(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-21
(45)【発行日】2024-08-29
(54)【発明の名称】個別化された時間管理のための効率的なデータベースアーキテクチャを介したコンテンツ提供方法及びシステム
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/10 20120101AFI20240822BHJP
【FI】
G06Q50/10
(21)【出願番号】P 2022552790
(86)(22)【出願日】2021-03-05
(86)【国際出願番号】 KR2021002766
(87)【国際公開番号】W WO2021177787
(87)【国際公開日】2021-09-10
【審査請求日】2022-10-20
(31)【優先権主張番号】10-2020-0028335
(32)【優先日】2020-03-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】520211720
【氏名又は名称】カカオ エンターテインメント コーポレーション
【氏名又は名称原語表記】KAKAO ENTERTAINMENT CORP.
(74)【代理人】
【識別番号】110000729
【氏名又は名称】弁理士法人ユニアス国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】パク、ジョンウォン
(72)【発明者】
【氏名】パク、ユンホ
(72)【発明者】
【氏名】イ、ジェソン
(72)【発明者】
【氏名】キム、ヒョン
(72)【発明者】
【氏名】チェ、ソナ
(72)【発明者】
【氏名】パク、テジン
【審査官】小原 正信
(56)【参考文献】
【文献】特許第6424287(JP,B1)
【文献】特開2014-194624(JP,A)
【文献】待てば無料でマンガ読み放題のアプリ「ピッコマ」がすごい,[online],2018年10月31日,インターネット<URL:https://ebook-trend.com/app/piccoma-recommend/>,[検索日:2023年10月6日]
【文献】ピッコマTVの「待てば0円」についてくわしく解説!,[online],2019年09月11日,インターネット<URL:https://appli-world.jp/posts/7673>,[検索日:2023年10月6日]
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンテンツをなす複数のサブコンテンツを提供するように構成されるサーバが実行するコンテンツ提供方法であって、
コンテンツに関するメタ情報を含むデータベースのコンテンツ情報テーブルに基づいて、複数のサブコンテンツからなる基本コンテンツに関する情報をユーザ端末に送信するステップ - 前記基本コンテンツに関する情報はコンテンツの有料部分であって所定の待ち時間進行後に無料で提供される準有料サブコンテンツを含むか否かを含む;
ユーザ入力に応じたサブコンテンツに対する閲覧要請をユーザ端末から受信するステップ - 前記閲覧要請は準有料サブコンテンツに対する待ち基盤の閲覧権限に関連した活性化要請とともに前記ユーザ端末から送信される;
前記ユーザ端末のユーザと前記活性化要請が受信された準有料サブコンテンツに関連付けられた基本コンテンツをマッピングして、データベースのユーザ情報テーブルにマッピング結果を記録するステップ
- 前記コンテンツ情報テーブル及び前記ユーザ情報テーブルは、個別のユーザが個別のコンテンツに対して活性化を要請した場合に準有料サブコンテンツに対してマッピングされる;及び
前記ユーザに一つ以上の準有料サブコンテンツに対する待ち基盤の閲覧権限を付与するために、前記ユーザ情報テーブルに記録されたマッピング結果及びコンテンツ情報テーブルに含まれた基本コンテンツに関連付けられた待ち周期情報に基づいて所定の待ち時間の進行を開始するステップを含む、コンテンツ提供方法。
【請求項2】
前記コンテンツ情報テーブルは、コンテンツ識別子;コンテンツ識別子が示す基本コンテンツが準有料サブコンテンツを含むか否かを示す対象コンテンツ情報;及び前記基本コンテンツに関連付けられた待ち周期情報;を含み、
前記ユーザ情報テーブルは、ユーザ識別子;及び前記ユーザと前記閲覧要請が受信されたサブコンテンツに関連付けられた基本コンテンツのコンテンツ識別子をマッピング結果として含むことを特徴とする請求項1に記載のコンテンツ提供方法。
【請求項3】
前記ユーザ端末から活性化要請を受信した履歴を示す判断値、及び待ち時間進行を判断するための待ち完了時刻をユーザ情報テーブルに記録するステップ;
前記待ち時間の進行が前記所定の待ち時間を進行したか否かを確認するステップ;及び
前記所定の待ち時間が進行した場合、前記ユーザ端末のユーザのユーザ状態を待ち完了状態と決定するステップ;をさらに含み、
前記待ち完了時刻は、マッピング結果に基づいてコンテンツ情報テーブルからマッピングされた基本コンテンツの待ち周期情報を獲得し、待ち周期に基づいて算出されることを特徴とする請求項2に記載のコンテンツ提供方法。
【請求項4】
活性化要請を受信した場合、活性化要請を受信した時刻、そしてマッピング結果に基づいてコンテンツ情報テーブルから獲得された待ち周期に基づいて待ち完了時刻を算出することを特徴とする請求項3に記載のコンテンツ提供方法。
【請求項5】
活性化要請を最初受信した場合、所定の待ち時間が進行したとみなし、活性化要請を最初受信した時刻を待ち完了時刻と記録することを特徴とする請求項3に記載のコンテンツ提供方法。
【請求項6】
前記ユーザ端末から前記基本コンテンツの部分である準有料サブコンテンツに対する閲覧要請を受信するステップ;
前記ユーザ端末に関連付けられたユーザ状態が前記待ち完了状態か否かを確認するステップ;
前記ユーザ端末に関連付けられたユーザ状態が待ち完了状態である場合、準有料サブコンテンツに対する閲覧権限を前記ユーザ端末に関連付けられたユーザアカウントに付与するステップ - 前記閲覧権限の対象はマッピングされた基本コンテンツに含まれた準有料サブコンテンツである;
閲覧要請された準有料サブコンテンツをユーザ端末で具現するための準有料サブコンテンツ情報を前記ユーザ端末に送信するステップ;及び
前記閲覧権限の付与に応答して、待ち完了状態を待ち未完了状態に変更するステップをさらに含む、請求項3に記載のコンテンツ提供方法。
【請求項7】
前記閲覧要請に応じた準有料サブコンテンツ情報を提供した後、前記ユーザ状態を待ち未完了状態に変更した時刻及び前記待ち周期に基づいて新しい待ち完了時刻をアップデートするステップをさらに含む、請求項6に記載のコンテンツ提供方法。
【請求項8】
待ち完了状態である場合、前記準有料サブコンテンツに対する待ち基盤の閲覧権限を一つ以上付与するステップをさらに含み、
前記一つ以上の閲覧権限の対象は、単一の所定の待ち時間進行に基づいて付与されることを特徴とする請求項3に記載のコンテンツ提供方法。
【請求項9】
前記ユーザ端末に関連付けられたユーザアカウントが一つ以上の仮想通貨を有する場合、閲覧要請された準有料サブコンテンツに対する閲覧権限を付与するステップ;及び
一つ以上の仮想通貨を消尽した結果をユーザ情報テーブルに記録するステップをさらに含む、請求項6に記載のコンテンツ提供方法。
【請求項10】
前記コンテンツ情報テーブルは、基本コンテンツに関連付けられた準有料サブコンテンツに対する閲覧権限の存在期間をさらに含み、
閲覧要請された準有料サブコンテンツに対する閲覧権限を付与した後、前記ユーザ情報テーブルのマッピング結果に基づいて前記準有料サブコンテンツの閲覧権限の存在期間を獲得し、閲覧要請された準有料サブコンテンツに対する閲覧権限付与時刻及び存在期間に基づいて既に付与された閲覧権限の終了時刻を算出するステップ;
前記準有料サブコンテンツに対する再閲覧要請を受信した場合、再閲覧要請受信時刻と閲覧権限の終了時刻とを比較して前記準有料サブコンテンツに対する閲覧権限が維持されているか否かを確認するステップ;及び
前記準有料サブコンテンツの閲覧権限が維持されている場合、再閲覧要請に対して直ちに準有料サブコンテンツ情報を提供するステップを含む、請求項6に記載のコンテンツ提供方法。
【請求項11】
コンピュータ読み取り可能であり、前記コンピュータによって動作可能なプログラム命令語を格納するコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、前記プログラム命令語が前記コンピュータのプロセッサによって実行される場合、前記プロセッサが請求項1~10のいずれか一項に記載のコンテンツ提供方法を実行するようにするコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【請求項12】
コンテンツをなす複数のサブコンテンツを提供するように構成されたサーバであって、前記サーバは、
コンテンツに関するメタ情報を含むデータベースのコンテンツ情報テーブルに基づいて、複数のサブコンテンツからなる基本コンテンツに関する情報をユーザ端末に送信し - 前記基本コンテンツに関する情報はコンテンツの有料部分であって所定の待ち時間進行後に無料で提供される準有料サブコンテンツを含むか否かを含む;
ユーザ入力に応じたサブコンテンツに対する閲覧要請をユーザ端末から受信し - 前記閲覧要請は準有料サブコンテンツに対する待ち基盤の閲覧権限に関連した活性化要請とともに前記ユーザ端末から送信される;
前記ユーザ端末のユーザと前記活性化要請が受信された準有料サブコンテンツに関連付けられた基本コンテンツをマッピングしてデータベースのユーザ情報テーブルにマッピング結果を記録し
- 前記コンテンツ情報テーブル及び前記ユーザ情報テーブルは、個別のユーザが個別のコンテンツに対して活性化を要請した場合に準有料サブコンテンツに対してマッピングされる;そして、
前記ユーザに一つ以上の準有料サブコンテンツに対する待ち基盤の閲覧権限を付与するために、前記ユーザ情報テーブルに記録されたマッピング結果及びコンテンツ情報テーブルに含まれた基本コンテンツに関連付けられた待ち周期情報に基づいて所定の待ち時間の進行を開始するように構成されるサーバ。
【請求項13】
前記コンテンツ情報テーブルは、コンテンツ識別子;コンテンツ識別子が示す基本コンテンツが準有料サブコンテンツを含むか否かを示す対象コンテンツ情報;及び前記基本コンテンツに関連付けられた待ち周期情報;を含み、
前記ユーザ情報テーブルは、ユーザ識別子;及び前記ユーザと前記閲覧要請が受信されたサブコンテンツに関連付けられた基本コンテンツのコンテンツ識別子をマッピング結果として含むことを特徴とする請求項12に記載のサーバ。
【請求項14】
前記サーバは、
前記ユーザ端末から活性化要請を受信した履歴を示す判断値、及び待ち時間進行を判断するための待ち完了時刻をユーザ情報テーブルに記録し、
前記待ち時間の進行が前記所定の待ち時間を進行したか否かを確認し、そして
前記所定の待ち時間が進行した場合、前記ユーザ端末のユーザのユーザ状態を待ち完了状態と決定するようにさらに構成され、
前記待ち完了時刻は、マッピング結果に基づいてコンテンツ情報テーブルからマッピングされた基本コンテンツの待ち周期情報を獲得し、待ち周期に基づいて算出されることを特徴とする請求項13に記載のサーバ。
【請求項15】
前記サーバは、
活性化要請を受信した場合、活性化要請を受信した時刻、そしてマッピング結果に基づいてコンテンツ情報テーブルから獲得された待ち周期に基づいて待ち完了時刻を算出することを特徴とする請求項14に記載のサーバ。
【請求項16】
活性化要請を最初受信した場合、所定の待ち時間が進行したとみなし、活性化要請を最初受信した時刻を待ち完了時刻と記録することを特徴とする請求項14に記載のサーバ。
【請求項17】
前記サーバは、
前記ユーザ端末から前記基本コンテンツの部分である準有料サブコンテンツに対する閲覧要請を受信し、
前記ユーザ端末に関連付けられたユーザ状態が前記待ち完了状態であるか否かを確認し、
前記ユーザ端末に関連付けられたユーザ状態が待ち完了状態である場合、準有料サブコンテンツに対する閲覧権限を前記ユーザ端末に関連付けられたユーザアカウントに付与し
- 前記閲覧権限の対象はマッピングされた基本コンテンツに含まれた準有料サブコンテンツである;
閲覧要請された準有料サブコンテンツをユーザ端末で具現するための準有料サブコンテンツ情報を前記ユーザ端末に送信し、そして、
前記閲覧権限の付与に応答して、待ち完了状態を待ち未完了状態に変更するようにさらに構成されることを特徴とする請求項14に記載のサーバ。
【請求項18】
前記サーバは、
前記閲覧要請に応じた準有料サブコンテンツ情報を提供した後、前記ユーザ状態を待ち未完了状態に変更した時刻及び前記待ち周期に基づいて新しい待ち完了時刻をアップデートするようにさらに構成されることを特徴とする請求項17に記載のサーバ。
【請求項19】
前記サーバは、
待ち完了状態である場合、前記準有料サブコンテンツに対する待ち基盤の閲覧権限を一つ以上付与するようにさらに構成され、
前記一つ以上の閲覧権限の対象は、単一の所定の待ち時間進行に基づいて付与されることを特徴とする請求項18に記載のサーバ。
【請求項20】
前記サーバは、
前記ユーザ端末に関連付けられたユーザアカウントが一つ以上の仮想通貨を有する場合、閲覧要請された準有料サブコンテンツに対する閲覧権限を付与し;そして、
一つ以上の仮想通貨を消尽した結果をユーザ情報テーブルに記録するようにさらに構成されることを特徴とする請求項17に記載のサーバ。
【請求項21】
前記コンテンツ情報テーブルは、基本コンテンツに関連付けられた準有料サブコンテンツに対する閲覧権限の存在期間をさらに含み、前記サーバは、
