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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-22
(45)【発行日】2024-08-30
(54)【発明の名称】光モジュール
(51)【国際特許分類】
   H01S 5/02212 20210101AFI20240823BHJP
【FI】
H01S5/02212
【請求項の数】 10
(21)【出願番号】P 2021044439
(22)【出願日】2021-03-18
(65)【公開番号】P2022143753
(43)【公開日】2022-10-03
【審査請求日】2023-12-21
(73)【特許権者】
【識別番号】519283819
【氏名又は名称】CIG Photonics Japan株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000154
【氏名又は名称】弁理士法人はるか国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】野口 大輔
(72)【発明者】
【氏名】山本 寛
【審査官】佐藤 美紗子
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2014/0328595(US,A1)
【文献】特開2011-049523(JP,A)
【文献】特開2003-142766(JP,A)
【文献】特開2001-217498(JP,A)
【文献】特表2009-535824(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01S 5/00-5/50
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1面および第2面を有し、前記第1面及び前記第2面の間で貫通する複数の貫通孔を有する導電性ステムと、
信号リードピンを含み、前記複数の貫通孔の内側にそれぞれ位置し、前記導電性ステムとは誘電体で絶縁されてそれぞれ固定されている複数のリードピンと、
上面及び下面を有し、前記上面及び前記下面の間で熱を移動させるようになっており、前記下面が前記第1面に固定されている熱電冷却器と、
前記熱電冷却器の前記上面に固定され、前記熱電冷却器とは反対の面に配線パターンを有するサブマウント基板と、
前記サブマウント基板に搭載され、前記配線パターンに電気的に接続され、光信号及び電気信号を少なくとも一方から他方に変換するようになっている光電素子と、
前記信号リードピンの先端面と前記サブマウント基板の前記配線パターンを電気的に接続する信号ワイヤと、
を有し、
前記導電性ステムの前記第1面は、前記複数のリードピンが配列されている基準領域と、前記基準領域よりも低くなって前記熱電冷却器が搭載されている実装領域と、を含む光モジュール。
【請求項2】
請求項1に記載された光モジュールであって、
前記サブマウント基板は、前記熱電冷却器から前記信号リードピンへの方向にオーバーハングし、前記基準領域の上方に端部を有する光モジュール。
【請求項3】
請求項2に記載された光モジュールであって、
前記サブマウント基板の前記端部は、前記導電性ステムから間隔があいている光モジュール。
【請求項4】
請求項1から3のいずれか1項に記載された光モジュールであって、
前記基準領域と前記実装領域の高さの差は、前記熱電冷却器の厚みの半分以上である光モジュール。
【請求項5】
請求項1から4のいずれか1項に記載された光モジュールであって、
前記熱電冷却器および前記実装領域の間に介在する非導電性接着剤をさらに有する光モジュール。
【請求項6】
請求項1から5のいずれか1項に記載された光モジュールであって、
前記サブマウント基板の前記配線パターンは、前記信号ワイヤがボンディングされる信号パターンと、グラウンドパターンと、を含み、
前記導電性ステムの前記第1面と前記グラウンドパターンを電気的に接続するグラウンドワイヤをさらに有する光モジュール。
【請求項7】
請求項6に記載された光モジュールであって、
表面にメタライズパターンを有し、前記導電性ステムの前記第1面に搭載され、前記メタライズパターンが前記導電性ステムに電気的に導通する誘電体ブロックをさらに有し、
前記グラウンドワイヤの一端は、前記メタライズパターンにボンディングされている光モジュール。
【請求項8】
請求項7に記載された光モジュールであって、
前記熱電冷却器は、前記上面に導電膜を有し、
前記サブマウント基板は、前記導電膜の上に搭載されて、前記グラウンドパターンが前記導電膜に電気的に導通し、
前記第1面と前記導電膜を電気的に接続する他のワイヤをさらに有する光モジュール。
