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特許7542528プラグインに対応した購入用の代替商品の識別および表示
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-22
(45)【発行日】2024-08-30
(54)【発明の名称】プラグインに対応した購入用の代替商品の識別および表示
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/0601 20230101AFI20240823BHJP
   G06Q 30/015 20230101ALI20240823BHJP
【FI】
G06Q30/0601 330
G06Q30/015
【請求項の数】 9
(21)【出願番号】P 2021518740
(86)(22)【出願日】2019-10-04
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-01-13
(86)【国際出願番号】 US2019054628
(87)【国際公開番号】W WO2020076621
(87)【国際公開日】2020-04-16
【審査請求日】2022-09-26
(31)【優先権主張番号】62/744,497
(32)【優先日】2018-10-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】16/357,754
(32)【優先日】2019-03-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】521138109
【氏名又は名称】メルカリ,インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【弁理士】
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【弁理士】
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【弁理士】
【氏名又は名称】内藤 和彦
(72)【発明者】
【氏名】アーナウト,ダニ
(72)【発明者】
【氏名】カワス,ジハード
【審査官】毛利 太郎
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2015/0066684(US,A1)
【文献】特開2016-192235(JP,A)
【文献】特開2004-171051(JP,A)
【文献】特表2016-504655(JP,A)
【文献】特開2016-026344(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 - 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の電子商取引サイトによってユーザに現在表示されている第1の商品に少なくとも類似している第2の電子商取引サイトのインベントリ内の第2の商品を識別し、前記ユーザが前記第1の電子商取引サイトにおいて見るおよび購入するために前記第2の商品を表示するための方法であって、前記方法は前記第2の電子商取引サイトにおいて動作し、
前記第1の商品に関連する商品情報を受信することであって、前記商品情報は複数の単語を含み、前記複数の単語は、前記第1の電子商取引サイトにアクセスしたことに応答して、アプリケーションを介して解析されたものである、受信することと、
前記アプリケーションを介して、前記第1の電子商取引サイトに関連するレイアウト情報を受信することと、
前記インベントリ内の少なくとも1つの第2の商品に対する、前記第1の商品の類似度に少なくとも部分的に基づいて、前記複数の単語のうちの少なくとも2つの単語をスコア付けすることと、
解析された前記複数の単語から、前記第1の商品のカテゴリを指定するように働くことができる1つまたは複数のキーワードを識別することと、
前記1つまたは複数のキーワードから、検索パラメータとして処理される少なくとも1つの特徴を抽出することと、
検索パラメータを生成するために、抽出された前記少なくとも1つの特徴に少なくとも部分的に基づいて、前記商品情報を少なくとも1つの追加の特徴に対して重み付けすることと、
前記検索パラメータに少なくとも部分的に基づいて検索を行うことであって、前記検索を行うことは、
前記スコア付けまたは前記重み付けすることに少なくとも部分的に基づいて、生成された前記検索パラメータから少なくとも1つのさらなる特徴を除去することと、
前記検索に基づいて、前記第2の商品の少なくとも1つの識別情報を取得することと、
前記第2の商品のリストを、前記リストに最初に表示される前記第2の商品が、前記検索に基づいて取得された前記少なくとも1つの識別情報に対応する前記第2の商品を含むように順序付けすることと、
前記リストを前記アプリケーションに送信することであって、前記アプリケーションは、前記第1の電子商取引サイトを表示させる前記ユーザからの命令に従って前記リストを前記ユーザに表示するように構成され、前記リストはリスト情報を含み、前記リスト情報は、前記商品情報と少なくとも部分的に一致し、前記除去することは、前記検索パラメータから、前記リスト情報と少なくとも部分的に一致する前記商品情報の少なくとも一部を除くことをさらに含む、送信することと、
を含む、検索を行うことと、
を含む、方法。
【請求項2】
前記カテゴリ、または前記特徴は、前記第2の電子商取引サイトとやりとりしている間の1人または複数のユーザのアクティビティを監視および分析することに基づいて決定されている、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記順序付けすることは、前記重み付けされた特徴に基づいて前記リストをソートすることを含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
1つまたは複数の第2のコンピューティングデバイス上で実行される第2の電子商取引サイトをサポートするバックエンドサーバであって、
インベントリデータベースと、
カテゴリデータベースと、
1つまたは複数のプロセッサと、
を備え、前記1つまたは複数のプロセッサは、
第1のコンピューティングデバイスから第1の電子商取引サイトにアクセスしたユーザから、前記第1の電子商取引サイトによって提供される第1の商品に関連する商品情報を受信することであって、前記商品情報は複数の単語を含み、前記複数の単語は、前記第1の電子商取引サイトに前記アクセスしたことに応答して、前記第1のコンピューティングデバイスを介して解析されたものである、受信することと、
前記第1のコンピューティングデバイスを介して、前記第1の電子商取引サイトに関連するレイアウト情報を受信することと、
前記インベトリデータベース内の少なくとも1つの第2の商品に対する、前記第1の商品の類似度に少なくとも部分的に基づいて、前記複数の単語のうちの少なくとも2つの単語をスコア付けすることと、
解析された前記複数の単語から、前記第1の商品のカテゴリを指定するように働くことができる1つまたは複数のキーワードを識別することと、
前記1つまたは複数のキーワードから、前記1つまたは複数のコンピュータプロセッサによって検索パラメータとして処理される少なくとも1つの特徴を抽出することと、
検索パラメータを生成するために、抽出された前記少なくとも1つの特徴に少なくとも部分的に基づいて、前記商品情報を少なくとも1つの追加の特徴に対して重み付けすることと、
前記検索パラメータに少なくとも部分的に基づいて検索を行うことと、
を含む動作を行うように構成され、前記検索を行うために、前記動作は、