閲覧要請された準有料サブコンテンツに対する閲覧権限を付与した後、前記ユーザ情報テーブルのマッピング結果に基づいて前記準有料サブコンテンツの閲覧権限の存在期間を獲得し、閲覧要請された準有料サブコンテンツに対する閲覧権限付与時刻及び存在期間に基づいて既に付与された閲覧権限の終了時刻を算出し;
前記準有料サブコンテンツに対する再閲覧要請を受信した場合、再閲覧要請受信時刻と閲覧権限の終了時刻とを比較して前記準有料サブコンテンツに対する閲覧権限が維持されているか否かを確認し;そして、
前記準有料サブコンテンツの閲覧権限が維持されている場合、再閲覧要請に対して準有料サブコンテンツ情報を提供するようにさらに構成されることを特徴とする請求項17に記載のサーバ。
【請求項22】
第1ユーザ及び第2ユーザのユーザ端末から同一の基本コンテンツに対して活性化要請を受信して各ユーザと前記同一の基本コンテンツをそれぞれマッピングした後、第1ユーザ及び第2ユーザのユーザ状態が待ち完了状態である場合、
第1ユーザの入力に応じた準有料サブコンテンツに対する閲覧要請を第2ユーザの入力に応じた準有料サブコンテンツに対する閲覧要請よりも早く受信すると、前記第1ユーザの待ち完了時刻が第2ユーザの待ち完了時刻よりも早いと設定することを特徴とする請求項12~21のいずれか一項に記載のサーバ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンテンツをユーザに提供する技術に関する。より具体的に、本発明は、ユーザ毎に個別化された時間管理のための効率的なデータベースアーキテクチャを介してコンテンツをなす複数のサブコンテンツのうちの少なくとも一部を所定の待ち時間進行後に無料で提供する方法及びシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
忙しい日常を生きる現代人はインターネットを介した情報通信技術の発展に乗じて、スマートフォンを使ってマンガ、ドラマ、映画などのような様々なコンテンツの提供を受けるのが一般的である。
【0003】
スマートフォンによるコンテンツの提供は一般的に前記コンテンツをサービスするプラットフォームを介して行われる。コンテンツ消費者はスマートフォンを介して所望のコンテンツをサービスするプラットフォームに接続し、スマートフォンは当該コンテンツを実行するために用いられるデータをダウンロードして消費者に当該コンテンツを提供する。
【0004】
このようなプラットフォームは大きく二つの方式で収益を生み出す。まず、無料でコンテンツを提供してプラットフォームのユーザを増やし、増やしたユーザを基盤に広告などを通じて収益を生み出す無料基盤の無料コンテンツ提供プラットフォームと、コンテンツを有料で提供して収益を生み出す有料基盤の有料コンテンツ提供プラットフォームとがある。
【0005】
以前はコンテンツを消費するうえで有料に対する拒否感が非常に大きいのが一般的なオンライン消費環境であった。そのため、無料コンテンツ提供プラットフォームのほうが優勢であった。
【0006】
しかしながら、無料コンテンツ提供プラットフォームでは、収益が広告などのような間接的手段によって生み出されるため、安定して様々なコンテンツを提供し難く、且つ高性能のコンテンツ提供環境を備えるのが制限的である。特に、収益の極大化のために広告が乱発されることがあり、ユーザの便宜性が非常に低下する問題があった。
【0007】
一方、有料コンテンツ提供プラットフォームでは、多くの消費者らが有料で購買したコンテンツが自分のニーズを満たすかどうかの疑いのため、コンテンツの有料購買を憚ることがある。
【0008】
このような状況下において、本出願人は、いわゆる待つと無料というビジネスモデルをウェブトゥーン、ウェブ小説などのコンテンツサービスの提供に導入した。所定時間待つと無料でコンテンツを見られるようにする方式では、プラットフォーム内へのユーザの流入を大きく増やし且つユーザの自然な有料コンテンツの消費ができるようにして、ウェブトゥーン、ウェブ小説などの有料コンテンツ市場及び関連エコシステムの成長を牽引している(非特許文献1)。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0009】
【文献】2015. 12. 20. ブリッジ経済インターネット記事 [カカオページ‘待つと無料’、コンテンツ決済文化を導く]
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明は、一側面において、コンテンツのうち原則として有料で提供されるコンテンツ部分を所定の待ち時間経過といった特定の条件を満たすユーザに無料で提供するに際して、ユーザ毎に個別化された時間管理を効果的に提供するための方法及びシステムを提案する。
【0011】
本発明の目的は、他の一側面において、個別のコンテンツ毎に待ち時間が独立して設定され、原則として有料で提供されるコンテンツ部分を無料で閲覧できるようにする閲覧権限を個別ユーザ毎に独立して付与するシステムにおいて、ユーザとコンテンツの数が増えるほどデータベースとサーバの負荷が飛躍的に大きくなる問題を解決する、コンテンツ提供方法及びシステムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明の実施例では、コンテンツをなす複数のサブコンテンツを提供するように構成されるサーバが実行するコンテンツ提供方法であって、コンテンツに関するメタ情報を含むデータベースのコンテンツ情報テーブルに基づいて、複数のサブコンテンツからなる基本コンテンツ(又は基本コンテンツ、以下、同様)に関する情報をユーザ端末に送信するステップ - 前記基本コンテンツに関する情報はコンテンツの有料部分であって所定の待ち時間進行後に無料で提供される準有料サブコンテンツを含むか否かを含む;ユーザ入力に応じたサブコンテンツに対する閲覧要請をユーザ端末から受信するステップ - 前記閲覧要請は準有料サブコンテンツに対する待ち基盤の閲覧権限に関連した活性化要請とともに前記ユーザ端末から送信される;前記ユーザ端末のユーザと前記活性化要請が受信された準有料サブコンテンツに関連付けられた基本コンテンツをマッピングして、データベースのユーザ情報テーブルにマッピング結果を記録するステップ;及び前記ユーザに一つ以上の準有料サブコンテンツに対する待ち基盤の閲覧権限を付与するために、前記ユーザ情報テーブルに記録されたマッピング結果及びコンテンツ情報テーブルに含まれた基本コンテンツに関連付けられた待ち周期情報に基づいて所定の待ち時間の進行を開始するステップを含む、個別化された時間管理のための効率的なデータベースアーキテクチャを介したコンテンツ提供方法を提供する。
【0013】
本発明の実施例では、また、コンテンツをなす複数のサブコンテンツを提供するように構成されたサーバを含むシステムであって、前記サーバは、コンテンツに関するメタ情報を含むデータベースのコンテンツ情報テーブルに基づいて、複数のサブコンテンツからなる基本コンテンツに関する情報をユーザ端末に送信し - 前記基本コンテンツに関する情報はコンテンツの有料部分であって所定の待ち時間進行後に無料で提供される準有料サブコンテンツを含むか否かを含む;ユーザ入力に応じたサブコンテンツに対する閲覧要請をユーザ端末から受信し - 前記閲覧要請は準有料サブコンテンツに対する待ち基盤の閲覧権限に関連した活性化要請とともに前記ユーザ端末から送信される;前記ユーザ端末のユーザと前記活性化要請が受信された準有料サブコンテンツに関連付けられた基本コンテンツをマッピングして、データベースのユーザ情報テーブルにマッピング結果を記録し;前記ユーザに一つ以上の準有料サブコンテンツに対する待ち基盤の閲覧権限を付与するために、前記ユーザ情報テーブルに記録されたマッピング結果及びコンテンツ情報テーブルに含まれた基本コンテンツに関連付けられた待ち周期情報に基づいて所定の待ち時間の進行を開始するように構成されるサーバである、個別化された時間管理のための効率的なデータベースアーキテクチャを介したコンテンツ提供システムを提供する。
【発明の効果】
【0014】
本発明の一側面によるコンテンツ提供方法及びシステムは、二元化されたデータベースアーキテクチャを介して前述したコンテンツ毎及びユーザ毎の個別的な設定を効率的に行うというメリットを有する。特に、前記データベースアーキテクチャに基づいて準有料サブコンテンツに対する活性化要請に際して、準有料サブコンテンツに関連付けられた基本コンテンツに基づくテーブル間のマッピングなどによって、ユーザとコンテンツの数が大きく増加する状況でも効率的なデータベース管理とともに迅速なデータ処理を行うことができる。
【0015】
これにより、所定時間経過という特定の条件を個別のユーザ毎により効率的に管理することができる。その結果、ユーザのプラットフォーム満足度や忠誠度をさらに高めることができ、且つ収益を増大させることができる。
【0016】
本発明の効果は以上で言及した効果に制限されず、言及していない他の効果は特許請求の範囲の記載から当業者に明確に理解できるはずである。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図1】本発明の一実施例に係る、コンテンツ提供システムの概略的な構成図である。
【0018】
【
図2】本発明の一実施例に係る、コンテンツ提供過程を概略的に説明するための図面である。
【0019】
【
図3】本発明の一実施例に係る、待ち時間の進行が開始する過程を説明するための図面である。
【0020】
【
図4】本発明の一実施例に係る、待ち時間関連情報をユーザ端末にディスプレイさせる過程を説明するための図面である。
【0021】
【
図5a】本発明の一実施例に係る、準有料コンテンツ部分を無料で提供を受ける過程を説明するための図面である。
【0022】
【
図5b】本発明の一実施例に係る、準有料コンテンツ部分を無料で提供を受ける過程を説明するための図面である。
【0023】
【
図6a】本発明の一実施例に係る、ユーザ情報テーブルとコンテンツ情報テーブルを概略的に示した図面である。
【0024】
【
図6b】本発明の一実施例に係る、ユーザ情報テーブルとコンテンツ情報テーブルを概略的に示した図面である。
【0025】
【
図7】本発明の実施例に係る、ユーザが要請した準有料サブコンテンツを状況別に提供する過程を概略的に示した図面である。
【0026】
【
図8】本発明の実施例に係る、ユーザが要請した準有料サブコンテンツを状況別に提供する過程を概略的に示した図面である。
【0027】
前記図面は単に説明(illustration)の目的のために本発明の種々の実施例を図示する。図中の類似した参照符号は種々の側面にわたって同一又は類似した機能を指す。当業者であれば本明細書に開示された構造及び方法の代案的な実施例が本明細書に開示された発明の原理を逸脱することなく用いられ得ることを以下の説明から容易に認識することができるであろう。
【発明を実施するための形態】
【0028】
実施例を本明細書に添付の図面を参照して説明するが、本明細書に開示された原理は種々の異なる形態で具現されてもよく、本明細書に開示された実施例に限定されるものではない。発明の詳細な説明では、周知の特徴や技術についての詳細な説明が実施例の特徴を不必要に不明瞭にすることを避けるために省略することもある。
【0029】
用語の定義
本明細書において、「コンテンツプロバイダ(Content Provider)」とは、ウェブトゥーン、ウェブ小説、デジタル書籍、映画、放送などに関連付けられた情報を提供する主体を指す。ここで、「プロバイダ」とは、ユーザ(又は加入者)からお金を受け取って情報を提供する「オンラインサービスプロバイダ」を意味する。コンテンツプロバイダは、TV放送局、ラジオ放送局、VOD(Video On Demand)事業者、AOD(Audio On Demand)事業者などを含んでよい。
【0030】
本明細書において、「コンテンツ」とは、テキスト、画像、動画、オーディオ、又はこれらの組み合わせで具現され、ユーザに提供可能な情報又は個別の情報要素を指す概念である。本発明は、多数のユーザが接続するプラットフォームを介して提供されるコンテンツとして、テキスト(例えば、ウェブ小説、その他デジタル書籍)、テキストと画像との組み合わせ(例えば、ウェブトゥーン)、動画などのように特に負荷の大きいコンテンツに有用である。
【0031】
本明細書において、「基本コンテンツ」とは、以下のサブコンテンツからなる上位コンテンツであって、コンテンツプロバイダ(Content Provider)が製作したもの又は無料で提供するサービス対象を指す。
【0032】
一例において、コンテンツの類型が動画である場合、基本動画は一般的に番組と呼ばれる動画を指す(例えば、放送局が放送するシリーズ物において、一回の放送分(番組)が基本動画と呼ばれることがある)。又は、一本の映画も基本動画と呼ばれることがある。
【0033】
他の一例において、コンテンツが小説(ウェブ小説)、マンガ(ウェブトゥーン)、その他デジタル書籍(ウェブトゥーン、ウェブ小説を除く概念である。以下、同様)などの巻単位でサービスを提供可能な一般的なテキストコンテンツ又はテキストと画像との組み合わせコンテンツである場合、基本小説、基本マンガ、基本書籍は一巻の小説、マンガ、書籍を指す。勿論、基本小説、基本マンガ、基本書籍はまだ完結されず連載が進行中の場合も含む。
【0034】
本明細書において、「サブコンテンツ」とは、基本コンテンツの部分であって、基本コンテンツの全区間を複数のサブ区間に区切ったコンテンツを指す。一部の実施例の場合、一のサブコンテンツと他のサブコンテンツとは互いに重複した部分を含むことがある。
【0035】
