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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-23
(45)【発行日】2024-09-02
(54)【発明の名称】挿抜可能な高速コネクタ
(51)【国際特許分類】
   H01R 12/71 20110101AFI20240826BHJP
   H01R 13/652 20060101ALI20240826BHJP
【FI】
H01R12/71
H01R13/652
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2023062064
(22)【出願日】2023-04-06
(65)【公開番号】P2024086527
(43)【公開日】2024-06-27
【審査請求日】2023-04-06
(31)【優先権主張番号】202211625094.2
(32)【優先日】2022-12-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】523129527
【氏名又は名称】哈▲達▼科技(深▲セン▼)有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100146374
【弁理士】
【氏名又は名称】有馬 百子
(72)【発明者】
【氏名】汪 鋒烽
(72)【発明者】
【氏名】梁 裕
(72)【発明者】
【氏名】王 剛
【審査官】山下 寿信
(56)【参考文献】
【文献】特開2022-131161(JP,A)
【文献】特開2021-093249(JP,A)
【文献】特開2015-141778(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2018/0034216(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2014/0024257(US,A1)
【文献】特開2007-141587(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01R 12/71
H01R 13/652
H01R 13/6461
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
コネクタプラグであって、前記コネクタプラグは接地アセンブリ(4)とプラグ端子アセンブリ(5)とを含み、前記接地アセンブリ(4)がプラグ端子アセンブリ(5)の中間に嵌設されており、
前記プラグ端子アセンブリ(5)は複数のプラグ小端子(54)と4つのプラグ大端子(55)とを含み、
前記プラグ小端子(54)は第1シート体(542)、第2シート体(545)及び第3シート体(547)を含み、前記第1シート体(542)の一端に第1内向き折り段(541)が設けられており、前記第1シート体(542)の他端は第1折り曲げ段(543)によって第2シート体(545)の一端に接続され、前記第2シート体(545)の他端は第2折り曲げ段(546)によって第3シート体(547)の一端に接続され、前記第3シート体(547)の他端はプラグ小端子ピン(549)に接続され、
前記第1内向き折り段(541)、第1折り曲げ段(543)と第1シート体(542)との夾角はいずれも鈍角であり、かつ第1内向き折り段(541)、第1折り曲げ段(543)は第1シート体(542)の同じ側に位置し、前記第1折り曲げ段(543)、第2折り曲げ段(546)と第2シート体(545)との夾角はいずれも鈍角であり、かつ第1折り曲げ段(543)、第2折り曲げ段(546)は第2シート体(545)の同じ側に位置し、前記第2折り曲げ段(546)と第3シート体(547)との夾角は鈍角であり、前記プラグ小端子ピン(549)と第3シート体(547)との夾角は直角であり、第2折り曲げ段(546)とプラグ小端子ピン(549)は第3シート体(547)の異なる側に位置し、
前記接地アセンブリ(4)に複数組の接触ユニット(40)が設けられており、前記接触ユニット(40)は接地シート本体(44)を含み、前記接地シート本体(44)の中間位置に貫通孔が設けられており、前記貫通孔の外部両側にそれぞれ1つの当接シート(45)が設けられており、2つの当接シート(45)は中心対称であり、前記当接シート(45)の一端は接地シート本体(44)に接続され、他端は折り曲げて設けられ且つプラグ小端子(54)と当接することを特徴とするコネクタプラグ。
【請求項2】
前記第2シート体(545)、第2折り曲げ段(546)及び第3シート体(547)の幅が同じであり、かついずれも第1内向き折り段(541)、第1シート体(542)及びプラグ小端子ピン(549)の幅より大きいことを特徴とする請求項1に記載のコネクタプラグ。
【請求項3】
前記プラグ大端子(55)は第4シート体(551)、第5シート体(554)及び第6シート体(556)を含み、前記第4シート体(551)の一端に第2内向き折り段(552)が設けられており、前記第4シート体(551)の他端は第3折り曲げ段(553)によって第5シート体(554)の一端に接続され、前記第5シート体(554)の他端は第4折り曲げ段(555)によって第6シート体(556)の一端に接続され、前記第6シート体(556)の他端はプラグ大端子ピン(557)に接続され、
