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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-22
(45)【発行日】2024-08-30
(54)【発明の名称】広告の管理装置
(51)【国際特許分類】
   H04L 67/1396 20220101AFI20240823BHJP
   G06Q 30/0241 20230101ALI20240823BHJP
【FI】
H04L67/1396
G06Q30/0241
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2024018611
(22)【出願日】2024-02-09
【審査請求日】2024-02-14
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】523485940
【氏名又は名称】株式会社サブスクライン
(74)【代理人】
【識別番号】100185270
【弁理士】
【氏名又は名称】原田 貴史
(72)【発明者】
【氏名】宇野 涼太
【審査官】小林 義晴
(56)【参考文献】
【文献】特開2011-039909(JP,A)
【文献】特開2019-079437(JP,A)
【文献】特開2018-190387(JP,A)
【文献】SNS広告 LINEの友だち追加を計測する方法,日本,2023年05月11日,[検索日 2024.05.13] インターネット:<https://blog.affilicode.jp/article/20189>
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L 67/00
G06Q 30/0241
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
広告を介してアクセスされた場合に、前記広告の掲載先に係る情報である掲載先情報を取得する掲載先情報取得部と、
前記広告を介してアクセスされた場合に、前記広告と関連付けられたSNSを用いた認証を利用者の端末に指令する認証指令部と、
前記認証が行われた場合に、前記認証を行ったアカウントに係る前記認証の指令元と当該SNS上で当該アカウントが購読している情報を特定する情報を含むアカウント情報とを前記SNSから取得する指令元取得部と、
前記広告を介してアクセスされた場合に、前記広告と関連付けられた前記SNSにおいて前記広告に係る情報の購読を開始するユーザインタフェースへの遷移を前記端末に指令する遷移指令部と、
前記購読が開始された場合に、前記購読を行ったアカウントに係る前記遷移の遷移元と購読が開始されたと判別された購読に係るアカウント情報とを前記SNSから取得する遷移元取得部と、
前記掲載先情報及び前記認証の指令元、並びに、前記掲載先情報及び前記遷移の遷移元の少なくとも一方に基づいて、前記アカウントと前記掲載先情報とを関連付ける関連付け部と、
前記アカウントに関する情報であるアカウント情報及び前記掲載先情報を外部の装置に提供する情報提供部と、
を備える、広告の管理装置。
【請求項2】
前記関連付け部は、
前記掲載先情報及び前記認証の指令元に基づいて前記アカウントと前記掲載先情報とを関連付ける場合、アクセス情報と前記認証の指令元とを比較して、前記指令元に対応するアクセス情報があるときに前記アカウントとアクセスに対応する前記掲載先情報とを関連付け、
前記掲載先情報及び前記遷移の遷移元に基づいて前記アカウントと前記掲載先情報とを関連付ける場合、アクセス情報と前記遷移元とを比較して、前記遷移元に対応するアクセス情報があるときに前記アカウントとアクセスに対応する前記掲載先情報とを関連付ける、
請求項1に記載の管理装置。
【請求項3】
前記利用者による会費の支払状況に対応する特典を前記アカウントに付与する特典付与部をさらに備える、請求項1に記載の管理装置。
【請求項4】
前記広告に係る商品及び/又は役務を販売するユーザインタフェースである販売画面の表示を指令する購入画面表示指令部をさらに備える、請求項1に記載の管理装置。
【請求項5】
前記利用者が送信したメッセージを前記SNSから取得するメッセージ取得部と、
前記メッセージを入力に含む大規模言語モデルを用いた処理によって、前記メッセージへの返信を生成する返信生成部と、
をさらに備え、
前記大規模言語モデルは、利用者からのメッセージを説明変数として含み、当該メッセージに対する前記広告の広告主からの返信を目的変数として含む学習データによる事前学習が行われたモデルである、
請求項1に記載の管理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、広告の管理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
ソーシャルネットワークサービス(SNS)の普及に伴い、広告におけるSNSの重要性が高まっている。SNSを用いた広告として、広告対象に係る情報をSNSで購読する購読者に向けて商品及び/又は役務に係る情報を発信する広告がある。SNS外に掲載された広告及びSNS上の広告を包括的に管理することは、広告効果を高め得る。そのため、SNS外の広告とSNSを用いた広告とに係るデータ連携を強化し、より包括的で効果的な広告戦略を可能とする広告の管理を実現する要望がある。データ連携の一例として、SNS外に掲載された広告を介して、利用者がSNS上の情報を購読するに至ったかの追跡が挙げられる。
【0003】
広告に係る利用者の追跡に関し、特許文献1は、ユーザー毎に、ウェブサイトへのアクセス、ウェブサイトへの来訪のパターン、ウェブサイト内での操作、等を追跡(トラッキング)することで、ユーザー毎の閲覧、操作を解析する解析部を開示している。特許文献1では、クッキー(cookie)、トラッキングコード等を用いることでこの追跡を実現する。
【0004】
特許文献1に記載の技術は、情報に対するユーザーの閲覧履歴及び操作履歴の中の少なくとも1つの履歴に応じた情報を提供し得る。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】特開2019-117448号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、SNS外に掲載された広告の掲載先とSNSとは、別のウェブサイトである。特許文献1の技術は、同一のウェブサイト内におけるユーザー毎の追跡を実現し得るに留まる。よって、特許文献1に記載の技術は、SNS外に掲載された広告を介して、利用者が上述の情報を購読するに至ったかを追跡する点において、さらなる改良の余地がある。
【0007】
本発明は、係る事情にかんがみてなされたものである。本発明の目的は、SNS外に掲載された広告とSNSとのデータ連携を強化し、より包括的で効果的な広告戦略を可能とする広告の管理を実現することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意検討した結果、SNSの外部に設けた管理装置において、広告を介してアクセスした利用者の端末に当該広告と関連付けられたSNSでの認証を行わせる等して広告の掲載先とアカウントとを関連付けることによって、上記の目的を達成できることを見いだした。そして、本発明者らは、本発明を完成させるに至った。具体的に、本発明は以下のものを提供する。
【0009】
本発明は、広告を介してアクセスされた場合に、前記広告の掲載先に係る情報である掲載先情報を取得する掲載先情報取得部と、前記広告を介してアクセスされた場合に、前記広告と関連付けられたSNSを用いた認証を利用者の端末に指令する認証指令部と、前記認証が行われた場合に、前記認証を行ったアカウントに係る前記認証の指令元を前記SNSから取得する指令元取得部と、前記掲載先情報及び前記認証の指令元に基づいて、前記アカウントと前記掲載先情報とを関連付ける関連付け部と、前記アカウントに関する情報であるアカウント情報及び前記掲載先情報を外部の装置に提供する情報提供部と、を備える、広告の管理装置を提供する。
【0010】
