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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-23
(45)【発行日】2024-09-02
(54)【発明の名称】サーバ装置、およびプログラム
(51)【国際特許分類】
   H04L 67/02 20220101AFI20240826BHJP
   H04H 20/57 20080101ALI20240826BHJP
   H04H 20/93 20080101ALI20240826BHJP
   H04H 60/31 20080101ALI20240826BHJP
   H04H 60/46 20080101ALI20240826BHJP
   H04N 21/239 20110101ALI20240826BHJP
   H04N 21/254 20110101ALI20240826BHJP
【FI】
H04L67/02
H04H20/57
H04H20/93
H04H60/31
H04H60/46
H04N21/239
H04N21/254
【請求項の数】 2
(21)【出願番号】P 2020159095
(22)【出願日】2020-09-23
(65)【公開番号】P2022052607
(43)【公開日】2022-04-04
【審査請求日】2023-07-13
(73)【特許権者】
【識別番号】000214984
【氏名又は名称】TVS REGZA株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】嘉和知 玲子
【審査官】岩田 玲彦
(56)【参考文献】
【文献】特開2007-108973(JP,A)
【文献】特開2018-081523(JP,A)
【文献】特開2019-020902(JP,A)
【文献】特開2008-124579(JP,A)
【文献】特開2009-159188(JP,A)
【文献】国際公開第2009/054384(WO,A1)
【文献】欧州特許出願公開第03388938(EP,A1)
【文献】韓国公開特許第10-2013-0111892(KR,A)
【文献】中国特許出願公開第103986752(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L 67/02
H04H 20/57
H04H 20/93
H04H 60/31
H04H 60/46
H04N 21/239
H04N 21/254
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
放送受信装置からの要求に応じて、コンテンツを提供するコンテンツ提供装置へのアクセス先と、認証コードとを含むアクセス情報を送信するアクセス情報送信部と、
前記コンテンツ提供装置により送信された前記認証コードを取得する認証コード取得部と、
前記認証コード取得部により取得された認証コードに対応する放送受信装置と、当該認証コードに基づくトークンとを対応付けた対応情報を生成する対応情報生成部と、
前記認証コード取得部により取得された認証コードに基づいたトークンを前記コンテンツ提供装置へ送信するトークン送信部と、
前記コンテンツ提供装置により送信された前記トークンと、端末からの要求に基づく表示対象のコンテンツおよび広告のアクセス先である表示対象のアクセス先とを取得する表示対象情報取得部と、
前記表示対象情報取得部が取得したトークンに対応する放送受信装置に対して、前記表示対象のアクセス先を送信するアクセス先送信部と、を備える、サーバ装置。
【請求項2】
サーバ装置であるコンピュータに、
放送受信装置からの要求に応じて、コンテンツを提供するコンテンツ提供装置へのアクセス先と、認証コードとを含むアクセス情報を送信するアクセス情報送信ステップと、
前記コンテンツ提供装置により送信された前記認証コードを取得する認証コード取得ステップと、
前記認証コード取得ステップで取得した認証コードに対応する放送受信装置と、当該認証コードに基づくトークンとを対応付けた対応情報を生成する対応情報生成ステップと、
前記認証コード取得ステップで取得した認証コードに基づいたトークンを前記コンテンツ提供装置へ送信するトークン送信ステップと、
前記コンテンツ提供装置により送信された前記トークンと、端末からの要求に基づく表示対象のコンテンツおよび広告のアクセス先である表示対象のアクセス先とを取得する表示対象情報取得ステップと、
前記表示対象情報取得ステップで取得したトークンに対応する放送受信装置に対して、前記表示対象のアクセス先を送信するアクセス先送信ステップと、を実行させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、サーバ装置、およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、受信機と端末とが連携して、情報を送受信する技術があり、例えば、受信機がウェブサイトから受信した情報を端末へ送信する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特許第5898431号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記のような端末は、画面の大きさが十分でないことが多く、ユーザは、端末に表示されている内容の大きさをイメージしにくい。よって、端末が指定した内容を受信機に表示させることが考えられる。この場合、端末が指定した内容だけでなく、さらに端末のユーザに有益な情報を提供することが望ましい。
【0005】
そこで、本発明が解決しようとする課題は、端末で表示している内容だけでなく、端末のユーザに有益な情報を、当該端末の画面より大きく表示できる装置に表示させることができるサーバ装置、およびプログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
実施形態のサーバ装置は、放送受信装置からの要求に応じて、コンテンツを提供するコンテンツ提供装置へのアクセス先と、認証コードとを含むアクセス情報を送信するアクセス情報送信部と、コンテンツ提供装置により送信された前記認証コードを取得する認証コード取得部と、認証コード取得部により取得された認証コードに対応する放送受信装置と、当該認証コードに基づくトークンとを対応付けた対応情報を生成する対応情報生成部と、認証コード取得部により取得された認証コードに基づいたトークンをコンテンツ提供装置へ送信するトークン送信部と、コンテンツ提供装置により送信されたトークンと、端末からの要求に基づく表示対象のコンテンツおよび広告のアクセス先である表示対象のアクセス先とを取得する表示対象情報取得部と、表示画像情報取得部が取得したトークンに対応する放送受信装置に対して、表示対象のアクセス先を送信するアクセス先送信部と、を備える。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1図1は、第1実施形態の情報連携システムの全体構成例の概要を示す図である。
図2図2は、第1実施形態のテレビジョン装置の全体構成例を示すブロック図である。
図3図3は、第1実施形態のテレビジョン装置の部分構成例を示すブロック図である。
図4図4は、第1実施形態のクラウドサーバの全体構成例を示すブロック図である。
図5図5は、第1実施形態のクラウドサーバの部分構成例を示すブロック図である。
図6図6は、第1実施形態のクラウドサーバが保存するデータのデータ構造を示す図である。
図7図7は、第1実施形態の情報連携システムにおける全体処理を示すフローチャートである。
図8図8は、ContentIDと、広告カテゴリの例を示す図である。
図9図9は、第2実施形態の情報連携システムの全体構成例の概要を示す図である。
図10図10は、第2実施形態の統合クラウドサーバの全体構成例を示すブロック図である。
図11図11は、第2実施形態の統合クラウドサーバの部分構成例を示すブロック図である。
図12図12は、第2実施形態の情報連携システムにおける全体処理を示すフローチャートである。
図13図13は、第3実施形態の情報連携システムにおける全体処理を示すフローチャートである。
図14図14は、設定情報の入力画面の例を示す図である。
図15図15は、第4実施形態の情報連携システムにおける全体処理を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明のサーバ装置、サーバ管理装置、およびプログラムの実施形態(第1実施形態、第2実施形態、第3実施形態、第4実施形態)について、図面を参照して、詳細に説明する。
【0009】
(第1実施形態)
まず、図1を参照して、第1実施形態の情報連携システムSの全体構成例について説明する。図1は、第1実施形態の情報連携システムSの全体構成例の概要を示す図である。情報連携システムSは、スマートフォン1(端末)と、テレビジョン装置2(放送受信装置)と、クラウドサーバ3(サーバ装置)と、キャリアサーバ4(コンテンツ提供装置)と、広告計測サーバ6とを備える。クラウドサーバ3は、テレビジョン装置2、キャリアサーバ4とインターネットなどの公衆通信回線で通信可能である。また、スマートフォン1は、キャリアサーバ4やクラウドサーバ3と基地局を介して無線通信可能である。
【0010】
スマートフォン1は、テレビジョン装置2のユーザが所有する情報端末の例である。スマートフォン1は、通信I/F(InterFace)、音声入力部(マイクロフォン)、センサ群、表示部、グラフィックコントローラ、タッチパネルコントローラ、CPU(Central Processing Unit)、メモリ、カメラ、スピーカなどを備える。第1実施形態では、ユーザがインターネットショッピングや、動画再生を行ったり、テレビ上のアプリケーションを操作したりすることを想定する。
【0011】
