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特許7542138制御端末、リモコン、エアコンおよび制御方法ならびに可読記憶媒体
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-21
(45)【発行日】2024-08-29
(54)【発明の名称】制御端末、リモコン、エアコンおよび制御方法ならびに可読記憶媒体
(51)【国際特許分類】
   F24F 11/56 20180101AFI20240822BHJP
【FI】
F24F11/56
【請求項の数】 15
(21)【出願番号】P 2023513895
(86)(22)【出願日】2021-06-30
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-09-13
(86)【国際出願番号】 CN2021103489
(87)【国際公開番号】W WO2022062539
(87)【国際公開日】2022-03-31
【審査請求日】2023-02-27
(31)【優先権主張番号】202011007378.6
(32)【優先日】2020-09-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】512237419
【氏名又は名称】美的集団股▲フン▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】MIDEA GROUP CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】B26-28F, Midea Headquarter Building, No.6 Midea Avenue, Beijiao, Shunde, Foshan, Guangdong 528311 China
(73)【特許権者】
【識別番号】517344192
【氏名又は名称】広東美的制冷設備有限公司
【氏名又は名称原語表記】GD MIDEA AIR-CONDITIONING EQUIPMENT CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】Lingang Road,Beijiao,Shunde,Foshan,Guangdong,China
(74)【代理人】
【識別番号】100112656
【弁理士】
【氏名又は名称】宮田 英毅
(74)【代理人】
【識別番号】100089118
【弁理士】
【氏名又は名称】酒井 宏明
(72)【発明者】
【氏名】張誼
【審査官】塩田 匠
(56)【参考文献】
【文献】特開平04-028951(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第111081005(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F24F 11/56-11/59
H04Q 9/00
H04L 12/28
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
リモコンにより、各エアコンの中からターゲットエアコンを決定するステップと、
リモコンコードのフォーマットを切り替える指令を前記ターゲットエアコンに送信し、ただし、前記ターゲットエアコンは前記指令を受信した場合、リモコンコードの受信フォーマットを第1のフォーマットに切り替え、前記第1のフォーマットは前記ターゲットエアコン以外のエアコンである他のエアコン各々のリモコンコードの受信フォーマットとは異なる、ステップと、
前記第1のフォーマットへの切替に対応する第1の操作情報を取得して、前記第1の操作情報を出力するステップと、
前記第1の操作情報に基づいてトリガされたキー押下操作が検出されると、前記キー押下操作に対応する第2の操作情報を取得するステップと、
前記第2の操作情報が前記第1の操作情報と一致する場合、前記リモコンコードの送信フォーマットを第1のフォーマットに切り替えるステップと、
を含むエアコンの制御方法。
【請求項2】
前記第1のフォーマットへの切替に対応する第1の操作情報を取得する前記ステップの前に、
前記リモコン上の各キーの中から、ターゲットキーを決定するステップと、
前記ターゲットキーに対応する第1の操作情報を設定し、前記第1の操作情報を前記リモコンコードの第1のフォーマットに関連付けて記憶するステップと、
をさらに含む請求項に記載のエアコンの制御方法。
【請求項3】
前記第1の操作情報が前記ターゲットキーのキー押下時間および/または各前記ターゲットキー間のキー押下間隔時間を含む
請求項2に記載のエアコンの制御方法。
【請求項4】
リモコンにより各エアコンの中からターゲットエアコンを決定する前記ステップは、
リモコンによりエアコンに第2のフォーマットのリモコンコードを送信するステップと、
前記リモコンは前記エアコンによりフィードバックされた応答情報を受信し、ただし、前記エアコンは第2のフォーマットの前記リモコンコードを受信すると、前記リモコンに前記応答情報をフィードバックする、ステップと、
前記応答情報の数が複数である場合、各前記応答情報に対応するエアコンの中からターゲットエアコンを決定するステップと、
を含む請求項1に記載のエアコンの制御方法。
【請求項5】
各前記応答情報に対応するエアコンの中からターゲットエアコンを決定する前記ステップは、
エアコンを個別に制御するか否かの問い合わせ情報を出力するステップと、
前記問い合わせ情報に基づいてトリガされた第1の決定操作が検出されると、各応答情報に対応するエアコンを含む選択インターフェースを出力するステップと、
前記選択インターフェースに基づく第2の決定操作が検出されると、前記第2の決定操作に応じて、選択されたエアコンをターゲットエアコンとして決定するステップと、
を含む請求項に記載のエアコンの制御方法。
【請求項6】
リモコンにより各エアコンの中からターゲットエアコンを決定する前記ステップの後に、
前記リモコンコードに第1のフォーマットを割り当てるステップと、
リモコンコードのフォーマットを切り替える指令を前記第1のフォーマットに応じて生成し、リモコンコードのフォーマットを切り替える指令を前記ターゲットエアコンに送信する前記ステップを実行するステップと、
をさらに含む請求項1に記載のエアコンの制御方法。
【請求項7】
前記リモコンコードの送信フォーマットを第1のフォーマットに切り替える前記ステップの後に、
前記リモコンが現在制御しているエアコンと、リモコンコードの現在の送信フォーマットとを表示するステップ
をさらに含む請求項1からの何れか一項に記載のエアコンの制御方法。
【請求項8】
リモコンから送信された、リモコンコードのフォーマットを切り替える指令をターゲットエアコンが受信し、ただし、前記リモコンは、各エアコンの中からターゲットエアコンを決定した後に、リモコンコードのフォーマットを切り替える指令を前記ターゲットエアコンに送信し、リモコンコードのフォーマットを切り替える指令を前記ターゲットエアコンに送信した後に、第1のフォーマットへの切替に対応する第1の操作情報を取得して、前記第1の操作情報を出力し、前記第1の操作情報に基づいてトリガされたキー押下操作が検出されると、前記キー押下操作に対応する第2の操作情報を取得し、前記第2の操作情報が前記第1の操作情報と一致する場合、前記リモコンコードの送信フォーマットを第1のフォーマットに切り替える、ステップと、
前記指令に従って、リモコンコードの受信フォーマットを第1のフォーマットに切り替え、ただし、前記第1のフォーマットは前記ターゲットエアコン以外のエアコンである他のエアコン各々のリモコンコードの受信フォーマットとは異なる、ステップと、
を含むエアコンの制御方法。
【請求項9】
リモコンから送信された、リモコンコードのフォーマットを切り替える指令をターゲットエアコンが受信する前記ステップの前に、
前記ターゲットエアコンから前記リモコンに応答情報を送信し、ただし、各エアコンが前記リモコンから送信された第2のフォーマットのリモコンコードを受信すると、各前記エアコンからリモコンに応答情報を送信する、ステップと、
前記リモコンから送信された、リモコンコードのフォーマットを切り替える指令を受信する前記ステップを実行し、ただし、前記リモコンは、受信された前記応答情報の数が複数である場合、各前記応答情報に対応するエアコンの中からターゲットエアコンを決定するとともに、リモコンコードのフォーマットを切り替える指令を前記ターゲットエアコンに送信する、ステップと、
をさらに含む請求項に記載のエアコンの制御方法。
【請求項10】
リモコンコードの受信フォーマットを第1のフォーマットに切り替える前記ステップの後に、リモコンコードの現在の受信フォーマットを表示すること
をさらに含む請求項またはに記載のエアコンの制御方法。
【請求項11】
各エアコンの中からターゲットエアコンを決定するステップと、
