(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-22
(45)【発行日】2024-08-30
(54)【発明の名称】チャネルのモニタリング・伝送方法、装置、端末及びネットワーク側機器
(51)【国際特許分類】
H04W 72/232 20230101AFI20240823BHJP
H04W 72/0446 20230101ALI20240823BHJP
H04W 72/0453 20230101ALI20240823BHJP
【FI】
H04W72/232
H04W72/0446
H04W72/0453
(21)【出願番号】P 2023501312
(86)(22)【出願日】2021-07-02
(86)【国際出願番号】 CN2021104237
(87)【国際公開番号】W WO2022007715
(87)【国際公開日】2022-01-13
【審査請求日】2023-01-06
(31)【優先権主張番号】202010643186.8
(32)【優先日】2020-07-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】517372494
【氏名又は名称】維沃移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】VIVO MOBILE COMMUNICATION CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】No.1, vivo Road, Chang’an, Dongguan,Guangdong 523863, China
(74)【代理人】
【識別番号】100159329
【氏名又は名称】三縄 隆
(72)【発明者】
【氏名】▲呉▼ ▲凱▼
(72)【発明者】
【氏名】李 ▲東▼儒
(72)【発明者】
【氏名】▲楊▼ 坤
【審査官】久松 和之
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2020/0119869(US,A1)
【文献】国際公開第2018/143331(WO,A1)
【文献】LG Electronics,Discussion on PDCCH repetition for URLLC,3GPP TSG RAN WG1 #92b R1-1804571,2018年04月07日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24 - 7/26
H04W 4/00 - 99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4、6
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末に応用されるチャネルモニタリング方法であって、
少なくとも2つの物理ダウンリンク制御チャネルPDCCHモニタリング機会においてPDCCHをモニタリングするステップを含み、
各前記PDCCHモニタリング機会が前記PDCCHの制御チャネルエレメントCCEの一部に対応し、
少なくとも2つの物理ダウンリンク制御チャネルPDCCHモニタリング機会においてPDCCHをモニタリングする前記ステップは、
ネットワーク側機器によって設定された所定期間内のPDCCHモニタリングに対応するブラインド検出能力が、現在のサービングセルにおける前記端末のPDCCHブラインド検出能力よりも大きい場合に、各前記PDCCHモニタリング機会において第1PDCCHを優先的にモニタリングするか、又は第2PDCCHを優先的にモニタリングするステップを含み、
前記ブラインド検出能力は、所定期間内のブラインド検出回数及び前記所定期間内に重複しないCCEの数を含み、前記第1PDCCHは、N個のモニタリングリソースの連携検出が設定されたPDCCHであり、前記第2PDCCHは、前記第1PDCCH以外のPDCCHであり、Nは1より大きい正の整数である、チャネルモニタリング方法。
【請求項2】
各前記PDCCHモニタリング機会において前記CCEに対応するリソースのインデックスが同じである、請求項1に記載のチャネルモニタリング方法。
【請求項3】
各前記PDCCHモニタリング機会において前記CCEに対応するリソースのインデックスは、前記PDCCHモニタリング機会の番号に基づいて決定される、請求項1に記載のチャネルモニタリング方法。
【請求項4】
前記PDCCHモニタリング機会の番号は、
時間順と、
周波数順と、
サービングセルインデックスと、
制御リソースセットインデックスと、
サーチスペースセットインデックスと、のうちの少なくとも1つに基づいて決定される、請求項3に記載のチャネルモニタリング方法。
【請求項5】
少なくとも2つの物理ダウンリンク制御チャネルPDCCHモニタリング機会においてPDCCHをモニタリングする前記ステップの前に、
各前記PDCCHモニタリング機会に対応する前記CCEの数を決定するステップをさらに含む、請求項1に記載のチャネルモニタリング方法。
【請求項6】
各前記PDCCHモニタリング機会に対応する前記CCEの数を決定する前記ステップは、
前記PDCCHの集約レベル及び前記PDCCHモニタリング機会の数に基づき、各前記PDCCHモニタリング機会に対応する前記CCEの数を決定するステップ、又は、
ネットワーク設定の指示又は所定のCCE数に基づき、各前記PDCCHモニタリング機会に対応する前記CCEの数を決定するステップ、を含む、請求項5に記載のチャネルモニタリング方法。
【請求項7】
前記少なくとも2つのPDCCHモニタリング機会に対応するTCI状態は、ネットワーク側機器によって設定された1つ又は複数のTCI状態であり、又は、
前記少なくとも2つのPDCCHモニタリング機会に対応するTCI状態は、メディアアクセス層制御エレメントMAC-CEによってアクティブにされた1つ又は複数のTCI状態である、請求項1に記載のチャネルモニタリング方法。
【請求項8】
前記少なくとも2つのPDCCHモニタリング機会のうちの最後のPDCCHモニタリング機会の位置する時間ユニットに基づき、PDCCHによって指示される端末挙動を決定するステップをさらに含み、
前記端末挙動は、
PDCCHによって指示される時間領域リソース割り当てTDRAに基づき、物理アップリンク共有チャネルPUSCHで送信される時間リソース又はPDSCHで受信される時間リソースを決定することと、
PDCCH指示に基づき、ハイブリッド自動再送要求肯定応答HARQ-ACKフィードバックを伝送する物理アップリンク制御チャネルPUCCHの時間リソースを決定することと、
帯域幅部分BWP切り替え時間と、
BWP切り替え遅延と、
非連続受信静止タイマーの起動又は再起動と、
PDSCHスケジューリング情報を伝送するPDCCHとスケジューリングされるPDSCHとの間のタイムスロットオフセットであるK0の、最小Minimum K0の有効化時刻と、
PUSCHスケジューリング情報を伝送するPDCCHとスケジューリングされるPUSCHとの間のタイムスロットオフセットであるK2の、最小Minimum K2の有効化時刻と、
サーチスペースセット切り替えの有効化時刻と、
非周期的チャネル状態情報CSI報告を指示するチャネル状態情報基準信号CSI-RSの位置するタイムスロットリソースと、のうちの少なくとも1つを含む、請求項1に記載のチャネルモニタリング方法。
【請求項9】
少なくとも2つの前記PDCCHモニタリング機会は、同じ又は異なる制御リソースセットに属し、あるいは、
少なくとも2つの前記PDCCHモニタリング機会は、同じ又は異なるサーチスペースセットに属し、
2つの前記PDCCHモニタリング機会が異なる制御リソースセットに属する場合に、2つの前記PDCCHモニタリング機会は、
リソースエレメントグループREGバンドルのサイズと、
インターリーブサイズと、
プリコーディング粒度と、
制御リソースセットのCCE総数と、
制御リソースセットのリソースブロック数と、
制御リソースセットのシンボル数と、のうちの少なくとも1つのパラメータが同じである、請求項1に記載のチャネルモニタリング方法。
【請求項10】
ネットワーク側機器
と端末を含む通信システムに応用されるチャネル伝送方法であって、
前記ネットワーク側機器が少なくとも2つの物理ダウンリンク制御チャネルPDCCHモニタリング機会を
前記端末に設定するステップを含み、
各前記PDCCHモニタリング機会が前記PDCCHの制御チャネルエレメントCCEの一部に対応し、
前記ネットワーク側機器によって設定された所定期間内のPDCCHモニタリングに対応するブラインド検出能力が、現在のサービングセルにおける前記端末のPDCCHブラインド検出能力よりも大きい場合に、前記少なくとも2つの物理ダウンリンク制御チャネルPDCCHモニタリング機会は、前記端末が各前記PDCCHモニタリング機会において第1PDCCHを優先的にモニタリングするか、又は第2PDCCHを優先的にモニタリングするために用いられ、