クラウドサーバ3は、テレビジョン装置2とネットワークを介して送受信可能なサーバ装置であり、いわゆるクラウドサーバである。クラウドサーバ3は、例えば、テレビジョン装置2の製造元メーカで運用しているサーバ装置でもよい。クラウドサーバ3は、テレビジョン装置2から視聴に関する情報(視情報)を収集した結果に基づいて、テレビジョン装置2に対してネットワークを経由して視聴番組、予約番組の推薦情報、視聴番組内容に基づく商品推薦情報等の各種サービスを提供する。
【0012】
キャリアサーバ4は、インターネット上のECサイト(ネットショップ)を運営するためのコンピュータ装置等のコンテンツを提供するサーバ装置である。キャリアサーバ4は、例えば、EC(Electronic Commerce)のプラットフォーマのサーバ装置である。キャリアサーバ4は、ユーザ(消費者)による端末装置(スマートフォン1等)の操作に応じて、ネットワークを介して商品やサービスを購入するためのプラットフォームとなる。また、キャリアサーバ4は、動画配信するサーバ装置でもよい。なお、キャリアサーバ4は、例えば、スマートフォン1における操作に応じて、スマートフォン1に商品の画像を送信する。キャリアサーバ4は、redirect_uriをクラウドサーバ3に予め登録する。
【0013】
広告計測サーバ6は、クラウドサーバ3が複数のテレビジョン装置2へ広告表示した結果や動画の視聴状況を集計したり、要求元に広告情報を提供したりするサーバ装置である。広告計測サーバ6では、広告のアクセス先、広告のカテゴリ、および広告提供対象のユーザの情報(例えば、ユーザの嗜好性の情報)が対応付けられた情報を記憶する。
【0014】
以下、図2以降を参照して、情報連携システムSにおける各構成の詳細について説明する。図2は、第1実施形態のテレビジョン装置2の全体構成例を示すブロック図である。テレビジョン装置2は、スマートフォン1が備える表示部よりも大きな映像表示部233に対する表示制御を実行する(詳細は後述)。
【0015】
図2に示すように、テレビジョン装置2は、入力端子202、チューナ203a~203g、信号処理部207、グラフィック処理部208、音声処理部209、OSD(On Screen Display)信号生成部210、および映像処理部211を備える。
【0016】
入力端子202には、地上放送受信アンテナ213で受信した地上デジタル放送信号が入力される。地上デジタル放送信号は、入力端子202を介してチューナ203a~203gに供給される。
【0017】
チューナ203a~203gは、地上デジタル放送用のチューナであって、入力端子202から供給される地上デジタル放送信号から、後述する制御部216から指示されたチャンネルの放送信号を選局する。
【0018】
ただし、テレビジョン装置2は、BS/CSデジタル放送受信アンテナで受信した衛星デジタル放送信号が入力される入力端子を有していてもよい。衛星デジタル放送信号は、かかる入力端子を介して衛星デジタル放送用のチューナに供給される。
【0019】
信号処理部207は、チューナ203a~203gから供給される放送信号から、デジタルの映像信号および音声信号を含む放送信号を復調する。また、信号処理部207は、デジタル放送信号が含む映像信号に対して、選択的に所定のデジタル信号処理を施してグラフィック処理部208に出力する。また、信号処理部207は、デジタル放送信号が含む音声信号に対して、選択的に所望のデジタル信号処理を施して音声処理部209に出力する。
【0020】
信号処理部207には、複数の外部入力端子214a~214dが接続されている。これらの外部入力端子214a~214dは、外部装置の一例としてのDVD(Digital Versatile Disk)レコーダなどから、アナログの映像信号および音声信号が入力可能である。信号処理部207は、外部入力端子214a~214dから入力されたアナログの映像信号および音声信号をデジタル化する。また、信号処理部207は、デジタル化した映像信号に対して所定のデジタル信号処理を施してグラフィック処理部208に出力する。また、信号処理部207は、デジタル化した音声信号に対して所定のデジタル信号処理を施して音声処理部209に出力する。
【0021】
グラフィック処理部208は、信号処理部207から供給されるデジタルの映像信号に対して、OSD信号生成部210で生成されるOSD信号を重畳して映像処理部211に出力する。グラフィック処理部208は、信号処理部207から供給されるデジタルの映像信号およびOSD信号生成部210で生成されるOSD信号のいずれか一方を映像処理部211に出力することも可能である。
【0022】
映像処理部211は、グラフィック処理部208から入力されるデジタルの映像信号またはOSD信号を、映像表示部233の表示画面において表示可能なフォーマットのアナログの映像信号またはOSD信号に変換して、映像表示部233に出力する。映像表示部233は、例えば、LCDまたは有機ELディスプレイ等である。
【0023】
音声処理部209は、信号処理部207から入力されるデジタルの音声信号を、スピーカ215で再生可能なフォーマットのアナログの音声信号に変換して、スピーカ215に出力する。
【0024】
テレビジョン装置2は、さらに、制御部216、カードホルダ217、各種インターフェース218~221、および明るさセンサ230を備える。制御部216は、CPU216a、ROM216b、RAM216c、および不揮発性メモリ216dを備える。
【0025】
制御部216は、地上デジタル放送信号および衛星デジタル放送信号等の放送信号の受信動作などのテレビジョン装置2の各種動作を統括的に制御する。また、制御部216は、操作部222からの操作情報、または受光部223を介してリモコン238から入力された操作情報に従って、テレビジョン装置2の各部を制御する。
【0026】
CPU216aは、ROM216bに記憶されているプログラムを実行することにより、テレビジョン装置2全体の動作を制御する。ROM216bは、主としてCPU216aが実行するプログラムを記憶している。RAM216cは、CPU216aがプログラムを実行する際に作業エリアを提供する。不揮発性メモリ216dは、テレビジョン装置2の各種の設定情報および制御情報等を記憶している。
【0027】
制御部216は、カードI/F225を介して、メモリカード234が着脱可能なカードホルダ217に接続されている。これにより、制御部216は、カードI/F225を介して、カードホルダ217に装着されたメモリカード234との間で各種情報を送受信することができる。
【0028】
制御部216は、通信I/F218を介してLAN端子226に接続されている。これにより、制御部216は、通信I/F218を介して、LAN端子226に接続された上述の中継装置400やLAN対応HDD(Hard Disk Drive)等の外部装置と各種情報を送受信することができる。ただし、通信I/F218が、中継装置400等の外部装置と無線で接続可能に構成されていてもよい。
【0029】
制御部216は、HDMI(登録商標)(High-Definition Multimedia Interface) I/F221を介してHDMI端子227に接続されている。これにより、制御部216は、HDMI I/F221を介して、HDMI端子227に接続されている外部装置と各種情報を送受信することができる。
【0030】
制御部216は、USB(Universal Serial Bus) I/F219を介して、USB端子228に接続されている。これにより、制御部216は、USB I/F219を介して、USB端子228に接続されたUSB HDD等を備えるストレージ装置237と各種情報を送受信することができる。
【0031】
ストレージ装置237は、例えばHDDやSSD(Solid State Drive)などを備え、テレビジョン装置2が受信したデジタル信号を録画データとして記録するように構成されている。ただし、ストレージ装置237はテレビジョン装置2に内蔵されていてもよい。
【0032】
図3は、第1実施形態のテレビジョン装置2の部分構成例を示すブロック図である。テレビジョン装置2は、記憶部241(図2のROM216b、RAM216c、および不揮発性メモリ216d、ストレージ装置237)と、記憶部241に記憶されたプログラムがCPU216aによって実行された結果として生成される機能モジュールとして、送信部242と、取得部243と、表示制御部244と、を備える。
【0033】
送信部242は、外部装置へ各種情報を送信する。取得部243は、外部装置から各種情報を取得したり、記憶部241に記憶されている各種情報を読み出したりする。
【0034】
表示制御部244は、各種情報を映像表示部233に表示する表示処理を実行する。表示制御部244は、例えば、スマートフォン1からの画像表示要求に応じて、映像表示部233に画像を表示させる(詳細は後述)。
【0035】
図4は、第1実施形態のクラウドサーバ3の全体構成例を示すブロック図である。図4に示すように、クラウドサーバ3は、通信I/F301、操作部302、CPU303、メモリ304、およびストレージ装置305を備える。
【0036】
通信I/F301は、外部装置との間の通信に用いられるインターフェースである。操作部302は、キーボードやマウス等の等の入力デバイスと、ディスプレイ等の表示デバイスと、を有する。
【0037】
ストレージ装置305は、例えばHDDやSSD等を備え、各種情報を記憶する。CPU303は、各種プログラムを実行することにより、クラウドサーバ3の各コンポーネントを制御する。メモリ304は、ROMやRAM等を備え、CPU303による各種演算処理に用いられる各種プログラムおよび各種データ等を記憶する。
【0038】
図5は、第1実施形態のクラウドサーバ3の部分構成例を示すブロック図である。クラウドサーバ3は、記憶部311(メモリ304、ストレージ装置305)と、記憶部311に記憶されたプログラムがCPU303によって実行された結果として生成される機能モジュールとして、取得部312と、送信部313と、生成部314と、を備える。
【0039】
記憶部311は、CPU303によって実行されるプログラムやDB(DataBase)を記憶する。ここで、DBのデータ構成例について、図6を用いて説明する。図6に示すように、DBでは、TVIDと、認証コードと、キャリアサーバIDと、トークンとを含む情報を記憶する。なお、DBでは、TVIDと共に、当該TVIDに対応するテレビジョン装置2の属性情報(テレビのモデル等)を有してもよい。
