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特許7542164プログラム、方法、情報処理装置、システム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-21
(45)【発行日】2024-08-29
(54)【発明の名称】プログラム、方法、情報処理装置、システム
(51)【国際特許分類】
   G09B 7/00 20060101AFI20240822BHJP
   G09B 19/00 20060101ALI20240822BHJP
   G06Q 50/20 20120101ALI20240822BHJP
【FI】
G09B7/00
G09B19/00 H
G06Q50/20
【請求項の数】 14
(21)【出願番号】P 2024002024
(22)【出願日】2024-01-10
【審査請求日】2024-01-10
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】514286033
【氏名又は名称】株式会社COMPASS
(74)【代理人】
【識別番号】110002815
【氏名又は名称】IPTech弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】常盤 卓也
【審査官】前地 純一郎
(56)【参考文献】
【文献】特開2021-068053(JP,A)
【文献】特開2013-044770(JP,A)
【文献】特開2022-028719(JP,A)
【文献】[プロンプト解説]ChatGPTで難易度別・単元別で数学/数学の問題集を作成する,PROMPTY[online],2023年04月12日,インターネット<URL:https://bocek.co.jp/media/formula/learning/650/>,[2024年2月15日検索]
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G09B 1/00- 9/56
G09B 17/00-19/26
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
プロセッサと、記憶部とを備えるコンピュータに実行させるためのプログラムであって、前記プロセッサが、
第1ユーザの学習教材の問題に対する正答率および問題を解く際の解答の正誤を含む習熟度に関する情報を取得する習熟度取得ステップと、
前記第1ユーザに関する前記習熟度に基づいて、大規模言語モデルから前記第1ユーザの学習課題または推奨の学習内容に関する説明文を取得する説明文取得ステップと、を実行するプログラム。
【請求項2】
前記説明文取得ステップは、前記第1ユーザの学習課題または推奨問題に関する情報を含む前記説明文を取得するステップである、請求項1記載のプログラム。
【請求項3】
前記説明文取得ステップは、前記第1ユーザの学習単元ごとの学習課題または推奨問題に関する情報を含む前記説明文を取得するステップである、請求項2記載のプログラム。
【請求項4】
プロセッサと、記憶部とを備えるコンピュータに実行させるためのプログラムであって、前記プロセッサが、
複数の第1ユーザの学習の習熟度に関する情報を取得する習熟度取得ステップと、
前記習熟度取得ステップにおいて取得した前記習熟度に基づき、複数の前記第1ユーザを、1または複数のグループに関連付けるグループステップと、
所定のグループに関連付けられた1または複数の前記第1ユーザに関する前記習熟度に基づいて、大規模言語モデルから前記所定のグループの学習課題または推奨の学習内容に関する説明文を取得する説明文取得ステップと、を実行し、
前記説明文取得ステップは、前記所定のグループに関連付けられた前記1または複数の第1ユーザに関する前記習熟度に基づく統計量を含む入力データを、前記大規模言語モデルに入力することにより、前記所定のグループに関する前記説明文を取得するステップである、プログラム。
【請求項5】
前記説明文取得ステップは、前記所定のグループに関連付けられた前記1または複数の第1ユーザに関する前記習熟度に含まれる要素ごとの統計量および前記要素の内容を含む入力データを、前記大規模言語モデルに入力することにより、前記所定のグループに関する前記説明文を取得するステップである、請求項4記載のプログラム。
【請求項6】
前記説明文取得ステップは、前記所定のグループに関連付けられた前記1または複数の第1ユーザの個人情報を前記大規模言語モデルに入力しないステップである、請求項4記載のプログラム。
【請求項7】
前記プロセッサが、
前記所定のグループに対して、第2ユーザから、前記説明文取得ステップにおいて取得した前記説明文に応じた1または複数の学習教材の選択を受け付ける教材受付ステップと、
前記所定のグループに関連付けられた前記1または複数の前記第1ユーザに対してまとめて、前記教材受付ステップにおいて受け付けた前記1または複数の学習教材を提供する教材提供ステップと、を実行する、請求項4記載のプログラム。
【請求項8】
前記習熟度取得ステップは、複数の前記第1ユーザに関する前記習熟度を取得するステップであり、前記プロセッサが、
前記習熟度取得ステップにおいて取得した前記習熟度に基づき、複数の前記第1ユーザを、1または複数のグループに関連付けるグループステップと、
所定のグループに関連付けられた1または複数の前記第1ユーザに対してまとめて学習教材を提供する教材提供ステップと、を実行する、請求項1記載のプログラム。
【請求項9】
前記プロセッサが、
前記所定のグループに対して、第2ユーザから1または複数の学習教材の選択を受け付ける教材受付ステップと、を実行し、
前記教材提供ステップは、所定のグループに関連付けられた前記1または複数の前記第1ユーザに対してまとめて、前記教材受付ステップにおいて受け付けた前記1または複数の学習教材を提供するステップである、請求項8記載のプログラム。
【請求項10】
前記グループステップは、前記複数の第1ユーザの前記習熟度の類似度に応じて、複数の前記第1ユーザを、1または複数のグループに関連付けるステップである、請求項4から9のいずれか記載のプログラム。
【請求項11】
前記グループステップは、前記複数の第1ユーザが特定の範囲の学習効果を確認した後に、前記複数の前記第1ユーザを、1または複数のグループに関連付けるステップである、請求項4から9のいずれか記載のプログラム。
【請求項12】
プロセッサと、メモリとを備えるコンピュータに実行される方法であって、
前記プロセッサが、請求項1から請求項9のいずれかに係る発明において実行される全てのステップを実行する方法。
【請求項13】
制御部と、記憶部とを備える情報処理装置であって、
前記制御部が、請求項1から請求項9のいずれかに係る発明において実行される全てのステップを実行する情報処理装置。
【請求項14】
請求項1から請求項9のいずれかに係る発明において実行される全てのステップを実行する手段を備えるシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、プログラム、方法、情報処理装置、システムに関する。
【背景技術】
【0002】
情報処理端末を用いた学習支援技術が知られている。
特許文献1には、学習者の解答内容を評価し、学習者や学習支援者に適切な情報を提供する技術が開示されている。
特許文献2には、登録ユーザ(生徒)の学習意欲を向上させ、学習効果を高めることが可能な学習支援技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2023-080493号公報
【文献】特開2013ー142718号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ユーザの学習に適した説明文を出力することができていないという課題がある。
そこで、本開示は、上記課題を解決すべくなされたものであって、その目的は、ユーザの学習に適した説明文を出力する技術を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
