(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-23
(45)【発行日】2024-09-02
(54)【発明の名称】コネクタアセンブリおよびコネクタアセンブリを含む家庭用電気機器
(51)【国際特許分類】
H01R 13/52 20060101AFI20240826BHJP
H01R 13/64 20060101ALI20240826BHJP
F25D 23/00 20060101ALI20240826BHJP
【FI】
H01R13/52 B
H01R13/64
F25D23/00 305G
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2020004134
(22)【出願日】2020-01-15
【審査請求日】2022-12-07
(31)【優先権主張番号】10-2019-0005146
(32)【優先日】2019-01-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2020-0001819
(32)【優先日】2020-01-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】503473149
【氏名又は名称】タイコ エレクトロニクス アンプ コリア カンパニー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】Tyco Electronics AMP Korea Co.,Ltd
(74)【代理人】
【識別番号】100100077
【氏名又は名称】大場 充
(74)【代理人】
【識別番号】100136010
【氏名又は名称】堀川 美夕紀
(74)【代理人】
【識別番号】100130030
【氏名又は名称】大竹 夕香子
(74)【代理人】
【識別番号】100203046
【氏名又は名称】山下 聖子
(74)【代理人】
【識別番号】100121533
【氏名又は名称】佐々木 まどか
(72)【発明者】
【氏名】キム,ソン チュル
(72)【発明者】
【氏名】チョ,ビョン ヒ
(72)【発明者】
【氏名】ジョン,スク ウン
(72)【発明者】
【氏名】チョン,キ ドク
【審査官】高橋 裕一
(56)【参考文献】
【文献】特開平08-255655(JP,A)
【文献】特開2010-125129(JP,A)
【文献】特開2003-282174(JP,A)
【文献】特開2012-084550(JP,A)
【文献】特開平07-312256(JP,A)
【文献】特開平11-297423(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2005/0227548(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01R13/40-13/533
H01R13/56-13/72
F25D23/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第2の端子を含むキャップハウジングと、
第1の端子を含む第1の端部および前記キャップハウジングに挿入される第2の端部を有するプラグと、
ワイヤが接続される前記キャップハウジングの第1の端部および前記プラグの前記第1の端部に設けられた端子位置保証(TPA)部材とを備え、前記TPA部材は、前記ワイヤの円周方向に分割された第1のブロックおよび第2のブロックを含み、
前記キャップハウジングおよび前記プラグは、結合対象を構成し、
前記第1のブロックは、前記結合対象の第1の端部を塞ぐように結合される第1のフレームと、前記ワイヤの外周面に結合される第1のワイヤガイドとを備え、
前記第2のブロックは、前記結合対象の前記第1の端部を塞ぐように結合される第2のフレームと、前記第1のワイヤガイドに対応し、前記ワイヤの残りの外周面に結合される第2のワイヤガイドとを備え、
前記第1のワイヤガイドおよび前記第2のワイヤガイドは、それぞれ前記第1のフレームおよび前記第2のフレームから、前記第1のワイヤガイドおよび前記第2のワイヤガイドが前記結合対象に結合される方向へ延びるように形成され、
前記第1のワイヤガイドの外周面および前記第2のワイヤガイドの外周面は、
前記結合対象の内側において、前記結合対象のうち前記第2の端子および前記第1の端子がそれぞれ挿入される部分を封止し、
前記第1のワイヤガイドおよび前記第2のワイヤガイドは、それぞれ、複数のワイヤに独立して結合されるように、前記ワイヤの長手方向に平行になるように形成された複数のワイヤ接続溝を備え、
前記第1のブロックおよび前記第2のブロックが係合したときに前記第1のワイヤガイドの前記複数のワイヤ接続溝および前記第2のワイヤガイドの前記複数のワイヤ接続溝によって形成される複数の孔それぞれの内径は、前記複数のワイヤそれぞれの外径より小さい、
コネクタアセンブリ。
【請求項2】
前記第1のブロックは、前記結合対象に締結される第1の掛止部をさらに備え、
前記第2のブロックは、前記結合対象に締結される第2の掛止部をさらに備える、請求項1に記載のコネクタアセンブリ。
【請求項3】
前記TPA部材が前記結合対象に結合されたとき、前記第1のフレームおよび前記第2のフレームは同じ平面上で結合される、請求項1または2に記載のコネクタアセンブリ。
【請求項4】
前記結合対象は、前記TPA部材に接触する縁部に沿って前記結合対象の前記第1の端部に形成された突出壁を備え、前記突出壁は、前記TPA部材の方へ突出し、
前記第1のフレームおよび前記第2のフレームはそれぞれ、前記突出壁が挿入される溝を備える、請求項3に記載のコネクタアセンブリ。
