(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-22
(45)【発行日】2024-08-30
(54)【発明の名称】制御方法、プログラム、制御システム
(51)【国際特許分類】
G06F 16/9035 20190101AFI20240823BHJP
【FI】
G06F16/9035
(21)【出願番号】P 2022503706
(86)(22)【出願日】2021-02-25
(86)【国際出願番号】 JP2021007161
(87)【国際公開番号】W WO2021172451
(87)【国際公開日】2021-09-02
【審査請求日】2023-06-15
(31)【優先権主張番号】P 2020032379
(32)【優先日】2020-02-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(31)【優先権主張番号】P 2021024950
(32)【優先日】2021-02-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】314012076
【氏名又は名称】パナソニックIPマネジメント株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100109210
【氏名又は名称】新居 広守
(74)【代理人】
【識別番号】100137235
【氏名又は名称】寺谷 英作
(74)【代理人】
【識別番号】100131417
【氏名又は名称】道坂 伸一
(72)【発明者】
【氏名】森本 高志
(72)【発明者】
【氏名】西田 実穂
(72)【発明者】
【氏名】坂本 一樹
(72)【発明者】
【氏名】明峯 恭彦
(72)【発明者】
【氏名】佐々木 恭平
【審査官】松尾 真人
(56)【参考文献】
【文献】特開2002-358377(JP,A)
【文献】特開2019-117448(JP,A)
【文献】特開2008-090454(JP,A)
【文献】特開2019-205120(JP,A)
【文献】特開2005-142905(JP,A)
【文献】渡部 智樹,Web閲覧と連動したアンビエントな家電操作方式の提案,情報処理学会研究報告 2011(平成23)年度▲5▼ [CD-ROM] ,一般社団法人情報処理学会,2012年02月15日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 16/00-16/958
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
閲覧機器を利用した閲覧に関する閲覧情報に基づいて、対象機器及び前記対象機器の所定機能と前記閲覧との関係性を示す閲覧関係度を判定する判定部と、
前記閲覧の前記閲覧関係度に基づいて定められた前記対象機器である制御対象機器に関する機器情報を取得する機器情報取得部と、
取得した前記機器情報が特定の条件を満たす場合に、前記制御対象機器の前記所定機能を実行するための操作態様を変更する制御部と、を備え
、
前記制御部は、前記制御対象機器の前記所定機能を実行するために要する操作工数を増加させる
制御システム。
【請求項2】
閲覧機器を利用した対象機器で実行可能な機能に関するウェブページの閲覧に関する閲覧情報に基づいて、前記対象機器及び前記対象機器の所定機能と前記閲覧との関係性を示す閲覧関係度を前記所定機能ごとに判定する判定部と、
前記閲覧の前記閲覧関係度に基づいて定められた前記対象機器である制御対象機器に関する機器情報を取得する機器情報取得部と、
取得した前記機器情報が特定の条件を満たす場合に、前記制御対象機器の前記所定機能を実行するための操作画面上の操作ボタンの表示又は配置を変更する制御部と、を備える
制御システム。
【請求項3】
前記制御部は、前記制御対象機器の前記所定機能を実行するために要する操作工数を減少させる
請求項
2に記載の制御システム。
【請求項4】
前記制御部は、前記制御対象機器の前記所定機能を実行するために要する操作工数を増加させる
請求項
2に記載の制御システム。
【請求項5】
前記特定の条件は、前記制御対象機器が設置された地域が所定の地域に該当することを含む
請求項
1~4のいずれか1項に記載の制御システム。
【請求項6】
前記特定の条件は、前記制御対象機器が設置された地域の天候が所定の天候であることを含む
請求項
1~4のいずれか1項に記載の制御システム。
【請求項7】
コンピュータによって実行される制御方法であって、
閲覧機器を利用した
対象機器で実行可能な機能に関するウェブページの閲覧に関する閲覧情報に基づいて、
前記対象機器及び前記対象機器の所定機能と前記閲覧との関係性を示す閲覧関係度を
前記所定機能ごとに判定し、
前記閲覧の前記閲覧関係度が閾値以上の前記対象機器である制御対象機器に関する機器情報を取得し、
取得した前記機器情報が特定の条件を満たす場合に、前記制御対象機器の前記所定機能を実行するための
操作画面上の操作ボタンの表示又は配置を変更する
制御方法。
【請求項8】
請求項
7に記載の制御方法を
前記コンピュータに実行させるための
プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、一般に、制御方法、プログラム、及び制御システムに関する。本開示は、特に、対象機器の制御に関する制御方法、プログラム、及び制御システムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1は、機器の機能設定のため、機器に接続又は装着される表示装置を開示する。表示装置は、操作を行うための入力部(タッチパネル部)と、表示画面内に機器における機能の選択、設定のためのキーが1又は複数配される表示部とを有する。表示部は、入力部への入力でキーが選択されるごとに目的とする機能の設定用の画面に至るまで表示が切り替えられる設定画面と、表示装置で設定可能なそれぞれの機能について解説するヘルプ画面も表示する。入力部への入力により、ヘルプ画面が閲覧された場合、表示部は、ヘルプ画面で閲覧された機能の設定、選択がされるように設定画面で選択すべきキーを強調して導く簡易ヘルプ表示を行う。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1では、表示装置においてヘルプ画面を見た場合に、簡易ヘルプ表示が可能である。しかしながら、特許文献1では、ユーザが表示装置以外の自身のスマートフォンやパーソナルコンピュータ等の情報端末で機器の機能設定等を調べた場合には対応できない。課題は、対象機器の使い勝手の向上が図れる、制御方法、プログラム、及び制御システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の一態様の制御方法では、閲覧機器を利用した閲覧に関する閲覧情報に基づいて、対象機器及び前記対象機器の所定機能と前記閲覧との関係性を示す閲覧関係度を判定し、前記閲覧の前記閲覧関係度が閾値以上の前記対象機器である制御対象機器に関する機器情報を取得し、取得した前記機器情報が特定の条件を満たす場合に、前記制御対象機器の前記所定機能を実行するための操作態様を変更する。判定ステップと、制御ステップとを含む。
【0006】
本開示の一態様のプログラムは、1以上のプロセッサに、前記制御方法を実行させるための、プログラムである。
【0007】
本開示の一態様の制御システムは、閲覧機器を利用した閲覧に関する閲覧情報に基づいて、対象機器及び前記対象機器の所定機能と前記閲覧との関係性を示す閲覧関係度を判定する判定部と、前記閲覧の前記閲覧関係度に基づいて定められた前記対象機器である制御対象機器に関する機器情報を取得する機器情報取得部と、取得した前記機器情報が特定の条件を満たす場合に、前記制御対象機器の前記所定機能を実行するための操作態様を変更する制御部と、を備える。
【発明の効果】
【0008】
本開示の態様によれば、対象機器の使い勝手の向上が図れる、という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】
図1は、本開示の一実施形態の制御システムを含む全体システムの概略図である。
【
図2】
図2は、上記制御システムで実行される制御方法のフローチャートである。
【
図3】
図3は、上記全体システムに含まれる閲覧機器のブロック図である。
【
図4】
図4は、上記全体システムに含まれる対象機器のブロック図である。
【
図5】
図5は、前記制御システムのブロック図である。
【
図6】
図6は、対象機器に関する操作画面の一例の説明図である。
【
図7】
図7は、対象機器に関する操作画面の一例の説明図である。
【
図8】
図8は、対象機器に関する操作画面の一例の説明図である。
【
図9】
図9は、他の具体例に係る制御システムで実行される制御方法のフローチャートである。
【
図10A】
図10Aは、他の具体例に係る制御システムで実行される制御について説明する第1図である。
【
図10B】
図10Bは、他の具体例に係る制御システムで実行される制御について説明する第2図である。
【
図10C】
図10Cは、他の具体例に係る制御システムで実行される制御について説明する第3図である。
【
図10D】
図10Dは、他の具体例に係る制御システムで実行される制御について説明する第4図である。
【
図10E】
図10Eは、他の具体例に係る制御システムで実行される制御について説明する第5図である。
【
図10F】
図10Fは、他の具体例に係る制御システムで実行される制御について説明する第6図である。
【
図10G】
図10Gは、他の具体例に係る制御システムで実行される制御について説明する第7図である。
【
図11A】
図11Aは、他の具体例に係る制御システムで実行される制御について説明する第8図である。
【
図11B】
図11Bは、他の具体例に係る制御システムで実行される制御について説明する第9図である。
【
図11C】
図11Cは、他の具体例に係る制御システムで実行される制御について説明する第10図である。
【
図11D】
図11Dは、他の具体例に係る制御システムで実行される制御について説明する第11図である。
【
図11E】
図11Eは、他の具体例に係る制御システムで実行される制御について説明する第12図である。
【
図11F】
図11Fは、他の具体例に係る制御システムで実行される制御について説明する第13図である。
【
図11G】
図11Gは、他の具体例に係る制御システムで実行される制御について説明する第14図である。
【
図12A】
図12Aは、他の具体例に係る制御システムで実行される制御について説明する第15図である。
【
図12B】
図12Bは、他の具体例に係る制御システムで実行される制御について説明する第16図である。
【
図12C】
図12Cは、他の具体例に係る制御システムで実行される制御について説明する第17図である。
【
図12D】
図12Dは、他の具体例に係る制御システムで実行される制御について説明する第18図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
(1)実施形態
(1-1)概要
一実施形態の制御方法は、
図1に示すような、機器制御システム1において、対象機器30の使い勝手の向上のために利用され得る。本実施形態の制御方法は、
図2に示すように、判定ステップS12と、制御ステップS13とを含む。判定ステップS12は、閲覧機器20を利用した閲覧に関する閲覧情報に基づいて、対象機器30と閲覧との関係性を示す閲覧関係度と、閲覧の強度を示す閲覧強度とを判定するステップである。制御ステップS13は、閲覧関係度と閲覧強度とを対象機器30の制御に反映させるステップである。