リモコンコードのフォーマットを切り替える指令を前記ターゲットエアコンに送信し、ただし、前記ターゲットエアコンは、前記指令に従って前記リモコンコードの受信フォーマットを第1のフォーマットに切り替えるとともに、リモコンがリモコンコードの送信フォーマットを第1のフォーマットに切り替えるように前記リモコンに情報を送信し、前記第1のフォーマットは、前記ターゲットエアコン以外のエアコンである他のエアコン各々のリモコンコードの受信フォーマットとは異なる、ステップと、
を含み、
リモコンコードのフォーマットを切り替える指令を前記ターゲットエアコンに送信する前記ステップの後に、
前記第1のフォーマットへの切替に対応する第1の操作情報を取得して、前記第1の操作情報を出力するステップと、
前記第1の操作情報に基づいてトリガされたキー押下操作が検出されると、前記キー押下操作に対応する第2の操作情報を取得するステップと、
前記第2の操作情報が前記第1の操作情報と一致する場合、前記リモコンコードの送信フォーマットを第1のフォーマットに切り替える前記ステップを実行するステップと、
をさらに含むエアコンの制御方法。
【請求項12】
メモリと、プロセッサと、前記メモリに記憶され且つ前記プロセッサ上で実行できる制御プログラムとを備え、
前記制御プログラムは、前記プロセッサにより実行された場合、請求項1からの何れか一項に記載のエアコンの制御方法の各ステップを実現する
リモコン。
【請求項13】
メモリと、プロセッサと、前記メモリに記憶され且つ前記プロセッサ上で実行できる制御プログラムとを備え、
前記制御プログラムは、前記プロセッサにより実行された場合、請求項から11の何れか一項に記載のエアコンの制御方法の各ステップを実現する
エアコン。
【請求項14】
メモリと、プロセッサと、前記メモリに記憶され且つ前記プロセッサ上で実行できる制御プログラムとを備え、
前記制御プログラムは、前記プロセッサにより実行された場合、請求項11に記載のエアコンの制御方法の各ステップを実現する
制御端末。
【請求項15】
制御プログラムが記憶されており、前記制御プログラムがプロセッサにより実行された場合、請求項1から11の何れか一項に記載のエアコンの制御方法の各ステップを実現する
可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は2020年9月22日に出願された、出願番号が202011007378.6である中国特許出願の優先権を主張し、その全ての内容を引用により本願に組み入れる。
【0002】
本発明は、エアコンの技術分野に関し、特に、制御端末、リモコン、エアコンおよび制御方法ならびに可読記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0003】
広い部屋や大きな場所では、エアコンが複数台設置される場合がある。しかしながら、エアコンを複数台設置する場合、同じ型番のエアコンを採用するのが一般的である。
【0004】
ユーザがリモコンを用いてエアコンを制御する場合、各エアコンの型番が同じであるため、すべてのエアコンがリモコンから発せられたリモコンコードに応答してしまい、エアコンの誤作動を招くことになる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本願の主な目的は、エアコンの誤作動の問題を解決することを目的とする制御端末、リモコン、エアコンおよび制御方法ならびに可読記憶媒体を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を実現するために、本願はエアコンの制御方法を提供し、前記エアコンの制御方法は、
リモコンにより各エアコンの中からターゲットエアコンを決定するステップと、
リモコンコードのフォーマットを切り替える指令を前記ターゲットエアコンに送信し、ただし、前記ターゲットエアコンは前記指令を受信した場合、リモコンコードの受信フォーマットを第1のフォーマットに切り替え、前記第1のフォーマットは前記ターゲットエアコン以外のエアコンである他のエアコン各々のリモコンコードの受信フォーマットとは異なるステップと、
前記リモコンコードの送信フォーマットを第1のフォーマットに切り替えるステップと、
を含む。
【0007】
一実施例において、リモコンコードのフォーマットを切り替える指令を前記ターゲットエアコンに送信する前記ステップの後に、
前記第1のフォーマットへの切替に対応する第1の操作情報を取得して、前記第1の操作情報を出力するステップと、
前記第1の操作情報に基づいてトリガされたキー押下操作が検出されると、前記キー押下操作に対応する第2の操作情報を取得するステップと、
前記第2の操作情報が前記第1の操作情報と一致する場合、前記リモコンコードの送信フォーマットを第1のフォーマットに切り替える前記ステップを実行するステップと、をさらに含む。
【0008】
一実施例において、前記第1のフォーマットへの切替に対応する第1の操作情報を取得する前記ステップの前に、
前記リモコン上の各キーの中から、ターゲットキーを決定するステップと、
前記ターゲットキーに対応する第1の操作情報を設定し、前記第1の操作情報を前記リモコンコードの第1のフォーマットに関連付けて記憶するステップと、をさらに含む。
【0009】
一実施例において、前記第1の操作情報が前記ターゲットキーのキー押下時間および/または各前記ターゲットキー間のキー押下間隔時間を含む。
【0010】
一実施例において、リモコンにより各エアコンの中からターゲットエアコンを決定する前記ステップは、
リモコンによりエアコンに第2のフォーマットのリモコンコードを送信するステップと、
前記エアコンがフィードバックする応答情報を受信し、ただし、前記エアコンは第2のフォーマットの前記リモコンコードを受信すると、前記リモコンに前記応答情報をフィードバックする、ステップと、
前記応答情報の数が複数である場合、各前記応答情報に対応するエアコンの中からターゲットエアコンを決定するステップと、を含む。
【0011】
一実施例において、各前記応答情報に対応するエアコンの中からターゲットエアコンを決定する前記ステップは、
エアコンを個別に制御するか否かの問い合わせ情報を出力するステップと、
前記問い合わせ情報に基づいてトリガされた第1の決定操作が検出されると、各応答情報に対応するエアコンを含む選択インターフェースを出力するステップと、
前記選択インターフェースに基づく第2の決定操作が検出されると、前記第2の決定操作に応じて、選択されたエアコンをターゲットエアコンとして決定するステップと、を含む。
【0012】
一実施例において、リモコンにより各エアコンの中からターゲットエアコンを決定する前記ステップの後に、
前記リモコンコードに第1のフォーマットを割り当てるステップと、
リモコンコードのフォーマットを切り替える指令を前記第1のフォーマットに応じて生成し、リモコンコードのフォーマットを切り替える指令を前記ターゲットエアコンに送信する前記ステップを実行するステップと、をさらに含む。
【0013】
一実施例において、前記リモコンコードの送信フォーマットを第1のフォーマットに切り替える前記ステップの後に、
前記リモコンが現在制御しているエアコンと、リモコンコードの現在の送信フォーマットとを表示するステップをさらに含む。
【0014】
上記目的を実現するために、本願はエアコンの制御方法をさらに提供し、前記エアコンの制御方法は、
リモコンから送信された、リモコンコードのフォーマットを切り替える指令をターゲットエアコンが受信し、ただし、前記リモコンは、各エアコンの中からターゲットエアコンを決定した後に、リモコンコードのフォーマットを切り替える指令を前記ターゲットエアコンに送信するとともに、前記リモコンコードの送信フォーマットを第1のフォーマットに切り替える、ステップと、
前記指令に従って、リモコンコードの受信フォーマットを第1のフォーマットに切り替え、ただし、前記第1のフォーマットは前記ターゲットエアコン以外のエアコンである他のエアコンのリモコンコード各々の受信フォーマットとは異なる、ステップと、を含む。
【0015】
一実施例において、リモコンから送信された、リモコンコードのフォーマットを切り替える指令をターゲットエアコンが受信する前記ステップの前に、
前記ターゲットエアコンから前記リモコンに応答情報を送信し、ただし、各エアコンが前記リモコンから送信された第2のフォーマットのリモコンコードを受信すると、各前記エアコンからリモコンに応答情報を送信する、ステップと、
前記リモコンから送信された、リモコンコードのフォーマットを切り替える指令を受信する前記ステップを実行し、ただし、前記リモコンは、受信された前記応答情報の数が複数である場合、各前記応答情報に対応するエアコンの中からターゲットエアコンを決定するとともに、リモコンコードのフォーマットを切り替える指令を前記ターゲットエアコンに送信する、ステップと、をさらに含む。
【0016】
一実施例において、リモコンコードの受信フォーマットを第1のフォーマットに切り替える前記ステップの後に、
リモコンコードの現在の受信フォーマットを表示するステップをさらに含む。
【0017】
上記目的を実現するために、本願はエアコンの制御方法をさらに提供し、前記エアコンの制御方法は、
各エアコンの中からターゲットエアコンを決定するステップと、