前記第2内向き折り段(552)、第3折り曲げ段(553)と第4シート体(551)との夾角はいずれも鈍角であり、かつ第2内向き折り段(552)、第3折り曲げ段(553)は第4シート体(551)の同じ側に位置し、前記第3折り曲げ段(553)、第4折り曲げ段(555)と第5シート体(554)との夾角はいずれも鈍角であり、かつ第3折り曲げ段(553)、第4折り曲げ段(555)は第5シート体(554)の同じ側に位置し、前記第4折り曲げ段(555)と第6シート体(556)との夾角は鈍角であり、前記プラグ大端子ピン(557)と第6シート体(556)は同一平面に位置することを特徴とする請求項1に記載のコネクタプラグ。
【請求項4】
前記第4シート体(551)、第2内向き折り段(552)、第3折り曲げ段(553)、第5シート体(554)、第4折り曲げ段(555)及び第6シート体(556)の幅がいずれも等しく、且つ幅がプラグ小端子(54)の最大幅より大きいことを特徴とする請求項3に記載のコネクタプラグ。
【請求項5】
前記プラグ端子アセンブリ(5)は第1プラグ端子ユニット(51)、第2プラグ端子ユニット(52)及び第3プラグ端子ユニット(53)を含み、そのうち、前記第1プラグ端子ユニット(51)は等間隔に配列された複数組のプラグ小端子対を含み、前記第2プラグ端子ユニット(52)は等間隔に配列された複数組のプラグ小端子対を含み、前記第3プラグ端子ユニット(53)は第3プラグ小端子ユニット(531)及び第3プラグ大端子ユニット(532)を含み、前記第3プラグ小端子ユニット(531)は等間隔に配列された複数組のプラグ小端子対を含み、前記第3プラグ大端子ユニット(532)は2組のプラグ大端子対を含み、
前記プラグ小端子対は対称に設けられた2つのプラグ小端子(54)を含み、
前記プラグ大端子対は対称に設けられた2つのプラグ大端子(55)を含むことを特徴とする請求項1~4のいずれか一項に記載のコネクタプラグ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はコネクタ技術分野に属し、特に挿抜可能な高速コネクタに関する。
【背景技術】
【0002】
現在コンピュータにおける比較的成熟した高速伝送方式はサンダーボルト4であるが、サンダーボルト4を使用するために機器自体のHost端にサンダーボルト4の出力口を有することを満たす必要があり、拡張Driver端にもサンダーボルト4の入力インタフェースが必要であり、両者の間にさらにサンダーボルト伝送をサポートする1本のデータ線が必要である。サンダーボルト線材の長さが長くなるにつれて、その伝送効率は低下する。
【0003】
サンダーボルト4のType-Cコネクタの技術はPCIe3.0x4に基づくものであり、最大伝送速度は40Gbpsであり、NVIDIA GeForce RTX20シリーズのグラフィックカードの試験速度において10~20%損失し、最新の30シリーズ及び40シリーズのグラフィックカードにおいて使用効率がより低く、後続のグラフィックカードの拡張とアップグレードニーズを満たすことができない。
【0004】
従来のホットプラグ可能な高速信号コネクタは、ホットプラグ回数及び耐用年数が一般的に少なく、数十回から500回までの間であることが多い。高速信号モジュール化、便利化使用に適用することができない。
【0005】
従来のコンピュータコネクタは高速信号伝送、弱電気信号伝送を満たすことができるだけでなく、さらに便利なホットプラグ、長い耐用年数、便利なプルイン、マルチシーンでの使用を実現することができるコネクタがない。
【発明の概要】
【0006】
上記問題に対し、本発明はコネクタプラグを提供し、前記コネクタプラグは接地アセンブリとプラグ端子アセンブリとを含み、前記接地アセンブリはプラグ端子アセンブリの中間に嵌設されており、
前記プラグ端子アセンブリは複数のプラグ小端子と4つのプラグ大端子とを含み、
前記プラグ小端子は第1シート体、第2シート体及び第3シート体を含み、前記第1シート体の一端に第1内向き折り段が設けられており、前記第1シート体の他端は第1折り曲げ段によって第2シート体の一端に接続され、前記第2シート体の他端は第2折り曲げ段によって第3シート体の一端に接続され、前記第3シート体の他端はプラグ小端子ピンに接続され、
前記第1内向き折り段、第1折り曲げ段と第1シート体との夾角はいずれも鈍角であり、かつ第1内向き折り段、第1折り曲げ段は第1シート体の同じ側に位置し、前記第1折り曲げ段、第2折り曲げ段と第2シート体との夾角はいずれも鈍角であり、かつ第1折り曲げ段、第2折り曲げ段は第2シート体の同じ側に位置し、前記第2折り曲げ段と第3シート体との夾角は鈍角であり、前記プラグ小端子ピンと第3シート体との夾角は直角であり、第2折り曲げ段とプラグ小端子ピンは第3シート体の異なる側に位置し、