本発明は、広告を介してアクセスされた場合に、広告の掲載先情報を取得すると共に、利用者の端末に広告と関連付けられたSNSを用いた認証を行わせ、当該認証の指令元を前記SNSから取得する。そして、本発明は、これらの情報を用いることにより、広告を介してアクセスした利用者に係るSNSのアカウントと掲載先の情報とを関連付け、外部の装置に提供する。これにより、本発明は、SNS以外に掲載された広告とSNSとのデータ連携を実現する。そして、本発明の利用者は、例えば、特定の掲載先に掲載された広告から当該広告に係るSNS上のページ等にアクセスするに至った回数、及び、広告へのアクセス数と上述の回数との比等を分析し、広告戦略に活用できる。よって、本発明は、SNS以外に掲載された広告とSNSとのデータ連携を強化し、より包括的で効果的な広告戦略を可能とする広告の管理を実現できる。
【発明の効果】
【0011】
本発明は、SNS外に掲載された広告とSNSとのデータ連携を強化し、より包括的で効果的な広告戦略を可能とする広告の管理を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1図1は、本実施形態のシステムSのハードウェア構成及びソフトウェア構成の一例を示すブロック図である。
図2図2は、広告データベース131の一例である。
図3図3は、本実施形態の管理装置1で実行される管理処理の好ましい流れの一例を示すメインフローチャートである。
図4図4は、図3から続く図である。
図5図5は、図4から続く図である。
図6図6は、図5から続く図である。
図7図7は、図6から続く図である。
図8図8は、図7から続く図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下は、本発明の実施形態の一例について、図面を参照しながら詳細に説明するものである。
【0014】
<システムS>
図1は、本実施形態のシステムSのハードウェア構成及びソフトウェア構成の一例を示すブロック図である。以下は、本実施形態のシステムSの好ましい態様について、図1を用いてその一例を説明するものである。本実施形態のシステムSは、広告の管理装置1を含んで構成される。管理装置1は、ネットワークNを介して端末Tと通信可能である。
【0015】
〔管理装置1〕
管理装置1は、制御部11、記憶部13、及び通信部14等のハードウェア構成要素によって、図1に示す各ソフトウェア構成要素を実現する。そして、管理装置1は、各ソフトウェア構成要素により、SNS外に掲載された広告とSNSとのデータ連携を強化する広告の管理処理を実行する。管理装置1の種類は、特に限定されない。管理装置1の種類は、例えば、各種のサーバ装置、クラウドサーバ等で良い。
【0016】
[制御部11]
制御部11は、Central Processing Unit(CPU)、Random Access Memory(RAM)、及びRead Only Memory(ROM)等を備える。
【0017】
制御部11は、必要に応じて記憶部13及び/又は通信部14と協働する。そして、制御部11は、管理装置1で実行される本実施形態のプログラムのソフトウェア構成要素である、アクセス処理部111、掲載先情報取得部112、認証指令部113、指令元取得部114、関連付け部115、遷移指令部116、遷移元取得部117、情報提供部118、特典付与部119、購入画面表示指令部120、決済部121、メッセージ取得部122、返信生成部123、機械学習部124等を実現する。
【0018】
[記憶部13]
記憶部13は、データ及び/又はファイルが記憶される装置であって、ハードディスク、半導体メモリ、記録媒体、及びメモリカード等によってデータを非一時的に格納するストレージ部を有する。
【0019】
記憶部13には、マイクロコンピューターで実行されるプログラム、広告データベース131等が格納されている。広告を特定する情報から関連付けられたSNSを判別すべく、記憶部13には、広告とSNSとの関連付けが格納されていることが好ましい。利用者からのメッセージに対する自動応答を可能とすべく、記憶部13には、大規模言語モデル(Large Language Models、LLM)が格納されていることが好ましい。大規模言語モデルは、特に限定されず、例えば、ChatGPT(登録商標)、Gemini(登録商標)等でよい。
【0020】
記憶部13には、利用者に係る情報が格納されることが好ましい。より広範なユーザーデータに基づいてセグメントを形成し、効果的な広告キャンペーンを実施する管理を行うべく、当該情報は、特定のSNSのアカウント情報だけでなく、他のSNS、各種デバイスに係る利用者の情報を含むことが好ましい。これにより、複数のプラットフォームで管理される利用者のデータを統合するクロスプラットフォーム統合が実現される。
【0021】
(広告データベース131)
広告データベース131には、広告に関する広告関連データが格納される。広告関連データは、例えば、広告主、広告掲載先情報、掲載先ごとのアクセス回数、掲載先ごとのコンバージョン、コンバージョン率、アクセスした利用者に係る各種情報等を含む。格納・取得等の管理を容易にすべく、広告関連データは、広告を特定する広告IDと関連付けられて広告データベース131に格納されることが好ましい。
【0022】
広告掲載先情報は、例えば、広告を介したアクセスが行われたときに取得されたリファラー情報等を含む。リファラー情報は、広告の掲載先を特定する情報を含む。コンバージョンは、広告に係る特定のアクションが行われた回数である。コンバージョン率は、コンバージョンをアクセス回数で割った割合である。アクセスした利用者に係る各種情報は、例えば、利用者の地域を特定する情報、利用者の言語を特定する情報、利用者がアクセスに利用したアプリケーションを特定する情報等である。
【0023】
コンバージョンに関し、特定のアクションは、例えば、広告と関連付けられたSNS上の情報を閲覧するアクション、広告に係る情報の購読を開始するアクション等である。なかでも、SNS外に掲載された広告を介して利用者がSNS上の情報を購読するに至ったかを追跡すべく、広告データベース131には、広告に係る情報の購読を開始するアクションが行われた回数に対応するコンバージョンが含まれることが好ましい。ここで言う「購読」は、例えば、広告に係る情報を提供するアカウントをSNSでの友達に追加すること、当該アカウントをSNS上でフォローすること等を含む。
【0024】
図2は、広告データベース131の一例である。当該例の広告データベース131には、広告ID「C0001」と関連付けられた広告関連データ、広告ID「C0002」と関連付けられた広告関連データ等が格納されている。
【0025】
広告ID「C0001」と関連付けられた広告関連データは、広告主「△△ゲーム」の広告について、広告掲載先情報「https://foo.bar/gamenews/」で特定される第1広告掲載先からのアクセス回数が「1,000」回であり、第1広告掲載先からのアクセスを介して「SNS△△での友達追加」が行われた回数であるコンバージョンが「100」であり、コンバージョン率「10%」であるとのデータを含む。また、当該広告関連データは、同じ広告について、広告掲載先情報「https://foo.bar/novels/」で特定される第2広告掲載先からのアクセス回数が「500」回であり、第2広告掲載先からのアクセスを介したコンバージョンが「10」であり、コンバージョン率「2%」であるとのデータを含む。
【0026】
広告ID「C0002」と関連付けられた広告関連データは、広告主「△△出版」の広告について、広告掲載先情報「https://foo.bar/gamenews/」で特定される第1広告掲載先からのアクセス回数が「200」回であり、第1広告掲載先からのアクセスを介して「SNS△△での友達追加」が行われた回数であるコンバージョンが「6」であり、コンバージョン率「3%」であるとのデータを含む。また、当該広告関連データは、同じ広告について、広告掲載先情報「https://foo.bar/novels/」で特定される第2広告掲載先からのアクセス回数が「800」回であり、第2広告掲載先からのアクセスを介したコンバージョンが「80」であり、コンバージョン率「10%」であるとのデータを含む。
