単位セル10に分離させる切断ロボット(未図示)によって行なわれ得る。
【0058】
図2及び図6を参照すると、本発明の第1実施例に係る太陽電池の製造方法は、分離された単位セル10を接合する接合工程(S500)を含むことができる。
【0059】
前記接合工程(S500)は、分離された単位セル10を接合する工程であり得る。前記接合工程(S500)は、前記導電性物質20を介して分離された単位セル10を接合することにより、なすことができる。前記接合工程(S500)は、前記カッティング工程(S400)の後に行なわれ得る。前記カッティング工程(S400)を介して前記セル1が5個の単位セル10、10’、10’’、10’’’、10’’’’に分離された場合、図6に示したように、本発明の第1実施例に係る太陽電池の製造方法は、4回の接合工程(S500)を含むことができる。つまり、L個の単位セル10を接合させたい場合、本発明の第1実施例に係る太陽電池の製造方法は、L-1回の接合工程(S500)を含むことができる。前記接合工程(S500)は、図6に示すように、1番目の単位セル10の一側の上面と2番目の単位セル10’の一側の下面を接合させる工程、2番目の単位セル10’の他側の上面と3番目の単位セル10’’の一側の下面を接合させる工程、および3番目の単位セル10’’の他側の上面と、4番目の単位セル10’’’の一側の下面を接合させる工程、および4番目の単位セル10’’’の他側の上面と5番目の単位セル10’’’’の一側の下面を接合させる工程を含むことができる。前記単位セル10のそれぞれの一側と他側は、前記単位セル10の中間地点を基準に互いに反対の位置に配置された側であり得る。前記接合工程(S500)は、分離された単位セル10を移動させる移送ロボット(未図示)によって行なわれ得る。
【0060】
図2及び図6を参照すると、本発明の第1実施例に係る太陽電池の製造方法は、キュアリング工程(S600)を含むことができる。
【0061】
前記キュアリング工程(S600)は、接合された単位セル10を硬化する工程である。前記キュアリング工程(S600)は、前記接合工程(S500)の後に行なわれ得る。前記キュアリング工程(S600)は、接合された単位セル10を加熱する加熱装置(未図示)などにより行なうことができる。前記キュアリング工程(S600)を行なうことによって前記単位セル10が互いに連結したモジュール(Module)形態の太陽電池10Aが製造され得る。図6は、前記太陽電池10Aが5個の単位セル10で構成されることが示されているが、これは例示的なものであり、前記太陽電池10Aは、2個以上4個以下の単位セル10で構成したり、または6個以上の単位セル10で構成することもできる。
【0062】
<第2実施例>
図3B図8Bを参照すると、本発明の第2実施例に係る太陽電池の製造方法は、前記塗布工程(S200)と、前記スクライビング工程(S300)が並行して行なわれるように具現される。これにより、本発明の第2実施例に係る太陽電池の製造方法は、次のような作用効果を図ることができる。
【0063】
まず、本発明の第2実施例に係る太陽電池の製造方法は、前記塗布工程(S200)と、前記スクライビング工程(S300)が同時に行なわれるように具現することで、太陽電池を製造するための時間を短縮することができる。したがって、本発明の第2実施例に係る太陽電池の製造方法は、太陽電池の量産性を増大させることができる。
【0064】
第二に、本発明の第2実施例に係る太陽電池の製造方法は、前記セル1を、前記スクライビング工程(S300)が行なわれた空間と塗布工程(S200)が行なわれる空間の間を移送させるなどの一連の工程を省略することができるように具現される。これにより、本発明の第2実施例に係る太陽電池の製造方法は、前記セル1の移送に使用されるセル移送手段(未図示)などの設備コストを低減させることで、太陽電池の製造コストを削減することができる。
【0065】
このような本発明の第2実施例に係る太陽電池の製造方法によれば、前記支持工程(S100)、前記塗布工程(S200)、及び前記スクライビング工程(S300)は、次のように具現され得る。前記支持工程(S100)、前記塗布工程(S200)、及び前記スクライビング工程(S300)は、上述した本発明の第1実施例に係る太陽電池の製造方法で説明したのと大略一致するように具現され得るので、違いがある部分を中心にして説明する。
【0066】
図3B図8Bを参照すると、前記スクライビング工程(S300)において、前記複数のセル分離部30を形成する工程は、前記スクライビング装置3を第1軸方向に沿って移動させることで行なうこともできる。この場合、前記スクライビング装置3を移動させるためのスクライビング移送手段(未図示)が設置され得る。前記第1軸方向は、レーザーが、前記セル1上に照射される方向に対して垂直な方向であり得る。例えば、2つのスクライビング装置3を用いて前記セル1に4つのセル分離部30を形成しようとする場合、前記複数のセル分離部30を形成する工程は、次のように進行され得る。まず、前記スクライビング装置3、3’を介して前記セル1の中間地点を基準にして右側の部分に2つのセル分離部30を形成する。その後、前記スクライビング装置3は、前記スクライビング移送手段によって前記第1軸方向に沿って移動することができる。その後、前記スクライビング装置3、3’を介して前記セル1の中間地点を基準にして左側の部分に2つのセル分離部30を形成する。前記のような過程で、前記セル1上に複数のセル分離部30を形成する工程が行なわれ得る。
【0067】
