(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-22
(45)【発行日】2024-08-30
(54)【発明の名称】空調システムおよび空調システムの制御方法
(51)【国際特許分類】
F24F 11/64 20180101AFI20240823BHJP
【FI】
F24F11/64
(21)【出願番号】P 2024504316
(86)(22)【出願日】2022-03-04
(86)【国際出願番号】 JP2022009476
(87)【国際公開番号】W WO2023166722
(87)【国際公開日】2023-09-07
【審査請求日】2024-06-21
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】000236056
【氏名又は名称】三菱電機ビルソリューションズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001195
【氏名又は名称】弁理士法人深見特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】秋山 孝太
(72)【発明者】
【氏名】根本 英次
【審査官】佐藤 正浩
(56)【参考文献】
【文献】特開2017-122529(JP,A)
【文献】特開2011-247452(JP,A)
【文献】特開2012-107778(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F24F 11/64
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
熱媒として、冷水、温水、または冷温水を利用するコイルと、
前記コイルと接続され、冷水、温水、または冷温水が流れる往管および還管と、
前記還管に取り付けられた二方弁と、
室内温度を検出する室内温度センサと、
室内湿度を検出する室内湿度センサと、
給気温度を検出する給気温度センサと、
室内温度設定値、室内湿度基準値、給気温度設定値、および室内に存在する1以上の人の全体の着衣量のレベルの入力を受け付ける入力部と、
前記二方弁を制御するコントローラと、を備え、
前記コントローラは、前記室内温度設定値と前記着衣量のレベルの温度換算値とを加算することによって、室内温度修正設定値を求め、
前記コントローラは、前記室内温度修正設定値から前記室内温度センサによって検出された前記室内温度を減算することによって得られた偏差に基づいて、室内温度リセット値を求め、
前記コントローラは、前記室内湿度基準値から前記室内湿度センサによって検出された前記室内湿度を減算することによって得られた偏差に基づいて、室内湿度リセット値を求め、
前記コントローラは、前記給気温度設定値と、前記室内温度リセット値と、前記室内湿度リセット値とを加算することによって、給気温度修正設定値を求め、
前記コントローラは、前記給気温度センサによって検出された給気温度が前記給気温度修正設定値となるように、前記二方弁を比例制御、比例積分制御、または比例積分微分制御する
、空調システム。
【請求項2】
前記着衣量のレベルの数は、奇数であり、
前記着衣量のレベルが中央値のときに、前記着衣量のレベルの温度換算値は0であり、
前記着衣量のレベルが中央値よりも小さいときに前記着衣量のレベルの温度換算値は正であり、かつ前記着衣量のレベルが中央値よりも大きいときに前記着衣量のレベルの温度換算値は負である、請求項
1に記載の空調システム。
【請求項3】
前記着衣量のレベルは、第1~第5レベルであり、
前記着衣量のレベルが第1レベルのときに、前記着衣量のレベルの温度換算値はα2、前記着衣量のレベルが第2レベルのときに、前記着衣量のレベルの温度換算値はα1、前記着衣量のレベルが第3レベルのときに、前記着衣量のレベルの温度換算値は0、前記着衣量のレベルが第4レベルのときに、前記着衣量のレベルの温度換算値は-α1、前記着衣量のレベルが第5レベルのときに、前記着衣量のレベルの温度換算値は-α2である、ただし、α1およびα2は正の値であり、α2>α1である、請求項1
または2に記載の空調システム。
【請求項4】
冷温水コイルと、
前記冷温水コイルと接続される冷温水往管および冷温水還管と、
前記冷温水還管に取り付けられた二方弁と、
室内温度を検出する室内温度センサと、
室内湿度を検出する室内湿度センサと、
給気温度を検出する給気温度センサと、
入力部と、
コントローラと、を備えた空調システムの制御方法であって、
前記入力部が、室内温度設定値、室内湿度基準値、給気温度設定値、および着衣量のレベルの入力を受け付けるステップと、
前記コントローラが、前記室内温度設定値と前記着衣量のレベルの温度換算値とを加算することによって、室内温度修正設定値を求めるステップと、
前記コントローラが、前記室内温度修正設定値から前記室内温度センサによって検出された前記室内温度を減算することによって得られた偏差に基づいて、室内温度リセット値を求めるステップと、
前記コントローラが、前記室内湿度基準値から前記室内湿度センサによって検出された前記室内湿度を減算することによって得られた偏差に基づいて、室内湿度リセット値を求めるステップと、