プロセッサと、記憶部とを備えるコンピュータに実行させるためのプログラムであって、プロセッサが、第1ユーザに関する属性情報を取得する属性取得ステップと、第1ユーザに関する属性情報に基づいて、大規模言語モデルから第1ユーザに関連する説明文を取得する説明文取得ステップと、を実行するプログラム。
【発明の効果】
【0006】
本開示によれば、ユーザの学習に適した説明文を出力することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】システム1の機能構成を示すブロック図である。
図2】サーバ10の機能構成を示すブロック図である。
図3】第1ユーザ端末20の機能構成を示すブロック図である。
図4】第2ユーザ端末30の機能構成を示すブロック図である。
図5】ユーザテーブル1012のデータ構造を示す図である。
図6】グループテーブル1013のデータ構造を示す図である。
図7】宿題テーブル1014のデータ構造を示す図である。
図8】教材マスタ1021のデータ構造を示す図である。
図9】グルーピング処理の動作を示すフローチャートである。
図10】説明文作成処理の動作を示すフローチャートである。
図11】出題処理の動作を示すフローチャートである。
図12】説明文作成処理の動作を示す画面例である。
図13】出題処理の動作を示す画面例である。
図14】学習教材提示処理の動作を示す画面例である。
図15】コンピュータ90の基本的なハードウェア構成を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本開示の実施形態について図面を参照して説明する。実施形態を説明する全図において、共通の構成要素には同一の符号を付し、繰り返しの説明を省略する。なお、以下の実施形態は、特許請求の範囲に記載された本開示の内容を不当に限定するものではない。また、実施形態に示される構成要素のすべてが、本開示の必須の構成要素であるとは限らない。また、各図は模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。
【0009】
<システム1の構成>
本開示におけるシステム1は、学校、学習塾等の教育機関等において、学習を指導する教師から学習する生徒に対して行われる教育サービスを支援する情報処理システムである。
システム1は、ネットワークNを介して接続された、サーバ10、第1ユーザ端末20、第2ユーザ端末30、大規模言語モデル50の情報処理装置を備える。
図1は、システム1の機能構成を示すブロック図である。
図2は、サーバ10の機能構成を示すブロック図である。
図3は、第1ユーザ端末20の機能構成を示すブロック図である。
図4は、第2ユーザ端末30の機能構成を示すブロック図である。
【0010】
各情報処理装置は演算装置と記憶装置とを備えたコンピュータにより構成されている。コンピュータの基本ハードウェア構成および、当該ハードウェア構成により実現されるコンピュータの基本機能構成は後述する。サーバ10、第1ユーザ端末20、第2ユーザ端末30、大規模言語モデル50のそれぞれについて、後述するコンピュータの基本ハードウェア構成およびコンピュータの基本機能構成と重複する説明は省略する。
【0011】
<サーバ10の構成>
サーバ10は、教師から生徒に対して行われる教育サービスを支援する情報処理装置である。
サーバ10は、記憶部101、制御部104を備える。
【0012】
<サーバ10の記憶部101の構成>
サーバ10の記憶部101は、アプリケーションプログラム1011、ユーザテーブル1012、グループテーブル1013、宿題テーブル1014、教材マスタ1021を備える。
【0013】
アプリケーションプログラム1011は、サーバ10の制御部104を各機能ユニットとして機能させるためのプログラムである。
アプリケーションプログラム1011は、ウェブブラウザアプリケーションなどのアプリケーションを含む。
【0014】
ユーザテーブル1012は、サービスを利用する会員ユーザ(以下、ユーザ)の情報を記憶し管理するテーブルである。ユーザは、サービスの利用登録を行うことで、当該ユーザの情報がユーザテーブル1012の新しいレコードに記憶される。これにより、ユーザは本開示にかかるサービスを利用できるようになる。本開示においては、生徒(第1ユーザ)、教師(第2ユーザ)、本開示にかかる情報処理サービスの管理者(管理者ユーザ)にかかるユーザのユーザ情報が記憶される。
ユーザテーブル1012は、ユーザIDを主キーとして、ユーザID、ユーザ名、属性データ、グループIDのカラムを有するテーブルである。
図5は、ユーザテーブル1012のデータ構造を示す図である。
【0015】
ユーザIDは、ユーザを識別するためのユーザ識別情報を記憶する項目である。ユーザ識別情報は、ユーザごとにユニークな値が設定されている項目である。
ユーザ名は、ユーザの氏名を記憶する項目である。ユーザ名は、氏名ではなく、ニックネームなど任意の文字列を設定しても良い。
属性データは、以下の情報を含む。特に、属性データは、学習内容に関する習熟度に関する情報を含む。
・個人情報:氏名、生年月日、性別、国籍・民族性
・連絡先情報:住所、電話番号、メールアドレス
・解答情報:学年・クラス、受講科目、習熟度、学習進捗状況、テスト成績・評価、出席状況
・健康情報:アレルギー、既往歴、特別な健康上の配慮
・心理的性質:学習スタイル
・興味・趣味:部活動やクラブ活動、趣味や興味のある分野
・教育的配慮:学習障害の有無、言語障害、知的障害等の情報
習熟度は、生徒が特定の学習単元において、当該学習単元における学習内容をどの程度理解し、身につけているかを示す指標である。習熟度は、オンライン学習サービスにおいて、生徒個々の学習進捗を評価し、適切な学習支援を提供するために用いられる。習熟度は、生徒が単元内の問題や課題等を解いたり学習教材を視聴したり読解する過程で得られるデータ(正誤、解答時間などの解答情報)を基に算出される指標である。
具体的に、習熟度は生徒が各問題を解く際の解答の正誤に関する情報、解答時間などの解答情報を含む。習熟度は、解答情報に基づき評価される多段階の指標・ランク、A(よく理解できている)、B(概ね理解できている)、C(あまり理解できていない)、D(ほとんど理解できていない)を含んでも良い。
グループIDは、グループを識別するためのグループ識別情報を記憶する項目である。グループ識別情報は、グループ情報ごとにユニークな値が設定されている項目である。
【0016】
グループテーブル1013は、グループに関する情報(グループ情報)を記憶し管理するためのテーブルである。
グループテーブル1013は、グループIDを主キーとして、グループID、グループ名、特徴量、説明文のカラムを有するテーブルである。
図6は、グループテーブル1013のデータ構造を示す図である。
【0017】
グループIDは、グループを識別するためのグループ識別情報を記憶する項目である。グループ識別情報は、グループ情報ごとにユニークな値が設定されている項目である。
グループ名は、グループの名称を記憶する項目である。グループ名は任意の文字列を設定することができる。
特徴量は、グループを特徴付ける統計量、状態量を記憶する項目である。
具体的に、特徴量は、グループに含まれる複数のユーザの1または複数の属性データおよびそれらの組み合わせに基づき算定される。
特徴量は、グループに含まれる複数のユーザの正誤、解答時間などの解答情報に基づき算定される。特徴量は、グループに含まれる複数のユーザの学習単元ごとに成績(正答率)、解答時間などの平均を含んでも良い。特徴量は、グループに含まれる複数のユーザのランクの平均(A~D)を特徴量を含んでも良い。その他、特徴量は、高習熟度、中習熟度、低習熟度等のグループに含まれる複数のユーザの習熟度の程度を示す情報を含んでも良い。
説明文は、グループに含まれる1または複数のユーザに関する学習課題、推奨問題の情報を含む。