図3B図8Bを参照すると、前記塗布工程(S200)は、前記導電性物質20に、透明導電性フィルム(Transparent Conductive Films、TCF)などの導電性を有する物質を利用することができる。前記塗布領域と、前記スクライビング領域は、前記セル1の異なる領域に配置され得る。前記塗布工程(S200)と前記スクライビング工程(S300)は、並行して行なわれ得る。
【0068】
前記セル1上に複数の導電性物質20を噴射する工程は、前記導電性物質噴射機2を前記第1軸方向に沿って移動させることによって行なうことできる。この場合、前記導電性物質噴射機2を移動させるための塗布移動手段(未図示)が設置され得る。例えば、2つの導電性物質噴射機2を用いて前記セル1に4つの導電性物質20を噴射しようとする場合、前記複数の導電性物質20を噴射する工程は、次のように進行することができる。まず、前記導電性物質噴射機2を介して前記セル1の中間地点を基準にして左側の部分に2つの導電性物質20を噴射する。その後、前記導電性物質噴射機2は、前記の塗布移送手段によって前記第1軸方向に移動する。その後、前記の2つの導電性物質噴射機2を介して前記セル1の中間地点を基準にして右側の部分に2つの導電性物質20を噴射する。前記のような過程で、前記セル1上に複数の導電性物質20を噴射する工程が行なわれ得る。
【0069】
前記塗布工程(S200)と前記スクライビング工程(S300)は、同じ空間で行なわれ得る。すなわち、前記塗布工程(S200)と前記スクライビング工程(S300)は、前記処理空間内ですべて行なわれ得る。
【0070】
前記塗布工程(S200)と前記スクライビング工程(S300)は、第1軸方向を基準に離隔した位置で行なうことができる。以下では、本発明の第2実施例に係る太陽電池の製造方法において、前記塗布工程(S200)と前記スクライビング工程(S300)が行なわれる一実施例を、添付した図を参照して説明する。理解の便宜上、前記塗布工程(S200)は、4つの導電性物質噴射機2、2’、2’’、2’’’によって行なわれ、併せて前記スクライビング工程(S300)は、4つのスクライビング装置3、3’、3’’、3’’’によって行なわれることを基準に説明する。
【0071】
まず、前記セル1を準備する。前記セル1の上側方向には2つの導電性物質噴射機2、2’が配置されると共に、前記セル1の下側方向には2つのスクライビング装置3、3’が配置され得る。この場合、前記導電性物質噴射機2、2’と前記スクライビング装置3、3’は、前記第1軸方向を基準に離隔して配置されるように前記導電性物質噴射機2、2’は、前記セル1の中間地点を基準に左側に配置されるとともに、前記スクライビング装置3、3’は、前記セル1の中間地点を基準として右側に配置され得る。
【0072】
その後、前記塗布工程(S200)と前記スクライビング工程(S300)を、並行して行なう。前記の例では、前記塗布工程(S200)と前記スクライビング工程(S300)は、図8Aに示すように、前記導電性物質噴射機2、2’が、前記セル1の上面1a上に導電性物質20、20’を噴射するとともに、前記スクライビング装置3、3’が、前記セル1の下面1b上にセル分離部30、30’を形成することにより、なすことができる。この場合、前記導電性物質噴射機2、2’と前記スクライビング装置3、3’は、前記第1軸方向を基準に離隔するように配置されているので、前記導電性物質20、20’が、レーザーによって硬化することを防止することができる。
【0073】
その後、前記セル1を前記第1軸方向に沿って移動させる工程が行なわれ得る。前記セル1を移動させる工程は、セル移動手段(未図示)によって行なわれ得る。この場合、前記導電性物質噴射機2’’、2’’’は、前記セル1の中間地点を基準に右側に配置されるとともに、前記スクライビング装置3’’、3’’’は、前記セル1の中間地点を基準に左側に配置され得る。
【0074】
その後、前記塗布工程(S200)と前記スクライビング工程(S300)を、並行して行なう。前記の例では、前記塗布工程(S200)と前記スクライビング工程(S300)は、図8Bに示すように、前記導電性物質噴射機2’’、2’’’が、前記セル1の上面1a上に導電性物質20’’、20’’’を噴射するとともに、前記スクライビング装置3’’、3’’’が、前記セル1の下面1b上にセル分離部30’’、30’’’を形成することにより、なすことができる。この場合、前記導電性物質噴射機2’’、2’’’と前記スクライビング装置3’’、3’’’は、前記第1軸方向を基準に離隔するように配置されているので、前記導電性物質20’’、20’’’が、レーザーによって硬化することが防止され得る。
【0075】
前記のように、本発明の第2実施例に係る太陽電池の製造方法は、前記スクライビング装置3と前記導電性物質噴射機2を離隔させた状態で、前記スクライビング工程(S300)と前記塗布工程(S200)が、並行して行なわれるように具現され得る。
【0076】
図3B図8Bを参照すると、本発明の第2実施例に係る太陽電池の製造方法は、前記カッティング工程(S400)、及び前記接合工程(S500)を含むことができる。前記カッティング工程(S400)と前記接合工程(S500)は、上述した本発明の第1実施例に係る太陽電池の製造方法で説明したのと大略一致するように具現され得るので、これに対する具体的な説明は省略する。
【0077】
<第3実施例>
図9図15Eを参照すると、本発明の第3実施例に係る太陽電池の製造方法は、太陽電池を製造するための処理空間に複数の薄膜層が形成されたセルを支持させる支持工程(S100)、前記セル1をN(Nは3以上の整数)個の単位セル10に分離させるためのN-1個のセル分離部30を形成するように、前記セル1にレーザーを照射するスクライビング工程(S300)、前記セル1上に導電性物質20を噴射する塗布工程(S200)、前記セル1を2個の単位セル10に分離させるカッティング工程(S400)、および分離された2個の単位セル10を接合させるために、前記カッティング工程(S400)の直後、連続して行なわれる接合工程(S500)を含む。