前記接地アセンブリに複数組の接触ユニットが設けられており、前記接触ユニットは接地シート本体を含み、前記接地シート本体の中間位置に貫通孔が設けられており、前記貫通孔の外部両側にそれぞれ1つの当接シートが設けられており、2つの当接シートは中心対称であり、前記当接シートの一端は接地シート本体に接続され、他端は折り曲げて設けられ且つプラグ小端子に当接される。
【0007】
さらに、前記第2シート体、第2折り曲げ段及び第3シート体の幅は同じであり、かついずれも第1内向き折り段、第1シート体及びプラグ小端子ピンの幅より大きい。
【0008】
さらに、前記プラグ大端子は第4シート体、第5シート体及び第6シート体を含み、前記第4シート体の一端に第2内向き折り段が設けられ、前記第4シート体の他端は第3折り曲げ段を介して第5シート体の一端に接続され、前記第5シート体の他端は第4折り曲げ段を介して第6シート体の一端に接続され、前記第6シート体の他端はプラグ大端子ピンに接続され、
前記第2内向き折り段、第3折り曲げ段と第4シート体との夾角はいずれも鈍角であり、かつ第2内向き折り段、第3折り曲げ段は第4シート体の同じ側に位置し、前記第3折り曲げ段、第4折り曲げ段と第5シート体との夾角はいずれも鈍角であり、かつ第3折り曲げ段、第4折り曲げ段は第5シート体の同じ側に位置し、前記第4折り曲げ段と第6シート体との夾角は鈍角であり、前記プラグ大端子ピンと第6シート体は同一平面に位置する。
【0009】
さらに、前記第4シート体、第2内向き折り段、第3折り曲げ段、第5シート体、第4折り曲げ段及び第6シート体の幅はいずれも等しく、且つ幅はプラグ小端子の最大幅より大きい。
【0010】
さらに、前記プラグ端子アセンブリは第1プラグ端子ユニット、第2プラグ端子ユニット及び第3プラグ端子ユニットを含み、そのうち、前記第1プラグ端子ユニットは等間隔に配列された複数組のプラグ小端子対を含み、前記第2プラグ端子ユニットは等間隔に配列された複数組のプラグ小端子対を含み、前記第3プラグ端子ユニットは第3プラグ小端子ユニット及び第3プラグ大端子ユニットを含み、前記第3プラグ小端子ユニットは等間隔に配列された複数組のプラグ小端子対を含み、前記第3プラグ大端子ユニットは2組のプラグ大端子対を含み、
前記プラグ小端子対は対称に設けられた2つのプラグ小端子を含み、
前記プラグ大端子対は対称に設けられた2つのプラグ大端子を含む。
【0011】
本発明はさらにコネクタレセプタクルを提供し、前記コネクタレセプタクルはレセプタクル端子アセンブリを含み、前記レセプタクル端子アセンブリは複数のレセプタクル小端子と4つのレセプタクル大端子を含み、
前記レセプタクル小端子は第7シート体及び第8シート体を含み、前記第7シート体と第8シート体の板面は略平行に設けられ、前記第7シート体の一端は第5折り曲げ段を介して第1外向き折り段に接続され、前記第7シート体と第8シート体との間は第6折り曲げ段を介して接続され、前記第8シート体の他端はレセプタクル小端子ピンに接続され、
前記第1外向き折り段、第6折り曲げ段と第7シート体との夾角はいずれも鈍角であり、かつ第1外向き折り段、第6折り曲げ段は第5折り曲げ段の同じ側に位置し、前記第8シート体と第6折り曲げ段との夾角はいずれも鈍角であり、前記レセプタクル小端子ピンと第8シート体との夾角は直角であり、且つレセプタクル小端子ピンと第6折り曲げ段は第8シート体の異なる側に位置する。
【0012】
さらに、前記第7シート体と第8シート体の幅はいずれも第1外向き折り段、第6折り曲げ段とレセプタクル小端子ピンの幅より大きい。
【0013】
さらに、前記レセプタクル大端子は第10シート体及び第9シート体を含み、前記第9シート体は等間隔に配列された複数の小シート体を含み、前記第9シート体の各小シート体の一端はいずれも第10シート体の一端に接続され、前記第9シート体の各小シート体の他端にそれぞれ第2外向き折り段が設けられており、前記第10シート体の他端にレセプタクル大端子ピンが設けられており、
前記第10シート体、第9シート体とレセプタクル大端子ピンの板面は同一平面に位置し、前記第2外向き折り段と第9シート体との夾角は鈍角である。
【0014】
さらに、前記第9シート体の幅はレセプタクル小端子の最大幅より大きい。
【0015】
さらに、前記レセプタクル端子アセンブリは第1レセプタクル端子ユニット、第2レセプタクル端子ユニット及び第3レセプタクル端子ユニットを含み、そのうち、前記第1レセプタクル端子ユニットは等間隔に配列された複数組のレセプタクル小端子対を含み、第2レセプタクル端子ユニットは等間隔に配列された複数組のレセプタクル小端子対を含み、前記第3レセプタクル端子ユニットは第3レセプタクル小端子ユニット及び第3レセプタクル大端子ユニットを含み、前記第3レセプタクル小端子ユニットは等間隔に配列された複数組のレセプタクル小端子対を含み、前記第3レセプタクル大端子ユニットは2組のレセプタクル大端子対を含み、
前記レセプタクル小端子対は対称に設けられた2つのレセプタクル小端子を含み、
前記レセプタクル大端子対は対称に設けられた2つのレセプタクル大端子を含む。
【発明の効果】
【0016】
本発明の有益な効果は、次のとおりである。
1、本発明のコネクタはPCIe5.0伝送規格に合致して32GT/sに達し、本発明のコネクタに基づいて計算ユニットと他の演算ユニット、他の表示ユニット及び他の操作ユニットのモジュール化分離設計を実現することができ、本発明のコネクタプラグとコネクタレセプタクルを介して各種類のコンピュータ機器モジュールを容易にペアリング接続して製品の組み合わせを行うことができ、それによりコンピュータ製品の多様化を実現する。