具体的に、学習課題は、ユーザーが現在取り組んでいる学習課目や学習内容に基づいて設定されます。ユーザーの強みや弱点、進行中のカリキュラム、または特定の評価基準に基づく達成課題を含む。推奨問題は、これらの学習課題に対応するもので、ユーザーが理解を深め、学習に関する習熟度を向上させるための学習教材を含む。
説明文は、グループに含まれる1または複数のユーザに対する学習に関するアドバイス、フィードバック、学習ガイダンス、学習進度、今後の学習計画や学習の改善策、追加学習資料の推奨等を含んでも良い。
【0018】
宿題テーブル1014は、生徒(第1ユーザ)に対して出題される宿題(学習教材)および当該宿題に対する解答内容に関する情報(宿題情報)を記憶し管理するためのテーブルである。
宿題テーブル1014は、宿題ID、出題者ID、生徒ID、教材ID、解答データのカラムを有するテーブルである。
図7は、宿題テーブル1014のデータ構造を示す図である。
【0019】
宿題IDは、宿題を識別するための宿題識別情報を記憶する項目である。宿題識別情報は、宿題情報ごとにユニークな値が設定されている項目である。
出題者IDは、出題者(教師、第2ユーザ)のユーザ識別情報を記憶する項目である。
生徒IDは、生徒(第1ユーザ)のユーザ識別情報を記憶する項目である。
教材IDは、学習教材を識別するための教材識別情報を記憶する項目である。
解答データは、学習教材に対する生徒の解答内容を記憶する項目である。
解答データは、学習教材に対する生徒の正誤、解答時間などの解答情報を含んでも良い。
【0020】
教材マスタ1021は、学習教材に関する情報(教材情報)を記憶し管理するためのテーブルである。
教材マスタ1021は、教材IDを主キーとして、教材ID、教材データのカラムを有するテーブルである。
図8は、教材マスタ1021のデータ構造を示す図である。
【0021】
教材IDは、学習教材を識別するための教材識別情報を記憶する項目である。教材識別情報は、学習教材情報ごとにユニークな値が設定されている項目である。
教材データは、学習教材の情報を記憶する項目である。
具体的に、教材データは、以下の情報を含む。
・教科書:各科目の基本的な内容を記述した教材
・ワークブック・練習帳:問題演習や実践的な練習を通じて学習を深めるための教材
【0022】
<サーバ10の制御部104の構成>
サーバ10の制御部104は、ユーザ登録制御部1041、グルーピング部1042、説明文作成部1043、出題部1044を備える。制御部104は、記憶部101に記憶されたアプリケーションプログラム1011を実行することにより、各機能ユニットが実現される。
【0023】
ユーザ登録制御部1041は、本開示に係るサービスの利用を希望するユーザの情報をユーザテーブル1012に記憶する処理を行う。
ユーザテーブル1012に記憶される情報は、ユーザが任意の情報処理端末からサービス提供者が運営するウェブページなどを開き、所定の入力フォームに情報を入力しサーバ10へ送信する。ユーザ登録制御部1041は、受信した情報をユーザテーブル1012の新しいレコードに記憶し、ユーザ登録が完了する。これにより、ユーザテーブル1012に記憶されたユーザはサービスを利用することができるようになる。
ユーザ登録制御部1041によるユーザ情報のユーザテーブル1012への登録に先立ち、サービス提供者は所定の審査を行いユーザによるサービス利用可否を制限しても良い。
ユーザIDは、ユーザを識別できる任意の文字列または数字で良く、ユーザが希望する任意の文字列または数字、もしくはユーザ登録制御部1041が自動的に任意の文字列または数字を設定しても良い。
【0024】
グルーピング部1042は、グルーピング処理を実行する。詳細は後述する。
【0025】
説明文作成部1043は、説明文作成処理を実行する。詳細は後述する。
【0026】
出題部1044は、出題処理を実行する。詳細は後述する。
【0027】
<第1ユーザ端末20の構成>
第1ユーザ端末20は、サービスを利用するユーザが操作する情報処理装置である。第1ユーザ端末20は、例えば、スマートフォン、タブレット等の携帯端末でもよいし、据え置き型のPC(Personal Computer)、ラップトップPCであってもよい。また、HMD(Head Mount Display)、腕時計型端末等のウェアラブル端末であってもよい。
第1ユーザ端末20は、記憶部201、制御部204、入力装置206、出力装置208を備える。
【0028】
<第1ユーザ端末20の記憶部201の構成>
第1ユーザ端末20の記憶部201は、第1ユーザID2011、アプリケーションプログラム2012を備える。
【0029】
第1ユーザID2011は第1ユーザのアカウントIDである。ユーザは、第1ユーザ端末20から第1ユーザID2011を、サーバ10へ送信する。サーバ10は、第1ユーザID2011に基づきユーザを識別し、本開示にかかるサービスをユーザに対して提供する。なお、第1ユーザID2011には、第1ユーザ端末20を利用しているユーザを識別するにあたりサーバ10から一時的に付与されるセッションIDなどの情報を含む。
【0030】
アプリケーションプログラム2012は、記憶部201に予め記憶されていても良いし、通信IFを介してサービス提供者が運営するウェブサーバ等からダウンロードする構成としても良い。
アプリケーションプログラム2012は、ウェブブラウザアプリケーションなどのアプリケーションを含む。
アプリケーションプログラム2012は、第1ユーザ端末20に記憶されているウェブブラウザアプリケーション上で実行されるJavaScript(登録商標)などのインタープリター型プログラミング言語を含む。
【0031】
<第1ユーザ端末20の制御部204の構成>
第1ユーザ端末20の制御部204は、入力制御部2041、出力制御部2042を備える。制御部204は、記憶部201に記憶されたアプリケーションプログラム2012を実行することにより、各機能ユニットが実現される。
【0032】
<第1ユーザ端末20の入力装置206の構成>
第1ユーザ端末20の入力装置206は、カメラ2061、マイク2062、位置情報センサ2063、モーションセンサ2064、タッチデバイス2065を備える。
【0033】
<第1ユーザ端末20の出力装置208の構成>
第1ユーザ端末20の出力装置208は、ディスプレイ2081、スピーカ2082を備える。
【0034】
<第2ユーザ端末30の構成>
第2ユーザ端末30は、サービスを利用するユーザが操作する情報処理装置である。第2ユーザ端末30は、例えば、スマートフォン、タブレット等の携帯端末でもよいし、据え置き型のPC(Personal Computer)、ラップトップPCであってもよい。また、HMD(Head Mount Display)、腕時計型端末等のウェアラブル端末であってもよい。
第2ユーザ端末30は、記憶部301、制御部304、入力装置306、出力装置308を備える。
【0035】
<第2ユーザ端末30の記憶部301の構成>
第2ユーザ端末30の記憶部301は、第2ユーザID3011、アプリケーションプログラム3012を備える。
【0036】
第2ユーザID3011は第2ユーザのアカウントIDである。ユーザは、第2ユーザ端末30から第2ユーザID3011を、サーバ10へ送信する。サーバ10は、第2ユーザID3011に基づきユーザを識別し、本開示にかかるサービスをユーザに対して提供する。なお、第2ユーザID3011には、第2ユーザ端末30を利用しているユーザを識別するにあたりサーバ10から一時的に付与されるセッションIDなどの情報を含む。
【0037】
アプリケーションプログラム3012は、記憶部301に予め記憶されていても良いし、通信IFを介してサービス提供者が運営するウェブサーバ等からダウンロードする構成としても良い。
アプリケーションプログラム3012は、ウェブブラウザアプリケーションなどのアプリケーションを含む。
アプリケーションプログラム3012は、第2ユーザ端末30に記憶されているウェブブラウザアプリケーション上で実行されるJavaScript(登録商標)などのインタープリター型プログラミング言語を含む。
【0038】
<第2ユーザ端末30の制御部304の構成>
