(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-22
(45)【発行日】2024-08-30
(54)【発明の名称】情報処理装置、および、情報処理方法
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/10 20120101AFI20240823BHJP
G16H 40/00 20180101ALI20240823BHJP
【FI】
G06Q50/10
G16H40/00
(21)【出願番号】P 2021565992
(86)(22)【出願日】2021-06-10
(86)【国際出願番号】 JP2021022035
(87)【国際公開番号】W WO2022059273
(87)【国際公開日】2022-03-24
【審査請求日】2023-07-19
(31)【優先権主張番号】P 2020156547
(32)【優先日】2020-09-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】314012076
【氏名又は名称】パナソニックIPマネジメント株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100109210
【氏名又は名称】新居 広守
(74)【代理人】
【識別番号】100137235
【氏名又は名称】寺谷 英作
(74)【代理人】
【識別番号】100131417
【氏名又は名称】道坂 伸一
(72)【発明者】
【氏名】渡邉 一弘
【審査官】鈴木 和樹
(56)【参考文献】
【文献】特開2007-241503(JP,A)
【文献】特表2017-523888(JP,A)
【文献】特開2020-101355(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2020/0121248(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 - 99/00
G16H 10/00 - 80/00
A61B 5/00 - 5/16
G06F 13/00
G08B 21/24
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザの睡眠を検知するセンサから検知情報を取得する取得部と、
前記検知情報に基づいて前記ユーザが睡眠状態であるか否かを判定する第一判定部と、
ネットワークを介して接続された機器の動作状態を示す状態情報を取得する管理部と、
前記ユーザが睡眠状態であると前記第一判定部が判定した場合に、前記状態情報が、前記機器の通常の動作状態を示す予め定められた通常情報と異なるか否かを判定する第二判定部と、
前記状態情報が前記通常情報と異なると前記第二判定部が判定した場合に、報知信号を出力する報知制御部とを備え
、
前記第一判定部は、さらに、
前記取得部が取得した前記検知情報に基づいて前記ユーザの睡眠状態が第一睡眠状態であるか否かを判定し、
前記報知制御部は、
前記ユーザの睡眠状態が前記第一睡眠状態であると前記第一判定部が判定したときに、前記報知信号を出力する
情報処理装置。
【請求項2】
前記報知制御部は、前記ユーザが覚醒状態から前記第一睡眠状態を経て、前記第一睡眠状態より睡眠深度が深い第二睡眠状態に遷移する過程において、前記ユーザの睡眠状態が前記第一睡眠状態であると前記第一判定部が判定したときに、前記報知信号を出力する
請求項
1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記第一睡眠状態は、ステージ1およびステージ2のノンレム睡眠状態を含み、
前記第二睡眠状態は、ステージ3およびステージ4のノンレム睡眠状態を含む
請求項
2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記通常情報は、前記機器が前記通常の動作状態になっているべき期間である通常期間を含み、
前記第一判定部は、さらに、
前記取得部が取得した前記検知情報に基づいて、前記ユーザが覚醒状態から前記第一睡眠状態に遷移した時刻である睡眠開始時刻を取得し、
(a)取得した前記睡眠開始時刻における前記状態情報が前記通常情報と異なるか否か、および、(b)取得した前記睡眠開始時刻から通常睡眠時間を経過した時刻である睡眠終了推定時刻が前記通常期間より後であるか否かを判定し、
前記報知制御部は、
前記(a)について前記状態情報が前記通常情報と異なると前記第一判定部が判定し、かつ、前記(b)について前記睡眠終了推定時刻が前記通常期間より後であると前記第一判定部が判定した場合に、前記報知信号を出力する
請求項
1~3のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記第二判定部は、さらに、
前記管理部が取得した前記状態情報に基づいて前記ユーザが所在する部屋を判定し、
前記報知制御部は、
前記ユーザが所在する前記部屋に配置されているスピーカ装置によって前記ユーザに報知するための前記報知信号を出力する
請求項1~
4のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記報知制御部は、
前記ユーザが所在する前記部屋が寝室であると判定されたときには、前記報知信号を出力することを禁止する
請求項
5に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記情報処理装置は、さらに、
前記ユーザが睡眠していると前記第一判定部が判定し、かつ、前記管理部が取得した前記状態情報が前記通常情報と一致すると前記第二判定部が判定した場合には、前記ユーザが所在する部屋を前記ユーザの睡眠に適した環境にするように前記部屋の機器を制御する機器制御部を備える
請求項1~
6のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記センサは、心拍センサ、加速度センサ、熱画像センサ、または、電波センサを少なくとも含む
請求項1~
7のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項9】
ユーザの睡眠を検知するセンサから検知情報を取得する取得ステップと、
前記検知情報に基づいて前記ユーザが睡眠状態であるか否かを判定する第一判定ステップと、
ネットワークを介して接続された機器の動作状態を示す状態情報を取得する管理ステップと、
前記ユーザが睡眠状態であると前記第一判定ステップで判定した場合に、前記状態情報が、前記機器の通常の動作状態を示す予め定められた通常情報と異なるか否かを判定する第二判定ステップと、
前記状態情報が前記通常情報と異なると前記第二判定ステップで判定した場合に、報知信号を出力する報知制御ステップとを含
み、
前記第一判定ステップでは、さらに、
前記取得ステップで取得した前記検知情報に基づいて前記ユーザの睡眠状態が第一睡眠状態であるか否かを判定し、
前記報知制御ステップでは、
前記ユーザの睡眠状態が前記第一睡眠状態であると前記第一判定ステップで判定したときに、前記報知信号を出力する
情報処理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、情報処理装置、および、情報処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、洗濯機または炊飯器などの家電機器が用いられている。家電機器は、ユーザの生活における行動にあわせて適切なときに動作するように制御される。
