(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-23
(45)【発行日】2024-09-02
(54)【発明の名称】無線充電のための電池管理システムおよび電池ラック
(51)【国際特許分類】
H02J 50/40 20160101AFI20240826BHJP
H02J 50/10 20160101ALI20240826BHJP
H02J 7/00 20060101ALI20240826BHJP
H02J 7/02 20160101ALI20240826BHJP
【FI】
H02J50/40
H02J50/10
H02J7/00 301D
H02J7/02 F
(21)【出願番号】P 2022542029
(86)(22)【出願日】2021-06-15
(86)【国際出願番号】 KR2021007445
(87)【国際公開番号】W WO2021256817
(87)【国際公開日】2021-12-23
【審査請求日】2022-07-07
(31)【優先権主張番号】10-2020-0072623
(32)【優先日】2020-06-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】521065355
【氏名又は名称】エルジー エナジー ソリューション リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100188558
【氏名又は名称】飯田 雅人
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【氏名又は名称】実広 信哉
(72)【発明者】
【氏名】ジュン・フン・イ
(72)【発明者】
【氏名】ムン・ク・チュン
【審査官】高野 誠治
(56)【参考文献】
【文献】特開2019-041566(JP,A)
【文献】特開2020-089055(JP,A)
【文献】特開2013-059172(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H02J 50/00 -50/90
H02J 7/00 - 7/12
H02J 7/34 - 7/36
H01M 10/42 -10/48
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1電池モジュールの第1SOC、第2電池モジュールの第2SOC及び第3電池モジュールの第3SOCに対する情報を受信する通信部と、
前記第1SOC、前記第2SOC及び第3SOCの間のバランシングのために、前記第1電池モジュールと前記第2電池モジュールとの間の第1無線充電を制御し、前記第2電池モジュールと前記第3電池モジュールとの間の第2無線充電を制御する制御部と、
を含み、
前記第1無線充電は、前記第1電池モジュール
及び前記第2電池モジュールのうち1つの電池モジュールから残りの電池モジュールに電力を無線で伝送するものであり、
前記第2無線充電は、前記第2電池モジュール
及び前記第3電池モジュールのうち1つの電池モジュールから残りの電池モジュールに電力を無線で伝送するものであり、
前記制御部は、
前記第1SOC、前記第2SOC、前記第3SOC、前記第1電池モジュールと前記第2電池モジュールとの間の第1無線充電効率、
及び前記第2電池モジュールと前記第3電池モジュールとの間の第2無線充電効率に基づいて、前記第1無線充電
及び前記第2無線充電
の方向、並びに前記第1無線充電及び前記第2無線充電の電力の大きさを制御
し、
前記制御部は、
【数1】
により前記第1無線充電の第1方向及び第1大きさ、並びに前記第2無線充電の第2方向及び第2大きさを決定し、ここで、E0は定数であり、e
12
の符号は前記第1方向を示し、e
12
の大きさは前記第1大きさを示し、e
23
の符号は前記第2方向を示し、e
23
の大きさは前記第2大きさを示し、soc1は前記第1SOCであり、soc2は前記第2SOCであり、soc3は前記第3SOCであり、k
12
は前記第1無線充電効率であり、k
23
は前記第2無線充電効率であり、
前記第1方向が負数である場合、前記第2電池モジュールから前記第1電池モジュールに前記第1大きさの電力が伝送され、前記第1方向が正数である場合、前記第1電池モジュールから前記第2電池モジュールに前記第1大きさの電力が伝送されるように、前記第1電池モジュールまたは前記第2電池モジュールを制御し、
前記第2方向が負数である場合、前記第3電池モジュールから前記第2電池モジュールに前記第2大きさの電力が伝送され、前記第2方向が正数である場合、前記第2電池モジュールから前記第3電池モジュールに前記第2大きさの電力が伝送されるように、前記第2電池モジュールまたは前記第3電池モジュールを制御する、電池管理システム。
【請求項2】
前記制御部は、前記第1SOCと前記第2SOCとの間の差の絶対値と
、前記第2SOCと前記第3SOCとの間の差の絶対値との和が減少するように、前記第1無線充電
及び前記第2無線充電を制御する、請求項1に記載の電池管理システム。
【請求項3】
前記第1SOCは、前記第1電池モジュール内の第1電池セルのSOCの和であり、
前記第2SOCは、前記第2電池モジュール内の第2電池セルのSOCの和であり、
前記第3SOCは、前記第3電池モジュール内の第3電池セルのSOCの和である、請求項1に記載の電池管理システム。