第2ユーザ端末30の制御部304は、入力制御部3041、出力制御部3042を備える。制御部304は、記憶部301に記憶されたアプリケーションプログラム3012を実行することにより、各機能ユニットが実現される。
【0039】
<第2ユーザ端末30の入力装置306の構成>
第2ユーザ端末30の入力装置306は、カメラ3061、マイク3062、位置情報センサ3063、モーションセンサ3064、タッチデバイス3065を備える。
【0040】
<第2ユーザ端末30の出力装置308の構成>
第2ユーザ端末30の出力装置308は、ディスプレイ3081、スピーカ3082を備える。
【0041】
<大規模言語モデル50の構成>
大規模言語モデル50は、大規模言語モデルとは、広範なテキストデータから学習し、自然言語理解や生成など、多様な言語関連タスクにおいて高度な性能を発揮する人工知能システムである。大規模言語モデル50は、大量の文書や会話データを分析し、文脈理解、文章生成、質問応答、翻訳、要約作成などの能力を有する。
大規模言語モデル50は、例えば、OpenAI社により開発されたChatGPT、Google社によって開発されたGoogleBard等を含む。
【0042】
<システム1の動作>
以下、システム1の各処理について説明する。
図9は、グルーピング処理の動作を示すフローチャートである。
図10は、説明文作成処理の動作を示すフローチャートである。
図11は、出題処理の動作を示すフローチャートである。
図12は、説明文作成処理の動作を示す画面例である。
図13は、出題処理の動作を示す画面例である。
図14は、学習教材提示処理の動作を示す画面例である。
【0043】
<グルーピング処理>
グルーピング処理は、複数の生徒(第1ユーザ)を、生徒の属性データの類似度に応じて複数のグループに分類する処理である
【0044】
<グルーピング処理の概要>
グルーピング処理は、複数の生徒の属性データを取得し、属性データの類似度に応じてクラスタリング処理を実行し、複数の生徒を複数のグループに分類するとともに、グループごとの特徴量を算定する一連の処理である
【0045】
グルーピング処理は、以下のタイミングで実行しても良い。
・サーバ10のグルーピング部1042は、本開示にかかる情報処理サービスにおいて、生徒(第1ユーザ)に対して課題や問題などの試験(テスト)などを出題し、特定の範囲の学習効果を確認した後に、グルーピング処理を実行しても良い。テストの実施前後、日々の授業で学習効果の進捗を確認した後に、第1ユーザは自動的に複数のグループに関連づけられる。第1ユーザは、最新の属性情報に応じてより適したグループにグルーピングすることができる。後述する出題処理により、同程度の学習習熟度を有する複数の第1ユーザごとに学習教材等をまとめて提供することができる。
・本開示にかかる情報処理サービスの管理者にかかるユーザの入力操作に応じて実行する。管理者にかかるユーザによるグルーピング処理を実行するための明示的な処理に応じて実行する構成としても良い。
・サーバ10のグルーピング部1042は、所定の期間(毎時、毎日、毎週、毎月など)ごとにグルーピング処理を実行しても良い。
【0046】
<グルーピング処理の詳細>
以下に、グルーピング処理の詳細を説明する。
【0047】
ステップS101において、サーバ10のグルーピング部1042は、第1ユーザに関する学習教材の学習内容の習熟度に関する情報を含む属性情報を取得する属性取得ステップを実行する。属性取得ステップは、複数の第1ユーザに関する属性情報を取得する。
具体的に、サーバ10のグルーピング部1042は、ユーザテーブル1012を参照して複数の生徒ごとの属性データを取得する。なお、サーバ10のグルーピング部1042は、属性データに含まれる学年、クラスなどの所定の属性データに応じて複数の生徒をフィルタリングし、当該生徒の属性データを取得する構成としても良い。つまり、サーバ10のグルーピング部1042は、所定の学年、所定のクラスに属する一部の生徒に対してグルーピング処理を実行しても良い。
【0048】
ステップS102において、サーバ10のグルーピング部1042は、属性取得ステップにおいて取得した属性情報に基づき、複数の第1ユーザを、1または複数のグループに関連付けるグループステップを実行する。グループステップは、複数の第1ユーザの属性情報の類似度に応じて、複数の第1ユーザを、1または複数のグループに関連付ける。
具体的に、サーバ10のグルーピング部1042は、属性データを、属性データに含まれる複数の要素ごとの値を有するベクトルとして捉える。サーバ10のグルーピング部1042は、それぞれの生徒の属性データに基づくベクトル同士の距離を、ユークリッド距離、マンハッタン距離、コサイン類似度、ジャッカード類似度等の手法により計算する。
特に、サーバ10のグルーピング部1042は、第1ユーザの習熟度、問題の正誤、解答時間などの解答情報の類似度からなるベクトルの類似度を計算することが好適である。
サーバ10のグルーピング部1042は、取得した複数の第1ユーザの属性データの類似度に応じて以下の方法(1または複数の方法またはそれらの組み合わせ)により複数の第1ユーザを複数のグループに分類(クラスタリング)する。
なお、サーバ10のグルーピング部1042は、属性データ、習熟度等のベクトル成分に対して任意の正規化手法等の処理を適用しても構わない。その場合も、処理後のベクトルは生徒の属性データに含まれる。
【0049】
・K-means法
この方法では、複数の生徒をK個のクラスタ(グループ)に分類する。まず、ランダムにK個のクラスタ中心を選ぶ。次に、各生徒を最も近いクラスタ中心に割り当て、クラスタ中心を更新する。このプロセスを繰り返し、クラスタ中心の変更がなくなるまで続ける。
この方法では、複数のクラスタ数(グループ数)を指定して複数の第1ユーザを分類することができる。
・階層的クラスタリング
この方法では、初めに各生徒を個別のクラスタ(グループ)とみなし、徐々に類似のクラスタを結合する。クラスタ間の類似度は、例えば最短距離、最長距離、平均距離などの基準で計算する。
クラスタ数が事前に不明な場合や、データの構造を詳細に理解したい場合に適している。
・密度ベースのクラスタリング(DBSCANなど)
この方法では、密度(データポイントの集中度)を基準にクラスタ(グループ)を形成する。特定の密度以上の領域をクラスタとし、その周辺の密度の低い領域をノイズとして扱う。
クラスタの形状が不規則な場合や、ノイズを含むデータに適している。
・スペクトラルクラスタリング
この方法では、データの類似度行列を用いて次元削減を行い、その後K-meansなどの方法でクラスタリングを実施する。類似度行列は、データポイント間の類似度(または距離)を表す。
グラフ構造のデータや、非線形構造のデータに適している。
【0050】
サーバ10のグルーピング部1042は、ステップS102において取得した複数の生徒を、複数のグループに分類する。例えば、サーバ10のグルーピング部1042は、複数の生徒(生徒A、生徒B、生徒C、生徒D)に対して、グループA(生徒A、生徒C)、グループB(生徒B)、グループC(生徒D)などに分類する。
【0051】
ステップS102において、グループステップは、複数の第1ユーザが特定の範囲の学習効果を確認した後に、複数の第1ユーザを、1または複数のグループに関連付けるステップを実行する。
具体的に、サーバ10のグルーピング部1042は、本開示にかかる情報処理サービスにおいて、生徒(第1ユーザ)に対して課題や問題などの試験(テスト)などを出題し、特定の範囲の学習効果を確認した後に、ステップS102にかかるクラスタリング処理を実行しても良い。
【0052】
ステップS103において、サーバ10のグルーピング部1042は、ステップS102において分類したクラスタ(グループ)ごとの特徴量を算定する。
具体的に、サーバ10のグルーピング部1042は、クラスタ内のデータポイント(クラスタに属する1または複数の生徒の属性データ、習熟度、解答情報に基づくベクトル)の特性を集約し、クラスタ全体の特性を表現する特徴量(代表ベクトル)を算定する。