【0040】
TVIDは、テレビジョン装置2を識別する情報である。認証コードは、後述するトークンを取得するために必要となるコードである。キャリアサーバIDは、キャリアサーバ4を識別する情報である。トークンは、認証に用いるための情報である。図5に戻り、取得部312は、外部装置から各種情報を取得する。送信部313は、外部装置へ各種情報を送信する。生成部314は、DBに対して情報の生成動作を実行する。また、生成部314は、外部装置から取得した情報を編集した情報を生成する。
【0041】
次に、情報連携システムSにおける各構成の処理の流れについて説明する。図7は、第1実施形態の情報連携システムSにおける全体処理を示すフローチャートである。ここでは、ユーザがテレビジョン装置2のリモコン等を操作して、いわゆるポータル画面(ECサイト等と連携するための画面)で、ユーザがスマートフォン1と連携させたいECサイトを指定する場面をスタートとする。なお、図7に示すスマートフォン1の処理は、スマートフォン1にインストールされたアプリケーションプログラムにより実行してもよい。
【0042】
テレビジョン装置2は、上記のように、ユーザによりECサイトが指定されると、ステップS1において、テレビジョン装置2の送信部242は、当該ECサイトの情報(例えば、ECサイトのID、ECサイトのURL等)と、テレビジョン装置2の識別子であるTVIDとをクラウドサーバ3へ送信する。このように、送信部242は、ECサイト中の画像を提供するコンテンツ提供装置であるキャリアサーバ4に関する情報をクラウドサーバ3へ送信する。
【0043】
クラウドサーバ3の取得部312は、テレビジョン装置2からECサイトの情報と、TVIDとを取得する。クラウドサーバ3の生成部314は、認証コードを生成し、上記TVIDと、上記ECサイトのキャリアサーバ4を識別する情報であるキャリアサーバIDと、認証コードとを含む情報を記憶部311のDBに記憶する。また、生成部314は、当該認証コードと、上記ECサイトのアクセス先であるURLとに基づいた2次元コードであるQRコード(登録商標)を生成する。なお、QRコードは、一例であり、他の表示情報でもよい。すなわち、当該認証コードと、ECサイトのアクセス先情報とを伝達可能な他の形式の表示情報でもよい。上記認証コードは、メーカを判別するための部分とテレビジョン装置2を判別するための部分を含むようにしてもよい。
【0044】
ステップS2において、クラウドサーバ3の送信部313は、上記QRコードを要求元のテレビジョン装置2へ送信する。テレビジョン装置2からの要求に応じて、ECサイトへのアクセス先となるURLと、認証コードとを含むQRコードを送信する。
【0045】
テレビジョン装置2の取得部243は、クラウドサーバ3からQRコードを取得する。このように、テレビジョン装置2の取得部243は、認証コードと、上記ECサイトのアクセス先であるURLとに基づいたアクセス情報となるQRコードを取得する。テレビジョン装置2の表示制御部244は、当該QRコードを映像表示部233に表示させる。このように、表示制御部244は、QRコードを表示出力する。
【0046】
ステップS3において、スマートフォン1は、撮像手段などにより実現するQRコード読み取り機能により、映像表示部233に表示されたQRコードを読み取る。これにより、スマートフォン1は、ECサイトのURLおよび認証コードを取得する。ステップS4において、スマートフォン1は、ECサイトのURLおよび認証コードを取得すると、当該URLに基づいて、キャリアサーバ4へアクセスすると共に、認証コードを送信する。
【0047】
キャリアサーバ4は、スマートフォン1から認証コードを取得すると、ステップS5において、キャリアサーバ4を識別する情報と共に、当該認証コードをクラウドサーバ3へ送信し、認証リクエストをする。また、クラウドサーバ3の取得部312は、キャリアサーバ4を識別する情報と共に、当該認証コードを取得する。このように、クラウドサーバ3の取得部312は、キャリアサーバ4から送信された認証コードを取得する。
【0048】
クラウドサーバ3の生成部314は、記憶部311のDBを参照し、取得部312により取得されたキャリアサーバ4を識別する情報および認証コードに対応する情報があるか否かを判断することで認証する。生成部314は、記憶部311のDBを参照し、取得部312により取得されたキャリアサーバ4を識別する情報および認証コードに対応する情報がある場合、公知技術により、トークンを生成する。また、生成部314は、上記DBにおける取得部312により取得されたキャリアサーバ4を識別する情報および認証コードを有する情報に、上記トークンをさらに対応付ける。上記取得部312により取得されたキャリアサーバ4を識別する情報および認証コードを有する情報に、上記トークンをさらに対応付けた情報には、要求元のテレビジョン装置2のTVIDも含む。
【0049】
よって、生成部314は、上記認証コードに対応するテレビジョン装置2と、当該認証コードに基づくトークンとを対応付けた対応情報を生成する。
【0050】
ステップS6において、クラウドサーバ3の送信部313は、生成部314により生成されたトークンをキャリアサーバ4へ送信する。このように、送信部313は、認証コードに基づくトークンをキャリアサーバ4へ送信する。キャリアサーバ4は、当該トークンと、認証コードの送信元のスマートフォン1のユーザIDとを対応付けた情報を保持しておく。
【0051】
ステップS7において、スマートフォン1は、キャリアサーバ4へログインして、ECサイトへアクセスする。これにより、スマートフォン1は、ECサイト画面を表示する。ここで、スマートフォン1のユーザは、当該ECサイト画面における所定のリンク先について、テレビ表示要求を示す指示を選択する。ステップS8において、スマートフォン1は、当該選択に応じて、リンク先のURLをキャリアサーバ4へ送信することで、テレビ表示要求(TV表示要求)をする。キャリアサーバ4は、スマートフォン1からテレビ表示要求と共に、画像表示対象のURLを取得する。
【0052】
ステップS9において、キャリアサーバ4は、要求元のスマートフォン1に対応するトークンと、画像表示対象のURLとをクラウドサーバ3へ送信し、表示要求する。また、キャリアサーバ4は、当該表示要求する際に、さらに表示対象の画像のカテゴリを示すContentIDと、広告のカテゴリを示す広告カテゴリ情報とをクラウドサーバ3へ送信する。キャリアサーバ4は、ContentIDのリスト情報と、広告カテゴリ情報のリスト情報を予め記憶しており、これらのリスト情報から、表示対象の画像に対応するContentIDと広告カテゴリ情報とをクラウドサーバ3へ送信する。
【0053】
ここで、ContentIDと、広告カテゴリの例について図8を用いて説明する。図8は、ContentIDと、広告カテゴリの一例を示す図である。図8(a)は、ContentIDの例を示す図である。図8(b)は、広告カテゴリの例を示す図である。
【0054】
キャリアサーバ4が、例えば、食材を扱っているECサイトを提供している場合に、表示対象の画像が、食材に関するものである場合、図8(a)に示すContentIDが料理である「0301」となる。また、当該食材に関連するカテゴリを適切な広告カテゴリとする場合、キャリアサーバ4は、広告カテゴリとして「食品」または「酒」を選択する。したがって、表示対象の画像が、食材に関するものである場合、キャリアサーバ4は、ContentIDを「0301」とし、広告カテゴリ情報を「食品」または「酒」としてクラウドサーバ3へ送信する。
【0055】
図7に戻り、ステップS9において、クラウドサーバ3の取得部312は、キャリアサーバ4により送信されたトークンとURLとContentIDと広告カテゴリ情報とを取得する。このように、取得部312は、キャリアサーバ4により送信されたトークンと、スマートフォン1からの要求に基づく表示対象の画像のアクセス先のURLと、広告に関する情報(ContentIDまたは広告カテゴリ情報)とを取得する。
【0056】
ステップS10において、クラウドサーバ3の取得部312は、ContentIDまたは広告カテゴリ情報を広告計測サーバ6へ送信すると共に、広告要求をする。広告計測サーバ6は、ContentIDまたは広告カテゴリ情報を取得すると共に広告要求を受け付ける。ステップS11において、広告計測サーバ6は、取得したContentIDまたは広告カテゴリ情報に基づく広告情報を生成し、当該広告情報をクラウドサーバ3へ送信する。クラウドサーバ3の取得部312は、当該広告情報を取得する。このように、クラウドサーバ3の取得部312は、ContentIDまたは広告カテゴリ情報に基づく広告情報を取得する。当該広告情報は、例えば、広告のURL等である。
【0057】
ステップS12において、クラウドサーバ3の生成部314は、キャリアサーバ4により送信された表示対象の画像のアクセス先のURLと、広告計測サーバ6から取得した広告情報に基づいて、上記画像および広告のアクセス先となる表示対象のアクセス先となる新たなURLを公知技術により生成する。このように、クラウドサーバ3の生成部314は、キャリアサーバ4により送信された表示対象の画像だけでなく広告の情報も挿入することになる。
【0058】
ステップS13において、クラウドサーバ3は、記憶部311のDBを参照し、取得部312が取得したトークンに対応するTVIDを特定する。そして、クラウドサーバ3の送信部313は、当該TVIDに対応するテレビジョン装置2に対して、表示対象のアクセス先となる新たなURLを送信する。
【0059】
テレビジョン装置2の取得部243は、表示対象の画像のアクセス先のURLを取得する。また、テレビジョン装置2の送信部242が、当該URLに基づいてアクセスすることで、取得部243は、表示対象の画像と広告とを取得する。そして、テレビジョン装置2の表示制御部244は、取得部243により取得された画像と広告とを映像表示部233に表示させる。