【0027】
当該例の広告データベース131に上述の広告関連データが格納されていることにより、本実施形態の管理装置1は、広告主「△△ゲーム」のゲーム関連広告は、ゲーム関連の広告掲載先である第1広告掲載先からのアクセス回数、コンバージョン、及びコンバージョン率が、小説関連の広告掲載先である第2広告掲載先より優れているとのデータを提供できる。また、管理装置1は、広告主「△△出版」の出版物関連広告は、ゲーム関連の広告掲載先である第1広告掲載先より、小説関連の広告掲載先である第2広告掲載先からのアクセス回数、コンバージョン、及びコンバージョン率が優れているとのデータを提供できる。各広告主は、SNS外に掲載された広告とSNSとの連携を強化するこれらのデータに基づいて、より包括的で効果的な広告戦略を立てることができる。
【0028】
[通信部14]
通信部14は、管理装置1をネットワークNに接続して端末T等と通信可能にするものであれば特に限定されない。通信部14として、例えば、イーサネット規格に対応したネットワークカード等が挙げられる。
【0029】
〔ネットワークN〕
ネットワークNの種類は、管理装置1及び端末T等を互いに通信可能にするものであれば特に限定されない。ネットワークNの種類は、例えば、インターネット、携帯電話ネットワーク、無線LAN等である。
【0030】
〔端末T〕
端末Tの種類は、特に限定されない。端末Tは、例えば、パーソナルコンピュータ、ラップトップコンピュータ、スマートフォン、タブレット端末等である。
【0031】
〔管理処理のメインフローチャート〕
図3は、本実施形態の管理装置1で実行される管理処理の好ましい流れの一例を示すメインフローチャートである。図4は、図3から続く図である。図5は、図4から続く図である。図6は、図5から続く図である。図7は、図6から続く図である。図8は、図7から続く図である。以下は、本実施形態の管理装置1で実行される管理処理の好ましい流れの一例について、図3から図8を用いて説明するものである。
【0032】
まず、管理装置1は、管理処理の一部として、広告を介してアクセスされた場合に、当該広告と関連付けられたSNSを用いた認証を利用者の端末Tに指令する一連の処理を実行する。ステップS1からステップS5は、当該処理の一例である。
【0033】
[ステップS1:広告を介したアクセスがあったか判別]
制御部11は、記憶部13及び通信部14と協働し、アクセス処理部111を実行する。そして、制御部11は、アクセス処理部111により、広告を介したアクセスがあったか判別する処理を実行する(ステップS1、アクセス処理ステップ)。あったと判別したならば、制御部11は、処理をステップS2に移す。あったと判別しなかったならば、制御部11は、処理をステップS6に移す。
【0034】
アクセス処理ステップは、例えば、利用者の端末Tが、広告に付されたパラメータ付のURLを用いて管理装置1にアクセスした場合に広告を介したアクセスがあったと判別する手順を含む。当該アクセスに用いられるプロトコルは、特に限定されず、例えば、Hypertext Transfer Protocol(HTTPプロトコル)等のプロトコルで良い。ユーザーのプライバシー保護を最優先し、透明性の高いデータ収集を行うべく、当該アクセスは、トランスポート・レイヤー・セキュリティ(「SSL/TLS」とも称される)等によって例示されるセキュアな接続を用いて行われることが好ましい。
【0035】
[ステップS2:広告の掲載先情報を取得]
制御部11は、記憶部13及び通信部14と協働し、掲載先情報取得部112を実行する。そして、制御部11は、掲載先情報取得部112により、アクセス処理ステップに係る広告について、当該広告の掲載先に係る情報である掲載先情報を取得する処理を実行する(ステップS2、掲載先情報取得ステップ)。制御部11は、処理をステップS3に移す。
【0036】
掲載先情報取得ステップは、例えば、アクセス処理ステップに係るアクセスに対応するリファラー情報を取得する手順を含む。これにより、管理装置1は、取得されたリファラー情報から、掲載先情報を取得できる。
【0037】
[ステップS3:広告とSNSが関連付けられているか判別]
制御部11は、記憶部13及び通信部14と協働し、認証指令部113を実行する。そして、制御部11は、認証指令部113により、アクセス処理ステップに係る広告とSNSが関連付けられているか判別する処理を実行する(ステップS3、関連付け判別ステップ)。関連付けられていると判別したならば、制御部11は、処理をステップS4に移す。関連付けられていると判別しなかったならば、制御部11は、処理をステップS6に移す。
【0038】
関連付け判別ステップは、例えば、アクセス処理ステップに係るアクセスのパラメータを取得し、当該パラメータに当該アクセスに係る広告に関連付けられたSNSを特定する情報が含まれているか判別する手順を含む。また、関連付け判別ステップは、例えば、上述のパラメータから広告を特定する情報を抽出し、記憶部13に格納された広告とSNSとの関連付けを参照して当該情報に対応するSNSがあるか判別する手順を含んでもよい。
【0039】
[ステップS4:SNSでの認証を指令]
制御部11は、認証指令部113により、関連付け判別ステップでアクセス判別ステップに係る広告と関連付けられたSNSであると判別されたSNSでの認証を端末T等に指令する処理を実行する(ステップS4、認証指令ステップ)。制御部11は、処理をステップS5に移す。
【0040】
認証指令ステップに係る認証は、例えば、SNSがLINE(登録商標)である場合、LINE Front-end Framework(LIFF)に係るLIFFサーバを介して実現される。当該認証は、Facebook(登録商標)、Instagram(登録商標)、X(旧Twitter、登録商標)等によって例示される他のSNSにおいても、各SNSに応じた公知の手段を用いて同様に実現される。
【0041】
[ステップS5:アクセスに係る情報を格納]
制御部11は、認証指令部113により、アクセス判別ステップに係るアクセスに係る情報を記憶部13に格納する処理を実行する(ステップS5、アクセス情報格納ステップ)。制御部11は、処理をステップS6に移す。アクセス情報格納ステップは、例えば、上述の掲載先情報、上述のアクセスのパラメータ等を広告と関連付けて広告データベース131に格納する手順を含む。
【0042】
管理装置1は、管理処理の一部として、認証指令ステップに係る認証が行われた場合に、当該認証を行ったアカウントに係る認証の指令元をSNSから取得し、上述の掲載先情報及び当該認証の指令元に基づいて、アカウントと掲載先情報とを関連付ける一連の処理を実行する。ステップS6からステップS10は、当該処理の一例である。
【0043】
[ステップS6:SNSで認証されたか判別]
制御部11は、記憶部13及び通信部14と協働し、指令元取得部114を実行する。そして、制御部11は、指令元取得部114により、認証指令ステップに係る指令について、SNSで認証されたか判別する処理を実行する(ステップS6、認証判別ステップ)。認証されたと判別したならば、制御部11は、処理をステップS7に移す。認証されたと判別しなかったならば、制御部11は、処理をステップS12に移す。認証判別ステップは、例えば、認証指令ステップに係る認証が行われたとの情報を端末Tから受信した場合に認証されたと判別する手順を含む。
【0044】
[ステップS7:アカウント情報を取得]
制御部11は、指令元取得部114により、認証判別ステップに係る認証を行ったアカウントに関する情報であるアカウント情報を取得する処理を実行する(ステップS7、第1アカウント情報取得ステップ)。制御部11は、処理をステップS8に移す。第1アカウント情報取得ステップは、例えば、認証判別ステップに係る認証の指令元、当該SNS上で当該アカウントが購読している情報を特定する情報等を含むアカウント情報を取得する手順を含む。
【0045】
[ステップS8:認証の指令元を取得]