【0017】
2、プラグ小端子とレセプタクル小端子の局所に対して拡幅設計を行い、複数回の折り曲げ処理と組み合わせ、及び高降伏引張材料を採用し、端子構造の強度を向上させ、抜き差し回数を増加して10000回に達し、耐用年数を延長する。
【0018】
3、プラグ小端子に第1内向き折り段を設置し、プラグ大端子に第2内向き折り段を設置することにより、プラグ端子アセンブリの挿着部は外側が狭く内側が広い斜面を構成する。レセプタクル小端子に第1外向き折り段を設置し、レセプタクル大端子に第2外向き折り段を設置することにより、レセプタクル端子アセンブリの挿着部は外側が広く内側が狭い斜面を構成する。プラグレセプタクル端子の挿入円滑度及びガイド効果を改善する。
【0019】
4、プラグ大端子及びレセプタクル小端子に対して大寸法設計を採用し、電源伝送の定格電流が10アンペアに達することを実現する。
【0020】
5、接地アセンブリによってコネクタ伝送のクロストーク特性を向上させる。クロストーク特性Return Loss RIi(MB TO AIC)のリターンロスをPCIe5.0規格に合致させ、同時にクロストーク特性Return Loss Rio(AIC TO MB)のリターンロスもPCIe5.0規格に合致させる。
【0021】
6、コネクタレセプタクルとコネクタプラグを組み合わせて使用し、いずれも非対称のポカヨケ物理構造に設計され、誤挿入が深すぎてコネクタ伝送金属Pinピンに接触してアーク火花を引き起こし、コネクタの耐用年数を消耗することを防止し、同時に電器の性能及び使用安全を保障する。
【0022】
本発明の他の特徴及び利点は以下の明細書に記載され、且つ、部分的に構造の明細書から明らかになり、又は本発明を実施することによって理解される。本発明の目的及び他の利点は明細書、特許請求の範囲及び図面に示された構造によって実現及び取得することができる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
本発明の実施例又は従来技術における技術的解決手段をより明らかに説明するために、以下は実施例又は従来技術の説明に用いる必要な図面を簡単に紹介し、明らかに、以下の説明における図面は本発明のいくつかの実施例であり、当業者にとって、創造的な労働をしない前提で、さらにこれらの図面に基づいて他の図面を得ることができる。
図1】本発明の実施例におけるコネクタ係合状態の概略図である。
図2】本発明の実施例におけるコネクタプラグ構造の爆発図である。
図3】本発明の実施例におけるプラグ端子アセンブリの構造概略図である。
図4】本発明の実施例におけるプラグ小端子対の構造概略図である。
図5】本発明の実施例におけるプラグ大端子の構造概略図である。
図6】本発明の実施例における接地アセンブリの構造概略図である。
図7】本発明の実施例における接地アセンブリとプラグ端子アセンブリが係合する時の断面概略図である。
図8】本発明の実施例におけるコネクタレセプタクル構造の爆発図である。
図9】本発明の実施例におけるレセプタクル端子アセンブリの構造概略図である。
図10】本発明の実施例におけるレセプタクル小端子対の構造概略図である。
図11】本発明の実施例におけるレセプタクル大端子対の構造概略図である。
図12】本発明の実施例におけるコネクタのクロストーク特性Return Loss RIi(MB TO AIC)のリターンロス概略図である。
図13】本発明の実施例におけるコネクタのクロストーク特性Return Loss Rio(AIC TO MB)のリターンロス概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
本発明の実施例の目的、技術的解決手段及び利点をより明確にするために、以下は本発明の実施例における図面を参照し、本発明の実施例における技術的解決手段を明瞭、完全に説明し、明らかに、記載された実施例は本発明の一部の実施例であり、全ての実施例ではない。本発明における実施例に基づき、当業者が創造的な労働をしない前提で得た全ての他の実施例は、いずれも本発明の保護範囲に属する。
【0025】
本発明の実施例は挿抜可能な高速コネクタを提供し、図1に示すように、前記コネクタはコネクタプラグ1とコネクタレセプタクル2とを含む。
【0026】
さらに、図2に示すように、前記コネクタプラグ1はプラグハウジング3、接地アセンブリ4、プラグ端子アセンブリ5及びプラグライニング6を含む。前記プラグハウジング3とプラグライニング6は前記接地アセンブリ4とプラグ端子アセンブリ5の外側に嵌着され、前記接地アセンブリ4とプラグ端子アセンブリ5を固定し、前記接地アセンブリ4はプラグ端子アセンブリ5の中間に嵌設されており、且つプラグ端子アセンブリ5に電気的に接続される。
【0027】
