(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-21
(45)【発行日】2024-08-29
(54)【発明の名称】温度に依存しない機械的位置合わせを有するフォトニック集積回路コネクタ
(51)【国際特許分類】
G02B 6/30 20060101AFI20240822BHJP
G02B 6/42 20060101ALN20240822BHJP
【FI】
G02B6/30
G02B6/42
(21)【出願番号】P 2022513048
(86)(22)【出願日】2020-08-27
(86)【国際出願番号】 IB2020058027
(87)【国際公開番号】W WO2021038497
(87)【国際公開日】2021-03-04
【審査請求日】2023-08-24
(32)【優先日】2019-08-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】505005049
【氏名又は名称】スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー
(74)【代理人】
【識別番号】100130339
【氏名又は名称】藤井 憲
(74)【代理人】
【識別番号】100110803
【氏名又は名称】赤澤 太朗
(74)【代理人】
【識別番号】100135909
【氏名又は名称】野村 和歌子
(74)【代理人】
【識別番号】100133042
【氏名又は名称】佃 誠玄
(74)【代理人】
【識別番号】100171701
【氏名又は名称】浅村 敬一
(72)【発明者】
【氏名】ハーセ,ミカエル エー.
(72)【発明者】
【氏名】リー,ニコラス エー.
【審査官】岸 智史
(56)【参考文献】
【文献】特開2017-040703(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2014/0099059(US,A1)
【文献】特表2007-500861(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2014/0219612(US,A1)
【文献】特開2002-232054(JP,A)
【文献】特表2017-516152(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G02B 6/24-6/27
G02B 6/30-6/43
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
光導波路から光を受け取るように構成され、かつ少なくとも
4つのフェルール位置合わせ機構を含む光フェルールと、
前記光フェルールを中に固定し、かつ前記光フェルールを光学構成要素に位置合わせするように構成されたクレードルと、を備え、前記クレードルが、少なくとも4つの対応する接触領域において一対一対応で前記少なくとも4つのフェルール位置合わせ機構と接触又は近接接触を形成するように構成された少なくとも4つのクレードル位置合わせ機構を含み、
前記近接接触が、前記フェルール位置合わせ機構とクレードル位置合わせ機構との間の前記接触領域においてクリアランスギャップを画定し、前記クレードル及び前記光フェルールのうちの少なくとも1つの温度が十分に変化するときに、前記光フェルール及び前記クレードルの前記対応する位置合わせ機構が、互いに対してスライドし、前記光フェルール及び前記クレードルの前記対応する位置合わせ機構を移動させて、対応する横断領域を画定し、
膨張時に、前記少なくとも4つのフェルール位置合わせ機構及び前記少なくとも4つのクレードル位置合わせ機構の前記横断領域が同じ第1の点の20ミクロン以内を通過する、光学アセンブリ。
【請求項2】
前記光フェルールが、第1の方向に沿って光導波路から光を受け取り、かつ前記受け取った光を異なる第2の方向に沿ってリダイレクトするように構成されている、請求項1に記載の光学アセンブリ。
【請求項3】
少なくとも室温において、対応するフェルール位置合わせ機構及びクレードル位置合わせ機構の各ペアが、互いに
前記近接接触を形
成する、請求項1に記載の光学アセンブリ。
【請求項4】
少なくとも1つの温度において、対応するフェルール位置合わせ機構及びクレードル位置合わせ機構の少なくとも1つのペアが、互いに
前記近接接触を形成し、対応するフェルール位置合わせ機構及びクレードル位置合わせ機構の少なくとも1つの他のペアが、互いに接触を形成する、請求項1に記載の光学アセンブリ。
【請求項5】
少なくとも1つの横断領域が実質的に線であり、
膨張時に、前記線が前記第1の点の10ミクロン以内を通過する、請求項1に記載の光学アセンブリ。
【請求項6】
前記少なくとも4つのフェルール位置合わせ機構及び前記少なくとも4つのクレードル位置合わせ機構の前記横断領域が、前記第1の点の10ミクロン以内を通過する、請求項1に記載の光学アセンブリ。
【請求項7】
全ての前記横断領域が実質的に平面であり、
膨張時に、各平面が前記第1の点の10ミクロン以内を通過する、請求項1に記載の光学アセンブリ。
【請求項8】
前記光学アセンブリの所定の動作温度範囲内であるときに、前記少なくとも4つのフェルール位置合わせ
機構と前記クレードル位置合わせ
機構との間の接触又は
前記近接接触が、前記光フェルールと前記クレードルとの間の相対的な横方向移動を実質的に防止する、請求項1に記載の光学アセンブリ。
【請求項9】
前記光フェルール及び前記クレードルの熱膨張係数が、少なくとも2倍異なる、請求項1に記載の光学アセンブリ。
【発明の詳細な説明】
【発明の概要】
【0001】
本明細書のいくつかの態様では、光学アセンブリが提供され、光学アセンブリは、光導波路から光を受け取るように構成され、かつ少なくとも4つのフェルール位置合わせ機構を含む光フェルールと、光フェルールを中に固定し、かつ光フェルールを光学構成要素に位置合わせするように構成されたクレードルと、を含み、クレードルは少なくとも4つの対応する接触領域において一対一対応で、少なくとも4つのフェルール位置合わせ機構と接触又は近接接触を形成するように構成された少なくとも4つのクレードル位置合わせ機構を含み、クレードル及び光フェルールのうちの少なくとも1つの温度が十分に変化するときに、光フェルール及びクレードルの対応する位置合わせ機構は、互いに対してスライドし、光フェルール及びクレードルの対応する位置合わせ機構を移動させて、対応する横断領域を画定し、拡張時に、少なくとも4つのフェルール位置合わせ機構及び少なくとも4つのクレードル位置合わせ機構の横断領域が同じ第1の点の20ミクロン以内を通過する。
【0002】
本明細書のいくつかの態様では、第1の熱膨張係数C1を有する第1の要素と、第2の熱膨張係数C2を有する第2の要素とを含むアセンブリが提供され、C2≦0.5C1であり、第1の要素及び第2の要素は、少なくとも4つの対応する接触領域で互いに少なくとも4つの接触又は近接接触を形成し、接点又は近接接点は、アセンブリの少なくとも所定の動作温度範囲にわたって第1の要素を第2の要素に対して実質的に固定して保持し、第1の要素及び第2の要素のうちの少なくとも1つの温度が十分に変化するときに、少なくとも4つの接触領域が移動して、少なくとも4つの対応する横断領域を画定し、拡張時に、横断領域が同じ第1の点の20ミクロン以内を通過する。