前記ブラインド検出能力は、所定期間内のブラインド検出回数及び前記所定期間内に重複しないCCEの数を含み、前記第1PDCCHは、N個のモニタリングリソースの連携検出が設定されたPDCCHであり、前記第2PDCCHは、前記第1PDCCH以外のPDCCHであり、Nは1より大きい正の整数である、チャネル伝送方法。
【請求項11】
各前記PDCCHモニタリング機会において前記CCEに対応するリソースのインデックスは、前記PDCCHモニタリング機会の番号に基づいて決定される、請求項10に記載のチャネル伝送方法。
【請求項12】
前記PDCCHモニタリング機会の番号は、
時間順と、
周波数順と、
サービングセルインデックスと、
制御リソースセットインデックスと、
サーチスペースセットインデックスと、のうちの少なくとも1つに基づいて決定される、請求項11に記載のチャネル伝送方法。
【請求項13】
プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され且つ前記プロセッサによって実行可能なプログラムもしくはコマンドとを含み、前記プログラムもしくはコマンドが前記プロセッサによって実行されると、請求項1から9のいずれか1項に記載のチャネルモニタリング方法のステップが実現される、端末。
【請求項14】
ネットワーク側機器と端末を含む通信システムであって、
プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され且つ前記プロセッサによって実行可能なプログラムもしくはコマンドとを含み、前記プログラムもしくはコマンドが前記プロセッサによって実行されると、
前記ネットワーク側機器と端末が、請求項10から12のいずれか1項に記載のチャネル伝送方法のステップ
を実現する、通信システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本出願は2020年7月6日に中国で出願した中国特許出願番号202010643186.8号の優先権を主張し、その全ての内容は参照によって本出願に組み込まれる。
【0002】
本発明は通信の技術分野に関し、特にチャネルのモニタリング・伝送方法、装置、端末及びネットワーク側機器に関する。
【背景技術】
【0003】
関連技術において、物理ダウンリンク制御チャネル(Physical Downlink Control Channel,PDCCH)は、集約レベル1、2、4、8及び16を含む、異なる集約レベルで伝送することができ、集約レベルの大きさは、PDCCHの伝送にに用いられる制御チャネルエレメント(Control Channel Element,CCE)の数を表し、より高い集約レベルは通常より優れた性能をもたらす。ユーザ機器(User Equipment,UE)はネットワークの設定に基づき、サーチスペースセット(Search Space Set)によって指示されるモニタリング機会(Monitoring Occasion,MO)においてPDCCHのモニタリングを行い、1つのPDCCH MOにおいて完全なPDCCH情報が検出される。従って、UEは、PDCCH伝送履歴及び他のモニタリング機会の伝送によって連携PDCCH検出を行うことができない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本出願の実施例の目的は、関連技術においてUEが複数のモニタリング機会に基づいて連携PDCCH検出を行うことができないという問題を解決可能な、チャネルのモニタリング・伝送方法、装置、端末及びネットワーク側機器を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記の技術的課題を解決するために、本出願は以下のように実現される。
【0006】
第1側面において、端末に応用されるチャネルモニタリング方法であって、
少なくとも2つの物理ダウンリンク制御チャネルPDCCHモニタリング機会においてPDCCHをモニタリングするステップを含み、
各前記PDCCHモニタリング機会が前記PDCCHの制御チャネルエレメントCCEの一部に対応する、チャネルモニタリング方法を提供する。
【0007】
第2側面において、端末に応用されるチャネルモニタリング装置であって、
少なくとも2つの物理ダウンリンク制御チャネルPDCCHモニタリング機会においてPDCCHをモニタリングするためのモニタリングモジュールを備え、
各前記PDCCHモニタリング機会が前記PDCCHの制御チャネルエレメントCCEの一部に対応する、チャネルモニタリング装置を提供する。
【0008】
第3側面において、ネットワーク側機器に応用されるチャネル伝送方法であって、
少なくとも2つのPDCCHモニタリング機会を設定するステップを含み、
各前記PDCCHモニタリング機会が前記PDCCHの制御チャネルエレメントCCEの一部に対応する、チャネル伝送方法を提供する。
【0009】
第4側面において、ネットワーク側機器に応用されるチャネル伝送装置であって、
少なくとも2つのPDCCHモニタリング機会を設定するための第1設定モジュールを備え、
各前記PDCCHモニタリング機会が前記PDCCHの制御チャネルエレメントCCEの一部に対応する、チャネル伝送装置を提供する。
【0010】
第5側面において、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され且つ前記プロセッサによって実行可能なプログラムもしくはコマンドとを含み、前記プログラムもしくはコマンドが前記プロセッサによって実行されると、第1側面に記載の方法のステップが実現される、端末を提供する。
【0011】
第6側面において、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され且つ前記プロセッサによって実行可能なプログラムもしくはコマンドとを含み、前記プログラムもしくはコマンドが前記プロセッサによって実行されると、第3側面に記載の方法のステップが実現される、ネットワーク側機器を提供する。
【0012】
第7側面において、プログラムもしくはコマンドが記憶されており、前記プログラムもしくはコマンドがプロセッサによって実行されると、第1側面に記載の方法のステップが実現され、又は第3側面に記載の方法のステップが実現される、可読記憶媒体を提供する。
【0013】
第8側面において、プロセッサと通信インタフェースとを備え、前記通信インタフェースと前記プロセッサが結合され、前記プロセッサはネットワーク側機器のプログラムもしくはコマンドを実行して、第1側面に記載の方法を実現するか、又は第3側面に記載の方法を実現するために用いられる、チップを提供する。
【発明の効果】
【0014】
本出願の実施例において、少なくとも2つの物理ダウンリンク制御チャネルPDCCHモニタリング機会においてPDCCHのモニタリングを行い、各前記PDCCHモニタリング機会は前記PDCCHの制御チャネルエレメントCCEの一部に対応し、これによって、端末は複数のPDCCHモニタリング機会に基づいてPDCCHの連携検出を実現することができ、PDCCHの伝送性能が向上する。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図1】本出願の実施例を応用可能なネットワークシステムの構成図である。
【
図2】本出願の実施例に係るチャネルモニタリング方法の手順模式図を示す。
【
図3】本出願の実施例におけるPDCCHモニタリング機会とCCEとの関係模式図を示す。
【
図4】従来技術におけるPDCCHモニタリング機会とCCEとの関係模式図を示す。
【
図5】本出願の実施例に係るチャネル伝送方法の手順模式図を示す。
【
図6】本出願の実施例に係るチャネルモニタリング装置のモジュール模式図を示す。
【
図7】本出願の実施例に係る通信機器の構造ブロック図を示す。
【
図8】本出願の実施例に係る端末の構造ブロック図を示す。
【
図9】本出願の実施例に係るチャネル伝送装置のモジュール模式図を示す。
【
図10】本出願の実施例に係るネットワーク側機器の構造ブロック図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下において、本出願の実施例における図面を参照しながら、本出願の実施例における技術的解決手段を明確に、完全に説明し、当然ながら、説明される実施例は本出願の実施例の一部であり、全ての実施例ではない。本出願における実施例に基づき、当業者が創造的な労力を要することなく得られた他の全ての実施例は、いずれも本出願の保護範囲に属するものとする。
【0017】
本出願の明細書及び特許請求の範囲における「第1」、「第2」等の用語は、特定の順序又は先後順を説明するためのものではなく、類似する対象を区別するためのものである。このように使用される用語は、本出願の実施例が本明細書に図示又は説明されたもの以外の順序で実施できるように、適当な場合において互いに置き換えてもよいことを理解すべきであり、また、「第1」、「第2」で区別される対象は一般に一種類であり、対象の数を限定することがなく、例えば、第1対象は1つであってもよいし、複数であってもよい。また、明細書及び特許請求の範囲において「及び/又は」は、接続している対象のうちの少なくとも1つを表し、符号の「/」は、一般的に前後の関連対象が「又は」の関係にあることを表す。
