(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-22
(45)【発行日】2024-08-30
(54)【発明の名称】建物用煙突
(51)【国際特許分類】
E04F 17/02 20060101AFI20240823BHJP
F23J 13/04 20060101ALI20240823BHJP
F23J 13/02 20060101ALI20240823BHJP
E04H 12/00 20060101ALI20240823BHJP
【FI】
E04F17/02 B
F23J13/04 Z
F23J13/02
E04H12/00 A
(21)【出願番号】P 2020166051
(22)【出願日】2020-09-30
【審査請求日】2023-03-22
(73)【特許権者】
【識別番号】591029921
【氏名又は名称】フジモリ産業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100085556
【氏名又は名称】渡辺 昇
(74)【代理人】
【識別番号】100115211
【氏名又は名称】原田 三十義
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 芳宣
(72)【発明者】
【氏名】野上 泰照
【審査官】吉村 庄太郎
(56)【参考文献】
【文献】特開2020-085099(JP,A)
【文献】特開2020-079603(JP,A)
【文献】登録実用新案第3149965(JP,U)
【文献】実公昭50-039857(JP,Y1)
【文献】米国特許出願公開第2017/0016562(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E04F 17/00-19/10
F23J 13/00-99/00
E04H 12/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
建物に付設された煙突であって、
前記建物に支持されるとともに煙突軸方向に連なる複数の筒状の煙突ユニットと、
前記複数の煙突ユニットのうち互いに相対変位可能に隣接する2つの煙突ユニットの間に介在された環状の伸縮継手部と、
を備え、前記伸縮継手部が、
前記2つの煙突ユニットどうし間のユニット間スペースを埋めるように設けられた柔軟な断熱材と、
前記断熱材の外周を覆う伸縮可能な外周カバーと、
前記断熱材の内周を覆う内周スリーブと、を含み、
前記2つの煙突ユニットにおける対向端部には、それぞれ連結手段を介して、前記煙突軸方向と交差する係止ピンが設けられ、該係止ピンが前記断熱材に突き刺さるようにして前記断熱材に係止されて
おり、伸び縮みしていないデフォルト状態における前記断熱材の前記煙突軸方向の長さが、前記2つの煙突ユニットどうしが接近も離間もしていない中立状態における前記ユニット間スペースの前記煙突軸方向の長さより大きく、前記中立状態においては、前記断熱材が前記ユニット間スペースに前記煙突軸方向へ圧縮されて配置されていることを特徴とする建物用煙突。
【請求項2】
前記内周スリーブが、前記2つの煙突ユニットにおける対向端部からそれぞれ突出されて前記断熱材の内周に被さる一対の内周スリーブ部材を含み、前記各内周スリーブ部材に前記係止ピンが設けられていることを特徴とする請求項1に記載の建物用煙突。
【請求項3】
前記建物用煙突が水平に伸びる横行部を有し、前記伸縮継手部が前記横行部に配置されている請求項1
又は2に記載の建物用煙突。
【請求項4】
前記建物用煙突が鉛直に伸びる鉛直煙突部を有し、前記伸縮継手部が前記鉛直煙突部に配置されている請求項1~
3の何れか1項に記載の建物用煙突。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、建物に付設された煙突に関し、特に伸縮継手部を有して伸縮可能な建物用煙突に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、ボイラーや発電機等が有る建物の内部や外壁には、排ガスを放出するための煙突が備えられている。通常、この種の煙突は、複数の筒形状の煙突ユニットにて構成されている。これら煙突ユニットが一列に連ねられることによって煙道が形成されている(特許文献1等参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
この種の煙突の所定箇所における隣接する2つの煙突ユニットは、互いに接近離間可能になっており、これら2つの煙突ユニットどうし間に伸縮継手部が設けられている。煙突が熱で膨張又は収縮したり地震で揺れたりしたときは、前記2つの煙突ユニットどうしが接近離間されるとともに伸縮継手部が伸縮されることによって変形(層間変形)に追従できる。
【0005】
伸縮継手部は、例えばセラミックブランケットなどの柔軟性を有する断熱材を含む。該断熱材が前記隣接する2つの煙突ユニット間に介在されている。2つの煙突ユニットが接近されると、断熱材が圧縮変形される。