【0003】
本明細書のいくつかの態様では、光フェルールが提供され、光フェルールは、第1の方向に沿って光フェルールに接合された光ファイバから中心光線を受け取り、かつ受け取った中心光線を、リダイレクトされた中心光線として異なる第2の方向に沿ってリダイレクトするように構成されており、光フェルールは、クレードルと複数の表面接触又は近接接触を形成することにより、クレードル内に実質的に固定されるように構成されており、拡張時に、複数の表面接触又は近接接触、及びリダイレクトされた中心光線が同じ第1の点の20ミクロン以内を通過する。
【0004】
本明細書のいくつかの態様では、光フェルールが提供され、光フェルールは、第1の方向に沿って光フェルールに接合された光ファイバから中心光線を受け取り、かつ受け取った中心光線を、リダイレクトされた中心光線として異なる第2の方向に沿ってリダイレクトするように構成されており、光フェルールは、クレードルと複数の線接触又は近接接触を形成することにより、クレードル内に実質的に固定されるように構成されており、光フェルールの温度が十分に変化するときに、線接触が移動して、対応する横断領域を画定し、拡張時に、横断領域及びリダイレクトされた中心光線が同じ第1の点の20ミクロン以内を通過する。
【0005】
本明細書のいくつかの態様では、光学アセンブリが提供され、光学アセンブリは、光導波路から光を受け取るように構成され、かつ少なくとも4つのフェルール位置合わせ機構を含む、光フェルールと、光フェルールを中に固定し、かつ光フェルールを光学構成要素に位置合わせするように構成されたクレードルと、を含み、クレードルは、少なくとも4つの対応する接触領域において一対一対応で、少なくとも4つのフェルール位置合わせ機構と接触又は近接接触を形成するように構成された少なくとも4つのクレードル位置合わせ機構を含み、クレードル及び光フェルールのうちの少なくとも1つのサイズが十分に変化するときに、光フェルール及びクレードルの対応する位置合わせ機構は、互いに対してスライドし、光フェルール及びクレードルの対応する位置合わせ機構を移動させて、対応する横断領域を画定し、拡張時に、少なくとも4つのフェルール位置合わせ機構及び少なくとも4つのクレードル位置合わせ機構の横断領域が同じ第1の点の20ミクロン以内を通過する。
【0006】
本明細書のいくつかの態様では、光フェルールが提供され、光フェルールは、クレードルと少なくとも4つの表面接触又は近接接触を形成することにより、少なくとも4つの表面接触又は近接接触のうちの少なくとも4つが同一平面上にない状態で、クレードル内に実質的に固定されるように構成されており、拡張時に、少なくとも4つの表面接触又は近接接触が同じ第1の点の20ミクロン以内を通過する。
【0007】
本明細書のいくつかの態様では、光学アセンブリが提供され、光学アセンブリは、光導波路から光を受け取るように構成され、かつ拡張時に第1の点の10ミクロン以内を通過する少なくとも4つの非同一平面のフェルール位置合わせ面を含む、光フェルールと、光フェルールを中に固定し、かつ光フェルールを光学構成要素に位置合わせするように構成されたクレードルと、を含み、クレードルは、拡張時に第2の点の10ミクロン以内を通過する少なくとも4つの非同一平面のクレードル位置合わせ面を含み、光学アセンブリの所定の動作温度範囲内にあるときに、第1の点及び第2の点が互いに20ミクロン以内にとどまる。
【0008】
本発明のいくつかの態様では、アセンブリが提供され、アセンブリは、少なくとも4つの第1の位置合わせ機構を有する第1の要素と、第1の要素を中に固定する第2の要素と、を含み、第2の要素は、少なくとも4つの第2の位置合わせ機構を含む。4つの第2の位置合わせ機構は、少なくとも4つの対応する接触領域において一対一対応で、少なくとも4つの第1の位置合わせ機構と接触又は近接接触を形成するように構成され得る。第1の要素及び第2の要素のうちの少なくとも1つのサイズが十分に変化するときに、第1の要素及び第2の要素の対応する位置合わせ機構は、互いに対してスライドし、第1の要素及び第2の要素の対応する位置合わせ機構を移動させて、対応する横断領域を画定し、拡張時に、少なくとも4つの第1の位置合わせ機構及び少なくとも4つの第2の位置合わせ機構の横断領域が同じ第1の点の20ミクロン以内を通過する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1A】本明細書の一実施形態に係る、光学アセンブリの分解斜視図である。
【
図1B】本明細書の一実施形態に係る、光学アセンブリの組立斜視図である。
【
図1C】本明細書の代替的実施形態に係る、光学アセンブリの斜視図である。
【
図1D】本明細書の一実施形態に係る、光学アセンブリの切り欠き図である。
【
図2A】本明細書の一実施形態に係る、光フェルールの斜視図である。
【
図2B】本明細書の一実施形態に係る、光フェルールの斜視図である。
【
図2C】本明細書の一実施形態に係る、光フェルールの斜視図である。
【
図2D】本明細書の一実施形態に係る、光フェルールの斜視図である。
【
図3A】本明細書の一実施形態に係る、光学アセンブリのクレードルの斜視図である。
【
図3B】本明細書の一実施形態に係る、光学アセンブリのクレードルの斜視図である。
【
図3C】本明細書の一実施形態に係る、光学アセンブリのクレードルの斜視図である。
【
図4】本明細書の一実施形態に係る、光学アセンブリの位置合わせ機構の切り欠き拡大斜視図である。
【
図5】本明細書の一実施形態に係る、光学アセンブリの位置合わせ機構の拡大斜視図である。
【
図6A】本明細書の一実施形態に係る、光学アセンブリの位置合わせ機構の相互作用を示す図である。
【
図6B】本明細書の一実施形態に係る、光学アセンブリの位置合わせ機構の相互作用を示す図である。
【
図6C】本明細書の一実施形態に係る、光学アセンブリの位置合わせ機構の相互作用を示す図である。
【
図7】本明細書の一実施形態に係る、光フェルールの位置合わせ機構の配置を詳細に示す図である。
【
図8】本明細書の一実施形態に係る、光フェルールの位置合わせ機構の配置を詳細に示す図である。
【
図9】本明細書の一実施形態に係る、光学アセンブリの構成要素用の位置合わせ機構の相互作用を詳細に示す図である。
【
図10】本明細書の一実施形態に係る、光学アセンブリの構成要素用の位置合わせ機構の相対位置を示す図である。
【
図11】本明細書の一実施形態に係る、光学アセンブリの切り欠き図である。
【
図12A】本明細書の一実施形態に係る、光学アセンブリの光フェルール及びクレードル用の位置合わせ機構の相対位置を示す図である。
【
図12B】本明細書の一実施形態に係る、光学アセンブリの光フェルール及びクレードル用の位置合わせ機構の相対位置を示す図である。
【
図12C】本明細書の一実施形態に係る、光学アセンブリの光フェルール及びクレードル用の位置合わせ機構の相対位置を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下の説明では、本明細書の一部を形成し様々な実施形態が例示として示されている添付図面が参照される。図面は、必ずしも実際の縮尺ではない。他の実施形態が想到され、本明細書の範囲又は趣旨から逸脱することなく実施され得る点を理解されたい。したがって、以下の発明を実施するための形態は、限定的な意味では解釈されない。