【請求項4】
前記第1電池モジュールと前記第3電池モジュールとの間には、1つの電池モジュールが位置し、
前記1つの電池モジュールは、前記第2電池モジュールである、請求項1に記載の電池管理システム。
【請求項5】
前記第1無線充電効率は、前記第1電池モジュールと前記第2電池モジュールとの間の距離、前記第1電池モジュール
及び前記第2電池モジュールの電力送受信用アンテナの種類、
及び前記電力送受信用アンテナを構成するコイルの回転数に基づいて決定される、請求項1に記載の電池管理システム。
【請求項6】
前記E0は、
【数2】
により決定される、請求項
1に記載の電池管理システム。
【請求項7】
複数の電池モジュールと、
前記複数の電池モジュールのうち隣り合った電池モジュールのSOCの絶対差の和が減少するように前記隣り合った電池モジュール間の無線充電を制御し、前記隣り合った電池モジュールのうち第1電池モジュールから第2電池モジュールに電力を出力するように前記第1電池モジュールを制御する電池管理システムと、
を含み、
前記第1電池モジュールのSOCは、前記第2電池モジュールのSOCよりも大きく、
前記第1電池モジュールは、前記第2電池モジュールと対向する一面に第1アンテナを含み、前記第1アンテナを介して前記電力を伝送し、
前記電池管理システムは、前記第1電池モジュールのSOCと前記第2電池モジュールのSOCとの差に比例する前記電力を計算
し、
前記電池管理システムは、前記電力を、
【数3】
により計算し、ここでE0及びh0は定数である、電池ラック。
【請求項8】
前記第2電池モジュールは、前記第1電池モジュールと対向する一面に第2アンテナを含み、前記第2アンテナを介して前記電力を受信する、請求項
7に記載の電池ラック。
【請求項9】
前記電池管理システムは、CAN(Controller Area Network)通信を介して、前記隣り合った電池モジュール間の前記無線充電を制御する、請求項
7又は
8に記載の電池ラック。
【請求項10】
前記E0は、
【数4】
により決定され、
前記h0は、前記第1電池モジュールと前記第2電池モジュールとの間の距離、前記第1アンテナの種類、前記第1アンテナを構成するコイルの回転数、前記第1電池モジュールのSOC、
及び前記第2電池モジュールのSOCのうち少なくとも1つに基づいて決定される、請求項
7に記載の電池ラック。
【請求項11】
電池管理システムにより実行される方法であって、
第1電池モジュールの第1SOC
、第2電池モジュールの第2SOC
及び第3電池モジュールの第3SOCに対する情報を受信するステップと、
前記第1SOC
、前記第2SOC
及び第3SOCの間のバランシングのために、前記第1SOC、前記第2SOC、
前記第3SOC、前記第1電池モジュールと前記第2電池モジュールとの間の第1無線充電効率
、及び前記第2電池モジュールと前記第3電池モジュールとの間の第2無線充電効率に基づいて、前記第1電池モジュールと前記第2電池モジュールとの間の第1無線充電の方向
及び前記第1無線充電の電力の大きさ
と、前記第2電池モジュールと前記第3電池モジュールとの間の第2無線充電の方向及び前記第2無線充電の電力の大きさとを制御するステップと
、
を含み、
前記第1無線充電は、前記第1電池モジュール
及び前記第2電池モジュールのうち1つの電池モジュールから残りの電池モジュールに電力を無線で伝送するものであ
り、
前記第2無線充電は、前記第2電池モジュール及び前記第3電池モジュールのうち1つの電池モジュールから残りの電池モジュールに電力を無線で伝送するものであり、
前記第1無線充電の第1方向及び第1大きさ、並びに前記第2無線充電の第2方向及び第2大きさは、
【数5】
により決定され、ここで、E0は定数であり、e
12
の符号は前記第1方向を示し、e
12
の大きさは前記第1大きさを示し、e
23
の符号は前記第2方向を示し、e
23
の大きさは前記第2大きさを示し、soc1は前記第1SOCであり、soc2は前記第2SOCであり、soc3は前記第3SOCであり、k
12
は前記第1無線充電効率であり、k
23
は前記第2無線充電効率であり、
前記第1方向が負数である場合、前記第2電池モジュールから前記第1電池モジュールに前記第1大きさの電力が伝送され、前記第1方向が正数である場合、前記第1電池モジュールから前記第2電池モジュールに前記第1大きさの電力が伝送されるように、前記第1電池モジュールまたは前記第2電池モジュールを制御し、
前記第2方向が負数である場合、前記第3電池モジュールから前記第2電池モジュールに前記第2大きさの電力が伝送され、前記第2方向が正数である場合、前記第2電池モジュールから前記第3電池モジュールに前記第2大きさの電力が伝送されるように、前記第2電池モジュールまたは前記第3電池モジュールを制御する、方法。
【請求項12】
前記電池管理システムのプロセッサによって実行されたときに、請求項
11に記載の方法を前記電池管理システムに実行させるための命令を含む、コンピュータプログラム。
【請求項13】
電池管理システムにより実行される方法であって、
複数の電池モジュールのうち隣り合った電池モジュールのSOCの絶対差の和が減少するように前記隣り合った電池モジュール間の無線充電を制御し、前記隣り合った電池モジュールのうち第1電池モジュールから第2電池モジュールに電力を出力するように前記第1電池モジュールを制御するステップ、