【0011】
本実施形態の制御方法によれば、閲覧機器20を利用したユーザによる閲覧の内容を、対象機器30での制御に反映させることが可能となる。ユーザが閲覧した情報は、ユーザが興味を持っている情報である可能性が高い。よって、ユーザによる閲覧に関する閲覧情報を対象機器30での制御に反映させることで、対象機器30の使い勝手の向上が図れる。例えば、閲覧情報に基づいて、ユーザの要望に合った機能を対象機器30でユーザに提示したり、実行したりすることが可能となる。更に、閲覧機器20による閲覧に関する閲覧情報を利用するから、ユーザが対象機器30の操作をしていなくても、対象機器30において、ユーザの要望に合った機能の提示や実行が可能となる。したがって、対象機器30の顧客満足度の向上が期待できる。
【0012】
(1-2)詳細
以下、本実施形態の制御方法について、図面を参照して更に詳細に説明する。本実施形態の制御方法は、
図1に示す機器制御システム1で実行される処理に含まれている。
【0013】
機器制御システム1は、制御システム10と、閲覧機器20と、対象機器30とを含む。
図1では、複数の閲覧機器20が描かれているが、機器制御システム1は、少なくとも一つの閲覧機器20を含んでいればよい。同様に、
図1では、複数の対象機器30が描かれているが、機器制御システム1は、少なくとも一つの対象機器30を含んでいればよい。
【0014】
制御システム10は、本実施形態の制御方法を実行するシステムである。制御システム10は、閲覧機器20及び対象機器30と通信ネットワーク40を介して接続可能である。なお、通信ネットワーク40は、インターネットを含み得る。通信ネットワーク40は、単一の通信プロトコルに準拠したネットワークだけではなく、異なる通信プロトコルに準拠した複数のネットワークで構成され得る。通信プロトコルは、周知の様々な有線及び無線通信規格から選択され得る。
図1では簡略化されているが、通信ネットワーク40は、リピータハブ、スイッチングハブ、ブリッジ、ゲートウェイ、ルータ等のデータ通信機器を含み得る。
【0015】
閲覧機器20は、任意の情報の閲覧(検索)に用いられる情報端末である。本開示では、「閲覧」は、視覚的な手段による情報の取得に限らず、聴覚的な手段による情報の取得も含む。例えば、「閲覧」は、ブラウザを利用したインターネットの情報の検索や、VPA(Virtual Personal Assistant)を利用した情報の検索も含み得る。閲覧機器20は、例えば、スマートフォンである。なお、閲覧機器20は、スマートフォンに限らず、タブレット端末等の携帯情報端末、パーソナルコンピュータ(デスクトップコンピュータ、ラップトップコンピュータ等)、又はスマートテレビ等であってもよい。
【0016】
閲覧機器20は、
図3に示すように、入力部21と、出力部22と、通信部23と、処理部24と、を備える。
【0017】
入力部21は、閲覧機器20を操作するための入力装置、音声入力装置、及びカメラを備える。入力装置は、例えば、タッチパッド及び/又は1以上のボタンを有する。入力装置は、タッチパッドに限定されず、キーボードやポインティングデバイス、メカニカルなスイッチ等であってもよい。また、入力部21は、複数の入力装置を備えていてもよい。
【0018】
出力部22は、閲覧機器20で閲覧した情報の提示をするための出力装置を備える。出力装置は、閲覧機器20で閲覧した情報を表示するための画像表示装置を備える。画像表示装置は、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイなどの薄型のディスプレイ装置である。なお、入力部21のタッチパッドと出力部22の画像表示装置とでタッチパネルが構成されてもよい。また、出力装置は、閲覧機器20で閲覧した情報を音で出力する音声出力装置を備えてもよい。
【0019】
本開示では、必要に応じて、ユーザが閲覧機器20を利用して閲覧した情報を、閲覧内容という。閲覧内容は、閲覧機器20に記憶されている情報(内部情報)だけではなく、閲覧機器20以外の装置に記憶されている情報(外部情報)も含み得る。外部情報は、通信ネットワーク40を通じて閲覧可能(アクセス可能)な情報、例えば、インターネット上でアクセス可能な情報も含み得る。例えば、電子メールやインターネットにより利用可能なウェブページや、インターネットを通じてダウンロード可能な文書ファイル、音声ファイル等も、閲覧内容に含まれ得る。ウェブページは、個人や企業が運営するウェブページ、検索エンジンによる検索画面(検索結果等)を含み得る。
【0020】
通信部23は、通信ネットワーク40に接続可能であり、通信ネットワーク40を通じた通信を行う機能を有する。通信部23は、所定の通信プロトコルに準拠している。所定の通信プロトコルは、周知の様々な有線及び無線通信規格から選択され得る。
【0021】
処理部24は、閲覧機器20の動作を制御する制御回路である。処理部24は、入力部21と、出力部22と、通信部23とを制御する。処理部24は、例えば、1以上のプロセッサ(マイクロプロセッサ)と1以上のメモリとにより実現され得る。
【0022】
処理部24は、情報の閲覧を可能とする機能を有する。例えば、処理部24は、入力部21で受け付けたユーザからの入力に従って、出力部22でユーザに情報を提示し、これによって、情報の閲覧を可能とする。処理部24は、例えば、通信ネットワーク40を通じて、ウェブページ等の情報資源にアクセスし、入力部21で入力されたユーザの要望に合った情報を、出力部22で提示する。
【0023】
対象機器30は、ユーザによる制御(使用)の対象となる機器である。例えば、対象機器30は、施設内で使用される電気機器である。施設は、戸建て住宅である。なお、施設の例としては、戸建て住宅の他に、集合住宅(住戸、共用部)、店舗、ビル(ビル全体、フロア内)が挙げられる。また、施設は、建物だけではなく、建物とその建物が存在する敷地とを含んでいてもよく、例えば、工場や、公園、病院、商業施設等が挙げられる。
【0024】
対象機器30は、
図4に示すように、入力部31と、出力部32と、機能部33と、通信部34と、処理部35と、を備える。
【0025】
入力部31は、対象機器30を操作するための入力装置を含む。入力装置は、手動入力装置、音声入力装置、及びカメラを含み得る。手動入力装置は、例えば、タッチパッド及び/又は1以上のボタンを有する。手動入力装置は、タッチパッドに限定されず、キーボードやポインティングデバイス、メカニカルなスイッチ等であってもよい。また、入力部31は、複数の入力装置を備えていてもよい。
【0026】
出力部32は、対象機器30に関する情報の提示をするための出力装置を備える。対象機器30に関する情報は、対象機器30の動作状態を示す情報、対象機器30の操作のための情報を含み得る。出力装置は、対象機器30に関する情報を表示するための画像表示装置を備える。画像表示装置は、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイなどの薄型のディスプレイ装置である。なお、入力部21のタッチパッドと出力部22の画像表示装置とでタッチパネルが構成されてもよい。また、出力装置は、対象機器30に関する情報を音で出力する音声出力装置を備えてもよい。
【0027】
機能部33は、対象機器30において所定の機能を実現する機械構造を有する。機能部33により実現される機能は、主に対象機器30の種類によって異なる。
【0028】
対象機器30の例としては、センサ関連機器、空調関連機器、住宅・設備関連機器、調理・家事関連機器、健康管理関連機器、管理・操作関連機器、AV関連機器が挙げられる。
【0029】
センサ関連機器の例としては、火災センサ、人体検知センサ、温度センサ、CO2センサ、電流量センサが挙げられる。空調関連機器の例としては、エアコン、扇風機、換気扇、空気清浄機、ホットカーペット、石油ファンヒータが挙げられる。住宅・設備関連機器の例としては、電動ブラインド、電動カーテン、温水器、電気錠、スマートメーター、太陽光発電設備、蓄電池、燃料電池、一般照明、単機能照明、非常灯が挙げられる。調理・家事関連機器の例としては、電子レンジ、食器洗い機、食器乾燥機、洗濯機、衣類乾燥機、自動掃除機が挙げられる。健康管理関連機器の例としては、体重計、体脂肪計、体温計、血圧計、血糖値計が挙げられる。管理・操作関連機器の例としては、コントローラ、スイッチ(HA機器)が挙げられる。AV関連機器の例としては、TV、ディスプレイが挙げられる。
【0030】
本実施形態では、対象機器30は洗濯機である。この場合、機能部33は、洗濯機の機能を実現するための機械構造(例えば、回転ドラム、給水・排水機構、洗剤投入機構、タイマ)を有している。本実施形態では、機能部33は、複数の機能を実行可能である。複数の機能は、洗濯の内容が異なる複数のコースを含む。複数のコースの例としては、通常の洗濯を実行する第1コース、第1コースよりも洗浄力が弱い第2コースと、第1コースよりも洗浄力が強い第3コースとが挙げられる。第2コースは、デリケートな衣類の洗濯に適したコースである。第3コースは、泥汚れ等を落とすための洗濯に適したコースである。
【0031】
通信部34は、通信ネットワーク40に接続可能であり、通信ネットワーク40を通じた通信を行う機能を有する。通信部34は、所定の通信プロトコルに準拠している。所定の通信プロトコルは、周知の様々な有線及び無線通信規格から選択され得る。
【0032】
処理部35は、対象機器30の動作を制御する制御回路である。すなわち、処理部35は、入力部31と、出力部32と、機能部33と、通信部34とを制御する。処理部35は、例えば、1以上のプロセッサ(マイクロプロセッサ)と1以上のメモリとにより実現され得る。
【0033】
処理部35は、対象機器30の制御を実行する。対象機器30の制御は、対象機器30で実行可能な機能を提示する制御(提示制御)と、対象機器30に機能を実行させる制御(実行制御)とを含む。提示制御では、処理部35は、操作画面を出力部32で表示する。操作画面は、対象機器30で実行させる機能をユーザが入力部31により選択するための画面である。本実施形態では、機能部33は、複数の実行可能な機能として、第1~第3コースを有する。この場合、処理部35は、操作画面によって、第1~第3コースを提示する。実行制御では、処理部35は、操作画面でユーザによって選択された機能を対象機器30で実行させる。例えば、操作画面によって、第1モードが選択された場合には、対象機器30に第1モードを実行させる。
【0034】
また、処理部35は、制御指令情報に応じて、対象機器30の制御を実行する。ここで、制御指令情報は、対象機器30の制御の内容を変更する情報を含む。より詳細には、制御指令情報は、提示制御の内容を変更する情報、及び、実行制御の内容を変更する情報を含み得る。制御指令情報は、通信ネットワーク40を通じて、制御システム10から与えられる。
【0035】
制御システム10は、本実施形態の制御方法を実行するシステム(マイクロプロセッサ)である。制御システム10は、閲覧機器20及び対象機器30と通信ネットワーク40を介して接続可能である。
【0036】
制御システム10は、
図5に示すように、通信部11と、記憶部12と、処理部13とを備える。制御システム10は、例えば、サーバにより実現され得る。
【0037】