【請求項5】
前記突出壁は、前記結合対象の前記第1の端部の周囲全体に沿って連続する閉曲線の形状で設けられている、請求項4に記載のコネクタアセンブリ。
【請求項6】
前記第1のワイヤガイドおよび前記第2のワイヤガイドは、前記結合対象に挿入されたときに前記ワイヤに設けられた端子の端部に接触して圧縮することによって、前記端子を前記結合対象に押し込み、
前記ワイヤが外力によって引っ張られたとき、前記端子が前記結合対象から分離される方向に対して前方で前記端子の分離を防止するように設けられている、請求項1または2に記載のコネクタアセンブリ。
【請求項7】
前記TPA部材および前記結合対象が互いに結合されたとき、前記第1のワイヤガイドおよび前記第2のワイヤガイドは、前記結合対象の前記内側において、少なくとも部分的に互いに密着している、請求項1に記載のコネクタアセンブリ。
【請求項8】
前記第1のブロックおよび前記第2のブロックを接続するように構成されたコネクタをさらに備え、
前記コネクタは、前記第1のブロックおよび前記第2のブロックのうちの一方が前記結合対象に結合された後に切断および除去される、
請求項1または2に記載のコネクタアセンブリ。
【請求項9】
前記第1のブロックおよび前記第2のブロックは、前記第1のワイヤガイドおよび前記第2のワイヤガイドが反対の方向を向くように配置され、
前記コネクタは、前記第1のブロックおよび前記第2のブロックを接続するヒンジの形で設けられている、請求項8に記載のコネクタアセンブリ。
【請求項10】
前記第1のブロックおよび前記第2のブロックは、前記第1のワイヤガイドおよび前記第2のワイヤガイドが互いの方を向くように配置され、
前記コネクタは、前記第1のブロックおよび前記第2のブロックを接続するループの形で設けられている、請求項8に記載のコネクタアセンブリ。
【請求項11】
前記結合対象は、前記第1の掛止部にロックされる突出部分を備える、請求項2に記載のコネクタアセンブリ。
【請求項12】
前記結合対象の両側にロックされるように、1対の第1の掛止部が設けられている、請求項11に記載のコネクタアセンブリ。
【請求項13】
前記結合対象は、前記第2の掛止部の端部にロックされる突出部を備える、請求項2に記載のコネクタアセンブリ。
【請求項14】
前記第2の掛止部は、前記結合対象の周囲の前記第1の掛止部の位置以外の位置に形成されている、請求項13に記載のコネクタアセンブリ。
【請求項15】
前記第2の掛止部は、前記結合対象の前記周囲の底面に形成されている、請求項14に記載のコネクタアセンブリ。
【請求項16】
前記結合対象の前記周囲の1つの表面に、複数の第2の掛止部が形成されている、請求項14に記載のコネクタアセンブリ。
【請求項17】
前記プラグは、前記プラグの外側に形成された第1のロック部分を備え、
前記キャップハウジングは、前記第1のロック部分に締結される第2のロック部分を備える、請求項1に記載のコネクタアセンブリ。
【請求項18】
前記第1のロック部分は、前記第1のロック部分が前記キャップハウジングに結合される方向へ延びて弾性を有するように、カンチレバーの形状で設けられている、請求項17に記載のコネクタアセンブリ。
【請求項19】
前記第1のロック部分は、
前記キャップハウジングの方へ延びるように形成されたカンチレバーの形状で設けられた掛止フレームと、
前記掛止フレームの両側で前記掛止フレームに平行になり、弾性変形するように形成された可動部分とを備える、請求項18に記載のコネクタアセンブリ。
【請求項20】
前記第2のロック部分は、
前記キャップハウジングの表面から突出して前記掛止フレームの端部に接触するように形成されたストッパと、
前記可動部分に結合される固定突起とを備える、請求項19に記載のコネクタアセンブリ。
【請求項21】
前記固定突起は、前記ストッパの外側に形成された分割壁の内側に形成され、
前記可動部分は、前記可動部分の端部から外方へ突出するフックを備える、請求項20に記載のコネクタアセンブリ。
【請求項22】
前記プラグの外側の1つまたは複数の位置に、1つまたは複数の第1のロック部分が形成され、
それぞれ前記1つまたは複数の第1のロック部分に対応するように、1つまたは複数の第2のロック部分が形成されている、請求項17に記載のコネクタアセンブリ。
【請求項23】
それぞれ前記プラグの前記第1の端部の内側面および前記キャップハウジングの前記第1の端部の内側面に干渉防止ガイドをさらに備え、
前記干渉防止ガイドが、前記第1のブロックおよび前記第2のブロックが結合される方向に突出するように形成されている、
請求項1に記載のコネクタアセンブリ。
【請求項24】
前記第1のブロックおよび前記第2のブロック内に、前記干渉防止ガイドに対応するガイドが形成されている、請求項23に記載のコネクタアセンブリ。
【請求項25】
請求項1に記載のコネクタアセンブリを備える家庭用電気機器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、開示が参照により本明細書に組み込まれている、2019年1月15日に韓国特許庁に出願された韓国特許出願第10-2019-0005146号の利益を主張する。
【0002】
1つまたは複数の例示的な実施形態は、コネクタアセンブリおよびコネクタアセンブリを含む家庭用電気機器に関する。
【背景技術】
【0003】
