(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-22
(45)【発行日】2024-08-30
(54)【発明の名称】サトウキビ収穫機
(51)【国際特許分類】
A01D 45/10 20060101AFI20240823BHJP
【FI】
A01D45/10
(21)【出願番号】P 2019166380
(22)【出願日】2019-09-12
【審査請求日】2021-12-22
【審判番号】
【審判請求日】2023-08-09
(73)【特許権者】
【識別番号】000001052
【氏名又は名称】株式会社クボタ
(74)【代理人】
【識別番号】110001818
【氏名又は名称】弁理士法人R&C
(72)【発明者】
【氏名】川田 康毅
(72)【発明者】
【氏名】岡本 秀三
(72)【発明者】
【氏名】籔中 歩荷
【合議体】
【審判長】有家 秀郎
【審判官】澤田 真治
【審判官】蔵野 いづみ
(56)【参考文献】
【文献】特開2008-5715(JP,A)
【文献】実開昭53-137052(JP,U)
【文献】中国特許出願公開第109644677(CN,A)
【文献】特開平5-103527(JP,A)
【文献】特開平5-153838(JP,A)
【文献】特開2009-296903(JP,A)
【文献】特開昭62-278916(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A01D 45/00-45/30
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
圃場の作物の株元を切断する切断装置を有する状態で、機体の前下部に設けられた収穫部と、
前記収穫部により収穫された作物を機体後上方に向けて搬送する後上がり傾斜姿勢の搬送装置と、
前記搬送装置に、動力を伝達する回転体駆動装置と、
前記搬送装置の後上部に接続され、前記搬送装置によって搬送された作物の後処理を行う後処理装置とが備えられ、
前記搬送装置に、作物の搬送方向に沿って間隔を開けて配置された複数の回転体ユニットが備えられ、
前記回転体ユニットに、左右方向に沿った軸芯周りに回転可能な上側回転体と、左右方向に沿った軸芯周りに回転可能な下側回転体と、が備えられ、且つ、前記回転体ユニットは、前記上側回転体と前記下側回転体とが互いに逆向きに回転駆動されることにより、作物を前記上側回転体と前記下側回転体との間に挟みながら搬送するように構成され、
前記回転体駆動装置は、前記複数の回転体ユニットのうちの一つの特定の回転体ユニットに動力を伝達するように構成され、
隣接する2組の前記回転体ユニットに亘って取り付けられ、一方の前記回転体ユニットから、他方の前記回転体ユニットに動力を伝達する複数の伝動機構が備えられ、
前記回転体駆動装置の動力が、前記特定の回転体ユニットに伝達され、前記特定の回転体ユニットの動力が、前記伝動機構を介して他の前記回転体ユニットに伝達さ
れ、
前記特定の回転体ユニットは、前記搬送装置の搬送終端部に位置するサトウキビ収穫機。
【請求項2】
前記回転体ユニットの各々において、動力を受け取って前記回転体ユニットに伝達する伝動軸が、前記回転体ユニットに対して右側又は左側の同じ側に配置され、
前記伝動機構が、隣接する2組の前記回転体ユニットの前記伝動軸に亘って取り付けられた無端回転体であり、
前記無端回転体が、作物の搬送方向に沿って並ぶように配置され、前記回転体ユニットに近い内側及び前記回転体ユニットから離れた外側に交互に配置されている請求項1に記載のサトウキビ収穫機。
【請求項3】
前記回転体ユニットの各々において、前記伝動軸が前記上側回転体及び前記下側回転体の各々に対して設けられ、
隣接する2組の前記回転体ユニットにおける上側の前記伝動軸に亘って取り付けられ、一方の前記回転体ユニットの上側の前記伝動軸から、他方の前記回転体ユニットの上側の前記伝動軸に動力を伝達する上側の前記伝動機構と、
隣接する2組の前記回転体ユニットにおける下側の前記伝動軸に亘って取り付けられ、一方の前記回転体ユニットの下側の前記伝動軸から、他方の前記回転体ユニットの下側の前記伝動軸に動力を伝達する下側の前記伝動機構とが設けられている請求項2に記載のサトウキビ収穫機。
【請求項4】
前記上側回転体を上側の前記伝動軸に沿った軸芯周りに上下に揺動可能に支持する揺動支持部材と、
上側の前記伝動軸と前記上側回転体とに亘って取り付けられ、上側の前記伝動軸の動力を前記上側回転体に伝達する中継無端回転体とが備えられている請求項3に記載のサトウキビ収穫機。
【請求項5】
前記中継無端回転体が、前記無端回転体に対して前記回転体ユニットに近い内側に配置されている請求項4に記載のサトウキビ収穫機。
【請求項6】
前記回転体駆動装置により、前記特定の回転体ユニットの前記上側回転体及び前記下側回転体の各々が回転駆動され、
前記特定の回転体ユニットにおいて、前記上側回転体の回転と前記下側回転体の回転とを同期させる同期機構が備えられている請求項1~5のうちのいずれか一項に記載のサトウキビ収穫機。
【請求項7】
前記搬送装置の右部又は左部の一方に、前記特定の回転体ユニットの前記上側回転体を回転駆動する上側の前記回転体駆動装置と、前記特定の回転体ユニットの前記下側回転体を回転駆動する下側の前記回転体駆動装置とが設けられ、
前記搬送装置の右部又は左部の他方に、前記同期機構が設けられている請求項6に記載のサトウキビ収穫機。
【請求項8】
前記同期機構に、前記特定の回転体ユニットにおける前記上側回転体に連動して回転する第1ギヤと、前記第1ギヤと咬合され、かつ、前記特定の回転体ユニットにおける前記下側回転体に連動して回転する第2ギヤとが備えられている請求項6又は7に記載のサトウキビ収穫機。
【請求項9】
前記上側回転体及び前記下側回転体の回転に伴なって作物を細断する細断刃が、前記搬送装置の搬送終端部に位置する前記回転体ユニットに備えられている請求項1~8のうちのいずれか一項に記載のサトウキビ収穫機。
【請求項10】
回転むらを抑えるフライホイールが、前記特定の回転体ユニットに備えられている請求項1~9のうちのいずれか一項に記載のサトウキビ収穫機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、圃場のサトウキビを収穫するサトウキビ収穫機に関する。
【背景技術】
【0002】
サトウキビ収穫機としては、特許文献1に開示されているように、機体の前下部の収穫部、後上がり傾斜姿勢の搬送装置、及び搬送装置の後上部に接続された後処理装置が設けられたものがある。
【0003】
切断装置が収穫部に設けられており、機体の進行に伴って圃場の作物の株元が、切断装置により切断されて、作物が収穫される。収穫部により収穫された作物が、搬送装置により搬送されるのであり、搬送装置によって搬送された作物が、後処理装置によって後処理される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1において、搬送装置は、左右方向に沿った軸芯周りに回転可能な上側回転体及び左右方向に沿った軸芯周りに回転可能な下側回転体を有する回転体ユニットが設けられ、複数の回転体ユニットが、作物の搬送方向に沿って間隔を開けて配置されて構成されている。