リモコンコードのフォーマットを切り替える指令を前記ターゲットエアコンに送信し、ただし、前記ターゲットエアコンは、前記指令に従って前記リモコンコードの受信フォーマットを第1のフォーマットに切り替えるとともに、リモコンがリモコンコードの送信フォーマットを第1のフォーマットに切り替えるように前記リモコンに情報を送信し、前記第1のフォーマットは、前記ターゲットエアコン以外のエアコンである他のエアコン各々のリモコンコードの受信フォーマットとは異なる、ステップと、を含む。
【0018】
上記目的を実現するために、本願はエアコンの制御方法をさらに提供し、前記エアコンの制御方法は、
リモコンの受信フォーマットが第1のフォーマットに切り替わったと判定すると、各エアコンの中から、前記第1のフォーマットに対応するターゲットエアコンを決定するステップと、
リモコンコードのフォーマットを切り替える指令を前記ターゲットエアコンに送信し、ただし、前記エアコンは、前記指令に従って前記リモコンコードの現在のフォーマットを、前記ターゲットエアコン以外のエアコンである他のエアコン各々のリモコンコードの受信フォーマットとは異なる前記第1のフォーマットに切り替える、ステップと、を含む。
【0019】
上記目的を実現するために、本願はリモコンをさらに提供し、前記リモコンは、メモリと、プロセッサと、前記メモリに記憶され且つ前記プロセッサ上で実行できる制御プログラムとを備え、前記制御プログラムは、前記プロセッサにより実行された場合、上記に記載のエアコンの制御方法の各ステップを実現する。
【0020】
上記目的を実現するために、本願はエアコンをさらに提供し、前記エアコンは、メモリと、プロセッサと、前記メモリに記憶され且つ前記プロセッサ上で実行できる制御プログラムとを備え、前記制御プログラムは、前記プロセッサにより実行された場合、上記に記載のエアコンの制御方法の各ステップを実現する。
【0021】
上記目的を実現するために、本願は制御端末をさらに提供し、前記制御端末は、メモリと、プロセッサと、前記メモリに記憶され且つ前記プロセッサ上で実行できる制御プログラムとを備え、前記制御プログラムは、前記プロセッサにより実行された場合、上記に記載のエアコンの制御方法の各ステップを実現する。
【0022】
上記目的を実現するために、本願は可読記憶媒体をさらに提供し、前記可読記憶媒体には制御プログラムが記憶されており、前記制御プログラムがプロセッサにより実行された場合、上記に記載のエアコンの制御方法の各ステップを実現する。
【発明の効果】
【0023】
本願が提供する制御端末、リモコン、エアコンおよび制御方法ならびに可読記憶媒体によれば、リモコンにより、各エアコンの中からターゲットエアコンを決定し、リモコンコードのフォーマットを切り替える指令をターゲットエアコンに送信するとともに、リモコンコードの送信フォーマットを第1のフォーマットに切り替えることにより、ターゲットエアコンは、リモコンコードの受信フォーマットを第1のフォーマットに切り替え、第1のフォーマットは他のエアコン各々のリモコンコードの受信フォーマットとは異なる。リモコンにより、対応フォーマットのリモコンコードをターゲットエアコンに構成するとともに、ターゲットエアコンに構成するフォーマットを他のエアコンのフォーマットと異なるようにして、リモコンの指令にターゲットエアコンが応答し、他のエアコンがリモコンから送信される指令に応答できないようにすることが可能であるため、リモコンによりリモコンコードを用いてターゲットエアコンを制御する場合にリモコンのリモコンコードに他のエアコンが応答して運転する状況の発生が回避され、つまり、エアコンの誤作動が回避される。
【図面の簡単な説明】
【0024】
図1】本願の実施例にかかるリモコン/エアコン/制御端末のハードウェア構成模式図である。
図2】本願のエアコンの制御方法の第1実施例の模式フローチャートである。
図3】本願のエアコンの制御方法の第2実施例の模式フローチャートである。
図4】本願のエアコンの制御方法の第3実施例の模式フローチャートである。
図5】本願のエアコンの制御方法の第4実施例におけるステップS10の細分化された模式フローチャートである。
図6】本願のエアコンの制御方法の第5実施例の模式フローチャートである。
図7】本願のエアコンの制御方法の第6実施例の模式フローチャートである。
図8】本願のエアコンの制御方法の第7実施例の模式フローチャートである。
【0025】
添付図面を参照して、実施例と組み合わせて本願目的の実現、機能特徴及び長所をさらに説明する。
【発明を実施するための形態】
【0026】
本願の実施例において「第一」、「第二」等に関わる説明がある場合、当該「第一」、「第二」等の説明は、説明のためにだけ利用されるものであって、その相対的重要性を提示又は暗示する、或いは提示される技術的特徴の数を暗示的に指定するように理解すべきではないことは、説明しておく必要がある。これにより、「第一」、「第二」に限定された特徴は明示的或いは暗示的に少なくとも一つの当該特徴を含んでもよい。また、全文において現れた「及び/又は」は三つの並行する案を含むことを意味する。「A及び/又はB」を例に取ると、A案、或いはB案、或いはAとBとが同時に満たされる案を含むことになる。
【0027】
本発明の実施例の主な解決策は、リモコンにより、各エアコンの中からターゲットエアコンを決定するステップと、リモコンコードのフォーマットを切り替える指令を前記ターゲットエアコンに送信し、ただし、前記ターゲットエアコンは前記指令を受信した場合、リモコンコードの受信フォーマットを第1のフォーマットに切り替え、前記第1のフォーマットは前記ターゲットエアコン以外のエアコンである他のエアコン各々のリモコンコードの受信フォーマットとは異なる、ステップと、前記リモコンコードの送信フォーマットを第1のフォーマットに切り替えるステップと、である。
【0028】
リモコンにより、対応フォーマットのリモコンコードをターゲットエアコンに割り当てるとともに、ターゲットエアコンに割り当てるフォーマットを他のエアコンのフォーマットと異なるようにして、リモコンの指令にターゲットエアコンが応答し、他のエアコンがリモコンから送信される指令に応答できないようにすることが可能であるため、リモコンによりリモコンコードを用いてターゲットエアコンを制御する場合にリモコンのリモコンコードに他のエアコンが応答して運転する状況の発生が回避され、つまり、エアコンの誤作動が回避される。
【0029】
本願の実施例の案は、リモコン/エアコン/制御端末に関する。
【0030】
図1に示すように、本願の実施例は、リモコン、エアコン、または制御端末に関する。リモコン、エアコン、または制御端末は、プロセッサ101(例えばCPU)と、通信バス102と、メモリ103と、通信モジュール104とを備える。通信バス102はこれらの部品間の接続や通信を実現するためのものである。メモリ103としては高速RAMメモリであってもよく、安定したメモリ(non-volatile memory)、例えば磁気ディスクメモリでもよい。好ましくは、メモリ103は前記プロセッサ101とは独立した記憶装置としてもよい。当業者にとっては、図1に示す構造はリモコン/エアコン/制御端末に対する限定を構成せず、図示より多い或いは少ない部品を含んでもよく、或いは一部の部品を組み合わせたり、異なる部品の配置としたりしてもよいことは、理解できるであろう。
【0031】
図1に示すように、一種のコンピュータ記憶媒体としてのメモリ103の中には、制御プログラムを含んでもよい。
【0032】
図1に示す装置の中で、プロセッサ101はメモリ103内に記憶されている制御プログラムを呼び出して、
リモコンにより、各エアコンの中からターゲットエアコンを決定するステップと、
リモコンコードのフォーマットを切り替える指令を前記ターゲットエアコンに送信し、ただし、前記ターゲットエアコンは前記指令を受信した場合、リモコンコードの受信フォーマットを第1のフォーマットに切り替え、前記第1のフォーマットは前記ターゲットエアコン以外のエアコンである他のエアコン各々のリモコンコードの受信フォーマットとは異なる、ステップと、
前記リモコンコードの送信フォーマットを第1のフォーマットに切り替えるステップと、を実行する。
【0033】
一実施例において、プロセッサ101は、メモリ103に記憶されている制御プログラムを呼び出して、
前記第1のフォーマットへの切替に対応する第1の操作情報を取得して、前記第1の操作情報を出力するステップと、
前記第1の操作情報に基づいてトリガされたキー押下操作が検出されると、前記キー押下操作に対応する第2の操作情報を取得するステップと、
前記第2の操作情報が前記第1の操作情報と一致する場合、前記リモコンコードの送信フォーマットを第1のフォーマットに切り替える前記ステップを実行するステップと、をさらに実行してもよい。
【0034】
一実施例において、プロセッサ101は、メモリ103に記憶されている制御プログラムを呼び出して、
前記リモコン上の各キーの中から、ターゲットキーを決定するステップと、