前記コントローラが、前記給気温度設定値と、前記室内温度リセット値と、前記室内湿度リセット値とを加算することによって、給気温度修正設定値を求めるステップと、
前記コントローラが、前記給気温度センサによって検出された給気温度が前記給気温度修正設定値となるように、前記二方弁を比例制御、比例積分制御、または比例積分微分制御するステップと、を備える空調システムの制御方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、空調システムおよび空調システムの制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、人の着衣量に基づいて空調機を制御する技術が知られている。たとえば、特許文献1に記載の空調制御システムは、雲パラメータ生成部、画像撮影部、日射量算出部、輻射温度算出部、PMV算出部、温度湿度測定部、入力部、空調制御パラメータ算出部を備える。入力部は、キーボードやテンキーから着衣量、および活動量を入力することができ、これらの情報をPMV算出部へ送出する。
【0003】
PMV算出部は、輻射温度算出部で得られた輻射温度、得られた室内外温度および室内外湿度、入力部から入力された着衣量、活動量等を取り込み、あらかじめ設定されている算出式を用いて快適性指標値PMVを算出し、空調制御パラメータ算出部へ送出する。空調制御パラメータ算出部は、PMV算出部で得られた快適性指標値PMVを取り込み、あらかじめ設定されている算出式を用いて、設定温度を算出するとともに、この設定温度に応じて空調装置を制御し、室内温度を調整する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載の空調制御システムでは、ユーザによって設定可能な可変の着衣量に基づいて、設定温度を算出することが記載されている。
【0006】
しかしながら、特許文献1には、簡易な手段によって、ユーザによって設定可能な可変の着衣量に応じて、快適な空調を実現する構成は開示されていない。
【0007】
それゆえに、本開示は、簡易な手段によって、ユーザによって設定可能な可変の着衣量に応じて、快適な空調を実現することができる空調システムおよび空調システムの制御方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示の空調システムは、熱媒として、冷水、温水、または冷温水を利用するコイルと、コイルと接続され、冷水、温水、または冷温水が流れる往管および還管と、還管に取り付けられた二方弁と、給気温度設定値の入力、および室内に存在する1以上の人の全体の着衣量のレベルの入力を受け付ける入力部と、着衣量のレベルの温度換算値に基づいて、給気温度設定値を修正することによって給気温度修正設定値を求め、給気温度修正設定値に基づいて、二方弁を制御するコントローラとを備える。
【0009】
本開示は、冷温水コイルと、冷温水コイルと接続される冷温水往管および冷温水還管と、冷温水還管に取り付けられた二方弁と、室内温度を検出する室内温度センサと、室内湿度を検出する室内湿度センサと、給気温度を検出する給気温度センサと、入力部と、コントローラとを備えた空調システムの制御方法である。この空調システムの制御方法は、入力部が、室内温度設定値、室内湿度基準値、給気温度設定値、および着衣量のレベルの入力を受け付けるステップと、コントローラが、室内温度設定値と着衣量のレベルの温度換算値とを加算することによって、室内温度修正設定値を求めるステップと、コントローラが、室内温度修正設定値から記室内温度センサによって検出された室内温度を減算することによって得られた偏差に基づいて、室内温度リセット値を求めるステップと、コントローラが、室内湿度基準値から室内湿度センサによって検出された室内湿度を減算することによって得られた偏差に基づいて、室内湿度リセット値を求めるステップと、コントローラが、給気温度設定値と、室内温度リセット値と、室内湿度リセット値とを加算することによって、給気温度修正設定値を求めるステップと、コントローラが、給気温度センサによって検出された給気温度が給気温度修正設定値となるように、二方弁を比例制御、比例積分制御、または比例積分微分制御するステップとを備える。
【発明の効果】
【0010】
本開示によって、簡易な手段によって、ユーザによって設定可能な可変の着衣量に応じて、快適な空調を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】実施の形態1の空調システムの構成を表わす図である。
【
図2】着衣量のレベルCa1と、その温度換算値Ca2とを表わす図である。
【
図3】実施の形態1における空調システムの制御手順を表わすフローチャートである。
【
図4】偏差E2(n)と第1の操作量の変化量ΔAP2(n)との関係の一例を表わす図である。
【
図5】AP2(n)に対応する室内温度リセット値RT1(n)との関係を表わす図である。
【
図6】偏差E3(n)と第2の操作量の変化量ΔAP3(n)との関係の一例を表わす図である。
【
図7】AP3(n)に対応する室内湿度リセット値RH(n)との関係を表わす図である。
【
図8】コントローラ2に含まれる給気温度に基づく制御器201の構成を表わす図である。