通信部11は、通信インタフェースである。通信部11は、通信ネットワーク40に接続可能であり、通信ネットワーク40を通じた通信を行う機能を有する。通信部11は、所定の通信プロトコルに準拠している。所定の通信プロトコルは、周知の様々な有線及び無線通信規格から選択され得る。通信部11は、閲覧機器20と対象機器30に通信可能に接続される。これによって、制御システム10は、閲覧機器20と対象機器30と通信可能である。
【0038】
記憶部12は、処理部13が利用する情報及び処理部13で生成される情報を記憶するために用いられる。例えば、記憶部12は、閲覧履歴121、使用履歴122、及び操作履歴123を記憶する。閲覧履歴121、使用履歴122及び操作履歴123については後述する。記憶部12は、1以上の記憶装置を含む。記憶装置は、例えば、RAM(Random Access Memory)である。
【0039】
処理部13は、制御システム10の全体的な制御、すなわち、通信部11及び記憶部12を制御するように構成される。処理部13は、例えば、1以上のプロセッサ(マイクロプロセッサ)と1以上のメモリとを含むコンピュータシステムにより実現され得る。つまり、1以上のプロセッサが1以上のメモリに記憶された1以上の(コンピュータ)プログラム(アプリケーション)を実行することで、処理部13として機能する。プログラムは、ここでは処理部13のメモリに予め記録されているが、インターネット等の電気通信回線を通じて、又はメモリカード等の非一時的な記録媒体に記録されて提供されてもよい。
【0040】
処理部13は、
図5に示すように、取得部131と、判定部132と、制御部133と、生成部134とを備える。
図5において、取得部131と、判定部132と、制御部133と、生成部134とは、実体のある構成を示しているわけではなく、処理部13によって実現される機能を示している。
【0041】
取得部131は、閲覧機器20を利用した閲覧に関する閲覧情報を取得する。閲覧情報は、閲覧の対象と、閲覧のタイミングと、閲覧の態様とを含む。閲覧の対象は、閲覧機器20を利用した閲覧によってユーザが閲覧した(アクセスした)情報(閲覧内容)を示す。閲覧内容は、上述の通りである。なお、閲覧の対象は、閲覧内容そのものであってもよいし、閲覧内容のメタデータであってもよい。閲覧のタイミングは、閲覧機器20を利用した閲覧が実行された時点(例えば、閲覧の日時)を含む。なお、閲覧機器20で同じ閲覧内容が複数回閲覧された場合には、閲覧のタイミングは、複数の閲覧が実行された時点を含むことになる。閲覧の態様は、ユーザの閲覧内容に関する関心度を評価可能な情報を含み得る。例えば、閲覧の態様は、閲覧内容の表示時間、閲覧内容の閲覧率(閲覧内容のうちどの程度まで閲覧したか)、閲覧内容のアクセス回数が挙げられる。本実施形態では、取得部131は、閲覧機器20から、閲覧情報を、取得する。閲覧情報は、記憶部12に記憶される。記憶部12に記憶される閲覧履歴121は、閲覧情報の履歴である。
【0042】
また、取得部131は、対象機器30の使用に関する使用情報を取得する。使用情報は、使用の対象と、使用のタイミングと、使用の態様とを含む。使用の対象は、ユーザによって使用された対象機器30を示す。使用のタイミングは、対象機器30の使用が実行された時点(例えば、使用の日時)を含む。使用の態様は、ユーザの対象機器30のどの機能を使用したかを示す情報を含み得る。例えば、使用の態様は、第1~第3モードのいずれのモードで対象機器30が動作したかを示す。本実施形態では、取得部131は、対象機器30から、使用情報を、取得する。使用情報は、記憶部12に記憶される。記憶部12に記憶される使用履歴122は、使用情報の履歴である。
【0043】
判定部132は、閲覧機器20を利用した閲覧に関する閲覧情報に基づいて、対象機器30について、閲覧関係度と閲覧強度とを判定する。ここで、閲覧機器20と対象機器30との紐付けは、ユーザに固有の識別情報により行われる。つまり、閲覧機器20と対象機器30とが同じユーザの識別情報に紐づいていれば、閲覧機器20と対象機器30とが相互に紐付けられ、閲覧機器20を利用した閲覧に関する閲覧情報に基づいて、対象機器30について、閲覧関係度と閲覧強度とが求められる。
【0044】
閲覧関係度は、対象機器30と閲覧との関係性を示す。具体的には、閲覧関係度は、ユーザが閲覧機器20により閲覧した情報(閲覧内容)がどの程度、対象機器30と関係しているかを判断するための指標である。本実施形態では、閲覧関係度は、対象機器30で実行可能な機能と閲覧との関係性を示す。つまり、対象機器30で実行可能な機能毎に、閲覧関係度が判定される。閲覧内容が、対象機器30に直接的又は間接的に関連する閲覧内容であれば、閲覧関係度は、比較的高いと判定される。特に、閲覧内容が、対象機器30の特定の機能に関連する内容であれば、特定の機能に関する閲覧関係度が高いと判定される。例えば、対象機器30に直接的に関連する閲覧内容としては、対象機器30の販売元の、対象機器30に関連するウェブページが挙げられる。この場合の対象機器30に関連するウェブページは、対象機器30についての商品のプロモーションページ、製品購入後の機能紹介等の電子メール(Webビーコンで開封したかどうかを判定)、対象機器30についてのマニュアルページ、並びにWeb上の問い合わせ窓口(コールセンタ)やWeb上のチャットBotへの問い合わせ内容を含み得る。一方で、対象機器30に間接的に関連する閲覧内容は、対象機器30の販売元以外の、対象機器30に関連するウェブページが挙げられる。この場合の対象機器30に関連するウェブページは、検索エンジンでの対象機器30に関する検索ページ、レビューサイト等での対象機器30のウェブページ、洗剤等の対象機器30に関連する消費財に関するページを含み得る。一方で、閲覧内容が、対象機器30に関連しない閲覧内容であれば、閲覧関係度は、比較的低いと判定される。例えば、対象機器30に関連しない閲覧内容としては、対象機器30とは異なる製品のウェブページ、対象機器30に関連する用語が全く存在しないウェブページが挙げられる。
【0045】
閲覧強度は、閲覧の強度を示す。具体的には、閲覧強度は、ユーザが閲覧機器20により閲覧した情報(閲覧内容)にどの程度の関心を持っているかを判断するための指標である。一例として、閲覧強度は、初期値に、閲覧情報に基づいて評価値を加算することで、求められる。本実施形態では、初期値は0である。本実施形態では、閲覧強度は、対象機器30の使用のタイミングと閲覧のタイミングとの差に基づいて決定される。つまり、閲覧強度は、対象機器30の使用のタイミングと閲覧のタイミングとの差に基づく評価値を含む。対象機器30の使用のタイミングは、使用履歴122から取得可能である。また、閲覧のタイミングは、閲覧履歴121から取得可能である。対象機器30の使用のタイミングと閲覧のタイミングとの差が小さいほど、閲覧強度は高いと判定される。よって、対象機器30の使用のタイミングと閲覧のタイミングとの差に基づく評価値は、対象機器30の使用のタイミングと閲覧のタイミングとの差が小さいほど、大きく設定される。更に、本実施形態では、閲覧強度は、閲覧の態様に基づいても決定される。つまり、閲覧強度は、閲覧の態様に基づく評価値を含む。閲覧の態様は、閲覧履歴121から取得可能である。一例として、閲覧の態様に基づく評価値は、閲覧内容の表示時間が長いほど、閲覧内容の閲覧率が高いほど、閲覧内容のアクセス回数が多いほど、大きく設定される。ただし、判定部132は、所定の条件を満たす場合には、閲覧強度を初期値に設定する。所定の条件は、ユーザの閲覧内容に対する関心がなくなったと考えられる場合の条件である。本実施形態では、所定の条件は、閲覧や機器操作から所定時間経過したことである。所定時間は、一週間、一か月、半年等、閲覧内容に応じて適宜設定可能である。また、機器操作に合わせて初期値に設定してもよい。例えば、閲覧強度が強いコースとは別のコースを選択して洗濯を行った場合に、初期値に戻してもよい。
【0046】
制御部133は、閲覧関係度と閲覧強度とを対象機器30の制御に反映させる。上述したように、対象機器30の制御は、対象機器30で実行可能な機能を提示する制御を含む。本実施形態では、制御部133は、閲覧関係度と閲覧強度とに基づいて、対象機器30での機能の提示の仕方を決定し、これによって、閲覧関係度と閲覧強度とを対象機器30の制御に反映させる。より詳細には、制御部133は、閲覧関係度と閲覧強度とに基づいて、対象機器30の出力部32が表示する操作画面を決定する。本実施形態では、制御部133は、操作画面を決定する制御として、第1制御と、第2制御と、及び第3制御のいずれかを選択して、選択した制御に対応する制御指令情報を、対象機器30に通信部11を通じて与える。
【0047】
第1制御は、対象機器30の出力部32が表示する操作画面を、デフォルトの操作画面に設定する制御である。制御部133は、閲覧関係度と閲覧強度とから、閲覧機器20を利用した閲覧が、対象機器30と関係性が低いと判断した場合には、第1制御を実行する。例えば、制御部133は、閲覧関係度が第1閾値未満であれば、第1制御を実行する。第1閾値は、閲覧関係度が低いかどうかを判定するための閾値である。閲覧関係度が第1閾値未満であれば、閲覧関係度が低い(関係性が低い)と判定される。
図6は、第1制御で表示される操作画面の一例である、操作画面G11を示す。操作画面G11は、選択ボタンB11,B12と、切換ボタンR11を含む。選択ボタンB11は、第1モードに対応し、選択ボタンB12は、第2モードに対応する。切換ボタンR11は、操作画面G11で表示されてないモード(例えば、第3モード)を表示させるためのボタンである。なお、
図6において、符号及び当該符号の付随物(指示線や矢印等)は、操作画面G11の説明のために記載されており、操作画面G11自体に含まれているわけではない。これは、
図7及び
図8においても同様である。
【0048】
第2制御は、対象機器30の出力部32が表示する操作画面を、ユーザが関心を持っている可能性が高い機能を強調した操作画面に設定する制御である。制御部133は、閲覧関係度と閲覧強度とから、閲覧機器20を利用した閲覧が、対象機器30の特定の機能と関係性が高く、更に、対象機器30の特定の機能についての関心の度合いが高いと判断した場合には、第2制御を実行する。例えば、制御部133は、閲覧関係度が第1閾値以上で、閲覧強度が第2閾値以上であれば、第2制御を実行する。第2閾値は、閲覧強度が高いかどうかを判定するための閾値である。閲覧強度が第2閾値以上であれば、閲覧強度が高いと判定される。
図7は、第2制御で表示される操作画面の一例である、操作画面G12を示す。操作画面G12は、閲覧機器20を利用した閲覧が、対象機器30の第3モードと関係性が高く、更に、対象機器30の第3モードについての関心の度合いが高いと判断した場合に対応する。操作画面G12は、操作画面G11で表示されている選択ボタンB11,B12に加えて、選択ボタンB13を含む。選択ボタンB13は、第3モードに対応する。更に、操作画面G12では、選択ボタンB13が選択ボタンB11,B12よりも上側に配置されている。これによって、第3モードが第1モード及び第2モードよりも目立つようになっている。したがって、操作画面G12によれば、ユーザが関心を持っている第3モードを、ユーザが選択しやすいように提示することが可能である。
【0049】
第3制御は、対象機器30の出力部32が表示する操作画面を、ユーザが関心を持っている可能性がある機能を追加した操作画面に設定する制御である。制御部133は、閲覧関係度と閲覧強度とから、閲覧機器20を利用した閲覧が、対象機器30の特定の機能と関係性が高く、更に、対象機器30の特定の機能についての関心の度合いが高くないと判断した場合には、第3制御を実行する。例えば、制御部133は、閲覧関係度が第1閾値以上で、閲覧強度が第2閾値未満であれば、第3制御を実行する。