【0078】
本発明の第3実施例に係る太陽電池の製造方法は、前記カッティング工程(S400)と前記接合工程(S500)を、N-1回繰り返して行なうように具現される。これにより、本発明の第3実施例に係る太陽電池の製造方法は、前記カッティング工程(S400)において、前記セル1をN個の単位セル10にすべて分離させた後、前記接合工程(S500)が行われるように具現された従来技術と比べて見ると、前記接合工程(S500)に要する時間を減少させることができる。これを添付した図を参照して具体的に説明すると、次の通りである。理解の便宜上、前記セル1を5個の単位セル10、10’、10’’、10’’’、10’’’’に分離させることを基準に説明する。
【0079】
図13A図13Eは、従来技術による太陽電池の製造方法において、カッティング工程(S400)と接合工程(S500)を示す工程側面図である。図13Aに示したように、前記セル1を、前記5個の単位セル10、10’、10’’、10’’’、10’’’’に分離させるために、4回のカッティング工程(S400)が同時に行なわれ得る。4回のカッティング工程(S400)が、前記セル1上に同時に行なわれることで、5個の単位セル10、10’、10’’、10’’’、10’’’’間は、カッティング距離(CL)で互いに離隔し得る。ここで、5個の単位セル10、10’、10’’、10’’’、10’’’’間の4つのカッティング距離(CL)は、互いに同一であり得る。
【0080】
図13B図13Eを参照すると、前記カッティング工程(S400)を行なった後、5個の単位セル10、10’、10’’、10’’’、10’’’’を接合させるために、4回の接合工程(S500)が行なわれ得る。まず、図13Bに示すように、前記接合工程(S500)を行なうことで2番目の単位セル10’は、1番目の単位セル10に接合することができる。この場合、前記接合工程(S500)は、2番目の単位セル10’を大略一つのカッティング距離(CL)だけ移動させる工程を含むことができる。次に、図13Cに示すように、前記接合工程(S500)を行なうことで3番目の単位セル10’’は、2番目の単位セル10’に接合することができる。この場合、前記接合工程(S500)は、3番目の単位セル10’’を大略二つのカッティング距離(2CL)だけ移動させる工程を含むことができる。2番目の単位セル10’を一つのカッティング距離(CL)だけ移動させる工程は、2番目の単位セル10’が3番目の単位セル10’’と分離されたまま行なわれるので、3番目の単位セル10’’は、2番目の単位セル10’が移動したカッティング距離(CL)分だけさらに移動しなければならないからである。その後、図13Dに示すように、前記接合工程(S500)を行なうことで4番目の単位セル10’’’は、3番目の単位セル10’’に接合することができる。この場合、前記接合工程(S500)は、第4単位セル10’’’を大略三つのカッティング距離(3CL)だけ移動させる工程を含むことができる。3番目の単位セル10’’を二つのカッティング距離(2CL)だけ移動させる工程は、3番目の単位セル10’’が、4番目の単位セル10’’’と分離されたまま行なわれるので、4番目の単位セル10’’’は、3番目の単位セル10’’が移動した二つのカッティング距離(2CL)だけさらに移動しなければならないからである。次に、図13Eに示すように、前記接合工程(S500)を行なうことで5番目の単位セル10’’’’は、4番目の単位セル10’’’に接合することができる。この場合、前記接合工程(S500)は、5番目の単位セル10’’’’を大略四つのカッティング距離(4CL)だけ移動させる工程を含むことができる。4番目の単位セル10’’’を三つのカッティング距離(3CL)だけ移動させる工程は、4番目の単位セル10’’’が5番目の単位セル10’’’’と分離されたまま行なわれるので、5番目の単位セル10’’’’は、4番目の単位セル10’’’が移動した三つのカッティング距離(3CL)だけさらに移動しなければならないからである。このように、比較例は、前記接合工程(S500)に、5個の単位セル10、10’、10’’、10’’’、10’’’’を大略十のカッティング距離(10CL=CL+2CL+3CL+4CL)だけ移動させる工程を含むことができる。
【0081】
図14A図14Hは、本発明の第3実施例に係る太陽電池の製造方法において、カッティング工程(S400)と接合工程(S500)を示す工程側面図である。本発明の第3実施例に係る太陽電池の製造方法は、比較例とは異なり、前記セル1を5個の単位セル10、10’、10’’、10’’’、10’’’’に分離させるために、前記カッティング工程(S400)が同時に行なわれない。すなわち、本発明の第3実施例に係る太陽電池の製造方法は、1回のカッティング工程(S400)が行なわれると、順次1回の接合工程(S500)が連続して行なわれるように具現される。以下、本発明の第3実施例に係る太陽電池の製造方法のカッティング工程(S400)と接合工程(S500)を説明する。
【0082】
図14Aを参照すると、まず、前記セル1上に1番目の単位セル10と2番目の単位セル10’を分離させる1回のカッティング工程(S400)を行なう。この場合、1番目の単位セル10と2番目の単位セル10’は、前記カッティング距離(CL)で離隔され得る。
【0083】
次に、図14Bに示すように、前記接合工程(S500)を行なうことで2番目の単位セル10’は、1番目の単位セル10に接合することができる。この場合、前記接合工程(S500)は、2番目の単位セル10’を大略前記カッティング距離(CL)だけ移動させる工程を含むことができる。