【0003】
従来、ユーザの睡眠状態に応じて報知の行い方を変える技術がある(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ユーザが機器の操作をすることなく入眠してしまうと、家電機器がユーザの意図のとおりに動作しないという問題がある。
【0006】
そこで、本開示は、機器の操作のためにユーザを適切に覚醒させる情報処理装置などを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示における情報処理装置は、ユーザの睡眠を検知するセンサから検知情報を取得する取得部と、前記検知情報に基づいて前記ユーザが睡眠状態であるか否かを判定する第一判定部と、ネットワークを介して接続された機器の動作状態を示す状態情報を取得する管理部と、前記ユーザが睡眠状態であると前記第一判定部が判定した場合に、前記状態情報が、前記機器の通常の動作状態を示す予め定められた通常情報と異なるか否かを判定する第二判定部と、前記状態情報が前記通常情報と異なると前記第二判定部が判定した場合に、報知信号を出力する報知制御部とを備える。
【0008】
上記態様によれば、情報処理装置は、ユーザが睡眠していることを検知し、かつ、機器の状態が通常状態と異なるときに報知信号を出力する制御をする。ユーザが睡眠しており、かつ、機器の状態が通常状態と異なる状況は、ユーザが機器の設定をすることなく睡眠してしまった場合に発生する。この場合、ユーザがそのまま睡眠をし続けると、ユーザが覚醒したときに機器がユーザの意図のとおりに動作しない状況が発生する。そこで、情報処理装置がユーザへの報知をする制御をすることで、ユーザを覚醒させて機器の操作を促すことができる。このように、情報処理装置は、機器の操作のためにユーザを適切に覚醒させることができる。
【0009】
また、前記第一判定部は、さらに、前記取得部が取得した前記検知情報に基づいて前記ユーザの睡眠状態が第一睡眠状態であるか否かを判定し、前記報知制御部は、前記ユーザの睡眠状態が前記第一睡眠状態であると前記第一判定部が判定したときに、前記報知信号を出力してもよい。
【0010】
上記態様によれば、情報処理装置は、ユーザが睡眠しているときのうち、睡眠深度が比較的浅い第一睡眠状態であるときに、報知によってユーザの覚醒を促す。一般に、深い睡眠深度を有する睡眠状態から覚醒する場合、ユーザは覚醒しづらく、覚醒したとしても、その後のユーザの睡眠の質が低下してしまう。また、ユーザが比較的深い睡眠状態にあるときに覚醒すると再度ユーザが睡眠をとろうとしても、入眠が困難になることもあり、ユーザが適切な時間長のまとまった睡眠をとることが妨げられてしまう。さらに、ユーザが比較的深い睡眠状態にあるときに報知によってユーザを覚醒させる場合、覚醒の程度(または意識レベル)が低く、覚醒後に行う操作にミスを生じることも多くなりやすい。そこで、睡眠深度が比較的浅い第一睡眠状態であるときにユーザの覚醒を促すことで、覚醒後にユーザに適切に機器の操作を促すことができる。このように、情報処理装置は、機器の操作のためにユーザをより一層適切に覚醒させることができる。
【0011】
また、前記報知制御部は、前記ユーザが覚醒状態から前記第一睡眠状態を経て、前記第一睡眠状態より睡眠深度が深い第二睡眠状態に遷移する過程において、前記ユーザの睡眠状態が前記第一睡眠状態であると前記第一判定部が判定したときに、前記報知信号を出力してもよい。
【0012】
上記態様によれば、情報処理装置は、最初の第一睡眠状態であるときに、報知によってユーザの覚醒を促すので、ユーザが入眠してからなるべく早い時点でユーザの覚醒、および、機器の操作を促すことができる。これにより、ユーザが、操作の後に睡眠したときにまとまった時間長の睡眠をとれるようにすることができる。このように、情報処理装置は、機器の操作のためにユーザをより一層適切に覚醒させることができる。
【0013】
また、前記第一睡眠状態は、ステージ1およびステージ2のノンレム睡眠状態を含み、前記第二睡眠状態は、ステージ3およびステージ4のノンレム睡眠状態を含んでもよい。
【0014】
上記態様によれば、情報処理装置は、ユーザの睡眠状態が、レム睡眠およびノンレム睡眠の各ステージのどれであるかに基づいて、ユーザを、機器の操作のために適切に覚醒させることができる。
【0015】
また、前記通常情報は、前記機器が前記通常の動作状態になっているべき期間である通常期間を含み、前記第一判定部は、さらに、前記取得部が取得した前記検知情報に基づいて、前記ユーザが覚醒状態から前記第一睡眠状態に遷移した時刻である睡眠開始時刻を取得し、(a)取得した前記睡眠開始時刻における前記状態情報が前記通常情報と異なるか否か、および、(b)取得した前記睡眠開始時刻から通常睡眠時間を経過した時刻である睡眠終了推定時刻が前記通常期間より後であるか否かを判定し、前記報知制御部は、前記(a)について前記状態情報が前記通常情報と異なると前記第一判定部が判定し、かつ、前記(b)について前記睡眠終了推定時刻が前記通常期間より後であると前記第一判定部が判定した場合に、前記報知信号を出力してもよい。
【0016】
上記態様によれば、情報処理装置は、機器の動作状態が通常状態と異なる場合にユーザが入眠したときには、原則的にはユーザを覚醒させるが、ユーザが覚醒後に機器の操作をすれば問題が生じない場合には例外的にユーザを覚醒させないように制御する。ユーザが覚醒後に機器の操作をすれば問題が生じない場合には、ユーザが入眠したときに覚醒させて機器の操作をする必要がないからである。よって、情報処理装置は、機器の操作のためにユーザをより一層適切に覚醒させることができる。
【0017】
また、前記第二判定部は、さらに、前記管理部が取得した前記状態情報に基づいて前記ユーザが所在する部屋を判定し、前記報知制御部は、前記ユーザが所在する前記部屋に配置されているスピーカ装置によって前記ユーザに報知するための前記報知信号を出力してもよい。
【0018】
上記態様によれば、情報処理装置は、ユーザが所在する部屋のスピーカ装置によってユーザに報知するので、ユーザをより適切に覚醒させることができる。また、ユーザが所在する部屋と異なるスピーカ装置による報知をしないことにより、処理量および消費電力の低減にも寄与する。よって、情報処理装置は、機器の操作のためにユーザをより一層適切に覚醒させることができる。
【0019】
また、前記報知制御部は、前記ユーザが所在する前記部屋が寝室であると判定されたときには、前記報知信号を出力することを禁止してもよい。
【0020】
上記態様によれば、情報処理装置は、ユーザが寝室で睡眠している場合には報知をしないようにする。ユーザが寝室で睡眠している場合には、ユーザに睡眠を優先する理由があることもあり、そのような場合にまでユーザを覚醒させるのが妥当でないこともあるからである。よって、情報処理装置は、機器の操作のためにユーザを覚醒させることを、ユーザの状況に応じて行うことができる。
【0021】
また、前記情報処理装置は、さらに、前記ユーザが睡眠していると前記第一判定部が判定し、かつ、前記管理部が取得した前記状態情報が前記通常情報と一致すると前記第二判定部が判定した場合には、前記ユーザが所在する部屋を前記ユーザの睡眠に適した環境にするように前記部屋の機器を制御する機器制御部を備えてもよい。