前記スコア付けまたは前記重み付けすることに少なくとも部分的に基づいて、生成された前記検索パラメータから少なくとも1つのさらなる特徴を除去することと、
前記検索に基づいて、前記第1の商品に少なくとも類似している第2の商品の少なくとも1つの識別情報を取得することと、
前記第2の商品のリストを、前記リストに最初に表示される前記第2の商品が、前記検索に基づいて取得された前記少なくとも1つの識別情報に対応する前記第2の商品を含むように順序付けすることと、
前記リストを前記ユーザに表示するために、前記リストを前記第1のコンピューティングデバイス、前記第1の電子商取引サイト、またはそれらの組み合わせに送信することであって、前記リストはリスト情報を含み、前記リスト情報は、前記商品情報と少なくとも部分的に一致し、前記除去することは、前記検索パラメータから、前記リスト情報と少なくとも部分的に一致する前記商品情報の少なくとも一部を除くことをさらに含む、送信することと、
をさらに含む、バックエンドサーバ。
【請求項5】
前記カテゴリ、または前記特徴は、前記第2の電子商取引サイトとやりとりしている間の1人または複数のユーザのアクティビティを監視および分析することに基づいて決定されている、請求項4に記載のバックエンドサーバ。
【請求項6】
前記順序付けすることは、前記重み付けされた特徴に基づいて前記リストを順序付けすることを含む、請求項5に記載のバックエンドサーバ。
【請求項7】
少なくとも1つのコンピューティングデバイスによって実行された場合に、前記少なくとも1つのコンピューティングデバイスに、第1の電子商取引サイトによってユーザに現在表示されている第1の商品に少なくとも類似している第2の電子商取引サイトのインベントリ内の第2の商品を識別し、前記ユーザが前記第1の電子商取引サイトにおいて見るおよび購入するために前記第2の商品を表示するための動作を実行させる命令が記憶された有形のコンピュータ可読デバイスであって、前記動作は、
前記第1の商品に関連する商品情報を受信することであって、前記商品情報は複数の単語を含み、前記複数の単語は、前記第1の電子商取引サイトにアクセスしたことに応答して、アプリケーションを介して解析されたものである、受信することと、
前記アプリケーションを介して、前記第1の電子商取引サイトに関連するレイアウト情報を受信することと、
前記インベントリ内の少なくとも1つの第2の商品に対する、前記第1の商品の類似度に少なくとも部分的に基づいて、前記複数の単語のうちの少なくとも2つの単語をスコア付けすることと、
解析された前記複数の単語から、前記第1の商品のカテゴリを指定するように働くことができる1つまたは複数のキーワードを識別することと、
前記1つまたは複数のキーワードから、前記少なくとも1つのコンピューティングデバイスによって検索パラメータとして処理される少なくとも1つの特徴を抽出することと、
検索パラメータを生成するために、抽出された前記少なくとも1つの特徴に少なくとも部分的に基づいて、前記商品情報を少なくとも1つの追加の特徴に対して重み付けすることと、
前記検索パラメータに少なくとも部分的に基づいて検索を行うことであって、前記検索を行うために、前記動作は、
前記スコア付けまたは前記重み付けすることに少なくとも部分的に基づいて、生成された前記検索パラメータから少なくとも1つのさらなる特徴を除去することと、
前記検索に基づいて、前記第2の商品の少なくとも1つの識別情報を取得することと、
前記第2の商品のリストを、前記リストに最初に表示される前記第2の商品が、前記検索に基づいて取得された前記少なくとも1つの識別情報に対応する前記第2の商品を含むように順序付けすることと、
前記リストを前記アプリケーションに送信することであって、前記アプリケーションは、前記第1の電子商取引サイトを表示させる前記ユーザからの命令に従って前記リストを前記ユーザに表示するように構成され、前記リストはリスト情報を含み、前記リスト情報は、前記商品情報と少なくとも部分的に一致し、前記除去することは、前記検索パラメータから、前記リスト情報と少なくとも部分的に一致する前記商品情報の少なくとも一部を除くことをさらに含む、送信することと、
をさらに含む、検索を行うことと、
を含む、有形のコンピュータ可読デバイス。
【請求項8】
前記カテゴリ、または前記特徴は、前記第2の電子商取引サイトとやりとりしている間の1人または複数のユーザのアクティビティを監視および分析することに基づいて決定されている、請求項7に記載の有形のコンピュータ可読デバイス。
【請求項9】
前記順序付けすることは、前記重み付けされた特徴に基づいて前記リストを順序付けすることを含む、請求項8に記載の有形のコンピュータ可読デバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
[0001] 本出願は、2018年10月11日に出願された「Plug-In Enabled Identification and Display of Alternative Products for Purchase」と題された米国出願第62/744,497号、および2019年3月19日に出願された「Plug-In Enabled Identification and Display of Alternative Products for Purchase」と題された米国出願第16/357,754号の優先権を主張し、それらの全体が引用により本明細書に組み込まれている。
【背景技術】
【0002】
[0002] 本開示は、消費者がオンラインでより効果的な方法で検索、閲覧、および購入できるようにすることに関してなされている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
[0003] 電子商取引サイトで買い物をする場合、一般的に、消費者は商品を検索し、その商品を見つけて、その商品を購入するか否かを判断する。通常、そのような判断は、消費者によって、他のオンライン販売者から入手可能なインベントリを意識せずに行われる。そのため、消費者は、同一(または類似)の商品が他のオンライン販売者によってより低価格で提供されていることに気づかないので、オンラインで購入する場合に過剰に支出してしまうことが多い。また、彼らは、自分のニーズによりよく合致し得る他の入手可能な商品に気づかない場合がある。
【課題を解決するための手段】
【0004】
[0004] 本明細書では、第1の電子商取引サイトによってユーザに現在表示されている第1の商品に少なくとも類似している第2の電子商取引サイトのインベントリ内の第2の商品を識別し、ユーザが第1の電子商取引サイトにおいて見るおよび購入するために第2の商品を表示するための、システム、装置、デバイス、方法、および/またはコンピュータプログラム製品の実施形態、ならびに/あるいはそれらの組み合わせおよびサブコンビネーションを提供する。
【0005】
[0005] いくつかの実施形態では、この方法は、第1の商品に関連する商品情報を受信することと、検索パラメータを生成するために、商品情報のクリーン化および重み付けを行うことと、第2の商品を識別するために、検索パラメータを使用してインベントリを検索することと、第2の商品のリストを、リストに最初に表示される第2の商品が、(1)第1の商品に最も類似しており、(2)ユーザにとって最も関心がある可能性が高くなるように順序付けすることと、リストをプラグインアプリケーションに送信することであって、プラグインアプリケーションは、第1の電子商取引サイトを表示するために使用されているブラウザによって、リストをユーザに表示するように動作する、送信することと、によって動作する。
【0006】
[0006] 検索パラメータを生成するために、商品情報のクリーン化および重み付けを行うことは、商品情報において、カテゴリに関連付けられたキーワードを識別することに基づいて、第1の商品のカテゴリを識別することと、商品情報において、カテゴリに関連付けられた特徴を識別することと、特徴に重みを適用することであって、重み付けされた特徴は、検索パラメータを構成する、適用することと、によって行うことができる。