【0084】
次に、図14Cに示すように、2番目の単位セル10’と3番目の単位セル10’’を分離させる1回のカッティング工程(S400)を行なう。この場合、2番目の単位セル10’と3番目の単位セル10’’は、前記カッティング距離(CL)で離隔され得る。
【0085】
次に、図14Dに示すように、前記接合工程(S500)を行なうことで3番目の単位セル10’’は、2番目の単位セル10’に接合することができる。この場合、接合工程(S500)は、3番目の単位セル10’’を大略前記カッティング距離(CL)だけ移動させる工程を含むことができる。本発明の第3実施例に係る太陽電池の製造方法は、2番目の単位セル10’を1番目の単位セル10に接合させる接合工程(S500)において、2番目の単位セル10’が1の単位セル10に移動することにより、3番目の単位セル10’’も一緒に移動するように具現される。したがって、本発明の第3実施例に係る太陽電池の製造方法は、比較例と対比してみると、3番目の単位セル10’’を接合するのに必要な移動距離を減少させることができる。
【0086】
次に、図14Eに示すように、3番目の単位セル10’’と4番目の単位セル10’’’を分離させる1回のカッティング工程(S400)を行なう。この場合、4番目の単位セル10’’’と3番目の単位セル10’’は、前記カッティング距離(CL)で離隔され得る。
【0087】
次に、図14Fに示すように、前記接合工程(S500)を行なうことで4番目の単位セル10’’’は、3番目の単位セル10’’に接合することができる。この場合、接合工程(S500)は、第4単位セル10’’’を大略前記カッティング距離(CL)だけ移動させる工程を含むことができる。本発明の第3実施例に係る太陽電池の製造方法は、3番目の単位セル10’’を2番目の単位セル10’に接合させる接合工程(S500)において、3番目の単位セル10’’が2番目の単位セル10’に移動することにより、4番目の単位セル10’’’も一緒に移動するように具現される。したがって、本発明の第3実施例に係る太陽電池の製造方法は、比較例と対比して見たときに、4番目の単位セル10’’’を接合するのに必要な移動距離を減少させることができる。
【0088】
次に、図14Gに示すように、4番目の単位セル10’’’と5番目の単位セル10’’’’を分離させる1回のカッティング工程(S400)を行なう。この場合、5番目の単位セル10’’’’と4番目の単位セル10’’’は、前記カッティング距離(CL)で離隔され得る。
【0089】
次に、図14Hに示すように、前記接合工程(S500)を行なうことで5番目の単位セル10’’’’は、4番目の単位セル10’’’に接合することができる。この場合、前記接合工程(S500)は、5番目の単位セル10’’’’を大略前記カッティング距離(CL)だけ移動させる工程を含むことができる。本発明の第3実施例に係る太陽電池の製造方法は、第4単位セル10’’’を3番目の単位セル10’’に接合させる工程では、4番目の単位セル10’’’が3番目の単位セル10’’に移動することにより、5番目の単位セル10’’’’も一緒に移動するように具現される。したがって、本発明の第3実施例に係る太陽電池の製造方法は、比較例と対比してみると、5番目の単位セル10’’’’を接合するのに必要な移動距離を減少させることができる。
【0090】
このように、本発明の第3実施例に係る太陽電池の製造方法は、前記接合工程(S500)で分離された5個の単位セル10、10’、10’’、10’’’、10’’’’を四つのカッティング距離(4CL)だけ移動させる工程を含むことができる。
【0091】
前記のように、本発明の第3実施例に係る太陽電池の製造方法は、前記セル1に1回のカッティング工程(S400)が行なわれた直後に1回の接合工程(S500)が連続して行なわれ、前記カッティング工程(S400)と、前記接合工程(S500)をそれぞれN-1回繰り返して行なうように具現される。これにより、本発明の第3実施例に係る太陽電池の製造方法は、比較例と対比してみると、同じ回数のカッティング工程(S400)と同じ回数の接合工程(S500)が行なわれるが、前記接合工程(S500)で分離された単位セル10の移動距離を減少させるように具現され得る。したがって、本発明の第3実施例に係る太陽電池の製造方法は、前記接合工程(S500)にかかる時間を減らすことで、太陽電池の量産性を向上させることができる。
【0092】
以下では、前記支持工程(S100)、前記スクライビング工程(S300)、前記塗布工程(S200)、前記カッティング工程(S400)、及び前記接合工程(S500)について添付した図を参照して具体的に説明する。
【0093】
図9を参照すると、前記支持工程(S100)は、太陽電池を製造するための、前記の処理空間に前記セルを支持させる工程であり得る。前記支持工程(S100)は、太陽電池が形成された前記基板を前記処理空間に準備する工程であり得る。ここで、前記太陽電池は、前記基板上に複数の薄膜層が積層された前記セル1であり得る。前記支持工程は、前記セルを前記処理空間にロードするロード装置(未図示)によって行なわれ得る。前記処理空間は、内部に太陽電池を製造するのに必要な製造装置(未図示)を収容し、全体的にチャンバー(Chamber)で具現され得る。
【0094】