【0022】
上記態様によれば、情報処理装置は、機器の状態が通常状態と一致するときには、ユーザをそのまま睡眠させるとともに、機器を制御することによって、ユーザが快適に睡眠できる環境を整える。これにより、情報処理装置は、機器の操作のためにユーザを適切に覚醒させる一方、機器の操作の必要がないときにはユーザを適切に睡眠させることができる。
【0023】
また、前記センサは、心拍センサ、加速度センサ、熱画像センサ、または、電波センサを少なくとも含んでもよい。
【0024】
上記態様によれば、情報処理装置は、心拍センサ、加速度センサ、熱画像センサ、または、電波センサを用いて、より容易に、機器の操作のためにユーザを適切に覚醒させることができる。
【0025】
また、本開示における情報処理方法は、ユーザの睡眠を検知するセンサから検知情報を取得する取得ステップと、前記検知情報に基づいて前記ユーザが睡眠状態であるか否かを判定する第一判定ステップと、ネットワークを介して接続された機器の動作状態を示す状態情報を取得する管理ステップと、前記ユーザが睡眠状態であると前記第一判定ステップで判定した場合に、前記状態情報が、前記機器の通常の動作状態を示す予め定められた通常情報と異なるか否かを判定する第二判定ステップと、前記状態情報が前記通常情報と異なると前記第二判定ステップで判定した場合に、報知信号を出力する報知制御ステップとを含む。
【0026】
上記態様によれば、上記情報処理装置と同様の効果を奏する。
【0027】
なお、これらの包括的または具体的な態様は、システム、方法、集積回路、コンピュータプログラムまたはコンピュータ読み取り可能なCD-ROMなどの記録媒体で実現されてもよく、システム、方法、集積回路、コンピュータプログラムおよび記録媒体の任意な組み合わせで実現されてもよい。
【発明の効果】
【0028】
本開示の情報処理装置は、機器の操作のためにユーザを適切に覚醒させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【
図1】
図1は、実施の形態1に係るシステムの構成を模式的に示す説明図である。
【
図2】
図2は、実施の形態1に係る管理装置の機能構成を示すブロック図である。
【
図3】
図3は、人間の睡眠曲線を示す説明図である。
【
図4】
図4は、実施の形態1に係る状態情報の一例を示す説明図である。
【
図5】
図5は、実施の形態1に係る通常情報の一例を示す説明図である。
【
図6】
図6は、実施の形態1に係る管理装置が実行する処理を示すフロー図である。
【
図7】
図7は、実施の形態2に係る通常情報の一例を示す説明図である。
【
図8】
図8は、実施の形態2に係る管理装置が実行する処理を示すフロー図である。
【
図9】
図9は、実施の形態2に係る機器判定部による判定の第一例を示す説明図である。
【
図10】
図10は、実施の形態2に係る機器判定部による判定の第二例を示す説明図である。
【
図11】
図11は、各実施の形態の変形例1に係るシステムの構成を模式的に示す説明図である。
【
図12】
図12は、各実施の形態の変形例2に係るシステムの構成を模式的に示す説明図である。
【
図13】
図13は、各実施の形態の変形例2に係る管理装置および制御装置の構成を模式的に示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0030】
以下、適宜図面を参照しながら、実施の形態を詳細に説明する。但し、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明や実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が不必要に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。
【0031】
なお、発明者は、当業者が本開示を十分に理解するために添付図面および以下の説明を提供するのであって、これらによって請求の範囲に記載の主題を限定することを意図するものではない。
【0032】
以降において、本発明に至る背景、及び、本発明により解決すべき課題を詳細に説明した後で、実施の形態を説明する。
【0033】
従来、洗濯機または炊飯器などの家電機器が用いられている。家電機器は、ユーザの生活における行動にあわせて適切なときに動作するように制御される。
【0034】
例えば、ユーザが朝に洗濯物を干す場合には、その前日の晩に洗濯前の洗濯物と洗剤とを洗濯機に投入し、洗濯機を動作させるタイマをONにする操作を行う必要がある。例えば、ユーザが朝食に白飯を食す場合には、その前日の晩に炊飯前の白米を炊飯器に投入し、炊飯器の炊飯タイマをONにする操作を行う必要がある。
【0035】
このように家電機器を用いる場合、ユーザが機器の操作をすることなく入眠してしまうと、家電機器がユーザの意図のとおりに動作しない事態になる。
【0036】
このような事態を未然に回避するために、ユーザが機器の操作をすることなく入眠した場合に報知することで覚醒させることが想定される。
【0037】
ところで、人間にとっては、例えば7時間程度というような適切な時間長のまとまった睡眠をとることが適切であると言われている。仮に細切れの時間長の睡眠を複数回とった場合、その睡眠時間の合計が上記の適切な時間長以上になったとしても、人間にとっての適切な睡眠とは言えない。また、人間は、適切な時間長の睡眠の初期に、比較的浅い睡眠状態を経て比較的深い睡眠状態に遷移し、その後、1時間半程度の周期で比較的浅い睡眠状態と比較的深い睡眠状態とを繰り返すことが知られている。
【0038】
そのため、ユーザが機器の操作をすることなく入眠した場合、ユーザが睡眠を開始した後の比較的早い時点(例えば数分~十数分後の時点)で、比較的浅い睡眠状態にあるうちにユーザを起床させることが望ましい。
【0039】
仮に、睡眠を開始してから数十分経過した時点で、ユーザが比較的深い睡眠状態にあるときに報知によってユーザを覚醒させる場合、ユーザは覚醒しづらく、また、覚醒したとしても、その後のユーザの睡眠の質が低下してしまう。また、ユーザが比較的深い睡眠状態にあるときに覚醒すると再度ユーザが睡眠をとろうとしても、入眠が困難になることもあり、ユーザが適切な時間長のまとまった睡眠をとることが妨げられてしまう。さらに、ユーザが比較的深い睡眠状態にあるときに報知によってユーザを覚醒させる場合、覚醒の程度(または意識レベル)が低く、覚醒後に行う操作にミスを生じることが多くなりやすい。
【0040】
このように、ユーザが機器の操作をすることなく入眠してしまうと、家電機器がユーザの意図のとおりに動作しないという問題がある。
【0041】
そこで、本開示は、機器の操作のためにユーザを適切に覚醒させる情報処理装置などを提供する。
【0042】
(実施の形態1)
本実施の形態において、機器の操作のためにユーザUを適切に覚醒させる情報処理装置などについて説明する。
【0043】
図1は、本実施の形態に係るシステム1の構成を模式的に示す説明図である。
【0044】
図1に示されるシステム1は、ユーザUの住宅における機器D11等を制御するためのシステムであり、機器の操作のためにユーザUを適切に覚醒させるシステムである。ユーザUの住宅は、部屋R1(寝室)と、部屋R2(台所および居間)とを有する。
【0045】