【0007】
[0007] リストは、重み付けされた特徴に基づいて順序付けすることができる。
【0008】
[0008] いくつかの実施形態では、カテゴリ、特徴、および重みは、第2の電子商取引サイトとやりとりしている間のユーザのアクティビティを監視および分析することに基づいて決定することができる。
【0009】
[0009] 添付の図面は本明細書に組み込まれており、本明細書の一部を形成する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1A】[0010]いくつかの実施形態による、第1および第2の電子商取引サイトを有するシステムであって、第1の電子商取引サイトによって例示的なブラウザウィンドウが表示され、ブラウザウィンドウはその中に、販売用の商品と、その商品に類似する物品の数を示すボタンとを表示し、類似商品が第2の電子商取引サイトによって売りに出されている、システムの図である。
図1B】いくつかの実施形態による、第1および第2の電子商取引サイトを有するシステムであって、第1の電子商取引サイトによって例示的なブラウザウィンドウが表示され、ブラウザウィンドウはその中に、販売用の商品と、その商品に類似する物品の数を示すボタンとを表示し、類似商品が第2の電子商取引サイトによって売りに出されている、システムの図である。
図2】[0011]いくつかの実施形態による、第2の電子商取引サイトで売りに出されている類似商品を掲載したウィンドウも示す、図1Aのブラウザウィンドウの図である。
図3】[0012]いくつかの実施形態による、図1A図1Bおよび図2に関連する例示的な処理を示すフローチャートである。
図4】いくつかの実施形態による、図1A図1Bおよび図2に関連する例示的な処理を示すフローチャートである。
図5】いくつかの実施形態による、図1A図1Bおよび図2に関連する例示的な処理を示すフローチャートである。
図6】いくつかの実施形態による、図1A図1Bおよび図2に関連する例示的な処理を示すフローチャートである。
図7】いくつかの実施形態による、図1A図1Bおよび図2に関連する例示的な処理を示すフローチャートである。
図8】[0013]様々な実施形態を実装するのに有用な例示的なコンピュータシステムの図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
[0014] 図面では、同様の参照番号は一般に同一または類似の要素を示す。さらに、一般に、参照番号の左端の桁は、その参照番号が最初に登場する図面を識別する。
【0012】
[0015] 本明細書では、第1の電子商取引サイトで提供されている商品と同一または類似の、第2の電子商取引サイトのインベントリ内の物品を識別し、それらを表示して、ユーザが第1の電子商取引サイトで見て購入できるようにするための、システム、装置、デバイス、方法、および/またはコンピュータプログラム製品の実施形態、ならびに/あるいはそれらの組み合わせおよびサブコンビネーションを提供する。
【0013】
[0016] 図1Aおよび図1Bは、合わせて、ネットワーク114に接続された第1のコンピューティングデバイス101を含むシステム100を示している。ネットワーク114は、たとえば、インターネットとすることができ、有線および/または無線コンポーネントから構成されてもよい。
【0014】
[0017] 第1のコンピューティングデバイス101は、プラグインアプリケーション112を用いて動作するブラウザ102を含む。ブラウザとプラグインアプリケーション112との両方は、第1のコンピューティングデバイス101で実行される。コンピューティングデバイス101には、ほんのいくつかの例を挙げると、ラップトップコンピュータ、スマートフォン、タブレット、ウェアラブル(たとえば、時計または眼鏡)、モノのインターネット(IoT)デバイス、電化製品、携帯情報端末、音声応答コンピューティングデバイス、および/または他の任意の電子コンピューティングデバイスを含めることができる。
【0015】
[0018] ブラウザ102は、ユーザ128Aによってアクセスされている第1の電子商取引サイト103からのページを表示することができる。図1Aの例では、第1の電子商取引サイト103はAMAZON.COMであるが、本開示はAMAZON.COMに限定されない。代わりに、本開示は、ネットワーク114を介してアクセスできる任意の電子商取引サイトに適用可能である。
【0016】
[0019] ブラウザ102は、機能、機能性、情報、アプリなどへのクイックアクセスを提供する任意の数のボタン、アイコン、および/またはバッジを有するツールバー104を含むことができる。たとえば、ツールバー104は、SP(類似商品:similar products)ボタン120を含むことができる。図示のように、SPボタン120は、文字SPと、括弧内の数字とを含む(図1Aの例では、数字は83である)。しかしながら、SPボタン120は、他の任意の事前に選択された文字、数字、記号、グラフィックス、アイコン、絵文字などを使用して、ツールバー104に表示することができる。
【0017】
[0020] ブラウザ102は、第1の電子商取引サイト103で売りに出されている商品106を対象とする商品掲載物110を表示することができる。たとえば、商品106は、図1Aの例に示すように、APPLEのMACBOOKコンピュータとすることができる。商品掲載物110は、商品106を説明する商品情報108を含むことができる。商品情報108は、商品106のタイトル108Aと、商品106を説明する他のより詳細な情報108Bとを含むことができる。
【0018】
[0021] システム100は、1つまたは複数の第2のコンピューティングデバイス124を含むことができる。図1Bの例では、ユーザ128Bは、第2のコンピュータデバイス124で実行されているブラウザを介して第2の電子商取引サイト116にアクセスすることができる。一実施形態では、第2の電子商取引サイト116はメルカリであるが、本開示はその例に限定されない。代わりに、第2の電子商取引サイト116は、ネットワーク114を介してアクセス可能な、本明細書に記載の構造および機能性を有する任意の電子商取引サイトとすることができる。
【0019】
[0022] いくつかの実施形態では、サーバ121は、第2の電子商取引サイト116をサポートし、そのバックエンドとして動作する。サーバ121を、第2の電子商取引サイト116のバックエンドサーバ121と呼ぶこともある。バックエンドサーバ121は、ネットワーク114を介してアクセス可能な任意の数のサーバ121を含むことができる。
【0020】
[0023] バックエンドサーバ121は、第2の電子商取引サイト116で売りに出されている商品、品物、アイテム、物品、サービスなど(本明細書では総称して「商品」と呼ぶ)のインベントリ117のデータベースを含む。インベントリ117内の各商品は、少なくとも1つのカテゴリに関連付けられ、カテゴリに関連する情報は、カテゴリデータベース(DB)120に記憶される。処理ユニット122(たとえば、ソフトウェアモジュール)は、サーバ121で実行され、本明細書に記載の機能を実行するように構成される。
【0021】
[0024] 一般に、実際には、たとえば、ユーザ128Aは、第1のコンピューティングデバイス101で、購入する商品について、第1の電子商取引サイト103を閲覧する。たとえば、図1Aの例に示すように、ユーザ128AはAPPLEのMACBOOKの購入に関心がある場合がある。APPLEのMACBOOKの商品掲載物110に着くと、ユーザ128Aは、商品掲載物110内のAPPLEのMACBOOKを購入するか否かを判断するために、商品情報108を詳しく調べることができる。