【請求項9】
請求項1から8のいずれか1項に記載された光モジュールであって、
前記導電性ステムの前記第1面は、前記実装領域の周囲に凸部を有し、前記凸部の上面が前記基準領域であり、前記凸部の周囲に前記基準領域よりも低い外周領域を含み、
前記凸部をガイドとして前記導電性ステムに取り付けられたレンズキャップをさらに有する光モジュール。
【請求項10】
請求項1から9のいずれか1項に記載された光モジュールであって、
前記光電素子は、前記第1面に平行に光を出射する端面発光レーザであり、
前記第1面に交差する方向に前記光を反射するミラーをさらに有する光モジュール。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、光モジュールに関する。
【背景技術】
【0002】
小型の光モジュールには、高周波特性の向上が求められている。TO-CAN(Transistor Outline Can)パッケージ(特許文献1)は、リードピンを用いて電気信号を端面発光レーザへ伝送するようになっている。リードピンは導電性ステムを貫通する。導電性ステムには冷却素子が搭載され、冷却素子の上にサブキャリア基板が載置され、サブキャリア基板に端面発光レーザが実装されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2011-108939号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
リードピンと端面発光レーザは、中継線路基板を介して電気的に接続されている。リードピンと中継線路基板は、金系はんだによって接合される。端面発光レーザと中継基板はボンディングワイヤによって接続される。中継線路基板を使用することで、ボンディングワイヤを短くして、高周波特性を向上させることができるが、金系はんだを使用することは高コストになる。
【0005】
本発明は、高周波特性の向上を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
光モジュールは、第1面および第2面を有し、前記第1面及び前記第2面の間で貫通する複数の貫通孔を有する導電性ステムと、信号リードピンを含み、前記複数の貫通孔の内側にそれぞれ位置し、前記導電性ステムとは誘電体で絶縁されてそれぞれ固定されている複数のリードピンと、上面及び下面を有し、前記上面及び前記下面の間で熱を移動させるようになっており、前記下面が前記第1面に固定されている熱電冷却器と、前記熱電冷却器の前記上面に固定され、前記熱電冷却器とは反対の面に配線パターンを有するサブマウント基板と、前記サブマウント基板に搭載され、前記配線パターンに電気的に接続され、光信号及び電気信号を少なくとも一方から他方に変換するようになっている光電素子と、前記信号リードピンの先端面と前記サブマウント基板の前記配線パターンを電気的に接続する信号ワイヤと、を有し、前記導電性ステムの前記第1面は、前記複数のリードピンが配列されている基準領域と、前記基準領域よりも低くなって前記熱電冷却器が搭載されている実装領域と、を含む。
【0007】
実装領域が基準領域よりも低いので、配線パターンの位置を低くすることができる。これにより、信号リードピンの先端面と配線パターンの高さの差が小さくなるので、信号ワイヤを短くして高周波特性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】第1の実施形態に係る光モジュールの側面図である。
図2】導電性ステム及びこれに搭載される電子部品の斜視図である。
図3】導電性ステム及びこれに搭載される電子部品の平面図である。
図4図3に示す構造のIV-IV線断面図である。
図5】光モジュールの分解斜視図である。
図6】第2の実施形態に係る導電性ステム及びこれに搭載される電子部品の平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、図面を参照して、本発明の実施形態を具体的かつ詳細に説明する。全図において同一の符号を付した部材は同一又は同等の機能を有するものであり、その繰り返しの説明を省略する。なお、図形の大きさは倍率に必ずしも一致するものではない。
【0010】
[第1の実施形態]
図1は、第1の実施形態に係る光モジュールの側面図である。光モジュール100は、TO-CAN(Transistor Outline-Can)型光モジュールであり、発光素子を備える光送信サブアセンブリ(TOSA: Transmitter Optical Sub-Assembly)、受光素子を備える光受信サブアセンブリ(ROSA: Receiver Optical Sub-Assembly)、発光素子及び受光素子の両方を備える双方向モジュール(BOSA;Bidirectional Optical Sub-Assembly)のいずれであってもよい。光モジュール100は、フレキシブル基板(FPC)102を有し、プリント基板(PCB)104に接続されるようになっている。光モジュール100は、導電性ステム10を有する。