前記ターゲットキーに対応する第1の操作情報を設定し、前記第1の操作情報を前記リモコンコードの第1のフォーマットに関連付けて記憶するステップと、をさらに実行してもよい。
【0035】
一実施例において、プロセッサ101は、メモリ103に記憶されている制御プログラムを呼び出して、
前記第1の操作情報が前記ターゲットキーのキー押下時間および/または各前記ターゲットキー間のキー押下間隔時間を含むことをさらに実行してもよい。
【0036】
一実施例において、プロセッサ101は、メモリ103に記憶されている制御プログラムを呼び出して、
リモコンによりエアコンに第2のフォーマットのリモコンコードを送信するステップと、
前記エアコンがフィードバックする応答情報を受信し、ただし、前記エアコンは第2のフォーマットの前記リモコンコードを受信すると、前記リモコンに前記応答情報をフィードバックする、ステップと、
前記応答情報の数が複数である場合、各前記応答情報に対応するエアコンの中からターゲットエアコンを決定するステップと、をさらに実行してもよい。
【0037】
一実施例において、プロセッサ101は、メモリ103に記憶されている制御プログラムを呼び出して、
エアコンを個別に制御するか否かの問い合わせ情報を出力するステップと、
前記問い合わせ情報に基づいてトリガされた第1の決定操作が検出されると、各応答情報に対応するエアコンを含む選択インターフェースを出力するステップと、
前記選択インターフェースに基づく第2の決定操作が検出されると、前記第2の決定操作に応じて、選択されたエアコンをターゲットエアコンとして決定するステップと、をさらに実行してもよい。
【0038】
一実施例において、プロセッサ101は、メモリ103に記憶されている制御プログラムを呼び出して、
前記リモコンコードに第1のフォーマットを割り当てるステップと、
リモコンコードのフォーマットを切り替える指令を前記第1のフォーマットに応じて生成し、リモコンコードのフォーマットを切り替える指令を前記ターゲットエアコンに送信する前記ステップを実行するステップと、を実行してもよい。
【0039】
一実施例において、前記リモコンコードの送信フォーマットを第1のフォーマットに切り替える前記ステップの後に、
前記リモコンが現在制御しているエアコンと、リモコンコードの現在の送信フォーマットとを表示するステップをさらに含む。
【0040】
一実施例において、プロセッサ101は、メモリ103に記憶されている制御プログラムを呼び出して、
リモコンから送信された、リモコンコードのフォーマットを切り替える指令をターゲットエアコンが受信し、ただし、前記リモコンは、各エアコンの中からターゲットエアコンを決定した後に、リモコンコードのフォーマットを切り替える指令を前記ターゲットエアコンに送信するとともに、前記リモコンコードの送信フォーマットを第1のフォーマットに切り替える、ステップと、
前記指令に従って、リモコンコードの受信フォーマットを第1のフォーマットに切り替え、ただし、前記第1のフォーマットは前記ターゲットエアコン以外のエアコンである他のエアコン各々のリモコンコードの受信フォーマットとは異なるステップと、をさらに実行してもよい。
【0041】
一実施例において、プロセッサ101は、メモリ103に記憶されている制御プログラムを呼び出して、
前記ターゲットエアコンから前記リモコンに応答情報を送信し、ただし、各エアコンが前記リモコンから送信された第2のフォーマットのリモコンコードを受信すると、各前記エアコンはリモコンに応答情報を送信する、ステップと、
前記リモコンから送信された、リモコンコードのフォーマットを切り替える指令を受信する前記ステップを実行し、ただし、前記リモコンは、受信された前記応答情報の数が複数である場合、各前記応答情報に対応するエアコンの中からターゲットエアコンを決定するとともに、リモコンコードのフォーマットを切り替える指令を前記ターゲットエアコンに送信する、ステップと、をさらに実行してもよい。
【0042】
一実施例において、プロセッサ101は、メモリ103に記憶されている制御プログラムを呼び出して、
リモコンコードの現在の受信フォーマットを表示することをさらに実行してもよい。
【0043】
一実施例において、プロセッサ101は、メモリ103に記憶されている制御プログラムを呼び出して、
リモコンコードのフォーマットを切り替える指令を前記ターゲットエアコンに送信し、ただし、前記ターゲットエアコンは、前記指令に従って前記リモコンコードの受信フォーマットを第1のフォーマットに切り替えるとともに、リモコンがリモコンコードの送信フォーマットを第1のフォーマットに切り替えるように前記リモコンに情報を送信するステップを実行してもよい。
【0044】
一実施例において、プロセッサ101は、メモリ103に記憶されている制御プログラムを呼び出して、
リモコンの受信フォーマットが第1のフォーマットに切り替わったと判定すると、各エアコンの中から、前記第1のフォーマットに対応するターゲットエアコンを決定するステップと、
リモコンコードのフォーマットを切り替える指令を前記ターゲットエアコンに送信するステップであって、前記エアコンは、前記指令に従って、前記リモコンコードの現在のフォーマットを前記第1のフォーマットに切り替えるステップと、をさらに実行してもよい。
【0045】
本実施例において、上述した案によれば、リモコンにより、各エアコンの中からターゲットエアコンを決定し、リモコンコードのフォーマットを切り替える指令をターゲットエアコンに送信するとともに、リモコンコードの送信フォーマットを第1のフォーマットに切り替えることにより、ターゲットエアコンは、リモコンコードの受信フォーマットを第1のフォーマットに切り替え、第1のフォーマットは他のエアコン各々のリモコンコードの受信フォーマットとは異なる。リモコンにより、対応フォーマットのリモコンコードをターゲットエアコンに割り当てるとともに、ターゲットエアコンに割り当てるフォーマットを他のエアコンのフォーマットと異なるようにして、リモコンの指令にターゲットエアコンが応答し、他のエアコンがリモコンから送信される指令に応答できないようにすることが可能であるため、リモコンによりリモコンコードを用いてターゲットエアコンを制御する場合にリモコンのリモコンコードに他のエアコンが応答して運転する状況の発生が回避され、つまり、エアコンの誤作動が回避される。
【0046】
上記リモコンのハードウェアアーキテクチャに基づいて、本願のエアコンの制御方法の実施例を提案する。
【0047】
図2を参照し、図2は本願のエアコンの制御方法の第1実施例であり、前記エアコンの制御方法は以下のステップを含む。
【0048】
ステップS10において、リモコンにより、各エアコンの中からターゲットエアコンを決定する。
【0049】
本実施例において、リモコンとエアコンには通信モジュールが設けられ、リモコンとエアコンとは、通信モジュールを介して双方向に通信することが可能である。また、リモコンには、リモコンコードを発射するために、赤外発射モジュールが設けられてもよく、つまり、リモコンコードは赤外光の形でエアコンに受信されてもよい。エアコンは受信するリモコンコードのフォーマットを設定でき、つまり、エアコンは受信可能なリモコンコードの先頭の文字列を設定する。エアコンは、リモコンコードを取得すると、リモコンコードの先頭の文字列を取得し、該文字列がエアコンの設定した文字列である場合、エアコンはさらに、リモコンコードの末尾の文字列を取得して、リモコンコードの受信を完了させる。エアコンが取得したリモコンコードの先頭の文字列がエアコンの設定した文字列でない場合、エアコンは該リモコンコードを破棄する。
【0050】
リモコンはディスプレイを備え、ディスプレイには家庭や仕事場のすべてのエアコンを表示することができる。ユーザは、ディスプレイに表示されたエアコンの中からターゲットエアコンを選択することができる。具体的には、リモコンには既定のインターフェースが表示され、該既定のインターフェースには各エアコンと各エアコンの置かれている家庭や仕事場の位置が含まれる。例えば、既定のインターフェースには、ホールの左隅、ホール右隅、および寝室のエアコンが表示される。ユーザは、エアコンを個別に制御する必要がある場合、既定のインターフェース上でターゲットエアコンを選択し、つまり、リモコンが既定のインターフェースに基づく選択操作を検出した場合に、選択操作に対応するエアコンをターゲットエアコンとすることで、リモコンが複数のエアコンからターゲットエアコンを決定することが実現される。
【0051】
ステップS20において、リモコンコードのフォーマットを切り替える指令を前記ターゲットエアコンに送信する。ただし、前記ターゲットエアコンは前記指令を受信した場合、リモコンコードの受信フォーマットを第1のフォーマットに切り替える。前記第1のフォーマットは前記ターゲットエアコン以外のエアコンである他のエアコン各々のリモコンコードの受信フォーマットとは異なる。
【0052】
リモコンにはリモコンコードが設定され、リモコンコードは数字とアルファベットからなる文字列である。リモコンコードの文字列は、先頭と末尾の2つの部分に分かれている。先頭に対応する文字列は、リモコンコードのフォーマットを表すように構成され、末尾に対応する文字列は、該リモコンコードに対応する指令を表すように構成されている。