図8は、第3制御で表示される操作画面の一例である、操作画面G13を示す。操作画面G13は、閲覧機器20を利用した閲覧が、対象機器30の第3モードと関係性が高いが、対象機器30の第3モードについての関心の度合いが高くないと判断した場合に対応する。操作画面G13は、操作画面G11で表示されている選択ボタンB11,B12に加えて、選択ボタンB13を含む。選択ボタンB13は、第3モードに対応する。操作画面G13では、操作画面G12とは異なり、選択ボタンB13が選択ボタンB11,B12よりも下側に配置されている。これによって、第3モードが第1モード及び第2モードよりも目立たないようになっている。したがって、操作画面G13によれば、第3モードの使用の提案が可能である。なお、操作画面G13では、第3モードが第1モード及び第2モードよりも目立たないようにするために、選択ボタンB13を選択ボタンB11,B12よりも下側に配置しているが、これに限定されない。例えば、選択ボタンB11,B12,B13の形状、大きさ、色、及び配置の少なくとも一つを変更することによって、第3モードが第1モード及び第2モードよりも目立たないようにしてもよい。例えば、選択ボタンB11,B12を、選択ボタンB13よりも視認性又は操作性が良い形状で表示してよい。例えば、選択ボタンB11,B12を、選択ボタンB13よりも大きく表示してよい。例えば、選択ボタンB11,B12を、選択ボタンB13よりも視認性が高い色で表示してよい。一例として、選択ボタンB11,B12を赤色とし、選択ボタンB13を黒色としてよい。
【0050】
生成部134は、閲覧情報の履歴である閲覧履歴121と対象機器30の使用情報の履歴である使用履歴122とに基づいて、対象機器30に関連するユーザの行為の履歴である操作履歴123を生成する。操作履歴123は、閲覧履歴121と使用履歴122とをすべて含んでもよい。ただし、操作履歴123を生成するにあたっては、閲覧履歴121と使用履歴122とのうち、重要性が低い閲覧情報又は使用情報を除去してよい。例えば、使用履歴122に含まれる使用情報については、閲覧履歴121に含まれるいずれかの閲覧情報と相関がある使用情報だけを残すようにしてもよい。逆に、閲覧履歴121に含まれる閲覧情報については、使用履歴122に含まれるいずれかの使用情報と相関がある閲覧情報だけを残すようにしてもよい。閲覧情報に含まれる閲覧内容と、使用情報に含まれる使用の態様とが、対象機器30の同じ機能に関連していれば、閲覧情報と使用情報とに相関があると考えられる。また、閲覧情報に含まれる閲覧のタイミングと使用情報に含まれる使用のタイミングとの差が小さい場合には、閲覧情報と使用情報とに相関があると考えられる。互いに相関がある閲覧情報と使用情報だけを残すことで、操作履歴123の保存に必要な記憶容量の低減を図ることが可能となる。
【0051】
(1-3)動作
以下、
図2、及び
図6~
図8を参照して、制御システム10の動作について簡単に説明する。なお、
図2では、図面の見やすさを考慮し、閲覧関係度を単に関係度と記載し、閲覧強度を単に強度と記載している場合がある。
【0052】
まず、制御システム10では、取得部131が、閲覧機器20を利用した閲覧に関する閲覧情報(閲覧履歴121)を取得する(S11)。また、取得部131は、対象機器30の使用に関する使用情報(使用履歴122)を取得する。
【0053】
次に、判定部132が、閲覧機器20を利用した閲覧に関する閲覧情報(閲覧履歴121)に基づいて、閲覧関係度と、閲覧強度とを判定する(演算する)(S12)。
【0054】
次に、制御部133は、閲覧関係度と閲覧強度とを対象機器30の制御に反映させる(S13)。より詳細には、まず、制御部133は、閲覧関係度が第1閾値以上であるかどうかを判定する(S131)。制御部133は、閲覧関係度が第1閾値未満であれば(S131:No)、第1制御を実行する(S133)。制御部133は、第1制御では、
図6に示す操作画面G11を、対象機器30の出力部32に表示させる。操作画面G11は、デフォルトの操作画面に対応する。
【0055】
ステップS131において、閲覧関係度が第1閾値以上であれば(S131:Yes)、制御部133は、閲覧強度が第2閾値以上であるかどうかを判定する(S132)。制御部133は、閲覧強度が第2閾値以上であれば(S132:Yes)、第2制御を実行する(S135)。制御部133は、第2制御では、
図7に示す操作画面G12を、対象機器30の出力部32に表示させる。操作画面G12は、第3モードを強調(リコメンド)する操作画面に対応する。
【0056】
ステップS132において、閲覧強度が第2閾値未満であれば(S132:No)、制御部133は、第3制御を実行する(S134)。制御部133は、第3制御では、
図8に示す操作画面G13を、対象機器30の出力部32に表示させる。操作画面G13は、第3モードを提示する操作画面に対応する。
【0057】
制御部133が第1制御、第2制御、及び第3制御のいずれかの実行後、生成部134が、操作履歴123を生成して、記憶部12に記憶させる(S14)。
【0058】
(1-4)他の具体例
以下では、上記に説明した制御システム10の動作について、他の具体的な態様を説明する。なお、以下説明する具体例では、閲覧強度について、第2閾値以上であることを前提とする。すなわち、ユーザが関心を持っていることにより第2制御が実行される事を前提とした動作を説明する。
【0059】
ここで、閲覧情報から、上記の閲覧強度に代わる情報として、対象機器30の所定機能について閲覧したことを示す情報を判定して利用してもよい。対象機器30の閲覧関係度が第1閾値以上である対象機器30について、その閲覧強度を判定することなく制御を実施する場合には、興味があって対象機器30を閲覧したわけでない場合が含まれ、制御が適切でないことが起こり得る。一方で、対象機器30に備えられた所定機能についての閲覧関係度が所定の閾値を超える場合には、興味を持って対象機器30の、特に、所定機能についての閲覧を行ったと判断することができるので、閲覧強度を判定することなく制御を実施しても適切であるといえる。したがって、このような対象機器30の、特に、所定機能について閲覧を行ったと判定できる場合には、閲覧強度の判定を行うことなく制御を実施してもよい。なお、閲覧関係度が所定の閾値を超えるとは、具体的な閾値を設けることなく、単に閲覧の有無に基づいて判断する場合を含む。つまり、この場合は、所定の閾値が0であり、閲覧が1度でもあった場合には所定の閾値を超えるとして、制御の実施に移行される。
【0060】
図9は、他の具体例に係る制御システムで実行される制御方法のフローチャートである。
図9に示すように、制御システム10では、まず、閲覧履歴121、すなわち、閲覧情報を取得する。この取得した閲覧情報に基づいて、判定部132は、対象機器30及び対象機器30の所定機能と閲覧との閲覧関係度を判定する(ステップS101)。なお、図示しないが、上記に説明したように閲覧に対する閲覧強度の判定を行い、閲覧関係度及び閲覧強度両方の判定結果を利用してもよい。
【0061】
上記の判定に基づき、ある対象機器30の所定機能の閲覧関係度が所定の閾値以上である場合に、当該対象機器30を制御部133の制御対象である制御対象機器と決定することができる。ここでの制御対象機器は、複数存在してもよい。ここで、この具体例では、決定された制御対象機器が制御を実施するために適切な状況であるか否かを判定する。このため、取得部131は、使用情報などと同様の手法により、制御対象機器に関する機器情報を取得する(ステップS102)。つまり、取得部131は、機器情報取得部の一例である。
【0062】
制御部133は、取得された機器情報が特定の条件を満たすか否かを判定することにより、制御対象機器が制御を実施するために適切な状況であるか否かを判定する(ステップS103)。制御部133が、機器情報が特定の条件を満たしていないと判定した場合(ステップS103でNo)、制御システム10は処理を終了する。一方で、制御部133が、機器情報が特定の条件を満たしていると判定した場合(ステップS103でYes)、制御部133は、制御対象機器の所定機能を実行するための操作態様を変更するように操作画面を設定する制御を行う(ステップS104)。
【0063】
(1-4-1)洗濯機における例
以下では、制御対象機器として洗濯機が決定された場合の動作例を具体的に説明する。
図10Aは、他の具体例に係る制御システムで実行される制御について説明する第1図である。
図10Aでは、(a)に機器情報に含まれる特定の条件の判定のための情報を示し、(b)に特定の条件を満たすと判定された場合に表示される操作画面の一例を示している。
【0064】
ここでは、閲覧機器20による閲覧が洗濯槽洗浄に関する情報、又は、ウェブページ上の電子取扱説明書における洗濯槽の取り扱いに関する情報等、洗濯機の槽洗浄に関連する閲覧である場合の例を示している。
【0065】
図10Aの(a)に示すように、取得部131は、機器情報として最後に槽洗浄を行ってからの経過日数に関する情報を取得する。制御部133は、最後に槽洗浄を行ってからの経過日数が、例えば、14日を超えている場合に特定の条件を満たしていると判定して、制御対象機器の所定機能を実行するための操作態様を変更するように操作画面を設定する制御を行う。なお、以降に説明される例を含め、このような操作画面の設定は、特定の条件が満たされた以降に最初に制御対象機器を操作した際に行われるものとして説明する。
【0066】
具体的には、
図10Aの(b)に示すように、元々の操作画面(上段)に表示されていなかった洗濯槽の洗浄を実行するためのボタンを、設定された操作画面(下段)では、最上位の位置(図中の破線矩形)に表示するように変更されている。
【0067】
このように、制御部133は、制御対象機器の所定機能を実行するためのボタンを最上位に表示させ、所定機能を実行するために要する操作工数を減少させるように操作態様を変更する。これにより、ユーザが、所定機能に興味を持っているタイミングで、簡単に実行可能な操作態様でこれを実行することができる。例えば、単に最終の槽洗浄からの経過日数のみで操作態様を変更するなど、機器情報のみで操作態様を変更する場合に比べて、ユーザが興味を持っていることによって所定機能を見逃しにくくなる。
【0068】
特に、制御対象機器のメンテナンスなどは、興味を持ったタイミングでなければ面倒に感じる場合が多く、ユーザニーズに適合していない状況がある。上記の例によれば、ユーザがメンテナンスそのものに興味を持っているタイミングで操作態様が変更され容易にメンテナンスを実行できるため、結果的にメンテナンスのタイミングを早めることができ、制御対象機器の保守の観点からも効果的である。なお、上記の操作工数とは、機器を実行するために階層化された各機能の選択肢の選択又はスクロール画面でのスクロール遷移などの操作の手数を意味する。
【0069】
一方、ユーザによる自発的な所定機能の実行が認められる場合には、仮に、特定の条件を満たしていても、これを満たさないものと判定するようにしてもよい。具体的には、特定の条件は、ユーザごとに変更して設定されてもよい。例えば、14日ごとではないものの、21日ごとに槽洗浄を行っているユーザに対して、たとえ槽洗浄に関連する閲覧を行ったとしても、槽洗浄コースを表示することは適切とはいえない。このためユーザが過去に行った所定機能の履歴を加味して特定の条件が変更されてもよい。また、ユーザの家族構成、生活様式などが、洗濯物の量や頻度、また、連携する他の機器等から得られる機器情報から推定可能である場合がある。例えば、大人数の家族構成を有する場合、上記の槽洗浄などはより短期間ごとに実行される方がよい。一方単身の家族構成であれば、上記の槽洗浄などは、より長期間ごとに実行されても許容され得る。このため、特定の条件としては、機器情報から推定されたユーザの家族構成及び生活様式などを加味して設定された条件が適用されるとしてもよい。