回転体ユニットにおいて、上側回転体と下側回転体とが互いに逆向きに回転駆動されることにより、上側回転体と下側回転体との間に作物が挟まれながら搬送される。
【0006】
本発明は、サトウキビ収穫機において、複数の回転体ユニットが作物の搬送方向に沿って間隔を開けて配置されて搬送装置が構成された場合、複数の回転体ユニットの伝動構造を簡素に構成することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明のサトウキビ収穫機は、圃場の作物の株元を切断する切断装置を有する状態で、機体の前下部に設けられた収穫部と、前記収穫部により収穫された作物を機体後上方に向けて搬送する後上がり傾斜姿勢の搬送装置と、前記搬送装置に、動力を伝達する回転体駆動装置と、前記搬送装置の後上部に接続され、前記搬送装置によって搬送された作物の後処理を行う後処理装置とが備えられ、前記搬送装置に、作物の搬送方向に沿って間隔を開けて配置された複数の回転体ユニットが備えられ、前記回転体ユニットに、左右方向に沿った軸芯周りに回転可能な上側回転体と、左右方向に沿った軸芯周りに回転可能な下側回転体と、が備えられ、且つ、前記回転体ユニットは、前記上側回転体と前記下側回転体とが互いに逆向きに回転駆動されることにより、作物を前記上側回転体と前記下側回転体との間に挟みながら搬送するように構成され、前記回転体駆動装置は、前記複数の回転体ユニットのうちの一つの特定の回転体ユニットに動力を伝達するように構成され、隣接する2組の前記回転体ユニットに亘って取り付けられ、一方の前記回転体ユニットから、他方の前記回転体ユニットに動力を伝達する複数の伝動機構が備えられ、前記回転体駆動装置の動力が、前記特定の回転体ユニットに伝達され、前記特定の回転体ユニットの動力が、前記伝動機構を介して他の前記回転体ユニットに伝達され、前記特定の回転体ユニットは、前記搬送装置の搬送終端部に位置する。
【0008】
本発明によると、複数の回転体ユニットが設けられた搬送装置において、特定の回転体ユニットに動力が伝達される。特定の回転体ユニットに動力が伝達されると、特定の回転体ユニットの動力が、特定の回転体ユニットに隣接する回転体ユニットに、伝動機構を介して伝達される。次に、この回転体ユニットの動力が、隣接する別の回転体ユニットに、別の伝動機構を介して伝達される。
このように、一つの回転体ユニットの動力が隣接する回転体ユニットに伝動機構を介して伝達される状態が、繰り返されることによって、特定の回転体ユニットに伝達された動力が、全ての回転体ユニットに伝達される。
【0009】
本発明によると、伝動機構が、隣接する2組の回転体ユニットに亘って取り付けられる程度の比較的小さく簡素なものに構成されることによって、複数の回転体ユニットの伝動構造の簡素化の面で有利である。
【0010】
本発明において、前記回転体ユニットの各々において、動力を受け取って前記回転体ユニットに伝達する伝動軸が、前記回転体ユニットに対して右側又は左側の同じ側に配置され、前記伝動機構が、隣接する2組の前記回転体ユニットの前記伝動軸に亘って取り付けられた無端回転体であり、前記無端回転体が、作物の搬送方向に沿って並ぶように配置され、前記回転体ユニットに近い内側及び前記回転体ユニットから離れた外側に交互に配置されていると好適である。
【0011】
本発明によると、伝動機構が、伝動チェーンや伝動ベルト等の無端回転体であるので、伝動機構の横幅が狭いものとなる。
本発明によると、複数の無端回転体が、搬送装置の右部及び左部の同じ側に配置される場合、無端回転体が、作物の搬送方向に沿って並ぶように配置され、回転体ユニットに近い内側及び回転体ユニットから離れた外側に交互に配置されるので、最前位置の無端回転体と最後位置の無端回転体とにおいて、搬送装置に対する左右方向での位置の違いは小さなものとなる。
【0012】
これにより、伝動機構が横幅の狭い無端回転体であること、及び、最前位置の無端回転体と最後位置の無端回転体とにおいて、搬送装置に対する左右方向での位置の違いが小さなものとなることにより、複数の回転体ユニットの伝動構造のコンパクト化の面で有利である。
【0013】
本発明において、前記回転体ユニットの各々において、前記伝動軸が前記上側回転体及び前記下側回転体の各々に対して設けられ、隣接する2組の前記回転体ユニットにおける上側の前記伝動軸に亘って取り付けられ、一方の前記回転体ユニットの上側の前記伝動軸から、他方の前記回転体ユニットの上側の前記伝動軸に動力を伝達する上側の前記伝動機構と、隣接する2組の前記回転体ユニットにおける下側の前記伝動軸に亘って取り付けられ、一方の前記回転体ユニットの下側の前記伝動軸から、他方の前記回転体ユニットの下側の前記伝動軸に動力を伝達する下側の前記伝動機構とが設けられていると好適である。
【0014】
本発明によると、複数の回転体ユニットの上側回転体どうしの間において、上側の伝動機構を介して動力の伝達が行われるのであり、複数の回転体ユニットの下側回転体どうしの間において、下側の伝動機構を介して動力の伝達が行われる。
このように、上側回転体どうしの間と下側回転体どうしの間とにおいて、互いに別々に動力の伝達が行われるように構成することにより、複数の回転体ユニットの伝動構造の簡素化の面で有利である。
【0015】
本発明において、前記上側回転体を上側の前記伝動軸に沿った軸芯周りに上下に揺動可能に支持する揺動支持部材と、上側の前記伝動軸と前記上側回転体とに亘って取り付けられ、上側の前記伝動軸の動力を前記上側回転体に伝達する中継無端回転体とが備えられていると好適である。
【0016】
本発明によると、搬送装置において、作物の量に応じて上側回転体が下側回転体から離れる上側に移動することができる。例えば、一時的に多くの作物が搬送される場合、上側回転体が上側に移動して、上側回転体と下側回転体との間隔が大きくなるので、作物が上側回転体と下側回転体との間で押し潰されること少なく搬送されるのであり、作物が上側回転体と下側回転体との間で詰まること少なく搬送される。
【0017】
本発明によると、上側回転体が揺動支持部材により上側の伝動軸に沿った軸芯周りに上下に揺動可能に支持され、中継無端回転体が上側の伝動軸と上側回転体とに亘って取り付けられているので、上側回転体が上下に移動しても、上側の伝動軸と上側回転体との軸間距離が変化することは少なく、上側の伝動軸の動力が中継無端回転体を介して無理なく上側回転体に伝達される。
【0018】
本発明において、前記中継無端回転体が、前記無端回転体に対して前記回転体ユニットに近い内側に配置されていると好適である。
【0019】
本発明によると、中継無端回転体が、無端回転体に対して回転体ユニットから離れた外側に配置されないので、複数の回転体ユニットの伝動構造のコンパクト化の面で有利である。
【0020】
本発明において、前記回転体駆動装置により、前記特定の回転体ユニットの前記上側回転体及び前記下側回転体の各々が回転駆動され、前記特定の回転体ユニットにおいて、前記上側回転体の回転と前記下側回転体の回転とを同期させる同期機構が備えられていると好適である。
【0021】
本発明によると、特定の回転体ユニットに動力が伝達される場合、回転体駆動装置により上側回転体及び下側回転体の各々が回転駆動されるので、上側回転体の回転駆動及び下側回転体の回転駆動の確実性が向上する。
【0022】