【0011】
本明細書のいくつかの態様によれば、光学アセンブリ(例えば、光学構成要素用のコネクタ)は、光フェルールと、光フェルールを光学構成要素(例えば、フォトニック集積回路、つまりPIC)に位置合わせするように構成された対応するクレードルと、を含む。いくつかの実施形態では、光フェルールは、光導波路(例えば、光ファイバ、又は光ファイバのケーブル)から光を受け取るように構成されてもよく、少なくとも3つのフェルール位置合わせ機構(すなわち、フェルールをクレードル及び光学構成要素と位置合わせするのを助けるように設計された機構)を含んでもよい。いくつかの実施形態では、クレードルは、少なくとも3つの対応する接触領域において一対一対応で、少なくとも3つのフェルール位置合わせ機構と接触又は近接接触を形成するように構成された少なくとも3つのクレードル位置合わせ機構を含み得る。いくつかの実施形態では、少なくとも3つのフェルール位置合わせ機構は、4つ以上のフェルール位置合わせ機構であってもよく、少なくとも3つのクレードル位置合わせ機構は、4つ以上のクレードル位置合わせ機構であってもよい。いくつかの実施形態では、光フェルール及びクレードルの位置合わせ機構は、クレードル及び/又は光フェルールの温度が十分に変化するときに、光フェルール及びクレードルの対応する位置合わせ機構が互いに対してスライドし、光フェルール及びクレードルの対応する位置合わせ機構を移動させて、対応する横断領域(すなわち、空間を通る位置合わせ機構の移動によって画定される経路又は平面)を画定するように構成されてもよく、それによって、拡張時に、少なくとも3つのフェルール位置合わせ機構及び少なくとも3つのクレードル位置合わせ機構の横断領域が同じ第1の点の20ミクロン以内を通過する。いくつかの実施形態では、第1の点は、光フェルール及びクレードルによって実質的に共有される膨張中心であり得る。いくつかの実施形態では、光学アセンブリは、所定の動作温度範囲を有してもよく、この温度範囲にわたって、少なくとも3つのフェルール位置合わせ面とクレードル位置合わせ面との間の接触又は近接接触が、光フェルールとクレードルとの間の相対的な横方向移動を実質的に防止する(すなわち、構成要素を実質的に位置合わせして保持する)ことになる。
【0012】
いくつかの実施形態では、少なくとも3つのフェルール位置合わせ機構の各々は、面である。いくつかの実施形態では、少なくとも3つのクレードル位置合わせ機構の各々は、面である。いくつかの実施形態では、少なくとも3つのフェルール位置合わせ機構の少なくとも1つのフェルール位置合わせ機構は、実質的に線である。いくつかの実施形態では、少なくとも3つのクレードル位置合わせ機構の少なくとも1つのクレードル位置合わせ機構は、実質的に線である。いくつかの実施形態では、少なくとも3つのフェルール位置合わせ機構の少なくとも1つのフェルール位置合わせ機構は、実質的に点である。いくつかの実施形態では、少なくとも3つのクレードル位置合わせ機構の少なくとも1つのクレードル位置合わせ機構は、実質的に点である。
【0013】
本明細書の目的で、光フェルールは、光ガイド(例えば、光ファイバのストリップされた端部)を受け入れ、それを別の光学構成要素(例えば、PIC)と位置合わせする光学アセンブリの構成要素である。いくつかの実施形態では、光フェルールは、第1の方向(すなわち、光導波路に対して実質的に平行な方向)に沿って光導波路から光を受け取り、かつ受け取った光を異なる第2の方向に沿ってリダイレクトするように構成された光リダイレクト部材を含み得る。いくつかの実施形態では、光リダイレクト部材は、全内部反射に依存して、光リダイレクト部材に取り付けられた光導波路に出入りする光をリダイレクトすることができる。本明細書の目的で、クレードルは、嵌合光フェルールを受け入れ、かつその光フェルールを別の光学構成要素(例えば、PIC)と位置合わせするように構成された構成要素である。いくつかの実施形態では、クレードルは、PIC又はプリント回路基板に取り付けられる(例えば、はんだ付け、接着、又は別の方法で取り付けられる)ように構成され得る。いくつかの実施形態では、光フェルールは、比較的高い熱膨張係数を有してもよく、クレードルは、比較的低い熱膨張係数を有してもよい。例えば、いくつかの実施形態では、光フェルール及びクレードルの熱膨張係数は、少なくとも2倍、又は少なくとも5倍異なり得る。
【0014】
いくつかの実施形態では、光学アセンブリは、熱膨張特性の測定可能な差にもかかわらず、アセンブリ内の光学構成要素のうちの少なくとも1つの温度が大きく変化するときにも、光学構成要素が実質的に位置合わせされたままであるように構成され得る。すなわち、いくつかの実施形態では、光フェルール及びクレードルのそれぞれの位置合わせ機構は、光フェルール及びクレードルの両方が固定された膨張中心を共有するように位置合わせされ得る。
【0015】
いくつかの実施形態では、少なくとも室温において、対応する光フェルール位置合わせ機構及びクレードル位置合わせ機構の各ペアは、互いに近接接触を形成し得、近接接触は、フェルール位置合わせ機構とクレードル位置合わせ機構との間の接触領域においてクリアランスギャップを画定する。いくつかの実施形態では、少なくとも室温において、対応するフェルール位置合わせ機構及びクレードル位置合わせ機構の少なくとも1つのペアは、互いに近接接触を形成し得、対応するフェルール位置合わせ機構及びクレードル位置合わせ機構の少なくとも1つの他のペアは、互いに接触を形成する。いくつかの実施形態では、フェルール位置合わせ機構のうちの少なくとも1つは、フェルールの厚さ方向に対して実質的に垂直であり得る。いくつかの実施形態では、フェルール位置合わせ機構の少なくとも2つ、又は少なくとも3つは、互いに実質的に垂直であり得る。いくつかの実施形態では、クレードル位置合わせ機構のうちの少なくとも1つは、クレードルの厚さ方向に対して実質的に垂直であり得る。いくつかの実施形態では、クレードル位置合わせ機構のうちの少なくとも2つ、又は少なくとも3つは、互いに実質的に垂直であり得る。
【0016】
空間を通る位置合わせ機構の移動によって(すなわち、温度の変化に応じて光フェルール及び/又はクレードルが拡張及び収縮するときに)画定される経路又は平面は、「横断領域」を画定する。いくつかの実施形態では、これらの横断領域のうちの少なくとも1つは実質的に線であり、拡張時に、線が第1の点(例えば、共有された膨張中心)の20ミクロン以内を通過する。いくつかの実施形態では、フェルール位置合わせ機構及びクレードル位置合わせ機構によって画定される横断領域は、第1の点の10ミクロン以内、又は5ミクロン以内、又は1ミクロン以内を通過し得る。いくつかの実施形態では、全ての横断領域は実質的に平面であり、拡張時に、各平面が第1の点の20ミクロン以内を通過する(すなわち、拡張された平面のうちの任意の2つの間の交点が第1の点の10ミクロン以内の点になる)。
【0017】