を含み、
前記第1電池モジュールのSOCは、前記第2電池モジュールのSOCよりも大きく、
前記第1電池モジュールは、前記第2電池モジュールと対向する一面に第1アンテナを含み、前記第1アンテナを介して前記電力を伝送し、
前記電力を出力するように前記第1電池モジュールを制御するステップが、前記第1電池モジュールのSOCはと前記第2電池モジュールのSOCとの差に比例する前記電力を計算するステップを含
み、
前記電力が、
【数6】
により計算され、ここでE0及びh0は定数である、方法。
【請求項14】
前記電池管理システムのプロセッサによって実行されたときに、請求項
13に記載の方法を前記電池管理システムに実行させるための命令を含む、コンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、2020年06月15日付けの韓国特許出願第10-2020-0072623号に基づく優先権の利益を主張し、該当韓国特許出願の文献に開示された全ての内容は、本明細書の一部として組み込まれる。
【0002】
本発明は、電池管理システムに関し、より詳細には、電池モジュール間の無線充電を管理する電池管理システムおよびそれを含む電池ラックに関する。
【背景技術】
【0003】
近年、二次電池に対する研究開発が活発に行われている。ここで、二次電池は、充放電が可能な電池であって、従来のNi/Cd電池、Ni/MH電池などと、最近のリチウムイオン電池とを何れも含む。二次電池の中でも、リチウムイオン電池は、従来のNi/Cd電池、Ni/MH電池などに比べて、エネルギー密度が遥かに高いという長所がある。リチウムイオン電池は、小型、軽量に製作することができるため、移動機器の電源として用いられる。特に、リチウムイオン電池は、電気自動車の電源として用いることができるため、次世代エネルギー貯蔵媒体として注目を浴びている。
【0004】
二次電池は、一般的に、複数の電池セルが直列および/または並列に連結された電池モジュール単位で用いられる。セル間の特性差および温度差などにより、1つの電池ラック(または電池パック)に含まれた電池セル間に充電不均衡が発生する。
【0005】
充電不均衡は電池ラックの性能を悪化させるため、充電不均衡を解決するために、セルバランシング(cell balancing)技法が用いられる。現在用いられているセルバランシング技法は、有線方式が大半である。よって、セル個数が増加するほど、ワイヤとスイッチの連結が非常に複雑になり、製作過程にかかる時間および費用が増加するという問題がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、上述した技術的課題を解決するためのものであり、本発明の目的は、電池モジュール間の無線充電を制御して電池モジュール間の充電不均衡を解決する電池管理システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の実施形態に係る電池管理システムは、通信部および制御部を含むことができる。通信部は、第1電池モジュールの第1SOC(State Of Charge)、第2電池モジュールの第2SOC、および第3電池モジュールの第3SOCに対する情報を受信することができる。制御部は、第1SOC、第2SOC、および第3SOCの間のバランシングのために、第1電池モジュールと第2電池モジュールとの間の第1無線充電、および第2電池モジュールと第3電池モジュールとの間の第2無線充電を制御することができる。第1無線充電は、第1電池モジュールおよび第2電池モジュールのうち1つの電池モジュールから残りの電池モジュールに電力を無線で伝送するものであってもよい。第2無線充電は、第2電池モジュールおよび第3電池モジュールのうち1つの電池モジュールから残りの電池モジュールに電力を無線で伝送するものであってもよい。
【0008】
本発明の実施形態に係る電池ラックは、複数の電池モジュールおよび電池管理システムを含むことができる。電池管理システムは、複数の電池モジュールのうち隣り合った電池モジュールのSOCの絶対差の和が減少するように隣り合った電池モジュール間の無線充電を制御し、隣り合った電池モジュールのうち第1電池モジュールから第2電池モジュールに電力を出力するように第1電池モジュールを制御することができる。第1電池モジュールのSOCは、第2電池モジュールのSOCよりも大きくてもよい。第1電池モジュールは、第2電池モジュールと対向する一面に第1アンテナを含み、第1アンテナを介して電力を伝送することができる。
【発明の効果】
【0009】
本発明の実施形態に係る電池ラックは、電池モジュール間の無線電力送信を介して、電池モジュールを充電することができる。本発明の実施形態に係る電池管理システムは、電池モジュールのSOC値に基づいて、隣り合った電池モジュールのSOC値の差が減少するように電池モジュールの無線充電を制御することができる。よって、電池モジュール間の無線充電を介して、電池モジュール間のセルバランシングが行われることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】本発明の実施形態に係る電池ラックの構成を示すブロック図である。
【
図2a】
図1の電池モジュール2の構造を示す斜視図である。
【
図2b】
図1の電池モジュール2の構造を示す側面図である。
【