【0060】
第1の実施形態に係るクラウドサーバ3は、認証コードに対応するテレビジョン装置2と、当該認証コードに基づくトークンとを対応付けた対応情報を生成し、キャリアサーバ4から当該トークンとスマートフォン1からの要求に基づく表示対象の画像のアクセス先と、広告に関する情報とを取得する。クラウドサーバ3は、当該広告に関する情報に基づいた広告情報を広告計測サーバ6から取得し、画像のアクセス先と広告情報とに基づいた新たな表示対象のアクセス先の情報を生成し、テレビジョン装置2へ新たな表示対象のアクセス先の情報を通知することで、テレビジョン装置2にスマートフォン1の要求に応じた画像だけでなく、広告も表示させることができる。これにより、クラウドサーバ3は、スマートフォン1の画面より大きく表示できるテレビジョン装置2にスマートフォン1の要求に基づく画像を表示させるだけでなく、さらに広告も表示させることができる。
【0061】
また、テレビジョン装置2は、キャリアサーバ4へのアクセス先と、認証コードとを含むアクセス情報を出力し、クラウドサーバ3からスマートフォン1からの要求に基づく表示対象の画像および広告のアクセス先を取得し、当該画像および広告を映像表示部233に表示させる。これにより、テレビジョン装置2は、スマートフォン1の画面より大きく表示できる映像表示部233にスマートフォン1の要求に基づく画像および広告を表示させることができる。
【0062】
(第2実施形態)
第2実施形態にかかる情報連携システムSは、第1実施形態とは異なり、テレビジョン装置2のメーカ毎にクラウドサーバ3が異なる。すなわち、第2実施形態にかかる情報連携システムSは、複数のクラウドサーバ3を有する。
【0063】
ここで、第2実施形態の情報連携システムSの全体構成例について説明する。図9は、第2実施形態の情報連携システムSの全体構成例の概要を示す図である。なお、第1実施形態と同一の構成については同一の符号を付与し説明を省略する。図9に示すように、情報連携システムSは、クラウドサーバ3(クラウドサーバ3a、クラウドサーバ3b)を複数有する。クラウドサーバ3bは、当該クラウドサーバ3bに関連するメーカの図示しないテレビであるテレビジョン装置2と接続可能である。
【0064】
2はテレビである。
3は、クラウドサーバである。クラウドサーバ3は、例えば、テレビジョン装置2を製造し、さらに、テレビジョン装置2から視情報を収集した結果からテレビジョン装置2に対してネットワークを経由して視聴番組や予約番組推薦、視聴番組内容に基づく商品推薦の等の各種サービスを提供しているテレビメーカのサーバである。なお、クラウドサーバ3は、メーカが管理しているクラウドサーバに限られず、他のクラウドサーバであってもよい。
【0065】
また、5は、統合クラウドサーバである。統合クラウドサーバ5は、複数のテレビメーカのクラウドサーバ3を統合してEコマース(EC)に接続するためのテレビジョン装置のメーカのメーカ共通サイトのサーバである。情報連携システムSは、当該複数のクラウドサーバ3とネットワークを介して情報を送受信可能な統合クラウドサーバ5(サーバ管理装置)を有する。また、統合クラウドサーバ5は、広告表示した結果を集計する計測処理や広告情報を提供するための広告計測サーバ6ともネットワークを介して情報を送受信可能である。この統合クラウドサーバ5は、各メーカを連合したクラウドサーバである。すなわち、統合クラウドサーバ5は、複数のテレビメーカのクラウドサーバ3を統合してキャリアサーバ4に接続するためのサーバである。統合クラウドサーバ5は、キャリアサーバ4にクライアントクレデンシャル(client_id、client_secret)を発行する。
【0066】
なお、統合クラウドサーバ5は、メーカ以外が管理しているクラウドサーバ3を統合管理するようにしてもよい。
【0067】
また、クラウドサーバ3と統合クラウドサーバ5との間でx-api-keyに設置するランダム秘密が予め定められている。統合クラウドサーバ5とキャリアサーバ4との間で受け渡されるx-api-keyは、pass-keyになる。
【0068】
4はキャリアサーバである。キャリアサーバ4は、ECのプラットフォーマのサーバ等である。ユーザ即ち消費者にとって、商品やサービスを購入するためのプラットフォームとなるサーバがキャリアサーバ4である。キャリアサーバ4は、第1実施形態同様に、動画配信するサーバ装置でもよい。また、キャリアサーバ4は、redirect_uriを統合クラウドサーバ5に予め登録させる。
【0069】
1050はユーザ端末である。ユーザ端末1050は、テレビジョン装置2とユーザ端末1050とをつなぐためのアプリケーションプログラムと、カメラ等の光学的な読み取り装置とを有する端末である。ユーザ端末1050の一例として、スマートフォン1が該当する。第1実施形態では、ユーザ端末1050が、スマートフォン1であるものとして説明しているがスマートフォンに限定されない。ユーザ端末1050は、PC、タブレット端末等で状況の条件を満たすものであればよい。また、これらの端末は、第1実施形態で示したスマートフォンを置き換えることができる。
【0070】
図10は、第2実施形態の統合クラウドサーバ5の全体構成例を示すブロック図である。図10に示すように、統合クラウドサーバ5は、通信I/F501、操作部502、CPU503、メモリ504、およびストレージ装置505を備える。
【0071】
通信I/F501は、外部装置との間の通信に用いられるインターフェースである。操作部502は、キーボードやマウス等の入力デバイスと、ディスプレイ等の表示デバイスと、を有する。
【0072】
ストレージ装置505は、例えばHDDやSSD等を備え、各種情報を記憶する。CPU503は、各種プログラムを実行することにより、統合クラウドサーバ5の各コンポーネントを制御する。メモリ504は、ROMやRAM等を備え、CPU503による各種演算処理に用いられる各種プログラムおよび各種データ等を記憶する。
【0073】
図11は、第2実施形態の統合クラウドサーバ5の部分構成例を示すブロック図である。統合クラウドサーバ5は、記憶部511(メモリ504、ストレージ装置505)と、記憶部511に記憶されたプログラムがCPU503によって実行された結果として生成される機能モジュールとして、取得部512と、送信部513と、生成部514とを備える。
【0074】
記憶部511は、CPU503によって実行されるプログラムやDB(DataBase)を記憶する。
【0075】
取得部512は、外部装置から各種情報を取得する。送信部513は、外部装置へ各種情報を送信する。生成部514は、DBに対して情報の生成動作を実行する。また、生成部514は、外部装置から取得した情報を編集した情報を生成する。
【0076】
次に、第2実施形態の情報連携システムSにおける各構成の処理の流れについて説明する。第1実施形態では、クラウドサーバ3が、広告に関する情報に基づいた広告情報を広告計測サーバ6から取得し、画像のアクセス先と広告情報とに基づいた新たな表示対象のアクセス先の情報を生成する場合について述べた。第2実施形態では、統合クラウドサーバ5が、画像のアクセス先と広告情報とに基づいた新たな表示対象のアクセス先の情報を生成する。図12は、第2実施形態の情報連携システムSにおける全体処理を示すフローチャートである。
【0077】
図12に示すフローチャートも、ユーザがテレビジョン装置2のリモコン等を操作して、いわゆるポータル画面で、ユーザがスマートフォン1と連携させたいECサイトや動画を指定する場面をスタートとする。なお、クラウドサーバ3が生成する認証コードおよびトークンは、メーカを識別する情報を含むものとする。すなわち、クラウドサーバ3は、自装置を識別する情報を認証コードおよびトークンに含めるものとする。
【0078】
また、図12のステップS21は、図7のステップS1と同様のため、説明を省略する。ステップS22において、URL認証コードがクラウドサーバ3からテレビジョン装置2に送付される。URL認証コード2010はキャリアサーバ4を特定するURL情報とキャリアサーバ4とクラウドサーバ3間の認証を行うための認証コードを含んだ情報である。認証コードは、テレビジョン装置2のメーカを判別するための部分とテレビジョン装置2を判別するための部分を含むようにしてもよい。また、認証コードに含まれるテレビジョン装置2を判別するため部分は、ランダムな値である。また、クラウドサーバ3は、この値をテレビジョン装置2へ送信した時刻を記憶部311のDBの情報として対応付けてもよい。
【0079】
URL認証コード2010の情報の例は、以下の通りである。
https://XXXXXXX YYYYYYYYY
Xの部分にはキャリアサーバ4のURL、Yの部分にはOAuth2のauthorization codeが入っている。authorization codeの部分にはメーカとテレビを特定できる情報が入っている。メーカとテレビジョン装置2を特定できる情報はどちらか1つでもよい。URL認証コード2010の送付形式は上記の情報が含まれていれば、どのような形式でもよい。
【0080】
テレビジョン装置2の取得部243は、クラウドサーバ3からURL認証コード2010を取得すると、表示制御部244は、当該URL認証コード2010の内容を映像表示部233で光学的に画像または映像として表示出力する。なお、表示制御部244での表示形態は、QRコード、バーコード、テキスト等で、上記URL認証コード2010に含まれる情報を光学的に画像または映像として表示出力できればよい。また、第1実施形態では、QRコードで説明しているが、本実施形態と同様にQRコードに限定されるものではない。
【0081】
また、図7のステップS3と同様、ステップS23において、ユーザ端末1050は、撮像手段で光学的に撮影した画像情報からURL認証コード読み取り機能により、映像表示部233に光学的に表示されたURL認証コード2011の情報を読み取る。これにより、ユーザ端末1050は、ECサイトのURLおよび認証コードを取得する。当該認証コード部分は、時限付き認証コードで以下のように構成されている。
“code” : <authorization code>,