図1に示されるように、システム1は、管理装置10と、機器D11、D12、D21、D22、D23、D24およびD25(D11等ともいう)と、スピーカS1およびS2(S1等ともいう)と、センサSEとを備える。ユーザUが保有する端末Tも、システム1に含まれてもよい。
【0046】
機器D11等、スピーカS1等、センサSEおよび端末Tは、ネットワークNおよびルータRを介して管理装置10と通信可能に接続されている。
【0047】
ネットワークNは、携帯電話のキャリアネットワーク、電話回線または光ファイバを利用した電話回線ネットワーク、LAN(有線または無線LANを含む)などを含み、これらが複数接続されたネットワークであってもよい。
【0048】
ルータRは、ユーザUの住宅内に配置されたネットワーク装置である。ルータRは、機器D11等、スピーカS1等およびセンサSEと通信可能に接続されるとともに、ネットワークNに接続され、機器D11等、スピーカS1等およびセンサSEと管理装置10との通信を中継する。なお、機器D11等、スピーカS1等およびセンサSEとルータRとの通信は、有線通信(イーサネット等)であってもよいし、無線通信(Wi-Fi規格、Bluetooth規格、または、NFC規格など)であってもよい。無線通信である場合は、ルータRは、基地局(アクセスポイント)の機能をさらに有する。以降において、無線通信がWi-Fi通信である場合を例として説明する。
【0049】
管理装置10は、機器D11等の動作を管理および制御する情報処理装置である。管理装置10は、機器D11等の操作のためにユーザUを適切に覚醒させる。管理装置10は、CPU(Central Processing Unit)、メモリおよび通信インタフェースなどを備えるコンピュータであり、CPUがメモリを用いて所定のプログラムを実行することで上記機能を発揮する。管理装置10の機能の詳細はあとで説明する。
【0050】
機器D11等は、ユーザUの住宅に配置され、ユーザUが使用する機器である。機器D11それぞれは、通信インタフェース(つまりWi-Fi規格の通信インタフェース)を備えており、ルータRおよびネットワークNを介して管理装置10と通信可能に接続されている。機器D11等は、管理装置10との通信を介して管理装置10により制御されて動作する。
【0051】
例えば、機器D11は、部屋R1に配置された照明装置であり、機器D12は、部屋R1に配置されたエアコンである。例えば、機器D21は、部屋R2に配置された照明装置であり、機器D22は、部屋R2に配置されたエアコンであり、機器D23は、部屋R2に配置された炊飯器であり、機器D24は、部屋R2に配置された食洗機(食器洗い機)であり、機器D25は、部屋R2に配置された洗濯機である。
【0052】
スピーカS1は、スピーカS1の外部から受信する情報に基づいて音声を出力するスピーカ装置である。スピーカS1は、CPU、メモリ、スピーカ本体および通信インタフェース等を少なくとも備え、CPUが、メモリを用いて行う情報処理に基づいて動作する。
【0053】
スピーカS1は、部屋R1に配置されている。スピーカS1は、管理装置10による管理の下でユーザUに報知を行う。具体的には、スピーカS1は、管理装置10から報知信号を受信したときに、受信した報知信号に応じた音声を出力する。出力した音声は、部屋R1に所在するユーザUに聴取されることが想定される。スピーカS1は、例えば、ネットワークスピーカまたはスマートスピーカである。なお、部屋R1に配置されている機器D11等がスピーカを備える場合には、その機器が備えるスピーカをスピーカS1として兼用してもよい。
【0054】
スピーカS2は、スピーカS1と同様の機能を有するスピーカ装置であり、部屋R2に配置されている。スピーカS2は、スピーカS1とは独立に、管理装置10による制御の下でユーザUに報知を行う。
【0055】
センサSEは、ユーザUの睡眠を検知するセンサである。センサSEは、検知した情報(検知情報ともいう)を管理装置10に提供する。
【0056】
センサSEは、例えば、センサSEが配置されている空間の熱画像を取得する熱画像センサであり、この場合を例として説明する。センサSEは、上記のほか、心拍センサ、加速度センサ、または、電波センサ等であってもよい。
【0057】
熱画像センサであるセンサSEは、空間の熱画像を取得し、取得した熱画像を検知情報として管理装置10に提供する。上記空間にユーザUが所在する場合、上記熱画像には、ユーザUの体温が周囲の壁、床、家具などより高いことに基づいて、センサSEの位置から見たユーザUの姿勢を示す情報が含まれる。熱画像センサであるセンサSEは、例えば、エアコンに含まれる熱画像センサを兼用してもよい。
【0058】
なお、センサSEが心拍センサである場合、センサSEは、取得したユーザUの心拍数などの心拍に関する情報を、検知情報として管理装置10に提供する。心拍センサであるセンサSEは、ユーザUの身体に装着され得るウェアラブルセンサであってもよい。
【0059】
また、センサSEが加速度センサである場合、センサSEは、ユーザUの、センサSEが取り付けられている部位(腕など)の加速度を、検知情報として管理装置10に提供する。加速度センサであるセンサSEは、ユーザUの身体に装着され得るウェアラブルセンサであってもよい。
【0060】
また、センサSEが電波センサである場合、センサSEは、周囲の空間に電波(例えばミリ波)を送信し、送信したミリ波のユーザUの身体による反射波を受信する。センサSEは、受信した反射波の強度に基づいて、センサSEの位置からユーザUまでの距離を計測する。そして、センサSEは、計測した距離、または、上記距離と電波の到来方向とに基づいて算出されるユーザUの位置を示す情報を管理装置10に提供する。なお、電波センサが送受信する電波は、Wi-Fi通信の電波であってもよい。この場合、センサSEは、基地局の機能を有するルータRに含まれるアンテナを用いて電波を受信することができる。
【0061】
なお、センサSEは、上記の各種センサの一部または全部を含んでもよい。
【0062】
端末Tは、ユーザUが保有する端末装置である。端末Tは、コンピュータ端末、スマートフォンまたはタブレットなどの端末である。端末Tが備える各種センサが、センサSEとして兼用されてもよい。また、端末Tがスピーカ装置として兼用されてもよい。
【0063】
図2は、本実施の形態に係る管理装置10の機能構成を示すブロック図である。
【0064】
図2に示されるように、管理装置10は、取得部11と、管理部12と、判定部13と、報知制御部16と、機器制御部17とを備える。機器制御部17は、必須の構成要素ではない。管理装置10が備える各機能部は、管理装置10が備えるCPUがメモリを用いて所定のプログラムを実行することで実現され得る。
【0065】
取得部11は、センサSEから検知情報を取得する機能部である。取得部11は、取得した検知情報を判定部13に提供する。センサSEが熱画像センサである場合、取得部11は、検知情報として熱画像を取得する。
【0066】
管理部12は、機器D11等の動作状態を示す状態情報を取得する機能部である。機器D11などは、ユーザUが使用する機器であり、ネットワークを介して管理装置10(つまり管理部12)に接続されている機器である。管理部12が状態情報を取得する対象である機器D11等は、少なくとも、通常情報(後述)に示される機器を含む。管理部12は、機器D11等から定期的に動作状態に関する信号を受信し、機器D11等の状態情報を取得してもよい。なお、常に管理部12が機器D11から動作状態に関する信号を受信し、機器D11等の状態情報を取得してもよい。また、管理部12は、機器D11の動作状態に関する信号を機器D11が管理部12に送信するように機器D11を制御し、機器D11等の状態情報を取得してもよい。