具体的には、図3に示すように、プラグ端子アセンブリ5は第1プラグ端子ユニット51、第2プラグ端子ユニット52及び第3プラグ端子ユニット53を含み、そのうち、前記第1プラグ端子ユニット51は等間隔に配列された複数組のプラグ小端子対を含み、前記第2プラグ端子ユニット52は等間隔に配列された複数組のプラグ小端子対を含み、前記第3プラグ端子ユニット53は第3プラグ小端子ユニット531及び第3プラグ大端子ユニット532を含み、前記第3プラグ小端子ユニット531は等間隔に配列された複数組のプラグ小端子対を含み、前記第3プラグ大端子ユニット532は2組のプラグ大端子対を含む。
【0028】
前記第1プラグ端子ユニット51、第2プラグ端子ユニット52及び第3プラグ小端子ユニット531はデータ回路の接続、データ信号の伝送に用いられ、前記第3プラグ大端子ユニット532は電源回路の接続、電源信号の伝送に用いられる。
【0029】
図4に示すように、前記プラグ小端子対は対称に設けられた2つのプラグ小端子54を含む。図4に示すように、前記プラグ小端子54は第1シート体542、第2シート体545及び第3シート体547を含む。前記第1シート体542の一端に第1内向き折り段541が設けられており、前記第1シート体542の他端は第1折り曲げ段543によって第2シート体545の一端に接続され、前記第2シート体545の他端は第2折り曲げ段546によって第3シート体547の一端に接続され、前記第3シート体547の他端はプラグ小端子ピン549に接続される。
【0030】
前記第1内向き折り段541、第1折り曲げ段543と第1シート体542との夾角はいずれも鈍角であり、かつ第1内向き折り段541、第1折り曲げ段543は第1シート体542の同じ側に位置し、前記第1折り曲げ段543、第2折り曲げ段546と第2シート体545との夾角はいずれも鈍角であり、かつ第1折り曲げ段543、第2折り曲げ段546は第2シート体545の同じ側に位置し、前記第2折り曲げ段546と第3シート体547との夾角は鈍角であり、前記プラグ小端子ピン549と第3シート体547との夾角は直角であり、第2折り曲げ段546とプラグ小端子ピン549は第3シート体547の異なる側に位置する。
【0031】
前記プラグ小端子54は複数回の折り曲げ処理により、端子構造の強度を向上させる。複数箇所の鈍角折り曲げ設計は端子の材料応力がより小さいことを確保し、同時に挿抜操作がより軽く、摩耗を低減する。前記プラグ小端子ピンと第3シート体との夾角を直角に設置し、プラグ小端子はマザーボードPCBとSMT貼り合わせる必要がある場合、良好な電気的性能接触を実現する。
【0032】
具体的には、前記プラグ小端子54は軸対称構造であり、高降伏引張板材を採用し、例えば、C7035銅合金又は銅チタン合金を採用するがこれらに限定されず、プレス折り曲げにより一体成形される。
【0033】
なお、前記プラグ小端子54における各部位の間の位置及び夾角の関係は、各部位の板面の対称軸に基づいて記述される。
【0034】
さらに、前記第2シート体545、第2折り曲げ段546及び第3シート体547の幅は同じであり、かついずれも第1内向き折り段541、第1シート体542及びプラグ小端子ピン549の幅より大きい。
【0035】
前記第2シート体545、第2折り曲げ段546及び第3シート体547に拡幅設計を行い、複数回の折り曲げ処理と組み合わせ、及び高降伏引張材料を採用し、端子構造の強度を向上させ、抜き差し回数を増加して10000回に達し、耐用年数を延長する。且つプラグ小端子は広狭結合の輪郭特徴を採用してインピーダンス範囲を縮小し、コネクタレセプタクルのインピーダンスを整合し、信号対の間のノイズ結合を向上させる効果を実現する。
【0036】
好ましくは、前記第2シート体545は狭面領域と広面領域に分けられ、その狭面領域と広面領域との接続箇所は第1折り曲げ段543に近接して設けられ、前記第2シート体545の狭面領域と広面領域との接続箇所の側面に第1斜面544が設けられ、前記第3シート体547は狭面領域と広面領域に分けられ、その狭面領域と広面領域との接続箇所はプラグ小端子ピン549に近接して設けられ、第3シート体547の狭面領域と広面領域との接続箇所の側面に第2斜面548が設けられる。
【0037】
狭面領域と広面領域との接続箇所を第2シート体545と第3シート体547に設置し、折り曲げ段に設置せず、プラグ小端子54の全体構造強度を向上させ、加工プロセスの難易度を低下させ、且つ折り曲げ部が変形しやすいという問題を解決する。前記プラグ小端子54は構造に広狭結合の輪郭特徴を採用してインピーダンス範囲を縮小し、レセプタクル端子のインピーダンスを整合し、信号対の間のノイズ結合を向上させる効果を実現する。
【0038】
さらに、図5に示すように、前記プラグ大端子対は対称に設けられた2つのプラグ大端子55を含む。図8に示すように、前記プラグ大端子55は第4シート体551、第5シート体554及び第6シート体556を含む。前記第4シート体551の一端に第2内向き折り段552が設けられており、前記第4シート体551の他端は第3折り曲げ段553によって第5シート体554の一端に接続され、前記第5シート体554の他端は第4折り曲げ段555によって第6シート体556の一端に接続され、前記第6シート体556の他端はプラグ大端子ピン557に接続される。
【0039】