【0006】
一方、その後、2つの煙突ユニットが離間されても、断熱材は殆ど圧縮時の状態のまま保持される。このため、2つの煙突ユニットの少なくとも1つと断熱材との間に大きな隙間が形成されやすい。
本発明は、かかる事情に鑑み、建物用煙突の伸縮継手部における柔軟性の断熱材が、2つの煙突ユニットどうしの相対変位に応じて圧縮されるだけでなく伸び変形も可能にして、煙突ユニットと断熱材との間に大きな隙間が形成されるのを防止することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記課題を解決するため、本発明は、建物に付設された煙突であって、
前記建物に支持されるとともに煙突軸方向に連なる複数の筒状の煙突ユニットと、
前記複数の煙突ユニットのうち互いに接近離間可能に隣接する2つの煙突ユニットの間に介在された環状の伸縮継手部と、
を備え、前記伸縮継手部が、
前記2つの煙突ユニットどうし間のユニット間スペースを埋めるように設けられた柔軟な断熱材と、
前記断熱材の外周を覆う伸縮可能な外周カバーと、
前記断熱材の内周を覆う内周スリーブと、を含み、
前記2つの煙突ユニットにおける対向端部には、それぞれ連結手段を介して、前記煙突軸方向と交差する係止ピンが設けられ、該係止ピンが前記断熱材に突き刺さるようにして前記断熱材に係止されていることを特徴とする。
【0008】
当該建物用煙突によれば、柔軟性の断熱材の両端部がそれぞれ係止ピンを介して対応する煙突ユニットに対して拘束される。したがって、2つの煙突ユニットどうしが接近されるとき、断熱材が圧縮変形可能なことはもちろんのこと、2つの煙突ユニットどうしが離間されるとき、断熱材が伸び変形可能である。この結果、煙突ユニットと断熱材との間に大きな隙間が形成されるのが防止される。
【0009】
前記内周スリーブが、前記2つの煙突ユニットにおける対向端部からそれぞれ突出されて前記断熱材の内周に被さる一対の内周スリーブ部材を含み、前記各内周スリーブ部材に前記係止ピンが設けられていることが好ましい。これによって、内周スリーブ部材が前記連結手段として提供される。内周スリーブ部材によって、断熱材を保持でき、断熱材の脱落を防止できる。
【0010】
前記断熱材の煙突軸方向の設定長さが、前記ユニット間スペースの煙突軸方向の規定長さより大きいことが好ましい。設定長さとは、設計時ないしは製造直後の伸び縮みしていないデフォルト状態における断熱材の煙突軸方向の長さを言う。規定長さとは、煙突の設計時ないしは供用後における熱や外力によって前記2つの煙突ユニットどうしが接近も離間もしていない中立状態における前記ユニット間スペースの煙突軸方向の長さを言う。これによって、2つの煙突ユニットの間に断熱材が圧縮されて配置される。このため、2つの煙突ユニットの相対変位に拘わらず、各煙突ユニットと断熱材との間に隙間が形成されるのが抑制される。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、建物用煙突において、2つの煙突ユニットどうしの相対変位に伴い、断熱材が、圧縮変形はもちろんのこと、伸び変形も可能となり、煙突ユニットと断熱材との間に大きな隙間が形成されるのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】
図1は、本発明の一実施形態に係る煙突を含む建物の高層階部分の解説正面図である。
【
図5】
図5は、前記断熱部材の設置操作を示す解説断面図である。
【
図8】
図8(a)は、伸縮継手部を挟んで両側の煙突ユニットどうしが接近した状態を示す断面図である。
図8(b)は、前記煙突ユニットどうしの中立状態を示す断面図である。
図8(c)は、前記煙突ユニットどうしが離間した状態を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の一実施形態を図面にしたがって説明する。
図1は、高層ビルなどの建物1を示したものである。建物1には、ボイラーや発電機などからの排煙を放出するための煙突3が付設されている。本実施形態の煙突3の煙道ひいては煙突軸方向は屈曲されている。すなわち、煙突3は、建物1の低層部から屋上階1phまで鉛直に伸びる鉛直煙突部3aと、屋上階1phにおいて水平に伸びる横行部3bと、横行部3bから立ち上がる立ち上がり部3cと、立ち上がり部3cの頂部の煙突口3dとを有している。
【0014】
図1に示すように、煙突3は、煙道を構成する複数の煙突ユニット10と、継手部14,20を備えている。各煙突ユニット10は、例えば断面四角形の筒状になっている。複数の煙突ユニット10が煙突軸方向に連ねられることによって煙道が形成されている。隣接する煙突ユニット10どうしが継手部14を介して連ねられている。鉛直煙突部3aの各煙突ユニット10は、支持ブラケット13を介して建物1の躯体1aに支持されている。屋上階1phの横行部3bの各煙突ユニット10は、吊フレーム15によって吊支持されている。
【0015】