制御部11は、指令元取得部114により、認証判別ステップに係る認証の指令元を取得する処理を実行する(ステップS8、指令元取得ステップ)。制御部11は、処理をステップS9に移す。指令元取得ステップは、例えば、上述のアカウント情報から、認証に係るクエリパラメータを取得し、当該クエリパラメータから認証の指令元を取得する手順を含む。
【0046】
[ステップS9:指令元に対応するアクセスがあるか判別]
制御部11は、記憶部13及び通信部14と協働し、関連付け部115を実行する。そして、制御部11は、関連付け部115により、記憶部13に格納されたアクセス情報を参照して、指令元取得ステップで取得された指令元に対応するアクセスがあるか判別する処理を実行する(ステップS9、第1対応アクセス判別ステップ)。あると判別したならば、制御部11は、処理をステップS10に移す。あると判別しなかったならば、制御部11は、処理をステップS12に移す。
【0047】
第1対応アクセス判別ステップは、例えば、上述のアクセス情報と上述の指令元とを比較して、指令元に対応するアクセス情報がある場合に、指令元に対応するアクセスがあると判別する手順を含む。
【0048】
[ステップS10:アカウントと掲載先情報とを関連付け]
制御部11は、関連付け部115により、認証判別ステップに係る認証を行ったアカウントと第1対応アクセス判別ステップに係るアクセスに対応する掲載先情報とを関連付ける処理を実行する(ステップS10、第1関連付けステップ)。制御部11は、当該関連付けに係るデータを記憶部13に格納し、処理をステップS11に移す。第1関連付けステップにおけるデータの格納先は、例えば、広告データベース131である。
【0049】
広告を介して、利用者がSNS上の情報を購読するに至ったかの追跡を行うべく、管理装置1は、管理処理の一部として、情報の購読を開始するユーザインタフェース(UI)への遷移を指令し、この購読が開始された場合に、購読を行ったアカウントと上述の掲載先情報とを関連付ける一連の処理を実行することが好ましい。ステップS11からステップS16は、当該処理の一例である。
【0050】
[ステップS11:情報の購読を開始するUIへの遷移を指令]
制御部11は、記憶部13及び通信部14と協働し、遷移指令部116を実行する。そして、制御部11は、遷移指令部116により、アクセス処理ステップに係る広告と関連付けられたSNSにおいて当該広告に係る情報の購読を開始するユーザインタフェース(UI)への遷移を端末Tに指令する処理を実行する(ステップS11、遷移指令ステップ)。制御部11は、処理をステップS12に移す。
【0051】
[ステップS12:購読が開始されたか判別]
制御部11は、記憶部13及び通信部14と協働し、遷移元取得部117を実行する。そして、制御部11は、遷移元取得部117により、遷移指令ステップに係る購読が開始されたか判別する処理を実行する(ステップS12、購読判別ステップ)。されたと判別したならば、制御部11は、処理をステップS13に移す。されたと判別しなかったならば、制御部11は、処理をステップS17に移す。購読判別ステップは、例えば、購読が開始されたことを示す通知をSNSから受信した場合に、購読が開始されたと判別する手順を含む。
【0052】
[ステップS13:アカウント情報を取得]
制御部11は、遷移元取得部117により、購読判別ステップで開始されたと判別された購読に係るアカウントの情報であるアカウント情報をSNSから取得する処理を実行する(ステップS13、第2アカウント情報取得ステップ)。制御部11は、処理をステップS14に移す。第2アカウント情報取得ステップは、認証を行ったアカウントに関する情報の代わりに購読に係るアカウントの情報を取得する点を除き、第1アカウント情報取得ステップと同様でよい。
【0053】
[ステップS14:遷移元を取得]
制御部11は、遷移元取得部117により、購読判別ステップに係る購読を行ったアカウントに係る上述の遷移の遷移元を取得する処理を実行する(ステップS14、遷移元取得ステップ)。制御部11は、処理をステップS15に移す。遷移元取得ステップは、例えば、上述のアカウント情報から、遷移に係るクエリパラメータを取得し、当該クエリパラメータから購読に係る遷移の遷移元を取得する手順を含む。
【0054】
[ステップS15:遷移元に対応するアクセスがあるか判別]
制御部11は、記憶部13及び通信部14と協働し、関連付け部115を実行する。そして、制御部11は、関連付け部115により、記憶部13に格納されたアクセス情報を参照して、遷移元取得ステップで取得された遷移元に対応するアクセスがあるか判別する処理を実行する(ステップS15、第2対応アクセス判別ステップ)。あると判別したならば、制御部11は、処理をステップS16に移す。あると判別しなかったならば、制御部11は、処理をステップS17に移す。
【0055】
第2対応アクセス判別ステップは、例えば、上述のアクセス情報と上述の遷移元とを比較して、遷移元に対応するアクセス情報がある場合に、遷移元に対応するアクセスがあると判別する手順を含む。
【0056】
[ステップS16:アカウントと掲載先情報とを関連付け]
制御部11は、関連付け部115により、購読判別ステップに係る購読を行ったアカウントと第2対応アクセス判別ステップに係るアクセスに対応する掲載先情報とを関連付ける処理を実行する(ステップS16、第2関連付けステップ)。制御部11は、当該関連付けに係るデータを記憶部13に格納し、処理をステップS17に移す。第2関連付けステップにおけるデータの格納先は、例えば、広告データベース131である。
【0057】
管理装置1は、管理処理の一部として、SNS外に掲載された広告とSNSとを連携させた情報(データ)を提供する一連の処理を実行することが好ましい。ステップS17からステップS18は、当該処理の一例である。これにより、本実施形態の管理装置1は、例えば、上述の指令元、遷移元等の流入元に係るクエリ情報を外部のサイト、システム等に転送する機能を実現できる。また、これにより、本実施形態の管理装置1は、例えば、流入元のクエリ情報を外部の広告システムに成果通知する機能を実現できる。
【0058】
これらの機能により、本実施形態の管理装置1は、SNS以外に掲載された広告とSNSとのデータ連携を実現する。そして、本実施形態の管理装置1の利用者は、例えば、特定の掲載先に掲載された広告から当該広告に係るSNS上のページ等にアクセスするに至った回数、及び、広告へのアクセス数と上述の回数との比等を分析し、広告戦略に活用できる。よって、本実施形態の管理装置1は、SNS以外に掲載された広告とSNSとのデータ連携を強化し、より包括的で効果的な広告戦略を可能とする広告の管理を実現できる。
【0059】
[ステップS17:情報を提供するか判別]
制御部11は、記憶部13及び通信部14と協働し、情報提供部118を実行する。そして、制御部11は、情報提供部118により、SNS外に掲載された広告とSNSとを連携させた情報を提供するか判別する処理を実行する(ステップS17、情報提供判別ステップ)。すると判別したならば、制御部11は、処理をステップS18に移す。すると判別しなかったならば、制御部11は、処理をステップS19に移す。情報提供判別ステップは、例えば、端末T等から情報の提供を指令された場合に情報を提供すると判別する手順を含む。
【0060】
[ステップS18:情報を提供]
制御部11は、情報提供部118により、情報提供判別ステップで提供すると判別された情報を提供する処理を実行する(ステップS18、情報提供ステップ)。制御部11は、処理をステップS19に移す。情報提供ステップにおいて提供される情報は、例えば、第1関連付けステップ及び/又は第2関連付けステップに係るアカウント情報及び掲載先情報を含む。
【0061】
情報提供ステップにおいて提供される情報は、特に限定されない。当該情報は、例えば、第1関連付けステップ及び/又は第2関連付けステップに係るアカウント情報及び掲載先情報の他、掲載先ごとのアクセス回数、掲載先ごとのコンバージョン、コンバージョン率、アクセスした利用者に係る各種情報等を含んでよい。また、ビジネスの意思決定を支援するための詳細な分析ツールの統合機能を提供すべく、当該情報は、上述の各種情報に係る分析結果を含むことが好ましい。