【0070】
また、操作工数を減少させるために、上記の例では、制御対象機器の所定機能及びその他の機能のそれぞれを実行するための実行ボタンが表示順序に沿って表示された操作画面において、所定機能の順序をその他の機能の順序よりも上位となるように表示順序を変更する例を説明した。このような場合、例えば、上記例のように最上位の位置に所定機能の実行ボタンが表示されてもよいし、他の機能のうちのいくつかよりも上位、かつ、他の機能のうちのいくつかよりも下位の位置に表示されてもよい。例えば、図中の例では4つの機能が1画面に表示される構成であるため、最上位の位置でなくとも第2位、第3位及び第4位の位置であれば上記と近しい効果を奏することができる。
【0071】
なお、この例では、操作工数を減少させる例を説明したが、ユーザによる実行が好ましくない所定機能についてユーザが興味を持つ場合がある。このような場合には、操作工数を減少させるのではなく、操作工数を増加させるとしてもよい。例えば、制御対象機器のメーカ側で設定を行うための設定用の所定機能であって、パラメータなどを間違えると制御対象機器の動作に悪影響を与えてしまう所定機能などが存在する。このような所定機能についてユーザが興味を持っていることを判定部133が判定した場合には、当該所定機能を実行するために要する操作工数を増加させ、容易に所定機能を実行できないようにしてもよい。
【0072】
以上の操作工数等に関する説明は、以降に説明される各具体例についても適宜適用される。
【0073】
図10Bは、他の具体例に係る制御システムで実行される制御について説明する第2図である。
図10Bでは、(a)に機器情報に含まれる特定の条件の判定のための情報を示し、(b)に特定の条件を満たすと判定された場合に表示される操作画面の一例を示している。
【0074】
ここでは、閲覧機器20による閲覧が洗濯用洗剤の銘柄に関する情報等に関連する閲覧である場合の例を示している。特に、ここでは、銘柄が「B」の洗濯用洗剤に関する情報が閲覧されたものとして説明する。
【0075】
図10Bの(a)に示すように、取得部131は、機器情報として現在使用中の洗濯用洗剤の銘柄(ここでは「A」)、及び、洗濯用洗剤の残量(つまり、洗濯用洗剤タンクに充填された洗濯用洗剤の残量)に関する情報を取得する。制御部133は、閲覧の対象となった銘柄「B」が充填されている洗濯用洗剤の銘柄として設定された銘柄「A」と異なっていること、及び、充填されている洗濯用洗剤の残量が0mL(又は次回の洗濯が行えない残量)である場合に特定の条件を満たしていると判定して、制御対象機器の所定機能を実行するための操作態様を変更するように操作画面を設定する制御を行う。
【0076】
具体的には、
図10Bの(b)に示すように、操作画面における最上位の位置に銘柄「B」が表示されている。通常では、過去に選択されていた銘柄「A」が最上位に表示されるが、銘柄「B」を選択する可能性が高いことから、表示順序が変更されている。ここでは、所定機能は、制御対象機器である洗濯機が動作する際のパラメータの一つである洗濯用洗剤の銘柄の変更のための機能である。つまり、洗濯用洗剤の銘柄は、洗濯機における動作パラメータの一例である。
【0077】
図10Cは、他の具体例に係る制御システムで実行される制御について説明する第3図である。
図10Cでは、(a)に機器情報に含まれる特定の条件の判定のための情報を示し、(b)に特定の条件を満たすと判定された場合に表示される操作画面の一例を示している。
【0078】
ここでは、閲覧機器20による閲覧が花粉対策に関する情報、又は、洗濯時の洗剤の洗い残しに関する情報等、洗濯機のすすぎ回数を増加させることに関連する閲覧である場合の例を示している。
【0079】
図10Cの(a)に示すように、取得部131は、機器情報として設定されているすすぎ回数に関する情報、及び、設定可能なすすぎ回数の上限値に関する情報を取得する。制御部133は、設定されているすすぎ回数が、設定可能なすすぎ回数の上限値よりも小さい場合に特定の条件を満たしていると判定して、制御対象機器の所定機能を実行するための操作態様を変更するように操作画面を設定する制御を行う。
【0080】
具体的には、
図10Cの(b)に示すように、例えば、ユーザが操作中の画面に割り込み表示によって、すすぎ回数を増加させる所定機能を実行させる画面が表示されている。このように、制御対象機器の所定機能を実行するための実行ボタンを含む操作画面を、操作中の画面に割り込み表示させることで、所定機能を実行するために要する操作工数を減少させることもできる。また、ここでは、所定機能は、制御対象機器である洗濯機が動作する際のパラメータの一つであるすすぎ回数の変更のための機能である。つまり、すすぎ回数は、洗濯機における動作パラメータの一例である。
【0081】
図10Dは、他の具体例に係る制御システムで実行される制御について説明する第4図である。
図10Dでは、(a)に機器情報に含まれる特定の条件の判定のための情報を示し、(b)に特定の条件を満たすと判定された場合に表示される操作画面の一例を示している。
【0082】
ここでは、閲覧機器20による閲覧が、洗濯機に搭載されている泥汚れを落とすための機能に関する情報等に関連する閲覧である場合の例を示している。
【0083】
図10Dの(a)に示すように、取得部131は、機器情報として、泥汚れを落とすための機能の設定状態(ここでは、未設定、すなわち、使用しない設定)に関する情報を取得する。制御部133は、設定状態が未設定である場合に特定の条件を満たしていると判定して、制御対象機器の所定機能を実行するための操作態様を変更するように操作画面を設定する制御を行う。
【0084】
具体的には、
図10Dの(b)に示すように、例えば、ユーザが操作中の画面に割り込み表示によって、泥汚れを落とすための機能を使用しての洗濯を実行させる画面が表示されている。
【0085】
図10Eは、他の具体例に係る制御システムで実行される制御について説明する第5図である。
図10Eでは、(a)に機器情報に含まれる特定の条件の判定のための情報を示し、(b)に特定の条件を満たすと判定された場合に表示される操作画面の一例を示している。
【0086】
ここでは、閲覧機器20による閲覧が、洗濯機に搭載されている微粒子イオンを発生させる機能に関する情報等に関連する閲覧である場合の例を示している。
【0087】
図10Eの(a)に示すように、取得部131は、機器情報として、微粒子イオンを発生させる機能の設定状態(ここでは、未設定、すなわち、使用しない設定)に関する情報を取得する。制御部133は、設定状態が未設定である場合に特定の条件を満たしていると判定して、制御対象機器の所定機能を実行するための操作態様を変更するように操作画面を設定する制御を行う。
【0088】
具体的には、
図10Eの(b)に示すように、例えば、ユーザが操作中の画面に割り込み表示によって、微粒子イオンを発生させる機能をオンに設定させる画面が表示されている。
【0089】
図10Fは、他の具体例に係る制御システムで実行される制御について説明する第6図である。
図10Fでは、(a)に機器情報に含まれる特定の条件の判定のための情報を示し、(b)に特定の条件を満たすと判定された場合に表示される操作画面の一例を示している。
【0090】
ここでは、閲覧機器20による閲覧が、毛布、カーペットなど、日常的に洗濯しない洗濯物を洗濯することに関する情報等に関連する閲覧である場合の例を示している。
【0091】
図10Fの(a)に示すように、取得部131は、機器情報として、洗濯機の動作状態(ここでは、停止中)に関する情報を取得する。制御部133は、動作状態が停止中である場合に特定の条件を満たしていると判定して、制御対象機器の所定機能を実行するための操作態様を変更するように操作画面を設定する制御を行う。
【0092】
具体的には、
図10Fの(b)に示すように、例えば、ユーザが操作中の画面に割り込み表示によって、閲覧対象となった日常的に洗濯しない洗濯物(ここでは毛布)の洗濯を促す画面が表示されている。このように、特定の条件には、制御対象機器の動作が停止されていることが含まれていてもよい。
【0093】
図10Gは、他の具体例に係る制御システムで実行される制御について説明する第7図である。
図10Gでは、(a)に機器情報に含まれる特定の条件の判定のための情報を示し、(b)に特定の条件を満たすと判定された場合に表示される操作画面の一例を示している。
【0094】
ここでは、閲覧機器20による閲覧が、皮脂汚れなどの特定の汚れに関する情報等に関連する閲覧である場合の例を示している。
【0095】
図10Gの(a)に示すように、取得部131は、機器情報として、洗濯機において洗浄設定可能な特定の汚れの中に、閲覧対象となった種別の特定の汚れが含まれているか否かに関する情報を取得する。制御部133は、閲覧対象となった種別の特定の汚れが含まれている場合に特定の条件を満たしていると判定して、制御対象機器の所定機能を実行するための操作態様を変更するように操作画面を設定する制御を行う。
【0096】
具体的には、
図10Gの(b)に示すように、例えば、ユーザが操作中の画面に割り込み表示によって、閲覧対象となった特定の汚れ(皮脂汚れ)を洗い落とすための設定の適用を促す画面が表示されている。特に図中に示すように、特定の汚れをユーザによる閲覧の結果から取得していることを示すために、「検索した皮脂汚れに適した」などの説明書きが表示されてもよい。これにより、ユーザは、閲覧機器20と対象機器30との連携によって提案が行われていることを理解できる。また、ユーザが特定の汚れについて閲覧したことを失念していた場合に、これを思い出させることができるので、例えば、特定の汚れが付着した洗濯物の洗濯を洗い忘れるといったことを抑制できる。このように、変更された操作態様において、操作態様の変更がユーザによる閲覧に基づくことを表示することが効果的な場合には、これを行うこともできる。
【0097】
(1-4-2)エアコンにおける例
以下では、制御対象機器としてエアコンが決定された場合の動作例を具体的に説明する。
図11Aは、他の具体例に係る制御システムで実行される制御について説明する第8図である。
図11Aでは、(a)に機器情報に含まれる特定の条件の判定のための情報を示し、(b)に特定の条件を満たすと判定された場合に表示される操作画面の一例を示している。
【0098】
ここでは、閲覧機器20による閲覧がフィルタ洗浄に関する情報、又は、ウェブページ上の電子取扱説明書におけるフィルタの取り扱いに関する情報等、エアコンのフィルタ洗浄に関連する閲覧である場合の例を示している。
【0099】
図11Aの(a)に示すように、取得部131は、機器情報として最後にフィルタ洗浄を行ってからの通算稼働時間に関する情報を取得する。制御部133は、最後にフィルタ洗浄を行ってからの通算稼働時間が、例えば、100時間を超えている場合に特定の条件を満たしていると判定して、制御対象機器の所定機能を実行するための操作態様を変更するように操作画面を設定する制御を行う。
【0100】
具体的には、