【0018】
指摘すべきことは、本出願の実施例で説明されている技術は、ロングタームエボリューション(Long Term Evolution,LTE)/LTEの発展型(LTE-Advanced,LTE-A)システムに限定されず、さらに、符号分割多元接続(Code Division Multiple Access,CDMA)、時分割多元接続(Time Division Multiple Access,TDMA)、周波数分割多元接続(Frequency Division Multiple Access,FDMA)、直交周波数分割多元接続(Orthogonal Frequency Division Multiple Access,OFDMA)、シングルキャリア周波数分割多元接続(Single-carrier Frequency-Division Multiple Access,SC-FDMA)等の他の無線通信システム及び他のシステムにも利用可能である点である。本出願の実施例における用語「システム」と「ネットワーク」は一般に相互に交換して使用することができ、説明される技術は上述したシステムとラジオ技術だけでなく、他のシステムとラジオ技術に使用されてもよい。但し、以下の説明では、例示な目的でニューラジオ(New Radio,NR)システムを説明し、且つ以下の大部分の説明ではNR用語を使用するが、これらの技術はNRシステム以外に適用可能であり、例えば第6世代(6th Generation,6G)通信システムにも適用可能である。
【0019】
図1は本出願の実施例を応用可能な無線通信システムのブロック図を示す。無線通信システムは、端末11とネットワーク側機器12を備える。端末11は、端末機器又はユーザ端末(User Equipment,UE)と呼ばれてもよく、携帯電話、タブレットコンピュータ(Tablet Personal Computer)、ノートパソコンとも呼ばれるラップトップコンピュータ(Laptop Computer)、パーソナルディジタルアシスタント(Personal Digital Assistant,PDA)、携帯情報端末、ネットブック、ウルトラモバイルパーソナルコンピュータ(ultra-mobile personal computer,UMPC)、モバイルインターネットデバイス(Mobile Internet Device,MID)、ウェアラブル機器(Wearable Device)又は車載装置(VUE)、歩行者端末(PUE)等の端末側機器であってもよく、ウェアラブル機器は、ブレスレット、イヤホン、メガネ等を含む。説明すべきことは、本出願の実施例では端末11の具体的な種類が限定されない点である。ネットワーク側機器12は、基地局又はコアネットワークであってもよく、基地局は、ノードB、発展ノードB、アクセスポイント、ベーストランシーバ基地局(Base Transceiver Station,BTS)、ラジオ基地局、ラジオ送受信機、基本サービスセット(Basic Service Set,BSS)、拡張サービスセット(Extended Service Set,ESS)、Bノード、発展型Bノード(eNB)、家庭用Bノード、家庭用発展型Bノード、WLANアクセスポイント、WiFiノード、送受信ポイント(Transmitting Receiving Point,TRP)又は本分野における他の何らかの適切な用語と呼ばれてもよく、同じ技術効果を達成できれば、前記基地局は特定の技術用語に限定されない。説明すべきことは、本出願の実施例において、単にNRシステムにおける基地局を例とするが、基地局の具体的な種類が限定されない点である。
【0020】
以下において、図面を参照しながら、本出願の実施例で提供されるチャネルモニタリング方法を、具体的な実施例及びその応用シーンにより詳しく説明する。
【0021】
図2に示すように、本出願の実施例は、端末に応用されるチャネルモニタリング方法を提供し、該方法は、
少なくとも2つの物理ダウンリンク制御チャネルPDCCHモニタリング機会においてPDCCHをモニタリングするステップ201を含み、
各前記PDCCHモニタリング機会は前記PDCCHの制御チャネルエレメントCCEの一部に対応する。つまり、各前記PDCCHモニタリング機会で前記PDCCHのCCEの一部を伝送する。
【0022】
各PDCCHモニタリング機会はPDCCHのCCEの一部に対応し、前記少なくとも2つのPDCCHモニタリング機会が対応するCCEの組み合わせは完全なPDCCHを形成し、又は、各前記PDCCHモニタリング機会に対応する前記CCEの数は該PDCCHの集約レベルに対応するCCE数よりも小さい。
【0023】
上記PDCCHの集約レベルはネットワーク機器によって設定され、好ましくは、上記PDCCHの集約レベルは所定の閾値以上であり、例えば、該所定の閾値は16である。
【0024】
例えば、上記PDCCHの集約レベルがLである場合、即ち該PDCCHがL個のCCEを含む場合、複数のPDCCHモニタリング機会のうちの各モニタリング機会でL個のCCEのうちの一部を伝送する。
図3に示すように、L個のCCEは2つのモニタリング機会に分布し、各モニタリング機会はL/2個のCCEに対応する。つまり、2つのモニタリング機会におけるCCEを介して該PDCCHの全ての情報を伝送する。従来技術において、
図4に示すように、L個のCCEを1つのPDCCHモニタリング機会において伝送する。即ち、1つのPDCCHモニタリング機会におけるL個のCCEによって該PDCCHの全ての情報は伝送される。そのため、本出願の実施例では、各PDCCHモニタリング機会は前記PDCCHのCCEの一部に対応し、これによって、端末は複数のPDCCHモニタリング機会に基づいてPDCCHの連携検出を実現することができる。選択的に、前記少なくとも2つのPDCCHモニタリング機会は、同じ制御リソースセットCORESETに属するか、又は異なる制御リソースセットに属し、あるいは、
少なくとも2つの前記PDCCHモニタリング機会は、同じサーチスペースセット(Search Space Set,SS Set)に属するか、又は異なるサーチスペースセットに属する。
【0025】
2つの前記PDCCHモニタリング機会が異なる制御リソースセットに属する場合に、2つの前記PDCCHモニタリング機会は、
リソースエレメントグループREGバンドルのサイズ(REG bundle size)と、
インターリーブサイズ(Interleave size)と、
プリコーディング粒度と、
制御リソースセットのCCE総数と、
制御リソースセットのリソースブロック数と、
制御リソースセットのシンボル数と、のうちの少なくとも1つのパラメータが同じである。
【0026】
本出願の実施例に係るチャネルモニタリング方法では、少なくとも2つの物理ダウンリンク制御チャネルPDCCHモニタリング機会においてPDCCHをモニタリングし、各前記PDCCHモニタリング機会は前記PDCCHの制御チャネルエレメントCCEの一部に対応し、これによって、端末は複数のPDCCHモニタリング機会に基づいてPDCCHの連携検出を実現することができ、PDCCHの伝送性能が向上する。
【0027】
選択的に、各前記PDCCHモニタリング機会において前記CCEの搬送情報に対応するリソースのインデックスが同じである。
【0028】
つまり、各PDCCHモニタリング機会の同じ位置には前記CCEが分布している。
【0029】
選択的に、各前記PDCCHモニタリング機会において前記CCEに対応するリソースのインデックスは、前記PDCCHモニタリング機会の番号に基づいて決定される。
【0030】
例えば、j番目のPDCCHモニタリング機会で伝送されるCCEの搬送情報の開始位置のオフセット値はjに関連する。
【0031】
さらに、選択的に、前記PDCCHモニタリング機会の番号は、
時間順と、
周波数順と、
サービングセルインデックスと、
制御リソースセットインデックスと、
サーチスペースセットインデックスと、のうちの少なくとも1つに基づいて決定される。
【0032】
例えば、複数のPDCCHモニタリング機会は、異なる時点に、時間の早い順にPDCCHの番号付けを行うか、又は、複数のPDCCHモニタリング機会は、異なるサービングセルにおいて、サービングセルインデックスの小さい順又は大きい順にソーティングするか、又は、複数の同じ時間での異なる周波数の場合、周波数の低い順又は高い順に番号を付けるか、又は、複数のPDCCHモニタリング機会は、異なるCORESETにおいて、CORESETインデックスの大きい順又は小さい順に番号を付ける。
【0033】
選択的に、少なくとも2つの物理ダウンリンク制御チャネルPDCCHモニタリング機会においてPDCCHのモニタリングを行う前記ステップの前に、前記方法は、
各前記PDCCHモニタリング機会に対応する前記CCEの数を決定するステップをさらに含む。
【0034】
本出願の実施例において、各前記PCCHモニタリング機会に対応するCCEの数は、等しくてもよいし、等しくなくてもよい。
【0035】
各前記PDCCHモニタリング機会に対応する前記CCEの数が同じである場合に、各前記PDCCHモニタリング機会に対応する前記CCEの数を決定する前記ステップは、