“state” : <string> // 乱数
【0082】
ステップS24において、ユーザ端末1050は、ECサイトのURLおよび認証コードを取得すると、当該URLに基づいて、キャリアサーバ4へアクセスすると共に、認証コード2020を送信する。
【0083】
認証コード2020は、URL認証コード2010、URL認証コード2011の認証コード部分(<authorization code>)である。認証コード2021は、以下の通りである。
“code” : <authorization code>,
“state” : <string> // 乱数
なお、認証コード2020には、上記に加えキャリアサーバ4のURL情報が含まれていてもよい。
【0084】
ステップS25において、キャリアサーバ4は、認証コード2020を受信すると、認証コード2021を統合クラウドサーバ5へ送信し、認証リクエストをする。キャリアサーバ4は、例えば、統合クラウドサーバ5のOAuth2のToken Endpointに認証リクエストの情報を送る。認証コード2021の情報は、以下の構成である。
Authorization: “Basic ” + Base64(<client_id> + “:” + <client_secret>)
Content-type: application/x-www-form-urlencoded
・grant_type:“authorization_code”
・code :<authorization code> (認証コード)
・redirect_uri:キャリアサーバ4のECサイトに戻るときの入口、統合クラウドサーバ5に事前登録のもの。
・client_id:キャリアサーバ4のECサイト別に割り当てた識別子。統合クラウドサーバ5に事前登録のもの。
client_secretは、キャリアサーバ4のサイト別にclient_idに基づき統合クラウドサーバ5が割り当てたもの。統合クラウドサーバ5のサイトはcodeのメーカ拡張子を見てリダイレクトする。
【0085】
ステップS26において、統合クラウドサーバ5の送信部313は、取得した認証コード2021を参照し、認証コード2021に含まれるメーカを識別する情報を参照し、送信先のクラウドサーバ3を特定する。具体的に、統合クラウドサーバ5の送信部313は、authorization code即ち、認証コードを確認し、どのクラウドサーバ3であるかを判定する。
【0086】
そして、ステップS27において、統合クラウドサーバ5の送信部313は、送信先のクラウドサーバ3へ認証リクエスト2022を送信することで認証リクエストをする。
このように、統合クラウドサーバ5の送信部513は、認証コード2021のAuthorization_code(認証コード)に基づいて特定された送信先のクラウドサーバ3へ認証リクエスト2022を送信する。統合クラウドサーバ5の送信部313が送信する認証リクエスト2022の情報は、キャリアサーバ4から取得した認証コード2021の情報と同じである。その他の認証リクエスト2022の情報の例としては、以下のものがある。
GET https://each-maker.example.com/common/devices/id
Authorization:“Bearer ”+<access_token>
クラウドサーバ3の取得部312は、キャリアサーバ4を識別する情報と共に、URL認証コード2010に記載された認証コードを取得する。
【0087】
クラウドサーバ3の生成部314は、記憶部311のDBを参照し、取得部312により取得されたキャリアサーバ4を識別する情報および認証コードに対応する情報があるか否かを判断することで認証する。生成部314は、記憶部311のDBを参照し、取得部312により取得されたキャリアサーバ4を識別する情報および認証コードに対応する情報がある場合、トークン2030を生成する。また、生成部314は、上記DBにおける取得部312により取得されたキャリアサーバ4を識別する情報および認証コードを有する情報に、トークン2030をさらに対応付ける。
【0088】
ステップS28において、クラウドサーバ3の送信部313は、生成部314により生成されたトークン2030を統合クラウドサーバ5へ送信する。
【0089】
具体的に、クラウドサーバ3の送信部313は、OAuth2のToken Responseをトークン2030として統合クラウドサーバ5に送付する。このレスポンスのOAuth2 Access Token Responseは以下のように構成される。
{“access_token”: <access token>,
“token_type”: “Bearer”,
“expires_in”: 3600,
“refresh_token”: <refresh token>}
クラウドサーバ3が統合クラウドサーバ5にアクセスするときはaccess_token を付ける。expires_inは、access_token の有効期間(秒)であり、access_tokenを受け取ったときに無効になる時刻と共に記憶しておき、それまではこのaccess_tokenを繰り返し使う。refresh_tokenは、キャリアサーバ4が秘密に保管する。セキュリティ上、単純にlocal storageに置いておくのは良くないためである。access_token、refresh_tokenを各メーカで発行時、先頭にテレビメーカを識別する識別子を付けることでテレビメーカを特定することができる。
【0090】
統合クラウドサーバ5の取得部512は、トークン2030を取得する。そして、ステップS29において、統合クラウドサーバ5は、トークン2030をトークン2031としてキャリアサーバ4へ送信し、キャリアサーバ4は、トークン2031を取得する。なお、クラウドサーバ3の送信部313は、直接キャリアサーバ4へトークンを送信するようにしてもよい。
【0091】
キャリアサーバ4は、トークン2031と、認証コードの送信元のユーザ端末1050のユーザIDとを対応付けた情報を保持しておく。
【0092】
そして、ステップS30において、キャリアサーバ4は、トークン2031と、ユーザIDとをレスポンスとしてトークン+ユーザID2040を統合クラウドサーバ5へ送信する。これにより、キャリアサーバ4は、ユーザ端末1050のユーザのユーザIDを統合クラウドサーバ5へ送信することができる。
【0093】
キャリアサーバ4が送信するトークン+ユーザID2040の情報の構成は、以下の通りである。
POST https://tv-common.example.com/common/users/id
Authorization:“Basic ”+Base64(<client_id>+“:”+<client_secret>)
Content-type:application/x-www-form-urlencoded
{grant_type:“access_token”,
access_token:<access token>(ステップS28でaccess tokenとして発行された情報),
client_id: キャリアサーバ4のサイト別に割り当てた識別子。メーカ共通サイトに事前登録,
user_id:キャリアサーバ4のサイトにおけるユーザID,
Preference:<現在のユーザ属性(現在のユーザ属性:ユーザの生年月日、性別、郵便番号、購買履歴等)>}
【0094】
統合クラウドサーバ5の取得部512は、キャリアサーバ4からトークン+ユーザID2040を取得する。ステップS31において、統合クラウドサーバ5の送信部513は、トークン+ユーザID2040から送信先のクラウドサーバ3を特定し、送信先のクラウドサーバ3へデバイスID要求2041(TVID)を送信する。なお、統合クラウドサーバ5の送信部513は、デバイスID要求2041の送信する際、トークンを送信するようにしてもよい。
【0095】
デバイスID要求2041は、統合クラウドサーバ5がOAuth2のaccess_tokenで各メーカ(クラウドサーバ3)にTVのdevice_id(TVID)を問い合わせるための要求であり、例えば、以下のものである。
GET https://each-maker.example.com/common/devices/id
・Authorization:“Bearer ”+<access_token>
・x-api-key:<メーカ共通サイトと各メーカで定めたランダム秘密>
・Content-type:application/json
・client_id:メーカ共通サイト別に割り当てた識別子
【0096】
クラウドサーバ3は、記憶部311のDBを参照し、取得したトークンに対応するTVIDを取得する。また、クラウドサーバ3は、取得したTVIDに対応するデバイスの情報(当該TVIDのテレビジョン装置2の属性情報)も取得するようにしてもよい。ステップS32において、クラウドサーバ3の送信部313は、TVID等の情報をデバイスID応答2050として、統合クラウドサーバ5へ送信する。デバイスID応答2050の例として以下のようなものがある。
・“device_id”:<id>(テレビジョン装置2にクラウドサーバ3が付与したTVID)
・“model”:<model name>(テレビジョン装置2のモデル即ち表示画面インチや2K、4K、8K等の画素数情報等)
【0097】
ステップS33において、統合クラウドサーバ5の生成部514は、取得したTVID(デバイスID)とユーザIDとテレビジョン装置2のモデル情報(model)とを関連付けた情報バインド情報をDBの情報として、記憶部511へ登録する。
【0098】
また、統合クラウドサーバ5の生成部514は、パス・キー2051を生成する。また、ステップS34において、送信部513は、当該パス・キーをキャリアサーバ4へ送信する。当該パス・キーは、以下の情報を含む。
・“pass_key”:<pass_key>,(ステップS44以降の操作コマンド2090から操作コマンド2093の動作の際にこのpass_keyをIDとして用いる)
・“expires_in”:86400,(expires_inは最初のアクセスではpreferenceが用意できない場合でも10日とか猶予付きで返す。)