本明細書のいくつかの態様によれば、アセンブリは、第1の熱膨張係数C1を有する第1の要素と、C2が約0.5C1以下、又は約0.1C1以下、又は約0.01C1以下であるような、第2の熱膨張係数C2を有する第2の要素と、を含む。いくつかの実施形態では、第1の要素は、光フェルールであり得、第2の要素は、クレードルであり得る。いくつかの実施形態では、第1の要素及び第2の要素は、少なくとも3つの対応する接触領域内で互いに少なくとも3つの接触又は近接接触を形成することができる。いくつかの実施形態では、接触又は近接接触は、アセンブリの少なくとも所定の動作温度範囲にわたって、第1の要素を第2の要素に対して実質的に固定して保持することができる。すなわち、第1の要素及び/又は第2の要素の温度が十分に変化するときに、接触領域は、対応する横断領域を画定するように移動することがあり、その結果、拡張時に、横断領域が同じ第1の点の20ミクロン以内(例えば、第1の要素及び第2の要素の両方の共通の膨張中心)を通過する。
【0018】
本明細書のいくつかの態様によれば、光フェルールは、第1の方向に沿って光フェルールに接合された光ファイバ(又は他の光導波路)から中心光線を受け取り、かつ受け取った中心光線を異なる第2の方向に沿ってリダイレクトして、リダイレクトされた光線を生成するように構成され得る。いくつかの実施形態では、光フェルールは、クレードルと多数の表面接触又は近接接触を形成することにより、対応するクレードル内に実質的に固定されるように構成され得る。いくつかの実施形態では、これらの表面接触又は近接接触が拡張されるときに、表面接触又は近接接触、及びリダイレクトされた光線は、同じ第1の点(例えば、光フェルールとクレードルとの間で実質的に共有される膨張中心)の20ミクロン以内を通過し得る。
【0019】
本明細書のいくつかの態様によれば、光フェルールは、(例えば、実質的に光ファイバと一致している)第1の方向に沿って光フェルールに接合された光ファイバ(又は他の光ガイド)から中心光線を受け取り、かつ受け取った中心光線を異なる第2の方向に沿ってリダイレクトされた光線としてリダイレクトするように構成され得る。いくつかの実施形態では、光フェルールは、クレードルとの多数の線接触又は近接接触によってクレードル内に実質的に固定されるように構成されてもよく、光フェルールの温度が十分に変化するときに、線接触が移動して対応する横断領域を画定する。いくつかの実施形態では、これらの横断領域が拡張されるときに、拡張された横断領域及びリダイレクトされた中心光線は、同じ第1の点(例えば、光フェルールとクレードルとの間で実質的に共有される膨張中心)の20ミクロン以内を通過する。
【0020】
光フェルールの位置合わせ機構とクレードルの位置合わせ機構との間に形成される接触のタイプは、対応する位置合わせ機構の形状によって定義される。例えば、2つの実質的に平面の位置合わせ機構間の接触は、平面(すなわち、面)であり得る。円筒形位置合わせ機構と平面位置合わせ機構との間の接触は、線接触(すなわち、円筒の表面が平面状表面に対して静止するように画定された線)であり得る。球形位置合わせ機構と平面位置合わせ機構との間の接触は、点(すなわち、球が平面位置合わせ機構と接触する点)であり得る。
【0021】
本明細書のいくつかの態様によれば、光学アセンブリは、光導波路(例えば、光ファイバ)から光を受け取るように構成された光フェルールと、光フェルールを固定し、かつ光フェルールを光学構成要素(例えば、PIC)に位置合わせするように構成されたクレードルと、を含み得る。いくつかの実施形態では、光フェルールは、少なくとも3つのフェルール位置合わせ機構を含み得、クレードルは、少なくとも3つの対応するクレードル位置合わせ機構を含み得る。いくつかの実施形態では、クレードル位置合わせ機構は、少なくとも3つの対応する接触領域において一対一対応で、フェルール位置合わせ機構と接触又は近接接触を形成するように構成され得る。いくつかの実施形態では、クレードル及び/又は光フェルールのサイズが十分に変化するときに、光フェルール及びクレードルの対応する位置合わせ機構が互いに対してスライドし、光フェルール及びクレードルの対応する位置合わせ機構を移動させて、対応する横断領域(すなわち、空間を通る位置合わせ機構の移動によって画定される経路又は平面)を画定する。いくつかの実施形態では、横断領域が拡張されるときに、フェルール位置合わせ機構及びクレードル位置合わせ機構の横断領域は、同じ第1の点(例えば、共有された膨張中心)の20ミクロン以内を通過し得る。
【0022】
本明細書のいくつかの態様によれば、光フェルールは、クレードルと少なくとも3つの表面接触又は近接接触を形成することにより、クレードル内に実質的に固定されるように構成され得る。いくつかの実施形態では、表面接触又は近接接触のうちの少なくとも3つは同一平面上になくてもよく、拡張時に、表面接触又は近接接触が同じ第1の点(例えば、共有された膨張中心)の20ミクロン以内を通過する。いくつかの実施形態では、少なくとも3つの表面接触又は近接接触は、少なくとも4つ、又は少なくとも6つの表面接触又は近接接触を含んでもよく、少なくとも3つの表面接触又は近接接触は、同一平面上になくてもよい。
【0023】
本明細書のいくつかの態様によれば、光学アセンブリは、光導波路(例えば、光ファイバ)から光を受け取るように構成された光フェルールを含んでもよく、表面が拡張されるときに、第1の点(例えば、光フェルールの膨張中心)の10ミクロン以内を通過する、少なくとも3つの非同一平面のフェルール位置合わせ面を含んでもよい。いくつかの実施形態では、光学アセンブリはまた、光フェルールを中に固定し、かつ光フェルールを光学構成要素に位置合わせするように構成されたクレードルを含み得る。いくつかの実施形態では、クレードルは、光学アセンブリの所定の動作温度範囲内にあるときに、表面が拡張されるときに第2の点(例えば、クレードルの膨張中心)の10ミクロン以内を通過する、少なくとも3つの非同一平面のクレードル位置合わせ面を含み得、第1の点及び第2の点は、互いの20ミクロン以内にとどまる。
【0024】
本発明のいくつかの態様によれば、アセンブリは、少なくとも3つの第1の位置合わせ機構を有する第1の要素と、第1の要素を中に固定する第2の要素と、を含み得、第2の要素は、少なくとも3つの第2の位置合わせ機構を含む。いくつかの実施形態では、第1の要素は、光学アセンブリ内の第1の光学構成要素(例えば、光フェルール)であり得、第2の要素は、光学アセンブリ内の第2の光学構成要素(例えば、光フェルールと嵌合するように構成されたクレードル)であり得る。しかしながら、第1の要素及び第2の要素は、嵌合配置において接続するように設計された任意の適切なシステムにおける任意の適切な要素であり得る。3つの第2の位置合わせ機構は、少なくとも3つの対応する接触領域において一対一対応で、少なくとも3つの第1の位置合わせ機構と接触又は近接接触を形成するように構成され得る。(例えば、材料のエージング、物理的ストレス、温度変化、溶媒の膨潤などにより)第1の要素及び第2の要素のうちの少なくとも1つのサイズが十分に変化するときに、第1の要素及び第2の要素の対応する位置合わせ機構は、互いに対してスライドし、第1の要素及び第2の要素の対応する位置合わせ機構を移動させて、対応する横断領域を画定し、拡張時に、少なくとも3つの第1の位置合わせ機構及び少なくとも3つの第2の位置合わせ機構の横断領域が同じ第1の点の20ミクロン以内を通過する。いくつかの実施形態では、第1の要素及び第2の要素のサイズは、実質的に同じ速度及び時間で変化し得る。他の実施形態では、第1の要素及び第2の要素のサイズは、差動的に変化し得る(すなわち、異なる速度及び/又は時間で変化し得るか、又は一方の要素のみのサイズが、他方が実質的に変化しない間に変化し得る)。