【
図9】コントローラ2をソフトウェアを用いて実現する場合の構成を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、実施の形態について、図面を参照して説明する。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1の空調システムの構成を表わす図である。
【0013】
空調システムは、ファンコイルユニット1と、冷温水往管3と、冷温水還管4と、冷温水二方弁5と、コントローラ2と、室内温度センサ11と、室内湿度センサ12と、給気温度センサ13と、リモコン6と、を備える。
【0014】
ファンコイルユニット1は、天井内に埋め込まれる。
ファンコイルユニット1には、冷温水コイル8および送風ファン7が内蔵される。
【0015】
冷温水コイル8は、図示しない水方式セントラル冷暖房システムまたは蓄熱システムと接続する冷温水往管3および冷温水還管4と接続されている。冷温水往管3および冷温水還管4には、冷温水が流れる。冷温水コイル8は、熱媒として、冷温水を利用する。
【0016】
送風ファン7は室内側から吸い込んだ排気流RAを冷温水コイル8に通過させることで熱交換させ、冷温風となった給気流SAを再び室内へ吹き出す。送風ファン7の送風量は可変としてもよい。
【0017】
冷温水還管4には、冷温水二方弁5が取り付けられている。
冷温水二方弁5の開度を増加することによって、冷温水還管4を流れる冷温水の量が増加し、冷温水コイル8に滞留する冷温水が減少する。冷温水二方弁5の開度を減少することによって、冷温水還管4を流れる冷温水の量が減少し、冷温水コイル8に滞留する冷温水が増加する。よって、冷温水二方弁5の開度を制御することによって、冷温水コイル8の熱交換効率を制御することができる。これによって、空調システムの空調能力を制御することができる。
【0018】
室内温度センサ11は、室内温度T1dを検出する。
室内湿度センサ12は、室内湿度Hdを検出する。
【0019】
給気温度センサ13は、給気流SAの温度である給気温度T2dを検出する。
リモコン6は、入力部を構成する。リモコン6は、ユーザからの室内温度設定値T1s(0)、室内湿度基準値Hs、給気温度設定値T2s(0)、および室内に存在する1以上の人の全体の着衣量のレベルCa1の入力を受け付ける。
【0020】
図2は、着衣量のレベルCa1と、その温度換算値Ca2とを表わす図である。
図2に示すように、暖房時には、着衣量のレベルCa1は、第5レベル「厚着」、第4レベル「やや厚着」、第3レベル「普通」、第2レベル「やや薄着」、第1レベル「薄着」の5レベルである。温度換算値Ca2は、それぞれ、「-α2℃」、「-α1℃」、「0℃」、「+α1℃」、「+α2℃」である。
【0021】
図2において、α1およびα2は、正の値であり、α2>α1である。たとえば、α1=1、α2=2としてもよい。
【0022】
図3は、実施の形態1における空調システムの制御手順を表わすフローチャートである。
【0023】
ステップS101において、コントローラ2は、リモコン6を通じて、ユーザからの室内温度設定値T1s(0)、室内湿度基準値Hs、給気温度設定値T2s(0)、および室内に存在する1以上の人の全体の着衣量のレベルCa1の入力を受け付ける。コントローラ2は、時刻nを1に設定し、実際の開度の初期値AP(0)、第1の操作量AP2(0)、および第2の操作量AP3(0)を50%に設定する。
【0024】
ステップS102において、コントローラ2は、室内温度設定値T1s(0)と着衣量のレベルCa1の温度換算値Ca2とを加算することによって、室内温度修正設定値T1sを求める。
【0025】
ステップS103において、コントローラ2は、室内温度センサ11によって検出された室内温度T1d(n)を取得する。
【0026】
ステップS104において、コントローラ2は、室内温度修正設定値T1sから室内温度T1d(n)を減算した偏差E2(n)を求める。
【0027】
図4は、偏差E2(n)と第1の操作量の変化量ΔAP2(n)との関係の一例を表わす図である。コントローラ2は、
図4に示す関係に従って、偏差E2(n)に対応する第1の操作量の変化量ΔAP2(n)を求める。
【0028】
コントローラ2は、1時刻前の第1の操作量AP2(n-1)にΔAP2(n)を加算することによって、時刻nの第1の操作量AP2(n)を求める。
【0029】
図5は、AP2(n)に対応する室内温度リセット値RT1(n)との関係を表わす図である。コントローラ2は、
図5に示す関係に従って、AP2(n)に対応する室内温度リセット値RT1(n)を求める。
図5の関係によれば、偏差E2(n)に対応した比例積分制御量として室内温度リセット値RT1(n)が求まるが、コントローラ2は、偏差E2(n)に対応した比例制御量、または比例積分微分制御量として室内温度リセット値RT1(n)を求めてもよい。
【0030】
なお、第1の操作量AP2(n)は、室内温度リセット値RT1(n)を求めるためのものであって、コントローラ2は、第1の操作量AP2(n)に基づいて冷温水2方弁5を制御しない。
【0031】
ステップS105において、コントローラ2は、室内湿度センサ12によって検出された室内湿度Hd(n)を取得する。