図9及び図11を参照すると、前記スクライビング工程(S300)は、前記セル1を複数の単位セル10に分離させるための工程である。前記スクライビング工程(S300)は、前記支持工程(S100)の後に行なわれ得る。前記スクライビング工程(S300)は、前記セル1に向かってレーザーを照射するスクライビング装置3によって行なわれ得る。前記スクライビング装置3は、前記セル1上の領域の一つであるスクライビング領域にレーザーを照射することができる。図11に示した一点鎖線の矢印は、前記スクライビング装置3が照射するレーザーを模式的に示したものである。図11は、前記スクライビング工程(S300)が、前記セル1の上面1aに行なわれることが示されているが、これは例示的なものであり、前記スクライビング工程(S300)は、前記セル1の下面1bに行なうこともできる。
【0095】
前記スクライビング工程(S300)は、前記セル1をN個の単位セル10に分離させるためのN-1個のセル分離部30を形成する工程であり得る。この場合、前記スクライビング工程(S300)は、N-1個のスクライビング装置3によって行なわれ得る。例えば、図11に示すように、5個の単位セル10に分離させようとする場合、前記スクライビング工程(S300)は、4つの前記スクライビング装置3、3’、3’’、3’’’によって行なわれ得る。これにより、前記セル1上に4つのセル分離部30を形成することができる。したがって、第1スクライビング装置3が、レーザーを前記セル1の第1スクライビング領域に照射すると、第2スクライビング装置3’は、前記第1スクライビング領域から離隔した第2スクライビング領域にレーザーを照射し、第3スクライビング装置3’’は、前記第1スクライビング領域と前記第2スクライビング領域それぞれから離隔した第3スクライビング領域にレーザーを照射するとともに、第4スクライビング装置は、前記第1スクライビング領域、前記第2スクライビング領域、および前記第3スクライビング領域それぞれから離隔した第4スクライビング領域にレーザーを照射することができる。この場合、前記スクライビング装置3、3’、3’’、3’’’は、所定の間隔で離隔して配置され得る。これにより、本発明の第3実施例に係る太陽電池の製造方法は、前記スクライビング工程(S300)が、前記セル1の全面に同時に行なわれるように具現され得る。したがって、本発明の第3実施例に係る太陽電池の製造方法は、前記スクライビング工程(S300)に要する時間を削減することができる。前記第1スクライビング領域、前記第2スクライビング領域、前記第3スクライビング領域、および前記第4スクライビング領域は、前記セル1の上面1aに存在する領域の一つであり得る。
【0096】
前記スクライビング工程(S300)は、前記セル1に向かってレーザーを照射することにより、なすことができる。これにより、前記セル1の所定の領域を除去することにより、前記セル分離部30を形成することができる。前記スクライビング工程(S300)を行なうことによって前記セル分離部30は、前記セル1の一面に形成され得る。前記スクライビング工程(S300)を行なうことによって前記セル分離部30は、前記基板の一面に形成することもできる。前記セル分離部30は、前記セル1の表面から所定の深さ陥没したホーム(Groove)で具現され得る。前記セル分離部30は、前記セル1の一側から他側まで延長して形成され得る。
【0097】
図9及び図12を参照すると、前記塗布工程(S200)は、前記セル1上に導電性物質20を噴射する工程であり得る。前記塗布工程(S200)を行なうことによって前記セル分離部30の周辺には、前記導電性物質20が塗布され得る。前記塗布工程(S200)は、前記スクライビング工程(S300)の後に行なわれ得る。前記導電性物質20は、透明導電性フィルム(Transparent Conductive Films、TCF)などの導電性(Conductive)を有する物質であり得る。前記塗布工程(S200)は、前記導電性物質20を噴射する導電性物質噴射機2によって行なわれ得る。前記導電性物質噴射機2は、前記セル1上の領域の一つである塗布領域に前記導電性物質20を噴射することができる。前記塗布領域と前記スクライビング領域は、前記セル1の異なる領域に配置され得る。図12は、前記塗布工程(S200)が、前記セル1の上面1aに行なわれることが示されているが、これは例示的なものであり、前記塗布工程(S200)は、前記セル1の下面1bに行なうこともできる。
【0098】
前記塗布工程(S200)は、複数の導電性物質噴射機2により、前記セル1上に複数の導電性物質20を噴射する工程を含むことができる。前記セル1をN個の単位セル10に分離しようとする場合には、前記塗布工程(S200)は、N-1個の導電性物質噴射機2によって行なわれ得る。例えば、図12に示すように、前記セル1を5個の単位セル10に分離しようとする場合、前記塗布工程(S200)は、4つの前記導電性物質噴射機2、2’、2’’、2’’’によって行なわれ得る。したがって、第1導電性物質噴射機2が前記導電性物質20を、前記セル1の第1塗布領域に噴射すると、第2導電性物質噴射機2’は、前記第1塗布領域から離隔した第2塗布領域に前記導電性物質20を噴射して、第3導電性物質噴射機2’’は、前記第1塗布領域と前記第2塗布領域それぞれから離隔した第3塗布領域に前記導電性物質20を噴射するとともに、第4導電性物質噴射機2’’’は、前記第1塗布領域、第2塗布領域、及び前記第3塗布領域それぞれから離隔した第4塗布領域に導電性物質20を噴射することができる。この場合、前記導電性物質噴射機2、2’、2’’、2’’’は、所定の間隔で離隔して配置され得る。これにより、本発明の第3実施例に係る太陽電池の製造方法は、前記塗布工程(S200)が、前記セル1の全面に同時に行なうように具現され得る。したがって、本発明の第3実施例に係る太陽電池の製造方法は、前記塗布工程(S200)に要する時間を削減することができる。前記第1塗布領域、第2塗布領域、第3塗布領域、および前記第4塗布領域は、前記セル1の上面1aに存在する領域の一つであり得る。