【0062】
上述の分析結果は、例えば、年齢、性別、好み、購入履歴などの基準で利用者を分類したデータを含むことが好ましい。また、従来の静的なセグメントを超えたより精密かつ柔軟なターゲット市場を実現すべく、上述の分析は、顧客データをリアルタイムで分析し、瞬時に変化する利用者のニーズ・行動に基づいた動的なセグメントを生成する手順を含むことが好ましい。
【0063】
クロスプラットフォームトラッキングを統合すべく、情報提供ステップは、各種SNS、各種ウェブサイト、各種アプリケーションに係る複数のデータを関連付けたデータを提供する手順を含むことが好ましい。これにより、本実施形態の管理装置1は、これらの間におけるデータ連携を強化し、利用者のオンライン上の行動を全体的にトラッキングすることを可能にする。よって、本実施形態の管理装置1は、より包括的で効果的な広告戦略を可能とする。
【0064】
利用者が利用者自身のサブスクリプションの使用状況、注文状況、予約状況等を追跡し、それらに係る報告を受け取れるようにすべく、情報提供ステップは、上述のデータ、利用者自身のサブスクリプションの使用状況、注文状況、予約状況等に係る報告を利用者に提供する手順を含むことが好ましい。
【0065】
広告と特典とを連携させたより包括的で効果的な広告戦略を可能とすべく、管理装置1は、管理処理の一部として、SNS外に掲載された広告に係る特典を、サブスクリプションを行っている利用者、すなわち、会費を支払っている利用者に付与する一連の処理を実行することが好ましい。ステップS19からステップS20は、当該処理の一例である。
【0066】
[ステップS19:特典を付与するか判別]
制御部11は、記憶部13及び通信部14と協働し、特典付与部119を実行する。そして、制御部11は、特典付与部119により、特典を付与するか判別する処理を実行する(ステップS19、特典付与判別ステップ)。付与すると判別したならば、制御部11は、処理をステップS20に移す。付与すると判別しなかったならば、制御部11は、処理をステップS21に移す。
【0067】
広告主に応じた多様な内容の特典から利用者が特典を選べるようにすべく、特典付与判別ステップに係る会費は、広告主に応じて定められた会費、特典の内容に応じて定められた会費等を含むことが好ましい。特典付与判別ステップは、例えば、利用者による会費の支払状況に対応する特典がまだ付与されていない場合に、特典を付与すると判別する手順を含む。また、これにより、管理装置1は、様々なサブスクリプションサービスを一つのプラットフォームで管理できる。よって、管理装置1は、利用者がこれらのサブスクリプションサービスを一括して利用・管理できるサブスク統合サービスプラットフォームを提供できる。
【0068】
利用者が自分のニーズに合わせた特典を選べるようにすべく、特典付与判別ステップは、特典の内容(プラン)をカスタマイズするユーザインタフェースを提供する手順を含むことが好ましい。会費支払いに係る利用者の労力を低減すべく、上述の会費は、利用者の口座等から自動引き落としされることが好ましい。
【0069】
自動的に最適なサブスクリプションプランを提案すべく、特典付与判別ステップは、利用者の過去の行動・データを説明変数とし、上述のカスタマイズ結果を目的変数とする学習データを用いた機械学習が行われたモデルに、利用者の過去の行動・データを入力する処理により、利用者に適したカスタマイズの提案を生成する手順を含むことが好ましい。商品・予約プランの検討に係る利用者の労力を低減すべく、当該提案の生成は、利用者に適した商品等の提案、利用者に適した予約プランの提案等をさらに含むことが好ましい。
【0070】
[ステップS20:特典を付与]
制御部11は、特典付与部119により、特典付与判別ステップで付与すると判別された特典を付与する処理を実行する(ステップS20、特典付与ステップ)。制御部11は、処理をステップS21に移す。
【0071】
特典の内容は、特に限定されない。特典の内容は、例えば、美容クリニック、医療機関等によって例示される店舗で提供される各種商品及び/又は役務の予約に係る優先権を与える優先予約の特典、会費に応じた商品及び/又は役務を追加の支払いなしで提供する特典、会費に応じた商品及び/又は役務の割引サービスを提供する特典等を含む。
【0072】
特典付与ステップに関連して、広告と割引・プロモーションとを連携させるべく、管理装置1は、管理処理の一部として、所与の条件が満たされたときに商品及び/又は役務の割引・プロモーションを提供する管理を行うことが好ましい。
【0073】
広告と広告に係る商品等の販売とを連携させたより包括的で効果的な広告戦略を可能とすべく、管理装置1は、管理処理の一部として、上述の広告に係る商品及び/又は役務である商品等を販売する一連の処理を実行することが好ましい。ステップS21からステップS24は、当該処理の一例である。当該一連の処理は、例えば、SNSの1プラットフォームであるLINE(登録商標)上のダイレクトメッセージ(DM)、ミニアプリで完結するよう実現されるが、実現されるプラットフォームを限定するものではない。
【0074】
[ステップS21:販売画面を表示するか判別]
制御部11は、記憶部13及び通信部14と協働し、購入画面表示指令部120を実行する。そして、制御部11は、購入画面表示指令部120により、上述の広告に係る商品等の販売画面を表示するか判別する処理を実行する(ステップS21、販売画面表示判別ステップ)。表示すると判別したならば、制御部11は、処理をステップS22に移す。表示すると判別しなかったならば、制御部11は、処理をステップS23に移す。販売画面表示判別ステップは、例えば、端末T等から販売画面の表示を指令された場合に販売画面を表示すると判別する手順を含む。
【0075】
[ステップS22:販売画面の表示を指令]
制御部11は、購入画面表示指令部120により、上述の広告に係る商品及び/又は役務である商品等を販売するユーザインタフェースである販売画面の表示を端末T等に指令する処理を実行する(ステップS22、販売画面表示指令ステップ)。制御部11は、処理をステップS23に移す。
【0076】
販売画面表示指令ステップは、LINE(登録商標)のトークルーム等によって例示されるSNS上で、商品等を購入するための販売画面の表示を指令することが好ましい。これにより、管理装置1は、広告とSNSにおける広告に係る商品等の販売とをよりいっそう深く連携させたより包括的で効果的な広告戦略を可能とする。
【0077】
販売画面表示指令ステップは、外部の装置が提供する電子商取引サイト(ECサイト)と連携する手順を含むことが好ましい。これにより、管理装置1は、SNS外とSNSとのデータ連携をよりいっそう強化できる。よって、管理装置1は、利用者が異なるプラットフォーム間でシームレスにショッピングできるように管理できる。これにより、利用者は複数のアカウントを持つことなく、多様な商品、サービスにアクセスできる。
【0078】
販売画面表示指令ステップは、商品等を販売することに関し、SNS上で当該商品及び/又は役務の予約を受け付ける手順を含むことが好ましい。これにより、管理装置1は、SNS外とSNSとのデータ連携をよりいっそう強化できる。予約に係る利用者の便宜を図るべく、予約を受け付ける手順において、管理装置1は、利用者の過去の行動・データを説明変数とし、予約内容を目的変数とする学習データを用いた機械学習が行われたモデルに、利用者の過去の行動・データを入力する処理により、利用者に適した予約内容の提案を生成する手順を含むことが好ましい。予約の修正に係る利用者の負担を低減すべく、当該処理は、必要に応じて予約を修正する手順を含むことが好ましい。予約管理に係る利用者の負担を低減すべく、当該処理は、予約日時が近づいたタイミングで、利用者に通知する手順を含むことが好ましい。当該通知は、例えば、広告に係るSNS上で行われる。
【0079】