【0022】
[0025] しかしながら、この例示的なシナリオでは、ユーザ128Aは、第1の電子商取引サイト103で提供されているAPPLEのMACBOOKのみに基づいて購入判断を行っている。同一または類似の商品が他の電子商取引サイトでより低価格で、および/または他の利点(たとえば、より多くの機能または向上した機能)を備えて提供されている可能性がある。このように、第1の電子商取引サイト103で販売されている商品のみに基づいて購入判断を行うことにより、ユーザ128Aは、他の電子商取引サイトで売りに出されている商品と比較して、より多く支払う場合があり、および/または劣った商品を購入する場合がある。
【0023】
[0026] 本開示は、ユーザ128Aが、第1のコンピューティングデバイス101で実行されているブラウザ102に現在表示されている商品掲載物110の主題である商品106(すなわち、図1Aの例ではAPPLEのMACBOOK)と同一または類似の、第2の電子商取引サイト116のインベントリ117からの商品を見られるようにすることによって、この問題を解決する。そのような同一または類似の商品を、本明細書では関連商品118と呼ぶことがある。
【0024】
[0027] いくつかの実施形態では、インベントリ117からの関連商品118の数は、SPボタン120によって示される。図1Aの例では、83個の関連商品118がある。
【0025】
[0028] いくつかの実施形態では、ユーザ128Aは、SPボタン120をクリックするかまたは別の方法でこれを選択して、関連商品118を見るおよび閲覧することができる。これは図2に示しており、SPボタン120が選択されると、ブラウザ102は、スクロール可能な関連商品118のリスト204のウィンドウ202を表示する。上記のように、関連商品118は、第1のコンピューティングデバイス101で実行されているブラウザ102に現在表示されている商品掲載物110内の商品106と同一または類似の、第2の電子商取引サイト116のインベントリ117からの商品である。この商品106を、本明細書では「現在表示されている商品106」または「現在の商品106」と呼ぶこともある。
【0026】
[0029] このようにして、いくつかの実施形態では、(第1のコンピューティングデバイス101を使用する)ユーザ128Aは、現在の商品106などの関心のある商品について第1の電子商取引サイト103を閲覧することができる。プラグインアプリケーション112は、ユーザ128Aによって見られているページを継続的に分析する。たとえば、プラグインアプリケーション112は、ブラウザ102に現在表示されている商品106を識別し、次いで、第2の電子商取引サイト116のバックエンドサーバ121にアクセスして、現在の商品106と同一または類似の関連商品118を識別する。次いで、プラグインアプリケーション112は、ユーザ128AがSPアイコン120を選択した場合に、これらの関連商品118のリスト204を、第1のコンピューティングデバイス101上で実行されているブラウザ102に表示させる。このようにして、ユーザ128Aは、インターネット全体で売りに出されている商品についてより多くの情報を得るようになり、第1の電子商取引サイト103によって提供されている現在の商品106、または第2の電子商取引サイト116によって提供されている関連商品118のうちの1つを購入することができる。
【0027】
[0030] 本開示は、ユーザ128Aがブラウザ102または他のブラウザ内に複数のウィンドウまたはタブ(すなわち、第1の電子商取引サイト103用のタブ、および第2の電子商取引サイト116用のタブ)を開く必要なく、この機能性および利点を実現する。これは、第1のコンピューティングデバイス101でブラウザ102を実行するために必要なコンピュータメモリおよび処理の量が削減されるので、技術的に有利である。また、プラグインアプリケーション112は、SPアイコン120を選択したときのユーザ128Aの要求時ではなく、ユーザ128Aが掲載物110を見ている間に、バックグラウンドで(関連商品118に関する情報のために)バックエンドサーバ121にアクセスすることができるので、ネットワーク114における待ち時間と、ネットワーク114に対する要求とが低減される。
【0028】
[0031] 図3は、一実施形態による、上述の機能性を実行するための方法302のフローチャートである。方法300は、ハードウェア(たとえば、回路、専用ロジック、プログラマブルロジック、マイクロコードなど)、ソフトウェア(たとえば、処理デバイス上で実行される命令)、またはそれらの組み合わせを含むことができる処理ロジックによって実行することができる。本明細書で提供した開示を実行するために全ての工程が必要とされない場合があることを理解されたい。さらに、当業者によって理解されるように、工程の一部は同時に、または図3に示すものとは異なる順序で実行することができる。
【0029】
[0032] 方法302は、図1A図1Bおよび図2を参照して説明することにする。しかしながら、方法302はその例示的な実施形態に限定されない。
【0030】
[0033] 304において、プラグインアプリケーション112は、第1のコンピューティングデバイス101によく知られている方法でダウンロードされ、インストールされる。
【0031】
[0034] 306において、プラグインアプリケーション112は、ユーザ128Aが、ほんのいくつかの例を挙げると、AMAZON.COM、EBAY.COM、WAYFARE.COM、MACYS.COM、TARGET.COMなどの電子商取引サイトを閲覧するときを判定する。いくつかの実施形態によれば、いくつかの電子商取引サイトは対応サイトである。そのような対応サイトの場合、プラグインアプリケーション112は、情報がサイトのページのどこにあるか、たとえば、商品情報108が商品掲載物110のどこにあるかなどを認識している。これは、たとえば、レイアウト情報をレイアウトデータベース(DB)113に記憶することによって実現することができる。レイアウト情報は、対応サイトの(掲載物110の)ページのレイアウトを指定する。
【0032】
[0035] 308において、プラグインアプリケーション112は、第1のコンピューティングデバイス101のブラウザ102に現在表示されている掲載物110から、商品106に関する商品情報108を抽出する。商品情報108は、現在の商品106に固有であって、それに関する情報を表すものであり、たとえば、型式、モデル、年度、色、サイズ、価格、カテゴリ、掲載物110内のメタデータなどである。いくつかの実施形態による308の動作について、図4に関してさらに説明することにする。
【0033】
[0036] 402において、プラグインアプリケーション112は、ブラウザ102に現在表示されているページ(本明細書では「現在のページ」と呼ぶ)が、対応サイトの商品掲載物であるか否かを判定する。たとえば、プラグインアプリケーション112は、現在のページのURLを分析して現在のページのソースまたはサイトを識別することによって、402を実行することができる。次いで、プラグインアプリケーション112は、この識別されたサイトを対応サイトのリスト(たとえば、レイアウトDB113に記憶できるもの)と比較することができる。このようにして、プラグインアプリケーション112は、現在のページが対応サイトのものであるか否かを判定することができる。同様に、プラグインアプリケーション112は、本明細書で提供する教示に基づいて関連技術の当業者によって理解される方法で、URL内の情報(および/または現在のページ自体の情報)を分析することによって、現在のページが商品掲載物(すなわち、販売用の商品を掲載しているページ)であるか否かを判定することができる。