回転体ユニットにおいて、上側回転体と下側回転体との間に作物が挟まれながら搬送される場合、作物が円滑に搬送されるようにする為に、上側回転体の回転と下側回転体の回転とが同期している必要がある。
【0023】
本発明によると、特定の回転体ユニットにおいて、上側回転体の回転と下側回転体の回転とが同期機構により同期している。
特定の回転体ユニットにおいて、上側回転体の回転と下側回転体の回転とが同期していると、特定の回転体ユニットと伝動機構を介して接続される他の回転体ユニットにおいても同様に、上側回転体の回転と下側回転体の回転とが同期する。
これにより、回転体ユニットにおいて、作物が上側回転体と下側回転体との間に挟まれながら円滑に搬送される。
【0024】
本発明において、前記搬送装置の右部又は左部の一方に、前記特定の回転体ユニットの前記上側回転体を回転駆動する上側の前記回転体駆動装置と、前記特定の回転体ユニットの前記下側回転体を回転駆動する下側の前記回転体駆動装置とが設けられ、前記搬送装置の右部又は左部の他方に、前記同期機構が設けられていると好適である。
【0025】
本発明によると、前述のように、特定の回転体ユニットにおいて上側回転体及び下側回転体の各々が回転駆動される場合、上側回転体を回転駆動する上側の回転体駆動装置と、下側回転体を回転駆動する下側の回転体駆動装置とが設けられているので、上側回転体の回転駆動及び下側回転体の回転駆動の確実性が向上する。
【0026】
本発明によると、搬送装置の右部又は左部の一方に、上側及び下側の回転体駆動装置が設けられ、搬送装置の右部又は左部の他方に、同期機構が設けられるので、上側及び下側の回転体駆動装置と同期機構とが、互いに干渉し合うことなく搬送装置に設けられる。
【0027】
本発明において、前記同期機構に、前記特定の回転体ユニットにおける前記上側回転体に連動して回転する第1ギヤと、前記第1ギヤと咬合され、かつ、前記特定の回転体ユニットにおける前記下側回転体に連動して回転する第2ギヤとが備えられていると好適である。
【0028】
本発明によると、同期機構がギヤの咬合構造により簡素に構成されるので、複数の回転体ユニットの伝動構造の簡素化の面で有利である。
【0029】
本発明において、前記上側回転体及び前記下側回転体の回転に伴なって作物を細断する細断刃が、前記搬送装置の搬送終端部に位置する前記回転体ユニットに備えられていると好適である。
【0030】
本発明によると、搬送装置の搬送終端部に位置する回転体ユニットにおいて、細断刃により、長い作物が短い長さに細断されるので、後処理装置による作物の後処理が行い易くなる。
【0031】
本発明において、回転むらを抑えるフライホイールが、前記特定の回転体ユニットに備えられていると好適である。
【0032】
搬送装置において、作物が回転体ユニットの上側回転体と下側回転体との間に挟まれながら搬送される場合、回転体ユニットの上側回転体及び下側回転体に回転むらが生じることがある。
【0033】
本発明によると、特定の回転体ユニットと他の回転体ユニットとが伝動機構を介して接続された状態において、回転むらを抑えるフライホイールが特定の回転体ユニットに備えられている。
これにより、特定の回転体ユニットの上側回転体及び下側回転体に回転むらが抑えられるのであり、特定の回転体ユニットと伝動機構を介して接続される他の回転体ユニットにおいても同様に、回転むらが抑えられることが期待できる。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【
図6】搬送装置における上側回転体の付近の概略平面図である。
【
図7】搬送装置における下側回転体の付近の概略平面図である。
【
図12】前輪の操向操作の構成を示す概略図である。
【
図13】前輪の昇降操作の構成を示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0035】
図1~
図14にサトウキビ収穫機が示されており、
図1~
図14において、Fは前方向を示し、Bは後方向を示し、Uは上方向を示し、Dは下方向を示し、Rは右方向を示し、Lは左方向を示している。
【0036】
(サトウキビ収穫機の全体構成)
図1及び
図2に示すように、走行用の走行装置である右及び左の前輪1と、走行用の走行装置である右及び左の後輪2とにより、サトウキビ収穫機の全体である機体が支持されている。
【0037】
機体の前下部に設けられた収穫部3、後上がり傾斜姿勢に設けられた搬送装置4、搬送装置4の後上部に接続された後処理装置5、後上がり傾斜姿勢の搬送コンベア6、機体の上部に設けられた運転部7及びエンジン8が、機体に設けられている。
【0038】
以上の構成により、機体の進行に伴い、収穫部3により圃場の作物の株元が切断されて作物が収穫され、収穫部3により収穫された作物が、搬送装置4により機体の後部の上部に向けて搬送される。
【0039】
作物が搬送装置4の搬送終端部に達すると、作物は搬送装置4の搬送終端部で細断されて後処理装置5に供給されるのであり、細断された作物は後処理装置5の内部を下方に通過しながら、搬送コンベア6の前部の下部に落下する。後処理装置5の内部において選別風が作物に供給されて、屑が飛ばされて排出される。
【0040】
搬送コンベア6の前部の下部に落下した作物は、搬送コンベア6により後方の上方に搬送され、搬送コンベア6の後部の上部の排出部から、伴走するトラック等の運搬車(図示せず)の荷台に放出されて回収される。
【0041】
(収穫部の構成)
図1,2,3に示すように、収穫部3は、機体に連結された右及左の縦壁部9が設けられており、以下に説明するデバイダ10、分草体11、倒し装置12及び切断装置13が縦壁部9に支持されている。
【0042】
デバイダ10が、縦壁部9の前部の下部に連結されている。外周部に螺旋部が設けられた円筒状の分草体11が、上下方向に沿った軸芯周りに回転駆動可能に、縦壁部9の前部に沿って支持されている。
【0043】
2組の倒し装置12が、収穫部3の後部の上部に設けられている。倒し装置12は、円筒状の本体部12aの外周部に、端部が凹凸形状に形成された複数の操作板12bが、放射状に取り付けられて構成されており、右及び左の縦壁部9に亘って、左右方向に沿った軸芯P1周りに回転駆動可能に支持されている。
【0044】
図3,4,5に示すように、切断装置13が収穫部3の後部の下部に設けられている。切断装置13に、上下方向に沿った軸芯P2周りに回転可能に支持された右及び左の回転刃14が設けられている。右の回転刃14が
図5の反時計方向に回転駆動され、左の回転刃14が
図5の時計方向に回転駆動される。
【0045】
以上の構成により、機体の進行に伴い、収穫部3において、デバイダ10及び回転駆動される分草体11により、圃場の作物が分けられながら、1条の作物が右及び左の縦壁部9の間に導入されるのであり、右及び左の縦壁部9の間に導入された作物の上部に倒し装置12が作用して、作物が機体の進行方向の前側に倒される。倒し装置12により倒された作物の株元が切断装置13に達すると、作物の株元が右及び左の回転刃14の間に導入されて切断されて、作物が収穫部3により収穫される。
【0046】