前記PDCCHの集約レベル及び前記PDCCHモニタリング機会の数に基づき、各前記PDCCHモニタリング機会に対応する前記CCEの数を決定するステップを含む。
【0036】
例えば、伝送されるPDCCHの集約レベルがLであり、N個のPDCCHモニタリング機会においてモニタリングを行う場合、各PDCCHモニタリング機会に対応するCCEの数はL/Nである。
【0037】
各前記PDCCHモニタリング機会に対応する前記CCEの数が等しくない場合に、各前記PDCCHモニタリング機会に対応する前記CCEの数を決定する前記ステップは、
ネットワーク設定の指示又は所定のCCE数に基づき、各前記PDCCHモニタリング機会に対応する前記CCEの数を決定するステップを含む。即ち、各PDCCHモニタリング機会に対応するCCEの数は、予め設定されたものであり、又はネットワーク機器によって指示されたものである。
【0038】
本出願の一実施例において、1つのPDCCHの集約レベルがLであり、即ちPDCCH伝送を行うためにL個のCCEを必要とすると仮定すると、ネットワーク機器は、該L個のCCEが複数のPDCCH MOに分布するように設定することができる(つまり、L個のCCEが複数のPDCCH MOにおいて伝送される)。例えば、L個のCCEは2つのPDCCH MOに分布し、各PDCCH MOではL/2個のCCEが伝送される。上記複数のPDCCH MOはネットワークによって指示されてもよく、複数のMOは同じCORESET又は異なるCORESETに属してもよく、同じ又は異なるsearch space setに属してもよい。UEは、ネットワークによって指示される複数のPDCCH MOにおいてPDCCHモニタリングを行う。
【0039】
異なるPDCCH MOにおいてPDCCHの複数のCCE部分を伝送し、且つ各PDCCH MOにおいてCCEに対応するリソースのインデックスが同じであり、又は、各PDCCH MOにおいてCCEに対応する開始位置はPDCCH MOと決定されたマッピング位置関係を有する。決定されたマッピング位置関係の1つとしては、CCE番号とPDCCH MOの番号とが関連することである。例えば、
【数1】
であり、式中、任意の共通サーチスペース(Common Search Space,CSS)について、
【数2】
となり、1つのUE固有サーチスペース(UE Specific Search Space,USS)について、
【数3】
となり、
【数4】
【数5】
【数6】
D=65537であり、i=0,…,L-1であり、Lは集約レベルを表し、
【数7】
はCCEの数であり、CORESET p(番号pのCORESET)において0から
【数8】
までの順に番号を付け、
【数9】
はセル無線ネットワーク一時識別子C-RNTIであり、
上位層シグナリングがPDCCHモニタリングのサービングセルにキャリアインジケータフィールドを設定した場合、
【数10】
はキャリアインジケータフィールドの値であるが、そうでなければ、任意のCSSについても、
【数11】
【数12】
式中、
【数13】
は、
【数14】
に対応するサービングセルのSS set sに設定されたUEがモニタリングした集約レベルLのPDCCH候補の数であり、
任意のCSSについても、
【数15】
1つのUSSについて、
【数16】
は、全ての設定された
【数17】
値に対応する
【数18】
のうちの最大値である。
【0040】
【数19】
であり、式中、Nは正の整数であり、
【数20】
はモニタリング機会MOのインデックスを表す。
【0041】
上記の式により、UEは、異なるモニタリング機会においてPDCCHのCCEの一部で伝送されるリソースを決定することができ、こうして異なるモニタリング機会におけるCCEに対して連携PDCCH検出を共同で行うことができる。UEが複数の異なるPDCCHモニタリング機会を2つずつ組み合わせて連携検出を行うために必要な複数回の試行は回避される。
【0042】
選択的に、異なる前記PDCCHモニタリング機会に対応する伝送設定指示TCI状態は同じであり、又は異なる。
【0043】
前記少なくとも2つのPDCCHモニタリング機会に対応するTCI状態は、ネットワーク機器によって設定された1つ又は複数のTCI状態であり、又は、
前記少なくとも2つのPDCCHモニタリング機会に対応するTCI状態は、メディアアクセス層制御エレメントMAC-CEによってアクティブにされた1つ又は複数のTCI状態である。
【0044】
本出願の実施例において、複数のPDCCH MOのPDCCHモニタリングに対し、UEは異なるTCI状態(state)を使用して異なるPDCCH MOにおいてモニタリングを行うことができる。複数のPDCCH MOが同一のCORESETに属する場合、ネットワークは、RRCシグナリング又はMAC-CEを使用して複数のTCI stateを指示することができ、UEは、PDCCH MOの順序及びTCI stateの番号に応じて、複数のPDCCH MOにおいて対応するTCI stateを循環的に順次使用してPDCCHのモニタリングを行う。
【0045】
例えば、ネットワークは、2つのPDCCH MOにおいてPDCCHモニタリングを行い、各PDCCH MOにおいて集約レベルがLなPDCCHのL/2個のCCEを伝送するように設定し、且つネットワークは、RRC又はMAC-CEによって2つのTCI stateを指示し、インデックスがn1、n2である場合、UEは、2つのPDCCH MOにおいてTCI state n1及びn2をそれぞれ使用してモニタリングを行う。
【0046】
又は、ネットワークは、4つのPDCCH MOにおいてPDCCHモニタリングを行い、各PDCCH MOにおいて集約レベルがLなPDCCHのL/4個のCCEを伝送するように設定し、且つネットワークは、RRC又はMAC-CEによって2つのTCI stateを指示し、インデックスがn1、n2である場合、UEは、4つのPDCCH MOにおいてTCI state n1、n2、n1、n2をそれぞれ使用してモニタリングを行う。
【0047】
選択的に、少なくとも2つの物理ダウンリンク制御チャネルPDCCHモニタリング機会においてPDCCHをモニタリングする前記ステップは、
ネットワーク機器によって設定された所定期間内のPDCCHモニタリングに対応するブラインド検出能力が、現在のサービングセルにおける端末のPDCCHブラインド検出能力よりも大きい場合に、各前記PDCCHモニタリング機会において第1PDCCHを優先的にモニタリングするか、又は第2PDCCHを優先的にモニタリングするステップを含み、
前記ブラインド検出能力は、所定期間内のブラインド検出回数及び前記所定期間内に重複しないCCEの数を含み、前記第1PDCCHは、N個のモニタリングリソースの連携検出が設定されたPDCCHであり、前記第2PDCCHは、前記第1PDCCH以外のPDCCHであり、Nは1より大きい正の整数である。
【0048】
前記第1PDCCHの優先度はNに基づいて決定され、例えば、Nが大きいほど優先度が高くなり、又は、Nが小さいほど優先度が高くなる。つまり、複数の第1PDCCHが存在する場合に、Nの大きさに基づいて複数の第1PDCCHの検出優先度を決定する。
【0049】
本出願の具体的な実施例において、各サービングセル(serving cell)におけるUEのPDCCHブラインド検出能力は、最大のブラインド検出回数及び最大の重複しないCCEの数を含む。しかしながら、ネットワークが実際に設定したPDCCH検出が1つの期間(1つ又は複数のslot又はシンボル)内にあることにより、ブラインド検出回数又は重複しないCCEの数がUEのブラインド検出能力よりも大きくなる可能性がある。よって、UEは、USSのインデックス値の高いSS set内のPDCCHモニタリングを放棄する必要がある。
【0050】
複数のPDCCH MOにおいてPDCCH検出を行い、且つ各PDCCH MOにおいてPDCCHのCCEの一部のみを伝送するステップを導入した場合に、上記のPDCCHのモニタリング放棄規則をさらに最適化することができる。
【0051】
例えば、各PDCCH MOにおいて、UEは、N>1個のPDCCH MO連携検出が設定された一部のPDCCHを優先的に検出する。これにより、UEによるPDCCH検出の性能を保証することができる。Nの数値が大きいほど優先度が高くなり、逆に優先度が低くなる。一般的に、このような技術手段は、各PDCCH MOにおいて伝送されるPDCCHのCCEの一部が正確に復号できない場合により好適である。
【0052】
又は、UEは、N個のPDCCH MO連携検出が設定されたPDCCH以外の他のPDCCHを優先的に検出する。例えば、該PDCCH MOがN個のPDCCH MOのうち1番目のPDCCH MO以外のMOである場合、この部分の伝送のPDCCHモニタリングの優先度を低下させることができる。即ち、CCEの一部の検出が既に行われたPDCCHの優先度が低下すると考えられる。このような技術手段では、1番目のPDCCH MOにおいて伝送されるCCEの一部のPDCCHが正確に復号できるPDCCHであることが求められる。同一のPDCCH MOにおいて複数のNの値が異なるPDCCHをモニタリングする必要がある場合、N値が小さいほど優先度が高くなる。