【0067】
ユーザUが機器D11等を操作したタイミングや機器D11の動作により、機器D11の動作状態が変化した際に、管理部12は機器D11の動作状態に関する信号を受信し、機器D11等の状態情報を推測してもよい。また、一定間隔で管理部12が機器D11の動作状態に関する信号を受信し、機器D11等の状態情報を推測してもよい。
【0068】
判定部13は、判定処理を実行する機能部である。判定部13は、睡眠判定部14と、機器判定部15とを有する。
【0069】
睡眠判定部14は、ユーザUが睡眠しているか否か、つまり、睡眠状態であるか否かについての判定処理を行う機能部である。睡眠判定部14は、取得部11がセンサSEから取得した検知情報を取得し、取得した検知情報に基づいてユーザUが睡眠しているか否かを判定する。上記判定には、検知情報の種別に応じた判定処理が用いられる。検知情報が、熱画像センサであるセンサSEから取得した熱画像である場合には、睡眠判定部14は、熱画像に含まれる、センサSEの位置から見たユーザUの姿勢を示す情報に基づいて、ユーザUが所定時間(例えば、2~3分、または、10分程度)、部屋で横たわって動かない、つまり一定の姿勢を取り続けていることを検知した場合に、ユーザUが睡眠していると判定する。睡眠判定部14は、第一判定部に相当する。
【0070】
なお、検知情報が、心拍センサであるセンサSEから取得した心拍に関する情報である場合、睡眠判定部14は、心拍に関する情報の所定の変化を検知した場合に、ユーザUが睡眠していると判定する。例えば、睡眠判定部14は、心拍に関する情報の一例である心拍数の低下を検知した場合に、ユーザUが睡眠していると判定する。
【0071】
なお、検知情報が、加速度センサであるセンサSEから取得した加速度に関する情報である場合、睡眠判定部14は、加速度に関する情報の所定の変化を検知した場合に、ユーザUが睡眠していると判定する。例えば、睡眠判定部14は、加速度が所定値より小さいことを検知した場合に、ユーザUが睡眠していると判定する。
【0072】
なお、検知情報が、電波センサであるセンサSEから取得した距離または位置に関する情報である場合、睡眠判定部14は、距離または位置に関する情報の所定の変化を検知した場合に、ユーザUが睡眠していると判定する。例えば、睡眠判定部14は、単位時間当たりの距離または位置の変化が所定値より小さいことを検知した場合に、ユーザUが睡眠していると判定する。
【0073】
機器判定部15は、機器D11等の動作状態についての判定処理を行う機能部である。機器判定部15は、ユーザUが睡眠状態であると睡眠判定部14が判定した場合に、管理部12が取得した状態情報が、通常情報20と異なるか否かを判定する。ここで、通常情報20は、機器D11等の通常の動作状態を示す予め定められた情報である。通常情報20は、例えば、ユーザUが就寝するときの機器D11等の通常の動作状態を示す予め定められた情報であり、この場合を例として説明する。機器判定部15は、第二判定部に相当する。
【0074】
機器判定部15は、上記判定において、通常情報20に複数の機器の動作状態が示されている場合には、その複数の機器それぞれについて上記判定をする。
【0075】
報知制御部16は、ユーザUに報知するための報知信号を出力する機能部である。報知制御部16は、状態情報が通常情報20と異なると機器判定部15が判定した場合に、ユーザUに報知するための報知信号を出力する。報知信号は、例えば、スピーカS1等に出力され、スピーカS1等がユーザUに対して発する音声に係る音声信号を含む。報知信号を受信したスピーカS1等は、受信した報知信号に含まれる音声信号に対応する音声を発することが想定される。
【0076】
報知制御部16は、機器判定部15による判定において、通常情報20に複数の機器の動作状態が示されていて、その複数の機器それぞれについて上記判定がなされた場合には、複数の機器のうちの少なくとも1つの機器についての状態情報が通常情報20と異なると判定した場合に、上記報知信号を出力する。その場合、報知信号に、上記少なくとも1つの機器を示す音声信号が含まれてもよい。例えば、炊飯器の状態情報が、通常情報20である「炊飯タイマON」と異なる場合には、報知信号は、「炊飯器を、炊飯タイマON状態にしてください」という音声信号を含んでもよい。
【0077】
報知制御部16は、すべてのスピーカ装置、つまりスピーカS1およびS2によってユーザUに報知するための報知信号を出力してもよいし、特定の部屋のスピーカ装置だけによって報知するための報知信号を出力してもよい。例えば、機器判定部15は管理部12が取得した状態情報に基づいてユーザUが所在する部屋を判定しておき、報知制御部16は、機器判定部15によって判定された、ユーザUが所在する部屋に配置されているスピーカ装置によってユーザUに報知するための報知信号を出力するようにしてもよい。
【0078】
なお、報知制御部16は、ユーザUが所在する部屋が寝室であると判定されたときには、報知信号を出力することを禁止してもよい。ユーザUが寝室で睡眠している場合には、ユーザUに睡眠を優先する理由があることもあるので、そのような場合にまでユーザUを覚醒させるのが妥当でないこともあるからである。
【0079】
機器制御部17は、機器D11等を制御する機能部である。機器制御部17は、ユーザUが睡眠していると睡眠判定部14が判定し、かつ、管理部12が取得した状態情報が通常情報20と一致すると機器判定部15が判定した場合には、ユーザUが所在する部屋をユーザUの睡眠に適した環境にするように当該部屋の機器D11等を制御する。
【0080】
次に報知信号に基づく報知がなされるタイミングについて説明する。
【0081】
図3は、人間の睡眠曲線を示す説明図である。
図3において、縦軸が睡眠状態を示しており、横軸が、入眠時刻をゼロ(0h)としたときの時間を示している。縦軸に示される睡眠状態は、例えば脳波に基づいて特定される。
【0082】
一般に、人間の睡眠状態には、レム睡眠とノンレム睡眠とがあり、ノンレム睡眠には、睡眠の深さに応じた複数のステージ1~4がある。ステージ1~4のうち、ステージ1が最も浅い睡眠深度を示しており、ステージ4が最も深い睡眠深度を示している。
【0083】
覚醒状態にある人間が入眠するときには、覚醒状態からノンレム睡眠のステージ1に遷移し、その後、ノンレム睡眠のステージ2、3および4をこの順に遷移することが知られている。言い換えれば、人間が入眠するときには、覚醒状態から第一睡眠状態を経て第二睡眠状態に遷移するといえる。
【0084】
ここで、人間の睡眠状態について第一睡眠状態と第二睡眠状態とを以下のように定義する。第一睡眠状態は、ステージ1およびステージ2のノンレム睡眠状態を含む。第二睡眠状態は、ステージ3およびステージ4のノンレム睡眠状態を含む。つまり、第二睡眠状態は、第一睡眠状態より睡眠深度が深い睡眠状態といえる。ユーザUが入眠する際には、覚醒状態から第一睡眠状態に遷移し、その後、第一睡眠状態から第二睡眠状態に遷移するといえる。第一睡眠状態である期間P1、P2およびP3と、第二睡眠状態である期間Q1、Q2およびQ3とが、
図3に示されている。
【0085】