煙突ユニット10のうち横行部3b(所定箇所)における所定の隣接する2つの煙突ユニット11,12は、互いに接近離間可能になっている。これら2つの煙突ユニット11,12どうし間には、継手部14に代えて、伸縮継手部20が介在されている。
【0016】
図8(a)~同図(b)に示すように、伸縮継手部20は、煙突軸方向(
図2において左右)に伸縮可能である。
図3に示すように、伸縮継手部20の全体的な断面形状は、煙突ユニット10の断面形状に合わせた四角形の筒状(環状)になっている。
【0017】
詳しくは、
図2に示すように、伸縮継手部20は、断熱材21と、外周カバー22と、内周スリーブ23を備えている。
図3に示すように、断熱材21は、4つ(複数)の断熱部材21aを有している。
図4に示すように、各断熱部材21aは、四角形のマット状(厚板状)に形成されている。断熱部材21aの縦横寸法は、伸縮継手部20の4つの各側面の縦横寸法と対応している。
図4に示すように、4つの断熱部材21aが伸縮継手部20の周方向に四角環状をなすように配置されている。
図6及び
図7に示すように、各断熱部材21aは、断熱材本体50と、袋体52とを有している。断熱材本体50は、セラミックブランケット等のブランケット状の柔軟な断熱材料によって構成されている。断熱材本体50の全体が袋体52によって包まれている。袋体52は、布状ないしはシート状の断熱材料を袋状に形成することによって構成されており、断熱性を有している。好ましくは、袋体52の材質はガラスクロスである。
【0018】
図2に示すように、伸縮継手部20の断熱材21によって、2つの煙突ユニット11,12どうし間のユニット間スペース19が埋められている。なお、
図5に示すように、ユニット間スペース19は、厳密には、後記一対の内周スリーブ部材31,32のフランジ34の対向面間に形成されたスペースを云う。
図5に示すように、各断熱部材21aひいては断熱材21の設定長さL
21は、ユニット間スペース19の規定長さL
19より大きい(L
21>L
19)。好ましくは、設定長さL
21は、伸びた際の伸縮継手長さとする。設定長さL
21が足らないと煙突ユニット11,12と断熱材21との間に隙間が出来るおそれがある。設定長さL
21が大き過ぎると、断熱部材21aひいては断熱材21を煙突ユニット11,12間に収めにくくなる。
【0019】
図2に示すように、断熱材21の外周は、外周カバー22によって覆われている。外周カバー22は、両側のベローズ部22aと、これらベローズ部22aに挟まれた中間筒部22cを有している。ベローズ部22aは、煙突軸方向(
図2において左右)へ伸縮可能である。ひいては、外周カバー22が煙突軸方向へ伸縮可能である。ベローズ部22a及び中間筒部22cの材質は、例えばステンレスなどの金属である。該外周カバー22が、2つの煙突ユニット11,12に架け渡されている。外周カバー22の両端部が、それぞれL字断面をなす四角環状のエンドフレーム24を介して、対応する煙突ユニット11,12とボルト締めによって接合されている。各煙突ユニット11,12とエンドフレーム24との間にはパッキン25が設けられている。
【0020】
断熱材21の内周は、内周スリーブ23によって覆われている。内周スリーブ23は、一対の内周スリーブ部材31,32を含む。内周スリーブ部材31,32の材質は、例えばステンレスなどの金属である。内周スリーブ部材31,32は、2つの煙突ユニット11,12における対向端部からそれぞれ断熱材21の内周に沿うように突出されている。
【0021】
詳しくは、
図2に示すように、伸縮継手部20の煙突軸方向の中央部を挟んで、第1の煙突ユニット11側に第1の内周スリーブ部材31が配置され、第2の煙突ユニット12側に第2の内周スリーブ部材32が配置されている。各内周スリーブ部材31,32は、内周スリーブ部33と、フランジ部34を有している。内周スリーブ部33ひいては内周スリーブ部材31,32は、伸縮継手部20の全周にわたる四角筒状(環状)に形成されている。フランジ部34は、内周スリーブ部33の端部から直角に折れ曲がって外方へ突出されている。
【0022】
図2に示すように、内周スリーブ部材31の内周スリーブ部33が、断熱材21の内周面の煙突軸方向の中央部よりも煙突ユニット11側の約半分の内周部分に被さっている。かつ内周スリーブ部材32の内周スリーブ部33が、断熱材21の内周面の煙突軸方向の中央部よりも煙突ユニット12側の約半分の内周部分に被さっている。
図7に示すように、各内周スリーブ部材31,32のフランジ部34は、断熱材21における対応する端面に被さるとともに、外端部がエンドフレーム24に突き当てられて溶接などによってエンドフレーム24と接合されている。
図2に示すように、これによって、各内周スリーブ部材31,32が、エンドフレーム24を介して、対応する煙突ユニット11,12と接合されている。
内周スリーブ23によって断熱材21が煙突内側から保持され、断熱材21の煙突内側への脱落が防止されている。
【0023】
図6に示すように、内周スリーブ部材31,32における互いに対向する先端部どうしは、間隔を隔てて対峙されるとともに、互いに相手側へ向かって煙突内側へ傾斜されることで、内側傾斜端35となっている。