前記第2内向き折り段552、第3折り曲げ段553と第4シート体551との夾角はいずれも鈍角であり、かつ第2内向き折り段552、第3折り曲げ段553は第4シート体551の同じ側に位置し、前記第3折り曲げ段553、第4折り曲げ段555と第5シート体554との夾角はいずれも鈍角であり、かつ第3折り曲げ段553、第4折り曲げ段555は第5シート体554の同じ側に位置し、前記第4折り曲げ段555と第6シート体556との夾角は鈍角であり、前記プラグ大端子ピン557と第6シート体556は同一平面に位置する。
【0040】
前記第4シート体551、第2内向き折り段552、第3折り曲げ段553、第5シート体554、第4折り曲げ段555及び第6シート体556の幅はいずれも等しく、かつ幅がプラグ小端子54の最大幅より大きい。
【0041】
前記プラグ大端子55は軸対称構造であり、高降伏引張板材を採用し、例えば、C7035銅合金又は銅チタン合金を採用するがこれらに限定されず、プレス折り曲げにより一体成形される。
【0042】
なお、前記プラグ大端子55の本体折り曲げ特徴はプラグ小端子54の本体折り曲げ特徴と基本的に同じである。前記プラグ大端子55における各部位の間の位置及び夾角の関係は、各部位の板面の対称軸に基づいて記述される。
【0043】
プラグ大端子に対して複数回の折り曲げ処理を行い、及び高降伏引張材料を採用し、端子構造の強度を向上させ、抜き差し回数を増加して10000回に達し、耐用年数を延長する。且つプラグ大端子を大寸法構造に設置し、10アンペアの大電流の伝送を保障する。
【0044】
プラグ小端子54に第1内向き折り段541が設けられ、プラグ大端子55に第2内向き折り段552が設けられることにより、プラグ端子アセンブリ5の挿着部は外側が狭く内側が広い斜面を構成し、プラグレセプタクル端子の挿入円滑度及びガイド効果を向上させる。
【0045】
好ましくは、前記第1プラグ端子ユニット51、第2プラグ端子ユニット52及び第3プラグ小端子ユニット531におけるプラグ小端子対の総数は59組と設置することができる。即ち2組のプラグ大端子対を含めて、プラグ端子アセンブリ5の端子総数は122Pinに達することができる。
【0046】
さらに、前記接地アセンブリ4の本体は板状構造であり、プレス折り曲げにより一体成形される。図6に示すように、前記接地アセンブリ4は第1接地シート41、第2接地シート42及び第3接地シート43を含む。前記第1接地シート41、第2接地シート42及び第3接地シート43の間は接続シートによって順次接続され、接続シートに取り付け孔が設けられており、前記第1接地シート41、第2接地シート42に複数組の接触ユニット40が設けられている。図7に示すように、前記接触ユニット40は接地シート本体44を含み、前記接地シート本体44の中間位置に貫通孔が設けられており、前記貫通孔の外部両側にそれぞれ1つの当接シート45が設けられており、2つの当接シート45は中心対称であり、前記当接シート45の一端は接地シート本体44に接続され、他端は折り曲げて設けられる。
【0047】
前記接地アセンブリ4はプラグ端子アセンブリ5の中間に嵌設される時、1組の接触ユニット40における2つの当接シート45はそれぞれ1組のプラグ小端子対の2つのプラグ小端子54に接触する。端子伝送のクロストーク耐性を向上させる。
【0048】
好ましくは、前記接触ユニット40における2つの当接シート45の最大水平距離は、プラグ小端子対の2つの第2シート体545の間の水平距離より大きく、前記当接シート45をプラグ小端子54における第2シート体545に当接させる。当接シート45とプラグ小端子54との接続が確実であることを確保する。
【0049】
接地アセンブリ4は位置ずれ折り返しによってプラグ端子アセンブリ5との物理的構造接触を複数組設計し、電子回路設計と組み合わせ、コネクタの伝送クロストーク特性を向上させ、クロストーク特性Return Loss RIi(MB TO AIC)のリターンロスを、PCIe5.0規格に適合させ、同時にクロストーク特性Return Loss Rio(AIC TO MB)のリターンロスもPCIe5.0規格に適合させる。図12に示すように、本発明の実施例におけるコネクタを使用する場合、通信信号のクロストーク特性Return Loss RIi(MB TO AIC)のリターンロスを示す概略図である。曲線は各差動信号の異なる周波数でのリターンロスを示し、いずれもPCIe5.0規格より優れている。図13に示すように、本発明の実施例におけるコネクタを使用する場合、通信信号のクロストーク特性Return Loss Rio(AIC TO MB)のリターンロスを示す概略図である。曲線は各差動信号の異なる周波数でのリターンロスを示し、いずれもPCIe5.0規格より優れている。
【0050】
さらに、前記接地アセンブリ4の第1内向き折り段541に近い側縁に複数のDIPピンヘッダーが設けられており、プラグ小端子ピン549に近い側縁に複数の溶接ピンが設けられている。
【0051】
具体的には、図2に示すように、前記プラグハウジング3はプラグ端子アセンブリ5の外側に嵌設され、前記プラグハウジング3は同様に3つのハウジング部分に分けられ、それぞれ第1プラグ端子ユニット51、第2プラグ端子ユニット52及び第3プラグ端子ユニット53を保護する。
【0052】