【0053】
上記優先度が高いほど、対応するサーチスペースセット内のPDCCHを検出/放棄するか否かを決定する過程で、検出するPDCCHを優先的に検出するか又は優先的に放棄しない。
【0054】
選択的に、本出願の実施例に係るチャネルモニタリング方法は、
前記少なくとも2つのPDCCHモニタリング機会のうちの最後のPDCCHモニタリング機会の位置する時間ユニットに基づき、PDCCHによって指示される端末挙動を決定するステップをさらに含み、
前記端末挙動は、
PDCCHによって指示される時間領域リソース割り当てTDRAに基づき、物理アップリンク共有チャネルPUSCHで送信される時間リソース又はPDSCHで受信される時間リソースを決定することと、
PDCCH指示に基づき、ハイブリッド自動再送要求肯定応答HARQ-ACKフィードバックを伝送する物理アップリンク制御チャネルPUCCHの時間リソースを決定することと、
帯域幅部分BWP切り替え時間と、
BWP切り替え遅延と、
非連続受信静止タイマーの起動又は再起動と、
PDSCHスケジューリング情報を伝送するPDCCHとスケジューリングされるPDSCHとの間のタイムスロットオフセットであるK0の、最小Minimum K0の有効化時刻と、
PUSCHスケジューリング情報を伝送するPDCCHとスケジューリングされるPUSCHとの間のタイムスロットオフセットであるK2の、最小Minimum K2の有効化時刻と、
サーチスペースセット切り替えの有効化時刻と、
非周期的チャネル状態情報CSI報告を指示するチャネル状態情報基準信号CSI-RSの位置するタイムスロットリソースと、のうちの少なくとも1つを含む。
【0055】
本出願の実施例において、複数のMOにおいてPDCCH伝送を行い、各MOにおいてPDCCHのCCEの一部のみを伝送することがネットワークによって設定された場合、PDCCHによって指示されるUE挙動は、該複数のMOのうちの最後のMOを基準時間として決定される。
【0056】
PDCCHがPDSCHの受信又はPUSCHの伝送をスケジューリングするために用いられる場合、対応する受信時間又は送信時間は最後のPDCCH MOの時間リソースを基準時間とし、PDCCHによって指示されるスケジューリング情報に基づいてPDSCH又はPUSCHの受信又は送信のシンボルを決定する。
【0057】
同様に、PDCCHが非周期的CSI報告をトリガする場合、対応するCSI-RSリソースは複数のPDCCH MOのうちの最後のPDCCH MOに基づいて決定され、通常、最後のPDCCH MOの位置するタイムスロットにあるか、又はネットワークにより設定された時間オフセットに基づいて決定されるタイムスロットにある。
【0058】
いくつかの非スケジューリングPDCCH、例えば、セミパーシステントスケジューリングPDSCH解除を指示するPDCCHについて、UEは、PDCCHの終了シンボル及びPDCCHにおけるHARQ-ACKの時間リソースの指示に基づき、HARQ-ACKフィードバックのPUCCHリソースを決定し、複数のPDCCH MOにおいてPDCCHを伝送し、各PDCCH MOにおいてPDCCHのCCEの一部をモニタリングすることがネットワークによって設定された場合、UEは、最後のPDCCH MOに基づき、HARQ-ACKフィードバックの時間リソースを決定する。
【0059】
PDCCHに帯域幅部分インジケータフィールド(bandwidth part indicator field)が含まれることについて、現在のアクティブなBWPと異なる1つのBWPを指示する場合、UEは新たなBWPに変換される。UEが複数のPDCCH MOにおいてPDCCHをモニタリングし、各PDCCH MOにおいて該PDCCHのCCEの一部をモニタリングすることがネットワークによって設定された場合、UEは、N個のPDCCH MOにおいていずれか1つのPDCCHを検出すると、基準PDCCH MOにおいてBWP切り替えを行い、つまり、基準PDCCH MOの位置するサブフレーム又はタイムスロットから帯域幅部分静止タイマー(Bwp InactivityTimer)を起動又は再起動する。
【0060】
UEがBWP切り替えを実行し始める時点、又はbwpInactivityTimerを起動又は再起動する時点は、上記のPDCCH MOの基準PDCCH MOを基準時点とすることができ、基準PDCCH MOの次の情報、即ち、
開始シンボル、終了シンボル、終了シンボルの次のシンボル、
存在するタイムスロット、サブフレーム、又は次のタイムスロット又は次のサブフレーム、としてもよい。
【0061】
前記基準PDCCH MOは、
N個のPDCCH MOのうちの最後のMO、又は、
N個のPDCCH MOのうちの最後の有効なMOであってもよく、
上記基準時点T1の後、UEはBWP切り替えを完了し、T1の時間長はUE能力に依存する。
【0062】
同様に、
非連続受信静止タイマー(drx InactivityTimer)を起動又は再起動し、有効化時刻がT2であること、
Minimum K0、そしてk2の有効化時刻がT3であること、
サーチスペースセット切り替えの有効化時刻がT4であること、という機能を指示するPDCCHについて、
PDCCHを複数のPDCCH MOにおいてモニタリングし、且つ各PDCCH MOにおいて該PDCCHのCCEの一部のみをモニタリングする場合、上記の有効化時刻の基準時間は複数のPDCCH MOのうちの最後のMOである。
【0063】
本出願の実施例に係るチャネルモニタリング方法では、複数のモニタリング機会においてPDCCHをモニタリングすることをサポートし、各モニタリング機会は1つのPDCCHのCCEの一部に対応し、これによって、PDCCH伝送の信頼性を向上させることができるとともに、ネットワークリソース割り当ての柔軟性を向上させることができる。
【0064】
図5に示すように、本出願の実施例はネットワーク側機器に応用されるチャネル伝送方法をさらに提供し、該方法は、
少なくとも2つのPDCCHモニタリング機会を設定するステップ301を含み、
各前記PDCCHモニタリング機会は前記PDCCHの制御チャネルエレメントCCEの一部に対応する。
【0065】
本出願の実施例に係るチャネル伝送方法では、少なくとも2つのPDCCHモニタリング機会を設定し、各前記PDCCHモニタリング機会は前記PDCCHの制御チャネルエレメントCCEの一部に対応し、これによって、端末は複数のPDCCHモニタリング機会に基づいてPDCCHの連携検出を実現することができ、PDCCHの伝送性能が向上する。
【0066】
選択的に、各前記PDCCHモニタリング機会において前記CCEに対応するリソースのインデックスが同じである。
【0067】
選択的に、各前記PDCCHモニタリング機会において前記CCEに対応するリソースのインデックスは、前記PDCCHモニタリング機会の番号に基づいて決定される。
【0068】
選択的に、前記PDCCHモニタリング機会の番号は、
時間順と、
周波数順と、
サービングセルインデックスと、
制御リソースセットインデックスと、
サーチスペースセットインデックスと、のうちの少なくとも1つに基づいて決定される。
【0069】
選択的に、本出願の実施例に係るチャネル伝送方法は、
各前記PDCCHモニタリング機会に対応する前記CCEの数を端末に指示するステップをさらに含む。
【0070】
選択的に、本出願の実施例に係るチャネル伝送方法は、
前記少なくとも2つのPDCCHモニタリング機会に対応するTCI状態を設定するステップをさらに含む。
【0071】
本出願の実施例に係るチャネル伝送方法では、少なくとも2つのPDCCHモニタリング機会を設定し、各前記PDCCHモニタリング機会は前記PDCCHの制御チャネルエレメントCCEの一部に対応し、これによって、端末は複数のPDCCHモニタリング機会に基づいてPDCCHの連携検出を実現することができ、PDCCHの伝送性能が向上する。
【0072】
説明すべきことは、本出願の実施例で提供されるチャネルモニタリング方法の実行主体が、チャネルモニタリング装置であってもよく、又は、該チャネルモニタリング装置内のチャネルモニタリング方法を実行するための制御モジュールであってもよい点である。本出願の実施例において、チャネルモニタリング装置がチャネルモニタリング方法を実行することを例とし、本出願の実施例で提供されるチャネルモニタリング装置を説明する。
【0073】
図6に示すように、本出願の実施例は端末に応用されるチャネルモニタリング装置400をさらに提供し、該装置は、
少なくとも2つの物理ダウンリンク制御チャネルPDCCHモニタリング機会においてPDCCHをモニタリングするためのモニタリングモジュール401を備え、
各前記PDCCHモニタリング機会は前記PDCCHの制御チャネルエレメントCCEの一部に対応する。
【0074】
本出願の実施例に係るチャネルモニタリング装置では、各前記PDCCHモニタリング機会において前記CCEに対応するリソースのインデックスが同じである。