一例において、コンテンツが動画である場合、「サブ動画」とは、基本動画の全区間を時間毎に複数のサブ区間に区切った動画を意味してよい。各区間のサブ動画は、その次の区間のサブ動画とつながって全体の動画再生区間を形成する。通常、「クリップ」と呼ばれる動画の一部の短い動画はサブ動画とは異なる。
【0036】
一方、コンテンツが、例えば、複数のエピソードからなるウェブトゥーン、ウェブ小説や、複数の章(chapter)からなるデジタル書籍のように複数の話からなる場合、複数の話からなる作品全体が基本コンテンツに対応し、個別の話がサブコンテンツに対応することがある。この場合、各話のウェブトゥーンは前話又は次話のウェブトゥーンの部分を含むこともある。
【0037】
本明細書において、「コンテンツ情報」は、コンテンツを具現するうえで用いられる種々のデータ及び/又は情報を含む。コンテンツ提供システムによってサービスされ、ユーザが所望のコンテンツの供給を受けたいという閲覧要請を送信及び/又は受信するアプリケーションがインストールされた装置(例えば、ユーザ端末)は、コンテンツ情報を受信すると、当該コンテンツを装置で具現してユーザにコンテンツを提供することができる。例えば、コンテンツが動画である場合、動画情報は、単一種類のメディア(monomedia)、複数種類のメディア(multimedia)及び/又はその部分集合(subset)である動画コンポネントの集合情報を意味し、前記動画情報は、画像及び/又はオーディオトラック情報、コーデック階層情報(例えば、基本階層(base layer)、エンハンスメント階層(enhancement layer))、又は字幕情報を含むことがある。一方、サブコンテンツ情報は、サブコンテンツを具現するうえで用いられる(例えば、画像、オーディオ、テキストなど)種々のデータ及び/又は情報を含む。
【0038】
本明細書において、「メタ情報」とは、コンテンツに関連付けられた情報であって、サーバアドレス、コンテンツのID、タイトル、順序、区間長、容量などのような基礎メタ情報を含む。また、コンテンツ情報にアクセス可能なURL、準有料サブコンテンツを含むか否かを判断するのに用いられる判断値などのような詳細メタ情報を含むことがあるが、これらに制限されず、コンテンツの属性を示す種々の情報を含むこともある。
【0039】
本明細書において、「ディスプレイ」とは、任意の情報がユーザに認識できるようにすることを意味し、(例えば、「再生」のような)「実行」とは、コンテンツの構成要素(例えば、動画の場合、フレームのような画像)が連続してユーザにコンテンツとして認識できるようにすることを意味する。
【0040】
本明細書において、「準有料コンテンツ部分(又は準有料サブコンテンツ)」とは、ユーザが当該コンテンツ部分を閲覧するためには原則としてユーザの決済が要求される有料部分であるが、(例えば、所定の待ち時間進行といった)あらかじめ設定された条件を満たす場合、無料で提供されるコンテンツ部分を意味する。
【0041】
本明細書において、「部」、「モジュール」、「装置」、「端末」、「サーバ」、「システム」などといった用語は、ハードウェア及び当該ハードウェアによって駆動されるソフトウェアの組み合わせを指すことが意図される。例えば、ハードウェアは、CPU又は他のプロセッサ(processor)を含むデータ処理機器、例えば、モバイル、PCであってよい。また、ハードウェアによって駆動されるソフトウェアは、実行中のプロセス、オブジェクト(object)、実行ファイル(executable)、実行スレッド(thread of execution)、プログラム(program)などを指すものであってよい。
【0042】
実施例の説明
以下、図面を参照して本発明の実施例について詳述する。
【0043】
図1は、本発明の一実施例に係る、コンテンツ提供システムの概略的な構成図である。
図1を参照すると、実施例に係るコンテンツ提供システム1は、ネットワーク2を介してサーバ3とユーザ端末4とが通信可能になるように構成される。一部の実施例において、前記システム1は、前記サーバ3と通信可能になるように構成された、利用権の決済のための金融機関サーバ5及び/又はコンテンツ提供サーバ(図示せず)をさらに含んでよい。
【0044】
サーバ3は、ネットワーク2を介してユーザ端末のような複数のクライアント装置4と通信する。ネットワーク2を介した通信方法は、オブジェクトとオブジェクトとがネットワーキングすることができる種々の通信方法を含んでよく、有線通信、無線通信、3G、4G、5G有線インターネット又は無線インターネットであってもよく、その他、有線公衆網、無線移動通信網又は携帯インターネットなどと統合されたコア網であってもよく、TCP/IPプロトコル及びその上位階層に存在する様々なサービス、すなわち、HTTP(Hyper Text Transfer Protocol)、Telnet、FTP(File Transfer Protocol)、DNS(Domain Name System)、SMTP(Simple Mail Transfer Protocol)などを提供する開放型コンピュータネットワークであってもよいが、これらに制限されない。例えば、ネットワーク2は、LAN(Local Area Network)、MAN(Metropolitan Area Network)、GSM(Global System for Mobile Network)、EDGE(Enhanced Data GSM Environment)、HSDPA(High Speed Downlink Packet Access)、W-CDMA(Wideband Code Division Multiple Access)、CDMA(Code Division Multiple Access)、TDMA(Time Division Multiple Access)、ブルートゥース(Bluetooth)、ジグビー(Zigbee)、Wi-Fi、VoIP(Voice over Internet Protocol)、LTE Advanced、IEEE802.16m、WirelessMAN-Advanced、HSPA+、3GPP Long Term Evolution(LTE)、Mobile WiMAX(IEEE 802.16e)、UMB(formerly EV-DO Rev. C)、Flash-OFDM、iBurst and MBWA(IEEE 802.20)systems、HIPERMAN、Beam-Division Multiple Access(BDMA)、Wi-MAX(World Interoperability for Microwave Access)、及び超音波利用通信からなる群より選択される一つ以上の通信方法による通信ネットワークを指すものであってよいが、これらに限定されるものではない。
【0045】
一部の実施例において、オブジェクト間の機能、特性などに応じて用いられるネットワーク2の種類が異なってよい。例えば、コンテンツ提供サーバとサーバ3との間ではFTPネットワークを介して接続されてよいが、サーバ3とユーザ端末4との間ではWiFiネットワークを介して接続されてもよい。
【0046】
再度
図1を参照すると、サーバ3は、コンテンツ提供部31、及び待ち時間管理部33を含む。また、コンテンツ関連情報(例えば、コンテンツ情報などを含む)を含むコンテンツテーブル及びユーザ関連情報を含むユーザテーブルを格納するデータベース格納部37をさらに含む。サーバ3の他の実施例は、前記サーバに加えてさらなる要素、前記サーバより少ない要素、又は異なる要素を含んでよい。例えば、前記サーバ3は、コンテンツ生成部35をさらに含んでよい。
【0047】
前述したように、本明細書において、実施例に係るシステム及びユーザ端末は、全てハードウェアであるか、又は部分的にハードウェアで部分的にソフトウェアである側面を有してよい。このため、ユーザ端末4及び前記サーバ3と、これらに含まれた各部(unit)[又はモジュール(module)]のような構成要素[例えば、コンテンツ提供部31、待ち時間管理部33、データベース格納部37、コンテンツ生成部35のうちの一つ以上]は、特定形式及び内容のデータを処理するための、又は/また電子通信方式でやり取りするためのハードウェア及びこれに関連するソフトウェアを通称するものであってよい。
【0048】
図1を参照すると、サーバ3の各構成要素31~37は、相互間で通信可能に接続されるが、必ずしも物理的に集積された一つの装置を構成するものではない。例えば、データベース格納部37は、分散コンピュータ環境で互いに通信可能に位置する個別のサーバ又はコンピュータ装置であってもよい。また、各部31~37は、これらが具現されたコンピューティング装置で実行する動作に応じて装置を機能的に区分したものであるに過ぎず、必ずしも互いに分離された別個の素子を意味するものではない。例えば、コンテンツ提供部31及び待ち時間管理部33は、必ずしも分離された別個の素子を意味しない。
【0049】
図2は、本発明の一実施例に係る、コンテンツ提供過程を概略的に説明するための図面である。
【0050】
サーバ3は、ユーザ端末4上で実行されるアプリケーション(又は、アプリ(app))と通信することでアプリケーションの機能を行うことができるように構成される。具体的に、サーバ3は、ユーザ端末4に格納できる任意のアプリケーション及び/又は前記コンテンツ提供方法を実行するための端末アプリケーションを支援するサーバ基盤のサービスを運営する。
【0051】
特に、サーバ3は、利用権の有無に応じてウェブトゥーン、ウェブ小説、デジタル書籍、動画などのようなコンテンツの配信をユーザに可能にし、これに伴い、ユーザ端末4にインストールされた端末アプリケーションは、自動的に又はユーザの要請に応答してコンテンツに対する提供要請をサーバ3に送信し、サーバ3からコンテンツの提供を受けることができる[すなわち、サーバ3からコンテンツを実行するためのデータ及び/又は情報を受信することができる]。
【0052】
サーバ3は、例えば、ユーザ端末4からコンテンツ提供要請信号又はコンテンツ購買信号(これらの信号は自動購買信号を含んでよい)を受信し、利用権のような閲覧権限情報を確認し、購買されたコンテンツに関する情報[コンテンツ情報、及び/又はメタ情報、さらには(利用権消尽お知らせのような)閲覧権限関連情報]をユーザ端末4に提供するように構成される。
【0053】
図2を参照すると、ユーザ端末4は、ログインなどによって前記コンテンツ提供システムに接続し、サーバ3がサービスするコンテンツ関連情報を受信する。前記コンテンツ関連情報は、準有料コンテンツ部分を含むことに関する情報を含む。ログインなどによる接続動作により、ユーザ端末4はコンテンツ関連情報をサーバ3から受信する。
【0054】
コンテンツ提供部31は、コンテンツ関連情報の提供要請をユーザ端末4から受信した場合、これに応答して当該情報をユーザ端末4に提供する機能を実行する。
【0055】
一実施例において、コンテンツ提供部31は、後述するように、利用可能な利用権があるかを確認し、確認結果に基づいてコンテンツを提供するコンテンツ提供API(application programming interface)を実行するように構成されてよい。例えば、コンテンツ提供部31は、コンテンツ提供APIモジュールを含んでよい。
【0056】
コンテンツ提供部31は、ユーザの選択のためにサービス中のコンテンツに関連付けられた情報として、ユーザにコンテンツに関する基本的な情報を紹介し且つ基本コンテンツ及び/又はサブコンテンツを選択可能なコンテンツホーム画面をディスプレイするのに用いられる情報をユーザ端末4に送信してよい。例えば、サーバ3がサービス提供中のコンテンツのメタ情報をユーザ端末4に送信してよい。
【0057】
コンテンツ提供部31は、ユーザが選択したコンテンツに対する提供要請を受信した後、提供要請されたコンテンツのコンテンツ情報(例えば、ユーザ端末4で具現するのに用いられる情報を含む)をユーザ端末4に送信してよい。
【0058】
前記情報提供は様々な条件に基づいて行われる。コンテンツ提供部31は、特定のコンテンツ部分(例えば、サブコンテンツ)に対して閲覧要請したユーザが閲覧権限付与条件を満たす状態(以下、ユーザ状態)であるか否かを判断し、条件を満たす場合、サブコンテンツを閲覧することができる権限を要請者に付与する。
【0059】
コンテンツ提供部31は、有料部分又は無料部分に対する閲覧権限を付与可能か否かに関連して、ユーザ状態が利用権所持状態か又は待ち完了状態かに基づいて判断する。
【0060】
一部の実施例において、「利用権」とは、コンテンツ提供サービスを利用することができる利用権限を意味し、閲覧権限を付与する資格があるか否かを示してよい。利用権はコンテンツ提供システム内の仮想通貨で表現されてよい。
【0061】
一部の実施例において、ユーザが支払うキャッシュ/クレジットカードはサーバ内の電子マネーに変換され、この電子マネー自体が利用権になってよい。又は当該電子マネーで別の利用権を購買できるようにしてもよい。したがって、利用権は必ずしも実際の通貨にて決済して購買されるものに限定されず、電子マネーなどにて決済して購買されるものであってもよい。
【0062】
一部の実施例において、例えば、利用権を購買する手段は、即時決済、定期決済、又は電子商品券(voucher)などの様々な方式で行われてよく、特定の方式に限定されない。このような利用権は、全体基本コンテンツ利用権としても購買することができるが、個々のサブコンテンツのそれぞれに対応する単品の利用権としても購買することができる。
【0063】