未来のニーズ・行動を予測し、それに合わせてパーソナライズされた製品・サービスを提案すべく、販売画面表示指令ステップは、商品等を販売することに関し、利用者の過去の行動・データを説明変数とし、予約内容を目的変数とする学習データを用いた機械学習が行われたモデルに、利用者の過去の行動・データを入力する処理により、利用者に適した予約内容の提案を生成する手順を含むことが好ましい。ここで言う「利用者の過去の行動・データ」は、例えば、利用者のプロフィール情報、契約情報、購入履歴、予約履歴、生活習慣、オンライン行動、生体情報、心理状態等である。これにより、管理装置1は、販売された商品に係る追加購入、高価格商品への切替えの機会を特定し、そのような機会に係る利用者に適した予約内容の提案を生成し得る。
【0080】
[ステップS23:決済を行うか判別]
制御部11は、記憶部13及び通信部14と協働し、決済部121を実行する。そして、制御部11は、決済部121により、上述の販売画面に係る商品等の決済を行うか判別する処理を実行する(ステップS23、決済判別ステップ)。行うと判別したならば、制御部11は、処理をステップS24に移す。行うと判別しなかったならば、制御部11は、処理をステップS25に移す。決済判別ステップは、例えば、端末T等から販売画面に係る商品等の決済を指令された場合に決済を行うと判別する手順を含む。
【0081】
[ステップS24:決済を実行]
制御部11は、決済部121により、上述の商品等に係る決済を実行する処理を行う(ステップS24、決済ステップ)。制御部11は、処理をステップS25に移す。最適な支払計画を自動生成すべく、決済ステップは、記憶部13に格納された利用者の金融状況に基づいて支払計画を調整する手順を含むことが好ましい。また、決済・契約の透明性及びセキュリティを高めるべく、決済ステップは、決済・契約に係る情報をブロックチェーンに格納し、決済・契約に係るトランザクションをブロックチェーン上のスマートコントラクトを介して実行するスマート契約技術を用いた手順を含むことが好ましい。
【0082】
広告とAIチャットとを連携させたより包括的で効果的な広告戦略を可能とすべく、管理装置1は、管理処理の一部として、利用者からのメッセージに対する返信を自動生成する一連の処理を実行することが好ましい。ステップS25からステップS29は、当該処理の一例である。これにより、管理装置1は、利用者がリアルタイムで問い合わせ、サポート等を受けられるようにできる。なお、有人かつリアルタイムでの問い合わせ・サポートを実現すべく、管理装置1は、利用者からの問い合わせ、サポート依頼等を人間のオペレーターに繋ぐ処理を含むことが好ましい。
【0083】
マルチチャネル顧客サポートを実現すべく、「AIチャット」は、チャット、電子メール、ソーシャルメディア等の複数のコミュニケーションチャネルを通じた問い合わせ、サポート依頼等に対応していることが好ましい。このとき、管理処理は、利用者のデータ、問い合わせ手段等に基づいて、適切なコミュニケーションチャネルを選択する手順を含むことが好ましい。当該選択は、例えば、利用者に係るデータ、問い合わせ手段等を説明変数とし、対応に用いられるコミュニケーションチャネルを目的変数とする学習データを用いた機械学習が行われたモデルに、利用者のデータを入力する処理により、コミュニケーションチャネルの選択結果を生成する手順を含むことが好ましい。
【0084】
[ステップS25:メッセージを取得可能か判別]
制御部11は、記憶部13及び通信部14と協働し、メッセージ取得部122を実行する。そして、制御部11は、メッセージ取得部122により、利用者の端末Tからのメッセージを取得可能であるか判別する処理を実行する(ステップS25、メッセージ取得判別ステップ)。取得可能であると判別したならば、制御部11は、処理をステップS26に移す。取得可能であると判別しなかったならば、制御部11は、処理をステップS1に戻し、ステップS1からステップS29の処理を繰り返す。
【0085】
SNSを介して広告とAIチャットとを連携させるべく、メッセージ取得判別ステップは、上述の広告に係るSNSを介して送信されたメッセージの取得可否を判別する手順を含むことが好ましい。
【0086】
[ステップS26:メッセージを取得]
制御部11は、メッセージ取得部122により、利用者の端末Tからのメッセージを取得する処理を実行する(ステップS26、メッセージ取得ステップ)。制御部11は、処理をステップS27に移す。
【0087】
[ステップS27:返信を生成]
制御部11は、記憶部13と協働し、返信生成部123を実行する。そして、制御部11は、返信生成部123により、メッセージ取得ステップで取得されたメッセージを入力に含む大規模言語モデル(Large Language Models、LLM)を用いた処理によって、当該メッセージへの返信を生成する処理を実行する(ステップS27、返信生成ステップ)。制御部11は、処理をステップS28に移す。
【0088】
返信生成ステップは、生成された返信に非テキスト情報を添付する手順を含むことが好ましい。非テキスト情報は、例えば、画像、音声、動画等によって例示されるマルチモーダルコンテンツである。当該手順は、例えば、メッセージを説明変数とし、返信及び返信に添付される非テキスト情報を特定する情報を目的変数とする学習データを用いた機械学習が行われた大規模言語モデルによって、返信及び返信に添付される非テキスト情報を特定する情報を生成する手順を含む。特定された非テキスト情報は、記憶部13等からの取得、画像生成ネットワークによる画像生成、音声合成ネットワークによる音声合成、映像生成ネットワークによる映像生成等を介して返信に添付される。
【0089】
広告とAIチャットとを連携させた広告を行うべく、返信生成ステップは、いわゆるレコメンド、サジェスチョンとして、上述の広告に係る商品等を推薦する内容を生成する手順を含むことが好ましい。このとき、利用者のデータをレコメンドに反映させるべく、大規模言語モデルへの入力は、上述のアカウント情報の一部又は全部を含むことが好ましい。また、大規模言語モデルは、メッセージを説明変数とし、上述の広告に係る商品等を推薦する内容が含まれた返信を目的変数とする学習データを用いた機械学習が行われていることが好ましい。
【0090】
返信生成ステップに関し、管理処理は、利用者のデータに基づいて生成されたメッセージを生成する手順を含むことが好ましい。これにより、管理装置1は、利用者の過去の行動、好み等に基づいてパーソナライズされたメッセージを生成し、利用者に送ることができる。利用者にとって好ましいメッセージを適切なタイミングで送信すべく、上述のパーソナライズは、利用者のデータに基づいて、利用者の現在の心理状態・健康状態を考慮してパーソナライズされたメッセージを、利用者の生活リズム・スケジュールに合わせたタイミングで送信する手順を含むことが好ましい。
【0091】
上述のパーソナライズは、利用者のデータに基づいて、商品、役務等を推薦するメッセージを生成し、利用者に送信する手順を含むことが好ましい。これにより、管理装置1は、利用者の過去の行動、好み等に基づいてパーソナライズされたレコメンドを利用者に送ることができる。利用者のデータが利用者の健康状態、気分、生活習慣等によって例示される生理的、心理的データを含む場合、上述の手順は、これらの生理的、心理的データを参照してメッセージを生成する手順を含むことが好ましい。当該生成は、生理的、心理的データを説明変数として含む学習データを用いた事前学習が行われた大規模言語モデル等によって実現される。
【0092】
返信生成ステップは、利用者に係るデータ、問い合わせ手段等を説明変数とし、返信に用いられる言語、文化的背景を目的変数とする学習データを用いた機械学習が行われたモデルに、利用者のデータを入力する処理により、適切な言語、文化的背景を生成する手順を含むことが好ましい。これにより、返信生成ステップにおいて、大規模言語モデルに適切な言語、文化的背景に係る入力をさらに与え、適切な言語、文化的背景に基づいた返信を生成させることができる。
【0093】
[ステップS28:返信を送信]
制御部11は、記憶部13及び通信部14と協働し、返信生成ステップで生成された返信を端末T等に送信する処理を実行する(ステップS28、返信送信ステップ)。制御部11は、処理をステップS29に移す。