【0011】
図2は、導電性ステム10及びこれに搭載される電子部品の斜視図である。図3は、導電性ステム10及びこれに搭載される電子部品の平面図である。図4は、図3に示す構造のIV-IV線断面図である。
【0012】
[導電性ステム]
導電性ステム10は、金属などの導電材料からなる。導電性ステム10は、基準電位(例えばグラウンド)に接続される。導電性ステム10は、アイレットを含む。
【0013】
導電性ステム10は、第1面12を有する。導電性ステム10の第1面12は、基準領域14を含む。第1面12は、基準領域14よりも低い実装領域16を含む。第1面12は、実装領域16の周囲に凸部18を有する。凸部18の上面が基準領域14である。第1面12は、凸部18の周囲に、基準領域14よりも低い外周領域20を含む。外周領域20の内側に凸部18がある。
【0014】
導電性ステム10は、第2面22を有する。第2面22は平坦になっている。導電性ステム10は、第1面12および第2面22の間で貫通する複数の貫通孔24を有する。複数の貫通孔24は、基準領域14に形成されている。
【0015】
[リードピン]
光モジュール100は、複数のリードピン26を有する。複数のリードピン26は、基準領域14に配列されている。複数のリードピン26は、複数の貫通孔24の内側にそれぞれ位置する。複数のリードピン26は、導電性ステム10とは誘電体28(例えばガラス)で絶縁されてそれぞれ固定されており、これにより同軸線路が構成される。
【0016】
図4に示すように、複数のリードピン26のそれぞれは、複数の貫通孔24の内側にある軸部30を含む。複数のリードピン26のそれぞれは、第1面12から突出する第1端部32を含む。複数のリードピン26のそれぞれは、第2面22から突出する第2端部34を含む。第2端部34がフレキシブル基板102(図1)に接続される。
【0017】
複数のリードピン26は、信号リードピン36を含む。信号リードピン36は、複数のリードピン26の他のいずれよりも軸部30が細い。信号リードピン36は、第1端部32が軸部30よりも大径になっている。第1端部32の先端面は平坦になっている。
【0018】
[熱電冷却器]
光モジュール100は、熱電冷却器38を有する。熱電冷却器38は、上面40及び下面42を有する。上面40及び下面42は、セラミックなどの絶縁体からなる。熱電冷却器38は、上面40及び下面42の間で熱を移動させるようになっている。熱電冷却器38は、上面40及び下面42の間で熱を移動させるためのペルチェ素子41を内部に有する。例えば、上面40が吸熱面になり、下面42が放熱面になるが、その逆に切り替えられるようになっている。熱電冷却器38の電極は、ワイヤW1によって、リードピン26に接続されている。
【0019】
熱電冷却器38は、上面40に導電膜44を有する。導電膜44は、基準電位プレーン(例えばグラウンドプレーン)となる。サーミスタ46が導電膜44に載って、電気的に接続し、温度を測定できるようになっている。サーミスタ46は、ワイヤW2によってリードピン26に接続されており、電圧が印加されるようになっている。
【0020】
熱電冷却器38は、下面42が第1面12に固定されている。図4に示すように、非導電性接着剤48が、熱電冷却器38および第1面12の間に介在する。熱電冷却器38は、実装領域16に搭載されている。非導電性接着剤48が熱電冷却器38および実装領域16の間に介在して、両者を接着している。基準領域14と実装領域16の高さの差は、熱電冷却器38の厚みの半分以上である。
【0021】
[サブマウント基板]
光モジュール100は、サブマウント基板50を有する。サブマウント基板50は、第1面12に少なくとも間接的に固定されている。熱電冷却器38が、サブマウント基板50と第1面12との間に介在する。サブマウント基板50は、熱電冷却器38の上面40に固定されている。サブマウント基板50は、導電膜44の上に搭載されている。
【0022】
図3に示すように、サブマウント基板50は、熱電冷却器38から信号リードピン36への方向にオーバーハングしている。サブマウント基板50は、基準領域14の上方に端部を有する。サブマウント基板50の端部は、導電性ステム10から間隔があいている(図4)。
【0023】