図3に示すように、内側傾斜端35は、各内周スリーブ部材31,32の先端部の全周にわたる環状になっている。
【0024】
図2に示すように、2つの煙突ユニット11,12における対向端部には、それぞれ連結手段を介して、複数の係止ピン40が設けられている。具体的には、各内周スリーブ部材31,32における内周スリーブ部34の基端部(フランジ部34側の端部)近くに係止ピン40が設けられている。内周スリーブ部材31,32が、前記連結手段として提供されている。
図5に示すように、内周スリーブ部34の内面には、ナット42が溶接等によって固定されている。
【0025】
図7に示すように、係止ピン40は、先端が尖ったボルトによって構成されている。該係止ピン40が、煙突軸方向と直交(交差)するように向けられ、ナット42にねじ込まれるとともに、内周スリーブ部34を貫通して、断熱材21に突き刺さっている。詳しくは、係止ピン40は、断熱材21の袋体52を突き破って断熱材本体50に突き刺さっている。
【0026】
図2及び
図3に示すように、複数の係止ピン40及びナット42が、内周スリーブ部材31,32の周方向に間隔を置いて配置されている。各係止ピン40が、断熱材21に突き刺さって係止されている。このため、柔軟性の断熱材21の煙突軸方向の両端部が、それぞれ係止ピン40及び内周スリーブ23を介して、対応する煙突ユニット10に対して拘束されている。
【0027】
当該建物用煙突3によれば、煙道を通る排ガスの熱で膨張したり放熱で収縮したり、地震で揺れたりしたときは、
図8(a)~(c)に示すように、2つの煙突ユニット11,12どうしが接近離間されるとともに伸縮継手部20が伸縮されることによって変形(層間変形)に追従できる。
図8(a)に示すように、煙突ユニット11,12どうしが接近されるときは、断熱材21がこれら煙突ユニット11,12に押されて圧縮変形される。
図8(c)に示すように、煙突ユニット11,12どうしが離間されるときは、係止ピン40に拘束された断熱材21の両端部がそれぞれ係止ピン40を介して煙突ユニット11,12に引っ張られることで、断熱材21が伸び変形される。この結果、断熱材21の端部と煙突ユニット10との間に大きな隙間が形成されるのを防止することができる。
【0028】
煙突ユニット11,12どうしが接近離間されるとき、内周スリーブ部材31,32どうしが、断熱材21の内周面に沿って接近離間されるように摺動される。これら内周スリーブ部材31,32の先端部は内側傾斜端35となっているために、前記摺動時においても断熱材21に引っ掛かりにくい。特に、煙突ユニット11,12どうしが接近され、ひいては内周スリーブ部材31,32どうしが接近されるときでも、内周スリーブ部材31,32の先端部(内側傾斜端35)が断熱材21に引っ掛かりにくい。したがって、引っ掛かりによる断熱材21の破損や伸縮継手部20の伸縮動作の悪化を防止できる。
内側傾斜端35が、各内周スリーブ部材31,32の先端部の全周にわたる環状であることによって、伸縮継手部20の全周において、断熱材21への引っ掛かりを防止できる。
【0029】
建物用煙突3によれば、ブランケット状の断熱材本体50を袋体52によって包むことによって、断熱材本体50からブランケット構成材料が分離したとしても断熱材21の外部へ飛散するのが阻止される。袋体52をガラスクロスによって構成することによって、断熱性を確保するとともに、断熱材本体50からの飛散物の発生を確実に防止できる。
断熱材21の各断熱部材21aは四角形のマット状であるため、該断熱部材21aの断熱材本体50を袋体52によって包みやすい。
各断熱部材21aの設定長さL
21をユニット間スペース19の規定長さL
19より大きくしておくことによって(
図5)、2つの煙突ユニット11,12の間に断熱部材21aが圧縮されて配置される。これによって、煙突ユニット11,12が離間されたときでも、各煙突ユニット10と断熱部材21aとの間に隙間が形成されるのを抑制できる。
【0030】
本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の改変をなすことができる。
例えば、伸縮継手部20が、鉛直煙突部3aに配置されていてもよい。煙突3が、横行部3bを有さず鉛直煙突部3aだけで構成されていてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0031】
本発明は、例えば建物の内部や外壁に沿って設けられた煙突に適用できる。
【符号の説明】
【0032】
1 建物
3 建物用煙突
3b 横行部(所定箇所)
10 煙突ユニット
11,12 2つの煙突ユニット
19 ユニット間スペース
L19 規定長さ
20 伸縮継手部
21 断熱材
21a 断熱部材
L21 設定長さ
22 外周カバー
22a ベローズ部
22c 中間筒部
23 内周スリーブ
31,32 内周スリーブ部材(連結手段)
33 内周スリーブ部
34 フランジ部
35 内側傾斜端
40 係止ピン
50 断熱材本体
52 袋体