【0053】
リモコンには、エアコンの機器識別子が記憶されており、機器識別子は位置に関連付けられている。リモコンは、位置に基づいてターゲットエアコンを決定した後に、エアコンの機器識別子を取得して、機器識別子に関連付けられている位置を取得する。リモコンは、リモコンコードのフォーマットを切り替える指令を該位置のターゲットエアコンに送信し、該指令には第1のフォーマットが保持されているため、ターゲットエアコンがリモコンコードの現在のモードを第1のフォーマットに切り替えるように、つまり、ターゲットエアコンは第1のフォーマットのリモコンコードのみを受け入れるようにする。なお、第1のフォーマットは、ターゲットエアコンに特有のものであり、つまり、第1のフォーマットは、他のエアコンの受信フォーマットと異なるため、他のエアコンは第1のフォーマットのリモコンコードを受信することができず、リモコンは第1のフォーマットのリモコンコードによりターゲットエアコンに対する個別の制御を実現する。
【0054】
他のエアコンが指令を受けることを避けるためには、リモコンは、赤外発射モジュールを用いて指令をターゲットエアコンに送信するのではなく、自身の通信モジュールを用いて指令をターゲットエアコンに送信する(赤外発射モジュールを用いて指令をターゲットエアコンに送信すれば、他のエアコンも該指令を受信し、さらにリモコンコードの受信フォーマットを第1のフォーマットに切り替えてしまう)。
【0055】
もちろん、リモコンは赤外発射モジュールを用いてリモコンコードを発射することもできる。ただし、リモコンコードに対応する指令にターゲットエアコンの機器識別子が保持されるため、ターゲットエアコンに指令に自身の機器識別子が含まれていることを確認させて、リモコンコードの受信フォーマットを第1のフォーマットに切り替えさせることで、他のエアコンがリモコンコードを受信してリモコンコードの受信フォーマットを第1のフォーマットに切り替えるのを回避する。つまり、リモコンにwifi(登録商標)モジュールやその他の通信モジュールを設置する必要がなく、赤外発射モジュールのみを設置することができるため、リモコンのコストが低い。
【0056】
ステップS30において、前記リモコンコードの送信フォーマットを第1のフォーマットに切り替える。
【0057】
リモコンは、リモコンに指令が送信されてから、自身のリモコンコードの送信フォーマットを設定し、すなわち、リモコンコードの送信フォーマットを第1のフォーマットに切り替える。リモコンには各指令に対応する文字列が設定されており、リモコンがリモコンコードを送信する必要のある場合、送信フォーマットに対応する文字列と指令に対応する文字列を組み合わせてリモコンコードを得る。あるいは、リモコンは、各指令の前に送信フォーマットに対応する文字列を直接付加することにより、各指令に対応するリモコンコードを記憶してもよい。
【0058】
リモコンがリモコンコードの送信フォーマットを第1のフォーマットに切り替えると、その後に送信されるリモコンコードのフォーマットがすなわち第1のフォーマットとなる。一方、ターゲットエアコンのリモコンコードの受信フォーマットも第1のフォーマットであるため、リモコンが第1のフォーマットのリモコンコードを用いてターゲットエアコンを個別に制御する目的を達成することができ、複数のエアコンがリモコンに応答することはない。
【0059】
また、リモコンは、ディスプレイにより、現在制御しているエアコンおよびリモコンコードのフォーマットを出力することができる。例えば、リモコンは、部屋の中央にあるエアコンが制御されていることを表示するとともに、リモコンのフォーマットが第1のフォーマットであることを表示する。例えば、リモコンがAとBの2つのフォーマットを含み、Bが第1のフォーマットである場合、リモコンがBを表示する。
【0060】
本実施例が提供する技術案において、リモコンにより、各エアコンの中からターゲットエアコンを決定し、リモコンコードのフォーマットを切り替える指令をターゲットエアコンに送信するとともに、リモコンコードの送信フォーマットを第1のフォーマットに切り替えることにより、ターゲットエアコンは、リモコンコードの受信フォーマットを第1のフォーマットに切り替え、第1のフォーマットは他のエアコン各々のリモコンコードの受信フォーマットとは異なる。リモコンにより、対応フォーマットのリモコンコードをターゲットエアコンに割り当てるとともに、ターゲットエアコンに割り当てるフォーマットを他のエアコンのフォーマットと異なるようにして、リモコンの指令にターゲットエアコンが応答し、他のエアコンがリモコンから送信される指令に応答できないようにすることが可能であるため、リモコンによりリモコンコードを用いてターゲットエアコンを制御する場合にリモコンのリモコンコードに他のエアコンが応答して運転する状況の発生が回避され、つまり、エアコンの誤作動が回避される。
【0061】
図3を参照し、図3は本願のエアコンの制御方法の第2実施例であり、第1実施例に基づいて、前記ステップS10のステップの後に、
前記第1のフォーマットへの切替に対応する第1の操作情報を取得して、前記第1の操作情報を出力するステップS40と、
前記第1の操作情報に基づいてトリガされたキー押下操作が検出されると、前記キー押下操作に対応する第2の操作情報を取得するステップS50と、
前記第2の操作情報が前記第1の操作情報と一致する場合、前記リモコンコードの送信フォーマットを第1のフォーマットに切り替える前記ステップを実行するステップS60と、をさらに含む。
【0062】
本実施例において、リモコンは、ユーザに操作されて第1のフォーマットの切替を行うことができる。具体的には、リモコンには、第1のフォーマットに切り替える第1の操作情報が記憶されている。第1の操作情報は、リモコンのあるキーのキー押下時間、ある複数のキーのキー押下間隔時間、または、キーのキー押下時間およびキー間のキー押下間隔時間である。つまり、第1の操作情報がターゲットキーのキー押下時間および/または各ターゲットキー間のキー押下間隔時間を含む。
【0063】
リモコンは、第1のフォーマットへの切替に対応する第1の操作情報を取得し、第1の操作情報に応じてユーザがリモコン上で操作してリモコンにリモコンコードの送信フォーマットを切り替えさせるために、第1の操作情報を出力する。リモコンは、第1の操作情報を出力した後に、リモコン上でのユーザのキー押下操作を検出した場合、それを第1の操作情報に基づいてトリガされたキー押下操作、すなわちユーザがリモコンコードのフォーマット切替操作を行っていると見なすことができる。このとき、リモコンは、キー押下操作に対応する第2の操作情報をさらに取得し、第2の操作情報が第1の操作情報と一致するか否かをさらに判断する。第2の操作情報は、ユーザがリモコン上でキー押下操作を行った実際のキーと、実際のキーのキー押下時間、および各実際のキー間のキー押下間隔時間である。第2の操作情報中の実際のキーが第1の操作情報内のテンプレートキーであり、実際のキーのキー押下時間が第1の操作情報内のターゲットキーのキー押下時間以上であり、且つ各実際のキーのキー押下間隔時間が第1の操作情報内の各ターゲットキーのキー押下間隔時間以下である場合、第2の操作情報が第1の操作情報と一致すると判定することができる。第1の操作情報にターゲットキーが1つしか含まれておらず、第2の操作情報内の実際のキーが第1の操作情報内のテンプレートキーであり、且つ実際のキーのキー押下時間が第1の操作情報内のターゲットキーのキー押下時間以上であれば、第2の操作情報が第1の操作情報と一致すると判定することができる。第2の操作情報が第1の操作情報と一致する場合、リモコンは、リモコンの送信フォーマットを第のフォーマットに切り替えることができる。
【0064】
また、リモコンがターゲットエアコンを決定した後に、ターゲットエアコンを個別に制御するか否かの情報を表示することが可能であり、ターゲットエアコンを個別に制御することにユーザが同意した場合のみ、リモコンが通信モジュールを介してターゲットエアコンに指令を送信するとともに、第のフォーマットへの切替に対応する第1の操作情報を取得する。
【0065】
本実施例が提供する技術案において、リモコンは、第1のフォーマットに切り替える第1の操作情報を取得するとともに、第1の操作情報に応じてユーザがリモコンの送信フォーマットを第1のフォーマットに切り替えるように、第1の操作情報を出力し、リモコンは、第1の操作情報に基づいてトリガされたキー押下操作を検出すると、キー押下操作に対応する第2の操作情報を取得し、第2の操作情報が第1の操作情報と一致した場合、リモコンコードの送信フォーマットを第1のフォーマットに切り替えることにより、ユーザが制御する必要のあるエアコンをリモコンにより個別に制御するようにする。
【0066】
図4を参照し、図4は本願のエアコンの制御方法の第3実施例であり、第2実施例に基づいて、前記ステップS40の前に、
前記リモコン上の各キーの中から、ターゲットキーを決定するステップS70と、