【0053】
例えば、サーバ10のグルーピング部1042は、以下の方法により算定した特徴量をクラスタごとの特徴量に含めても良い。サーバ10のグルーピング部1042は、クラスタに属する1または複数の生徒の属性データ、習熟度、解答情報のいずれか1以上のベクトルに基づき特徴量を計算する。
・平均ベクトル(平均値ベクトル、中央値ベクトル、最頻値ベクトル)
クラスタに属するすべての生徒のベクトルの平均(平均値、中央値、最頻値等の統計値)を計算する。
各生徒のベクトルは、その生徒の各学習単元における習熟度のスコアを要素として含む。
平均ベクトルの各要素は、そのクラスタ内の生徒の平均的な習熟度を反映する。
なお、平均に替えて、最大値、最小値等の任意の統計値を用いても構わない。
・分散、標準偏差
クラスタ内の属性データ、習熟度、解答情報、ベクトルの分散や標準偏差を計算する。
クラスタ内の生徒の習熟度がどれだけばらついているかを示す。
・範囲(最大値・最小値)
クラスタ内の最高習熟度スコアと最低スコアの差を計算する。
クラスタ内の生徒の習熟度の範囲を示す。
・特定の指標に基づく特徴量
例えば、特定の学習単元における平均正答率、平均解答時間など、特定の指標に基づく任意のパラメータを特徴量に含めても構わない。
【0054】
サーバ10のグルーピング部1042は、ステップS102において作成した分類をステップS103において計算した特徴量と関連付けて、グループテーブル1013の新たなレコードのグループ名、特徴量の項目に記憶する。これにより、生徒を分類するためのグループ情報がグループテーブル1013に記憶される。
サーバ10のグルーピング部1042は、ユーザテーブル1012において、ステップS102において分類した生徒のユーザIDに基づき特定されるレコードのグループIDの項目に、当該生徒が分類されたグループのグループID(グループテーブル1013において新たに作成したレコードのグループID)を関連付けて記憶する。
これにより、生徒と、生徒が所属するグループとの関連付けが表現される。また、生徒がどのグループに含まれるかが特定される。
【0055】
<説明文作成処理>
説明文作成処理は、グループごとに説明文を作成する処理である。
【0056】
<説明文作成処理の概要>
説明文作成処理は、グループごとの特徴量を取得し、特徴量に基づき大規模言語モデルへの入力文となるプロンプト(グループに関する説明文を作成するための入力文章)を作成し、作成したプロンプトを大規模言語モデルへ送信し、大規模言語モデルから説明文を取得し、取得した説明文を記憶する一連の処理である
サーバ10の説明文作成部1043は、グループテーブル1013に記憶された複数のグループ情報のそれぞれに対して説明文作成処理を実行し、説明文をグループ情報と関連付けてグループテーブル1013の説明文の項目に記憶する。
【0057】
<説明文作成処理の詳細>
以下に、説明文作成処理の詳細を説明する。
【0058】
ステップS301において、サーバ10の説明文作成部1043は、グループテーブル1013を参照して、グループ名、特徴量を含むグループ情報を取得するグループ情報取得ステップを実行する。
【0059】
ステップS302において、サーバ10の説明文作成部1043は、ステップS301において取得した特徴量を含むグループ情報に基づき、大規模言語モデルへの入力文となるプロンプト(グループに関する説明文を作成するための指示文、命令文を含む入力文章)を作成するプロンプト作成ステップを実行する。
サーバ10の説明文作成部1043は、所定のグループに関連付けられた1または複数の第1ユーザに関する属性情報に含まれる要素ごとの統計量および要素の内容を含む入力データを、大規模言語モデルに入力する。
【0060】
具体的に、サーバ10の説明文作成部1043は、ステップS301において取得した特徴量に基づき以下に示すプロンプトを作成する。なお、以下のプロンプトは一例であり、プロンプトは以下に記載のプロンプトには限られない。特徴量は、生徒に関する属性データに含まれる要素ごとの統計量および要素の内容を含む。
【0061】
〔プロンプト〕
#命令書:
以下の情報は、複数の生徒が所属する学習習熟度に応じて分類した特定のグループにおける学習習熟度に関する情報である。以下のグループの学習習熟度に基づいて、課題および推奨問題に関する情報を含む説明文を出力してください。
#グループAの学習習熟度:
問題A:平均正答率・% 平均解答時間・秒 分散 標準偏差
問題B:平均正答率・% 平均解答時間・秒 分散 標準偏差
問題C:平均正答率・% 平均解答時間・秒 分散 標準偏差
学習単元A:平均正答率・% 平均解答時間・秒 分散 標準偏差
学習単元B:平均正答率・% 平均解答時間・秒 分散 標準偏差
学習単元C:平均正答率・% 平均解答時間・秒 分散 標準偏差

#グループAが苦手な問題
問題Aの内容・・・
問題Bの内容・・・
問題Cの内容・・・
#グループAが苦手を克服するために解く基礎問題
問題Aの内容・・・
問題Bの内容・・・
問題Cの内容・・・
#その他関連する問題
問題Aの内容・・・
問題Bの内容・・・
問題Cの内容・・・
#説明文:
【0062】
プロンプトはグループに属する複数の生徒の学習習熟度ではなく、グループに属する複数の生徒の属性データを含んでも良い。プロンプトは、学習教材にかかる課題、問題、単元ごとの解答情報、学習の習熟度に関する情報を含んでも良い。
具体的に、プロンプトはグループごとに学習習熟度に関連する課題、問題の内容を含んでも良い。
【0063】
サーバ10の説明文作成部1043は、所定のグループに関連付けられた1または複数の第1ユーザに関する属性情報を大規模言語モデルに入力しないものとしても良い。
具体的に、サーバ10の説明文作成部1043は、プロンプトに複数の生徒の属性データに基づき算定された特徴量を含めても良いが、個別の生徒の属性データ、習熟度、解答情報等は含めない構成とすることが好適である。これにより、サーバ10の説明文作成部1043は、外部の大規模言語モデル50に対して個別生徒の個人情報である属性データ、習熟度、解答情報等の送信をしないことができる。例えば、生徒の個人情報を外部へ送信しないことができ、個人情報漏洩等のリスクを低減することができる。
【0064】
ステップS303において、サーバ10の説明文作成部1043は、プロンプト作成ステップにおいて作成したプロンプトを大規模言語モデル50へ送信するプロンプト送信ステップを実行する。
具体的に、サーバ10の説明文作成部1043は、大規模言語モデル50が提供するプロンプトの入力を受け付けるエンドポイント(URL)へ、ステップS302において作成したプロンプトを含むリクエストを送信する。
サーバ10の説明文作成部1043は、エンドポイントに対してプロンプト以外の、利用する大規模言語モデル50のモデル名、temperatureなどの大規模言語モデル50からの回答文を制御するためのハイパーパラメータをリクエストに含めても良い。
【0065】
ステップS304において、サーバ10の説明文作成部1043は、第1ユーザに関する属性情報に基づいて、大規模言語モデルから第1ユーザに関連する説明文を取得する説明文取得ステップを実行する。説明文取得ステップは、第1ユーザの課題および推奨問題に関する情報を含む説明文を取得する。また、説明文取得ステップは、第1ユーザの学習単元ごとの課題および推奨問題に関する情報を含む説明文を取得する。
具体的に、サーバ10の説明文作成部1043は、ステップS303における大規模言語モデル50に対するリクエストの送信に応じて、大規模言語モデル50が出力する説明文を含むレスポンスを受信し、取得する。取得する説明文は、生徒の属性データ、習熟度、解答情報等に基づき大規模言語モデル50が出力した説明文である。
説明文は、課題および推奨問題に関する情報を含む。説明文は、学習単元ごとの課題および推奨問題に関する情報を含むものとしても良い。説明文を以下のように例示する。
【0066】
〔説明文〕
#説明文:
#課題:このグループの生徒は、多項式の次数と単項式の次数について理解しています。しかし、係数を表す能力、特に正の整数と-1については理解度が低いです。また、n次式かどうかを判断する能力もやや低いです。
#おすすめ問題:このグループにおける苦手な問題は、問題D、E、Lなどです。具体的に、このグループはF、M、Pという知識の理解が不足しています。それらの知識を身につけるための推奨問題にはQ、Rなどがあります。
【0067】
サーバ10の説明文作成部1043は、ステップS304において出力された説明文を、グループテーブル1013のプロンプト作成にかかるグループのグループ情報のレコードの説明文の項目に記憶する。これにより、それぞれのグループ情報について説明文が関連付けて記憶される。
サーバ10の説明文作成部1043は、説明文取得ステップにおいて取得した説明文を提示しても良い。
【0068】
具体的に、第2ユーザは、第2ユーザ端末30の入力装置306を操作し、ブラウザアプリケーション等を実行し、説明文提示処理を実行するためのウェブページ(説明文提示ページ)のURL等を入力することにより説明文提示ページD1を開く。第2ユーザ端末30の制御部304は、説明文提示ページを開くための第2ユーザID3011を含むリクエストをサーバ10へ送信する。
【0069】
サーバ10は、リクエストを受信すると説明文提示ページを生成し第2ユーザ端末30へ送信する。第2ユーザ端末30の制御部304は、説明文提示ページを第2ユーザ端末30のディスプレイ3081に表示し、提示する。
図12は、説明文提示処理における説明文提示画面の画面例である。第2ユーザ端末30のディスプレイ3081には、説明文提示ページD1が表示される。説明文提示ページD1は、グループ情報D11、D12、D13・・・を含む。
グループ情報D11は、グループ名D111、説明文D112、グループに含まれる生徒の氏名(第1ユーザのユーザ名)D113、生徒数D114、出題ボタンD115を含む。グループ情報D12、D13についても同様に、グループ名D121、D131、説明文D122、D132、グループに含まれる生徒の氏名(第1ユーザのユーザ名)D123、D133、生徒数D124、D134、出題ボタンD125、D135を含む。
【0070】
<出題処理>
出題処理は、グループに含まれる複数の生徒(第1ユーザ)に対してまとめて学習教材を出題する処理である。
【0071】
<出題処理の概要>
出題処理は、教師(第2ユーザ)から1または複数のグループの選択を受け付け、教師から1または複数の学習教材の選択を受け付け、選択を受け付けた1または複数の学習教材を1または複数のグループに割り当て、当該割り当てた1または複数の学習教材を生徒に対して提示する一連の処理である。
【0072】
<出題処理の詳細>
以下に、出題処理の詳細を説明する。
【0073】
ステップS501において、サーバ10の出題部1044は、所定のグループに対して、第2ユーザから、説明文取得ステップにおいて取得した説明文に応じた1または複数の学習教材の選択を受け付ける教材受付ステップを実行する。
具体的に、教師は、説明文提示ページD1において、グループ情報D11、D12、D13・・・に含まれるグループのうち、出題処理を希望するグループの出題ボタンD115、D125、D135を選択する。
【0074】
サーバ10の出題部1044は、教材マスタ1021を参照して教材ID、教材データを含む教材情報を取得する。なお、サーバ10の出題部1044は、選択された出題ボタンD115、D125、D135にかかるグループの学年、クラスなどの所定の属性データに応じて複数の学習教材をフィルタリングし、当該学習教材に関する教材情報を取得し、特定する構成としても良い。つまり、グループの学年、クラスとは関係ない教材情報は除外して教材情報を取得し、特定しても良い。
【0075】
サーバ10の出題部1044は、取得した学習教材に関する教材情報に基づき出題ページを生成し第2ユーザ端末30へ送信する。第2ユーザ端末30の制御部304は、出題ページを第2ユーザ端末30のディスプレイ3081に表示し、提示する。
図13は、出題処理における出題画面の画面例である。第2ユーザ端末30のディスプレイ3081には、出題ページD3が表示される。出題ページD3は、単元ごとの問題D301、D302、D303・・・を含む。問題D301、D302、D303・・・は、それぞれ、問題名D3011、D3021、D3031・・・、チェックボックスD3012、D3022、D3032・・・、割当ボタンD31、を含む。出題ページD3は、単元ごとに問題(学習教材)を一覧表示する。なお、問題D301、D302、D303・・・のそれぞれは、教材マスタ1021から取得した教材情報の教材ID等と関連付けられている。
【0076】
なお、第2ユーザ端末30の制御部304は、説明文D112、D122、D132に含まれる推奨問題に関する問題D301、D302、D303・・・のチェックボックスD3012、D3022、D3032・・・、は選択された状態で、教師に対して問題を提示しても良い。
これにより、教師は推奨問題を選択する煩雑な作業を省略することができる。教師の入力作業負荷を低減することができる。
【0077】
ステップS502において、サーバ10の出題部1044は、所定のグループに対して、第2ユーザから1または複数の学習教材の選択を受け付ける教材受付ステップを実行する。
具体的に、第2ユーザは、第2ユーザ端末30の入力装置306を操作することにより、チェックボックスD3012、D3022、D3032・・・、を選択する。これにより、第2ユーザは、出題ページD3において一覧提示された学習教材のうち、1または複数の学習教材を選択することができる。
【0078】
ステップS503において、サーバ10の出題部1044は、所定のグループに関連付けられた1または複数の第1ユーザに対してまとめて、教材受付ステップにおいて受け付けた1または複数の学習教材を提供する教材提供ステップを実行する。
具体的に、第2ユーザは、第2ユーザ端末30の入力装置306を操作することにより、割当ボタンD31を選択する。第2ユーザ端末30の制御部304は、学習教材をグループごとに複数の生徒に対して割り当てるためのリクエストをサーバ10へ送信する。リクエストは、第2ユーザID3011、ステップS501において選択したグループに含まれる1または複数の第1ユーザの第1ユーザID、ステップS502において選択したチェックボックスD3012、D3022、D3032・・・に基づき特定される1または複数の教材IDを含む。
サーバ10の出題部1044は、リクエストに含まれる第2ユーザID3011、複数の第1ユーザID、1または複数の教材IDを、宿題テーブル1014の新たなレコードの出題者ID、生徒ID、教材IDの項目に記憶する。具体的に、サーバ10の出題部1044は、複数の第1ユーザID、複数の教材IDに応じて、宿題テーブル1014には複数のレコードを記憶する。これにより、複数の学習教材がステップS501において教師により選択されたグループに所属する1または複数の生徒に対してまとめて出題できる。
【0079】
ステップS504において、サーバ10の出題部1044は、宿題テーブル1014に記憶された教材IDに基づき特定される学習教材を第1ユーザに対して提示する学習教材提示処理を実行する。
具体的に、第1ユーザは、第1ユーザ端末20の入力装置206を操作し、ブラウザアプリケーション等を実行し、学習教材提示処理を実行するためのウェブページ(学習教材提示ページ)のURL等を入力することにより学習教材提示ページD5を開く。第1ユーザ端末20の制御部204は、学習教材提示ページを開くための第1ユーザID2011を含むリクエストをサーバ10へ送信する。
【0080】
サーバ10の出題部1044は、リクエストを受信すると、第1ユーザID2011に基づき宿題テーブル1014の生徒IDの項目を検索し、宿題情報を取得し、特定する。なお、サーバ10の出題部1044は、解答データの項目に何も記憶されていない(ヌル値またはブランク等)レコードのみを取得し、解答データの項目に情報が記憶されている(既に生徒が解答した)レコードは除外して宿題情報を特定しても良い。サーバ10の出題部1044は、取得した教材IDに基づき教材マスタ1021の教材IDの項目を検索し、教材データを含む教材情報を取得する。