一部の実施例において、利用権の使用範囲は様々に設定されてよい。一実施例において、利用権の使用範囲はコンテンツに基づいて設定されてよい。ユーザは利用権を持っていても設定された使用範囲内のコンテンツに対して消尽可能であり、他のコンテンツに対しては当該利用権を消尽できないように設定することができる。一例において、コンテンツが複数の話からなるウェブトゥーン又はシリーズ物の動画である場合、利用権の購買の際に各話のウェブトゥーン又は動画(あるいは各話毎の動画のサブ動画)に対して前記利用権を使用可能になるように設定されてよい。
【0064】
一部の実施例において、ユーザは、例えば特定の話又は話の一つ以上のサブコンテンツを閲覧の際に利用権を一つずつ使用してよい。
【0065】
一部の実施例において、利用権は、電子マネー又は実物通話に基づく決済利用権、非決済基盤利用権を含んでよい。ここで、決済利用権は、一定時間の間ユーザがコンテンツを利用可能な(例えば、閲覧及び/又は接続可能な)一時的利用権(例えば、貸与権など)、前記一定時間以上ユーザがコンテンツを利用可能な非一時的利用権(例えば、所蔵権など)を含んでよい。
【0066】
非決済基盤利用権は、あらかじめ設定された個数のコンテンツを無料で利用できるようにする初期利用権(例えば、特定のウェブトゥーンの第1話から第5話までの無料利用権)、サービス業者によってランダムな時点で提供されたり第3者によって提供されたりするギフト利用権、及び特定の条件を満たすと付与されるイベント利用権を含んでよい。
【0067】
イベント利用権は、所定のミッションをクリアした場合に当該ユーザに付与されるミッション利用権を含んでよい。一例において、所定のミッションは、一以上の他のユーザに特定のメッセージを送信する作業を含んでよい。
【0068】
一方、閲覧権限とは、ユーザがユーザ端末4を介して特定のコンテンツ(又はサブコンテンツ)の提供を受けるのに要求される権限を指す。
【0069】
一部の実施例において、利用権の存在又は特定の条件(所定の待ち時間のクリアなどのような特定の条件)を満たすことが閲覧権限を受けるための条件に該当してよい。
【0070】
一部の実施例において、閲覧権限の特性は利用権の特性に依存してよい。例えば、決済利用権を使用して付与された特定の作品に対する閲覧権限は、相対的に長い存在期限を有するように(例えば、所蔵権)設定されてよい。一方、無料利用権を使用して付与された特定の作品に対する閲覧権限は、相対的に短い存在期限を有するように(例えば、1日貸与権)設定されてよい。
【0071】
一部の実施例において、閲覧権限は、特定の条件、例えば、所定の待ち時間のクリアなどのような特定の条件を満たすときに1又は2以上の話に対して設定されてよい。
【0072】
一部の実施例において、利用権情報の確認の結果、使用可能利用権がないことを示す場合、コンテンツ提供部31は、ユーザ端末4に利用権購買必要画面をディスプレイさせる信号をユーザ端末4に送信してよい。
【0073】
また、コンテンツ提供部31は、利用権購買必要画面を介した利用権購買要請が受信された場合、利用権購買要請に対応する金額の決済要請をカード会社又は金融機関サーバ5に送信し、一連の代金決済過程を実行してよい。課金処理のために、ユーザ端末4からクレジットカード情報又は金融機関口座情報などのような決済に必要な個人金融情報を受信すると、コンテンツ提供部31は、受信した個人金融情報に基づいてカード会社又は金融機関サーバ5に決済を要請してよい。ここで、金融機関サーバは、金融業務を扱うあらゆる機関を通称し、例えば、銀行、証券会社などをすべて含んでよい。
【0074】
カード会社又は金融機関サーバ5から決済完了の知らせを受信すると、コンテンツ提供部31は、ユーザ端末に関連付けられたユーザアカウントに利用権情報を生成してよい。
【0075】
一部の実施例において、コンテンツ提供部31は、利用権購買要請がない場合でも代金決済及びこれに応答して電子マネー情報を生成するようにさらに構成されてよい。一部の実施例において、電子マネー情報は利用権情報に置換されてよい。
【0076】
さらに、一部の実施例において、前記システム1は、前記ユーザ端末に関連付けられたユーザアカウントが一つ以上の仮想通貨(例えば、電子マネー又は利用権)を有する場合、閲覧要請された準有料サブコンテンツに対する閲覧権限を付与し、一つ以上の仮想通貨を消尽した結果をユーザ情報テーブルに記録してよい。すなわち、サブコンテンツと閲覧のために消尽される仮想通貨は、一対一又は一対多数であってよい。
【0077】
一部の実施例において、また、サーバ3は、ユーザ状態が待ち完了状態か否かに基づいてコンテンツの有料部分に対して閲覧権限を付与可能な状態に該当するか否かを判断する。一実施例において、サーバ3は、ユーザ状態が待ち完了状態である場合、準有料サブコンテンツに対する閲覧権限を付与可能な状態と判断してよい。これについては、以下の
図3~
図5などを参照してより詳述する。
【0078】
一部の実施例において、サーバ3は、ユーザ端末4からコンテンツの話(すなわち、サブコンテンツ)に対する閲覧要請を受信すると、閲覧要請を送信したユーザ端末4に関連付けられたユーザ状態が利用権所持状態なのか又は待ち完了状態なのかを確認し、閲覧権限を付与し、閲覧要請された部分をユーザ端末4で具現するための情報を提供する。
【0079】
一部の実施例において、準有料サブコンテンツに対する閲覧要請を受信した場合、サーバ3は、利用権所持状態を待ち完了状態の確認後に確認してよい。
【0080】
待ち時間管理部33は、ユーザ端末4がアクセスしたコンテンツが準有料サブコンテンツを含むか否かを示す対象コンテンツ情報をユーザ端末4に送信する動作、及び/又はユーザに対して準有料サブコンテンツを無料で閲覧できるようにする所定の待ち時間の進行を開始する動作といったような、準有料サブコンテンツの無料閲覧に関連する様々な動作を実行する。
【0081】
一実施例において、待ち時間管理部33は、前述したような動作を実行可能なAPI(application programming interface)を実行するように構成されてよい。例えば、サーバ3は、待ち時間管理APIモジュールを含んでよい。
【0082】
または、待ち時間管理部33は、それぞれ部分的に待ち時間管理部33の機能を具現する、複数のAPIを実行するように構成されてよい。一実施例において、待ち時間管理部33は、ユーザに対して準有料サブコンテンツを無料で閲覧できるようにする所定の待ち時間の進行を開始する待ち時間開始API、そして、待ち時間の進行によって準有料サブコンテンツに対する閲覧権限を付与する、準有料サブコンテンツに対する待ち基盤の閲覧権限付与APIを実行するように構成されてよい。この場合、サーバ3は、例えば、待ち時間開始APIモジュール及び準有料サブコンテンツに対する待ち基盤の閲覧権限付与APIモジュールを含んでもよい。
【0083】
一部の実施例において、待ち時間管理部33は、コンテンツが準有料サブコンテンツを含むか否かに関する情報(すなわち、対象コンテンツ情報)をユーザに送信し、準有料サブコンテンツを含む対象コンテンツに対して所定の待ち時間の進行を開始する活性化要請をユーザ端末4から受信した場合、所定の待ち時間の進行を開始する。このような動作は、準有料サブコンテンツを含む対象コンテンツに対して実行され、準有料サブコンテンツを含まない非対象コンテンツに対しては実行されない。
【0084】
図3は、本発明の一実施例に係る、待ち時間の進行が開始する過程を説明するための図面である。
【0085】
図3を参照すると、ユーザ端末4は、コンテンツ関連情報をサーバ3に要請する(S310)。前記ステップS310は、コンテンツについての紹介及び/又はコンテンツに対するユーザの選択が可能なアプリページ(例えば、コンテンツホーム)にユーザ端末4がアクセスした場合、ユーザ端末4は、アクセスしたコンテンツホームをディスプレイするために用いられるコンテンツ関連情報をサーバ3に要請するステップを含む。また、前記ステップS310は、サービスコンテンツのうちユーザが閲覧を所望する特定のサービスコンテンツを選択した場合、選択されたコンテンツに関する情報を含む画面を表示するために選択されたコンテンツに関連する情報をサーバ3に要請するステップをさらに含む。すなわち、特定のサービスコンテンツに対するサブインターフェースにアクセスした場合、サブインターフェースを構成するための特定のサービスコンテンツ関連情報が要請される。
【0086】
サーバ3は、ユーザ端末4からコンテンツ関連情報に対する要請を受信した場合、前記要請に応答してコンテンツ関連情報をユーザ端末4に送信する(S330)。一実施例において、サーバ3は、コンテンツに関するメタ情報を含むデータベース格納部37のコンテンツ情報テーブルに基づいてコンテンツが準有料サブコンテンツを含む対象コンテンツか否かに関する情報をユーザ端末4に送信する(S330)。ここで、コンテンツ情報テーブルは、(例えば、作品IDのような)コンテンツ識別子、コンテンツが準有料サブコンテンツを含む対象コンテンツか否かに関する情報などを含む。一部の実施例において、コンテンツ情報テーブルは、(例えば、有料サブコンテンツが無料で閲覧できない話及び/又は個数のような)前記対象コンテンツのうち閲覧権限付与が制限される情報などをさらに含んでよい。
【0087】
前記コンテンツホームへのアクセスの際に送信した要請に対する応答は、コンテンツ関連情報の他に追加情報をさらに含んでよい。また、前記サービスコンテンツが複数のサブコンテンツからなる場合、サブコンテンツに関する情報が表示されたサブコンテンツ要請インターフェースが表示される。
【0088】
例えば、
図2に示したように、前記コンテンツホームは、サービスされるコンテンツのうちユーザが経験したい特定の基本コンテンツに関連する情報及び該特定の基本コンテンツをなすサブコンテンツを表示するウェブページであってよい。
【0089】
ユーザ端末4は、ステップS330での応答を受信し、ユーザにコンテンツ関連情報を提供してユーザの選択を誘導してよい。ステップS310でユーザが準有料サブコンテンツを含む基本コンテンツを選択した場合、ユーザ端末4は、選択された基本コンテンツについての情報を要請し、ステップS330でサーバ3が送信した情報に基づいて選択された基本コンテンツに関する画面を提供する。
【0090】
一部の実施例において、基本コンテンツは無料部分及び/又は有料部分を含み、有料部分は有料サブコンテンツ及び/又は準有料サブコンテンツを含む。無料部分は、決済による閲覧権限が要求されないコンテンツ部分である。一部の実施例において、無料サブコンテンツに対する閲覧要請を受信した場合、サーバ3は、当該コンテンツ部分に対する閲覧権限を付与してユーザが無料部分を閲覧できるように構成される。無料部分に対する閲覧権限は、長時間(例えば、ダウンロード後にデータを格納する間)維持されてもよい。
【0091】
一方、一部の実施例において、有料サブコンテンツ又は準有料サブコンテンツは、あらかじめ設定された閲覧権限付与条件を満たす場合にユーザの閲覧権限が付与される。前記有料サブコンテンツ又は準有料サブコンテンツの閲覧権限付与条件は利用権を含んでよい。また、前記準有料サブコンテンツの閲覧権限付与条件は、所定の待ち時間が経過したか否かのような特定の条件を含んでよい。
【0092】
一部の実施例において、コンテンツホームで選択された特定のサービスコンテンツが対象コンテンツである場合、対象コンテンツをなす複数のサブコンテンツが表示される。ここで、複数のサブコンテンツは、有料部分又は無料部分のサブコンテンツを含み、少なくとも一部の準有料サブコンテンツを含む。
【0093】
一部の実施例において、無料部分は、初話から所定の話(例えば、第1話から第5話など)と設定されてよく、また有料サブコンテンツは、最後の話からそれ以前の所定の話(例えば、最後の話、最後の話の直前の話など)に設定されてよい。一つ以上の準有料サブコンテンツは、無料部分と有料部分との間の区間を形成してよい。
【0094】
ユーザ端末4は、受信したサービスコンテンツ情報に基づいてユーザにサービスコンテンツ項目をディスプレイし、ユーザが使用したいコンテンツに対する選択を誘導してよい。例えば、
図2に示すように、任意の芸能コンテンツシリーズに対して、第8話の第4サブ動画が選択されてよい。
【0095】
ステップS350において、サーバ3は、要請者に準有料サブコンテンツに対する閲覧権限を無料で付与させる所定の待ち時間進行の開始を活性化させる要請(活性化要請)を受信してよい。
【0096】
また、ステップS350において、サーバ3は、基本コンテンツをなす複数のサブコンテンツのうちの一つのサブコンテンツに対する閲覧要請も受信してよい。すなわち、前記活性化要請は、閲覧要請とともに送信されてよい。
【0097】
前記待ち時間進行の開始に対する活性化要請は、待ち時間開始API(application programming interface)を呼び出す命令を含んでよい(S350)。
【0098】
サーバ3は、ユーザ端末4から活性化要請を受信し、活性化条件に応じて、利用権が存在しない場合でも有料部分に対して閲覧権限を付与できるように、所定の待ち時間進行を開始する(S350)。
【0099】
さらに、ユーザ端末4の活性化要請は、活性化条件があらかじめ設定された場合、あらかじめ設定された条件を満たすと実行できるようにしてよい。
【0100】
活性化要請を送信するための条件は、ユーザの使用履歴(例えば、閲覧要請の当時に提供された以前のサブコンテンツの数、類型)、活性化要請対象として基本コンテンツのメタ情報(例えば、あらかじめ付与された無料利用権など)及び/又は活性化要請とともに送信される閲覧要請の対象に依存する。
【0101】
