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▶ 川研ファインケミカル株式会社の特許一覧

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-22
(45)【発行日】2024-08-30
(54)【発明の名称】毛髪化粧料組成物
(51)【国際特許分類】
   A61K 8/34 20060101AFI20240823BHJP
   A61Q 5/00 20060101ALI20240823BHJP
   A61K 8/43 20060101ALI20240823BHJP
   A61K 8/81 20060101ALI20240823BHJP
   A61K 8/41 20060101ALI20240823BHJP
   A61K 8/894 20060101ALI20240823BHJP
【FI】
A61K8/34
A61Q5/00
A61K8/43
A61K8/81
A61K8/41
A61K8/894
【請求項の数】 1
(21)【出願番号】P 2020130418
(22)【出願日】2020-07-31
(65)【公開番号】P2022026797
(43)【公開日】2022-02-10
【審査請求日】2023-07-18
(73)【特許権者】
【識別番号】390003001
【氏名又は名称】川研ファインケミカル株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100087398
【弁理士】
【氏名又は名称】水野 勝文
(74)【代理人】
【識別番号】100128783
【弁理士】
【氏名又は名称】井出 真
(74)【代理人】
【識別番号】100128473
【弁理士】
【氏名又は名称】須澤 洋
(74)【代理人】
【識別番号】100160886
【弁理士】
【氏名又は名称】久松 洋輔
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 裕樹
(72)【発明者】
【氏名】平沼 健永
【審査官】岡田 三恵
(56)【参考文献】
【文献】特開2016-064994(JP,A)
【文献】特開2015-051959(JP,A)
【文献】特開2012-012312(JP,A)
【文献】特開2015-074606(JP,A)
【文献】特表2002-519313(JP,A)
【文献】特開2011-126821(JP,A)
【文献】特開2007-055918(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61K 8/81
A61Q 5/00
A61K 8/43
A61K 8/34
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
(A)式(1)
【化1】
で示されるサクシニルアルギニンまたはその塩:0.001~2.0重量%、および
(B)炭素数1~15、酸素数2~11のポリオールより選択される少なくとも1種0.1~15重量%を含むとともに、
(C)ビニルピロリドン、アクリル酸、メタクリル酸、それらのエステル又はアミドをモノマー単位とする単独重合体又は共重合体のうち少なくとも1種である皮膜形成ポリマー:1.0重量%以下、
(D)一般式(2)
【化2】
(上記一般式(2)中、R 、R 、R 及びR は、同一でも異なっていてもよく、これらの少なくとも1つは炭素数3~36の直鎖又は分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基を表し、それ以外はヒドロキシル基で置換されていてもよい炭素数1~3のアルキル基又はベンジル基を表し、An は、陰イオンを示す。)で示される第4級アンモニウム塩のうち少なくとも1種:1.0重量%以下、および
(E)PEG-3~17ジメチコン、PEG-6~32メチルエーテルジメチコン、PEG/PPG-4~30/4~27ジメチコンからなる群より選択される少なくとも1種であるシリコーン:5.0重量%以下のうちいずれか1つまたは2つ以上を含む組成である、洗い流さないで使用する毛髪化粧料組成物。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、毛髪に適用した際にハリ・コシを与え、スタイリング性と、ツヤ、滑らかさを付与する毛髪化粧料組成物に関する。
【背景技術】
【0002】
毛髪は、乾燥や紫外線の曝露による環境的要因や、染色、脱色、パーマ処理などの美容的な要因によりダメージが蓄積されている。したがって、毛髪はハリ・コシ感の低下や、キューティクルの剥離による滑らかさ、つや感の低下が生じやすい。近年、日々のシャンプー、コンディショナー以外にもアウトバス用のトリートメントで毛髪のダメージを軽減する習慣が広がっており、場所を選ばない点や手軽に使用できるといった利便性から毛髪用のミストやジェルが製剤として好まれている。従来、毛髪に適用する化粧料では、毛髪にハリ・コシ及びつやを付与するために皮膜形成ポリマーが用いられている。具体的には、皮膜形成ポリマーを含有させた毛髪処理用ミスト化粧料(例えば、特許文献1)、カルボキシビニルポリマー等のゲル化剤を配合したジェル状の透明ゲル状整髪料(例えば、特許文献2)などが提案されているが、ごわつき感が生じることもあり、滑らかな指通りに劣る場合もあった。また、毛髪表面の皮膜形成ポリマーは光の散乱により不自然なつやが生じる場合もあった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特再公表2019-64851号公報