作物の株元が右及び左の回転刃14の間に導入されて切断されると、切断された作物の株元が右及び左の回転刃14の回転により搬送装置4に供給され、作物が搬送装置4に引き込まれるのであり、収穫部3により収穫された作物が、搬送装置4により、作物の上部に対して作物の株元が先行するように、機体の後部の上部に向けて搬送される。
【0047】
(切断装置の構成)
図4,5,10,11に示すように、右及び左の縦壁部9に亘って、伝動ケース15が連結されており、右及び左の回転刃14が、伝動ケース15の右部及び左部の下部に下向きに支持されている。
【0048】
回転刃14に、軸芯P2周りに回転可能に支持された駆動軸16、駆動軸16の下部に連結された円板部材17、円板部材17の下面部に放射状に連結された刃部18、及び端部が凹凸形状に形成されて駆動軸16に沿って連結された掻き込み部材19等が設けられている。側面視で、駆動軸16(軸芯P2)が前傾姿勢に設定されており(
図3及び
図10参照)、円板部材17及び刃部18が前下り傾斜姿勢となっている。
【0049】
伝動ケース15の上面部に、駆動装置である油圧モータ20が連結されており、伝動ケース15の内部において、油圧モータ20の駆動ギヤ20aと、左の駆動軸16の入力ギヤ16aとが咬合している。伝動ケース15の内部に、中継ギヤ21が回転可能に支持されて、中継ギヤ21が油圧モータ20の駆動ギヤ20aと咬合しており、右の駆動軸16の入力ギヤ16aが中継ギヤ21と咬合している。
【0050】
油圧モータ20により、油圧モータ20の駆動ギヤ20aが回転駆動されることによって、油圧モータ20の動力が、左の回転刃14に伝達されて、左の回転刃14が
図5の時計方向に回転駆動される。
【0051】
これと同時に油圧モータ20の動力が、中継ギヤ21を介して右の駆動軸16の入力ギヤ16aに伝達され、右の回転刃14に伝達されて、右の回転刃14が
図5の反時計方向に回転駆動される。このように、共通の油圧モータ20により、右及び左の回転刃14が互いに逆向きに回転駆動される。
【0052】
(搬送装置の全体構成)
図3及び
図8に示すように、搬送装置4において、右及左の側板22が設けられて、右及び左の側板22の上部及び下部に亘って複数のフレーム23が連結され、右及び左の側板22の下部の上部に亘って底板24が連結されて、側板22、フレーム23及び底板24により箱状の構造体が構成されている。
【0053】
図3,6,7に示すように、この箱状の構成体の内部に、6組の回転体ユニット31,32,33,34,35,36が支持されており、側板22の前部が収穫部3(縦壁部9)の後部が連結され、側板22及び底板24の後部が後処理装置5に連結されて、搬送装置4が構成されている。
【0054】
回転体ユニット31~36の各々は、左右方向に沿った軸芯P11,P21,P31,P41,P51,P61周りに回転可能な上側回転体31a,32a,33a,34a,35a,36aと、左右方向に沿った軸芯P12,P22,P32,P42,P52,P62周りに回転可能な下側回転体31b,32b,33b,34b,35b,36bとを有しており、回転体ユニット31~36が作物の搬送方向に沿って間隔を開けて配置されている。
【0055】
回転体ユニット31~36において、上側回転体31a~36aが
図3の反時計方向に回転駆動され、下側回転体31b~36bが
図3の時計方向に回転駆動されて、上側回転体31a~36aと下側回転体31b~36bとが互いに逆向きに回転駆動される。
【0056】
回転体ユニット31~35において、上側回転体31a~35a及び下側回転体31b~35bは、円筒状の本体部25の外周部に、端部が凹凸形状に形成された複数の掻き込み部材26が、放射状に連結されて形成されている。
【0057】
搬送装置4の搬送終端部に位置する回転体ユニット36において、上側回転体36a及び下側回転体36bは、円筒状の本体部25の外周部に、横長の複数の細断刃27が放射状に連結されて形成されている。
【0058】
以上の構成により、前述の(サトウキビ収穫機の全体構成)及び(収穫部の構成)に記載のように、収穫部3において切断された作物の株元が搬送装置4に供給されると、作物の株元が、回転体ユニット31の上側回転体31aと下側回転体31bとの間に引き込まれる。作物は、回転体ユニット31~35の上側回転体31a~35aと下側回転体31b~35bとの間に挟まれながら、作物の上部に対して作物の株元が先行するように搬送される。
【0059】
作物が搬送装置4の搬送終端部に達すると、作物は、回転体ユニット36の上側回転体36aと下側回転体36bとの間に挟み込まれ、細断刃27により細断されて、後処理装置5の上部に供給される。
【0060】
(回転体ユニットの上側回転体の支持構成)
図3,6,9に示すように、回転体ユニット31~35において、上側回転体31a~35aを上下に揺動可能に支持する揺動支持部材28が設けられている。揺動支持部材28は、支持軸28aの右端部及び左端部に、平板状の右及び左の支持板28bが連結されており、右及び左の軸受け部28cが支持板28bに支持されて構成されている。
【0061】
回転体ユニット31~35の上側回転体31a~35aにおいて、伝動軸である駆動軸41,42,43,44,45が連結されており、駆動軸41~45が揺動支持部材28の右及び左の軸受け部28cに回転可能に支持されて、回転体ユニット31~35の上側回転体31a~35aが、揺動支持部材28の軸受け部28cの軸芯P11,P21,P31,P41,P51周りに回転可能に支持されている。
【0062】
図3,6,8に示すように、右及び左の側板22の内面において、左右方向に沿った軸芯P13,P23,P33,P43,P53周りに、揺動支持部材28が揺動可能に支持されており、右及び左の側板22に開口された長円状の開口部22aから、揺動支持部材28の軸受け部28c及び駆動軸41~45が外側に出ている。
【0063】
以上の構成により、回転体ユニット31~35の上側回転体31a~35aが、揺動支持部材28により軸芯P13~P53周りに、斜めの上下方向に沿って揺動可能に支持されており、下側回転体31b~35bに対して接近及び離間可能に支持されている。
【0064】
回転体ユニット31~35の上側回転体31a~35a及び揺動支持部材28の重量により、回転体ユニット31~35の上側回転体31a~35aが、下側回転体31b~35bに対して接近する。
【0065】
揺動支持部材28の右及び左の支持板28bが、右及び左の側板22の内面に接触しながら、揺動支持部材28が揺動するので、回転体ユニット31~35の上側回転体31a~35aが、側板22に対して傾斜すること少なく安定して揺動する。
【0066】
揺動支持部材28の支持板28bのストッパー部(図示せず)が、側板22の開口部22aの下端部に接触することにより、揺動支持部材28の揺動が止められるのであり、回転体ユニット31~35の上側回転体31a~35aにおいて、下側回転体31b~35bに対する最接近位置が決められる。これにより、回転体ユニット31~35の上側回転体31a~35aは、最接近位置に達しても、下側回転体31b~35bに接触することはない。
【0067】
(回転体ユニットの上側回転体の回転駆動の構成)
図6及び