冷蔵庫などの場合、断熱のために発泡部材が充填された空間内にコネクタアセンブリを設けることがある。概して、発泡部材は、液状で注入された後に硬化される。したがって、空間に発泡部材が充填されたとき、発泡部材は、空間内に設けられたコネクタアセンブリに浸透することがある。ここで、発泡部材がコネクタアセンブリ内へ浸透することを防止するために封止構造が採用されているときでも、発泡部材の特性および充填圧力により、コネクタアセンブリの十分な封止を実現することは不可能である。たとえば防水性のコネクタの場合、発泡部材は、封止部材とワイヤシール、周囲シール、Oリングシール、グロメット、およびガスケットとの間の間隙を通って、コネクタに浸透することがある。さらに、非防水性のコネクタの場合、発泡部材は、コネクタアセンブリがテープ、スポンジ、または接着剤によって封止されているときでも、接合部分を通ってコネクタアセンブリに浸透することがある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
したがって、発泡部材がコネクタアセンブリに浸透することを防止するためのコネクタアセンブリの開発が必要とされている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記の説明は、本発明を考案する過程で本発明者によって保持または獲得されたものであり、必ずしも本出願が出願される前に公知の技術ではない。
【0006】
一態様は、発泡部材がコネクタアセンブリに浸透することを防止することができるコネクタアセンブリ、およびコネクタアセンブリを含む家庭用電気機器を提供する。
【0007】
本開示から取得可能な技術的なタスクは、上述した技術的なタスクによって限定されるものではない。また、他の記載されていない技術的なタスクは、本開示が関係する技術分野の当業者には、以下の説明からはっきりと理解することができる。
【0008】
一態様によれば、発泡部材がコネクタアセンブリに浸透することを防止することができるコネクタアセンブリが提供される。
【0009】
コネクタアセンブリは、第1の端子を含むキャップハウジングと、第2の端子を含む第1の端部およびキャップハウジングに挿入される第2の端部を有するプラグと、ワイヤが接続されるキャップハウジングの第1の端部およびプラグの第1の端部に設けられた端子位置保証(TPA)部材とを含むことができ、TPA部材は、ワイヤの円周方向に分割された第1のブロックおよび第2のブロックを含む。
【0010】
キャップハウジングおよびプラグは、結合対象を構成することができ、第1のブロックは、結合対象の第1の端部を塞ぐように結合される第1のフレームと、ワイヤの外周面に結合される第1のワイヤガイドと、結合対象に締結される第1の掛止部とを含むことができ、第2のブロックは、結合対象の第1の端部を塞ぐように結合される第2のフレームと、第1のワイヤガイドに対応し、ワイヤの残りの外周面に結合される第2のワイヤガイドと、結合対象に締結される第2の掛止部とを含むことができる。
【0011】
TPA部材が結合対象に結合されたとき、第1のフレームおよび第2のフレームは同じ平面に位置するように結合することができる。結合対象は、TPA部材に接触する縁部に沿って結合対象の第1の端部に形成された突出壁を含むことができ、突出壁は、TPA部材の方へ突出し、第1のフレームおよび第2のフレームはそれぞれ、突出壁が挿入される溝を含むことができる。たとえば、突出壁は、結合対象の第1の端部の周囲全体に沿って連続する閉曲線の形状で設けることができる。
【0012】
TPA部材が結合対象を封止するために、第1のワイヤガイドおよび第2のワイヤガイドは、それぞれ第1のフレームおよび第2のフレームから、第1のワイヤガイドおよび第2のワイヤガイドが結合対象に結合される方向へ延びるように形成することができ、第1のワイヤガイドの外周面および第2のワイヤガイドの外周面は、結合対象のうち第1の端子および第2の端子がそれぞれ挿入される部分を封止することができる。第1のワイヤガイドおよび第2のワイヤガイドは、結合対象に挿入されたとき、端子の端部に接触して圧縮することによって、ワイヤに設けられた端子を結合対象に押し込み、ワイヤが外力によって引っ張られたとき、端子が結合対象から分離される方向に対して前方で端子の分離を防止するように設けることができる。第1のワイヤガイドおよび第2のワイヤガイドは、複数のワイヤに独立して結合されるように、ワイヤの長手方向に平行になるように形成された複数のワイヤ接続溝を含むことができる。
【0013】
コネクタアセンブリは、第1のブロックおよび第2のブロックを接続するように構成されたコネクタをさらに含むことができ、コネクタは、第1のブロックおよび第2のブロックのうちの一方が結合対象に結合された後に切断および除去することができる。たとえば、第1のブロックおよび第2のブロックは、第1のワイヤガイドおよび第2のワイヤガイドが反対の方向を向くことができるように配置することができ、コネクタは、第1のブロックおよび第2のブロックを接続するヒンジの形で設けることができる。別の例では、第1のブロックおよび第2のブロックは、第1のワイヤガイドおよび第2のワイヤガイドが互いの方を向くように配置することができ、コネクタは、第1のブロックおよび第2のブロックを接続するループの形で設けることができる。
【0014】
結合対象は、第1の掛止部にロックされる突出部分を含むことができる。結合対象の両側にロックされるように、1対の第1の掛止部を設けることができる。結合対象は、第2の掛止部の端部にロックされる突出部を含むことができる。第2の掛止部は、結合対象の周囲の第1の掛止部の位置以外の位置に形成することができる。第2の掛止部は、結合対象の周囲の底面に形成することができる。結合対象の周囲の1つの表面に、複数の第2の掛止部を形成することができる。
【0015】