【0075】
本出願の実施例に係るチャネルモニタリング装置では、各前記PDCCHモニタリング機会において前記CCEに対応するリソースのインデックスは、前記PDCCHモニタリング機会の番号に基づいて決定される。
【0076】
本出願の実施例に係るチャネルモニタリング装置において、前記PDCCHモニタリング機会の番号は、
時間順と、
周波数順と、
サービングセルインデックスと、
制御リソースセットインデックスと、
サーチスペースセットインデックスと、のうちの少なくとも1つに基づいて決定される。
【0077】
本出願の実施例に係るチャネルモニタリング装置は、
モニタリングモジュールが少なくとも2つの物理ダウンリンク制御チャネルPDCCHモニタリング機会においてPDCCHをモニタリングする前に、各前記PDCCHモニタリング機会に対応する前記CCEの数を決定するための第1決定モジュールをさらに備える。
【0078】
本出願の実施例に係るチャネルモニタリング装置において、前記第1決定モジュールは、前記PDCCHの集約レベル及び前記PDCCHモニタリング機会の数に基づき、各前記PDCCHモニタリング機会に対応する前記CCEの数を決定するか、又は、
ネットワーク設定の指示又は所定のCCE数に基づき、各前記PDCCHモニタリング機会に対応する前記CCEの数を決定する。
【0079】
本出願の実施例に係るチャネルモニタリング装置において、異なる前記PDCCHモニタリング機会に対応する伝送設定指示TCI状態は同じであり、又は異なる。
【0080】
本出願の実施例に係るチャネルモニタリング装置において、前記少なくとも2つのPDCCHモニタリング機会に対応するTCI状態は、ネットワーク機器によって設定された1つ又は複数のTCI状態であり、又は、
前記少なくとも2つのPDCCHモニタリング機会に対応するTCI状態は、メディアアクセス層制御エレメントMAC-CEによってアクティブにされた1つ又は複数のTCI状態である。
【0081】
本出願の実施例に係るチャネルモニタリング装置において、前記モニタリングモジュールは、ネットワーク機器によって設定された所定期間内のPDCCHモニタリングに対応するブラインド検出能力が、現在のサービングセルにおける端末のPDCCHブラインド検出能力よりも大きい場合に、各前記PDCCHモニタリング機会において第1PDCCHを優先的にモニタリングするか、又は第2PDCCHを優先的にモニタリングするために用いられ、
前記ブラインド検出能力は、所定期間内のブラインド検出回数及び前記所定期間内に重複しないCCEの数を含み、前記第1PDCCHは、N個のモニタリングリソースの連携検出が設定されたPDCCHであり、前記第2PDCCHは、前記第1PDCCH以外のPDCCHであり、Nは1より大きい正の整数である。
【0082】
本出願の実施例に係るチャネルモニタリング装置において、前記第1PDCCHの優先度はNに基づいて決定される。
【0083】
本出願の実施例に係るチャネルモニタリング装置は、
前記少なくとも2つのPDCCHモニタリング機会のうちの最後のPDCCHモニタリング機会の位置する時間ユニットに基づき、PDCCHによって指示される端末挙動を決定するための第2決定モジュールをさらに備え、
前記端末挙動は、
PDCCHによって指示される時間領域リソース割り当てTDRAに基づき、物理アップリンク共有チャネルPUSCHで送信される時間リソース又はPDSCHで受信される時間リソースを決定することと、
PDCCH指示に基づき、ハイブリッド自動再送要求肯定応答HARQ-ACKフィードバックを伝送する物理アップリンク制御チャネルPUCCHの時間リソースを決定することと、
帯域幅部分BWP切り替え時間と、
BWP切り替え遅延と、
非連続受信静止タイマーの起動又は再起動と、
PDSCHスケジューリング情報を伝送するPDCCHとスケジューリングされるPDSCHとの間のタイムスロットオフセットであるK0の、最小Minimum K0の有効化時刻と、
PUSCHスケジューリング情報を伝送するPDCCHとスケジューリングされるPUSCHとの間のタイムスロットオフセットであるK2の、最小Minimum K2の有効化時刻と、
サーチスペースセット切り替えの有効化時刻と、
非周期的チャネル状態情報CSI報告を指示するチャネル状態情報基準信号CSI-RSの位置するタイムスロットリソースと、のうちの少なくとも1つを含む。
【0084】
本出願の実施例に係るチャネルモニタリング装置において、少なくとも2つの前記PDCCHモニタリング機会は、同じ又は異なる制御リソースセットに属し、あるいは、
少なくとも2つの前記PDCCHモニタリング機会は、同じ又は異なるサーチスペースセットに属する。
【0085】
本出願の実施例に係るチャネルモニタリング装置について、2つの前記PDCCHモニタリング機会が異なる制御リソースセットに属する場合に、2つの前記PDCCHモニタリング機会は、
リソースエレメントグループREGバンドルのサイズと、
インターリーブサイズと、
プリコーディング粒度と、
制御リソースセットのCCE総数と、
制御リソースセットのリソースブロック数と、
制御リソースセットのシンボル数と、のうちの少なくとも1つのパラメータが同じである。
【0086】
本出願の実施例に係るチャネルモニタリング装置では、少なくとも2つの物理ダウンリンク制御チャネルPDCCHモニタリング機会においてPDCCHをモニタリングし、各前記PDCCHモニタリング機会は前記PDCCHの制御チャネルエレメントCCEの一部に対応し、これによって、端末は複数のPDCCHモニタリング機会に基づいてPDCCHの連携検出を実現することができ、PDCCHの伝送性能が向上する。
【0087】
本出願の実施例におけるチャネルモニタリング装置は、装置であってもよく、端末内の部材、集積回路、又はチップであってもよい。該装置は、モバイル端末であってもよく、非モバイル端末であってもよい。例示的に、モバイル端末は、上記に挙げた端末11のタイプを含んでもよいが、それらに限定されず、非モバイル端末は、サーバ、ネットワーク接続ストレージ(Network Attached Storage,NAS)、パーソナルコンピュータ(personal computer,PC)、テレビジョン(television,TV)、現金自動預払機又はキオスク等であってもよく、本出願の実施例では具体的に限定しない。
【0088】
本出願の実施例におけるチャネルモニタリング装置は、オペレーティングシステムを有する装置であってもよい。該オペレーティングシステムは、アンドロイド(Android(登録商標))オペレーティングシステムであってもよく、iosオペレーティングシステムであってもよく、他の可能なオペレーティングシステムであってもよく、本出願の実施例では具体的に限定しない。
【0089】
本出願の実施例で提供されるチャネルモニタリング装置は、
図1から
図2の方法の実施例において実現される各プロセスを実現し、同様な技術効果を達成することができる。重複を避けるために、ここでは詳細な説明を省略する。
【0090】
選択的に、
図7に示すように、本出願の実施例は通信機器500をさら提供する。該通信機器500は、プロセッサ501と、メモリ502と、メモリ502に記憶され且つ前記プロセッサ501上で実行可能なプログラムもしくはコマンドとを含み、例えば、該通信機器500は端末である場合、該プログラムもしくはコマンドがプロセッサ501によって実行されると、上記の端末に応用されるチャネルモニタリング方法の実施例の各プロセスが実現され、同様な技術効果を達成することができる。該通信機器500はネットワーク側機器である場合、該プログラムもしくはコマンドがプロセッサ501によって実行されると、上記のネットワーク機器側に応用されるチャネルモニタリング方法の実施例の各プロセスが実現され、同様な技術効果を達成することができる。重複を避けるために、ここでは詳細な説明を省略する。
【0091】
図8は本出願の実施例を実現する端末のハードウェア構造模式図である。
【0092】
該端末600は、高周波ユニット601、ネットワークモジュール602、オーディオ出力ユニット603、入力ユニット604、センサ605、表示ユニット606、ユーザ入力ユニット607、インタフェースユニット608、メモリ609、及びプロセッサ610等の部材を含むが、それらに限定されない。
【0093】
当業者であれば、端末600は、各部材に給電する電源(例えば、電池)をさらに含んでもよく、電源は、電源管理システムによってプロセッサ610に論理的に接続し、さらに電源管理システムによって充放電の管理、及び電力消費管理等の機能を実現することができることが理解可能である。
図6に示す端末の構造は端末を限定するものではなく、端末は図示より多く又はより少ない部材、又は一部の部材の組合せ、又は異なる部材配置を含んでもよく、ここでは詳細な説明を省略する。
【0094】