【0032】
ステップS106において、コントローラ2は、室内湿度基準値Hsから室内湿度Hd(n)を減算した偏差E3(n)を求める。
【0033】
図6は、偏差E3(n)と第2の操作量の変化量ΔAP3(n)との関係の一例を表わす図である。コントローラ2は、
図6に示す関係に従って、偏差E3(n)に対応する第2の操作量の変化量ΔAP3(n)を求める。
【0034】
コントローラ2は、1時刻前の第2の操作量AP3(n-1)にΔAP3(n)を加算することによって、時刻nの第2の操作量AP3(n)を求める。
【0035】
図7は、AP3(n)に対応する室内湿度リセット値RH(n)との関係を表わす図である。コントローラ2は、
図7に示す関係に従って、AP3(n)に対応する室内湿度リセット値RH(n)を求める。
図7の関係によれば、偏差E3(n)に対応した比例積分制御量として室内湿度リセット値RH(n)が求まるが、コントローラ2は、偏差E3(n)に対応した比例制御量、または比例積分微分制御量として室内湿度リセット値RH(n)を求めてもよい。
【0036】
なお、第2の操作量AP3(n)は、室内湿度リセット値RH(n)を求めるためのものであって、コントローラ2は、第2の操作量AP3(n)に基づいて冷温水2方弁5を制御しない。
【0037】
ステップS107において、コントローラ2は、給気温度設定値T2s(0)と、室内温度リセット値RT1(n)と、室内湿度リセット値RH(n)とを加算することによって、給気温度修正設定値T2s(n)を求める。
【0038】
ステップS108において、コントローラ2は、給気温度センサ13によって検出された給気温度T2d(n)を取得する。
【0039】
ステップS109において、コントローラ2は、給気温度T2d(n)が給気温度修正設定値T2s(n)となるように、冷温水二方弁5を比例制御、比例積分制御、または比例積分微分制御する。
【0040】
図8は、コントローラ2に含まれる給気温度に基づく制御器201の構成を表わす図である。
【0041】
制御器201は、減算器22と、調整器21とを備える。減算器22は、給気温度修正設定値T2s(n)から給気温度T2d(n)を減算した偏差E1(n)を求める。調整器21は、偏差E1(n)に比例した操作量を冷温水二方弁5に出力することによって、冷温水二方弁5を比例制御する。これによって、冷温水二方弁5の実際の開度AP(n)が定まる。
【0042】
なお、制御器201は、給気温度T2dに基づいて冷温水二方弁5を比例積分制御、または比例積分微分制御してもよい。
【0043】
ステップS110において、終了指示が入力された場合に、処理が終了し、終了指示が入力されない場合に、処理がステップS111に進む。
【0044】
ステップS111において、コントローラ2は、時刻nをインクリメントする。その後、処理がステップS103に戻る。
【0045】
以上のように、本実施の形態によれば、たとえば、大学の講義室などにおいて、毎回決まった場所に同じ人が座らず、かつ毎回服装も変化する場合でも、リモコンによって着衣量のレベルを変更することができる。これによって、簡易な手段で快適な空調が実現することができる。
【0046】
変形例.
(1)冷水コイルおよび温水コイル
上記の実施形態において、空調システムは、冷温水を熱媒として利用する冷温水コイルを備えるものとしたが、冷房時に冷水を熱媒として利用する冷水コイルと、暖房時に温水を熱媒として利用する温水コイルとを備えるものとしてもよい。この場合に、冷水コイルには冷水往管および冷水還管が接続され、冷水還管には、冷水二方弁が取り付けられる。温水コイルには温水往管および温水還管が接続され、温水還管には、温水二方弁が取り付けられる。コントローラは、冷房時には、上記の実施形態で説明したのと同様にして、冷水二方弁を制御し、暖房時には、上記の実施形態で説明したのと同様にして、温水二方弁を制御する。
【0047】
(2)着衣量のレベル
上記の実施形態では、着衣量のレベルは5レベルとしたが、これに限定するものではなく、複数レベルであればよい。または着衣量のレベルの数を奇数とし、中央のレベルの温度換算値は、上記の実施形態と同様に、「0℃」としてもよい。
【0048】
(3)コントローラ
図9は、コントローラ2をソフトウェアを用いて実現する場合の構成を示す図である。コントローラ2は、バス1003に接続されたプロセッサ1001およびメモリ1002を備える。メモリ1002に記憶されたプログラムをプロセッサ1001が実行する。
【0049】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本開示の範囲は、上記した説明ではなくて請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【符号の説明】
【0050】
1 ファンコイルユニット、2 コントローラ、3 冷温水往管、4 冷温水還管、5 冷温水二方弁、6 リモコン、7 送風ファン、8 冷温水コイル、11 室内温度センサ、12 室内湿度センサ、13 給気温度センサ、21 調整器、22 減算器、201 制御器、1001 プロセッサ、1002 メモリ、1003 バス。