【文献】特開平10-87448号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このような問題点を解決するために、本発明は、毛髪に適用した際にハリ・コシを与え、スタイリング性と、ツヤ、滑らかさを付与する毛髪化粧料組成物を提供することを主な目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明者らは、上記の課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、特定の構造を有するアルギニン誘導体を含み、特定のポリオールを含む毛髪化粧料組成物にて上記課題が解決できることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0006】
即ち本発明は、以下のとおりである。
(1)
(A)一般式(1)で示されるサクシニルアルギニンまたは、その塩 0.001~2.0重量%
【化1】
(B)炭素数1~15、酸素数2~11のポリオールより選択される少なくとも1種 0.1~15重量%
(C)皮膜形成ポリマーを含有しないか、または皮膜形成ポリマーとして、ビニルピロリドン、アクリル酸、メタクリル酸、それらのエステル又はアミドをモノマー単位とする単独重合体又は共重合体のうち少なくとも1種 1.0重量%以下
の組成である、洗い流さないで使用する毛髪化粧料組成物である。
(2)
更に、成分(D)第4級アンモニウム塩を含有しないか、または一般式(2)で示される第4級アンモニウム塩のうち少なくとも1種 1.0重量%以下の組成である、(1)の毛髪化粧料組成物である。
【化2】
(上記一般式(2)中、R、R、R及びRは、同一でも異なっていてもよく、これらの少なくとも1つは炭素数3~36の直鎖又は分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基を表し、それ以外はヒドロキシル基で置換されていてもよい炭素数1~3のアルキル基又はベンジル基を表し、Anは、陰イオンを示す。)
(3)
更に、成分(E)シリコーンを含有しないか、またはシリコーンとして、PEG-3~17ジメチコン、PEG-6~32メチルエーテルジメチコン、PEG/PPG-4~30/4~27ジメチコンからなる群より選択される少なくとも1種 5.0重量%以下の組成である、(1)又は(2)の毛髪化粧料組成物である。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、優れた性能を有するアルギニン誘導体を含有し、特定のポリオールを含む事により、毛髪に適用した際にハリ・コシを与え、スタイリング性と、ツヤ、滑らかさを付与する毛髪化粧料組成物を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明の実施形態について説明する。
(A)成分は、一般式(1)で示されるサクシニルアルギニンまたは、その塩である。
【化3】
(A)成分として、サクシニルアルギニン単体で用いてもよく、塩として用いてもよいが、塩としてはカリウム原子、カルシウム原子、ナトリウム原子、マグネシウム原子などを有する金属塩、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、モノイソプロパノールアミン、ジイソプロパノールアミン、トリイソプロパノールアミンなどのアルカノールアミン類を用いることが出来、色相安定性と低い刺激性の観点から、金属塩としてはナトリウム原子を有する塩、アルカノールアミン塩としてはトリエタノールアミン塩が好ましい。
【0009】
(A)成分は、毛髪化粧料組成物中に0.001~2.0重量%配合することにより本発明の効果が発現する。より好ましくは0.01~1.0重量%の配合である。0.001重量%を下回ると、本発明のハリ・コシ効果が損なわれ、ツヤが低下する場合があり、2.0重量%を超えた場合、毛髪のべとつきが強くなり、滑らかさが低下する場合がある。
【0010】
(B)成分であるポリオールは、炭素数1~15、酸素数2~11のポリオールより選択される少なくとも1種である。具体的には、グリセリン、ジグリセリン等のグリセリン誘導体、1,3-ブチレングリコール、メチレングリコール、グリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコール、ペンチレングリコール、ネオペンチルグリコール、ヘキシレングリコール、カプリリルグリコール、デシレングリコール、ラウリルグリコール、ラウリルグリコールヒドロキシプロピルエーテル等のグリコール類、プロパンジオール、1,2-ブタンジオール、1,4-ブタンジオール、2,3-ブタンジオール、1,5-ペンタンジオール、イソペンチルジオール、ヘキサンジオール、1,2-ヘキサンジオール、1,10-デカンジオール、エチルヘキサンジオール、オクタンジオール、ブチルエチルプロパンジオール、メチルプロパンジオール等のジオール類、ペンタエリスリトール、キシリトール、フルクトース、ソルビトール、マンニトール、イノシトール、グルコース、ラクトース、マルチトール、スクロース等の糖類、糖アルコール類などが挙げられる。好ましくは、グリセリン、1,3-ブチレングリコール、ジプロピレングリコールが挙げられる。