本出願の実施例において、入力ユニット604は、ビデオキャプチャモード又は画像キャプチャモードで画像キャプチャ装置(例えば、カメラ)が取得したスチル画像又はビデオの画像データを処理するグラフィックスプロセッシングユニット(Graphics Processing Unit,GPU)6041、及びマイクロホン6042を含んでもよいことを理解すべきである。表示ユニット606は表示パネル6061を含んでもよく、液晶ディスプレイ、有機発光ダイオード等の形態で表示パネル6061を構成することができる。ユーザ入力ユニット607は、タッチパネル6071及び他の入力機器6072を含む。タッチパネル6071は、タッチスクリーンとも呼ばれ、タッチ検出装置及びタッチコントローラとの2つの部分を含んでもよい。他の入力機器6072は、物理キーボード、機能ボタン(例えば、音量制御ボタン、スイッチボタン等)、トラックボール、マウス、操作レバーを含んでもよいが、それらに限定されず、ここでは詳細な説明を省略する。
【0095】
本出願の実施例において、高周波ユニット601は、ネットワーク側機器からのダウンリンクデータを受信した後、プロセッサ610で処理し、また、アップリンクのデータをネットワーク側機器に送信する。通常、高周波ユニット601は、アンテナ、少なくとも1つの増幅器、受送信機、カプラー、低騒音増幅器、デュプレクサ等を含むが、それらに限定されない。
【0096】
メモリ609は、ソフトウェアプログラムもしくはコマンド及び様々なデータを記憶するために用いることができる。メモリ609は、オペレーティングシステム、少なくとも1つの機能に必要なアプリケーションもしくはコマンド(例えば、音声再生機能、画像再生機能等)等を記憶可能なプログラムもしくはコマンド記憶領域と、データ記憶領域と、を主に含んでもよい。また、メモリ609は、高速ランダムアクセスメモリを含んでもよく、非揮発性メモリをさらに含んでもよく、非揮発性メモリは、読み出し専用メモリ(Read-Only Memory,ROM)、プログラマブル読み出し専用メモリ(Programmable ROM,PROM)、消去可能なプログラマブル読み出し専用メモリ(Erasable PROM,EPROM)、電気消去可能なプログラマブル読み出し専用メモリ(Electrically EPROM,EEPROM)又はフラッシュメモリであってもよい。例えば、少なくとも1つの磁気ディスク記憶デバイス、フラッシュメモリデバイス、又は他の揮発性ソリッドステート記憶デバイスである。
【0097】
プロセッサ610は、1つ又は複数の処理ユニットを含んでもよく、選択的に、プロセッサ610に、オペレーティングシステム、ユーザインタフェース及びアプリケーションもしくはコマンド等を主に処理するアプリケーションプロセッサと、無線通信を主に処理するベースバンドプロセッサ等のモデムプロセッサとを統合することができる。上記モデムプロセッサはプロセッサ610に統合されなくてもよいことが理解可能である。
【0098】
プロセッサ610は、少なくとも2つの物理ダウンリンク制御チャネルPDCCHモニタリング機会においてPDCCHをモニタリングするために用いられ、
各前記PDCCHモニタリング機会は前記PDCCHの制御チャネルエレメントCCEの一部に対応する。
【0099】
本出願の実施例に係る端末では、少なくとも2つの物理ダウンリンク制御チャネルPDCCHモニタリング機会においてPDCCHをモニタリングし、各前記PDCCHモニタリング機会は前記PDCCHの制御チャネルエレメントCCEの一部に対応し、これによって、端末は複数のPDCCHモニタリング機会に基づいてPDCCHの連携検出を実現することができ、PDCCHの伝送性能が向上する。
【0100】
選択的に、各前記PDCCHモニタリング機会において前記CCEに対応するリソースのインデックスが同じである。
【0101】
選択的に、各前記PDCCHモニタリング機会において前記CCEに対応するリソースのインデックスは、前記PDCCHモニタリング機会の番号に基づいて決定される。
【0102】
選択的に、前記PDCCHモニタリング機会の番号は、
時間順と、
周波数順と、
サービングセルインデックスと、
制御リソースセットインデックスと、
サーチスペースセットインデックスと、のうちの少なくとも1つに基づいて決定される。
【0103】
選択的に、前記PDCCHモニタリング機会において前記PDCCHの第1数のCCEで搬送される情報を伝送し、プロセッサ610はさらに、各前記PDCCHモニタリング機会に対応する前記CCEの数を決定するために用いられる。
【0104】
選択的に、プロセッサ610はさらに、前記PDCCHの集約レベル及び前記PDCCHモニタリング機会の数に基づき、各前記PDCCHモニタリング機会に対応する前記CCEの数を決定するか、又は、
ネットワーク設定の指示又は所定のCCE数に基づき、各前記PDCCHモニタリング機会に対応する前記CCEの数を決定するために用いられる。
【0105】
選択的に、異なる前記PDCCHモニタリング機会に対応する伝送設定指示TCI状態は同じであり、又は異なる。
【0106】
選択的に、前記少なくとも2つのPDCCHモニタリング機会に対応するTCI状態は、ネットワーク機器によって設定された1つ又は複数のTCI状態であり、又は、
前記少なくとも2つのPDCCHモニタリング機会に対応するTCI状態は、メディアアクセス層制御エレメントMAC-CEによってアクティブにされた1つ又は複数のTCI状態である。
【0107】
選択的に、プロセッサ610はさらに、ネットワーク機器によって設定された所定期間内のPDCCHモニタリングに対応するブラインド検出能力が、現在のサービングセルにおける端末のPDCCHブラインド検出能力よりも大きい場合に、各前記PDCCHモニタリング機会において第1PDCCHを優先的にモニタリングするか、又は第2PDCCHを優先的にモニタリングするために用いられ、
前記ブラインド検出能力は、所定期間内のブラインド検出回数及び前記所定期間内に重複しないCCEの数を含み、前記第1PDCCHは、N個のモニタリングリソースの連携検出が設定されたPDCCHであり、前記第2PDCCHは、前記第1PDCCH以外のPDCCHであり、Nは1より大きい正の整数である。
【0108】
選択的に、前記第1PDCCHの優先度はNに基づいて決定される。
【0109】
選択的に、プロセッサ610はさらに、前記少なくとも2つのPDCCHモニタリング機会のうちの最後のPDCCHモニタリング機会の位置する時間ユニットに基づき、PDCCHによって指示される端末挙動を決定するために用いられ、
前記端末挙動は、
PDCCHによって指示される時間領域リソース割り当てTDRAに基づき、物理アップリンク共有チャネルPUSCHで送信される時間リソース又はPDSCHで受信される時間リソースを決定することと、
PDCCH指示に基づき、ハイブリッド自動再送要求肯定応答HARQ-ACKフィードバックを伝送する物理アップリンク制御チャネルPUCCHの時間リソースを決定することと、
帯域幅部分BWP切り替え時間と、
BWP切り替え遅延と、
非連続受信静止タイマーの起動又は再起動と、
PDSCHスケジューリング情報を伝送するPDCCHとスケジューリングされるPDSCHとの間のタイムスロットオフセットであるK0の、最小Minimum K0の有効化時刻と、
PUSCHスケジューリング情報を伝送するPDCCHとスケジューリングされるPUSCHとの間のタイムスロットオフセットであるK2の、最小Minimum K2の有効化時刻と、
サーチスペースセット切り替えの有効化時刻と、
非周期的チャネル状態情報CSI報告を指示するチャネル状態情報基準信号CSI-RSの位置するタイムスロットリソースと、のうちの少なくとも1つを含む。
【0110】
選択的に、少なくとも2つの前記PDCCHモニタリング機会は、同じ又は異なる制御リソースセットに属し、あるいは、
少なくとも2つの前記PDCCHモニタリング機会は、同じ又は異なるサーチスペースセットに属する。
【0111】
選択的に、2つの前記PDCCHモニタリング機会が異なる制御リソースセットに属する場合に、2つの前記PDCCHモニタリング機会は、
リソースエレメントグループREGバンドルのサイズと、
インターリーブサイズと、
プリコーディング粒度と、
制御リソースセットのCCE総数と、
制御リソースセットのリソースブロック数と、
制御リソースセットのシンボル数と、のうちの少なくとも1つのパラメータが同じである。
【0112】
本出願の実施例に係る端末では、少なくとも2つの物理ダウンリンク制御チャネルPDCCHモニタリング機会においてPDCCHをモニタリングし、各前記PDCCHモニタリング機会は前記PDCCHの制御チャネルエレメントCCEの一部に対応し、これによって、端末は複数のPDCCHモニタリング機会に基づいてPDCCHの連携検出を実現することができ、PDCCHの伝送性能が向上する。
【0113】
説明すべきことは、本出願の実施例で提供されるチャネル伝送方法の実行主体が、チャネル伝送装置であってもよく、又は、該チャネル伝送装置内のチャネル伝送方法を実行するための制御モジュールであってもよい点である。本出願の実施例において、チャネル伝送装置がチャネル伝送方法を実行することを例とし、本出願の実施例で提供されるチャネル伝送装置を説明する。
【0114】
図9に示すように、本出願の実施例はネットワーク側機器に応用されるチャネル伝送装置700をさらに提供し、該装置は、