図3】一実施形態に係る
図1の電池モジュール2の構成を示すブロック図である。
【
図4】一実施形態に係る
図1の電池モジュール1~n間の無線充電を説明するための概念図である。
【
図5a】一実施形態に係る、
図1のRMBS150により計算された充電電力e
12~e
34を示す図である。
【
図5b】
図5aで計算された充電電力e
12~e
34に応じて、電池モジュール1~4間に移動する充電電力を示す図である。
【
図6】
図5bの電池モジュール1~4間の無線充電動作を説明するフローチャートである。
【
図7】他の実施形態に係る
図1の電池モジュール1~4間の無線充電を説明するための概念図である。
【
図8】
図7を参照して説明された方法により、電池モジュール1~4間に移動する充電電力を示す図である。
【
図9】本発明の一実施形態に係るBMSのハードウェア構成を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、添付図面を参照して本発明の多様な実施形態について詳細に説明する。本文書において、図面上の同一の構成要素に対しては同一の参照符号を付し、同一の構成要素に対して重複した説明は省略する。
【0012】
本文書に開示されている本発明の多様な実施形態に対して、特定の構造的ないし機能的説明は、単に本発明の実施形態を説明するための目的で例示されたものであり、本発明の多様な実施形態は、種々の形態で実施されてもよく、本文書に説明された実施形態に限定されるものと解釈されてはならない。
【0013】
多様な実施形態で用いられた「第1」、「第2」、「1番目」、または「2番目」などの表現は、多様な構成要素を、順序および/または重要度に関係なく修飾してもよく、当該構成要素を限定しない。例えば、本発明の権利範囲から逸脱せずに、第1構成要素は第2構成要素と命名してもよく、それと同様に第2構成要素も第1構成要素に変更して命名してもよい。
【0014】
本文書で用いられた用語は、単に特定の実施形態を説明するために用いられたものであって、他の実施形態の範囲を限定しようとするものではない。単数の表現は、文脈上、明らかに他を意味しない限り、複数の表現を含んでもよい。
【0015】
技術的または科学的な用語を含めてここで用いられる全ての用語は、本発明の技術分野における通常の知識を有する者により一般的に理解されるものと同一の意味を有してもよい。一般的に用いられる辞書に定義された用語は、関連技術の文脈上の意味と同一または類似の意味を有するものと解釈されてもよく、本文書で明らかに定義しない限り、理想的または過度に形式的な意味に解釈されない。場合によっては、本文書で定義された用語であっても、本発明の実施形態を排除するように解釈されてはならない。
【0016】
図1は、本発明の実施形態に係る電池ラックの構成を示すブロック図である。
電池ラック100は、RBMS(Rack Battery Management System)150、電池モジュール1~nを含むことができる。電池モジュール1~nは、それぞれ直列または並列に連結された電池セル(図示せず)、前記電池セルを管理するMBMS(Module Battery Management Systems)10~n0、および1つ以上のアンテナを含むことができる。本発明の電池ラック100は、
図1に示された構成の位置および個数に限定されない。
【0017】
本明細書において、電池ラック100は、当業者により、電池パックであると理解することができる。電池ラック100は、主にESS(Energy Storage System)で用いられる電池装置であり、電池パックは、主に自動車で用いられる電池装置である。電池パックは、電池ラック100と実質的に同一の動作を提供することができる。RBMS150およびMBMS10~n0は、電池パックのマスターBMSおよびスレーブBMSに対応することができる。
【0018】
MBMS10~n0は、それぞれ電池モジュール1~nに含まれた電池セルをモニターすることができる。説明の便宜上、
図1を参照して、電池モジュール1およびMBMS10の構成および動作を集中的に説明する。残りの電池モジュール2~nおよび残りのMBMS20~n0は、電池モジュール1およびMBMS10と実質的に同一の動作を提供する。
【0019】
電池モジュール1は、直列または並列に連結された電池セル、MBMS10、およびアンテナを含むことができる。
図1において、アンテナは、斜線で表示された四角形で表される。電池モジュール1のアンテナは、一列に羅列された電池モジュール2~nのうち隣り合った電池モジュール2と対向する一面に位置することができる。
図1を参照すると、一列に羅列された電池モジュール1~nのうち1番目に位置した電池モジュール1および最後に位置した電池モジュールnは、1つのアンテナを含むものと示されているが、本発明は、これに限定されない。電池モジュール1、nも、残りの電池モジュールと同様に2個のアンテナを含むことができる。
【0020】
MBMS10は、電池モジュール1の電池セルをモニターし管理することができる。MBMS10は、電池セルの電圧を測定することができる。MBMS10は、電池セルの電圧に基づいて、電池セルのSOC(State Of Charge)に対する情報を取得することができる。MBMS10は、電池セルのSOC(State Of Charge)を全て足して電池モジュール1のSOCを計算することができる。MBMS10は、電池モジュール1のSOCに対する情報および/または電池セルそれぞれのSOCに対する情報をRBMS150に伝送することができる。