サブマウント基板50は、配線パターン52を有する。配線パターン52は、サブマウント基板50の、熱電冷却器38とは反対の面にある。配線パターン52は、信号パターン54を含む。信号パターン54は、ワイヤW3によって光電素子56(光変調器)に電気的に接続されて、高周波信号を入力するようになっている。
【0024】
配線パターン52は、グラウンドパターン58を含む。グラウンドパターン58は、スルーホール60を介して、搭載面とは反対側の裏面電極(図示せず)に接続されている。これにより、グラウンドパターン58は、導電膜44に電気的に導通する。
【0025】
サブマウント基板50は、光電素子56が搭載される搭載面を有する。搭載面に平行な方向に光軸を向けるように、光電素子56は配置されている。なお、図示しない終端抵抗をサブマウント基板50に設けて、高周波成分を有する変調電気信号の反射波が、駆動IC(図示せず)に折り返すことを抑制してもよい。
【0026】
[光電素子]
光モジュール100は、光電素子56を有する。光電素子56は、光信号及び電気信号を少なくとも一方から他方に変換するようになっている。光電素子56には、半導体レーザ及び光変調器が集積されている。半導体レーザには、ワイヤW4がボンディングされて、直流電圧を印加するようになっている。光変調器は、シングルエンド駆動されるようになっている。
【0027】
光電素子56は、サブマウント基板50に搭載されている。光電素子56(裏面電極)は、配線パターン52(グラウンドパターン58)に電気的に接続されている。光電素子56は、第1面12に平行に光を出射する端面発光レーザである。出射された光は、ミラー62で、第1面12に交差する方向に反射される。
【0028】
導電性ステム10には、バイパスコンデンサ64が搭載されている。バイパスコンデンサ64の裏面(一方の電極)が第1面12に導通し、基準電位(例えばグラウンド)に接続される。バイパスコンデンサ64の上面(他方の電極)は、ワイヤW5を介して、リードピン26に接続され、電圧が印加されるようになっている。電圧は、ワイヤW4を介して、光電素子56(半導体レーザ)にも接続されて直流電圧が供給される。バイパスコンデンサ64によって、直流信号に重畳される高周波信号を分離している。
【0029】
[誘電体ブロック]
光モジュール100は、誘電体ブロック66を有する。誘電体ブロック66は、表面にメタライズパターン68を有する。誘電体ブロック66は、導電性ステム10の第1面12に搭載されている。メタライズパターン68が導電性ステム10に電気的に導通する。メタライズパターン68は、誘電体ブロック66の下面から上面に至るように連続的に形成されている。
【0030】
[ワイヤ]
グラウンドワイヤ70が、導電性ステム10の第1面12とグラウンドパターン58を電気的に接続する。グラウンドワイヤ70の一端は、誘電体ブロック66のメタライズパターン68にボンディングされている。
【0031】
信号ワイヤ72が、信号リードピン36の先端面とサブマウント基板50の配線パターン52を電気的に接続する。信号ワイヤ72は、信号パターン54にボンディングされる。
【0032】
実装領域16が基準領域14よりも低いので、配線パターン52の位置を低くすることができる。これにより、信号リードピン36の先端面と配線パターン52の高さの差が小さくなるので、信号ワイヤ72を短くして高周波特性を向上させることができる。
【0033】
[レンズキャップ]
図5は、光モジュール100の分解斜視図である。レンズキャップ74は、レンズ76を有する。レンズ76は、光電素子56から出射してミラー62で反射された光を集光するようになっている。そのため、レンズ76は、導電性ステム10の第1面12の中心に対向する。これに対応して、ミラー62も、導電性ステム10の第1面12の中心に位置している。レンズキャップ74は、凸部18をガイドとして、導電性ステム10に取り付けられる。
【0034】
[第2の実施形態]
図6は、第2の実施形態に係る導電性ステム及びこれに搭載される電子部品の平面図である。1つ又は複数のワイヤ278が、第1面12と導電膜44を電気的に接続する。ワイヤ278の一端は、導電膜44にボンディングされている。ワイヤ278の他端は、第1面12の基準面にボンディングされている。ワイヤ278によって、導電膜44をグラウンド電位に接続することができる。その他の内容には、第1の実施形態で説明したことが適用可能である。
【0035】
[実施形態の概要]