図3において、入眠から最初に現れる期間Q1は、肥満等の人間の健康問題に影響を及ぼす成長ホルモンの分泌が活発になる期間である。成長ホルモンの分泌はユーザUの睡眠の質を高める効果がある。そのため、期間Q1をユーザUに長くとらせることで、成長ホルモンの分泌が活発になる。一方、期間Q1にユーザUを報知等で無理やり覚醒させると、再度の入眠において、期間Q1が短くなり、ユーザUの睡眠の質が低下する。
【0086】
このような人間の睡眠状態の遷移を考慮して、睡眠判定部14は、取得部11が取得した検知情報に基づいてユーザUの睡眠状態が、第一睡眠状態であるか否かを判定してもよい。そして、報知制御部16は、ユーザUの睡眠状態が第一睡眠状態であると睡眠判定部14が判定したときに、上記報知信号を出力してもよい。より具体的には、報知制御部16は、ユーザUが覚醒状態から第一睡眠状態を経て第二睡眠状態に遷移する過程において、ユーザUの睡眠状態が第一睡眠状態であると判定部13が判定したときに、上記報知信号を出力してもよい。ユーザUが、比較的浅い深度の睡眠状態にあるとき、つまり、比較的深い睡眠深度の睡眠状態に至る前に、ユーザUを覚醒させて機器D11の操作をさせることにより、その後にユーザUが適切な時間長のまとまった睡眠をとることができるようにするためである。また、ユーザUが比較的深い睡眠状態にあるときに報知によってユーザUを覚醒させた場合に覚醒の程度(または意識レベル)が低いことに基づいて生じ得る操作ミスを、未然に防ぐためである。
【0087】
図4は、本実施の形態に係る状態情報の一例を示す説明図である。
図4に示される状態情報は、管理部12が機器D11等から取得する情報であり、機器D11等の動作状態を示している。
【0088】
図4に示されるように、状態情報は、1以上の機器D11等それぞれの動作状態を示す情報を含む。なお、動作状態を示す情報は、機器D11等ごとに予め定められた複数の状態のいずれかに設定されているとする。例えば、炊飯器には、予め、複数の状態として、「タイマON」、「炊飯」、「高速炊飯」および「保温」等の各状態が定められ得る。例えば、食洗機には、予め、複数の状態として、「洗浄」および「乾燥」等の各状態が定められ得る。例えば、洗濯機には、予め、複数の状態として、「炊飯タイマON」、「洗濯」、「停止」および「停止(洗濯物あり)」等の各状態が定められ得る。
【0089】
図4には、炊飯器は保温状態であり、食洗機は停止状態であり、洗濯機は停止状態(ただし洗濯槽に洗濯物がある状態)である例が示されている。
【0090】
図5は、本実施の形態に係る通常情報の一例を示す説明図である。
図5に示される通常情報は、ユーザUが就寝するときの機器D11等の通常の動作状態を示す予め定められた情報である。
【0091】
図5に示される通常情報のエントリは、機器名称(
図5において「機器」と表示)と、動作状態とを含む。
【0092】
機器名称は、機器D11等それぞれに付与されている機器名称である。ユーザUの住宅に同じ種別の機器が複数存在する場合には、その複数の機器を識別し得る識別子が付与されてもよい。
【0093】
動作状態は、当該エントリの機器名称により示される機器の通常の動作状態を示す。
【0094】
通常情報は、ユーザUにとって便利なようにユーザUが予め設定した情報であってもよいし、ユーザUの普段の機器D11等の使い方に基づいて学習処理等によって生成された情報であってもよい。例えば、ユーザUが普段どおりに機器を使用した履歴から、比較的多くの割合の日(例えば、10日のうちの8日以上など)においてユーザUの就寝時の機器の状態が一の状態であることが判明した場合には、その一の状態を通常情報として生成することができる。
【0095】
図5には、炊飯器は炊飯タイマON状態であり、食洗機は洗浄状態であり、洗濯機が停止状態である例が示されている。
【0096】
機器判定部15が、
図4に示される状態情報と、
図5に示される通常情報とに対して判定を行うと、少なくとも1つ、すなわち3つの機器(つまり炊飯器、食洗機および洗濯機)について状態情報が通常情報と異なると判定し、報知制御部16が報知信号を出力する。
【0097】
以上のように構成された管理装置10が実行する処理について説明する。
【0098】
図6は、本実施の形態に係る管理装置10が実行する処理を示すフロー図である。
【0099】
ステップS101において、取得部11は、センサSEから検知情報を取得する。
【0100】
ステップS102において、睡眠判定部14は、ステップS101で取得部11が取得した検知情報に基づいてユーザUが睡眠しているか否かを判定する。ユーザが睡眠していると判定した場合(ステップS102でYes)には、ステップS103に進み、そうでない場合(ステップS102でNo)にはステップS101を再び実行する。
【0101】
ステップS103において、管理部12は、ユーザUが使用する機器D11の動作状態を示す状態情報を取得する。
【0102】
ステップS104において、機器判定部15は、ステップS103で管理部12が取得した状態情報に基づいて、ユーザUが寝室に所在するか否かを判定する。ユーザUが寝室に所在すると判定した場合(ステップS104でYes)には、ステップS105に進み、そうでない場合(ステップS104でNo)には、
図6に示される一連の処理を終了する。つまり、報知制御部16は、ユーザUが寝室に所在すると判定されたときには報知信号を出力せず、言い換えれば、報知信号を出力することを禁止する。
【0103】
ステップS105において、機器判定部15は、ステップS103で管理部12が取得した状態情報が、通常情報と異なるか否かを判定する。状態情報が通常情報と異なると判定した場合(ステップS105でYes)には、ステップS106に進み、そうでない場合(ステップS105でNo)には、ステップS111に進む。
【0104】
ステップS106において、報知制御部16は、報知信号を出力する。ステップS106を終えたら
図6に示される一連の処理を終了する。
【0105】
ステップS111において、機器制御部17は、ユーザUが所在する部屋をユーザUの睡眠に適した環境にするように上記部屋の機器D11等を制御する。なお、ステップS111は、なされなくてもよい。ステップS111を終えたら
図6に示される一連の処理を終了する。
【0106】
図6に示される一連の処理により、管理装置10は、機器D11等の操作のためにユーザUを適切に覚醒させることができる。
【0107】
以上のように、本実施の形態の管理装置によれば、情報処理装置は、ユーザが睡眠していることを検知し、かつ、機器の状態が通常状態と異なるときに報知信号を出力する制御をする。ユーザが睡眠しており、かつ、機器の状態が通常状態と異なる状況は、ユーザが機器の設定をすることなく睡眠してしまった場合に発生する。この場合、ユーザがそのまま睡眠をし続けると、ユーザが覚醒したときに機器がユーザの意図のとおりに動作しない状況が発生する。そこで、情報処理装置がユーザへの報知をする制御をすることで、ユーザを覚醒させて機器の操作を促すことができる。このように、情報処理装置は、機器の操作のためにユーザを適切に覚醒させることができる。
【0108】
また、情報処理装置は、ユーザが睡眠しているときのうち、睡眠深度が比較的浅い第一睡眠状態であるときに、報知によってユーザの覚醒を促す。一般に、深い睡眠深度を有する睡眠状態から覚醒する場合、ユーザは覚醒しづらく、覚醒したとしても覚醒の程度(または意識レベル)が低く、覚醒後に行う操作にミスを生じることも多くなりやすい。そこで、睡眠深度が比較的浅い第一睡眠状態であるときにユーザの覚醒を促すことで、覚醒後にユーザに適切に機器の操作を促すことができる。このように、情報処理装置は、機器の操作のためにユーザをより一層適切に覚醒させることができる。