【0021】
RBMS150は、MBMS10と通信して情報を送受信することができる。RBMS150は、MBMS10とCAN(Controller Area Network)通信を介して情報を送受信するか、またはジグビー(Zigbee)、Wifi、BLE(Bluetooth Low Energy)などの無線通信を介して情報を送受信することができる。
【0022】
RBMS150は、MBMS10から電池モジュール1のSOCに対する情報を受信することができる。但し、本発明は、これに限定されず、RBMS150は、MBMS10から電池モジュール1の電池セルそれぞれのSOCに対する情報を受信することもできる。RBMS150は、電池モジュール1の電池セルそれぞれのSOCに対する情報に基づいて、電池モジュール1のSOCを計算することもできる。
【0023】
上記で言及したように、残りのMBMS20~n0は、MBMS10と実質的に同一の動作を提供する。すなわち、RBMS150は、MBMS10~n0から電池モジュール1~nそれぞれのSOCに対する情報を受信することができる。RBMS150は、電池モジュール1~nそれぞれのSOCに対する情報に基づいて、電池モジュール1~n間の無線充電を制御することができる。
【0024】
RBMS150は、電池モジュール1~nのうち隣り合った電池モジュール間のSOC差の絶対値の和が減少するように、電池モジュール1~n間の無線充電の方向および大きさを決定することができる。
【0025】
電池モジュール1~nは、RBMS150の制御により、隣り合った電池モジュールと無線充電動作を行うことができる。具体的に、電池モジュール1は、RBMS150の制御により、電池モジュール2に電力を送信するか、または電池モジュール2から電力を受信することができる。MBMS10は、RBMS150から受信された情報に基づいて、電池モジュール1が電池モジュール2に電力を送信するか、または電池モジュール2から電力を受信するように、電池モジュール1を制御することができる。電池モジュール1は、電池モジュール1のアンテナを介して電力を送信または受信することができる。
【0026】
電池モジュール2は、RBMS150の制御により、電池モジュール1に電力を送信するか、または電池モジュール1から電力を受信することができる。電池モジュール2は、電池モジュール1と対向する一面に位置したアンテナを介して、電池モジュール1に電力を送信するか、または電池モジュール1から電力を受信することができる。但し、電池モジュール2は、1つの電池モジュール2と無線充電動作を行う電池モジュール1とは異なり、電池モジュール1、3と無線充電動作を行うことができる。電池モジュール2は、電池モジュール1、3間に位置する電池モジュールであることができる。すなわち、端に位置する電池モジュール1、nを除いた残りの電池モジュールそれぞれは、最も近くに位置する2つの電池モジュールと無線充電動作を行うことができる。
【0027】
図2aおよび
図2bは、
図1の電池モジュール2の構造を示す概念図である。
図2aは、電池モジュール2の構造を示す斜視図であり、
図2bは、電池モジュール2の構造を示す側面図である。
【0028】
電池モジュール2は、充放電回路21、22、アンテナ23、アンテナ24、電池セル(図示せず)、および
図1のMBMS20を含むことができる。
MBMS20は、充放電回路21、22を介して、電池セルの電圧を測定することができる。MBMS20は、電池セルの電圧それぞれを測定するか、または電池モジュール2の電圧を測定することができる。電池モジュール2の電圧は、電池セルの電圧の和であることができる。
図1を参照して説明されたように、MBMS20は、測定された電圧値に基づいて、電池モジュール2のSOCを計算することができる。
【0029】
図1の電池モジュール1、3との無線充電のために、電池モジュール2は、電池モジュール1、3と対向する面にそれぞれアンテナ23、24を含むことができる。電池モジュール2は、電池モジュール1と対向する面に位置するアンテナ23を介して、電池モジュール1に電力を送信するか、または電池モジュール1から電力を受信することができる。また、電池モジュール2は、電池モジュール3と対向する面に位置するアンテナ24を介して、電池モジュール3に電力を送信するか、または電池モジュール3から電力を受信することができる。
【0030】
図3は、一実施形態に係る
図1の電池モジュール2の構成を示すブロック図である。
電池モジュール2は、MBMS20、充放電回路21、22、アンテナ23、24、および電池セル25を含むことができる。
【0031】
MBMS20は、電池セル25に対する情報を取得することができる。MBMS20は、電池セル25に対する情報を
図1のRBMS150に出力することができる。
図1のRBMS150は、MBMS20から受信された情報に基づいて、
図1の電池モジュール1~n間の無線充電を制御することができる。
【0032】
MBMS20は、RBMS150の制御に応じて、電池モジュール1および/または電池モジュール3に電力を送信するように充放電回路21、22を制御するか、または電池モジュール1および/または電池モジュール3から電力を受信するように充放電回路21、22を制御することができる。充放電回路21、22は、MBMS20の制御に応じて、アンテナ23、24を介して、電池モジュール1、3に電力を出力するか、または電池モジュール1、3から電力を受信することができる。