【0099】
前記塗布工程(S200)と前記スクライビング工程(S300)は、前記セル1の異なる面で行なわれ得る。例えば、前記塗布工程(S200)は、前記セル1の上面1aで行なうとともに、前記スクライビング工程(S300)は、前記セル1の下面1bで行なうことができる。これにより、本発明の第3実施例に係る太陽電池の製造方法は、前記塗布工程(S200)と前記スクライビング工程(S300)が行なわれる面を互いに離隔させることで、レーザーの温度により前記導電性物質20が硬化することを抑制する抑止力を具現することができる。
【0100】
図9、及び図14A図14Hを参照すると、前記カッティング工程(S400)は、前記セル1を2個の単位セル10に分離させる工程である。すなわち、前記カッティング工程(S400)を行なうことによって前記セル1を構成する前記基板は、前記N-1個のセル分離部30のうちのいずれかのセル分離部30に沿って2つの部分に分離することができる。前記カッティング工程(S400)を行なうことによって前記セル分離部30を基準に、前記セル1は、2個の単位セル10に分離することができる。前記カッティング工程(S400)は、前記セル1を2個の単位セル10に分離させる切断ロボット(未図示)によって行なわれ得る。前記セル1上にN-1個のセル分離部30が形成された場合、前記カッティング工程(S400)は、N-1回行なわれ得る。
【0101】
図9、及び図14A図14Hを参照すると、前記カッティング工程(S400)を行なうことで分離された2個の単位セル10の間には、カッティング距離(CL)が形成され得る。すなわち、前記カッティング工程(S400)を行なうことによって分離された2つの部分はカッティング距離(CL)で互いに離隔され得る。この場合、前記接合工程(S500)は、分離された単位セル10を移動させる工程を含むことができる。
【0102】
前記カッティング工程(S400)が繰り返し行なわれることによって形成されるカッティング距離(CL)は、徐々に減少することができる。例えば、図14Aに示すように、1回のカッティング工程(S400)を行なうことで形成されるカッティング距離(CL)は、図14Cに示すように、2回のカッティング工程(S400)を行なうことで形成されるカッティング距離(CL)に比べて、より大きいことがあり得る。このように、本発明の第3実施例に係る太陽電池の製造方法は、前記カッティング工程(S400)が繰り返して行われることによって形成されるカッティング距離(CL)が徐々に減少するように具現されることで、前記接合工程(S500)において、前記単位セル10を接合するための移動距離を減少させることができる。これにより、本発明の第3実施例に係る太陽電池の製造方法は、接合工程(S500)に要する時間を減少させることができる。前記カッティング工程(S400)が繰り返して行われることによって形成されるカッティング距離(CL)は、同一でもあり得る。
【0103】
図9、及び図14A図14Hを参照すると、前記接合工程(S500)は、分離された単位セル10を接合させる工程である。すなわち、前記接合工程(S500)は、分離された2つの部分を相互に接合させる工程であり得る。前記接合工程(S500)は、分離された2個の単位セル10を接合させるために、1回の前記カッティング工程(S400)の直後連続して行なうとともに、前記接合工程(S500)と前記カッティング工程(S400)は、N-1回繰り返して行なうことができる。これにより、本発明の第3実施例に係る太陽電池の製造方法は、前記カッティング工程(S400)において、前記セル1を複数の単位セル10にすべて分離させた後、前記接合工程(S500)が行われるように具現された従来技術と比べて見ると、前記接合工程(S500)に要する時間を減少させることができる。
【0104】
前記接合工程(S500)は、前記導電性物質20を介して分離された2個の単位セル10を接合することにより、なすことができる。前記接合工程(S500)は、前記カッティング工程(S400)と同じ回数で行なうことができる。例えば、図14a~図14fに示すように、前記カッティング工程(S400)が3回行なわれた場合、前記接合工程(S500)もまた、3回行なわれ得る。
【0105】
前記接合工程(S500)は、分離された2個の単位セル10のうちのいずれかの単位セル10を移動させる工程を含むことができる。すなわち、前記接合工程(S500)は、分離された2個の部分の中のいずれか一方の部分を移動させて他の部分の一部分と重なるようにする工程を含むことができる。ここで、2つの部分が重なる部分は、前記セル1上に噴射された前記導電性物質20の長さである塗布距離(SL、図14aに示す)であり得る。前記接合工程(S500)は、前記の単位セル10を移動させる移送ロボット(未図示)によって行なわれ得る。
【0106】
前記接合工程(S500)は、分離された2個の単位セル10のうちのいずれか一つの単位セル10だけを移動させる工程を含むことができる。これにより、前記接合工程(S500)において、前記単位セル10の両方を移動させる比較例と対比してみると、前記の単位セル10を移動させる操作に対する容易性を向上させることができる。
【0107】
図10および図14A図14Hを参照すると、前記接合工程(S500)は、移動セル10bを固定セル10aに移動させる移動工程(S510)を含むことができる。前記移動工程(S510)を行なうことによって前記移動セル10bは、前記固定セル10aに移動することができる。前記固定セル10aは、前記分離された単位セル10のうち、前記接合工程(S500)の際に移動しない固定された単位セル10であり得る。前記移動セル10bは、分離された単位セル10のうち、前記接合工程(S500)の際に移動する単位セル10であり得る。前記移動工程(S510)は、前記移送ロボットによって行なわれ得る。