図11Aの(b)に示すように、例えば、ユーザが操作中の画面に割り込み表示によって、フィルタの洗浄を開始させるための画面が表示されている。このように、特定の条件は、所定機能が過去に実行されたタイミングから第1期間が経過した以降に、制御対象機器が操作されたことを含んでいてもよい。なお、第1期間は、経過時間であってもよいし、通算稼働時間等であってもよい。さらに、閲覧から長期間が経過した後にこのような制御が行われるのも不適切な場合がある。すなわち、閲覧から1ヶ月が経過した後に、閲覧に基づいてフィルタの洗浄を開始させる表示が行われても、フィルタ洗浄に対するユーザの興味が薄れている場合などがある。このため、例えば、特定の条件は、閲覧のタイミングから1日、3日、及び、1週間などの期間で規定される第2期間以内であることを含んでいてもよい。
【0101】
また、上記の第2期間について、反応スコアの算出及びユーザ特定について説明する。例えば、1つの制御対象機器を複数人で使用する場合に、個人ごとに特定の条件が異なる場合がある。そこで、上記のように閲覧から制御対象機器を操作するまでの期間をスコア(反応スコア)として、個人ごとのスコアを、データベース化することで、閲覧からの制御対象機器の操作までの期間を用いてユーザがデータベース上のどのユーザであるかを特定してもよい。
【0102】
図11Bは、他の具体例に係る制御システムで実行される制御について説明する第9図である。
図11Bでは、(a)に機器情報に含まれる特定の条件の判定のための情報を示し、(b)に特定の条件を満たすと判定された場合に表示される操作画面の一例を示している。
【0103】
ここでは、閲覧機器20による閲覧がエアコンのクリーニングサービスに関する情報に関連する閲覧である場合の例を示している。
【0104】
図11Bの(a)に示すように、取得部131は、機器情報としてエアコンが設置された地域に関する情報を取得する。制御部133は、エアコンが設置された地域(例えば、大阪)が所定の地域(例えば、近畿地方)に該当している場合に特定の条件を満たしていると判定して、制御対象機器の所定機能を実行するための操作態様を変更するように操作画面を設定する制御を行う。
【0105】
具体的には、
図11Bの(b)に示すように、例えば、ユーザが操作中の画面に割り込み表示によって、クリーニングサービスを依頼させるための画面が表示されている。このように、特定の条件は、御対象機器が設置された地域が所定の地域に該当することを含んでいてもよい。これによれば、例えば、所定の地域においてサービス展開している制御対象機器のメンテナンス業者などを手配できるとともに、図中に示すように、所定の地域内において実施されているキャンペーンなどの情報を併せて提示することができる。
【0106】
図11Cは、他の具体例に係る制御システムで実行される制御について説明する第10図である。
図11Cでは、(a)に機器情報に含まれる特定の条件の判定のための情報を示し、(b)に特定の条件を満たすと判定された場合に表示される操作画面の一例を示している。
【0107】
ここでは、閲覧機器20による閲覧が、花粉対策に関する情報など、エアコンに搭載されている微粒子イオンを発生させる機能に関連する閲覧である場合の例を示している。
【0108】
図11Cの(a)に示すように、取得部131は、機器情報として、微粒子イオンを発生させる機能の設定状態(ここでは、未設定、すなわち、使用しない設定)に関する情報を取得する。制御部133は、設定状態が未設定である場合に特定の条件を満たしていると判定して、制御対象機器の所定機能を実行するための操作態様を変更するように操作画面を設定する制御を行う。
【0109】
具体的には、
図11Cの(b)に示すように、例えば、ユーザが操作中の画面に割り込み表示によって、微粒子イオンを発生させる機能をオンに設定させる画面が表示されている。
【0110】
図11Dは、他の具体例に係る制御システムで実行される制御について説明する第11図である。
図11Dでは、(a)に機器情報に含まれる特定の条件の判定のための情報を示し、(b)に特定の条件を満たすと判定された場合に表示される操作画面の一例を示している。
【0111】
ここでは、閲覧機器20による閲覧が、ホームパーティに関する情報など、制御対象機器が設置された空間を多人数で利用することが想定されることに関連する閲覧である場合の例を示している。
【0112】
図11Dの(a)に示すように、取得部131は、機器情報として、在室人数に関する情報を取得する。制御部133は、在室人数(例えば、7人)が所定の人数(例えば、5人)を超える場合に特定の条件を満たしていると判定して、制御対象機器の所定機能を実行するための操作態様を変更するように操作画面を設定する制御を行う。
【0113】
具体的には、
図11Dの(b)に示すように、例えば、ユーザが操作中の画面に割り込み表示によって、パワフルモードでの動作をオンに設定させる画面が表示されている。空調関連機器においては、在室人数等によって動作効率が低下する可能性がある。上記のように在室人数が多くなる場合に高出力の動作モードを提示することが有効である。したがって、特定の条件は、人感センサなどの検知器によって検知された環境状態(上記の在室人数)が所定機能の動作(ここでは、パワフルモードでの動作)に適している環境状態であることを示す検知結果を取得したことを含んでいてもよい。
【0114】
図11Eは、他の具体例に係る制御システムで実行される制御について説明する第12図である。
図11Eでは、(a)に機器情報に含まれる特定の条件の判定のための情報を示し、(b)に特定の条件を満たすと判定された場合に表示される操作画面の一例を示している。
【0115】
ここでは、閲覧機器20による閲覧が湿気対策の情報など、エアコンの除湿機能に関連する閲覧である場合の例を示している。
【0116】
図11Eの(a)に示すように、取得部131は、機器情報としてエアコンが設置された地域に関する情報を取得する。制御部133は、エアコンが設置された地域(例えば、大阪)が降雨又は高湿度などの湿度の上昇が見込まれる所定の天候の地域に該当している場合に特定の条件を満たしていると判定して、制御対象機器の所定機能を実行するための操作態様を変更するように操作画面を設定する制御を行う。
【0117】
具体的には、
図11Eの(b)に示すように、例えば、ユーザが操作中の画面に割り込み表示によって、除湿モードを作動させるための画面が表示されている。このように、特定の条件は、制御対象機器が設置された地域の天候が所定の天候であることを含んでいてもよい。これにより、特に空調関連機器において、地域の天候などを加味して、ユーザの興味に沿った制御を行うことが可能となる。
【0118】
図11Fは、他の具体例に係る制御システムで実行される制御について説明する第13図である。
図11Fでは、(a)に機器情報に含まれる特定の条件の判定のための情報を示し、(b)に特定の条件を満たすと判定された場合に表示される操作画面の一例を示している。
【0119】
ここでは、閲覧機器20による閲覧がエアコンと他の機器(例えば、空気清浄機)との連携機能に関する情報など、エアコンの機器連携に関連する閲覧である場合の例を示している。
【0120】
図11Fの(a)に示すように、取得部131は、機器情報としてエアコンの機器連携機能の設定状態に関する情報を取得する。制御部133は、エアコンの機器連携機能の設定状態が未設定となっている場合に特定の条件を満たしていると判定して、制御対象機器の所定機能を実行するための操作態様を変更するように操作画面を設定する制御を行う。
【0121】
具体的には、
図11Fの(b)に示すように、例えば、ユーザが操作中の画面に割り込み表示によって、機器連携の設定を開始させるための画面が表示されている。
【0122】
図11Gは、他の具体例に係る制御システムで実行される制御について説明する第14図である。
図11Gでは、(a)に機器情報に含まれる特定の条件の判定のための情報を示し、(b)に特定の条件を満たすと判定された場合に表示される操作画面の一例を示している。
【0123】
ここでは、閲覧機器20による閲覧が省エネルギー(節電)設定に関する情報等、エアコンをエネルギー効率よく動作させることに関連する閲覧である場合の例を示している。
【0124】
図11Gの(a)に示すように、取得部131は、機器情報としてエアコンの動作状態が節電設定の観点で最適であるか否かに関する情報を取得する。制御部133は、節電設定の観点で最適でない場合に特定の条件を満たしていると判定して、制御対象機器の所定機能を実行するための操作態様を変更するように操作画面を設定する制御を行う。
【0125】
具体的には、
図11Gの(b)に示すように、元々の操作画面(上段)に表示されていなかった自動モードを実行するためのボタンを、設定された操作画面(下段)では、最上位の位置(図中の破線矩形)に表示するように変更されている。
【0126】
(1-4-3)電子レンジにおける例
以下では、制御対象機器として電子レンジが決定された場合の動作例を具体的に説明する。
図12Aは、他の具体例に係る制御システムで実行される制御について説明する第15図である。
図12Aでは、(a)に機器情報に含まれる特定の条件の判定のための情報を示し、(b)に特定の条件を満たすと判定された場合に表示される操作画面の一例を示している。
【0127】
ここでは、閲覧機器20による閲覧が、電子レンジによる調理対象である所定のメニュー(ここでは筑前煮)の情報等に関連する閲覧である場合の例を示している。
【0128】
図12Aの(a)に示すように、取得部131は、機器情報として、閲覧からの一定の期間内に筑前煮が調理された履歴があるか否かに関する情報を取得する。制御部133は、閲覧からの一定の期間内に筑前煮が調理された履歴がない場合に特定の条件を満たしていると判定して、制御対象機器の所定機能を実行するための操作態様を変更するように操作画面を設定する制御を行う。
【0129】
具体的には、
図12Aの(b)に示すように、例えば、ユーザが操作中の画面に割り込み表示によって、検索に基づく筑前煮の調理を促す画面が表示されている。
【0130】
図12Bは、他の具体例に係る制御システムで実行される制御について説明する第16図である。
図12Bでは、(a)に機器情報に含まれる特定の条件の判定のための情報を示し、(b)に特定の条件を満たすと判定された場合に表示される操作画面の一例を示している。
【0131】
ここでは、閲覧機器20による閲覧が電子レンジの庫内洗浄に関する情報、又は、ウェブページ上の電子取扱説明書における電子レンジの庫内の取り扱いに関する情報等、電子レンジの庫内洗浄に関連する閲覧である場合の例を示している。
【0132】
図12Bの(a)に示すように、取得部131は、機器情報として最後に庫内洗浄を行ってからの経過日数に関する情報を取得する。制御部133は、最後に槽洗浄を行ってからの経過日数が、例えば、14日を超えている場合に特定の条件を満たしていると判定して、制御対象機器の所定機能を実行するための操作態様を変更するように操作画面を設定する制御を行う。
【0133】
具体的には、
図12Bの(b)に示すように、例えば、ユーザが操作中の画面に割り込み表示によって、庫内洗浄を開始させるための画面が表示されている。
【0134】
図12Cは、他の具体例に係る制御システムで実行される制御について説明する第17図である。
図12Cでは、(a)に機器情報に含まれる特定の条件の判定のための情報を示し、(b)に特定の条件を満たすと判定された場合に表示される操作画面の一例を示している。
【0135】
ここでは、閲覧機器20による閲覧が、電子レンジによる調理対象である所定のメニュー(ここでは筑前煮)の情報等に関連する閲覧である場合の例を示している。