【0033】
充放電回路21、22は、アンテナ23、24を介して受信された電力を用いて、電池セル25を充電することができる。また、充放電回路21、22は、電池セル25から取得した電力をアンテナ23、24を介して出力することができる。
【0034】
図4は、一実施形態に係る
図1の電池モジュール1~n間の無線充電を説明するための概念図である。
図4を参照して、
図1のRMBS150が電池モジュール1~n間の無線充電の方向および大きさを設定する方法を説明する。
【0035】
電池モジュール1~nのうち任意の電池モジュールは、残りの電池モジュールのうち近接して位置する1つ以上の電池モジュールと無線充電することができる。例として、電池モジュール2は、一列に羅列された電池モジュール1~nのうち両側の電池モジュール1、3と無線充電することができる。
【0036】
RMBS150は、電池モジュール1~nのSOC値に対する情報を受信することができる。
図4を参照する説明において、電池モジュール1~nのSOC値は、それぞれA(%)、B(%)、C(%)、D(%)~N(%)である。
【0037】
図4を参照する説明において、電池モジュールaと電池モジュールbとの間の無線充電効率は、「k
ab」で表される。電池モジュールaと電池モジュールbとの間の無線充電効率k
abは、電池モジュールa、bのうち、送信電池モジュールから出力された電力に対する、受信電池モジュールに受信された電力の大きさであることができる。電池モジュールa、bのうち、送信電池モジュールは、無線充電時、電力を送信する電池モジュールであり、受信電池モジュールは、送信電池モジュールから電力を受信する電池モジュールである。例として、電池モジュール1と電池モジュール2との間の無線充電効率は、「k
12」で表される。
【0038】
本明細書において、電池モジュールaと電池モジュールbとの間の無線充電時、電池モジュールaと電池モジュールbとの間で移動する充電電力は、「eab」で表される。充電電力eabの絶対値は、電池モジュールaと電池モジュールbとの間で移動する充電電力の大きさを示し、充電電力eabの符号は、電池モジュールaと電池モジュールbとの間で移動する充電電力の方向を示す。充電電力eabが正数である場合、電池モジュールaは、充電電力eabの絶対値だけの電力を電池モジュールbに伝送することができる。充電電力eabが負数である場合、電池モジュールbは、充電電力eabの絶対値だけの電力を電池モジュールaに伝送することができる。
【0039】
RMBS150は、以下の数式1に基づいて、充電電力e12~emnを計算することができる。
【0040】
【0041】
数式1中、「E0」は、変換電力を示すことができる。RMBS150は、以下の数式2に基づいて、変換電力E0を計算することができる。変換電力E0は、電池モジュールを充電するのに必要な電力量を意味し得る。
【0042】
【0043】
RMBS150は、電池モジュール1~nから受信された情報、数式1および数式2に基づいて、充電電力e12~emnを計算することができる。RMBS150は、充電電力e12~emnに対する情報を、電池モジュール1~nのうち前記充電電力と関わる電池モジュールに出力することができる。例として、RMBS150は、充電電力e12に対する情報を電池モジュール1、2に出力することができる。電池モジュール1~nそれぞれは、RMBS150から受信された情報に基づいて、無線充電動作を行うことができる。
【0044】
電池モジュールa、b間の無線充電効率kabは、電池モジュールa、b間の距離、電池モジュールa、bのアンテナの種類、アンテナを構成するコイルの回転数などに影響を受け得る。1つの電池ラック100に含まれた電池モジュール1~nは、実質的に同一の構造を有するため、電池モジュール1~n間の無線充電効率k12、k23、k34~kmnは、ほぼ近似した値であることができる。よって、RMBS150は、計算の便宜上、電池モジュール1~n間の無線充電効率k12、k23、k34~kmnが同一の値k0を有するものと仮定することもできる。この場合、RMBS150は、以下の数式3に基づいて、充電電力e12~emnを計算することができる。
【0045】
【0046】
但し、本発明は、これに限定されず、RMBS150は、計算の便宜および計算の正確度を全て考慮して、無線充電効率k12、k23、k34~kmnのうち一部の無線充電効率だけを同一の値に仮定し、充電電力e12~emnを計算することもできる。
【0047】
図5aは、一実施形態に係る、
図1のRMBS150により計算された充電電力e
12~e
34を示す図である。
図5bは、
図5aで計算された充電電力e
12~e
34に応じて、電池モジュール1~4間に移動する充電電力を示す図である。
【0048】
図5aおよび
図5bを参照する説明において、RMBS150は、計算の便宜上、電池モジュール1~4間の無線充電効率が同一の値「0.7」を有するものと仮定する。また、
図5aおよび
図5bを参照する説明において、電池モジュール1~4のSOC値は、それぞれ70%、90%、80%、60%であるものと仮定し、変換電力E0は、10*10