好ましくは、前記第1プラグ端子ユニット51と、第2プラグ端子ユニット52と第3プラグ端子ユニット53の軸方向長さが異なり、即ちコネクタプラグ1は非対称のポカヨケ物理構造に設計され、誤挿入が深すぎてコネクタ伝送金属Pinピンに接触してアーク火花を引き起こし、コネクタの耐用年数を消耗することを防止し、同時に電器の性能及び使用安全を保障する。
【0053】
なお、前記軸方向とは第1プラグ端子ユニット51から第3プラグ端子ユニット53までの方向である。
【0054】
さらに、図8に示すように、前記コネクタレセプタクル2はレセプタクルハウジング7、レセプタクルライニング8及びレセプタクル端子アセンブリ9を含む。前記レセプタクル端子アセンブリ9はレセプタクルライニング8内に固定的に取り付けられ、前記レセプタクルハウジング7はレセプタクルライニング8の外側に取り付けられる。
【0055】
図9に示すように、前記レセプタクル端子アセンブリ9は第1レセプタクル端子ユニット91、第2レセプタクル端子ユニット92及び第3レセプタクル端子ユニット93を含み、そのうち、前記第1レセプタクル端子ユニット91は等間隔に配列された複数組のレセプタクル小端子対を含み、第2レセプタクル端子ユニット92は等間隔に配列された複数組のレセプタクル小端子対を含み、前記第3レセプタクル端子ユニット93は第3レセプタクル小端子ユニット931及び第3レセプタクル大端子ユニット932を含み、前記第3レセプタクル小端子ユニット931は等間隔に配列された複数組のレセプタクル小端子対を含み、前記第3レセプタクル大端子ユニット932は2組のレセプタクル大端子対を含む。
【0056】
前記第1レセプタクル端子ユニット91、第2レセプタクル端子ユニット92及び第3レセプタクル小端子ユニット931はデータ回路の接続、データ信号の伝送に用いられ、前記第3レセプタクル大端子ユニット932は電源回路の接続、電源信号の伝送に用いられる。
【0057】
図10に示すように、前記レセプタクル小端子対は対称に設けられた2つのレセプタクル小端子94を含む。前記レセプタクル小端子94は第7シート体943及び第8シート体945を含み、前記第7シート体943と第8シート体945の板面は略平行に設けられ、前記第7シート体943の一端は第5折り曲げ段942を介して第1外向き折り段941に接続され、前記第7シート体943と第8シート体945との間は第6折り曲げ段944を介して接続され、前記第8シート体945の他端はレセプタクル小端子ピン946に接続される。
【0058】
前記第1外向き折り段941、第6折り曲げ段944と第7シート体943との夾角はいずれも鈍角であり、かつ第1外向き折り段941、第6折り曲げ段944は第5折り曲げ段942の同じ側に位置し、前記第8シート体945と第6折り曲げ段944との夾角はいずれも鈍角であり、前記レセプタクル小端子ピン946と第8シート体945との夾角は直角であり、かつレセプタクル小端子ピン946と第6折り曲げ段944は第8シート体945の異なる側に位置する。
【0059】
前記レセプタクル小端子94は複数回の折り曲げ処理により、端子構造の強度を向上させる。複数箇所の鈍角折り曲げ設計は端子の材料応力がより小さいことを確保し、同時に挿抜操作がより容易であり、摩耗を低減する。前記レセプタクル小端子ピンと第8シート体との夾角を直角に設置し、レセプタクル小端子はマザーボードPCBとSMT貼り合わせる必要がある場合、良好な電気的性能接触を実現する。
【0060】
前記レセプタクル小端子94は軸対称構造であり、高降伏引張板材を採用し、例えば、C7035銅合金又は銅チタン合金を採用するがこれらに限定されず、プレス折り曲げにより一体成形される。
【0061】
なお、前記レセプタクル小端子94における各部位の間の位置及び夾角の関係は、各部位の板面の対称軸に基づいて記述される。
【0062】
さらに、前記第7シート体943と第8シート体945の幅はいずれも第1外向き折り段941、第6折り曲げ段944及びレセプタクル小端子ピン946の幅より大きい。
【0063】
前記第7シート体943、第8シート体945に拡幅設計を行い、複数回の折り曲げ処理と組み合わせ、端子構造の強度を向上させ、寸法と形態を補強し、10000回の挿抜弾性力の回復を満たすことができ、接触信号の完全性を保証する。且つプラグ小端子は広狭結合の輪郭特徴を採用してインピーダンス範囲を縮小し、コネクタレセプタクルのインピーダンスを整合し、信号対の間のノイズ結合の効果を向上させることを実現する。
【0064】
さらに、図11に示すように、前記レセプタクル大端子対は対称に設けられた2つのレセプタクル大端子95を含む。前記レセプタクル大端子95は第10シート体953及び第9シート体952を含み、前記第9シート体952は等間隔に配列された複数の小シート体を含み、前記第9シート体952の各小シート体の一端はいずれも第10シート体953の一端に接続され、前記第9シート体952の各小シート体の他端にはそれぞれ第2外向き折り段951が設けられており、前記第10シート体953の他端にレセプタクル大端子ピン954が設けられている。
【0065】
例示的に、図11に示すように、前記第9シート体952は3つの小シート体を含む。
【0066】