図8に示すように、複数の回転体ユニット31~36のうちの特定の回転体ユニット36において、回転体ユニット36の上側回転体36aに、伝動軸である駆動軸46が連結されており、回転体ユニット36の上側回転体36aが、駆動軸46により側板22の軸芯P61周りに回転可能に支持されている。回転体駆動装置及び上側の回転体駆動装置である油圧モータ29が、左の側板22に連結されており、油圧モータ29により駆動軸46が回転駆動される。
【0068】
駆動軸46における右の側板22から外側に出ている部分に、スプロケット46a及び第1ギヤ46bが連結されている。右の側板22に支持軸37が回転可能に支持されて、支持軸37のギヤ37aが、駆動軸46の第1ギヤ46bと咬合しており、大径のフライホイール38が支持軸37に連結されている。
【0069】
右の側板22において、軸芯P13,P23,P33,P43,P53に対応する部分に、伝動軸である中継軸61,62,63,64,65が回転可能に支持されており、中継軸61~65の端部に亘って、支持部材39がベアリング(図示せず)を介して接続されている。
【0070】
これにより、回転体ユニット31~35の上側回転体31a~35aを、上側の中継軸61~65に沿った軸芯P13~P53周りに上下に揺動可能に支持する揺動支持部材28が設けられた状態となっている。
【0071】
中継軸61に、スプロケット61a,61bが連結されている。中継軸62~65の各々に、スプロケット62a,62b,62c,63a,63b,63c,64a,64b,64c,65a,65b,65cが連結されている。駆動軸41~45の各々に、スプロケット41a,42a,43a,44a,45aが連結されている。
【0072】
伝動機構及び無端回転体である伝動チェーン71が、中継軸61のスプロケット61aと中継軸62のスプロケット62aとに亘って取り付けられている。
伝動機構及び無端回転体である伝動チェーン72が、中継軸62のスプロケット62bと中継軸63のスプロケット63bとに亘って取り付けられている。
伝動機構及び無端回転体である伝動チェーン73が、中継軸63のスプロケット63aと中継軸64のスプロケット64aとに亘って取り付けられている。
【0073】
伝動機構及び無端回転体である伝動チェーン74が、中継軸64のスプロケット64bと中継軸65のスプロケット65bとに亘って取り付けられている。
伝動機構及び無端回転体である伝動チェーン75が、中継軸65のスプロケット65aと駆動軸46のスプロケット46aとに亘って取り付けられている。
合成樹脂製のテンションローラー40が、伝動チェーン71~75に対して設けられており、伝動チェーン71~75の張りが維持されている。
【0074】
中継無端回転体である伝動チェーン91が、中継軸61のスプロケット61bと駆動軸41のスプロケット41aとに亘って取り付けられている。
中継無端回転体である伝動チェーン92が、中継軸62のスプロケット62cと駆動軸42のスプロケット42aとに亘って取り付けられている。
中継無端回転体である伝動チェーン93が、中継軸63のスプロケット63cと駆動軸43のスプロケット43aとに亘って取り付けられている。
【0075】
中継無端回転体である伝動チェーン94が、中継軸64のスプロケット64cと駆動軸44のスプロケット44aとに亘って取り付けられている。
中継無端回転体である伝動チェーン95が、中継軸65のスプロケット65cと駆動軸45のスプロケット45aとに亘って取り付けられている。
【0076】
(回転体ユニットの下側回転体の支持構成及び回転駆動の構成)
図7及び
図8に示すように、回転体ユニット31~36の下側回転体31b~36bにおいて、伝動軸である駆動軸51,52,53,54,55,56が連結されており、回転体ユニット31~36の下側回転体31b~36bが、駆動軸51~56により側板22の軸芯P12,P22,P32,P42,P52,P62周りに回転可能に支持されている。
【0077】
複数の回転体ユニット31~36のうちの特定の回転体ユニット36の駆動軸56において、回転体駆動装置及び下側の回転体駆動装置である油圧モータ30が、左の側板22に連結されており、油圧モータ30により駆動軸56が回転駆動される。
【0078】
駆動軸56における右の側板22から外側に出ている部分に、スプロケット56a及び第2ギヤ56bが連結されている。駆動軸46の第1ギヤ46bと駆動軸56の第2ギヤ56bとが咬合しており、駆動軸46の第1ギヤ46bと駆動軸56の第2ギヤ56bとは、同じ径に構成されている。
【0079】
駆動軸51に、スプロケット51aが連結されている。駆動軸52~55の各々に、スプロケット52a,52b,53a,53b,54a,54b,55a,55bが連結されている。
【0080】
伝動機構及び無端回転体である伝動チェーン81が、駆動軸51のスプロケット51aと駆動軸52のスプロケット52aとに亘って取り付けられている。
伝動機構及び無端回転体である伝動チェーン82が、駆動軸52のスプロケット52bと駆動軸53のスプロケット53bとに亘って取り付けられている。
伝動機構及び無端回転体である伝動チェーン83が、駆動軸53のスプロケット53aと駆動軸54のスプロケット54aとに亘って取り付けられている。
【0081】
伝動機構及び無端回転体である伝動チェーン84が、駆動軸54のスプロケット54bと駆動軸55のスプロケット55bとに亘って取り付けられている。
伝動機構及び無端回転体である伝動チェーン85が、駆動軸55のスプロケット55aと駆動軸56のスプロケット56aとに亘って取り付けられている。
合成樹脂製のテンションローラー47が、伝動チェーン81~85に対して設けられており、伝動チェーン81~85の張りが維持されている。
【0082】
(回転体ユニットの上側回転体の回転駆動の状態)
図3,6,8に示すように、油圧モータ29の動力が、特定の回転体ユニット36の上側回転体36a(駆動軸46)に伝達され、特定の回転体ユニット36の上側回転体36a(駆動軸46)が、
図3の反時計方向に回転駆動される。
【0083】
特定の回転体ユニット36の上側回転体36a(駆動軸46)の動力が、駆動軸46の第1ギヤ46bを介してフライホイール38に伝達されて、フライホイール38が回転体ユニット36の上側回転体36a(駆動軸46)の逆方向に回転駆動される。支持軸37のギヤ37aが、駆動軸46の第1ギヤ46bよりも小径に構成されており、フライホイール38が高速で回転駆動される。
【0084】
特定の回転体ユニット36の上側回転体36a(駆動軸46)の動力が、伝動チェーン75を介して中継軸65に伝達され、伝動チェーン95を介して、隣接する回転体ユニット35の上側回転体35a(駆動軸45)に伝達されて、回転体ユニット35の上側回転体35a(駆動軸45)が、
図3の反時計方向に回転駆動される。
【0085】
回転体ユニット35の上側回転体36a(中継軸65)の動力が、伝動チェーン74を介して中継軸64に伝達され、伝動チェーン94を介して、隣接する回転体ユニット34の上側回転体34a(駆動軸44)に伝達されて、回転体ユニット34の上側回転体34a(駆動軸44)が、
図3の反時計方向に回転駆動される。
【0086】
回転体ユニット34の上側回転体34a(中継軸64)の動力が、伝動チェーン73を介して中継軸63に伝達され、伝動チェーン93を介して、隣接する回転体ユニット33の上側回転体33a(駆動軸43)に伝達されて、回転体ユニット33の上側回転体33a(駆動軸43)が、