【0034】
[0037] 現在のページが対応サイトのものである場合、404が実行される。404において、プラグインアプリケーション112は、レイアウトDB113から、識別された対応サイトに関連するレイアウト情報にアクセスし、レイアウト情報を使用して、掲載物110から商品情報108を抽出する。
【0035】
[0038] 現在のページが非対応サイトのものである場合、406が実行される。406において、プラグインアプリケーション112は、掲載物110を解析して、商品情報108を抽出する。たとえば、プラグインアプリケーション112は、掲載物110を解析して、カテゴリのキーワードおよび特徴を識別することによって、そのようなキーワードおよび特徴を掲載物110から抽出することができる。カテゴリのキーワードおよび特徴については、以下でさらに説明する。
【0036】
[0039] いくつかの実施形態では、プラグインアプリケーション112は、404と406との組み合わせを使用して、掲載物110から商品情報108を抽出することができる。これは、たとえば、所与の対応サイトのレイアウトが部分的にしか分からない場合に実行することができる。そのような場合、プラグインアプリケーション112は、レイアウトDB113からのレイアウト情報を使用して、(所与の対応サイトについて分かっている限られたレイアウト情報を前提として)404に従って可能な限り多くの商品情報108を抽出し、次いで、406に従ってさらなる商品情報108について掲載物110を解析することができる。
【0037】
[0040] 掲載物110から商品情報108を抽出するための例示的な実施形態については、2019年2月28日に出願された「Inventory Ingestion, Image Processing, and Market Descriptor Pricing System」と題された米国特許出願第16/288,199号、および2019年2月28日に出願された「Probabilistic Item Matching and Searching」と題された米国特許出願第16/288,379号(それぞれ、米国特許出願第16/288,199号および第16/288,379号)に提供されており、これらは両方とも、それらの全体が引用により本明細書に組み込まれており、これらの組み込まれた実施形態のいずれかを使用して、404および/または406の一部または全部を実装することができる。
【0038】
[0041] 406において掲載物110を解析した結果として、プラグインアプリケーション112は、掲載物110のフォーマットおよびレイアウトを指定する少なくとも一部の情報を得ることができる。したがって、408において、プラグインアプリケーション112は、この情報をレイアウトDB113に記憶し、現在のページに関連付けられたサイトを対応サイトとして指定することができる。定期的に、プラグインアプリケーション112は、新たな対応サイトに関するレイアウト情報をバックエンドサーバ121に送信することができる。バックエンドサーバ121は、そのような情報をそのレイアウトDB124に記憶し、そのレイアウトDB124を他のコンピュータデバイスのプラグインアプリケーション112に定期的に配信して、それらのプラグインアプリケーション112が新たに指定された対応サイトを認識できるようにし得る。
【0039】
[0042] 図3に戻ると、310において、プラグインアプリケーション112は、抽出された商品情報108をネットワーク114を介してバックエンドサーバ121に送信する。
【0040】
[0043] 312において、バックエンドサーバ121の処理ユニット122は、商品情報108を使用してインベントリ117の検索を実行することによって、関連商品118を識別する。関連商品118は、第1のコンピューティングデバイス101のブラウザ102に現在表示されている掲載物110内の商品106と同一または類似のインベントリ117内の商品である。いくつかの実施形態による312の動作について、ここで図5に関してさらに説明することにする。
【0041】
[0044] 502において、バックエンドサーバ121の処理ユニット122は、商品情報108を分析して、現在の商品110のカテゴリを識別する。いくつかの実施形態によれば、インベントリ117内の各商品は、カテゴリに割り当てられる。カテゴリのリストおよび各カテゴリに関する情報は、カテゴリデータベース(DB)120に記憶される。たとえば、502において、処理ユニット122は、商品情報108を解析して、商品110のカテゴリを指定する働きをするキーワードを識別することができる。各カテゴリは、そのようなキーワードのうちの1つまたは複数を有することができ、そのようなキーワードは、カテゴリDB120に記憶し、それぞれのカテゴリに関連付けることができる。このようにして、処理ユニット122は、商品情報108Aから「Apple MacBook Pro」というキーワードを識別および抽出することができる。これらのキーワードは、「ノートブックコンピュータ」カテゴリまたは「Apple MacBook Pro」カテゴリに関連付けることができ、これらを指定することができる(これらのカテゴリは説明のみを目的として提供していることに留意されたい)。
【0042】
[0045] カテゴリのキーワードは、手動で決定および設定することができる。他の実施形態では、カテゴリのキーワードは、人工知能および機械学習を使用して、(たとえば)以下で図6を参照してさらに説明するように、インベントリ117内の商品に関する情報を分析して、同一または類似の物品を説明するために共通して使用されている単語を識別およびスコア付けし、また、第2の電子商取引サイト116で操作を行うときのユーザ128Bのアクティビティを監視および分析することによって、自動的に決定することができる。使用できる人工知能および機械学習技法には、ほんのいくつかの例を挙げると、ロジスティック回帰、ランダムフォレスト回帰モデル、および/または決定木ベースのアルゴリズムを含めることができるが、これらに限定されない。決定木ベースのアルゴリズムには、ブースティングされたツリーモデル、勾配ブースティングツリーモデルなどを含めることができるが、これらに限定されない。いくつかの実施形態によれば、深層ニューラルネットワークモデルなどの深層学習モデルを、さらにまたは代わりに使用することができる。
【0043】
[0046] 504において、処理ユニット122は、商品情報108を分析して、現在の商品106と、現在の商品106のカテゴリとに関連する特徴を識別および抽出する。各カテゴリは、そのカテゴリ内の商品を説明する1つまたは複数の特徴に関連付けることができる。たとえば、「ノートブックコンピュータ」カテゴリの場合、特徴には、画面サイズ、画面解像度、RAM、二次メモリ、WIFI、カメラ解像度、指紋スキャン、テンキー、価格、年数、製造業者、モデルなどを含めることができる。特徴は、カテゴリDB120に記憶し、それぞれのカテゴリに関連付けることができる。したがって、504において、処理ユニット122は、商品情報108を解析および分析して、502で識別されたカテゴリの特徴に関連する情報を識別および抽出することができる。たとえば、「ノートブックコンピュータ」カテゴリの場合、所与の掲載物110内の商品情報108は、画面サイズ、RAM、製造業者、モデル、および価格を指定する情報を含むが、画面解像度も二次メモリのサイズも含まない場合がある。処理ユニット122は504において、掲載物110の商品情報108に含まれる特徴全てを抽出することになる。そのような抽出された特徴は、関連プロジェクト118についてのインベントリ117の検索を実行するために、処理ユニット122によって検索パラメータとして使用されることになる。この検索(「クリーン検索」と呼ばれることもある)は、抽出された特徴のみを検索パラメータとして使用する(また、余分な、現在の商品106のカテゴリに関連しない場合がある掲載物110内の他の商品情報108を使用しない)ので、検索によって識別される関連商品118は、現在の商品106と同一または類似であるだけでなく、ユーザ128Aに関連し、関心がある可能性が高くなる。