【0108】
前記移動工程(S510)は、第1移動工程(S511)、及び第2移動工程(S512)を含むことができる。
【0109】
前記第1移動工程(S511)は、前記移動セル10bを第1軸方向に沿って移動させる工程であり得る。前記第1軸方向は、レーザーが照射される方向に対して平行な方向であり得る。前記第1移動工程(S511)を行なうことによって前記移動セル10bは、前記固定セル10aに対して上側方向側に配置され得る。
【0110】
前記第2移動工程(S512)は、前記移動セル10bを第2軸方向に沿って移動させる工程であり得る。前記第2軸方向は、前記第1軸方向に対して垂直な方向であり得る。前記第2移動工程(S512)を行なうことによって前記移動セル10bは、前記カッティング距離(CL)と塗布距離(SL、図14Aに示す)だけ移動することができる。前記塗布距離(SL)は、前記第2軸方向を基準にして前記セル1上に噴射された導電性物質20の長さであり得る。前記第2移動工程(S512)は、前記第1移動工程(S511)が行なわれた後、順次行なわれ得る。
【0111】
前記第2移動工程(S512)と前記第1移動工程(S511)は、並行して行なわれ得る。これにより、本発明の第3実施例に係る太陽電池の製造方法は、前記移動セル10bを移動させるのにかかる時間を減少させることができる。
【0112】
前記第2移動工程(S512)は、前記第1移動工程(S511)に比べて先に行なわれるように具現することもできる。この場合、前記第2移動工程(S512)は、前記移動セル10bが、前記カッティング距離(CL)を超えて移動しないように行なうことができる。これにより、本発明の第3実施例に係る太陽電池の製造方法は、前記接合工程(S500)が行なわれる過程で、前記移動セル10bが前記固定セル10aに衝突することによって発生する前記移動セル10bと前記固定セル10aの損傷の可能性を防止することができる。また、本発明の第3実施例に係る太陽電池の製造方法は、前記移動セル10bが、前記カッティング距離(CL)だけ移動することにより、接合工程(S500)の効率を向上させることができる。
【0113】
図9、及び図14A図14Hを参照すると、本発明の第3実施例に係る太陽電池の製造方法は、判断工程(S700)をさらに含むことができる。
【0114】
前記判断工程(S700)は、前記カッティング工程(S400)と前記接合工程(S500)、それぞれが行なわれた回数がN-1回に達したか否かを判断するものである。前記判断工程(S700)は、前記カッティング工程(S400)と前記接合工程(S500)それぞれが行なわれた回数をカウントする制御部(未図示)によって行なわれ得る。前記制御部は、前記繰り返し工程がN-1回未満であると判断した場合、前記制御部は、前記カッティング工程(S400)と前記接合工程(S500)が行なわれるように前記切断ロボット(未図示)と前記移送ロボット(未図示)に工程信号を提供することができる。前記制御部は、前記繰り返し工程がN-1回であると判断した場合、前記制御部は、前記カッティング工程(S400)と前記接合工程(S500)をこれ以上行なわれないように、前記カットロボットと前記搬送ロボットに前記工程信号を提供しないことができる。
【0115】
図9及び図14Hを参照すると、本発明の第3実施例に係る太陽電池の製造方法は、キュアリング工程(S600)を含むことができる。
【0116】
前記キュアリング工程(S600)は、接合した単位セル10を硬化する工程である。前記キュアリング工程(S600)は、前記判断工程(S700)の後に行なわれ得る。すなわち、前記キュアリング工程(S600)は、N-1回の前記カッティング工程(S400)とN-1回の前記接合工程(S500)が完了した後に行なわれ得る。前記キュアリング工程(S600)は、接合した単位セル10を加熱する加熱装置(未図示)などにより行なうことができる。前記キュアリング工程(S600)を行なうことでN個の単位セル10が互いに連結したモジュール(Module)形態の太陽電池100が製造され得る。図14Hでは、前記太陽電池100が5個の単位セル10からなることが示されているが、これは例示的なものであり、前記太陽電池100は、1個以上4個以下の単位セル10、または6個以上の単位セル10で構成することもできる。
【0117】
図15A図15Eを参照すると、本発明の一実施例に係る太陽電池の製造方法は、モジュール工程を含むことができる。
【0118】
前記モジュール工程は、前記支持工程(S100)、前記スクライビング工程(S300)、前記塗布工程(S200)、N-1回の前記カッティング工程(S400)、およびN-1回の前記接合工程(S500)が行なわれたセル(以下、「ベースモジュール」という)に追加的にM(Mは2以上の整数)個の単位モジュールのセル11(図15aに示す)からなる連結モジュールを結合させる工程である。例えば、前記モジュール工程は、図15dに示すように、5個の単位セル10、10’、10’’、10’’’、10’’’’が互いに連結した前記ベースモジュールに追加的に、5個の単位モジュールセル11、11’、11’’、11’’’、11’’’’が互いに連結した連結モジュールを結合させるための工程であり得る。モジュール工程は、前記処理空間で行なわれ得る。
【0119】
図15Aを参照すると、前記モジュール工程は、連結工程を含むことができる。
【0120】