【0025】
ここで図面を参照すると、
図1A~
図1Dは、本説明の光学アセンブリの実施形態の代替図を提供している。
図1Aは、光学アセンブリ200の実施形態の分解斜視図である。本明細書で提供される実施例は、主に光学アセンブリに関するが、同じ概念を他のシステムの嵌合構成要素に適用することができることに留意すべきである。例えば、本明細書に記載のシステム及び方法は、座標測定機(CMM)システムでの異種材料の構成要素間の位置合わせを維持するために使用され得、したがって、ほぼゼロの熱膨張係数(例えば、インバー)を有するより高価な合金の必要性を低減することができる。別の実施例では、本明細書に記載のシステム及び方法を使用して、構成要素キャビティと硬化プロセス中に収縮するモールドインプレースエポキシインサートとの間の位置合わせを維持することができる。これらの実施例は、決して限定することを意図するものではない。
【0026】
いくつかの実施形態では、光学アセンブリ200は、光フェルール10とクレードル50とを含む。光フェルール10は、光ファイバ又は光ケーブルなどの光導波路40を受け入れ、光導波路40から受け取った光をPICなどの光学構成要素(図示せず)にリダイレクトする。光フェルール10は、クレードル50によって受け入れられて保持されるように構成される。いくつかの実施形態では、光フェルール10の係合機構10aは、クレードル50上の対応する係合機構50a内に受け入れられ得る。クレードル50内に適切に着座されると、光フェルール10は、クレードル50、並びにクレードル50に隣接する光学構成要素(例えば、クレードル50が上に取り付けられ得るプリント回路基板上のPIC)と実質的に位置合わせされて保持される。
【0027】
図1Bは、光フェルール10の係合機構10aがクレードル50の対応する係合機構50a内に、又はそれに隣接して配置されるように、クレードル50内に着座された光フェルール10を示す、
図1Aの光学アセンブリ200の組立斜視図である。いくつかの実施形態では、機械的機構(例えば、スナップ嵌め機構)、接着剤、ばね、及び/又は追加の構成要素(例えば、カバーなどの第3のピース)を含むがこれらに限定されない任意の適切な手段を使用して、光フェルール10とクレードル50とを一緒に保持することができるが、光フェルール10は、光フェルール10とクレードル50との間の磁力などの引力によって所定の位置に更に保持され得る。
図1Cは、光フェルール10がクレードル50とキャップピース55との間に挟まれるように、キャップピース55を所定の位置に示している、光学アセンブリ200の斜視図を提供している。いくつかの実施形態では、キャップピース55は、光フェルールではなく、クレードル50に引き付けられるか又は取り付けられ得る(例えば、キャップピース55とクレードル50との間に磁力が存在し得る)。
【0028】
図1Dは、光学アセンブリ200の切り欠き図であり、アセンブリ上の追加の内部詳細を示している。光30は、光導波路40と実質的に平行な第1の方向31に、光導波路40から光フェルール10によって受け取られる。光30は、光30を第2の方向32にリダイレクトする光リダイレクト機構33に入射する。光フェルール10は、リダイレクトされた光30が光学構成要素60に入射するように、クレードル50によって光学構成要素60と位置合わせされて保持される。いくつかの実施形態では、光学構成要素60は、PIC、レンズ、センサ、VCSEL(垂直キャビティ面発光レーザ)、又は光30を受け取るか若しくは送り出すことができる任意の他の適切な光学構成要素であり得るが、これらに限定されない。いくつかの実施形態では、光学構成要素60及びクレードル50は、プリント回路基板(PCB)などの基板45上に取り付けられ得る。いくつかの実施形態では、追加の構成要素55(例えば、キャップピース)を使用して、クレードル50内の所定の位置に光フェルール10を保持することができる。いくつかの実施形態では、磁気構成要素57が、クレードル50内又はクレードル50上に配置されて、光フェルール10に、キャップピース55に、又はその両方に引力を提供することができる。
【0029】
フェルール係合機構10a及びクレードル係合機構50aは各々、追加の位置決め支援を提供するための位置合わせ機構を含み得る。
図2A~
図2Dは、光フェルール上の位置合わせ機構を示す斜視図であり、
図3A~
図3Cは、クレードル上の対応する位置合わせ機構を示す斜視図である。
図2A~
図2Dを同時に見ると、いくつかの実施形態では、光フェルール10は、係合機構10aの垂直側面上にフェルール位置合わせ機構11の第1のセットを有し、係合機構10aの底面上にフェルール位置合わせ機構12の第2のセットを有する。この考察の目的で、フェルール10の「底」面は、光フェルール10がクレードル(例えば、
図1Bに示されるような光学アセンブリ)と係合されるときにクレードルの対応する嵌合面に隣接して対向する主側面として定義されるべきである。いくつかの実施形態では、フェルール位置合わせ機構11、12の各々は、クレードル上の対応する位置合わせ機構と接触又は近接接触を形成するように構成される(
図3A~
図3Cで論じられている)。いくつかの実施形態では、フェルール位置合わせ機構11、12は、面(例えば、多角形などの隆起形状)、線若しくは隆起部、又は最小接触領域を有する点であり得る。しかしながら、フェルール位置合わせ機構11、12は、任意の適切なサイズ又は形状であり得る。
【0030】
図3A~
図3Cを同時に見ると、いくつかの実施形態では、クレードル50は、係合機構50aの垂直側面上にクレードル位置合わせ機構51の第1のセットを有し、係合機構50aの上面上にクレードル位置合わせ機構52の第2のセットを有する。この考察の目的で、クレードル係合機構50aの「上」面は、光フェルールがクレードル50と係合されるときに、光フェルールの対応する嵌合面に隣接して対向する表面として定義されるべきである。すなわち、いくつかの実施形態では、フェルール位置合わせ機構12は、クレードル位置合わせ機構52上に(直接接触して)静止し得る。いくつかの実施形態では、クレードル位置合わせ機構51、52の各々は、光フェルール上の対応する位置合わせ機構と接触又は近接接触を形成するように構成される(
図2A~
図2Dで論じられている)。いくつかの実施形態では、クレードル位置合わせ機構51、52は、面(例えば、多角形などの隆起形状)、線若しくは隆起部、又は最小接触領域を有する点であり得る。しかしながら、クレードル位置合わせ機構は、任意の適切なサイズ又は形状であり得る。いくつかの実施形態では、フェルール位置合わせ機構の数は、クレードル位置合わせ機構の数に等しくてもよい。いくつかの実施形態では、フェルール位置合わせ機構の数は、クレードル位置合わせ機構の数と異なっていてもよい。
【0031】
図4は、本明細書の位置合わせ機構の相互作用を詳述する、光学アセンブリの切り欠き拡大図である。