プラグは、プラグの外側に形成された第1のロック部分を含むことができ、キャップハウジングは、第1のロック部分に締結される第2のロック部分を含むことができる。第1のロック部分は、第1のロック部分がキャップハウジングに結合される方向へ延びて弾性を有するように、カンチレバーの形状で設けることができる。第1のロック部分は、キャップハウジングの方へ延びるように形成されたカンチレバーの形状で設けられた掛止フレームと、掛止フレームの両側で掛止フレームに平行になり、弾性変形するように形成された可動部分とを含むことができる。第2のロック部分は、キャップハウジングの表面から突出して掛止フレームの端部に接触するように形成されたストッパと、可動部分に結合される固定突起とを含むことができる。固定突起は、ストッパの外側に形成された分割壁の内側に形成することができ、可動部分は、可動部分の端部から外方へ突出するフックを含むことができる。プラグの外側の1つまたは複数の位置に、1つまたは複数の第1のロック部分を形成することができ、それぞれ1つまたは複数の第1のロック部分に対応するように、1つまたは複数の第2のロック部分を形成することができる。
【0016】
コネクタアセンブリは、それぞれプラグの第1の端部の内側面およびキャップハウジングの第1の端部の内側面に干渉防止ガイドをさらに含むことができ、干渉防止ガイドは、第1のブロックおよび第2のブロックが結合される方向に突出するように形成することができる。第1のブロックおよび第2のブロック内に、干渉防止ガイドに対応するガイドを形成することができる。
【0017】
別の態様によれば、上述したコネクタアセンブリを含む家庭用電気機器が提供される。
【0018】
例示的な実施形態の追加の態様について、一部は以下の説明に記載するが、一部はこの説明から明らかになり、または本開示の実施によって知ることができる。
【0019】
本発明の上記および/または他の態様、特徴、および利点は、添付の図面と併せて例示的な実施形態の以下の説明から明らかになり、より容易に理解されよう。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【
図1】例示的な実施形態によるコネクタアセンブリの斜視図である。
【
図2】
図1のコネクタアセンブリの底面斜視図である。
【
図3】
図1のコネクタアセンブリの分解斜視図である。
【
図4】
図1のコネクタアセンブリの縦断面図である。
【
図5】端子位置保証(TPA)部材およびプラグが結合された
図4のコネクタアセンブリの一部分の部分拡大図である。
【
図6A】例示的な実施形態による第1のブロック、第2のブロック、およびプラグを組み立てる方法を示す分解斜視図である。
【
図6B】例示的な実施形態による第1のブロック、第2のブロック、およびプラグを組み立てる方法を示す分解斜視図である。
【
図7】例示的な実施形態による第1のブロック、第2のブロック、およびプラグを組み立てる方法を示す分解斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、実施形態について、例示的な図面を参照して詳細に説明する。それぞれの図面の構成要素に対する参照番号を示すとき、構成要素が異なる図面に示されている場合でも、可能な場合、同じ構成要素は同じ参照番号によって呼ばれることに留意されたい。さらに、本実施形態の以下の説明では、本明細書に組み込まれている公知の構成または機能の詳細な説明は、そのような詳細な説明が本実施形態の主題を曖昧にすると判定したときには省略される。
【0022】
加えて、実施形態の構成要素について説明するために、第1、第2、A、B、(a)、および(b)という用語を使用することがある。これらの用語は、1つの構成要素を別の構成要素から区別することのみを目的として使用され、これらの構成要素の性質、シーケンス、または順序はこれらの用語によって限定されるものではない。1つの構成要素が別の構成要素に「接続される」、「結合される」、または「取り付けられる」と記載したとき、1つの構成要素を別の構成要素に直接接続しまたは取り付けることができ、介在構成要素がそれらの構成要素に「接続される」、「結合される」、または「取り付けられる」こともあることを理解されたい。
【0023】
いずれか1つの実施形態に含まれる構成要素と同じ共通の機能を有する構成要素は、他の実施形態でも同じ名称を使用することによって説明される。逆の内容が開示されない限り、いずれか1つの一実施形態に開示する構成は、他の実施形態に適用することもでき、具体的な説明を繰り返す構成は省略される。
【0024】
以下、例示的な実施形態によるコネクタアセンブリ10について、
図1~
図5を参照して説明する。
【0025】
参考のために、
図1は、例示的な実施形態による1方向から見たコネクタアセンブリ10の斜視図であり、
図2は、反対の方向から見たコネクタアセンブリ10の底面斜視図である。
図3は、コネクタアセンブリ10の分解斜視図である。
図4は、コネクタアセンブリ10の縦断面図であり、
図5は、端子位置保証(TPA)部材15およびプラグ11が結合されたコネクタアセンブリ10の一部分の部分拡大図である。
【0026】
図1~
図5を参照すると、コネクタアセンブリ10は、プラグ11と、キャップハウジング13と、プラグ11の端部およびキャップハウジング13の端部に結合されたTPA部材15とを含むことができる。
【0027】
以下、第1の端子(以下、レセプタクル端子T1と呼ぶ)が挿入されるプラグ11の端部を第1の端部111と呼び、プラグ11のうち第1の端部111とは反対側にあり、キャップハウジング13に結合された部分を第2の端部112と呼ぶ。同様に、第2の端子(以下、タップ端子T2と呼ぶ)が挿入されたキャップハウジング13の端部を第1の端部131と呼び、キャップハウジング13のうち第1の端部131とは反対側にあり、プラグ11に結合された部分を第2の端部132と呼ぶ。さらに、プラグ11およびキャップハウジング13に関して、頂面113および133、側面114および134、ならびに底面115および135について、
図1に示す状態に基づいて説明する。加えて、コネクタアセンブリ10の上方および下方/左方および右方/後方および前方の方向について、
図1に示す状態に基づいて説明する。
【0028】
プラグ11の第1の端部111に、複数のレセプタクル端子T1およびワイヤW1を設けることができ、TPA部材15を設けることができる。プラグ11の第2の端部112は、キャップハウジング13に挿入して結合することができ、第1の端部111の一部分を外部に露出させることができる。
【0029】
キャップハウジング13の第1の端部131に、複数のタップ端子T2およびワイヤW2を設けることができ、TPA部材15を設けることができる。
【0030】
プラグ11およびキャップハウジング13が結合されたとき、複数のレセプタクル端子T1および複数のタップ端子T2をそれぞれプラグ11およびキャップハウジング13内で電気的に接続することができる。
【0031】
一方、液状で注入される特性および充填圧力により、発泡部材がコネクタアセンブリ10に浸透することがある。たとえば、発泡部材は、プラグ11およびキャップハウジング13が結合された部分を通って、コネクタアセンブリ10に浸透することがある。プラグ11は長手方向にキャップハウジング13に挿入されるため、プラグ11およびキャップハウジング13が結合される部分の長さを増大させることができる。したがって、発泡部材が浸透する経路の長さを増大させることができ、それによって発泡部材がコネクタアセンブリ10に浸透することを防止することが可能になる。
【0032】
プラグ11およびキャップハウジング13をより堅く結合し、結合状態を維持するために、プラグ11およびキャップハウジング13は、それぞれ第1のロック部分116および第2のロック部分136を含むことができる。詳細には、第1のロック部分116は、プラグ11の頂面113に形成することができ、第1のロック部分116に対応する第2のロック部分136は、キャップハウジング13の頂面133に形成することができる。
【0033】
第1のロック部分116は、プラグ11がキャップハウジング13に結合される方向へ延びるほぼカンチレバーの形で設けられた弾性を有する外側掛止部とすることができる。第1のロック部分116は、掛止フレーム611および可動部分612を含むことができる。
【0034】
掛止フレーム611の一端は、プラグ11の頂面113に固定することができ、掛止フレーム611の他端は、キャップハウジング13の方へ延びる所定の幅を有するカンチレバーの形状で設けることができる。
【0035】
可動部分612は、掛止フレーム611から分離されて掛止フレーム611に平行になるように形成することができ、可動部分612の端部にフック613を含む。さらに、可動部分612は、掛止フレーム611が延びる方向に所定の距離だけ掛止フレーム611から隔置することができる。上述した可動部分612を形成することによって、第1のロック部分116が第2のロック部分136に押し込まれたとき、可動部分612を弾性変形させることができ、第1のロック部分116を第2のロック部分136に締結することができる。
【0036】
ここで、掛止フレーム611に平行になるように可動部分612を形成することは、完全に平行であることを示すのではなく、キャップハウジング13の方へほぼ同じ方向に延びるように可動部分612および掛止フレーム611を形成することを示すことができる。
【0037】
第2のロック部分136は、キャップハウジング13の頂面133から突出することができ、第1のロック部分116にロックすることができる。第2のロック部分136は、ストッパ631と、可動部分612に結合される固定突起633を含む分割壁632とを含むことができる。
【0038】
ストッパ631は、第1のロック部分116および第2のロック部分136が結合されたとき、掛止フレーム611の端部611aによって接触される位置に形成することができ、それによって第1のロック部分116が第2のロック部分136に結合される方向にさらに挿入されないように、第1のロック部分116を制限することができる。
【0039】
分割壁632は、キャップハウジング13の頂面133に対してほぼ直角に立っているフランジとすることができ、可動部分612よりさらに外側に形成することができる。すなわち、第1のロック部分116は、1対の分割壁632によって形成された内側空間に挿入して、第2のロック部分136に締結することができる。
【0040】
所定の高さだけ突出する固定突起633は、固定突起633によって可動部分612のフック613を捕捉することができるように、分割壁632の内側に形成することができる。可動部分612は、固定突起633によって捕捉されるように外方に形成されたフック613を含むことができる。
【0041】
しかし、例示的な実施形態はそれに限定されるものではない。第1のロック部分116および第2のロック部分136は、プラグ11およびキャップハウジング13が結合されたとき、互いに締結されてプラグ11およびキャップハウジング13の結合状態を維持するように、様々な形状で設けることができる。さらに、この例示的な実施形態では、第1のロック部分116および第2のロック部分136はそれぞれ、単一の場所に形成されているが、第1のロック部分116および第2のロック部分136は、2つ以上の場所、たとえばコネクタアセンブリ10の底面115および135または側面114および134、ならびに頂面113および133に形成することもできる。