前記ターゲットキーに対応する第1の操作情報を設定し、前記第1の操作情報を前記リモコンコードの第1のフォーマットに関連付けて記憶するステップS80と、をさらに含む。
【0067】
本実施例において、リモコンは、第1のフォーマットに切り替える第1の操作情報を設定することができる。具体的には、リモコンは、リモコン上の各キーの中からターゲットキーを決定し、リモコンはランダムに選択してもよいし、空きキーをターゲットキーとして選択してもよい。空きキーとは、メーカーにより指令を構成されていないキーである予備キーを意味する。また、リモコンは、関連付けられている指令の数が少ないキーをターゲットキーとして選択することもできる。
【0068】
リモコンは、ターゲットキーを決定してから、ターゲットキーに第1の操作情報を設定し、最後に、第1の操作情報を第1のフォーマットに関連付けて保存する。第1の操作情報はすなわち、ターゲットキーのキー押下時間、各ターゲットキー間のキー押下間隔時間、または、ターゲットキーのキー押下時間および各ターゲットキー間のキー押下間隔時間である。
【0069】
本実施例が提供する技術案において、リモコンは、各キーの中からターゲットキーを決定してから、ターゲットキーに対応する第1の操作情報を設定し、最後に、第1の操作情報をリモコンコードの第1のフォーマットに関連付けて記憶することにより、ユーザがリモコンコードの送信フォーマットを第1のフォーマットに切り替えてエアコンに対する個別の制御を実現するように、リモコンが第1のフォーマットに切り替える操作情報を出力する。
【0070】
図5を参照し、図5は本願のエアコンの制御方法の第4実施例であり、第1実施例から第3実施例に基づいて、前記ステップS10は、
リモコンによりエアコンに第2のフォーマットのリモコンコードを送信するステップS11と、
前記エアコンがフィードバックする応答情報を受信し、ただし、前記エアコンは第2のフォーマットの前記リモコンコードを受信すると、前記リモコンに前記応答情報をフィードバックするステップS12と、
前記応答情報の数が複数である場合、各前記応答情報に対応するエアコンの中からターゲットエアコンを決定するステップS13と、を含む。
【0071】
本実施例において、リモコンは、エアコンに第2のフォーマットのリモコンコードを送信する。エアコンは、リモコンコードを受信すると、リモコンに応答情報をフィードバックし、すなわち、エアコンがリモコンコードを既に受信し応答した情報をリモコンに送信する。第2のフォーマットは、デフォルトのフォーマットであってもよい。エアコンは、リモコンコードを受信すると、リモコンに応答情報をフィードバックする。
【0072】
リモコンは、第2のフォーマットのリモコンコードを送信してから、一定期間内で受信された応答情報の数を合計する。数が複数であれば、複数のエアコンが同時に第2フォーマットのリモコンコードに応答したことを示すため、エアコンがリモコンコードに誤応答する恐れがある。
【0073】
リモコンは、各応答情報に対応するエアコンからターゲットエアコンを決定する。具体的には、リモコンには方位センサと測位モジュールとを設けることができ、リモコンは方位センサによりリモコンの方向を決定し、さらにリモコンのリモコンコードの送信方向によりリモコンの頭部の指す方向を決定し、リモコンは測位モジュールによりリモコンの位置を決定する。リモコンには、各エアコンの位置を記憶することができ、リモコンは、指す方向と各エアコンの位置とに基づいて、リモコンの頭部が指すエアコンを決定することができる。リモコンの頭部が指すエアコンは、リモコンが制御する必要のあるターゲットエアコンである。
【0074】
さらに、リモコンが応答情報が複数であると集計した場合、複数のエアコンがリモコンの指令に同時に応答していると判定することができる。リモコンは、エアコンを個別に制御するか否かの問い合わせ情報をディスプレイにより出力し、つまり、ユーザにより、個別の制御を必要とするターゲットエアコンを決定および選択する。
【0075】
リモコンには決定キーが設けられており、決定ボタンの操作が検出された場合、問い合わせ情報に基づいてトリガされた第1の決定操作が検出されたと見なすことができる。リモコンは、第1の決定操作が決定されると、各応答情報に対応するエアコンの情報を含む選択インターフェースを出力する。例えば、インターフェースには各エアコンの名前と各エアコンの置かれている位置が表示される。
【0076】
ユーザは、選択インターフェース上で制御したいエアコンを選択することができる。ディスプレイは、タッチパネルであってもよく、非タッチパネルであってもよい。ディスプレイが非タッチパネルである場合、方向キーにより個別制御が必要なエアコンを選択することができ、決定キーが押下された場合、リモコンは、選択インターフェースに基づく第2の決定操作が検出されたと判定することができ、この場合、第2の決定操作に応じて、選択されたエアコンをターゲットエアコンとして決定する。ディスプレイがタッチパネルである場合、ある領域のダブルタップ操作が検出された場合、選択インターフェースに基づく第2の決定操作が検出されたと判定することができ、リモコンは、該領域に対応するエアコンをターゲットエアコンとして決定する。
【0077】
なお、エアコンは、エアコンを個別に制御するか否かの問い合わせ情報を出力し、問い合わせ情報に基づいてトリガされた第1の決定操作が検出されると、各応答情報に対応するエアコンを含む選択インターフェースを出力し、前記選択インターフェースに基づく第2の決定操作が検出されると、第2の決定操作に応じて、選択されたエアコンをターゲットエアコンとして決定する。
【0078】
本実施例が提供する技術案において、リモコンが第2のフォーマットのリモコンコードをエアコンに送信することにより、リモコンコードに応答するエアコンが複数存在するか否かを判定し、リモコンコードに応答するエアコンが複数存在する場合のみ、リモコンはターゲットエアコンを決定するため、リモコンの計算リソースが節約される。
【0079】
一実施例において、ステップS10の後に、リモコンは、前記リモコンコードに第1のフォーマットを割り当て、リモコンコードのフォーマットを切り替える指令を前記第1のフォーマットに応じて生成し、リモコンコードのフォーマットを切り替える指令を前記ターゲットエアコンに送信するステップを実行する。
【0080】
具体的には、リモコンには、リモコンコードが複数セット記憶されていてもよく、すなわち、複数種類のリモコンの送信フォーマットが存在する。しかしながら、実際には、場所と部屋の中に設置される同じ型番のエアコンはメーカーによって決定されるわけではないため、場所内の同じ型番のエアコンの数がリモコン内のリモコンコードのフォーマットの数より多くなる可能性があり、リモコンは必要に応じてリモコンコードのフォーマットを割り当てることが可能で、複数セットのリモコンコードを事前に割り当てる必要がない。
【0081】
リモコンは、ターゲットリモコンを決定してから、リモコンコードに第1のフォーマットを割り当てる。すなわち、リモコンコードの先頭文字列をリモコンに割り当てるとともに、該文字列に応じてリモコンコードを切り替える指令を生成し、該指令にはリモコンコードの先頭の文字列が含まれる。エアコンは、該指令を受信すると、指令を解析して文字列を得て、エアコンはリモコンコードの現在のフォーマットに対応する文字列を受信した文字列に変更する。
【0082】
本実施例が提供する技術案において、リモコンは、各エアコンの中からターゲットエアコンを決定してから、リモコンコードに第1のフォーマットを割り当て、第1のフォーマットに従ってリモコンコードのフォーマットを切り替える指令を生成することで、エアコンは指令を受信すると、リモコンコードの受信フォーマットを指令内の第1のフォーマットに切り替えることにより、リモコンがエアコンを個別に制御するようになる。
【0083】
本願はエアコンの制御方法をさらに開示する。
【0084】
図6を参照し、図6は本願のエアコンの制御方法の第5実施例であり、前記エアコンの制御方法は、
リモコンから送信された、リモコンコードのフォーマットを切り替える指令をターゲットエアコンが受信し、ただし、前記リモコンは、各エアコンの中からターゲットエアコンを決定した後に、リモコンコードのフォーマットを切り替える指令を前記ターゲットエアコンに送信するとともに、前記リモコンコードの送信フォーマットを第1のフォーマットに切り替えるステップS100と、
前記指令に従って、リモコンコードの受信フォーマットを第1のフォーマットに切り替え、ただし、前記第1のフォーマットは前記ターゲットエアコン以外のエアコンである他のエアコン各々のリモコンコードの受信フォーマットとは異なる、ステップS110と、を含む。
【0085】
本実施例において、実行の主体はエアコンである。
【0086】