一実施例において、前記システム1は、特定のサブコンテンツに対する閲覧要請を送信する必要がある場合、活性化要請を該閲覧要請とともに送信する。前記活性化要請とともに送信される閲覧要請の対象は、無料部分のサブコンテンツ又は有料部分の準有料サブコンテンツであってよい。例えば、無料部分の最後の話のサブコンテンツに対する閲覧要請とともに活性化要請がサーバ3に送信されてもよく、又は準有料部分の初話のサブコンテンツに対する閲覧要請とともに活性化要請がサーバ3に送信されてもよい。
【0102】
例えば、ウェブトゥーンで第1話~第5話が無料サブコンテンツで第6話以降が準有料サブコンテンツと設定された場合、ユーザが第5話の無料サブコンテンツを選択すると活性化条件を満たすと設定することで、ユーザ端末4が第5話に対する閲覧要請及び活性化要請をサーバ3に送信してよい(S350)。又はユーザが第6話の準有料サブコンテンツを選択すると活性化条件を満たすと設定することで、ユーザ端末4が第6話に対する閲覧要請及び活性化要請をサーバ3に送信してよい(S350)。すると、サーバ3は、準有料サブコンテンツ(例えば、閲覧要請対象の次の話)に対する無料閲覧権限を付与するために待ち時間進行を開始する。
【0103】
他の一実施例において、前記システム1は、ユーザの使用履歴及び活性化要請対象として基本コンテンツのメタ情報に基づいて活性化要請をサーバ3に送信するように構成されてよい。ユーザ端末4は、前記例において、第1話~第4話のうちの少なくとも一つを閲覧したユーザが無料サブコンテンツ(例えば、第5話)を選択した場合、選択された無料サブコンテンツに対する閲覧要請とともに送信される。又は、活性化要請は、当該コンテンツに対して(例えば、初期無料利用権のような)既に付与された非決済基盤利用権をすべて消尽した場合に実行されてよい。前記例において、初期無料利用権が10個更に付与された場合、例えば、第6話~第15話までを閲覧するために追加の無料利用権を使った後に活性化要請が送信されてよい。
【0104】
前述したように、このような前記待ち時間進行の開始に対する活性化要請は、待ち時間開始API(application programming interface)を呼び出す命令を含んでよい(S350)。
【0105】
このように、ユーザ端末4から活性化要請を受信する前までは当該ユーザに対して待ち時間の進行が開始しない。すなわち、コンテンツホームにアクセスした基本コンテンツが対象コンテンツである場合でもユーザ端末4から活性化要請を受信する前までは当該ユーザに対して待ち時間の進行が開始しない。
【0106】
また、前記追加の実施例の一部の実施例において、活性化条件を満たすか否かは、ユーザ端末4によって実行されてよい。例えば、ユーザ端末4は、あらかじめ指定されたサブコンテンツ(最後の無料話、又は初話の準有料話)を選択するユーザ入力を受信した場合に活性化要請を受信する。
【0107】
すると、ステップS350で個別コンテンツ(個別作品)が対象コンテンツなのか否か自体はサーバ側で調整するようにするが、その結果、準有料サブコンテンツを有する対象コンテンツに対する活性化受信要請はユーザ端末4から受信してもよい。特に条件(例えば、初編から第5編無料のように初期無料利用権をすべて消尽する条件)が設定されている場合には、あらかじめ設定された条件を満たすか否かがユーザ端末4で判断されるので、ユーザと対象コンテンツの数が増えてもサーバ3での条件を満たすか否かを判断するための負担を軽減することができる。
【0108】
しかし、これに制限されず、最初の活性化要請の送信のための活性化条件を満たすか否かはサーバ3によって実行されてよい。例えば、サーバ3は、活性化要請を受信した場合、あらかじめ設定された活性化条件を満たす状態か否かを判断し、所定の待ち時間進行を開始するか否かを決めてよい。
【0109】
ステップS350で基本コンテンツに対してユーザの所定の待ち時間の進行が開始し、それ以降から所定の待ち時間が経過すると、ユーザが準有料サブコンテンツを無料で閲覧できる閲覧権限が付与可能である。
【0110】
前記閲覧権限は、所定の待ち時間進行後に直ちに付与される代りに、活性化要請と同時に、又は活性化要請以降のサブコンテンツに対する閲覧要請(又は提供要請)を受信したことに応答して付与される。これについては以下の
図5を参照してより詳述する。
【0111】
一部の実施例において、前記サーバ3は、活性化要請を受信すると、前記ユーザ端末のユーザと前記閲覧要請が受信されたサブコンテンツに関連付けられた基本コンテンツとをマッピングし、データベースのユーザ情報テーブルにマッピング結果を記録する(S370)。
【0112】
一部の実施例において、サーバ3は、(例えば、待ち時間管理部33によって)活性化要請を受信した場合、閲覧要請を送信したユーザ端末のユーザ(すなわち、要請者)と基本コンテンツとをマッピングし、データベースのユーザ情報テーブルにマッピング結果を記録する。前記マッピングされる基本コンテンツは、ユーザ入力によって特定のサブコンテンツが選択され活性化要請が受信された場合、選択されたサブコンテンツに関連付けられた基本コンテンツである。
【0113】
ステップS350及びS370において、前記ユーザ情報テーブルは、ユーザ識別子;及び前記ユーザと前記閲覧要請が受信されたサブコンテンツに関連付けられた基本コンテンツのコンテンツ識別子をマッピング結果として含む。また、前記ユーザ端末から活性化要請を受信した履歴を示す判断値、及び待ち時間進行を判断するための待ち完了時刻;をさらに含む。すなわち、前記ユーザと活性化要請が受信されたコンテンツとのマッピングは、コンテンツ情報テーブルのコンテンツ識別子に基づく。ユーザ情報テーブル及びコンテンツ情報テーブルについては、以下の
図6aを参照してより詳述する。
【0114】
一実施例において、待ち完了時刻は、待ち時間進行の開始に応答して待ち時間管理部33によってユーザ情報テーブルに記録されてよい。前記マッピングされたユーザ情報テーブルに基づいて、ユーザの所定の待ち時間の進行が開始したか否か及び待ち完了時刻を獲得し、ユーザに前記コンテンツに対する前記待ち時間進行の活性化の有無及び待ち完了時刻に関する情報を提供する(S390)。ユーザ端末4は、ステップS390で受信された情報に基づいて、待ち時間進行の有無及び所定の待ち時間から残った時間を(すなわち、待ち完了時刻の経過まで残った時間を)ディスプレイしてよい。活性化されていない場合、活性化されていない旨の案内画面がユーザ端末4に表示されてよい。
【0115】
このように、ステップS310~S390による対象コンテンツの準有料サブコンテンツに対するユーザの待ち時間進行は、ユーザ個々の活性化要請時刻に応じて個別的に活性化され、かかる事実がデータベースに格納される。
【0116】
したがって、サーバ3が(例えば、以前に有料決済が設定されたコンテンツAの特定の話Bに対して、x月xx日 13:00に無料決済に修正するといったような)所定時間毎にすべてのユーザに対して特定のコンテンツに対する閲覧権限を付与するようにすることではない。
【0117】
さらに、対象コンテンツに関連付けられた情報はコンテンツ情報テーブルに記録し、当該ユーザに関連付けられた情報はユーザ情報テーブルに記録してテーブルを二元化してからマッチングさせることで、ユーザ個人毎に異なり、同一ユーザのコンテンツ毎に異なる待ち時間進行の開始及び経過完了状況を効果的に管理することができる。
【0118】
本実施例の方式は、ユーザ毎にコンテンツのメタデータをそれぞれ含む複数メタデータテーブルを有することとは異なる。すなわち、ユーザ毎にコンテンツのメタデータをそれぞれ含む複数のメタデータテーブルを有するようにする方式の場合、同一のコンテンツを有するユーザの数が増加するほど、ユーザの数分当該コンテンツのメタデータが重複してデータベースに格納される。例えば、第1ユーザ、第2ユーザ、及び第3ユーザが同一のウェブトゥーンAを利用する場合、第1ユーザのテーブル;第2ユーザのテーブル及び第3ユーザのテーブルのいずれにもウェブトゥーンAのメタデータが重複して格納される。また、当該コンテンツのメタデータを修正する場合、ユーザの数分のメタデータテーブルを修正する必要がある。すなわち、ユーザ毎にコンテンツのメタデータをそれぞれ含む複数のメタデータテーブルを有するようにする方式の場合、コンテンツのメタデータの格納空間、修正作業の速度がユーザの数に依存せざるを得ない。
【0119】
一方、本実施例の場合、ユーザ情報テーブルと、コンテンツのメタ情報を含むコンテンツ情報テーブルとにそれぞれテーブルを二元化してから活性化要請に応じてマッピングする方式を有する。このため、同一のコンテンツに対して活性化を要請し当該コンテンツを消費するユーザの数が増加する場合でも、かかるユーザの数分のコンテンツのメタデータが重複格納されなくて済む。また、コンテンツのメタデータを編集するにあたって、当該コンテンツを消費するユーザの数に影響されずに済む。その結果、データベースの管理の側面で速い修正速度による高い効率性及び格納空間の非重複によるコスト削減のメリットを有するようになる。
【0120】
図4は、本発明の一実施例に係る、待ち時間関連情報をユーザ端末にディスプレイさせる過程を説明するための図面である。
【0121】
図4を参照すると、ユーザ端末4は、コンテンツ関連情報をサーバ3に要請する(S410)。前記コンテンツ関連情報は、ステップS310におけるコンテンツ関連情報と類似するため、その詳細な説明は省略する。
【0122】
サーバ3は、前記要請に対する応答として要請されたコンテンツ関連情報をユーザ端末4に送信してよい(S450)。また、前記要請に対する応答は、(例えば、待ち時間進行開始の有無、待ち完了時刻、利用権情報、閲覧権限情報などを含む)ユーザ関連情報などをさらに含んでよい。この場合、待ち時間管理部33は、ユーザ情報テーブルにマッピングされたコンテンツ識別子に基づいて、コンテンツ情報テーブルからマッピングされたコンテンツに係る関連情報を獲得し、当該コンテンツに対してユーザの待ち時間開始が活性化されたか否かを判断し、前記要請に対する応答に待ち時間進行開始の有無、待ち完了時刻などを含める。
【0123】
ユーザ端末4は、ステップS450で受信された応答に基づいて、待ち時間進行の有無、待ち完了時刻まで残った時間をディスプレイしてよい。
図3を参照して前述したように、ユーザ毎に自分の使用パターンに応じて待ち時間進行が開始し、待ち完了時刻もまたユーザ毎に異なってよい。
【0124】
待ち時間が進行して待ち完了時刻を経過すると、ユーザは付与された閲覧権限を使用して
図3又は
図4のステップS310又はS410における要請に関連付けられたコンテンツの提供を受けることができる。ここで、ステップS310又はS410における要請に関連付けられたコンテンツ(例えば、サブコンテンツ)は、同一範疇内のコンテンツ(例えば、基本コンテンツ内の他のサブコンテンツ)を含む。
【0125】
図5a及び
図5bは、本発明の一実施例に係る、準有料コンテンツ部分を無料で提供を受ける過程を説明するための図面である。
【0126】
図5aを参照すると、サーバ3は、(基本コンテンツ又はサブコンテンツのような)コンテンツに対する提供要請(例えば、閲覧要請)をユーザ端末4から受信する(S510)。前記提供要請は、ユーザ端末4から検知される入力信号によってなされてもよいが、前記ユーザ端末4にインストールされたアプリケーションの命令語によってなされてもよい。一例において、前記コンテンツ提供要請は、コンテンツ提供API呼び出し命令又は利用権使用API呼び出し命令を含んでよい。
【0127】
また、サーバ3は、閲覧要請した準有料サブコンテンツに対してユーザの所定の待ち時間進行が開始したか否かを確認する(すなわち、活性化状態か否かを確認する)(S530)。確認結果に基づいて、サーバ3は、提供要請されたコンテンツ部分に対する閲覧権限及び当該部分を具現できるようにするコンテンツ情報を提供するか否かを決定する。
【0128】
図5bは、本発明の一実施例に係る、ユーザ状態が待ち完了状態か否かを確認する過程を説明するための図面である。
【0129】
サーバ3は、ステップS533の前に活性化要請を受信して待ち時間進行が開始したか否かを確認するように構成される(S531)。該確認は、ユーザ情報テーブルに含まれた活性化を示す判断値に基づいて行われてよい。一部の実施例において、待ち時間進行の途中に活性化された対象コンテンツがもはや準有料サブコンテンツを含まないように設定され対象コンテンツから除外された場合、前記判断値が活性化状態を示すと、待ち時間進行中の次の閲覧権限に限り、ユーザに付与されてよい。
【0130】
サーバ3は、ユーザ状態が待ち完了状態か否かに応じて準有料サブコンテンツに対する閲覧権限を付与する。
【0131】
一実施例において、サーバ3は、活性化要請を最初に受信した場合、前記ユーザの状態を待ち完了状態と決定する。この特定の実施例において、所定の待ち時間が進行したか否かは、待ち完了状態の決定に影響しない。最初の活性化要請の後に待ち完了状態と決定するか否かは、後述するように所定の待ち時間進行の有無に依存する。
【0132】
他の一実施例において、サーバ3は、活性化要請に応じて所定の待ち時間が進行したか否かを判断し(S533)、所定の待ち時間が進行した場合、ユーザ状態を待ち完了状態と決定する(S535)。所定の待ち時間の進行の有無は閲覧要請時刻と待ち完了時刻とを比較して決定される。
【0133】
サーバ3は、前記待ち時間の進行が開始し、前記所定の待ち時間を進行したか否かを確認し(S533)、所定の待ち時間が進行した場合、前記ユーザ端末4に関連付けられたユーザ状態を待ち完了状態と決定する(S535)。
【0134】
ステップS535で待ち完了状態と決定されると、閲覧権限が付与され待ち時間の進行がリセットされる(S537)。待ち時間の進行がリセットされてはじめて、閲覧権限が付与されたサブコンテンツと他のサブコンテンツに対して新規な閲覧権限を付与するか否かの判断に影響を及ぼさない。