【0042】
TPA部材15は、プラグ11の第1の端部111およびキャップハウジング13の第1の端部131のそれぞれに設けることができる。TPA部材15は、ワイヤW1に沿ってプラグ11の第1の端部111からプラグ11に挿入することができ、それによって第1の端部111を塞ぎながら、同時にワイヤW1をプラグ11に固定することができる。同様に、TPA部材15は、ワイヤW2に沿ってキャップハウジング13の第1の端部131からキャップハウジング13に挿入することができ、それによってキャップハウジング13の第1の端部131を塞ぎながら、同時にワイヤW2をキャップハウジング13に固定することができる。
【0043】
以下、プラグ11に設けられるTPA部材15およびキャップハウジング13に設けられるTPA部材15は実質上同じであるため、これらのTPA部材15について別個に説明するのではなく、集合的に「TPA部材15」と呼ぶ。さらに、TPA部材15に結合される結合対象がプラグ11のみである一例について、以下に説明する。しかし、キャップハウジング13およびTPA部材15は実質上同じ結合を有し、したがって繰返しの説明は省略する。
【0044】
TPA部材15は、2つのブロック、詳細には第1のブロック510および第2のブロック520に分割することができる。第2のブロック520は、ワイヤW1の円周方向に対して第1のブロック510と対称に形成することができる。第1のブロック510および第2のブロック520は、プラグ11において、第1のブロック510と第2のブロック520との間でワイヤW1によって互いに係合する構造を有することができる。
【0045】
第1のブロック510は、第1のフレーム511と、ワイヤW1に結合されるほぼ半円筒形のワイヤ接続溝512aを含む第1のワイヤガイド512と、プラグ11に結合される第1の掛止部513とを含むことができる。
【0046】
第1のフレーム511は、ほぼ板の形で設けることができ、プラグ11の第1の端部111を塞ぐように結合することができる。
【0047】
第1のワイヤガイド512は、第1のフレーム511からプラグ11の方へ所定の長さだけ延びることができ、第1のワイヤガイド512の表面でワイヤW1の外周に嵌合するためのワイヤ接続溝512aを含むことができる。たとえば、ワイヤW1を独立して接続するように、ワイヤW1の長手方向に平行になるように、2つの第1のワイヤガイド512および2つのワイヤ接続溝512aを形成することができる。
【0048】
1対の第1の掛止部513が、第1のフレーム511の両端部からプラグ11の方へ延びることができ、プラグ11の両側面114にロックすることができる。たとえば、プラグ11(およびキャップハウジング13)の側面114に、所定の高さだけ突出する突出部分114aおよび134aを形成することができ、第1の掛止部513は、突出部分114aおよび134aにロックして締結するように、ループの形で設けることができる。
【0049】
上述した第1の掛止部513を形成することによって、第1のブロック510がプラグ11に挿入されたとき、第1のワイヤガイド512をプラグ11に挿入し、ワイヤW1の外周の上部を締結することができ、第1の掛止部513をプラグ11の両側面114に締結し、それによって第1のブロック510およびプラグ11の結合状態を弾性的に支持することができる。
【0050】
第2のブロック520は、第2のフレーム521と、第1のワイヤガイド512に対応し、ワイヤW1の残りの外周に結合される第2のワイヤガイド522と、プラグ11に結合される第2の掛止部523とを含むことができる。
【0051】
第2のフレーム521は、ほぼ板の形で設けることができ、第2のブロック520がプラグ11に結合されたとき、第1の端部111を塞ぐように結合することができる。第1のフレーム511および第2のフレーム521は、同じ平面で結合することができる。
【0052】
第2のワイヤガイド522は、第2のフレーム521からプラグ11の方へ所定の長さだけ延びることができ、ワイヤW1が第2のワイヤガイド522と第1のワイヤガイド512との間に嵌合することができるように、第2のワイヤ接続溝522aを含むことができる。
【0053】
第2の掛止部523は、第2のフレーム521からプラグ11の方へ延びることができる。第2の掛止部523は、プラグ11の外側の底面115(および底面135)に締結するように形成することができる。たとえば、所定の高さだけ突出する突出部115aおよび135aは、プラグ11の底面115に形成することができ、第2の掛止部523は、突出部115aおよび135aにロックして締結するように、ループの形で設けることができる。さらに、プラグ11の底面115に複数の第2の掛止部523を設けることができる。
【0054】
この例示的な実施形態では、2つの第2の掛止部523が形成されているが、3つ以上の第2の掛止部523を形成することができ、または単一の第2の掛止部523だけを形成することができる。さらに、第2の掛止部523の位置は、プラグ11の底面115に限定されるものではない。第1の掛止部513との干渉を防止することが可能である場合、第2の掛止部523をプラグ11の側面114に結合することもできる。
【0055】
上述した第2の掛止部523を形成することによって、第2のブロック520がプラグ11に挿入されたとき、第2のワイヤガイド522をプラグ11に挿入し、ワイヤW1の外周の下部を締結することができ、第2の掛止部523をプラグ11の底面115に締結し、それによって第2のブロック520およびプラグ11の結合状態を弾性的に支持することができる。
【0056】