図4の実施形態では、光フェルール10がクレードル50内に着座され、2つの構成要素が、フェルール位置合わせ機構11aがクレードル位置合わせ機構51aと直接接触している(すなわち、フェルール位置合わせ機構11aと対応するクレードル位置合わせ機構51aとの間に距離がない接触領域70内に少なくとも1つの点が存在する)1つ以上の接触領域70をどのように有し得るかを示している。光フェルール10及び/又はクレードル50が膨張又は収縮を受けると、フェルール位置合わせ機構11aは、潜在的に、大きく異なる速度で、かつ様々な温度にわたってクレードル位置合わせ機構51aに対して移動することがあり、その結果、比較的小さいクリアランスギャップ(すなわち、近接接触の領域)が機構間に存在する。
【0032】
図5の詳細は、位置合わせ機構間のクリアランスギャップを示す、光学アセンブリ用の位置合わせ機構の拡大斜視図である。
図5の実施形態では、光フェルール10及びクレードル50は、フェルール位置合わせ機構11bとクレードル位置合わせ機構51bとの間の接触領域70内にクリアランスギャップ71が存在するように配置されている。いくつかの実施形態では、クリアランスギャップ71は、温度の局所的又は全体的な変動に応じて、光フェルール10及び/又はクレードル50のサイズが変化するにつれ、広がったり、狭くなったり、又は完全に閉じたりし得る。いくつかの実施形態では、光フェルール10及び/又はクレードル50は、(例えば、製造公差を許容するために)室温においてクリアランスギャップ71を提供するように構成され得る。
【0033】
図6A~
図6Cは、本明細書の光学アセンブリの実施形態に対する位置合わせ機構の相互作用を示している。
図6A~
図6Cは、以下の考察に対して一緒に検討されるべきである。
図6Aでは、光フェルール10は、フェルール係合機構10aがクレードル係合機構50a内に配置されるように、クレードル50に着座されている。
図6Aの実施形態では、フェルール位置合わせ機構11は、接触領域70内のクレードル位置合わせ機構51と直接接触している。
図6Bは、上方から見た接触領域70を示す、アセンブリの代替図を提供している。
図6Cは、フェルール係合機構10aの底面とクレードル係合機構50aの嵌合面との間(フェルール位置合わせ機構12(
図2Dを参照)とクレードル位置合わせ機構52(
図3Aを参照)との間)の接触領域80を示すために提供される、アセンブリの切り欠き図である。
図6Cは、接触領域80での光フェルール10とクレードル50との直接接触を示している。
【0034】
図7~
図9は、フェルール及びクレードルの両方の位置合わせ機構がどのように移動して(例えば、光フェルールの膨張により、1つ以上の位置合わせ機構が空間内で「スライド」され得る)、横断領域(すなわち、空間を通る位置合わせ機構の移動によって画定される経路又は平面)を画定し得るかを示している。光フェルール及びクレードル、並びにそれらのそれぞれの位置合わせ機構を慎重に設計することにより、横断領域の各々を、拡張された場合に、光学アセンブリの共有された膨張中心において又はその近くで交差させることが可能であり、それによって、光フェルールと任意の隣接する光学構成要素との位置合わせを維持することを確実にする。
図7は、フェルール位置合わせ機構11を有するフェルール係合機構10aの拡大図を示している。(おそらくは光フェルール10の膨張により)フェルール位置合わせ機構11が空間内で方向91に移動する場合、フェルール位置合わせ機構11は経路を画定し、横断領域90を生成する。
図8は、横断領域90を画定するように方向91に移動しているフェルール位置合わせ機構11及び12を示す、同様の概念を示している。
図9は、フェルール位置合わせ機構11の(方向91への)移動、及びクレードル位置合わせ機構51の(方向101への)移動にそれぞれに対応する、横断領域90及び100を示している。
図9の実施形態などのいくつかの実施形態では、横断領域90及び100は、実質的に位置合わせされ得る(すなわち、膨張及び/又は収縮の方向は実質的に同様である)。
【0035】
図10は、本明細書の実施形態の位置合わせ機構の相対位置を示す、光学アセンブリ200の上面図である。簡単にするために、フェルール位置合わせ機構(
図2A~
図2Dの11など)に対応する横断領域90のみが示されている。破線矢印はここで、横断領域90が、それらが共通点110に近づくように、各々がアセンブリ200内により深く拡張され得ることを示している。いくつかの実施形態では、共通点110は、光フェルール10の熱膨張中心、又は光フェルール10とクレードル50との間で共有される膨張中心であり得る。実際、いくつかの実施形態では、同様の方法で、拡張している横断領域100(
図10には示されていないが、
図9に示されている)は、拡張された横断領域100が共通点110に収束することを示すことになる。いくつかの実施形態では、拡張された横断領域90、100は、共通点110の20ミクロン以内、又は10ミクロン以内、又は5ミクロン以内を通過し得る。すなわち、拡張された横断領域90、100は各々、共通点110の半径Rx内を通過し得る。
【0036】
図11は、
図10の光学アセンブリ200の切り欠き図であり、いくつかの実施形態では、横断領域90がフェルール位置合わせ機構12(すなわち、光フェルール10の底面上の位置合わせ機構)の移動によってどのように画定され、また共通点110に収束し得るかを示している。いくつかの実施形態では、クレードル位置合わせ機構52(図示せず)によって画定される横断領域もまた、共通点110に収束し得る。
【0037】
以前の図は、いくつかの実施形態では、光フェルール及びクレードルの両方によって共有され得る単一の共通の収束点を示していた。しかしながら、いくつかの実施形態では、光フェルール及びクレードルは、異なっていてもよいが、同様の、共通の収束点(すなわち、共通の膨張中心)を有し得る。
図12A~
図12Cは、本明細書の光学アセンブリにおける光フェルール及びクレードルの膨張中心の位置合わせを示している。
図12Aは、クレードル位置合わせ機構51を有するクレードル50の実施形態の上面図を提供している。いくつかの実施形態では、クレードル50は、位置合わせ機構51の非同一平面上の位置合わせ面が空間内に拡張されるときに、実質的に同じ第1の点で収束する(例えば、同じ点の10ミクロン以内を通過する)ことになるように構成され得る。言い換えれば、クレードル位置合わせ機構51の(膨張及び/又は収縮による)移動は、横断領域100を画定する。拡張時に(破線矢印によって示されるように)、横断領域100は、拡張された横断領域100の全てが共通点110yの半径Ry内を通過するように、共通点110y(例えば、クレードルの膨張中心)に収束することが分かり得る。いくつかの実施形態では、Ryは、約10ミクロン以下であり得る。
【0038】
同様に、
図12Bは、フェルール位置合わせ機構11を有する光フェルール10の実施形態の上面図を提供している。いくつかの実施形態では、光フェルール10は、位置合わせ機構11の非同一平面上の位置合わせ面が空間内に拡張されるときに、実質的に同じ第2の点で収束する(例えば、同じ点の10ミクロン以内を通過する)ことになるように構成され得る。言い換えれば、フェルール位置合わせ機構11の(膨張及び/又は収縮による)移動は、横断領域90を画定する。拡張されると(破線矢印によって示されるように)、横断領域90は、拡張された横断領域90の全てが共通点110xの半径Rx内を通過するように、共通点110x(例えば、光フェルールの膨張中心)に収束することが分かり得る。いくつかの実施形態では、Rxは、約10ミクロン以下であり得る。