【0136】
図12Cの(a)に示すように、取得部131は、機器情報として、閲覧からの一定の期間内に調理機能の選択の操作を受け付けたか否かの情報を取得する。制御部133は、閲覧からの一定の期間内に調理機能の選択の操作が受け付けられた場合に特定の条件を満たしていると判定して、制御対象機器の所定機能を実行するための操作態様を変更するように操作画面を設定する制御を行う。
【0137】
具体的には、
図12Cの(b)に示すように、例えば、ユーザが操作中の画面に割り込み表示によって、検索に基づく筑前煮の調理のための出力値及び調理時間などの動作パラメータを自動入力したうえで調理の開始を促す画面が表示されている。
【0138】
図12Dは、他の具体例に係る制御システムで実行される制御について説明する第18図である。
図12Dでは、(a)に機器情報に含まれる特定の条件の判定のための情報を示し、(b)に特定の条件を満たすと判定された場合に表示される操作画面の一例を示している。
【0139】
ここでは、閲覧機器20による閲覧が、所定のウェブサイトにおいて、冷凍食品を購買したことを示す閲覧である場合の例を示している。
【0140】
図12Dの(a)に示すように、取得部131は、機器情報として、電子レンジと機器連携によって連携している冷凍庫から扉の開閉を検知した信号を受信したか否かに関する情報を取得する。制御部133は、電子レンジと連携している冷凍庫から扉の開閉を検知した信号を受信した場合に特定の条件を満たしていると判定して、制御対象機器の所定機能を実行するための操作態様を変更するように操作画面を設定する制御を行う。
【0141】
具体的には、
図12Dの(b)に示すように、例えば、ユーザが操作中の画面に割り込み表示によって、解凍モードでの調理の開始を促す画面が表示されている。このように、特定の条件は、制御対象機器(例えば電子レンジ)が連携する連携機器(例えば冷凍庫)において特定の操作(ここでは扉の開閉)を受け付けたことを示す受付信号を取得したことを含んでいてもよい。また、この例の他に、制御対象機器が連携する情報端末上のアプリケーションから、受付信号を取得してもよい。例えば、上記のように電子レンジと連携する食材の在庫管理を目的としたアプリケーション上で、「この冷凍食品を使用する」などのボタンを操作することによって、上記と同様の制御が実施される。このように、連携機器とは、必ずしも食品の調理に関する機器でなくてもよく、例示したような特定のアプリケーションが実行されている情報端末などの機器が含まれていてもよい。また、特定の操作についても同様に、必ずしも食品の調理に関する操作でなくてもよい。
【0142】
(1-4-4)他の具体例のまとめ
以上説明したように、他の具体例に係る制御システム10は、閲覧機器20を利用した閲覧に関する閲覧情報に基づいて、対象機器30及び対象機器30の所定機能と閲覧との関係性を示す閲覧関係度を判定する判定部と、閲覧の閲覧関係度に基づいて定められた対象機器30である制御対象機器に関する機器情報を取得する機器情報取得部と、取得した機器情報が特定の条件を満たす場合に、制御対象機器の所定機能を実行するための操作態様を変更する制御部133と、を備える。
【0143】
このような制御システム10は、対象機器30の所定機能に関する閲覧に基づいて、当該所定機能を実行するための操作態様を変更できる。このとき、機器情報に基づき特定の条件を満たしていることを条件づけておくことで、制御対象機器において所定機能の実行が適切又は不適切などの状況、かつ、ユーザが当該所定機能に興味を持っているときに、所定機能を実行するための操作態様が変更される。この結果、例えば、制御対象機器において所定機能の実行が適切な状況であれば、より容易に所定機能を実行可能にさせることができる。一方で、例えば、制御対象機器において所定機能の実行が不適切な状況であれば、所定機能の実行を困難にさせることができる。このようにして、ユーザの閲覧に基づいて制御対象機器の特に所定機能の使い勝手が向上される。
【0144】
また、例えば、制御対象機器は、閲覧の閲覧関係度が閾値以上の対象機器30であってもよい。
【0145】
これによれば、対象機器30の中から、閲覧関係度の閾値判定によって、制御対象機器を決定できる。
【0146】
また、例えば、制御部133は、制御対象機器の所定機能を実行するために要する操作工数を減少させてもよい。
【0147】
これによれば、所定機能を実行することが容易となるので、所定機能の実行の促進を図ることができる。つまり、ユーザが所定機能に興味を持っており、かつ、制御対象機器において、当該所定機能の実行が適切な場合などに所定機能の実行が促進されるので、制御対象機器の使い勝手が向上される。
【0148】
また、例えば、制御部133は、制御対象機器の所定機能及びその他の機能のそれぞれを実行するための実行ボタンが表示順序に沿って表示された操作画面において、所定機能の順序をその他の機能の順序よりも上位となるように表示順序を変更してもよい。
【0149】
これによれば、制御対象機器の複数の機能が列挙された操作画面上において、所定機能の表示位置が他の機能よりも上位に移動され、容易に所定機能を実行することができる。
【0150】
また、例えば、制御部133は、制御対象機器の所定機能を実行するための実行ボタンを含む操作画面を、操作中の画面に割り込み表示させてもよい。
【0151】
これによれば、割り込み表示された画面から、容易に所定機能を実行することができる。
【0152】
また、例えば、制御部133は、制御対象機器の所定機能を実行するために要する操作工数を増加させてもよい。
【0153】
これによれば、所定機能を実行することを困難にできるので、所定機能の実行の抑制を図ることができる。つまり、ユーザが所定機能に興味を持っており、かつ、制御対象機器において、当該所定機能の実行が不適切な場合などに所定機能の実行が抑制されるので、制御対象機器の使い勝手が向上される。
【0154】
また、例えば、所定機能は、制御対象機器が動作する際の動作パラメータを変更することを含んでもよい。
【0155】
これによれば、所定機能の実行により、制御対象機器の動作における動作パラメータを変更することができる。
【0156】
また、例えば、特定の条件は、所定機能の実行がオフに設定されていることを含んでもよい。
【0157】
これによれば、所定機能の実行がオフにされているという条件を満たしている場合に、所定機能を実行するための操作態様を変更できる。
【0158】
また、例えば、特定の条件は、制御対象機器の動作が停止されていることを含んでもよい。
【0159】
これによれば、制御対象機器の動作が停止されているという条件を満たしている場合に、所定機能を実行するための操作態様を変更できる。
【0160】
また、例えば、特定の条件は、所定機能が過去に実行されたタイミングから第1期間が経過した以降に、制御対象機器が操作されたことを含んでもよい。
【0161】
これによれば、所定機能が過去に実行されたタイミングから第1期間が経過した以降に、制御対象機器が操作されたという条件を満たしている場合に、所定機能を実行するための操作態様を変更できる。
【0162】
また、例えば、特定の条件は、閲覧のタイミングから第2期間以内であることを含んでもよい。
【0163】
これによれば、閲覧のタイミングから第2期間以内であるという条件を満たしている場合に、所定機能を実行するための操作態様を変更できる。
【0164】
また、例えば、特定の条件は、制御対象機器が設置された地域が所定の地域に該当することを含んでもよい。
【0165】
これによれば、制御対象機器が設置された地域が所定の地域に該当するという条件を満たしている場合に、所定機能を実行するための操作態様を変更できる。
【0166】
また、例えば、特定の条件は、制御対象機器が設置された地域の天候が所定の天候であることを含んでもよい。
【0167】
これによれば、制御対象機器が設置された地域の天候が所定の天候であるという条件を満たしている場合に、所定機能を実行するための操作態様を変更できる。
【0168】
また、例えば、特定の条件は、制御対象機器が連携する連携機器において特定の操作を受け付けたことを示す受付信号を取得したことを含んでもよい。
【0169】
これによれば、制御対象機器が連携する連携機器において特定の操作を受け付けたことを示す受付信号を取得したという条件を満たしている場合に、所定機能を実行するための操作態様を変更できる。
【0170】
また、例えば、特定の条件は、検知器によって検知された環境状態が所定機能の動作に適している環境状態であることを示す検知結果を取得したことを含んでもよい。
【0171】
これによれば、検知器によって検知された環境状態が所定機能の動作に適している環境状態であることを示す検知結果を取得したという条件を満たしている場合に、所定機能を実行するための操作態様を変更できる。
【0172】
また、例えば、変更された操作態様において、操作態様の変更が閲覧に基づくことを表示してもよい。
【0173】
これによれば、操作態様の変更が閲覧に基づくことが変更後の操作態様の中で表示されるので、ユーザが操作態様の変更の理由を理解することができる。
【0174】
また、他の具体例に係る制御方法では、閲覧機器を利用した閲覧に関する閲覧情報に基づいて、対象機器及び対象機器の所定機能と閲覧との関係性を示す閲覧関係度を判定し、閲覧の閲覧関係度が閾値以上の対象機器である制御対象機器に関する機器情報を取得し、取得した機器情報が特定の条件を満たす場合に、制御対象機器の所定機能を実行するための操作態様を変更する。
【0175】
このような制御制御方法では、上記に記載の制御システムと同様の効果を奏することができる。
【0176】
また、他の具体例に係るプログラムは、上記に記載の制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラムである。
【0177】
このようなプログラムは、コンピュータを用いて上記に記載の制御方法と同様の効果を奏することができる。
【0178】
(1-5)総括
以上述べたように、制御システム10は、判定部132と、制御部133と、を備える。判定部132は、閲覧機器20を利用して閲覧された閲覧情報に基づいて、対象機器30と閲覧との関係性を示す閲覧関係度と、閲覧の強度を示す閲覧強度とを判定する。制御部133は、閲覧関係度と閲覧強度とを対象機器30の制御に反映させる。この制御システム10によれば、対象機器30の使い勝手の向上が図れる。
【0179】
換言すれば、制御システム10は、
図2に示すような方法(制御方法)を実行しているといえる。本実施形態の制御方法は、判定ステップS12と、制御ステップS13と、を含む。判定ステップS12は、閲覧機器20を利用して閲覧された閲覧情報に基づいて、対象機器30と閲覧との関係性を示す閲覧関係度と、閲覧の強度を示す閲覧強度とを判定するステップである。制御ステップS13は、閲覧関係度と閲覧強度とを対象機器30の制御に反映させるステップである。この制御方法によれば、制御システム10と同様に、対象機器30の使い勝手の向上が図れる。
【0180】
制御システム10は、コンピュータシステムを利用して実現されている。つまり、制御システム10が実行する方法(制御方法)は、コンピュータシステムがプログラムを実行することにより実現され得る。このプログラムは、1以上のプロセッサに、制御方法を実行させるためのコンピュータプログラムである。このようなプログラムによれば、制御システム10と同様に、対象機器30の使い勝手の向上が図れる。
【0181】
(2)変形例