【0011】
(B)成分の毛髪化粧料組成物中の含有量は、乾燥後の毛髪の滑らかさ、ハリ・コシ、スタイリング性の観点から、0.1~15.0%重量%が好ましい。より好ましくは2.0~10.0重量%の配合である。0.1重量%を下回ると、パサつきが生じスタイリング性が低下する場合がある。また15.0重量%を超えて配合した場合、ハリ・コシの効果が弱くなる場合がある。
【0012】
(C)成分である皮膜形成ポリマーは、ビニルピロリドン、アクリル酸、メタクリル酸、それらのエステル又はアミドをモノマー単位とする単独重合体又は共重合体のうち少なくとも1種である。具体的には、ポリアクリレート-1、-2、-5、-6、-12、-13、-14、-15、-16、-17、-21、-22、-29、-31、-34、-36、-42、-44、-49、-51、ポリアクリレートクロスポリマー-1-Na、-5、-9、(VP/VA)コポリマー、(VP/アクリル酸DMAPA)コポリマー、(VP/アクリレーツDMAPA)コポリマー、(VP/ビニルカプロラクタム/アクリル酸DMAPA)コポリマー、(VP/ヘキサデセン)コポリマー、(VP/メタクリルアミド/ビニルイミダゾール)コポリマー、(VP/メタクリル酸ジメチルアミノエチル)コポリマー、(アクリルアミド/アクリル酸DMAPA/メタクリル酸メトキシPEG)コポリマー、(アクリルアミド/アクリル酸アンモニウム)コポリマー、(アクリルアミド/アクリロイルジメチルタウリン/アクリル酸)コポリマー、(アクリルアミドプロピルトリモニウムクロリド/アクリレーツ)コポリマー、(アクリル酸/ヒドロキシエチルアクリルアミド)コポリマー、(アクリル酸アミドプロピルトリモニウムクロリド/アクリル酸アミド)コポリマー、(アクリル酸アルキル/HEMA)コポリマー、(アクリル酸アルキル/メタクリル酸)クロスポリマー、(アクリル酸アルキル/アクリルアミド)コポリマー、(アクリル酸アルキル/ジアセトンアクリルアミド)コポリマーAMP、(アクリル酸エチルヘキシル/メタクリル酸メトキシPEG/酢酸ビニル)コポリマー、(アクリル酸ヒドロキシエチル/アクリロイルジメチルタウリンNa)コポリマー、(アクリル酸ブチル/アクリル酸ヒドロキシプロピルジメチコン)コポリマー、(アクリレーツ/t-ブチルアクリルアミド)コポリマー、(アクリレーツ/VA)コポリマー、(アクリレーツ/VP)コポリマー、(アクリレーツ/アクリルアミド)コポリマー、(アクリレーツ/アクリル酸アルキル/アルキルアクリルアミド)コポリマーAMP、(アクリレーツ/アクリル酸オクチルアクリルアミド/ジフェニルアモジメチコン)コポリマー、(アクリレーツ/アクリル酸ステアリル/メタクリル酸エチルアミンオキシド)コポリマー、(アクリレーツ/アクリル酸ラウリル/アクリル酸ステアリル/メタクリル酸エチルアミンオキシド)コポリマー、(アクリレーツ/オクチルアクリルアミド)コポリマー、(アクリレーツ/コハク酸アルキル/アクリル酸ヒドロキシアルキル)コポリマー、(アクリレーツ/ジアセトンアクリルアミド)コポリマーAMP、(アクリレーツ/ジアセトンアクリルアミド)コポリマーAMPD、(アクリレーツ/メタクリルアミド)コポリマー、(アクリレーツ/メタクリル酸アリル)コポリマーAMP、(アクリレーツ/メタクリル酸アルキル/アクリル酸メトキシエチル)クロスポリマー、(アクリレーツ/メタクリル酸アンモニウム)コポリマー、(アクリレーツ/メタクリル酸エチルアミンオキシド)コポリマー、(アクリレーツ/メタクリル酸ステアリル/VP)コポリマー、(アクリレーツ/メタクリル酸ポリトリメチルシロキシ)コポリマー、(オクチルアクリルアミド/アクリレーツ/メタクリル酸ブチルアミノエチル)コポリマー、(ジメチルアクリルアミド/アクリル酸ヒドロキシエチル/アクリル酸メトキシエチル)コポリマー、(ジメチルアクリルアミド/メタクリル酸ラウリル)コポリマー、(ビニルピロリドン/VA)コポリマー、(ビニルピロリドン/アクリレーツ/メタクリル酸ラウリル)コポリマー、(ビニルピロリドン/メタクリル酸ジメチルアミノエチル)コポリマー、(プロピルトリモニウムクロリドアクリルアミド/ジメチルアクリルアミド)コポリマー、(ポリウレタン-24/メタクリル酸メチル)クロスポリマー、(メタクリル酸/アクリルアミドメチルプロパンスルホン酸)コポリマー、(メタクリル酸エチルトリモニウムクロリド/ヒドロキシエチルアクリルアミド)コポリマー、(メタクリル酸エチルベタイン/アクリレーツ)コポリマー、(メタクリル酸ジメチルアミノエチル/HEMA/メタクリル酸ラウリル)コポリマー、(メタクリル酸ラウリル/ジメタクリル酸エチレングリコール)コポリマー、(メタクリル酸ラウリル/ジメタクリル酸グリコール)クロスポリマー、(メタクリロイルエチルベタイン/塩化メタクリロイルエチルアンモニウム/メタクリル酸ヒドロキシエチル)コポリマー、(メタクリロイルエチルベタイン/塩化メタクリロイルエチルアンモニウム/メタクリル酸メトキシPEG)コポリマー、(メタクリロイルオキシエチルカルボキシベタイン/メタクリル酸アルキル)コポリマー、PVP、アクリル樹脂、アクリル酸ラウリルクロスポリマー、