【0094】
[予約・注文の受付について]
メッセージ取得ステップにおいて取得されたメッセージが予約申込及び/又は注文申込を含む場合、管理装置1は、これらの申込を受け付ける処理を実行することが好ましい。これにより、管理装置1は、広告とAIチャットとを連携させるのみならず、これらと商品等の販売とを連携させるインタラクティブチャットボットを実現できる。
【0095】
広告とAIチャットとの連携を運用中に改善すべく、管理装置1は、利用者からのメッセージに対する返信を自動生成する一連の処理において、機械学習に係る処理を実行することが好ましい。ステップS29は、当該処理の一例である。
【0096】
[ステップS29:機械学習を実行]
制御部11は、記憶部13と協働し、機械学習部124を実行する。そして、制御部11は、機械学習部124により、メッセージ取得ステップで取得されたメッセージと返信生成ステップで生成された返信とを含む学習データを用いた大規模言語モデルの機械学習を実行する処理を行う(ステップS29、機械学習ステップ)。制御部11は、処理をステップS1に戻し、ステップS1からステップS29の処理を繰り返す。
【0097】
[ターゲティング広告生成ステップ]
広告のターゲティング及びパーソナライズをさらに精密化し、効果的な広告展開を可能とすべく、管理装置1において実行される管理処理は、記憶部13に格納された利用者に係るデータ(行動パターン、興味、嗜好等)を参照して、利用者それぞれに適した広告であるターゲティング広告を生成するターゲティング広告生成ステップを含むことが好ましい。広告に係る未来の行動を高い精度で予測すべく、ターゲティング広告生成ステップ機械学習に基づく人工知能を用いて利用者に係るデータをリアルタイムで分析する手順を含むことが好ましい。これにより、本実施形態の管理装置1は、先進的なユーザー行動予測機能を実現する。
【0098】
利用者の現在の感情状態、関心に適切に応じた広告を行うべく、ターゲティング広告生成ステップは、上述のデータを用いた感情分析ネットワークを用いた処理によって、利用者の感情反応を分析し、広告のコンテンツ及び/又はタイミングを最適化する手順を含むことが好ましい。
【0099】
[インタラクティブ広告制御ステップ]
管理装置1において実行される管理処理は、利用者が直接相互作用できる体験型コンテンツを提供し、制御するインタラクティブ広告制御ステップを含むことが好ましい。これにより、管理装置1は、広告主から利用者への一方向だけではない双方向のコンテンツである広告を提供し、ユーザーエンゲージメント及び広告記憶を向上させることができる。
【0100】
利用者が好むコミュニケーション方式に応じてコンテンツを最適化すべく、インタラクティブ広告制御ステップは、音声、テキスト、画像、動画など複数のモードを利用者の嗜好に合わせて組み合わせたインタラクティブな広告を提供する手順(マルチモーダルインタラクション)を含むことが好ましい。
【0101】
利用者の嗜好に合わせた自動的なカスタマイズを実現とすべく、インタラクティブ広告制御ステップは、利用者に係るデータを説明変数とし、カスタマイズされた広告を目的変数とする学習データを用いた機械学習が行われたモデルに、利用者のデータを入力する処理により、カスタマイズされた広告を生成する手順を含むことが好ましい。
【0102】
[データ使用方法設定ステップ]
利用者のプライバシー保護を高めるべく、管理装置1において実行される管理処理は、利用者自身のデータがどのように使用されるかを設定するデータ使用方法設定ステップを含むことが好ましい。これにより、利用者は、広告に係る利用者自身のデータがどのように使用されるかを完全にコントロールし、その上でパーソナライズされた広告体験を受けることができる。
【0103】
[拡張現実・仮想現実について]
単なる視覚的コンテンツでない広告及び視覚的操作に留まらないユーザインタフェースを提供すべく、管理装置1において実行される管理処理に係る広告及び/又はユーザインタフェースは、拡張現実(Augmented Reality、AR)環境又は仮想現実(Virtual Reality、VR)環境での表示に対応していることが好ましい。これにより、管理装置1は、ユーザーエンゲージメント及び広告記憶を向上させることができる。AR、VRで表示される広告は、例えば、商品を仮想空間で試すことができるインタラクティブな広告を含む。
【0104】
[リアルタイム分析ステップ]
利用者の行動・反応をリアルタイムで分析し、即時にサービスへ反映させて利用者の便宜を図るべく、特典を付与する一連の処理、商品等を販売する一連の処理は、上述のサブスクリプションに係る特典の使用状況、販売に係る注文状況等をリアルタイムで追跡及び分析し、当該分析結果に基づいて利用者にサービス変更を提案するリアルタイム分析ステップを含むことが好ましい。
【0105】
[二次元コードの利用]
特典の利用、商品等の購入等に係る利用者の負担を低減すべく、特典を付与する一連の処理、商品等を販売する一連の処理は、QRコード(登録商標)等によって例示される二次元コードを介して特典の利用、商品等に係る対価を支払う手順を含むことが好ましい。また、会費・役務等に係る本人確認を容易にすべく、管理処理は、上述の会費に係る会員証、広告に係る役務に係る診察券等を、二次元コードを介して提供する手順を含むことが好ましい。
【0106】
[フィードバック解析ステップ]
レビューサイトでのレビューの平均評価を高くすべく、管理装置1において実行される管理処理は、広告に係る利用者からのフィードバックを解析するフィードバック解析ステップを含むことが好ましい。ここで言う「フィードバック」は、例えば、広告に係る商品等に関するアンケートである。利用者における体験の改善、問題の迅速な解決を可能とすべく、フィードバック解析ステップは、利用者からのフィードバックを説明変数とし、当該フィードバックへの対応策を目的変数とする学習データを用いた機械学習が行われたモデルに、利用者からのフィードバックを入力する処理により、フィードバックへの対応策を生成する手順を含むことが好ましい。より関連性の高い、価値あるデータを収集すべく、フィードバック解析ステップは、利用者からのフィードバックに加えて利用者に係る過去のデータを入力する処理により、フィードバックへの対応策を生成する手順を含むことが好ましい。
【0107】
(レビュー依頼ステップ)
上述のフィードバックが商品等に関するアンケートを含む場合、管理処理は、当該アンケートの結果が所定の条件を満たす利用者に、Googleレビュー(登録商標)等によって例示されるレビューサイトへの投稿を促すレビュー依頼ステップを含むことが好ましい。これにより、地図アプリ上での検索結果の上位に広告対象が表示されるようにするMap Engine Optimization対策(MEO対策)が実現される。レビューに係る利用者の負担を低減すべく、レビュー依頼ステップは、レビューの草案を生成する手順を含むことが好ましい。
【0108】
[来店管理ステップ]
SNS外の広告、SNS、及びこれらに基づく来店を連携させるべく、管理装置1において実行される管理処理は、来店履歴情報を管理する来店管理ステップを含むことが好ましい。来店管理ステップは、利用者が店舗に設けられたQRコード(登録商標)等の二次元コードを端末Tに読み込ませる手順、管理者が管理画面から利用者の来店情報を登録する手順、店舗に設置されたセンサー、顔認識技術の利用により自動で来店履歴を更新する手順等によって実現される。
【0109】
利用者の好みに合わせてパーソナライズされた商品等を提供すべく、来店管理ステップは、利用者の過去の行動・データを説明変数とし、カスタマイズされた商品等を目的変数とする学習データを用いた機械学習が行われたモデルに、利用者の過去の行動・データを入力する処理により、利用者に適したカスタマイズが行われた商品等の提案を生成する手順を含むことが好ましい。
【0110】
[ロイヤリティ管理ステップ]