【0135】
一実施例において、待ち時間管理部33は、次の条件を満たした場合、所定の待ち時間が進行したと判断する(S533)。
[数学式1]
Tpresent≧TCC
ここで、Tpresentは、サブコンテンツに対する閲覧要請時刻を示す現在時刻、Tccは、待ち完了時刻を示す。待ち時間管理部33は、待ち完了時刻が現在時間と同一か、過去になると、待ち時間が進行したと判断する(S535)。
【0136】
前述したように、活性化要請は、サブコンテンツに対する閲覧要請とともに受信されてよい。例えば、あらかじめ指定されたサブコンテンツ(例えば、無料部分のうちの最後の話、又は準有料部分のうちの初話)に対する閲覧要請とともに最初の活性化要請が受信されてよい。
【0137】
一実施例において、活性化要請を最初受信した場合、直ちに所定の待ち時間が進行したとみなし、活性化要請を最初受信した時刻を待ち完了時刻と記録するように設定してよい。
【0138】
すなわち、原則としてサーバ3は、最初の活性化要請時刻に待ち周期を加えた時刻を最初待ち完了時刻と記録しなければならないが、最初の活性化要請の場合には、最初活性化要請に応じて待ち完了時刻を記録する当時の現在時刻を待ち完了時刻と設定する。すると、要請者は、閲覧要請をしたコンテンツ部分を閲覧した後、待ち周期に対応する所定の待ち時間が進行しなくても、他のコンテンツ部分を閲覧可能である。すなわち、待ち時間進行の開始と同時に経過完了時刻を記録することで判断時刻が待ち完了時刻と同一又は超過(すなわち、経過)するようになり、ユーザ状態が待ち完了状態と決定される(S535)。
【0139】
このように、待ち時間進行開始の機能を活性化しながらユーザに準有料サブコンテンツに対する最初の閲覧権限を直ちに提供することができ、ユーザ便宜をさらに極大化することができる。
【0140】
代案的な実施例において、サーバ3は、活性化要請を受信した場合、活性化要請を受信した時刻、そしてマッピング結果に基づいてコンテンツ情報テーブルから獲得された待ち周期に基づいて待ち完了時刻を算出してユーザ状態を確認してもよい。
【0141】
サーバ3は、サブコンテンツに対する閲覧要請を受信したときにユーザ状態が待ち完了状態である場合、閲覧権限を付与可能である(S537)。付与された閲覧権限の対象はマッピングされた基本コンテンツに含まれた準有料サブコンテンツである。
【0142】
一部の実施例において、前記ステップS537の閲覧権限は、活性化要請とともに受信された閲覧要請の対象と同一のコンテンツ部分に対するものであってよい。例えば、活性化要請がユーザ入力によってあらかじめ指定されたサブコンテンツ(例えば、初話の準有料話)を選択した場合、ステップS537の閲覧権限は閲覧要請部分のためのものである。
【0143】
他の一実施例において、前記ステップS537の閲覧権限は、活性化要請とともに受信された閲覧要請の対象の異なるコンテンツ部分に対するものであってよい。例えば、活性化要請がユーザ入力によってあらかじめ指定されたサブコンテンツ(例えば、最後話の無料話)を選択した場合、ステップS537の閲覧権限は、この予め指定されたサブコンテンツの次の部分のためのものであってよい。
【0144】
閲覧権限が付与されると、進行した待ち時間をリセットし、ユーザ状態を待ち未完了状態に変更する(S537)。変更された結果(例えば、リセット結果又は状態変更結果)はユーザ情報テーブルに記録される。
【0145】
待ち時間管理部33は、対象コンテンツの準有料サブコンテンツに対する新しい閲覧権限が付与される次の待ち完了時刻をアップデートする(S539)。
【0146】
一実施例において、次の待ち完了時刻は、待ち完了時刻及び待ち周期に基づいてアップデートされる。最初の活性化要請の受信以降の次の待ち完了時刻は、ステップS533における待ち完了時刻及び待ち周期に基づいてアップデートされる(S539)。
【0147】
このように準有料サブコンテンツに対する待ち基盤の閲覧権限が付与されることで、ユーザは準有料サブコンテンツを無料で閲覧可能である。
【0148】
前記システム1は、その後も待ち周期に基づいて残りの準有料サブコンテンツを無料で閲覧可能になるように構成される。
【0149】
前記ユーザ端末4から前記基本コンテンツの部分である準有料サブコンテンツに対する閲覧要請をサーバ3が受信すると、前記ユーザ端末4に関連付けられたユーザ状態がマッピングされた基本コンテンツに属する準有料サブコンテンツに対する待ち基盤の閲覧権限を付与可能な状態か否か(すなわち、ユーザ状態が待ち完了状態か否か)を確認し、前記ユーザ端末に関連付けられたユーザ状態が待ち完了状態である場合、当該準有料サブコンテンツに対して前記ユーザ端末に関連付けられたユーザアカウントに閲覧権限を付与する。
【0150】
サーバ3は、ユーザに新しく付与された閲覧権限を確認し、閲覧要請されたコンテンツ部分をユーザ端末で具現するための準有料サブコンテンツ情報を要請者のユーザ端末4に送信する。そして、閲覧権限を付与することに応じて、待ち完了状態を待ち未完了状態に変更し、変更結果をユーザ情報テーブルに記録する。次いで、また次の待ち完了時刻をアップデートする。ここで、待ち完了時刻は変更結果を記録した時刻(例えば、前記ユーザ状態を待ち未完了状態に変更した時刻)及び前記待ち周期に基づいて新しい待ち完了時刻をアップデートする。前記アップデート結果はユーザ情報テーブルに記録されてよい。
【0151】
例えば、ユーザが準有料サブコンテンツに対して閲覧を要請した時刻が待ち完了時刻を経過した場合、ユーザは閲覧権限を使用して既に要請した準有料サブコンテンツを閲覧することができる。一方、ユーザが準有料サブコンテンツに対して閲覧を要請した時刻が待ち完了時刻を経過していない場合、閲覧権限は付与されない。次いで、待ち完了時刻の経過後にユーザが他の準有料サブコンテンツに対して閲覧を要請した場合に閲覧権限は付与され、ユーザは付与された閲覧権限を使用して既に要請した部分とは異なる部分を閲覧することができる。
【0152】
また、サーバ3は、前記ユーザ情報テーブルのマッピング結果に基づいてマッピングされた基本コンテンツに含まれた準有料サブコンテンツに対する待ち基盤の閲覧権限が付与され存在する時間及びユーザに実際付与された準有料サブコンテンツに対する待ち基盤の閲覧権限が付与された時刻に基づいてユーザの閲覧権限終了時刻を算出し、これをユーザ情報テーブルに記録してよい。すると、サーバ3は、既に提供した準有料サブコンテンツに対する再閲覧要請を受信した場合、再閲覧要請受信時刻と閲覧権限終了時刻とを比較して、前記準有料サブコンテンツに対する待ち基盤の閲覧権限が再閲覧要請当時に維持されているか否かを確認し、準有料サブコンテンツの閲覧権限が維持されている場合、再閲覧要請に応じて直ちに準有料サブコンテンツ情報を提供する。
【0153】
さらに、最初の活性化要請の後に活性化状態を維持し、且つ、次の所定の待ち時間が進行してさらなる準有料サブコンテンツに対する閲覧要請時刻が待ち完了時刻を経過するように、待ち時間管理部33は待ち時間進行の活性化状態を継続して維持する。
【0154】
ユーザは、付与された閲覧権限を利用して閲覧要請されたコンテンツ部分をユーザ端末で具現するための準有料サブコンテンツ情報をサーバ3から提供を受けることができる。提供を受けた情報はユーザ端末4で当該コンテンツ部分を具現(例えば、表示)する。
【0155】
さらに、一部の実施例において、所定の待ち時間の進行によって付与される閲覧権限の数は一つ以上であってよい。ここで、一つ以上の閲覧権限が単一の所定の待ち時間の進行に基づいて付与される。一回の所定の待ち時間の進行によって一つの準有料サブコンテンツに対する待ち基盤の閲覧権限が付与されてよく、又は複数の準有料サブコンテンツに対する閲覧権限が付与されてよい。
【0156】
さらに、前記システム1は、所定の待ち時間の進行による閲覧権限が付与される対象が設定されるようにさらに構成されてよい。ここで、付与される対象は、一つ以上の準有料サブコンテンツであってよい。一実施例において、最後の閲覧話又は既に閲覧権限が付与された話のうちの最後の話から順次一つ以上のサブコンテンツと指定されてよい。例えば、ユーザが準有料サブコンテンツである第10話を最後に閲覧した場合、第10話の閲覧以後に所定の待ち時間の進行が完了すると、第11話だけ、又は第11話から所定の話まで(例えば、第11話~第13話)に対してのみ閲覧権限が付与できる。この場合、前記システム1は、閲覧権限が付与される対象をユーザ端末4に表示するようにさらに構成される。例えば、閲覧権限が付与される/付与された対象として準有料サブコンテンツを他の準有料サブコンテンツと区別する表示をユーザ端末4がディスプレイしてよい。ここで、表示は、閲覧権限が付与可能になるまで残った時刻などを含む。
【0157】
他の代案的な実施例において、
図5bに示されていない動作が追加、変形、除かれてさらに行われてよい。
【0158】
代案的な実施例において、例えば、待ち時間管理部33は、ステップS531の前に、ユーザに付与されたその他非決済基盤利用権(例えば、無料ギフト利用権などを含む)がすべて消尽したか否かを確認するステップ、及び/又は提供要請されたコンテンツが待ち時間進行の開始活性化にも拘わらず使用が制限されたコンテンツなのか否かを確認するステップ(例えば、最新話から所定の話以内の話であるか否か)などをさらに実行してよい。
【0159】
代案的な実施例において、待ち時間管理部33が消尽の有無を判断する非決済基盤利用権から初期無料利用権は除かれる。初期無料利用権の使用可否の条件はユーザ端末が満たすようにした後、ユーザ端末4から活性化要請を送信するようになる。
【0160】
代案的な実施例において、活性化要請は、ユーザ入力によってあらかじめ指定されたサブコンテンツ(例えば、最後の無料部分のウェブトゥーンの話)を選択した場合、ユーザ端末4によってあらかじめ指定されたサブコンテンツに対する閲覧要請とともにサーバ3に送信されたことであってよい。
【0161】
このような前記システム1では、ユーザ状態の待ち完了状態は閲覧権限の付与によって消尽され、所定の待ち時間進行が再び開始し、待ち時間の経過が再び判断される。よって、ユーザは、同一の期間内に待ち時間を最大限多く経過させるために本コンテンツ提供サービスを使用する頻度が高くなる。その結果、ユーザのコンテンツ提供サービスに対する忠誠度、依存性などが高まり得る。
【0162】
また、準有料サブコンテンツに対する待ち基盤の閲覧権限を通じて、ユーザは様々なコンテンツを経験することができ、且つ経験したコンテンツに対して今後の購買計画をより確実に決定することができる。結局、ユーザの合理的な消費を助けることができる。
【0163】
再び
図5aを参照すると、サーバ3が、提供要請対象のコンテンツのコンテンツ情報をユーザ端末4に提供できる閲覧権限がユーザにあると判断した場合、提供要請されたコンテンツのコンテンツ情報をユーザ端末4に提供する(S550)。一実施例において、サーバ3は、(消尽された閲覧権限の類型(例えば、利用権類型など)、残った利用権の数などを含む)閲覧権限の消尽結果、及び/又は次の待ち完了時刻をユーザ端末4に送信する。また、ユーザ端末4を介してコンテンツがユーザに提供できるように、当該コンテンツの詳細メタ情報及び/又はコンテンツ情報をユーザ端末4に送信する。
【0164】
一方、
図1を参照すると、一実施例において、サーバ3は、コンテンツ生成部35及び/又はデータベース格納部37をさらに含んでよい。各構成を詳述する。
【0165】
コンテンツ生成部35は、基本コンテンツの全実行区間を複数のサブ区間に区切ったサブコンテンツを生成する。例えば、基本動画の全再生区間を複数のサブ区間に区切ってサブ動画情報を生成する。
【0166】
また、コンテンツ生成部35は、基本コンテンツに対するメタ情報を生成するものであって、個別のサブコンテンツに対するメタ情報を生成することができる。また、基本コンテンツに対するメタ情報も生成することができる。
【0167】
コンテンツ生成部35は、各サブ区間を均等及び/又は非均等に区切るといったように様々にサブ区間を区切って一つの基本コンテンツから様々な実行時間を有する複数のサブコンテンツ情報を生成することができる。その結果、ユーザをして部分的に心理状態、環境、資産状態などの様々な要因を考慮して合理的な消費ができるようにする。また、ユーザが購買当時の意図と異なり、予想せぬ原因によってコンテンツ全体の鑑賞ができなかったり、興味が落ちる可能性があるにも拘わらず基本コンテンツ全体を購買しなければならない問題を解決することができる。
【0168】
コンテンツ生成部35は、サブコンテンツを暗号化できるようにさらに構成されてよい。コンテンツ生成部35は、前記システム1への接続が承認されていないユーザ端末(例えば、アプリケーションがインストールされていないユーザ端末)又は利用権のないユーザ端末でサブコンテンツが再生されることを防止することができる。
【0169】
一実施例において、コンテンツ生成部35は、DRM(Digital Rights Management)処理が施されて閲覧権限(ライセンス)情報を有するようにサブコンテンツを生成することができる。この場合、利用権情報は、暗号化されたサブコンテンツを復号する復号化権限を含む。例えば、復号化権限はDRM復号化権限を含む。しかし、前記実施例は、コンテンツ暗号化のための一つの例示であって、これに制限されず、様々な暗号化処理を施すようにさらに構成されてもよい。
【0170】