アクリレーツクロスポリマー-3、アクリレーツコポリマー、ヒドロキシプロピルジメチコニルプロピルアクリレーツコポリマー、ブチル化PVP、ポリアクリルアミド、ポリアクリル酸、ポリアクリル酸エチル、ポリアクリレート-1クロスポリマー、ポリアクリレート-2クロスポリマー、ポリアクリレートクロスポリマー-3、ポリメタクリロイルエチルベタイン、(VA/マレイン酸ブチル/アクリル酸イソボルニル)コポリマー、(VP/アクリル酸ジメチコニル/ポリウレタン)コポリマー、(VP/アクリル酸ジメチコニル/ポリカルバミル/ポリグリコール)エステル、(VP/エイコセン)コポリマー、(VP/ポリカルバミルポリグリコール)エステル、(VP/ポリカルバミン酸ポリグリコール)コポリマー、(VP/メタクリル酸ジメチルアミノエチル/ポリカルバミルポリグリコール)エステル、(アクリルアミド/アクリル酸)コポリマー、(アクリル酸/アクリル酸イソブチル/アクリル酸イソボルニル)コポリマー、(アクリル酸/アクリル酸ステアリル)コポリマー、(アクリル酸/メタクリル酸イソボルニル/メタクリル酸イソブチル)コポリマー、(アクリル酸/アクリロイルジメチルタウリン)コポリマー、(アクリル酸/アクリロイルジメチルタウリン/ジメチルアクリルアミド)クロスポリマー、(アクリル酸/アクリロイルジメチルタウリン)コポリマー、(アクリル酸/ジアクリル酸PEG/フィブロイン)コポリマー、(アクリル酸/ビニルアセタミド)コポリマー、(アクリル酸/ビニルアルコール)コポリマー、(アクリル酸/加水分解ポリアクリロニトリル)コポリマー、(アクリル酸アルキル/アクリルアミド)コポリマー、(アクリル酸アルキル/アクリル酸エチルヘキシル/HEMA/スチレン)コポリマー、(アクリル酸アルキル/アクリル酸ステアリル/アクリル酸ジメチコン)コポリマー、(アクリル酸アンモニウム/加水分解ポリアクリロニトリル)コポリマー、(アクリル酸エチルヘキシル/メタクリル酸メチル)コポリマー、(アクリル酸パーフルオロアルキルエチル/HEMA)コポリマー、(アクリル酸ヒドロキシエチル/アクリル酸ブチル/アクリル酸メトキシエチル)コポリマー、(アクリル酸ヒドロキシエチル/アクリル酸メトキシエチル)コポリマー、(アクリル酸ヒドロキシエチル/アクリル酸メトキシエチル/アクリル酸エチルヘキシル)コポリマー、(アクリル酸ブチル/イソプロピルアクリルアミド/ジメタクリル酸PEG)クロスポリマー、(アクリル酸ブチル/ジメタクリル酸グリコール)クロスポリマー、(アクリル酸ブチル/スチレン)コポリマー、(アクリル酸ブチル/メタクリル酸エチルトリモニウムクロリド/スチレン)コポリマー、(アクリル酸ブチル/メタクリル酸ヒドロキシエチル)コポリマー、
【0013】
(アクリレーツ/アクリルアミド)コポリマー、(アクリレーツ/アクリル酸アルキルクロスポリマー、(アクリレーツ/アクリル酸エチルヘキシル)コポリマー、(アクリレーツ/アクリル酸エチルヘキシル/HEMA)コポリマー、(アクリレーツ/アクリル酸エチルヘキシル/スチレン)コポリマー、(アクリレーツ/アクリル酸エチルヘキシル/メタクリル酸グリシジル)クロスポリマー、(アクリレーツ/アクリル酸ステアリル/メタクリル酸ジメチコン)コポリマー、(アクリレーツ/アクリル酸ヒドロキシアルキル)コポリマー、(アクリレーツ/ジアセトンアクリルアミド)コポリマー、(アクリレーツ/ジメタクリル酸PEG)クロスポリマー、(アクリレーツ/ジメチコン)コポリマー、(アクリレーツ/ネオデカン酸ビニル)クロスポリマー、(アクリレーツ/メタクリル酸アルキル)コポリマー、(アクリレーツ/メタクリル酸ジエチルアミノエチル/アクリル酸エチルヘキシル)コポリマー、(アクリレーツ/メタクリル酸ジメチルアミノエチル)コポリマー、(アクリレーツ/メタクリル酸ステアレス)クロスポリマー、(アクリレーツ/メタクリル酸トリス(トリメチルシロキシ)シリルプロピル)コポリマー、(アクリレーツ/メタクリル酸トリメチルシロキシプロピル)クロスポリマー、(アクリレーツ/メタクリル酸パーフルオロヘキシルエチル)コポリマー、(アクリレーツ/メタクリル酸プロピルトリメチコン)コポリマー、(アクリレーツ/メタクリル酸ベヘネス/メタクリル酸ステアレス)コポリマー、(アクリレーツ/メタクリル酸メトキシPEG)コポリマー、(アクリレーツ/メタクリル酸メトキシPEG/アクリル酸パーフルオロオクチルエチル)コポリマー、(アクリレーツ/メチルスチレン/スチレン)コポリマーアンモニウム、(イソプロピリデンジフェニルビス(メタクリル酸オキシヒドロキシプロピル)/TMDI)コポリマー、(エイコセン/ビニルピロリドン)コポリマー、(エチレン/アクリル酸)コポリマー、(エチレン/メタクリレート)コポリマー、(ジメチルアクリルアミド/アクリル酸/メタクリル酸ポリスチレンエチル)コポリマー、(スチレン/アクリル酸ブチル/アクリロニトリル)コポリマー、(スチレン/アクリレーツ)コポリマー、(スチレン/アクリレーツ)コポリマー/ポリウレタン、(スチレン/アクリレーツ/アクリル酸エチルヘキシル/アクリル酸ラウリル)コポリマー、(スチレン/アクリレーツ/メタクリル酸アンモニウム)コポリマー、(スチレン/イソプレン)コポリマー、(スチレン/ビニルピロリドン)コポリマー、(ステアレス-アリルエーテル/アクリレーツ)コポリマー、(ヒドロキシエチルセルロース/アクリル酸ホスホリルコリングリコール