(1) 第1面12および第2面22を有し、第1面12及び第2面22の間で貫通する複数の貫通孔24を有する導電性ステム10と、信号リードピン36を含み、複数の貫通孔24の内側にそれぞれ位置し、導電性ステム10とは誘電体28で絶縁されてそれぞれ固定されている複数のリードピン26と、上面40及び下面42を有し、上面40及び下面42の間で熱を移動させるようになっており、下面42が第1面12に固定されている熱電冷却器38と、熱電冷却器38の上面40に固定され、熱電冷却器38とは反対の面に配線パターン52を有するサブマウント基板50と、サブマウント基板50に搭載され、配線パターン52に電気的に接続され、光信号及び電気信号を少なくとも一方から他方に変換するようになっている光電素子56と、信号リードピン36の先端面とサブマウント基板50の配線パターン52を電気的に接続する信号ワイヤ72と、を有し、導電性ステム10の第1面12は、複数のリードピン26が配列されている基準領域14と、基準領域14よりも低くなって熱電冷却器38が搭載されている実装領域16と、を含む光モジュール100。
【0036】
(2) (1)に記載された光モジュール100であって、サブマウント基板50は、熱電冷却器38から信号リードピン36への方向にオーバーハングし、基準領域14の上方に端部を有する光モジュール100。
【0037】
(3) (2)に記載された光モジュール100であって、サブマウント基板50の端部は、導電性ステム10から間隔があいている光モジュール100。
【0038】
(4) (1)から(3)のいずれか1つに記載された光モジュール100であって、基準領域14と実装領域16の高さの差は、熱電冷却器38の厚みの半分以上である光モジュール100。
【0039】
(5) (1)から(4)のいずれか1つに記載された光モジュール100であって、熱電冷却器38および実装領域16の間に介在する非導電性接着剤48をさらに有する光モジュール100。
【0040】
(6) (1)から(5)のいずれか1つに記載された光モジュール100であって、サブマウント基板50の配線パターン52は、信号ワイヤ72がボンディングされる信号パターン54と、グラウンドパターン58と、を含み、導電性ステム10の第1面12とグラウンドパターン58を電気的に接続するグラウンドワイヤ70をさらに有する光モジュール100。
【0041】
(7) (6)に記載された光モジュール100であって、表面にメタライズパターン68を有し、導電性ステム10の第1面12に搭載され、メタライズパターン68が導電性ステム10に電気的に導通する誘電体ブロック66をさらに有し、グラウンドワイヤ70の一端は、メタライズパターン68にボンディングされている光モジュール100。
【0042】
(8) (7)に記載された光モジュールであって、熱電冷却器38は、上面40に導電膜44を有し、サブマウント基板50は、導電膜44の上に搭載されて、グラウンドパターン58が導電膜44に電気的に導通し、第1面12と導電膜44を電気的に接続する他のワイヤ278をさらに有する光モジュール。
【0043】
(9) (1)から(8)のいずれか1つに記載された光モジュール100であって、導電性ステム10の第1面12は、実装領域16の周囲に凸部18を有し、凸部18の上面が基準領域14であり、凸部18の周囲に基準領域14よりも低い外周領域20を含み、凸部18をガイドとして導電性ステム10に取り付けられたレンズキャップ74をさらに有する光モジュール100。
【0044】
(10) (1)から(9)のいずれか1つに記載された光モジュール100であって、光電素子56は、第1面12に平行に光を出射する端面発光レーザであり、第1面12に交差する方向に光を反射するミラー62をさらに有する光モジュール100。
【0045】
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく種々の変形が可能である。例えば、実施形態で説明した構成は、実質的に同一の構成、同一の作用効果を奏する構成又は同一の目的を達成することができる構成で置き換えることができる。
【符号の説明】
【0046】
10 導電性ステム、12 第1面、14 基準領域、16 実装領域、18 凸部、20 外周領域、22 第2面、24 貫通孔、26 リードピン、28 誘電体、30 軸部、32 第1端部、34 第2端部、36 信号リードピン、38 熱電冷却器、40 上面、41 ペルチェ素子、42 下面、44 導電膜、46 サーミスタ、48 非導電性接着剤、50 サブマウント基板、52 配線パターン、54 信号パターン、56 光電素子、58 グラウンドパターン、60 スルーホール、62 ミラー、64 バイパスコンデンサ、66 誘電体ブロック、68 メタライズパターン、70 グラウンドワイヤ、72 信号ワイヤ、74 レンズキャップ、76 レンズ、100 光モジュール、102 フレキシブル基板、104 プリント基板、278 ワイヤ、W1 ワイヤ、W2 ワイヤ、W3 ワイヤ、W4 ワイヤ、W5 ワイヤ。

図1
図2
図3
図4
図5
図6