本実施例において、リモコンとエアコンには通信モジュールが設けられ、リモコンとエアコンとは、通信モジュールを介して双方向に通信することが可能である。また、リモコンには、リモコンコードを発射するために、赤外発射モジュールが設けられてもよく、つまり、リモコンコードは赤外光の形でエアコンに受信されてもよい。エアコンは、受信するリモコンコードのフォーマットを設定でき、つまり、エアコンは受信可能なリモコンコードの先頭の文字列を設定する。エアコンは、リモコンコードを取得すると、リモコンコードの先頭の文字列を取得し、該文字列がエアコンの設定した文字列である場合、エアコンはさらに、リモコンコードの末尾の文字列を取得して、リモコンコードの受信を完了させる。エアコンが取得したリモコンコードの先頭の文字列がエアコンの設定した文字列でない場合、エアコンは該リモコンコードを破棄する。
【0087】
リモコンはディスプレイを備え、ディスプレイには家庭や仕事場のすべてのエアコンを表示することができる。ユーザは、ディスプレイに表示されたエアコンの中からターゲットエアコンを選択することができる。具体的には、リモコンには既定のインターフェースが表示され、該既定のインターフェースには各エアコンと各エアコンの置かれている家庭や仕事場の位置が含まれる。例えば、既定のインターフェースには、ホールの左隅、ホール右隅、および寝室のエアコンが表示される。ユーザは、エアコンを個別に制御する必要がある場合、既定のインターフェース上でターゲットエアコンを選択し、つまり、リモコンが既定のインターフェースに基づく選択操作を検出した場合に、選択操作に対応するエアコンをターゲットエアコンとすることで、リモコンが複数のエアコンからターゲットエアコンを決定することが実現される。
【0088】
リモコンにはリモコンコードが設定され、リモコンコードは数字とアルファベットからなる文字列である。リモコンコードの文字列は、先頭と末尾の2つの部分に分かれている。先頭に対応する文字列は、リモコンコードのフォーマットを表すように構成され、末尾に対応する文字列は、該リモコンコードに対応する指令を表すように構成されている。
【0089】
リモコンには、エアコンの機器識別子が記憶されており、機器識別子は位置に関連付けられている。リモコンは、位置に基づいてターゲットエアコンを決定した後に、エアコンの機器識別子を取得して、機器識別子に関連付けられている位置を取得する。リモコンは、リモコンコードのフォーマットを切り替える指令を該位置のターゲットエアコンに送信し、該指令には第1のフォーマットが保持されているため、ターゲットエアコンがリモコンコードの現在のモードを第1のフォーマットに切り替えるように、つまり、ターゲットエアコンは第1のフォーマットのリモコンコードのみを受け入れるようにする。なお、第1のフォーマットは、ターゲットエアコンに特有のものであり、つまり、第1のフォーマットは、他のエアコンの受信フォーマットと異なるため、他のエアコンは第1のフォーマットのリモコンコードを受信することができず、リモコンは第1のフォーマットのリモコンコードによりターゲットエアコンに対する個別の制御を実現する。
【0090】
他のエアコンが指令を受けることを避けるためには、リモコンは、赤外発射モジュールを用いて指令をターゲットエアコンに送信するのではなく、自身の通信モジュールを用いて指令をターゲットエアコンに送信する(赤外発射モジュールを用いて指令をターゲットエアコンに送信すれば、他のエアコンも該指令を受信し、さらにリモコンコードの受信フォーマットを第1のフォーマットに切り替えてしまう)。
【0091】
リモコンは、リモコンに指令が送信されてから、自身のリモコンコードの送信フォーマットを設定し、すなわち、リモコンコードの送信フォーマットを第1のフォーマットに切り替える。リモコンには各指令に対応する文字列が設定されており、リモコンがリモコンコードを送信する必要のある場合、送信フォーマットに対応する文字列と指令に対応する文字列を組み合わせてリモコンコードを得る。あるいは、リモコンは、各指令の前に送信フォーマットに対応する文字列を直接付加することにより、各指令に対応するリモコンコードを記憶してもよい。
【0092】
リモコンがリモコンコードの送信フォーマットを第1のフォーマットに切り替えると、その後に送信されるリモコンコードのフォーマットがすなわち第1のフォーマットとなる。一方、ターゲットエアコンのリモコンコードの受信フォーマットも第1のフォーマットであるため、リモコンが第1のフォーマットのリモコンコードを用いてターゲットエアコンを個別に制御する目的を達成することができ、複数のエアコンがリモコンに応答することはない。
【0093】
また、リモコンは、ディスプレイにより、現在制御しているエアコンおよびリモコンコードのフォーマットを出力することができる。例えば、リモコンは、部屋の中央にあるエアコンが制御されていることを表示するとともに、リモコンのフォーマットが第1のフォーマットであることを表示し、例えば、リモコンがAとBの2つのフォーマットを含み、Bが第1のフォーマットである場合、リモコンがBを表示する。
【0094】
本実施例が提供する技術案において、リモコンから送信された、リモコンコードのフォーマットを切り替える指令をターゲットエアコンが受信し、リモコンのリモコンコードの送信フォーマットを第1のフォーマットに切り替え、そして、指令に従って、リモコンコードの受信フォーマットを第1のフォーマットに切り替え、第1のフォーマットは他のエアコン各々のリモコンコードの受信フォーマットとは異なる。リモコンにより、対応フォーマットのリモコンコードをターゲットエアコンに割り当てるとともに、ターゲットエアコンに割り当てるフォーマットを他のエアコンのフォーマットと異なるようにして、リモコンの指令にターゲットエアコンが応答し、他のエアコンがリモコンから送信される指令に応答できないようにすることが可能であるため、リモコンによりリモコンコードを用いてターゲットエアコンを制御する場合にリモコンのリモコンコードに他のエアコンが応答して運転する状況の発生が回避され、つまり、エアコンの誤作動が回避される。
【0095】
一実施例において、ステップS100の前に、
前記ターゲットエアコンから前記リモコンに応答情報を送信し、ただし、各エアコンが前記リモコンから送信された第2のフォーマットのリモコンコードを受信すると、各前記エアコンはリモコンに応答情報を送信する、ステップと、
前記リモコンから送信された、リモコンコードのフォーマットを切り替える指令を受信する前記ステップを実行し、ただし、前記リモコンは、受信された前記応答情報の数が複数である場合、各前記応答情報に対応するエアコンの中からターゲットエアコンを決定するとともに、リモコンコードのフォーマットを切り替える指令を前記ターゲットエアコンに送信する、ステップと、をさらに含む。
【0096】
上記の具体的な流れは上記の実施例を参照し、ここでは説明を省略する。
【0097】
本願はさらにエアコンの制御方法を提案する。
【0098】
図7を参照し、図7は本願のエアコンの制御方法の第6実施例であり、前記エアコンの制御方法は、以下のステップをさらに含む。
【0099】
ステップS200において、各エアコンの中からターゲットエアコンを決定する。
【0100】
本実施例において、実行の主体は制御端末またはエアコンである。制御端末は、エアコンの制御プログラムが搭載されたユーザの携帯電話であってもよい。制御端末は、家庭内の各エアコンの有線コントローラであってもよい。制御端末は、サーバであってもよい。
【0101】
制御端末はディスプレイを備え、ディスプレイには家庭や仕事場のすべてのエアコンを表示することができる。ユーザは、ディスプレイに表示されたエアコンの中からターゲットエアコンを選択することができる。具体的には、制御端末には既定のインターフェースが表示され、該既定のインターフェースには各エアコンと各エアコンの置かれている家庭や仕事場の位置が含まれる。例えば、既定のインターフェースには、ホールの左隅、ホール右隅、および寝室のエアコンが表示される。ユーザは、エアコンを個別に制御する必要がある場合、既定のインターフェース上でターゲットエアコンを選択し、つまり、制御端末が既定のインターフェースに基づく選択操作を検出した場合に、選択操作に対応するエアコンをターゲットエアコンとすることで、制御端末が複数のエアコンからターゲットエアコンを決定することが実現される。もちろん、エアコンのディスプレイに表示される各エアコンおよび各エアコンの中からターゲットエアコンを決定することは、制御端末がターゲットエアコンを決定する流れを参照できるため、ここでは説明を省く。
【0102】
ステップS210において、リモコンコードのフォーマットを切り替える指令を前記ターゲットエアコンに送信し、ただし、前記ターゲットエアコンは、前記指令に従って前記リモコンコードの受信フォーマットを第1のフォーマットに切り替えるとともに、リモコンがリモコンコードの送信フォーマットを第1のフォーマットに切り替えるように前記リモコンに情報を送信する。
【0103】
制御端末またはエアコンは、ターゲットエアコンを決定した後に、リモコンコードのフォーマットを切り替える指令をターゲットエアコンに送信する。指令には、リモコンコードの第1のフォーマットが含まれる。リモコンコードおよび第1のフォーマットの説明は、上述した説明を参照されたい。
【0104】