【0109】
また、情報処理装置は、最初の第一睡眠状態であるときに、報知によってユーザの覚醒を促すので、ユーザが入眠してからなるべく早い時点でユーザの覚醒、および、機器の操作を促すことができる。これにより、ユーザが、操作の後に睡眠したときにまとまった時間長の睡眠をとれるようにすることができる。このように、情報処理装置は、機器の操作のためにユーザをより一層適切に覚醒させることができる。
【0110】
また、情報処理装置は、ユーザの睡眠状態が、レム睡眠およびノンレム睡眠の各ステージのどれであるかに基づいて、ユーザを、機器の操作のために適切に覚醒させることができる。
【0111】
また、情報処理装置は、ユーザが所在する部屋のスピーカ装置によってユーザに報知するので、ユーザをより適切に覚醒させることができる。また、ユーザが所在する部屋と異なるスピーカ装置による報知をしないことにより、処理量および消費電力の低減にも寄与する。よって、情報処理装置は、機器の操作のためにユーザをより一層適切に覚醒させることができる。
【0112】
また、情報処理装置は、ユーザが寝室で睡眠している場合には報知をしないようにする。ユーザが寝室で睡眠している場合には、ユーザに睡眠を優先する理由があることもあり、そのような場合にまでユーザを覚醒させるのが妥当でないこともあるからである。よって、情報処理装置は、機器の操作のためにユーザを覚醒させることを、ユーザの状況に応じて行うことができる。
【0113】
また、情報処理装置は、機器の状態が通常状態と一致するときには、ユーザをそのまま睡眠させるとともに、機器を制御することによって、ユーザが快適に睡眠できる環境を整える。これにより、情報処理装置は、機器の操作のためにユーザを適切に覚醒させる一方、機器の操作の必要がないときにはユーザを適切に睡眠させることができる。
【0114】
また、情報処理装置は、心拍センサ、加速度センサ、熱画像センサ、または、電波センサを用いて、より容易に、機器の操作のためにユーザを適切に覚醒させることができる。
【0115】
(実施の形態2)
本実施の形態において、機器の操作のためにユーザUを適切に覚醒させる情報処理装置などについて、実施の形態1とは異なる例を説明する。具体的には、本実施の形態の情報処理装置は、機器の動作状態が通常状態と異なる場合にユーザUが入眠したときには、原則的にはユーザUを覚醒させるが、ユーザUが覚醒後に機器の操作をすれば問題が生じない場合には例外的にユーザUを覚醒させないように制御する。
【0116】
本実施の形態において、システム1の全体的な構成は、実施の形態1におけるものと同じであるが、通常情報に含まれる情報と、通常情報を用いた機器判定部15による判定処理とが実施の形態1におけるものと異なる。実施の形態1におけるものと異なる部分について重点的に説明する。
【0117】
図7は、本実施の形態に係る通常情報の一例を示す説明図である。
図7に示される通常情報は、機器D11等の通常の動作状態を示す予め定められた情報であり、機器D11等がそのような通常の動作状態になっているべき期間(つまり通常期間)を含む情報である。
【0118】
図7に示される通常情報のエントリは、機器名称(
図7において「機器」と表示)と、動作状態と、通常開始時刻と、通常終了時刻とを含む。
【0119】
機器名称と動作状態とは、
図5に示される上記情報と同じである。
【0120】
通常開始時刻は、当該エントリの機器名称により示される機器が通常状態になっているべき通常期間の始期を示す時刻である。
【0121】
通常終了時刻は、当該エントリの機器名称により示される機器が通常状態になっているべき通常期間の終期を示す時刻である。
【0122】
なお、通常終了時刻は必須ではない。通常終了時刻がない場合には、通常開始時刻の瞬間、または、通常開始時刻を含む比較的短い期間(例えば数秒程度または数分程度)を通常期間とする。
【0123】
例えば、
図7には、炊飯器が23:00から翌日6:00までの通常期間において炊飯タイマON状態であることと、食洗機が22:00から翌日3:00までの通常期間において稼働状態であること、洗濯機が18:00である通常期間において停止状態であることが示されている。
【0124】
この場合、睡眠判定部14は、取得部11が取得した検知情報に基づいて、ユーザUが覚醒状態から第一睡眠状態に遷移した時刻(つまり、ユーザUが入眠した時刻)である睡眠開始時刻を取得する。そして、睡眠判定部14は、(a)取得した睡眠開始時刻における状態情報が通常情報と異なるか否か、および、(b)取得した睡眠開始時刻から通常睡眠時間を経過した時刻である睡眠終了推定時刻が通常期間より後であるか否かを判定する。ここで、睡眠終了推定時刻とは、ユーザUが睡眠を終了して覚醒する時刻の推定値である。通常睡眠時間とは、ユーザUが通常時に睡眠する時間長である。通常睡眠時間は、ユーザUごとに個別に設定されたものであってもよいし、一般的な睡眠時間(例えば7時間)を用いてもよい。
【0125】
報知制御部16は、上記(a)について状態情報が通常情報と異なると睡眠判定部14が判定し、かつ、上記(b)について睡眠終了推定時刻が通常期間より後であると睡眠判定部14が判定した場合に、報知信号を出力する。
【0126】
次に、管理装置10による処理について説明する。
【0127】
図8は、本実施の形態に係る管理装置10が実行する処理を示すフロー図である。
図8に示されるフロー図において、ステップS101~S104、ステップS106およびS111の処理は、実施の形態1における処理(
図6参照)と同じであるので、詳細な説明を省略する。
【0128】
ステップS101~S104により、実施の形態1と同様に、検知情報に基づいてユーザUが睡眠していることを睡眠判定部14が判定し、また、ユーザUが寝室以外の部屋に所在することを機器判定部15が判定した場合に、ステップS105Aの処理を実行する。
【0129】
ステップS105Aにおいて、機器判定部15は、睡眠開始時刻の状態情報が、通常情報と異なるか否かを判定する。上記状態情報が通常状態と異なると判定した場合(ステップS105AでYes)には、ステップS105Bに進み、そうでない場合(ステップS105AでNo)には、ステップS111に進む。
【0130】
ステップS105Bにおいて、機器判定部15は、睡眠終了推定時刻が通常期間より後であるか否かを判定する。睡眠終了推定時刻が通常期間より後であると判定した場合(ステップS105BでYes)には、ステップS106に進み、そうでない場合(ステップS105BでNo)には、ステップS111に進む。
【0131】
ステップS106において、報知制御部16は、実施の形態1における場合と同様に、報知信号を出力する。ステップS106を終えたら
図6に示される一連の処理を終了する。
【0132】
ステップS111において、機器制御部17は、実施の形態1における場合と同様に、ユーザUが所在する部屋をユーザUの睡眠に適した環境にするように上記部屋の機器を制御する。なお、ステップS111は、なされなくてもよい。ステップS111を終えたら
図6に示される一連の処理を終了する。
【0133】