4[mWh]であるものと仮定する。
図5aおよび
図5bを参照する説明においては、説明の便宜上、4個の電池モジュール1~4間に無線充電が行われるものと仮定するが、本発明は、これに限定されない。
【0049】
RMBS150は、
図4を参照して説明された数式2に基づいて、充電電力e
12~e
34を計算することができる。計算の結果、充電電力e
12~e
34は、それぞれ-270[Wh]、1540[Wh]、1840[Wh]であることができる。計算結果に応じて、RMBS150は、電池モジュール2から電池モジュール1に270[Wh]が出力されるように、電池モジュール2および電池モジュール1を制御することができる。RMBS150は、電池モジュール2から電池モジュール3に1540[Wh]が出力されるように、電池モジュール2および電池モジュール3を制御することができる。RMBS150は、電池モジュール3から電池モジュール4に1840[Wh]が出力されるように、電池モジュール3および電池モジュール4を制御することができる。
RMBS150の制御に応じた電池モジュール1~4間の無線充電により、電池モジュール1~4間のセルバランシングがなされることができる。
【0050】
図6は、
図5bの電池モジュール1~4間の無線充電動作を説明するフローチャートである。
図6を参照して、
図5bの電池モジュール1~4がRMBS150の制御に応じた無線充電動作を行う方法を説明する。
【0051】
S110の動作において、電池モジュール1は、電池モジュール1のSOC値に対する情報をRMBS150に出力することができる。
S112の動作において、電池モジュール2は、電池モジュール2のSOC値に対する情報をRMBS150に出力することができる。
【0052】
S114の動作において、電池モジュール3は、電池モジュール3のSOC値に対する情報をRMBS150に出力することができる。
S116の動作において、電池モジュール4は、電池モジュール4のSOC値に対する情報をRMBS150に出力することができる。
【0053】
S200の動作において、RMBS150は、電池モジュール1~4から受信された情報(例えば、SOC値)に基づいて、充電電力e12、e23、e34を計算することができる。但し、本発明は、これに限定されず、電池モジュール1~4は、電池セルそれぞれの電圧や、電池セルの電圧の和を出力することもできる。RMBS150は、電池モジュール1~4から受信される情報に基づいて、電池モジュール1~4のSOC値を計算し、充電電力e12、e23、e34を計算することができる。
【0054】
S310の動作において、RMBS150は、充電電力e12に対する情報を電池モジュール1に出力することができる。電池モジュール1は、RMBS150から受信された情報に基づいて、電力を受信するための準備をすることができる。
【0055】
S320の動作において、RMBS150は、充電電力e12、e23に対する情報を電池モジュール2に出力することができる。電池モジュール2は、RMBS150から受信された情報に基づいて、電力を出力するための準備をすることができる。
【0056】
S330の動作において、RMBS150は、充電電力e23、e34に対する情報を電池モジュール3に出力することができる。電池モジュール3は、RMBS150から受信された情報に基づいて、電力を出力するための準備および電力を受信するための準備をすることができる。
【0057】
S340の動作において、RMBS150は、充電電力e34に対する情報を電池モジュール4に出力することができる。電池モジュール4は、RMBS150から受信された情報に基づいて、電力を受信するための準備をすることができる。
【0058】
S400の動作において、電池モジュール2は、S320の動作により受信された情報に基づいて、電池モジュール1に充電電力e12を出力することができる。
S450の動作において、電池モジュール1は、S320の動作により受信された情報に基づいて、電池モジュール2から充電電力e12を受信することができる。電池モジュール1は、電池モジュール2から受信される充電電力e12を用いて、電池モジュール1の電池セルを充電することができる。
【0059】
S500の動作において、電池モジュール2は、S320の動作により受信された情報に基づいて、電池モジュール3に充電電力e23を出力することができる。
S550の動作において、電池モジュール3は、S330の動作により受信された情報に基づいて、電池モジュール2から充電電力e23を受信することができる。電池モジュール3は、電池モジュール2から受信される充電電力e23を用いて、電池モジュール3の電池セルを充電することができる。
【0060】
S600の動作において、電池モジュール3は、S330の動作により受信された情報に基づいて、電池モジュール4に充電電力e34を出力することができる。
S650の動作において、電池モジュール4は、S340の動作により受信された情報に基づいて、電池モジュール3から充電電力e34を受信することができる。電池モジュール4は、電池モジュール3から受信される充電電力e34を用いて、電池モジュール4の電池セルを充電することができる。
【0061】
図7は、他の実施形態に係る
図1の電池モジュール1~4間の無線充電を説明するための概念図である。説明の便宜上、