ターゲットエアコンは、指令を受けると、リモコンコードの受信フォーマットを第1のフォーマットに切り替え、リモコンに情報を送信し、リモコンのリモコンコードのフォーマットを第1のフォーマットに切り替えるために、該情報には第1のフォーマットが保持される。ターゲットエアコンは、それにバインドされたリモコンに情報を送信することができる。第1のフォーマットが他のエアコンのリモコンコードの受信フォーマットと異なるため、リモコンは第1のフォーマットのリモコンコードによりターゲットエアコンに対する個別の制御を実現する。他のエアコンとは、ターゲットエアコン以外のエアコンである。
【0105】
本実施例が提供する技術案において、エアコンまたは制御端末は、各エアコンの中からターゲットエアコンを決定してから、リモコンコードのフォーマットを切り替える指令をターゲットエアコンに送信することにより、ターゲットエアコンがリモコンコードの受信フォーマットを第1のフォーマットに切り替えるようにし、そして、ターゲットエアコンがリモコンに情報を送信することにより、リモコンのリモコンコードの送信フォーマットも第1のフォーマットに切り替えるようにする。制御端末またはエアコンは対応フォーマットのリモコンコードをターゲットエアコンおよび要求に割り当てるとともに、ターゲットエアコンに割り当てるフォーマットを他のエアコンのフォーマットと異なるようにして、リモコンの指令にターゲットエアコンが応答し、他のエアコンがリモコンから送信される指令に応答できないようにすることが可能であるため、リモコンによりリモコンコードを用いてターゲットエアコンを制御する場合にリモコンのリモコンコードに他のエアコンが応答して運転する状況の発生が回避され、つまり、エアコンの誤作動が回避される。
【0106】
本願はさらにエアコンの制御方法を提案する。
【0107】
図8を参照し、図8は本願のエアコンの制御方法の第7実施例であり、前記エアコンの制御方法は、以下のステップをさらに含む。
【0108】
ステップS300において、リモコンの受信フォーマットが第1のフォーマットに切り替えられたと判定してから、各エアコンの中から前記第1のフォーマットに対応するターゲットエアコンを決定する。前記第1のフォーマットは、前記ターゲットエアコン以外のエアコンである他のエアコン各々のリモコンコードの受信フォーマットとは異なる。
【0109】
本実施例において、実行の主体は制御端末またはエアコンである。制御端末は、エアコンの制御プログラムが搭載されたユーザの携帯電話であってもよい。制御端末は、家庭内の各エアコンの有線コントローラであってもよい。制御端末は、サーバであってもよい。
【0110】
リモコンには通信モジュールが設けられており、リモコン上のリモコンコードの送信フォーマットが第1のフォーマットに切り替わる時、第1のフォーマットおよび第1のフォーマットに対応するターゲットエアコンがエアコンまたは制御端末に送信される。
【0111】
リモコンはディスプレイを備え、ユーザはディスプレイに表示された各エアコンから個別に制御する必要のあるターゲットエアコンを決定し、すなわち、リモコンが各エアコンの中からターゲットエアコンを決定する。すると、リモコンのリモコンコードのフォーマットを第1のフォーマットに切り替える(リモコンが各エアコンの中からターゲットエアコンを決定することは上記の説明を参照し、ここでは説明を省く)。リモコンはさらに、第1のフォーマットおよびターゲットエアコンを、エアコンまたは制御端末に送信する(リモコンは、第1のフォーマットおよびターゲットエアコンをサーバに送信することにより、サーバに、第1のフォーマットおよびターゲットエアコンを制御端末に送信させる)。このとき、エアコン又は制御端末は、リモコンの受信フォーマットが第1のフォーマットに切り替わったと判定できる。
【0112】
制御端末またはリモコンは、受信した第1のフォーマットおよびターゲットエアコンに基づいて、各エアコンの中から、第1のフォーマットに対応するターゲットエアコンを決定することができる。
【0113】
ステップS310において、リモコンコードのフォーマットを切り替える指令を前記ターゲットエアコンに送信し、前記エアコンは、前記指令に従って、前記リモコンコードの現在のフォーマットを前記第1のフォーマットに切り替える。
【0114】
制御端末またはエアコンは、ターゲットエアコンを決定した後に、リモコンコードのフォーマットを切り替える指令をターゲットエアコンに送信する。指令には、リモコンコードの第1のフォーマットが含まれる。リモコンコードおよび第1のフォーマットの説明は、上述した説明を参照されたい。
【0115】
ターゲットエアコンは、指令を受けると、リモコンコードの受信フォーマットを第1のフォーマットに切り替えることにより、リモコンは第1のフォーマットのリモコンコードを用いてターゲットエアコンに対する個別の制御を実現する。第1のフォーマットは他のエアコン各々のリモコンコードの受信フォーマットとは異なり、他のエアコンとはターゲットエアコン以外のエアコンである。
【0116】
本実施例が提供する技術案において、エアコン又は制御端末は、リモコンの受信フォーマットが第1のフォーマットに切り替わったと判定すると、各エアコンの中から前記第1のフォーマットに対応するターゲットエアコンを決定してから、リモコンコードのフォーマットを切り替える指令をターゲットエアコンに送信して、ターゲットエアコンがリモコンコードの受信フォーマットを第1のフォーマットを切り替え、第1のフォーマットは他のエアコンのリモコンコードの受信フォーマットとは異なる。制御端末またはエアコンは、リモコンのリモコンコードの送信フォーマットが第1のフォーマットに切り替わったと判定した後に、ターゲットエアコンに第1のフォーマットのリモコンコードを割り当てるとともに、ターゲットエアコンに割り当てるフォーマットが他のエアコンのフォーマットとは異なるため、リモコンの指令にターゲットエアコンが応答し、他のエアコンがリモコンから送信される指令に応答できないようにすることが可能であるため、リモコンによりリモコンコードを用いてターゲットエアコンを制御する場合にリモコンのリモコンコードに他のエアコンが応答して運転する状況の発生が回避され、つまり、エアコンの誤作動が回避される。
【0117】
本願はリモコンをさらに提供し、前記リモコンは、メモリと、プロセッサと、前記メモリに記憶され且つ前記プロセッサ上で実行できる制御プログラムとを備え、前記制御プログラムは、前記プロセッサにより実行された場合、上記実施例に記載のエアコンの制御方法の各ステップを実現する。
【0118】
本願はエアコンをさらに提供し、前記エアコンは、メモリと、プロセッサと、前記メモリに記憶され且つ前記プロセッサ上で実行できる制御プログラムとを備え、前記制御プログラムは、前記プロセッサにより実行された場合、上記実施例に記載のエアコンの制御方法の各ステップを実現する。
【0119】
本願は制御端末をさらに提供し、前記制御端末は、メモリと、プロセッサと、前記メモリに記憶され且つ前記プロセッサ上で実行できる制御プログラムとを備え、前記制御プログラムは、前記プロセッサにより実行された場合、上記実施例に記載のエアコンの制御方法の各ステップを実現する。
【0120】
本願は可読記憶媒体をさらに提供し、前記可読記憶媒体には制御プログラムが記憶されており、前記制御プログラムがプロセッサにより実行された場合、上記実施例に記載のエアコンの制御方法の各ステップを実現する。
【0121】
上記本願の実施例の番号は説明のためのものだけであって、実施例の優劣を表すものではない。
【0122】
本文において、「含む」、「含める」といった術語或いは他のバリエーションはいずれも非排他的な包含を意味することで、一連の要素の過程、方法、物品或いは装置がそれらの要素だけでなく、明確に列挙されていない他の要素を含み、或いはこの種の過程、方法、物品或いは装置に固有の要素を含むようにする。それ以上の制限がない状況で、「一つの…を含む」という文により限定される要素は、当該要素を含む過程、方法、物品或いは装置の中に他の同じ要素がさらに存在することを除外しない。
【0123】
以上の実施態様の説明を通して、当業者は、上記の実施例の方法はソフトウェアに必要な汎用ハードウェアプラットフォームを加える方法(勿論ハードウェアによることも可能であるが、多くの場合では前者がより良い実施方法)で実現できることを明確に理解できる。このような理解に基づいて、本願の技術案は、本質としては、或いは先行技術に対し貢献する部分は、ソフトウェア製品の形式で体現できる。当該コンピュータソフトウェア製品は上記のような記憶媒体(例えばROM/RAM、磁気ディスク、光ディスク)に記憶でき、一台の端末機器(携帯電話、コンピュータ、サーバ、エアコン、或いはネットワーク機器等でもよい)に本願の各実施例で説明する方法を実行させる幾つかの指令を含む。
【0124】
以上は本願の好ましい実施例に過ぎず、それによって本願の保護範囲を制限するわけではない。本願の明細書及び図面の内容を利用してなされた均等な構造或いは均等な流れ変換、或いは直接または間接的な他の関連する技術分野への応用は、同じ理由で本願の特許の保護範囲に含まれる。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8