)コポリマー、(メタクリル酸イソブチル/アクリル酸ビスヒドロキシプロピルジメチコン)コポリマー、(メタクリル酸エチルヘキシル/メタクリル酸メチル/VP)コポリマー、(メタクリル酸シクロヘキシル/メタクリル酸エチルヘキシル)コポリマー、(メタクリル酸ステアリル/メタクリル酸パーフルオロオクチルエチル)コポリマー、(メタクリル酸ベヘニル/メタクリル酸t-ブチル)コポリマー、(メタクリル酸ベヘニル/メタクリル酸パーフルオロオクチルエチル)コポリマー、(メタクリル酸メチル/アクリロニトリル)コポリマー、(メタクリル酸メチル/ジメタクリル酸グリコール)クロスポリマー、(メタクリル酸メチル/メタクリル酸PEG/PPG)クロスポリマー、(メチルビニルエーテル/マレイン酸)クロスポリマー、PVP/ポリカルバミルポリグリコール、アクリルアミズコポリマー、アクリル酸フェノキシPEG、アクリル酸メトキシエチル、アクリレーツクロスポリマー-4、アクリレーツコポリマー、アクリレーツポリアクリレートクロスポリマー-9-AMP、トリアコンタニルPVP、トリコンタニルPVP、ポリアクリルアミドメチルプロパンスルホン酸、ポリアクリル酸、ポリアクリル酸グリセリル、ポリアクリル酸ジメチコンPEG、ポリアクリル酸ジメチコンコポリオール、ポリアクリル酸ブチル、ポリアクリル酸ホスホリルコリングリコール、ポリアクリル酸メチル、ポリメチルシルセスキオキサン/トリメチルシロキシケイ酸、ポリメタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン、ポリメタクリルアミド、ポリメタクリル酸、ポリメタクリル酸エチル、ポリメタクリル酸グリセリル、ポリメタクリル酸ステアリル、ポリメタクリル酸ブチル、ポリメタクリル酸プロピル、ポリメタクリル酸メチル、メタクリル酸PPG、メタクリル酸グリセリル、メタクリル酸テトラヒドロフルフリル、メタクリル酸ブチルカルバモエチル、メタクリル酸メチルクロスポリマー、ポリクオタニウム-107等が挙げられる。好ましくは、(アクリレーツ/アクリル酸ステアリル/メタクリル酸エチルアミンオキシド)コポリマー、(VP/メタクリルアミド/ビニルイミダゾール)コポリマー、(アクリル酸ヒドロキシエチル/アクリロイルジメチルタウリンNa)コポリマー、(メタクリロイルオキシエチルカルボキシベタイン/メタクリル酸アルキル)コポリマーが挙げられる。
【0014】
一般的に皮膜形成ポリマーは毛髪にハリ・コシを与え、スタイリング性を向上させる効果がある。しかし、一方で、毛髪表面に蓄積(ビルドアップ)し、毛髪の滑らかさが低下する場合があり、ツヤの低下の原因になる場合もある。そのため、(C)成分の毛髪化粧料組成物中の含有量は、1.0重量%以下にすることが好ましく、更には0.5重量%以下にすることがより好ましく、また配合しなくてもよい。
【0015】
(D)成分である第4級アンモニウム塩は、一般式(2)で示される。
【化4】
(上記一般式(2)中、R、R、R及びRは、同一でも異なっていてもよく、これらの少なくとも1つは炭素数3~36の直鎖又は分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基を表し、それ以外はヒドロキシル基で置換されていてもよい炭素数1~3のアルキル基又はベンジル基を表し、Anは、陰イオンを示す。)
上記一般式(2)で表される第4級アンモニウム塩の具体例としては、例えば、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ベヘニルトリメチルアンモニウム、塩化ラウリルトリメチルアンモニウム、臭化ラウリルトリメチルアンモニウム、塩化ミリスチルトリメチルアンモニウム、臭化ミリスチルトリメチルアンモニウム、塩化セチルトリメチルアンモニウム、臭化セチルトリメチルアンモニウム、臭化ベヘニルトリメチルアンモニウム、セチルトリメチルアンモニウムメタンスルホナート、ステアリルトリメチルアンモニウムメトサルフェート、塩化ミリスチルジメチルベンジルアンモニウム、塩化セチルジメチルベンジルアンモニウム、塩化ステアリルジメチルジメチルベンジルアンモニウム、塩化オクチルジヒドロキシエチルメチルアンモニウム、塩化2-デシルテトラデシルトリメチルアンモニウム、塩化2-ドデシルヘキサデシルトリメチルアンモニウム、塩化ジステアリルジメチルアンモニウム、塩化ジセチルジメチルアンモニウム、塩化ジココイルジメチルアンモニウム等が挙げられる。好ましくは、塩化ステアリルトリメチルアンモニウムが挙げられる。
【0016】
(D)成分である第4級アンモニウム塩は、塗布時の毛髪の滑らかさを向上させ、ブラッシングしやすくなるので適量配合する事が望ましい。毛髪化粧料組成物中の配合量は1.0重量%以下が好ましく、0.5重量%以下がより好ましく、また配合しなくてもよい。1.0重量%を超えた場合は、乾燥後の毛髪が柔らかくなり本発明のハリ・コシ効果が十分に得られない場合がある。
【0017】