・“model”:<model name>(デバイスID応答のmodelの情報でテレビジョン装置2のモデル即ち表示画面インチや2K、4K、8K等の画素数情報等)
【0099】
また、ステップS35において、統合クラウドサーバ5の生成部514は、生成したパス・キーを記憶部511に記憶する。
【0100】
キャリアサーバ4は、統合クラウドサーバ5からパス・キーを取得すると、パス・キーに含まれた情報を記憶する。具体的には、ECサイトのユーザID毎に下記の情報が記憶される。
・access_token
・refresh_token
・pass_key
・model // 連携したTVモデル情報
【0101】
ステップS36において、ユーザ端末1050は、アプリケーションの起動により、キャリアサーバ4が提供するサービスにサービスログインをする。これにより、スマートフォン1は、ECサイト画面を表示する。当該アプリケーションが出力するECサイト画面には、テレビジョン装置2へ接続するためのボタンも出力する。なお、ステップS37において、キャリアサーバ4は、ステップS36のログインに応じて、ユーザ端末1050にデバイス情報2070を送信する。ここでいうデバイス情報2070とは、パス・キー2051に含まれるデバイスID、ユーザID、モデルネームのいずれか1つまたは2つまたは3つの組み合わせである。
【0102】
スマートフォン1のユーザは、ECサイト画面のリンク先について、テレビジョン装置2へ接続するためのボタンを選択する。ステップS38において、ユーザ端末1050は、当該選択に応じて、リンク先のURLをキャリアサーバ4へ送信することで、テレビ表示要求(TV表示要求2071)を送信する。
【0103】
キャリアサーバ4は、ユーザ端末1050からTV表示要求2071を受信すると、ステップS39において、統合クラウドサーバ5に対して、トークン、パス・キー、およびリンク先のURLを含む表示要求2072を送信することで、テレビジョン装置2に対して表示要求をする。表示要求2072の情報の構成は、以下の通りである。
POST https://tv-common.example.com/common/devices/control
Authorization:“Bearer ”+<access_token>
x-api-key:<pass_key>
Content-type:application/jison
{“command_type”:“keycode”
”keycode”:“<common key code>”}
{“command_type”:“webview”,
”site”:“<Website URL>”,
“Template”:“full”}
【0104】
また、キャリアサーバ4は、表示要求2072において、さらに表示対象の画像のカテゴリを示すContentIDと、広告のカテゴリを示す広告カテゴリ情報とをクラウドサーバ3へ送信する。
【0105】
統合クラウドサーバ5の取得部512は、キャリアサーバ4から、トークン、パス・キー、リンク先のURL、ContentID、および広告カテゴリ情報を含む表示要求2072の情報を受信する。このように、統合クラウドサーバ5の取得部512は、トーkンと、リンク先のURLと、広告に関する情報(ContentIDおよび広告カテゴリ情報)を取得する。そして、取得部512は、x-api-keyのヘッダからpass_keyを取り出す。
【0106】
ステップS40において、統合クラウドサーバ5の取得部512は、ContentIDまたは広告カテゴリ情報を広告計測サーバ6へ送信すると共に、広告要求をする。広告計測サーバ6は、ContentIDまたは広告カテゴリ情報を取得すると共に広告要求を受け付ける。ステップS41において、広告計測サーバ6は、取得したContentIDまたは広告カテゴリ情報に基づく広告情報を生成し、当該広告情報をクラウドサーバ3へ送信する。統合クラウドサーバ5の取得部512は、当該広告情報を取得する。このように、統合クラウドサーバ5の取得部512は、ContentIDまたは広告カテゴリ情報に基づいた広告情報を取得する。
【0107】
ステップS42において、統合クラウドサーバ5の生成部514は、キャリアサーバ4により送信された表示対象の画像のアクセス先のURLと、広告計測サーバ6から取得した広告情報に基づいて、上記画像および広告のアクセス先(表示対象のアクセス先)となる新たなURLを生成する。このように、統合クラウドサーバ5の生成部514は、キャリアサーバ4により送信された表示対象の画像だけでなく広告の情報も挿入することになる。
【0108】
ステップS43において、取得部512は、当該パス・キー(pass_key)および記憶部511に記憶されている情報を用いて、アクセス先とアクセス元を判別する。ステップS43において、送信部513は、判別した結果をもとにクラウドサーバ3にトークン・新たなURLを含む情報を送信すると共に、表示要求をする。このように、送信部513は、送信先のクラウドサーバ3へトークンと、表示対象のアクセス先とを送信する。なお、統合クラウドサーバ5は、アクセス元とメーカ別にアクセス数を計測する。
【0109】
送信部513が、クラウドサーバ3に送信する表示要求2073には、トークン、クライアントID、URL、メッセージが含まれている。当該情報の例は、以下の通りである。
POST https://each-maker.example.com/common/devices/control
Authorization:“Bearer ”+<access_token>
x-api-key:<メーカ共通サイトと各メーカで定めたランダム秘密>
Content-type:application/json
{“command_type”:“keycode”,
“keycode”:<common key code>,
“client_id”:<client_id>,
“messageid:<message ID>}
{“command_type”:“webview”,
“site”: <Website URL>(テレビ用Website URL),
“template”:“full”,
“client_id”:<client_id>,
“messageid”:<message ID>}
【0110】
クラウドサーバ3の取得部312は、統合クラウドサーバ5から表示要求2073を受信する。取得部312は、表示要求2073のAuthorizationヘッダからaccess_tokenを取り出し、テレビジョン装置2を判別する。このように、クラウドサーバ3の取得部312は、トークンと、画像および広告のアクセス先とを取得する。ステップS45において、クラウドサーバ3の送信部313は、判別した結果に基づいてテレビジョン装置2へ表示要求2074を出力する。このように、クラウドサーバ3の送信部313は、トークンに対応するテレビジョン装置2に対して、表示対象のアクセス先を送信する。なお、当該表示要求は、メーカ独自の表示要求コマンドに置き換えられてもよい。また、必要に応じて、クラウドサーバ3は、client_id毎のアクセスを集計してテレビにリクエストを行ってもよい。
【0111】
ステップS46において、テレビジョン装置2は、表示要求に応じてブラウザを起動させ、onLoadやonClickのEvent等でjavascript(登録商標)を実行し、表示対象のURL先の画像および広告を表示出力する。また、テレビジョン装置2は、サービサー、ユーザ、TVメーカ、表示した広告を識別する表示操作結果通知2080を広告計測サーバ6へ通知する。広告計測サーバ6は、クラウドサーバ3が複数のテレビジョン装置2へ広告表示した結果を集計する。その集計結果を基にメーカまたは統合クラウドサーバ5、または広告計測サーバ6の所有者がキャリアサーバ4を所有するEコマースのプラットフォーマへ広告宣伝費を要求する。
【0112】
ユーザ端末1050のアプリケーションはテレビジョン装置2の画面をステップS47における操作コマンド2090を基に操作することができる。ユーザ端末1050からの操作に応じてキャリアサーバ4に操作コマンド2090を送る。
【0113】
ステップS48において、キャリアサーバ4は、ステップS47で送信された操作コマンド2090をもとに共通キーコードを含む操作コマンド2091を統合クラウドサーバ5に送信する。共通キーコードはテレビ操作リモコン操作ボタンに対応したように構成されたコマンドである。数字、十字カーソル、ボリューム/チャネル/電源、カラーキー、機能キー、メディアコントロール、メーカ固有のコマンドがある。このメーカ固有のコマンドとは、各メーカ独自に動作させるためのコマンドである。すなわち、メーカ固有コマンドとは、各メーカにより設定された、メーカ独自の動作用コマンドである。共通キーコードはメーカ固有のコマンドを除きメーカ間で共通の操作を行うためのキーコードである。
【0114】
数字コマンドは“11”“12”“0”“1”“2”“3”“4”“5”“6”“7”“8”“9”“.”である。
【0115】
十字カーソルコマンドは“up”“down”“left”“right”“page up”“page down”“page left”“page right”“enter”“exit”“back”である。
【0116】
ボリューム/チャネル/電源コマンドは“power”“power off”“power on”“volume up”“volume down”“channel up”“channel down”である。
【0117】
カラーキーは“blue”“red”“green”“yellow”である。
【0118】
機能キーコマンドは“electronic program guide”“initial configuration”“select broadcast type”“input select”“display information”“mute”“contents menu”“closed caption”である。
【0119】