本開示の実施形態は、上記実施形態に限定されない。上記実施形態は、本開示の課題を達成できれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。以下に、上記実施形態の変形例を列挙する。以下に説明する変形例は、適宜組み合わせて適用可能である。
【0182】
一変形例では、制御システム10は、閲覧機器20から直接的に閲覧情報を取得する必要はない。例えば、閲覧機器20の閲覧情報は、情報収集サーバによって収集されてよい。この場合、制御システム10は、情報収集サーバから、閲覧機器20の閲覧情報を取得することが可能となる。
【0183】
一変形例では、閲覧情報は、閲覧の態様として、ユーザの視線の動きに関する情報を含み得る。ユーザの視線の動きは、ユーザの関心の度合いと関連があると考えられる。よって、ユーザの視線の動きに基づいて、閲覧強度を判定することも可能である。
【0184】
一変形例では、制御システム10は、対象機器30から直接的に使用情報を取得する必要はない。例えば、対象機器30の使用情報は、情報収集サーバによって収集されてよい。この場合、制御システム10は、情報収集サーバから、対象機器30の使用情報を取得することが可能となる。
【0185】
一変形例では、判定部132は、対象機器30の使用情報の履歴である使用履歴122を、閲覧関係度の判定に用いてもよい。要するに、判定部132は、対象機器30の使用情報の履歴である使用履歴122を、閲覧関係度と閲覧強度との少なくとも一方の判定に用いてもよい。
【0186】
一変形例では、判定部132は、必ずしも、閲覧関係度と閲覧強度とを個別に判定する必要はない。例えば、判定部132は、閲覧関係度と閲覧強度とを総合的に判断するための閲覧スコアを算出してよい。この場合、制御部133は、判定部132で算出された閲覧スコアを対象機器30の制御に反映させることができる。一例として、制御部133は、閲覧スコアに基づいて、第1制御、第2制御、及び第3制御から実行する制御を選択してよい。
【0187】
一変形例では、上記実施形態とは別の方法で、制御部133は、閲覧関係度と閲覧強度とを対象機器30の制御に反映させてもよい。対象機器30の制御は、対象機器30に機能を実行させる制御を含む。そこで、制御部133は、閲覧関係度と閲覧強度とに基づいて、対象機器30で実行する機能を決定し、これによって、閲覧関係度と閲覧強度とを対象機器30の制御に反映させてよい。
【0188】
上記実施形態では、制御部133による制御(第1制御、第2制御、又は第3制御)の実行後に、操作履歴123が生成されているが、操作履歴123の生成は、制御部133による制御の実行とは時間的に関係なく実行されてよい。例えば、操作履歴123の生成は、閲覧情報の取得(S11)の後に実行されてよい。
【0189】
一変形例では、制御部133は、第1制御、第2制御、及び第3制御の全てではなく、第1制御と第2制御だけを実行可能であってよい。このとき、閲覧強度が第2閾値未満である場合に、第3制御の代わりに、第1制御を実行してもよいし、第2制御を実行してもよい。
【0190】
一変形例では、閲覧機器20と対象機器30との紐付けは、ユーザに固有の識別情報に限らず、閲覧機器20と対象機器30とが同じIPアドレスを利用しているかどうか、同じホームネットワークにあるか、無線通信のペアリングがされているかによって行い得る。
【0191】
一変形例では、ユーザの属性情報によって、閲覧関係度と閲覧強度との少なくとも一方に重み付けを行ってよい。属性情報は、例えば、ユーザによる対象機器30の使用頻度を含み得る。使用頻度が高いユーザであれば、閲覧関係度と閲覧強度との少なくとも一方が高くなるように重み付けを行ってよい。逆に、使用頻度が低いユーザであれば、閲覧関係度と閲覧強度との少なくとも一方が低くなるように重み付けを行ってよい。
【0192】
一変形例では、対象機器30が制御システム10としても機能してよい。一例として、対象機器30が備える1以上のプロセッサが、コンピュータプログラムを実行することで、上記制御方法は実施してよい。また、閲覧機器20が制御システム10としても機能してよい。一例として、閲覧機器20が備える1以上のプロセッサが、コンピュータプログラムを実行することで、上記制御方法は実施してよい。
【0193】
本開示における制御システム10は、例えば、コンピュータシステムを含んでいる。コンピュータシステムは、ハードウェアとしてのプロセッサ及びメモリを主構成とする。コンピュータシステムのメモリに記録されたプログラムをプロセッサが実行することによって、本開示における制御システム10としての機能が実現される。プログラムは、コンピュータシステムのメモリに予め記録されてもよく、電気通信回線を通じて提供されてもよく、コンピュータシステムで読み取り可能なメモリカード、光学ディスク、ハードディスクドライブ等の非一時的記録媒体に記録されて提供されてもよい。コンピュータシステムのプロセッサは、半導体集積回路(IC)又は大規模集積回路(LSI)を含む1ないし複数の電子回路で構成される。ここでいうIC又はLSI等の集積回路は、集積の度合いによって呼び方が異なっており、システムLSI、VLSI(Very Large Scale Integration)、又はULSI(Ultra Large Scale Integration)と呼ばれる集積回路を含む。さらに、LSIの製造後にプログラムされる、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、又はLSI内部の接合関係の再構成若しくはLSI内部の回路区画の再構成が可能な論理デバイスについても、プロセッサとして採用することができる。複数の電子回路は、1つのチップに集約されていてもよいし、複数のチップに分散して設けられていてもよい。複数のチップは、1つの装置に集約されていてもよいし、複数の装置に分散して設けられていてもよい。ここでいうコンピュータシステムは、1以上のプロセッサ及び1以上のメモリを有するマイクロコントローラを含む。したがって、マイクロコントローラについても、半導体集積回路又は大規模集積回路を含む1ないし複数の電子回路で構成される。
【0194】
また、制御システム10における複数の機能が、1つの筐体内に集約されていることは制御システム10に必須の構成ではなく、制御システム10の構成要素は、複数の筐体に分散して設けられていてもよい。さらに、制御システム10の少なくとも一部の機能、例えば、処理部13の一部の機能がクラウド(クラウドコンピューティング)等によって実現されてもよい。
【0195】
(3)態様
上記実施形態及び変形例から明らかなように、本開示は、下記の態様を含む。以下では、実施形態との対応関係を明示するためだけに、符号を括弧付きで付している。
【0196】
第1の態様は、制御方法であって、判定ステップ(S12)と、制御ステップ(S13)と、を含む。前記判定ステップ(S12)は、閲覧機器(20)を利用した閲覧に関する閲覧情報に基づいて、対象機器(30)と前記閲覧との関係性を示す閲覧関係度と、前記閲覧の強度を示す閲覧強度とを判定するステップである。前記制御ステップ(S13)は、前記閲覧関係度と前記閲覧強度とを前記対象機器(30)の制御に反映させるステップである。この態様によれば、対象機器(30)の使い勝手の向上が図れる。
【0197】
第2の態様は、第1の態様に基づく制御方法である。第2の態様では、前記閲覧関係度は、前記対象機器(30)で実行可能な機能と前記閲覧との関係性を示す。この態様によれば、対象機器(30)の機能に関して、対象機器(30)の使い勝手の向上が図れる。
【0198】
第3の態様は、第1又は第2の態様に基づく制御方法である。第3の態様では、前記対象機器(30)の制御は、前記対象機器(30)で実行可能な機能を提示する制御を含む。この態様によれば、閲覧関係度と閲覧強度とに基づいて、対象機器(30)で実行可能な機能の提示の内容を変更することが可能となる。
【0199】
第4の態様は、第1~第3の態様のいずれか一つに基づく制御方法である。第4の態様では、前記対象機器(30)の制御は、前記対象機器(30)に機能を実行させる制御を含む。この態様によれば、閲覧関係度と閲覧強度とに基づいて、対象機器(30)で実行する機能の内容を変更することが可能となる。
【0200】
第5の態様は、第1~第4の態様のいずれか一つに基づく制御方法である。第5の態様では、前記閲覧強度は、前記対象機器(30)の使用のタイミングと前記閲覧のタイミングとの差に基づいて決定される。この態様によれば、閲覧強度の信頼性の向上を図ることができる。
【0201】
第6の態様は、第1~第5の態様のいずれか一つに基づく制御方法である。第6の態様では、前記閲覧強度は、前記閲覧の態様に基づいて決定される。この態様によれば、閲覧強度の信頼性の向上を図ることができる。
【0202】
第7の態様は、第1~第6の態様のいずれか一つに基づく制御方法である。第7の態様では、前記判定ステップ(S12)は、所定の条件を満たす場合に前記閲覧強度を初期値に設定する。この態様によれば、閲覧強度の信頼性の向上を図ることができる。
【0203】
第8の態様は、第7の態様に基づく制御方法である。第8の態様では、前記所定の条件は、前記閲覧から所定時間経過したことである。この態様によれば、閲覧強度の信頼性の向上を図ることができる。
【0204】
第9の態様は、第1~第8の態様のいずれか一つに基づく制御方法である。第9の態様では、前記判定ステップ(S12)は、前記対象機器(30)の使用情報の履歴である使用履歴(122)を、前記閲覧関係度と前記閲覧強度との少なくとも一方の判定に用いる。この態様によれば、対象機器(30)の使い勝手の向上が図れる。
【0205】
第10の態様は、第1~第9の態様のいずれか一つに基づく制御方法である。第10の態様では、前記制御方法は、前記閲覧情報の履歴である閲覧履歴(121)と前記対象機器(30)の使用情報の履歴である使用履歴(122)とに基づいて、前記対象機器(30)に関連するユーザの行為の履歴である操作履歴(123)を生成する、生成ステップ(S14)を更に含む。この態様によれば、対象機器(30)の操作履歴(123)を取得することが可能となる。
【0206】
第11の態様は、プログラムであって、1以上のプロセッサに、第1~第10の態様のいずれか一つの制御方法を実行させるための、プログラムである。この態様によれば、対象機器(30)の使い勝手の向上が図れる。
【0207】
第12の態様は、制御システム(10)であって、判定部(132)と、制御部(133)と、を備える。前記判定部(132)は、閲覧機器(20)を利用した閲覧に関する閲覧情報に基づいて、対象機器(30)と前記閲覧との関係性を示す閲覧関係度と、前記閲覧の強度を示す閲覧強度とを判定する。前記制御部(133)は、前記閲覧関係度と前記閲覧強度とを前記対象機器(30)の制御に反映させる。この態様によれば、対象機器(30)の使い勝手の向上が図れる。
【0208】
なお、第2~第10の態様は、第11及び第12の態様にも適宜変更して適用することが可能である。
【符号の説明】
【0209】
10 制御システム
11 通信部
12 記憶部
121 閲覧履歴
122 使用履歴
123 操作履歴
13 処理部
131 取得部
132 判定部
133 制御部
134 生成部
20 閲覧機器
21 入力部
22 出力部
23 通信部
24 処理部
30 対象機器
31 入力部
32 出力部
33 機能部
34 通信部
35 処理部
G11,G12,G13 操作画面
B11 選択ボタン
B12 選択ボタン
B13 選択ボタン
R11 切換ボタン