少なくとも2つのPDCCHモニタリング機会を設定するための第1設定モジュール701を備え、
各前記PDCCHモニタリング機会は前記PDCCHの制御チャネルエレメントCCEの一部に対応する。
【0115】
本出願の実施例に係るチャネル伝送装置では、各前記PDCCHモニタリング機会において前記CCEに対応するリソースのインデックスが同じである。
【0116】
本出願の実施例に係るチャネル伝送装置では、各前記PDCCHモニタリング機会において前記CCEに対応するリソースのインデックスは、前記PDCCHモニタリング機会の番号に基づいて決定される。
【0117】
本出願の実施例に係るチャネル伝送装置において、前記PDCCHモニタリング機会の番号は、
時間順と、
周波数順と、
サービングセルインデックスと、
制御リソースセットインデックスと、
サーチスペースセットインデックスと、のうちの少なくとも1つに基づいて決定される。
【0118】
本出願の実施例に係るチャネル伝送装置は、
各前記PDCCHモニタリング機会に対応する前記CCEの数を端末に指示するための指示モジュールをさらに備える。
【0119】
本出願の実施例に係るチャネル伝送装置は、
前記少なくとも2つのPDCCHモニタリング機会に対応するTCI状態を設定するための第2設定モジュールをさらに備える。
【0120】
本出願の実施例に係るチャネル伝送装置は、ネットワーク側機器に応用されるチャネル伝送方法の実施例において実現される各プロセスを実現し、同様な技術的効果を達成することができる。重複を避けるために、ここでは詳細な説明を省略する。
【0121】
本出願の実施例に係るチャネル伝送装置では、少なくとも2つのPDCCHモニタリング機会を設定し、各前記PDCCHモニタリング機会は前記PDCCHの制御チャネルエレメントCCEの一部に対応し、これによって、端末は複数のPDCCHモニタリング機会に基づいてPDCCHの連携検出を実現することができ、PDCCHの伝送性能が向上する。
【0122】
具体的には、本出願の実施例はネットワーク側機器をさらに提供する。
図10に示すように、該ネットワーク機器800は、アンテナ801、高周波装置802、ベースバンド装置803を備える。アンテナ801は高周波装置802に接続される。アップリンク方向では、高周波装置802は、アンテナ801を介して情報を受信し、受信された情報を処理のためにベースバンド装置803に送信する。ダウンリンク方向では、ベースバンド装置803は、送信すべき情報を処理し、高周波装置802に送信し、高周波装置802は、受信された情報を処理した後でアンテナ81を介して送信する。
【0123】
上記周波数帯域処理装置は、ベースバンド装置803に位置してもよく、上述した実施例においてネットワーク側機器によって実行される方法は、プロセッサ804及びメモリ805を備えるベースバンド装置803において実現することができる。
【0124】
ベースバンド装置803は、例えば、複数のチップが設定されている少なくとも1つのベースバンドボードを備えてもよく、
図10に示すように、その1つのチップは、例えば、メモリ805に接続され、メモリ805内のプログラムを呼び出して上記の方法の実施例に示すネットワーク機器の動作を実行するプロセッサ804である。
【0125】
該ベースバンド装置803は、高周波装置802と情報をインタラクションするためのネットワークインタフェース806をさらに備えてもよく、該インタフェースは、例えば共通公衆無線インタフェース(common public radio interface,CPRI)である。
【0126】
具体的には、本発明の実施例のネットワーク側機器は、メモリ805に記憶され且つプロセッサ804上で実行可能なコマンドもしくはプログラムをさらに備え、プロセッサ804は、メモリ805内のコマンドもしくはプログラムを呼び出して
図7に示す各モジュールで実行される方法を実行し、同様な技術的効果を達成することができる。重複を避けるために、ここでは詳細な説明を省略する。
【0127】
本出願の実施例は可読記憶媒体をさらに提供する。該可読記憶媒体にはプログラムもしくはコマンドが記憶されており、該プログラムもしくはコマンドがプロセッサによって実行されると、上記チャネルモニタリング方法の実施例又はチャネル伝送方法の実施例の各プロセスが実現され、同様な技術効果を達成することができる。重複を避けるために、ここでは詳細な説明を省略する。
【0128】
前記プロセッサは、上記実施例に記載の端末内のプロセッサである。前記可読記憶媒体は、読み出し専用メモリ(Read-Only Memory,ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory,RAM)、磁気ディスク又は光ディスク等のコンピュータ可読記憶媒体を含む。
【0129】
本出願の実施例はチップをさらに提供する。前記チップは、プロセッサと通信インタフェースとを備え、前記通信インタフェースと前記プロセッサが結合され、前記プロセッサはネットワーク側機器のプログラムもしくはコマンドを実行して、上記チャネルモニタリング方法の実施例又はチャネル伝送方法の実施例の各プロセスを実現するために用いられ、同様な技術効果を達成することができる。重複を避けるために、ここでは詳細な説明を省略する。
【0130】
本出願の実施例で言及したチップは、システムレベルチップ、システムチップ、チップシステム又はシステムオンチップ等と呼ばれてもよいことを理解すべきである。
【0131】
本開示に記述したこれらの実施例は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード又はそれらの組合せによって実現できることが理解可能である。ハードウェアによる実現について、モジュール、ユニット、サブユニット等は、1つ又は複数の特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuits,ASIC)、デジタル信号プロセッサ(Digital Signal Processor,DSP)、デジタル信号処理装置(DSP Device,DSPD)、プログラマブルロジックデバイス(Programmable Logic Device,PLD)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(Field-Programmable Gate Array,FPGA)、共通プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、本出願に記載の機能を実行するための他の電子ユニット又はそれらの組合せにおいて実現することができる。
【0132】
説明すべきことは、本明細書において、用語「含む」、「からなる」又はその他のあらゆる変形は、非排他的はを含むように意図され、それにより一連の要素を含むプロセス、方法、物品又は装置は、それらの要素のみならず、明示されていない他の要素、又はこのようなプロセス、方法、物品又は装置に固有の要素をも含む点である。特に断らない限り、語句「1つの……を含む」により限定される要素は、該要素を含むプロセス、方法、物品又は装置に別の同じ要素がさらに存在することを排除するものではない。なお、指摘すべきことは、本出願の実施形態における方法及び装置の範囲は、図示又は検討された順序で機能を実行することに限定されず、係る機能に応じて実質的に同時に又は逆の順序で機能を実行することも含み得る点であり、例えば、説明されたものと異なる順番で説明された方法を実行してもよく、さらに各種のステップを追加、省略又組み合わせてもよい。また、何らかの例を参照して説明した特徴は他の例において組み合わせられてもよい。
【0133】
以上の実施形態に対する説明によって、当業者であれば上記実施例の方法がソフトウェアと必要な共通ハードウェアプラットフォームとの組合せという形態で実現できることを明確に理解可能であり、当然ながら、ハードウェアによって実現してもよいが、多くの場合において前者はより好ましい実施形態である。このような見解をもとに、本出願の技術的解決手段は実質的に又は従来技術に寄与する部分はソフトウェア製品の形で実施することができ、該コンピュータソフトウェア製品は、記憶媒体(例えばROM/RAM、磁気ディスク、光ディスク)に記憶され、端末(携帯電話、コンピュータ、サーバ、エアコン、又はネットワーク機器等であってもよい)に本出願の各実施例に記載の方法を実行させる複数のコマンドを含む。
【0134】
以上、図面を参照しながら本出願の実施例を説明したが、本出願は上記の具体的な実施形態に限定されず、上記の具体的な実施形態は例示的なものに過ぎず、限定的なものではなく、本出願の示唆をもとに、当業者が本出願の趣旨及び特許請求の保護範囲から逸脱することなくなし得る多くの形態は、いずれも本出願の保護範囲に属するものとする。
【符号の説明】
【0135】
600 端末
601 高周波ユニット
602 高周波ユニット
603 オーディオ出力ユニット
604 入力ユニット
605 センサ
606 表示ユニット
607 ユーザ入力ユニット
608 インタフェースユニット
609 メモリ
610 プロセッサ