次に、データベース格納部37は、様々なデータベースを格納してよい。ここで、データベースとは、大量の定型、非定型又は半定型データの集合を意味し、過去に既に行われたオークションに関連するデータなどを格納してよい。ここで、定型データは、固定されたフィールドに格納されたデータであって、例えば、リレーショナルデータベース、スプレッドシートなどがある。また、非定型データは、固定されたフィールドに格納されていないデータであって、例えば、テキスト文書、画像、動画、音声データなどがある。また、半定型データは、固定されたフィールドに格納されていないがメタデータやスキーマを含むデータであって、例えば、XML、HTML、テキストなどがある。前記データベース格納部37は、ユーザアカウントに関する情報を含むユーザリポジトリ、コンテンツプロバイダから提供を受けたコンテンツ又は一つ以上に区切られたサブコンテンツを格納するコンテンツリポジトリなどを含んでよい。
【0171】
コンテンツ提供システム1の各ユーザは、ユーザ情報リポジトリに格納されたユーザアカウント情報に連関付けられている。ユーザアカウント情報は、前記システムに登録されたユーザに関する敍述的な情報を含む。一実施例において、ユーザアカウント情報は、複数のデータフィールド(data fields)を含み、それぞれは当該システムユーザの一つ以上の属性(attributes)を説明する。ユーザプロフィールに格納された情報の例としては、ユーザの身元(ID)、ユーザ端末情報及び利用権情報のような敍述的な情報を含む。
【0172】
ユーザアカウント情報は、ユーザがサブ動画提供システム1にアクセスする権限を与えるソース(例えば、パスワード、アクセスコード、ユーザ端末のネットワークアドレスなど)をさらに含んでよい。ユーザアカウント情報はユーザ状態とも呼ばれることがある。ユーザ状態は、利用権所持状態及び/又は待ち完了状態を含む。
【0173】
利用権所持状態(すなわち、利用権情報)は、ユーザが使用できる利用権の保有の有無又は保有した利用権の数を示す情報を含む。例えば、利用権がある場合に1、利用権がない場合に0とラベリングしたり、保有している利用権の数を二進数などのようなデータ形式で示したり、又はこれらの組み合わせで示したりしてもよい。ユーザアカウントに利用権が存在する場合、有料部分(すなわち、有料サブコンテンツ又は準有料サブコンテンツ)に対する閲覧権限を付与可能と確認される。
【0174】
一実施例において、利用権情報は、カテゴリ情報(category information)を利用権使用範囲としてさらに含んでよい。カテゴリ情報をさらに含む場合、利用権情報を備えたユーザは、当該利用権に関連付けられたカテゴリ内のコンテンツのみを視聴することができる。一例において、前記カテゴリは一つのシリーズ物と設定されてもよい。他の一例において、前記カテゴリは一つの基本コンテンツ全体と設定されてよい。
【0175】
一実施例において、データベース格納部37は、決済、イベント、ギフト及び/又は待ち時間進行による閲覧権限付与結果が記録される閲覧権限テーブル、そして閲覧権限(例えば、利用権)の使用、及び/又は消滅による消尽結果が記録される閲覧権限消尽テーブルを格納してよい。
【0176】
一実施例において、コンテンツリポジトリは、コンテンツプロバイダが提供したコンテンツを示すオブジェクト(objects)を格納し、又はサブ動画システム1の運営者が製作したサブコンテンツを示すオブジェクトを格納する。
【0177】
図6a及び
図6bは、本発明の一実施例に係る、ユーザ情報テーブルとコンテンツ情報テーブルを概略的に示した図面である。
【0178】
一実施例において、データベース格納部37は、前記システム1のユーザに関連して、ユーザ情報テーブルを格納してよい。前記ユーザ情報テーブルには、ユーザ識別子、活性化要請に応じたマッピング結果としてのコンテンツ識別子、準有料サブコンテンツに対する待ち基盤の閲覧権限を付与するのに用いられる待ち完了時刻、前記ユーザの活性化要請を受信した履歴を示す判断値、閲覧権限終了時刻などが含まれるが、これらに制限されない。
【0179】
サーバ3が活性化要請を受信すると、前記ユーザの活性化要請を受信した履歴を示す判断値、前記ユーザにマッピングされた基本コンテンツのうち準有料サブコンテンツに対する待ち基盤の閲覧権限を付与可能な待ち完了時刻がユーザ情報テーブルに記録される。
【0180】
サーバ3は、準有料サブコンテンツに対する閲覧要請をユーザ端末4から受信した場合、ユーザ情報テーブルに含まれた情報(例えば、待ち完了時刻又はマッピング結果)に基づいて、準有料サブコンテンツに対する待ち基盤の閲覧権限関連動作を速やかに処理することができる。
【0181】
一実施例において、コンテンツリポジトリは、準有料サブコンテンツを少なくとも一部含むコンテンツに対する情報が記録されるコンテンツ情報テーブルを格納する。コンテンツ情報テーブルは、例えば、コンテンツ識別子、コンテンツが準有料サブコンテンツを含むか否かを示す(すなわち、準有料サブコンテンツに対する待ち基盤の閲覧権限で一部を閲覧できるか否かを示す)対象コンテンツ情報、待ち周期、閲覧権限毎の存在期間のうちの一つ以上などを含んでよい。待ち完了状態では有料サブコンテンツに対して閲覧権限が付与されない。利用権所持状態によって有料サブコンテンツに対する閲覧権限が付与される。前記有料サブコンテンツは、例えば、最近サービスアップロードされた最新の話から所定の以前の話、又は最後の話から所定の話までと設定されてよい。
【0182】
一実施例において、前記閲覧権限毎の存在期間情報は閲覧権限の類型に依存する。例えば、閲覧権限が準有料サブコンテンツに対するものである場合、同一の基本コンテンツに対して各サブコンテンツに対する閲覧権限の存在期間は同一であってよい。一方、同一のコンテンツに属する無料サブコンテンツ及び準有料サブコンテンツにおいて、無料サブコンテンツに対する閲覧権限の存在期間と準有料サブコンテンツに対する閲覧期間とは同一でも異なってもよい。
【0183】
このように、データベース格納部37では、準有料サブコンテンツに対する待ち基盤の閲覧権限付与に関連付けられたコンテンツ関連情報を記録したテーブルと、準有料サブコンテンツに対する待ち基盤の閲覧権限に関連付けられたユーザ関連情報を記録したテーブルとにそれぞれ二元化されている。それぞれのテーブルは、個別のユーザが個別のコンテンツに対して活性化を要請した場合に準有料サブコンテンツに対してマッピングされる。これにより、準有料サブコンテンツを含む基本コンテンツに関心を持つユーザの数及び/又は対象コンテンツの数が増加しても、ユーザ毎及び/又は対象コンテンツ毎の準有料サブコンテンツに対する待ち基盤の閲覧権限付与を効率的に管理することができる。特に、一人のユーザに関連付けられた複数のコンテンツに対しては、個別のコンテンツのそれぞれに対してそれぞれ異なる(例えば、待ち完了時刻が互いに異なる)待ち時間進行の活性化(すなわち、付与及び/又は進行開始)が適用されてよいのに対し、複数のユーザが見る同一のコンテンツに対しても、ユーザ毎に個別的に待ち時間進行の活性化(すなわち、付与及び/又は進行開始方式)が適用されることで、ユーザ毎に固有に、そして個別のユーザ毎にそれぞれの作品に対してユーザ状態を個別的に決定して、個別的な時間管理及び閲覧権限付与が効果的に行われ得る。
【0184】
具体的に、サーバ3は、第1ユーザ及び第2ユーザのユーザ端末から同一の基本コンテンツに対して活性化要請を受信して各ユーザと前記同一の基本コンテンツをそれぞれマッピングした後、第1ユーザ及び第2ユーザのユーザ状態が待ち完了状態である場合、第1ユーザの入力に応じた準有料サブコンテンツに対する閲覧要請を第2ユーザの入力に応じた準有料サブコンテンツに対する閲覧要請よりも早く受信すると、前記第1ユーザの待ち完了時刻が第2ユーザの待ち完了時刻よりも早いと設定する。
【0185】
図6aでは、互いに異なる第1ユーザ及び第2ユーザが(例えば、ウェブトゥーンA内の準有料の話を選択することで)ウェブトゥーンAに対する閲覧要請をし、各ユーザとウェブトゥーンAがマッピングされ、各ユーザに関連してウェブトゥーンAに対する待ち時間進行が開始した状態である。
図6bに示すように、ウェブトゥーンA内の準有料の話の部分を無料で閲覧できるようにする条件である待ち周期は24時間である。第1ユーザが1月31日 16:00にウェブトゥーンAにマッピングされ準有料の話に対する閲覧権限が最初に直ちに付与され準有料の話を閲覧すると、待ち周期に基づいて次の閲覧権限が付与可能な待ち完了時刻は2月1日 16:00と計算される。第2ユーザが1月31日 16:05にウェブトゥーンAにマッピングされ準有料の話に対する閲覧権限が最初に直ちに付与され準有料の話を閲覧すると、待ち周期に基づいて次の閲覧権限が付与可能な待ち完了時刻は2月1日 16:05と計算される。
【0186】
以上で説明した
図1のコンテンツ生成部35及び/又はデータベース格納部37は単に例示的なものであって、コンテンツ提供システム1は、他の実施例において
図1と異なる構造で前述した動作を実行してもよい。
【0187】
一実施例において、コンテンツ生成部35及び/又は格納部37は、サーバ3と遠隔に位置するコンピュータ装置であってもよい。この場合、コンテンツ生成部35及び/又は格納部37は、ユーザの要求に応じてサーバ3に接続してデータ通信を行うことができる種類の装置であってもよい。
【0188】
一方、ユーザ端末4は、例えば、スマートフォン(Smartphone)の形態に具現され、ユーザ端末4にインストールされたアプリケーションを利用してサーバ3と通信してよい。このような通信を介してユーザによって選択されたコンテンツ又はサブコンテンツに対する提供要請、又は利用権決済要請などのような様々な作業を実行する。しかし、ユーザ端末4の形態はスマートフォンに限定されるものではなく、ユーザ端末4は他の移動通信端末機、パーソナルコンピュータ(personal computer)、ノートブック(notebook)コンピュータ、タブレット(tablet)、IPTV(Internet Protocol Television)などの様々なコンピュータ装置の形態で具現されてもよい。
【0189】
サーバ3がユーザ端末4を介して、準有料サブコンテンツに対して待ち基盤の閲覧権限が付与された状態にあるユーザにコンテンツを提供する過程を
図7及び
図8を参照して説明する。
【0190】
図7及び
図8は、本発明の実施例に係る、ユーザが要請した準有料サブコンテンツを状況別に提供する過程を概略的に示した図面である。
【0191】
図7及び
図8において要請及び提供されるコンテンツの類型を動画と示しているが、これに制限されないことは通常の技術者にとって明白であろう。また、互いに重複するステップについての詳細な説明は説明の明瞭性のために省略することがある。
【0192】
図7は、本発明の一実施例に係る、ユーザが準有料サブコンテンツに対する待ち基盤の閲覧権限を付与可能な状態を利用して一つのコンテンツ部分の提供を受ける過程を説明するための図面である。
【0193】
図7を参照すると、サーバ3は、複数のサブ動画のうち第1サブ動画に対する提供要請をユーザ端末4から受信する(S710)。
【0194】
前記提供要請は、ユーザ端末4から検知される入力信号によって引き起こされてもよい、前記ユーザ端末4にインストールされたアプリケーションの命令語によって引き起こされてもよい。一部の実施例において、前記コンテンツ提供要請は、コンテンツ提供API呼び出し命令を含んでよい。
【0195】
一実施例において、サーバ3は、要請を受信する前に基本動画を複数の区間に区切った複数のサブ動画を生成してもよい(S700)。ここで、第1サブ動画は準有料サブコンテンツであってよい。
【0196】
ステップS710の後、サーバ3は、一つ以上のサブ動画に対して提供を要請したユーザの閲覧権限情報を確認する(S720)。確認結果に基づいて、サーバ3は、当該サブ動画情報を提供するか否かを決定する。例えば、決済利用権を備えたユーザに対しては閲覧権限が存在するので、サーバ3は、提供要請対象である第1サブ動画の動画情報をユーザ端末4に提供できるという権限があると判断する。又は、ユーザが準有料サブコンテンツに対して待ち時間が経過した場合(すなわち、第1サブ動画に対する提供要請時刻が待ち完了時刻を経過した場合)、ユーザに準有料サブコンテンツに対する待ち基盤の閲覧権限を付与可能な状態になるので、サーバ3は、提供要請対象である第1サブ動画の動画情報をユーザ端末4に提供できるという権限があると判断する。
【0197】
すると、サーバ3は、提供要請されたサブ動画の動画情報をユーザ端末に提供する(S740)。サーバ3は、当該サブ動画の詳細メタ情報及び/又はコンテンツ情報をユーザ端末4に送信する。また、サーバ3は、当該サブ動画の復号化権限のようなライセンス情報を提供してよい。この場合、サーバ3は、詳細メタ情報のみの提供に限定されるものではなく、詳細メタ情報とともに基礎メタ情報(例えば、区間情報)もさらに提供してよい。
【0198】
一実施例において、各サブ動画情報は、単一のフラグメント(fragment)ファイルからなるものであってよい。ダウンロード方式の場合、各サブ動画情報は、単一のフラグメントファイルからなると言える。この場合、相対的に通信性能及び端末性能の側面でメリットがある。
【0199】
他の実施例において、例えば、ストリーミング方式又はプログレッシブダウンロード方式の場合、各サブ動画情報は、複数のフラグメント(fragment)ファイルからなるものであってもよい。例えば、一つのサブ動画情報は、例えば、10秒単位の数十又は数千個のフラグメント(fragment)ファイルからなるものであってもよい。もちろん、フラグメント(fragment)ファイルの間隔は10秒だけではなく、1秒、4秒などのように設定値に応じて任意に様々に可変である。
【0200】