(E)成分であるシリコーンは、PEG-3~17ジメチコン、PEG-6~32メチルエーテルジメチコン、PEG/PPG-4~30/4~27ジメチコンからなる群より選択される少なくとも1種である。具体的にはPEG-3ジメチコン、PEG-7ジメチコン、PEG-8ジメチコン、PEG-9ジメチコン、PEG-10ジメチコン、PEG-12ジメチコン、PEG-14ジメチコン、PEG-17ジメチコン、PEG-6メチルエーテルジメチコン、PEG-7メチルエーテルジメチコン、PEG-8メチルエーテルジメチコン、PEG-9メチルエーテルジメチコン、PEG-10メチルエーテルジメチコン、PEG-11メチルエーテルジメチコン、PEG-32メチルエーテルジメチコン、PEG/PPG-4/12ジメチコン、PEG/PPG-14/4ジメチコン、PEG/PPG-15/15ジメチコン、PEG/PPG-17/18ジメチコン、PEG/PPG-18/18ジメチコン、PEG/PPG-19/19ジメチコン、PEG/PPG-20/15ジメチコン、PEG/PPG-20/20ジメチコン、PEG/PPG-20/23ジメチコン、PEG/PPG-20/6ジメチコン、PEG/PPG-22/24ジメチコン、PEG/PPG-23/6ジメチコン、PEG/PPG-25/25ジメチコン、PEG/PPG-27/27ジメチコン、PEG/PPG-30/10ジメチコン等が挙げられる。好ましくは、PEG-12ジメチコン、PEG-11メチルエーテルジメチコン、PEG/PPG-30/10ジメチコンが挙げられる。
【0018】
(E)成分は毛髪の滑らかさ及びツヤを向上させる観点から、毛髪化粧料組成物中に適量配合する事が望ましい。配合量は2.0重量%以下が好ましく、1.0重量%以下がより好ましく、また配合しなくてもよい。5.0重量%を超えた場合、毛髪がしっとりとした質感になり、ハリ・コシが損なわれる場合があり、スタイリング性が悪くなる場合がある。
【0019】
その他、本発明の毛髪化粧料組成物には、必要に応じて、上記以外の成分を、本発明の効果を実質上損なわない質的、量的な範囲内で配合することができる。
例えば、PEG-2水添ヒマシ油、PEG-5水添ヒマシ油、PEG-6水添ヒマシ油、PEG-7水添ヒマシ油、PEG-8水添ヒマシ油、PEG-10水添ヒマシ油、PEG-16水添ヒマシ油、PEG-20水添ヒマシ油、PEG-25水添ヒマシ油、PEG-30水添ヒマシ油、PEG-35水添ヒマシ油、PEG-40水添ヒマシ油、PEG-45水添ヒマシ油、PEG-50水添ヒマシ油、PEG-54水添ヒマシ油、PEG-55水添ヒマシ油、PEG-60水添ヒマシ油、PEG-65水添ヒマシ油、PEG-80水添ヒマシ油、PEG-100水添ヒマシ油、PEG-200水添ヒマシ油、PPG-6デシルテトラデセス-12、PPG-6デシルテトラデセス-20、PPG-6デシルテトラデセス-30、PPG-13デシルテトラデセス-24、PPG-20デシルテトラデセス-10、(イソステアリン酸/コハク酸)ポリグリセリル-10、(イソステアリン酸/ラウリン酸)ポリグリセリル-4、(エイコサン二酸/テトラデカン二酸)ポリグリセリル-10、(カプリル酸/カプリン酸)ポリグリセリル-4、-6、-10、(カプリン酸/カプリル酸/コハク酸)ポリグリセリル-3、(ダイマージリノール酸/ステアリン酸/ヒドロキシステアリン酸)ポリグリセリル-10、(パルミチン酸/コハク酸)ポリグリセリル-6、(ヒドロキシステアリン酸/ステアリン酸/エイコサン二酸)ポリグリセリル-10、(ベヘン酸/エイコサン二酸)ポリグリセリル-10、(ラウリン酸/コハク酸)ポリグリセリル-4、(ラウリン酸/セバシン酸)ポリグリセリル-4、アーモンド油脂肪酸ポリグリセリル-4、イソステアリン酸ポリグリセリル-2、-3、-4、-5、-6、-10、イソパルミチン酸ポリグリセリル-2、ウンデシレン酸ポリグリセリル-6、-10、オレイン酸ポリグリセリル-2、-3、-4、-5、-6、-8、-10、カプリル酸ポリグリセリル-2、-3、-4、-6、-10、カプリン酸ポリグリセリル-2、-3、-4、-5、-6、-10、コメヌカ油脂肪酸ポリグリセリル-3、ステアリン酸ポリグリセリル-2、-3、-4、-5、-6、-8、-10、パルミチン酸ポリグリセリル-2、-3、-6、-10、ミリスチン酸ポリグリセリル-2、-3、-5、-6、-10、ヤシ油脂肪酸ポリグリセリル-3、-4、-10、ラウリン酸ポリグリセリル-2、-3、-4、-5、-6、-10、リシノレイン酸ポリグリセリル-3、-5、-6、リノール酸ポリグリセリル-10、脂肪酸(C8-22)ポリグリセリル-10等の可溶化剤、
【0020】
脂肪酸アルカノールアミド、ポリオキシアルキレン脂肪酸アルカノールアミド、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル類、ショ糖脂肪酸エステル類、ポリグリセリンアルキルエーテル類、アルキルグリコシド類等の非イオン界面活性剤、トレハロース、ヒアルロン酸、コラーゲン、カルボキシメチルキトサンサクシナミド等の保湿剤、PEG/PPG/ポリブチレングリコール-8/5/3グリセリン等の水溶性保湿油、パルミチン酸イソプロピル、パルミチン酸オクチル、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸ミリスチル、ステアリン酸ステアリル、ステアリン酸イソセチル、イソノナン酸イソノニル、イソノナン酸イソトリデシル、ステアリン酸硬化ヒマシ油、ヒドロキシステアリン酸硬化ヒマシ油、トリ2-エチルヘキサン酸グリセリル、テトラ2-エチルヘキサン酸ペンタエリスリトール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、ジイソステアリン酸ジグリセリル、ジペンタエリスリトールとヒドロキシステアリン酸/ステアリン酸/ロジン酸等の混合脂肪酸とのエステル等のエステル油、ラウロイルサルコシンイソプロピル、ラウロイルグルタミン酸(フィトステリル/ベヘニル/オクチルドデシル/イソステアリル)、ラウロイルグルタミン酸ジ(コレステリル/ベヘニル/オクチルドデシル)、ラウロイルグルタミン酸ジイソステアリル、ラウロイルグルタミン酸ジオクチルドデセス-2、ラウロイルグルタミン酸ジステアレス-2、ラウロイルグルタミン酸ジヘキシルデシル等のアシルアミノ酸エステル、18-メチルエイコサン酸、14-メチルペンタデカン酸、14-メチルヘキサデカン酸、15-メチルヘキサデカン酸、15-メチルヘプタデカン酸、16-メチルヘプタデカン酸、16-メチルオクタデカン酸、17-メチルオクタデカン酸、17-メチルノナデカン酸等の分岐脂肪酸、ならびにそのエステル油、ラノリン脂肪酸及びその塩などのラノリンからの抽出品、天然セラミド又は天然型セラミド類、及びその誘導体、ツバキ油、マカデミアナッツ油、トウモロコシ油、オリーブ油、アボカド油、ヒマシ油、サフラワー油、ホホバ油、ヒマワリ油、ナタネ油、ゴマ油、大豆油、メドウフォーム油等の天然油、流動パラフィン、流動イソパラフィン、ワセリン、スクワレン、スクワラン等の炭化水素油、アロエベラエキス、オウゴン根エキス、オタネニンジンエキス、カキタンニンエキス、カニナバラエキス、カミツレ花エキス、セイヨウオドリギソウエキス、セイヨウナシ枝エキス、センチフォリアバラエキス、チャ葉エキス、トウセンカエキス、ハマメリスエキス、フユボダイジュエキス、マグワエキス、ヤグルマギクエキス、ユズエキス、ローマカミツレエキス、ローヤルゼリーエキス等のエキス類、ウコン抽出物、オタネニンジン抽出物、ヒバマタ抽出物、ブナの芽抽出物、米ぬか抽出物、ツバキ抽出物、トウニン抽出物、クララ抽出物、クロレラ抽出物、マジョラム抽出物、イチヤクソウ抽出物、月桃葉抽出物、オウバク抽出成分、オウレン抽出成分、カッコン抽出成分、シコン抽出成分、シャクヤク抽出成分、センブリ抽出成分、バーチ抽出成分、セージ抽出成分、ビワ抽出成分、ニンジン抽出成分、アロエ抽出成分、ゼニアオイ抽出成分、アイリス抽出成分、ブドウ抽出成分、ヨクイニン抽出成分、ヘチマ抽出成分、ユリ抽出成分、サフラン抽出成分、センキュウ抽出成分、ショウキョウ抽出成分、オトギリソウ抽出成分、ローズマリー抽出成分、ニンニク抽出成分、トウガラシ抽出成分、ワレモコウ抽出成分等の天然物抽出物類、天然物抽出成分類、真珠層を有する貝殻又は真珠から得られる蛋白質又はその加水分解物、シルクから得られる蛋白質又はその加水分解物、マメ科植物の種子から得られる蛋白含有抽出物、ジンクピリチオン、トリクロロカルバニリド、イオウ、イソプロピルメチルフェノール、塩化ベンザルコニウム等の抗フケ剤、ヘアスタイリング剤、粘着剤、エタノール、イソプロパノール等の低級アルコール、カルボマー等の増粘剤、粘度調整剤、乳化剤、乳濁剤、金属イオン封鎖剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、防腐剤、粉末成分、血行促進剤、局所刺激剤、毛包賦活剤、毛髪栄養剤、抗男性ホルモン剤、抗脂漏剤、抗老化薬剤、エモリエント剤、角質溶解剤、殺菌剤、防腐剤、消炎剤、抗炎症剤、清涼剤、アミノ酸、ビタミン類、生薬エキス類等の育毛薬剤、pH調整剤、色素、染料、色材、香料等が挙げられる。
【0021】
本発明の毛髪化粧料組成物は、ヘアミスト、ヘアウォーター、ヘア用乳液、ヘアクリーム、ヘアジェル、ヘアフォーム、ヘアスプレー、洗い流さないヘアトリートメント、洗い流さないヘアリンス、洗い流さないヘアパック等のアウトバス製品に用いることが出来る。
【実施例
【0022】
本発明の効果に関して、以下の実施例によりさらに詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例等に限定されるものではない。
【0023】
製造例(サクシニルアルギニンNa塩の製造)
500mlの4つ口フラスコに、蒸留水190gを加え、アルギニン(東京化成工業社)53.8gを入れ、攪拌して完全に溶解させた。そこへ無水コハク酸(30.9g、1当量、東京化成工業社)を加えた。pHが6付近となるように、NaOH(東京化成工業社)の48重量%水溶液(25.7g、1当量)を滴下し、無水コハク酸が完全に溶解してpHが6付近で安定するまで50℃で攪拌し、サクシニルアルギニンNa塩を得た。サクシニルアルギニンNa塩の構造はH-NMR(日本電子社、JNM-ECZ400S)で確認した。H-NMRケミカルシフト:1.5~1.8ppm(4H m)、2.3ppm(4H m)、3.1ppm(2H m)、4.1ppm(1H m)。
【0024】
試験方法
表1、2に示す組成の毛髪化粧料組成物を下記の方法で調製し、実施例1~11および比較例1~7に記載する毛髪化粧料組成物を得た。組成における数値は、純分の重量%を示す。得られた毛髪化粧料組成物について下記評価を行った。その結果を表1、2に示す。
【0025】
毛髪化粧料組成物の調製
成分(A)、(B)、精製水を均一に混合する。そこに必要に応じて他の成分を添加し均一に混合する。アトマイザー容器に充填し評価に用いた。
【0026】
評価方法