前記連結工程は、前記ベースモジュールに複数の薄膜層が形成された連結セル11Aを連結させる工程であり得る。前記連結工程は、前記ベースモジュールに前記導電性物質20を噴射した後、前記連結セル11Aを接合することにより、なすことができる。前記連結セル11Aは、前記セル製造工程で製造することができる。したがって、前記連結セル11Aは、前記セル1と大略同じに具現され得る。前記連結工程は、前記カッティング工程(S400)と前記接合工程(S500)がそれぞれN-1回行なわれた後に行なわれ得る。前記連結工程は、前記移送ロボットによって行なわれ得る。
【0121】
前記モジュール工程は、モジュールスクライビング工程とモジュール塗布工程を含むことができる。
【0122】
前記モジュールスクライビング工程は、前記連結セル11AをM(Mは2以上の整数)個の単位モジュールのセル11に分離させるためのM-1個のセル分離部を形成する工程である。ここで、前記単位モジュールのセル11は、大略単位セル10と同様に具現され得る。前記モジュールスクライビング工程は、前記スクライビング工程(S300)と大略同じに具現され得る。
【0123】
前記モジュール塗布工程は、前記連結セル11A上に前記導電性物質20を噴射する工程である。前記モジュール塗布工程は、前記モジュールスクライビング工程の後に行なわれ得る。前記モジュール塗布工程は、前記塗布工程(S200)と大略同じに具現され得る。
【0124】
前記モジュール塗布工程と前記モジュールスクライビング工程は、前記連結工程の前に行なわれ得る。この場合、前記連結セル11Aには、前記連結工程が行なわれる前に、前記セル分離部30が形成されるとともに、前記導電性物質20が噴射され得る。前記モジュール塗布工程と前記モジュールスクライビング工程は、前記連結工程の後に行なうこともできる。
【0125】
図15Bを参照すると、前記モジュール工程は、モジュールカッティング工程を含むことができる。
【0126】
前記モジュールカッティング工程は、前記連結セル11Aを2個の単位モジュールのセル11に分離させる工程である。前記モジュールカッティング工程は、前記連結工程の後に行なわれ得る。前記モジュールカッティング工程を行なうことで分離された2個の単位モジュールのセル11の間には、カッティング距離(CL)が形成され得る。前記連結セル11A上にM-1個のセル分離部が形成された場合、前記モジュールカッティング工程は、M-1回行なわれ得る。前記モジュールカッティング工程は、前記カッティング工程(S400)と大略同じに具現され得る。
【0127】
図15Cを参照すると、前記モジュール工程は、モジュール接合工程を含むことができる。
【0128】
前記モジュール接合工程は、分離された2個の単位モジュールのセル11を接合させる工程である。前記モジュール接合工程は、分離された2個の単位モジュールのセル11を接合させるために、前記のモジュールカッティング工程直後に連続して行なうことができる。前記モジュール接合工程は、前記モジュールカッティング工程と同じ回数で行なうことができる。前記モジュール接合工程は、前記接合工程(S500)と大略同じに具現され得る。
【0129】
図15Dを参照すると、前記モジュール接合工程は、1回の前記モジュールカッティング工程直後に連続して行なうとともに、前記モジュール接合工程と前記モジュールカッティング工程は、それぞれM-1回繰り返して行なうことができる。これにより、本発明の第3実施例に係る太陽電池の製造方法は、前記モジュールカッティング工程において、前記連結セル11Aを複数の単位モジュールのセル11にすべて分離した後、前記モジュール接合工程が行なわれるよう具現された比較例と対比してみると、前記モジュール接合工程にかかる時間を減少させることができる。
【0130】
図15Dを参照すると、本発明の第3実施例に係る太陽電池の製造方法は、前記のモジュール工程を含む場合、前記キュアリング工程(S600)は、前記モジュール工程が完了した後に行なわれ得る。この場合、前記キュアリング工程(S600)は、前記ベースモジュールと前記連結モジュールを硬化させることができる。前記キュアリング工程(S600)を行なうことで、N個の単位セル10とM個の単位モジュールのセル11が互いに連結したモジュール形態の太陽電池100が製造され得る。図15Dは、5個の単位セル10、10’、10’’、10’’’、10’’’’と5個の単位モジュールのセル11、11’、11’’、11’’’、11’’’’で構成された太陽電池100を示したものである。
【0131】
本発明の第3実施例に係る太陽電池の製造方法は、前記モジュール工程が繰り返して行なわれるよう具現され得る。例えば、図15Eに示したように前記ベースモジュールに9個の前記連結モジュールが順次に結合され得る。前記連結モジュールの各々が5個の単位モジュールのセルが連結した場合、前記太陽電池100は、5個の単位セル10、10’、10’’、10’’’、10’’’’と45個の単位モジュールのセル11、11’、11’’、11’’’、11’’’’、... 11’’’’で構成され得る。この場合、前記キュアリング工程(S600)は、前記のモジュール工程が完了した後に行なわれ得る。
【0132】
以上で説明した本発明は、前述した実施例及び添付した図に限定されるものではなく、本発明の技術的思想を逸脱しない範囲内で、複数の置換、変形及び変更が可能であることが、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者にとって明らかであろう。
図1A
図1B
図1C
図1D
図2
図3A
図3B
図4
図5
図6
図7
図8A
図8B
図9
図10
図11
図12
図13A
図13B
図13C
図13D
図13E
図14A
図14B
図14C
図14D
図14E
図14F
図14G
図14H
図15A
図15B
図15C
図15D
図15E