【0039】
図12Cは、組み立てられた形態の光フェルール10及びクレードル50の両方の上面図を提供している。このように組み立てられると、いくつかの実施形態では、光フェルール10の共通点110xは、クレードル50の共通点110yと正確に配列されなくてもよいことが分かり得る。しかしながら、いくつかの実施形態では、点110xと点110yとの間の距離Dxyは、約20ミクロン以下であり得る。
【0040】
「約(about)」などの用語は、これらが本明細書に使用及び記載されている文脈において、当業者によって理解されよう。特徴部のサイズ、量、及び物理的特性を表す量に適用される「約」の使用が、これが本明細書に使用及び記載されている文脈において、当業者にとって明らかではない場合、「約」とは、特定の値の10パーセント以内を意味すると理解されよう。約特定の値として与えられる量は、正確に特定の値であり得る。例えば、それが本明細書に使用及び記載されている文脈において、当業者にとって明らかではない場合、約1の値を有する量とは、その量が0.9~1.1の値を有することを意味し、その値が1であり得ることを意味する。
【0041】
「実質的に(substantially)」などの用語は、これらが本明細書に使用及び記載されている文脈において、当業者によって理解されよう。「実質的に等しい(substantially equal)」の使用が、本発明の記載に使用され記載されている文脈において、当業者にとって明らかではない場合、「実質的に等しい」は、ほぼ(about)が上記のとおりであるときには、ほぼ等しいことを意味する。「実質的に平行(substantially parallel)」の使用が、これが本明細書に使用及び記載されている文脈において、当業者にとって明らかではない場合、「実質的に平行」は、平行の30度以内を意味する。互いに実質的に平行として記載されている方向又は表面は、いくつかの実施形態において、平行の20度以内、若しくは10度以内であってもよく、又は平行若しくは名目上平行であってもよい。「実質的に位置合わせされる(substantially aligned)」の使用が、本発明の記載に使用され記載されている文脈において、当業者にとって明らかではない場合、「実質的に位置合わせされる」は、位置合わせされる対象の幅の20%以内で位置合わせされることを意味する。実質的に位置合わせされると記載される対象は、いくつかの実施形態において、位置合わせされる対象の幅の10%以内又は5%以内で位置合わせされてもよい。
【0042】
上記において参照された参照文献、特許、又は特許出願の全ては、それらの全体が参照により本明細書に一貫して組み込まれている。組み込まれた参照文献の部分と本出願との間に不一致又は矛盾がある場合、前述の記載における情報が優先される。
【0043】
図中の要素についての説明は、別段の指示がない限り、他の図中の対応する要素に等しく適用されると理解されたい。特定の実施形態が本明細書において図示及び説明されているが、図示及び記載されている特定の実施形態は、本開示の範囲を逸脱することなく、様々な代替的実施態様及び/又は等価の実施態様によって置き換えられ得ることが、当業者には理解されよう。本出願は、本明細書で論じられた特定の実施形態のあらゆる適応例又は変形例を包含することが意図されている。したがって、本開示は、特許請求の範囲及びその均等物によってのみ限定されることが意図されている。以下、例示的実施形態を示す。
[項目1]
光導波路から光を受け取るように構成され、かつ少なくとも3つのフェルール位置合わせ機構を含む光フェルールと、
前記光フェルールを中に固定し、かつ前記光フェルールを光学構成要素に位置合わせするように構成されたクレードルと、を備え、前記クレードルが、少なくとも4つの対応する接触領域において一対一対応で前記少なくとも4つのフェルール位置合わせ機構と接触又は近接接触を形成するように構成された少なくとも4つのクレードル位置合わせ機構を含み、前記クレードル及び前記光フェルールのうちの少なくとも1つの温度が十分に変化するときに、前記光フェルール及び前記クレードルの前記対応する位置合わせ機構が、互いに対してスライドし、前記光フェルール及び前記クレードルの前記対応する位置合わせ機構を移動させて、対応する横断領域を画定し、拡張時に、前記少なくとも4つのフェルール位置合わせ機構及び前記少なくとも4つのクレードル位置合わせ機構の前記横断領域が同じ第1の点の20ミクロン以内を通過する、光学アセンブリ。
[項目2]
前記光フェルールが、第1の方向に沿って光導波路から光を受け取り、かつ前記受け取った光を異なる第2の方向に沿ってリダイレクトするように構成されている、項目1に記載の光学アセンブリ。
[項目3]
少なくとも室温において、対応するフェルール位置合わせ機構及びクレードル位置合わせ機構の各ペアが、互いに近接接触を形成し、前記近接接触が、前記フェルール位置合わせ機構とクレードル位置合わせ機構との間の前記接触領域においてクリアランスギャップを画定する、項目1に記載の光学アセンブリ。
[項目4]
少なくとも1つの温度において、対応するフェルール位置合わせ機構及びクレードル位置合わせ機構の少なくとも1つのペアが、互いに近接接触を形成し、対応するフェルール位置合わせ機構及びクレードル位置合わせ機構の少なくとも1つの他のペアが、互いに接触を形成する、項目1に記載の光学アセンブリ。
[項目5]
前記少なくとも4つのフェルール位置合わせ機構の各フェルール位置合わせ機構が、面である、項目1に記載の光学アセンブリ。
[項目6]
前記少なくとも4つのクレードル位置合わせ機構の各クレードル位置合わせ機構が、面である、項目1に記載の光学アセンブリ。
[項目7]
前記少なくとも4つのフェルール位置合わせ機構の少なくとも1つのフェルール位置合わせ機構が、実質的に線である、項目1に記載の光学アセンブリ。
[項目8]
前記少なくとも4つのクレードル位置合わせ機構の少なくとも1つのクレードル位置合わせ機構が、実質的に線である、項目1に記載の光学アセンブリ。
[項目9]
前記少なくとも4つのフェルール位置合わせ機構の少なくとも1つのフェルール位置合わせ機構が、実質的に点である、項目1に記載の光学アセンブリ。
[項目10]
前記少なくとも4つのクレードル位置合わせ機構の少なくとも1つのクレードル位置合わせ機構が、実質的に点である、項目1に記載の光学アセンブリ。
[項目11]
少なくとも1つの横断領域が実質的に線であり、拡張時に、前記線が前記第1の点の10ミクロン以内を通過する、項目1に記載の光学アセンブリ。
[項目12]
前記少なくとも4つのフェルール位置合わせ機構及び前記少なくとも4つのクレードル位置合わせ機構の前記横断領域が、前記第1の点の10ミクロン以内を通過する、項目1に記載の光学アセンブリ。
[項目13]
前記少なくとも4つのフェルール位置合わせ機構及び前記少なくとも4つのクレードル位置合わせ機構の前記横断領域が、前記第1の点の5ミクロン以内を通過する、項目1に記載の光学アセンブリ。