図5に示すように、TPA部材15がプラグ11に結合されたとき、第1のワイヤガイド512の端部および第2のワイヤガイド522の端部は、レセプタクル端子T1(またはタップ端子T2)に接触して圧縮することによって、レセプタクル端子T1(またはタップ端子T2)をプラグ11に押し込むことができる。その際、TPA部材15を結合するプロセスでは、レセプタクル端子T1(およびタップ端子T2)を正しい位置に押し込むことができ、レセプタクル端子T1(およびタップ端子T2)が正しい位置に結合されたかどうかを検証することができる。
【0057】
さらに、第1のワイヤガイド512および第2のワイヤガイド522は、それぞれプラグ11からのレセプタクル端子T1の分離およびキャップハウジング13からのタップ端子T2の分離を防止することができる。すなわち、第1のワイヤガイド512および第2のワイヤガイド522は、プラグ11に結合されたレセプタクル端子T1およびキャップハウジング13に結合されたタップ端子T2が分離された方向に対して前方に位置決めすることができる。したがって、ワイヤW1およびW2が外力によって引っ張られたとき、第1のワイヤガイド512および第2のワイヤガイド522は、それぞれレセプタクル端子T1の分離およびタップ端子T2の分離を防止し、端子T1およびT2の保持力を改善することができる。
【0058】
図5に示すTPA部材15では、第1のワイヤガイド512および第2のワイヤガイド522は、レセプタクル端子T1およびタップ端子T2が挿入される部分を充填するように形成することができる。したがって、第1のワイヤガイド512および第2のワイヤガイド522は、プラグ11およびキャップハウジング13を封止することができる。
【0059】
ワイヤ接続溝512aおよび522aの半径は、ワイヤW1およびW2の半径よりほぼ小さくすることができる。すなわち、第1のブロック510および第2のブロック520が係合したときにワイヤ接続溝512aおよび522aによって形成される孔の内径は、ワイヤW1およびW2の外径より小さくすることができる。その際、第1のブロック510および第2のブロック520がプラグ11(またはキャップハウジング13)に結合されたとき、ワイヤ接続溝512aおよび522a内でワイヤW1およびW2を圧縮することができ、それによって発泡部材がワイヤW1およびW2を通ってコネクタアセンブリ10に浸透することを防止することができる。
【0060】
一方、発泡部材がコネクタアセンブリ10に浸透することを防止するための構造は、TPA部材15およびプラグ11(およびキャップハウジング13)が結合される部分に形成することができる。
【0061】
詳細には、プラグ11(およびキャップハウジング13)の第1の端部111(および第1の端部131)に、所定の高さだけ突出する突出壁111a(および突出壁131a)を形成することができ、TPA部材15内で第1のフレーム511の内側および第2のフレーム521の内側に、突出壁111aが挿入される溝511aおよび521aを形成することができる。たとえば、突出壁111aは、プラグ11(およびキャップハウジング13)の第1の端部111(および第1の端部131)の周囲に沿ってTPA部材15の方へ突出して第1の端部111(および第1の端部131)の周囲全体に沿って連続する閉曲線の形状で設けることができる。
【0062】
TPA部材15がプラグ11に結合されたとき、突出壁111aを溝511aに挿入することができ、それによってTPA部材15とプラグ11との間の密封性を増大させることができる。すなわち、TPA部材15内に形成された溝511aおよび521aにプラグ11およびキャップハウジング13の突出壁111aおよび131aが挿入されたときにTPA部材15がプラグ11(およびキャップハウジング13)に結合される構造は、発泡部材がコネクタアセンブリ10に浸透することを防止する封止作用を有することができる。
【0063】
以下、TPA部材15を組み立てる方法について、
図6A~
図7を参照して説明する。
【0064】
TPA部材15は、容易に製造してプラグ11(およびキャップハウジング13)に容易に組み立てるために、第1のブロック510および第2のブロック520が接続された一体の物体として形成することができる。
【0065】
たとえば、
図6Aに示すように、第1のブロック510および第2のブロック520は、ヒンジ型のコネクタ530を介して接続することによって、一体の物体として形成することができる。
図7に示すように、第1のブロック510および第2のブロック520は、ループ型のコネクタ540を介して接続することによって、一体の物体として形成することができる。
【0066】
ここで、TPA部材15は、第1のブロック510および第2のブロック520を結合する順序にかかわらず、まず第1のブロック510および第2のブロック520のうちの一方がプラグ11に挿入され、次いで他方のブロックがプラグ11に挿入されるように組み立てることができる。
【0067】
第1に、
図6Aおよび
図6Bを参照すると、コネクタ530は、第1のブロック510および第2のブロック520を接続するヒンジの形とすることができる。第1のブロック510および第2のブロック520は、それぞれのワイヤ接続溝512aおよび522aが反対の方向を向くように、上下ひっくり返して配置することができ、ヒンジ型のコネクタ530は、第1のブロック510と第2のブロック520との間に形成することができる。
【0068】