長さ30cm、幅5cmの毛束(ビューラックス社、毛髪ストランド5 黒髪100%根元揃え)をブリーチした。ブリーチ処理毛を室温20℃、湿度60%の恒温恒湿室で24時間静置し評価用毛束とした。評価用毛束に0.4gの毛髪化粧料組成物を塗布し、ドライヤーの温風によりハンドブロー乾燥させ、髪のハリ・コシ、スタイリング性、ツヤ、及び滑らかさについて、下記の基準に従い、専門パネラー8名により官能評価試験を行った。評価は以下の基準とし、8名の評価ポイントの平均点でランク分けした。ランクは◎:4~5、○:3~4未満、△:2~3未満、×:1~2未満とした。
<乾燥後の髪のハリ・コシ>
5:非常にハリ・コシがある
4:ややハリ・コシがある
3:どちらともいえない
2:ややハリ・コシがない
1:ハリ・コシがない
<乾燥後の髪のスタイリング性>
5:非常にまとまりやすい
4:ややまとまりやすい
3:どちらともいえない
2:ややまとまりにくい
1:まとまりにくい
<乾燥後の髪のツヤ>
5:非常にツヤがある
4:ややツヤがある
3:どちらともいえない
2:あまりツヤがない
1:ツヤがない
<乾燥後の髪の滑らかさ>
5:非常に滑らか
4:やや滑らか
3:どちらともいえない
2:やや滑らかではない
1:滑らかではない
【0027】
実施例
【表1】
【0028】
※1:試薬(富士フィルム和光純薬社)、※2:試薬(富士フィルム和光純薬社)、※3:試薬(富士フィルム和光純薬社)、※4:ダイヤフォーマー(登録商標)Z-632(三菱化学社)、※5:Luviset(登録商標)Clear E(BASF社)、※6:SEPINOV(登録商標)EMT 10(SEPPIC S.A.社)、※7:ユカフォーマー(登録商標)R205S(三菱化学社)、※8:コータミン(登録商標)86W(花王社)、※9:信越シリコーン(登録商標)KF-6011(信越化学工業社)、※10:SH3771M(ダウ・ケミカル日本/ダウ・東レ社)、※11:FB-2540 Emulsifier(登録商標)Blend(純分 18重量%、ジプロピレングリコール 2重量%、ダウ・ケミカル日本/ダウ・東レ社)、※12:試薬(富士フィルム和光純薬社)
【0029】
比較例
【表2】
【0030】
評価の結果
本発明の毛髪化粧料組成物の範囲内で調製された実施例1~11は、乾燥後の髪のハリ・コシ、スタイリング性、ツヤ、滑らかさの評価において優れていた。一方で(A)成分が範囲未満となる比較例1では、乾燥後の髪のハリ・コシとスタイリング性が劣った。(A)成分が範囲外となる比較例2では、髪の滑らかさが劣った。(B)成分が範囲未満となる比較例3では、髪のスタイリング性が劣った。(B)成分が範囲外となる比較例4では、髪のハリ・コシが劣った。(C)成分が範囲外となる比較例5では、髪のツヤと滑らかさが劣った。(D)成分が範囲外となる比較例6では、髪のハリ・コシとスタイリング性が劣った。(E)成分が範囲外となる比較例7では、髪のハリ・コシとスタイリング性が劣った。
【0031】
実施例12
ジェルタイプ毛髪化粧料組成物
下記に示すジェルタイプ毛髪化粧料組成物を調製し、その性能を評価したところ、毛髪に適用した際にハリ・コシを与え、スタイリング性と、ツヤ、滑らかさを付与することができた。組成における数値は、純分の重量%を示す。
サクシニルアルギニンNa塩 0.5重量%
カルボマー(※13) 0.2重量%
エタノール 30.0重量%
グリセリン 5.0重量%
プロピレングリコール(※14) 2.0重量%
トリエタノールアミン(※15) 0.1重量%
香料 適量
精製水 バランス
※13:AQUPEC(登録商標)HV-801EG(住友精化社)、※14:試薬(富士フィルム和光純薬社)、※15:試薬(富士フィルム和光純薬社)
【0032】
実施例13
乳液タイプ毛髪化粧料組成物
下記に示す乳液タイプ毛髪化粧料組成物を調製し、その性能を評価したところ、毛髪に適用した際にハリ・コシを与え、スタイリング性と、ツヤ、滑らかさを付与することができた。組成における数値は、純分の重量%を示す。
サクシニルアルギニンNa塩 0.8重量%
セタノール(※16) 3.0重量%
塩化ステアルトリメチルアンモニウム 0.8重量%
パルミチン酸イソプロピル(※17) 1.0重量%
グリセリン 5.0重量%
香料 適量
精製水 バランス
※16:カルコール(登録商標)6870(花王社)、※17:エキセパール(登録商標)IPP(花王社)
【0033】
実施例14
ポンプフォーマータイプ毛髪化粧料組成物
下記に示すポンプフォーマータイプ毛髪化粧料組成物を調製し、その性能を評価したところ、毛髪に適用した際にハリ・コシを与え、スタイリング性と、ツヤ、滑らかさを付与することができた。組成における数値は、純分の重量%を示す。
サクシニルアルギニンNa塩 1.5重量%
塩化ステアルトリメチルアンモニウム 0.5重量%
PEG-60水添ヒマシ油(※18) 1.0重量%
グリセリン 3.0重量%
エタノール 0.5重量%
香料 適量
精製水 バランス
※18:NIKKOL(登録商標)HCO-60(日光ケミカルズ社)
【産業上の利用可能性】
【0034】
本発明、毛髪化粧料組成物により、毛髪に適用した際にハリ・コシを与え、スタイリング性と、ツヤ、滑らかさを付与することができるため、ヘアミスト、ヘアウォーター、ヘア用乳液、ヘアクリーム、ヘアジェル、ヘアフォーム、ヘアスプレー、洗い流さないヘアトリートメント、洗い流さないヘアリンス、洗い流さないヘアパック等のアウトバス製品の商品価値を高めることが出来る。