図3の反時計方向に回転駆動される。
【0087】
回転体ユニット33の上側回転体33a(中継軸63)の動力が、伝動チェーン72を介して中継軸62に伝達され、伝動チェーン92を介して、隣接する回転体ユニット32の上側回転体32a(駆動軸42)に伝達されて、回転体ユニット32の上側回転体32a(駆動軸42)が、
図3の反時計方向に回転駆動される。
【0088】
回転体ユニット32の上側回転体32a(中継軸62)の動力が、伝動チェーン71を介して中継軸61に伝達され、伝動チェーン91を介して、隣接する回転体ユニット31の上側回転体31a(駆動軸41)に伝達されて、回転体ユニット31の上側回転体31a(駆動軸41)が、
図3の反時計方向に回転駆動される。
【0089】
(回転体ユニットの下側回転体の回転駆動の状態)
図3,7,8に示すように、油圧モータ30の動力が、特定の回転体ユニット36の下側回転体36b(駆動軸56)に伝達され、特定の回転体ユニット36の下側回転体36b(駆動軸56)が、
図3の時計方向に回転駆動される。
【0090】
特定の回転体ユニット36の下側回転体36b(駆動軸56)の動力が、伝動チェーン85を介して、隣接する回転体ユニット35の下側回転体35b(駆動軸55)に伝達されて、回転体ユニット35の下側回転体35b(駆動軸55)が、
図3の時計方向に回転駆動される。
【0091】
回転体ユニット35の下側回転体35b(駆動軸55)の動力が、伝動チェーン84を介して、隣接する回転体ユニット34の下側回転体34b(駆動軸54)に伝達されて、回転体ユニット34の下側回転体34b(駆動軸54)が、
図3の時計方向に回転駆動される。
【0092】
回転体ユニット34の下側回転体34b(駆動軸54)の動力が、伝動チェーン83を介して、隣接する回転体ユニット33の下側回転体33b(駆動軸53)に伝達されて、回転体ユニット33の下側回転体33b(駆動軸53)が、
図3の時計方向に回転駆動される。
【0093】
回転体ユニット33の下側回転体33b(駆動軸53)の動力が、伝動チェーン82を介して、隣接する回転体ユニット32の下側回転体32b(駆動軸52)に伝達されて、回転体ユニット32の下側回転体32b(駆動軸52)が、
図3の時計方向に回転駆動される。
【0094】
回転体ユニット32の下側回転体32b(駆動軸52)の動力が、伝動チェーン81を介して、隣接する回転体ユニット31の下側回転体31b(駆動軸51)に伝達されて、回転体ユニット31の下側回転体31b(駆動軸51)が、
図3の時計方向に回転駆動される。
【0095】
図6,7,8に示すように、特定の回転体ユニット36において、上側回転体36aに連動して回転する駆動軸46の第1ギヤ46bと、下側回転体36bに連動して回転する駆動軸56の第2ギヤ56bとが咬合することにより同期機構48が構成されており、同期機構48が搬送装置4の右部に設けられている。
【0096】
同期機構48が特定の回転体ユニット36に設けられることにより、特定の回転体ユニット36の上側回転体36aの回転と下側回転体36bの回転とが同期しており、他の回転体ユニット31~35の上側回転体31a~35aの回転と下側回転体31b~35bの回転とが同期している。
【0097】
(搬送装置における各部の配置状態)
図6,7,8に示すように、搬送装置4の右部において、隣接する2組の回転体ユニット31~36に亘って取り付けられ、一方の前転体ユニット31~36から、他方の回転体ユニット31~36に動力を伝達する複数の伝動チェーン71~75,81~85,91~95が備えられている。
【0098】
油圧モータ29,30の動力が、特定の回転体ユニット36に伝達され、特定の回転体ユニット36動力が、伝動チェーン71~75,81~85,91~95を介して、他の回転体ユニット31~35に伝達されている。
【0099】
回転体ユニット31~36の各々において、動力を受け取って回転体ユニット31~36に伝達する駆動軸41~46,51~56及び中継軸61~65が、回転体ユニット31~36に対して同じ右側に配置されている。
【0100】
伝動チェーン71~75,81~85,91~95が、隣接する2組の回転体ユニット31~36の駆動軸41~46,51~56及び中継軸61~65に亘って取り付けられている。
【0101】
伝動チェーン71~75,81~85が、作物の搬送方向に沿って並ぶように配置されており、回転体ユニット31~36に近い内側及び回転体ユニット31~36から離れた外側に交互に配置されている。
伝動チェーン91~95が、伝動チェーン71~75,81~85に対して回転体ユニット31~36に近い内側に配置されている。
【0102】
回転体ユニット31~36の各々において、駆動軸41~46,51~56及び中継軸61~65が、上側回転体31a~36a及び下側回転体31b~36bの各々に対して設けられている。
【0103】
隣接する2組の回転体ユニット31~36における上側の駆動軸41~46及び中継軸61~65に亘って取り付けられ、一方の回転体ユニット31~36の上側の駆動軸41~46及び中継軸61~65から、他方の回転体ユニット31~36の上側の駆動軸41~46及び中継軸61~65に動力を伝達する上側の伝動チェーン71~75が設けられている。
【0104】
隣接する2組の回転体ユニット31~36における下側の駆動軸51~56に亘って取り付けられ、一方の回転体ユニット31~36の下側の駆動軸51~56から、他方の回転体ユニット31~36の下側の駆動軸51~56に動力を伝達する下側の伝動チェーン81~85が設けられている。
【0105】
油圧モータ29,30により、特定の回転体ユニット31の上側回転体36a及び下側回転体36bの各々が回転駆動されている。
搬送装置4の右部に、特定の回転体ユニット36の上側回転体36aを回転駆動する上側の油圧モータ29と、特定の回転体ユニット36の下側回転体36bを回転駆動する下側の油圧モータ30とが設けられている。搬送装置4の左部に、同期機構48が設けられている。
【0106】
伝動チェーン71~75,81~85,91~95において、伝動チェーン71,72は同じものである。伝動チェーン73,81,82,83は同じものである。伝動チェーン74,84,85は同じものである。伝動チェーン91~95は同じものである。
【0107】
(前輪及び後輪の支持の構成)
図1に示すように、右及び左の後輪2は、機体に連結された後車軸ケース(図示せず)に右端部及び左端部に回転可能に支持されて、機体に対して位置が固定されており、エンジン8の動力により回転駆動される。
右及び左の前輪1は、機体に昇降操作可能及び操向可能に支持されており、エンジン8の動力は前輪1に伝達されない。前輪1の支持の構成について、以下に説明する。
【0108】
図10及び
図11に示すように、右及び左の支持フレーム49が、右及び左の縦壁部9に後部に上下方向に沿って連結されて、右及び左の支持フレーム49の上部に亘って、支持フレーム50が左右方向に沿って連結されている。右及び左の支持アーム57が、前後方向に沿った軸芯P3周りに上下に揺動可能に、支持フレーム49の下部に支持されている。
【0109】