次に、通常情報を用いた機器判定部15の判定処理について2つのケースを説明する。具体的には、睡眠終了推定時刻と通常期間との関係が異なる2つのパターンにおける機器判定部15の判定結果について説明する。ここで、通常睡眠時間は7時間としている。
【0134】
(1)睡眠終了推定時刻が通常期間後である場合
図9は、本実施の形態に係る機器判定部15による判定の第一例を示す説明図である。
図9に示されるユーザUの睡眠終了推定時刻は、通常期間より後である。また、ユーザUの睡眠開始時の炊飯器の動作状態は保温状態であり、通常情報に示される炊飯タイマON状態とは異なる。
【0135】
この場合、機器判定部15は、睡眠開始時の状態情報が通常情報と異なると判定し(ステップS105AでYes)、睡眠終了推定時刻が通常期間より後であると判定する(ステップS105BでYes)。その結果、報知制御部16は、報知信号を出力すると判定する。
【0136】
ユーザUが睡眠終了推定時刻に覚醒した場合、炊飯器の炊飯タイマがONになっているべき期間を既に経過してしまうので、そのような事態を回避すべくユーザUを覚醒させるためである。
【0137】
(2)睡眠終了推定時刻が通常期間内である場合
図10は、本実施の形態に係る機器判定部15による判定の第二例を示す説明図である。
図10に示されるユーザUの睡眠終了推定時刻は、通常期間内である。また、ユーザUの睡眠開始時の炊飯器の動作状態は保温状態であり、通常情報に示される炊飯タイマON状態とは異なる。
【0138】
この場合、機器判定部15は、睡眠開始時の状態情報が通常情報と異なると判定し(ステップS105AでYes)、睡眠終了推定時刻が通常期間より後でないと判定する(ステップS105BでNo)。その結果、報知制御部16は、報知信号を出力しないと決定する。
【0139】
ユーザUが睡眠開始時刻に睡眠を開始して、睡眠終了推定時刻に覚醒した場合、炊飯器の炊飯タイマがONになっているべき期間を経過していないので、覚醒後にユーザUが炊飯タイマをONにする操作をすればよいからである。
【0140】
なお、本実施の形態では、管理装置10と、一のユーザUおよびユーザUの住宅との関係を示したが、管理装置10は、ネットワークNを通じて複数のユーザUの住宅の機器と接続され、複数のユーザUに対して覚醒させる処理を行うことも可能である。この場合、管理装置10の台数を、ユーザUの人数または住宅の戸数より小さくすることができ、その場合、管理装置10の処理負荷の削減、および、消費電力の削減の効果がある。また、管理装置10を製造、運用および保守のためのリソースおよびコストの削減の効果もある。
【0141】
以上のように、本実施の形態の管理装置によれば、情報処理装置は、機器の動作状態が通常状態と異なる場合にユーザが入眠したときには、原則的にはユーザを覚醒させるが、ユーザが覚醒後に機器の操作をすれば問題が生じない場合には例外的にユーザを覚醒させないように制御する。ユーザが覚醒後に機器の操作をすれば問題が生じない場合には、ユーザが入眠したときに覚醒させて機器の操作をする必要がないからである。よって、情報処理装置は、機器の操作のためにユーザをより一層適切に覚醒させることができる。
【0142】
(各実施の形態の変形例1)
本変形例において、上記各実施の形態におけるシステム1と異なる構成を説明する。
【0143】
図11は、本変形例に係るシステム2の構成を模式的に示す説明図である。
【0144】
図11に示されるシステム2では、上記各実施の形態における管理装置10が、管理装置10AとしてユーザUの住宅内に配置されている。管理装置10Aは、ユーザUによる使用を想定して設けられており、言い換えれば、他のユーザによる使用は想定されていない。つまり、住宅1つにつき1つの管理装置10Aが配置されることが想定されている。
【0145】
システム2を構成する機器および装置の構成は、各実施の形態におけるものと同じである。
【0146】
本変形例に係る構成によれば、管理装置10Aは、ネットワークNを介さずにユーザUを覚醒させることができる。そのため、仮にネットワークNに障害が発生したとしても問題なく稼働できる利点がある。また、管理装置10Aは、一のユーザUおよび住宅のための機能を備えるだけでよいので、管理装置10Aの情報処理の処理量および消費電力を低減することができる。また、管理装置10Aが機器D11等に一機能として実装されることも可能となる。
【0147】
(各実施の形態の変形例2)
本変形例において、上記各実施の形態におけるシステム1と異なる構成を説明する。
【0148】
図12は、本変形例に係るシステム3の構成を模式的に示す説明図である。
図13は、本変形例に係る管理装置10Bおよび制御装置30の構成を模式的に示す説明図である。
【0149】
図12に示されるように、システム3は、管理装置10Bと、制御装置30と、機器D11等と、スピーカS1等と、センサSEとを備える。
【0150】
機器D11等と、スピーカS1等と、センサSEとについては、上記各実施の形態におけるものと同じである。
【0151】
管理装置10Bと制御装置30とは、ネットワークNを介して通信可能に接続されている。
【0152】
図13に示されるように、管理装置10Bは、取得部11と、判定部13と、報知制御部16とを備える。管理装置10B食洗機は、上記各実施の形態における管理装置10における管理部12と機器制御部17とを備えないものに相当する。
【0153】
制御装置30は、管理部12と機器制御部17とを備える。管理部12と機器制御部17とは、上記各実施の形態における管理装置10の管理部12と機器制御部17と同じ機能部である。
【0154】
つまり、管理装置10Bと制御装置30とが、上記各実施の形態における管理装置10の機能を分担しているといえる。
【0155】
本変形例に係る構成によれば、管理装置10Bは、制御装置30を利用して、機器D11等の操作のためにユーザUを適切に覚醒させることができる。
【0156】
システム3は、特に、機器D11等を管理または制御するための専用の制御装置30が既に設けられているシステムに、管理装置10Bを追加的に設けることで構成することができる利点がある。
【0157】
以上のように、本開示における技術の例示として、実施の形態を説明した。そのために、添付図面および詳細な説明を提供した。
【0158】
したがって、添付図面および詳細な説明に記載された構成要素の中には、課題解決のために必須な構成要素だけでなく、上記技術を例示するために、課題解決のためには必須でない構成要素も含まれ得る。そのため、それらの必須ではない構成要素が添付図面や詳細な説明に記載されていることをもって、直ちに、それらの必須ではない構成要素が必須であるとの認定をするべきではない。
【0159】
また、上述の実施の形態は、本開示における技術を例示するためのものであるから、請求の範囲またはその均等の範囲において種々の変更、置き換え、付加、省略などを行うことができる。
【産業上の利用可能性】
【0160】
本開示は、機器を制御する制御装置に適用可能である。
【符号の説明】
【0161】
1、2、3 システム
10、10A、10B 管理装置
11 取得部
12 管理部
13 判定部
14 睡眠判定部
15 機器判定部
16 報知制御部
17 機器制御部
20 通常情報
30 制御装置
D11、D12、D21、D22、D23、D24、D25 機器
N ネットワーク
P1、P2、P3、Q1、Q2、Q3 期間
R ルータ
R1、R2 部屋
S1、S2 スピーカ
SE センサ
T 端末
U ユーザ