メディアコントロールコマンドは“Play”“stop”“pause”“rewind ”“forward”“backward”“skip forward”“skip backward”“record”である。
【0120】
統合クラウドサーバ5は、ステップS48における操作コマンド2091を受信すると、ステップS49においてクラウドサーバ3に操作コマンド2092を送付する。操作コマンド2092は操作コマンド2091と同じコマンドである。
ステップS50において、統合クラウドサーバ5は、応答メッセージとして応答メッセージID2094をキャリアサーバ4に送信する。メッセージIDは以下の構成である。
{messageid: <message ID>}
【0121】
クラウドサーバ3は、統合クラウドサーバ5から操作コマンド2092を受信すると、ステップS51において、操作コマンド2093をテレビジョン装置2に送信する。操作コマンド2093は操作コマンド2092と同じまたは同等の情報で、テレビジョン装置2の表示画面の操作を行うメーカ独自のコマンドである。クラウドサーバ3は、操作コマンド2092をテレビジョン装置2の操作するための各社キーコードである操作コマンド2093に置き換える。テレビジョン装置2の操作コマンドの標準化が進んだ場合、操作コマンド2092を変換せずに、そのまま操作コマンド2093として利用することができる。
【0122】
テレビジョン装置2は、操作コマンド2093に基づき、テレビジョン装置2の映像表示部233に表示された画像を操作する。また、ステップS52において、テレビジョン装置2は、操作コマンドを識別する操作結果通知2081を広告計測サーバ6へ通知する。
【0123】
図12に示したフローチャートは、複数のメーカを統合してプラットフォーマのキャリアサーバ4にアクセスする処理の説明であるが、第1実施形態のクラウドサーバ3のように、メーカが単独でキャリアサーバ4にアクセスすることもできる。この場合、クラウドサーバ3は、統合クラウドサーバ5の動作を合わせたものになる。この時クラウドサーバ3と統合クラウドサーバ5との間の情報のやり取りは省略される。
【0124】
統合クラウドサーバ5は、キャリアサーバ4から認証コードを取得し、認証コードに基づいて特定された送信先のクラウドサーバ3へ当該認証コードを送信し、キャリアサーバ4からトークンと、表示対象の画像のアクセス先と、広告に関する情報とを取得する。統合クラウドサーバ5は、当該広告に関する情報に基づいた広告情報を広告計測サーバ6から取得し、画像のアクセス先と広告情報とに基づいた新たな表示対象のアクセス先の情報を生成し、テレビジョン装置2へ新たな表示対象のアクセス先の情報を通知することで、テレビジョン装置2にスマートフォン1の要求に応じた画像だけでなく、広告も表示させることができる。
【0125】
また、第2実施形態に係るクラウドサーバ3は、認証コードに対応するテレビジョン装置2と、当該認証コードに基づくトークンとを対応付けた対応情報を生成し、統合クラウドサーバ5から当該トークンとスマートフォン1からの要求に基づく表示対象の画像と広告のアクセス先を取得する。テレビジョン装置2へ表示対象の画像と広告のアクセス先の情報を通知することで、テレビジョン装置2にスマートフォン1の要求に応じた画像だけでなく、広告も表示させることができる。
【0126】
(第3実施形態)
第3実施形態にかかる情報連携システムSは、第2実施形態の統合クラウドサーバ5が、テレビジョン装置2から設定情報を取得し、当該設定情報を用いて、画像のアクセス先と広告情報とに基づいた新たな表示対象のアクセス先の情報を生成する。
【0127】
ここで、第3実施形態の情報連携システムSにおける各構成の処理の流れについて説明する。図13は、第3実施形態の情報連携システムSにおける全体処理を示すフローチャートである。第2実施形態の情報連携システムSにおける全体処理と共通する部分については、説明を省略し、第2実施形態とは異なる処理を中心に説明する。
【0128】
ステップS61において、リモコン238等から入力された操作情報に従って、設定情報が入力されると、テレビジョン装置2は、設定情報2100をクラウドサーバ3へ送信する。
【0129】
ここで、図14を用いて、設定情報について説明する。図14は、設定情報の入力画面の例を示す図である。図14に示すように、テレビジョン装置2は、パネル種別、視聴年齢設定、オーバレイ広告レイアウト、興味のある分野、特定の広告ブロック、及びテレビ録画予約キーワードの設定を受け付ける。
【0130】
パネル種別では、テレビジョン装置2のパネルの種別の入力を受け付ける。視聴年齢設定では、視聴するユーザの年齢の入力を受け付ける。オーバレイ広告レイアウトでは、広告を表示する領域を示す情報の入力を受け付ける。興味のある分野では、ユーザの興味のある分野の入力を受け付ける。特定の広告ブロックでは、表示を拒否したい広告のカテゴリ・キーワードの入力を受け付ける。テレビ録画予約キーワードでは、録画予約対象のコンテンツのキーワードの入力を受け付ける。
【0131】
図13に戻り、ステップS61において、テレビジョン装置2は、図14に示す設定情報の入力画面を介して、設定情報が入力されると、設定情報2100をクラウドサーバ3へ送信する。クラウドサーバ3の取得部312は、当該設定情報2100を取得する。そして、ステップS62において、クラウドサーバ3の送信部313は、設定情報2100と同一内容の設定情報2101を統合クラウドサーバ5へ送信する。統合クラウドサーバ5の取得部512は、当該設定情報2101を取得する。このように、統合クラウドサーバ5の取得部512は、テレビジョン装置2の設定情報を取得する。
【0132】
また、ステップS40において、統合クラウドサーバ5の取得部512は、ContentIDまたは広告カテゴリ情報だけでなく、さらに設定情報の「興味のある分野」、「特定の広告ブロック」、および「テレビ録画予約キーワード」(すなわち、ユーザの嗜好性に関する情報)を広告計測サーバ6へ送信すると共に、広告要求をするようにしてもよい。
【0133】
この場合、広告計測サーバ6は、ContentIDまたは広告カテゴリ情報に加えて、設定情報の情報にも基づいた広告情報を統合クラウドサーバ5へ送信する。
【0134】
ステップS42において、統合クラウドサーバ5の生成部514は、設定情報のレイアウトに関する情報(オーバレイ広告レイアウト)に基づいた配置の情報を含めた、表示対象のアクセス先となる新たなURLを生成する。このように、統合クラウドサーバ5の生成部514は、設定情報にさらに基づいた表示対象のアクセス先を生成する。
【0135】
第3実施形態にかかる統合クラウドサーバ5は、テレビジョン装置2の設定情報を取得し、設定情報にさらに基づいた表示対象のアクセス先を生成する。この場合、統合クラウドサーバ5は、テレビジョン装置2のユーザの所望の形式(レイアウト等)で広告を提供することができる。
【0136】
なお、第3実施形態では、統合クラウドサーバ5が、設定情報のレイアウトに関する情報に基づいた、表示対象のアクセス先となる新たなURLを生成する場合について述べたが、クラウドサーバ3が、設定情報のレイアウトに関する情報に基づいた、表示対象のアクセス先となる新たなURLを生成するようにしてもよい。
【0137】
(第4実施形態)
第4実施形態にかかる情報連携システムSは、第1実施形態~第3実施形態とは異なり、スマートフォン等のユーザ端末から表示要求するのではなく、テレビジョン装置2から表示要求する。
【0138】
ここで、第4実施形態の情報連携システムSにおける各構成の処理の流れについて説明する。図15は、第4実施形態の情報連携システムSにおける全体処理を示すフローチャートである。
【0139】
テレビジョン装置2から表示データ要求をする前に、各装置間で信頼関係を確立する処理をする。まず、クラウドサーバ3と統合クラウドサーバ5との間で信頼関係を確立する処理を行う(ステップS71)。この信頼関係を確立する処理は、互いの装置間でデータの送受信や要求の受け付けを可能とするための処理であり、公知の技術により実現可能である。
【0140】
また、統合クラウドサーバ5と広告計測サーバ6との間でも信頼関係を確立する処理を行い(ステップS72)、キャリアサーバ4と統合クラウドサーバ5との間でも信頼関係を確立する処理を行い(ステップS73)、テレビジョン装置2とクラウドサーバ3との間でも信頼関係を確立する処理を行う(ステップS74)。なお、ステップS71~ステップS74の処理の順序は、異なってもよい。
【0141】
続いて、図13のステップS61と同様に、テレビジョン装置2は、設定情報が入力されると、当該設定情報をクラウドサーバ3へ送信する(ステップS75)。クラウドサーバ3の取得部312は、当該設定情報を取得する。そして、図13のステップS62と同様に、クラウドサーバ3の送信部313は、設定情報を統合クラウドサーバ5へ送信する(ステップS76)。このように、統合クラウドサーバ5の取得部512は、テレビジョン装置2の設定情報を取得する。
【0142】
テレビジョン装置2は、リモコン238等から入力された操作情報に従って、所定のコンテンツの表示指示を受け付けると、表示対象となるコンテンツを示す情報をクラウドサーバ3へ送信すると共に、表示データ要求をする(ステップS77)。クラウドサーバ3は、当該表示データ要求を受け付け、クラウドサーバ3は、当該表示データ要求を統合クラウドサーバ5へ送信する(ステップS78)。統合クラウドサーバ5は、当該表示データ要求を受け付け、キャリアサーバ4へ表示データ要求をする(ステップS79)。
【0143】
キャリアサーバ4は、表示データ要求に含まれる表示対象となるコンテンツを示す情報に対応するコンテンツのリンク先のURL、ContentID、および広告カテゴリ情報を含む情報を統合クラウドサーバ5へ送信し、統合クラウドサーバ5の取得部512は、キャリアサーバ4により送信されたURLとContentIDと広告カテゴリ情報とを取得する(ステップS80)。このように、取得部512は、キャリアサーバ4により送信された表示対象のコンテンツのアクセス先のURLと、広告に関する情報(ContentIDまたは広告カテゴリ情報)とを取得する。
【0144】