昇降装置である単動型の右及び左の油圧シリンダ58が設けられ、油圧シリンダ58の本体部58aの下部が、支持アーム57の端部の支持部57aに、上下方向に沿った軸芯P4周りに回転可能に支持されている。支持フレーム49の上部にブラケット59が連結されており、油圧シリンダ58のピストン58bがブラケット59に接続されている。油圧シリンダ58の本体部58aに連結された車軸部60に、前輪1が回転可能に支持されている。
【0110】
切断装置13の伝動ケース15に対して後側に、支持フレーム66が左右方向に沿って設けられて、支持フレーム66に右及び左のブラケット66aが連結されている。復動型の右及び左の油圧シリンダ67が設けられており、支持フレーム66のブラケット66aの斜めの左右方向に沿った軸芯P5周りに、油圧シリンダ67が上下に揺動可能に接続され、油圧シリンダ58の本体部58aの上部に連結されたナックルアーム58cに、油圧シリンダ67が接続されている。
【0111】
(前輪の操向操作の構成)
図12に示すように、右及び左の油圧シリンダ67に作動油を給排操作する制御弁68が備えられており、運転部7に設けられた操縦ハンドル69(
図1参照)により、制御弁68が操作される。
【0112】
右及び左の油圧シリンダ67のピストン側の油室67aと制御弁68とに亘って、右及び左の油路70が接続されており、右の油圧シリンダ67のボトム側の油室67bと左の油圧シリンダ67のボトム側の油室67bとに亘って、油路80が接続されている。
【0113】
操縦ハンドル69が右に操作されると、制御弁68から右の油路70を介して、作動油が右の油圧シリンダ67の油室67aに供給されて、右の油圧シリンダ67が収縮作動する。右の油圧シリンダ67の油室67bの作動油が、油路80を介して左の油圧シリンダ67の油室67bに供給されて、左の油圧シリンダ67が伸長作動し、左の油圧シリンダ67の油室67aの作動油が、左の油路70を介して制御弁68に戻される。
【0114】
このように、右の油圧シリンダ67が収縮作動し、左の油圧シリンダ67が伸長作動することにより、油圧シリンダ58の本体部58aが回転操作されて、右及び左の前輪1が右に操向操作される。
【0115】
操縦ハンドル69が左に操作されると、制御弁68から左の油路70を介して、作動油が左の油圧シリンダ67の油室67aに供給されて、左の油圧シリンダ67が収縮作動する。左の油圧シリンダ67の油室67bの作動油が、油路80を介して右の油圧シリンダ67の油室67bに供給されて、右の油圧シリンダ67が伸長作動し、右の油圧シリンダ67の油室67aの作動油が、右の油路70を介して制御弁68に戻される。
【0116】
このように、右の油圧シリンダ67が伸長作動し、左の油圧シリンダ67が収縮作動することにより、油圧シリンダ58の本体部58aが回転操作されて、右及び左の前輪1が左に操向操作される。
【0117】
(前輪の昇降操作の構成)
図13に示すように、右及び左の油圧シリンダ58に作動油を給排操作する電磁操作型式の制御弁86が備えられており、機体に設けられた制御装置100により制御弁86が操作される。
【0118】
制御弁86が上昇位置86Uに操作されると、作動油が油圧シリンダ58に供給され、油圧シリンダ58が伸長作動して、前輪1が機体に対して下降操作される。制御弁86が下降位置86Dに操作されると、作動油が油圧シリンダ58から排出され、油圧シリンダ58が収縮作動して、前輪1が機体に対して上昇操作される。制御弁86が中立位置86Nに操作されると、油圧シリンダ58への作動油の給排が遮断されて、油圧シリンダ58が停止する。
【0119】
以上の構成により、油圧シリンダ58が伸縮操作されることによって、前輪1が機体に対して昇降操作される。前輪1及び後輪2が接地した状態において、油圧シリンダ58が伸縮操作されることにより、後輪2を支点として、前輪1に対して機体(収穫部3及び搬送装置4)が昇降操作されるのであり、前輪1に対する収穫部3及び搬送装置4の高さが変更される。
【0120】
(前輪の昇降制御の構成)
図13に示すように、切断装置13において、油圧回路である油路87が油圧モータ20に接続されて、油路87を介して作動油が油圧モータ20に供給され、油圧モータ20が作動する。油圧回路である油路88が油圧モータ20に接続されて、油圧モータ20の作動油が油路88を介して排出される。
【0121】
油路87,88に亘って、バイパス用の油路89が接続されており、リリーフ弁90が油路89に設けられている。油路88の油圧を検出する負荷センサー79が設けられ、負荷センサー79の検出値A2が制御装置100に入力される。負荷センサー79により油路87の油圧が検出されることにより、油圧モータ20の油圧が検出されるのであり、油圧モータ20の油圧が油圧モータ20に掛かる負荷として検出される。
【0122】
支持フレーム49に対する支持アーム57(
図10参照)の上下角度を検出する高さセンサー77が設けられ、高さセンサー77の検出値A1が制御装置100に入力される。高さセンサー77により支持フレーム49に対する支持アーム57の上下角度を検出することによって、機体に対する前輪1の上下位置が検出されるのであり、前輪1(地面)に対する収穫部3及び搬送装置4、切断装置13(回転刃14)の高さが検出される。
【0123】
基準高さK1(後述の(前輪の昇降制御)を参照)を設定可能なダイヤル操作型式の基準高さ設定部76が運転部7に設けられて、基準高さ設定部76の信号が制御装置100に入力されている。作業者が基準高さ設定部76を人為的に操作することにより、基準高さK1を任意に設定及び変更可能である。
【0124】
後述の前輪1の昇降制御を作動させる作動状態及び停止させる停止状態を設定する制御操作部78が運転部7に設けられて、制御操作部78の信号が制御装置100に入力されている。作業者が制御操作部78を人為的に操作することにより、作動状態及び停止状態を設定することができる。
【0125】
(前輪の昇降制御)
前輪1の昇降制御を、
図13及び
図14に基づいて説明する。
作業が開始されると、基準高さ設定部76の操作位置により基準高さK1が設定され(ステップS1)、高さセンサー77による検出が行われて(ステップS2)、高さセンサー77の検出値A1が基準高さK1となるように、制御装置100により制御弁86が操作される(ステップS3)。
【0126】
制御操作部78が停止状態に操作されていると(ステップS4)、ステップS1に戻るのであり、作業者が基準高さ設定部76を操作して基準高さK1を変更すると(ステップS1)、高さセンサー77の検出値A1が変更された基準高さK1となるように、制御装置100により制御弁86が操作される(ステップS3)。
【0127】
これにより、作業者は、基準高さ設定部76を操作することによって、前輪1(地面)に対する収穫部3及び搬送装置4、切断装置13(回転刃14)の高さを任意に変更することができる。
【0128】
制御操作部78が作動状態に操作されると(ステップS4)、負荷センサー79による検出が行われる(ステップS5)。この場合、負荷センサー79の検出値A2に対して、上昇側設定値AU、及び上昇側設定値AUよりも低い値の下降側設定値ADが、制御装置100に事前に設定されている。
【0129】
負荷センサー79の検出値A2が、上昇側設定値AUよりも低く且つ下降側設定値ADよりも高いと(ステップS6)、制御装置100により油圧シリンダ58は停止している(ステップS7)。