【0044】
[0047] 506において、処理ユニット122は、504で抽出された特徴に重みを適用することによって、クリーン化および重み付けされた検索パラメータを生成する。重みは、相対的な特徴の重要性の尺度である。504でクリーン検索を使用するのと同様に、506で特徴に重みを適用することによって、508での検索によって識別される関連商品118は、現在の商品106と同一または類似であるだけでなく、ユーザ128Aに関連し、関心がある可能性が高くなる。カテゴリの特徴の重みは、カテゴリDB120に記憶することができる。
【0045】
[0048] いくつかの実施形態では、特徴の重みは、図6の方法602に従って生成される。方法602は、ハードウェア(たとえば、回路、専用ロジック、プログラマブルロジック、マイクロコードなど)、ソフトウェア(たとえば、処理デバイス上で実行される命令)、またはそれらの組み合わせを含むことができる処理ロジックによって実行することができる。本明細書で提供した開示を実行するために全ての工程が必要とされない場合があることを理解されたい。さらに、当業者によって理解されるように、工程の一部は同時に、または図6に示すものとは異なる順序で実行することができる。方法602は、図1A図1Bおよび図2を参照して説明することにする。しかしながら、方法602はその例示的な実施形態に限定されない。
【0046】
[0049] 604において、バックエンドサーバ121の処理ユニット122は、それぞれの第2のコンピューティングデバイス124を介して第2の電子商取引サイト116でやりとりしている間のユーザ128Bのアクティビティを監視する。たとえば、処理ユニット122は、第2の電子商取引サイト128Bでユーザ128Bによって実行された検索、第2の電子商取引サイト116でユーザ128Bによって見られた商品掲載物、第2の電子商取引サイト116で購入された商品、第2の電子商取引サイト116で購入されなかった商品などを監視することができる。そのようなアクティビティを監視した結果得られる情報は、バックエンドサーバ121のアクティビティDB126に記憶される。
【0047】
[0050] 606において、処理ユニット122は、604の情報を分析して、インベントリ117の商品掲載物110内の商品情報108を解析して、カテゴリを定義および説明するキーワードおよび特徴を識別する。たとえば、処理ユニット122は606において、インベントリ117内の同一または類似の商品の商品情報108(アクティブな掲載物および/または売却済みの掲載物)を分析して、そのような掲載物における共通の用語を識別することができる。たとえば、「ノートブックコンピュータ」カテゴリの場合、特徴には、画面サイズ、画面解像度、RAM、二次メモリ、WIFI、カメラ解像度、指紋スキャン、テンキー、価格、年数、製造業者、モデルなどを含めることができる。最も共通して使用される用語は、カテゴリを特徴付けるキーワードとして指定することができる(たとえば、502で使用するため)。他の共通して使用される用語は、カテゴリの特徴として指定することができる(たとえば、504~508で使用するため)。いくつかの実施形態では、カテゴリのキーワードである用語は、カテゴリの特徴でもある。
【0048】
[0051] 608において、処理ユニット122は、604からの監視されたユーザアクティビティに基づいて、各カテゴリの特徴の重み(すなわち、相対的な重要性)を決定する。たとえば、「ノートブックコンピュータ」カテゴリの場合、処理ユニット122は、第2の電子商取引サイト128Bでユーザ128Bによって実行された検索、第2の電子商取引サイト116でユーザ128Bによって見られた商品掲載物、第2の電子商取引サイト116で購入された商品、第2の電子商取引サイト116で購入されなかった商品を分析し、以下を決定することができる:
・1000ドル未満に価格設定されたコンピュータは、約3000ドルに価格設定されたコンピュータよりも早く売れる。
・より大きいディスプレイを有するコンピュータは、小さいディスプレイを有するコンピュータよりも早く売れる。
・RAMのサイズは、RAMが少なくとも4ギガバイトである限り、コンピュータが売れる早さに影響するようには思われない。
・ソリッドステートドライブを有するコンピュータは、非ソリッドステートハードドライブを有するコンピュータよりも早く売れる。
【0049】
[0052] 上記の例に基づいて、処理ユニット122は、「ノートブックコンピュータ」カテゴリの特徴に以下のように重み付けすることができる:
【0050】
[0053] 価格=ディスプレイサイズ>RAM>ソリッドステートドライブ>非ソリッドステートハードドライブ(重み付けシナリオ1)
【0051】
[0054] 換言すれば、この重み付けシナリオ1の例では、価格およびディスプレイサイズには同じ重みが割り当てられ、それらの重みはRAMのサイズよりも大きく、これはソリッドステートドライブを有するコンピュータよりも大きく、これは非ソリッドステートドライブを有するコンピュータよりも大きい。
【0052】
[0055] 610において、608からの重みはカテゴリDB120に記憶され、それぞれのカテゴリに関連付けられる。
【0053】
[0056] 図5に戻ると、508において、バックエンドサーバ121の処理ユニット122は、クリーン化および重み付けされた検索パラメータを使用して、インベントリ117の検索を実行することによって、関連商品118を識別する。この検索は、506で重み付けされた504のカテゴリ特徴を検索パラメータとして使用する。上記の重み付けシナリオ1を使用して、たとえば、処理ユニット122は508において、1000ドル未満に価格設定され、大きいディスプレイを有し、少なくとも4ギガバイトのRAMを有するコンピュータを識別することに最も重点を置いた検索を実行することができる。検索結果の数が所定の限度を超えない限り、コンピュータが他のタイプのハードドライブではなくソリッドステートドライブを有するか否かは、検索において考慮されなくてもよい。
【0054】
[0057] 現在の商品106と同一または類似の物品を識別するための他の実施形態については、2019年2月28日に出願された「Probabilistic Item Matching and Searching」と題された米国特許出願第16/288,379号に記載されており、その全体が引用により本明細書に組み込まれており、処理ユニット122はさらにまたは代わりに、この組み込まれた引用文献の任意の実施形態を使用して、現在の商品106と同一または類似の関連商品118を識別することができる。
【0055】
[0058] さらにまたは代わりに、他の実施形態を使用して、インベントリ117を検索することによって、関連商品118を識別することができる。たとえば、508において、処理ユニット122は、インベントリ117内の商品の販売可能性スコアおよび/またはキャンセル可能性スコアを考慮することができ、それによって、関連商品118を検索する場合に、より高い販売可能性スコアおよび/またはより低いキャンセル可能性スコアを有する商品に重点を置くことができる。商品の販売可能性スコアとは、商品が売れる可能性の尺度である。商品のキャンセル可能性スコアとは、商品の販売者または潜在的な購入者によって商品の掲載物がキャンセルされる可能性の尺度である。いくつかの実施形態において、販売可能性スコアおよび/またはより低いキャンセル可能性スコアは、本明細書で使用するカテゴリの特徴を構成することができる。販売可能性スコアおよびキャンセル可能性スコアを決定するための例示的な実施形態については、2019年2月28日に出願された「Determining Sellability Score and Cancellability Score」と題された米国特許出願第16/288,158号に記載されており、その全体が引用により本明細書に組み込まれており、処理ユニット122は、この組み込まれた引用文献の任意の実施形態を使用して、508において販売可能性スコアおよび/またはキャンセル可能性スコアを決定および使用することができる。