ステップS81において、取得部512は、ContentIDまたは広告カテゴリ情報を広告計測サーバ6へ送信すると共に、広告要求をする。広告計測サーバ6は、ContentIDまたは広告カテゴリ情報を取得すると共に広告要求を受け付ける。ステップS82において、広告計測サーバ6は、取得したContentIDまたは広告カテゴリ情報に基づく広告情報を生成し、当該広告情報を統合クラウドサーバ5へ送信する。
【0145】
ステップS83において、生成部514は、キャリアサーバ4により送信された表示対象のコンテンツのアクセス先のURLと、広告計測サーバ6から取得した広告情報に基づいて、上記コンテンツおよび広告のアクセス先となる表示対象のアクセス先となる新たなURLを生成する。このように、生成部514は、キャリアサーバ4により送信された表示対象のコンテンツだけでなく広告の情報も挿入することになる。
【0146】
ステップS84において、統合クラウドサーバ5は、クラウドサーバ3に表示対象のアクセス先となる新たなURLを送信すると共に、表示要求をして、クラウドサーバ3は、テレビジョン装置2へ当該新たなURLを送信すると共に、表示要求をする(ステップS85)。
【0147】
テレビジョン装置2の取得部243は、表示対象のアクセス先のURLを取得する。また、テレビジョン装置2の送信部242が、当該URLに基づいてアクセスすることで、取得部243は、表示対象のコンテンツと広告とを取得する。そして、テレビジョン装置2の表示制御部244は、取得部243により取得された画像と広告とを映像表示部233に表示させる(ステップS86)。
【0148】
第4実施形態では、テレビジョン装置2からの表示要求に応じて、当該表示要求にかかるコンテンツだけでなく、当該コンテンツに対応する広告も表示させることができる。
【0149】
なお、本実施形態の各装置(ユーザ端末1050、テレビジョン装置2、クラウドサーバ3、キャリアサーバ4、統合クラウドサーバ5、広告計測サーバ6)で実行されるプログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD(Compact Disc)-ROM(Read Only Memory)、フレキシブルディスク(FD)、CD-R(Recordable)、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータ装置で読み取り可能な記録媒体に記録して提供することができる。また、当該プログラムを、インターネット等のネットワーク経由で提供または配布するようにしてもよい。
【0150】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。例えば、上記実施形態におけるテレビジョン装置は、セットトップボックスや、レコーダのように、表示手段を備えず、外部の表示装置に対し、映像信号を出力する受信機能を備えた電子装置であってもよい。また、これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【0151】
例えば、ユーザ端末に表示された画像アイコンのうち、テレビジョン装置で拡大表示可能な画像アイコンには、テレビジョン装置への拡大表示を指示するボタンを、その画像アイコン上、または、近傍に設けるようにしてもよく、また、その拡大表示可能な画像アイコンを、他の可拡大表示不可の画像アイコンとは識別可能に視認するための色彩や形状、表示形態を変更してもよい。また、ユーザ端末からテレビジョン装置への拡大表示を指示したとき、または、テレビジョン装置での表示処理の際、ユーザ端末またはテレビジョン装置を介して音声通知を行うようにしてもよい。
[付記1]
放送受信装置からの要求に応じて、コンテンツを提供するコンテンツ提供装置へのアクセス先と、認証コードとを含むアクセス情報を送信するアクセス情報送信部と、
前記コンテンツ提供装置により送信された前記認証コードを取得する認証コード取得部と、
前記認証コード取得部により取得された認証コードに対応する放送受信装置と、当該認証コードに基づくトークンとを対応付けた対応情報を生成する対応情報生成部と、
前記認証コード取得部により取得された認証コードに基づいたトークンを前記コンテンツ提供装置へ送信するトークン送信部と、
前記コンテンツ提供装置により送信された前記トークンと、端末からの要求に基づく表示対象のコンテンツおよび広告のアクセス先である表示対象のアクセス先とを取得する表示対象情報取得部と、
前記表示対象情報取得部が取得したトークンに対応する放送受信装置に対して、前記表示対象のアクセス先を送信するアクセス先送信部と、を備える、サーバ装置。
[付記2]
複数の付記1に記載のサーバ装置と送受信可能なサーバ管理装置であって、
前記コンテンツ提供装置から前記認証コードを取得する認証コード取得部と、
前記認証コードに基づいて特定された送信先のサーバ装置へ当該認証コードを送信する認証コード送信部と、
前記コンテンツ提供装置から前記トークンと、表示対象のコンテンツのアクセス先と、前記広告に関する情報とを取得する表示コンテンツ情報取得部と、
前記表示コンテンツ情報取得部により取得された前記広告に関する情報に基づいた広告情報を取得する広告情報取得部と、
前記表示コンテンツ情報取得部により取得された表示対象のコンテンツのアクセス先と、前記広告情報取得部により取得された広告情報とに基づいて、前記表示対象のコンテンツと、前記広告情報が示す広告とのアクセス先である表示対象のアクセス先を生成するアクセス先生成部と、
送信先のサーバ装置へ当該トークンと、前記表示対象のアクセス先とを送信する表示コンテンツ情報送信部と、
を備えるサーバ管理装置。
[付記3]
前記放送受信装置の設定情報を取得する設定情報取得部をさらに備え、
前記アクセス先生成部は、前記設定情報取得部により取得された設定情報にさらに基づいて前記表示対象のアクセス先を生成する、
付記2に記載のサーバ管理装置。
[付記4]
放送受信装置からの要求に応じて、コンテンツを提供するコンテンツ提供装置へのアクセス先と、認証コードとを含むアクセス情報を送信するアクセス情報送信部と、
前記コンテンツ提供装置により送信された前記認証コードを取得する認証コード取得部と、
前記認証コード取得部により取得された認証コードに対応する放送受信装置と、当該認証コードに基づくトークンとを対応付けた対応情報を生成する対応情報生成部と、
前記認証コード取得部により取得された認証コードに基づいたトークンを前記コンテンツ提供装置へ送信するトークン送信部と、
前記コンテンツ提供装置により送信された前記トークンと、端末からの要求に基づく表示対象のコンテンツのアクセス先と、広告に関する情報とを取得する表示コンテンツ情報取得部と、
前記表示コンテンツ情報取得部により取得された前記広告に関する情報に基づいた広告情報を取得する広告情報取得部と、
前記表示コンテンツ情報取得部により取得された表示対象のコンテンツのアクセス先と、前記広告情報取得部により取得された広告情報とに基づいて、前記表示対象のコンテンツと、前記広告情報が示す広告とのアクセス先である表示対象のアクセス先を生成するアクセス先生成部と、
前記表示コンテンツ情報取得部が取得したトークンに対応する放送受信装置に対して、前記表示対象のアクセス先を送信するアクセス先送信部と、を備える、サーバ装置。
[付記5]
サーバ装置であるコンピュータに、
放送受信装置からの要求に応じて、コンテンツを提供するコンテンツ提供装置へのアクセス先と、認証コードとを含むアクセス情報を送信するアクセス情報送信ステップと、
前記コンテンツ提供装置により送信された前記認証コードを取得する認証コード取得ステップと、
前記認証コード取得ステップで取得した認証コードに対応する放送受信装置と、当該認証コードに基づくトークンとを対応付けた対応情報を生成する対応情報生成ステップと、
前記認証コード取得ステップで取得した認証コードに基づいたトークンを前記コンテンツ提供装置へ送信するトークン送信ステップと、
前記コンテンツ提供装置により送信された前記トークンと、端末からの要求に基づく表示対象のコンテンツおよび広告のアクセス先である表示対象のアクセス先とを取得する表示対象情報取得ステップと、
前記表示対象情報取得ステップで取得したトークンに対応する放送受信装置に対して、前記表示対象のアクセス先を送信するアクセス先送信ステップと、を実行させるためのプログラム。
[付記6]
サーバ装置であるコンピュータに、
放送受信装置からの要求に応じて、コンテンツを提供するコンテンツ提供装置へのアクセス先と、認証コードとを含むアクセス情報を送信するアクセス情報送信ステップと、
前記コンテンツ提供装置により送信された前記認証コードを取得する認証コード取得ステップと、
前記認証コード取得ステップで取得した認証コードに対応する放送受信装置と、当該認証コードに基づくトークンとを対応付けた対応情報を生成する対応情報生成ステップと、
前記認証コード取得ステップで取得した認証コードに基づいたトークンを前記コンテンツ提供装置へ送信するトークン送信ステップと、
前記コンテンツ提供装置により送信された前記トークンと、端末からの要求に基づく表示対象のコンテンツのアクセス先と、広告に関する情報とを取得する表示コンテンツ情報取得ステップと、
前記表示コンテンツ情報取得ステップで取得した前記広告に関する情報に基づいた広告情報を取得する広告情報取得ステップと、
前記表示コンテンツ情報取得ステップで取得した表示対象のコンテンツのアクセス先と、前記広告情報取得ステップで取得した広告情報とに基づいて、前記表示対象のコンテンツと、前記広告情報が示す広告とのアクセス先である表示対象のアクセス先を生成するアクセス先生成ステップと、
前記表示コンテンツ情報取得ステップで取得したトークンに対応する放送受信装置に対して、前記表示対象のアクセス先を送信するアクセス先送信ステップと、を実行させるためのプログラム。
【符号の説明】
【0152】
1…スマートフォン、2…テレビジョン装置、3…クラウドサーバ、4…キャリアサーバ、5…統合クラウドサーバ、6…広告計測サーバ、S…情報連携システム。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15