コネクタ530は、第1のブロック510および第2のブロック520を接続することができ、それによって第1のブロック510および第2のブロック520を同時に製造することを可能にし、結合対象に対応するプラグ11またはキャップハウジング13にブロック510および520を組み立てるプロセス中にブロック510および520の損失を防止することができる。さらに、コネクタ530は、容易に切断することができ、第1のブロック510と第2のブロック520との間の所定の弾性変形を可能にすることができる。
【0069】
TPA部材15を組み立てるプロセスについて説明する。
【0070】
第1に、
図6Aに示すように、第1のブロック510および第2のブロック520がコネクタ530によって接続された状態で、第1のブロック510および第2のブロック520のうちの一方がプラグ11(またはキャップハウジング13)に挿入されて結合される。次いで、
図6Bに示すように、コネクタ530を切断することによって、第1のブロック510および第2のブロック520を分離することができ、分離された他方のブロックをプラグ11(またはキャップハウジング13)に結合することができる。
【0071】
ここで、干渉防止ガイド111bは、プラグ11の第1の端部111の内側面に形成することができる。たとえば、干渉防止ガイド111bは、第1のブロック510および第2のブロック520が互いに面する境界部分に対応する位置に形成することができ、第1のブロック510および第2のブロック520のワイヤガイド512および522の長手方向に対応する長さで形成することができ、所定の高さだけ突出するように形成することができる。さらに、第1のブロック510および第2のブロック520は、干渉防止ガイド111bに係合することによって案内される突出部分または階段部分の形で設けられたガイド514および524を含むことができる。
【0072】
プラグ11およびキャップハウジング13内に干渉防止ガイド111bを形成することによって、干渉防止ガイド111bは、第1のブロック510および第2のブロック520をプラグ11(またはキャップハウジング13)に結合するとき、先に結合されたブロックの位置を維持し、次に結合されたブロックが先に結合されたブロックに干渉されることを防止することができる。
【0073】
一方、
図6Aは、プラグ11の第1の端部111のみに設けられた干渉防止ガイド111bを示すが、キャップハウジング13の第1の端部113にも同様に干渉防止ガイド(図示せず)を形成することができる。
【0074】
図7を参照すると、第1のブロック510および第2のブロック520を接続するコネクタ540を設けることができる。コネクタ540は、弾性変形可能なほぼループの形である。ワイヤ接続溝512aおよび522aが互いに面するように配置された状態で、第1のブロック510の外側および第2のブロック520の外側にループまたはストリップの形状で形成されたコネクタ540を介して、第1のブロック510および第2のブロック520を接続することができる。
【0075】
図7のコネクタ540はまた、第1のブロック510および第2のブロック520を接続することによって、第1のブロック510および第2のブロック520を同時に製造することを可能にし、結合対象に対応するプラグ11またはキャップハウジング13にブロック510および520を組み立てるプロセス中に第1のブロック510および第2のブロック520を同時に結合することを可能にすることによって、組立てプロセスを簡略化することができる。さらに、コネクタ540は、容易に切断することができ、第1のブロック510と第2のブロック520との間の弾性変形を可能にすることができる。
【0076】
TPA部材15は、コネクタ540によって接続された第1のブロック510および第2のブロック520のうちの一方がまずプラグ11(またはキャップハウジング13)に挿入されて結合されるように組み立てることができる。次いで、他方のコネクタをプラグ11(またはキャップハウジング13)に結合することができ、プラグ11の外側でコネクタ540を切断することができる。
【0077】
TPA部材15をプラグ11およびキャップハウジング13に結合することによって、発泡部材がプラグ11の第1の端部111およびキャップハウジング13の第1の端部131を通ってコネクタアセンブリ10に浸透することを防止することができる。さらに、別個の封止部材なしで、発泡部材が構成要素の結合構造を通ってコネクタアセンブリ10に浸透することを防止することができる。
【0078】
上述したように、例示的な実施形態によれば、プラグおよびキャップハウジングが結合される部分の形状により、発泡部材がコネクタアセンブリに浸透することを防止することができる。
【0079】
さらに、プラグおよびキャップハウジングのそれぞれの端部にTPA部材を設けることができ、それによって封止作用を実現することができる。したがって、別個の封止部材を設けないが、発泡部材がコネクタアセンブリに浸透することを防止することができる。
【0080】
コネクタアセンブリおよびコネクタアセンブリを含む家庭用電気機器の効果は、上述した効果に限定されるものではない。また、記載されていない他の作用は、本開示が関係する技術分野の当業者には、上記の説明からはっきりと理解することができる。
【0081】
複数の例示的な実施形態について、上記に説明した。それにもかかわらず、これらの例示的な実施形態に様々な修正を加えることができることを理解されたい。たとえば、記載の技法が異なる順序で実行された場合、ならびに/あるいは記載のシステム、アーキテクチャ、デバイス、もしくは回路の構成要素が異なる方法で組み合わされた場合、および/または他の構成要素もしくはそれらの均等物によって交換もしくは補足された場合でも、好適な結果を実現することができる。したがって、他の実装も以下の特許請求の範囲の範囲内である。