【0056】
[0059] 図3に戻ると、314において、バックエンドサーバ121は、ネットワーク114を介して第1のコンピューティングデバイス101のプラグインアプリケーション112に関連商品118のリストを送信する。いくつかの実施形態による314の動作について、図7を参照してより詳細に説明する。一般に、図7に示すように、バックエンドサーバ121の処理ユニット122は、(1)現在の商品106と同一のもしくは最も類似する、および/または(2)ユーザ128Aにとって最も関心のある、商品がリスト204の一番上に表示される可能性が高くなるように、関連商品118のリストを順序付けする。
【0057】
[0060] そのため、702において、処理ユニット122は、現在の商品106のカテゴリの重要な機能(すなわち、特徴)を決定する。現在の商品106のカテゴリは、502において決定されている。カテゴリの特徴は、504において、第2の電子商取引サイト116とやりとりしている間のユーザ128Bのアクティビティを監視および分析することに基づいて、決定されている。これらの特徴は506において重み付けされている。
【0058】
[0061] 704において、処理ユニット122は、現在の商品106のカテゴリの重み付けされた特徴に基づいて、関連商品118のリストを順序付けする。たとえば、「ノートブックコンピュータ」カテゴリに関して、価格および画面サイズの特徴が最大の重みを有する場合、最低価格および最大画面サイズを有する商品は、関連商品118のリスト204の一番上に順序付けされることになる。
【0059】
[0062] 図3に戻ると、316において、プラグインアプリケーション112は、関連商品118の数をSPボタン120に表示する。図1Aの例では、この数は83個であり、工程312で実行された検索において83個の関連商品118が見つかったことを示している。
【0060】
[0063] 318において、ユーザ128AがSPボタン120をクリックするかまたは別の方法でこれを選択すると、ブラウザ102はウィンドウ202を開き、その中に順序付けされた関連商品118のリスト204を表示する。
【0061】
[0064] 320において、第1のコンピューティングデバイス101は、第1の電子商取引サイト103によって提供されている現在の商品106か、または第2の電子商取引サイト116によって提供されている関連物品118のうちの1つまたは複数かを選択および購入するユーザ入力に応答する。ユーザ128Aが第2の電子商取引サイト116から商品を購入することを望む場合、プラグイン112は、ブラウザ102を第2の電子商取引サイト116にナビゲートすることができる。
【0062】
[0065] たとえば、図8に示すコンピュータシステム800などの1つまたは複数のよく知られているコンピュータシステムを使用して、様々な実施形態を実装することができる。1つまたは複数のコンピュータシステム800を使用して、たとえば、本明細書で論じた実施形態のいずれか、ならびにそれらの組み合わせおよびサブコンビネーションを実装することができる。
【0063】
[0066] コンピュータシステム800は、プロセッサ804などの1つまたは複数のプロセッサ(中央処理装置またはCPUとも呼ばれる)を含むことができる。プロセッサ804は、通信インフラストラクチャまたはバス806に接続することができる。
【0064】
[0067] コンピュータシステム800はまた、モニタ、キーボード、ポインティングデバイスなどのユーザ入力/出力デバイス803を含むことができ、これは、ユーザ入力/出力インターフェース802を介して通信インフラ806と通信することができる。
【0065】
[0068] プロセッサ804のうちの1つまたは複数は、グラフィックス処理ユニット(GPU)とすることができる。一実施形態では、GPUは、数学的に処理の多い(mathematically intensive)アプリケーションを処理するように設計された専用の電子回路であるプロセッサとすることができる。GPUは、コンピュータグラフィックスアプリケーション、画像、ビデオなどに共通する、数学的に処理の多いデータなどの、大きなデータブロックの並列処理に効率的な並列構造を有することができる。
【0066】
[0069] コンピュータシステム800はまた、ランダムアクセスメモリ(RAM)などのメインメモリまたは一次メモリ808を含むことができる。メインメモリ808は、1つまたは複数のレベルのキャッシュを含むことができる。メインメモリ808は、その中に制御ロジック(すなわち、コンピュータソフトウェア)および/またはデータを記憶することができる。
【0067】
[0070] コンピュータシステム800はまた、1つまたは複数の二次ストレージデバイスまたはメモリ810を含むことができる。二次メモリ810は、たとえば、ハードディスクドライブ812および/またはリムーバブルストレージデバイスもしくはドライブ814を含むことができる。リムーバブルストレージドライブ814は、フロッピーディスクドライブ、磁気テープドライブ、コンパクトディスクドライブ、光ストレージデバイス、テープバックアップデバイス、および/または他の任意のストレージデバイス/ドライブとすることができる。
【0068】
[0071] リムーバブルストレージドライブ814は、リムーバブルストレージユニット818とやりとりすることができる。リムーバブルストレージユニット818は、コンピュータソフトウェア(制御ロジック)および/またはデータが記憶されたコンピュータ使用可能または読み取り可能なストレージデバイスを含むことができる。リムーバブルストレージユニット818は、フロッピーディスク、磁気テープ、コンパクトディスク、DVD、光ストレージディスク、および/または他の任意のコンピュータデータストレージデバイスとすることができる。リムーバブルストレージドライブ814は、リムーバブルストレージユニット818に対して読み書きを行うことができる。
【0069】
[0072] 二次メモリ810は、コンピュータプログラムならびに/あるいは他の命令および/またはデータがコンピュータシステム800によってアクセスされることを可能にするための他の手段、デバイス、コンポーネント、機器、または他のアプローチを含むことができる。そのような手段、デバイス、コンポーネント、機器、または他のアプローチは、たとえば、リムーバブルストレージユニット822およびインターフェース820を含むことができる。リムーバブルストレージユニット822およびインターフェース820の例には、プログラムカートリッジおよびカートリッジインターフェース(たとえば、ビデオゲームデバイスに見られるものなど)、リムーバブルメモリチップ(たとえば、EPROMまたはPROM)および関連するソケット、メモリスティックおよびUSBポート、メモリカードおよび関連するメモリカードスロット、ならびに/あるいは他の任意のリムーバブルストレージユニットおよび関連するインターフェースを含めることができる。
【0070】