[項目14]
前記少なくとも4つのフェルール位置合わせ機構及び前記少なくとも4つのクレードル位置合わせ機構の前記横断領域が、前記第1の点の1ミクロン以内を通過する、項目1に記載の光学アセンブリ。
[項目15]
全ての前記横断領域が実質的に平面であり、拡張時に、各平面が前記第1の点の10ミクロン以内を通過する、項目1に記載の光学アセンブリ。
[項目16]
前記光学アセンブリの所定の動作温度範囲内であるときに、前記少なくとも4つのフェルール位置合わせ面と前記クレードル位置合わせ面との間の接触又は近接接触が、前記光フェルールと前記クレードルとの間の相対的な横方向移動を実質的に防止する、項目1に記載の光学アセンブリ。
[項目17]
前記少なくとも4つのフェルール位置合わせ機構の少なくとも1つのフェルール位置合わせ機構が、前記フェルールの厚さ方向に対して実質的に垂直である、項目1に記載の光学アセンブリ。
[項目18]
前記少なくとも4つのフェルール位置合わせ機構の少なくとも2つのフェルール位置合わせ機構が、互いに対して実質的に垂直である、項目1に記載の光学アセンブリ。
[項目19]
前記少なくとも4つのフェルール位置合わせ機構の少なくとも1つのクレードル位置合わせ機構が、前記クレードルの厚さ方向に対して実質的に垂直である、項目1に記載の光学アセンブリ。
[項目20]
前記少なくとも4つのクレードル位置合わせ機構の少なくとも2つのクレードル位置合わせ機構が、互いに対して実質的に垂直である、項目1に記載の光学アセンブリ。
[項目21]
前記光フェルール及び前記クレードルの熱膨張係数が、少なくとも2倍異なる、項目1に記載の光学アセンブリ。
[項目22]
前記光フェルール及び前記クレードルの熱膨張係数が、少なくとも5倍異なる、項目1に記載の光学アセンブリ。
[項目23]
アセンブリであって、
第1の熱膨張係数C1を有する第1の要素と、
第2の熱膨張係数C2を有する第2の要素と、を備え、C2≦0.5C1であり、前記第1の要素及び前記第2の要素が、少なくとも4つの対応する接触領域で互いに少なくとも4つの接触又は近接接触を形成し、前記接点又は近接接点が、前記アセンブリの少なくとも所定の動作温度範囲にわたって前記第1の要素を前記第2の要素に対して実質的に固定して保持し、前記第1の要素及び前記第2の要素のうちの少なくとも1つの温度が十分に変化するときに、前記少なくとも4つの接触領域が移動して、少なくとも4つの対応する横断領域を画定し、拡張時に、前記横断領域が同じ第1の点の20ミクロン以内を通過する、アセンブリ。
[項目24]
C2≦0.1C1である、項目23に記載のアセンブリ。
[項目25]
C2≦0.01C1である、項目23に記載のアセンブリ。
[項目26]
光フェルールであって、第1の方向に沿って前記光フェルールに接合された光ファイバから中心光線を受け取り、かつ前記受け取った中心光線を、リダイレクトされた中心光線として異なる第2の方向に沿ってリダイレクトするように構成されており、前記光フェルールが、クレードルと複数の表面接触又は近接接触を形成することにより、前記クレードル内に実質的に固定されるように構成されており、拡張時に、前記複数の表面接触又は近接接触、及び前記リダイレクトされた中心光線が同じ第1の点の20ミクロン以内を通過する、光フェルール。
[項目27]
光フェルールであって、第1の方向に沿って前記光フェルールに接合された光ファイバから中心光線を受け取り、かつ前記受け取った中心光線を、リダイレクトされた中心光線として異なる第2の方向に沿ってリダイレクトするように構成されており、前記光フェルールが、クレードルと複数の線接触又は近接接触を形成することにより、前記クレードル内に実質的に固定されるように構成されており、光フェルールの温度が十分に変化するときに、前記線接触が移動して、対応する横断領域を画定し、拡張時に、前記横断領域及び前記リダイレクトされた中心光線が同じ第1の点の20ミクロン以内を通過する、光フェルール。
[項目28]
光導波路から光を受け取るように構成され、かつ少なくとも4つのフェルール位置合わせ機構を含む、光フェルールと、
前記光フェルールを中に固定し、かつ前記光フェルールを光学構成要素に位置合わせするように構成されたクレードルと、を備え、前記クレードルが、少なくとも4つの対応する接触領域において一対一対応で前記少なくとも4つのフェルール位置合わせ機構と接触又は近接接触を形成するように構成された少なくとも4つのクレードル位置合わせ機構を含み、前記クレードル及び前記光フェルールのうちの少なくとも1つのサイズが十分に変化するときに、前記光フェルール及び前記クレードルの前記対応する位置合わせ機構が、互いに対してスライドし、前記光フェルール及び前記クレードルの対応する位置合わせ機構を移動させて、対応する横断領域を画定し、拡張時に、前記少なくとも4つのフェルール位置合わせ機構及び前記少なくとも4つのクレードル位置合わせ機構の前記横断領域が同じ第1の点の20ミクロン以内を通過する、光学アセンブリ。
[項目29]
光フェルールであって、クレードルと少なくとも4つの表面接触又は近接接触を形成することにより、前記少なくとも4つの表面接触又は近接接触のうちの少なくとも4つが同一平面上にない状態で、前記クレードル内に実質的に固定されるように構成されており、拡張時に、前記少なくとも4つの表面接触又は近接接触が同じ第1の点の20ミクロン以内を通過する、光フェルール。
[項目30]
前記少なくとも4つの表面接触又は近接接触が、同一平面上にない、項目29に記載の光フェルール。
[項目31]
前記少なくとも4つの表面接触又は近接接触が、少なくとも6つの表面接触又は近接接触を含み、そのうちの少なくとも4つが同一平面上にない、項目29に記載の光フェルール。
[項目32]
光導波路から光を受け取るように構成され、かつ拡張時に第1の点の10ミクロン以内を通過する少なくとも4つの非同一平面のフェルール位置合わせ面を含む、光フェルールと、
前記光フェルールを中に固定し、かつ前記光フェルールを光学構成要素に位置合わせするように構成されたクレードルと、を備え、前記クレードルが、拡張時に第2の点の10ミクロン以内を通過する少なくとも4つの非同一平面のクレードル位置合わせ面を含み、前記光学アセンブリの所定の動作温度範囲内にあるときに、前記第1の点及び前記第2の点が互いに20ミクロン以内にとどまる、光学アセンブリ。
[項目33]
少なくとも4つの第1の位置合わせ機構を含む第1の要素と、
前記第1の要素を中に固定する第2の要素と、を備え、前記第2の要素が、少なくとも4つの対応する接触領域において一対一対応で前記少なくとも4つの第1の位置合わせ機構と接触又は近接接触を形成するように構成された少なくとも4つの第2の位置合わせ機構を含み、前記第1の要素及び前記第2の要素のうちの少なくとも1つのサイズが十分に変化するときに、前記第1の要素及び前記第2の要素の前記対応する位置合わせ機構が、互いに対してスライドし、前記第1の要素及び前記第2の要素の前記対応する位置合わせ機構を移動させて、対応する横断領域を画定し、拡張時に、前記少なくとも4つの第1の位置合わせ機構及び前記少なくとも4つの第2の位置合わせ機構の前記横断領域が同じ第1の点の20ミクロン以内を通過する、アセンブリ。