利用者のロイヤリティに基づいた報酬システムを管理すべく、管理装置1において実行される管理処理は、利用に応じたポイント付与、プレゼント等によって例示されるロイヤリティを利用者に付与するロイヤリティ管理ステップを含むことが好ましい。広告管理と連動してパーソナライズされた報酬を提供すべく、ロイヤリティ管理ステップは、上述の管理処理において取得されたアカウント情報等の顧客の行動、購入パターンの分析結果に基づいてロイヤリティを提供する手順を含む。
【0111】
また、顧客の最新の嗜好・行動に迅速に対応すべく、上述の分析及び分析結果に基づくロイヤリティの提供・調整は、リアルタイム処理で実現されることが好ましい。上述の分析は、例えば、利用者の過去の行動・データを説明変数とし、提供されるロイヤリティを目的変数とする学習データを用いた機械学習が行われたモデルに、利用者の過去の行動・データを入力する処理により実現されることが好ましい。シームレスなロイヤルティ体験を提供する統合されたマルチチャネルロイヤルティプラットフォームを実現すべく、「利用者の過去の行動・データ」は、オンライン、オフライン、ソーシャルメディアなど、あらゆるチャネルでの顧客の行動を含むことが好ましい。
【0112】
[ソーシャルリスニングステップ]
ソーシャルメディア上の利用者の意見・感想を監視・分析すべく、管理処理は、上述のSNS等のソーシャルメディアから上述の利用者に係る投稿を収集し、分析するソーシャルリスニングステップを含むことが好ましい。収集された投稿の分析は、利用者のデータを入力とする上述の各種処理と同様に実現される。
【0113】
[プロフィール管理ステップ]
利用者のプロフィールに記載された嗜好・要望と広告とを連動させた広告管理を行うべく、管理処理は、利用者がプロフィールに設定した利用者自身の嗜好・要望をサービス提供者に転送し、サービス提供者がそれに応じて行った提案を利用者に転送するプロフィール管理ステップを含むことが好ましい。
【0114】
[通話について]
テキストに限定されないコミュニケーションと広告とを連携させるべく、上述のAIチャット等、本実施形態の管理装置1を介したコミュニケーションは、SNSのミニアプリ上でのビデオ通話、音声通話を含むことが好ましい。通話の依頼に即応できない場合の通話を円滑に行うべく、これらの通話は、SNSのミニアプリ上で予約可能であることが好ましい。
【0115】
[管理処理の効果]
管理処理では、広告を介してアクセスされた場合に、広告の掲載先情報を取得すると共に、利用者の端末Tに広告と関連付けられたSNSを用いた認証を行わせ、当該認証の指令元を当該SNSから取得する。そして、管理装置1は、これらの情報を用いることにより、広告を介してアクセスした利用者に係るSNSのアカウントと掲載先の情報とを関連付け、外部の装置に提供する。これにより、本実施形態の管理装置1は、SNS以外に掲載された広告とSNSとのデータ連携を実現する。
【0116】
そして、本実施形態の管理装置1の利用者は、例えば、特定の掲載先に掲載された広告から当該広告に係るSNS上のページ等にアクセスするに至った回数、及び、広告へのアクセス数と上述の回数との比等を分析し、広告戦略に活用できる。よって、本実施形態の管理装置1は、SNS以外に掲載された広告とSNSとのデータ連携を強化し、より包括的で効果的な広告戦略を可能とする広告の管理を実現できる。
【0117】
加えて、管理処理は、SNS上の広告に係る情報の購読が開始された場合に、購読を行ったアカウントと広告の掲載先情報とを関連付ける一連の処理を含むよう構成し得る。当該構成の管理装置1は、広告に接した者がSNS上の情報を購読するに至ったかの追跡を行える。
【0118】
また、管理処理は、会費の支払状況に対応する特典を付与する一連の処理を含むよう構成し得る。当該構成の管理装置1は、広告と特典とを連携させたより包括的で効果的な広告戦略を可能とする。
【0119】
さらに、管理処理は、広告に係る商品等を販売する一連の処理を含むよう構成し得る。当該構成の管理装置1は、広告と広告に係る商品等の販売とを連携させたより包括的で効果的な広告戦略を可能とする。
【0120】
その他、管理処理は、利用者からのメッセージに対する返信を自動生成する一連の処理するよう構成し得る。当該構成の管理装置1は、広告とAIチャットとを連携させたより包括的で効果的な広告戦略を可能とする。
【0121】
以上より、本実施形態の管理装置1は、SNS外に掲載された広告とSNSとのデータ連携を強化し、より包括的で効果的な広告戦略を可能とする広告の管理を実現できる。
【0122】
<使用例>
以下は、本実施形態の管理装置1の使用例である。
【0123】
〔広告の掲載〕
広告主は、クリック等によって本実施形態の管理装置1にアクセスするよう構成された広告を各種ウェブサイト、SNS等に掲載する。当該広告は、広告に係るSNSを特定する情報を管理装置1に提供するよう構成される。このような構成は、例えば、URL中のパラメータにSNSを特定する文字列を含めることにより実現される。
【0124】
〔広告へのアクセス〕
消費者は、掲載された広告をクリックし、本実施形態の管理装置1にアクセスする。そして、消費者は、広告に係るSNSでの認証を行い、ログインする。そして、消費者は、管理装置1からの遷移の指令によって表示された「友達追加」等の情報を購読するアクションのユーザインタフェースを介して、広告に係る情報を購読するアクションを実行する。管理装置1は、広告の掲載先とアカウントとを関連付ける。
【0125】
〔情報の提供〕
管理装置1は、「広告のアクセス」におけるアクセス、認証、アクションに係る情報及び関連付けの結果を記憶部13に格納する。そして、管理装置1は、これらの情報・結果を外部の装置に提供する。これにより、広告主等は、外部の装置に提供された情報を用いて、広告に係るコンバージョン等の広告効果を分析できる。そして、広告主は、SNS外に掲載された広告とSNSとのデータ連携を強化し、より包括的で効果的な広告戦略を検討する。
【0126】
〔特典の付与、ECサイトでの販売〕
管理装置1は、会費の支払状況に応じて、広告に係る特典等を消費者に付与する。また、管理装置1は、広告に係る商品等の販売を行うECサイト、広告に係る商品等の予約を行う予約サイトを提供する。
【0127】
〔AIチャットによるサポート〕
管理装置1は、広告に係るメッセージを消費者から受信し、大規模言語モデルを用いて自動生成された返信を行う。
【0128】
なお、本発明の思想の範疇において、当業者であれば各種の変更例及び修正例に想到し得るものである。よって、それら変更例及び修正例は、本発明の範囲に属するものと了解される。例えば、前述の実施の形態に対して、当業者が適宜、構成要素の追加、削除若しくは設計変更を行ったもの、又は、工程の追加、省略若しくは条件変更を行ったものも、本発明の要旨を備えている限り、本発明の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0129】
S システム
1 管理装置
11 制御部
111 アクセス処理部
112 掲載先情報取得部
113 認証指令部
114 指令元取得部
115 関連付け部
116 遷移指令部
117 遷移元取得部
118 情報提供部
119 特典付与部
120 購入画面表示指令部
121 決済部
122 メッセージ取得部
123 返信生成部
124 機械学習部
13 記憶部
131 広告データベース
14 通信部
N ネットワーク
T 端末
【要約】
【課題】SNS外に掲載された広告とSNSとのデータ連携を強化し、より包括的で効果的な広告戦略を可能とする広告の管理を実現すること。
【解決手段】本発明の広告の管理装置1は、広告を介してアクセスされた場合に、広告の掲載先情報を取得する掲載先情報取得部112と、広告を介してアクセスされた場合に、関連付けられたSNSを用いた認証を利用者の端末に指令する認証指令部113と、この認証が行われた場合に、認証を行ったアカウントに係る認証の指令元をSNSから取得する指令元取得部114と、掲載先情報及び認証の指令元に基づいて、アカウントと掲載先情報とを関連付ける関連付け部115と、アカウント情報及び掲載先情報を外部の装置に提供する情報提供部118と、を備える。
【選択図】図1

図1
図2
図3
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図8