図1の電池モジュール1~nのうち4個の電池モジュール1~4間の無線充電のみを説明するが、前記無線充電方法は、電池モジュール1~nに拡大して適用可能であることは明らかである。
【0062】
図4を参照して説明されたように、電池モジュール1~4のうち任意の電池モジュールは、近接して位置する1つ以上の電池モジュールと無線充電することができる。例として、電池モジュール2は、一列に羅列された電池モジュール1~4のうち両側の電池モジュール1、3と無線充電することができる。
【0063】
電池モジュール1~4のSOC値は、それぞれA(%)、B(%)、C(%)、D(%)である。RMBS150は、電池モジュール1~4のSOC値に対する情報を受信することができる。
【0064】
図7を参照すると、電池モジュールaと電池モジュールbとの間の無線充電時、電池モジュールaと電池モジュールbとの間で移動する充電電力は、「p
ab」で表される。充電電力p
abの絶対値は、電池モジュールaと電池モジュールbとの間で移動する充電電力の大きさを示し、充電電力p
abの符号は、電池モジュールaと電池モジュールbとの間で移動する充電電力の方向を示す。充電電力p
abが正数である場合、電池モジュールaは、充電電力p
abの絶対値だけの電力を電池モジュールbに伝送することができる。充電電力p
abが負数である場合、電池モジュールbは、充電電力p
abの絶対値だけの電力を電池モジュールaに伝送することができる。
【0065】
RMBS150は、以下の数式4に基づいて、充電電力pabを計算することができる。
【0066】
【0067】
数式4における変換電力E0は、数式2により計算することができる。数式4における変換値h0は、電池モジュールa、b間の無線充電効率、電池モジュールa、b間の距離、電池モジュールa、bのSOC値、電池モジュールa、bのアンテナの種類、アンテナを構成するコイルの回転数に基づいて決定することができる。変換値h0は、電池モジュールa、bのSOC値に基づいて変わる値であってもよい。
【0068】
図8は、
図7を参照して説明された方法により、電池モジュール1~4間に移動する充電電力を示す図である。
図7を参照する説明において、RMBS150は、計算の便宜上、変換電力E0は、10
4[Wh]であるものと仮定する。
図8を参照する説明においては、説明の便宜上、4個の電池モジュール1~4間に無線充電が行われるものと仮定するが、本発明は、これに限定されない。
【0069】
RMBS150は、
図7を参照して説明された数式4に基づいて、充電電力p12~p34を計算することができる。計算の結果、充電電力p12~p34は、それぞれ-2000*h0[Wh]、1000*h0[Wh]、2000*h0[Wh]であることができる。計算結果に応じて、RMBS150は、電池モジュール2から電池モジュール1に2000*h0[Wh]が出力されるように、電池モジュール2および電池モジュール1を制御することができる。RMBS150は、電池モジュール2から電池モジュール3に1000*h0[Wh]が出力されるように、電池モジュール2および電池モジュール3を制御することができる。RMBS150は、電池モジュール3から電池モジュール4に2000*h0[Wh]が出力されるように、電池モジュール3および電池モジュール4を制御することができる。
RMBS150の制御に応じた電池モジュール1~4間の無線充電により、電池モジュール1~4間のセルバランシングがなされることができる。
【0070】
図9は、本発明の一実施形態に係るBMSのハードウェア構成を示す図である。
図9を参照すると、BMS800は、各種処理および各構成を制御するマイクロコントローラ(MCU)810と、オペレーティングシステムプログラムおよび各種プログラム(例えば、電池診断プログラム、電圧近似式の算出プログラムなど)などが記録されるメモリ820と、電池セルモジュールおよび/または半導体スイッチング素子との間で入力インターフェースおよび出力インターフェースを提供する入出力インターフェース830と、有無線通信網を介して外部と通信可能な通信インターフェース840とを備えることができる。このように、本発明に係るコンピュータプログラムは、メモリ820に記録され、マイクロコントローラ810により処理されることで、例えば、
図3に示した各機能ブロックを行うモジュールとして実現されてもよい。
【0071】
上述した内容は、本発明を実施するための具体的な実施形態である。本発明は、上述した実施形態だけでなく、単に設計変更されるかまたは容易に変更可能な実施形態も含むことができるであろう。また、本発明は、実施形態を用いて容易に変形して実施可能な技術も含むことができるであろう。よって、本発明の範囲は、上述した実施形態に限定して定めてはならず、後述の特許請求の範囲だけでなく、本発明の特許請求の範囲と均等なものによって定めなければならない。
【符号の説明】
【0072】
1~4 電池モジュール
10 MBMS(Module Battery Management Systems)
20 MBMS
21 電極、充放電回路
22 電極、充放電回路
23 アンテナ
24 アンテナ
25 電池セル
100 電池ラック
150 RBMS(Rack Battery Management System)800 BMS
810 マイクロコントローラ(MCU)
820 メモリ
830 入出力インターフェース
840 通信インターフェース