【0130】
負荷センサー79の検出値A2が、上昇側設定値AUよりも高くなると(ステップS6)、切断装置13(油圧モータ20)に掛かる負荷が大きくなったと判断される。
制御装置100により制御弁86が上昇位置86Uに操作され、油圧シリンダ58が伸長作動して、収穫部3及び搬送装置4、切断装置13(回転刃14)が、前輪1(地面)に対して上昇操作される(ステップS8)。
【0131】
この後、負荷センサー79の検出値A2が、上昇側設定値AUよりも低くなるまで低下すると(ステップS6)、切断装置13(油圧モータ20)に掛かる負荷が適正値に戻ったと判断されて、制御装置100により油圧シリンダ58は停止する(ステップS7)。
【0132】
負荷センサー79の検出値A2が、下降側設定値ADよりも低くなると(ステップS6)、切断装置13(油圧モータ20)に掛かる負荷が小さくなったと判断される。
制御装置100により制御弁86が下降位置86Dに操作され、油圧シリンダ58が収縮作動して、収穫部3及び搬送装置4、切断装置13(回転刃14)が、前輪1(地面)に対して下降操作される(ステップS11)。
【0133】
この後、負荷センサー79の検出値A2が、下降側設定値ADよりも高くなるまで上昇すると(ステップS6)、切断装置13(油圧モータ20)に掛かる負荷が適正値に戻ったと判断されて、制御装置100により油圧シリンダ58は停止する(ステップS7)。
【0134】
ステップS6,S11において油圧シリンダ58が収縮作動する場合、高さセンサー77の検出値A1が基準高さK1よりも高い状態において、収穫部3及び搬送装置4、切断装置13(回転刃14)の下降操作が許容される(ステップS9,S10)。
【0135】
ステップS6,S11において油圧シリンダ58が収縮作動する場合、高さセンサー77の検出値A1が基準高さK1に達すると(ステップS9,S10)、制御装置100により油圧シリンダ58は停止する(ステップS7)。これにより、油圧シリンダ58の基準高さK1を越えての収縮作動が阻止される。
【0136】
以上のように、制御操作部78の作動状態において、収穫部3及び搬送装置4、切断装置13(回転刃14)における前輪1(地面)の基準高さK1を越えての下降操作が阻止される。この場合、作業者が基準高さ設定部76を操作することにより、基準高さK1を変更することができる。
【0137】
(発明の実施の第1別形態)
一方の前転体ユニット31~36から他方の回転体ユニット31~36に動力を伝達する複数の伝動チェーン71~75,81~85,91~95が、搬送装置4の左部において、隣接する2組の回転体ユニット31~36に亘って取り付けられるように構成してもよい。この構成において、油圧モータ29,30を、搬送装置4の右部に設けるとよい。
【0138】
(発明の実施の第2別形態)
上側の伝動機構である伝動チェーン71~75,91~95、及び下側の伝動機構である伝動チェーン81~85を設けるのではなく、上側の伝動機構である伝動チェーン71~75,91~95を設けて、1組の回転体ユニット31~36において、上側回転体31a~36aに動力が伝達されると、上側回転体31a~36aから下側回転体31b~36bに動力が伝達されるように構成してもよい。
【0139】
逆に下側の伝動機構である伝動チェーン81~85を設けて、1組の回転体ユニット31~36において、下側回転体31b~36bに動力が伝達されると、下側回転体31b~36bから上側回転体31a~36aに動力が伝達されるように構成してもよい。
【0140】
(発明の実施の第3別形態)
搬送装置4の搬送終端部の回転体ユニット36を、特定の回転体ユニット31~36とするのではなく、回転体ユニット36以外の1組の回転体ユニット31~35を、特定の回転体ユニット31~35としてもよい。
【0141】
(発明の実施の第4別形態)
特定の回転体ユニット31~36を回転駆動する油圧モータ29,30を、搬送装置4の右部又は左部において、伝動チェーン71~75,81~85,91~95と同じ右部又は左部に配置してもよい。
【0142】
2組の油圧モータ29,30を設けるのではなく、1組の油圧モータ(図示せず)の動力が、ギヤ(図示せず)等を介して2系統に分岐されて、特定の回転体ユニット31~36の上側回転体31a~36a及び下側回転体31b~36bの各々に伝達されるように構成してもよい。
【0143】
前述の構成において、1組の油圧モータを廃止し、エンジン8の動力がギヤ(図示せず)(回転体駆動装置に相当)を介して、特定の回転体ユニット31~36の上側回転体31a~36a及び下側回転体31b~36bの各々に伝達されるように構成してもよい。
同期機構48を、搬送装置4の右部又は左部において、油圧モータ29,30等の回転体駆動装置と同じ右部又は左部に設けてもよい。
【0144】
(発明の実施の第5別形態)
揺動支持部材28を廃止して、回転体ユニット31~36の上側回転体31a~36aを、回転体ユニット31~36の下側回転体31b~36bと同様に、位置が変化しないように構成してもよい。
【0145】
この構成によると、
図6及び
図8において、中継軸61~65が搬送装置4の内部に延長されて伝動軸(駆動軸41~45)となり、回転体ユニット31~36の上側回転体31a~36aが、中継軸61~65(伝動軸(駆動軸41~45))に連結されるように構成すればよい。
【0146】
(発明の実施の第6別形態)
伝動チェーン71~75,81~85に代えて、伝動ベルト(図示せず)を、無端回転体として使用してもよい。伝動チェーン91~95に代えて、伝動ベルト(図示せず)を、中継無端回転体として使用してもよい。
【0147】
伝動チェーン71~75,81~85に代えて、複数のギヤによるギヤ伝動機構(図示せず)や伝動軸(図示せず)を、伝動機構として使用してもよい。伝動チェーン91~95に代えて、複数のギヤによるギヤ伝動機構(図示せず)や伝動軸(図示せず)を使用してもよい。
【0148】
(発明の実施の第7別形態)
フライホイール38において、支持軸37のギヤ37aを駆動軸56の第2ギヤ56bに咬合させて、駆動軸56の動力によりフライホイール38が回転駆動されるように構成してもよい。
【0149】
回転体ユニット31~36の上側回転体31a~36aが下側回転体31b~36bに接近する側に付勢されるようにするバネ(図示せず)を、揺動支持部材28に接続してもよい。
【産業上の利用可能性】
【0150】
本発明は、サトウキビ収穫機に適用できる。
【符号の説明】
【0151】
3 収穫部
4 搬送装置
5 後処理装置
13 切断装置
27 細断刃
28 揺動支持部材
29 油圧モータ(回転体駆動装置)
30 油圧モータ(回転体駆動装置)
31~36 回転体ユニット
31a~36a 上側回転体
31b~36b 下側回転体
38 フライホイール
41~46 駆動軸(伝動軸)
46b 第1ギヤ
48 同期機構
51~56 駆動軸(伝動軸)
56b 第2ギヤ
61~65 中継軸(伝動軸)
71~75 伝動チェーン(伝動機構)(無端回転体)
81~85 伝動チェーン(伝動機構)(無端回転体)
91~95 伝動チェーン(中継無端回転体)
P11~P61 軸芯
P12~P62 軸芯
P13~P53 軸芯