サーバ10の出題部1044は、取得した宿題情報および教材情報に基づき学習教材提示ページを生成し第1ユーザ端末20へ送信する。第1ユーザ端末20の制御部204は、学習教材提示ページD5を第1ユーザ端末20のディスプレイ2081に表示し、提示する。
図14は、学習教材提示処理における学習教材提示画面の画面例である。第1ユーザ端末20のディスプレイ2081には、学習教材提示ページD5が表示される。学習教材提示ページD5は、学習教材D51、D52、D53・・・を含む。学習教材D51は、問題D511、解答入力欄D512を含む。なお、学習教材D51、D52、D53・・・は、教材情報に含まれる教材データに基づき描画される。
第1ユーザは、第1ユーザ端末20の入力装置206を操作することにより、解答入力欄D512に、問題D511に対する解答を入力する。第1ユーザ端末20の制御部204は、解答入力欄D512に入力された解答内容、問題D511にかかる宿題IDを含むリクエストをサーバ10へ送信する。サーバ10の出題部1044は、第1ユーザ端末20から受信したリクエストに含まれる宿題IDに基づき、宿題テーブル1014の宿題IDの項目を検索し、特定したレコードの解答データの項目に解答入力欄D512に入力された解答内容を記憶する。これにより、生徒に出題されたそれぞれの問題に対する解答内容を関連付けて記憶することができる。
【0081】
<コンピュータの基本ハードウェア構成>
図15は、コンピュータ90の基本的なハードウェア構成を示すブロック図である。コンピュータ90は、プロセッサ901、主記憶装置902、補助記憶装置903、通信IF991(インタフェース、Interface)を少なくとも備える。これらは通信バス921により相互に電気的に接続される。
【0082】
プロセッサ901とは、プログラムに記述された命令セットを実行するためのハードウェアである。プロセッサ901は、演算装置、レジスタ、周辺回路等から構成される。
【0083】
主記憶装置902とは、プログラム、及びプログラム等で処理されるデータ等を一時的に記憶するためのものである。例えば、DRAM(Dynamic Random Access Memory)等の揮発性のメモリである。
【0084】
補助記憶装置903とは、データ及びプログラムを保存するための記憶装置である。例えば、フラッシュメモリ、HDD(Hard Disc Drive)、光磁気ディスク、CD-ROM、DVD-ROM、半導体メモリ等である。
【0085】
通信IF991とは、有線又は無線の通信規格を用いて、他のコンピュータとネットワークを介して通信するための信号を入出力するためのインタフェースである。
ネットワークは、インターネット、LAN、無線基地局等によって構築される各種移動通信システム等で構成される。例えば、ネットワークには、3G、4G、5G移動通信システム、LTE(Long Term Evolution)、所定のアクセスポイントによってインターネットに接続可能な無線ネットワーク(例えばWi-Fi(登録商標))等が含まれる。無線で接続する場合、通信プロトコルとして例えば、Z-Wave(登録商標)、ZigBee(登録商標)、Bluetooth(登録商標)等が含まれる。有線で接続する場合は、ネットワークには、USB(Universal Serial Bus)ケーブル等により直接接続するものも含む。
【0086】
なお、各ハードウェア構成の全部または一部を複数のコンピュータ90に分散して設け、ネットワークを介して相互に接続することによりコンピュータ90を仮想的に実現することができる。このように、コンピュータ90は、単一の筐体、ケースに収納されたコンピュータ90だけでなく、仮想化されたコンピュータシステムも含む概念である。
【0087】
<コンピュータ90の基本機能構成>
コンピュータ90の基本ハードウェア構成(図15)により実現されるコンピュータの機能構成を説明する。コンピュータは、制御部、記憶部、通信部の機能ユニットを少なくとも備える。
【0088】
なお、コンピュータ90が備える機能ユニットは、それぞれの機能ユニットの全部または一部を、ネットワークで相互に接続された複数のコンピュータ90に分散して設けても実現することができる。コンピュータ90は、単一のコンピュータ90だけでなく、仮想化されたコンピュータシステムも含む概念である。
【0089】
制御部は、プロセッサ901が補助記憶装置903に記憶された各種プログラムを読み出して主記憶装置902に展開し、当該プログラムに従って処理を実行することにより実現される。制御部は、プログラムの種類に応じて様々な情報処理を行う機能ユニットを実現することができる。これにより、コンピュータは情報処理を行う情報処理装置として実現される。
【0090】
記憶部は、主記憶装置902、補助記憶装置903により実現される。記憶部は、データ、各種プログラム、各種データベースを記憶する。また、プロセッサ901は、プログラムに従って記憶部に対応する記憶領域を主記憶装置902または補助記憶装置903に確保することができる。また、制御部は、各種プログラムに従ってプロセッサ901に、記憶部に記憶されたデータの追加、更新、削除処理を実行させることができる。
【0091】
データベースは、リレーショナルデータベースを指し、行と列によって構造的に規定された表形式のテーブル、マスタと呼ばれるデータ集合を、互いに関連づけて管理するためのものである。データベースでは、表をテーブル、マスタ、表の列をカラム、表の行をレコードと呼ぶ。リレーショナルデータベースでは、テーブル、マスタ同士の関係を設定し、関連づけることができる。
通常、各テーブル、各マスタにはレコードを一意に特定するための主キーとなるカラムが設定されるが、カラムへの主キーの設定は必須ではない。制御部は、各種プログラムに従ってプロセッサ901に、記憶部に記憶された特定のテーブル、マスタにレコードを追加、削除、更新を実行させることができる。
また、記憶部に、データ、各種プログラム、各種データベースを記憶させることにより、本開示にかかる情報処理装置、情報処理システムが製造されたものとして捉えることができる。
【0092】
なお、本開示におけるデータベース、マスタは、情報が構造的に規定された任意のデータ構造体(リスト、辞書、連想配列、オブジェクトなど)を含み得る。データ構造体には、データと、任意のプログラミング言語により記述された関数、クラス、メソッドなどを組み合わせることにより、データ構造体と見なし得るデータも含むものとする。
【0093】
通信部は、通信IF991により実現される。通信部は、ネットワークを介して他のコンピュータ90と通信を行う機能を実現する。通信部は、他のコンピュータ90から送信された情報を受信し、制御部へ入力することができる。制御部は、各種プログラムに従ってプロセッサ901に、受信した情報に対する情報処理を実行させることができる。また、通信部は、制御部から出力された情報を他のコンピュータ90へ送信することができる。
【0094】
<付記>
以上の各実施形態で説明した事項を以下に付記する。
【0095】
(付記1)
プロセッサと、記憶部とを備えるコンピュータに実行させるためのプログラムであって、プロセッサが、第1ユーザに関する属性情報を取得する属性取得ステップ(S101)と、第1ユーザに関する属性情報に基づいて、大規模言語モデルから第1ユーザに関連する説明文を取得する説明文取得ステップ(S304)と、を実行するプログラム。
これにより、第1ユーザ(生徒)の属性情報に応じて第1ユーザの学習に適した説明文を取得することができる。
【0096】
(付記2)
属性取得ステップ(S101)は、第1ユーザに関する学習教材の学習内容の習熟度に関する情報を含む属性情報を取得するステップである、付記1記載のプログラム。
これにより、第1ユーザの学習習熟度に応じて第1ユーザの学習に適した説明文を取得することができる。
【0097】
(付記3)