前記第10シート体953、第9シート体952とレセプタクル大端子ピン954の板面は同一平面に位置し、前記第2外向き折り段951と第9シート体952との夾角は鈍角である。
【0067】
前記第9シート体952の幅はレセプタクル小端子94の最大幅より大きい。
【0068】
前記レセプタクル大端子95は軸対称構造であり、高降伏引張板材を採用し、例えば、C7035銅合金又は銅チタン合金を採用するがこれらに限定されず、プレス折り曲げにより一体成形される。
【0069】
なお、前記レセプタクル大端子95における各部位の間の位置及び夾角の関係は、各部位の板面の対称軸に基づいて記述される。
【0070】
前記第9シート体952は複数の小シート体に設置され、レセプタクル大端子95の放熱効果を向上させると同時に、多点接触効果を実現し、接触の信頼性を向上させる。且つレセプタクル大端子95を大寸法構造に設置し、10アンペアの大電流の伝送を保障する。
【0071】
レセプタクル小端子94に第1外向き折り段941を設置し、レセプタクル大端子95に第2外向き折り段951を設置することにより、レセプタクル端子アセンブリ9の挿着部は外側が広く内側が狭い斜面を構成し、コネクタプラグレセプタクルの挿入円滑度及びガイド効果を向上させる。
【0072】
好ましくは、前記第1レセプタクル端子ユニット91と、第2レセプタクル端子ユニット92と第3レセプタクル端子ユニット93の軸方向長さが異なり、即ちコネクタレセプタクル2はコネクタプラグ1と係合して非対称のポカヨケ物理構造に設計され、誤挿入が深すぎてコネクタ伝送金属Pinピンに接触してアーク火花を引き起こし、コネクタの耐用年数を消耗することを防止し、同時に電器の性能及び使用安全を保障する。
【0073】
なお、前記軸方向とは第1レセプタクル端子ユニット91から第3レセプタクル端子ユニット93までの方向である。
【0074】
好ましくは、前記第1レセプタクル端子ユニット91、第2レセプタクル端子ユニット92及び第3レセプタクル小端子ユニット931におけるレセプタクル小端子対の設置数は59組に達することができる。即ち2組のレセプタクル大端子対を含めて、レセプタクル端子アセンブリ9の端子総数は122Pinに達することができる。
【0075】
例えば、PCIe5.0高速通信信号、DP通信信号、USBデータ信号及び10アンペアの電源信号など、各種類のデータ信号及び電源信号伝送を同時に実現することができる。
【0076】
本発明の実施例に基づくコネクタは計算ユニットと他の演算ユニット、他の表示ユニット及び他の操作ユニットのモジュール化分離設計を実現することができる。コネクタプラグとコネクタレセプタクルを異なるコンピュータ機器モジュールに設け、迅速なペアリング挿着を実現することができ、それによりコンピュータ製品の多様化を実現する。且つ本発明の提供するコネクタは高いPin数を実現すると同時に、合理的な抜き挿し力と抜き挿し年数のバランスを実現し、抜き挿し回数が10000回に達し、複数のシーンでの使用を保証し、且つ各種類の信号伝送性能が安定している。
【0077】
前述した実施例を参照して本発明を詳細に説明したが、当業者であれば、依然として前述した各実施例に記載の技術的解決手段を修正し、又はその一部の技術的特徴を同等に置き換えることができる。これらの修正又は置き換えは、対応する技術的解決手段の本質が本発明の各実施例の技術的解決手段の精神及び範囲から逸脱しないようにすることが理解されたい。
【符号の説明】
【0078】
1-コネクタプラグ;2-コネクタレセプタクル;3-プラグハウジング;4-接地アセンブリ;40-接触ユニット;41-第1接地シート;42-第2接地シート;43-第3接地シート;44-接地シート本体;45-当接シート;5-プラグ端子アセンブリ;51-第1プラグ端子ユニット;52-第2プラグ端子ユニット;53-第3プラグ端子ユニット;531-第3プラグ小端子ユニット;532-第3プラグ大端子ユニット;54-プラグ小端子;541-第1内向き折り段;542-第1シート体;543-第1折り曲げ段;544-第1斜面;545-第2シート体;546-第2折り曲げ段;547-第3シート体;548-第2斜面;549-プラグ小端子ピン;55-プラグ大端子;551-第4シート体;552-第2内向き折り段;553-第3折り曲げ段;554-第5シート体;555-第4折り曲げ段;556-第6シート体;557-プラグ大端子ピン;6-プラグライニング;7-レセプタクルハウジング;8-レセプタクルライニング;9-レセプタクル端子アセンブリ;91-第1レセプタクル端子ユニット;92-第2レセプタクル端子ユニット;93-第3レセプタクル端子ユニット;931-第3レセプタクル小端子ユニット;932-第3レセプタクル大端子ユニット;94-レセプタクル小端子;941-第1外向き折り段;942-第5折り曲げ段;943-第7シート体;944-第6折り曲げ段;945-第8シート体;946-レセプタクル小端子ピン;95-レセプタクル大端子;951-第2外向き折り段;952-第9シート体;953-第10シート体;954-レセプタクル大端子ピン。

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13