[0073] コンピュータシステム800は、通信またはネットワークインターフェース824をさらに含むことができる。通信インターフェース824は、コンピュータシステム800が、(参照番号828によって個別におよび集合的に参照される)外部デバイス、外部ネットワーク、外部エンティティなどの任意の組み合わせと通信し、やりとりすることを可能にし得る。たとえば、通信インターフェース824は、コンピュータシステム800が、通信経路826を介して外部またはリモートデバイス828と通信することを可能にすることができ、通信経路826は、有線および/または無線(またはこれらの組み合わせ)とすることができ、LAN、WAN、インターネットなどの任意の組み合わせを含むことができる。通信経路826を介してコンピュータシステム800との間で制御ロジックおよび/またはデータを伝送することができる。
【0071】
[0074] コンピュータシステム800はまた、いくつかの非限定的な例を挙げると、携帯情報端末(PDA)、デスクトップワークステーション、ラップトップもしくはノートブックコンピュータ、ネットブック、タブレット、スマートフォン、スマートウォッチもしくは他のウェアラブル、電化製品、モノのインターネットの一部、および/または組み込みシステムのうちのいずれか、あるいはこれらの任意の組み合わせとすることができる。
【0072】
[0075] コンピュータシステム800は、リモートもしくは分散型のクラウドコンピューティングソリューション、ローカルもしくはオンプレミスのソフトウェア(「オンプレミス」のクラウドベースのソリューション)、「サービスとしての」モデル(たとえば、サービスとしてのコンテンツ(CaaS)、サービスとしてのデジタルコンテンツ(DCaaS)、サービスとしてのソフトウェア(SaaS)、サービスとしての管理対象ソフトウェア(MSaaS)、サービスとしてのプラットフォーム(PaaS)、サービスとしてのデスクトップ(DaaS)、サービスとしてのフレームワーク(FaaS)、サービスとしてのバックエンド(BaaS)、サービスとしてのモバイルバックエンド(MBaaS)、サービスとしてのインフラストラクチャ(IaaS)など)、および/または前述の例の任意の組み合わせを含むハイブリッドモデル、あるいは他のサービスまたは配信パラダイムを含むがこれらに限定されない任意の配信パラダイムを介して任意のアプリケーションおよび/またはデータにアクセスするかまたはこれらをホストするクライアントまたはサーバとすることができる。
【0073】
[0076] コンピュータシステム800における任意の適用可能なデータ構造、ファイルフォーマット、およびスキーマは、JavaScriptオブジェクト表記(JSON)、拡張マークアップ言語(XML)、さらに別のマークアップ言語(YAML)、拡張ハイパーテキストマークアップ言語(XHTML)、ワイヤレスマークアップ言語(WML)、MessagePack、XMLユーザインターフェース言語(XUL)、または他の機能的に類似した表現を含むがこれらに限定されない規格から、単独でまたは組み合わせによって導出することができる。あるいは、独自のデータ構造、フォーマット、またはスキーマを、排他的に、または知られている規格もしくはオープン規格と組み合わせて使用することができる。
【0074】
[0077] いくつかの実施形態では、制御ロジック(ソフトウェア)が記憶された有形の非一時的なコンピュータが使用可能または読み取り可能な媒体を含む有形の非一時的な装置または製造品を、本明細書ではコンピュータプログラム製品またはプログラムストレージデバイスと呼ぶこともある。これには、コンピュータシステム800、メインメモリ808、二次メモリ810、リムーバブルストレージユニット818および822、ならびに前述の任意の組み合わせを具現化する有形の製造品が含まれるが、これらに限定されない。そのような制御ロジックは、1つまたは複数のデータ処理デバイス(たとえば、コンピュータシステム800)によって実行された場合に、そのようなデータ処理デバイスに、本明細書に記載のように動作させることができる。
【0075】
[0078] 本開示に含まれる教示に基づいて、図8に示したもの以外のデータ処理デバイス、コンピュータシステム、および/またはコンピュータアーキテクチャを使用して本開示の実施形態を作成および使用する方法は、関連技術の当業者には明らかであろう。具体的には、実施形態は、本明細書に記載したもの以外のソフトウェア、ハードウェア、および/またはオペレーティングシステムの実装を用いて動作することができる。
【0076】
[0079] 発明を実施するための形態のセクションは、特許請求の範囲を解釈するために使用されることを意図しているが、他の全てのセクションについてはそうではないことを理解されたい。他のセクションは、発明者が企図した1つまたは複数であって全てではない例示的な実施形態を記載している場合があり、したがって、決して本開示または添付の特許請求の範囲を限定することを意図したものではない。
【0077】
[0080] 本開示では例示的な分野および用途の例示的な実施形態を説明しているが、本開示がそれらに限定されないことを理解されたい。他の実施形態およびそれらの修正が可能であり、本開示の範囲および趣旨内にある。たとえば、この段落の一般性を制限することなく、実施形態は、図示したおよび/または本明細書で説明したソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、および/またはエンティティに限定されない。さらに、実施形態は(本明細書に明示的に記載しているか否かにかかわらず)、本明細書に記載した例を超える分野および用途に多大な有用性を有する。
【0078】
[0081] 本明細書では、指定された機能およびそれらの関係の実装を示す機能的構成ブロックを用いて、実施形態を説明している。これらの機能的構成ブロックの境界は、説明の便宜上、本明細書では任意に規定している。指定された機能および関係(またはそれらの同等物)が適切に実行される限り、代替の境界を規定することができる。また、代替の実施形態は、本明細書に記載したものとは異なる順序を使用して、機能ブロック、工程、動作、方法などを実行することができる。
【0079】
[0082] 本明細書における「一実施形態」、「実施形態」、「例示的な一実施形態」、または同様の句への言及は、記載した実施形態が特定の機能、構造、または特徴を含むことができるが、全ての実施形態が必ずしもその特定の機能、構造、または特徴を含むことができるとは限らないということを示している。さらに、そのような句は、必ずしも同一の実施形態を指すとは限らない。さらに、特定の機能、構造、または特徴を一実施形態に関連して説明している場合、そのような機能、構造、または特徴を他の実施形態に組み込むことは、本明細書で明示的に言及または説明しているか否かにかかわらず、関連技術の当業者の知識の範囲内にあろう。さらに、いくつかの実施形態は、「結合された」および「接続された」という表現、ならびにそれらの派生語を使用して、説明している場合がある。これらの用語は、必ずしも互いに同義語であることを意図しているわけではない。たとえば、いくつかの実施形態は、2つ以上の要素が互いに直接的に物理的または電気的に接触していることを示すために、「接続された」および/または「結合された」という用語を使用して説明している場合がある。しかしながら、「結合された」という用語は、2つ以上の要素が互いに直接的に接触していないが、それでも互いに協力または相互作用することを意味する場合もある。
【0080】
[0083] 本開示の幅広さおよび範囲は、上述の例示的な実施形態のいずれによっても限定されるべきではなく、以下の特許請求の範囲およびそれらの均等物に従ってのみ定義されるべきである。
図1A
図1B
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8