説明文取得ステップ(S304)は、第1ユーザの課題および推奨問題に関する情報を含む説明文を取得するステップである、付記1記載のプログラム。
これにより、第1ユーザの属性情報に応じて第1ユーザの学習に適した課題、推奨問題(おすすめ問題)を含む説明文を取得することができる。
【0098】
(付記4)
説明文取得ステップ(S304)は、第1ユーザの学習単元ごとの課題および推奨問題に関する情報を含む説明文を取得するステップである、付記3記載のプログラム。
これにより、第1ユーザの属性情報に応じて第1ユーザの学習に適した学習単元ごとの課題、推奨問題(おすすめ問題)を含む説明文を取得することができる。
【0099】
(付記5)
属性取得ステップ(S101)は、複数の第1ユーザに関する属性情報を取得するステップであり、プロセッサが、属性取得ステップにおいて取得した属性情報に基づき、複数の第1ユーザを、1または複数のグループに関連付けるグループステップ(S102)と、を実行し、説明文取得ステップ(S304)は、所定のグループに関連付けられた1または複数の第1ユーザに関する属性情報に基づいて、大規模言語モデルから所定のグループに関する説明文を取得するステップである、付記1記載のプログラム。
これにより、属性情報に基づき第1ユーザをグループ分けするとともに、グループごとに学習に適した説明文を取得することができる。
【0100】
(付記6)
説明文取得ステップ(S304)は、所定のグループに関連付けられた1または複数の第1ユーザに関する属性情報に含まれる要素ごとの統計量および要素の内容を含む入力データを、大規模言語モデルに入力することにより、所定のグループに関する説明文を取得するステップである、付記5記載のプログラム。
これにより、個別の第1ユーザの属性情報に含まれる個別要素ごとの統計量(特徴量)、要素の内容(定義)等を入力データとして、所定のグループに関する説明文を取得することができる。
説明文は、学習単元ごとの課題および推奨問題に関する情報を含んでも良い。
【0101】
(付記7)
説明文取得ステップ(S304)は、所定のグループに関連付けられた1または複数の第1ユーザに関する属性情報を大規模言語モデルに入力しないステップである、付記6記載のプログラム。
これにより、個別の第1ユーザの属性情報等の個人情報を大規模言語モデルへ入れることなしに、所定のグループに関する説明文を取得することができる。
個別の第1ユーザの属性情報等を外部の大規模言語モデル等へ送信することなしに、それぞれの第1ユーザの属性情報に応じたグループごとに好適な説明文を取得することができる。
【0102】
(付記8)
プロセッサが、所定のグループに対して、第2ユーザから、説明文取得ステップにおいて取得した説明文に応じた1または複数の学習教材の選択を受け付ける教材受付ステップ(S502)と、所定のグループに関連付けられた1または複数の第1ユーザに対してまとめて、教材受付ステップにおいて受け付けた1または複数の学習教材を提供する教材提供ステップ(S503)と、を実行する、付記7記載のプログラム。
これにより、第2ユーザ(教師)は、取得した説明文に応じて、グループに含まれる複数の第1ユーザごとに、学習教材を選択するとともに、選択した学習教材をグループごとにまとめて提供することができる。
【0103】
(付記9)
属性取得ステップ(S101)は、複数の第1ユーザに関する属性情報を取得するステップであり、プロセッサが、属性取得ステップにおいて取得した属性情報に基づき、複数の第1ユーザを、1または複数のグループに関連付けるグループステップ(S102)と、所定のグループに関連付けられた1または複数の第1ユーザに対してまとめて学習教材を提供する教材提供ステップ(S503)と、を実行する、付記1記載のプログラム。
これにより、属性情報に基づくグループに含まれる複数の第1ユーザごとに、学習教材をまとめて提供することができる。
【0104】
(付記10)
プロセッサが、所定のグループに対して、第2ユーザから1または複数の学習教材の選択を受け付ける教材受付ステップ(S501)と、を実行し、教材提供ステップ(S503)は、所定のグループに関連付けられた1または複数の第1ユーザに対してまとめて、教材受付ステップにおいて受け付けた1または複数の学習教材を提供するステップである、付記9記載のプログラム。
これにより、第2ユーザ(教師)は、グループに含まれる複数の第1ユーザごとに、学習教材を選択するとともに、選択した学習教材をグループごとにまとめて提供することができる。
【0105】
(付記11)
グループステップ(S102)は、複数の第1ユーザの属性情報の類似度に応じて、複数の第1ユーザを、1または複数のグループに関連付けるステップである、付記5または付記10記載のプログラム。
これにより、第1ユーザの属性情報の類似度に応じて第1ユーザをグルーピングすることができる。例えば、第1ユーザの学習習熟度等の類似度に応じて、同程度の学習習熟度を有する複数の第1ユーザを同じグループにグルーピングすることができる。また、同程度の学習習熟度を有する複数の第1ユーザごとに学習教材等をまとめて提供することができる。
【0106】
(付記12)
グループステップ(S102)は、複数の第1ユーザが特定の範囲の学習効果を確認した後に、複数の第1ユーザを、1または複数のグループに関連付けるステップである、付記5または付記10記載のプログラム。
これにより、テストの実施前後、日々の授業で学習効果の進捗を確認した後に、第1ユーザは自動的に複数のグループに関連づけられる。例えば、テストの際に、第1ユーザの属性情報(学習習熟度)を更新する構成が好適である。
この場合、第1ユーザは、最新の属性情報に応じてより適したグループにグルーピングすることができる。同程度の学習習熟度を有する複数の第1ユーザごとに学習教材等をまとめて提供することができる。
【0107】
(付記13)
プロセッサと、メモリとを備えるコンピュータに実行される方法であって、プロセッサが、付記1から付記10のいずれかに係る発明において実行される全てのステップを実行する方法。
これにより、第1ユーザ(生徒)の属性情報に応じて第1ユーザの学習に適した説明文を取得することができる。
【0108】
(付記14)
制御部と、記憶部とを備える情報処理装置であって、制御部が、付記1から付記10のいずれかに係る発明において実行される全てのステップを実行する情報処理装置。
これにより、第1ユーザ(生徒)の属性情報に応じて第1ユーザの学習に適した説明文を取得することができる。
【0109】
(付記15)
付記1から付記10のいずれかに係る発明において実行される全てのステップを実行する手段を備えるシステム。
これにより、第1ユーザ(生徒)の属性情報に応じて第1ユーザの学習に適した説明文を取得することができる。
【符号の説明】
【0110】
1 システム、10 サーバ、101 記憶部、104 制御部、106 入力装置、108 出力装置、20 第1ユーザ端末、201 記憶部、204 制御部、206 入力装置、208 出力装置、30 第2ユーザ端末、301 記憶部、304 制御部、306 入力装置、308 出力装置、50 大規模言語モデル、501 記憶部、504 制御部、506 入力装置、508 出力装置


【要約】
【課題】ユーザの学習に適した説明文を出力することができていないという課題がある。
【解決手段】プロセッサと、記憶部とを備えるコンピュータに実行させるためのプログラムであって、プロセッサが、第1ユーザに関する属性情報を取得する属性取得ステップと、第1ユーザに関する属性情報に基づいて、大規模言語モデルから第1ユーザに関連する説明文を取得する説明文取得ステップと、を実行するプログラム。
【選択図】 図12
図1
図2
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図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
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図13
図14
図15