各サブ動画情報が複数のフラグメントファイルからなる場合、コンテンツ生成部35は、区切られた各サブ区間に対応するフラグメントリスト(fragment list)を一緒に生成する。フラグメントリスト(fragment list)は、各フラグメント(fragment)ファイルに対するファイル名及びフォーマットなどを含むリストである。一例において、コンテンツ生成部35は、第1サブ動画に対する第1フラグメントリスト(fragment list)、第2サブ動画に対する第2フラグメントリスト(fragment list)、…、第nサブ動画に対する第nフラグメントリスト(fragment list)をそれぞれ生成することができる。又は、後述するように、基本動画に対する全フラグメントリスト(fragment list)が必要な場合、全フラグメントリスト(fragment list)も生成することができる。
【0201】
一実施例において、サーバ3は、第1サブ動画に対するフラグメントリスト(fragment list)を提供する。
【0202】
その結果、ユーザ端末4は、第1サブ動画情報を利用して第1サブ動画を再生する(S745)。例えば、ユーザ端末4がフラグメントリスト(fragment list)を受信した場合、ユーザ端末4は、第1サブ動画に対するフラグメントリスト(fragment list)を再生リストに格納する。その後、フラグメントリスト(fragment list)に含まれたフラグメントファイルのメタ情報を利用してフラグメントファイルのコンテンツ情報の提供を受けて第1サブ動画を再生することができる。
【0203】
このように、ユーザ端末4からの提供要請がなければフラグメントリスト(fragment list)がユーザ端末4に提供されないため、ユーザ端末4のメモリに格納しなければならない情報が相対的に少なくて済み、アプリケーション性能を向上させることができる。
【0204】
図8は、本発明の一実施例に係る、ユーザが一つ以上のコンテンツに対して一つ以上の利用権をそれぞれ使用してコンテンツの提供を受ける過程を説明するための図面である。
【0205】
図8を参照すると、サーバ3は、複数のサブ動画のうち第1サブ動画に対する提供要請をユーザ端末4から受信する(S810)。
【0206】
一実施例において、サーバ3は、要請を受信する前に基本動画を複数区間に区切った複数のサブ動画を生成してもよい(S800)。
【0207】
ステップS810の後、サーバ3は、第1サブ動画に対して提供を要請したユーザアカウントに関連付けられた閲覧権限情報を確認する(S820)。確認結果に基づいて、サーバ3は、当該サブ動画情報を提供するか否かを決定する。例えば、決済利用権を備えたユーザに対しては閲覧権限が存在するので、要請したサブ動画部分を提供すると決定される。
【0208】
サーバ3は、次の区間を含む第2サブ動画に対する提供要請を受信し、これをユーザ端末4に提供することができる。前記実施例において、サーバ3は、第1サブ動画の提供が完了する前、すなわち第1サブ動画の再生が完了する前に次の区間を含む第2サブ動画に対する提供要請をユーザ端末4から受信することができる(S850)。ステップS850において、第2サブ動画に対する提供要請は自動で(例えば、ユーザの別途同意なしに)行われてよい。この場合、サーバ3は、ユーザアカウントに関連付けられた閲覧権限情報に基づいて前記次の区間を含む第2サブ動画を提供できる閲覧権限が存在するか否かを確認する(S860)。
【0209】
サーバ3は、前記確認の結果、第2サブ動画をユーザ端末4に提供できるという閲覧権限を有する(例えば、決済利用権所持)場合、提供を決定し、第2サブ動画情報をユーザ端末4に提供する(S880)。例えば、第2サブ動画に対するフラグメントリスト(fragment list)を提供することができる。
【0210】
この場合、ユーザ端末4は、第1サブ動画の再生が完了した後に途切れなく第2サブ動画を再生させるため、第2サブ動画に対するフラグメントリスト(fragment list)を第1サブ動画に対するフラグメントリスト(fragment list)に追加することができる。これにより、第1サブ動画の再生が完了した後に第2サブ動画をフレームの途切れなく連続して再生できる。したがって、ユーザが複数のサブ動画を連続して視聴する場合でも途切れない(seamless)再生が可能となり高いユーザ便宜性を提供することができる。
【0211】
また、第1サブ動画の再生途中で第2サブ動画に関する閲覧権限(例えば、利用権情報)が確認された場合、第2サブ動画情報をユーザ端末4に提供するとともに、閲覧権限情報(例えば、利用権情報)が更新されたという画面をユーザ端末4にディスプレイさせる信号を送信することもできる。
【0212】
例えば、第2サブ動画の再生が開始すると同時に「利用権1つが消耗されました」といったポップアップウィンドウをディスプレイさせる信号を送信することもできる。
【0213】
一方、前記閲覧権限の確認の際、次の区間を閲覧できる権限がない場合でも自動で次の区間のサブ動画を提供することができる。一実施例において、前記閲覧権限情報の確認の際、次の区間を再生できる閲覧権限がないが、追加の同意を要求せずに次の区間の閲覧権限(例えば、決済利用権)を購買することができる。その結果、次の区間のサブ動画をサーバ4から提供を受けることができる。ここで、前記自動購買に関する通知を自動購買の前又は後にユーザに提供することができる。すなわち、自動購買の前にユーザが別途の措置を取らなければ決済利用権が自動で購買されて次の区間のサブ動画が提供されるという通知を提供し、自動での購買が発生した場合、ユーザに購買の完了を知らせる情報性画面を提供することができる。
【0214】
一部の場合において、サーバ3は、再生中の第1サブ動画に連続しない区間を含む第3サブ動画に対する提供要請を受信することもでき、かかる場合でも上述したように第1サブ動画に対するフラグメントリスト(fragment list)に第3サブ動画に対するフラグメントリスト(fragment list)が追加されて提供されてもよい。すなわち、追加されるフラグメントリスト(fragment list)は再生されるサブ動画に連続するものに制限されない。
【0215】
また、サーバ3は、閲覧権限確認ステップS820において、ユーザが準有料サブコンテンツに対する待ち基盤の閲覧権限を付与可能なユーザ状態であるか否かに応じて提供要請コンテンツに対してユーザの閲覧権限が付与される。
【0216】
一実施例において、決済利用権の使用に基づく第1サブ動画の提供が完了する前、サーバ3は、次の区間のサブ動画(例えば、第2サブ動画)に対する追加提供要請を前記ユーザ端末から受信することができる。
【0217】
その後、第1サブ動画の提供を開始した後であって第2サブ動画に対する追加提供要請を受信する前に活性化されて進行が開示し待ち時間が経過した場合(すなわち、第2追加提供要請時刻が待ち完了時刻を経過した場合)、サーバ3は、ユーザに準有料サブコンテンツに対する待ち基盤の閲覧権限を付与する。その後、新しく付与された準有料サブコンテンツに対する待ち基盤の閲覧権限に基づいて追加提供要請された第2サブ動画をユーザ端末に提供することができる。
【0218】
一実施例において、対象コンテンツの準有料サブコンテンツに対する待ち基盤の閲覧権限の使用範囲に該当するコンテンツカテゴリ内で既存に付与された準有料サブコンテンツに対する待ち基盤の閲覧権限に基づくサブ動画の提供が完了する前に、サーバ3は次の区間のサブ動画に対する追加提供要請をユーザ端末4から受信することができる。その後、サーバ3は、ユーザの利用権情報に基づいて追加提供要請されたサブ動画を提供するための閲覧権限所持の有無を確認する。通常、待ち周期はサブ動画の再生時間よりも長く設定されるので、待ち完了状態に基づいて一つのサブ動画を閲覧したユーザは、次の区間のサブ動画を閲覧するために既存の待ち完了状態を再び活用することができない。このため、もしユーザが決済利用権、及び/又は他の無料利用権を持っていたら、ユーザが持っている利用権に基づいて追加提供要請を受けたサブ動画をユーザ端末4に提供する。
【0219】
他の一実施例において、サーバ3は、フラグメントリスト(fragment list)を生成しユーザ端末4から提供要請を受信すると、要請されていないサブ動画に対するフラグメントファイルを含むフラグメントリスト(fragment list)を提供することができる。すなわち、ユーザ端末4から別途の要請のない区間に対するフラグメントファイルをあらかじめ提供することができる。
【0220】
一例において、前記フラグメントリスト(fragment list)は、全区間に対するフラグメントリスト(fragment list)であってよい。
【0221】
その結果、提供要請の前にユーザ端末4に全区間に対するフラグメントリスト(fragment list)が登載されており、順次自動的に再生したり、途切れなく(seamless)再生したりすることがより容易になる。
【0222】
前記
図7~
図8で述べたステップは単に例示的なものであり、サーバ3及び/又は端末4の設定状態に応じて順序が異なっても省略されてもよい。
【0223】
また、
図7及び
図8ではサブコンテンツが動画である実施例に基づいて説明したが、本発明はこれに制限されない。
【0224】
例えば、前記コンテンツはテキスト又はテキストと画像との組み合わせであって前記コンテンツの全コンテンツ区間が複数の話からなる作品の場合、各話は各サブコンテンツに対応する。有料話のうち少なくとも一部のサブコンテンツが待ち期間の経過による無料提供が許容される。準有料サブコンテンツに対して待ち期間の経過による閲覧権限が付与されるためである。
【0225】
以上で説明した実施例に係る個別化された時間管理のための効率的なデータベースアーキテクチャを有するコンテンツ提供システム及び方法によれば、一つの基本コンテンツを複数の話ないし区間に分けたサブコンテンツに対して部分的に購買可能になるので、全コンテンツのうち一部だけがユーザに興味を誘発させ得るサブコンテンツに対して、ユーザの選択的且つ能動的な消費形態を可能にすることができる。
【0226】
以上で説明した実施例に係るコンテンツ提供システム及び方法による動作は、少なくとも部分的にコンピュータプログラムで具現されコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録されてよい。
【0227】
前記コンピュータは、パーソナルコンピュータ、デスクトップコンピュータ、ラップトップコンピュータ、ノートブックコンピュータ、スマートフォン、又はこれらと類似したコンピューティング装置でもあってもよく、統合され得る任意の装置であってもよい。コンピュータは、一つ以上の代替的且つ特別な目的のプロセッサ、メモリ、格納空間、及びネットワーキング構成要素(無線又は有線のいずれか)を有する装置である。前記コンピュータは、例えば、マイクロソフトのウィンドウと互換性のあるオペレーティングシステム、アップルOS X又はiOS、Linuxディストリビューション(Linux distribution)、又はGoogleのアンドロイドOSのようなオペレーティングシステム(operating system)を実行することができる。
【0228】
前記コンピュータプログラムは、上述したコンピュータで実行できる命令語セットで構成され、前記コンピュータの形態に応じてその名称が異なることがある。例えば、前記コンピュータの形態がスマートフォンの場合、前記コンピュータプログラムはアプリと呼ばれることがある。
【0229】
実施例に係るコンテンツ提供方法及びシステムによる動作を具現するためのプログラムが記録されコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、コンピュータで読み取り可能なデータが格納されるあらゆる種類の記録装置を含む。コンピュータ読み取り可能な記録媒体の例としては、ROM、RAM、CD-ROM、磁気テープ、フロッピーディスク、光データ記憶装置などを含む。また、コンピュータ読み取り可能な記録媒体は、ネットワークで接続されたコンピュータシステムに分散され、分散方式でコンピュータ読み取り可能なコードが格納され実行されてもよい。また、本実施例を具現するための機能的なプログラム、コード及びコードフラグメント(fragment)は、本実施例が属する技術分野における通常の技術者であれば容易に理解できるであろう。
【0230】
以上、本発明を図面に図示された実施例を参考にして説明したが、これらの実施例は例示的なものであるに過ぎず、当該分野で通常の知識を有する者であればかかる実施例から種々の変形及び実施例の変形などが可能である点が理解できるであろう。なお、かかる変形は本発明の技術的保護範囲内にあると見なされるべきである。よって、本発明の真正な技術的保護範囲は添付の特許請求の範囲の技術的思想によって定められるべきである。
【産業上の利用可能性】
【0231】
本発明の一側面に係る個別化された時間管理のための効率的なデータベースアーキテクチャを介したコンテンツ提供方法及びシステムは、二元化されたデータベースアーキテクチャを介して前述したコンテンツ毎及びユーザ毎の個別的な設定を効率的に行うというメリットを有する。特に、前記データベースアーキテクチャに基づいて準有料サブコンテンツに対する活性化要請に際して、準有料サブコンテンツに関連付けられた基本コンテンツに基づくテーブル間のマッピングなどによって、ユーザとコンテンツの数が大きく増加する状況でも効率的なデータベース管理とともに迅速なデータ処理を行うことができる。これにより、所定時間の経過という特定の条件を個別のユーザ毎により効率的に管理することができる。その結果、ユーザのプラットフォーム満足度や忠誠度をさらに高めることができ、且つ収益を増大させることができる。